JP2002267011A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JP2002267011A JP2001303963A JP2001303963A JP2002267011A JP 2002267011 A JP2002267011 A JP 2002267011A JP 2001303963 A JP2001303963 A JP 2001303963A JP 2001303963 A JP2001303963 A JP 2001303963A JP 2002267011 A JP2002267011 A JP 2002267011A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に負荷切換可能な伝達装置を改善して、伝
達段の切換順序が末端操作機構内では規定されておら
ず、切換時間を著しく短くでき、かつ安全性を改善す
る。 【解決手段】 末端操作機構がメイン操作部材を有して
おり、メイン操作部材が末端出力機構に作用結合するよ
うになっており、これによって伝達段が接続可能であ
り、次いで前記メイン操作部材が、前もって接続された
伝達段を遮断する必要なしに別の末端出力機構に作用結
合できるようになっており、末端操作機構がサブ操作部
材を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達装置、殊
に負荷切換可能な動力伝達装置若しくは変速装置であっ
て、歯車組(歯車セット)によって形成された複数の伝
達段若しくは変速段を有しており、各歯車組が1つの軸
に堅く結合された速ギヤ(固定歯車)と別の軸に結合可
能なルーズギヤ(可動歯車)によって形成されており、
伝達段が接続されるようになっており、このためにルー
ズギヤが、末端操作機構によって操作可能な末端出力機
構の構成部分である末端出力部材で、該ルーズギヤに所
属の軸に結合(連結)されるようになっており、この場
合、伝達段の切換順序が末端操作機構内では規定されて
いない形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】末端出力部材は、伝達比を規定するため
に運動させられる部材であり、即ち該部材は2つの力伝
達手段間の結合部、例えばカップリングスリーブを形成
している。末端出力部材は、末端出力機構の構成部分で
あり、末端出力機構は例えばカップリングスリーブの横
に切換フォーク(シフトフォーク)を有しており、切換
フォークがカップリングスリーブと係合していて、切換
フォーク自体に作用係合可能な切換フィンガーを用いて
移動可能であり、これによってカップリングスリーブが
移動させられて、伝達段が接続若しくは遮断される。切
換フィンガーは末端操作機構の構成部分であり、末端操
作機構が末端出力機構を操作するようになっていて、切
換駆動部若しくは選択駆動部(シフト駆動部)と末端出
力機構との間の運動力学的な連鎖である。
【0003】公知技術の伝達装置においては、1つの伝
達段のみを接続するようになっている。1つの伝達段を
接続するためには、別のすべての伝達段は必然的に予め
遮断されねばならない。切換フォーク開口部が切換フィ
ンガーに係合させられて、切換フィンガーを介してカッ
プリングスリーブが切り換えられるようになっており、
切換フィンガーは、カップリングスリーブがニュートラ
ル位置にあるフォークと係合している場合にのみ別のフ
ォークと係合させられる。H形シフトパターンを備える
公知のマニュアル変速機においては、1つの切換ゲート
から別の切換ゲートへのギヤ切換レバーの選択運動が中
立ゲートでしか行われず、この場合、1つのゲートから
中立ゲートへのレバー運動に際してはちょうど接続され
ていた伝達段のみが遮断される。同じカップリングスリ
ーブによって切換可能な伝達段は同時には接続できな
い。従って切換過程にとって、先行の伝達段を遮断し
て、選択運動を実施して、次いで新たな、即ち後続の伝
達段を接続することになる。この時間の間、トルク伝達
は発進クラッチの開放によって中断され、それというの
は系が切換過程中は負荷なしにされねばならないからで
ある。
【0004】並列的な複数の伝達系を有していて一方の
伝達系から他方の伝達系へのトルクの連続的な切換を行
う形式の変速装置において、末端出力機構と末端操作機
構との間の結合部の構成手段が、既に接続された伝達段
を遮断することなしに1つの伝達段の接続を可能にする
ものもある。これによって、唯一の末端操作機構を用い
て異なる伝達系の複数の伝達段を一緒に接続することが
可能であり、このためにまず1つの系の伝達段が接続さ
れ、次いで切換フィンガーが別の切換フォークに係合し
て、別の接続段を接続するようになっている。このこと
は、本出願人の出願であるドイツ連邦共和国特許出願公
開第10020821A1号公報に記載してあり、該公
報に記載の内容は本発明の理解に寄与するものである。
【0005】通常は伝達段は2つのグループで形成して
あり、例えば1つの後退ギヤと6つの前進段(1−6)
を備えた変速機において、例えば1つのグループはギヤ
1,3,5から成り、別のグループはギヤR,2,4,
6から成っている。
【0006】前記形式の伝達装置においては、摩擦クラ
ッチを用いてトルク伝達に関与させられた1つの伝達系
内で1つの伝達段を接続しておき、次いでまだ開いた別
の伝達系内で伝達段を接続して、当該伝達系内にトルク
伝達経路を切り換えることができる。例えば加速過程中
に、閉じた伝達系内にギヤ3が接続してあるのに対し
て、別の伝達系内でギヤ4がシフトアップで接続され得
る。しかしながら今迅速にギヤ2へのシフトダウンを行
いたい場合に、まずギヤ4が遮断され、次いでギヤ2が
接続されねばならず、それというのはギヤ2とギヤ4と
が異なるカップリングスリーブによって切り換えられる
からであり、このことは大きな時間的ロスをもたらす。
【0007】さらに、変速時に生じうる不都合な状態と
して、開いた伝達系内で複数の伝達段が接続され、この
ことは極めて危険であり、それというのは該伝達系がト
ルク伝達に関与させられるやいなや、伝達比の異なる複
数の伝達段が作動せしめられ、このことは伝達装置をロ
ックし、それどころか破損させてしまうことになる。
【0008】さらに、伝達段の末端出力機構を回転可能
な1つの切換ローラによって操作する形式のいわゆる切
換ローラ型伝達装置が公知である。この場合、切換ロー
ラに案内溝を形成してあり、案内溝がシリンダー状の切
換ローラの表面を周方向にも軸線方向にも延びており、
従って、切換ローラの回動に際して、切換フォークが案
内溝内に滑動案内された部材を介して切換ローラの軸線
方向に運動させられるようになっている。伝達段の切換
順序が切換ローラの案内溝の延在経過によって規定され
ている。従って、例えば1速から3速への直接的な切換
しか可能ではなく、例えば5速から1速への直接的なシ
フトダウンは不可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、伝達
装置、特に負荷切換可能な伝達装置、自動変速装置、異
なる少なくとも2つの軸に分配された伝達段を備えるダ
ブルカップリング型伝達装置及び類似のものを改善し
て、伝達段の切換順序が末端操作機構内では規定されて
おらず、切換時間を著しく短くでき、かつ安全性を改善
することである。さらに伝達装置が簡単な構造で、簡単
に操作されるようにしたい。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の構成では、末端操作機構が少なくとも1つの
メイン操作部材、例えば切換フィンガーを有しており、
メイン操作部材が例えば切換軸の軸線方向の移動に基づ
き末端出力機構(例えば切換フォーク及びこれに結合さ
れたカップリングスリーブ)に作用結合するようになっ
ており、これによって伝達段が切換軸の回動に基づき接
続可能であり、かつ前記少なくとも1つのメイン操作部
材が次いで、前もって接続された伝達段を遮断する必要
なしに別の末端出力機構に作用結合できるようになって
おり、末端操作機構が少なくとも1つのサブ操作部材を
含んでいる。本発明に基づき少なくとも1つのメイン部
材及び少なくも1つのサブ部材を備えたこのような末端
操作機構を、アクティブ・インターロックと呼ぶことに
する。
【0011】有利な実施態様では、少なくとも1つのメ
イン操作部材が1つの末端出力機構に作用結合するよう
になっており、少なくとも1つのサブ操作部材が別の少
なくとも1つの末端出力機構に作用結合するようになっ
ており、例えば所定の位置で1つのメイン操作部材が1
つの末端出力機構に係合され、かつ同時にサブ操作部材
が別の末端出力機構に係合させられる。特に有利には1
つの伝達段が同時に接続可能であり、先行のギヤの遮断
と後続のギヤの接続とをオーバーラップして行うことに
よって時間的な著しい利点が得られる。
【0012】さらに有利な実施態様では、伝達段をユニ
ット(グループ)に分けられてユニット間で牽引力中断
のない切換を行う伝達装置で、サブ操作部材が同じグル
ープの別の末端出力機構に作用結合され、直ちにメイン
操作部材が1つのグループの1つの末端出力機構に作用
結合される。特に有利には、少なくとも1つのメイン操
作部材を介して1つの伝達段を接続するために1つのユ
ニットの1つの末端出力機構を操作する際に、同時に同
じユニットの別の少なくとも1つの末端出力機構が少な
くとも1つのサブ操作部材を用いて所属の伝達段の遮断
のために操作されるようになっている。有利には、少な
くとも1つのサブ操作部材が別のユニットの末端出力機
