JP2002269873A - テープドライブ装置 - Google Patents

テープドライブ装置

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JP2002269873A
JP2002269873A JP2001067535A JP2001067535A JP2002269873A JP 2002269873 A JP2002269873 A JP 2002269873A JP 2001067535 A JP2001067535 A JP 2001067535A JP 2001067535 A JP2001067535 A JP 2001067535A JP 2002269873 A JP2002269873 A JP 2002269873A
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JP
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slider
gear
mode
swing
tape
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Application number
JP2001067535A
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English (en)
Inventor
Mamoru Nakamura
衛 中村
Keiichi Shibata
圭一 柴田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造がシンプルで、部品点数が少なく、それ
でいて、機能を充実したテープカセットテープレコーダ
を実現する。 【解決手段】 テープ走行方向をFWD方向とRVS方
向に切り替えるためのディレクションスライダー19
と、該ディレクションスライダーのスライド操作により
揺動される揺動レバー40と、該揺動レバーの揺動端側
に回転自在に支持され、揺動レバーのポジションにより
駆動側ギヤ35の回転をL側リール台8L又はR側リー
ル台8Rに選択的に伝達する揺動ギヤ36と、テープ6
の巻戻しモードを形成するためのREWスライダー26
とを備え、テープ走行方向がFWD方向のときに、上記
REWスライダーの操作により回動され、揺動レバーを
揺動させる第1のカムレバー48と、テープ走行方向が
RVS方向のときに、上記REWスライダーの操作によ
り回動され、揺動レバーを揺動させる第2のカムレバー
49とを有し、上記揺動レバーが揺動されたときに、揺
動ギヤが噛合するリール台ギヤ9、9の切り替えを行う
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカセットの
テープドライブ装置に関する。詳しくは、部品点数が少
なく、機構が簡素であるにも拘わらず、テープドライブ
装置としての十分な機能の実現を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープドライブ装置として、例え
ば、特開平8−235669号公報、特開平8−235
668号公報などの開示されているように、再生モード
時には、オートリバス機構を有するが、録音モードにお
いてはオートリバース機能を有しないテープドライブ装
置がある。
【0003】このような、テープドライブ装置は、構造
が比較的簡単で、部品点数が少ないため、安価である反
面、録音モードにオートリバースできないなど、機能的
に不十分であった。
【0004】また、構造がシンプルなものにあっては、
早送りモード又は巻戻しモードを形成するのに、1つの
レバースイッチでその操作方向を異ならせることによ
り、行うものがあるが、早送りモード又は巻戻しモード
にする前の状態(ポジション)の如何により、上記レバ
ースイッチを操作する方向を変えなければ、同一のモー
ドを形成できず、使い勝手が悪かった。
【0005】すなわち、それまでの状態がたとえばFW
Dポジションで、一の方向にレバースイッチを操作した
ときに早送りモードが形成されるようになっている場
合、RVSポジションのときは同じ一方向にレバースイ
ッチを操作すると巻戻しモードが形成されてしまう事態
が生じ、それまでのポジションを操作者が確認しなけれ
ば、上記レバースイッチを操作できず、使い勝手が悪か
った。
【0006】そのため、このような操作性の不具合を無
くし、また、機能を充実させたテープドライブ装置、た
とえば、再生モードであっても録音モードであっても、
オートリバースできたり、再生モードにおいてテープを
早送り(CUEモード)や早戻し(REVIEWモー
ド)を行えるものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに、機能を充実させた従来のテープドライブ装置にあ
っては、複数のギヤ列を使い、各別のモードを生成する
ために各別のギヤ列を用いたものがほとんどであった。
【0008】或いは、各モードを電気的な検出を行い、
その電気信号に基づいて、プランジャーなどのアクチュ
エータを用いて、ディレクションスライダーをスライド
させるのがほとんどであった。
【0009】そのため、部品点数が多く、構造が複雑
で、重量も重く、コスト高になってしまっているのが現
状である。特に、電気的に制御するものにあっては、構
造が複雑で、重量も重くなることに加え、その分の電力
消費を考慮して、バッテリーを大きくしなければなら
ず、さらに、重量が嵩むという問題があった。
【0010】そこで、本発明は、構造がシンプルで、部
品点数が少なく、それでいて、機能を充実したテープカ
セットテープレコーダを実現することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そして、本発明テープド
ライブ装置は、上記した課題を解決するために、メカシ
ャーシに対してスライド自在に支持され、テープ走行方
向を正転走行方向と逆転走行方向に切り替えるためのデ
ィレクションスライダーと、該ディレクションスライダ
ーのスライド操作により揺動される揺動レバーと、上記
揺動レバーの揺動端側に回転自在に支持され、揺動レバ
ーのポジションにより駆動側ギヤの回転をL側リール台
又はR側リール台に選択的に伝達する揺動ギヤと、テー
プの巻戻しモードを形成するためのREWスライダーと
を備えたテープドライブ装置であって、テープ走行方向
が正転走行方向のときに、上記REWスライダーの操作
により回動され、揺動レバーを揺動させる第1のカムレ
バーと、テープ走行方向が逆転走行方向のときに、上記
REWスライダーの操作により回動され、揺動レバーを
揺動させる第2のカムレバーとを有し、上記揺動レバー
が揺動されたときに、揺動ギヤが噛合するリール台ギヤ
の切り替えを行うようにしたものである。
【0012】したがって、本発明テープドライブ装置に
あっては、2つのリール台ギヤに対して1つの揺動ギヤ
を揺動させて切り替えるだけで、駆動側ギヤからの回転
をリール台ギヤに選択的に伝達することができるため、
部品点数を多くすることなく、シンプルな構造にてテー
プドライブ装置を制作することができる。
【0013】しかも、REWスライダーを操作すれば、
それまでのポジションがFWDポジションであろうとR
VSポジションであろうと、それまでの走行方向と反対
の走行方向、すなわち、巻き戻すことができ、操作者が
それまでの状態(ポジション)を記憶、又は確認しなけ
ればならないと言うこともなく、従来、使い勝手が悪か
ったという問題も克服することができる。
【0014】また、別の本発明テープドライブ装置は、
メカシャーシに対してスライド自在に支持され、テープ
走行方向を正転走行方向と逆転走行方向に切り替えるた
めのディレクションスライダーと、該ディレクションス
ライダーのスライド操作により揺動される揺動レバー
と、上記揺動レバーの揺動端側に回転自在に支持され、
揺動レバーのポジションにより駆動側ギヤの回転をL側
リール台又はR側リール台に選択的に伝達する揺動ギヤ
と、早送りモードを形成するためのFFスライダー又は
巻戻しモードを形成するためのREWスライダーと、F
Fスライダー又はREWスライダーの操作により回動さ
れる各別の回動アームとを備え、上記揺動ギヤが小径部
と大径部とを有する2段ギヤであって、軸方向に移動自
在に設けられ、また、駆動側ギヤは大径ギヤと小径ギヤ
とを有する2段ギヤで構成されており、再生モード及び
録音モードにおいては揺動ギヤの大径部と駆動側ギヤの
小径ギヤとが噛合され、上記FFスライダー又はREW
スライダーの操作により上記回動アームを回動させてと
きに、上記揺動ギヤを軸方向に移動せしめ、揺動ギヤの
小径部と駆動側ギヤの大径ギヤとが噛合するようにした
ものである。
【0015】したがって、本発明テープドライブ装置に
あっては、揺動ギヤを軸方向に簡単な構造にて移動させ
るだけで、高速回転を実現することができ、FFモード
及びREWモードを簡単に実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0017】尚、以下に示した実施の形態は、本発明を
コンパクトカセットテープ、所謂Cカセットテープのカ
セットテープレコーダに適用したものである。
【0018】先ず、図1乃至図43を参照してカセット
テープレコーダの構成について説明する。
【0019】カセットテープレコーダ1は筐体2内に所
要の各部材及び各機構が配置されて成る。筐体2にはカ
セット装着部3が形成され、該カセット装着部3は筐体
2に回動自在に支持された蓋体4によって開閉される。
そして、蓋体4が回動されてカセット装着部3が開放さ
れると、テープカセット5のカセット装着部3への装着
が可能な状態とされる(図1参照)。
【0020】図1において、左斜め下方へ向かう方向を
左側とし、右斜め上方へ向かう方向を右側とし、右斜め
下方へ向かう方向を手前側(前側)とし、左斜め上方へ
向かう方向を奥側(後側)とする。また、同図における
上方へ向かう方向を上側とし、下方へ向かう方向を下側
とする。以下の説明において向きを示すときはこの方向
によるものとする。そして、各図において矢印で示す、
L方、R方、F方、B方、U方向、D方向は、それぞ
れ、左方、右方、前方、後方、上方、下方を意味するも
のとする。また、上面から見て時計回り方向を「CW
(clock wise)方向」と、その反対の方向を「CCW
(counter clock wise)方向」という。
【0021】ところで、カセットテープレコーダ1に装
着されたテープカセット5の磁気テープ6の走行方向に
ついて説明すると、テープカセット5をそのいわゆるA
面を上側にしてカセットテープレコーダ1のカセット装
着部3に装着したときに、そのA面を再生する方向のテ
ープ走行方向を「正転走行方向(以下「FWD(forwar
d)方向」という。)といい、その逆方向のテープ走行
方向を「逆転走行方向(以下「RVS(reverse)方
向」という。)という。なお、磁気テープ6の走行方向
をFWD方向とするかRVS方向とするかは、後述する
ディレクションスイッチ18の切換により為され、FW
D方向を実現するポジションを「FWDポジション」
(図4参照)、RVS方向を実現するポジションを「R
VSポジション」(図5参照)という。
【0022】次に、カセットテープレコーダ1としての
基本的な構成部品について説明する。
【0023】上記カセット装着部3の下面にはメカシャ
ーシ7が配設され、該メカシャーシ7の下面に後述する
各種機構が配設されており、メカシャーシ7及びカセッ
ト装着部3の下面を貫通して2つのリール台8、8がメ
カシャーシ7の上側のカセット装着部3内に配置されて
いる(図2参照)。なお、2つのリール台8、8のう
ち、右側のリール台8を以下、Rリール台8Rといい、
また、左側のリール台8を以下、Lリール台8Lとい
う。また、各リール台のメカシャーシ7の下面側にはそ
れぞれリール台ギヤが一体の形成されており、Rリール
台8RのものをRリール台ギヤ9R、Lリール台8Lの
ものをLリール台ギヤ9Lという(図3参照)。
【0024】カセット装着部3の手前側(蓋体4の回動
端側)には、その左右中央部に磁気ヘッド10がメカシ
ャーシ7に対してスライド自在に配設され、該磁気ヘッ
ド10を挟んでその両側にはピンチローラ11、11が
それぞれ上記メカシャーシ7上に回動自在にそれぞれ配
設されており、後述するPLAY釦の押し込み操作によ
