JP2002269781A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ装置の対物レンズ駆動装置に
関する装置を提供する。 【解決手段】 駆動コイル及び対物レンズ６が装着され
るレンズホルダー５に複数の各サスペンションワイヤー
１１を挿入支持する挿入孔９ａ及び該挿入孔に近接した
位置に凹部９ｂが形成された支持部９を設け、駆動コイ
ルの各端部をそれぞれ異なる凹部９ｂにサスペンション
ワイヤー１１の軸方向に対し斜め方向に巻回し、前記駆
動コイルの各端部と支持部９に挿入されたサスペンショ
ンワイヤー１１とを半田付けにて支持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＣＤプレーヤー等
に組み込まれる光ピックアップ装置で、対物レンズ駆動
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来の光ピックアップ装置につい
ての一例を示す要部の構成を示す斜視図であり、図４は
図３に示す要部を示す詳細図である。図３において、固
定ベース１にはサスペンションホルダー２とプリント基
板３と２つのマグネット４ａ，４ｂが装着固定されてい
る。レンズホルダー５には、対物レンズ６とフォーカス
コイル７とトラッキングコイル８が巻回されている。

【０００３】また、駆動部となるレンズホルダー５には
上面と下面の各両端部に４つの支持部９と副支持部１０
が設けられるとともに支持部９の先端部には図４に示す
穿設された挿入孔９ａにサスペンションワイヤー１１が
挿入される。そして、支持部９とサスペンションワイヤ
ー１１が接着剤１２にて固着されている。

【０００４】また、前記副支持部１０にはフォーカスコ
イル７又はトラッキングコイル８の端部を前記副支持部
１０に巻回されサスペンションワイヤー１１とを半田付
け部１３に半田付けされる。

【０００５】前記サスペンションワイヤー１１は支持部
９及び副支持部１０にて支持されているがサスペンショ
ンワイヤー１１の他端はサスペンションホルダー２に固
着されているプリント基板３に半田付けにて固定される
ように構成されている。

【０００６】上述したように構成されているが、支持部
９に設けられた挿入孔９ａにサスペンションワイヤー１
１を挿入し副支持部１０にコイルの端部が巻回された位
置に前記サスペンションワイヤー１１を当接し半田付け
部１３を半田付けしていたが、支持部９及び副支持部１
０との合計である８箇所により支持をしなければならな
かった。

【０００７】また、ピックアップの動作として制御信号
による応答速度の早いピックアップを製造するには少し
でも軽くする必要があった。そして、材料費の低減及び
製造工数の低減というコストダウンが望まれた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】最近特に製品価格の引
き下げ競争が激化しているが、当然として部品メーカー
にはＣＤプレーヤー等を完成させるアッセンブリメーカ
ーより価格引き下げ要求を突きつけられている、この要
求に対し、部品点数や作業工数の削減及び作業効率の見
直しによる部品単価の引き下げによりアッセンブリメー
カーの要望を受け入れる必要があった。

【０００９】本発明は、斯かる問題を解決した光ピック
アップ装置を提供しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】駆動コイル及び対物レン
ズが装着されるレンズホルダーに複数の各サスペンショ
ンワイヤーを挿入支持する挿入孔及び凹部が形成された
支持部を設け、駆動コイルの各端部をそれぞれ異なる凹
部にサスペンションワイヤーの軸方向に対し斜め方向に
巻回するようにしたものである。

【００１１】

【実施例】図１は本発明の一実施例の示す要部を示す斜
視図である。

【００１２】図２は本発明の図１に示すアクチュエータ
ーの要部を示す詳細図である。

【００１３】図面番号は図３、図４の従来例にて説明し
た部品名に関しては同一番号を使用するものとする。図
１において、１は金属など、例えば鋼板にて形成された
固定ベース、前記固定ベース１にはサスペンションホル
ダー２とプリント基板３と２つのマグネット４ａ，４ｂ
が固着されている。

【００１４】５はレンズホルダーであり、ディスクの記
録媒体にレーザービームを収束させる対物レンズ６と制
御信号により磁界を発生するフォーカスコイル７とトラ
ッキングコイル８が前記マグネット４ａ，４ｂの間に近
接して配置されている。

