JP2002266678A - エンジン制御方法と排気ガス浄化システムの再生制御方法 - Google Patents

エンジン制御方法と排気ガス浄化システムの再生制御方法

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JP2002266678A
JP2002266678A JP2001064290A JP2001064290A JP2002266678A JP 2002266678 A JP2002266678 A JP 2002266678A JP 2001064290 A JP2001064290 A JP 2001064290A JP 2001064290 A JP2001064290 A JP 2001064290A JP 2002266678 A JP2002266678 A JP 2002266678A
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exhaust gas
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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの回転数及びトルクを変動させること
なく、排気ガス温度の昇温及び降温や排気ガス組成の変
更等を行うことができるエンジン制御方法を提供する。 【解決手段】通常運転時の排気ガス温度と排気ガス組成
を変更するために行うエンジンの排気状態変更制御にお
いて、該排気状態変更制御で発生するトルクが、前記通
常運転時で発生するトルクと同じになるように、エンジ
ンの主噴射の噴射量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の排気温度上昇または排気ガス組成の変更のための
エンジン制御方法に関するものであり、また、このエン
ジン制御方法を使用した排気ガス浄化システムの再生制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンにおいては、近年、
エンジンから排出されるNOx等の有害成分や粒子状物
質(PM:パティキュレート:以下PMとする)等を除
去するために、酸化触媒やNOx触媒さらにPMを捕集
するためのディーゼルパティキュレートフィルタ(DP
F:Diesel Particulate Filter :以下DPFとする)
等を備えた排気ガス浄化装置(排気ガス後処理装置)を
排気通路に配設している。
【0003】これらの触媒の温度を上げて触媒を活性化
させたり、NOx吸蔵還元型触媒の吸蔵物質を再生した
り、DPFに捕集されたPMを燃焼除去してフィルタを
再生するために、排気ガスの温度を上昇させたり、排気
ガス中の酸素濃度を減少させて還元雰囲気の排気ガスを
一時的に生成したりすることが行われるようになってき
ている。
【0004】この排気ガス温度の上昇や酸素濃度の低下
の一つの方法として、主噴射のリタード(遅延)や後噴
射等の燃料噴射を制御する方法がある。
【0005】例えば、主噴射のリタード(遅延)を行う
と、リタード量が大きくなればなる程、噴射された燃料
のエネルギーはエンジンの出力に変換されずに、排気エ
ネルギーが増加するため、排気ガス温度が上昇すること
になる。
【0006】なお、主噴射をリタードした場合には、一
般に上死点(TDC)付近で行われている主噴射を遅ら
せると、上死点から離れるに従ってシリンダ内の圧力と
温度がさがり着火し難い状態となるので、これを避ける
ために、圧力と温度が高い上死点付近でパイロット噴射
を行って火種を確保し、主噴射の燃料が確実に燃焼する
ようにしている。
【0007】また、主噴射の後に後噴射を行うことによ
り、燃焼を後まで長引かせて燃焼熱を排気ガスに取り入
れて、排気ガス温度を上昇させたり、排気ガス中の酸素
濃度を低下させたり、排気ガス中の炭化水素(HC)成
分を増加させたりすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の燃料噴射制御を行うと、発生するトルクが通常運転時
のトルクと異なってしまい、この燃料噴射制御処理の一
時的な間ではあるが、エンジンのトルクが変化し、運転
者のアクセル操作と異なった加減速が生じるため、ドラ
イバビリティが損なわれ、乗り心地性能も悪化するとい
