JP2002269780A - トラッキング制御装置及びトラッキング制御方法、並びに光ディスク記録再生装置 - Google Patents

トラッキング制御装置及びトラッキング制御方法、並びに光ディスク記録再生装置

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JP2002269780A
JP2002269780A JP2001074659A JP2001074659A JP2002269780A JP 2002269780 A JP2002269780 A JP 2002269780A JP 2001074659 A JP2001074659 A JP 2001074659A JP 2001074659 A JP2001074659 A JP 2001074659A JP 2002269780 A JP2002269780 A JP 2002269780A
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JP2001074659A
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Fuji Tanaka
富士 田中
Yoshiyuki Teraoka
善之 寺岡
Somei Endo
惣銘 遠藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ装置から照射されるレーザー
光の光量の変動にかかわらず、安定したトラッキングサ
ーボを可能とするトラッキング制御装置を提供する。 【解決手段】 トラッキングエラー信号生成部34の原
トラッキングエラー信号生成部34aは、第2の光検出
器32の光検出領域S1a,S1bで検出された検出信
号S1a,S1bと、第3の光検出器33の光検出領域
S2a,S2bで検出された検出信号S2a,S2bと
から、原トラッキングエラー信号TE(u)を生成する。正
規化用信号生成部34bは、原トラキングエラー信号生
成部34aで生成された原トラッキングエラー信号TE
(u)に対して割り算処理を施すときの分母となる正規化
用信号f(u)を生成する。割り算器34cは、正規化用信
号f(u)を用いて原トラッキングエラー信号TE(u)を正規
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランドを挟んで深
さの異なる二つのグルーブが互いに対向するように形成
されてなる光ディスクに照射される光スポットの前記デ
ィスク半径方向の位置を制御するトラッキング制御装置
及びトラッキング制御方法、並びに前記トラッキング制
御装置を備えた光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクのうち、光磁気ディスクや相
変化型光ディスクのように書き込みが可能な光ディスク
では、通常、記録トラックに沿ったグルーブ(groove)
がディスク基板に形成される。ここで、グルーブとは、
主にトラッキングサーボを行えるようにするために、記
録トラックに沿って形成される、いわゆる案内溝のこと
である。なお、グルーブとグルーブの間の部分は、ラン
ド(land)と称される。
【0003】以下には、前記光ディスクにおけるトラッ
キングエラー信号について説明する。ここではランド記
録を想定して説明するが、グルーブ記録でも同様であ
る。
【0004】従来、前記光ディスクにおいては隣接する
グルーブの深さ及び幅は同一であり、メインスポットの
和信号、差信号は図19に示すようになる。
【0005】図19は、差信号と、和信号の波形を、光
ピックアップにより形成されたメインスポットのランド
LとグルーブG上の位置に対応するように示す。図19
の(a)はランドL(トラックT)からのグルーブGの
深さを示す。図19の(b)は差信号の波形を、図19
の(c)は和信号の波形を示す。横軸はディスク上の半
径方向への距離を示し、縦軸は(a)にあっては深さ、
(b)及び(c)にあってはレベルを示す。
【0006】図19において、メインスポットがトラッ
クT(ランドL)の中心Cにあるとき、図19の(b)
に示す差信号はDC成分値と等しく、メインスポットが
各トラックTの中心Cから左右にデトラックすると差信
号も激しく上下する。すなわち、メインスポットがトラ
ックTの中央にいるときに差信号は0であり、原理的に
トラッキングエラー信号として都合がいい。
【0007】前記和信号をSumとし、前記トラッキング
エラー信号となる差信号をPPとして式で表すと以下
(1)、(2)式のようになる。 Sum(0,u)=A{1+B*cos(2πu/Tp)} ・・・(1) PP(0,U)=A*C*sin(2πu/Tp) ・・・(2) ここで、各左辺の()内の0はメインスポットを表す。A
は光強度に比例することを表す係数、uは半径方向の座
標、Tpはトラックピッチである。
【0008】ところで、ランドとグルーブを用いた形状
の光ディスクにおいては、記録時のトラッキングエラー
の発振を防ぐために、トラッキングエラー信号を和信号
で正規化(normalization)し、その正規化信号でトラ
ッキングをかけるのが有効である。
【0009】そこで、トラッキングエラー信号を正規化
すると、正規化トラッキングエラー信号NTE(u)は、前記
(1)、(2)式から次の(3)式のようになる。 NTE(u)=PP(0,U)/Sum(0,u) =C*sin(2πu/Tp)/{1+B*cos(2πu/Tp)} ・・・(3) この(3)式では、係数Aが消えていることから正規化
トラッキングエラー信号NTE(u)は、光量の影響を受けな
いことが分かる。つまり、再生時でも記録時でも同じ振
幅のトラッキングエラー信号となる。
【0010】この式は、分母が定数でなく、cosの項を
含むために図20に示すように差信号に対して若干歪む
が、トラッキングエラー信号として使う上では問題とな
らない。以下の[1]、[2]でその理由を説明する。 [1] トラッキングをかけた状態では、u<<1と近似でき
ることにより、分母のcosの項は1に置き換えられ、NTE
(u)は差信号に比例することになる。関数の周期性によ
り、u=n*Tp n=0,±1,±2,・・・でも同様である。 [2] トラッキングをかけない場合において差信号が奇
関数である性質が前記(3)式にも引き継がれており、
トラックの右へuオフトラックしたときのエラー信号
量と左へu(つまり-u)オフトラックしたときの信号
量が絶対値において等しいからである。
【0011】前記(3)式が奇関数であることは、次の
(4)式から明かである。 計算式上では、NTE(u)が0となったときにトラック中心
となるが、実際には光学系や回路によりバイアスを伴っ
ていることが多い。このためドライブを調整する際は、
ジャストトラックかどうかの判断を、エラー信号が0か
どうかではなく、最大(max)と最小(min)の中間の値と一
致するかどうかで判断するのが通常である。よって、
(3)式が奇関数であることは重要なことである。
【0012】なお、(3)式においてエラー信号が0と
なる点は、グラフで右上がりのときと右下がりのときの
2種類あるが、一方は記録トラック中心に対応し、もう
一方はトラック間中心に対応する。ドライブにおいてト
ラック間にトラッキングをかけることはないから、その
2種の0近傍での傾きが異なることは問題とならない。
【0013】ところで、従来の光ディスクにおいて、高
密度化を達成するためにトラックピッチを詰めようとす
ると、以下のような課題があった。すなわち、従来の光
ディスクは、隣接するトラックのグルーブの深さ及び幅
は等しいが、この形状でトラックピッチを詰めるとトラ
ックの空間周波数がMTF(Modulation Transfer Func
tion)を超え、トラッキング信号が発生しない。このた
め、記録再生特性としてはさらに密度を高められる可能
性を残しながらも、トラッキングをかけられないという
理由で、トラック密度が制限されていた。
【0014】そこで、本件出願人は特開平11−296
910号公報にて、ランドを挟んで2重螺旋状に描くよ
うに形成する二つのグルーブを浅い(Shallow)溝、深
い(Deep)溝にする方法(Shallow&Deep方式)を開示し
た。このShallow&Deep方式では、1本おきにグルーブの
深さを変える。これにより、トラックピッチの1/2の
周波数成分が発生し、トラッキングエラー信号が得られ
る。Shallow&Deep方式では例えばトラックを二つにする
というような場合でも二つのトラックの形状は鏡面対象
であり、記録特性を揃えることが容易となる。
【0015】前記Shallow&Deep方式ではトラッキングエ
ラー信号がトラック二つを単位とした周期となるため、
通常トラックの場合とは差信号、和信号ともに異なるの
で、従来のプッシュプル法、DPP法、3スポット法で
はトラッキングをかけられない。
【0016】前記Shallow&Deep方式を適用すると、光デ
ィスクの差信号と、和信号の波形は、図21に示すよう
になる。図21の(a)はランドL(トラックT)から
のグルーブGの深さを示す。図21の(b)は差信号の
波形を、図21の(c)は和信号の波形を示す。図21
(d)は後述する、3スポットの内の二つのサイドスポ
ットのそれぞれの差信号のさらに差信号の波形である。
図21において横軸はディスク上の半径方向への距離を
示し、縦軸は(a)にあっては深さ、(b)、(c)及
び(d)にあってはレベルを示す。
【0017】メインスポットがトラックT1、T2の中
心Cにあるとき、図21の(c)に示す和信号はDC成
分値と等しく、メインスポットがトラックT1又はT2
の中心Cから左右にデトラックするとAC成分の影響に
より、トラック反射率が激しく上下し、和信号も激しく
上下する。
【0018】すなわち、メインスポットがトラックの中
央にいるときに和信号のAC成分は0であり、原理的に
はトラッキングエラー信号として都合がいい。しかし、
DC成分を含むこと、及びディスク欠陥がある場合に、
そのDCであるべき成分が変動するという欠点があり、
形式的に同じことを行ってもオントラックで0となる信
号にはならない。つまりShallow&Deep方式を採用した光
ディスクでは和信号でトラッキングをかけることは困難
である。
【0019】また、メインスポットの差信号では、以下
の理由によりトラッキングをかけることができない。メ
インスポットがトラックの中央にいるときに、差信号レ
ベルは+ピーク値又は−ピーク値となる。つまり、メイ
ンスポットがトラックの中央にいるときには差信号の曲
線の微分値が0である。そして、メインスポットがトラ
ック中心Cからデトラックするにつれ差信号は低下する
か、又は増加する。しかし、デトラックしたときの差信
号の変動は、メインスポットがトラックの中央にいると
きの差信号の曲線の微分値が0であることからも分かる
ように、比較的小さい。
【0020】これに対して、本件出願人は、特開200
0−331383号公報にて、3スポットの内の二つの
サイドスポットのそれぞれの差信号を利用してトラッキ
ングエラー信号を生成する方法を開示した。また、本件
出願人は、特願2001−034593号にて二つのサ
イドスポットのいずれか一つのサイドスポットの差信号
を利用してトラッキングエラー信号を生成する方法を開
示した。さらに、本件出願人は、特願2001−028
799号にてメインスポット、二つのサイドスポットの
それぞれの和信号を利用してトラッキングエラー信号を
生成する方法を明らかにした。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記3
スポットに基づく差信号又は和信号を用いて生成したト
ラッキングエラー信号は、トラッキングエラーの原信号
というべきものであり、振幅はレーザーパワーに比例す
るので、光量の変動によりトラッキングサーボが不安定
となる。
【0022】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
であり、光ピックアップ装置から照射されるレーザー光
の光量の変動にかかわらず、安定したトラッキングサー
ボを可能とするトラッキング制御装置及びトラッキング
制御方法、並びに光ディスク記録再生装置の提供を目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトラッキン
グ制御装置は、前記課題を解決するために、深さの異な
る2種類のグルーブをランドを挟んで互いに対向するよ
うに螺旋状に配置した光ディスクに対して照射される光
ビームが形成する3つのスポットのうちのメインスポッ
トの前記ディスク半径方向の位置を少なくとも二つのサ
イドスポットの反射光を検出して制御するトラッキング
制御装置であって、前記二つのサイドスポットのうちの
一方のサイドスポットの反射光の光量を二つの分割検出
領域で検出する第1の光検出手段と、前記二つのサイド
スポットのうちの他方のサイドスポットの反射光の光量
を二つの分割検出領域で検出する第2の光検出手段と、
前記第1の光検出手段と第2の光検出手段の内の少なく
とも一方で検出された差信号に基づいてトラッキングエ
ラー信号の原信号である原トラッキングエラー信号を生
成する原トラッキングエラー信号生成手段と、前記第1
の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つの
信号の和信号と前記第2の光検出手段の二つの分割検出
領域で検出された二つの信号の和信号とを用いて空間的
に平均化された和信号を生成し、前記原トラッキングエ
ラー信号を正規化するための正規化用信号として出力す
る正規化用信号生成手段と、前記正規化用信号を用いて
前記原トラッキングエラー信号を除算し、正規化トラッ
キングエラー信号を生成する割り算手段と、前記割り算
手段で生成された正規化トラッキングエラー信号を用い
て前記ランドに対するメインスポットのトラッキング制
御を行うトラッキング制御手段とを備える。
【0024】本発明に係るトラッキング制御装置は、前
記課題を解決するために、深さの異なる2種類のグルー
ブをランドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配置
した光ディスクに対して照射される光ビームが形成する
3つのスポットのうちのメインスポットの前記ディスク
半径方向の位置を少なくとも二つのサイドスポットの反
射光を検出して制御するためのトラッキング制御方法で
あって、前記二つのサイドスポットのうちの一方のサイ
ドスポットの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出
する第1の光検出手段と前記二つのサイドスポットのう
