JP2002266661A - ガスタービンの運転方法 - Google Patents
ガスタービンの運転方法Info
- Publication number
- JP2002266661A JP2002266661A JP2001063018A JP2001063018A JP2002266661A JP 2002266661 A JP2002266661 A JP 2002266661A JP 2001063018 A JP2001063018 A JP 2001063018A JP 2001063018 A JP2001063018 A JP 2001063018A JP 2002266661 A JP2002266661 A JP 2002266661A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- differential pressure
- nozzle
- gas turbine
- control value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガスタ
ービンの運転方法であって、燃焼時にカーボンを発生し
易い不飽和炭化水素を含有する燃料を用い、かつ負荷変
動を伴う運転を行った場合にも、動翼にエロ-ジョンを
発生することがなく、長期的な安定運転が可能であるガ
スタービンの運転方法を提供する。 【解決手段】 スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガ
スタービンの運転方法であって、ノズル部差圧の最低管
理値を定め、負荷の減少によりノズル部差圧が最低管理
値より低くなることが予想される場合に、燃料に該燃料
よりも容量あたりの発熱量が低い燃料ガス又はスチーム
を混入させ、常にノズル部差圧を最低管理値より大きい
値に管理して運転するガスタービンの運転方法。
ービンの運転方法であって、燃焼時にカーボンを発生し
易い不飽和炭化水素を含有する燃料を用い、かつ負荷変
動を伴う運転を行った場合にも、動翼にエロ-ジョンを
発生することがなく、長期的な安定運転が可能であるガ
スタービンの運転方法を提供する。 【解決手段】 スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガ
スタービンの運転方法であって、ノズル部差圧の最低管
理値を定め、負荷の減少によりノズル部差圧が最低管理
値より低くなることが予想される場合に、燃料に該燃料
よりも容量あたりの発熱量が低い燃料ガス又はスチーム
を混入させ、常にノズル部差圧を最低管理値より大きい
値に管理して運転するガスタービンの運転方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンの運
転方法に関するものである。更に詳しくは、本発明は、
スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガスタービンの運
転方法であって、燃焼時にカーボンを発生し易い不飽和
炭化水素を含有する燃料を用い、かつ負荷変動を伴う運
転を行った場合にも、動翼にエロ-ジョンを発生するこ
とがなく、長期的な安定運転が可能であるという優れた
特徴を有するガスタービンの運転方法に関するものであ
る。
転方法に関するものである。更に詳しくは、本発明は、
スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガスタービンの運
転方法であって、燃焼時にカーボンを発生し易い不飽和
炭化水素を含有する燃料を用い、かつ負荷変動を伴う運
転を行った場合にも、動翼にエロ-ジョンを発生するこ
とがなく、長期的な安定運転が可能であるという優れた
特徴を有するガスタービンの運転方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンには、燃焼ガスの整流を目
的としてスワラーを有する燃焼ノズルが用いられる場合
が多い。スワラーとは、燃焼ノズルの先端にノズルの一
部を覆うように設けられた整流板である。
的としてスワラーを有する燃焼ノズルが用いられる場合
が多い。スワラーとは、燃焼ノズルの先端にノズルの一
部を覆うように設けられた整流板である。
【0003】また、ガスタービン用の燃料としては種々
のものが用いられるが、燃料中に不飽和炭化水素を含有
する場合がある。
のものが用いられるが、燃料中に不飽和炭化水素を含有
する場合がある。
【0004】更に、ガスタービンは発電要求量の変動に
追従して負荷を変動して運転される。特に、昼間の高負
荷と夜間の低負荷が繰り返される場合が多い。
追従して負荷を変動して運転される。特に、昼間の高負
荷と夜間の低負荷が繰り返される場合が多い。
【0005】以上のような状況において、動翼にエロ-
ジョンを発生し、長期的な安定運転が困難であるという
問題があった。
ジョンを発生し、長期的な安定運転が困難であるという
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状において、
