JP2002271864A - 無線同期方法および装置 - Google Patents

無線同期方法および装置

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JP2002271864A JP2001070934A JP2001070934A JP2002271864A JP 2002271864 A JP2002271864 A JP 2002271864A JP 2001070934 A JP2001070934 A JP 2001070934A JP 2001070934 A JP2001070934 A JP 2001070934A JP 2002271864 A JP2002271864 A JP 2002271864A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局装置と端末装置との間の無線通信にお
いて連続でのスロット割り当てを可能にし、スロット数
を実質的に拡張し多スロット化を実現する。 【解決手段】 基地局装置と端末装置との間の無線通信
において、前記基地局装置と同期する無線・タイミング
制御部2,3,4,5を複数並設し、前記端末装置の構
成要素とし、前記各無線・タイミング制御部2,3,
4,5と前記基地局装置との間の無線通信でそれぞれ送
受信されるスロットを並列的に使用し、前記基地局装置
と前記端末装置との間の無線通信において送受信される
スロット数を実質的に拡張し多スロット化を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばPHSな
どの低速通信サービスを用いてISDNなどの総合ディ
ジタル網によるサービスを提供する場合に好適な、基地
局装置と端末装置との間における無線同期方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のPHS方式のPHS基
地局とPHS端末の構成を示すブロック図である。図に
おいて、100はPHS端末、200はPHS基地局、
101はPHS基地局200と同期をとるためのPHS
端末100のタイミング制御部、102は無線送受信
部、103は分周回路、104は発信回路、105はチ
ャネル切り替えのためのシンセサイザ、106は各部の
制御を行うCPU、107は無線アンテナ、201はP
HS基地局200の無線アンテナである。
【0003】図11は、このPHS方式におけるPHS
基地局200とPHS端末100との間で情報を送受信
するための送信スロットおよび受信スロットと周波数に
ついてのアサインの一例を示す説明図である。
【0004】次に動作について説明する。このPHS方
式では、現在64Kbpsの伝送速度による通信サービ
スまでとなっており、PHS端末100では1系統の無
線送受信部102およびシンセサイザ105などにより
PHS基地局200と同期をとっている。そして、送信
スロットが4スロット、受信スロットが4スロットで構
成された1フレームを単位としてPHS基地局200と
PHS端末100との間で情報を送受信することが出来
る。このPHS基地局200とPHS端末100との間
の情報の送受信では、図11(a)に示すように、異な
る周波数のアサインでは1スロットを空けて2スロット
のアサインでPHS基地局200とPHS端末100と
の間で情報を送受信することが出来る。また、図11
(b)に示すように、同じ周波数のアサインでは前記1
スロット空けることなく連続したスロットのアサインで
PHS基地局200とPHS端末100との間で情報を
送受信することが出来る。このように、PHS方式の通
信システムでは、PHS基地局200とPHS端末10
0との間の伝送速度と、スロットおよび周波数のアサイ
ンについて制限がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでPHS方式を
用いてISDNなどの総合ディジタル網によるサービス
を提供するためには最大5スロットを使用した同期が必
須となるが、PHS方式では、PHS基地局200は上
述したように送信スロットが4スロット、受信スロット
が4スロットでPHS端末100と同期をとっており、
この際のPHS端末100とPHS基地局200との間
のスロットの割り当てについては、PHS端末100側
のシンセサイザ105の制約により連続でのスロット割
り当ては、図11(b)に示すように周波数を同じにす
る場合を除き困難であるという課題があった。また、P
HS基地局200とPHS端末100との間では、送信
スロットの2スロットと受信スロットの2スロットのア
サインで情報を送受信しており、PHS方式を用いてI
SDNなどの総合ディジタル網によるサービスを提供す
るためには、前記ISDNなどの総合ディジタル網の伝
送速度が高速であることからPHS基地局200とPH
S端末100との間の前記制限がネックになるという課
題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、基地局装置と端末装置との間
において連続でのスロット割り当てを可能にする無線同
期方法および装置を得ることを目的とする。
【0007】また、基地局装置と端末装置との間の無線
で通信を行うためのスロット数を実質的に拡張し多スロ
ット化できる無線同期方法および装置を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る無線同期
方法は、基地局装置と端末装置との間の無線通信におけ
る無線同期方法であって、基地局装置と同期する端末装
置の構成要素である複数の無線・タイミング制御部で基
地局装置からのスロットをそれぞれ並列的に受信し、複
数の無線・タイミング制御部でそれぞれ受信したスロッ
トを多重化して高速通信サービス網へ出力する一方、高
速通信サービス網から多重化され送られてきたスロット
を分離して複数の無線・タイミング制御部からそれぞれ
並列的に基地局装置へ送信するようにしたものである。
【0009】この発明に係る無線同期方法は、基地局装
置と端末装置との間の無線通信における無線同期方法で
あって、基地局装置と同期する端末装置の構成要素であ
る無線・タイミング制御部から基地局装置のタイミング
と同期している信号を抽出し、端末装置の他の無線・タ
イミング制御部を抽出した信号により基地局装置と同期
させ、基地局装置と同期する各無線・タイミング制御部
でそれぞれ受信したスロットを多重化して高速通信サー
ビス網へ出力する一方、高速通信サービス網から多重化
され送られてたスロットを分離して各無線・タイミング
制御部からそれぞれ並列的に基地局装置へ送信するよう
