JP2002268555A - シュリンクラベル - Google Patents

シュリンクラベル

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JP2002268555A
JP2002268555A JP2001063012A JP2001063012A JP2002268555A JP 2002268555 A JP2002268555 A JP 2002268555A JP 2001063012 A JP2001063012 A JP 2001063012A JP 2001063012 A JP2001063012 A JP 2001063012A JP 2002268555 A JP2002268555 A JP 2002268555A
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shrink label
propylene polymer
mmmm
resin
mass
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JP2001063012A
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English (en)
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Masato Kijima
正人 木島
Tomohiro Nagao
知浩 長尾
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素ガスなどの有毒ガス等の発生する恐れが
少なく、かつべたつきが少なく、ポリ塩化ビニルと同等
の柔軟性を有し、100℃以下の加熱温度において十分
な熱収縮性を有するシュリンクラベルを提供すること。 【解決手段】 (1)メソペンタッド分率(mmmm)
が0.2〜0.6である、(2)ラセミペンタッド分率(r
rrr)と(1−mmmm)とが[rrrr/(1−m
mmm)]≦0.1であるという条件を満たすプロピレン
重合体[I]からなる層を少なくとも一層有するシュリ
ンクラベル、並びにプロピレン重合体[I]1〜99質
量%及びオレフィン系重合体[II]99〜1質量%を含
む樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有するシュリ
ンクラベルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シュリンクラベル
に関し、更に詳しくは、ポリオレフィン系樹脂のフィル
ム又はシートをベ−スとし、低温収縮性及び高収縮性を
有し、強度に優れ、腰が強く、透明性に優れ、かつ美麗
に装飾可能なシュリンクラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジュ−ス、炭酸飲料、水、お茶等
の飲料、あるいは、調味料、その他種々の液状食品を充
填包装するために、種々の形態からなるプラスチック製
ボトル、ガラス瓶、陶磁器等が開発されている。これら
のプラスチック製ボトル等の表面には、通常、内容物、
製造会社名等を表示する目的で、文字、絵柄、記号等を
印刷した種々の形態のシュリンクラベルが、装着されて
いる。シュリンクラベルとして使用されている熱収縮性
を有するプラスチックフィルムには、主としてポリ塩化
ビニル樹脂やポリスチレン系樹脂が用いられており、プ
ラスチックフィルムは、1軸方向に延伸して使用されて
いる。そして、ボトルの表面に熱収縮性ラベルを装着す
るには、熱収縮性フィルムで筒状体を形成し、この筒状
体をボトル等の外表面に冠着し、しかる後、該ボトルを
シュリンクトンネル内に移送させながら加熱収縮を行っ
て、ボトルの外表面にシュリンクラベルを装着させてい
る。しかしながら、ポリ塩化ビニル樹脂は、焼却時に発
生する有害ガスが問題となっている。また、発泡ポリス
チレン系樹脂製シートからなるシュリンクラベルあるい
は非発泡ポリスチレン系樹脂製フィルムからなるシュリ
ンクラベルは、耐衝撃性に劣るため、使用範囲に制約が
ある。一方、ポリプロピレン樹脂製のシュリンクラベル
も開発されているが、このラベルは耐衝撃性に優れてい
るものの、熱収縮性においてポリ塩化ビニル樹脂やポリ
スチレン系樹脂からなるフィルムと比べて小さい。この
ため、生産速度が低かったり、ガラス瓶やPET(ポリ
エチレンテレフタレート)ボトルに密着せず、水洗の水
や充填物のたれた液が容器とラベルとの間に入ってしま
うという問題がある。ところで、一般に、シュリンクラ
ベルは、シュリンクトンネル内で加熱収縮を行う際に、
シュリンクトンネル内の温度調節の観点から、通常、乾
熱状態よりも熱容量の大きい湿熱状態で加熱収縮が行な
われている。更に、シュリンクトンネルは、大気開放の
蒸気を使用しているので、雰囲気は100℃以下であ
り、実用上は、80℃前後で加熱収縮を行っている。シ
ュリンクラベルを異形物に対してもタイトに収縮させる
ためには、シュリンクラベルは、最大70〜80%の熱
収縮率を必要とするものであり、このように、低温収縮
性及び高収縮性を有することが望まれているものであ
る。最近、ポリオレフィン系樹脂のフィルムからなるシ
ュリンクラベルが提案され、ガラス瓶等に適用されてい
るが、このシュリンクラベルは、100℃以上の加熱温
度においてのみ熱収縮するものであることから、例え
ば、ポリエステル系樹脂製のボトルに適用することは困
難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シュリンク
ラベルにおける上記の問題点を解決し、塩素ガスなどの
有毒ガス等の発生する恐れが少なく、かつべたつきが少
なく、ポリ塩化ビニルと同等の柔軟性を有し、100℃
以下の加熱温度において十分な熱収縮性を有するシュリ
ンクラベルを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のプロピ
レン重合体からなる層を少なくとも一層、あるいは特定
のプロピレン重合体とオレフィン系重合体を含む樹脂組
成物からなる層を少なくとも一層有するシュリンクラベ
ルが、本目的を達成できることを見出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、 〔1〕下記の(1)及び(2) (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.6で