構と作用結合しないようになっており、直ちに少なくと
も1つのメイン操作部材が1つのユニットの1つの末端
出力機構に作用結合するようになっている。極めて有利
には、各ユニット内でそれぞれ1つの伝達段が同時に接
続可能であり、しかしながら1つのユニットの複数の伝
達段が同時には接続されない。
【0013】有利な別の実施態様では、末端出力機構が
結合部材、例えば切換フォークを含んでおり、結合部材
がメイン操作部材の係合のための第1の機能領域及びサ
ブ操作部材の係合のための第2の機能領域を有してお
り、従って各末端出力機構が1つのメイン操作部材若し
くはサブ操作部材を用いて操作可能である。この場合、
少なくとも1つのサブ操作部材が、操作に際して自体の
軸線を中心として回動可能な切換軸に配置されており、
第2の機能領域が切換軸の回動に際して力をサブ操作部
材から第2の機能領域へ伝達可能で所属の伝達段を遮断
できるように形成されており、前記力が該遮断のために
必要な力と同じか若しくは大きくなっている。サブ操作
部材と末端出力機構との結合が、1つの伝達段の接続の
ための力を伝達するために適していなくてよい。
【0014】別の実施態様では、サブ操作部材が少なく
とも2つの末端出力機構に係合するようになっている。
このために、少なくとも1つのサブ操作部材が切換軸の
軸線方向で大きな幅を有しており、該幅が有利にはほぼ
2つの切換フォーク開口部の幅及び切換フォーク間の間
隔に相応している。
【0015】有利な別の実施態様では、少なくとも1つ
のサブ操作部材と第2の機能領域とが協働して、1つの
伝達段の遮断を切換軸の回動に際して該回動の方向に左
右されずに行うようになっている。このような構成から
出発して、切換軸の回転軸線が中心位置に配置されてお
り、メイン操作部材が1つの末端出力機構の第1の機能
領域に係合するようになっており、伝達段の接続が切換
軸を右側へ回動させた場合にも左側へ回動させた場合に
も行われ、サブ操作部材が該サブ操作部材に対応して配
置された伝達段を遮断の方向に作動するようになってい
る。
【0016】さらに別の有利な実施態様では、少なくと
も1つのサブ操作部材及び第2の機能領域が、対称的に
形成されている。
【0017】特に有利な実施態様では、少なくとも1つ
のサブ操作部材が突起状の2つの端部領域を有してお
り、第2の機能領域が前記端部領域に対応する切欠きを
有している。
【0018】同じく有利な別の実施態様では、第2の機
能領域が突起状の2つの端部領域を有しており、少なく
とも1つのサブ操作部材が前記端部領域に対応する切欠
きを有している。
【0019】前記実施態様において、サブ操作部材と第
2の機能領域との間の力伝達が突起状の端部領域の先端
を介して行われるようになっており、別の実施態様で極
めて有利には、サブ操作部材と第2の機能領域との間の
力伝達が突起状の端部領域の側面を介して行われるよう
になっている。
【0020】末端操作機構の本発明に基づく別の実施態
様では、適切に形成されたサブ操作部材を用いて、規定
された中立の切換状態が得られる。本発明の思想に基づ
き、1つの伝達段の接続の後にメイン操作部材、例えば
切換フィンガーが、末端操作部材、例えば後接続された
切換フォークの切換開口部に対して移動可能である。ど
の伝達段を接続してあるかの情報はメイン操作部材の位
置から一義的に得られるものではない。本発明の有利な
実施態様では、ニュートラル位置を一義的に規定するた
めに、別個の切換ゲートを設けてあり、相応に形成され
たサブ操作部材が、伝達段を接続したすべての末端操作
部材と協働作用せしめられて、接続してある伝達段の遮
断を行うようになっている。例えば、切換軸の方向でメ
イン操作部材及びサブ操作部材を受容して軸線方向に延
長された切換突起がサブ操作部材として設けられてい
て、同時に少なくとも2つの切換フォークと協働作用す
るようになっており、その結果、接続されている伝達段
が切換軸の軸線方向のあらゆる位置で切換軸の回動によ
って遮断され得る。この場合、伝達段の遮断のみを行っ
て新たな伝達段の接続は行わないので、切換軸の回動が
2つの伝達段間の切換に比べて著しく小さい回動角で、
例えば該回動角の三分の一で行われる。ニュートラル位
置を生ぜしめるための回動角の制限が切換軸の回動のた
めのアクチュエータの適当な制御によって行われ、この
場合、切換軸の軸線方向位置の情報がニュートラル位置
に関連して生ぜしめられ、軸線方向位置の適当な距離セ
ンサー信号、若しくは制御軸の軸線方向の移動のための
アクチュエータの調節信号が評価される。回動角の制限
のための案内部がニュートラル位置の規定のために用い
られる。所定のニュートラル位置の規定は例えば内燃機
関の始動時若しくは車両停止状態で有利に行われる。さ
らにパーキングロック機能が2つの伝達段の同時の接続
による伝達装置のロックによって有利に行われ、この場
合、ニュートラル位置を占めることによってパーキング
ロックは再び簡単かつ迅速に解除される。
【0021】別の有利な実施態様では、通常のパーキン
グロック機構が伝達装置操作のアクチュエータによって
作動せしめられる。例えばパーキングロック機構は付加
的な切換ゲートを用いて操作されてよい。この場合付加
的に第1の1つの伝達段が接続されていてよく、該伝達
段の切換ゲートが通過されることによってパーキングロ
ック機構が操作されてよい。
【0022】本発明の別の有利な実施態様では、アクテ
ィブ・インターロックが、伝達段を2つの軸(例えば入
力軸と出力軸)間のギヤセットによって形成して成るオ
ートマチックトランスミッションと関連して用いられ、
この場合、従来のオートマチックトランスミッションで
は切換過程中にクラッチによって駆動軸と伝達装置入力
軸とが切り離され、従って切換過程中に牽引力中断が生
じる。本発明に基づく実施態様では、切換過程中に、接
続されている伝達段の遮断と新たに接続すべき伝達段の
接続とが、メイン操作部材及びサブ操作部材によってオ
ーバーラップするようになっている。これによって切換
時間が短くかつ牽引力中断が避けられる。従来の伝達装
置では、接続されていた伝達段が切換フィンガーによっ
て遮断され、次いで切換ゲートが切り換えられて、新た
な伝達段が接続され、スライドスリーブの全行程のほぼ
三分の一を過ぎたところで、接続されていた伝達段に対
する形状係合(噛み合い)が解除され、次いで同期が行
われ、ニュートラル位置が通過されて、新たな伝達段に
対する形状係合が生ぜしめられる。本発明の実施態様に
おいては、伝達段の接続が、接続されている伝達段に対
する形状係合を解除した際に既にメイン操作部材によっ
て開始され、即ち新たに接続すべき伝達段の同期化が実
質的に、接続されていた伝達段の形状係合の解除と同時
に開始されることに基づき、切換過程が短くされる。
【0023】本発明の別の実施態様では、唯一の同期化
装置しか設けてない場合には、該同期化装置がメイン操
作部材、例えば切換フィンガーを用いて伝達段(ギヤ)
の遮断の後に伝達装置入力軸の、新たに接続すべきギヤ
のための目標回転数の達成まで操作される。目標回転数
の達成の後に、メイン操作部材が新たに接続すべきギヤ
の切換ゲート内へ移動させられて、該ギヤを接続する。
このような過程においては明らかなように、同期化、ギ
ヤの接続及び遮断にとって異なるメイン操作部材が利用
され得る。2つの伝達系を備えたダブルカップリング型
伝達装置においては、各伝達系にそれぞれ唯一の同期化
装置を設けてあり、各同期化装置がそれぞれ各伝達系の
すべての伝達段に対して機能する。このような手段は、
ドイツ連邦共和国特許出願第10133695.0号明
細書に詳細に説明してある。この場合にはシフトアップ
が、対応する伝達系においてまずモーメントを低下さ
せ、このために例えば駆動軸に対する連結を解除して、
次いでサブ操作部材若しくはメイン操作部材によってギ
ヤを遮断し、かつ最大の伝達比の切換ゲート(シフトゲ
ート)内でメイン操作部材を用いて対応するスライドス
リーブの移動によって同期化装置を操作して、これによ
って伝達装置入力軸を新たに接続すべきギヤの目標回転
数に適合させることに基づき行われる。目標回転数の達
成の後に切換フィンガーによって新たなギヤが接続され
る。切換軸がメイン操作部材及びサブ操作部材によって
移動させられる距離を短くするために有利な実施態様で
は、同期化装置がメイン作動部材を最大の伝達段の末端
出力機構に係合させることなしに、例えば切換フィンガ
ーを最大の伝達段の切換フォーク開口部内へ移動させる
ことなしに操作され、このために切換軸並びに末端出力
機構、例えば切換フォークに対応する制御部分、例えば
リングセグメント、突起、若しくはカムなどが設けられ
ている。このような制御部分は、目下接続されているギ
ヤの遮断のための切換軸の回動中に、及び/又は別の切
換ゲートの選択のための切換軸の軸線方向移動中に、最
大伝達比のギヤの末端出力機構、例えばスライドスリー
ブの移動を次のような形式で行って、即ち同期化装置が
操作されるものの、該ギヤは接続されず、その結果、切
換軸の時間のかかる往復移動が避けられる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1aに概略的に示す車両1にお
いて、本発明が特に有利に実施される。クラッチ4が動
力伝達路内で原動機2と動力伝達装置6との間に配置さ
れている。有利には原動機2とクラッチ4との間に分割
式の慣性質量体が配置されており、慣性質量体の部分質
量がばね緩衝装置を介在して互いに相対回動可能であ
り、これによって駆動系の振動特性が改善される。本発
明は、回転衝撃を吸収若しくは補償する緩衝装置若しく
