JP2002270519A - 多結晶Si薄膜の形成方法、多結晶Si薄膜及び光起電力素子 - Google Patents

多結晶Si薄膜の形成方法、多結晶Si薄膜及び光起電力素子

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JP2002270519A
JP2002270519A JP2001067882A JP2001067882A JP2002270519A JP 2002270519 A JP2002270519 A JP 2002270519A JP 2001067882 A JP2001067882 A JP 2001067882A JP 2001067882 A JP2001067882 A JP 2001067882A JP 2002270519 A JP2002270519 A JP 2002270519A
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chamber
thin film
substrate
film
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JP2001067882A
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Shunichi Ishihara
俊一 石原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、大粒径の多結晶シリコン薄
膜を提供することである。 【解決手段】多結晶薄膜Si堆積法において、少なくと
も下地となる多結晶Si薄膜を基板上に堆積する工程
と該多結晶Si薄膜表面に非晶質Si層を堆積する工
程と該非晶質Si層を部分的に除去し、多結晶Siを
部分的に露出させる工程と該多結晶Siが露出した部
分を核として結晶Siを成長させる工程とを含むことを
特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶性が良好な多結晶
Si薄膜を形成することが可能な多結晶Si薄膜の形成
方法、多結晶Si薄膜及び光起電力素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多結晶Si薄膜の堆積法として
は、次に示す(a)と(b)の2つの方法が知られてい
る。
【0003】(a)SiH4等のガスを高温に加熱した
基板上に吹き出し、ガスを分解することによって、堆積
種を生成し、基板上に多結晶Si薄膜を形成する熱CV
D法。
【0004】(b)CVD法又はグロー放電プラズマ分
解法により、基板上に作製した非晶質Si膜又は粒径の
小さな多結晶Si膜を、レーザー光照射、赤外光照射、
又は、電気炉等で加熱溶融した後、冷却処理することに
より、基板上に多結晶Si薄膜を形成するCVD法とア
ニール処理を組み合わせた方法。
【0005】しかしながら、上記(a)と(b)の方法
は、多結晶Si薄膜を作製する際、1000℃程度ある
いはそれ以上の熱処理が必要である。そのため、多結晶
Si薄膜を作製する基板としては、通常のガラス又は金
属等が使えないという問題があった。したがって、50
0℃以下の低温プロセスで多結晶Si薄膜を堆積する方
法が望まれていた。
【0006】上記低温プロセスを実現する方法として
は、例えば、熱の代わりに放電又は光を用いて、ガスの
分解を行う方法(c)が考案されている。
【0007】その代表的なガスの分解方法としては、プ
ラズマCVD法及び光CVD法が挙げられる。プラズマ
CVD法は、膜の堆積速度が速い点で光CVD法より秀
れている。通常、これらの方法では、SiH4ガス,S
iF4ガス,Si26ガス等の原料ガスをH2ガスで希釈
し、放電電力を大きくした場合、300〜450℃の低
温にある基板上においても多結晶Si薄膜が作製でき
る。
【0008】しかしながら、上記(c)の方法で作製し
た多結晶Si薄膜には、多量の非晶質Si部分も含まれ
ている。そのため、光電変換素子として使用した場合で
は光電変換特性が悪く、結晶粒径も5nm以下となる問
題があった。その理由は、グロー放電プラズマという非
平衡反応で形成された堆積種が基板上に降りそそぎ、膜
中に取り込まれるため、形成された薄膜の構造緩和が十
分に行われないためと考えられている。したがって、低
温プロセスを維持した状態で、かつ上記の構造緩和も十
分に行うことが可能な多結晶Si薄膜の堆積法が望まれ
ていた。
【0009】上記の低温プロセスと構造緩和とを同時に
実現する方法としては、例えば、特開平07−5105
7号公報に記載された技術が挙げられる。
【0010】この技術は、成膜空間に隣接されたそれぞ
れ別の空間で生成したSiFn(n=1〜3)ラジカ
ル、ドーパントラジカル、及びHラジカルを前記成膜空
間に導入し、SiFnラジカルとHラジカルとを気相中
で衝突、反応させることにより、膜生成用ラジカルSi
lm(l+m≦3)を生成させ、前記成膜空間にある
基板の表面上に多結晶Si薄膜を形成する堆積法におい
て、前記Hラジカルが常に流された状態の前記成膜空間
に、前記SiFnラジカルと前記ドーパントラジカルを
時間的に分割して導入し、前記SiFnラジカルと前
記Hラジカルが流れている時間(t1)、前記ドーパ
ントラジカルと前記Hラジカルが流れている時間(t
2)、及び前記Hラジカルのみが流れている時間(t
3)からなる3種類の時間を繰り返しながら成膜するこ
とを特徴とする方法(d)が提案されている。
【0011】この方法(d)によれば、低温プロセスを
維持した状態で、薄膜の構造緩和も十分に行うことがで
き、かつ原料ガスにドーピングガスを混入させ、n型又
はp型の多結晶Si薄膜を作製する場合にも、結晶性の
良好な多結晶Si薄膜が得られる堆積法が実現できると
説明されている。
【0012】しかしながら、上記(d)の方法で作製し
た多結晶Si薄膜では、SiXnラジカルとHラジカル
との気相反応により、堆積に寄与するラジカルであるS
iX lmラジカルを生成する。そのため望ましいラジカ
ルの割合は、反応の進行状況に依存する。それ故、各ラ
ジカルの割合、又は成膜空間の状態が異なると、望まし
いラジカルの生成割合も異なる。そのため、成膜条件が
一度決まれば、極めて良質の多結晶膜が得られる反面、
その条件を決定するためには、かなりの条件出しの実験
が必要となっていた。
【0013】成膜空間の状態依存性が少なく、再現性の
優れた、結晶性の良好な多結晶Si薄膜の堆積を行なう
ために、Si原子1個あたりに、少なくともF原子又は
Cl原子が2個及びH原子が1個以上結合したガスを、
プラズマ励起電力律速領域にある電力を用いてプラズマ
グロー放電させることにより成膜を行うことを特徴とす
る多結晶Si薄膜の堆積法が、特開平08−25575
9号公報に開示さている。
【0014】特開平11−26385号公報には、シリ
コン、アルミニウム、ホウ素のうちの少なくとも1種類
の元素を含む酸化物、あるいはシリコン原子を含むガラ
スを基板として用い、該基板の温度を200℃乃至10
00℃に保った状態で水素にさらし、水素の強い還元作
用によって基板表面の所々で酸素原子が還元され、酸素
原子が還元されたところでは表面にシリコン、アルミニ
ウム、ホウ素のうちの少なくとも1種類の元素の原子が
露出させた後、原料ガスの、該原料ガスを所定濃度に希
釈するためのガスに対する比率と、上記ガスをプラズマ
化するために印加する高周波電力の条件としては、高周
波電力が0.06ワット/平方センチメートル未満にあ
っては1/29を越えて1/5以下であり、上記高周波
電力が0.06ワット/平方センチメートル以上0.3
ワット/平方センチメートル未満にあっては、1/14
を越えて1/5以下の条件で、プラズマ放電を起こすこ
とにより、多結晶膜を得る方法が記載されている。
【0015】しかしながらこの方法で得た膜の結晶粒径
は、200nm程度で、このままでは、太陽電池等に用
いることはできない。そこで、この後、さらにこの薄膜
において目的とする結晶性を得るためにこの多結晶シリ
コン薄膜の結晶粒径を成長させるためには、上記多結晶
シリコン薄膜の堆積された基板に対して、熱処理、レー
ザーアニール処理等の一般的なアニールを施すことが必
須条件とされている。
【0016】特許第3067821号には、基体上に非
核形成面及び核形成面を設ける工程と、選択的結晶成長
法により該基体上の核形成面のみに単結晶体を発生さ
せ、該結晶体を成長させて多結晶連続膜を形成する工程
とにより、大粒径の多結晶を得る方法が記載されてい
る。しかしながら該特許では、非核形成面及び核形成面
を設ける工程においては、フォトリソグラフィーの工程
のみしか記載されていないため、生産性を考えると問題
がある。
【0017】太陽電池に用いる場合の多結晶シリコンの
結晶粒径は、バルクの多結晶シリコン太陽電池に遜色の
ない短絡電流及び曲線因子を得るためには好ましくは5
μm以上を必要とする。多結晶シリコン中に結晶粒径の
小さいものが混ざると特に曲線因子を悪くする。また太
陽電池は発生した電荷を基板に垂直方向に流すデバイス
であるため、垂直方向には粒界が存在しないことが好ま
しい。そのため基板に垂直な結晶方位が揃っていること
が好ましい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で作製した膜の結晶粒径は、バルクの多結晶Si
に比べ、小さい。多結晶Si太陽電池を作製し、その特
性を評価すると、バルクの多結晶シリコン太陽電池に比
べ、短絡電流が小さく、そのため変換効率が小さい。試
料の厚さを厚くすると結晶粒径が小さいため、曲線因子
が低下する。そのため、変換効率がある厚さ以上になる
と低下する。試料の厚みをバルクの多結晶シリコン太陽
電池のように厚くすることができないことが短絡電流を
大きくできない原因となっている。
【0019】本発明の目的は、5μm以上の結晶粒径を