ある (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)とが [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1である を満たすプロピレン重合体[I]からなる層を少なくと
も一層有することを特徴とするシュリンクラベルを提供
するものであり、また、 〔2〕下記の(1)及び(2) (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.6で
ある (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)とが [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1である を満たすプロピレン重合体[I]1〜99質量%及びオ
レフィン系重合体[II]99〜1質量%を含む樹脂組成
物からなる層を少なくとも一層有することを特徴とする
シュリンクラベルを提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のシュリンクラベルは、特
定のプロピレン重合体[I]からなる層を少なくとも一
層有するシュリンクラベル(a)、あるいは特定のプロ
ピレン重合体[I]とオレフィン系重合体[II]を含む
樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有するシュリン
クラベル(b)である。特定のプロピレン重合体[I]
は、下記の(1)及び(2)を満たすプロピレン重合体
である。 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.6で
ある (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)とが [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1である プロピレン重合体[I]において、メソペンタッド分率
(mmmm)は0.3〜0.6が好ましく、0.4〜0.5がさ
らに好ましい。ラセミペンタッド分率(rrrr)と
(1−mmmm)との関係は、[rrrr/(1−mm
mm)]≦0.08であることが好ましく、[rrrr/
(1−mmmm)]≦0.06であることがさらに好まし
く、[rrrr/(1−mmmm)]≦0.05であるこ
とが特に好ましい。プロピレン重合体[I]が、上記の
関係を満たすと、得られるシュリンクラベルのべたつき
成分の量と弾性率の低さのバランスが優れる。すなわ
ち、弾性率が低く柔軟性(軟質性ともいう)に優れ、べ
たつき成分が少なく表面特性(例えば、ブリードや他の
製品へのべたつき成分の移行が少ない等に代表される)
にも優れるという利点がある。プロピレン重合体[I]
のメソペンタッド分率(mmmm)が0.2未満では、べ
たつきの原因となり、0.6を超えると弾性率が高くなり
好ましくない。プロピレン重合体[I]の[rrrr/
(1−mmmm)]が0.1を超えるとべたつきの原因と
なる。なお、本発明で用いられるメソペンタッド分率
(mmmm分率)とは、エイ・ザンベリ(A.Zamb
elli)等により「Macromolecules,
6,925(1973)」で提案された方法に準拠し、
13C−NMRスペクトルのメチル基のシグナルにより測
定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位での
メソ分率である。これが大きくなると、立体規則性が高
くなることを意味する。同じくラセミペンタッド分率
(rrrr分率)とは、ポリプロピレン分子鎖中のペン
タッド単位でのラセミ分率である。[rrrr/(1−
mmmm)]は、上記のペンタッド単位の分率から求め
られ、プロピレン重合体の立体規則性分布の均一さを表
わす指標である。この値が大きくなると立体規則性分布
が広がり、既存触媒系を用いて製造される従来のポリプ
ロピレンのように高立体規則性PP(ポリプロピレン)
とアタクチックPP(APP)の混合物となり、べたつ
きが増し、透明性が低下することを意味する。なお、13
C−NMRスペクトルの測定は、エイ・ザンベリ(A.
Zambelli)等により「Macromolecu
les,8,687(1975)」で提案されたピーク
の帰属に従い、下記の装置及び条件にて行う。
【0006】装置:日本電子(株)製JNM−EX40
0型13C−NMR装置 方法:プロトン完全デカップリング法 濃度:220mg/ミリリットル 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの
90:10(容量比)混合溶媒 温度:130℃ パルス幅:45° パルス繰り返し時間:4秒 積算:10000回 プロピレン重合体[I]としては、前記の(1)及び
(2)要件の他に、
【0007】(3)テトラリン中135℃にて測定した
極限粘度[η]が1.0〜3.0デシリットル/gであるも
のが好ましい。なかでもより好ましくは1.0〜2.5デシ
リットル/g、特に好ましくは1.2〜2.2デシリットル
/gである。極限粘度〔η〕が1.0デシリットル/g未
満では、べたつきが発生することがある。また3.0デシ
リットル/gを超えると、流動性が低下するため成形性
が不良となることがある。さらに、前記(1)、(2)
及び(3)の要件の他に、 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%であるも
のが好ましく、30〜100質量%がさらに好ましく、
50〜100質量%が特に好ましく、60〜100質量
%が最も好ましい。W25とは、実施例において述べる
操作法、装置構成及び測定条件の昇温クロマトグラフィ
ーにより測定して求めた溶出曲線におけるTREFのカ
ラム温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出す
る成分の量(質量%)である。W25は、プロピレン重
合体が軟質であるか否かを表す指標である。この値が大
きくなると弾性率の低い成分が多くなったり、及び/又
は立体規則性分布の不均一さが広がっていることを意味
する。本発明においては、W25が20%未満では、柔
軟性がなくなり好ましくないことがある。
【0008】プロピレン重合体[I]としては、さらに
下記の〜のいずれかの要件を満たすものが好まし
い。 ゲルパーミエイション(GPC)法により測定した分
子量分布(Mw/Mn)が4以下、さらに好ましくは3.