う問題がある。
【0009】そこで、エンジンの回転数やトルクを維持
しながら、排気ガス温度を上昇させたり、排気ガス組成
を変更できるエンジン運転条件が求められてきている。
【0010】その一つに特開平10−73018号公報
の制御がある。この制御では、燃料供給量の増減補正と
自動変速機の変速比の変更とを組み合わせて行うことに
より、エンジン出力(=回転数×トルク)を一定に保ち
ながら、エンジン回転数とエンジントルクを変化させて
排気ガス温度の上昇及び下降の制御を行う。
【0011】より具体的には、排気温度を上昇させる時
には、エンジントルクを許容限界値内で、昇温燃料供給
マップにより、燃料供給量を増量側に補正すると共に、
昇温変速比マップにより変速比を減少側に補正制御し
て、エンジンを低回転、高トルクで運転し、また、排気
温度を低下させる時は、エンジン回転数が許容限界値を
超えない範囲内で、燃料供給量を減量側に補正すると共
に、降温変速比マップにより変速比を増大側に補正制御
して、エンジンを高回転、低トルクで運転している。
【0012】しかしながら、この制御においては、エン
ジン出力一定を条件にしているため、排気ガスの温度上
昇や温度下降の際の燃料噴射制御が制限されてしまい、
必ずしも、最適な排気ガス温度で最適な排気ガス組成を
発生させるための燃料噴射制御を行うことができないと
いう問題がある。
【0013】また、エンジン出力が一定であっても、排
気ガス温度上昇時には高トルク低回転運転となり、排気
ガス温度低下時には低トルク高回転運転となるのを、自
動変速機の変速比の変化で、通常運転時の走行状態とな
るようにしているために、連続的な変速比変化が可能な
自動変速機を装備していないと、回転数やトルクが変化
しドライバビリティを損なうという問題がある。
【0014】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、エンジンの回転数及び
トルクを変動させることなく、排気ガス温度の昇温及び
降温や排気ガス組成の変更等を行うことができるエンジ
ン制御方法を提供することにある。
【0015】また、更なる目的は、排気ガス浄化システ
ムにおいて、排気ガス浄化装置のNOx吸蔵還元型触媒
の再生やDPFフィルタの再生等の際に、運転者のアク
セル操作と異なった加速及び減速が生じさせるようなエ
ンジンの回転数の変動及びトルクの変動を発生させるこ
となく、排気ガス浄化装置を再生できる排気ガス浄化シ
ステムの再生制御方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのエンジン制御方法は、通常運転時の排気ガス
温度と排気ガス組成を変更するために行うエンジンの排
気状態変更制御において、該排気状態変更制御で発生す
るトルクが、前記通常運転時で発生するトルクと同じに
なるように、エンジンの主噴射の噴射量を補正するよう
に構成される。
【0017】また、上記のエンジン制御方法において、
前記排気状態変更制御が、主噴射の噴射時期の変更、後
噴射の追加、吸気量の変更の少なくとも一つを含んで構
成され、また、前記主噴射の噴射量の補正が、主噴射の
噴射時期変更に関する補正、後噴射の追加に関する補
正、吸気量変化に関する補正を含んで構成される。
【0018】これらの主噴射の噴射時期の変更、後噴射
の追加は、エンジンの燃料噴射制御装置によって行わ
れ、吸気量の変更は、吸気絞りや排気絞り、あるいは、
ターボチャージャのウエストゲートバルブの調整等によ
り行われる。
【0019】これらのエンジン制御方法によれば、排気
ガス温度や排気ガス組成を変化させるエンジンの制御を
しても、運転フィーリングを損なうような、エンジン出
力の変化が生じない。
【0020】そして、このエンジン制御方法を、排気ガ
ス浄化システムの再生制御方法に組み入れて利用するこ
とができる。
【0021】そして、この排気ガス浄化システムの再生
制御方法は、エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄
化装置を有すると共に、通常運転の排気ガスの状態から
排気ガス温度と排気ガス組成の少なくとも一方を変更す
ることにより、前記排気ガス浄化装置の浄化能力を再生
する排気ガス浄化システムにおいて、前記浄化能力を再
生するための再生モード運転に前記のエンジン制御方法
を含んで構成される。
