JP2002266849A - 回転軸の支持構造 - Google Patents
回転軸の支持構造Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/12—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/20—Sliding surface consisting mainly of plastics
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C2208/00—Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
- F16C2208/20—Thermoplastic resins
- F16C2208/60—Polyamides [PA]
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2208/00—Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
- F16C2208/20—Thermoplastic resins
- F16C2208/66—Acetals, e.g. polyoxymethylene [POM]
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂製すべり軸受を用いた回転軸支持構造に
おいて、この回転軸・軸受間の擦れにより樹脂粉末が発
生しても、泣き音を小さく抑えようにする。 【解決手段】 回転軸110と樹脂製すべり軸受210
とで構成した回転軸支持構造であって、回転軸にはその
軸心に対して角度をもつ、切り欠きによる傾斜面111
を形成し、この傾斜面形成部112において、回転軸と
軸受を嵌合させる。回転軸が回転すると、この回転軸・
軸受間で発生した樹脂粉末300は、傾斜面111に沿
って前記嵌合部から外部に排出される。これによって、
同一樹脂同士の擦れであるスティックスリップが低減
し、樹脂の泣き音が低減する。
おいて、この回転軸・軸受間の擦れにより樹脂粉末が発
生しても、泣き音を小さく抑えようにする。 【解決手段】 回転軸110と樹脂製すべり軸受210
とで構成した回転軸支持構造であって、回転軸にはその
軸心に対して角度をもつ、切り欠きによる傾斜面111
を形成し、この傾斜面形成部112において、回転軸と
軸受を嵌合させる。回転軸が回転すると、この回転軸・
軸受間で発生した樹脂粉末300は、傾斜面111に沿
って前記嵌合部から外部に排出される。これによって、
同一樹脂同士の擦れであるスティックスリップが低減
し、樹脂の泣き音が低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸の支持構造
に関し、より詳しくは、回転軸のジャーナルが樹脂製す
べり軸受に嵌合支持された支持構造における、泣き音防
止対策に関するものである。
に関し、より詳しくは、回転軸のジャーナルが樹脂製す
べり軸受に嵌合支持された支持構造における、泣き音防
止対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スティックスリップに起因する樹脂の泣
き音を防止する方法として、樹脂のけずれ(削れ)を低
減させるものがあり、この方法は特開平7−25986
1公報に記載されている。
き音を防止する方法として、樹脂のけずれ(削れ)を低
減させるものがあり、この方法は特開平7−25986
1公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】樹脂製すべり軸受を用
いた回転軸支持構造においては、経時により発生する異
常音として、同一樹脂材同士のスティックスリップに起
因する泣き音が挙げられる。この泣き音は、以下のメカ
ニズムで生じる。すなわち、軸受内周面を形成する樹脂
と、回転軸外周面(ジャーナル外周面)との摩擦および
異物混入によって、樹脂製すべり軸受の樹脂が削られて
樹脂粉末が発生する。そして、この樹脂粉末と樹脂製す
べり軸受の樹脂がこすれ(擦れ)合うことで、前記泣き
音が発生する。
いた回転軸支持構造においては、経時により発生する異
常音として、同一樹脂材同士のスティックスリップに起
因する泣き音が挙げられる。この泣き音は、以下のメカ
ニズムで生じる。すなわち、軸受内周面を形成する樹脂
と、回転軸外周面(ジャーナル外周面)との摩擦および
異物混入によって、樹脂製すべり軸受の樹脂が削られて
