JP2002269701A - ランプロード方式記録媒体試験用テスター - Google Patents
ランプロード方式記録媒体試験用テスターInfo
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Abstract
試験用テスターにおいて、ヘッド底面と媒体面の平行
度、すなわち、ボイスコイルモータの回転軸とスピンド
ルモータの回転軸の平行度、を自在に微調整する機構を
従来のテスター構造を大きく変えることなく提供するこ
とである。 【解決手段】 スピンドルモータ回転軸回りで回転調整
し適切な方位で固定するための長穴を備えたステージの
上に、2本のマイクロメータヘッドと1個の支持点から
成る媒体面の傾斜調整機構とランプ位置調整機構を組み
立てた構造体を用意し、この構造体をスピンドルモータ
取り付け用フランジ部に固定する。
Description
ィスクドライブ(Hard Disk Drive))用の磁気記録媒体
(以下、単に媒体またはディスクと称すこともある)と
この媒体への情報の記録再生用のヘッドとの間のインタ
ーフェースの状態を試験評価するための記録媒体試験用
のテスター(スピンスタンド)に関する。
Stop)方式が主流であったが、最近、モバイル用途など
の普及で衝撃に対して信頼性の高いランプロード方式の
HDDが急速に広まっている。それに伴い、媒体・ヘッ
ド間のインターフェースの機械的接触状態を試験検査す
るためのテスターとしてランプロード方式記録媒体試験
用のテスターも登場してきているが、実際には、コスト
的な制約もあり、従来のCSS方式のテスターの一部改
造やオプション追加で対応しているのが現状である。す
なわち、実際のテスターは、CSS方式のテスターでみ
られるディスクに平行な面内でのヘッド位置調整機構お
よびディスクに対するヘッド高さ調整機構に加えて、ラ
ンプ位置調整機構だけが備わっているのが一般的であ
る。図3は、このような従来のランプロード方式記録媒
体試験用テスター(スピンスタンド)を示すものであ
る。
ており、本体筐体(ベース)10上にスライド機構を介
してスピンドルモータ取付板12が支持され、この取付
板12上に固定フランジ11aを介して媒体Dを駆動す
るスピンドルモータ11が固定的に取り付けられてい
る。そして先端にヘッドH(不図示)が取り付けられた
ヘッドジンバルアセンブリ15を駆動するボイスコイル
モータ14がボイスコイルモータ取付板13に取り付け
られている。このボイスコイルモータ14を取り付けた
取付板13は高さ調節機構19を介して本体筐体10上
に支持されている。媒体Dの外周のスピンドルモータ取
付板12上にランプ位置調整機構17を介してヘッドH
を媒体D上に導入、またここから待避させるためのラン
プ16が取り付けられている。ヘッドジンバルアセンブ
リ15の先端のヘッドHの底面と媒体Dの盤面を平行に
するため、媒体Dを駆動するスピンドルモータ11とヘ
ッドジンバルアセンブリ15を介してヘッドHを駆動す
るボイスコイルモータ14の回転軸が互いに平行になる
ようそれぞれ取付板12および13への取付位置がテス
ターメーカー側で調整されているため、これをユーザー
側で補正する微調整機構は設けられていない。なお18
は、媒体とヘッドの衝撃を測定するための、AE(Acou
stic Emission)センサでヘッドジンバルアセンブリ1
5の基端部に取り付けられている。
媒体Dに対する位置の調整に使用する。また、高さ調節
機構19は、媒体Dに平行な面内でのヘッドHの高さの
調整に使用する。CSS方式のテスターの場合、媒体と
ヘッドが静止・接触している状態から媒体を回転させて
ヘッドを浮上させ、また逆に回転していた媒体を静止し
て浮上していたヘッドを媒体上に着地させる。浮上また
は着地時の媒体・ヘッド間の摩擦力をストレインセンサ
で検出して評価する。このようなCSS方式HDD用の
媒体・ヘッド間インターフェースのテストでは、ヘッド
を駆動するボイスコイルモータの回転軸に対して、ディ
スクを回転させるスピンドルモータの回転軸の平行度が
少々(0.5度程度以下)ずれていても、評価に支障は
無かった。媒体・ヘッド間の摩擦力に対して、ヘッドジ
ンバルアセンブリを撓ませてヘッドを媒体に押付ける力
が支配的で、前述の軸の平行度ずれによるヘッド底面の
媒体面に対する傾きの影響は無視できるからである。
ようにヘッドと媒体はほとんど接触しないため、ロード
時とアンロード時の衝撃は微小となる。この微小な衝撃