ちの他方のサイドスポットの反射光の光量を二つの分割
検出領域で検出する第2の光検出手段の内の少なくとも
一方の光検出手段で検出された差信号に基づいてトラッ
キングエラー信号の原信号である原トラッキングエラー
信号を生成する原トラッキングエラー信号生成工程と、
前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出され
た二つの信号の和信号と前記第2の光検出手段の二つの
分割検出領域で検出された二つの信号の和信号とを用い
て空間的に平均化された和信号を生成し、前記原トラッ
キングエラー信号を正規化するための正規化用信号とし
て出力する正規化用信号生成工程と、前記正規化用信号
を用いて前記原トラッキングエラー信号を除算し、正規
化トラッキングエラー信号を生成する割り算工程と、前
記割り算工程で生成された正規化トラッキングエラー信
号を用いて前記ランドに対するメインスポットのトラッ
キング制御を行うトラッキング制御工程とを備える。
【0025】本発明に係る光ディスク記録再生装置は、
前記課題を解決するために、深さの異なる2種類のグル
ーブをランドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配
置した光ディスクに対してメインスポットと二つのサイ
ドスポットを形成してデータを記録再生する光ディスク
記録再生装置であって、前記二つのサイドスポットのう
ちの一方のサイドスポットの反射光の光量を二つの分割
検出領域で検出する第1の光検出手段と、前記二つのサ
イドスポットのうちの他方のサイドスポットの反射光の
光量を二つの分割検出領域で検出する第2の光検出手段
と、前記第1の光検出手段と第2の光検出手段の内の少
なくとも一方で検出された差信号に基づいてトラッキン
グエラー信号の原信号である原トラッキングエラー信号
を生成する原トラッキングエラー信号生成手段と、前記
第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二
つの信号の和信号と前記第2の光検出手段の二つの分割
検出領域で検出された二つの信号の和信号とを用いて空
間的に平均化された和信号を生成し、前記原トラッキン
グエラー信号を正規化するための正規化用信号として出
力する正規化用信号生成手段と、前記正規化用信号を用
いて前記原トラッキングエラー信号を除算し、正規化ト
ラッキングエラー信号を生成する割り算手段と、前記割
り算手段で生成された正規化トラッキングエラー信号を
用いて前記ランドに対するメインスポットのトラッキン
グを行うトラッキング制御手段とを備えるトラッキング
制御装置を有してなる。
【0026】本発明に係るトラッキング制御装置は、前
記課題を解決するために、深さの異なる2種類のグルー
ブをランドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配置
した光ディスクに対して照射される光ビームが形成する
3つのスポットのうちのメインスポットの前記ディスク
半径方向の位置を当該メインスポットと二つのサイドス
ポットの反射光を検出して制御するトラッキング制御装
置であって、前記メインスポットの反射光の光量を二つ
の分割検出領域で検出する第1の光検出手段と、前記二
つのサイドスポットのうちの一方のサイドスポットの反
射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第2の光検
出手段と、前記二つのサイドスポットのうちの他方のサ
イドスポットの反射光の光量を二つの分割検出領域で検
出する第3の光検出手段と、前記第1の光検出手段の二
つの分割検出領域で検出された二つの信号の和信号と前
記第2の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された
二つの信号の和信号と前記第3の光検出手段の二つの分
割検出領域で検出された二つの信号の和信号とを用いて
トラッキングエラー信号の原信号である原トラッキング
エラー信号を生成する原トラッキングエラー信号生成手
段と、前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検
出された二つの信号の和信号と、少なくとも前記第2の
光検出手段又は前記第3の光検出手段の二つの分割検出
領域で検出された二つの信号の和信号とを用いて、前記
原トラッキングエラー信号を正規化するための正規化用
信号を生成する正規化用信号生成手段と、前記正規化用
信号を用いて前記原トラッキングエラー信号を除算し、
正規化トラッキングエラー信号を生成する割り算手段
と、前記割り算手段で生成された正規化トラッキングエ
ラー信号を用いて前記ランドに対するメインスポットの
トラッキング制御を行うトラッキング制御手段とを備え
る。
【0027】本発明に係るトラッキング制御方法は、前
記課題を解決するために、深さの異なる2種類のグルー
ブをランドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配置
した光ディスクに対して照射される光ビームが形成する
3つのスポットのうちのメインスポットの前記ディスク
半径方向の位置を当該メインスポットと二つのサイドス
ポットの反射光を検出して制御するためのトラッキング
制御方法であって、前記メインスポットの反射光の光量
を二つの分割検出領域で検出して得られた二つの信号の
和信号と、前記二つのサイドスポットのうちの一方のサ
イドスポットの反射光の光量を二つの分割検出領域で検
出して得られた二つの信号の和信号と、前記二つのサイ
ドスポットのうちの他方のサイドスポットの反射光の光
量を二つの分割検出領域で検出して得られた二つの信号
の和信号に基づいてトラッキングエラー信号の原信号で
ある原トラッキングエラー信号を生成する原トラッキン
グエラー信号生成工程と、前記メインスポットの反射光
の光量を二つの分割検出領域で検出して得られた二つの
信号の和信号と、少なくとも前記二つのサイドスポット
のうちの一方のサイドスポットの反射光の光量を二つの
分割検出領域で検出して得られた二つの信号の和信号又
は前記二つのサイドスポットのうちの他方のサイドスポ
ットの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出して得
られた二つの信号の和信号とを用いて空間的に平均化さ
れた和信号を生成し、前記原トラッキングエラー信号を
正規化するための正規化用信号を生成する正規化用信号
生成手段と、前記正規化用信号を用いて前記原トラッキ
ングエラー信号を除算し、正規化トラッキングエラー信
号を生成する割り算手段と、前記割り算手段で生成され
た正規化トラッキングエラー信号を用いて前記ランドに
対するメインスポットのトラッキング制御を行うトラッ
キング制御手段とを備える。
【0028】本発明に係る光ディスク記録再生装置は、
前記課題を解決するために、深さの異なる2種類のグル
ーブをランドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配
置した光ディスクに対してメインスポットと二つのサイ
ドスポットを形成してデータを記録再生する光ディスク
記録再生装置であって、前記メインスポットの反射光の
光量を二つの分割検出領域で検出する第1の光検出手段
と、前記二つのサイドスポットのうちの一方のサイドス
ポットの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する
第2の光検出手段と、前記二つのサイドスポットのうち
の他方のサイドスポットの反射光の光量を二つの分割検
出領域で検出する第3の光検出手段と、前記第1の光検
出手段の二つの分割検出領域で検出された二つの信号の
和信号と前記第2の光検出手段の二つの分割検出領域で
検出された二つの信号の和信号と前記第3の光検出手段
の二つの分割検出領域で検出された二つの信号の和信号
とを用いてトラッキングエラー信号の原信号である原ト
ラッキングエラー信号を生成する原トラッキングエラー
信号生成手段と、前記第1の光検出手段の二つの分割検
出領域で検出された二つの信号の和信号と、少なくとも
前記第2の光検出手段又は前記第3の光検出手段の二つ
の分割検出領域で検出された二つの信号の和信号とを用
いて、前記原トラッキングエラー信号を正規化するため
の正規化用信号を生成する正規化用信号生成手段と、前
記正規化用信号を用いて前記原トラッキングエラー信号
を除算し、正規化トラッキングエラー信号を生成する割
り算手段と、前記割り算手段で生成された正規化トラッ
キングエラー信号を用いて前記ランドに対するメインス
ポットのトラッキング制御を行うトラッキング制御手段
とを備えるトラッキング制御装置を有してなる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態について図面を参照しながら説明する。先ず、第1
の実施の形態について説明する。この第1の実施の形態
は、本発明に係るトラッキング制御装置及びトラッキン
グ制御方法の具体例であり、後述する光磁気ディスク記
録再生装置に適用されるトラッキング制御装置である。
【0030】この第1の実施の形態のトラッキング制御
装置は、ランドを記録トラックとし、この記録トラック
を挟んで深さの異なる2種類のグルーブを互いに対向さ
せるように螺旋状に配置した、図1に示す光磁気ディス
ク1に対して照射される光ビームが形成する3つのスポ
ットのうちのメインスポットのディスク半径方向の位置
を当該メインスポットと二つのサイドスポットとの反射
光を検出して制御する。特に、このトラッキングエラー
制御装置は、二つのサイドスポットのそれぞれの差信号
のさらに差から得たトラッキングエラー信号を、二つの
サイドスポットのそれぞれの和信号の和で正規化し、そ
の結果得られた正規化トラッキングエラー信号を用いて
トラッキング制御を行うものである。
【0031】先ず、光磁気ディスク1について図1を用
いて説明する。この光磁気ディスク1は、記録トラック
T(ランドL)に沿って深さの異なる2種類のグルーブ
Gs,Gdを互いに隣接させて螺旋状に配置した光磁気
ディスクである。記録トラックTのトラックピッチは
0.55μmである。
【0032】例えば、深さが異ならないグルーブを備え
た従来の光磁気ディスクに、対物レンズのNAが0.5
2、レーザ光の波長λが660nmである、光ピックア
ップ装置からレーザ光を照射する場合を考慮する。この
光ピックアップ装置の光学系のカットオフfcは、 カットオフfc=2NA/λ=1575.75(本/m
m) となり、この場合のトラックピッチTcは、 トラックピッチTc=1/fc=0.634(μm)と
なる。
【0033】このままでは、光学系のカットオフ(=1
575.75)から許容できるトラックピッチTc=
0.634より狭いトラックピッチ(=0.55)の光
磁気ディスク1に対しては、前記光ピックアップ装置に
より光スポットを正確に照射することができない。この
ため、光磁気ディスク1に記録されている信号の再生
や、光磁気ディスクへの信号の記録ができない。
【0034】しかし、この光磁気ディスク1は、記録ト
ラックTに沿って深さの異なる二つのグルーブGs,G
dが互いに隣接するように形成されているという特徴を
持っている。このため、例えば、トラックピッチの1/
2の周波数成分が発生する。この1/2の周波数成分を
利用する等して、トラッキングエラー信号を作ることが
できる。
【0035】ここで、図1に示した光磁気ディスク1の
第1のグルーブGsの深さd1は、第2のグルーブGd
の深さd2よりも浅い。例えばd1は100nmであ
り、d2は170nmである。
【0036】図2には、第1の実施の形態のトラッキン
グ制御装置がトラッキングを制御する対象である、光ピ
ックアップ装置から照射されるレーザビームが光磁気デ
ィスク1上で形成する3つのスポットの位置を示す。光
ピックアップ装置はメインスポットMと二つのサイドス
ポットS1,S2とからなる3スポットを光磁気ディス
ク1上に形成する。ここで、二つのサイドスポットS
1,S2の走査位置は、メインスポットMの走査位置に
対してディスク半径方向Rに互いに逆方向に、1/2ピッ
チ(Tp/2)分ずれている。すなわち、メインスポットMが
トラックT上にオントラックしていれば、二つのサイ
ドスポットS1及びS2は、トラックTを挟んで互い
に対向している第1のグルーブGd及び第2のグルーブ
Gs上に各グルーブのトラック方向の中心線を中心にし
て対称にそれぞれ1/2の領域を形成するように配置さ
れる。
【0037】図3には、図2に示した3スポットM,S
1,S2からの反射光の光量を検出する光検出器の平面
図を示す。第1の光検出器31は、光磁気ディスク1の
半径方向Rに1/2、かつトラック方向に1/2に分割
した、合計4分割の光検出領域Ma,Mb,Mc,Md
を備え、メインスポットMによる反射光の光量をそれぞ
れの光検出領域で検出し、検出信号(Ma,Mb,M
c,Mdと記す)を出力する。
【0038】第2の光検出器32は、光磁気ディスク1
の半径方向Rに1/2づつ分割した二つの光検出領域S
1a,S1bを備え、サイドスポットS1による反射光
の光量をそれぞれの光検出領域で検出し、検出信号(S
1a,S1bと記す)を出力する。
【0039】第3の光検出器33も、光磁気ディスク1
の半径方向Rに1/2づつ分割した二つの光検出領域S
2a,S2bを備え、サイドスポットS2による反射光
の光量をそれぞれの光検出領域で検出し、検出信号(S
2a,S2bと記す)を出力する。
【0040】第1の実施の形態のトラッキング制御装置
は、図3に示した三つの光検出器31,32,33のう
ち、第2の光検出器32の二つの検出信号S1a,S1
bと、第3の光検出器33の二つの検出信号S2a,S
2bとを用いて、正規化したトラッキングエラー信号NT
E(u)を生成し、この正規化トラッキングエラー信号NTE
(u)を用いて光ピックアップ装置から照射されるレーザ
ービームの光磁気ディスク1におけるトラッキングを制
御する。
【0041】図4には、第1の実施の形態のトラッキン
グ制御装置30の構成を示す。すなわち、このトラッキ
ング制御装置30は、サイドスポットS1による反射光
の光量を検出する第2の光検出器32と、サイドスポッ
トS2による反射光の光量を検出する第3の光検出器3
3と、第2の光検出器32の検出信号と第3の光検出器
33の検出信号とを用いて正規化トラッキングエラー信
号NTE(u)を生成するトラッキングエラー信号生成部34
と、このトラッキングエラー信号生成部34で生成され
た正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を用いて記録ト