5以下、特に好ましくは3以下である。分子量分布(M
w/Mn)が4を超えるとべたつきが発生したりするこ
とがある。なお、上記Mw/Mnは、実施例において述
べるゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)法
により求められる。 DSC測定による融解吸熱量ΔHが30J/g以下で
あると柔軟性が優れ好ましい。ΔHは、軟質であるかな
いかを表す指標でこの値が大きくなると弾性率が高く、
軟質性が低下していることを意味する。 融点(Tm)及び結晶化温度(Tc)があってもなく
てもよいが、軟質性の点からないこと、あるいは低い
値、特にTmについては100℃以下であることが好ま
しい。なお、ΔH、Tm及びTcは、実施例において述
べるDSC測定により求める。
【0009】プロピレン重合体[I]としては、前記
(1)及び(2)を満たすものであればよく、本発明の
目的を損なわない範囲で、プロピレン以外のコモノマー
を2質量%以下共重合させたものであっても構わない。
コモノマーとしては、エチレン,1−ブテン,1−ペン
テン,4−メチル−1−ペンテン,1−ヘキセン,1−
オクテン,1−デセン,1−ドデセン,1−テトラデセ
ン,1−ヘキサデセン,1−オクタデセン,1−エイコ
センなどが挙げられ、本発明においては、これらのうち
一種又は二種以上を用いることができる。本発明に用い
られるプロピレン重合体[I]の製造方法としては、
(A)2個の架橋基を介して架橋構造を形成している遷
移金属化合物と(B)助触媒を組み合わせて得られるメ
タロセン触媒を用いてプロピレンを重合または共重合す
る方法が好ましい。具体的に例示すれば、一般式(I)
【0010】
【化1】
【0011】〔式中、Mは周期律表第3〜10族又はラ
ンタノイド系列の金属元素を示し、E 1 及びE2 はそれ
ぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換
インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘ
テロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド
基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子
であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成してお
り、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよ
く、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、
複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,
1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩
基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異な
っていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋して
いてもよく、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二
価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭
素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、
ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、
−S−、−SO2 −、−Se−、−NR1 −、−PR1
−、−P(O)R1 −、−BR1 −又は−AlR1 −を
示し、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の炭化水素基又は炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水
素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていても
よい。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示
し、rは0〜3の整数を示す。〕で表される遷移金属化
合物(A)、及び該(A)成分の遷移金属化合物又はそ
の派生物と反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物
(B−1)及びアルミノキサン(B−2)から選ばれる
助触媒成分(B)を含有する重合用触媒の存在下、プロ
ピレンを重合又は共重合させる方法が挙げられる。
【0012】一般式(I)で表される遷移金属化合物の
具体例としては、(1,2' −ジメチルシリレン)
(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−n−ブチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(3−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(4,5
−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)ビス(4−イソプロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(5,6−ジメチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(4,7−ジ−i−プロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(4−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−メ
チル−4−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −
ジメチルシリレン)ビス(5,6−ベンゾインデニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(3−
メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −イソプロピリデ
ン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −イソプロピリデン)−ビス(3−n−ブチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,など及びこれらの化合物におけるジルコ