にしたものである。
【0010】この発明に係る無線同期方法は、基地局装
置と端末装置との間の無線通信における無線同期方法で
あって、基地局装置と同期する端末装置の構成要素であ
る無線・タイミング制御部から制御スロットまたは通信
スロットの検出信号を抽出し、端末装置の他の無線・タ
イミング制御部のフレームタイミングを抽出した検出信
号により無線・タイミング制御部に同期させ、他の無線・
タイミング制御部の通信スロットについては、無線・タ
イミング制御部とは独立して基地局装置と同期させ、基
地局装置と同期する各無線・タイミング制御部でそれぞ
れ受信したスロットを多重化して高速通信サービス網へ
出力する一方、高速通信サービス網から多重化され送ら
れてきたスロットを分離して各無線・タイミング制御部
からそれぞれ並列的に基地局装置へ送信するようにした
ものである。
【0011】この発明に係る端末装置は、基地局装置と
無線通信を行う端末装置であって、基地局装置と同期
し、基地局装置と並列的にスロットの送受信を行う複数
の無線・タイミング制御部と、複数の無線・タイミング制
御部が基地局装置から並列的に受信したスロットを高速
通信サービス網へ多重化し出力する一方、高速通信サー
ビス網から多重化され送られてきたスロットを分離し複
数の無線・タイミング制御部へ出力するデータ多重分離
部とを備えるようにしたものである。
【0012】この発明に係る端末装置は、基地局装置と
無線通信を行う端末装置であって、基地局装置と同期
し、基地局装置とスロットの送受信を行う無線・タイミ
ング制御部と、無線・タイミング制御部から基地局装置
のタイミングと同期している信号を抽出するタイミング
生成手段と、タイミング生成手段で抽出した信号をもと
に基地局装置と同期し、基地局装置とスロットの送受信
を行う他の無線・タイミング制御部と、各無線・タイミン
グ制御部が基地局装置から並列的に受信したスロットを
高速通信サービス網へ多重化し出力する一方、高速通信
サービス網から多重化され送られてきたスロットを分離
し各無線・タイミング制御部へ出力するデータ多重分離
部とを備えるようにしたものである。
【0013】この発明に係る端末装置は、基地局装置と
無線通信を行う端末装置であって、基地局装置と同期す
る無線・タイミング制御部を含む複数の無線・タイミング
制御部と、基地局装置と同期する無線・タイミング制御
部から制御スロットまたは通信スロットの検出信号を抽
出し、基地局装置と同期する無線・タイミング制御部以
外の他の無線・タイミング制御部のフレームタイミング
を抽出した検出信号により無線・タイミング制御部に同
期させ、他の無線・タイミング制御部の通信スロットに
ついては、無線・タイミング制御部とは独立して基地局
装置と同期させる同期制御手段と、複数の無線・タイミ
ング制御部が基地局装置から並列的に受信したスロット
を高速通信サービス網へ多重化し出力する一方、高速通
信サービス網から多重化され送られてきたスロットを分
離し複数の無線・タイミング制御部へ出力するデータ多
重分離部とを備えるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1は、この実施の形態1の無線同期方
法が適用される端末装置(以下、高速通信サービス用端
末装置という)と基地局装置とを示すブロック図であ
る。図において、1は例えばPHSなどの低速通信サー
ビスで用いられるものと同等の無線・タイミング制御部
を用いてISDNなどの総合ディジタル網による高速通
信サービスを提供する場合の高速通信サービス用端末装
置(端末装置)であり、例えば電柱などに取り付けられ
るものである。21は前記高速通信サービス用端末装置
1と無線で通信を行う基地局装置である。この基地局装
置21は、PHS基地局としてのハードウェアが複数台
備えられている。
【0015】2,3,4,5はPHS端末で用いられる
ものと同等の無線・タイミング制御を行う無線・タイミ
ング制御部であり、系1から系Nまで設けられている。
これら各無線・タイミング制御部2,3,4,5はそれ
ぞれ独立して基地局装置21と同期をとっており、各系
間の各無線・タイミング制御部2,3,4,5の送信ス
ロット、受信スロットなどを含む動作タイミングは一致
しているが、互いにタイミングを合わせることはしな
い。
【0016】6は無線・タイミング制御部2の無線アン
テナ、7は無線・タイミング制御部3の無線アンテナ、
8は無線・タイミング制御部4の無線アンテナ、9は無
線・タイミング制御部5の無線アンテナである。10は
無線・タイミング制御部2,3,4…5が送受信する通
信チャネルの情報を含む送受信情報を多重または分離す
るデータ多重/分離部である。11は高速通信サービス
を提供するISDNなどの総合ディジタル網(高速通信
サービス網)である。22は基地局装置21の無線アン
テナ、23は公衆網であり、基地局装置21はこの公衆
網23へ接続されている。
【0017】図2は、系1から系Nまで設けられている
無線・タイミング制御部2,3,4,5と基地局装置2
1との間の基地局装置21側から見た無線通信における
フレーム構成を示す説明図であり、同図(a)は系1の
無線・タイミング制御部2と基地局装置21との間で行
われる無線通信の基地局装置21側から見たフレーム構
成、同図(b)は系2の無線・タイミング制御部3と基
地局装置21との間で行われる無線通信の基地局装置2
1側から見たフレーム構成、同図(c)は系3の無線・
タイミング制御部4と基地局装置21との間で行われる
無線通信の基地局装置21側から見たフレーム構成であ
る。
【0018】次に動作について説明する。高速通信サー
ビス用端末装置1の各無線・タイミング制御部2,3,
4,5はそれぞれ独立して基地局装置21と同期をとっ
ている。図2(a)のフレーム構成に示すように、基地
局装置21は周波数f1がアサインされた送信スロット
TS1と受信スロットRS1、および周波数f2がアサ
インされた送信スロットTS3と受信スロットRS3な
どの通信チャネルTchと、制御チャネルCchを用い
て系1の無線・タイミング制御部2と通信を行う。この
ように周波数のアサインが異なる場合には1スロット空
けた2スロットを使用して基地局装置21は系1の無線
・タイミング制御部2と通信を行う。また、同図(b)
に示すように基地局装置21は送信スロットTS2と受
信スロットRS2、および送信スロットTS3と受信ス
ロットRS3などの通信チャネルTchと、制御チャネ
ルCchを用いて系2の無線・タイミング制御部3と通
信を行う。なお、この場合、連続するスロットでアサイン
することになるため周波数のアサインは同一周波数(周