ラックに対するメインスポットのトラッキング制御を行
うトラッキング制御部35とを備えている。
【0042】トラッキングエラー信号生成部34は、第
2の光検出器32の光検出領域S1a,S1bで検出さ
れた検出信号S1a,S1bと、第3の光検出器33の
光検出領域S2a,S2bで検出された検出信号S2
a,S2bとから、原トラッキングエラー信号TE(u)を
生成する原トラッキングエラー信号生成部34aと、原
トラキングエラー信号生成部34aで生成された原トラ
ッキングエラー信号TE(u)に対して割り算処理を施すと
きの分母となる正規化用信号f(u)を生成する正規化用信
号生成部34bと、前記正規化用信号f(u)を用いて原ト
ラッキングエラー信号TE(u)を正規化する割り算器34
cを備えてなる。
【0043】この第1の実施の形態は、原トラッキング
エラー信号生成部34aでの原トラッキングエラー信号
TE(u)の生成の方法を異ならせることで二つの実施例に
分かれる。この第1の実施の形態の二つの実施例につい
ては、実施例1−1、実施例1−2として詳細を後述す
る。
【0044】先ず、第1の実施の形態の、トラッキング
エラー制御装置30の原理を説明する。図4に示したト
ラッキングエラー信号生成部34の原トラッキングエラ
ー信号生成部34aが生成する、原トラッキングエラー
信号TE(u)は、Aを光強度に比例することを表す係数、q
をメインスポットとサイドスポットの半径方向の距離、
uをラジアル方向の座標、Tpをトラックピッチとする
と、次の(5)式のように表すことができる。 TE(u)=A*D(q)*sin(2πu/2Tp) ・・・(5) 次に、前記(5)式の原トラッキングエラー信号TE(u)
を割り算器34cで正規化するときに用いる正規化用信
号f(u)について説明する。この第1の実施の形態では、
正規化用信号f(u)を後述するように二つのサイドスポッ
トS1,S2のそれぞれの和信号のさらに和信号で生成
する。
【0045】前記図1に示した光磁気ディスク1に対す
るメインスポットの和信号Sum(0,u)は以下の(6)式と
なる。 Sum(0,u)=A{1+B*sin(2πu/2Tp)} ・・・(6) また、wをメインスポットとサイドスポットの光量比と
すると、二つのサイドスポットS1,S2のそれぞれの
和信号Sum(+1,u),Sum(-1,u)は、以下に示すよ(7),
(8)式となる。 Sum(+1,u)=W*A[1+B*sin(2π(u+q)/2Tp)] ・・・(7) Sum(-1,u)=W*A[1+B*sin(2π(u-q)/2Tp)] ・・・(8) ここで(7)式+(8)式を正規化用信号f(u)と定義す
る。すなわち、f(u)を以下の(9)式とする。f(u)=Sum
(+1,u)+Sum(-1,u) =2W*A[1+B*sin{2π(u/2Tp)*cos2π(q/2Tp)} ・・・(9) 以上に説明した正規化用信号f(u)を用いて、割り算器3
4cは、原トラッキングエラー信号生成部34aで生成
された原トラッキングエラー信号TE(u)に、正規化処理
を施して、正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を生成
する。
【0046】ところで、一般的にこの正規化により得ら
れた関数は奇関数にならない。しかし、本実施の形態で
は、前記図2に示したように、メインスポットMの走査
位置に対して二つのサイドスポットS1,S2の走査位
置は、ディスク半径方向Rに互いに逆方向に、1/2ピッ
チ(Tp/2)分ずれている。すなわち、q=Tp/2である。
【0047】したがって、前記(9)式の正規化用信号
f(u)は、次の(10)式となる。 f(u)=2W*Aconstant ・・・(10) よって、割り算器34cにて前記(5)式の原トラッキ
ングエラー信号TE(u)を、前記(10)式の正規化用信
号f(u)で割り算し、正規化すると、正規化トラッキング
エラー信号NTE(u)は、次の(11)式となる。 NTE(u)=A*D(q)*sin(2πu/2Tp)/2W*Aconstant =D(q)*sin(2πu/2Tp)/2W ・・・(11) この(11)式に示した正規化トラッキングエラー信号
NTE(u)は、原トラッキングエラー信号の定数倍であり、
明らかにuの奇関数であるので、トラッキングエラー信
号としての条件を満たす。
【0048】そして、このトラッキング制御装置30
は、前記正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を用い
て、トラッキング制御部35が光ピックアップ装置から
光磁気ディスク1に照射されるレーザービームの形成す
るレーザースポットのトラッキングを制御する。
【0049】次に、実施例1−1について図5を用いて
説明する。この実施例1−1は、トラッキングエラー信
号生成部34−1における、原トラッキングエラー信号
生成部34aで原トラッキングエラー信号TE(u)を生成
する方法として、前述した特開2000−331383
号公報にて開示した技術を用いている。
【0050】すなわち、トラッキングエラー信号生成部
34−1の原トラッキングエラー信号生成部34aを、
図5に示すように、3つの演算増幅器341〜343と
から構成している。演算増幅器341は、検出信号S1
aと検出信号S1bの差信号S1a−S1bを演算し、
演算増幅器343の正入力端子に供給する。演算増幅器
342は、検出信号S2aと検出信号S2bの差信号S
2a−S2bを演算し、演算増幅器343の負入力端子
に供給する。演算増幅器343は、差信号S1a−S1
bと差信号S2a−S2bの差を演算し、(S1a−S
1b)−(S2a−S2b)からなる原トラッキングエ
ラー信号TE(u)を割り算器34cへ分子として供給す
る。
【0051】次に、前述した構成の原トラッキングエラ
ー信号生成部34aで生成する原トラッキングエラー信
号TE(u)の詳細について説明する。ディスクスキューや
ディテクタのポジションずれにより発生する成分をa、
ラジアル方向の座標をu、メインスポットとサイドスポ
ットのラジアル方向の距離をq、トラックピッチをTp、
メインスポットとサイドスポットによる光量比をkとし
たとき、図2に示したメインスポットMの差信号PP(mai
n)と、二つのサイドスポットS1,S2の差信号PP(sid
e1),PP(side2)は、下記の(12),(13),(1
4)式のように表せる。 PP(main)=a+b*sin(2πu/2Tp) ・・・(12) PP(side1)=(1/2k){a+b*sin(2π(u+q)/2Tp) ・・・(13) PP(side2)=(1/2k){a+b*sin(2π(u-q)/2Tp) ・・・(14) 前記従来の光ディスクから得られる差信号と異なるの
は、以下の2点である。・sinカーブがトラックピッチT
pではなく、2Tpを周期としている(トラック2つを単位
としているため)こと、・メインスポットMがトラック
中央のとき、PP(main)が0ではなく、最大MAXか最小
MINになること、である。
【0052】ここで、前記(13)式と(14)式か
ら、(13)−(14)を求め、これをDSPP(The diff
erence between side spot push-pulls)とする。このD
SPPは(15)式のように表せる。 DSPP=(b/k)*sin(2πq/2Tp)sin(2πu/2Tp) ・・・(15) ここでも、aはディスクスキューやディテクタのポジシ
ョンずれにより発生する成分、uはラジアル方向の座
標、qはメインスポットとサイドスポットのラジアル方
向の距離、Tpはトラックピッチ、kはメインスポットと
サイドスポットによる光量比である。
【0053】この(15)式において、メインスポット
がトラック中央で、サイドスポットがTp/2ずれていると
き、すなわちサイドスポットが図2に示したようにグル
ーブ上にいるとき(2πu/2Tp=π/2,3π/2・・・)のと
き、DSPPは0となる。したがって、この(15)式のDS
PPを原トラッキングエラー信号TE(u)として有効に使う
ことができる。ここでいうDSPPの原トラッキングエラー
信号TE(u)をそのままトラッキングエラー信号に用いて
いるのが、前述した特開2000−331383号公報
にて開示した技術である。
【0054】次に、実施例1−1のトラッキングエラー
信号生成部34−1の正規化用信号生成部34bについ
て説明する。この正規化用信号生成部34bは、加算器
として用いる3つの演算増幅器344〜346からな
る。演算増幅器344は、検出信号S1aと検出信号S
1bの和信号S1a+S1bを演算し、演算増幅器34
3の一方の入力端子に供給する。演算増幅器345は、
検出信号S2aと検出信号S2bの和信号S2a+S2
bを演算し、演算増幅器343の他方の入力端子に供給
する。演算増幅器346は、和信号S1a+S1bと和
信号S2a+S2bの和を演算し、(S1a+S1b)
+(S2a+S2b)からなる正規化用信号f(u)を割り
算器34cへ分母として供給する。
【0055】この正規化用信号f(u)の詳細については前
述したとおりであるが、ここでは、特にq=Tp/2のとき
に、前記(10)式の正規化用信号f(u)が空間的に平均
となる原理について図6を用いて説明する。
【0056】図6の(a)には、メインスポットM(中
心)のランド(トラックT)上での走査位置、サイドス
ポットS1(中心)のグルーブGd上での走査位置、サ
イドスポットS2(中心)のグルーブGs上での走査位
置を矢印で示す。今、メインスポットMがトラックT1
にオントラックしているとすると、サイドスポットS1
はグルーブGdの中心に、またサイドスポットS2はグ
ルーブGsの中心に位置する。図6の(b)には、図6
の(a)に示した走査位置のときのメインスポットMの
和信号Ma+Mbのレベルの変化を示す。
【0057】また、図6の(c)には、図6の(a)に
示した走査位置のときのサイドスポットS1の和信号S
1a+S1bのレベルの変化を示す。これは、サイドス
ポットS1が前述したようにメインスポットMよりもq=
1/2Tpだけ先行しているので、前記図6の(b)のメイ
ンスポットMの特性よりも、+90度位相が進んでいる状
態である。
【0058】また、図6の(d)には、図6の(a)に
示した走査位置のときのサイドスポットS2の和信号S
2a+S2bのレベルの変化を示す。これは、サイドス
ポットS2が前述したようにメインスポットMよりもq=
1/2Tpだけ遅れているので前記メインスポットMの特性
よりも、-90度位相が遅れている状態である。
【0059】したがって、図6の(c)に示した前記和
信号S1a+S1bと図6の(d)に示した前記和信号
S2a+S2bを加算すると、サイドスポットS1とサ
イドスポットS2は位相が180度ずれているので、AC成
分が消えてDC成分だけが残り、空間的に平均であること
が証明できる。つまり、前記(10)式に示したよう
に、正規化用信号f(u)がf(u)=2W*Aconstantとして得ら
れる。
【0060】このように、このトラッキングエラー制御
装置30の実施例1−1は、図5に構成を示したトラッ
キングエラー信号生成部34−1の原トラッキングエラ
ー信号生成部34aで生成した前記DSPPからなる原トラ
ッキングエラー信号TE(u)を、正規化用信号生成部34
bが生成した前記正規化用信号f(u)で正規化し、正規化
トラッキングエラー信号NTE(u)を生成している。そし
て、トラッキング制御部35にて前記正規化トラッキン
グエラー信号NTE(u)を用いて光ピックアップ装置から照
射されたレーザービームの光磁気ディスク1に対するト
ラッキングを制御しているので、光ピックアップ装置に
対し、レーザービームの光量の変動にかかわらず安定し
たトラッキングサーボをかけることができる。
【0061】次に、実施例1−2について図7を用いて
説明する。この実施例1−2は、トラッキングエラー信
号生成部34−2における、原トラッキングエラー信号
生成部34aで原トラッキングエラー信号TE(u)を生成
する方法として、前述した特願2001−034593
号にて開示した技術を用いている。
【0062】すなわち、トラッキングエラー信号生成部
34−2の原トラッキングエラー信号生成部34aを、
図7に示すように、一つ演算増幅器347のみで構成し
ている。演算増幅器347は、検出信号S1aと検出信
号S1bの差信号S1a−S1bを原トラッキングエラ
ー信号TE(u)として演算し、割り算器34cへ分子とし
て供給する。
【0063】この原トラッキングエラー信号TE(u)は、
前記特願2001−034593号にてトラッキングエ
ラー信号として使われている。これは、以下の理由によ
る。すなわち、二つのサイドスポットS1,S2の走査
位置は、メインスポットMの走査位置に対してディスク
半径方向に、1/2ピッチ(Tp/2)分ずれているので、メ
インスポットMがトラックT上にオントラックしてい
れば、サイドスポットS1はトラックTを挟んで互い
に対向している第1のグルーブGd又は第2のグルーブ
のGs上の中央に位置する。ここでいう中央とは、第1
のグルーブGd及び第2のグルーブGs上に各グルーブ
のトラック方向の中心線を中心にして対称にそれぞれ1
/2の領域を形成するように配置される場合をいう。
【0064】このとき、サイドスポットS1の差信号S
1a−S1bは0となる。また、オフトラックによるサ
イドスポットの差信号の挙動は、通常のトラックを採用
した場合のメインスポットの挙動とほぼ同じなので、こ
れをトラッキングエラー信号として使える。
【0065】実施例1−2のトラッキングエラー信号生
成部34−2の正規化用信号生成部34bは前記実施例
1−1のそれと同様であるのでここでは説明を省略す
る。
【0066】このように、このトラッキングエラー制御
装置30の実施例1−2は、図7に構成を示したトラッ
キングエラー信号生成部34−2の原トラッキングエラ
ー信号生成部34aで生成した前記差信号S1a−S1
bからなる原トラッキングエラー信号TE(u)を、正規化
用信号生成部34bが生成した前記正規化用信号f(u)で
正規化し、正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を生成
している。そして、トラッキング制御部35にて前記正
規化トラッキングエラー信号NTE(u)を用いて光ピックア
ップ装置から照射されたレーザービームの光磁気ディス
ク1に対するトラッキングを制御しているので、光ピッ
クアップ装置に対し、レーザービームの光量の変動にか
かわらず安定したトラッキングサーボをかけることがで
きる。
【0067】次に、第2の実施の形態について説明す
る。この第2の実施の形態も、本発明に係るトラッキン