樹脂粉末が発生する。そして、この樹脂粉末と樹脂製す
べり軸受の樹脂がこすれ(擦れ)合うことで、前記泣き
音が発生する。
【0004】したがって本発明の目的は、上記樹脂粉末
が発生しても、泣き音を小さく抑えることができる回転
軸支持構造を提供することである。
が発生しても、泣き音を小さく抑えることができる回転
軸支持構造を提供することである。
【0005】本発明者は、回転軸のジャーナルが樹脂製
すべり軸受に嵌合支持された支持構造ついて種々検討し
た結果、前記嵌合部に発生した樹脂粉末を迅速に排出す
ることで、前記樹脂粉末とすべり軸受内周面(樹脂)と
の、同一樹脂同士のこすれに起因する泣き音(スティッ
クスリップ音)を抑え、これにより、複写機やプリンタ
など上記支持構造を配備した装置における、駆動時の騒
音が低下することを確認し、本発明を完成したものであ
る。
すべり軸受に嵌合支持された支持構造ついて種々検討し
た結果、前記嵌合部に発生した樹脂粉末を迅速に排出す
ることで、前記樹脂粉末とすべり軸受内周面(樹脂)と
の、同一樹脂同士のこすれに起因する泣き音(スティッ
クスリップ音)を抑え、これにより、複写機やプリンタ
など上記支持構造を配備した装置における、駆動時の騒
音が低下することを確認し、本発明を完成したものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
回転軸のジャーナルが樹脂製すべり軸受に嵌合支持され
た支持構造であって、回転軸の外周面にその軸線方向に
沿って、かつ前記回転軸の長手方向内側から軸端部に向
かって下り傾斜の傾斜面を形成し、該傾斜面形成部をジ
ャーナルとしたことを特徴とする回転軸の支持構造であ
る。本発明では、回転軸と樹脂製すべり軸受とを前記傾
斜面形成部で嵌合させることにより、回転軸の回転に伴
い回転軸と樹脂製すべり軸受の間に発生した樹脂粉末状
を(前記異物とともに)、前記嵌合部(ジャーナル部)
から外部に排出することを可能にした。
回転軸のジャーナルが樹脂製すべり軸受に嵌合支持され
た支持構造であって、回転軸の外周面にその軸線方向に
沿って、かつ前記回転軸の長手方向内側から軸端部に向
かって下り傾斜の傾斜面を形成し、該傾斜面形成部をジ
ャーナルとしたことを特徴とする回転軸の支持構造であ
る。本発明では、回転軸と樹脂製すべり軸受とを前記傾
斜面形成部で嵌合させることにより、回転軸の回転に伴
い回転軸と樹脂製すべり軸受の間に発生した樹脂粉末状
を(前記異物とともに)、前記嵌合部(ジャーナル部)
から外部に排出することを可能にした。
【0007】請求項2に係る発明は、回転軸のジャーナ
ルが樹脂製すべり軸受に嵌合支持された支持構造であっ
て、回転軸にその軸線に対して傾斜する貫通孔を、当該
回転軸の軸心に垂直な方向に形成し、該貫通孔形成部を
ジャーナルとしたことを特徴とする回転軸の支持構造で
ある。本発明では、回転軸の回転に伴い回転軸と樹脂製
すべり軸受の間に発生した樹脂粉末を(前記異物ととも
に)、前記貫通孔を介して排出するようにした。
ルが樹脂製すべり軸受に嵌合支持された支持構造であっ
て、回転軸にその軸線に対して傾斜する貫通孔を、当該
回転軸の軸心に垂直な方向に形成し、該貫通孔形成部を
ジャーナルとしたことを特徴とする回転軸の支持構造で
ある。本発明では、回転軸の回転に伴い回転軸と樹脂製
すべり軸受の間に発生した樹脂粉末を(前記異物ととも
に)、前記貫通孔を介して排出するようにした。
【0008】請求項3に係る発明は、回転軸のジャーナ
ルが樹脂製すべり軸受に嵌合支持された支持構造であっ
て、回転軸の外周面に軸線が該回転軸の軸線とほぼ一致
するスパイラル溝を形成し、該スパイラル溝形成部をジ
ャーナルとしたことを特徴とする回転軸の支持構造であ
る。本発明では、回転軸の回転に伴い回転軸と樹脂製す
べり軸受の間に発生した樹脂粉末を(前記異物ととも
に)、前記スパイラル溝に沿って搬送することで前記嵌
合部から排出するようにした。
ルが樹脂製すべり軸受に嵌合支持された支持構造であっ
て、回転軸の外周面に軸線が該回転軸の軸線とほぼ一致
するスパイラル溝を形成し、該スパイラル溝形成部をジ
ャーナルとしたことを特徴とする回転軸の支持構造であ
る。本発明では、回転軸の回転に伴い回転軸と樹脂製す
べり軸受の間に発生した樹脂粉末を(前記異物ととも
に)、前記スパイラル溝に沿って搬送することで前記嵌
合部から排出するようにした。
【0009】請求項4に係る発明は、ジャーナルの材質
が、樹脂製すべり軸受の材質とは異なる摺動性を有する
樹脂、または金属であることを特徴とする請求項1,2