持ち、垂直方向に粒界が存在せず、バルクの多結晶Si
に比べ遜色のない多結晶Si薄膜を、例えばガラス、金
属、セラミック等の安価な基板上に作製することが可能
な多結晶Si薄膜の形成方法を提供することである。
【0020】本発明の目的は、バルクの多結晶Siに比
べ遜色のない結晶粒径を持った多結晶Si薄膜を、提供
することである。
【0021】本発明の目的は、バルクの多結晶Siを用
いた場合に比べ遜色のない特性(短絡電流が大きく、変
換効率が高い)を有する光起電力素子を提供することで
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の多結晶Si薄膜
の形成方法は、下地となる多結晶Si薄膜を基板上に
堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面に非晶質Si層を堆積する工程
と、 該非晶質Si層を部分的に除去し、多結晶Siを部分
的に露出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
【0023】本発明の多結晶Si薄膜の形成方法は、
下地となる多結晶Si薄膜を基板上に堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面に非晶質SiC層を堆積する工
程と、 該非晶質SiC層を部分的に除去し、多結晶Siを部
分的に露出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
【0024】本発明の多結晶Si薄膜の形成方法は、
下地となる多結晶Si薄膜を基板上に堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面に酸化膜を形成する工程と、 該酸化膜を部分的に除去し、多結晶Siを部分的に露
出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
【0025】本発明の多結晶Si薄膜の形成方法は、
下地となる多結晶Si薄膜を基板上に堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面に非晶質SiN層を形成する工
程と、 該非晶質SiN膜を部分的に除去し、多結晶Siを部
分的に露出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
【0026】本発明の多結晶Si薄膜の形成方法は、
下地となる多結晶Si薄膜を基板上に堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面にマスクを形成する工程と、 針状電極を用いた水素プラズマ放電により該マスクを
部分的に除去し、多結晶Siを部分的に露出させる工程
と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
【0027】前記結晶Siを成長させる条件は、該多結
晶Siが露出した部分以外の部分には非晶質Siが堆積
する条件であることが好ましい。
【0028】工程の後にさらに多結晶Siを成長さ
せる工程を有することが好ましい。
【0029】の工程を、針状電極を用いた水素プラズ
マ放電によることが好ましい。
【0030】本発明の多結晶Si薄膜は、上記形成方法
により形成した多結晶Si薄膜であることを特徴とす
る。
【0031】本発明の光起電力素子は、上記多結晶Si
薄膜を用いたことを特徴とする。
【作用】本発明は、少なくとも〜(必要に応じて
)の工程を経ることによって、大粒径の多結晶Si薄
膜が得られる。
【0032】すなわちの工程によって、基板上に多結
晶のSi膜を形成する。この工程では、結晶核の発生密
度が高いため200nmを超えるような大粒型の結晶は
500℃以下の成膜温度では一般的には得られない。
【0033】及びの工程で、多結晶のSi膜の一部
のみが表面に露出することになる。極めて少ない数の結
晶粒が表面に露出する。大部分の結晶粒は非晶質Si層
等のマスクで覆われている。
【0034】の工程で、表面に露出している結晶粒を
種として結晶が成長する。成長した結晶が互いにぶつか
るまで成長する。従って大粒径の結晶粒が得られる。ま
た非晶質Si層で覆われた部分には非晶質Siが堆積す
る条件とすることによって前記結晶粒が水平方向に成長
するのを妨げないため好ましい。
【0035】必要に応じての工程で、所望の厚さまで
結晶粒を垂直方向に成長させる。
【0036】
【実施態様例】以下図面をもとに本発明の実施態様を説
明する。図1は、本発明で用いるのに好適な装置の一例
である。10はの工程を行なうためのチャンバーであ
る。20はの工程を行なうためのチャンバーである。
30はの工程を行なうためのチャンバーである。40
は及びの工程を行なうためのチャンバーである。1
は基板を挿入するためのロードロック室である。2は基
板を移動するための搬送チャンバーである。ロードロッ
ク室1と搬送チャンバー2との間にはゲート弁3を介し
て連結されている。ロードロック室1から搬送チャンバ
ー2に基板を移動するとき開けられ、水平方向の搬送棒
7によって、移動させられる。4はロードロック室1を
排気するための排気装置である。ロードロック室1とは
バルブ6を介して排気管5によりつながっている。
【0037】搬送チャンバー2のチャンバー10の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒11に移される。ゲート弁13が開き、チャンバ
ー連結管12を通ってチャンバー10の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒11は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁13が閉じられる。チャンバー
10は、排気装置14に排気管15により接続されてい
る。16はチャンバー10内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。の工程を終えた後、再びゲー
ト弁13が開かれ、垂直方向の搬送棒11がチャンバー
10に挿入され、基板が搬送棒11に移される。そこで
搬送棒11は搬送チャンバーに引き戻され、ゲート弁1
3が閉じられる。つぎに、搬送チャンバー2に移動した
基板は、垂直方向の搬送棒11がら水平方向の搬送棒7
に移される。その後チャンバー20の正面に移動させら
れる。
【0038】搬送チャンバー2のチャンバー20の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒21に移される。ゲート弁23が開き、チャンバ
ー連結管22を通ってチャンバー20の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒21は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁23が閉じられる。チャンバー
20は、排気装置24に排気管25により接続されてい
る。26はチャンバー20内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。の工程を終えた後、再びゲー
ト弁23が開かれ、垂直方向の搬送棒21がチャンバー
20に挿入され、基板が搬送棒21に移される。そこで
搬送棒21は搬送チャンバーに引き戻され、ゲート弁2
3が閉じられる。つぎに、搬送チャンバー2に移動した
基板は、垂直方向の搬送棒21がら水平方向の搬送棒7
に移される。その後チャンバー30の正面に移動させら
れる。
【0039】搬送チャンバー3のチャンバー30の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒31に移される。ゲート弁33が開き、チャンバ
ー連結管32を通ってチャンバー30の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒21は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁33が閉じられる。チャンバー
30は、排気装置34に排気管35により接続されてい
る。36はチャンバー30内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。の工程を終えた後、再びゲー
ト弁33が開かれ、垂直方向の搬送棒21がチャンバー
30に挿入され、基板が搬送棒31に移される。そこで
搬送棒31は搬送チャンバーに引き戻され、ゲート弁3
3が閉じられる。つぎに、搬送チャンバー2に移動した
基板は、垂直方向の搬送棒31がら水平方向の搬送棒7
に移される。その後チャンバー40の正面に移動させら
れる。
【0040】搬送チャンバー2のチャンバー40の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒41に移される。ゲート弁43が開き、チャンバ
ー連結管42を通ってチャンバー40の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒41は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁43が閉じられる。チャンバー
40は、排気装置44に排気管45により接続されてい
る。46はチャンバー40内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。の工程を終えた後、再びゲー
ト弁43が開かれ、垂直方向の搬送棒41がチャンバー
40に挿入され、基板が搬送棒41に移される。そこで
搬送棒41は搬送チャンバーに引き戻され、ゲート弁4
3が閉じられる。つぎに、搬送チャンバー2に移動した
基板は、垂直方向の搬送棒41がら水平方向の搬送棒7
に移される。
【0041】〜の工程を行なった基板は、水平方向