は、回転衝撃を和らげる装置、或いは振動減衰装置と組
み合わせて有利に用いられ、このような装置は例えば、
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3418671号明細
書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3411092号
明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第341123
9号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3630
398号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第36
28774号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第
3721712号明細書に記載してある。
【0025】車両1は原動機2によって駆動されるよう
になっており、原動機は実施例ではオットー機関若しく
はディーゼルエンジンのような内燃機関である。駆動は
ハイブリッド機関、電動モータ若しくは油圧モータなど
によって行われてよい。クラッチ4は図示の実施例では
摩擦クラッチであり、該摩擦クラッチを介して原動機2
から動力伝達装置6が発進若しくはギヤチェンジのため
に分離可能である。クラッチの踏み込み量に応じてトル
ク伝達量が変えられ、加圧プレートが移動可能になって
いる。クラッチ4は有利には自動調整可能であり、即ち
摩擦ライニングの摩耗が補償されて、コンスタントな圧
着力が保証される。本発明は摩擦クラッチと組み合わせ
て有利に用いられ、このような摩擦クラッチが例えば、
ドイツ連邦共和国特許出願公開第4239291号明細
書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第4239289号
明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第430650
5号明細書に記載してある。
【0026】軸8を用いて、車両1の車輪12が差動装
置10を介して駆動される。駆動可能な車輪12に対応
して回転数センサー60,61を配置してあり、この場
合、1つの回転数センサーだけしか設けなくてもよく、
回転数センサーが車輪12の回転数に相応した信号を発
信する。付加的に若しくは選択的に、センサー52が駆
動系の適当な箇所に、例えば軸8に動力伝達装置の出力
回転数の検出のために設けられてよい。動力伝達装置の
入力回転数が別のセンサーを用いて検出されてよいもの
の、図示の実施例では原動機回転数から求められ、これ
によって例えば、動力伝達装置内で生ぜしめられる伝達
比が規定され得る。
【0027】摩擦クラッチ4(該クラッチは有利には押
圧操作式に形成されるものの、別の実施態様では引っ張
り操作式に形成されてよい)の操作が、操作装置46、
即ちクラッチアクチュエータを用いて行われる。動力伝
達装置6の操作のために、2つのアクチュエータ48,
50を有する操作装置が設けられており、この場合、一
方のアクチュエータが選択操作を行うものであり、他方
のアクチュエータが切換操作を行うものである。クラッ
チアクチュエータ46が電気液圧式の機構として構成さ
れており、この場合、接続運動若しくは遮断運動が電気
的な駆動部、例えば直流モータによって生ぜしめられ
て、液圧的な区間を介してレリーズ機構に伝達される。
動力伝達装置アクチュエータ48,50は電気的な駆動
部、例えば直流モータとして形成されていて、運動機構
を介して動力伝達装置6の運動可能な部材に連結されて
おり、該部材が伝達比の規定のために作動されるように
なっている。、別の実施例では、殊に大きな操作力を必
要としている場合には、操作のために液圧的な手段を設
けると有利である。さらにクラッチの操作のために純粋
に電気機械式に操作可能なアクチュエータを設けること
も考えられる。このような手段は、ドイツ連邦共和国特
許出願公開第10033649号公報に記載の構成によ
って実施可能である。
【0028】クラッチ4及び動力伝達装置6の制御が制
御装置44によって行われ、該制御装置が有利にはクラ
ッチアクチュエータ46と一緒に1つの構成ユニットを
成しており、別の実施例では該構成ユニットを車両の別
の箇所に配置することも有利である。クラッチ4及び動
力伝達装置6の操作は、自動運転形式(自動運転モー
ド)で制御装置44によって自動的に行われ、若しくは
手動運転形式(手動運転モード)でドライバー入力装置
70、例えばスイッチ若しくは選択レバーを介したドラ
イバー入力によって行われてよく、この場合、入力値が
センサー71によって検出される。
【0029】自動運転形式ではギヤ比変換が特性線若し
くは特性マップに基づきアクチュエータ46,48,5
0の適当な制御によって行われ、特性線若しくは特性マ
ップが制御装置44に所属して配置されたメモリー内に
ファイルされている。それぞれ少なくとも1つの特性線
によって規定されて運転者によって選ばれる複数の走行
プログラムが設けられており、例えばスポーツ走行プロ
グラムでは原動機2が出力を最適に運転され、エコノミ
ー走行プログラムでは原動機2が燃料消費量を最適に運
転され、或いは冬季走行プログラムでは車両1が走行安
全性を最適に運転される。さらに、特性線は例えば運転
者挙動及び/又は別の条件、例えば路面摩擦、車両傾き
若しくは路面傾き、外気温度などに適合可能である。
【0030】制御装置18が混合気供給若しくは組成に
影響を及ぼして原動機2を制御するようになっており、
この場合、図面には絞りフラップ22が示してあり、絞
りフラップの開き角度が角度センサー20によって検出
されて、角度センサーの信号が制御装置18に送られ
る。例えば内燃機関の機関制御の別の実施例では、制御
装置18に、混合気組成及び/又は供給される容積量を
規定する適当な信号が与えられる。有利には、ラムダセ
ンサーの信号も用いられる。さらに制御装置18は図示
の実施例では、センサー16によって位置検出可能なア
クセルペダル若しくは負荷レバー14の信号、機関出力
軸に対応して配置された回転数センサー28によって検
出されるエンジン回転数の信号、吸気管圧力センサー2
6の信号、並びに冷却水温度センサー24の信号を受け
取るようになっている。
【0031】制御装置18と44は構造的及び/又は機
能的に分離された領域で形成されていてよく、従って該
制御装置はデーター交換のために有利には例えばCAN
・バス54若しくは電気的な別の接続部を介して互いに
接続されている。制御装置の領域を必要に応じて互いに
まとめ合わせることも有利である。ギヤ比変換の所定の
段階で、制御装置44が原動機2の回転数及び/又はト
ルクを制御するようになっていてよい。
【0032】クラッチアクチュエータ46並びに動力伝
達装置アクチュエータ48,50から、少なくともアク
チュエータ位置を規定できる信号が生ぜしめられて、制
御装置44に送られる。位置検出が実施例ではアクチュ
エータ内で行われ、この場合、増分量発信器を用いるよ
うになっており、増分量発信器が基準点に関連してアク
チュエータ位置を規定する。別の実施態様では、発信器
をアクチュエータの外側に配置すること、及び/又は絶
対的な位置規定を例えばポテンシオメーターによって行
うことも可能である。クラッチアクチュエータの位置の
規定が特に重要であり、これによってクラッチ4の作用
点が所定の接続距離、ひいてはアクチュエータ位置に対
応して調節される。有利にはクラッチ4の作用点が運転
開始時及び運転中に、例えば殊にクラッチ摩耗、クラッ
チ温度などのパラメータに関連して繰り返し新たに規定
される。動力伝達装置位置の規定が、導入されたギヤ比
の規定に関連して重要である。
【0033】さらに制御装置44に、被駆動の車輪6
5,66の回転数センサー62,63の信号が送られ
る。車両速度の規定のために有利には、回転数センサー
62,63;60,61の平均値が用いられて、例えば
カーブ走行の際の回転数差が補償される。回転数信号に
よって車両速度を検出し、かつさらにスリップ検出を行
うこともできる。図面には、制御装置の出力接続部が実
線で示してあり、入力接続部が破線で示してある。セン
サー61,62,63と制御装置の接続部は示唆してあ
るにすぎない。
【0034】図1bに例として概略的に示す駆動系10
01を備えた車両においても、本発明が有利に用いられ
る。このような車両においてはギヤ比を牽引力中断なし
に切り換えることが可能である。原動機1010と被駆
動部1100との間に2つの系1110,1120が形
成されており、該系を介してトルク伝達が行われる。各
系はそれぞれクラッチ1020,1030を備えてい
る。図示の有利な実施例では、クラッチ1020,10
30が原動機1010と伝達段1040,1050との
間に配置されている。別の実施例では1つ若しくは両方
のクラッチ1020,1030を伝達段1040,10
50と被駆動部1100との間に配置することも可能で
ある。
【0035】クラッチ1020,1030の操作によっ
て、トルク伝達を一方の系1110,1120から他方
の系1120,1110へ連続的に切り換える、即ち移
すことができる。それぞれ1つの系1110,1120
に含まれる伝達段の2つのユニット1040,1050
を設けてあり、牽引中断なしの切換を可能にしたい伝達
段は異なるユニットを成している。伝達比に関連して連
続する伝達段、即ち変速段が異なるユニットに配設され
ていてよい。例えば1速、3速及び5速が1つのユニッ