波数f3)となる。また、同図(c)に示すように基地
局装置21は周波数f4でアサインされた送信スロット
TS2と受信スロットRS2、および周波数f5でアサ
インされた送信スロットTS4と受信スロットRS4な
どの通信チャネルTchと、制御チャネルCchを用い
て系3の無線・タイミング制御部4と通信を行う。この
ように周波数のアサインが異なる場合には1スロット空
けた2スロットを使用して基地局装置21は系3の無線
・タイミング制御部4と通信を行う。
【0019】周波数f1がアサインされた送信スロット
TS1の通信チャネルTchにより基地局装置21から
高速通信サービス用端末装置1の系1の無線・タイミン
グ制御部2へ送信された情報は、データ多重/分離部1
0で多重化され総合ディジタル網11へ出力される。ま
た、総合ディジタル網11から高速通信サービス用端末
装置1の系1の無線・タイミング制御部2へ送られてき
た情報は、データ多重/分離部10で分離され、周波数
f1がアサインされた受信スロットRS1の通信チャネ
ルにより無線・タイミング制御部2から基地局装置21
へ送られる。また、周波数f2がアサインされた送信ス
ロットTS3の通信チャネルTchにより基地局装置2
1から高速通信サービス用端末装置1の系1の無線・タ
イミング制御部2へ送信された情報は、データ多重/分
離部10で多重化され総合ディジタル網11へ出力され
る。また、総合ディジタル網11から高速通信サービス
用端末装置1の系1の無線・タイミング制御部2へ送ら
れてきた情報は、データ多重/分離部10で分離され、
周波数f2がアサインされた受信スロットRS3の通信
チャネルにより無線・タイミング制御部2から基地局装
置21へ送られる。
【0020】また、周波数f3がアサインされた送信ス
ロットTS2の通信チャネルTchにより基地局装置2
1から高速通信サービス用端末装置1の系2の無線・タ
イミング制御部3へ送信された情報は、データ多重/分
離部10で多重化され、総合ディジタル網11へ出力さ
れる。また、総合ディジタル網11から高速通信サービ
ス用端末装置1の系2の無線・タイミング制御部3へ送
られてきた情報は、データ多重/分離部10で分離さ
れ、周波数f3がアサインされた受信スロットRS2の
通信チャネルにより無線・タイミング制御部2から基地
局装置21へ送られる。また、前記送信スロットTS2
と連続する周波数f3がアサインされた送信スロットT
S3の通信チャネルTchにより基地局装置21から高
速通信サービス用端末装置1の系2の無線・タイミング
制御部3へ送信された情報は、データ多重/分離部10
で多重化され、総合ディジタル網11へ出力される。ま
た、総合ディジタル網11から高速通信サービス用端末
装置1の系2の無線・タイミング制御部3へ送られてき
た情報は、データ多重/分離部10で分離され、前記受
信スロットRS2と連続する周波数f3がアサインされ
た受信スロットRS3の通信チャネルにより無線・タイ
ミング制御部3から基地局装置21へ送られる。
【0021】また、周波数f4がアサインされた送信ス
ロットTS2の通信チャネルTchにより基地局装置2
1から高速通信サービス用端末装置1の系3の無線・タ
イミング制御部4へ送信された情報は、データ多重/分
離部10で多重化され総合ディジタル網11へ出力され
る。また、総合ディジタル網11から高速通信サービス
用端末装置1の系3の無線・タイミング制御部4へ送ら
れてきた情報は、データ多重/分離部10で分離され、
周波数f4がアサインされた受信スロットRS2の通信
チャネルにより無線・タイミング制御部4から基地局装
置21へ送られる。また、周波数f5がアサインされた
送信スロットTS4の通信チャネルTchにより基地局
装置21から高速通信サービス用端末装置1の系3の無
線・タイミング制御部4へ送信された情報は、データ多
重/分離部10で多重化され総合ディジタル網11へ出
力される。また、総合ディジタル網11から高速通信サ
ービス用端末装置1の系3の無線・タイミング制御部4
へ送られてきた情報は、データ多重/分離部10で分離
され、周波数f5がアサインされた受信スロットRS4
の通信チャネルにより無線・タイミング制御部4から基
地局装置21へ送られる。
【0022】この結果、高速通信サービス用端末装置1
の各系の無線・タイミング制御部と基地局装置21との
間では割り当てる周波数を同一にする場合を除き連続で
のスロット割り当ては出来ず、1スロット空けた2スロ
ットのアサインとなるが、高速通信サービス用端末装置
1と基地局装置21との関係で見た場合、高速通信サー
ビス用端末装置1と基地局装置21との間で行われる無
線通信に用いられるスロットの数は、並設した無線・タ
イミング制御部の数に応じて実質的に拡張し増加するこ
とになるため、PHSなどの通信システムを用いてIS
DNなどの総合ディジタル網によるサービスを提供する
場合の送信スロット数および受信スロット数の実質的な
拡張、多スロット化を実現した無線同期方法および装置
を提供でき、PHSなどの低速通信サービスを用いてI
SDNなどの伝送速度の高い総合ディジタル網によるサ
ービスを提供できる効果がある。
【0023】実施の形態2.図3は、この実施の形態2
の無線同期方法が適用される高速通信サービス用端末装
置と基地局装置とを示すブロック図である。図3におい
て図1と同一または相当の部分については同一の符号を
付し説明を省略する。図において、31は例えばPHS
などの通信システムで用いられるものと同等の無線・タ
イミング制御部を用いてISDNなどの総合ディジタル
網による高速通信サービスを提供する場合の高速通信サ
ービス用端末装置(端末装置)であり、例えば電柱など
に取り付けられるものである。41は前記高速通信サー
ビス用端末装置31と無線で通信を行う基地局装置であ
る。この基地局装置41は、PHS基地局としてのハー
ドウェアが複数台備えられている。
【0024】32はPHS端末と同等の無線・タイミン
グ制御を行う系1の無線・タイミング制御部である。3
3はPHS基地局と同等の無線・タイミング制御を行う
系2の無線・タイミング制御部であり、シンセサイザを
2系統備えており、異なる周波数で連続した4スロット
のアサインが可能である。34はPHS基地局と同等の
無線・タイミング制御を行う系Nの無線・タイミング制
御部であり、前記無線・タイミング制御部33と同様にシ
ンセサイザを2系統備えており、異なる周波数で連続し
た4スロットのアサインが可能である。35はPHS端
末と同等の系1の無線・タイミング制御部32から前記
基地局装置41のタイミングと同期している信号(制御
チャネルCchまたは通信チャネルTchの検出パル
ス)を抽出し、前記抽出した信号により系2以降の無線