り磁気ヘッド10は後方へスライド移動され、2つのピ
ンチローラ11、11のうち、選択された1つのピンチ
ローラ11が後方に回動されるようになっている。な
お、2つのピンチローラ11、11は、ともに、PLA
Y釦の押し込み操作により後方へ回動しようとするが、
後述するディレクションスライダーのポジションにより
その一方の回動が阻止されて、これにより、阻止されな
かったピンチロー11のみ後方へ回動するようになって
いる。
【0025】なお、2つのピンチローラ11、11のう
ち、右側のピンチローラ11を以下、Rピンチローラ1
1Rといい、左側のピンチローラ11を以下、Lピンチ
ローラ11Lという(図2参照)。
【0026】2つのピンチローラ11、11の後方には
上記メカシャーシ7を貫通して各別のキャプスタン軸1
2、12がそれぞれ配置されており、選択されたピンチ
ローラ11がPLAY釦の押し込み操作により回動した
ときに対応するキャプスタン軸12に圧着するようにな
っている。そして、この圧着によりテープカセット5の
磁気テープ6を狭持し、キャプスタン軸12の回転によ
り、磁気テープ6が所定方向に一定速度で走行するよう
になっている。かかる状態は、PLAYモード又はRE
Cモードが選択された状態である。
【0027】次に、当該カセットテープレコーダ1の各
モードについて各操作釦及び操作スイッチとの関係で説
明する。
【0028】磁気テープ6の再生モードを「PLAYモ
ード」といいPLAY釦13を押し込むことにより形成
され、また、録音モードを「RECモード」といいRE
C釦14を押し込むことにより形成される。なお、後述
するように、REC釦14を押し込むと同時にPLAY
釦13も押し込まれて、磁気テープ6が走行するように
なっている。
【0029】磁気テープ6の早送り(PLAYモードと
同方向の高速走行)を「FF(fastforward)モード」
といいテープ走行が停止されている状態からFF釦15
の押し込むことにより形成される。また、磁気テープ6
の巻戻し(PLAYモード時と逆方向の高速走行)を
「REW(rewind)」といいテープ走行が停止されてい
る状態からREW釦16の押し込むことにより形成され
る。
【0030】これら磁気テープ6が走行している状態
で、STOP釦17を押し込むことにより、磁気テープ
6の走行が停止され、また、押し込まれた各釦を元の状
態(以下「解除状態」という。)にするようになってい
る。かかるモードがSTOPモードという。
【0031】PLAYモード中の早送りモードを「CU
Eモード」といい磁気テープ6の走行状態からFF釦1
5の押し込むことにより形成され、また、PLAYモー
ド中の巻戻しモードを「REVIEWモード」といい磁
気テープ6の走行状態からREW釦16の押し込むこと
により形成される。なお、CUEモード又はREVIE
Wモードを形成したとき、すなわち、PLAYモードで
FF釦15又はREW釦16を押し込んだときはこれら
釦の操作を解除すれば(釦から指を離せば)、FF釦1
5又はREW釦16が戻されて、磁気テープ6の通常走
行(PLAYモード)が継続される。
【0032】また、上述のように、磁気テープ6の走行
方向をFWD方向とするかRVS方向とするかは、ディ
レクションスイッチ18の切換により為され、以下のモ
ードにおいてはFWD方向とRVS方向とが存在する。
【0033】具体的には、PLAYモードおいては、F
WD方向における再生を行う「N(normal)−PLAY
モード」と、RVS方向における再生を行う「R−PL
AYモード」とがあり、RECモードおいては、FWD
方向における録音を行う「N−RECモード」と、RV
S方向における録音を行う「R(reverse)−RECモ
ード」とがある。
【0034】なお、ディレクションスイッチ18の切換
は、後述するディレクションスライダーを左右方向にス
ライドさせることであり、後述する揺動レバーを揺動さ
せて回転力のリール台8、8への選択的な伝達、及びピ
ンチローラ11、11の回動を規制して、磁気テープ6
の走行を担うキャプスタン軸12の選択を行う。
【0035】また、CUEモード及びREVIEWモー
ドにあっても、FWD方向のものとRVS方向のものが
あり、具体的には、N−PLAYモードにおいては、C
UEモード(以下「N−CUEモード」という。)とR
EVIEWモード(以下「N−REVIEWモード」と
いう。)とがあり、R−PLAYモードにおいては、C
UEモード(以下「R−CUEモード」という。)とR
EVIEWモード(以下「R−REVIEWモード」と
いう。)とがある。
【0036】なお、RECモードにおいてCUEモード
及びREVIEWモードにすることは無く、後述するよ
うにRECモードにおいて、FF釦15又はREW釦1
6を押し込むとRECモードが解除され、FF釦15又
はREW釦16から手を離すとPLAYモードが形成さ
れるようになっている。
【0037】テープ走行の停止状態からFF釦15又は
REW釦16を押し込むと、それぞれ、FFモード又は
REWモードが形成されるが、そのテープ走行方向は上
記ディレクションスイッチ18のポジションにより決定
され、FFモードおいては、FWDポジションにおいて
早送りを行う「N−FFモード」と、RVSポジション
において早送りを行う「R−FFモード」とがあり、R
EWモードおいては、FWDポジションにおいて巻戻し
を行う「N−REWモード」と、RVSポジションにお
いて巻戻しを行う「R−REWモード」とがある。
【0038】また、STOPモードにおいても、ディレ
クションスイッチ18がFWDポジションかRVSポジ
ションかにより2つの状態があり、前者を「N−STO
Pモード」後者を「R−STOPモード」という。
【0039】次に、各モードを形成するための各スライ
ダーについて説明する。
【0040】メカシャーシ7には複数のスライダーやレ
バーが設けられ、上記いずれかの上記釦又はスイッチを
操作することにより、これらスライダーやレバーがスラ
イド又は回動して、所定のモードが形成される。
【0041】メカシャーシ7の上面には、ほぼL字状を
しその中央部が前後方向に幅広に形成され、該幅広部に
異形な孔(以下「異形孔」という。)20が形成された
ディレクションスライダー19が設けられており、該デ
ィレクションスライダー19はその前端縁がメカシャー
シ7の前側縁にほぼ沿うように、また、その左側縁がメ
カシャーシ7の左側縁に近接し前後方向に伸びるように
配置されており、このようなディレクションスライダー
19はメカシャーシ7に対して左右方向に移動自在に支
持されている。このようなディレクションスライダー1
9はメカシャーシ7の前端縁の右方に回動自在に支持さ
れた上記ディレクションスイッチ18の操作により左右
方向にスライドするようになっている(図4、図5参
照)。
【0042】具体的には、ディレクションスイッチ8を
右方に倒すと、ディレクションスライダー19が左方へ
移動して、FWDポジションを形成する。また、ディレ
クションスイッチ8を左方に倒すと、ディレクションス
ライダー19が右方へ移動して、RVSポジションを形
成する。
【0043】そして、ディレクションスライダー19を
左右方向にスライドさせると、後述する揺動レバーを回
動させ、該揺動レバーの揺動端に回転自在に支持された
揺動ギヤがLリール台ギヤ9L又はRリール台ギヤ9R
に選択的に噛合するようになっており、これにより、磁
気テープ6を巻き取るリール台8L、8Rが決定され
る。また、ディレクションスライダー19のポジション
により、いずれか一方のピンチローラ11の回動を阻止
するようになっており、これにより、後述するPLAY
スライダーが押し込まれた状態(以下「押込状態」とい
う。)において、磁気テープ6の送り方向がFWD方向
又はRVS方向になるようになっている。
【0044】メカシャーシ7の下面であって、左右中央
よりもやや左方に寄った位置には、PLAYスライダー
21が前後方向に移動自在に支持され、その前端部には
PLAY釦13が取り付けられている。なお、PLAY
スライダー21は図示しない付勢手段により、PLAY
釦13が筐体2から突出する方向に付勢されている(図
4、図5参照)。
【0045】図示は省略するが、上記磁気ヘッド10及
びピンチローラ11、11はPLAYスライダー21の
押し込み動作と連動して後退し、磁気ヘッド10は磁気
テープ6に接触し、また、ピンチローラ11はキャプス
タン軸12に圧着して磁気テープ6を両者で狭持する。
なお、このとき、ピンチローラ11、11はいずれか一
方のものがキャプスタン軸12に圧着するようになって
おり、その選択は上記ディレクションスライダー19の
ポジションにより一方のピンチローラ11の回動が阻止
され、回動を阻止されなかったピンチローラのみがキャ
プスタン軸12に圧着するようになっている。
【0046】そして、PLAY釦13を押し込むと、後
述する駆動モータ29が回転されて、キャプスタン軸1
2とピンチローラ11とにより狭持された磁気テープ6
が一定速度で所定の方向に走行するとともに、Lリール
台8L又はRリール台8Rの回転により磁気テープ6の
巻き取りが為される。かかるモードが上記PLAYモー
ドである。
【0047】メカシャーシ7の下面であって、その左側
縁に寄った位置には、RECスライダー22が前後方向
に移動自在に支持され、その前端部にはREC釦14が
取り付けられている。なお、RECスライダー22は図
示しない付勢手段により、REC釦14が筐体2から突
出する方向に付勢されている(図4、図5参照)。
【0048】また、RECスライダー22の前後方向の
中央部には右方へ伸びる押圧片23が一体に形成され、
該押圧片23の右端は上記PLAYスライダー21の近
傍まで伸び、PLAYスライダー21の後端部左側縁に
形成された被押圧部24に係合する押圧部23になって
いる(図4、図5参照)。そして、RECスライダー2
2が押し込まれたとき、上記押圧部23がPLAYスラ
イダー21の被押圧部24を押圧して連動してPLAY
スライダー21を押し込むようになっている。かかるモ
ードが上記RECモードである。なお、PLAYスライ
ダー21のみを押し込んだときは、RECスライダー2
2に係合されず、したがって、PLAYスライダー21
のみが押込状態となるようになっている。
【0049】また、RECスライダー22の後端部には
テープカセット5におけるA面又はB面の録音の可否を
検出する検出機構が配設されている。
【0050】メカシャーシ7の下面であって、その左右
中央部よりやや右方に寄った位置には、FFスライダー
25が前後方向に移動自在に支持され、その前端部には
FF釦15が取り付けられている。なお、FFスライダ
ー25は図示しない付勢手段により、FF釦15が筐体
2から突出する方向に付勢されている(図4、図5参
照)。
【0051】なお、FFスライダー25を押込状態にす
ると、この後端部が後述する回転速度切換機構に作用
し、上記揺動ギヤをメカシャーシ7から離れる方向に移
動させ、これにより、後述する駆動側ギヤからリール台
ギヤ9までのギヤ列が変更されて、リール台8が高速で
回転するようになっている。かかるモードが上記FFモ
ードである。
【0052】メカシャーシ7の下面であって、上記FF
スライダー25の右方にはこれに隣接して、REWスラ
イダー26が前後方向に移動自在に支持され、その前端
部にはREW釦16が取り付けられている。なお、RE
Wスライダー26は図示しない付勢手段により、REW
釦16が筐体2から突出する方向に付勢されている(図
4、図5参照)。
【0053】なお、REWスライダー26を押込状態に
すると、この後端部が後述する回転速度切換機構に作用
し、上記揺動ギヤをメカシャーシ7から離れる方向に移
動させ、これにより、駆動側ギヤからリール台ギヤまで
のギヤ列が変更されて、リール台が高速で回転するよう
になっている。かかるモードが上記REWモードであ
る。
【0054】また、REWスライダー26の押し込み操
作は、上記揺動レバーに作用して、揺動ギヤ36が噛み
合うリール台ギヤ(Lリール台ギヤ9L又はRリール台
ギヤ9R)がそれまで噛合していたリール台ギヤ9L
(9R)を異なる側のリール台ギヤ9R(9L)が選択
されるようになっている。
【0055】なお、メカシャーシ7の下面であって、そ
の前側縁にはこれに沿うようにかつ左右方向にスライド
自在にロックプレート27が設けられており、該ロック
プレート27は、上記操作釦が取り付けられた各スライ