【0022】この排気ガス浄化システムは、酸化触媒や
NOx吸蔵還元型触媒やDPF等を備えたシステムのこ
とをいうが、浄化能力の再生に排気ガス温度の昇温や降
温、排気ガス組成の変化の少なくとも一方を必要とする
排気ガス後処理装置を含むものであればよい。
【0023】この再生制御によれば、上記のエンジン制
御方法を使用しているので、通常のエンジン運転におけ
る回転数及びトルクを維持しながら、NOxの発生量を
増加し、且つ、排気温度を上昇することができるので、
通常運転から再生モード運転に切り替わっても、同じエ
ンジン回転数でしかも、エンジンのトルクに変動が生じ
ない。
【0024】従って、この排気ガス浄化システムの再生
制御方法によれば、排気ガスの後処理用の排気ガス浄化
装置の再生時に要求される排気ガス温度及び排気ガス組
成を満足させつつ、トルクを一定に維持できるので、良
好なドライバビリティを継続できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態の
エンジン制御方法と排気ガス浄化システムの再生制御方
法について、図面を参照しながら説明する。
【0026】最初に、このエンジン制御方法と排気ガス
浄化システムの再生制御方法を使用する排気ガス浄化シ
ステムについて、連続再生型DPFシステムを例にとっ
て説明する。
【0027】図1に示すように、この連続再生型DPF
システム1は、エンジンEの排気通路2に設けられた触
媒付フィルタ(排気ガス浄化装置)3と、再生制御手段
40とからなる。
【0028】この触媒付フィルタ3は、図2に示すよう
に、多孔質のセラミックのハニカムのチャンネルの入口
と出口を交互に千鳥状に目封じしたモノリスハニカム型
ウオールフロータイプのフィルタで形成され、このフィ
ルタ3の多孔質壁面30に、触媒32を担持する多孔質
触媒コート層31を設けて形成される。
【0029】この触媒32は、HC,CO及びPMに対
して酸化活性を持つ、白金(Pt)やパラジウム(P
d)や銅(Cu)等の貴金属触媒32Aと二酸化セリウ
ム(CeO2 )等のPM酸化触媒32Bとで形成され
る。
【0030】また、再生制御手段40は、通常、エンジ
ンEの運転の全般的な制御を行う制御装置(ECU:エ
ンジンコントロールユニット)50に含めて構成され、
触媒付フィルタ3の排気入口側のDPF入口排気ガス温
度センサ51と、触媒付フィルタ3の前後の差圧を検出
するDPF差圧センサ52からの出力を入力して、触媒
付フィルタ3の再生用の制御を行う。
【0031】次に、本発明のエンジン制御方法の実施の
形態について説明するが、ここでは、このエンジン制御
方法は、排気ガス浄化システムの再生制御方法に組み込
まれて使用されるので、排気ガス浄化システムの再生制
御方法と共に説明する。
【0032】この排気ガス浄化システムの再生制御方法
は、図3に示すような再生制御フローによって行われ
る。
【0033】この再生制御方法は図3及び図4に例示す
るような再生制御フローに従って行われるが、これらの
例示したフローは説明し易いように、エンジンの運転全
般を制御する制御フローと並行して、繰り返し呼ばれて
実施されるフローとして示している。
【0034】つまり、エンジンの運転制御中は並行し
て、このフローが一定時間毎に繰り返し呼ばれて実行さ
れ、エンジンの制御が終了すると、このフローも呼ばれ
なくなり実質的にこのフィルタ再生制御も終了するもの
として構成している。
【0035】この再生制御フローがスタートすると、図
3に示すように、ステップS10の再生モード運転開始
の判定で、再生モード運転を開始するか否かを判定す
る。
【0036】この再生モード運転の開始は、PM累積推
定値PMsが所定の判定値PMsmaxを超えた場合や触媒
付きフィルタ3の前後の差圧Peが所定の判定値Pes
を超えた場合に開始するように構成される。
【0037】このステップS10の再生モード運転開始
の判定で、再生開始ではないと判定された時には、その
ままリターンして、通常運転を継続し、再生開始ではあ
ると判定された時には、次のステップS20に行き、再
生モード運転を行う。
【0038】この再生モード運転において、本発明に係
るエンジン制御方法を行う。
【0039】このエンジン制御方法においては、図5に
示すような、通常運転用トルクマップM1と、再生運転
用の噴射パターンマップM2と、再生運転用の噴射パタ