ト1040を形成しており、2速、及び4速、場合によ
っては6速が1つのユニット1050を形成しており、
後退段(R)は有利にはユニット1050に所属して配
置されている。別の実施例では、ユニットへの変速段の
分配が異なって行われてよく、若しくは所定の伝達段が
一方のユニット1040でも他方のユニット1050で
も有効であり、或いは両方のユニット内に設けられてい
る。
【0036】クラッチ1030,1020も、ユニット
1040,1050の変速段も、図1aに示す実施例と
同じように自動的に操作可能である。このために、クラ
ッチ1020,1030の操作のためのクラッチアクチ
ュエータ1060,1070が示してある。別の実施例
では、1つのクラッチアクチュエータだけを両方のクラ
ッチを操作するために用いることも極めて有利である。
図面にはさらに操作装置(アクチュエータ)1080,
1090がユニット1040,1050の変速段の操作
のために示してある。別の有利な実施例は、両方のユニ
ット1040,1050の変速段の操作のために1つの
操作装置しか有していない。この場合、1つの操作装置
が選択駆動部及び切換駆動部を含んでいる。クラッチ操
作及び動力伝達装置操作並びに制御の詳細については、
図1aの実施例の説明が参考になるものである。
【0037】さらに本発明は、駆動系(ドライブトレイ
ン)がメイントレインと並列なサブトレインから成る車
両にも用いられ、メイントレイン内での切換過程中にサ
ブトレインを介して駆動モーメントが伝達される。この
ような動力伝達装置は種々の構造のトルク伝達中断のな
い変速装置として公知である。
【0038】図2は、図1bに示した車両に用いられ本
発明の有利な実施例の末端操作機構を備えた末端出力部
機構を示している。末端出力機構がそれぞれクラッチス
リーブ101,102,103,104及び該クラッチ
スリーブと結合している切換フォーク105,106,
107,108によって形成されている。伝達段の1つ
のユニットが末端出力部材101,104、例えばクラ
ッチスリーブを用いて操作され、伝達段の別のユニット
が末端出力部材102,103を用いて操作される。末
端操作機構が両方のユニットの末端出力機構との結合の
ためにメイン操作部材及びサブ操作部材を有している。
第1のメイン操作部材111及び図面には見えていない
第2のメイン操作部材が、伝達段を接続するために適合
されており、この場合、サブ操作部材116,113が
同じユニットの別のすべての伝達段をそれぞれ遮断して
いる。切換フォーク105,106,107,108が
軸109に軸線方向で移動可能に配置されており、切換
フォークの開口が切換フォークとメイン操作部材、例え
ば切換フィンガー111若しくはサブ操作部材、例えば
ダブル突起とを結合できるように形成されている。この
ために、切換フィンガー111との結合のための第1の
部分領域114及びダブル突起113との結合のための
第2の部分領域115が設けられている。伝達段の接続
のために、例えば切換フィンガー111が、対応する切
換フォーク105若しくは106の端部領域110に結
合され、このために切換軸112が軸線方向に移動させ
られる。その結果、ダブル突起113も伝達段の同じユ
ニットに所属の対応する切換フォーク107若しくは1
08に結合する。切換軸112の回動によって切換フィ
ンガー111が旋回され、これによって切換フォーク1
05若しくは106が軸109に沿って移動させられ、
ひいては所属のクラッチスリーブ101若しくは102
が移動させられて、対応する伝達段が接続される。接続
された場合に、ダブル突起113の回動が対応する伝達
段の遮断を生ぜしめる。
【0039】図1aに示してあるように、1つのクラッ
チ及び1つの伝達系を備える動力伝達装置においては、
1つのメイン操作部材が第1の1つの末端出力機構に結
合されると、それぞれサブ操作部材が別のすべての末端
出力機構に結合される。並列な2つの伝達系を備えるダ
ブルクラッチ型動力伝達装置においては、1つのメイン
操作部材が1つの伝達系の第1の1つの末端出力機構に
結合されると、それぞれサブ操作部材が該伝達系の別の
すべての末端出力機構に結合される。その結果、1つの
伝達系内でのみ1つの伝達段が接続可能である。しかし
ながら、各伝達系内にそれぞれ1つの伝達段を同時に接
続することも可能である。
【0040】図3には、サブ操作部材の作用が示してあ
る。該位置では切換フォーク201に所属する伝達段が
接続されており、サブ操作部材が切換軸の軸線方向の移
動によって切換フォーク201と結合されている状態を
示す図3aから出発して、切換軸203が回動され、そ
の結果、ダブル突起(図2の113、参照)の端部領域
202が傾斜部201aに押圧されて、遮断方向の力を
生ぜしめ、該力が必要な遮断力と同じか若しくは大きく
なると、これによって図3b及び図3cに示してあるよ
うに、遮断運動が生ぜしめられる。図3dでは、伝達段
が完全に遮断されており、切換軸203は引き続き、接
続方向でも遮断方向でも力を切換フォーク201に伝達
することなしに自由に回動できるようになっており、こ
の場合、ダブル突起は符号201bの線によって規定さ
れた円弧内を回動する。
【0041】同一の切換フォークを用いて操作された別
の伝達段を接続してある場合には、遮断は前述の遮断過
程に類似して行われる。図3aで、切換フォーク201
は開始時には切換軸203に対して右側へ移動している
はずであり、遮断作用が突起202aと傾斜部201c
との間で行われる。該遮断は切換フォーク201に所属
する両方の伝達段にとって、かつ切換軸203の両方の
回転方向で行われる。
【0042】図4に、先行の伝達段、即ち先行のギヤ(a
lter Gang)並びに後続の伝達段、即ち後続のギヤ(neuer
Gang)の、切換軸の回動(回転)に基づく接続及び遮断
過程が示してある。図4には、横軸に回動運動(Rotatio
n)がプロットしてあり、かつ縦軸に並進運動(Translati
on)がプロットしてある。まずダブル突起を用いて、先
行の、即ちこれまで既に接続されていた伝達段が遮断
(解離)され、実線を参照、引き続く回動に際して、後
続の、即ちこれから新たに接続すべき伝達段の接続(連
結)が行われ、破線を参照。明らかなように、伝達段の
遮断過程と接続過程との間の時間的な著しい接近、それ
どころかわずかなオーバーラップが生じており、このこ
とは、メイン操作部材とサブ操作部材とが同時にそれぞ
れの切換フォークに係合していて、切換軸の回動に際し
て両方の操作部材が実質的に同時に旋回させられること
によって可能である。先行の伝達段のクラッチスリーブ
(カップリングスリーブ)の遮断運動と後続の伝達段の
クラッチスリーブの接続運動との間のずれは、切換フォ
ーク開口内におけるメイン操作部材の遊び、ダブル突起
の構造及び、切換軸上でのメイン操作部材とサブ操作部
材との相対的な角度位置(図5a、参照)によって著し
く左右される。殊に、ダブル突起の、一方の先端403
aと他方の先端403bとを結ぶ軸線を切換フィンガー
402の軸線に垂直に配置した構造が対称性に基づき有
利である。1つの切換フォークを操作して、1つの伝達
段だけを切り換える場合には前記両方の軸線を互いに直
角と異なる角度で配置することも可能である。
【0043】図5a及び図5bに、メイン操作部材40
2及びサブ操作部材403を備えた切換軸401が示し
てある。切換フィンガー、即ちメイン操作部材とダブル
突起(ダブルカム)、即ちサブ操作部材とは切換軸の軸
線方向で互いに離隔されていて、切換軸を軸線方向で相
応に移動させた場合に、同じ伝達系に配設けられた所属
の切換フォークにそれぞれ結合され、その結果、切換軸
の続く回動に際して当該の伝達段が同時に操作される。
切換フィンガー402及び、端部領域403a,403
bを備えたダブル突起403の軸線が図示の有利な実施
例では半径方向にかつ互いに垂直に延びている。別の実
施例が図6a及び図6bに示してある。切換軸501に
は1つの切換フィンガー502の横に、端部領域503
a,503b,504a,504bを備えた2つのダブ
ル突起503,504が配置されている。この実施例で
も、切換フィンガー502の軸線とダブル突起503,
504の軸線とが互いに直角をなしている。ダブル突起
503,504は幅広に構成されていて、それぞれ2つ
の切換フォークに結合できる。従って各ダブル突起50
3,504は所属の伝達段の遮断のための2つの切換フ
ォークを操作できる。別の実施例で有利には、幅広いダ
ブル突起と幅狭いダブル突起とを組み合わせることも可
能である。また、1つのダブル突起が2つよりも多い切
換フォークを同時に操作できるように軸線方向にさらに
拡大されていてよい。特に幅広いサブ操作部材の使用
は、並べて配置された末端出力機構若しくは切換フォー
クを操作したい場合に有利である。
【0044】図7はサブ操作部材の実施例を示してい
る。これまで述べたダブル突起は符号aで示してある。
突起端部領域も、これと協働する切欠き603もくさび
状に形成されている。例として1つの突起604が示し
てある。互いにくさび状にテーパーを成す2つの機能面
601a,601bを示してあり、突起端部領域602
が丸味を付けられている。有利な実施例では両方の機能
面601a,601bは互いに40°乃至45°の角度
を成しており、この場合、該角度は操作すべき伝達段の
遮断のために必要な遮断力が大きければ大きいほど、大
きく選ばれる。突起(カム)の形状が、切換軸の回動に
よって遮断運動の形成のために生ぜしめられる遮断力
(解離力)の経過(特性線)を規定している。従って有
