JP2002271469A - 携帯型無線通信装置 - Google Patents

携帯型無線通信装置

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JP2002271469A
JP2002271469A JP2001072133A JP2001072133A JP2002271469A JP 2002271469 A JP2002271469 A JP 2002271469A JP 2001072133 A JP2001072133 A JP 2001072133A JP 2001072133 A JP2001072133 A JP 2001072133A JP 2002271469 A JP2002271469 A JP 2002271469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体から引出されるアンテナを備えるものに
あって、落下による衝撃からアンテナの保護を図る。 【解決手段】 本体2内の重心位置に、本体2の落下を
検出するための加速度センサ15を設ける。線状部12
の上端部にキャップ部13を有するアンテナ7は、本体
2内に収納される収納位置と、本体2の上方に引延ばさ
れる引出位置との間を移動操作可能に設けられる。前記
加速度センサ15により本体2の落下が検出されたとき
に、引出位置にあるアンテナ7を強制的に本体2内に収
納させるアンテナ収納機構16を設ける。アンテナ収納
機構16を、線状部12に遊嵌される筒状部材18、筒
状部材18の外周のコイルばね19、コイルばね19を
圧縮した状態に筒状部材18をロックするロック部材2
0、このロック部材20によるロックを解除するリリー
スコイル21等から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯可能な本体
に、無線通信用のアンテナが、該本体への収納及び引出
し可能に設けられた携帯型無線通信装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】携帯型無線通信装置例
えば携帯電話機にあっては、一般に、コンパクトな縦長
形状に構成された本体の上部に、無線通信用のアンテナ
(ホイップアンテナ)を備えて構成される。この場合、
アンテナは、先端のキャップ部を除く大部分を本体内に
収納した収納状態と、下端部を除くほとんどの部分を本
体から上方に引出した引出し状態との間を、出し入れ操
作可能に設けられており、ユーザは、例えば待受け中に
は、アンテナを収納状態とし、通話(通信)中には、ア
ンテナを引出し状態とするようになっている。
【0003】ところで、このような携帯電話機は、ユー
ザが手に持って使用するため、例えばアンテナの引出し
状態で、ユーザが、誤って落としたりすることが考えら
れ、たとえ低い位置からの落下であっても、むき出し状
態となったアンテナが、床や地面等に衝突し、折曲った
り破損したりする虞がある。このようなアンテナの破損
等があると、そのままでは携帯電話機としての使用に支
障を来たしてしまい、修理や交換が必要となる。
【0004】従来の携帯電話機等の携帯型無線通信装置
では、上記のような落下からアンテナを保護するための
手段は特に講じられてはいなかった。尚、上記問題点の
解消のため、アンテナを本体内に内蔵する構成とするこ
とも考えられるが、これでは、通信距離が大きく制限さ
れてしまう不具合を招くため、ある程度以上の通信距離
が必要なものに採用することはできない。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、本体から引出し状態とされるアンテナ
を備えるものにあって、落下による衝撃からアンテナの
保護を図ることができる携帯型無線通信装置を提供する
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の携帯型無線通信装置は、アンテナの引出し
状態において本体の落下が検出されたときに、アンテナ
を強制的に本体内に収納させるように構成している(請
求項1の発明)。これによれば、アンテナの引出し状態
で、ユーザが誤って落とした場合等、本体の落下が検出
されたときには、アンテナが強制的に本体内に収納され
るようになる。従って、本体が落下してもアンテナが床
や地面に直接的に衝突することが回避され、アンテナの
折曲りや破損を未然に防止することができる。
【0007】この場合、より具体的には、落下検出手段
を、本体に設けられた加速度センサの検出した加速度が
所定値以上のときに落下状態と判断するように構成する
ことができる(請求項2の発明)。これにより、本体の
落下を確実に検出することが可能となる。