本発明が解決しようとする課題は、スワラーを有する燃
焼ノズルを用いたガスタービンの運転方法であって、燃
焼時にカーボンを発生し易い不飽和炭化水素を含有する
燃料を用い、かつ負荷変動を伴う運転を行った場合に
も、動翼にエロ-ジョンを発生することがなく、長期的
な安定運転が可能であるという優れた特徴を有するガス
タービンの運転方法に存するものである。
本発明が解決しようとする課題は、スワラーを有する燃
焼ノズルを用いたガスタービンの運転方法であって、燃
焼時にカーボンを発生し易い不飽和炭化水素を含有する
燃料を用い、かつ負荷変動を伴う運転を行った場合に
も、動翼にエロ-ジョンを発生することがなく、長期的
な安定運転が可能であるという優れた特徴を有するガス
タービンの運転方法に存するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ス
ワラーを有する燃焼ノズルを用いたガスタービンの運転
方法であって、ノズル部差圧の最低管理値を定め、負荷
の減少によりノズル部差圧が最低管理値より低くなるこ
とが予想される場合に、燃料に該燃料よりも容量あたり
の発熱量が低い燃料ガス又はスチームを混入させ、常に
ノズル部差圧を最低管理値より大きい値に管理して運転
するガスタービンの運転方法に係るものである。
ワラーを有する燃焼ノズルを用いたガスタービンの運転
方法であって、ノズル部差圧の最低管理値を定め、負荷
の減少によりノズル部差圧が最低管理値より低くなるこ
とが予想される場合に、燃料に該燃料よりも容量あたり
の発熱量が低い燃料ガス又はスチームを混入させ、常に
ノズル部差圧を最低管理値より大きい値に管理して運転
するガスタービンの運転方法に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】スワラーとは、燃焼ノズルの先端
にノズルの一部を覆うように設けられた整流板である。
にノズルの一部を覆うように設けられた整流板である。
【0009】ノズル部差圧とは、燃焼ノズルの孔の内部
(燃料の流れ方向に関して、孔の上流)の圧力と孔の外
部の圧力の差である。差圧の測定のためには、圧力計を
用いる。
(燃料の流れ方向に関して、孔の上流)の圧力と孔の外
部の圧力の差である。差圧の測定のためには、圧力計を
用いる。
【0010】本発明においては、ノズル部差圧の最低管
理値を定め、負荷の減少によりノズル部差圧が最低管理
値より低くなることが予想される場合に、燃料に該燃料
よりも容量あたりの発熱量が低い燃料ガス又はスチーム
を混入させ、常にノズル部差圧を最低管理値より大きい
値に管理して運転することを特徴とする。
理値を定め、負荷の減少によりノズル部差圧が最低管理
値より低くなることが予想される場合に、燃料に該燃料
よりも容量あたりの発熱量が低い燃料ガス又はスチーム
を混入させ、常にノズル部差圧を最低管理値より大きい
値に管理して運転することを特徴とする。
【0011】ノズル部差圧の最低管理値は、定常的継続
運転によりスワラーにカーボンが付着する差圧より大き
い値と設定するのがよく、たとえば数ケ月の継続運転中
のノズル部差圧と運転後のスワラーへのカーボンを付着
を調べればよい。最低管理値は、燃料、ノズル、負荷変
動等のタービンの運転条件に依存するので、個々のター
ビンについて決定する必要がある。
運転によりスワラーにカーボンが付着する差圧より大き
い値と設定するのがよく、たとえば数ケ月の継続運転中
のノズル部差圧と運転後のスワラーへのカーボンを付着
を調べればよい。最低管理値は、燃料、ノズル、負荷変
動等のタービンの運転条件に依存するので、個々のター
ビンについて決定する必要がある。
【0012】負荷が低下すればノズル部差圧が低下する
が、本発明においては負荷の減少によりノズル部差圧が
最低管理値より低くなることが予想される場合に、燃料
に該燃料よりも容量あたりの発熱量が低い燃料ガス又は
スチームを混入させ、常にノズル部差圧を最低管理値よ
り大きい値に管理して運転するのである。このことによ
り、前記の本発明が解決しようとする課題を解決するこ
とができる。燃料に容量あたりの発熱量が低い燃料ガス
又はスチームを混入させるためには、燃料供給ラインの
ノズル接続部付近にその燃料よりも容量あたりの発熱量
が低い燃料ガスの供給ライン又はスチーム供給ラインを
接続しておけばよい。スチームとしては、圧力1.9〜
2.25MPaG、温度235〜330℃のものが好ま
しい。
が、本発明においては負荷の減少によりノズル部差圧が
最低管理値より低くなることが予想される場合に、燃料
に該燃料よりも容量あたりの発熱量が低い燃料ガス又は
スチームを混入させ、常にノズル部差圧を最低管理値よ
り大きい値に管理して運転するのである。このことによ
り、前記の本発明が解決しようとする課題を解決するこ
とができる。燃料に容量あたりの発熱量が低い燃料ガス
又はスチームを混入させるためには、燃料供給ラインの
ノズル接続部付近にその燃料よりも容量あたりの発熱量
が低い燃料ガスの供給ライン又はスチーム供給ラインを
接続しておけばよい。スチームとしては、圧力1.9〜
2.25MPaG、温度235〜330℃のものが好ま