利な実施例では、突起の形状は、遮断中に必要な遮断力
特性に適当される。突起と協働する切欠き603が、該
切欠きを制限する面で突起の角度よりもいくらか大きな
角度を成している。切欠きの構造(形状)は突起の形状
に関連しており、それというのは突起と切欠きとの間の
協働作用が重要であるからである。
【0045】くさび状の協働構成部分と方形の協働構成
部分との組み合わせが、変化例b及び変化例dで示して
ある。変化例bにおいては、回動可能なサブ操作部材が
方形の切欠き606を有しており、該切欠きが移動可能
な切換フォークのくさび状の突起607と係合してお
り、変化例dにおいては移動可能な切換フォークが方形
の切欠き608を有しており、該切欠きが回動可能なサ
ブ操作部材のくさび状の突起609と係合している。変
化例eは変化例aと同様にくさび状の2つの協働構成部
分を有しており、しかしながらこの場合、回動可能なサ
ブ操作部材が610が切欠き615を有し、移動可能な
切換フォーク611が突起614を有している。変化例
cに方形の2つの協働構成部分612,613が示して
ある。
【0046】図示の変化例には、切換軸と一緒に回転可
能な操作部材若しくは移動可能な末端操作機構にくさび
状若しくは方形の切欠き又は突起を設ける思想が多様に
示唆してある。
【0047】切換軸及びH形シフトパターンが図8に示
してある。実施例はダブルカップリング型動力伝達装置
であり、この場合、ギヤ1、3、5及び7が1つのユニ
ット(グループ)を形成しており、該ユニットが1つの
カップリング(クラッチ又は連結器)に所属して配置さ
れており、ギヤ2、4、6並びに後退ギヤRが別のユニ
ットを形成しており、該ユニットが別のクラッチに所属
して配置されている。部分図aが1速の接続(連結)を
示している。1つのユニット内ではそれぞれ1つのギヤ
しか接続されてはならないので、1速の接続の接続モー
ドではギヤ3、5及び7は遮断されている。3速が1速
と同じ切換カップリングによって操作されるものの、必
ずしも同時に接続されなくてよい。切換フィンガー70
3と1速に所属する切換フォークとの結合(係合)のた
めに切換軸705を軸線方向に移動させることによっ
て、同時にサブ操作部材704が、ギヤ5及び7に所属
する切換フォークに結合される。1速の接続のための切
換軸705の回動によって、ギヤ5若しくは7の遮断が
行われる。部分図bが2速の接続を示しており、この場
合、サブ操作部材704がギヤ6若しくは後退ギヤRを
遮断するようになっている。切換フィンガー701を用
いた5速の接続に際して、サブ操作部材702を用いて
ギヤ1若しくは3が遮断される(部分図c、参照)。部
分図dが6速の接続を示しており、この場合、ギヤ2若
しくは4が遮断される。
【0048】同期噛み合いが、アクティブ・インターロ
ックによって操作可能な動力伝達装置においては各伝達
段の同期装置を用いて行われてよい。中央の1つの同期
装置を用いることも有利であり、該同期装置は例えば最
大の伝達段に配置されている。例えば図8に示すダブル
カップリング型動力伝達装置の実施例では伝達段1,
3,5,7の伝達系の同期装置が伝達段7に配置されて
いてよく、かつ伝達段2,4,6,Rの伝達系の同期装
置が伝達段7に配置されていてよい。例としてギヤ1か
らギヤ3への切換について機能を説明する。この場合、
接続されていたギヤ1が切換フィンガー703を用いて
遮断される。切換軸705が今や軸線方向に移動させら
れ、その結果、切換フィンガー701がギヤ7のスライ
ドスリーブに係合させられ、ギヤ7の同期装置の操作が
切換軸705の回動によって行われるものの、ギヤ7は
接続されない。目標回転数の達成の後に、切換軸705
が再び戻されて、切換フィンガー703が切換軸705
の回動によってギヤ3を接続する。
【0049】図6a及び図6bで説明した幅広の突起の
機能が図9に示してある。例えば2速を接続する場合に
(部分図a、参照)、同時にギヤ3,4,5若しくはR
が遮断され、後退ギヤの接続の際に(部分図b、参
照)、同時にギヤ1,2,3若しくは4が遮断される。
【0050】図10は、6速伝達段1−6及び後退ギヤ
Rを備えた動力伝達装置のためのH形シフトパターンの
例でニュートラル位置Nの使用を示している。個別の伝
達段の接続及び遮断は、図9で述べた実施例と同様に行
われる。図示の実施例では、後退ギヤRのシフトゲート
(切換ゲート)内でニュートラル位置Nが選択可能であ
る。この場合、切換軸に配置されたサブ操作部材及びメ
イン操作部材は、切換軸の回動に際して切換軸の軸線の
方向に拡大されたサブ操作部材若しくは個別の伝達段1
/2,3/4,5/6のシフトゲート内に位置する個別
の切換突起から成るサブ操作部材を用いて伝達段1−6
を遮断するように形成されており、この場合、切換軸の
回動が2つの伝達段間の切換の場合のよりもわずかしか
行われず、それというのは伝達段が遮断されるだけであ
るからである。場合によっては接続されている後退ギヤ
Rは、メイン操作部材、例えば切換フィンガーを用いて
遮断される。ニュートラル位置を別のシフトゲート若し
くは付加的なシフトゲート内に設けることも可能であ
り、このことは例えば5速伝達装置において有利であ
り、それというのはこの場合、後退ギヤが一般的にギヤ
5のシフトゲート内に配置されているからである(図
9、参照)。ここでは付加的な1つのシフトゲートがニ
ュートラル位置のために設けられ、伝達段1−5,Rが
サブ操作部材を用いて相応に遮断される。この場合、メ
イン操作部材、例えば切換フィンガーはいずれの伝達段
の遮断も行わない。ニュートラル位置は駐車ロックの作
用停止のためにも設けられていてよい。この場合、駐車
ロックの機能のために伝達装置内の2つの伝達段が車両
停止の後に接続され、かつニュートラル位置の選択によ
って再び遮断される。
【0051】図10aに、本発明を手動切換動力伝達装
置(マニュアルトランスミッション)に使用する有利な
実施例が示してある。1つの切換フォーク1080しか
図示してないものの、該伝達装置は複数の切換フォーク
を有している。この種の伝達装置の切換フォーク108
0は、切換フィンガー1082bの係合のための1つの
係合領域1082a並びに2つの脚部1083aを有し
ている。両方の脚部は一緒に1つの円弧を成しており、
該円弧の直径はスリーブ状の操作部材1081の直径に
少なくともほぼ相応しており、該操作部材が円弧形の脚
部1083a間に位置を占めるようになっている。スリ
ーブ状の操作部材1081は運転時に所定の位置で例え
ば手動操作式の切換リンク機構(シフトリンク機構)を
用いて回動可能で、かつ軸線方向移動可能である。スリ
ーブ状の操作部材1081の軸線方向の移動によって、
切換フィンガー1082bが所望の切換フォークの操作
領域1082aに係合させられ、その結果、スリーブ状
の操作部材1081の次いで行われる回動が切換フィン
ガー1082bの旋回、ひいては切換フォーク1080
の移動を生ぜしめる。前記回動を可能にするために、操
作部材1081のスリーブに切欠き1083bが設けら
れており、該切欠き内に脚部1083aの端部が回動の
際に入り込む。既に述べてあるように、伝達装置内には
別の切換フォークがスリーブ状の操作部材1081に対
応して軸線方向に離隔して設けられている。該別の切換
フォークも同じく円弧形の脚部を有しており、該脚部間
にスリーブ状の操作部材1081が位置を占めるように
なっている。軸線方向で該別の切換フォークの高さ位置
にはスリーブ状の操作部材1081内には符号1083
bで示すような切欠きは設けられていないので、該別の
切換フォークはニュートラル位置に相当する中立位置で
はロックされている。このようにして、所望の切換フォ
ークの操作のための操作機構がニュートラル位置で残り
の切換フォークの係止装置に効果的に係合させられる。
操作部材1081のスリーブとここには図示してない操
作リンクとの結合が、例えばブッシュ状若しくはライナ
ー状の部材1084を用いて行われる。切換フォーク1
082bが有利には固定的な結合手段によってスリーブ
に結合されている。このために特に溶接手段若しくは接
着手段が適している。このよな手段と異なって若しくは
このような手段と組み合わせて、切換フォーク1082
bは機械的に形状係合によってスリーブに結合されてい
てよい。
【0052】図10bには操作部材1081のスリーブ
1090が詳細に示してある。スリーブは有利には管片
から成形されており、管片に例えば切削加工によって若
しくはレーザーカット若しくはガスバーナー切断のよう
な加工技術によって切欠き1091,1092が形成さ
れている。切欠き1091,1092の基本形状は切換
フォーク脚部1083aの横断面にほぼ相応している
が、該切欠きは周方向で拡張されて、切換フォーク10
80の移動を可能にするようになっていてよい。スリー
ブを平らな薄板から成形することも同じく有利であり、
薄板が巻かれて結合される。切欠き1091,1092
は薄板の平らな状態で例えば打ち抜きによって形成され
る。
【0053】図11aが、本発明をオートマチックトラ
ンスミッションに使用するための実施例を示している。
切換フォーク1180が切換フィンガー1182bの係
合のための第1の機能領域1182aを有しており、該
機能領域は拡張されていて、切換フォーク1180の移
動による1つの伝達段の接続の後にも1つの選択ゲート
を形成しており、該選択ゲートは十分に幅広であり、従
って切換フィンガーが前記切換フォークを通過して別の
切換フォークの第1の機能領域に係合できるようになっ
ている。該別の切換フォークの1つの伝達段だけを接続