に対しては、媒体面に対するヘッド底面の傾き(ロール
角、ピッチ角)が無視できず、0.2〜0.3度もある
と衝撃特性が大きく変動してしまうことが実験的にも解
析的にも解明されている。しかし、この程度の微小角度
は、テスターメーカー側で調整しても、テスターユーザ
ーへの搬送やユーザーでの装置移動、オリジナル治具を
取り付けたときの締め付け、長期使用などで変動してし
まう。
図3に示した従来のランプロード方式のテスターには前
記のとおりスピンドルモータとボイスコイルモータの回
転軸相互の平行度を調整するための微調整機構がないた
め、もし平行度が大きくずれてしまった場合にはスピン
ドルモータ11を取り付けるフランジ部11aと取付板
12との間にシムをはさんで補正し再固定するなど調整
に手間がかかる。一旦手間をかけて調整し固定しても長
期使用後には再調整が必要になるし、さらに、この傾き
角と衝撃特性との依存関係を詳細に測定したいという要
求もある。テスターユーザー側で自由自在に正確に補正
できる微調整機構の付加が望まれているのが現状であ
る。
プロード方式の記録媒体とヘッドのインターフェースの
試験を行なうテスターにおけるヘッド底面と媒体面の平
行度、すなわち、ボイスコイルモータの回転軸とスピン
ドルモータの回転軸との平行度を自在に微調整するこの
できる調整機構を、従来のテスター構造を大きく変える
ことなく提供することである。
するため、HDD用磁気記録媒体とこれを駆動するスピ
ンドルと、前記記録媒体にランプロード方式でロード、
アンロードされるヘッドと、このヘッドを駆動するボイ
スコイルモータを備えたランプロード方式の記録媒体試
験用テスターにおいて、前記ボイスコイルモータの回転
軸に対して前記スピンドルモータの回転軸の平行度を微
調整するための2本のマイクロメータヘッドを、スピン
ドルモータとこのモータの取付られるベースとの間に設
けたことを特徴とする。
おいて、前記スピンドルモータとベースとの間に傾斜ス
テージを設け、このステージとベースとの間にマイクメ
ータヘッドを設けるとともに、前記ステージに設ける前
記スピンドルモータの固定用穴を長穴にして、このステ
ージがスピンドルモータの回転軸の回りに変位可能にす
るのが好都合である。
において、前記傾斜ステージ上に、ランプ固定機構およ
びランプ位置調整機構を備えるようにすることができ
る。
ターの構造を示す。この図において図3の従来装置と同
一の構成要素は同一の符号で示し詳細な説明を省略す
る。この実施例の装置が図3の従来装置と異なる点は、
スピンドルモータ11の軸の傾きを調整するための傾斜
ステージ21を設け、これをスピンドルモータ11の固
定フランジ11aと取付板12との間に挟み込み固定ネ
ジ11bで取付板12に固定している点である。
す。ステージ21にはマイクロメータと同様のネジ式の
変位機構により変位され、先端が半球状にされた調整軸
22aを備えたマイクロメータヘッド22が2本ステー
ジ21の底面側へ突出するように取り付けられている。
またステージ21の底面には半球状突起23が1個設け
られている。2本のマイクロメータヘッド22と1この
半球状突起23とは、120度間隔で配置されるため、
ステージ21の底面がこれら3個の半球状突起によりス
ピンドルモータ取付板12上に安定的に3点支持され
る。媒体Dを駆動するためのスピンドルモータ11は、
その固定フランジ11aがステージ21にかかるように
その中心のスピンドルモータ取付穴25内に収め、固定
フランジ11aの上から固定ネジ11bをステージ21
の取付穴25の周囲に設けた固定用長穴24に挿通して
取付板12に捩じ込み固定する(図1参照)。
例の装置においては、スピンドルモータ11で駆動され
る媒体Dは、傾斜ステージ21と平行な位置に装着され
るので、2本のマイクロメータヘッド22の先端22b
の変位を調整することによって傾斜ステージ22の傾斜
角度を調整することができ、したがって媒体Dの盤面の
取付板12、すなわちベースとなる本体筐体10の上面
に対する傾斜角度を自由に調整できる。なお、ランプ1
6の位置を調整するためのランプ位置調整機構17もこ
のステージ21に取り付けられており、マイクロメータ
ヘッド22でステージを傾斜させても媒体の面とランプ
16の面との相対角度(調整済みであれば両者は平行)
は維持される。
ンバルアセンブリ15のヘッド底面と媒体Dの盤面の平
行度は2本のマイクロメータヘッド22で容易に微調整