・タイミング制御部33,34における動作タイミング
(フレームタイミングおよびスロットタイミング)を、
系1の無線・タイミング制御部32と合致させるための
タイミング生成手段である。36は無線・タイミング制
御部33の無線アンテナ、37は無線・タイミング制御
部34の無線アンテナ、42は基地局装置41の無線ア
ンテナである。
【0025】図4は、無線・タイミング制御部32,3
3,34とともに図3に示したタイミング生成手段35
の構成を機能ブロック図で示したものであり、図4にお
いて図3と同一または相当の部分については同一の符号
を付し説明を省略する。図において351は例えば19
・MHzの基準クロックを出力する発振部、352は1
/96000分周を行う分周回路である。353はシス
テムクロック・タイミング生成部であり、制御チャネル
Cchまたは通信チャネルTchの検出パルスの位置に
応じて基地局装置41との通信が途切れない程度にシス
テムクロックの位相を周期的に微調整するものである。
354はCPUであり、周期的に無線・タイミング制御
部32の受信状態をチェックしており、前記受信状態に
応じて制御チャネルCchまたは通信チャネルTchの
検出パルス(PHS端末と同等の系1の無線・タイミン
グ制御部32から抽出された基地局装置41のタイミン
グと同期している信号)を使用して同期を確立するか、
または分周回路352の出力を使用して同期を確立する
かを設定するなどの機能を有したCPUである。
【0026】図5は、分周回路352の出力を使用して
同期を確立するモード、すなわちハードウェア制御によ
り行われる同期確立モード(自走モード)、または前記
CPU354によるソフトウェア制御により制御チャネ
ルCchまたは通信チャネルTchの検出パルスを使用
した同期確立モードのいずれかが、無線・タイミング制
御部32の前記受信状態に応じて切り替えられることを
示すモード遷移図である。
【0027】図6は、系1から系Nまで設けられている
無線・タイミング制御部32および無線・タイミング制
御部33,34と基地局装置41との間の基地局装置4
1側から見た無線通信におけるフレーム構成を示す説明
図であり、同図(a)は系1の無線・タイミング制御部
32と基地局装置41との間の無線通信に割り当てられ
た1フレームあたりの送信スロットおよび受信スロット
のスロット構成を示す説明図、同図(b)は系2の無線
・タイミング制御部33と基地局装置41との間の無線
通信に割り当てられた1フレームあたりの送信スロット
および受信スロットのスロット構成を示す説明図であ
る。
【0028】次に動作について説明する。タイミング生
成手段35のCPU354では、無線・タイミング制御
部32の受信状態を周期的にチェックしており、制御チ
ャネルCchまたは通信チャネルTchの検出パルスを
検出できないような受信状態のときには分周回路352
の出力を使用して同期を確立する自走モードへタイミン
グ生成手段35を切り替える。また、制御チャネルCc
hを受信した場合にはその検出パルスを使用した同期確
立モードへタイミング生成手段35を切り替える。ま
た、通信チャネルTchを受信した場合にはその検出パ
ルスを使用した同期確立モードへタイミング生成手段3
5を切り替える。そして、基地局装置41との通信が切
断されない程度に、前記検出パルスの位置に応じてクロ
ック位相タイミングを微調整する。なお、この微調整は
周期的に行う。また、検出パルスの位置に応じたクロッ
ク位相タイミングの微調整は、前回受信タイミングから
カウントを行い、そのカウント数により調整するものと
し、前回カウント値より小さい場合にはクロック位相タ
イミングを遅らせる方向へ微調整し、また前回カウント
値より大きい場合にはクロック位相タイミングを早める
方向へ微調整する。このようにタイミング生成手段35
では、基地局装置41の動作タイミングと同期している
系1の無線・タイミング制御部32の無線同期クロック
相当の信号(制御チャネルCchまたは通信チャネルT
chの検出パルス)をもとに、系2以降の無線・タイミ
ング制御部33,34の動作タイミングを基地局装置4
1の動作タイミングと同期させるためのタイミング制御
信号を生成し、無線・タイミング制御部33,34へ出
力する。そして、系2以降の無線・タイミング制御部3
3,34の動作タイミングを系1の無線・タイミング制
御部32の動作タイミングに同期させ、系1の無線・タ
イミング制御部32と系2以降の無線・タイミング制御
部33,34との間の位相ずれを防止する。
【0029】系1の無線・タイミング制御部32と基地
局装置41との間では基地局とPHS端末との間の無線
通信におけるスロット構成と同様に、異なる周波数をア
サインする場合には1スロット空けて、例えば、図6
(a)に示すような周波数および2スロットのアサイン
による通信チャネルと制御チャネルにより情報の送受信
を行う。この制御チャネルは、基地局装置41と系1の
無線・タイミング制御部32、系2以降の無線・タイミン
グ制御部で共用される。基地局装置41と系1の無線・
タイミング制御部32との間では周波数f1がアサイン
された送信スロットTS1と、周波数f1がアサインさ
れた受信スロットRS1とを用いた送受信、および周波
数f2がアサインされた送信スロットTS3と、周波数
f2がアサインされた受信スロットRS3とを用いた送
受信が行われる。
【0030】また、系2以降の無線・タイミング制御部
33,34では通信チャネルTchのみのアサインとな
り、系2以降の無線・タイミング制御部33,34はP
HS基地局と同等のものであり、シンセサイザを2系統
備えていることから異なる周波数がアサインされたチャ
ネルの切り替えを高速で行うことが出来、4スロットす
なわち4チャネルを使用できるため、異なる周波数がア
サインされたスロットを連続して使用して、図6(b)
に示すように、例えば、系2の無線・タイミング制御部
33と基地局装置41との間では、周波数f3がアサイ
ンされた送信スロットTS1と周波数f5がアサインさ
れた受信スロットRS1とを使用した送受信、周波数f
4がアサインされた送信スロットTS2と周波数f5が
アサインされた受信スロットRS1とを使用した送受
信、周波数f4がアサインされた送信スロットTS2と
周波数f6がアサインされた受信スロットRS2とを使
用した送受信、周波数f5がアサインされた送信スロッ
トTS3と周波数f7がアサインされた受信スロットR
S3とを使用した送受信、周波数f6がアサインされた
送信スロットTS4と周波数f8がアサインされた受信
スロットRS4とを使用した通信チャネルTchのみに
よる送受信が行われる。