ダーの押込状態を保持するものである。
【0056】具体的には、PLAYスライダー21、R
ECスライダー22、FFスライダー25又はREWス
ライダー26がメカシャーシ7に対して押し込まれる
と、ロックプレート27は一旦は右方へスライドした
後、各スライダーが所定量押し込まれると、左方にやや
スライドして互いに形成された係合部(図示は省略す
る。)が係合することにより各スライダーの押込状態が
保持される。
【0057】そして、かかるロックプレート27は、次
に説明するSTOPスライダー28の押し込み操作によ
り右方へスライドされて、これにより、各スライダーと
ロックプレート27との上記係合が解かれて、各スライ
ダーの押込状態が解除されるようになっている。
【0058】また、CUEモード又はREVIEWモー
ドにおいては、PLAYスライダー21の押込状態で、
さらに、FFスライダー25又はREWスライダー26
を押し込むことに形成されるが、このとき、FFスライ
ダー25又はREWスライダー26は上記ロックプレー
ト27によってはロックされず、したがって、FF釦1
5又はREW釦16から指を離せば、FFスライダー2
5又はREWスライダー26は元の位置に戻ってくるよ
うになっている。
【0059】メカシャーシ7の下面であって、上記PL
AYスライダー21とRECスライダー22との間に
は、STOPスライダー28が前後方向に移動自在に支
持され、その前端部にはSTOP釦17が取り付けられ
ている。なお、STOPスライダー28は図示しない付
勢手段により、STOP釦17が筐体2から突出する方
向に付勢されている(図4、図5参照)。
【0060】そして、STOPスライダー28を押し込
むと、上記図示しないロックプレート27を右方へスラ
イドさせて、押込状態にされたいずれかのスライダーと
ロックプレート27との上記係合を解き、これにより、
押し込まれたスライダーを解除状態にするようになって
いる。
【0061】次に、メカシャーシ7に配設された各主要
部品、機構について説明する。
【0062】なお、以下の説明において用いる各図面に
おける各構成部品は、便宜上全て平面側から見た状態で
示し、したがって、メカシャーシ7を透かした状態で各
部品を示すものとする。
【0063】リール台8、8を駆動する駆動機構は、駆
動モータ29と、該駆動モータ29の回転をキャプスタ
ン軸12に伝達するベルト30と、該ベルト30の軌道
を形成する各種プーリ31、32及びフライホイール3
3、33と、上記駆動モータ29の回転をリール台8に
伝達するギヤ列34と、Lリール台8L又はRリール台
8Rのいずれかに回転を選択的に伝達するため揺動ギヤ
36などを有する。
【0064】駆動モータ29は、メカシャーシ7の下面
であって上記Rリール台8Rよりやや右側に寄った位置
に配設され、該駆動モータ29には小径な駆動プーリ3
1が設けられており、また、駆動モータ29のよりも手
前側にやや小径な従動プーリ32が回転自在にメカシャ
ーシ7に支持されている(図6、図7参照)。
【0065】フライホイール33、33は、2つのキャ
プスタン軸12、12のメカシャーシ7の下面側にそれ
ぞれ圧入固定されており、これらフライホイール33、
33と上記駆動プーリ31と上記従動プーリ32とに亘
って図6、図7で示すようにベルト30が張架されてい
る。これにより、L側フライホイール33Lと従動プー
リ32とは駆動モータ29の駆動により該駆動モータ2
9の回転方向と同じ方向へ回転し、また、R側フライホ
イール33Rは逆回転するようになっている。また、2
つのフライホイール33、33は同径であり、したがっ
て、これらが支持された各別のキャプスタン軸12、1
2は回転速度は同じで、回転方向が互いに逆になるよう
になっている。なお、駆動モータ29は上面から見てC
W方向にのみに回転するようになっており、磁気テープ
6の走行方向の切換は、いずれか一対のピンチローラ1
1とキャプスタン軸12とが上記ディレクションスイッ
チ18により選択されて為されるようになっている。
【0066】ギヤ列34は、メカシャーシ7のほぼ中心
よりやや右方に寄った位置に回転自在に支持された駆動
側ギヤ35と、該駆動側ギヤ35と噛合するとともに上
記2つのリール台ギヤ9、9に選択的に噛合する揺動ギ
ヤ36と、上記駆動側ギヤ35とR側フライホイール3
3Rとの間に介在された減速ギヤ37などから成る(図
6、図7参照)。
【0067】駆動側ギヤ35は、軸方向に2つのギヤに
より構成され、上側が小径なギヤ35a、下側が大径な
ギヤ35bとなっており、小径ギヤ35aと大径ギヤ3
5bとはクラッチ機構38を介して一体化されている。
そして、駆動側ギヤ35の大径ギヤ35bが上記減速ギ
ヤ37に噛合されている(図8、図9参照)。
【0068】揺動ギヤ36は上記駆動側ギヤ35と同軸
上でメカシャーシ7に回動自在に支持された揺動レバー
40の後端部である揺動端部に回転自在に支持されてお
り、また、揺動ギヤ36は2段ギヤで、上側が大径部3
6a、下側が小径部36bとなっていて軸方向に移動可
能になっており、後述するように揺動ギヤ36は、上方
(メカシャーシ7側)に位置したときにその大径部36
aと上記駆動側ギヤ35の小径ギヤ35aとが噛合し
(図8参照)、下方(メカシャーシ7から離れる方向)
に位置したときにその小径部36bと上記駆動側ギヤ3
5の大径ギヤ35bとが噛合するようになっている(図
9参照)。そして、駆動側ギヤ35の回転速度は一定で
あるため、各リール台8、8は、揺動ギヤ36が上方に
位置したときは低速回転で、揺動ギヤ36が下方に位置
したときは高速回転するようになっている。なお、かか
る機構を回転速度切換機構39といい、後述する。
【0069】揺動レバー40は、上記駆動側ギヤ35の
回動軸と同軸上でメカシャーシ7に揺動自在に支持され
ており、回動中心から後方へ伸びる揺動腕40aと、回
動中心からほぼ左前方に伸びる第1の被押圧腕40b
と、回動中心からほぼ左方に伸びる第2の被押圧腕40
cとから成り、上記揺動腕40aの端部下面に上記揺動
ギヤ36が回転自在に支持されている。また、各被押圧
腕40b、40cの下面には後述する各別のカムレバー
により押圧される被作用部としての凸部41b、41c
が突設されている(図10、図12乃至図14参照)。
【0070】そして、揺動レバー40はひげバネ42に
より上面から見てCCW方向に付勢されている。
【0071】上記揺動ギヤ36は揺動レバー40の揺動
した位置により、その大径部36aが上記Rリール台ギ
ヤ9Rと、又は、上記Lリール台ギヤ9Lとの間に介在
された中継ギヤ43と、選択的に噛合するようになって
いる。なお、かかる機構を回転方向切換機構44とい
い、後述する。
【0072】これにより、駆動側ギヤ35の回転は、揺
動レバー40の揺動位置により揺動ギヤ36を介してR
リール台8Rに、又はLリール台8Lに伝達され、か
つ、揺動ギヤ36の上下位置に基づき低速回転か高速回
転かが選択される。なお、リール台8が低速回転される
ときは上記PLAYモード又はRECモードで、高速回
転されるときは上記FFモード又はREWモード(CU
Eモード又はREVIEWモード)が選択された状態で
ある。
【0073】また、2つのリール台8、8は、いずれか
一方のリール台8に駆動モータ29の回転駆動力が伝達
されているときは他方のリール台8には回転駆動力が伝
達されずフリーな状態になり、また、2つのリール台
8、8が回転駆動力により各別に回転されるときには、
互いに反対方向への回転が為され、その回転方向はとも
に磁気テープ6をリールに巻き取る方向への回転方向と
なっている。
【0074】上記回転速度切換機構39は、上記駆動側
ギヤ35と、揺動ギヤ36と、該揺動ギヤ36を軸方向
の位置を偏倚させる回動アーム45とから成る(図10
乃至図17参照)。
【0075】回動アーム45、45はほぼ左右対称な形
状をしたものが2つあり、それぞれ上記FFスライダー
25又はREWスライダー26の後端部より後方であっ
て、メカシャーシ7の後端部に垂設された回動軸に回動
自在に支持され、これら回動端45a、45aは前方側
で互いに近づく向きで配設されている。また、これら回
動端45a、45aは上記揺動レバー40の揺動端、す
なわち、上記揺動ギヤ36の回動中心近傍で揺動ギヤ3
6の上方に位置されており、2つの回動アーム45、4
5のそれぞれの回動支点側の後部に引張バネ46が張設
され、これにより、2つの回動アーム45、45はお互
いの回動端45a、45aが離れる方向に回動するよう
に付勢されている。なお、図10乃至図17では、FF
スライダー25は省略する。
【0076】また、回動アーム45、45はその回動端
45a、45aのうち互いに外側の部分が上記REWス
ライダー26又はFFスライダー25の後端部26a又
は25aに各別に当接されており(図12参照)、RE
Wスライダー26又はFFスライダー25の押し込み操
作により、内側に回動するようになっている(図13参
照)。
【0077】REWスライダー26又はFFスライダー
25の押し込み操作による上記回動アーム45の回動軌
跡範囲にはメカシャーシ7に形成された傾斜面47、4
7があり(図16、図17参照)、回動アーム45が回
動されると回動アーム45は上記傾斜面47に乗り上げ
ることになり、回動アーム45は軸方向に移動してメカ
シャーシ7からやや離間する。これにより、揺動ギヤ3
6は回動アーム45により下方へ押圧されて、揺動ギヤ
36の大径部36aと駆動側ギヤ35の小径ギヤ35a
との噛合が外れて、揺動ギヤ36の小径部36bと上記
駆動側ギヤ35の大径ギヤ35bとが噛合することにな
る(図17参照)。したがって、駆動側ギヤ35からリ
ール台ギヤ9までのギヤ列34のギヤ比が変わってリー
ル台ギヤ9は高速回転することになる。
【0078】上記回転方向切換機構44は、上記ディレ
クションスライダー19と、上記揺動レバー40と、該
揺動レバー40の上記第1の被押圧腕40bの近傍の位
置でメカシャーシ7の下面側に回動自在に支持されたカ
ムレバー(以下「第1のカムレバー」という。)48
と、上記揺動レバー40の上記第2の被押圧腕40cの
近傍の位置でメカシャーシ7の下面側に回動自在に支持
されたカムレバー(以下「第2のカムレバー」とい
う。)49とから成る(図10乃至図15参照)。
【0079】上記第1のカムレバー48は上記揺動レバ
ー40の第1の被押圧腕40bの凸部41bに作用する
カム縁48aを有するとともに、メカシャーシ7を貫通
してその上面側に突出し上記ディレクションスライダー
19の異形孔20の周縁近傍に位置する被押圧ピン48
bが立設され、このような第1のカムレバー48はひげ
バネ50によりCCW方向に付勢されている(図10、
図11参照)。
【0080】そして、ディレクションスライダー19の
異形孔20の周縁であって上記第1のカムレバー48の
被押圧ピン48bが近接した位置には、該被押圧ピン4
8bに作用する押圧縁20aが形成されており、ディレ
クションスライダー19がFWDポジションのときは被
押圧ピン48bが押圧縁20aの右方を向いた縁部に当
接し(図12参照)、RVSポジションのときは押圧縁
20aが被押圧ピン48bを押圧して第1のカムレバー
48をCW方向に回動させるようになっている(図14
参照)。
【0081】また、第1のカムレバー48の上記カム縁
48aより前方には左方に伸び上記REWスライダー2
6の下面側まで達する被押圧片48cが形成され、該被
押圧片48cの前縁に対向するように押圧ピン26bが
REWスライダー26に垂設されている(図12参
照)。これにより、REWスライダー26を押込状態に
すると、上記押圧ピン26bが第1のカムレバー48の
被押圧片48cを押圧することになり、第1のカムレバ
ー48は上記ひげバネ50に抗してCW方向に回動され
る(図13参照)。
【0082】そして、ディレクションスライダー19が
FWDポジションのときは、第1のカムレバー48は、
上記ひげバネ50によりCCW方向に回動されて上記揺
動レバー40の第1の被押圧腕40bの凸部41bをC
W方向に蹴ることになり、これにより、揺動レバー40
はその揺動腕40aが揺動範囲のうち、CW方向端に位
置するように揺動されて揺動ギヤ36はRリール台ギヤ
9Rに噛合される(図12参照)。
【0083】また、ディレクションスライダー19がR
VSポジションのときは、第1のカムレバー48は、デ
ィレクションスライダー19の押圧縁20aに第1のカ