の搬送棒7によりロードロック室1に移動させられ、取
り出される。
【0042】以下に各工程を詳細に説明する。 下地となる多結晶Si薄膜を基板上に堆積する工程。 本発明に用いる基板としては、結晶Siウエハーとは異
なるものが用いられる。通常金属、ガラス、セラミック
が用いられる。導電性を摂る必要のあるときには、ガラ
ス、セラミックスの上に金属膜を所望の厚さ形成したも
のが用いられる。
【0043】本発明の工程、及びで用いる原料ガ
スとしては、SiH4、SiF4、SiCl4、Sixy
z 又は SixClyz (x,y,zは1以上の整
数)と表記されるものである。これらのガスは必要に応
じてH2ガスで希釈されたものが用いられる。特にSi
4ガスを原料とするときは、10倍以上H2ガスで希釈
しないと多結晶Si膜は得にくい。またSiF4、Si
Cl4を原料ガスとして用いるときは、H2ガスで希釈す
るか、あるいはSiH4,SiCl22等のガスのよう
にその構成元素にHを含むガスと混合するか、あるいは
2ガスで希釈し、かつSiH4,SiCl22等のガス
のようにその構成元素にHを含むガスと混合するかのい
ずれかの方法でガスを成膜空間に流さないと膜の成膜が
起きない。
【0044】基板は、通常150℃〜500℃の温度に
加熱される。
【0045】本発明におけるプラズマ励起電力源は、V
HF、UHF、マイクロ波等の周波数領域が適してい
る。印加電力は、マッチング条件、電極構造等により異
なるが、通常1W/cm2〜50W/cm2程度の電力が
印加される。
【0046】チャンバー内の圧力は、通常10から50
0Pa程度に設定される。
【0047】の工程での好ましい堆積膜厚は、通常5
nmから200nmである。膜厚の下限は、結晶化して
いるか否かで決定される。上限は生産性を考えて決定さ
れる。
【0048】また適当な膜厚を成膜した後、成膜表面に
対してHラジカルによる処理を行うことを繰返すことに
より、より粒径の大きい良質の多結晶Si膜を作製する
ことができる。
【0049】また、原料ガスとして(この場合SiH4
等の他のガスを20%以下含んでいてもよい。)、ハロ
ゲン化珪素ガスを用い、かつH2ガスをハロゲン化珪素
ガスに対し、1:10から20:1の割合で混合するこ
とにより、あるいは一部ハロゲン化した水素化珪素ガス
を用いることにより、(110)に配向した粒径の大き
い良質の多結晶Si膜を作製することができる。
【0050】太陽電池等の垂直方向に電流を流すデバイ
スを目的として考えるならば、このように結晶粒が垂直
方向に成長した膜が好ましい。
【0051】本発明における多結晶Si薄膜を形成する
堆積装置としては、例えば、図2が挙げられる。
【0052】図1のチャンバー10及び40は図2の構
造をしている。
【0053】以下では、図2を参照して、成膜装置の詳
細に関して説明する。
【0054】101は成膜用の真空チャンバーである。
102はプラズマグロー放電用のカソード電極である。
102は絶縁リング103によって、真空チャンバー1
01とは電気的に絶縁されている。カソード電極102
はマッチングボックス104を介して105MHzのV
HF電源105に接続されている。106はシールド筒
でカソード電極102と真空チャンバー101の内壁と
の放電を防止するために設置されている。カソード電極
102とシールド筒106との間隔は1mmにとってあ
る。圧力が500Pa以下であれば、使用しているガス
においてカソード電極102とシールド筒106との間
の放電はパッシェンの法則によって起こらない。
【0055】107はアノード電極で、カソード電極1
02との間にグロー放電を起こす。アノード電極107
の表面には基板108が設置される。109はヒーター
ブロックでヒーター110が埋め込まれており、熱電対
111が取り付けられている。ヒーター110、熱電対
111は温度コントローラー112に接続されており、
ヒーターブロック109を所望の温度に加熱され、その
結果アノード電極107の表面に取り付けられている基
板108が所望の温度に加熱される。113、114、
115はそれぞれ原料ガス及び、水素ガスの導入管であ
る。導入管113、114、115はそれぞれ流量コン
トローラー116、117、118及びバルブ119、
120、121に接続されており、それぞれガス管12
2、123、124によってそれぞれのガスボンベ及び
その圧力調整器に接続されている。113、114、1
15は、途中で一本に連結されて、バルブ125噴出し
口126よりチャンバー内に導入される。
【0056】127はチャンバー101内の圧力を測定
するための真空圧力計で、圧力コントローラー130に
信号を送っている。圧力コントローラー130は、その
信号と設定値との比較により、排気管128の途中に取
付られた自動バタフライ弁129の開閉度を制御し、チ
ャンバー101内の圧力が設定値になるようにコントロ
ールしている。
【0057】排気管128は真空排気装置(不図示)に
接続されている。
【0058】図2のチャンバー101、不図示の排気装
置、排気管128及び自動バタフライ弁129は、それ
ぞれ図1のチャンバー10、排気装置14、排気管1
5、及び自動バタフライ弁16に対応する。また図1の
チャンバー40、排気装置44、排気管45、及び自動
バタフライ弁46にも対応する。
【0059】図1の搬送チャンバー2とチャンバー10
とを連結するチャンバー連結管12及び42はそれぞれ
図2の基板108の付近で、図面に垂直方向に取り付け
られている。
【0060】マスクを形成する工程 −1(非晶質Si層を形成する工程) の工程で、多結晶Si薄膜を堆積した基板を、図1の
マスク(本例では非晶質Si層)形成チャンバー20に
挿入する。非晶質Si層形成チャンバー20の構造は、
の工程で、多結晶Si薄膜を堆積したチャンバー10
と同じである。その構造は、図2に示されているものと
同じものである。以下必要に応じて、の工程でも図2
を用いる。またの工程で用いたチャンバーをそのまま
用いても良い。
【0061】図1の搬送チャンバー2とチャンバー20
とを連結するチャンバー連結管22は図2の基板108
の付近で、図面に垂直方向に取り付けられている。
【0062】非晶質Si層形成用のガスとしては、Si
4,Si26,SiF4,SiCl 4,SiCl22
の水素化珪素ガス、ハロゲン化珪素ガス、一部ハロゲン
化した水素化珪素ガスが用いられる。必要に応じて、H
e、Ar、H2等のガスで希釈してチャンバー内に導入
する。
【0063】基板の温度は、一般には150℃から35
0℃に加熱する。チャンバー内の圧力は、通常10から
500Pa程度に設定される。この状態で、カソード電
極とアノード電極とのあいだに高周波電力を印加する。
本発明におけるプラズマ励起電力源は、RF,VHF,
UHFマイクロ波等の周波数領域が適している。印加電
力は、マッチング条件、電極構造等により異なるが、通
常0.1W/cm2〜50W/cm2程度の電力が印加さ
れる。
【0064】好ましい堆積膜厚は、通常1nmから20
nmである。膜厚の下限は、均一な膜が形成されている
か否かで決定される。上限はの工程でのエッチング速
度と生産性を考えて決定される。
【0065】−2(非晶質SiC膜を形成する工程) の工程で、多結晶Si薄膜を堆積した基板を、図1の
マスク(本例では非晶質SiC膜)形成チャンバー20
に挿入する。非晶質Si層形成チャンバー20の構造
は、の工程で、多結晶Si薄膜を堆積したチャンバー
10と同じである。その構造は、図2に示されているも
のと同じものである。以下必要に応じて、の工程でも
図2を用いる。またの工程で用いたチャンバーそのま
ま用いても良い。
【0066】図1の搬送チャンバー2とチャンバー20
とを連結するチャンバー連結管22は図2の基板108
の付近で、図面に垂直方向に取り付けられている。
【0067】非晶質SiC膜形成用の原料ガスとして
は、SiH4、Si26、SiF4、SiCl4、SiC
22等の水素化珪素ガス、ハロゲン化珪素ガス、一部
ハロゲン化した水素化珪素ガスとCH4、C26、C
4、C26等の水素化あるいはハロゲン化炭素ガスと
を混合したものが用いられる。必要に応じて、He、A
r、H2等のガスで希釈してチャンバー内に導入する。
特に原料ガスに水素化物が全く含まれない場合はH2
混合は不可欠である。
【0068】基板の温度は、一般には150℃から35
0℃に加熱する。チャンバー内の圧力は、通常10から
500Pa程度に設定される。この状態で、カソード電
極とアノード電極とのあいだに高周波電力を印加する。
本発明におけるプラズマ励起電力源は、RF、VHF、
UHFマイクロ波等の周波数領域が適している。印加電
力は、マッチング条件、電極構造等により異なるが、通
常0.2W/cm2〜100 W/cm2程度の電力が印
加される。
【0069】好ましい堆積膜厚は、通常1nmから20
nmである。膜厚の下限は、均一な膜が形成されている
か否かで決定される。上限はの工程でのエッチング速
度と生産性を考えて決定される。
【0070】非晶質SiC膜に必要な性質は非晶質であ
ることのみであり、電気的、光学的特性については、特
に論じない。そのため通常のデバイス作製に向かないよ
うなスパッタリング法もの工程では用いることもでき
る。
【0071】図1の搬送チャンバー2とチャンバー20
とを連結するチャンバー連結管22は図2の基板108
の付近で、図面に垂直方向に取り付けられている。
【0072】−3(酸化膜を形成する工程) の工程で、多結晶Si薄膜を堆積した基板を、図3に
示すような酸化膜形成チャンバーに挿入する。以下図3
について、説明する。
【0073】201は酸化膜形成用の真空チャンバーで
ある。207は加熱用の基板ホルダーで、その内部にヒ
ーターブロック209がある。ヒーターブロック209
にはヒーター210が埋め込まれており、熱電対211
が取り付けられている。ヒーター210、熱電対211