グ制御装置及びトラッキング制御方法の具体例であり、
後述する光磁気ディスク記録再生装置に適用されるトラ
ッキング制御装置である。
【0068】また、このトラッキング制御装置が光ピッ
クアップ装置から照射されるレーザースポットをトラッ
クに追随させる光磁気ディスクも図1に示した光磁気デ
ィスク1である。
【0069】ただし、このトラッキング制御装置が、ト
ラッキングを制御する、光ピックアップ装置から照射さ
れるレーザビームの光磁気ディスク1上での3つのスポ
ットの位置は、前記図2に示した配置を除いた場合であ
る。すなわち、メインスポットMの走査位置に対してサ
イドスポットS1,S2の走査位置が、ディスク半径方
向に、正確に1/2ピッチ(Tp/2)分ずれていない場合で
ある。メインスポットMがトラックT上にオントラッ
クしているときでも、サイドスポットS1,サイドスポ
ットS2はトラックTを挟んで対称に配置されている
だけで、第1のグルーブGd,第2のグルーブのGs上
の中央に位置しないときである。
【0070】図8〜図10には、2つのサイドスポット
S1,S2が第1のグルーブGd,第2のグルーブのG
s上の中央に位置しないときを示す。図8は、メインス
ポットMと各サイドスポットS1又はS2のディスク半
径方向の距離qがトラックピッチTpと等しいとき(q=T
p)であり、メインスポットMがトラックTにオント
ラックしているのであれば、サイドスポットS1、S2
はトラックTに対して両隣のトラックT、Tの中
央にあることを示す。
【0071】図9はq<Tp/2のときであり、メインスポッ
トMがトラックTにオントラックしているのであれ
ば、サイドスポットS1'及びS2'はトラックTを挟
んで互いに対向している第1のグルーブGd及び第2の
グルーブGsに、メインスポットを内側に見たとき、そ
れぞれの外側を同じ面積だけ被せた状態にある。また、
サイドスポットS1'及びS2'の内側は同じ面積だけト
ラックTに被せた状態となっている。
【0072】図10はTp/2<q<Tpのときであり、メイン
スポットMがトラックTにオントラックしているので
あれば、サイドスポットS1''及びS2''はトラックT
を挟んで互いに対向している第1のグルーブGd及び
第2のグルーブGsと、トラックT上のメインスポッ
トを内側に見たとき、それぞれの内側を同じ面積だけ被
せた状態である。また、サイドスポットS1''及びS
2''の外側は同じ面積だけトラックT,Tに被せた
状態となっている。
【0073】図11には、第2の実施の形態のトラッキ
ング制御装置40の構成を示す。すなわち、トラッキン
グ制御装置40は、メインスポットMによる反射光の光
量を検出する第1の光検出器41と、サイドスポットS
1による反射光の光量を検出する第2の光検出器42
と、サイドスポットS2による反射光の光量を検出する
第3の光検出器43と、第1の光検出器41で検出され
た和信号Sum(0,u)と、第2の光検出器42で検出された
和信号Sum(+1,u)と、第3の光検出器33で検出された
和信号Sum(-1,u)とを用いて正規化トラッキングエラー
信号NTE(u)を生成するトラッキングエラー信号生成部4
4と、このトラッキングエラー信号生成部44で生成さ
れた正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を用いて記録
トラックに対するメインスポットのトラッキング制御を
行うトラッキング制御部45とを備えている。
【0074】トラッキングエラー信号生成部44は、原
トラッキングエラー信号TE(u)を生成する原トラッキン
グエラー信号生成部44aと、原トラッキングエラー信
号生成部44aで生成された原トラッキングエラー信号
TE(u)に対して割り算処理を施すときの分母となる正規
化用信号g(u)を生成する正規化用信号生成部44bと、
正規化手段となる割り算器44cを備えてなる。
【0075】この第2の実施の形態の、トラッキング制
御装置40の原理を説明する。
【0076】図11に示したトラッキングエラー信号生
成部44の原トラッキングエラー信号生成部44aが生
成する、原トラッキングエラー信号TE(u)は、Aを光強度
に比例することを表す係数、qをメインスポットとサイ
ドスポットの半径方向の距離、uをラジアル方向の座
標、Tpをトラックピッチとすると、前記(5)式のよう
に表せる。
【0077】そして、トラッキング制御装置40では、
この原トラッキングエラー信号TE(u)を正規化してい
る。正規化は、図11に示した第1の光検出器41で検
出された和信号Sum(0,u)と、第2の光検出器42で検出
された和信号Sum(+1,u)と、第3の光検出器33で検出
された和信号Sum(-1,u)を用いた、次の(16)式によ
り表される信号を使って割り算器44cによって行われ
る。 Sum(0,u)-{Sum(+1,u)+Sum(-1,u)}/[2w*cos{2π(q/2Tp)}] ・・・(16) この(16)式を正規化用信号g(u)として以下の(1
7)式のように表す。 g(u)=A[1-1/cos{2π(q/2Tp)}] ・・・(17) この(17)式の正規化用信号g(u)を使って、割り算器
44cが前記(5)式の原トラッキングエラー信号TE
(u)を正規化すると、以下の(18)式で表される正規
化トラッキングエラー信号NTE(u)が得られる。 NTE(u)=A*D(q)*sin(2πu/2Tp)/A[1-1/cos{2π(q/2Tp)}] =D(q)*sin(2πu/2Tp)/[1-1/cos{2π(q/2Tp)}] ・・・(18) この(18)式で表される正規化トラッキングエラー信
号NTE(u)は、分母がuに関して定数だからやはり奇関数
であり、トラッキングエラー信号としての条件を満た
す。
【0078】そして、このトラッキング制御装置40で
は、前記正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を用い
て、トラッキング制御部45が光ピックアップ装置から
光磁気ディスク1に照射されるレーザービームの形成す
るレーザースポットのトラッキングを制御する。
【0079】次に、原トラッキングエラー信号生成部4
4aでの原トラッキングエラー信号TE(u)の生成の具体
例について説明する。先ず、原トラッキングエラー信号
生成部44aの詳細な構成について図12を用いて説明
する。原トラッキングエラー信号生成部44aは、図1
2に示すように、4つの演算増幅器440〜443から
なる。演算増幅器440は、検出信号MaとMbとを加
算し和信号Sum(0,u)としてMa+Mbを演算増幅器44
3の正入力端子に供給する。演算増幅器441は検出信
号S1aとS1bとを加算し、和信号Sum(+1,u)として
S1a+S1bを演算増幅器443の負入力端子に供給
する。また、演算増幅器442は検出信号S2aとS2
bとを加算し、和信号Sum(-1,u)としてS2a+S2b
を演算増幅器443の負入力端子に供給する。演算増幅
器443は、和信号Sum(0,u)から、和信号Sum(+1,u)と
和信号Sum(-1,u)の加算分を減算する。すなわち、Sum
(0,u)-{Sum(+1,u)+Sum(-1,u)}=(Ma+Mb)−
{(S1a+S1b)+(S2a+S2b)}を演算し
て出力する。
【0080】ここで、ディスクスキューやディテクタの
ポジションずれにより発生する成分をa、ラジアル方向
の座標をu、メインスポットとサイドスポットのラジア
ル方向の距離をq、トラックピッチをTp、メインスポッ
トとサイドスポットによる光量比をkとすると、メイン
スポットM、サイドスポットS1、サイドスポットS2
の前記それぞれの和信号Sum(0,u)、Sum(+1,u)、Sum(-1,
u)は、以下の(19)、(20)及び(21)式とな
る。 Sum(0,u)=a+b*(2πu/2Tp) ・・・(19) Sum(+1,u)=(1/2k){a+b*cos(2π(u+q)/2Tp) ・・・(20) Sum(-1,u)=(1/2k){a+b*cos(2π(u-q)/2Tp) ・・・(21) 次に、Dsumを以下(22)式のように定義する。 Dsum=Sum(0,u)-k{Sum(+1,u)+Sum(-1,u)} ・・・(22) この(22)式は次の(23)式のように変形できる。 Dsum=B{1-cos(2πq/2Tp)}cos(2πu/2Tp) ・・・(23) 上記(23)式からDsumの特徴としては以下のことが挙
げられる。 ・先ず、ラジアル方向の座標uに対する依存性をみれば
わかるように、オントラックで0となり、トラッキング
エラー信号として使えること、 ・また、欠陥などの影響がメインスポットとサイドスポ
ットでほぼ同様に起こるので、それらの和信号のDC成
分が変動してもDsumにはDC成分が発生しづらいこと、 ・深さの浅い方のグルーブGsが記録トラックTの右に
あるか左にあるかで極性(座標uに対して右あがりか右
さがりか)が異なり、ダブルトラックディスクにおい
て、これをトラック判別に利用できること、 である。
【0081】そして、Dsumが最大となるのは、2πq/2Tp
=π+2nπ、つまりqがTpの(1+2n)倍のときである。q=Tp
はその一例であるが、このときのスポット配置が前記図
8に示した例である。つまり、サイドスポットS1、S
2はメインスポットMに対して両隣のトラックの中央に
ある状態である。
【0082】図12からあきらかなように演算増幅器4
43におけるメインスポットMとサイドスポットS1、
S2の入力極性は逆なので、メインスポットMの信号か
らサイドスポットS1、S2を引き算することになり、
AC成分は和となる。DC成分はメインMとサイドスポ
ットS1、S2に同様に含まれているから、光量比を考
慮すれば減算によって打ち消される。このようにして原
トラッキングエラー信号生成部44aでは、DC成分を
含まない原トラッキングエラー信号TE(u)を生成する。
【0083】なお、ここでは、Dsumが最大となる条件
(サイドスポットが隣接トラックの中央)を選んだが、
中央でない場合でも振幅が小さくなるだけでトラッキン
グエラー信号としての条件は満たす。すなわち、前記図
8の他に、図9及び図10に示す場合でも、トラッキン
グエラー信号として使える。
【0084】次に、トラッキングエラー信号生成部44
の正規化用信号生成部44bについて説明する。この正
規化用信号生成部44bも、4つの演算増幅器444〜
447からなる。演算増幅器444は、検出信号Maと
Mbとを加算し和信号Sum(0,u)としてMa+Mbを演算
増幅器447の正入力端子に供給する。演算増幅器44
5は検出信号S1aとS1bとを加算し、和信号Sum(+
1,u)としてS1a+S1bを演算増幅器447の入力端
子に供給する。また、演算増幅器446は検出信号S2
aとS2bとを加算し、和信号Sum(-1,u)としてS2a
+S2bを演算増幅器447の入力端子に供給する。演
算増幅器447は、後述するように、メインスポットと
サイドスポットの半径方向の距離に依存して、和信号Su
m(+1,u)と和信号Sum(-1,u)の加算分を、前記和信号Sum
(0,u)に加算したり、あるいは減算する。
【0085】既に(18)式にて示した正規化トラッキ
ングエラー信号NTE(u)の式に、前記(23)式を代入す
ることにより、図12の具体例で得られる正規化トラッ
キングエラー信号NTE(u)は、次の(24)式のようにな
る。 NTE(u)=B{1-cos(2πq/2Tp)}cos(2πu/2Tp)/[1-1/cos{2π(q/2Tp)}] =-B*cos(2πq/2Tp)*sin(2πu/2Tp) ・・・(24) 前記Dsumが最大となるのは、例えばq=Tpのときであり、
そのときは、 Sum(0,u)-{Sum(+1,u)+Sum(-1,u)}/[2w*cos{2π(q/2Tp)}] =Sum(0,u)+{Sum(+1,u)+Sum(-1,u)}/(2w) ・・・(25) となるからメインスポットの和信号Sum(0,u)に対して二
つのサイドスポットのそれぞれの和信号の加算分Sum(+
1,u)+Sum(-1,u)は加算となる。それらが加算となるか減
算となるかは前記(25)式の上段の式のcos{2π(q/2T
p)}の項に従っており、より具体的にはメインスポット
とサイドスポットの半径方向の距離に依存する。
【0086】ここで、図13を用いて正規化用信号g(u)
が空間的に平均となる原理について説明する。図13の
(a)には、メインスポットM(中心)のランド(トラ
ックT)上での走査位置、サイドスポットS1,S1'
(中心)の走査位置、サイドスポットS2,S2'(中
心)の走査位置を矢印で示す。なお、サイドスポットS
1及びサイドスポットS2は、前記図8に示した位置に
あるときのものである。また、サイドスポットS1'及
びサイドスポットS2'は、前記図9に示した位置にあ
るときのものである。
【0087】図13の(b)には、図13の(a)に示
した走査位置のときのメインスポットMの和信号Ma+
Mbのレベルの変化を示す。
【0088】また、図13の(c)には、図13の
(a)に示した走査位置のときのサイドスポットS1,
S1'の和信号S1a+S1b、S1a'+S1b'のレ
ベルの変化を示す。サイドスポットS1は、前述したよ
うにメインスポットMよりもq=Tpだけ先行しているの
で、前記図13の(b)のメインスポットMの特性より
も、180度位相が進んでいる状態である。また、サイド
スポットS1'は、メインスポットMよりもq<Tp/2だけ
先行しているので、メインスポットMの特性よりも、Δ
だけ位相が進んでいる状態である。
【0089】また、図13の(d)には、図13の
(a)に示した走査位置のときのサイドスポットS2,
S2'の和信号S2a+S2b、S2a'+S2b'のレ
ベルの変化を示す。サイドスポットS2は、前述したよ
うにメインスポットMよりもq=Tpだけ遅れているので、
前記図13の(b)のメインスポットMの特性よりも、
180度位相が遅れている状態である。また、サイドスポ
ットS2'は、メインスポットMよりもq<Tp/2だけ遅れ
ているので、メインスポットMの特性よりも、Δだけ位
相が遅れている状態である。
【0090】先ず、図13の(c)に示した前記和信号
S1a+S1bと図13の(d)に示した前記和信号S
2a+S2bは、メインスポットの和信号に対してそれ
ぞれ180度の位相差を持つことになり、その加算分(S
1a+S1b)+(S2a+S2b)も逆相である。し
たがって、この加算分にメインスポットとサイドスポッ
ト間の光量比を掛けて、前記メインスポットの和信号M
a+Mbに加算すると、AC成分が消えてDC成分だけが残
り、空間的に平均となる。つまり、前記正規化用信号g