【0008】またこのとき、前記所定値をユーザが自在
に設定できるようにしても良く(請求項3の発明)、こ
れによれば、無線通信装置を使用するユーザの使用条件
に応じて、いわば落下検出の感度を所望のものに変更す
ることができ、ユーザにとっての利便性を向上させるこ
とができる。さらに、前記加速度センサを本体に設ける
際には、本体の重心位置付近に取付けることが望ましく
(請求項4の発明)、これにより、回転しながらの落下
をも検出することが可能となり、アンテナの保護の観点
からより効果的となる。
【0009】そして、前記アンテナ収納手段を、アンテ
ナを収納方向に付勢するためのばね手段と、このばね手
段のばね力をアンテナに対する不作用状態にロックする
ロック手段と、電気信号に基づいてそのロックを解除す
るロック解除手段とを備えて構成することができる(請
求項5の発明)。これによれば、比較的簡単な構成であ
りながら、アンテナを確実且つ速やかに収納させること
が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を携帯電話機に適用
した一実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例に係る携帯型無線通信装置たる携帯電
話機1の外形及びアンテナ部分の構成を示しており、図
4は、この携帯電話機1の電気的構成を概略的に示して
いる。ここで、図1に示すように、この携帯電話機1の
本体2は、携帯可能な大きさの縦長形状をなしている。
【0011】図1では図示を省略しているが、前記本体
2の表面部には、そのほぼ下半部に位置して、キー操作
部(キーパッド)3が設けられている(図4にのみ図
示)。周知のように、このキー操作部3は、複数個のダ
イヤルキーや、終了/電源キー、開始(着信)キー、各
種の機能キー等を備えている。また、本体2には、前記
キー操作部3の上部に位置して、例えばカラーLCDか
らなる表示部4(図4にのみ図示)が設けられている。
この表示部4には、電話番号や各種のメッセージ、機能
画面等が表示されるようになっている。
【0012】さらに、前記本体2の表面部には、下端部
に位置して、送話音を入力するためのマイクロホン5が
設けられ、前記表示部4の上部に位置して、音声を出力
するためのスピーカ6が設けられている(いずれも図4
にのみ図示)。そして、図1〜図3に示すように、本体
2の上端右側部には、上方へやや突出する円筒状のアン
テナ支持部2aが該本体2の上壁部を上下に貫通するよ
うに一体に設けられ、このアンテナ支持部2aに、無線
通信用のアンテナ7が支持されるようになっている。こ
のアンテナ7部分の詳細については、後述する。
【0013】一方、図4に示すように、本体2内には、
マイコン(CPU)を中心に構成され全体の制御を行う
制御回路8が設けられていると共に、この制御回路8に
接続された音声処理部9、無線通信部10が設けられて
いる。前記音声処理部9には、前記マイクロホン5及び
スピーカ6が接続され、前記無線通信部10には、前記
アンテナ7が接続されている。また、前記制御回路8に
は、前記キー操作部3のキー操作信号が入力されるいる
と共に、制御回路8が、前記表示部4の表示を制御する
ようになっている。
【0014】さらに、この制御回路8には、メモリ部1
1が接続されている。このメモリ部11には、通信に係
る制御プログラムや、各種機能を実現するためのプログ
ラムが記憶されていると共に、アドレス帳データやメー
ルデータ等の各種データが記憶されるようになってい
る。尚、本体2内には、前記キー操作部3の裏面側に位
置して基板が設けられており、前記制御回路8、音声処
理部9、無線通信部10、メモリ部11等はこの基板に
実装されている。また、図示はしないが、本体2内の下
部裏面側には、電源となる電池パック(二次電池)も設
けられている。
【0015】このような構成により、携帯電話機1の通
話時においては、前記制御回路8の制御により、アンテ
ナ7で受信した信号が無線通信部10により処理され、
更に音声処理部9により音声データとしてスピーカ6か
ら出力されると共に、マイクロホン5から入力された受
話信号が音声処理部9にて処理され、更に無線通信部1
0により送信信号としてアンテナ7から出力されるよう
になっている。詳しい説明は省略するが、この携帯電話
機1は、メール(文字メッセージデータ)の送受信の機
能や、インターネットとの接続機能など、通話以外にも
各種の機能を備えている。
【0016】ここで、前記アンテナ7部分の構成につい
て説明する。図1〜図3は、本体2に対するアンテナ7
の取付部分の構成を示している。まず、このアンテナ7
は、金属線材からなり上下に細長い棒状をなす線状部1
2の上端部に、キャップ部13を有して構成されてい