しい。
【0013】本発明は、負荷の変動が大きく、また少量
の不飽和炭化水素を含有する飽和炭化水素を燃料とする
場合に、特に効果が大きい。燃料としては、たとえばプ
ロピレン10容量%以上を含有するプロパンをあげるこ
とができる。
の不飽和炭化水素を含有する飽和炭化水素を燃料とする
場合に、特に効果が大きい。燃料としては、たとえばプ
ロピレン10容量%以上を含有するプロパンをあげるこ
とができる。
【0014】次に、本発明の作用について説明する。本
発明者らは、スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガス
タービンにおいて、少量の不飽和炭化水素を含有する飽
和炭化水素を燃料とし、かつ負荷の変動を伴う運転を行
った場合に、タービンの動翼にエロージョンが発生する
ことを認めた。そして、その原因について検討を進め、
低負荷時(本発明のノズル部差圧が最低管理値以下の場
合に対応する。)にスワラー部にカーボンが付着し、高
負荷となったときに該付着したカーボンが燃焼ガスによ
り吹き飛ばされ、該吹き飛ばされたカーボンが動翼に衝
突することにより動翼にエロージョンを生じるとの結論
に達した。本発明者等は、更にその対策について検討を
進め、本発明に到達したものである。本発明よると、ノ
ズル部差圧の最低管理値を定め、負荷の減少によりノズ
ル部差圧が最低管理値より低くなることが予想される場
合に、燃料に該燃料よりも容量あたりの発熱量が低い燃
料ガス又はスチームを混入させ、常にノズル部差圧を最
低管理値より大きい値に管理して運転するため、スワラ
ー部にカーボンが付着することがなく、よって動翼のエ
ロージョンも発生しないのである。
発明者らは、スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガス
タービンにおいて、少量の不飽和炭化水素を含有する飽
和炭化水素を燃料とし、かつ負荷の変動を伴う運転を行
った場合に、タービンの動翼にエロージョンが発生する
ことを認めた。そして、その原因について検討を進め、
低負荷時(本発明のノズル部差圧が最低管理値以下の場
合に対応する。)にスワラー部にカーボンが付着し、高
負荷となったときに該付着したカーボンが燃焼ガスによ
り吹き飛ばされ、該吹き飛ばされたカーボンが動翼に衝
突することにより動翼にエロージョンを生じるとの結論
に達した。本発明者等は、更にその対策について検討を
進め、本発明に到達したものである。本発明よると、ノ
ズル部差圧の最低管理値を定め、負荷の減少によりノズ
ル部差圧が最低管理値より低くなることが予想される場
合に、燃料に該燃料よりも容量あたりの発熱量が低い燃
料ガス又はスチームを混入させ、常にノズル部差圧を最
低管理値より大きい値に管理して運転するため、スワラ
ー部にカーボンが付着することがなく、よって動翼のエ
ロージョンも発生しないのである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、ス
ワラーを有する燃焼ノズルを用いたガスタービンの運転
方法であって、燃焼時にカーボンを発生し易い不飽和炭
化水素を含有する燃料を用い、かつ負荷変動を伴う運転
を行った場合にも、動翼にエロ-ジョンを発生すること
がなく、長期的な安定運転が可能であるガスタービンの
運転方法を提供することができた。
ワラーを有する燃焼ノズルを用いたガスタービンの運転
方法であって、燃焼時にカーボンを発生し易い不飽和炭
化水素を含有する燃料を用い、かつ負荷変動を伴う運転
を行った場合にも、動翼にエロ-ジョンを発生すること
がなく、長期的な安定運転が可能であるガスタービンの
運転方法を提供することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 スワラーを有する燃焼ノズルを用いたガ
スタービンの運転方法であって、ノズル部差圧の最低管
理値を定め、負荷の減少によりノズル部差圧が最低管理
値より低くなることが予想される場合に、燃料に該燃料
よりも容量あたりの発熱量が低い燃料ガス又はスチーム
を混入させ、常にノズル部差圧を最低管理値より大きい
値に管理して運転するガスタービンの運転方法。 - 【請求項2】 ノズル部差圧の最低管理値が、定常的継
続運転によりスワラーにカーボンを付着する差圧より大
きい値である請求項1記載の運転方法。 - 【請求項3】 燃料が、プロピレン10容量%以上を含