(u)は空間的に平均となる。
【0091】また、図13の(c)に示した前記和信号
S1a'+S1b'と図13の(d)に示した前記和信号
S2a'+S2b'は、メインスポットの和信号に対して
それぞれ+Δ,-Δの位相差を持つことになる。ここで、
Δの大きさは同じであるので、その加算分(S1a'+
S1b')+(S2a'+S2b')はメインスポットの
和信号に対して同相となる。したがって、この加算分に
メインスポットとサイドスポット間の光量比を掛けて、
前記メインスポットの和信号Ma+Mbから減算する
と、AC成分が消えてDC成分だけが残り、空間的に平均と
なる。つまり、前記正規化用信号g(u)は空間的に平均と
なる。
【0092】なお、図13の(c)又は図13の(d)
に示した前記和信号S1a+S1b又は和信号S2a+
S2bのいずれか一方を用い、それを2倍してから前記
光量比を掛けて、前記メインスポットの和信号Ma+M
bに加算しても、AC成分が消えてDC成分だけが残り、空
間的に平均となる。この場合、構成としては、図12に
示した正規化用信号生成部44bの演算増幅器445又
は演算増幅器446の一方の和信号を残し、演算増幅器
447にて前述したように2倍してから光量比を掛けて
演算増幅器444からの和信号に加算すればよい。
【0093】このように、このトラッキングエラー制御
装置40は、原トラッキングエラー信号生成部44aで
生成した前記原トラッキングエラー信号TE(u)を、正規
化用信号生成部44bが生成した前記正規化用信号g(u)
を用いて割り算器44cで正規化し、正規化トラッキン
グエラー信号NTE(u)を生成している。そして、トラッキ
ング制御部45にて前記正規化トラッキングエラー信号
NTE(u)を用いて光ピックアップ装置から照射されたレー
ザービームの光磁気ディスク1に対するトラッキングを
制御しているので、光ピックアップ装置に対し、レーザ
ービームの光量の変動にかかわらず安定したトラッキン
グサーボをかけることができる。
【0094】以上に説明した第1の実施の形態のトラッ
キング制御装置30と第2の実施の形態のトラッキング
制御装置40では、それぞれの正規化用信号f(u)と正規
化用信号g(u)を、二つのサイドスポットの和信号の合成
分を空間的に平均化したり、メインスポットの和信号に
対する、二つのサイドスポットの和信号の合成分の加算
又は減算結果を空間的に平均化して生成した。そして、
それら正規化用信号f(u)と正規化用信号g(u)を用いて、
原トラッキングエラー信号TE(u)を正規化し、正規化ト
ラッキングエラー信号NTE(u)を生成し、光ピックアップ
装置から照射されたレーザービームの光磁気ディスク1
に対するトラッキングを制御した。
【0095】ところで、前記Shallow&Deep方式の光磁気
ディスクに対する正規化としては、メインスポットの和
信号のみで正規化することも考えられる。比較例とし
て、前記(5)式に示した原トラッキングエラー信号TE
(u)を、以下の(26)式に示すメインスポットの和信
号Sum(0,u)のみで正規化することを考えてみる。 Sum(0,u)=A{1+B*sin(2πu/2Tp)} ・・・(26) すると、正規化トラッキングエラー信号NTE(u)は、以下
の(27)式のようになる。 NTE(u)=TE(u)/Sum(0,u) =A*D(q)*sin(2πu/2Tp)/[A{1+B*sin(2πu/2Tp)}] =D(q)*sin(2πu/2Tp)/{1+B*sin(2πu/2Tp)} ・・・(27) ここで、例えば、(5)式に示した原トラッキングエラ
ー信号TE(u)は、前記図21の(d)に信号波形を示し
た、特開2000−331383号公報でトラッキング
エラー信号とした、サイドスポットの各差信号のさらに
差信号の他、特願2001−034593号にて用いた
トラッキングエラー信号でも、特願2001−0287
99号にて用いたトラッキングエラー信号でもよい。D
(q)は、上記3種類のトラッキングエラー信号生成方法
ごとに異なるが、uの関数ではないのでここでは問題と
ならない。
【0096】この(27)式には、Aが含まれないこと
から光量に拠らず、正規化トラッキングエラー信号NTE
(u)が一定となる。しかし、(27)式は奇関数ではな
く、正規化トラッキングエラー信号NTE(u)は、図14に
示すように、上側が抑圧された形となる。ここで、(2
7)式が奇関数でないことは、次の(28)式から明か
である。 よって、この比較例で生成された前記正規化トラッキン
グエラー信号NTE(u)を使って、信号波形のmaxとminの中
心をトラック中心と判断するのは正しくない。もし、ト
ラッキングエラー信号TE(u)の0がトラック中心に対応
していれば、NTE(u)の0もトラック中心に対応するが、
これについても回路等の影響によりバイアスをともなっ
ていることが多く、それをもってトラックの中心と判断
するのは現状では望ましくない。
【0097】次に、前記第1の実施の形態のトラッキン
グ制御装置30を内蔵し、光磁気ディスク1に対して信
号を記録再生する光磁気ディスク記録再生装置を第3の
実施の形態として説明する。
【0098】図15に示すように、この光磁気ディスク
記録再生装置は、スピンドルモータ11、光ピックアッ
プ装置12、RF回路13、サーボ回路14、データ復
調回路15、データECC(Error Correcting Code)
復号回路16、出力端子17、アドレス復調回路18、
アドレスECC復号回路19、コントロール部20、レ
ーザパワー制御回路21、LDドライブ回路22、入力
端子23、ECC付加部24、データ変調回路25、マ
グネットドライブ回路26、外部磁界発生用コイル27
を備えている。
【0099】光ピックアップ装置12は、メインビーム
と、二つのサイドビームとの合計3本の光ビームを光磁
気ディスク1に照射し、図2に示すような配置で、メイ
ンスポットMと、二つのサイドスポットS1,S2をデ
ィスク上に形成するタイプのものであり、レーザダイオ
ード等の光ビームの光源、コリメータレンズ、対物レン
ズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ、グ
レーティング、ウォラストンプリズムなどの光学部品を
備えている。また、光ピックアップ装置12は、前記第
1の実施の形態のトラッキング制御装置を構成した、第
1の光検出器31、第2の光検出器32、第3の光検出
器33などを備えている。光ピックアップ装置12の光
学系のNAは0.52であり、光源から照射される光ビ
ームの波長λは0.66μmである。
【0100】RF回路13は、再生信号生成部と、トラ
ッキングエラー信号生成部と、フォーカスエラー信号生
成部とを備えている。トラッキングエラー信号生成部
は、前記トラッキング制御装置を構成した、トラッキン
グエラー信号生成部34と同様のものである。
【0101】再生信号生成部は、第1の光検出器31か
らの検出信号Ma,検出信号Mb,検出信号Mc,検出
信号Mdを用いて再生信号RFを生成する。この再生信
号RFはデータ復調回路15、アドレス復調回路18及
びレーザパワー制御回路21に供給される。
【0102】トラッキングエラー信号生成部は、第2の
光検出器32の検出信号S1a、S1bと、第3の光検
出器33の光検出信号S2a、S2bとから、原トラッ
キングエラー信号TE(u)を生成すると共に、この原トラ
ッキングエラー信号TE(u)に対して割り算処理を施すと
きの分母となる正規化用信号f(u)を生成する。そして、
原トラッキングエラー信号TE(u)を正規化用信号f(u)で
正規化した正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を生成
する。このトラッキングエラー信号TEはサーボ回路1
4に供給される。
【0103】フォーカスエラー信号生成部は、第1の光
検出器31の検出信号Ma、Mb、Mc、Mdを用い、
フォーカスエラー信号FEを生成する。このフォーカス
エラー信号FEもサーボ回路14に供給される。
【0104】サーボ回路14は、RF回路13から供給
される、正規化トラッキングエラー信号NTE(u)とフォー
カスエラー信号FEに基づいてトラッキングサーボ信
号、フォーカスサーボ信号を生成し、これを光ピックア
ップ装置12に供給する。特に、サーボ回路14は内部
に、前記トラッキング制御装置を構成したトラッキング
制御部35と同様のトラッキング制御部を内蔵し、前記
正規化トラッキングエラー信号TE(u)に基づいてトラッ
キングサーボ信号を生成して光ピックアップ装置12の
トラッキングを制御する。
【0105】これにより光ピックアップ装置12から照
射される光ビームが形成するメインスポットのトラッキ
ングサーボ、フォーカスサーボが行われ、光磁気ディス
ク1の記録トラックT上を正確に、光スポットが走査す
る。
【0106】そして、この光磁気ディスク記録再生装置
では、使用者からの指示に応じた光磁気ディスク1上の
位置からデータを再生するため、アドレス復調回路18
にて、これに供給された再生信号RFから、アドレスデ
ータを抽出する。光磁気ディスク1において、アドレス
データは、二つのグルーブトラックに、例えば微小な凹
部(ピット)を設けることにより記録されており、再生
信号RFの変化に応じてアドレスデータを抽出すること
ができるようにされている。
【0107】そして、アドレス復調回路18は、抽出し
たアドレスデータを復調し、復調したアドレスデータを
アドレスECC復号回路19に供給する。アドレスEC
C復号回路19は、復調されたアドレスデータのエラー
検出及びエラー訂正を行って、復元したアドレスデータ
をコントロール部20に供給する。
【0108】コントロール部20は、供給されたアドレ
スデータにより、光スポットが走査している光磁気ディ
スク上の位置を得て、この再生アドレスデータを基準と
して、光磁気ディスク1上の目的とするトラックを走査
するように、光スポットの走査位置の移動指示情報など
を含む制御信号をサーボ回路14に供給する。
【0109】サーボ回路14は、コントロール部20か
らの制御信号に基づいて、光ピックアップ装置12から
照射される光スポットの走査位置を変更するように制御
する制御信号を生成し、これを光ピックアップ装置12
に供給する。これにより、使用者により指示された光磁
気ディスク1上の位置からデータを読み出すことができ
るようにされる。
【0110】レーザパワー制御回路21は、これに供給
された再生信号RFに基づいて、光ピックアップ装置1
2から照射する光スポットのパワーを制御するための光
スポットのパワーエラー信号ERを形成し、これをLD
ドライブ回路22に供給する。
【0111】LDドライブ回路22は、パワーエラー信
号ERに応じて、光ピックアップ装置12から光磁気デ
ィスク1に照射する光スポットのパワーを制御する制御
信号を形成し、これを光ピックアップ装置12に供給す
ることにより、光スポットのパワーが常時適正なものと
なるように制御される。
【0112】光磁気ディスク1に記録されている使用者
が目的とする信号は、前述のように、再生信号RFとし
て、データ復調回路15に供給されるので、データ復調
回路15は、これに供給された再生信号RFを波形整形
し、“0”、“1”のデータに変換して、これをECC
復号回路16に供給する。ECC復号回路16は、エラ
ー検出及び誤り訂正を行って、元のデータを復元し、こ
れをデータの出力端子17を通じて出力する。
【0113】このように第3の実施の形態の光磁気ディ
スク記録再生装置によれば、データの再生時に、トラッ
キング制御装置を構成した、RF回路内部のトラッキン
グエラー信号生成部において生成された正規化トラッキ
ングエラー信号TE(u)に基づいて、サーボ回路14内部
のトラッキング制御回路が、光ピックアップ装置12か
ら照射される光ビームが形成するスポットのトラッキン
グを制御するので、記録トラックTの目的とする位置か
らデータを再生することができる。
【0114】次に、光磁気ディスク1に信号を記録する
構成について説明しておく。入力端子23を通じて入力
されたデータは、ECC付加回路24に供給され、ここ
で誤り訂正符号が付加された後、データ変調回路25に
供給される。データ変調回路25は、誤り訂正符号が付
加されたデータを、光磁気ディスク1に記録する際に適
当な、例えば、EFM変調方式で変調し、これをマグネ
ットドライブ回路26に供給する。
【0115】マグネットドライブ回路26は、記録デー
タに応じて、外部磁界発生用コイル27を駆動させる。
外部磁界発生用コイル27は、図15に示すように、光
ピックアップ装置12の延長線上に、光ピックアップ装
置12に対向するように設けられ、光ピックアップ装置
12と同期して光磁気ディスク1の半径方向に移動する
ことができるようにされたものである。そして、外部磁
界発生用コイル27は、マグネットドライブ回路26か
らの記録データに応じて、+(プラス)、−(マイナ
ス)の記録磁界を発生させる。
【0116】このとき、コントロール部20により、前
述したように光磁気ディスク1から読み出されたアドレ
スデータを基準として用いて、各部を制御し、光ピック
アップ装置12から照射される光スポットの光磁気ディ
スク1上の照射位置や、外部磁界発生用コイル27から
の磁界がかけられる光磁気ディスク1上の位置などが調
整されるとともに、例えば、コントロール部20からの
制御に応じて、レーザパワー制御回路21により、光ピ
ックアップ装置12からの光スポットのパワーが記録に
適したパワーとなるようにされる。
【0117】そして、光磁気ディスク1は、所定の回転
数で回転するようにされており、光磁気ディスク1上の
目的とする位置から、外部磁界発生用コイル27の極性
に応じた記録マークが記録ラック上に形成され、記録デ
ータが光磁気ディスク1の記録トラックTに記録され
る。
【0118】このデータの記録時においても、トラッキ
ング制御装置を構成した、RF回路内部のトラッキング
エラー信号生成部において生成された正規化トラッキン
グエラー信号TE(u)に基づいて、サーボ回路14内部の
トラッキング制御回路が、光ピックアップ装置12から
照射される光スポットのトラッキングを制御するので、
記録トラックTの目的とする位置からデータを記録する
ことができる。
【0119】次に、前記第2の実施の形態のトラッキン
グ制御装置40を内蔵し、光磁気ディスク1に対して信
号を記録再生する光磁気ディスク記録再生装置を第4の
実施の形態として説明する。
【0120】この第4の実施の形態の光磁気ディスク記
録再生装置の構成も前記図15に示した構成と同様であ
る。
【0121】ただし、光ピックアップ装置12は、メイ
ンビームと、二つのサイドビームとの合計3本の光ビー