する場合に、先行の伝達段を同時に遮断するようになっ
ているとよく、このために切換フォークに第2の機能領
域1183aを設けてあり、該機能領域が対応する切欠
き1183bに係合するようになっている。操作部材1
181の回動に際して、切換フォークが何れの場合にも
中立位置へ移動させられ、遮断力が切欠き1183b
の、適当に曲げられた薄板によって形成された側方領域
から切換フォークの第2のくさび状の機能領域に伝達さ
れる。操作部材1181がスリーブ状の部材1184及
び、該部材に結合された薄板製の側方部材1185a,
1185bによって形成されており、側方部材(サイド
部材)の端部領域が曲げられて、所望の機能面が形成さ
れている。さらに側方部材1185bに切換フィンガー
1182bが結合されており、該結合は図10aの切換
フィンガーの結合と同様に行われてよい。図11aから
さらに明らかなように、切換フィンガー1182b、即
ちメイン操作部材と切欠き1183b、即ちサブ操作部
材とが操作部材1181の軸上に軸線方向で互いに離隔
して配置されており、切換フィンガー1182bが1つ
の切換フォークに係合でき、かつ同時に切欠き1183
bが別の切換フォークに係合できるようになっている。
1つの(切換)操作で両方の切換フォークが同時に操作
され、その結果、1つの伝達段が接続されると共に、別
の少なくとも1つの伝達段が遮断され、若しくは中立位
置が確実に維持される。
【0054】図11aの側方部材1185bが図11b
に詳細に示してある。該部材は薄板から有利には打ち抜
きによって製造されている。中央の領域1189が端部
領域1186に対して拡張されており、これによって切
換フィンガー1188の領域で良好な形状安定性が得ら
れる。さらに端部領域1187が軽く変形されている。
曲げられた端部1187が切換フォークの第2の機能領
域1183aに対する対向作用部分を形成している。
【0055】図11aのブッシュ状の部材1184が図
11cに詳細に示してある。該部材は有利には二部構造
で、管部材1085及び、薄板から打ち抜き加工して図
面に示す形に曲げられて管部材と結合された薄板つば1
086によって形成されている。別の実施例では部材全
体が一体構造で形成されていてよい。例えば管部材(管
片)からつばが図面に示す形に曲げだし成形されてよ
い。切換フォーク1180の第2の機能領域1183a
の係合のための切欠き1087の両方の側方領域108
8,1089は、互いに異なって形成されている。機能
にとって重要な側方領域1089のみが、曲げられた端
部領域を有している。
【0056】図12aがダブルカップリング型動力伝達
装置に本発明を用いる有利な実施例を示している。ブッ
シュ状の部材1281が、内側の2つのブッシュ128
5を有しており、該ブッシュがつばを互いに逆向きに配
置されている。ブッシュが両方の側方領域(側方部材)
1286を保持しており、一方の側方領域が切換フィン
ガー1282bを含んでおり、該切換フィンガーが第1
の機能領域1282aと作用結合するようになってい
る。切欠き1283bが、既に述べたように、第2の機
能領域1283aと係合して切換フォークの中立位置を
確保できるように形成されている。該切欠きはスリーブ
軸線方向、即ちスリーブの軸線の方向で切換フィンガー
1282bに対して離隔されており、その結果、切換フ
ィンガーと切欠きとがそれぞれ所望の切換フォークに同
時に係合させられる。スリーブ軸線方向で切換フィンガ
ー1282bの高さに溝1284を設けてあり、該溝が
切換運動、即ちフォークの操作のための部材1281の
回動に際して同じフォークの第2の機能領域1283a
のためのスペースを提供して、その結果、妨げのない切
換運動が可能である。
【0057】図12aの側方部材1286が図12bに
詳細に示してある。該部材は薄板から有利には打ち抜き
によって製造されている。溝は平らな状態で打ち抜きに
よって形成され、次いで部材1287が所望の半径に巻
かれて、折り曲げ部1290が設けられる。
【0058】本発明の別の思想では、伝達装置との結合
部に電動機械を設けてあり、該電動機械のロータが例え
ば、有利にはカップリング若しくはクラッチを介して駆
動ユニット、例えば内燃機関並びに被駆動ユニット、例
えば動力伝達装置から分離可能で自由に回転可能な慣性
質量体を備えて若しくは慣性質量体を形成しており、従
ってハイブリッド運転が可能である。
【0059】このような伝達装置は、内燃機関の始動ユ
ニット、発電機、部分負荷駆動装置、全負荷駆動装置、
エネルギー変換ユニット、回生装置若しくはレキューペ
レーターとして電動機械の広範な利用を可能にする。
【0060】図13乃至図16は本発明の有利な別の実
施例を示している。該実施例においては、メイン操作部
材、例えば切換フィンガーが切換軸1301に相対回動
不能に結合されている。さらにサブ操作部材1310,
1311、例えば遮断フィンガー(解離フィンガー)を
設けてあり、該サブ操作部材はメイン操作部材に対して
相対回動可能に配置されている。メイン操作部材130
0とサブ操作部材との間にばね機構若しくは蓄圧機構1
320が配置されており、従ってサブ操作部材が蓄圧器
(蓄力器)の戻し力に抗してメイン操作部材に対して相
対的に回動可能である。蓄圧器1320はコイルばね若
しくはループばねとして形成されており、この場合、ば
ねは少なくとも一回、有利には複数回、中央の軸130
1の周りに巻かれている。ばねの両方の端部領域132
1,1322がほぼ半径方向に突出していて、それぞれ
の支持部分に支えられている。該支持部分がいわゆるブ
レーキを形成している。
【0061】前記ブレーキはシリンダー状の部材133
0を有しており、該部材は半径方向の寸法の大きな区分
1331を備えている。半径方向の寸法の大きな区分の
領域に別の部材が設けられており、この場合、部材13
40はばねの端部領域の支持のための支持領域(支持部
分)1341,1342を備えている。部材1340は
円弧状に形成されていて、開口1344を有しており、
開口内に別の部材1345、例えば球体が受容されてい
る。部材1340は、軸1301若しくはメイン操作部
材1300に相対回動不能に結合され、若しくは受容さ
れるように配置されている。さらに別の部材1350を
設けてあり、該部材がサブ操作部材に相対回動不能に結
合されている。部材1350は同じくほぼ円弧状若しく
は円筒セグメント状に形成されていて、端部領域に支持
領域1351,1352を有しており、該支持領域がば
ね1320の半径方向に向けられた部分と接触するよう
になっている。部材1340と部材1350との互いに
相対的な回動によって、ばねが負荷され若しくは弛緩さ
れる。該回動によって、部材1350の凹所1355に
位置する球体1345が該部材1350に対して相対的
に移動させられ、凹所の縁部の傾斜面に沿って転動し
て、開口1344から部分的に突出する。これによっ
て、両方の部材1350,1340間の最大の相対回動
が制限され、それというのは球体が側面1338若しく
は1339に当接して、さらなる相対回動を阻止するか
らである。その結果、サブ操作部材に対するメイン操作
部材1300の相対回動が行われ、この場合、該相対回
動は戻し力に抗して行われ、最大の回動角が制限されて
いる。
【0062】本発明はさらに伝達装置のための伝達装置
ブレーキにも関する。同期回転数への伝達装置入力軸の
制動は、前のギヤの遮断の後でかつ新たなギヤの接続の
前に行われる。このために、伝達装置の中央の切換軸が
本発明に基づく成形部材によって補完されている(図1
7a及び図17b、参照)。
【0063】1つの入力軸を備える伝達装置において
は、選択部材若しくは選択アクチュエータの操作によっ
て1つの伝達装置ブレーキが前記入力軸を制動する。少
なくとも2つの入力軸を備える伝動装置においては、選
択アクチュエータの操作によって1つの伝達装置ブレー
キを機能させ、若しくは作動させ、該伝達装置が少なく
とも1つの若しくは両方の入力軸を制動する。
【0064】切換軸1400に成形部材1401を装着
することによって、ロッド1410、転向機構1411
及び別のロッド1412を介して伝達装置ブレーキ14
20が制御される。伝達装置ブレーキ1420は図17
aには略図で示してある。
【0065】さらに付加的なマグネットクラッチを用い
ることも有利である。マグネットクラッチはブレーキを
直接に操作するのではなく、操作部材に取り付けられて
いて、該操作部材を制御するようになっているので、マ
グネットクラッチは極めて小さく簡単に構成されていて
よい。マグネットクラッチによって次のような作用が得
られ:1.同期回転数の達成によってマグネットクラッ
チが開かれ、直ちに目的ギヤが接続される。残留回転数
差が最小である。温度作用、牽引若しくは連行モーメン
トなどが無視できる。2.遮断切換に際してマグネット
クラッチ1430が開かれたままであり、その結果、伝
達装置ブレーキが操作されない。
【0066】伝達装置ブレーキにとって2つの基本機能
が有利である:1.機関モーメントの大きい場合には1
つの伝達装置ブレーキ(例えばベルトブレーキ)が、常
に両方の伝達装置入力軸を制動できるように配置されて
いる。入力軸の短時間(<1秒>の制動は気付かれず、
甘受されるものである。2.機関モーメントの小さい場
合には両方の伝達装置入力軸にとって個別のブレーキを
設け、該ブレーキが個別に(即ち2つのマグネットクラ
ッチを介して)操作される。
【0067】本発明に基づく構成は、すべての各ギヤの
同期化を可能にするものであり、該構成の機能は1つの
伝達装置ブレーキによって引き受けられる。マグネット