ーン別噴射時期マップM3と、再生運転用のエアーマス
マップM4を使用する。
【0040】この通常運転用トルクマップM1は、エン
ジン回転数Neと通常運転時の主噴射の噴射量Qを変数
として、通常運転時のトルクTを求めるためのデータマ
ップである。
【0041】また、再生運転用の噴射パターンマップM
2は、エンジン回転数Neと通常運転時の主噴射の噴射
量Qを変数として、パイロット噴射、主噴射のリター
ド、後噴射(ポスト噴射)等の噴射パターンを求めるた
めのデータマップであり、再生運転用の燃料噴射のパタ
ーンを選択するためのデータマップである。
【0042】そして、再生運転用の噴射パターン別噴射
時期マップM3は、求められた噴射パターンにおいて、
エンジン回転数Neと通常運転時の主噴射の噴射量Qを
変数として、パイロット噴射や主噴射や後噴射(ポスト
噴射)等の噴射時期(噴射タイミング)を求めるための
データマップである。
【0043】更に、再生運転用のエアーマスマップM4
は、エンジン回転数Neと通常運転時の主噴射の噴射量
Qを変数として、エンジンに流入させる吸気量(エアー
マス)を決めるためのマップデータであり、これによ
り、吸気量がきまり、この吸気量になるように、EGR
バルブ(VNT)の制御やターボチャージャのウエスト
ゲート(W/G)の制御や吸気絞り又は排気絞り弁(ス
ロットルバルブ)の制御が行われる。
【0044】そして、このステップS20の再生モード
運転(エンジン制御)は、図3に示すように、ステップ
S21,S22,S23sに分かれて行われる。
【0045】ステップS21では、再生モード運転の諸
データを算出する。つまり、通常運転時のエンジン回転
数Neと通常運転時の燃料噴射量Qdとから、通常運転
時に要求されるトルクTdを算出すると共に、再生運転
用の噴射パターンとこの噴射パターンに対応した再生運
転用の噴射時期(主噴射のtr,後噴射のta)、再生
運転用の吸気量Mbを算出する。
【0046】そして、ステップS22では、主噴射の噴
射量の補正を行う。つまり、ステップS21で算出され
た諸データを用いて、この諸データに基づく再生モード
運転時における発生トルクTが、通常運転時に要求され
ているトルクTdと同じになるように主噴射の噴射量Q
dを補正して、Qmfとする。
【0047】このステップS22では、図4に示すよう
に、最初に、ステップS22Aで、主噴射の噴射時期の
変更(進角や遅角)による噴射量の補正量dQmrを算
出する。
【0048】この補正は、図3に示すような、燃料の噴
射時期tと[T/Q]の関係のデータから、再生運転時
の主噴射の噴射時期trにおける[T/Q]rで、通常
運転時に要求される通常要求トルクTdを除して、通常
要求トルクTdと同じトルクを発生させるのに必要な噴
射量Qmr(=Td/[T/Q]r=[Q/T]r×T
d)を求める。
【0049】そして、この噴射量Qmrと通常運転時の
主噴射の噴射量Qmdとの差dQmr(=Qmr−Qm
d)を求める。このdQmrが主噴射の噴射時期をtr
点に変更したことによるトルク変化分を補う主噴射の噴
射量の補正量dQmrとなる。なお、一般的には主噴射
をリタードさせた場合には発生トルクが減少するので、
主噴射の噴射量を増加させる補正となる。
【0050】次に、ステップS22Bで、ta点で噴射
する後噴射による主噴射の噴射量の補正量dQmaを算
出する。
【0051】これは、後噴射の噴射量Qaと噴射時期t
aとから、図3に示す燃料の噴射時期tと[T/Q]の
関係図から得られる[T/Q]aにポスト噴射量Qaを
乗じて、この後噴射によって発生するトルク量Ta(=
[T/Q]a×Qa)を算出し、更に、通常要求トルク
Tdから、このトルク量Taを差し引いたトルク(Td
−Ta)と回転数Neとから、通常運転用トルクマップ
M1を用いて、このトルク(Td−Ta)が発生する主
噴射の噴射量Qma(=f(Td−Ta,Ne))を算
出する。
【0052】そして、この噴射量Qmaと通常運転時の
主噴射の噴射量Qmdとの差dQma(=Qma−Qm
d)が、噴射時期ta点で噴射量Qaの後噴射をしたこ
とによるトルク増加分を補正する噴射量となる。
【0053】次に、ステップS22Cで、図4に示すよ
うな吸気量Mと[T/Q]の関係のデータから、吸気量
MをMmに変化させた時の[T/Q]mを求め、この
[T/Q]mで、通常運転時に要求される通常要求トル