ムを光磁気ディスク1に照射し、図8〜図10に示すよ
うな配置で、メインスポットMと、二つのサイドスポッ
トS1,S2をディスク上に形成するタイプのものであ
る。
【0122】また、RF回路13が内蔵する再生信号生
成部は、第1の光検出器41からの検出信号Maと検出
信号Mbを用いて再生信号RFを生成する。また、トラ
ッキングエラー信号生成部は、第1の光検出器41で検
出された和信号Sum(0,u)と、第2の光検出器42で検出
された和信号Sum(+1,u)と、第3の光検出器33で検出
された和信号Sum(-1,u)とを用いて、原トラッキングエ
ラー信号TE(u)を生成すると共に、この原トラッキング
エラー信号TE(u)に対して割り算処理を施すときの分母
となる正規化用信号g(u)を生成する。そして、原トラッ
キングエラー信号TE(u)を正規化用信号g(u)で正規化し
た正規化トラッキングエラー信号NTE(u)を生成する。こ
の正規化トラッキングエラー信号NTE(u)はサーボ回路1
4に供給される。他の構成及び動作については省略す
る。
【0123】次に、前記第1の実施の形態のトラッキン
グ制御装置30を内蔵し、図16に示す光磁気ディスク
に対して信号を記録再生する光磁気ディスク記録再生装
置を第5の実施の形態として説明する。
【0124】先ず、図16に示す光磁気ディスク50に
ついて説明する。この光磁気ディスク50は、磁気光学
(MO)効果によりマークが記録されるとともに、磁壁
移動検出(Domain Wall Displacement Detection:DW
DD)によって記録マークが検出されるタイプの光磁気
ディスクである。
【0125】また、この光磁気ディスク50は、第1の
記録トラックTrackA及び第2の記録トラックTrackB
と、これら第1の記録トラックTrackA及び第2の記録
トラックTrackBに沿って深さd1で螺旋状に形成され
る第1のグルーブ51と、第1の記録トラックTrackA
及び第2の記録トラックTrackBに沿って第1のグルー
ブ51と2重螺旋を描くように形成される深さd2(d
1<d2)の第2のグルーブ52とを備えてなる。
【0126】第1のグルーブ51は、±10nmの振幅
にて一定の周期で蛇行するように形成されたウォブリン
ググルーブ(以下、ウォブリンググルーブ51という)
である。また、第2のグルーブ52は、ストレートグル
ーブ(以下、ストレートグルーブ52という)である。
すなわち、この光磁気ディスク50は、一方のグルーブ
(すなわちウォブリンググルーブ51)を蛇行させるこ
とにより、グルーブにアドレス情報を付加している。
【0127】第1の記録トラックTrackAは、ウォブリ
ンググルーブ51とストレートグルーブ52の間の部分
のランドであって、ディスク内周側がストレートグルー
ブ52となっており、情報信号が記録される場所であ
る。第2の記録トラックTrackBは、ウォブリンググル
ーブ51とストレートグルーブ52の間の部分のランド
であって、ディスク内周側がウォブリンググルーブ51
となっており、情報信号が記録される場所である。
【0128】そして、この光磁気ディスク50におい
て、トラックピッチTPitchは0.55μmとされてい
る。ここで、トラックピッチTPitchは、ウォブリンググ
ルーブ41とストレートグルーブ52の中心位置の間隔
に相当する。すなわち、この光磁気ディスクにおいて、
ウォブリンググルーブ51とストレートグルーブ52の
中心位置の間隔は、0.55μmとされている。また、
隣接するストレートグルーブ52の中心位置の間隔のこ
とをトラックピリオドTPeriodと称する。
【0129】光磁気ディスク50は、上述したように、
磁壁移動検出(DWDD)によって記録マークが検出さ
れるタイプの光ディスクに、前記Shallow&Deep方式を採
用したタイプのものである。DWDDは、再生時の光ス
ポットよりも小さな記録マークを、光スポットで誘起さ
れた熱分布により、磁区拡大して読み取る技術である。
磁壁移動検出は、マークのエッジをきれいに検出できる
ので、いわゆる「マークエッジ記録」を採用した光磁気
ディスクを再生する場合に適している。
【0130】この光磁気ディスク50は、トラックピッ
チ0.55μmで、記録方式がランド記録、また変調方
式がRLL(1、7)の光磁気ディスクであり、第3世
代の光磁気ディスク(第3フォーマット光磁気ディス
ク)と呼ばれる。
【0131】図17には第3フォーマット光磁気ディス
クの他、現在までに広く知られている、これまでの光磁
気ディスクの仕様を示す。第1フォーマット光磁気ディ
スクは、トラックピッチが1.6μmで、記録方式がグ
ルーブ記録、また変調方式がEFMである。第2フォー
マット光磁気ディスクは、トラックピッチが0.95μ
mで、記録方式がランド記録、また変調方式がRLL
(1、7)である。
【0132】第3フォーマット光磁気ディスクは、前述
したように、トラックピッチが0.55μmと狭くなっ
た。通常のグルーブ記録方式、あるいはランド記録方式
ではトラックピッチがレーザ光のスポットに対して狭く
なりすぎることによりトラッキングエラー信号(プッシ
ュプル信号)が小さくなってしまうが、第3フォーマッ
ト光磁気ディスクでは、上述したように、Shallow&Deep
方式を採用しているため充分なトラッキングエラー信号
を得ることができる。また、アドレスの入力方法として
は第2フォーマット光磁気ディスクと同様に片方ウォブ
リングとなっており、ここに絶対アドレスがFM変調+
バイフェーズ変調でエンコードされている。アドレスの
フォーマットについても第2フォーマット光磁気ディス
クと同じであるが、違いとしては第2フォーマット光磁
気ディスクでは二つのグルーブの深さが同じであったの
に対し、第3フォーマット光磁気ディスクではShallow&
Deep方式を採用しているので二つのグルーブの深さが異
なる。
【0133】第3フォーマット光磁気ディスクの最大の
特徴は磁壁移動検出(DWDD)によってデータを再生
することにある。この磁壁移動を用いることで、線密度
を第2フォーマット光磁気ディスクの2.6倍程度まで
上げているにも関わらずレーザ波長とレンズ開口数をそ
れぞれ650nm、0.52という第2フォーマット光
磁気ディスクでの光学系と同じにすることで下位互換を
維持している。
【0134】記録信号の変調方式は、第2フォーマット
光磁気ディスクと同じRLL(1、7)であるが、誤り
訂正符合はより訂正能力の高いBIS(Burst Indicato
r Subcode)付のLDC(Long Distance Code)を用い
ている。最小記録単位は64kBとなっている。以上の
結果、記録容量で第2フォーマット光磁気ディスクの6
50MBの約4.6倍の3GBを達成できることとなっ
た。
【0135】このような光磁気ディスク50に対してデ
ータを記録再生する光磁気ディスク記録再生装置(第5
の実施の形態)について図18を用いて説明する。この
光磁気ディスク記録再生装置60は、前記第2の実施の
形態のトラッキング制御装置40を内蔵している。第3
フォーマットの光磁気ディスクに対して記録再生を行う
光磁気ディスク記録再生装置60が、第1フォーマット
及び第2フォーマットの光磁気ディスクとの互換を取る
ためには、第3フォーマットの光磁気ディスクに対して
q≠Tp/2とせざるを得ないためである。
【0136】すると、正規化トラッキングエラー信号NT
E(u)は、以下の(29)式のように表せる。 NTE(u)=2w*C*cos(2πq/2Tp)*sin(2πu/2Tp)/[1-1/cos{2π(q/2Tp)}] =2w*C*cos(2πq/2Tp)*sin(2πu/2Tp)/[cos{2π(q/2Tp)}-1]・・・(2 9) ここでCは差信号の振幅に起因する定数であり、具体的
には次の(30)式のように用いられる。 PP(0,u)=A*C*sin(2πu/2Tp) ・・・(30) 次に、光磁気ディスク記録再生装置60が光磁気ディス
ク40を回転させる構成、光磁気ディスク50に対して
光ピックアップ装置63を移動させる構成について説明
する。光磁気ディスク50は、スピンドルモータ61に
よって所定の回転数で回転操作される。スピンドルモー
タ61は、ドライバ62によって駆動される。ドライバ
62は、後述するデジタルサーボプロセッサ(DSS
P)82により制御されて、スピンドルモータ61を回
転する。
【0137】スピンドルモータ61によって回転されて
いる光磁気ディスク50に対しては、光ピックアップ装
置63からレーザ光が照射される。光磁気ディスク50
上におけるデータの読み取りは、光ピックアップ装置6
3を光磁気ディスク50の半径方向に移動することによ
って行われる。光ピックアップ装置63は、スレッドモ
ータ64を備えたスレッド機構に支持されることによ
り、光磁気ディスク50の半径方向に移動可能となされ
ている。読み取り位置の大きな移動は、このスレッド機
構によって行われる。また、光ピックアップ装置63の
後述する対物レンズが2軸駆動回路により支持され、ド
ライバ62によって光磁気ディスク50の半径方向にト
ラッキングサーボ動作によって移動されることにより、
読み取り位置の小さな移動が行われる。また、対物レン
ズが2軸駆動回路により光磁気ディスク50に接離する
方向にフォーカスサーボ動作によって移動されることに
より、光磁気ディスク50の信号記録面上におけるレー
ザ光のフォーカス制御が行われる。
【0138】次に、再生部の構成について説明する。光
ピックアップ装置63は、RF信号を生成し、RFアン
プ65に供給する。RFアンプ65で所定のゲインで増
幅された信号は、信号処理部を形成する、A/D変換部
66、オートゲインコントロール(AGC)回路67、
イコライザ(EQ)&ディジタルPLL部68、デコー
ダ56、復調部70に、順番に供給される。復調部70
は、内部バス71を介して、メモリ部72、ECCエン
コーダ/デコーダ73、デスクランブル+デコーダ74
に接続している。
【0139】そして、この再生部は、以下のように動作
する。すなわち、光ピックアップ装置63により光磁気
ディスク50からピックアップされた信号は、光ピック
アップ装置63内で光電変換され、RF信号として出力
される。このRF信号は、RFアンプ65に入力され、
所定のゲインで増幅されてから、信号処理部を構成する
A/D変換部66に供給される。A/D変換部66に供
給された、前記RF信号は、量子化される。その後、A
GC処理部67でゲインがコントロールされてからイコ
ライザ(EQ)&ディジタルPLL部56により波形整
形と抜き取りクロックが生成され、デコーダ69でRL
L(1,7)信号が復号され、復調部70で復調され
る。なお、ここでは、A/D変換後のRF信号を用いて
AGC、イコライズ、DPLLを掛けているが、A/D
変換前にアナログのAGC、イコライズ、PLLをかけ
てもよい。復調部70で復調されたデータストリーム
は、メモリ72上に展開され、誤り訂正ブロック単位に
ECCエンコーダ/デコーダ73で誤り訂正される。誤
り訂正されたデータは、デスクランブル&デコーダ74
によりデスクランブル処理とデコード処理が施され、D
AT信号として、クロック発生部75からの転送クロ
ックSCLKと共に出力される。
【0140】次に、記録部の構成について説明する。入
力された信号DATは、スクランブラ&エンコーダ7
6で処理されたから、内部バス71を介して、メモリ部
72、ECCエンコーダ/デコーダ73、変調部77に
順番に供給される。変調部77は、変調データを磁気ヘ
ッド駆動部78に供給する。磁気ヘッド駆動部78は、
磁気ヘッド79を駆動する。また、変調部77は、レー
ザAPC回路及びドライバ80にクロック信号を供給す
る。
【0141】そして、この記録部は、以下のように動作
する。すなわち、転送クロックSCLKに同期して入力
された信号DATは、スクランブラ&エンコーダ76
によりスクランブル処理とエンコード処理が施されてか
ら、メモリ部72に書き込まれる。メモリ部72に書き
込まれたデータには、ECCエンコーダ/デコーダ73
で、エラー訂正パリティが追加され、内部バス71を介
して変調部77に供給される。変調部77で変調された
データは、磁気ヘッド駆動部78を経て磁気ヘッド79
に供給される。一方、レーザAPC回路及びドライバ8
0には、変調部77からレーザストローブ変調クロック
が与えられる。
【0142】次に、サーボ系の構成について説明する。
このサーボ系は、光ピックアップ装置63が生成した信
号からトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号
等のサーボエラー信号や後述するウォブル信号を抽出す
るマトリックスアンプ81と、サーボエラー信号を基に
ドライバ62を介して前記スレッド機構、光ピックアッ
プ装置63のアクチュエータに所定のサーボ処理を施す
と共に、スピンドルモータ61に後述するCLV制御信
号に応じたスピンドルサーボ処理を施すDSSP82
と、DSSP82を制御するシステムコントローラ86
とを備える。また、このサーボ系は、マトリックスアン
プ81が抽出したウォブル信号から、ADIP(Addres
s In Pre-groove)信号を検出するBPF83と、前記
ADIP信号をデコードするADIPデコーダ84と、
DSSP82にCLV制御信号を供給するCLV制御部
85とを備える。
【0143】次に、サーボ系の動作の概略について説明
する。マトリックスアンプ81で光ピックアップ装置6
3からの信号から抽出された、トラッキングエラー信号
やフォーカスエラー信号等のサーボエラー信号にはDS
SP82にて位相補償、ゲイン・目標値設定処理が施さ
れ、ドライバ62を経て光ピックアップ装置63内のア
クチュエータ及びスレッドモータ64へ供給される。
【0144】一方、マトリックスアンプ81から出力さ
れたウォブル信号はバンドパスフィルタ(BPF)83
でその成分が抽出され、ADIPデコーダ84で復号さ
れたドレス情報がシステムコントローラ86に転送され
る。また、BPF83の出力とADIPデコーダ84内
のPLL位相誤差の積分及びシステムコントローラ86
からの制御信号はCLV制御部85へ供給され、DSS
P82、ドライバ62を経てスピンドルモータ61に供
給される。
【0145】上述したサーボ系は、本発明の第2の実施
の形態であるトラッキング制御装置40を内蔵してい
る。図11に示した第1の光検出器41、第2の光検出
器42及び第3の光検出器43は、光ピックアップ装置
63の内部に備えられ、トラッキングエラー信号生成部
34はマトリックスアンプ81の内部に備えられる。そ
して、トラッキング制御部45はDSSP82の内部に
備えられる。
【0146】したがって、この光磁気ディスク記録再生