【0031】このように、理論上は系2以降の無線・タ
イミング制御部33,34を無限系統、並設して増やす
ことで伝送レートの大容量化を図ることが可能になる。
なお、スロットのアサインについての順序は、系2のT
S1(RS1)、TS2(RS2)、TS3(RS
3)、TS4(RS4)の順(順不同)で割り当て、次
に系1のTS3(RS3)を割り当て、最後に系1のT
S1(RS1)(制御チャネルCch)を通信チャネル
Tchに切り替える。なお、系1のTS3(RS3)と
TS1(RS1)、TS4(RS4)とTS2(RS
2)(制御チャネルCch)が入れ替わることもある。
基地局からの制御チャネルが送受信されているスロット
に依存する。制御チャネルがTS1ならば残りはTS
3、制御チャネルがTS3ならば残りはTS1、制御チ
ャネルがTS2ならば残りはTS4となる。いずれにし
ろ最後に系1の制御チャネルCchに割り当てられたス
ロットを通信チャネルTchに切り替える。
【0032】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、系2以降の無線・タイミング制御部33,34の動
作タイミングをタイミング生成手段35により系1の無
線・タイミング制御部32と同期させ、基地局装置41
と系1の無線・タイミング制御部32との間では通信チ
ャネルTchと制御チャネルCchを使用し、また系2
以降の無線・タイミング制御部との間では通信チャネル
Tchのみを試用し、前記制御チャネルCchは系1の
無線・タイミング制御部および系2以降の無線・タイミン
グ制御部で共用するものとして、連続でのスロット割り
当てを可能にしてPHSなどの通信システムを用いてI
SDNなどの総合ディジタル網によるサービスを提供す
る場合の送信スロット数および受信スロット数の実質的
な拡張、多スロット化を実現する無線同期方法および装
置が得られ、PHSなどの低速通信サービスを用いてI
SDNなどの伝送速度の高い総合ディジタル網によるサ
ービスを提供できる効果がある。
【0033】実施の形態3.図7は、この実施の形態3
の無線同期方法が適用される高速通信サービス用端末装
置と基地局装置とを示すブロック図である。図7におい
て図3と同一または相当の部分については同一の符号を
付し説明を省略する。図において、51は例えばPHS
などの通信システムで用いられるものと同等の無線・タ
イミング制御部を用いてISDNなどの総合ディジタル
網による高速通信サービスを提供する場合の高速通信サ
ービス用端末装置(端末装置)であり、例えば電柱など
に取り付けられるものである。53はPHS基地局と同
等の無線・タイミング制御を行う系2の無線・タイミン
グ制御部であり、シンセサイザを2系統備えており、異
なる周波数で連続した4スロットのアサインが可能であ
る。54はPHS基地局と同等の無線・タイミング制御
を行う系Nの無線・タイミング制御部であり、前記無線・
タイミング制御部53と同様にシンセサイザを2系統備
えており、異なる周波数で連続した4スロットのアサイ
ンが可能である。
【0034】57は系2の無線・タイミング制御部53
におけるフレームタイミングを、系1の無線・タイミン
グ制御部32から出力された制御チャネル検出パルスを
もとに、系1の無線・タイミング制御部32と同期さ
せ、その後、系2の無線・タイミング制御部53におけ
るスロットタイミング(通信チャネルのタイミング)を
前記系1の無線・タイミング制御部32とは独立して基
地局装置41と同期させる同期制御手段である。
【0035】58は系Nの無線・タイミング制御部54
におけるフレームタイミングを、系1の無線・タイミン
グ制御部32から出力された制御チャネル検出パルスを
もとに、系1の無線・タイミング制御部32と同期さ
せ、その後、系Nの無線・タイミング制御部54におけ
るスロットタイミング(通信チャネルのタイミング)を
前記系1の無線・タイミング制御部32とは独立して基
地局装置41と同期させる同期制御手段である。55は
系2の無線・タイミング制御部53の無線アンテナ、5
6は系Nの無線・タイミング制御部54の無線アンテナ
である。
【0036】図8は、系1から系Nまで設けられている
無線・タイミング制御部32および無線・タイミング制
御部53,54と基地局装置41との間の基地局装置4
1側から見た無線通信におけるフレーム構成を示す説明
図であり、同図(a)は系1の無線・タイミング制御部
32と基地局装置41との間の無線通信に割り当てられ
た1フレームあたりの送信スロットおよび受信スロット
のスロット構成を示す説明図、同図(b)は系2の無線
・タイミング制御部53と基地局装置41との間の無線
通信に割り当てられた1フレームあたりの送信スロット
および受信スロットのスロット構成を示す説明図であ
る。
【0037】図9は、基地局装置41と、系1の無線・
タイミング制御部32および系2の無線・タイミング制
御部53と、系2の無線・タイミング制御部53の同期
制御手段57の構成を示すブロック図であり、図9にお
いて図7と同一または相当の部分については同一の符号
を付し説明を省略する。図において、62は第1の基地
局装置、63は第1の基地局装置62の無線アンテナ、
64は第2の基地局装置、65は第2の基地局装置64
の無線アンテナである。この実施の形態3では基地局装
置41は、第1の基地局装置62および第2の基地局装
置64を備えており、高速通信サービス用端末装置51
との間で送受される情報のリソース元として第1の基地
局装置62の他、第2の基地局装置64を備えている。
71は系1の無線・タイミング制御部32における無線
送受信部、72はタイミング制御部、73はチャネルを
切り替えるためのシンセサイザである。81は2系統の
シンセサイザを備えたPHS基地局と同等の系2の無線
・タイミング制御部53における無線送受信部、82は
タイミング制御部、83はチャネルを切り替えるための
第1のシンセサイザ、84はチャネルを切り替えるため
の第2のシンセサイザ、85は発振回路(自走クロック
源)である。
【0038】92は同期制御手段57における絶対タイ
ミング信号生成部であり、系1のタイミング制御部72
から出力された制御チャネルCchの検出パルスをもと
に絶対タイミング信号を出力する。この絶対タイミング
信号は系2の無線・タイミング制御部53におけるフレ
ームタイミング(フレームの先頭のタイミング)を系1
の無線・タイミング制御部32のそれと一致させるもの
であり、これにより系2の無線・タイミング制御部53
におけるフレームと系1の無線・タイミング制御部32
のフレームとの位相が一致する。93は第1のPLL回
路であり、発振回路85の出力である自走クロックを使