ムレバー48の被押圧ピン48bが押圧されて、上記ひ
げバネ50に抗してCW方向に回動され、上記揺動レバ
ー40の第1の被押圧腕40bの凸部41bへの押圧が
解かれ、これにより、揺動レバー40は上記ひげバネ5
0によりその揺動腕40aが揺動範囲のうち、CCW方
向端に位置して揺動ギヤ36は中継ギヤ43を介してL
リール台ギヤ9Lに噛合される(図14参照)。
【0084】したがって、ディレクションスライダー1
9をFWDポジション又はRVSポジションにおいてス
ライドさせると、揺動ギヤ36がRリール台ギヤ9R又
はLリール台ギヤ9Lに選択的に噛合することになり、
テープカセット5の磁気テープ6の巻き取り方向が決定
されることになる。
【0085】また、上述のように、ディレクションスラ
イダー19のFWDポジション又はRVSポジションへ
のスライドは、PLAYモード時にいずれか一方のピン
チローラ11の回動を阻止するようになっていて、その
回動の阻止が為されていない側のピンチローラ11とキ
ャプスタン軸12との圧着により磁気テープ6を狭持し
てテープ走行が為されるが、これは、Rリール台8Rが
選択されて回転するとき(FWDポジション)は、左側
のピンチローラ(Lピンチローラ11L)の回動が阻止
され、右側のピンチローラ(Rピンチローラ11R)が
キャプスタン軸12に圧着して磁気テープ6をFWD方
向に走行させ、Rリール台8Rで磁気テープ6を巻き取
るようになっている。
【0086】上記第2のカムレバー49は、上記REW
スライダー26の下面側にこれに重なるように位置さ
れ、REWスライダー26の前後方向のほぼ中央に形成
された長孔26cを通してメカシャーシ7に対して回動
自在に支持され、上記揺動レバー40の第2の被押圧腕
40cの凸部41cに作用するカム縁49aを有すると
ともに、メカシャーシ7を貫通してその上面側に突出し
上記ディレクションスライダー19の異形孔20の周縁
近傍に位置する規制ピン49bが立設されている。
【0087】また、このような第2のカムレバー49
は、REWスライダー26の後端部との間に張設された
ひげバネ51により上面から見てCCW方向に付勢され
ている(図10参照)。
【0088】そして、ディレクションスライダー19の
異形孔20の周縁であって上記第2のカムレバー49の
規制ピン49bが近接した位置には、該規制ピン49b
を規制する規制縁20bが形成されており(図11参
照)、ディレクションスライダー19がFWDポジショ
ンのときは規制ピン49bが規制縁20bに前方から当
接して上記CCW方向への回動が規制され、RVSポジ
ションのときは規制縁20bが規制ピン49bから離間
した位置へと移動して第2のカムレバー49をCCW方
向への回動が許容されるようになっている(図12参
照)。
【0089】また、上記第2のカムレバー49の規制ピ
ン49bに対応したREWスライダー26の部位には、
第2のカムレバー49のCCW方向への回動を阻止する
阻止片26dが形成されており、REWスライダー26
を押込状態にしたときは、阻止片26dも後方へ移動さ
れるため、第2のカムレバー49のCCW方向への回動
が許容され、REWスライダー26が解除状態のとき
は、上記規制ピン49bが阻止片26dに阻止されて第
2のカムレバー49はCCW方向に回動しないようにな
っている(図14参照)。
【0090】しかして、ディレクションスライダー19
のポジションに拘わらず、REWスライダー26を押込
状態にすると、第1のカムレバー48又は第2のカムレ
バー49のいずれかを回動させて、上記揺動レバー40
を回動させ、揺動ギヤ36がそれまで噛合していたリー
ル台ギヤ9L(9R)とは別のリール台ギヤ9R(9
L)に噛合するようになっている。
【0091】すなわち、N−STOPモード(ディレク
ションスライダー19がFWDポジションで、揺動ギヤ
36がRリール台ギヤ9Rに噛合している状態)におい
て(図12参照)、REWスライダー26を押込状態に
すると、REWスライダー26の押圧ピン26bが第1
のカムレバー48の被押圧片48cを押圧して第1のカ
ムレバー48をひげバネ50に抗してCW方向に回動さ
せることになり、第1のカムレバー48のカム縁48a
により押圧されていた揺動レバー40の第1の被押圧腕
40bの凸部41bへの作用が解かれ、揺動レバー40
はひげバネ42によりCCW方向に回動される(図13
参照)。
【0092】このとき、第2のカムレバー49は、その
回動を阻止していたREWスライダー26の阻止片26
dが後方へ逃げるが、第2のカムレバー49の規制ピン
49bはディレクションスライダー19の規制縁20b
によりロックされた状態であり、したがって、第2のカ
ムレバー49は回動されず、よって、揺動レバー40の
第2の被押圧腕40cには作用せず、上述のように揺動
レバー40のCCW方向への回動が許容される。
【0093】また、R−STOPモード(ディレクショ
ンスライダー19がRVSポジションで、揺動ギヤ36
が中継ギヤ43(Lリール台ギヤ9L)に噛合している
状態)において(図14参照)、REWスライダー26
を押込状態にすると、REWスライダー26の後方への
移動に伴い、ひげバネ51により第2のカムレバー49
がCCW方向に回動して、該第2のカムレバー49のカ
ム縁49aが揺動レバー40の第2の被押圧腕40cの
凸部41cに作用してこれをCW方向に回動されること
になる(図15参照)。
【0094】このとき、ディレクションスライダー19
の規制縁20bは第2のカムレバー49の規制ピン49
bから離間した位置にあり、第2のカムレバー49のC
CW方向への回動が許容される。また、第1のカムレバ
ー48のカム縁48aは揺動レバー40の第1の被押圧
腕40bの凸部41bには作用しておらず、よって、揺
動レバー40のCW方向への回動が許容される。
【0095】しかして、ディレクションスライダー19
のポジションに拘わらず、REWスライダー26を押込
状態にすると、揺動レバー40が揺動されて揺動ギヤ3
6はそれまで噛合していたリール台ギヤ9L(9R)と
異なるリール台ギヤ9R(9L)と噛合することにな
り、N−REWモード又はR−REWモードが形成され
る。
【0096】さらに、このようにREWスライダー26
を押込状態とすることは、STOPモードにおいて行う
場合でも、PLAYモードから行う場合でも、同じよう
に揺動レバー40を回動させ、揺動ギヤ36をそれまで
のリール台ギヤ9L(9R)と異なった側のリール台ギ
ヤ9R(9L)と噛合させることができ、磁気テープ6
の巻戻しをおこなうことができる。
【0097】STOPモードにおいてREWスライダー
26を押込状態とするのは、REWモードであり、PL
AYモードにおいてREWスライダー26を押込状態と
するのは、上記REVIEWモードとなる。
【0098】ここで、REWモードとREVIEWモー
ドとは、押込状態にしたREWスライダー26を押込状
態でロックプレート27でロックするか、又はロックせ
ずにREW釦16から指を離したときにこれを解除状態
にするかの相違がある。また、各部品の状態としては、
REWモードにおいては磁気ヘッド10及びピンチロー
ラ11がテープカセット5内にまったく進入していない
状態であるのに対し、REVIEWモードにおいては、
磁気ヘッド10及びピンチローラ11がともに、テープ
カセット5内に進入しているが磁気テープ6には接触せ
ずまたキャプスタン軸12から僅かに離間した状態とな
っているという相違がある。なお、FFモードとCUE
モードとの関係も、磁気テープ6の走行方向を異にする
が、上記REWモードとREVIEWモードとの関係と
同じになっている。
【0099】また、上述したように、REWスライダー
26の押込状態は、上記回転速度切換機構39によりリ
ール台8を高速で回転させることでもあり、これによ
り、REWモード又はREVIEWモードが形成され
る。
【0100】しかして、REW釦16を操作すれば、必
ず、それまでのテープ走行方向がFWD方向であって
も、RVS方向であっても、それとは逆の走行方向に磁
気テープ6を高速走行させることができ、磁気テープ6
の巻き取り、すなわち、REWINDを実現することが
できる。
【0101】次に、当該カセットテープレコーダ1は、
磁気テープ6を一方のリールに巻き取ると、テープエン
ドとしてこの検出を行うテープエンド検出機構52を備
える。
【0102】テープエンド検出機構52は、上記揺動ギ
ヤ36の回転の有無を伝達するフリクションアーム53
と、揺動ギヤ36の回転の有無で位置が規制されるエン
ド検出アーム54と、該エンド検出アーム54の位置を
規制するカムリング55と、上記エンド検出アーム54
が所定の位置のときにこれを回動させる回動手段56と
から成る(図18乃至図22参照)。
【0103】フリクションアーム53は、その基端部が
上記揺動ギヤ36の回動軸と同軸状で揺動ギヤ36との
間にフリクション機構57を介して回転自在に支持され
ており、また、揺動ギヤ36が回転するときは常にCW
方向の回転であり、したがって、揺動ギヤ36が回転し
ているときは、その回転力が上記フリクション機構57
を介してフリクションアーム53に伝達されて、フリク
ションアーム53にはCW方向に回動するように力が働
いている。なお、フリクション機構57としては、揺動
ギヤ36の回動軸に揺動ギヤ36とフリクションアーム
53との間に縮設されたコイルバネにより構成されてい
る(図18、図16、図17参照)。
【0104】エンド検出アーム54はメカシャーシ7の
下面であってLリール台ギヤ9Lのやや前方に寄った位
置に回動自在に支持されており、該回動中心から右方に
伸びた部分はその先端が上記駆動側ギヤ35の回転中心
近傍まで達し、また、回動中心から左方に伸びた部分は
L側フライホイール33Lの近傍まで伸びている。
【0105】エンド検出アーム54の右端にはラック5
4aが形成され、また、該ラック54aよりやや回動中
心側に寄った上面には小突部54bが一体に形成されて
おり、上記カムリング55の内周面を沿うカムフォロア
として機能する。
【0106】そして、このようなエンド検出アーム54
の右端側部分には結合ピン58が垂設されており、該結
合ピン58が上記フリクションアーム53の回動端側に
形成された長孔に嵌入されて、エンド検出アーム54と
フリクションアーム53とが連結されている。なお、フ
リクションアーム53は上記エンド検出アーム54の上
記結合ピン58から抜けないように抜け止めが為されて
いる。
【0107】上記駆動側ギヤ35の中心であって、その
下面中央部には欠歯ギヤ59が形成されており、該欠歯
ギヤ59と上記エンド検出アーム54のラック54aと
が所定の位置になったときに噛合するようになってお
り、これらが噛合したときにエンド検出アーム54を回
動させる回動手段56となっている。
【0108】また、駆動側ギヤ35の下面には上記欠歯
ギヤ59を取り囲むように環状のカムリング55が形成
されており、該カムリング55の内周壁を上記エンド検
出アーム54に形成されたカムフォロア54bが摺接す
るようになっている。
【0109】カムリング55を平面から見た形状は、真
円でなく、中心からの距離が上記欠歯ギヤ59に対応し
た部分(以下「離間部」という。)55aが最も長く、
欠歯ギヤ59と反対側の部分(以下「近接部」とい
う。)55bが短くなるように形成されている。
【0110】そして、揺動ギヤ36が回転しているとき
は、フリクションアーム53にもCW方向への回動力が
働いており、これに結合ピン58を介して結合されたエ
ンド検出アーム54にはCCW方向への回動力が作用す
る。そして、エンド検出アーム54にはその先端のラッ
ク54aが駆動側ギヤ35の回転中心から外方へ偏倚す
る方向への回動力が働き、上記カムフォロア54bがカ
ムリング55の内周面を摺接することになる。
【0111】これにより、揺動ギヤ36が回転している
状態においては、エンド検出アーム54はそのカムフォ
ロア54bがカムリング55の内周面に倣って移動し、
カムフォロア54bがカムリング55の離間部55aを
摺動しているときは先端部のラック54aと駆動側ギヤ
35の欠歯ギヤ59とが噛合せず、また、カムフォロア
54bがカムリング55の近接部55bを摺動している
ときは、もし欠歯ギヤ59がそこに存在したならば欠歯
ギヤ59とラック54aとが噛合する位置までラック5
4aが内側に位置される。
【0112】しかして、揺動ギヤ36が回転している場
合には、上述のようにカムフォロア54bがカムリング