ニウムをチタン又はハフニウムに置換したものを挙げる
ことができる。
【0013】次に、(B)成分のうちの(B−1)成分
としては、テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリ−n−ブチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリメチルアンモニウム,テト
ラフェニル硼酸テトラエチルアンモニウム,テトラフェ
ニル硼酸メチル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テ
トラフェニル硼酸ベンジル(トリ−n−ブチル)アンモ
ニウムなどを挙げることができる。(B−1)は一種用
いてもよく、また二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。一方、(B−2)成分のアルミノキサンとしては、
メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン、イソブ
チルアルミノキサン等が挙げられる。これらのアルミノ
キサンは一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。前記重合用触媒としては、上記(A)成分
及び(B)成分に加えて(C)成分として有機アルミニ
ウム化合物を用いることができる。
【0014】(C)成分の有機アルミニウム化合物とし
ては、トリメチルアルミニウム,トリエチルアルミニウ
ム,トリイソプロピルアルミニウム,トリイソブチルア
ルミニウム,ジメチルアルミニウムクロリド,ジエチル
アルミニウムクロリド,メチルアルミニウムジクロリ
ド,エチルアルミニウムジクロリド,ジメチルアルミニ
ウムフルオリド,ジイソブチルアルミニウムヒドリド,
ジエチルアルミニウムヒドリド,エチルアルミニウムセ
スキクロリド等が挙げられる。これらの有機アルミニウ
ム化合物は一種用いてもよく、二種以上を組合せて用い
てもよい。ここで、プロピレンの重合に際しては、触媒
成分の少なくとも一種を適当な担体に担持して用いるこ
とができる。
【0015】重合方法は特に制限されず、スラリー重合
法,気相重合法,塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合法
などのいずれの方法を用いてもよいが、塊状重合法,溶
液重合法が特に好ましい。重合温度は通常−100〜2
50℃、反応原料に対する触媒の使用割合は、原料モノ
マー/上記(A)成分(モル比)が好ましくは1〜10
8 、特に100〜105 となることが好ましい。さら
に、重合時間は通常5分〜10時間、反応圧力は通常、
常圧〜20MPa(gauge)である。
【0016】本発明のシュリンクラベル(b)を形成す
る樹脂組成物に含まれるオレフィン系重合体[II]とし
ては、プロピレン重合体[I]以外のポリプロピレン系
樹脂(プロピレン−エチレンランダム共重合体,SPP
(シンジオタクチックポリプロピレン)及びプロピレン
−エチレン−ブテン1三元共重合体など)、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、あるいは、メタロセン触媒に
より重合した線状低密度ポリエチレン、その他等のポリ
エチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−エチルアクリレ−ト共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−メタクリ
ル酸共重合体、無水マレイン酸グラフト重合ポリエチレ
ン、その他等のエチレンと他のモノマ−との共重合体、
ポリブテン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂等が挙げ
られる。これらは、一種を単独で用いてもよいし、二種
以上を組み合わせて用いてもよい。この樹脂組成物は、
プロピレン重合体[I]1〜99質量%とオレフィン系
重合体[II]99〜1質量%からなる。好ましくは、プ
ロピレン重合体[I]10〜80質量%とオレフィン系
重合体[II]90〜20質量%からなる。さらに好まし
くは、プロピレン重合体[I]25〜75質量%とオレ
フィン系重合体[II]75〜25質量%からなる。特に
好ましくは、プロピレン重合体[I]40〜75質量%
とオレフィン系重合体[II]60〜25質量%からな
る。
【0017】本発明のシュリンクラベル(b)を形成す
る樹脂組成物は、プロピレン重合体[I]1〜99質量
%とオレフィン系重合体[II]99〜1質量%、及び所
望に応じて用いられる各種添加剤とをヘンシェルミキサ
ー等を用いてドライブレンドし、単軸又は2軸押出機、
バンバリーミキサー等により、溶融混練したものであ
る。所望に応じて用いられる各種添加剤としては、紫外
線吸収剤、HALS(ヒンダードアミン系光安定剤)、
滑剤、酸化防止剤、アンチブロッキング剤、核剤、石油
樹脂、抗菌剤、帯電防止剤、着色剤、熱安定剤、離型
材、防曇剤、タルクや炭酸カルシウムなどの無機充填
剤、ガラス繊維やカーボン繊維などの強化剤、難燃剤、
シリコーン,熱可塑性エラストマー,等が挙げられる。
なお、これらの添加剤は、プロピレン重合体[I]から
なる層を少なくとも一層有するシュリンクラベル(a)
においても添加することができる。
【0018】本発明のシュリンクラベルは、プロピレン
重合体[I]からなる層のみ、あるいはプロピレン重合
体[I]とオレフィン系重合体[II]を含む樹脂組成物
からなる層を一層のみを有する単層構造のものであって
もよく、これらの層を少なくとも一層有する多層構造の
ものであってもよい。多層構造のシュリンクラベルは、
層数が2以上のものであるが、層数は2〜5が好まし
く、3〜5がより好ましい。本発明のシュリンクラベル
を3層構造のものとする場合、中心層をプロピレン重合
体[I]からなる層、あるいはプロピレン重合体[I]
とオレフィン系重合体[II]を含む樹脂組成物からなる
層とすることが好ましく、この中心層の厚さは、他の層
の厚さの0.1〜40倍とすることが好ましく、より好ま
しくは1〜20倍である。また、表面層はプロピレン重
合体[I]以外のポリプロピレン樹脂で形成することが
好ましい。
【0019】プロピレン重合体[I]からなる層以外の
層、あるいはプロピレン重合体[I]とオレフィン系重
合体[II]を含む樹脂組成物からなる層以外の層は、こ
れらの層に、プロピレン重合体[I]以外のポリプロピ
レン系樹脂、ポリエチレン系樹脂又は熱可塑性エラスト
マーをブレンドするか、あるいはこれらのポリプロピレ
ン系樹脂やポリエチレン系樹脂で形成することができ
る。この場合も、上述した各種添加剤を添加することが
できる。プロピレン重合体[I]以外のポリプロピレン
系樹脂及びポリエチレン系樹脂としては、オレフィン系