用して第2の基地局装置64と同期した復調クロックを
出力する。94は発振回路85の出力である自走クロッ
クと前記復調クロックとを通信チャネルTchの検出パ
ルスをもとに切り替える自走/復調クロック切替部であ
る。95は分周比切替部であり、タイミング制御部82
で検出した通信チャネルTchの検出パルスの受信タイ
ミングをもとに位相ずれを補正するため分周比を切り替
えるものである。96は第2のPLL回路であり、前記
分周比切替部95で切り替えられた分周比をもとに、タ
イミング制御部82で生成するフレームタイミングを調
整し通信チャネルTchの受信タイミングを変えるもの
である。97はタイミング制御部82から出力された通
信チャネルTchの検出パルスをもとに通信チャネルT
chの受信位置を算出する通信チャネル受信位置算出部
である。
【0039】次に動作について説明する。系1の無線・
タイミング制御部32の通信チャネルTchの同期につ
いては通常の子機(端末局)と同じ動作となり、基地局
装置41と系1の無線・タイミング制御部32との間の
無線通信の送受信に割り当てられるスロットおよび周波
数は前記各実施の形態と同様に例えば図8(a)のよう
になる。系2以降の無線・タイミング制御部53,54
の同期確立までの手順は次の通りである。系2の無線・
タイミング制御部53の同期確立までの手順について説
明すれば、系1の無線・タイミング制御部32が制御チ
ャネルCchを受信すると、タイミング制御部72は制
御チャネル検出パルスを絶対タイミング信号生成部92
へ出力する。絶対タイミング信号生成部92は、前記制
御チャネル検出パルスをもとに絶対タイミング信号を系
2の無線・タイミング制御部53のタイミング制御部8
2へ出力する。タイミング制御部82では、前記絶対タ
イミング信号をもとにフレームの先頭を決定し、これに
より系1の無線・タイミング制御部32と系2の無線・
タイミング制御部53とのフレームタイミングについて
位相が一致する。この状態では、系2の無線・タイミン
グ制御部53は自走クロックで動作しているため、常
時、系1の無線・タイミング制御部32との位相合わせ
を行う必要がある。
【0040】次に、系2の無線・タイミング制御部53
における通信チャネルTchの同期について説明する。
系2の無線・タイミング制御部53では、自走クロック
を使用しタイミング制御部82から出力された復調クロ
ックをもとに基地局装置41と同期をとる。そして、系
2の無線・タイミング制御部53が基地局装置41との
間で通信チャネルTchを受信し始めると、タイミング
制御部82から出力される復調クロックが安定する。一
方、タイミング制御部82からは通信チャネルTchの
検出パルスが通信チャネル受信位置算出部97と自走/
復調クロック切替部94へ出力される。自走/復調クロ
ック切替部94では、前記通信チャネルTchの検出パ
ルスをもとに自走クロックを復調クロックへ切り替え、
それまでの自走クロック駆動から復調クロック駆動へ切
り替える。この時点で系2の無線・タイミング制御部5
3は系1の無線・タイミング制御部32とは独立した、
基地局装置41との同期状態に入る。これにより自走ク
ロック駆動時に行なっていた位相補性の必要がなくな
り、データ誤りを防ぐことが出来る。
【0041】次に、系2の無線・タイミング制御部53
における通信チャネルTchの同期維持について説明す
る。通信チャネル受信位置算出部97では、タイミング
制御部82から出力された前記通信チャネルTchにお
ける検出パルスをもとに通信チャネル受信位置を算出
し、本来受信すべきタイミングからのずれを検出し出力
する。分周比切替部95では前記通信チャネル受信位置
算出部97の出力をもとに、自走/復調クロック切替部
94で切り替えられた復調クロックの分周比を切り替え
補正を行い、第2のPLL回路を制御してタイミング制
御部82で生成するフレームタイミングを調整し通信チ
ャネルTchの受信タイミングを変え、通信チャネルT
chの受信タイミングについて同期をとる。この場合、
通信チャネルTchの受信タイミングが本来より早い場
合、前記分周比を大きくし、タイミング制御部82で生
成するフレームタイミングを長くすることにより通信チ
ャネルTchの受信タイミングを遅くする。また、通信
チャネルTchの受信タイミングが本来より遅い場合、
前記分周比を小さくして通信チャネルTchの受信タイ
ミングを早める。復調クロックは、従来の使い方ではス
ロットごとに位相が不連続となるため、基準とする1ス
ロットのクロックのみを使用し、それ以外は位相をホー
ルドする。これによりスロット間の位相は連続となる。
【0042】この実施の形態3では、系2の無線・タイ
ミング制御部53は最初、フレームタイミングについて
は系1の無線・タイミング制御部32と同期をとるが、
それ以降の通信チャネルTchの受信タイミングなどの
同期については系1の無線・タイミング制御部32と独
立して基地局装置41と同期をとる。すなわち、系1の
無線・タイミング制御部32と系2の無線・タイミング制
御部53は共に基地局装置41と同期しているが、系2
の無線・タイミング制御部53は系1の無線・タイミング
制御部32から独立して基地局装置41と同期してい
る。そして、系2の無線・タイミング制御部53と基地
局装置41との間の無線通信に割り当てられる周波数に
ついては、4スロット全て同じ周波数になるという制約
がある。また、系2の無線・タイミング制御部53に割
り当てる通信チャネルTchについては全て同じ基地局
装置の送受信機と接続させる。従って、この実施の形態
3でも、前記制約はあるものの連続でのスロット割り当
てを可能にしてPHSなどの通信システムを用いてIS
DNなどの総合ディジタル網によるサービスを提供する
場合の送信スロット数および受信スロット数の実質的な
拡張、多スロット化を実現する無線同期方法および装置
が得られ、PHSなどの低速通信サービスを用いてIS
DNなどの伝送速度の高い総合ディジタル網によるサー
ビスを提供できる効果がある。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、基地
局装置と同期する端末装置の構成要素である複数の無線
・タイミング制御部で基地局装置からのスロットをそれ
ぞれ並列的に受信し、複数の無線・タイミング制御部で
それぞれ受信したスロットを多重化して高速通信サービ
ス網へ出力する一方、高速通信サービス網から多重化さ
れ送られてきたスロットを分離して複数の無線・タイミ
ング制御部からそれぞれ並列的に基地局装置へ送信する
ようにしたので、基地局装置と端末装置との間の無線通