できる。さらに、スピンドルモータ11の回転軸に対し
てステージ21を回転できるように取付板12に設けた
固定用の穴を長穴24としているので、ランプ16の円
周方向の取り付け位置の調整および媒体Dの盤面の傾斜
方向の調整ができる。2本のマイクロメータヘッドだけ
で傾斜方向と角度を自在に操作するには多少の計算が必
要となるが、図2A、B、C方向などは、比較的簡単に
傾斜角を決定でき、長穴24があることによりこの方向
をある程度自由に変えることができる。例えば、簡単に
傾斜角を決定できる方向をヘッドのシーク方向やそれと
直角な方向に合わせることができる。
ジ21をスピンドルモータ11の固定フランジ11aと
取付板12との間に挟み込みネジでスライド板13に固
定する構造を示したが、傾斜調整用マイクロメータヘッ
ドやランプ位置調整機構をスピンドルモータ取り付けフ
ランジに直付けした構造でも同様の効果を実現できる。
本発明の主旨は、2本のマイクロメータヘッドと1個の
支持点から成る媒体面の傾斜調整機構にある。
とこれを駆動するスピンドルと、前記記録媒体にランプ
ロード方式でロード、アンロードされるヘッドとこのヘ
ッドを駆動するボイスコイルモータを備えたランプロー
ド方式の記録媒体試験用テスタにおいて前記ボイスコイ
ルモータの回転軸に対して、前記スピンドルモータの回
転軸の平行度を微調整するための2本のマイクロメータ
ヘッドをスピンドルモータとこのモータの取付られるベ
ースとの間に設けるようにしたので、従来のテスター構
造を大きく変えることなく、スピンドルモータとボイス
コイルモータの回転軸の平行度、すなわちヘッド底面と
媒体面の平行度、を微調整できるので、ランプロード方
式の記録媒体に対する記録媒体・ヘッド間インターフェ
ース特性の正確な検査ができるテスター(スピンスタン
ド)を安価に提供できる利点がもたらされる。
体試験用テスターを示す斜視図。
ーを示す斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】 HDD用磁気記録媒体とこれを駆動する
スピンドルと、前記記録媒体にランプロード方式でロー
ド、アンロードされるヘッドと,このヘッドを駆動する
ボイスコイルモータとを備えたランプロード方式の記録
媒体試験用テスターにおいて、前記ボイスコイルモータ
の回転軸に対して前記スピンドルモータの回転軸の平行
度を微調整するための2本のマイクロメータヘッドを、
スピンドルモータとこのモータの取付られるベースとの
間に設けたことを特徴とするランプロード方式媒体試験
用テスター。 - 【請求項2】 請求項1記載のテスターにおいて、前記
スピンドルモータとベースのと間に傾斜ステージを設
け、このステージとベースとの間にマイクロメータヘッ
ドを設けるとともに、前記ステージに設ける前記スピン
ドルモータの固定用穴を長穴にして、このステージがス
ピンドルモータの回転軸の回りに変位可能にしたことを
特徴とするランプロード方式記録媒体の試験用テスタ
ー。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のテスターにおい
て、前記傾斜ステージ上に、ランプ固定機構およびラン
プ位置調整機構を備えたことを特徴とするランプロード
方式記録媒体の試験用テスター。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001069840A JP4264793B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | ランプロード方式記録媒体試験用テスター |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002269701A true JP2002269701A (ja) | 2002-09-20 |
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JP (1) | JP4264793B2 (ja) |
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- 2001-03-13 JP JP2001069840A patent/JP4264793B2/ja not_active Expired - Fee Related
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