る。このアンテナ7は、前記線状部12が本体2内に収
納されキャップ部13のみが本体2の上端部から突出し
た収納位置(図2,図3参照)と、線状部12の下端部
分を除くほぼ全体が本体2の上方に引出された引出位置
(図1参照)との間で、収納及び引出し操作が可能とさ
れるようになっている。
【0017】前記線状部12は、その上下両端部に、中
間部分よりもやや径大とされた上部給電部12a及び下
部給電部12bを有して構成され、そのうち下部給電部
12bから線状部12に対する給電がなされるようにな
っている。さらに、この線状部12には、下部給電部1
2bの下端に更に径大とされたストッパ部12cが設け
られている。この場合、下部給電部12bは上部給電部
12aよりも上下に長く設けられている。
【0018】前記キャップ部13は、キャップ状をなす
プラスチック製の外殻体内に、図示しないコイルアンテ
ナを内蔵して構成されており、前記上部給電部12aか
らこのコイルアンテナに給電されるようになっている。
尚、前記線状部12のうち上部給電部12aと下部給電
部12bとの間の中間部分は、絶縁樹脂により被覆され
るようになっている。
【0019】一方、前記本体2のアンテナ支持部2aの
内面部には、導電性ある金属材料から円筒状に構成され
たアンテナホルダ14が取付けられている。このアンテ
ナホルダ14は、前記無線通信部10(基板)の給電点
に電気的に接続されている。前記アンテナ7は、その線
状部12がこのアンテナホルダ14の中空部に挿通され
て上下方向に移動自在に設けられるのであるが、このと
き、このアンテナホルダ14の中空部の内径は、前記ア
ンテナ7の上部給電部12a及び下部給電部12bの外
径に対応している。
【0020】これにて、図2,図3に示すアンテナ7の
収納位置では、線状部12の上部給電部12aがアンテ
ナホルダ14の中空部内に位置されて電気的に接続され
ると共に、それらの間の摩擦力により、外部からの力が
作用しない限りその位置に保持されるようになってい
る。また、その位置からアンテナ7を上方に一杯まで引
出すと、図1に示すように、アンテナ7が引出位置まで
引出され、この引出位置では、線状部12の下部給電部
12bの上端部分がアンテナホルダ14の中空部内に位
置されて電気的に接続されると共に、それらの間の摩擦
力により、外部からの力が作用しない限りその位置に保
持されるようになっている。
【0021】さて、前記本体2内には、携帯電話機1
(本体2)の落下を検出するための落下検出手段を構成
する加速度センサ15が設けられると共に、引出位置に
あるアンテナ7を強制的に本体2内に収納させる(収納
位置に移動させる)ためのアンテナ収納手段としてのア
ンテナ収納機構16が設けられる。
【0022】そのうち加速度センサ15は、例えば圧電
式の加速度センサからなり、検出した加速度に応じた電
圧信号を出力するようになっている。そして、その電圧
信号は、信号処理部17(図4参照)により処理されて
加速度が検出されるようになっている。本実施例では、
図1に示すように、この加速度センサ15は、前記基板
上の、本体2内のほぼ重心となる位置(中央やや下部寄
り部分)に配設されている。
【0023】また、このとき、図4に示すように、前記
制御回路8から加速度センサ15に対してタイミング信
号が送られ、加速度センサ15は、そのタイミング信号
に従って加速度を検出するようになっている。前記信号
処理部17は、加速度センサ15から出力された電圧V
aと基準電圧とを比較し、Vaが基準電圧以上であった
ときつまり加速度が所定値以上のときに、落下状態と判
断して前記制御回路8に落下検出信号を出力するように
なっている。この場合、前記基準電圧は、例えば加速度
センサ15がG=0(自由落下)を検出したときに出力
する電圧とされるようになっている。
【0024】そして、前記アンテナ収納機構16は以下
のように構成されている。即ち、図1〜図3に示すよう
に、前記アンテナ7の線状部12には、その外周部に例
えばプラスチック製の筒状部材18が遊嵌されている。
この筒状部材18は、前記下部給電部12bの下部側を
覆う長さを有し、その下端部に、前記線状部12のスト
ッパ部12cよりも径大な鍔状部18aを一体に有して
いる。この筒状部材18は、アンテナ7の線状部12に
対して上下動自在とされているのであるが、その下端部
(鍔状部18a)が前記ストッパ部12cに当接するこ
とによって下方への抜止めがなされ、また、その上端部
が前記アンテナ支持部2aの下端部に当接することによ
って、上方への移動が規制されるようになっている。
【0025】さらに、この筒状部材18の外周には、ば
ね手段たるコイルばね19が嵌挿されている。このコイ