信においてアサインが制限されているスロットを実質的
に拡張し多スロット化できる効果がある。
【0044】この発明によれば、基地局装置と同期する
端末装置の構成要素である無線・タイミング制御部から
基地局装置のタイミングと同期している信号を抽出し、
端末装置の他の無線・タイミング制御部を抽出した信号
により基地局装置と同期させ、基地局装置と同期する各
無線・タイミング制御部でそれぞれ受信したスロットを
多重化して高速通信サービス網へ出力する一方、高速通
信サービス網から多重化され送られてきたスロットを分
離して各無線・タイミング制御部からそれぞれ並列的に
基地局装置へ送信するようにしたので、端末装置と基地
局装置との間の無線通信において使用するスロットの実
質的な拡張、多スロット化を実現できる効果がある。
【0045】この発明によれば、基地局装置と同期する
端末装置の構成要素である無線・タイミング制御部から
制御スロットまたは通信スロットの検出信号を抽出し、
端末装置の他の無線・タイミング制御部のフレームタイ
ミングを抽出した検出信号により無線・タイミング制御
部に同期させ、他の無線・タイミング制御部の通信スロ
ットについては、無線・タイミング制御部とは独立して
基地局装置と同期させ、基地局装置と同期する各無線・
タイミング制御部でそれぞれ受信したスロットを多重化
して高速通信サービス網へ出力する一方、高速通信サー
ビス網から多重化され送られてきたスロットを分離して
各無線・タイミング制御部からそれぞれ並列的に基地局
装置へ送信するようにしたので、基地局装置と端末装置
との間の無線通信においてアサインが制限されているス
ロットを実質的に拡張し多スロット化できる効果があ
る。
【0046】この発明によれば、基地局装置と同期し、
基地局装置と並列的にスロットの送受信を行う複数の無
線・タイミング制御部と、複数の無線・タイミング制御部
が基地局装置から並列的に受信したスロットを高速通信
サービス網へ多重化し出力する一方、高速通信サービス
網から多重化され送られてきたスロットを分離し複数の
無線・タイミング制御部へ出力するデータ多重分離部と
を備えるように構成したので、各無線・タイミング制御
部と基地局装置との間で、アサインが制限されているス
ロットを並列的に使用して、基地局装置との間の無線通
信においてアサインが制限されているスロットを実質的
に拡張し多スロット化できる効果がある。
【0047】この発明によれば、基地局装置と同期し、
基地局装置とスロットの送受信を行う無線・タイミング
制御部と、無線・タイミング制御部から基地局装置のタ
イミングと同期している信号を抽出するタイミング生成
手段と、タイミング生成手段で抽出した信号をもとに基
地局装置と同期し、基地局装置とスロットの送受信を行
う他の無線・タイミング制御部と、各無線・タイミング制
御部が基地局装置から並列的に受信したスロットを高速
通信サービス網へ多重化し出力する一方、高速通信サー
ビス網から多重化され送られてきたスロットを分離し各
無線・タイミング制御部へ出力するデータ多重分離部と
を備えるように構成したので、基地局装置との間の無線
通信において使用するスロットの実質的な拡張、多スロ
ット化を実現できる効果がある。
【0048】この発明によれば、基地局装置と同期する
無線・タイミング制御部を含む複数の無線・タイミング制
御部と、基地局装置と同期する無線・タイミング制御部
から制御スロットまたは通信スロットの検出信号を抽出
し、基地局装置と同期する無線・タイミング制御部以外
の他の無線・タイミング制御部のフレームタイミングを
抽出した検出信号により無線・タイミング制御部に同期
させ、他の無線・タイミング制御部の通信スロットにつ
いては、無線・タイミング制御部とは独立して基地局装
置と同期させる同期制御手段と、複数の無線・タイミン
グ制御部が基地局装置から並列的に受信したスロットを
高速通信サービス網へ多重化し出力する一方、高速通信
サービス網から多重化され送られてきたスロットを分離
し複数の無線・タイミング制御部へ出力するデータ多重
分離部とを備えるように構成したので、基地局装置との
間の無線通信において使用するアサインが制限されてい
るスロットを実質的に拡張し多スロット化できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置と基地局装置とを
示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置の無線・タイミン
グ制御部と基地局装置との間の基地局装置側から見た無
線通信におけるフレーム構成を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置と基地局装置とを
示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置のタイミング生成
手段を無線・タイミング制御部とともに示す機能ブロッ
ク図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の無線同期方法にお
いて自走モード、または制御チャネルCch、通信チャ
ネルTchの検出パルスを使用した同期確立モードのい
ずれかが受信状態に応じて切り替えられることを示すモ
ード遷移図である。
【図6】 この発明の実施の形態2の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置の無線・タイミン
グ制御部と基地局装置との間の基地局装置側から見た無
線通信におけるフレーム構成を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態3の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置と基地局装置とを
示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態3の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置の無線・タイミン
グ制御部と基地局装置との間の基地局装置側から見た無
線通信におけるフレーム構成を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態3の無線同期方法が適
用される高速通信サービス用端末装置における同期制御
手段の構成を示すためのブロック図である。
【図10】 従来のPHS方式のPHS基地局とPHS
端末の構成を示すブロック図である。
【図11】 従来のPHS方式におけるPHS基地局と
PHS端末との間で情報を送受信するための送信スロッ