有するプロパンである請求項1記載の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001063018A JP2002266661A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | ガスタービンの運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001063018A JP2002266661A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | ガスタービンの運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002266661A true JP2002266661A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18922071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001063018A Pending JP2002266661A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | ガスタービンの運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002266661A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2390481A3 (en) * | 2010-05-25 | 2017-12-20 | General Electric Company | System for fuel and diluent control |
-
2001
- 2001-03-07 JP JP2001063018A patent/JP2002266661A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2390481A3 (en) * | 2010-05-25 | 2017-12-20 | General Electric Company | System for fuel and diluent control |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6205118B2 (ja) | 柔軟な負荷のもとでタービンシステムの運転を最適化する方法および装置 | |
US8048577B2 (en) | Hydrogen generator with a combustor with a control unit | |
CN101793197B (zh) | 用于控制低能量燃料的热值的方法和设备 | |
KR20060108237A (ko) | 고체 산화물 연료 전지/터빈 하이브리드 발전 시스템 작동방법, 발전 시스템 및 시스템 제어기 | |
JP2010169092A (ja) | 一時的事象の間にタービンのパワー出力を増加させるためのシステムおよび方法 | |
CN102374034A (zh) | 用于在燃料控制系统中补偿燃烧效率的方法 | |
JP6000220B2 (ja) | シーケンシャル燃焼部を備えたガスタービンの運転方法、及び、当該方法によって運転されるガスタービン | |
US10669959B2 (en) | Control device, system, control method, power control device, gas turbine, and power control method | |
JP2002168135A (ja) | 燃料加湿装置の制御 | |
US20230250737A1 (en) | Hydrogen and oxygen supplemental firing for combined-cycle facility | |
CN114645777A (zh) | 用于改进燃烧涡轮调节能力的系统和方法 | |
JP2014070636A (ja) | Co2の排出を管理するための方法およびシステム | |
JP6827744B2 (ja) | タービンシステムの過渡的な排出温度制御 | |
JP2002266661A (ja) | ガスタービンの運転方法 | |
JP2011256788A (ja) | ガスタービン | |
JP5537887B2 (ja) | 非チョークバルブを有するターボ機械を運転する方法及びシステム | |
JP2004028098A (ja) | 1軸形ガスタービンの火炎温度の制御及び調節システム | |
JPH076416B2 (ja) | 2種類の燃料を使用するガスタ−ビンの燃料切替装置 | |
JP2002138856A (ja) | ガスタービン燃料制御装置 | |
EP2087545A1 (en) | Fuel cell system including reliable air supply line | |
JP5787651B2 (ja) | ガスタービン設備、及びその燃料温度管理方法 | |
JP2002266660A (ja) | ガスタービンの運転方法 | |
JP3975672B2 (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JPS60160574A (ja) | 燃料電池発電用タ−ボコンプレツサシステム | |
JP2011038478A (ja) | ガスタービンエンジンの制御装置とその制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080128 |