ルばね19は、この場合円筒形の圧縮コイルばねからな
り、前記鍔状部18aよりも小さい外径を有すると共
に、前記下部給電部12bの長さを越える長い自由長を
有している(図3参照)。図1及び図2に示すように、
このコイルばね19は、前記鍔状部18aの上面部と前
記アンテナ支持部2aの下端部との間で圧縮されること
によりエネルギーを蓄積し、そのばね力(復元力)によ
り、前記筒状部材18ひいてはアンテナ7を下方(アン
テナ7の収納方向)に付勢するようになっている。
【0026】一方、前記本体2内には、前記アンテナ支
持部2aの下部やや左側に位置して、金属板材からなる
ロック部材20が設けられている。このロック部材20
は、その上端部が軸部20aにより矢印a及矢印b方向
に揺動可能に支持されると共に、図示はしないが、その
軸部20a回りにねじりコイルばねが配設されていて、
常に矢印a方向に付勢されている。また、このロック部
材20の下端右側部には、前記筒状部材18の鍔状部1
8aの下面側を係止するための係止爪20bが設けられ
ている。
【0027】これにて、図1及び図2に示すように、筒
状部材18が本体2の上部側に位置する状態(筒状部材
18の上端がアンテナ支持部2aにほぼ当接する位置)
では、前記ロック部材20の係止爪20bが鍔状部18
aの下面側を係止し、もってコイルばね19の圧縮状態
で筒状部材18をその位置にロックするようになってい
る。この状態では、コイルばね19のばね力が前記アン
テナ7に対して作用することはなく、従って、このロッ
ク部材20が、コイルばね19のばね力をアンテナ7に
対する不作用状態にロックするロック手段として機能す
るようになっている。
【0028】さらに、本体2内には、リリースコイル
(電磁石)21が、前記ロック部材20の左側に僅かな
隙間を介して配設されている。このリリースコイル21
は通電されることにより、前記ロック部材20をねじり
コイルばねのばね力に抗して左方(矢印b方向)に吸引
するようになっており、これにて、ロック部材20によ
る筒状部材18のロックが解除されるようになってい
る。図4に示すように、このリリースコイル21は、前
記制御回路8により通電制御がなされるようになってお
り、従って、リリースコイル21(及び制御回路8)が
電気信号に基づいてロックを解除するロック解除手段と
して機能するようになっている。
【0029】このとき、後の作用説明にて述べるよう
に、前記制御回路8は、そのソフトウエア的構成(プロ
グラムの実行)により、通常時にはリリースコイル21
を断電状態とし、前記加速度センサ15が落下を検出し
た(信号処理部17から落下検出信号が入力された)と
きに、前記リリースコイル21に通電するようになって
いる。そして、この通電に伴うロック部材20のロック
解除により、コイルばね19のばね力が解放され、筒状
部材18が線状部12のストッパ部12cを強制的に下
方に押圧し、引出位置にあったアンテナ7が瞬時に収納
位置に移動するようになるのである。
【0030】尚、図1及び図2に示すように、ロック部
材20により、コイルばね19の圧縮状態で筒状部材1
8がロックされた通常状態では、アンテナ収納機構16
は何らアンテナ7に作用することはなく、アンテナ7は
収納位置と引出位置との間を自在に移動させることが可
能である。また、一旦、筒状部材18のロックが解除
(コイルばね19が復元)されても(図3)、リリース
コイル21への通電が停止された後、ユーザによりアン
テナ7が引出位置に移動操作されると、通常時よりもや
や大きな操作力が必要となるものの、線状部12のスト
ッパ部12cによって筒状部材18がコイルばね19と
共に上昇され、鍔状部18aが係止爪20bを上方に乗
越えることにより、図1のロック状態に戻されるように
なる。
【0031】次に、上記構成の作用について、図5も参
照して述べる。上記した携帯電話機1における、待受け
時や持運び時などには、図2に示すように、ユーザは、
アンテナ7を収納位置に位置させておく。これにより、
アンテナ7がキャップ部13を除いて本体2からほとん
ど突出しないので、アンテナ7が邪魔になることはなく
全体がコンパクトになる。このときには、上部給電部1
2aがアンテナホルダ14(ひいては無線通信部10)
に電気的に接続され、キャップ部13内のコイルアンテ
ナが、電波の受信機能を果たす。
【0032】これに対し、通信(通話)を行う際には、
ユーザは、図1に示すように、アンテナ7を引出位置に
引出すようにする。これにより、下部給電部12bがア
ンテナホルダ14(ひいては無線通信部10)に電気的
に接続され、線状部12がアンテナとしての機能を果た
し、このとき、アンテナ7(線状部12)の大部分が本
体2の上方に位置されるので、電波の送受信が良好に行