重合体[II]において例示したものと同様のものが挙げ
られる。熱可塑性エラストマーとしては、EPR(エチ
レン/プロピレンゴムエラストマー),HSBR(水素
添加−スチレン/ブタジエンゴムエラストマー),SE
PS(スチレン/エチレン/プロピレン/スチレンエラ
ストマー),SIPS(スチレン/イソプレン/スチレ
ンエラストマー)などが挙げられる。
【0020】本発明のシュリンクラベルを形成するフィ
ルム又はシートを製造するには、まず、公知のシート成
形法(ベルトプロセス,カレンダー成形法,Tダイ押出
し成形法,インフレーション成形法,キャスト成形法)
によりフィルム又はシートを作製する。作製したフィル
ム又はシートに、放射線を照射して、該フィルム又はシ
ートを架橋させてもよい。放射線としては、マイクロ
波、赤外光、光エネルギ−、X線、γ線等の非粒子性放
射線、あるいは、α線、β線、高エネルギ−電子線、プ
ロトン、重水素、中性子等の粒子性放射線等を使用する
ことができる。本発明において、上記のような放射線の
中でも、特に高エネルギ−電子線が好ましく、0.1〜1
0MeV程度のエネルギーのものが好ましい。次に、該
フィルム又はシートを、例えば、テンタ−方式等を用い
て、フィルム又はシ−トを、その流れに直角方向に1軸
延伸して、その直角方向の熱収縮率を調整して熱収縮性
ポリオレフィン系樹脂のフィルム又はシ−トを製造す
る。該フィルム又はシートの100℃における一方向の
熱収縮率は20〜80%が好ましく、40〜80%がよ
り好ましい。本発明のシュリンクラベルを形成するフィ
ルム又はシートの厚さは、0.01〜0.2mmであること
が好ましく、0.01〜0.1mmがより好ましい。
【0021】本発明のシュリンクラベルには、グラビア
インキ組成物、オフセットインキ組成物、凸版インキ組
成物、スクリ−ンインキ組成物等のインキ組成物を使用
し、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印
刷、シルクスクリ−ン印刷等の印刷方法により、文字、
図形、絵柄、記号等の所望の印刷絵柄印刷することがで
きる。上記各種のインキ組成物を構成するビヒクルとし
ては、ポリエチレン系樹脂,塩素化ポリプロピレン系樹
脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン系樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、フッ化ビニリデン
系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、ポリビニルアセ
タ−ル系樹脂、ポリビニルブチラ−ル系樹脂、ポリブタ
ジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエ
ステル系樹脂、熱硬化型ポリ(メタ)アクリル系樹脂、
メラミン系樹脂、尿素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フ
ェノ−ル系樹脂、キシレン系樹脂、マレイン酸樹脂、ニ
トロセルロ−ス,エチルセルロ−ス,アセチルブチルセ
ルロ−ス,エチルオキシエチルセルロ−ス等の繊維素系
樹脂、塩化ゴム,環化ゴム等のゴム系樹脂、石油系樹
脂、ロジン,カゼイン等の天然樹脂、アマニ油,大豆油
等の油脂類等の樹脂の一種又は二種以上の混合物を使用
することができる。本発明においては、上記ビヒクルの
一種又は二種以上を主成分とし、これに、染料・顔料等
の着色剤の一種又は二種以上を加え、更に、必要なら
ば、例えば、充填剤、安定剤、可塑剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等の光安定剤、分散剤、増粘剤、乾燥剤、滑
剤、帯電防止剤、架橋剤、その他等の添加剤を任意に添
加し、溶剤、希釈剤等で充分に混練してなる各種の形態
からなるインキ組成物を使用することができる。
【0022】本発明のシュリンクラベルを構成する筒状
体は、上記のように熱収縮性ポリオレフィン系樹脂のフ
ィルム又はシ−トの上に印刷絵柄層を形成した後、その
両端部を接着剤を介して貼り合わせることにより得るこ
とができる。次いで、上記で製造したフィルム又はシー
トからなる筒状体を拡開して、内容物を充填したポリエ
ステル系樹脂ボトル等の外表面に冠着し、次いで、該ボ
トルを、シュリンクトンネル等に通して、例えば、加熱
蒸気等を作用させて上記筒状体を加熱収縮させることに
より、該ボトルの外表面に上記筒状体を装着させ、シュ
リンクラベルを具備した包装製品を製造する。本発明の
シュリンクラベルは、ポリエステル系樹脂ボトルの他
に、例えば、ガラス瓶、陶磁器、金属製容器等に適用す
ることができるものである。
【0023】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら
制限されるものではない。 製造例1〔プロピレン重合体(P1)の製造〕 (1)錯体の合成 (1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチル
シリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロライドの合成 シュレンク瓶に(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)−ビス(インデン)のリチウ
ム塩の3.0g(6.97mmol)をTHF50ミリリッ
トルに溶解し−78℃に冷却した。ヨードメチルトリメ
チルシラン2.1ミリリットル(14.2mmol)をゆっ
くりと滴下し室温で12時間攪拌する。溶媒を留去しエ
ーテル50ミリリットルを加えて飽和塩化アンモニウム
溶液で洗浄した。分液後、有機相を乾燥し溶媒を除去し
て(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチ
ルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルイン
デン)を3.04g(5.88mmol)を得た。(収率8
4%) 次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に前記で得られ
た(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチ
ルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルイン
デン)を3.04g(5.88mmol)とエーテル50ミ
リリットルを入れる。−78℃に冷却しn−BuLi
(ヘキサン溶液1.54M)を7.6ミリリットル(11.7
mmol)加えた後、室温で12時間攪拌した。溶媒を
留去し、得られた固体をヘキサン40ミリリットルで洗
浄することによりリチウム塩をエーテル付加体として3.