55の内周面を摺動するため、エンド検出アーム54の
ラック54aと駆動側ギヤ35の欠歯ギヤ59とが噛合
することはない。
【0113】ところが、テープカセット5の磁気テープ
6が一方のリールに巻き取られると、すなわち、テープ
エンドになると、リール台8R又は8Lが回転しなくな
り、揺動ギヤ36も回転が停止される。このとき、駆動
側ギヤ35の回転は、駆動モータ29側のギヤ列34に
噛合している大径ギヤ35bは回転するが、揺動ギヤ3
6と噛合している小径ギヤ35aはその回転が停止され
る。かかる回転数の相違は、上記クラッチ機構38によ
り吸収されることになる。
【0114】そして、揺動ギヤ36の回転が停止される
と上記フリクションアーム53への回動力の伝達が阻止
され、フリクションアーム53はフリーの状態となる。
【0115】一方、駆動側ギヤ35の大径ギヤ35bは
回転しているため、カムリング55及び欠歯ギヤ59も
回転しており、カムリング55の内周面を摺動していた
上記カムフォロア54bは、カムリング55の近接部5
5bにより内方側へ位置されて、カムリング55の離間
部55aが対応しても最早外方への回動力が無くその状
態、すなわち、ラック54aが内側に寄った状態に保た
れる。
【0116】そして、内側に位置されたエンド検出アー
ム54のラック54aは、大径ギヤ35bの回転により
欠歯ギヤ59と噛合してエンド検出アーム54は、CW
方向へ回動されることになる(図19参照)。
【0117】このようにして、揺動ギヤ36の回転の有
無が検出されることが、すなわち、テープエンド検出を
したことになる。
【0118】テープエンド検出は、PLAYモード(N
−PLAYモード、R−PLAYモード)及びRECモ
ード(N−RECモード、R−RECモード)において
磁気テープ6を巻き取った状態おいて為される。
【0119】テープエンド検出が為されるとそれまでの
モードにより、オートリバース又はオートシャットオフ
が選択される。
【0120】オートリバース又はオートシャットオフを
選択する選択機構は、上記エンド検出アーム54と、該
エンド検出アーム54の回動で作用され、オートリバー
スかオートシャットオフかを選択する選択アーム60と
から成る(図18乃至図22参照)。
【0121】エンド検出アーム54の左端に寄った位置
であってその上面に平面から見て逆三角形状をした選択
押圧部61が一体に形成され、該選択押圧部61はその
頂部がほぼ後方を向く向きで形成されている。
【0122】選択アーム60は、ほぼへの字状を呈し、
その屈曲部がメカシャーシ7の下面であって上記L側フ
ライホイール33Lよりやや後方に寄った位置に回動自
在に支持されており、その一方の腕60aはほぼ後方に
伸び、他方の腕60bは左斜め前方に伸びるように位置
されている。
【0123】また、選択アーム60の回動中心にひげバ
ネ62のコイル部62aが外嵌され、2つのひげ部62
b、62bはその右方に設けられた支軸63を狭持する
ように設けられ、これにより、選択アーム60はセンタ
リングされた状態で、いずれ(CW方向又はCCW方
向)に回動されても上記センタリング位置に戻ろうとす
る付勢力が働くようになっている。
【0124】ひげバネ62に狭持された支軸63は、メ
カシャーシ7に対して前後方向にやや移動自在に設けら
れ、そのメカシャーシ7の上面側に突出した部分は、上
記ディレクションスライダー19の異形孔20に形成さ
れたカム溝20cに前後方向から挟まれるように位置さ
れており、ディレクションスライダー19の左右方向へ
のスライドにより、上記カム溝20cに倣って前後方向
に移動するようになっている(図19、図21参照)。
【0125】これにより、選択アーム60は支軸63の
前後方向への移動により僅かに回動するようになってお
り、具体的には、ディレクションスライダー19をFW
Dポジションにすると上記支軸63はやや前方に移動さ
れて選択アーム60は僅かにCW方向に回動され(図1
9参照)、また、ディレクションスライダー19をRV
Sポジションにすると上記支軸63がやや後方に移動さ
れて選択アーム60は僅かにCCW方向に回動されるよ
うになっている(図21参照)。なお、選択アーム60
についての前者の状態をオートリバースポジション、後
者の状態をオートシャットオフポジションという。
【0126】選択アーム60の後側腕60aの下面には
平面から見て上部が尖ったくさび状をした選択被押圧部
64が一体に形成され、該選択被押圧部64はその頂部
がほぼ前方を向く向きで形成され、また、後側腕60a
の先端上面にはメカシャーシ7を貫通しその上面に突出
する制御ピン60cが一体に形成され、さらに、選択ア
ーム60の前側腕60bの前端部は上記ロックプレート
27の左側部分に形成された被押圧片27aに左方から
近接配置される押圧部60dが形成されている。
【0127】ディレクションスライダー19の上記制御
ピン60cに対応する部位には、該制御ピン60cを左
方及び右方から各別に対向する2つの被制御片65、6
5がそれぞれ形成されており、ディレクションスライダ
ー19が左右方向へのスライドにより位置を移動したと
きに、これら被制御片65、65が上記制御ピン60c
に左方又は右方から当接するようになっている。
【0128】具体的には、ディレクションスライダー1
9が、FWDポジションにあるとき(ディレクションス
ライダー19が左方へ移動されたとき)は右側の被制御
片65Rが制御ピン60cに右方から当接し(図19参
照)、RVSポジションにあるとき(ディレクションス
ライダー19が右方へ移動されたとき)は、左側の被制
御片65Lが制御ピン60cに左方から当接するように
なっている(図22参照)。なお、上述したように、デ
ィレクションスライダー19の左右方向へのスライドに
より選択アーム60も僅かに回動するため、ディレクシ
ョンスライダー19がFWDポジションのときは制御ピ
ン60cはやや右方へ移動され、また、ディレクション
スライダー19がRVSポジションのときは制御ピン6
0cはやや左方へ移動される。
【0129】そして、上記エンド検出アーム54の選択
押圧部61と選択アーム60の選択被押圧部64とは互
いの頂部が向き合った状態で近接して対向するように配
置されており、エンド検出アーム54がCCW方向に回
動されると、その選択押圧部61のいずれか一方の斜面
61a又は61bが選択アーム60の選択被押圧部64
のいずれか一方の斜面64a又は64bに当接して、選
択アーム60をCW方向又はCCW方向に回動するよう
になっている。
【0130】かかる選択アーム60が回動する方向は、
選択被押圧部64のいずれの斜面64a又は64bが押
圧されるかによるが、いずれの斜面64a又は64bが
押圧されるかは選択アーム60が上記オートリバースポ
ジションにあるか又はオートシャットオフポジションに
あるかにより決定される。
【0131】具体的には、選択アーム60がオートリバ
ースポジションにあるときに(図19参照)、エンド検
出アーム54が回動してくると、該エンド検出アーム5
4の選択押圧部61の左側の斜面61aが選択アーム6
0の選択被押圧部64の右側の斜面64bを押圧するこ
とになり、これにより、選択アーム60はCW方向に回
動される(図20参照)。また、選択アーム60がオー
トシャットオフポジションにあるときに(図21参
照)、エンド検出アーム54が回動してくると、該エン
ド検出アーム54の選択押圧部61の右側の斜面61b
が選択アーム60の選択被押圧部64の左側の斜面64
aを押圧することになり、これにより、選択アーム60
はCCW方向に回動される(図22参照)。
【0132】そして、選択アーム60の回動は、その制
御ピン60cを介してディレクションスライダー19の
被制御片65L又は65Rを押圧して、ディレクション
スライダー19を左方又は右方へスライドさせることに
なる。
【0133】しかして、選択アーム60がオートリバー
スポジションにあるときにエンド検出アーム54が回動
すると選択アーム60をCW方向に回動させ、これによ
り、ディレクションスライダー19を右方に移動させる
ことになる(図20参照)。ディレクションスライダー
19の右方へのスライドは、そのポジションをFWDポ
ジションからRVSポジションに変更することである。
また、反対に、選択アーム60がオートシャットオフポ
ジションにあるときにエンド検出アーム54が回動する
と選択アーム60をCCW方向に回動させ、これによ
り、ディレクションスライダー19を左方に移動させる
ことになる(図22参照)。ディレクションスライダー
19の左方へのスライドは、そのポジションをRVSポ
ジションからFWDポジションに変更することである。
【0134】また、選択アーム60のCCW方向への回
動、すなわち、ディレクションスライダー19をRVS
ポジションからFWDポジションへの変更を行う回動に
おいては、選択アーム60の前側腕60bの先端に形成
された押圧部60dにより、ロックプレート27の被押
圧片27aを右方へ押圧させることになり、ロックプレ
ート27の右方への移動は押込状態が保持されていたP
LAYスライダー21などのロックを解除することにな
り、オートシャットオフが為される。
【0135】しかして、上述のように、選択アーム60
がオートリバースポジションであるときにテープエンド
検出が為されると、選択アーム60がCW方向に回動さ
れるためロックプレート27は移動させず、ディレクシ
ョンスライダー19のポジションがFWDポジションか
らRVSポジションへと変更されるだけであるため、オ
ートリバースが為され(図20参照)、選択アーム60
がオートシャットオフポジションにあるときにテープエ
ンド検出が為されると、選択アーム60がCCW方向に
回動されるためロックプレート27が移動されて、PL
AYモード及び/又はRECモードを解除することにな
り、オートシャットオフが為される(図22参照)。ま
た、オートシャットオフされた場合にも、上述のよう
に、ディレクションスライダー19のポジションはRV
SポジションからFWDポジションへ変更される。
【0136】結局、N−PLAYモード及びN−REC
モードにおいてテープエンド検出が為されるとオートリ
バースされてR−PLAYモード又はR−RECモード
が形成されることになり、また、R−PLAYモード及
びR−RECモードにおいてテープエンド検出が為され
るとオートシャットオフされてN−STOPモードが形
成されることになる。
【0137】ここで、N−RECモードにおいて、その
テープカセット5がB面側について録音不可であった場
合については、後述する。
【0138】次に、RECモード時におけるディレクシ
ョンの変更禁止について説明する。これは、RECモー
ドにおいてディレクションスイッチ18を操作してテー
プ走行方向を変更することは、テープカセット5の反対
側の面の予測し得ない箇所を録音してしまうことになる
ため、その禁止を行う必要がある。
【0139】先ず、RECモード中におけるディレクシ
ョンの変更禁止を説明する前に、RECモードについて
説明する。
【0140】当該テープカセットレコーダ1に装着され
たテープカセット5の録音の可否は、通常、テープカセ
ット5の形状、たとえば、誤消去防止爪(図示は省略す
る。)の有無を誤消去防止爪検出機構66により検出し
て判断される。
【0141】誤消去防止爪検出機構66は、テープカセ
ット5の誤消去防止爪(図示は省略する。)の有無によ
り回動される検出アーム67、67と、該検出アーム6
7、67のうち右側の検出アーム67Rに連動してスラ
イドする連結プレート68と、RECスライダー22の
後端部に設けられ、右側の検出アーム67及び連結プレ
ート68に形成された後述する被干渉片に選択的に干渉
する回動片69とから成る(図23乃至図28参照)。
【0142】検出アーム67は、左右に2つあり、共
に、テープカセット5の誤消去防止爪に各別に対向した
位置に配される検出部67aと、該検出部67aの下端
から前方に伸びる腕部67bとから成り、該腕部67b
がメカシャーシ7の上面であってその後側縁の左右両端
部に回動自在に支持されている。なお、左側に配された
検出アーム67はテープカセット5のA面を録音の可否
を検出するもので、右側に配された検出アーム67はテ
ープカセット5のB面を録音の可否を検出するものであ
り、それぞれL側検出アーム67L、R側検出アーム6
7Rという(図23乃至図28参照)。
【0143】そして、テープカセット5の誤消去防止爪