われ、また十分な通信距離を得ることができる。このよ
うな通常時においては、上述のように、ロック部材20
によりコイルばね19の圧縮状態で筒状部材18がロッ
クされており、アンテナ収納機構16が何らアンテナ7
に作用することはない。
【0033】しかして、このような携帯電話機1は、ユ
ーザが手に持って使用するため、アンテナ7の引出位置
で、ユーザが、誤って落としたりすることが考えられ、
このような落下があると、アンテナ7が床や地面等に衝
突し、折曲ったり破損したりする虞がある。そこで、本
実施例では、制御回路10は、携帯電話機1の電源オン
時において、前記加速度センサ15の検出に基づき、図
5のフローチャートに示す処理を実行してアンテナ収納
機構16を動作させるようになっている。
【0034】即ち、制御回路10は、携帯電話機1の電
源オン時においては、常に加速度センサ15に対して加
速度を検出するタイミング信号を送信し、加速度センサ
15はそのタイミング信号を受けて加速度を検出する
(ステップS1)。加速度センサ15から出力される電
圧信号(Va)は、信号処理部17に入力されて基準電
圧と比較され、基準電圧未満であれば(ステップS2に
てNo)、加速度検出が繰返される。
【0035】そして、加速度センサ15の検出した加速
度に応じた電圧Vaが、基準電圧以上であったときに、
信号処理部17から制御回路8に対して落下検出信号が
出力され(ステップS2にてYes)、制御回路8は、
その落下検出信号を受けてリリースコイル21に対する
通電信号を出力する(ステップS3)。
【0036】すると、リリースコイル21がロック部材
20を吸引して筒状部材18(コイルばね19)のロッ
クが解除され、図3に示すように、コイルばね19のば
ね力が解放され、筒状部材18が線状部12のストッパ
部12cを強制的に下方に押し下げ、引出位置にあった
アンテナ7が瞬時に収納位置に移動するようになるので
ある。この場合、例えば地面(床)から1mの高さ位置
から携帯電話機1が自由落下したときには、約0.4秒
で地面(床)に衝突することになるが、本実施例では、
それ未満の極く短時間で、アンテナ7が収納位置に移動
されるようになっている。
【0037】これにより、アンテナ7の引出し状態で、
ユーザが誤って本体2を落としてしまったときでも、加
速度センサ15によりその落下が検出され、アンテナ7
が強制的に本体2内に収納されるようになる。従って、
本体2が落下してもアンテナ7が床や地面に直接的に衝
突することが回避され、アンテナ7の折曲りや破損を未
然に防止することができるのである。
【0038】また、このとき、本体2が回転しながら落
下することも考えられるが、本実施例では、加速度セン
サ15が本体2の重心位置に設けられているので、回転
しながらの落下をも確実に検出されるようになる。尚、
本実施例では、アンテナ7の収納位置で落下が検出され
た場合でも、リリースコイル21に通電されてロック部
材20による筒状部材18のロックが解除されることに
なるが、このときには、筒状部材18(コイルばね1
9)が図3に示す状態となるだけであり、元々アンテナ
7の保護が図られることになる。
【0039】このように本実施例によれば、アンテナ7
の引出し状態で、本体2の落下が検出されたときには、
アンテナ7が強制的に本体2内に収納されるようになる
ので、従来のようなアンテナを落下から保護する手段を
有していなかったものと異なり、本体2が落下してもア
ンテナ7が床や地面に直接的に衝突することが回避さ
れ、落下による衝撃からアンテナ7の保護を図ることが
できるという優れた効果を得ることができる。
【0040】また、特に本実施例では、落下検出手段
を、本体2に設けられた加速度センサ15の検出した加
速度が所定値以上のときに落下状態と判断するように構
成したので、本体2の落下を確実に検出することが可能
となり、また、その加速度センサ15を重心位置付近に
取付けるようにしたので、回転しながらの落下をも確実
に検出することが可能となり、アンテナ7の保護の観点
からより効果的となる。さらに、本実施例では、アンテ
ナ収納機構16を、コイルばね19、ロック部材20、
リリースコイル21等から構成したので、比較的簡単な
構成でありながら、アンテナ7を確実且つ速やかに収納
させることができるといったメリットを得ることができ
る。
【0041】尚、上記実施例では、加速度センサ15の
検出した加速度がG=0(自由落下)のときに落下と判
断するように構成したが、加速度センサ15の出力電圧
Vaと比較する基準電圧(所定値)を、ユーザが自在に
設定できるように構成しても良く、これにより、いわば
落下検出の感度を変更することができる。この場合、例
えば、感度(所定値)を、高め、標準、低めの3種類か