クラッチをブレーキ自体にではなく、操作装置1400
に配置するので、マグネットクラッチは相応に小さくか
つ簡単に形成される。先行のギヤの遮断、同期化及び後
続のギヤの接続が、選択運動なしの1つの運動過程で行
われる。これによって、極めて短い切換時間が可能であ
る。同期回転数が正確に調整される。
【0068】本発明の別の思想に基づき有利には、シフ
トアップに際して目的ギヤの入力軸が同期回転数に減速
される。このことは前述の伝達装置ブレーキによって行
われてよい。この場合有利には、伝達装置の中央の切換
軸1500が切換フィンガー1501若しくは遮断用突
起1502に類似の付加的な部材1510を備えてお
り、該部材がこれまでの操作部材1501,1502の
下側に配置されていて、付加的なスリーブ1512のH
形シフトパターン1511内に係合する(図18、参
照)。遮断用突起1502による先行のギヤの遮断の後
に、前記付加的なフィンガー1510が付加的なスリー
ブ1512のH形シフトパターン1511内に係合す
る。付加的なスリーブが軸線方向で中央の切換軸に沿っ
て移動可能でかつ、軸線の方向で伝達装置ブレーキに作
用する。伝達装置の選択用モータによって中央の切換軸
がわずかに選択方向に運動させられ、この場合、両方の
方向が可能である。これによって伝達装置ブレーキが操
作される。同期回転数の達成に際して、新たなギヤが切
換フィンガー1501によって、それも選択運動(シフ
ト運動)を必要とすることなしに接続され、それという
のは切換フィンガー1501は同期過程中に目的ギヤの
ゲート内に維持されたままであるからである。この場
合、ゲート幅は切換フィンガーが伝達装置ブレーキによ
る同期化過程時にゲートから外れてしまうことを避ける
ためにわずかに拡大されていてよい。伝達装置ブレーキ
の適当な構成によって、操作部材の軸線方向の運動を用
いて中空軸若しくは内実軸上のギヤをそれぞれ同期化す
ることも可能である。中央の切換軸1500に設けられ
たフィンガー1510及び伝達装置ブレーキの操作装置
としてのスリーブ1512の他には、付加的な操作部材
は不要である。先行のギヤの遮断、同期化及び後続のギ
ヤの接続が、1つの運動過程で行われる。これによっ
て、極めて短い切換時間が可能である。同期回転数も正
確に調整される。
【0069】図19には、例えば自動変速装置を用いて
H形シフトパターンの異なる切換ゲート(シフトゲー
ト)内に配置された2つの伝達段間の切換過程(シフト
過程)、例えばギヤ2からギヤ3、若しくはギヤ4から
ギヤ5への切換過程が示してある。図19の距離・時間
ダイヤグラムでは、目下接続されているギヤ若しくは伝
達段に所属していて終端位置(接続位置)801aにあ
るスライドスリーブをニュートラル位置801bへ移動
させた経過が時間に関連して破線801で示してある。
実線802は、目下接続されていないギヤに所属してい
て中立の出発位置802aにあるスライドスリーブが接
続位置802bへ移動させられた経過を示している。目
下接続されているギヤのスライドスリーブと伝達装置入
力軸との間の連結(形状接続)がスライドスリーブの移
動経路中の所定の点801cですでに解除され、新たに
接続すべきギヤの同期化が、新たに接続すべきギヤのス
ライドスリーブの移動経路中の所定の点802cで開始
される。
【0070】図20には、伝達段、即ちギヤ1,2,
3,4,5,6,7及び後退ギヤRを備えたダブルカッ
プリング型伝達装置のための、図7の実施例に類似の末
端操作機構が概略的に示してある。この場合、ギヤ1,
3,5,7が第1の伝達系に配設されており、ギヤ2,
4,6及び後退ギヤRが第2の伝達系に配設されてい
る。ギヤ1,3が、例えば切換フォーク及びスライドス
リーブから成る末端出力機構1410を用いて切り換え
られ、ギヤ5,7が末端出力機構1420を用いて切り
換えられ、ギヤ2,4が末端出力機構1430を用いて
切り換えられ、ギヤ6,Rが末端出力機構1420を用
いて切り換えられ、このために、各末端出力機構にそれ
ぞれメイン操作部材、例えば切換フィンガー1401,
1403が係合させられ、この場合、メイン操作部材は
切換軸1405に取り付けられていて該切換軸の回動に
際して末端出力機構を移動させてギヤの接続を行う。こ
の場合、前もって接続されていたギヤは同時に若しくは
時間的にずらしてサブ操作部材1404を介して遮断さ
れる。伝達比の高いギヤ6,7にそれぞれ同期装置(図
示せず)が設けられている。同期装置の操作は図7で述
べた順序と逆に、メイン操作部材を用いることなしに、
切換軸1405の軸線方向移動による選択運動中に及び
/又は切換軸1405回動による切換運動中に行われ
る。このために、切換軸にサブ操作部材1402,14
04の領域で切換軸から半径方向に突出する突起145
0,1460を設けてあり、該突起がそれぞれ伝達比の
最も高いギヤの操作のための末端操作部材1420,1
440に堅く配置された対向突起1470,1480と
協働作用するようになっている。この場合に対向突起1
480の負荷が、選択運動中に、即ち切換軸1405の
軸線方向移動中に行われる。突起1450,1460の
傾斜面1451,1461に沿った力伝達に基づき、対
向突起1470,1480が切換軸の軸線に対して垂直
に移動させられ、ひいては同期装置を負荷する。突起1
450,1460が付加的に周方向で上昇する半径方向
部分を有している場合には、切換軸の回動運動に際して
も突起を介して対向突起1470,1480が付加的に
負荷され得る。このために、突起1450;1460と
対向突起1480;1470とは、1つのメイン操作部
材若しくはサブ操作部材を1つの切換ゲート内に配置す
ると軸線方向で互いに同じ高さで互いに相対している。
スパイラル突起1490が、例えばもっぱら切換運動の
みを行う場合に、切換軸の回動運動中に、即ち切換過程
中に対向突起1480に作用して、同期装置を操作する
ようになっている。このために、スパイラル突起149
0は半径方向成形部を備えており、該半径方向成形部
(ラジアル成形部)は周囲にわたって半径方向に増大
し、即ち切換軸の回動軸線に対して垂直な方向で螺旋状
若しくは渦巻き状の成形表面を有している。さらに対向
突起1480に対する運動方向で案内傾斜部を設けるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1a】自動的に操作可能なクラッチ及び動力伝達装
置を備えた車両の概略図。
【図1b】並列の2つの駆動系を備えた車両の概略図。
【図2】末端操作機構を備えた末端出力機構の斜視図。
【図3】サブ操作部材の作用形式を示す図。
【図4】切換軸回動角とカップリングスリーブ運動との
関係を示すダイヤグラム。
【図5】切換軸、メイン操作部材及びサブ操作部材から
成る装置を示す図。
【図6】メイン操作部材及び、2つの末端出力機構の操
作のための幅広のサブ操作部材から成る装置を示す図。
【図7】サブ操作部材の種々の実施例を示す図。
【図8】H形シフトパターンにおけるギヤ切換状態を示
す図。
【図9】H形シフトパターンにおいて幅広のサブ操作部
材を用いてギヤ切換状態を示す図。
【図10】ニュートラル位置を備えたH形シフトパター
ンの平面図。
【図10a】手動切換動力伝達装置のための操作部材の
斜視図。
【図10b】操作部材のスリーブの斜視図。
【図11a】オートマチックトランスミッションのため
の操作部材の斜視図。
【図11b】図11aに示す操作部材のための側方部材
の斜視図。
【図11c】図11aに示す操作部材のためのブッシュ
状の部材の斜視図。
【図12a】ダブルカップリング型動力伝達装置のため
の操作部材の斜視図。
【図12b】図12aに示す操作部材のための側方部材
の斜視図。
【図13】動力伝達装置のための操作部材の別の実施例
の斜視図。
【図14】動力伝達装置のための操作部材のさらに別の
実施例の斜視図。
【図15】動力伝達装置のための操作部材の別の実施例
の断面図。
【図16】動力伝達装置のための操作部材のさらに別の
実施例の部分破断した側面図。
【図17a】動力伝達装置のための伝達装置ブレーキの
実施例の概略図。
【図17b】伝達装置のための伝達装置ブレーキの別の
実施例の概略図。
【図18】動力伝達装置のための操作部材のさらに別の
実施例の平面図。
【図19】自動変速装置におけるギヤ切換過程時の距離
と時間とのダイヤフラム。
【図20】最大のギヤに同期化装置を備えたダブルカッ
プリング型動力伝達装置のための末端操作機構の概略
図。
【符号の説明】 1 車両、 2 原動機、 4 摩擦クラッチ、 6
動力伝達装置、 28回転数センサー、 16 センサ
ー、 18 制御装置、 20 角度センサー、 22
絞りフラップ、 24 冷却水温度センサー、 26
吸気管圧力センサー、 28 回転数センサー、 4
4 制御装置、 46 操作装置(クラッチアクチュエ
ータ)、 48,50 アクチュエータ、 54 CA
N・バス、60,61,62,63 回転数センサー、
65,66 被駆動の車輪、70 ドライバー入力装
置、 71 センサー、 101,102,103,1
04 クラッチスリーブ、 105,106,107,
108 切換フォーク、110 端部領域、 111
メイン操作部材、 112 切換軸、 113サブ操作
部材、 114,115 部分領域、 116 サブ操
作部材、 201 切換フォーク、 201a,201
c 傾斜部、 202 端部領域、202a 突起、
203 切換軸、 401 切換軸、 402 メイン
操作部材、 403 サブ操作部材、 501 切換
軸、 502 切換フィンガー、 601a,601b