クTdを除して、トルクTdと同じトルクを発生させる
のに必要な噴射量Qmm(=Td/[T/Q]m)を求
める。
【0054】そして、この噴射量Qmmと通常運転時の
主噴射の噴射量Qmdとの差dQmm(=Qmm−Qm
d)を求める。この差dQmmが吸気量MをMmに変化
させたことによるトルク変化分を補う主噴射の噴射量の
補正量となる。
【0055】そして、ステップS22Dにおいて、主噴
射の噴射量Qmfを、通常運転時の噴射量Qmdに上記
の補正(dQmr、dQma、dQmm)をして求め、
ステップS22では、主噴射の噴射量の補正を終了す
る。
【0056】つまり、主噴射の噴射量Qmfは、Qmf
=ΣdQmi(i=r,a,m)となり、また、全体の
噴射量Qtは、この主噴射の噴射量Qmfにパイロット
噴射の噴射量Qpと後噴射の噴射量Qaを加えた量(Q
t=Qmf+Qp+Qa)となる。
【0057】そして、ステップS23で、これらの諸デ
ータを燃料噴射制御装置に出力して燃料噴射を行う。
【0058】尚、上記噴射量の補正量は全て主噴射に加
えたが、耐久性などでその一部がパイロット噴射量に加
えることも可能である。即ち、パイロット噴射と主噴射
のそれぞれの[T/Q]の差で、そのときの主噴射量を
調整できる。
【0059】このステップS21〜S23のエンジン制
御が所定の時間行われた後で、つぎのステップS30に
移行する。
【0060】ステップS30では排気ガス浄化装置の再
生が終了したか否かを判定し、再生が終了していなけれ
ば、ステップS20に戻って再生モード運転を継続し、
再生が終了していれば、ステップS40に行き、エンジ
ン制御を通常運時転のエンジン制御に戻したり、PM累
積推定値PMsをリセットしたりする等の再生終了処理
を行いリターンする。
【0061】なお、この排気ガス浄化装置の再生の終了
の判定は、再生モード運転の継続時間が所定の判定値を
超えたり、触媒付フィルタ3の前後の差圧Peが所定の
判定値Pe1より小さくなった時に再生が終了したと判
定する。
【0062】この図3及び図4に示す再生制御フローで
は、ステップS21の再生運転の諸データの算出、ステ
ップS22の主噴射の噴射量の補正、ステップS23の
諸データによる燃料噴射制御とで、ステップS20の再
生モード運転を行うが、より再生モード運転の効率を上
げるために、排気ガス温度や空燃比(空気過剰率)λや
NOx濃度、HC濃度等の排気ガス組成を監視して、フ
ィードバック制御で、マップから得られた諸データを修
正しながら、再生モード運転するように構成してもよ
い。
【0063】以上のエンジン制御方法及び排気ガス浄化
装置の再生制御方法によれば、ステップS22で、再生
モード運転時に発生するトルクが通常運転時で要求され
ているトルクTdと同じになるように主噴射の噴射量の
補正を行っているので、通常運転と再生運転との間にお
けるトルクの差が無くなり、トルク変動の発生が防止さ
れる。
【0064】なお、このエンジン制御においては、再生
モード運転時のエンジン回転数は、通常運転時のエンジ
ン回転数と同じとしている。
【0065】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明に係わる
エンジン制御方法によれば、排気ガス温度や排気ガス組
成を変更する場合に、主噴射の噴射時期の変化によるト
ルク変化分、後噴射によるトルク変化分、吸気量変化に
よるトルク変化分を、主噴射の噴射量に換算して、再生
運転時の主噴射の噴射量を補正してから、噴射制御する
ので、この燃料噴射制御時の発生するトルクを、通常運
転時に発生させているトルクと同じにすることができ、
通常運転時とこの燃料噴射制御運転時との間におけるト
ルクの差を無くして、トルク変動の発生を防ぐことがで
きる。
【0066】また、エンジン回転数も変動させる必要が
無いので、エンジン出力の変動の発生も防ぐことができ
る。
【0067】そして、この燃料噴射制御方法を排気ガス
浄化システムの再生制御に使用することにより、トルク
変動及びエンジンの出力変動を発生させることなく、排
気ガス浄化システムの再生を行うことができる。
【0068】そのため、運転者のアクセル操作とは無関
係なトルク変動や回転数変動を防止できるので、良好な
ドライバビリティを維持しながら排気ガス浄化システム
を再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化システ