装置によっても、データの再生時に、トラッキング制御
装置を構成した、マトリックスアンプ81内部のトラッ
キングエラー信号生成部において生成された正規化トラ
ッキングエラー信号NT(u)に基づいて、DSSP回路8
2内部のトラッキング制御回路が、光ピックアップ装置
63から照射される光ビームが形成する光スポットのト
ラッキングを制御するので、記録トラックの目的とする
位置からデータを再生することができる。
【0147】また、データの記録時においても、トラッ
キング制御装置を構成した、マトリックスアンプ81内
部のトラッキングエラー信号生成部において生成された
正規化トラッキングエラー信号TE(u)に基づいて、DS
SP回路82内部のトラッキング制御回路が、光ピック
アップ装置56から照射される光ビームが形成する光ス
ポットのトラッキングを制御するので、記録トラックの
目的とする位置からデータを記録することができる。
【0148】
【発明の効果】本発明に係るトラッキング制御装置及び
方法によれば、空間的に平均化された和信号を正規化用
信号とし、原トラッキングエラー信号を正規化するの
で、光ピックアップ装置から照射されるレーザー光の光
量の変動にかかわらず、安定したトラッキングサーボを
可能とする。
【0149】また、本発明に係る光ディスク記録再生装
置は、ランドに沿って深さの異なる2種類のグルーブを
互いに隣接させて配置した光ディスクに照射される光ス
ポットのディスク半径方向の位置を、データ再生時又は
データ記録時に光ピックアップ装置から照射されるレー
ザー光の光量の変動にかかわらず、安定して制御するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態となる、トラッキン
グ制御装置がトラッキングを制御する光磁気ディスクの
構成を示す図である。
【図2】前記第1の実施の形態がトラッキングを制御す
る3スポットの配置を示す図である。
【図3】光検出器の平面図である。
【図4】前記トラッキング制御装置の構成を示す図であ
る。
【図5】前記第1の実施の形態のトラッキング制御装置
の実施例1−1の詳細な構成を示す図である。
【図6】前記トラッキング制御装置の正規化用信号生成
部で生成する正規化用信号を説明するための図である。
【図7】前記第1の実施の形態のトラッキング制御装置
の実施例1−2の詳細な構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態となる、トラッキン
グ制御装置がトラッキングを制御する3スポットの配置
例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態となる、トラッキン
グ制御装置がトラッキングを制御する3スポットの配置
例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態となる、トラッキ
ング制御装置がトラッキングを制御する3スポットの配
置例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態のトラッキング制御装置の
構成を示す図である。
【図12】図11に示したトラッキング制御装置の具体
例の回路図である。
【図13】図12に示したトラッキング制御装置の正規
化用信号生成部で生成する正規化用信号を説明するため
の図である。
【図14】比較例として挙げた正規化トラッキングエラ
ー信号の特性を示す図である。
【図15】前記第1の実施の形態又は第2の実施の形態
のトラッキング制御装置を内蔵し、光磁気ディスクに対
して信号を記録再生する光磁気ディスク記録再生装置の
ブロック図である。
【図16】片方のグルーブがウォブルしているタイプの
光磁気ディスクを説明するための図である。
【図17】第1フォーマット〜第3フォーマットの光磁
気ディスクの仕様を示す図である。
【図18】前記図16に示した光磁気ディスクに対して
データを記録再生する光磁気ディスク記録再生装置の構
成を示すブロック図である。
【図19】Shallow&Deep方式を適用していない、これま
での光ディスクの差信号と、和信号の波形図である。
【図20】図19に波形図を示した従来の光ディスクに
対する正規化トラッキングエラー信号の特性を示す図で
ある。
【図21】Shallow&Deep方式を適用した光ディスクの差
信号と、和信号の波形図である。
【符号の説明】
30,40 トラッキング制御装置、31,41 第1
の光検出器、32,42 第2の光検出器、33,43
第3の光検出器、34,44 トラッキングエラー信
号生成部、34a,44a 原トラッキングエラー信号
生成部、34b,44b 正規化用信号生成部、34
c,44c 割り算部、35,45 トラッキング制御
部、60 光磁気記録再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 惣銘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 WA09 WB17 WC10 WD12 5D118 AA13 BA04 BB02 BC08 BC09 CA02 CA23 CD03 CD08 CF03 CG04 CG33 CG44

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深さの異なる2種類のグルーブをランド
    を挟んで互いに対向するように螺旋状に配置した光ディ
    スクに対して照射される光ビームが形成する3つのスポ
    ットのうちのメインスポットの前記ディスク半径方向の
    位置を少なくとも二つのサイドスポットの反射光を検出
    して制御するトラッキング制御装置であって、 前記二つのサイドスポットのうちの一方のサイドスポッ
    トの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第1
    の光検出手段と、 前記二つのサイドスポットのうちの他方のサイドスポッ
    トの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第2
    の光検出手段と、 前記第1の光検出手段と第2の光検出手段の内の少なく
    とも一方で検出された差信号に基づいてトラッキングエ
    ラー信号の原信号である原トラッキングエラー信号を生
    成する原トラッキングエラー信号生成手段と、 前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出され
    た二つの信号の和信号と前記第2の光検出手段の二つの
    分割検出領域で検出された二つの信号の和信号とを用い
    て空間的に平均化された和信号を生成し、前記原トラッ
    キングエラー信号を正規化するための正規化用信号とし
    て出力する正規化用信号生成手段と、 前記正規化用信号を用いて前記原トラッキングエラー信
    号を除算し、正規化トラッキングエラー信号を生成する
    割り算手段と、 前記割り算手段で生成された正規化トラッキングエラー
    信号を用いて前記ランドに対するメインスポットのトラ
    ッキング制御を行うトラッキング制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記原トラッキングエラー信号生成手段
    は、前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出
    された差信号と前記第2の光検出手段の二つの分割検出
    領域で検出された差信号のさらに差信号を原トラッキン
    グエラー信号とすることを特徴とする請求項1記載のト
    ラッキング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記原トラッキングエラー信号生成手段
    は、前記第1の光検出手段又は前記第2の光検出手段の
    内の何れかの光検出手段の二つの分割検出領域で検出さ
    れた差信号を原トラッキングエラー信号とすることを特
    徴とする請求項1記載のトラッキング制御装置。
  4. 【請求項4】 前記メインスポットがランドにオントラ
    ックしているとき、前記二つのサイドスポットの中心
    は、前記2種類のグルーブ上に前記メインスポットを中
    心に対称に位置することを特徴とする請求項1記載のト
    ラッキング制御装置。
  5. 【請求項5】 前記光ディスクの前記2種類のグルーブ
    のうちの少なくも一方は、少なくとも一部が蛇行するよ
    うに形成されたウォブリンググルーブであることを特徴
    とする請求項1記載のトラッキング制御装置。
  6. 【請求項6】 深さの異なる2種類のグルーブをランド
    を挟んで互いに対向するように螺旋状に配置した光ディ
    スクに対して照射される光ビームが形成する3つのスポ
    ットのうちのメインスポットの前記ディスク半径方向の
    位置を少なくとも二つのサイドスポットの反射光を検出
    して制御するためのトラッキング制御方法であって、 前記二つのサイドスポットのうちの一方のサイドスポッ
    トの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第1
    の光検出手段と前記二つのサイドスポットのうちの他方
    のサイドスポットの反射光の光量を二つの分割検出領域
    で検出する第2の光検出手段の内の少なくとも一方の光
    検出手段で検出された差信号に基づいてトラッキングエ
    ラー信号の原信号である原トラッキングエラー信号を生
    成する原トラッキングエラー信号生成工程と、 前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出され
    た二つの信号の和信号と前記第2の光検出手段の二つの
    分割検出領域で検出された二つの信号の和信号とを用い
    て空間的に平均化された和信号を生成し、前記原トラッ
    キングエラー信号を正規化するための正規化用信号とし
    て出力する正規化用信号生成工程と、 前記正規化用信号を用いて前記原トラッキングエラー信
    号を除算し、正規化トラッキングエラー信号を生成する
    割り算工程と、 前記割り算工程で生成された正規化トラッキングエラー
    信号を用いて前記ランドに対するメインスポットのトラ
    ッキング制御を行うトラッキング制御工程とを備えるこ
    とを特徴とするトラッキング制御方法。
  7. 【請求項7】 前記原トラッキングエラー信号生成工程
    は、前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出
    された差信号と前記第2の光検出手段の二つの分割検出
    領域で検出された差信号のさらに差信号を原トラッキン
    グエラー信号とすることを特徴とする請求項6記載のト
    ラッキング制御方法。
  8. 【請求項8】 前記原トラッキングエラー信号生成工程
    は、前記第1の光検出手段又は前記第2の光検出手段の
    内の何れかの光検出手段の二つの分割検出領域で検出さ
    れた差信号を原トラッキングエラー信号とすることを特
    徴とする請求項6記載のトラッキング制御方法。
  9. 【請求項9】 前記メインスポットがランドにオントラ
    ックしているとき、前記二つのサイドスポットの中心
    は、前記2種類のグルーブ上に前記メインスポットを中
    心に対称に位置することを特徴とする請求項6記載のト
    ラッキング制御方法。
  10. 【請求項10】 前記光ディスクの前記2種類のグルー
    ブのうちの少なくも一方は、少なくとも一部が蛇行する
    ように形成されたウォブリンググルーブであることを特
    徴とする請求項6記載のトラッキング制御方法。
  11. 【請求項11】 深さの異なる2種類のグルーブをラン
    ドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配置した光デ
    ィスクに対してメインスポットと二つのサイドスポット
    を形成してデータを記録再生する光ディスク記録再生装
    置であって、 前記二つのサイドスポットのうちの一方のサイドスポッ
    トの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第1
    の光検出手段と、前記二つのサイドスポットのうちの他
    方のサイドスポットの反射光の光量を二つの分割検出領
    域で検出する第2の光検出手段と、前記第1の光検出手
    段と第2の光検出手段の内の少なくとも一方で検出され
    た差信号に基づいてトラッキングエラー信号の原信号で
    ある原トラッキングエラー信号を生成する原トラッキン
    グエラー信号生成手段と、前記第1の光検出手段の二つ
    の分割検出領域で検出された二つの信号の和信号と前記
    第2の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二
    つの信号の和信号とを用いて空間的に平均化された和信
    号を生成し、前記原トラッキングエラー信号を正規化す
    るための正規化用信号として出力する正規化用信号生成
    手段と、前記正規化用信号を用いて前記原トラッキング
    エラー信号を除算し、正規化トラッキングエラー信号を
    生成する割り算手段と、前記割り算手段で生成された正
    規化トラッキングエラー信号を用いて前記ランドに対す
    るメインスポットのトラッキングを行うトラッキング制
    御手段とを備えるトラッキング制御装置を有してなるこ
    とを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記光ディスクの2種類のグルーブの
    うち、少なくも一方は、少なくとも一部が蛇行するよう
    に形成されたウォブリンググルーブであることを特徴と
    する請求項11記載の光ディスク記録再生装置。
  13. 【請求項13】 深さの異なる2種類のグルーブをラン
    ドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配置した光デ
    ィスクに対して照射される光ビームが形成する3つのス
    ポットのうちのメインスポットの前記ディスク半径方向
    の位置を当該メインスポットと二つのサイドスポットの
    反射光を検出して制御するトラッキング制御装置であっ