06g(5.07mmol)を得た(収率73%)。1 H−NMR(90MHz,THF−d8 )による測定
の結果は、: δ 0.04(s,18H,トリメチルシ
リル),0.48(s,12H,ジメチルシリレン),1.
10(t,6H,メチル),2.59(s,4H,メチレ
ン),3.38(q,4H,メチレン),6.2−7.7
(m,8H,Ar−H)であった。窒素気流下で前記で
得られたリチウム塩をトルエン50ミリリットルに溶解
した。−78℃に冷却し、ここへ予め−78℃に冷却し
た四塩化ジルコニウム1.2g(5.1mmol)のトルエ
ン(20ミリリットル)懸濁液を滴下した。滴下後、室
温で6時間攪拌した。その反応溶液の溶媒を留去した。
得られた残渣をジクロロメタンより再結晶化することに
より(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメ
チルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロライドを0.9g(1.3
3mmol)を得た(収率26%)。1H−NMR(9
0MHz,CDCl3 )による測定の結果は、: δ
0.0(s,18H,トリメチルシリル),1.02,1.1
2(s,12H,ジメチルシリレン),2.51(dd,
4H,メチレン),7.1−7.6(m,8H,Ar−H)
であった。
【0024】(2)プロピレンの重合 攪拌機付き、内容積10リットルのステンレス製オート
クレーブにn−ヘプタン4リットル、トリイソブチルア
ルミニウム2ミリモル、さらに、メチルアルミノキサン
(アルベマール社製)2ミリモルと、前記で得た(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)
ジルコニウムジクロライド2マイクロモルを、順次投入
した。次いで、水素を0.06MPa(gauge)導入
した後、60℃まで温度を上昇させながら、全圧で0.8
MPa(gauge)までプロピレンガスを導入した。
重合中、全圧が0.8MPa(gauge)になるように
調圧器によりプロピレンを供給した。重合温度60℃
で、30分間重合を行なった後、内容物を取り出し、減
圧下、乾燥することにより、プロピレン重合体(P1)
を得た。以下に示す「プロピレン重合体の樹脂特性の評
価方法」により得られた結果を第1表に示す。
【0025】<プロピレン重合体の樹脂特性の評価方法
> (1)[η] の測定 (株) 離合社のVMR−053型自動粘度計を用い、テ
トラリン溶媒中135℃において測定した。 (2)ペンタッド分率の測定 明細書本文中に記載した方法により測定した。 (3)メルトフローレート(MFR)の測定 JIS K 7210に準拠し、230℃、荷重21.1
8Nで測定した。 (4)分子量分布(Mw/Mn)の測定 Mw/Mnは、以下に述べる装置により測定した。
【0026】 GPC測定装置 カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT 検出器 :液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C 測定条件 溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン 測定温度 :145℃ 流速 :1.0ミリリットル/分 試料濃度 :2.2mg/ミリリットル 注入量 :160マイクロリットル 検量線 :Universal Calibration 解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)
【0027】(5)DSC測定 示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製, DSC−
7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下、220℃で
3分間溶融した後、1℃/分で−40℃まで降温したと
きに得られる結晶化発熱カーブの最大ピークのピークト
ップを結晶化温度:Tcとした。さらに、−40℃で3
分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得
られる融解吸熱量をΔHとした。また、このときに得ら
れる融解吸熱カーブの最大ピークのピークトップを融
点:Tmとした。 (6)昇温分別クロマトグラフ 以下のようにして、溶出曲線におけるTREFのカラム
温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出する成
分の量W25(質量%)を求めた。 (a)操作法 試料溶液を温度135℃に調節したTREFカラムに導
入し、次いで降温速度5℃/時間にて徐々に0℃まで降
温し、30分間ホールドし、試料を充填剤に吸着させ
る。その後、昇温速度40℃/時間にてカラムを135
℃まで昇温し、溶出曲線を得た。 (b)装置構成 TREFカラム :GLサイエンス社製 シリカゲルカラム (4.6φ×150mm) フローセル :GLサイエンス社製 光路長1mm KBrセル 送液ポンプ :センシュウ科学社製 SSC−3100ポンプ バルブオーブン :GLサイエンス社製 MODEL554オーブン (高温型) TREFオーブン:GLサイエンス社製 二系列温調器 :理学工業社製 REX−C100温調器 検出器 :液体クロマトグラフィー用赤外検出器 FOXBORO社製 MIRAN 1A CVF 10方バルブ :バルコ社製 電動バルブ ループ :バルコ社製 500マイクロリットルループ (c)測定条件 溶媒 :o−ジクロロベンゼン 試料濃度 :7.5g/リットル 注入量 :500マイクロリットル ポンプ流量 :2.0ミリリットル/分 検出波数 :3.41μm カラム充填剤 :クロモソルブP(30〜60メッシュ) カラム温度分布 :±0.2℃以内
【0028】製造例2〔プロピレン重合体(P2)の製
造〕 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積約6リットルのかきまぜ機付きガラス反応器を窒