または3に記載の回転軸の支持構造である。本発明で
は、回転軸の材質と樹脂製すべり軸受の材質とを異なる
ものとすることで、同一樹脂のこすれによるスティック
スリップを防止するようにした。
が、樹脂製すべり軸受の材質とは異なる摺動性を有する
樹脂、または金属であることを特徴とする請求項1,2
または3に記載の回転軸の支持構造である。本発明で
は、回転軸の材質と樹脂製すべり軸受の材質とを異なる
ものとすることで、同一樹脂のこすれによるスティック
スリップを防止するようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 第1の実施の形態(請求項1に対応) 図1において(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断
面図、(b)はジャーナルの平面図(傾斜面111の正
面図)、(c)は(a)の右側面図である。この回転軸
支持構造は、回転軸110と樹脂製すべり軸受(玉軸
受)210とで構成されている。回転軸110にはその
軸心に対して角度をもった、切り欠きによる傾斜面11
1(切り欠き面)が設けられており、この傾斜面形成部
(切り欠き部)112において回転軸110と樹脂製す
べり軸受210が嵌合している。図1(a)に示すよう
に、前記切り欠き面111は、回転軸110の長手方向
内側から軸端部に向かって下り傾斜となっている。
面を参照しながら説明する。 第1の実施の形態(請求項1に対応) 図1において(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断
面図、(b)はジャーナルの平面図(傾斜面111の正
面図)、(c)は(a)の右側面図である。この回転軸
支持構造は、回転軸110と樹脂製すべり軸受(玉軸
受)210とで構成されている。回転軸110にはその
軸心に対して角度をもった、切り欠きによる傾斜面11
1(切り欠き面)が設けられており、この傾斜面形成部
(切り欠き部)112において回転軸110と樹脂製す
べり軸受210が嵌合している。図1(a)に示すよう
に、前記切り欠き面111は、回転軸110の長手方向
内側から軸端部に向かって下り傾斜となっている。
【0011】回転軸110が回転すると、この回転軸と
樹脂製すべり軸受210の間で発生した樹脂粉末300
は、切り欠き面111の端部111aによって円周方向
に移動する。これと同時に、前記端部111aは回転軸
110の軸線に対して角度をもっているので、樹脂粉末
300は前記軸線方向にも移動する。この動きにより樹
脂粉末300が、回転軸110と樹脂製すべり軸受21
0との嵌合部から、回転軸110の軸端部を介して外部
に排出される。これによって、同一樹脂同士のこすれで
あるスティックスリップを低減させ、樹脂の泣き音を低
減させることができる。
樹脂製すべり軸受210の間で発生した樹脂粉末300
は、切り欠き面111の端部111aによって円周方向
に移動する。これと同時に、前記端部111aは回転軸
110の軸線に対して角度をもっているので、樹脂粉末
300は前記軸線方向にも移動する。この動きにより樹
脂粉末300が、回転軸110と樹脂製すべり軸受21
0との嵌合部から、回転軸110の軸端部を介して外部
に排出される。これによって、同一樹脂同士のこすれで
あるスティックスリップを低減させ、樹脂の泣き音を低
減させることができる。
【0012】第2の実施の形態(請求項2に対応) 図2において(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断
面図(貫通孔121の正面図)、(b)は貫通孔を示す
ためのジャーナルの縦断面図、(c)は(a)の右側面
図である。この回転軸支持構造は、回転軸120と樹脂
製すべり軸受(玉軸受)220とで構成されている。回
転軸120には、この回転軸の軸線に対して角度を持つ
長孔状(図2(a))の貫通孔121が形成されてい
る。そして、この貫通孔121を形成した部分、すなわ
ち貫通孔形成部122において回転軸120と樹脂製す
べり軸受220が嵌合している。前記貫通孔121は、
図2(a)に示すように正面から見た場合、回転軸12
0の長手方向内側から軸端部に向かって下り傾斜となっ
ている。
面図(貫通孔121の正面図)、(b)は貫通孔を示す
ためのジャーナルの縦断面図、(c)は(a)の右側面
図である。この回転軸支持構造は、回転軸120と樹脂
製すべり軸受(玉軸受)220とで構成されている。回
転軸120には、この回転軸の軸線に対して角度を持つ
長孔状(図2(a))の貫通孔121が形成されてい