トおよび受信スロットと周波数についてのアサインの一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,31,51 高速通信サービス用端末装置(端末装
置)、2,3,4,5,32 PHS端末と同等の無線
・タイミング制御部、11 総合ディジタル網(高速通
信サービス網)、21,41 基地局装置、23 公衆
網、33,34,53,54 PHS基地局と同等の無
線・タイミング制御部、35 タイミング生成手段、5
7,58 同期制御手段。
フロントページの続き (72)発明者 水本 幸秀 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K028 BB04 CC05 DD01 DD02 KK03 MM16 NN01 5K047 AA01 BB01 BB04 BB17 CC02 HH01 5K067 AA21 BB04 DD25 EE02 EE10 EE71 GG03 HH21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局装置と端末装置との間の無線通信
    における無線同期方法であって、 前記基地局装置と同期する前記端末装置の構成要素であ
    る複数の無線・タイミング制御部で前記基地局装置から
    のスロットをそれぞれ並列的に受信し、前記複数の無線
    ・タイミング制御部でそれぞれ受信したスロットを多重
    化して高速通信サービス網へ出力する一方、前記高速通
    信サービス網から多重化され送られてきたスロットを分
    離して前記複数の無線・タイミング制御部からそれぞれ
    並列的に前記基地局装置へ送信する無線同期方法。
  2. 【請求項2】 基地局装置と端末装置との間の無線通信
    における無線同期方法であって、 前記基地局装置と同期する前記端末装置の構成要素であ
    る無線・タイミング制御部から前記基地局装置のタイミ
    ングと同期している信号を抽出し、前記端末装置の他の
    無線・タイミング制御部を前記抽出した信号により前記
    基地局装置と同期させ、前記基地局装置と同期する前記
    各無線・タイミング制御部でそれぞれ受信したスロット
    を多重化して高速通信サービス網へ出力する一方、前記
    高速通信サービス網から多重化され送られてきたスロッ
    トを分離して前記各無線・タイミング制御部からそれぞ
    れ並列的に前記基地局装置へ送信する無線同期方法。
  3. 【請求項3】 基地局装置と端末装置との間の無線通信
    における無線同期方法であって、 前記基地局装置と同期する前記端末装置の構成要素であ
    る無線・タイミング制御部から制御スロットまたは通信
    スロットの検出信号を抽出し、前記端末装置の他の無線
    ・タイミング制御部のフレームタイミングを前記抽出し
    た検出信号により前記無線・タイミング制御部に同期さ
    せ、前記他の無線・タイミング制御部の通信スロットに
    ついては、前記無線・タイミング制御部とは独立して前
    記基地局装置と同期させ、前記基地局装置と同期する前
    記各無線・タイミング制御部でそれぞれ受信したスロッ
    トを多重化して高速通信サービス網へ出力する一方、前
    記高速通信サービス網から多重化され送られてきたスロ
    ットを分離して前記各無線・タイミング制御部からそれ
    ぞれ並列的に前記基地局装置へ送信する無線同期方法。
  4. 【請求項4】 基地局装置と無線通信を行う端末装置で
    あって、 前記基地局装置と同期し、前記基地局装置と並列的にス
    ロットの送受信を行う複数の無線・タイミング制御部
    と、 前記複数の無線・タイミング制御部が前記基地局装置か
    ら並列的に受信したスロットを高速通信サービス網へ多
    重化し出力する一方、前記高速通信サービス網から多重
    化され送られてきたスロットを分離し前記複数の無線・
    タイミング制御部へ出力するデータ多重分離部とを備え
    たことを特徴とする端末装置。
  5. 【請求項5】 基地局装置と無線通信を行う端末装置で
    あって、 前記基地局装置と同期し、前記基地局装置とスロットの
    送受信を行う無線・タイミング制御部と、 前記無線・タイミング制御部から前記基地局装置のタイ
    ミングと同期している信号を抽出するタイミング生成手
    段と、 前記タイミング生成手段で抽出した前記信号をもとに前
    記基地局装置と同期し、前記基地局装置とスロットの送
    受信を行う他の無線・タイミング制御部と、 前記各無線・タイミング制御部が前記基地局装置から並
    列的に受信したスロットを高速通信サービス網へ多重化
    し出力する一方、前記高速通信サービス網から多重化さ
    れ送られてきたスロットを分離し前記各無線・タイミン
    グ制御部へ出力するデータ多重分離部とを備えたことを
    特徴とする端末装置。
  6. 【請求項6】 基地局装置と無線通信を行う端末装置で
    あって、 前記基地局装置と同期する無線・タイミング制御部を含
    む複数の無線・タイミング制御部と、 前記基地局装置と同期する無線・タイミング制御部から
    制御スロットまたは通信スロットの検出信号を抽出し、
    前記基地局装置と同期する無線・タイミング制御部以外
    の他の無線・タイミング制御部のフレームタイミングを
    前記抽出した検出信号により前記無線・タイミング制御
    部に同期させ、前記他の無線・タイミング制御部の通信
    スロットについては、前記無線・タイミング制御部とは
    独立して前記基地局装置と同期させる同期制御手段と、 前記複数の無線・タイミング制御部が前記基地局装置か
    ら並列的に受信したスロットを高速通信サービス網へ多
    重化し出力する一方、前記高速通信サービス網から多重
    化され送られてきたスロットを分離し前記複数の無線・
    タイミング制御部へ出力するデータ多重分離部とを備え
    たことを特徴とする端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008066109A1 (fr) * 2006-11-29 2008-06-05 Kyocera Corporation Procédé de radiocommunication multiporteuse et dispositif de radiocommunication

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