は温度コントローラー212に接続されており、ヒータ
ーブロック209を所望の温度に加熱され、その結果加
熱用の基板ホルダー207の表面に取り付けられている
基板208が所望の温度に加熱される。
【0074】214は酸化用ガス導入管である。導入管
214は流量コントローラー216及びバルブ220に
接続されており、ガス管223によってガスボンベ及び
圧力調整器に接続されている。214は、バルブ22
5、噴出し口226よりチャンバー内に導入される。
【0075】227はチャンバー201内の圧力を測定
するための真空圧力計で、圧力コントローラー230に
信号を送っている。圧力コントローラー230は、その
信号と設定値との比較により、排気管228の途中に取
付られた自動バタフライ弁229の開閉度を制御し、チ
ャンバー201内の圧力が設定値になるようにコントロ
ールしている。
【0076】排気管228は真空排気装置(不図示)に
接続されている。
【0077】図3のチャンバー201、不図示の排気装
置、排気管228及び自動バタフライ弁229は、それ
ぞれ図1のチャンバー20、排気装置24、排気管2
5、及び自動バタフライ弁26に対応する。
【0078】図1の搬送チャンバー2とチャンバー20
とを連結しているチャンバー連結管22は図3の基板2
08の付近で、図面に垂直方向に取り付けられている。
【0079】酸化膜形成用のガスとしては、O2、N
2、N20、NO等のガスが用いられる。酸化の進行が
激しすぎる場合は、He、Ar、Ne、N2等のガスで
希釈してチャンバー内に導入する。
【0080】基板の温度は、室温でも良いが、反応を早
くする場合は、150℃から500℃に加熱する。チャ
ンバー内の圧力は通常102から105Paに保たれる。
酸化時間は、ガスの濃度、基板の温度、チャンバー内の
圧力によって異なるが、生産性及び操作性を考え、1〜
60分程度が選ばれる。
【0081】−4(非晶質SiN膜を形成する工程) の工程で、多結晶Si薄膜を堆積した基板を、図1の
マスク(本例では非晶質SiN膜)形成チャンバー20
に挿入する。非晶質Si層形成チャンバー20の構造
は、の工程で、多結晶Si薄膜を堆積したチャンバー
10と同じである。その構造は、図2に示されているも
のと同じものである。以下必要に応じて、の工程でも
図2を用いる。またの工程で用いたチャンバーそのま
ま用いても良い。
【0082】図1の搬送チャンバーとのチャンバー連結
管22は図2の基板108の付近で、図面に垂直方向に
取り付けられている。
【0083】非晶質SiN膜形成用の原料ガスとして
は、SiH4、Si26、SiF4、SiCl4、SiC
22等の水素化珪素ガス、ハロゲン化珪素ガス、一部
ハロゲン化した水素化珪素ガスとN2、NH3等の窒化ガ
スとを混合したものが用いられる。必要に応じて、H
e、Ar、H2等のガスで希釈してチャンバー内に導入
する。
【0084】基板の温度は、一般には150℃から35
0℃に加熱する。チャンバー内の圧力は、通常10から
500Pa程度に設定される。この状態で、カソード電
極とアノード電極とのあいだに高周波電力を印加する。
本発明におけるプラズマ励起電力源は、RF、VHF、
UHFマイクロ波等の周波数領域が適している。印加電
力は、マッチング条件、電極構造等により異なるが、通
常0.1W/cm2〜50 W/cm2程度の電力が印加
される。
【0085】好ましい堆積膜厚は、通常1nmから20
nmである。膜厚の下限は、均一な膜が形成されている
か否かで決定される。上限はの工程でのエッチング速
度と生産性を考えて決定される。
【0086】非晶質SiN膜に必要な性質は非晶質であ
ることのみであり、電気的、光学的特性については、特
に論じない。そのため通常のデバイス作製に向かないよ
うなスパッタリング法もの工程では用いることもでき
る。
【0087】図1の搬送チャンバーとのチャンバー連結
管22は図2の基板108の付近で、図面に垂直方向に
取り付けられている。
【0088】3マスクを部分的に除去し、多結晶Siを
部分的に露出させる工程の工程で、多結晶Si薄膜の
上に非晶質Si層等のマスクを形成した基板を、図4に
示すようなH2プラズマチャンバーに挿入し、部分的に
非晶質Si層等のマスクを除去した。以下、図4につい
て、マスクとして非晶質Si層を例として説明する。他
のマスクについても同様である。
【0089】301はH2プラズマ照射用の真空チャン
バーである。302はプラズマグロー放電用のカソード
電極である。302は絶縁リング303によって、真空
チャンバー301とは電気的に絶縁されている。カソー
ド電極302はマッチングボックス304を介して10
5MHzのVHF電源305に接続されている。306
はシールド筒でカソード電極302と真空チャンバー3
01の内壁との放電を防止するために設置されている。
カソード電極302とシールド筒306との間隔は1m
mにとってある。圧力が500Pa以下であれば、使用
しているガスにおいてカソード電極302とシールド筒
306との間の放電はパッシェンの法則によって起こら
ない。
【0090】放電を局所的に不均一化するためにカソー
ド電極302の上部に針状の電極331が取り付けられ
ている。針状の電極331の先端はφ1μm程度にに尖
らせてある。各針状電極の間隔は50μmである。
【0091】また、放電の不均一性が基板表面でも針状
電極の間隔を反映して維持できるように、針状電極と基
板との距離は3−10mm程度に設定されている。
【0092】307はアノード電極で、カソード電極3
02との間にグロー放電を起こす。アノード電極307
の表面には基板308が設置される。309はヒーター
ブロックでヒーター310が埋め込まれており、熱電対
311が取り付けられている。ヒーター310、熱電対
311は温度コントローラー312に接続されており、
ヒーターブロック309を所望の温度に加熱され、その
結果アノード電極307の表面に取り付けられている基
板308が所望の温度に加熱される。314は水素ガス
の導入管である。導入管314は流量コントローラー3
16及びバルブ320に接続されてそれぞれおり、ガス
管323によってガスボンベ及び圧力調整器に接続され
ている。314は、バルブ325を介して噴出し口32
6よりチャンバー内に導入される。
【0093】327はチャンバー301内の圧力を測定
するための真空圧力計で、圧力コントローラー330に
信号を送っている。圧力コントローラー330は、その
信号と設定値との比較により、排気管328の途中に取
付られた自動バタフライ弁329の開閉度を制御し、チ
ャンバー301内の圧力が設定値になるようにコントロ
ールしている。
【0094】排気管328は真空排気装置(不図示)に
接続されている。
【0095】図4のチャンバー301、不図示の排気装
置、排気管328及び自動バタフライ弁329は、それ
ぞれ図1のチャンバー30、排気装置34、排気管3
5、及び自動バタフライ弁36に対応する。図1の搬送
チャンバーとのチャンバー連結管32はそれぞれ図4の
基板308の付近で、図面に垂直方向に取り付けられて
いる。
【0096】基板の温度は、通常室温で行なわれるが、
2プラズマ照射により、露出したSi結晶の結晶性を
向上させるために、150℃から500℃に上げておい
ても良い。
【0097】チャンバー内の圧力は、通常10から50
0Pa程度に設定される。
【0098】4多結晶Siが露出した部分を核として結
晶Siを成長させる(多結晶Si膜を堆積する)工程 の工程で、表面を被っていた非晶質Si層が部分的に
除去された多結晶Si薄膜において、表面に露出してい
る多結晶Si部分を結晶核として結晶Siを成長させ
る。基本的にはの工程と同じ工程を行なうが、生産性
を上げるために堆積速度を速くする条件が一般的には用
いられる。すなわちガス流量を大きく、また印加する電
力パワーを大きくする。
【0099】ただし、で形成した部分的に露出してい
る多結晶Siの上にその結晶構造を踏襲して成長させる
ためには、多結晶が露出していない非晶質Si層で覆わ
れた部分の上には非晶質Siが形成される必要がある。
【0100】この上に結晶質のSiが堆積すると、その
存在が露出している多結晶Siの横方向への拡大を妨害
することになる。多結晶の横方向への成長によって水平
面が多結晶によってすべておおわれるまでは、露出して
いる多結晶Siの上には、該多結晶Siが成長し、か
つ、非晶質Si層上には非晶質Siが堆積する成膜条件
が採用される。この条件は、の成膜条件より若干H2
希釈率の低い条件、あるいは若干温度の低い条件、ある
いは投入電力密度の若干低い条件である。この条件はあ
らかじめそれぞれ単独で多結晶Si上及び非晶質Si層
上への堆積を行なって決める。このときの結晶質及び非
晶質の確認は、ラマン分光法、エリプソメトリー及びR
HEEDで行なった。
【0101】この工程の結果、作製試料は、非晶質Si
層の穴から成長した大粒径の結晶粒で覆われることにな
る。太陽電池等の垂直方向に電流を流すデバイスを目的
として考えるならば、結晶粒は垂直方向に粒界を作ら
ず、成長した膜が好ましい。従っての工程で作製した
結晶粒の構造を保って成長することが好ましい。
【0102】の工程 その後多結晶の垂直方向の成長条件を維持しながら、徐
々に高成膜速度の条件に変える。
【0103】の工程の終了時との工程の開始時には
明確な区切りはない。の成膜条件をの工程で続けて
も良いが、一般的には徐々に多結晶が高速で成膜する条
件に変える。従って装置的にはと同じ装置をそのまま
用いる。もちろん結晶構造を乱さないならば、成膜条件
を急激に変えてもよく、いったん成膜を中止し、別の装
置に移して成長を続けても良い。
【0104】及びの工程において、装置は、図2と
同じ構造の装置を用いる。またの工程で用いた装置を
用いても良い。
【0105】
【実施例】(実施例1) の工程 石英ガラス基板を図1のロードロック室1に入れ、十分
排気した後、ゲ−ト弁3を開け、水平の搬送棒7に取り