る。そして、この貫通孔121を形成した部分、すなわ
ち貫通孔形成部122において回転軸120と樹脂製す
べり軸受220が嵌合している。前記貫通孔121は、
図2(a)に示すように正面から見た場合、回転軸12
0の長手方向内側から軸端部に向かって下り傾斜となっ
ている。
【0013】回転軸120が回転すると、この回転軸と
樹脂製すべり軸受220との嵌合部で発生した樹脂粉末
300は、貫通孔121の端部121aで押されて円周
方向に移動する。これと同時に、前記貫通孔端部121
aは回転軸120の軸線に対して角度をもっているの
で、樹脂粉末300は前記軸線方向にも移動する。この
動きにより、樹脂粉末300が回転軸120と樹脂製す
べり軸受220との嵌合部から外部に(図2(a)にお
いて貫通孔121の右端部を介して)排出される。これ
によって、同一樹脂によるこすれであるスティックスリ
ップを低減させ、樹脂の泣き音を低減させることができ
る。
樹脂製すべり軸受220との嵌合部で発生した樹脂粉末
300は、貫通孔121の端部121aで押されて円周
方向に移動する。これと同時に、前記貫通孔端部121
aは回転軸120の軸線に対して角度をもっているの
で、樹脂粉末300は前記軸線方向にも移動する。この
動きにより、樹脂粉末300が回転軸120と樹脂製す
べり軸受220との嵌合部から外部に(図2(a)にお
いて貫通孔121の右端部を介して)排出される。これ
によって、同一樹脂によるこすれであるスティックスリ
ップを低減させ、樹脂の泣き音を低減させることができ
る。
【0014】第3の実施の形態(請求項3に対応) 図3において(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断
面図、(b)はジャーナルの形状を示す正面図、(c)
は(a)の右側面図である。この回転軸支持構造は、回
転軸130と樹脂製すべり軸受(玉軸受)230とで構
成されている。回転軸130の外周面には、軸線が回転
軸130の軸線と一致するスパイラル溝131が形成さ
れており、このスパイラル溝形成部132において、回
転軸130と樹脂製すべり軸受230が嵌合している。
面図、(b)はジャーナルの形状を示す正面図、(c)
は(a)の右側面図である。この回転軸支持構造は、回
転軸130と樹脂製すべり軸受(玉軸受)230とで構
成されている。回転軸130の外周面には、軸線が回転
軸130の軸線と一致するスパイラル溝131が形成さ
れており、このスパイラル溝形成部132において、回
転軸130と樹脂製すべり軸受230が嵌合している。
【0015】回転軸130が回転すると、この回転軸と
樹脂製すべり軸受230の間で発生した樹脂粉末300
はスパイラル溝131の端部(該溝の壁面)に押されて
円周方向に移動する。これと同時に、溝131の端部は
回転軸130の軸線に対して角度をもっているので、樹
脂粉末300は前記軸線方向にも移動する。これらの動
きにより樹脂粉末300は、スパイラル溝131の端部
に沿うように移動し、回転軸130と樹脂製すべり軸受
230との嵌合部から、回転軸130の軸端部を介して
外部に排出される。これによって、同一樹脂によるこす
れであるスティックスリップが低減し、樹脂の泣き音が
低減する。このように、スパイラル溝131は、回転軸
130の回転によりスクリューコンベアと同様に機能す
る。
樹脂製すべり軸受230の間で発生した樹脂粉末300
はスパイラル溝131の端部(該溝の壁面)に押されて
円周方向に移動する。これと同時に、溝131の端部は
回転軸130の軸線に対して角度をもっているので、樹
脂粉末300は前記軸線方向にも移動する。これらの動
きにより樹脂粉末300は、スパイラル溝131の端部
に沿うように移動し、回転軸130と樹脂製すべり軸受
230との嵌合部から、回転軸130の軸端部を介して
外部に排出される。これによって、同一樹脂によるこす
れであるスティックスリップが低減し、樹脂の泣き音が
低減する。このように、スパイラル溝131は、回転軸
130の回転によりスクリューコンベアと同様に機能す
る。
【0016】第4の実施の形態(請求項4に対応) 図1に示した第1の実施の形態において、回転軸110
の材質として、樹脂製すべり軸受210の材質とは異な
る摺動性を有する樹脂、または金属を用いることによ
り、円滑な回転が得られるとともに、同一樹脂同士のこ
すれを防止することができ、樹脂の泣き音を低減させる
ことができる。摺動性を有する樹脂材としてはポリアミ
ド樹脂、ポリアセタール樹脂(POM)、含油タイプの