機能面、 602 突起端部領域、 603 切欠
き、 604 突起、 606 切欠き、 607 突
起、 608 切欠き、609 突起、 610 サブ
操作部材、 611 切換フォーク、 612,613
協働構成部分、 614 突起、 615 切欠き、
701 切換フィンガー、 702 サブ操作部材、
703 切換フィンガー、 704 サブ操作部材、
705 切換軸、 1001 駆動系、 1010
原動機、1020,1030 クラッチ、 1040,
1050 伝達段、 1060,1070 クラッチア
クチュエータ、 1080,1090 操作装置、 1
100 被駆動部、 1110,1120 系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 10126263.9 (32)優先日 平成13年5月29日(2001.5.29) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (31)優先権主張番号 10127323.1 (32)優先日 平成13年6月6日(2001.6.6) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (72)発明者 ヴィッゴ エル ノルム ノルウェー国 コングスバーグ エルグフ ァレ 34ベー (72)発明者 ラルス ライン ノルウェー国 コングスバーグ プラーム スグト 44 (72)発明者 ガイル フゼビー ドイツ連邦共和国 ビュール ヴァインヴ ェーク 77 (72)発明者 グンター ヒルト ノルウェー国 コングスバーグ グーテス ゲイト 18アー (72)発明者 ラインハルト ベルガー ドイツ連邦共和国 ビュール ザーゼンヴ ェーク 6 (72)発明者 カールステン ビュンダー ドイツ連邦共和国 ビューラータール シ ュヴァルツヴァルトシュトラーセ 75 (72)発明者 ボリス セレブレニコフ ドイツ連邦共和国 ビュール ブルクヴェ ーク 27 (72)発明者 イェルク メッツガー ドイツ連邦共和国 ビューラータール ヴ ィンターエックヴェーク 1 (72)発明者 ロベルト フィッシャー ドイツ連邦共和国 ビュール フィヒテン シュトラーセ 16 (72)発明者 ブルクハルト ポラク ドイツ連邦共和国 ビュール イム アイ ヒェルト 5 (72)発明者 ゲルト アーネルト ドイツ連邦共和国 ザースバッハ ホルン ダーヴェーク 1 Fターム(参考) 3J067 AC03 EA31

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達装置であって、歯車組によって
    形成された複数の伝達段を有しており、各歯車組が軸に
    堅く結合された速ギヤと軸に結合可能なルーズギヤによ
    って形成されており、伝達段が接続されるようになって
    おり、このためにルーズギヤが、末端操作機構によって
    操作可能な末端出力機構の構成部分である末端出力部材
    で所属の軸に結合されるようになっており、この場合、
    伝達段の切換順序が末端操作機構内では規定されていな
    いことを特徴とする、動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 末端操作機構が少なくとも1つのメイン
    操作部材、例えば切換フィンガーを有しており、メイン
    操作部材が末端出力機構に作用結合するようになってお
    り、これによって伝達段が接続可能であり、かつ前記少
    なくとも1つのメイン操作部材が、前もって接続された
    伝達段を遮断する必要なしに別の末端出力機構に作用結
    合できるようになっており、末端操作機構が少なくとも
    1つのサブ操作部材を含んでいる請求項1記載の動力伝
    達装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つのメイン操作部材が1つ
    の末端出力機構に作用結合するようになっており、少な
    くとも1つのサブ操作部材が別の少なくとも1つの末端
    出力機構に作用結合するようになっている請求項2記載
    の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのメイン操作部材を介し
    て1つの伝達段を接続するために1つの末端出力機構を
    操作する際に、同時に別の少なくとも1つの末端出力機
    構が少なくとも1つのサブ操作部材を用いて所属の伝達
    段の遮断のために操作されるようになっている請求項3
    記載の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 1つの伝達段だけが同時に接続可能であ
    る請求項2から4のいずれか1項記載の動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 伝達段が複数のユニットを形成してお
    り、ユニット間で牽引中断のない切換が行われるように
    なっており、少なくとも1つのメイン操作部材(11
    1)が1つのユニットの1つの末端出力機構に作用結合
    すると直ちに、少なくとも1つのサブ操作部材(11
    3)が同じユニットの別の少なくとも1つの末端出力機
    構に作用結合するようになっている請求項2記載の動力
    伝達装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つのメイン操作部材を介し
    て1つの伝達段を接続するために1つのユニットの1つ
    の末端出力機構を操作する際に、同時に同じユニットの
    別の少なくとも1つの末端出力機構が少なくとも1つの
    サブ操作部材を用いて所属の伝達段の遮断のために操作
    されるようになっている前記請求項に記載の動力伝達装
    置。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つのサブ操作部材が別のユ
    ニットの末端出力機構と作用結合していない場合に、直
    ちに少なくとも1つのメイン操作部材が1つのユニット
    の1つの末端出力機構に作用結合するようになっている
    請求項7記載の動力伝達装置。
  9. 【請求項9】 各ユニット内でそれぞれ1つの伝達段だ
    けが同時に接続されるようになっている請求項7又は8
    記載の動力伝達装置。
  10. 【請求項10】 末端出力機構が結合部材、例えば切換
    フォークを含んでおり、結合部材がメイン操作部材の係
    合のための第1の機能領域及びサブ操作部材の係合のた
    めの第2の機能領域を有している前記請求項のいずれか
    1項記載の動力伝達装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つのサブ操作部材が、操
    作に際して自体の軸線を中心として回動可能な切換軸に
    配置されており、第2の機能領域が切換軸の回動に際し
    て力をサブ操作部材から第2の機能領域へ伝達可能で所
    属の伝達段を遮断できるように形成されており、前記力
    が該遮断のために必要な力と同じか若しくは大きくなっ
    ている請求項10記載の動力伝達装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つのサブ操作部材が少な
    くとも2つの末端出力機構と作用結合可能である前記請
    求項のいずれか1項記載の動力伝達装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つのサブ操作部材が切換
    軸の軸線方向で大きな幅を有している請求項12記載の
    動力伝達装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つのサブ操作部材と第2
    の機能領域とが協働して、1つの伝達段の遮断を切換軸
    の回動に際して該回動の方向に左右されずに行うように
    なっている請求項1から3のいずれか1項記載の動力伝
    達装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つのサブ操作部材及び第
    2の機能領域が対称的に形成されている請求項14記載
    の動力伝達装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つのサブ操作部材が突起
    状の2つの端部領域を有しており、第2の機能領域が前
    記端部領域に対応する切欠きを有している請求項14記
    載の動力伝達装置。
  17. 【請求項17】 第2の機能領域が突起状の2つの端部
    領域を有しており、少なくとも1つのサブ操作部材が前
    記端部領域に対応する切欠きを有している請求項14記
    載の動力伝達装置。
  18. 【請求項18】 サブ操作部材と第2の機能領域との間
    の力伝達が突起状の端部領域の先端を介して行われるよ
    うになっている請求項14から17のいずれか1項記載
    の動力伝達装置。
  19. 【請求項19】 サブ操作部材と第2の機能領域との間
    の力伝達が突起状の端部領域の側面を介して行われるよ
    うになっている請求項14から17のいずれか1項記載
    の動力伝達装置。
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