付け、搬送チャンバー2のチャンバー10の直前の位置
に移動した。ゲート弁3を閉じた。水平の搬送棒7から
垂直の搬送棒11に移し変えた後、ゲート弁13を開
け、チャンバー10に挿入した。チャンバー10のアノ
ード電極上に設置した後、搬送棒11を引いて搬送チャ
ンバー2に戻した後、ゲート弁13を閉じた。
【0106】以下の工程を図2にもとづいて説明す
る。
【0107】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が350℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0108】30分経過後、バルブ125及び119,
120,121を開け、ガス導入管113よりSiH4
ガス5sccm、ガス導入管114よりSiF4ガス5
5sccm、ガス導入管115よりH2ガス110sc
cmをチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラ
ー130により、チャンバー内の圧力を65Paになる
ように設定した。
【0109】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は3.5
W/cm2で行なった。この状態を2分間続け、放電を
切った。
【0110】ガスの導入を止めた後、再び図1のゲ−ト
弁13を開け、垂直方向の搬送棒11を挿入し、基板を
搬送棒11に移し、搬送棒11を引いた後、ゲート弁1
3を閉じた。次に垂直方向の搬送棒11から水平方向の
搬送棒7に移し変え、それをチャンバー40の直前の位
置に移動した。
【0111】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシュミレーション結果と比較することによ
り、結晶化率、表面のラフネス、膜厚は推定できる。測
定の結果、この試料は、完全に結晶化しており、膜厚は
90nmであることがわかった。
【0112】再び図1のゲ−ト弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の搬送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー20の直前の位置に移動した。
【0113】の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒21に移し変えた後、
ゲート弁23を開け、チャンバー20に挿入した。チャ
ンバー20の加熱用の基板ホルダー207に設置した
後、搬送棒11を引いて搬送チャンバー2に戻した後、
ゲート弁13を閉じた。
【0114】以下の工程は図2にもとづいて説明す
る。
【0115】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が200℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0116】30分経過後、バルブ125及び119,
121を開け、ガス導入管113よりSiH4ガス5s
ccm、ガス導入管114よりH2ガス10sccmを
チャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー13
0により、チャンバー内の圧力を15Paになるように
設定した。
【0117】この状態で、RF電源を発振させ、カソー
ドとアノード間に放電を生起した。放電電力は0.7W
/cm2で行なった。この状態を1分間続け、放電を切
った。
【0118】ガスの導入を止めた後、再び図1のゲ−ト
弁23を開け、垂直方向の搬送棒21を挿入し、基板を
搬送棒21に移し、搬送棒21を引いた後、ゲート弁2
3を閉じた。次に垂直方向の搬送棒21から水平方向の
搬送棒7に移し変え、それをチャンバー40の直前の位
置に移動した。
【0119】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシュミレーション結果と比較することによ
り、非晶質Si層の形成及びその膜厚が推定できる。測
定の結果、多結晶Si膜の上に、非晶質Si膜が厚さ4
nm形成されていることがわかった。
【0120】再び図1のゲ−ト弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の搬送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー30の直前の位置に移動した。
【0121】工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒31に移し変えた後、
ゲート弁33を開け、チャンバー30に挿入した。チャ
ンバー30の基板ホルダー307に設置した後、搬送棒
31を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート弁3
3を閉じた。
【0122】以下の工程は図2にもとづいて説明す
る。
【0123】基板308はアノード電極307に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。基板温度は450℃になるように
ヒーターコントローラー312をセットし加熱した。
【0124】30分経過後、バルブ325及び320を
開け、ガス導入管314よりH2ガス150sccmを
チャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー23
0により、チャンバー内の圧力を25Paになるように
設定した。
【0125】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ード302と、アノード電極307との間に電力を印加
した。放電はカソード電極302上の針状電極331と
アノ−ド電極307上の基板308との間に極めて強い
放電が起きた。投入電力密度は、5.4W/cm2であ
った。この状態を3分間続け、放電を切った。
【0126】そのまま10分間基板温度、チャンバー内
圧力を保持したまま、水素を流した。その後ガスの導入
を止め、再び図1のゲート弁33を開け、垂直方向の搬
送棒31を挿入し、基板を搬送棒31に移し、搬送棒3
1を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方向の
搬送棒31から水平方向の搬送棒7に移し変え、それを
チャンバー40の直前の位置に移動した。
【0127】の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒41に移し変えた後、
ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入した。チャ
ンバー40のアノード電極上に設置した後、搬送棒41
を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート弁43を
閉じた。チャンバー40の構造はチャンバー10の構造
と同じものであるため、の工程及びの工程は図2に
もとづいて説明する。
【0128】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が350℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0129】30分経過後、バルブ125及び119,
120,121を開け、ガス導入管113よりSiH4
ガス5sccm、ガス導入管114よりSiF4ガス5
5sccm、ガス導入管115よりH2ガス50scc
mをチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー
130により、チャンバー内の圧力を65Paになるよ
うに設定した。
【0130】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は3.5
W/cm2で行なった。この状態を10分間続けた。
【0131】の工程 次に放電は切らずにH2ガスの流量を徐々に110sc
cmに上げ、その後この状態を20分間続けた。その後
放電を切り、ガスの導入を中止した。この状態でエリプ
ソメトリーの測定をおこなったところ、の工程後より
鋭いピークを持った結晶質の信号が観察された。また結
晶質の相がほとんどであった。
【0132】基板温度を室温近くに冷やしたのち、再び
図1のゲ−ト弁43を開け、垂直方向の搬送棒41を挿
入し、基板を搬送棒41に移し、搬送棒41を引いた
後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方向の搬送棒41
から水平方向の搬送棒7に移し変え、ゲ−ト弁3を開
け、搬送棒7をロードロック室1に挿入し、基板をロー
ドロック室の基板装着場所に移した後、搬送棒7を引い
て、ゲート弁3を閉じた。バルブ6を閉じ、ロードロッ
ク室を大気ブレークし、得られた試料を取り出した。試
料1―1とする。
【0133】確認実験1 実施例1のの工程を成膜時間のみ32分にし、1の工
程のみを行なった試料を作った。参考試料1とする。
【0134】確認実験2 実施例1において、及びの工程を省略し、の工程
及びの工程を行なった後、の工程を次の条件で、す
なわちSiH4ガス5sccm、SiF4ガス55scc
m、H2ガス50sccmの流量条件で、その他の条件
は実施例1と同じにし、10分間の成膜を行ない、試料
を作製した。参考試料2とする。
【0135】確認実験3 実施例1において、、及びの工程を省略し、の
工程のみを行なった後、の工程を次の条件で、すなわ
ちSiH4ガス5sccm、SiF4ガス55sccm、
2ガス50sccmの流量条件で、その他の条件は実
施例1と同じにし、10分間の成膜を行ない、試料を作
製した。参考試料3とする。
【0136】確認実験4 実施例1の、、の工程を行なった後、の工程は