素ガスで十分に置換したのち、これにエタノール約24
30g、ヨウ素16g及び金属マグネシウム160gを
仕込み、かきまぜながら加熱して、還流条件下で系内か
らの水素ガスの発生がなくなるまで反応させ、固体状応
生成物を得た。この固体状生成物を含む反応液を減圧下
で乾燥させることにより、マグネシウム化合物を得た。 (2)固体触媒成分(A)の調製 窒素ガスで十分置換した内容積5リットルのガラス製反
応器に、上記(1)で得られたマグネシウム化合物(粉
砕していないもの)160g、精製ヘプタン80ミリリ
ットル、四塩化ケイ素24ミリリットル及びフタル酸ジ
エチル23ミリリットルを仕込み、系内を80℃に保
ち、かきまぜながら四塩化チタン770ミリリットルを
加えて110℃で2時間反応させたのち、固体成分を分
離して90℃の精製ヘプタンで洗浄した。さらに、四塩
化チタン1220ミリリットルを加え、110℃で2時
間反応させたのち、精製ヘプタンで十分に洗浄して固体
触媒成分(A)を得た。
【0029】(3)プロピレンの気相重合 内容積200リットルの重合槽に、上記(2)で得られ
た固体触媒成分6.0g/時間、トリイソブチルアルミニ
ウム(TIBA)0.2モル/時間、1−アリル−3, 4
−ジメトキシベンゼン(ADMB)0.012モル/時
間、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHMD
MS)0.012モル/時間、プロピレン37kg/時間
で供給し、70℃、2.8MPa(gauge)で重合を
行ない、プロピレン重合体を製造した。得られたプロピ
レンパウダーに、2, 5−ジメチル−2, 5−ジ−(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサンを混合し、さらに下記
の添加剤処方を行い、単軸押出機(塚田樹機製作所製:
TLC 35−20型)にて押し出し造粒し、ペレット
を製造した。得られたペレット(P2)について、前記
「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方法」により得ら
れた結果を第1表に示す。
【0030】(添加剤処方) ・フェノール系酸化防止剤:チバ・スペシャルティ・ケ
ミカルズ社製,イルガノックス1010;1,000pp
m ・リン系酸化防止剤:クラリアント社製,P−EPQ;
500ppm ・中和剤:ステアリン酸カルシウム;500ppm ・中和剤:協和化学工業社製,DHT−4A;500p
pm
【0031】製造例3〔プロピレン重合体(P3)の製
造〕 内容積1リットルのステンレス製オートクレーブにヘプ
タン400ミリリットル,トリイソブチルアルミニウム
0.5ミリモル、さらに、ジメチルアニリニウム(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート2マイクロモルと、特開平
3−163088号公報の実施例1と同様にして製造し
た(第3級ブチルアミド)ジメチル(テトラメチル−η
5 −シクロペンタジエニル)シランチタンジクロライド
1マイクロモルをトルエン中5分間予備接触させた触媒
成分を投入した。ここで、水素0.03MPa(gaug
e)を導入した後、全圧で0.8MPa(gauge)ま
でプロピレンガスを導入し重合中圧力が一定になるよう
に調圧器によりプロピレンを供給した。重合温度70℃
で、1時間重合を行なった後、内容物を取り出し、減圧
下、乾燥することにより、プロピレン重合体(P3)を
得た。「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方法」を行
い、得られた結果を第1表に示す。
【0032】
【表1】
【0033】実施例1 上記で得たプロピレン重合体(P1)に以下の添加剤を
処方し、単軸押出機(塚田樹機製作所製,TLC 35
−20型)にて押し出し造粒し、P1のペレットを製造
した。 (添加剤処方) ・フェノール系酸化防止剤:チバ・スペシャルティ・ケ
ミカルズ社製,イルガノックス1010;500ppm ・リン系酸化防止剤:チバ・スペシャルティ・ケミカル
ズ社製,イルガフォス168;1,000ppm
【0034】得られたP1のペレットを、押出機(プラ
コー社製,PO−65)のTダイから押出した後、流れ
方向に引っ張って延伸を行い、成形温度250℃、引き
速度4m/分の条件で成形して原反フィルムを作製し
た。以下に示す「シュリンクラベルの特性の評価方法」
による評価結果を第2表に示す。
【0035】<シュリンクラベルの特性の評価方法> (1)熱収縮率 100℃に加熱したオイルバスにフィルムを1分間浸漬
し、MD(流れ方向)及びTD(直角方向)の収縮率を
測定した。 (2)シュリンク特性 フィルムを円筒状にしたものをPETボトルに冠着し、
100℃の雰囲気下でシュリンクトンネルを通したた後
の外観を目視で観察した。
【0036】実施例2 前記で得たP1のペレットを70質量%、出光石油化学
社製のポリプロピレンE−304GP(プロピレンホモ
ポリマー,メルトインデックス=3)(第2表において
は304と記す)を30質量%の割合で配合し、単軸押
出機(TLC35−20型,塚田樹機製作所製)にて押
出造粒し、押出成形用樹脂組成物としてのペレットを製
造した。このペレットを用いて、実施例1と同様にして
原反フィルムを作製し、同様の評価を行った。評価結果
を第2表に示す。 実施例3 実施例1で用いたものと同様の押出機を3台使用し、そ
れぞれの押出機のTダイから、出光石油化学社製のポリ
プロピレンF−744NP(プロピレンランダムコポリ
マー,メルトインデックス=7)(第2表においては7
44と記す)からなる層、前記で得たP1のペレットか
らなる層及びポリプロピレンF−744NPからなる層
を押出し、これらの層が厚さの比1/8/1で順次積層
された3層構造を有する原反フィルムを作製した。評価
結果を第2表に示す。
【0037】実施例4 実施例3において、P1のペレットからなる層を、P1
のペレットを70質量%、出光石油化学社製のポリプロ
ピレンE−304GPを30質量%の割合で配合してな