    て、 前記メインスポットの反射光の光量を二つの分割検出領
    域で検出する第1の光検出手段と、 前記二つのサイドスポットのうちの一方のサイドスポッ
    トの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第2
    の光検出手段と、 前記二つのサイドスポットのうちの他方のサイドスポッ
    トの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第3
    の光検出手段と、 前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出され
    た二つの信号の和信号と前記第2の光検出手段の二つの
    分割検出領域で検出された二つの信号の和信号と前記第
    3の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号とを用いてトラッキングエラー信号の原
    信号である原トラッキングエラー信号を生成する原トラ
    ッキングエラー信号生成手段と、 前記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出され
    た二つの信号の和信号と、少なくとも前記第2の光検出
    手段又は前記第3の光検出手段の二つの分割検出領域で
    検出された二つの信号の和信号とを用いて、前記原トラ
    ッキングエラー信号を正規化するための正規化用信号を
    生成する正規化用信号生成手段と、 前記正規化用信号を用いて前記原トラッキングエラー信
    号を除算し、正規化トラッキングエラー信号を生成する
    割り算手段と、 前記割り算手段で生成された正規化トラッキングエラー
    信号を用いて前記ランドに対するメインスポットのトラ
    ッキング制御を行うトラッキング制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするトラッキング制御装置。
  14. 【請求項14】 前記正規化用信号生成手段は、前記第
    1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号と、前記第2の光検出手段の二つの分割
    検出領域で検出された二つの信号の和信号と、前記第3
    の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つの
    信号の和信号とを用いて前記正規化用信号を生成するこ
    とを特徴とする請求項13記載のトラッキング制御装
    置。
  15. 【請求項15】 前記正規化用信号生成手段は、前記第
    1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号と、前記第2の光検出手段又は前記第3
    の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つの
    信号の和信号とを用いて前記正規化用信号を生成するこ
    とを特徴とする請求項13記載のトラッキング制御装
    置。
  16. 【請求項16】 前記メインスポットを前記記録トラッ
    クにオントラックしているとき、前記二つのサイドスポ
    ットを前記メインスポットが配置された前記記録トラッ
    クを挟んで隣接するトラックの概略中央に配置すること
    を特徴とする請求項13記載のトラッキング制御装置。
  17. 【請求項17】 前記正規化用信号生成手段は、前記第
    1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号に対して180度の位相進みのある前記
    第2の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二
    つの信号の和信号と、180度の位相遅れのある前記第
    3の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号とを加算してから所定の係数を掛け、前
    記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された
    二つの信号の和信号に加算することを特徴とする請求項
    14記載のトラッキング制御装置。
  18. 【請求項18】 前記正規化用信号生成手段は、前記第
    1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号に対して180度の位相進み又は遅れの
    ある前記第2の光検出手段の二つの分割検出領域で検出
    された二つの信号の和信号又は前記第3の光検出手段の
    二つの分割検出領域で検出された二つの信号の和信号の
    いずれか一方を2倍してから所定の係数を掛け、前記第
    1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号に加算することを特徴とする請求項15
    記載のトラッキング制御装置。
  19. 【請求項19】 前記正規化用信号生成手段は、前記第
    1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号に対して180度より小さく90度では
    ない位相進みのある前記第2の光検出手段の二つの分割
    検出領域で検出された二つの信号の和信号と、同じく1
    80度より小さく90度ではない位相遅れのある前記第
    3の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号とを加算してから所定の係数を掛け、前
    記第1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された
    二つの信号の和信号から減算することを特徴とする請求
    項14記載のトラッキング制御装置。
  20. 【請求項20】 前記光ディスクの前記2種類のグルー
    ブのうちの少なくも一方は、少なくとも一部が蛇行する
    ように形成されたウォブリンググルーブであることを特
    徴とする請求項13記載のトラッキング制御装置。
  21. 【請求項21】 深さの異なる2種類のグルーブをラン
    ドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配置した光デ
    ィスクに対して照射される光ビームが形成する3つのス
    ポットのうちのメインスポットの前記ディスク半径方向
    の位置を当該メインスポットと二つのサイドスポットの
    反射光を検出して制御するためのトラッキング制御方法
    であって、 前記メインスポットの反射光の光量を二つの分割検出領
    域で検出して得られた二つの信号の和信号と、前記二つ
    のサイドスポットのうちの一方のサイドスポットの反射
    光の光量を二つの分割検出領域で検出して得られた二つ
    の信号の和信号と、前記二つのサイドスポットのうちの
    他方のサイドスポットの反射光の光量を二つの分割検出
    領域で検出して得られた二つの信号の和信号に基づいて
    トラッキングエラー信号の原信号である原トラッキング
    エラー信号を生成する原トラッキングエラー信号生成工
    程と、 前記メインスポットの反射光の光量を二つの分割検出領
    域で検出して得られた二つの信号の和信号と、少なくと
    も前記二つのサイドスポットのうちの一方のサイドスポ
    ットの反射光の光量を二つの分割検出領域で検出して得
    られた二つの信号の和信号又は前記二つのサイドスポッ
    トのうちの他方のサイドスポットの反射光の光量を二つ
    の分割検出領域で検出して得られた二つの信号の和信号
    とを用いて空間的に平均化された和信号を生成し、前記
    原トラッキングエラー信号を正規化するための正規化用
    信号を生成する正規化用信号生成手段と、 前記正規化用信号を用いて前記原トラッキングエラー信
    号を除算し、正規化トラッキングエラー信号を生成する
    割り算手段と、 前記割り算手段で生成された正規化トラッキングエラー
    信号を用いて前記ランドに対するメインスポットのトラ
    ッキング制御を行うトラッキング制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするトラッキング制御方法。
  22. 【請求項22】 前記正規化用信号生成工程は、前記メ
    インスポットの反射光量を二つの分割検出領域で検出し
    た二つの信号の和信号と、前記一方のサイドスポットの
    反射光量を二つの分割検出領域で検出した二つの信号の
    和信号と、前記他方のサイドスポットの反射光量を二つ
    の分割検出領域で検出された二つの信号の和信号とを用
    いて前記正規化用信号を生成することを特徴とする請求
    項21記載のトラッキング制御方法。
  23. 【請求項23】 前記正規化用信号生成工程は、前記メ
    インスポットの反射光量を二つの分割検出領域で検出し
    た二つの信号の和信号と、前記一方のサイドスポット又
    は他方のサイドスポットの二つの分割検出領域で検出さ
    れた二つの信号の和信号とを用いて前記正規化用信号を
    生成することを特徴とする請求項22記載のトラッキン
    グ制御方法。
  24. 【請求項24】 前記メインスポットを前記記録トラッ
    クにオントラックしているとき、前記二つのサイドスポ
    ットを前記メインスポットが配置された前記記録トラッ
    クを挟んで隣接するトラックの概略中央に配置すること
    を特徴とする請求項22記載のトラッキング制御方法。
  25. 【請求項25】 前記正規化用信号生成工程は、前記メ
    インスポットの反射光量を二つの分割検出領域で検出し
    た二つの信号の和信号180度の位相進みのある前記一
    方のサイドスポットの反射光量を二つの分割検出領域で
    検出した二つの信号の和信号と、180度の位相遅れの
    ある前記他方のサイドスポットの反射光量を二つの分割
    検出領域で検出した二つの信号の和信号とを加算してか
    ら所定の係数を掛け、前記メインスポットの二つの和信
    号に加算することを特徴とする請求項22記載のトラッ
    キング制御方法。
  26. 【請求項26】 前記正規化用信号生成工程は、前記メ
    インスポットの和信号に対して180度の位相進み又は
    遅れのある前記一方のサイドスポット又は他方のサイド
    スポットの和信号のいずれか一方を2倍してから所定の
    係数を掛け、前記メインスポットの和信号に加算するこ
    とを特徴とする請求項23記載のトラッキング制御方
    法。
  27. 【請求項27】 前記正規化用信号生成工程は、前記メ
    インスポットの和信号に対して180度より小さく90
    度ではない位相進みのある前記一方のサイドスポットの
    和信号と、同じく180度より小さく90度ではない位
    相遅れのある前記他方のサイドスポットの和信号とを加
    算してから所定の係数を掛け、前記メインスポットの和
    信号から減算することを特徴とする請求項21記載のト
    ラッキング制御方法。
  28. 【請求項28】 前記光ディスクの前記2種類のグルー
    ブのうちの少なくも一方は、少なくとも一部が蛇行する
    ように形成されたウォブリンググルーブであることを特
    徴とする請求項21記載のトラッキング制御方法。
  29. 【請求項29】 深さの異なる2種類のグルーブをラン
    ドを挟んで互いに対向するように螺旋状に配置した光デ
    ィスクに対してメインスポットと二つのサイドスポット
    を形成してデータを記録再生する光ディスク記録再生装
    置であって、 前記メインスポットの反射光の光量を二つの分割検出領
    域で検出する第1の光検出手段と、前記二つのサイドス
    ポットのうちの一方のサイドスポットの反射光の光量を
    二つの分割検出領域で検出する第2の光検出手段と、前
    記二つのサイドスポットのうちの他方のサイドスポット
    の反射光の光量を二つの分割検出領域で検出する第3の
    光検出手段と、前記第1の光検出手段の二つの分割検出
    領域で検出された二つの信号の和信号と前記第2の光検
    出手段の二つの分割検出領域で検出された二つの信号の
    和信号と前記第3の光検出手段の二つの分割検出領域で
    検出された二つの信号の和信号とを用いてトラッキング
    エラー信号の原信号である原トラッキングエラー信号を
    生成する原トラッキングエラー信号生成手段と、前記第
    1の光検出手段の二つの分割検出領域で検出された二つ
    の信号の和信号と、少なくとも前記第2の光検出手段又
    は前記第3の光検出手段の二つの分割検出領域で検出さ
    れた二つの信号の和信号とを用いて、前記原トラッキン
    グエラー信号を正規化するための正規化用信号を生成す
    る正規化用信号生成手段と、前記正規化用信号を用いて
    前記原トラッキングエラー信号を除算し、正規化トラッ
    キングエラー信号を生成する割り算手段と、前記割り算
    手段で生成された正規化トラッキングエラー信号を用い
    て前記ランドに対するメインスポットのトラッキング制
    御を行うトラッキング制御手段とを備えるトラッキング
    制御装置を有してなることを特徴とする光ディスク記録
    再生装置。
  30. 【請求項30】 前記光ディスクの2種類のグルーブの
    うち、少なくも一方は、少なくとも一部が蛇行するよう
    に形成されたウォブリンググルーブであることを特徴と
    する請求項29記載の光ディスク記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8111595B2 (en) 2004-03-31 2012-02-07 Sony Corporation Optical disk recording and playback apparatus and signal detection method utilizing a differential push-pull method and a phase difference method

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