らユーザが選択できるように構成することができる。
【0042】これによれば、例えば走ったり乗物で移動
したりすることの多いユーザについては、感度を低めに
することにより、アンテナ7の強制収納が無用に動作す
ることを未然に防止することができ、あまり動かずに携
帯電話機1を使用するユーザについては、感度を高めに
設定することにより、落下検出の確実性が増すといった
ように、ユーザの使用条件に応じて、いわば落下検出の
感度を所望のものにすることができ、ユーザにとっての
利便性を向上させることができる。
【0043】また、上記実施例では、落下検出時には、
アンテナ7が引出位置にあろうと収納位置にあろうと関
係なく、ロック解除を行うように構成したが、アンテナ
の位置を検出するアンテナスイッチを設けて、アンテナ
7が引出位置にあることを制御回路8が認識して、その
ときのみ強制収納を行わせるように構成しても良い。さ
らには、ロック手段やロック解除手段等の構成として
も、種々の変形例が考えられ、例えば、ばね手段として
は、圧縮コイルばね19に代えて引張りコイルばねを採
用し、その引張りコイルばねを筒状部材18と、本体2
内のアンテナ7の下方の固定位置との間に掛渡す構成と
することもできる。
【0044】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、例えば加速度センサとしては、ピエ
ゾ抵抗形のものや静電容量形のものを採用しても良く、
また、本発明は、携帯電話機に限らず、PHS端末機や
トランシーバ、PDA、ハンディ型のバーコードリーダ
等、無線通信機能を備える携帯型の無線通信装置全般に
適用することができる等、要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、通常時におけ
るアンテナの引出し状態を示す本体の縦断面図
【図2】通常時におけるアンテナの収納状態を示すアン
テナ部分の縦断面図
【図3】ロック解除に伴うアンテナの強制収納状態を示
すアンテナ部分の縦断面図
【図4】携帯電話機の電気的構成を概略的に示すブロッ
ク図
【図5】アンテナの強制収納に係る処理手順を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
図面中、1は携帯電話機(携帯型無線通信装置)、2は
本体、2aはアンテナ支持部、7はアンテナ、8は制御
回路、12は線状部、13はキャップ部、14はアンテ
ナホルダ、15は加速度センサ(落下検出手段)、16
はアンテナ収納機構(アンテナ収納手段)、17は信号
処理部、18は筒状部材、19はコイルばね(ばね手
段)、20はロック部材(ロック手段)、21はリリー
スコイル(ロック解除手段)を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯可能な本体に、無線通信用のアンテ
    ナが収納及び引出し可能に設けられた携帯型無線通信装
    置であって、 前記本体の落下を検出する落下検出手段と、 前記アンテナの引出し状態において前記落下検出手段に
    より落下が検出されたときに、前記アンテナを強制的に
    前記本体内に収納させるアンテナ収納手段とを具備する
    ことを特徴とする携帯型無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記落下検出手段は、前記本体に作用す
    る加速度を検出する加速度センサを備え、その加速度セ
    ンサの検出した加速度が所定値以上のときに落下状態と
    判断することを特徴とする請求項1記載の携帯型無線通
    信装置。
  3. 【請求項3】 前記所定値をユーザが自在に設定する設
    定手段を備えることを特徴とする請求項2記載の携帯型
    無線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記加速度センサは、前記本体の重心位
    置付近に取付けられていることを特徴とする請求項2又
    は3記載の携帯型無線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナ収納手段は、前記アンテナ
    を収納方向に付勢するためのばね手段と、このばね手段
    のばね力を前記アンテナに対する不作用状態にロックす
    るロック手段と、電気信号に基づいて前記ロックを解除
    するロック解除手段とを備えて構成されることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯型無線通
    信装置。
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