を検出すると(録音可の場合)、検出アーム67が回動
され、それぞれの腕部67b、67bが互いに外方に、
すなわち、L側検出アーム67LはCW方向に、R側検
出アーム67RはCCW方向に、それぞれ回動される
(図23参照)。
【0144】また、テープカセット5の誤消去防止爪を
検出できなかった場合は、その検出アーム67の検出部
67aがテープカセット5の誤消去防止爪が折られて開
口した凹部内に進入し、これにより、検出アーム67が
回動されない状態となるようになっている(図25、図
28参照)。なお、図25及び図28は、テープカセッ
トのA面、B面ともに録音不可の状態である。
【0145】そして、このようなテープカセット5の誤
消去防止爪は、A面側、又はB面側が操作者により選択
的に任意に折られ、したがって、両方がともに折られて
いない場合(A面、B面共に録音可)、両方が折られた
場合(A面、B面共に録音不可)、いずれか一方のみ折
られた場合(A面又はB面のいずれか一方のみが録音不
可)の場合があり得る。
【0146】連結プレート68は、メカシャーシ7上面
であって後端側縁の近傍にこれに沿うように左右方向に
伸び、左右方向にスライド自在に支持されており、その
右端部は上記R側検出アーム67Rの腕部の先端部に引
張バネ70を介して連結され、また、その左端部は上記
L側検出アーム67Lの腕部67bの先端部に引張バネ
71を介して連結されており、これにより上記2つの検
出アーム67L、67Rは互いに腕部67b、67bが
内側に回動する方向に付勢されている。なお、2つの検
出アーム67L、67Rの内側への回動はメカシャーシ
7に形成された孔などにより規制されており、これによ
り、連結プレート68は中立状態に保たれている。
【0147】また、連結プレート68の左端部には下方
に折り曲げられメカシャーシ7を貫通して下面側に伸び
る曲げ片(以下「被干渉片」という。)68aが形成さ
れ、また、上記L側検出アーム67Lの腕部67bの先
端にも下方に折り曲げられメカシャーシ7を貫通して下
面側に伸びる曲げ片(以下「被干渉片」という。)67
cが形成されており、上記連結プレート68の被干渉片
68aとL側検出アーム67Lの被干渉片67cとは、
近接して配され、かつ共に、メカシャーシ7の下面側に
おいて上記RECスライダー22の後方に位置されてい
る。
【0148】そして、各被干渉片67c、68aは、各
別の検出アーム67、67により上記誤消去防止爪を検
出したとき(録音可のとき)は互いの被干渉片67c、
68aが遠離るように位置し(以下、「爪検出ポジショ
ン」という。)、また、誤消去防止爪を検出できなかっ
たとき(録音不可のとき)は互いに近づくように位置
(以下、「爪非検出ポジション」という。)するように
なっている。勿論、一方の誤消去防止爪のみ検出できな
かったときは、その検出できなかった側の被干渉片67
c又は68aのみが爪非検出ポジションとなり、他方6
8a又は67cは爪検出ポジションということになる。
【0149】RECスライダー22の後端部に回動自在
に支持された回動片69は、後方に伸び、その後端縁が
上記2つの被干渉片67c、68aが爪検出ポジション
にある場合においてこれらに選択的に対向するように位
置するとともに、その上面にはメカシャーシ7を貫通す
る制御ボス69aが立設されている。
【0150】また、回動片69の制御ボス69aのメカ
シャーシ7を貫通した部位には、ディレクションスライ
ダー19の規制孔72が形成されて、制御ボス69aが
規制孔72内に位置されており、ディレクションスライ
ダー19のポジションにより制御ボス69aは規制孔7
2の左右両側縁のいずれかに押圧され、これにより、回
動片69の後端部が左右方向にやや振られるようになっ
ている。
【0151】具体的には、ディレクションスライダー1
9がFWDポジションのときは上記規制孔72の右側縁
72Rに押圧されて回動片69を左方に位置させ(図2
3、図25参照)、また、RVSポジションのときは上
記規制孔72の左側縁72Lに押圧されて回動片69を
右方に位置させるようになっており(図28参照)、こ
れにより、上記被干渉片67c、68aがともに爪非検
出ポジションにある場合において、ディレクションスラ
イダー19がFWDポジションのときは回動片69の後
端縁が上記L側検出アーム67Lの被干渉片67cに近
接して対向し(図25参照)、また、RVSポジション
のときは回動片69の後端縁が上記連結プレート68の
被干渉片68aに近接して対向するようになっている
(図28参照)。
【0152】したがって、テープカセット5の誤消去防
止爪がA面及びB面共に折られていない場合(共に録音
可の場合)、上述のように、2つの検出アーム67が共
に回動されるため、上記2つの被干渉片67c、68a
が互いに離れる方向に移動されて爪検出ポジションとな
り、RECスライダー22の回動片69と対向せず(図
23参照)、RECスライダー22を押し込もうとした
ときに回動片69と2つの被干渉片67c、68aとが
衝突せず、よって、RECスライダー22を押込状態に
することができる(図24参照)。なお、かかる場合
は、ディレクションスライダー19のポジションがいず
れ(FWDポジション又はRVSポジション)であって
も、RECスライダー22を押込状態にすることができ
る(図24、図27参照)。
【0153】次に、テープカセット5のA面の誤消去防
止爪が折られている場合であって、ディレクションスラ
イダー19がFWDポジションのときは、L側検出アー
ム67Lが回動されずにその場に位置し、また、REC
スライダー22の回動片69はFWDポジション側に位
置するため、L側検出アーム67Lの被干渉片67cと
対向しており、RECスライダー22を押し込もうとし
ても、回動片69はL側検出アーム67Lの被干渉片6
7cに衝突してしまいRECスライダー22を押込状態
にすることはできず、よって、A面の録音が禁止された
状態となっている(図25参照)。
【0154】テープカセット5のA面の誤消去防止爪が
折られている場合であっても、ディレクションスライダ
ー19がRVSポジションのときは、RECスライダー
22の回動片69はRVSポジション側に位置するた
め、L側検出アーム67Lの被干渉片67cとは対向せ
ず、RECスライダー22を押し込むことができる。
【0155】テープカセット5のB面の誤消去防止爪が
折られている場合であって、ディレクションスライダー
19がRVSポジションのときは、R側検出アーム67
Rが回動されずにその場に位置し連結プレート68がス
ライドせず、また、RECスライダー22の回動片69
は、RVSポジション側に位置するため連結プレート6
8の被干渉片68aと対向しており、RECスライダー
22を押し込もうとしても回動片69が連結プレート6
8の被干渉片68aに衝突してしまいRECスライダー
22を押込状態にすることはできず、よって、B面の録
音が禁止された状態となっている(図28参照)。
【0156】テープカセット5のB面の誤消去防止爪が
折られている場合であっても、ディレクションスライダ
ー19がFWDポジションのときは、RECスライダー
22の回動片69はFWDポジション側に位置するた
め、連結プレート68の被干渉片68aとは対向せず、
RECスライダー22を押し込むことができる。
【0157】次に、RECモードにおけるディレクショ
ンの変更禁止機構について説明する。
【0158】ディレクション変更禁止機構73は、RE
Cスライダー22の押込状態において、ディレクション
スライダー19の一部に作用する規制アーム74と、デ
ィレクションスライダー19の一部であって上記規制ア
ーム74により作用されてその左右方向の移動が禁止さ
れる被規制部75とから成る(図29、図30、図33
参照)。
【0159】規制アーム74は、ほぼへ字状を呈し、そ
の屈曲部が上記RECスライダー22に形成された長孔
22aを通してメカシャーシ7に回動自在に支持されて
おり、RECスライダー22が押し込まれていない状態
において、その一方の腕片(以下、「被押圧腕片」とい
う。)74aは後方よりやや右側に寄った方向に伸び、
他方の腕片(以下、「規制腕片」という。)74bは左
斜め前方に伸びるように位置されている(図29参
照)。
【0160】かかる規制アーム74は上記選択アーム6
0の左方に近接するように位置され、また、その被押圧
腕片74aは、選択アーム60の後側腕60aに重なる
ようにその下方に位置しており、また、該被押圧腕片7
4aは上記エンド検出アーム54の左側に伸びる腕片に
近接配置されている(図29参照)。
【0161】規制腕片74bの先端部には上方に折り曲
げられた規制片76が形成され、該規制片76はメカシ
ャーシ7を貫通してその上面側にやや突出するように位
置される。
【0162】一方、ディレクションスライダー19の左
端部にはメカシャーシ7から上面側に突出された上記規
制片76に右方又は左方(ディレクションスライダー1
9のポジションによる)から対向する上記被規制部75
が形成されており、ディレクションスライダー19の左
右方向のスライドによる上記被規制部75の移動軌跡中
に、所定の位置に回動されたときの規制アーム74の上
記規制片76が位置される(図30、図33参照)。
【0163】また、規制アーム74は、上記規制腕片7
4bとRECスライダー22の後方に寄った部分との間
に引張バネ77が張設されており、これにより、規制ア
ーム74はCW方向に付勢された状態となっている。な
お、規制アーム74の回動はその規制腕片74bの一部
がRECスライダー22に形成された回動阻止片22b
に当接することにより阻止されている(図29参照)。
したがって、RECスライダー22が押込状態にされる
と、上記回動阻止片22bも後方へ移動するため、規制
アーム74のCW方向への回動が許容される(図30、
図33参照)。
【0164】しかして、RECスライダー22が押込状
態になっていない状態においては、規制アーム74はR
ECスライダー22の回動阻止片22bにその一部が当
接してその回動が阻止されて、上記規制片76はディレ
クションスライダー19の被規制部75の移動軌跡中に
は位置せず、したがって、ディレクションスライダー1
9の左右方向へのスライドが許容されている(図29参
照)。
【0165】一方、RECスライダー22を押込状態に
すると、規制アーム74がCW方向に回動されて、その
規制片76が上記ディレクションスライダー19の被規
制部75の移動軌跡中に位置され、これにより、ディレ
クションスライダー19を左右方向にスライドさせよう
としても、上記被規制部75が規制アーム74の規制片
76に干渉してしまいディレクションスライダー19は
スライドできず、よって、ディレクションの変更が禁止
される(図30、図33参照)。
【0166】なお、RECスライダー22が押込状態の
ときは、上記被規制部75の規制片76による干渉は、
ディレクションスライダー19がいずれのポジションで
あってもなされ、したがって、ディレクションスライダ
ー19のポジション(FWDポジション又はRVSポジ
ション)に関わらず、RECモードにおいては、ディレ
クションの変更が禁止されていることになる(図30、
図33参照)。
【0167】ところで、どんな場合にあっても、REC
スライダー22が押込状態のときは、ディレクションの
変更ができないとすると、A面及びB面ともに録音可の
テープカセット5をA面から録音した後、続けてB面を
録音すること、すなわち、N−RECモード(A面のR
ECモード)でテープエンドを検出したときにオートリ
バースによってB面の録音を行うこと(R−RECモー
ド)ができないことになる。
【0168】そこで、上記N−RECモードにおける上
記ディレクション変更禁止機構73をオートリバースの
ときだけ解除して、オートリバースを許容するためのデ
ィレクション変更禁止機構73の一時解除する機構が設
けられている。
【0169】ディレクション変更禁止機構73の一時解
除する機構は、上記規制アーム74の被押圧腕片74a
と該被押圧腕片74aを押圧して上記規制アーム74を
回動させるエンド検出アーム54とから成る(図31乃
至図35参照)。
【0170】上記エンド検出アーム54は上述のよう
に、テープエンドを検出したときに上記回動手段56に
より回動されるものであるが、エンド検出アーム54の
先端部に近接するように上記規制アーム74の被押圧腕
片74aが配置されているため、エンド検出アーム54