るペレット(実施例2と同様のペレット)からなる層に
変えた以外は実施例3と同様にして原反フィルムを作製
した。評価結果を第2表に示す。 比較例1 実施例1において、P1のペレットの代わりに前記で得
たP2のペレットを用いた以外は実施例1と同様にして
原反フィルムを作製した。評価結果を第2表に示す。 比較例2 実施例1において、P1のペレットの代わりに前記で得
たP3のペレットを用いた以外は実施例1と同様にして
原反フィルムを作製した。評価結果を第2表に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、塩素ガスなどの有毒ガ
ス等の発生する恐れが少なく、かつべたつきが少なく、
ポリ塩化ビニルと同等の柔軟性を有し、100℃以下の
加熱温度において十分な熱収縮性を有するシュリンクラ
ベルを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 71/08 BRR B65D 71/08 BRRF 4J100 BSG BSGF BSN BSNF BSQ BSQF C08F 4/645 C08F 4/645 10/06 10/06 // B65B 53/00 B65B 53/00 C B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 3E067 AA22 AB26 BA03A BB14A BB16A BB25A BC03A CA01 EE04 FB01 FC02 GD05 GD09 3E086 AA02 AB01 AD16 BA04 BA15 BB67 BB87 CA11 CA40 4F100 AK03A AK07A AK07B AK07C BA01 BA03 BA06 BA10B BA10C BA16 GB15 JA03 4F210 AA03 AA11A AE01 AG01 AG03 RA03 RC02 RG02 RG04 RG30 RG43 4J028 AA01A AB01A AC01A AC08A AC10A AC26A AC28A BA00A BA02B BA03B BB00A BB01B BB02B BC13B BC15B BC16B BC17B BC19B BC25B BC27B EB02 EB04 EB05 EB08 EB09 EB10 EC01 EC02 GA04 GA15 GA21 4J100 AA02Q AA03P AA04Q AA07Q AA15Q AA16Q AA17Q CA01 CA04 DA09 DA19 DA40 FA10 JA57

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)及び(2) (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.6で
    ある (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
    mm)とが [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1である を満たすプロピレン重合体[I]からなる層を少なくと
    も一層有することを特徴とするシュリンクラベル。
  2. 【請求項2】 プロピレン重合体[I]が、さらに下記
    の(3) (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
    [η]が1.0〜3.0デシリットル/gであるを満たすプ
    ロピレン重合体である請求項1に記載のシュリンクラベ
    ル。
  3. 【請求項3】 プロピレン重合体[I]が、さらに下記
    の(4) (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
    出する成分量(W25)が20〜100質量%であるを
    満たすプロピレン重合体である請求項1又は2に記載の
    シュリンクラベル。
  4. 【請求項4】 プロピレン重合体[I]が2個の架橋基
    を介して架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触
    媒からなるメタロセン触媒を用いて重合されたものであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載のシュリンクラベル。
  5. 【請求項5】 下記の(1)及び(2) (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.6で
    ある (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
    mm)とが [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1である を満たすプロピレン重合体[I]1〜99質量%及びオ
    レフィン系重合体[II]99〜1質量%を含む樹脂組成
    物からなる層を少なくとも一層有することを特徴とする
    シュリンクラベル。
  6. 【請求項6】 シュリンクラベルが、多層構造のもので
    ある請求項1〜5のいずれかに記載のシュリンクラベ
    ル。
  7. 【請求項7】 シュリンクラベルが、100℃における
    一方向の熱収縮率が20〜80%ものである請求項1〜
    6のいずれかに記載のシュリンクラベル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082833A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Sekisui Film Kk 包装用シュリンクフィルム及びその製造方法
WO2012165438A1 (ja) * 2011-06-02 2012-12-06 出光興産株式会社 多層弾性フィルム

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