ム(連続再生型DPFシステム)の構成図である。
【図2】図1の触媒付フィルタの模式的な構成図であ
る。
【図3】本発明に係る排気ガス浄化システムの再生制御
方法を示すフロー図である。
【図4】本発明に係るエンジン制御方法を示すフロー図
である。
【図5】本発明で使用されるマップデータの種類を示す
図であり、(a)は通常運転用トルクマップで、(b)
は再生運転用噴射パターンマップで、(c)は再生運転
用噴射パターン別噴射時期マップで、(d)は再生運転
用エアーマスマップである。
【図6】燃料の噴射時期と「トルク/噴射量」(効率)
の関係を示す図である。
【図7】エアーマスと「トルク/噴射量」(効率)の関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 連続再生型DPFシステム(排気ガス浄化システ
ム) 2 排気通路 3 触媒付フィルタ(排気ガス浄化装置) E ディーゼルエンジン G 排気ガス dQmr 主噴射の噴射時期変更に関する補正 dQma 後噴射の追加に関する補正 dQmm 吸気量変化に関する補正 Mm エアーマス(吸気量) Qm,Qmf 主噴射の噴射量 Qa 後噴射の噴射量 Td 通常運転時で発生するトルク tr 主噴射の噴射時期 ta 後噴射の噴射時期 tp パイロット噴射の噴射時期
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/20 F01N 3/20 B 3/24 3/24 E R F02D 41/38 F02D 41/38 B Fターム(参考) 3G090 AA03 BA01 CB21 DA04 DA10 DA12 EA05 EA07 3G091 AA18 AB02 AB13 CB02 CB03 CB07 DC01 EA17 EA32 EA34 FA18 FB14 FC01 GA06 GB03W GB05W GB06W HA14 3G301 HA02 JA00 JA04 KA21 LA01 LB11 MA11 MA18 MA23 NC04 ND01 PA01A PB03A PB05A PD01A PD02Z PD11A PD11Z PD14Z PE06A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常運転時の排気ガス温度と排気ガス組
    成を変更するために行うエンジンの排気状態変更制御に
    おいて、該排気状態変更制御で発生するトルクが、前記
    通常運転時で発生するトルクと同じになるように、エン
    ジンの主噴射の噴射量を補正することを特徴とするエン
    ジン制御方法。
  2. 【請求項2】 前記排気状態変更制御が、主噴射の噴射
    時期の変更、後噴射の追加、吸気量の変更の少なくとも
    一つを含むことを特徴とする請求項1記載のエンジン制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記主噴射の噴射量の補正が、主噴射の
    噴射時期変更に関する補正を含むことを特徴とする請求
    項2記載のエンジン制御方法。
  4. 【請求項4】 前記主噴射の噴射量の補正が、後噴射の
    追加に関する補正を含むことを特徴とする請求項2又は
    3に記載のエンジン制御方法。
  5. 【請求項5】 前記主噴射の噴射量の補正が、吸気量変
    化に関する補正を含むことを特徴とする請求項2〜4の
    いずれか1項に記載のエンジン制御方法。
  6. 【請求項6】 エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス
    浄化装置を有すると共に、通常運転の排気ガスの状態か
    ら排気ガス温度と排気ガス組成の少なくとも一方を変更
    することにより、前記排気ガス浄化装置の浄化能力を再
    生する排気ガス浄化システムにおいて、前記浄化能力を
    再生するための再生モード運転に請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載のエンジン制御方法を含むことを特徴とす
    る排気ガス浄化システムの再生制御方法。
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