樹脂材などが採用できる。なお図2、図3に示した第
2、第3の実施の形態においても、この第4の実施の形
態と同様に、回転軸の材質として、すべり軸受の材質と
は異なる摺動性を有する樹脂、または金属を用いること
により、円滑な回転を得ると共に、同一樹脂同士のこす
れを防止することができ、樹脂の泣き音を低減させるこ
とができる。
の材質として、樹脂製すべり軸受210の材質とは異な
る摺動性を有する樹脂、または金属を用いることによ
り、円滑な回転が得られるとともに、同一樹脂同士のこ
すれを防止することができ、樹脂の泣き音を低減させる
ことができる。摺動性を有する樹脂材としてはポリアミ
ド樹脂、ポリアセタール樹脂(POM)、含油タイプの
樹脂材などが採用できる。なお図2、図3に示した第
2、第3の実施の形態においても、この第4の実施の形
態と同様に、回転軸の材質として、すべり軸受の材質と
は異なる摺動性を有する樹脂、または金属を用いること
により、円滑な回転を得ると共に、同一樹脂同士のこす
れを防止することができ、樹脂の泣き音を低減させるこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、以下の効果が得られる。 (1)請求項1に係る発明 回転軸の外周面に、その軸線方向に対して角度をもつ傾
斜面を設け、この傾斜面形成部で回転軸と樹脂製すべり
軸受を嵌合させることにより、回転軸と樹脂製すべり軸
受の嵌合部に発生した樹脂粉末を容易に外部に排出する
ことができ、樹脂のスティックスリップに起因する異常
音の発生を防止した回転軸支持構造を提供することがで
きる。
よれば、以下の効果が得られる。 (1)請求項1に係る発明 回転軸の外周面に、その軸線方向に対して角度をもつ傾
斜面を設け、この傾斜面形成部で回転軸と樹脂製すべり
軸受を嵌合させることにより、回転軸と樹脂製すべり軸
受の嵌合部に発生した樹脂粉末を容易に外部に排出する
ことができ、樹脂のスティックスリップに起因する異常
音の発生を防止した回転軸支持構造を提供することがで
きる。
【0018】(2)請求項2に係る発明 回転軸に所定構成の貫通孔を形成し、この貫通孔形成部
で回転軸と樹脂製すべり軸受を嵌合させることにより、
回転軸と樹脂製すべり軸受の嵌合部に発生した樹脂粉末
を容易に外部に排出し、樹脂のスティックスリップに起
因する異常音の発生を防止した回転軸支持構造を提供す
ることができる。
で回転軸と樹脂製すべり軸受を嵌合させることにより、
回転軸と樹脂製すべり軸受の嵌合部に発生した樹脂粉末
を容易に外部に排出し、樹脂のスティックスリップに起
因する異常音の発生を防止した回転軸支持構造を提供す
ることができる。
【0019】(3)請求項3に係る発明 回転軸にスパイラル状の溝を設け、このスパイラル溝部
で回転軸と樹脂製すべり軸受を嵌合させることにより、
回転軸と樹脂製すべり軸受の嵌合部に発生した樹脂粉末
を容易に外部に排出することができ、樹脂のスティック
スリップに起因する異常音の発生を防止した回転軸支持
構造を提供することができる。
で回転軸と樹脂製すべり軸受を嵌合させることにより、
回転軸と樹脂製すべり軸受の嵌合部に発生した樹脂粉末
を容易に外部に排出することができ、樹脂のスティック
スリップに起因する異常音の発生を防止した回転軸支持
構造を提供することができる。
【0020】(4)請求項4に係る発明 回転軸の材質として、樹脂製すべり軸受の材質とは異な
る摺動性を有する樹脂、または金属を用いることによ
り、円滑な回転を得ると共に、同一樹脂同士のスティッ
クスリップ起因する異常音の発生を防止した回転軸支持
構造を提供することができる。
る摺動性を有する樹脂、または金属を用いることによ
り、円滑な回転を得ると共に、同一樹脂同士のスティッ
クスリップ起因する異常音の発生を防止した回転軸支持
構造を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るもので、
(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断面図、(b)
はジャーナルの平面図(傾斜面の正面図)、(c)は
(a)の右側面図である。
(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断面図、(b)
はジャーナルの平面図(傾斜面の正面図)、(c)は
(a)の右側面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るもので、
(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断面図(貫通孔