の回動は上記規制アーム74をCCW方向に回動させる
ことになり、回動された規制腕片74bは上記規制片7
6がディレクションスライダー19の上記被規制部75
の移動規制範囲から逸脱することになり、よって、テー
プエンドを検出したときは、ディレクションの変更が許
容されることになる(図31、図32参照)。
【0171】これにより、A面及びB面がともに録音可
能なテープカセット5で、そのN−RECモード中、テ
ープエンド検出がなされると、本来、ディレクション変
更禁止機構73によりRECモード中はディレクション
変更が禁止されているにもかかわらず、ディレクション
の変更が許容され(図32参照)、R−RECモードと
なり、テープカセット5のB面の録音が行われるように
なっている(図33参照)。
【0172】なお、R−RECモード(RVSポジショ
ンのRECモード)において、テープエンド検出が為さ
れると(図34参照)、上記R−PLAYモードのとき
にテープエンド検出がなされた場合と同様に、ディレク
ションの変更とオートシャットオフとが為される(図3
5参照)。なお、図35は、ディレクションの変更(R
VSポジションからFWDポジション)が為されて状態
であるが、STOPモードにはなっていない、すなわ
ち、RECスライダー22が押込状態である状態を示
す。
【0173】次に、N−RECモードにおいてこのよう
にテープエンド検出がなされた場合に、常に、オートリ
バースとなって、R−RECモードが形成されると、テ
ープカセット5のB面側が録音不可であった場合、オー
トリバースによりB面側を録音してしまうことになる。
【0174】そのため、テープカセット5についてA面
は録音可で、B面は録音不可のときは、N−RECモー
ドでテープエンド検出がなされた場合は、オートリバー
スせず、オートシャットオフにする機構が必要である。
【0175】B面録音不可時のオートシャットオフ機構
は、RECスライダー22の後端部に形成された作用片
78と、該作用片78に押圧される上記連結プレート6
8と、該連結プレート68に連結され、B面録音不可の
ときに上記選択アーム60に作用して該選択アーム60
をオートシャットオフポジションに位置させるポジショ
ン変位レバー79と、該ポジション変位レバー79によ
り作用される上記選択アーム60とからなる(図36乃
至図38参照)。
【0176】RECスライダー22の作用片78は上記
回動片69の右方に形成され後方に行くに従い右方へ偏
倚する傾斜縁に形成され、上記連結プレート68の被干
渉片68aが爪非検出ポジションにある場合にはこれに
対向するように設けられている。
【0177】ポジション変位レバー79は、上記連結プ
レート68の左端部に形成された長孔68bを通してメ
カシャーシ7に回動自在に支持されており、その回動支
点部近傍に右斜め前方に伸びる小片79aと、回動支点
部からほぼ前方に伸びメカシャーシ7の上面側に突出さ
れた上記選択アーム60の制御ピン60cの近傍まで伸
びる鎌形アーム79bとを有する。
【0178】上記小片79aの下面には小突起80が形
成されて、該小突起80は上記連結プレート68の左端
部に形成された横倒L字状に形成されたL字孔81に嵌
合されている。
【0179】そして、連結プレート68が爪検出ポジシ
ョンと爪非検出ポジションとをスライドするときは、上
記小片79aの小突起80が上記連結プレート68のL
字孔81の左右方向の伸びる横長孔81aに位置されて
いるため、ポジション変位レバー79は回動されること
はない。なお、連結プレート68が爪非検出ポジション
にあるときは上記小突起80は上記横長孔81aの右端
部に位置され、連結プレート68が爪検出ポジションに
スライドすると上記小突起80は上記横長孔81aの左
端部に位置するようになっている。
【0180】ところで、ディレクションスライダー19
がFWDポジションであって、連結プレート68が爪非
検出ポジションのときに、上記RECスライダー22を
押込状態にすると、その上記作用片78が連結プレート
68の被干渉片68aを左方に押圧して、爪非検出ポジ
ションからさらに左方(爪検出ポジションと反対の方
向)へ移動させることになる(図37参照)。
【0181】そして、連結プレート68が、爪非検出ポ
ジションよりも左方へ移動されると、上記小突起80は
上記L字孔81の下方に伸びる縦長孔81bを前方に向
けて移動することになり、これにより、ポジション変位
レバー79はCW方向に回動される(図37参照)。
【0182】ポジション変位レバー79がCW方向に回
動されると、上記鎌形アーム79bの前端部がメカシャ
ーシ7から上方へやや突出した上記選択アーム60の制
御ピン60cを左方に僅かに移動させ、選択アーム60
はCCW方向に僅かに回動される。かかる状態は、選択
アーム60における上記オートシャットオフポジション
となる(図37参照)。
【0183】しかして、B面録音不可の状態において
は、上述のように、上記選択アーム60がオートシャッ
トオフポジションにあり、この状態で、テープエンド検
出が上述のように為されると、エンド検出アーム54の
選択押圧部61の左側の斜面61aが選択アーム60の
選択被押圧部64の右側の斜面64bを押圧することに
なり、これにより、選択アーム60はCCW方向に回動
されて、上述のように、選択アーム60の先端部で、ロ
ックプレート27を右方へ押圧し、該ロックプレート2
7の右方への移動は押込状態が保持されていたPLAY
スライダー21及びRECスライダー22のロックを解
除することになり、オートシャットオフが為される(図
38参照)。なお、図38は、PLAYスライダー21
及びRECスライダー22が解除状態になる直前の状態
を示す。
【0184】次に、当該テープカセット5レコーダは、
蓋体4を筐体2に対して開放したとき(以下、「開蓋」
という。)に、ディレクションスライダー19をFWD
ポジションに復帰させるFWD復帰機構82を有する。
【0185】かかるFWD復帰機構82は、カセット装
着部3へのテープカセット5の装着の有無に関わりな
く、機能するようになっている。
【0186】いずれの場合も、蓋体4を開蓋したときに
は、必ず、FWDポジションになっていることが操作者
にとっては使い勝手がいいためであるからである。な
お、これをFWDポジションでなく、RVSポジション
としても良いが、一般にはFWDポジションになってい
ることが好ましいと考えられる。
【0187】ところで、かかるFWD復帰機構82は、
テープカセット5を当該カセットテープレコーダ1に装
着し、かつ、再生状態又は録音状態(PLAYモード又
はRECモード)においても機能するようになってい
る。これは、再生状態又は録音状態はテープカセット5
内に磁気ヘッド10及びピンチローラ11、11が挿入
された状態であり、かかる状態で開蓋されると、磁気ヘ
ッド10及びピンチローラ11、11などの主要な部品
を破損することになりかねないため、敢えて、PLAY
モード又はRECモードにおいても蓋体4の開蓋を許容
するものである。
【0188】かかるFWD復帰機構82は、蓋体4と、
該蓋体4の左側面部であって筐体2に対する回動端寄り
に位置とメカシャーシ7の前端部であってその左側部分
とを連結する開閉リンク83と、該開閉リンク83の先
端部で押圧され上記ディレクションスライダー19に作
用するディレクション変更レバー84とから成る(図
1、図39乃至図43参照)。
【0189】上記開閉リンク83は、蓋体4側面の筐体
2との回動端よりもやや前方に寄った位置に回動自在に
支持され、その前端部がメカシャーシ7の前端であって
その左側縁に上方へ折り曲げられた側壁7aの長孔7b
に摺動自在に支持されており(図43参照)、また、開
閉リンク83の前端部にはメカシャーシ7の上面を沿う
作用部83aが形成されており、該作用部83aには矩
形孔83bが形成されている(図39参照)。
【0190】ディレクション変更レバー84は、上方か
ら見てほぼU字状を呈し、その屈曲部が上記ディレクシ
ョンスライダー19の上面にその前端部左側に形成され
た長孔85を通してメカシャーシ7に回動自在に支持さ
れ、一方の腕の先端部は上記開閉リンク83の作用部8
3aの矩形孔83bに嵌合される被作用部84aに形成
され、また、他方の腕の先端部であって左側縁はディレ
クションスライダー19に設けられたボス状の被引掛部
86に作用する引掛部84bに形成されている。
【0191】上記被引掛部86はディレクションスライ
ダー19の上記ディレクション変更レバー84が配置さ
れた長孔85から左前方に寄った位置に上方に向けて突
設されており、ディレクションスライダー19がRVS
ポジションのときに、被引掛部86がディレクション変
更レバー84の引掛部84bに当接又は近接して位置さ
れている(図39参照)。
【0192】しかして、FWD復帰機構82によれば、
蓋体4を開蓋すると、開閉リンク83の後端部が上方及
び後方へ変位され、これに伴い、その前端部は作用部8
3aがメカシャーシ7上を沿うように後方へ変位し、該
作用部83aの矩形孔83bによりディレクション変更
レバー84が上方から見てCW方向に回動される(図4
0参照)。
【0193】CW方向に回動されたディレクション変更
レバー84はその引掛部84bの一方の縁部により上記
被引掛部86を左方に押圧することになり、ディレクシ
ョンスライダー19を左方、すなわち、FWDポジショ
ンへとスライドさせることなり、FWD復帰が為される
(図40参照)。
【0194】ところで、FWD復帰機構82により蓋体
4を開蓋させて、ディレクションスライダー19をFW
Dポジションにしたとき、上記ディレクション変更レバ
ー84の引掛部84bが回動し、ディレクションスライ
ダー19の被引掛部86が左方へスライドするため、か
かる状態においては、被引掛部86の右方にディレクシ
ョン変更レバー84が存在しなくなり(図40、図41
参照)、よって、ディレクションスライダー19を右
方、すなわち、RVSポジションに人為的にポジション
変更することができてしまう(図41参照)。
【0195】そして、開蓋状態において、人為的に、デ
ィレクションスイッチ18をRVSポジションにしてし
まうと、この状態で、蓋体4の閉塞したとき(以下、
「閉蓋」という。)にディレクション変更レバー84が
CCW方向に回動して、引掛部84bの上記一方の縁部
と反対側の縁部が上記被引掛部86に衝突してしまい、
閉蓋できないことになる。
【0196】そこで、当該カセットテープレコーダ1は
上記ディレクション変更レバー84の引掛部84bの上
記一方の縁部の反対側の縁部に右方に行くに従い下方へ
偏倚する傾斜面84cを形成する。
【0197】これにより、上述のような状態になったと
きに蓋体4を閉蓋しようとすると、ディレクション変更
レバー84のCCW方向の回動を阻止する被引掛部86
を上記傾斜面84cが乗り越えることになり、被引掛部
86の右方にディレクション変更レバー84の引掛部8
4bが位置する正常な状態となり、蓋体4の閉蓋を為す
ことができる(図42参照)。なお、上記引掛部84b
が被引掛部86を乗り越え可能にするためには、上述の
ように、引掛部84bに傾斜面84cを形成したがこれ
に限らず、被引掛部86に同様な傾斜面を形成するよう
にしても同様な効果を得ることができる。
【0198】また、上記FWD復帰機構82は、上述の
ように、PLAYモード及びRECモードにおいても、
機能するようになっているが、RECモード中、特に、
R−RECモードにおいて蓋体4が開蓋されると、該F
WD復帰機能82によりRECモードがRVSポジショ
ンからFWDポジションに変更されてしまうという問題
がある。
【0199】そこで、当該カセットテープレコーダ1は
RECモード中に蓋体4が開蓋されたときは、RECモ
ードを解除するRECモード解除機構87を有する(図
39参照)。
【0200】RECモード解除機構87は、上記開閉リ
ンク83の作用部83aに形成されロックプレート27
に作用する山形カム部83cと、ロックプレート27の
左端部に形成され、メカシャーシ7を貫通しその上面側
に突出された被作用片27bとから成る。
【0201】山形カム部83cは、上記作用部83aの
右側縁に右方が凸になるように一体に形成されており、
また、ロックプレート27の被作用片27bは蓋体4が
開蓋したときに上記山形カム部83cの移動軌跡中に位
置されている(図42参照)。
【0202】しかして、蓋体4を開蓋してその作用部8
3aを後方へ移動させると、その山形カム部83cがメ