省略し、の工程を次の条件で、すなわちSiH4ガス
5sccm、SiF4ガス110sccm、H2ガス50
sccmの流量条件で、その他の条件は実施例1と同じ
にし、30分間の成膜を行なった試料を作製した。参考
試料4とする。
【0137】確認実験5 実施例1において、の工程を、次の条件で行なった。
基板温度が350℃になるようにヒーターコントローラ
ー112をセットし加熱し、30分経過後、バルブ12
5及び119,120,121を開け、ガス導入管11
3よりSiH4ガス5sccm、ガス導入管114より
SiF4ガス55sccm、ガス導入管115よりH2
ス50sccmをチャンバー内に導入した。次に圧力コ
ントローラー430により、チャンバー内の圧力を65
Paになるように設定した。
【0138】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は3.5
W/cm2で行なった。この状態を2分間続けた。その
後、、及びの工程を実施例1と同じ条件で実施し
た。及びの工程終了時、エリプソメトリーで堆積し
た膜の光学的性質を測定したところ、いずれも非晶質で
あった。
【0139】その後ガス導入管113よりSiH4ガス
5sccm、ガス導入管114よりSiF4ガス55s
ccm、ガス導入管115よりH2ガス110sccm
をチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー1
30により、チャンバー内の圧力を65Paになるよう
に設定した。
【0140】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は3.5
W/cm2で行なった。この状態を20分間続けた。成
膜終了後、ふたたびエリプソメトリーで堆積した膜の光
学的性質を測定したところ、今度は結晶質の膜が堆積し
たことが示された。得られた試料を参考試料5の名づけ
た。
【0141】構造の評価 得られた試料1−1及び参考試料1ないし5の構造をラ
マン分光及びRHEEDで評価した。ラマン分光の測定
結果は試料1−1、参考試料2,3,4,5は結晶質で
あることを確認した。一方参考試料1は結晶Siに対応
するピークはみられなかった。またRHEEDの結果で
も回折パターンはみられなかった。これより非晶質と結
論づけられる。
【0142】X線回折の結果は、いずれの試料でも(1
10)配向のピークが観察された。結晶の方位の確認は
X線回折装置で行った。
【0143】参考試料1は、ラマン分光及びRHEED
の結果とX線回折の結果とは一致していないが、これは
観察している領域の違いによるものである。ラマン分光
及びRHEEDの結果は表面近傍の情報を示しているの
に対し、X線回折の結果は試料全体の情報を示してい
る。
【0144】試料1−1及び参考試料1,2,3,4,
5の断面を切り出し、断面TEM像を観察した。すなわ
ち、結晶粒径の評価としては、断面TEM像の観察によ
り行なった。各工程ごとの評価、特にの工程で結晶化
した膜が堆積したか否かの確認、の工程後の非晶質S
i層の形成の確認及びその膜厚、の工程での結晶膜の
成長の様子はチャンバー40に取り付けられた分光エリ
プソメトリー装置(不図示)で評価した。
【0145】観察結果の概略図を図5−10に示す。図
5(試料1―1)、図6(参考試料1)、図7(参考試
料2)、図8(参考試料3)、図9(参考試料4)、図
10(参考試料5)。
【0146】図5において、基板501の上にの工程
で堆積したSi層502、の工程で作製した非晶質S
i層505、の工程でできた非晶質Si層を除去した
穴506、の工程で堆積したSi層507が示されて
いる。Si層502において、まずある厚さ(今回の成
膜条件では、30nm)の非晶質層503が存在し、そ
の後結晶核が発生し、それが垂直方向への成長と共に、
互いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶつか
った後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成
長していた。成長した結晶粒は504である。成長した
結晶粒の水平方向の大きさは100−200nmであっ
た。
【0147】その上に非晶質Si層505があり、ほぼ
50μm間隔で、φ50nm程度の穴506が開いてい
た。この穴から結晶粒は、下地の結晶粒504の構造を
引き継いで、成長していた。垂直方向への成長と共に、
互いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶつか
った後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成
長する。成長した結晶粒は509であった。穴の開いて
いない部分は、非晶質層508が堆積していた。結晶粒
509の水平方向への成長と共に減少していた。柱状に
成長した結晶粒の大きさはほぼ30−50μm程度であ
った。
【0148】図6において、まずある厚さ(今回の成膜
条件では、30nm)の非晶質層603が存在し、その
後結晶核が発生し、それが垂直方向への成長と共に、互
いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶつかっ
た後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成長
していた。成長した結晶粒は604であった。成長した
結晶粒の水平方向の大きさは100−200nmであっ
た。
【0149】図7においては、基板701上に、の工
程で堆積したSi膜702があり、その上に非晶質Si
層705がある。
【0150】非晶質Si層705の上に堆積した膜70
8は非晶質膜であった。
【0151】図8において、まずある厚さ(今回の成膜
条件では、30nm)の非晶質層803が存在し、その
後結晶核が発生し、それが垂直方向への成長と共に、互
いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶつかっ
た後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成長
していた。成長した結晶粒は804であった。成長した
結晶粒の水平方向の大きさは100−200nmであっ
た。柱状に成長した結晶粒の構造に途中著しい変化はみ
られなかった。すなわち参考試料1と3との構造はほぼ
同じであった。
【0152】図10において、非晶質Si層905まで
の構造は、図5の実施例1―1の試料1―1とほぼ同じ
で、非晶質Si層中の穴906も大きさ、間隔もほぼお
なじであった。ただ非晶質Si層上のSi膜907の構
造は試料1とはことなっていた。すなわちSi膜907
中の非晶質層908の厚みは30nm程度で、その厚さ
を超えると結晶粒910が多数生じ、垂直方向及びとな
りの結晶粒とぶつかるまでは水平方向の成長がみられ
た。その存在が非晶質Si層の穴を通って成長している
結晶粒909の水平方向への成長を妨げているようで、
結晶粒909は余り大きくならず、水平方向の結晶粒径
は0.5−1μm程度にとどまっている。結晶表面には
非晶質Si層の穴を通って成長している結晶粒909と
非晶質Si層905上のSi層907で発生した結晶粒
910が混在しており、水平方向の結晶粒径は0.05
−5μmと分布していた。
【0153】図9において、の工程で作製したSi層
1003は非晶質であった。この上に非晶質Si層10
05が堆積されており、実施例1とほぼ同じような間隔
で同じような径の穴1005が開いていた。その上には
かなり厚く非晶質の層1004が存在した。の工程で
非晶質Siが堆積したことがわかる。の工程に入った
ところで、結晶化がはじまった。初期には非晶質部分1
008と結晶粒1009とが共存していた。結晶粒10
09は、垂直方向とともに、水平方向にも拡大してい
た。結晶粒1009の径は100−200nm程度に拡
大したところで、となりの結晶粒とぶつかりあい、水平
方向への拡大はとまっていた。その後該結晶粒1009
は垂直方向に成長していた。
【0154】(実施例1−2)
【0155】本例は、マスクとして、SiC膜を用いた
例である。
【0156】実施例1−1におけるの工程として次ぎ
の工程を用いた。他の点は実施例1−1と同様とした。
【0157】水平の搬送棒7から垂直の搬送棒21に移
し変えた後、ゲート弁23を開け、チャンバー20に挿
入した。チャンバー20の加熱用の基板ホルダー207
に設置した後、搬送棒11を引いて搬送チャンバー2に
戻した後、ゲート弁13を閉じた。
【0158】以下の工程は図2にもとづいて説明す
る。基板108はアノード電極107に取り付けられて
いる。この状態でチャンバー内を2×10-3Pa以下ま
で排気した。同時に基板温度が200℃になるようにヒ
ーターコントローラー112をセットし加熱した。
【0159】30分経過後、バルブ125及び119、
120、121を開け、ガス導入管113よりSiH4
ガス5sccm、ガス導入管114よりCH4ガス30
sccm、ガス導入管115よりH2ガス50sccm
をチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー1
30により、チャンバー内の圧力を20Paになるこの
状態で、RF電源を発振させ、カソードとアノード間に
放電を生起した。放電電力は10W/cm2で行なっ
た。この状態を1分間続け、放電を切った。
【0160】ガスの導入を止めた後、再び図1のゲート
弁23を開け、垂直方向の搬送棒21を挿入し、基板を
搬送棒21に移し、搬送棒21を引いた後、ゲート弁2
3を閉じた。次に垂直方向の搬送棒21から水平方向の
搬送棒7に移し変え、それをチャンバー40の直前の位
置に移動した。
【0161】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシュミレーション結果と比較することによ