の正面図)、(b)は貫通孔を示すためのジャーナルの
縦断面図、(c)は(a)の右側面図である。
(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断面図(貫通孔
の正面図)、(b)は貫通孔を示すためのジャーナルの
縦断面図、(c)は(a)の右側面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るもので、
(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断面図、(b)
はジャーナルの形状を示す正面図、(c)は(a)の右
側面図である。
(a)は回転軸支持構造の要部を示す縦断面図、(b)
はジャーナルの形状を示す正面図、(c)は(a)の右
側面図である。
110,120,130…回転軸 111…傾斜面(切り欠き面) 111a…端部 112…傾斜面形成部(切り欠き部) 121…貫通孔 121a…端部 122…貫通孔形成部 131…スパイラル溝 132…スパイラル溝形成部 210,220,230…すべり軸受(玉軸受) 300…樹脂粉末
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸のジャーナルが樹脂製すべり軸受
に嵌合支持された支持構造であって、回転軸の外周面に
その軸線方向に沿って、かつ前記回転軸の長手方向内側
から軸端部に向かって下り傾斜の傾斜面を形成し、該傾
斜面形成部をジャーナルとしたことを特徴とする回転軸
の支持構造。 - 【請求項2】 回転軸のジャーナルが樹脂製すべり軸受
に嵌合支持された支持構造であって、回転軸にその軸線
に対して傾斜する貫通孔を、当該回転軸の軸心に垂直な
方向に形成し、該貫通孔形成部をジャーナルとしたこと
を特徴とする回転軸の支持構造。 - 【請求項3】 回転軸のジャーナルが樹脂製すべり軸受
に嵌合支持された支持構造であって、回転軸の外周面に
軸線が該回転軸の軸線とほぼ一致するスパイラル溝を形
成し、該スパイラル溝形成部をジャーナルとしたことを
特徴とする回転軸の支持構造。 - 【請求項4】 ジャーナルの材質が、樹脂製すべり軸受
の材質とは異なる摺動性を有する樹脂、または金属であ
ることを特徴とする請求項1,2または3に記載の回転
軸の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001061936A JP2002266849A (ja) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | 回転軸の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001061936A JP2002266849A (ja) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | 回転軸の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002266849A true JP2002266849A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18921150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001061936A Pending JP2002266849A (ja) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | 回転軸の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002266849A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005098251A1 (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-20 | Ntn Corporation | 動圧軸受装置 |
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2001
- 2001-03-06 JP JP2001061936A patent/JP2002266849A/ja active Pending
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