カシャーシ7から上方に突出した上記被作用片27bを
右方へ移動させることになり、これにより、RECスラ
イダー22とロックプレート27とが係合が解かれて、
RECスライダー22の押込状態が解除状態になるよう
になっている(図42参照)。
【0203】これにより、RECモード中に蓋体4が開
蓋されると、RECモードが解除され、たとえば、R−
RECモード中に開蓋されたときに、RECモードのま
まディレクションが変更して、磁気テープ6の予期せぬ
部分が録音されてしまうことを防止することができる。
【0204】なお、前記した実施の形態において示した
各部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施するに当
たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ことがあってはならないものである。
【0205】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープドライブ装置は、メカシャーシに対し
てスライド自在に支持され、テープ走行方向を正転走行
方向と逆転走行方向に切り替えるためのディレクション
スライダーと、該ディレクションスライダーのスライド
操作により揺動される揺動レバーと、上記揺動レバーの
揺動端側に回転自在に支持され、揺動レバーのポジショ
ンにより駆動側ギヤの回転をL側リール台又はR側リー
ル台に選択的に伝達する揺動ギヤと、テープの巻戻しモ
ードを形成するためのREWスライダーとを備えたテー
プドライブ装置であって、テープ走行方向が正転走行方
向のときに、上記REWスライダーの操作により回動さ
れ、揺動レバーを揺動させる第1のカムレバーと、テー
プ走行方向が逆転走行方向のときに、上記REWスライ
ダーの操作により回動され、揺動レバーを揺動させる第
2のカムレバーとを有し、上記揺動レバーが揺動された
ときに、揺動ギヤが噛合するリール台ギヤの切り替えを
行うようにしたことを特徴とする。
【0206】したがって、本発明テープドライブ装置に
あっては、2つのリール台ギヤに対して1つの揺動ギヤ
を揺動させて切り替えるだけで、駆動側ギヤからの回転
をリール台ギヤに選択的に伝達することができるため、
部品点数を多くすることなく、シンプルな構造にてテー
プドライブ装置を制作することができる。
【0207】しかも、REWスライダーを操作すれば、
テープ走行方向がFWD方向であろうとRVS方向であ
ろうとそれまでの走行方向と反対の走行方向に巻き戻す
ころができ、操作者がそれまでの走行方向を記憶、又は
確認しなければならないと言うこともなく、従来、使い
勝手が悪かったという問題も克服することができる。
【0208】また、別の本発明テープドライブ装置は、
メカシャーシに対してスライド自在に支持され、テープ
走行方向を正転走行方向と逆転走行方向に切り替えるた
めのディレクションスライダーと、該ディレクションス
ライダーのスライド操作により揺動される揺動レバー
と、上記揺動レバーの揺動端側に回転自在に支持され、
揺動レバーのポジションにより駆動側ギヤの回転をL側
リール台又はR側リール台に選択的に伝達する揺動ギヤ
と、早送りモードを形成するためのFFスライダー又は
巻戻しモードを形成するためのREWスライダーと、F
Fスライダー又はREWスライダーの操作により回動さ
れる各別の回動アームとを備え、上記揺動ギヤが小径部
と大径部とを有する2段ギヤであって、軸方向に移動自
在に設けられ、また、駆動側ギヤは大径ギヤと小径ギヤ
とを有する2段ギヤで構成されており、再生モード及び
録音モードにおいては揺動ギヤの大径部と駆動側ギヤの
小径ギヤとが噛合され、上記FFスライダー又はREW
スライダーの操作により上記回動アームを回動させてと
きに、上記揺動ギヤを軸方向に移動せしめ、揺動ギヤの
小径部と駆動側ギヤの大径ギヤとが噛合するようにした
ことを特徴とする。
【0209】したがって、本発明テープドライブ装置に
あっては、揺動ギヤを軸方向に簡単な構造にて移動させ
るだけで、高速回転を実現することができ、FFモード
及びREWモードを簡単に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図43と共に本発明の実施の形態を示
すものであり、本図はカセットテープレコーダの概略斜
視図である。
【図2】蓋体を外した状態を示す平面図である。
【図3】主に駆動機構を説明するための概略平面図であ
る。
【図4】図5とともにスライダー類の位置関係を説明す
るためのもので、本図は、FWDポジション状態を示す
概略平面図である。
【図5】RVSポジション状態を示す概略平面図であ
る。
【図6】図7とともに駆動機構を示すもので、本図はP
LAYモードを示す概略平面図である。
【図7】FFモードを示す概略平面図である。
【図8】図9とともに回転速度切換機構を説明するため
のもので、本図は低速モードにおける概略側面図であ
る。
【図9】高速モードにおける概略側面図である。
【図10】図11乃至図17とともに、FFモード/R
EWモードを説明するためのもので、本図はRVSポジ
ションにおけるREWモードの概略平面図である。
【図11】FWDポジションにおけるFFモードの概略
平面図である。
【図12】FWDポジションにおけるSTOPモードの
概略平面図である。
【図13】FWDポジションにおけるREWモードの概
略平面図である。
【図14】RVSポジションにおけるSTOPモードの
概略平面図である。
【図15】RVSポジションにおけるREWモードの概
略平面図である。
【図16】図17とともに、揺動ギヤが切り替わる状態
を示すもので、本図は低速モードの概略側面図である。
【図17】高速モードの概略側面図である。
【図18】図19乃至図22とともに、テープエンド検
出機構の動作について説明するもので、本図はFWDポ
ジションにおいてテープエンド検出が行われようとして
いる概略平面図である。
【図19】図18に続き、FWDポジションにおいてテ
ープエンドを検出した状態の概略平面図である。
【図20】図19に続き、オートリバースが為された状
態を示す概略平面図である。
【図21】RVSポジションにおいてテープエンドを検
出した状態の概略平面図である。
【図22】図21に続き、オートシャットオフが為され
ようとしている状態を示す概略平面図である。
【図23】図24乃至図28とともに、誤消去防止爪検
出機構の動作について説明するもので、本図はA面及び
B面ともにREC可能でFWDポジションにおけるST
OPモードを示す概略平面図である。
【図24】図23に続き、RECモードにした状態の概
略平面図である。
【図25】A面及びB面ともにREC不可でFWDポジ
ションにおけるSTOPモードを示す概略平面図であ
る。
【図26】A面及びB面ともにREC可能でRVSポジ
ションにおけるSTOPモードを示す概略平面図であ
る。
【図27】図26に続き、RECモードにした状態の概
略平面図である。
【図28】A面及びB面ともにREC不可でRVSポジ
ションにおけるSTOPモードを示す概略平面図であ
る。
【図29】図30とともにディレクション変更禁止機構
を示すもので、FWDポジションにおけるSTOPモー
ドを示す概略平面図である。
【図30】図29に続き、RECモードにした状態で、
ディレクション変更が不可になった状態を示す概略平面
図である。
【図31】FWDポジションでテープエンド検出が為さ
れたときに、ディレクション変更禁止機構を一時解除す
る様子を示す概略平面図である。
【図32】図31に続き、REC中のオートリバースが
行われた状態を示す概略平面図である。
【図33】図32に続き、RVSポジションにおいて再
びディレクション変更禁止機構が働いた状態を示す概略
平面図である。
【図34】FWDポジションでテープエンド検出が為さ
れた状態を示す概略平面図である。
【図35】図34に続き、テープエンドが検出されてデ
ィレクションが変更される様子を示す概略平面図であ
る。
【図36】A面のみ録音可でB面録音不可のテープカセ
ットを装着した場合のFWDポジションに蹴るSTOP
モードを示す概略平面図である。
【図37】図36に続き、テープエンド検出が為された
状態、オートシャットオフポジションに選択アームが位
置されている状態を示す概略平面図である。
【図38】図37に続き、オートシャットオフ直前の状
態を示す概略平面図である。
【図39】FWD復帰機構を説明するためのもので、本
図はRVSポジションにおけるSTOPモードを示す概
略平面図である。
【図40】蓋体の開蓋動作に基づき、ディレクション変
更が為された状態を示す概略平面図である。
【図41】図40に続き、開蓋状態でディレクションス
イッチを操作してRVSポジションにしてしまった状態
を示す概略平面図である。、
【図42】図41に続き、蓋体を閉蓋した状態を示す概
略平面図である。
【図43】FWD復帰機構を拡大して示す側面ずであ
る。
【符号の説明】
1…カセットテープレコーダ(テープドライブ装置)、
6…磁気テープ(テープ)、7…メカシャーシ、8…リ
ール台、8R…Rリール台、8L…Lリール台、9…リ
ール台ギヤ、19…ディレクションスライダー、25…
FFスライダー、26…REWスライダー、35…駆動
側ギヤ、35a…小径ギヤ、35b…大径ギヤ、36…
揺動ギヤ、36a…大径部、36b…小径部、40…揺
動レバー、45…回動アーム、48…第1のカムレバ
ー、49…第2のカムレバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メカシャーシに対してスライド自在に支
    持され、テープ走行方向を正転走行方向と逆転走行方向
    に切り替えるためのディレクションスライダーと、該デ
    ィレクションスライダーのスライド操作により揺動され
    る揺動レバーと、上記揺動レバーの揺動端側に回転自在
    に支持され、揺動レバーのポジションにより駆動側ギヤ
    の回転を供給側リール台(以下「L側リール台」とい
    う。)又は巻取側リール台(以下「R側リール台」とい
    う。)に選択的に伝達する揺動ギヤと、テープの巻戻し
    モードを形成するためのスライダー(以下「REWスラ
    イダー」という。)とを備えたテープドライブ装置であ
    って、 テープ走行方向が正転走行方向のときに、上記REWス
    ライダーの操作により回動され、揺動レバーを揺動させ
    る第1のカムレバーと、 テープ走行方向が逆転走行方向のときに、上記REWス
    ライダーの操作により回動され、揺動レバーを揺動させ
    る第2のカムレバーとを有し、 上記揺動レバーが揺動されたときに、揺動ギヤが噛合す
    るリール台ギヤの切り替えを行うようにしたことを特徴
    とするテープドライブ装置。
  2. 【請求項2】 メカシャーシに対してスライド自在に支
    持され、テープ走行方向を正転走行方向と逆転走行方向
    に切り替えるためのディレクションスライダーと、 該ディレクションスライダーのスライド操作により揺動
    される揺動レバーと、 上記揺動レバーの揺動端側に回転自在に支持され、揺動
    レバーのポジションにより駆動側ギヤの回転を供給側リ
    ール台(以下「L側リール台」という。)又は巻取側リ
    ール台(以下「R側リール台」という。)に選択的に伝
    達する揺動ギヤと、 早送りモードを形成するためのスライダー(以下「FF
    スライダー」という。)又は巻戻しモードを形成するた
    めのスライダー(以下「REWスライダー」という。)
    と、 FFスライダー又はREWスライダーの操作により回動
    される各別の回動アームとを備え、 上記揺動ギヤが小径部と大径部とを有する2段ギヤであ
    って、軸方向に移動自在に設けられ、 また、駆動側ギヤは大径ギヤと小径ギヤとを有する2段
    ギヤで構成されており、 再生モード及び録音モードにおいては揺動ギヤの大径部
    と駆動側ギヤの小径ギヤとが噛合され、 上記FFスライダー又はREWスライダーの操作により
    上記回動アームを回動させてときに、上記揺動ギヤを軸
    方向に移動せしめ、揺動ギヤの小径部と駆動側ギヤの大
    径ギヤとが噛合するようにしたことを特徴とするテープ
    ドライブ装置。
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