り、非晶質SiC膜の形成及びその膜厚が推定できる。
測定の結果、多結晶Si膜の上に、非晶質SiC膜が厚
さ2.5nm形成されていることがわかった。
【0162】再び図1のゲート弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の搬送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー30の直前の位置に移動した。
【0163】本例において作製した試料1−2につき実
施例1−1と同様の確認実験を行ったところ試料1−1
についてと同様の結果が得られた。
【0164】(実施例1−3)本例は、マスクとして酸
化膜を用いた例である。
【0165】実施例1−1におけるの工程として次ぎの
工程を用いた。他の点は実施例1−1と同様とした。
【0166】水平の搬送棒7から垂直の搬送棒21に移
し変えた後、ゲート弁23を開け、チャンバー20に挿
入した。チャンバー20の加熱用の基板ホルダー207
に設置した後、搬送棒11を引いて搬送チャンバー2に
戻した後、ゲート弁13を閉じた。
【0167】以下の工程は図3にもとづいて説明す
る。
【0168】基板208は加熱用の基板ホルダー207
に取り付けられている。この状態でチャンバー内を1×
10-2Pa以下まで排気した。基板温度は室温のままで
ある。
【0169】次にバルブ220及び225を開け、ガス
導入管214より、マスフローコントローラー216の
制御で、100sccmの02ガスをチャンバー内に導
入した。チャンバー内の圧力を300Paになるよう圧
力コントローラー230で調整した。この状態を30分
間保持した。
【0170】ガスの導入を止めた後、再び図1のゲート
弁23を開け、垂直方向の搬送棒21を挿入し、基板を
搬送棒21に移し、搬送棒21を引いた後、ゲート弁2
3を閉じた。次に垂直方向の搬送棒21から水平方向の
搬送棒7に移し変え、それをチャンバー40の直前の位
置に移動した。
【0171】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシュミレーション結果と比較することによ
り、酸化膜の形成及びその膜厚が推定できる。測定の結
果、多結晶Si膜の上に、SiO2膜が厚さ5nm形成
されていることがわかった。
【0172】再び図1のゲート弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の撒送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー30の直前の位置に移動した。
【0173】本例において作製した試料1−3につき実
施例1−1と同様の確認実験を行ったところ試料1−1
についてと同様の結果が得られた。
【0174】(実施例1−4)本例は、マスクととして
SiN膜を形成した例である。
【0175】実施例1−1におけるの工程として次ぎの
工程を用いた。他の点は実施例1−1と同様とした。
【0176】水平の搬送棒7から垂直の搬送棒21に移
し変えた後、ゲート弁23を開け、チャンバー20に挿
入した。チャンバー20の加熱用の基板ホルダー207
に設置した後、搬送棒11を引いて搬送チャンバー2に
戻した後、ゲート弁13を閉じた。
【0177】以下の工程は図2にもとづいて説明す
る。
【0178】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が200℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0179】30分経過後、バルブ125及び119,
121を開け、ガス導入管113よりSiH4ガス5
sccm、ガス導入管114よりNH3ガス10scc
m、ガス導入管115よりH2ガス20sccmをチャ
ンバー内に導入した。次に圧力コントローラー130に
より、チャンバー内の圧力を20Paになるように設定
した。
【0180】この状態で、RF電源を発振させ、カソー
ドとアノード間に放電を生起した。放電電力は2.5W
/cm2で行なった。この状態を1分間続け、放電を切
った。
【0181】ガスの導入を止めた後、再び図1のゲ−ト
弁23を開け、垂直方向の搬送棒21を挿入し、基板を
搬送棒21に移し、搬送棒21を引いた後、ゲート弁2
3を閉じた。次に垂直方向の搬送棒21から水平方向の
搬送棒7に移し変え、それをチャンバー40の直前の位
置に移動した。
【0182】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシュミレーション結果と比較することによ
り、非晶質Si層の形成及びその膜厚が推定できる。測
定の結果、多結晶Si膜の上に、非晶質SiN膜が厚さ
3nm形成されていることがわかった。
【0183】再び図1のゲ−ト弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の搬送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー30の直前の位置に移動した。
【0184】本例において作製した試料1−4につき実
施例1−1と同様の確認実験を行ったところ試料1−1
についてと同様の結果が得られた。
【0185】(実施例2)基板にステンレスを用い、実
施例1―1、1−2、1−3、1−4と同じ工程、同じ
条件で多結晶Si膜を成膜した。得られた試料を試料2
―1、2−2、2―3、2−4とし、ラマン分光法測定
を行なった。520cm-1に鋭いピークを持つ結晶膜で
あることがわかった。X線回折の結果は、(110)配
向のピークが観察された。この試料の断面TEM像を観
察したところ、図5に示すような構造をしており、結晶
粒径は30−50μm程度であった。
【0186】(実施例3)基板にアルミナセラミックを
用い、実施例1―1、1−2、1−3、1−4と同じ工
程、同じ条件で多結晶Si膜を成膜した。得られた試料
を試料3―1、3−2、3−3、3−4とし、ラマン分
光法測定を行なった。520cm-1に鋭いピークを持つ
結晶膜であることがわかった。X線回折の結果は、(1
10)配向のピークが観察された。この試料の断面TE
M像を観察したところ、図5に示すような構造をしてお
り、結晶粒径は30−50μm程度であった。
【0187】(実施例4)実施例1のの工程を、下記
のように堆積とH2プラズマ照射とを繰り返して行なっ
た。
【0188】堆積時はSiF4ガス110sccm、H2
ガス50sccm流し、H2プラズマ照射時はH2ガスの
み50sccm流した。すなわちSiF4ガスの導入を
断続的に行なった。一回の堆積時間は10秒、H2プラ
ズマ照射時間も10秒とした。堆積時、H2プラズマ照
射時ともチャンバー内圧力は65Pa、基板温度は35
0℃、VHF印加電力密度は3.5W/cm2とした。
この繰り返しを12回行なった。
【0189】その後実施例1―1と同じ条件で、工程
からを行った。
【0190】得られた試料を試料4―1、4−2、4−
3、4−4とした。ラマン分光測定の結果得られた試料
は、520cm-1に鋭いピークがある結晶膜であること
がわかった。X線回折の結果は、(110)配向のピー
クが観察された。
【0191】断面TEM像を観察したところ、図5に示
すような構造になっておりSi層502において、15
0nmの厚さの非晶質層503が存在し、その後結晶核
が発生し、それが垂直方向への成長と共に、互いにぶつ
かるまで水平方向へも成長していた。ぶつかった後は水
平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成長してい
た。成長した結晶粒は504である。成長した結晶粒の
水平方向の大きさは200−400nmであった。
【0192】その上に非晶質Si層505があり、ほぼ
30μm間隔で、φ50nm程度の穴506が開いてい
た。この穴から結晶粒は、下地の結晶粒504の構造を
引き継いで、成長していた。垂直方向への成長と共に、
互いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶつか
った後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成
長する。成長した結晶粒は509であった。穴の開いて
いない部分は、非晶質層508が堆積していた。結晶粒
509の水平方向への成長と共に減少していた。柱状に
成長した結晶粒の大きさはほぼ50μm程度であった。
【0193】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多結晶S
i薄膜の形成方法によれば、500℃以下の低い温度
で、大粒径の結晶質Si膜を作製することが可能になっ
た。
【0194】マスクとして非晶質Si膜を用いた場合に
は、作製した多結晶Si中に混入される不純物量を少な
くできる。
【0195】マスクとして、SiCを用いた場合には、
多結晶Siが露出しない部分には非晶質Siが形成され
やすくなり、途中で結晶が発生するのを防止でき、所望
の露出した結晶の成長が促進される。
【0196】マスクとして、酸化膜を用いた場合には、
酸化膜上にはSi膜が付きにくいため、所望の露出した
結晶の横方向の成長が促進され、初期から大粒径の結晶
粒が形成される。
【0197】マスクとして、SINを用いた場合には、
多結晶Siが露出しない部分には非晶質Siが形成され
やすくなり、途中で結晶が発生するのを防止でき、所望
の露出した結晶の成長が促進される。
【0198】結晶Siを成長させる条件を、多結晶Si
が露出した部分以外の部分には非晶質Siが堆積する条
件とした場合には、途中で結晶が発生するのを防止で
き、所望の露出した結晶の成長が促進される。
【0199】の工程後にさらに多結晶Siを成長させ
た場合には、太陽電池等のデバイスに必要な膜厚にする