【００１５】また、レンズホルダー５は上下左右に各々
レンズホルダーを支持する支持部９が設けられ先端部に
は穿設された図２に示す挿入孔９ａにサスペンションワ
イヤー１１が挿入される。そして、支持部９には前記フ
ォーカスコイル７又はトラッキングコイル８の端部を巻
回する為の凹部９ｂを形成しており、サスペンションワ
イヤー１１の軸に対しＡ方向に斜めに巻回するように形
成されている。

【００１６】その為、駆動コイルの端部がサスペンショ
ンワイヤー１１の軸方向に対して斜めに巻回されるので
サスペンションワイヤー１１を挿入孔９ａに挿入する
際、サスペンションワイヤー１１は巻回された駆動コイ
ルが挿入孔９ａを塞ぐことなくＢ方向よりスムースに挿
入されるとともにサスペンションワイヤー１１とコイル
の端部は近接した状態に形成することができる。

【００１７】前記サスペンションワイヤー１１と凹部９
ｂに巻回されたコイルとは近接状態であるので容易に半
田部１４に半田付することができる。また、前記半田部
１４の他端には前記サスペンションホルダー２を介して
プリント基板３に半田付けして固定するように構成され
ている。

【００１８】また、サスペンションワイヤーと並行にコ
イルの端部を支持部材に巻回することも考えられるが、
並行に巻回すると半田付けの際、通常半田付けされる支
持部材の対向面のサスペンションワイヤーに半田が回り
込むことになりサスペンションワイヤーのバランスが崩
れることになり特性を損なう心配があるので不採用とし
た。

【００１９】動作としては、記載サスペンションホルダ
ー２に設けられたプリント基板３の端子に制御信号が印
加されるとサスペンションワイヤー１１を経由した制御
信号は、フォーカスコイル７とトラッキングコイル８が
制御信号に応じて磁界を発生し、フォーカスコイル７と
トラッキングコイル８が前記マグネット４ａ，４ｂとの
相互作用による吸引力、反発力によりフォーカス方向及
びトラッキング方向へレンズホルダー５が制御され、該
レンズホルダーに固着されている対物レンズ６が制御さ
れることとなる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は、ピックアップが駆動するレン
ズホルダーを支持する支持部には先端部にサスペンショ
ンワイヤーを挿入する孔を設け、また、前記支持部には
フォーカスコイル又はトラッキングコイルの端部を巻回
する凹部を形成し、該凹部はサスペンションワイヤーの
軸方向に対し斜め方向に巻回するように形成したので、
支持部に形成した凹部に巻回したコイルは組立時におい
て、サスペンションワイヤーの孔を塞ぐことがなくスム
ースに挿入できる効果を有している。

【００２１】また、支持部に挿入されたサスペンション
ワイヤーと凹部に巻回するコイルの端部は当接状態を形
成することができ、容易に半田付け作業ができるという
効果を得ることができる。

【００２２】そして、本発明は、８箇所の支持部を必要
としていたが４箇所の支持部とすることができたので軽
量化を成すことができた。

【００２３】また、サスペンションワイヤーを接着剤に
て接着する必要がないので接着剤が不要になるとともに
大幅な作業時間の削減ができるという効果を得るととも
に大幅なコストダウンが可能という利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す対物レンズ駆動装置
の要部を示す斜視図である。

【図２】本発明の図１に示すアクチュエーターの要部を
示す詳細図である。

【図３】従来に使用された一実施形態を示す対物レンズ
駆動装置の要部の構成を示す斜視図である。

【図４】図３に示す従来に使用された実施形態の要部を
示す詳細図である。

【符号の説明】

５ レンズホルダー ６ 対物レンズ ７ フォーカスコイル ８ トラッキングコイル ９ 支持部 ９ａ 挿入孔 ９ｂ 凹部 １１ サスペンションワイヤー １４ 半田部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動コイル及び対物レンズが装着される
   レンズホルダーに複数の各サスペンションワイヤーを挿
   入支持する挿入孔及び該挿入孔に近接した位置に凹部が
   形成された支持部を設け、駆動コイルの各端部をそれぞ
   れ異なる凹部にサスペンションワイヤーの軸方向に対し
   斜め方向に巻回し、前記駆動コイルの各端部と支持部に
   挿入されたサスペンションワイヤーとを半田付けにて支
   持するようにしたことを特徴とする対物レンズ駆動装
   置。