ことができる。また成長条件を早い成長条件に帰ること
も可能である。
【0200】の工程を、針状電極を用いた水素プラズ
マ放電により行う場合には、フォトリソグラフィのよう
な複雑な工程を用いることなく、選択的にマスクを除去
できる。
【0201】の工程において、成膜と、膜表面に対し
てHラジカルによる処理とを繰り返し行う場合には、よ
り一層粒径の大きな良質の多結晶Si薄膜を作製するこ
とが可能となる。
【0202】本発明の多結晶Si薄膜は、5μm以上の
結晶粒径を持ち、垂直方向に粒界が存在せず、バルクの
多結晶Siに比べ遜色のない特性を有している。
【0203】本発明の光起電力素子は、短絡電流が大き
く、変換効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられる装置例の概略図であ
る。
【図2】本発明の、及びならびにの工程で用い
られる装置の一例である。
【図3】マスクが酸化膜である場合工程で用いられる
装置の一例である。
【図4】本発明のの工程で用いられる装置の一例であ
る。
【図5】実施例1で作製した試料1―1の断面TEM像
の概念図である。
【図6】確認実験1で作製した参考試料1の断面TEM
像の概念図である。
【図7】確認実験2で作製した参考試料2の断面TEM
像の概念図である。
【図8】確認実験3で作製した参考試料3断面TEM像
の概念図である。
【図9】確認実験4で作製した参考試料4の断面TEM
像の概念図である。
【図10】確認実験5で作製した参考試料5の断面TE
M像の概念図である。
【符号の説明】
1 ロードロック室 2 搬送チャンバー 3 ゲート弁 4 排気装置 5 排気管 6 バルブ 7 水平方向の搬送棒 10 チャンバー 11 垂直方向の搬送棒 12 チャンバー連結管 13 ゲート弁 14 排気装置 15 排気管 16 自動バタフライ弁 20 チャンバー 21 垂直方向の搬送棒 22 チャンバー連結管 23 ゲート弁 24 排気装置 25 排気管 26 自動バタフライ弁 30 チャンバー 31 垂直方向の搬送 32 チャンバー連結管 33 ゲート弁 34 排気装置 35 排気管 36 自動バタフライ弁 40 チャンバー 41 垂直方向の搬送 42 チャンバー連結管 43 ゲート弁 44 排気装置 45 排気管 46 自動バタフライ弁 101 成膜用の真空チャンバー 102 プラズマグロー放電用のカソード電極 103 絶縁リング 104 マッチングボックス 105 VHF電源 106 シールド筒 107 アノード電極 108 基板 109 ヒーターブロック 110 ヒーター 111 熱電対 112 温度コントローラー 113、114、115 ガス導入管 116、117、118 流量コントローラー 119、120、121 バルブ 122、123、124ガス管 125 バルブ 126 噴出し口 127 真空圧力計 128 排気管 129 自動バタフライ弁 130 圧力コントローラー 201 酸化膜形成用の真空チャンバー 207 加熱用の基板ホルダー 209 ヒーターブロック 210 ヒーター 211 熱電対 212 温度コントローラー 214 酸化用ガス導入管 216 流量コントローラー 220 バルブ 223 ガス管 225 バルブ 226 噴出し口 227 真空圧力計 228 排気管 229 自動バタフライ弁 230 圧力コントローラー 301 H2プラズマ照射用の真空チャンバー 302 プラズマグロー放電用のカソード電極である 303 絶縁リング 304 マッチングボックス 305 VHF電源 306シールド筒 307 アノード電極 308 基板 309 ヒーターブロック 310 ヒーター 311 熱電対 312 温度コントローラー 314 水素ガスの導入管 316 流量コントローラー 320 バルブ 323 ガス管 325 バルブ 326 噴出し口 327 真空圧力計 328 排気管 329 自動バタフライ弁 330 圧力コントローラー 331 針状電極 501,601,701,801,901,1001
基板 502,702,902 の工程で堆積したSi層 503,603,703,803,903,1002
非晶質Si層 504,604,704,804,904 結晶粒 505,705,905,1005 の工程で作製し
た非晶質Si層 506,906,1006 の工程でできた非晶質S
i層を除去した穴 507,907 及びの工程で堆積したSi層 508,708,908 非晶質Si層 509,909 結晶粒 1004 の工程で堆積した非晶質Si層 1007 の工程で堆積したSi層 1008 非晶質Si層 1009 結晶粒
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Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地となる多結晶Si薄膜を基板上に
    堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面に非晶質Si層を堆積する工程
    と、 該非晶質Si層を部分的に除去し、多結晶Siを部分
    的に露出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
    長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする多
    結晶Si薄膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 下地となる多結晶Si薄膜を基板上に
    堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面に非晶質SiC層を堆積する工
    程と、 該非晶質SiC層を部分的に除去し、多結晶Siを部
    分的に露出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
    長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする多
    結晶Si薄膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 下地となる多結晶Si薄膜を基板上に
    堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面に酸化膜を形成する工程と、 該酸化膜を部分的に除去し、多結晶Siを部分的に露
    出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
    長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする多
    結晶Si薄膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 下地となる多結晶Si薄膜を基板上に
    堆積する工程と、該多結晶Si薄膜表面に非晶質Si
    N層を形成する工程と、 該非晶質SiN膜を部分的に除去し、多結晶Siを部
    分的に露出させる工程と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
    長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする多
    結晶Si薄膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 下地となる多結晶Si薄膜を基板上に
    堆積する工程と、 該多結晶Si薄膜表面にマスクを形成する工程と、 針状電極を用いた水素プラズマ放電により該マスクを
    部分的に除去し、多結晶Siを部分的に露出させる工程
    と、 該多結晶Siが露出した部分を核として結晶Siを成
    長させる工程と、を少なくとも含むことを特徴とする多
    結晶Si薄膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記結晶Siを成長させる条件は、該多
    結晶Siが露出した部分以外の部分には非晶質Siが堆
    積する条件であることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1項記載の多結晶Si薄膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 工程の後にさらに多結晶Siを成長
    させる工程を有することを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1項記載の多結晶Si薄膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 の工程を、針状電極を用いた水素プラ
    ズマ放電によることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1項記載の多結晶Si薄膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 の工程において、成膜と、膜表面に対
    してHラジカルによる処理とを繰り返し行うことを特徴
    とする請求項1ないし8のいずれか1項記載の多結晶S
    i薄膜の形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項記載
    の形成方法により形成された多結晶Si薄膜。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の多結晶Si薄膜を用
    いたことを特徴とする光起電力素子。
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