JP2002266284A - 紙製容器素材及びその製造方法並びに紙製容器 - Google Patents

紙製容器素材及びその製造方法並びに紙製容器

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JP2002266284A
JP2002266284A JP2001063189A JP2001063189A JP2002266284A JP 2002266284 A JP2002266284 A JP 2002266284A JP 2001063189 A JP2001063189 A JP 2001063189A JP 2001063189 A JP2001063189 A JP 2001063189A JP 2002266284 A JP2002266284 A JP 2002266284A
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Masaki Terada
正樹 寺田
Kiyoshi Abe
清 阿部
Nobuyuki Yoshiyama
信行 吉山
Eishin Miyake
英信 三宅
Kunio Yamauchi
邦夫 山内
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Nissin Food Products Co Ltd
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TOMEN CHEMICAL CO Ltd
Nissin Food Products Co Ltd
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂で構成されたコート層を設けなくて
も、紙で構成された容器本体における防湿性や耐水性等
を十分に向上させて、食品収容容器等として好適に利用
できるようにすると共に、容器を使用した後における処
理も簡単に行えて、環境を害するということがない紙製
容器を提供する。 【解決手段】 紙製の容器基材1aの少なくとも片面
に、天然ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然
樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材
料とを含むコート層1bを設けた紙製容器素材1を用い
て紙製容器10を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インスタントラ
ーメン、インスタントうどん、インスタント焼きそば、
インスタントスープ、飲料等を収容させる食品収容容器
等に用いられる紙製容器及びこの紙製容器に使用する紙
製容器素材やその製造方法に係り、特に、容器を使用し
た後における処理が簡単で、環境を害するということが
なく、また食品収容容器等として好適に利用できるよう
にした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インスタントラーメン、インスタ
ントうどん、インスタント焼そば、インスタントスープ
等を収納させる食品収容容器としては、一般に、その容
器本体を発泡樹脂や各種の合成樹脂で構成したものが多
く用いられていた。
【0003】しかし、このように発泡樹脂や各種の合成
樹脂で構成された容器本体は、一般に分解されにくく、
このため、このような食品収容容器を使用した後は、こ
れを回収して焼却処分したり、リサイクルすることが必
要であった。
【0004】また、上記のような合成樹脂で構成された
食品収容容器は、その成分の一部が溶出することも指摘
されている。
【0005】このため、近年においては、上記のような
食品収容容器の容器本体を紙で構成したものも用いられ
るようになってきた。
【0006】しかし、容器本体を紙だけで構成した場
合、この容器本体における防湿性や耐水性が悪く、この
食品収容容器内に食品を保存している間に、外部の湿気
が容器本体を通して食品収容容器内に入り込み、収容し
ている食品が水分を吸収して湿ったり、また食品収容容
器の容器本体に熱湯等を入れて食品を食する場合に、こ
の熱湯が容器本体から漏れ出したりするという問題があ
った。
【0007】このため、従来においては、一般に、紙で
構成された容器本体にポリエチレン等の合成樹脂で構成
されたコート層を設け、容器本体における防湿性や耐水
性等を高めるようにしたものが用いられていた。
【0008】しかし、このように紙で構成された容器本
体にポリエチレン等の合成樹脂で構成されたコート層を
設けた場合、容器本体を合成樹脂で構成した場合と同様
の問題が生じ、食品収容容器を使用した後の処理が問題
になった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、インスタ
ントラーメン、インスタントうどん、インスタント焼き
そば、インスタントスープ、飲料等を収容させる食品収
容容器等に使用される容器における上記のような様々な
問題を解決することを課題とするものである。
【0010】そして、この発明においては、上記のよう
に紙で構成された容器本体を用いた場合において、従来
のようにポリエチレン等の合成樹脂で構成されたコート
層を設けなくても、紙で構成された容器本体における防
湿性や耐水性等が十分に高められて、食品収容容器等と
して好適に利用できるようにすると共に、容器に使用す
る全ての材質を安全性の高い天然又はその誘導体で構成
し、容器を使用した後における処理も簡単に行えて、環
境を害するということがないようにすることを課題とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、紙製容器に用いる紙製
容器素材として、紙製の容器基材の少なくとも片面に、
天然ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹
脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材料
とを含むコート層を設けたものを開発したのである。
【0012】そして、この発明における紙製容器素材の
ように、紙製の容器基材に、天然ゴム又はその誘導体
と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれら
の誘導体から選択される材料とを含むコート層を設けた
場合、これらの材料は全て天然又はその誘導体であって
自然に分解されるため、この紙製容器素材を用いた紙製
容器を使用した後の処理が簡単に行えて、環境を害する
ということもない。
【0013】ここで、この発明における紙製容器素材に
おいて、上記のように紙製の容器基材の片面に天然ゴム
又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワック
ス類及びこれらの誘導体から選択される材料とを含むコ
ート層を設けるようにしたのは、天然ゴム又はその誘導
体だけを用いた場合、紙製の容器基材にコート層がうま
く付着されず、コート層が紙製の容器基材から剥離しや
すくなると共に、このコート層が粘着性を有するように
なるためである。一方、紙浸透性を有する天然樹脂,ワ
ックス類及びこれらの誘導体から選択される材料だけを
用いた場合には、この紙製容器素材を熱シール等によっ
て紙製容器に成形するとき、このコート層がひび割れし
て、耐水性や防湿性を十分に向上させることができなく
なるためである。
【0014】そして、この発明における紙製容器素材の
ように、紙製の容器基材の片面に天然ゴム又はその誘導
体と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれ
らの誘導体から選択される材料とを適当に選択してコー
ト層を設けるようにすると、紙製の容器基材からコート
層が剥離するのが抑制されるようになると共に、コート
層における粘着性も少なくなり、またこの紙製容器素材
を熱シール等によって紙製容器に成形することも行える
ようになり、さらに耐水性や防湿性も十分に向上する。
【0015】ここで、上記の紙浸透性を有する天然樹
脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材料
としては、例えば、エステルガム,ダンマル,コーパ
ル,コーパイババルサム,ベンゾインガム,乳香,オポ
パナックス,サンダラック,グアヤック,マスチック,
ミルラ,レチェデバカ,カウリガム,ロジン,ファーバ
ルサム,エレミ,チクル,ジェルトン,ソルバ,ペリー
ジョ,ベネズエラチクル,ニガーグッタ,ニスペロ,チ
クブル,チルテ,グッタカチュラ,ツヌー,ソルビン
バ,クラウンガム,マッサランドバチョコレート,マッ
サランドババラタ,バラタ,ロジデインハ,グアユー
レ,グッタペルカ,ガッタパーチャー,シェラック,オ
ウリキュウリロウ,カルナバロウ,キャリデリラロウ,
ゲイロウ,コメヌカロウ,サトウキビロウ,ミツロウ,
モクロウ,モンタンロウ,油糧種子ロウ,ラノリンから
なる群から選択される少なくとも一種を用いることがで
き、特に、エステルガム,ミツロウ,カルナバロウ,ガ
ッタパーチャー,ジェルトンを用いると、紙製容器素材
における上記のような特性がさらに向上されるようにな
る。さらに、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及
びこれらの誘導体から選択される材料として、エステル
ガムを用いると、熱シールが向上して、紙製容器の成形
が容易に行えるようになる。
【0016】また、上記のように天然ゴム又はその誘導
体と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれ
らの誘導体から選択される材料とを含むコート層を設け
るにあたり、天然ゴム又はその誘導体の割合が多くなり
過ぎると、紙製の容器基材からコート層が剥離しやすく
なると共に、コート層における粘着性も高くなる。一
方、天然ゴム又はその誘導体の割合が少なくなり過ぎる
と、耐水性や防湿性が低下する。このため、上記のコー
ト層中における天然ゴム又はその誘導体の割合を70重
量%以下にすることが好ましく、より好ましくは、コー
ト層中における天然ゴム又はその誘導体の割合を20〜
50重量%の範囲にする。
【0017】さらに、この発明における紙製容器素材に
おいて、紙製の容器基材の片面に設けられた上記のコー
ト層の上や、このコート層と反対側の面に耐水性及び耐
油性を有する材料で構成された第2コート層を設ける
と、この紙製容器素材における水分等を透過がさらに抑
制されるようになると共に耐油性も向上する。
【0018】ここで、上記の耐水性及び耐油性を有する
材料としては、シェラックや澱粉誘導体や澱粉の脂肪酸
エステル等を用いることができる。
【0019】そして、上記のような紙製容器素材を製造
するにあたっては、天然ゴム又はその誘導体と、紙浸透
性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体か
ら選択される材料とを含むコート用塗液を、紙製の容器
基材の少なくとも片面に塗布して乾燥させるようにして
製造することができる。
【0020】ここで、天然ゴム又はその誘導体と、紙浸
透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体
から選択される材料とを含むコート用塗液としては、天
然ゴム又はその誘導体と、上記の紙浸透性を有する天然
樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材
料とを溶融させたコート用塗液を用いることもできる
が、この場合、このコート用塗液を紙製の容器基材に塗
布することが困難であるため、天然ゴム又はその誘導体
と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれら
の誘導体から選択される材料とを適当な溶媒に溶解させ
たコート用塗液を用いることが好ましい。ここで、天然
ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワ
ックス類及びこれらの誘導体から選択される材料とを溶
解させる溶媒としては、例えば、シクロヘキサン、トル
エン等の非極性有機溶媒を用いることができる。
【0021】また、この発明における紙製容器において
は、紙製の容器本体の少なくとも内周面に、天然ゴム又
はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス
類及びこれらの誘導体から選択される材料とを含むコー
ト層を設けるようにしたのである。
【0022】そして、この発明における紙製容器のよう
に、紙製の容器本体の内周面に上記のようなコート層を
設けるようにすると、このコート層が紙製の容器本体か
ら剥離するのが抑制されると共に、コート層における粘
着性も少なくなり、またこのコート層によって紙製容器
における耐水性や防湿性が十分に向上し、この紙製容器
内に食品を保存している間に、外部の湿気が容器本体を
通して紙製容器内に入り込み、収容している食品が水分
を吸収して湿ったり、またこの容器本体内に熱湯や水等
を入れて食品を食する場合に、熱湯や水等が容器本体か
ら漏れ出したりするのも防止される。
【0023】ここで、上記のように紙製の容器本体の内
周面に、天然ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を有する
天然樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択され
る材料とを含むコート層を設けるにあたっては、この発
明における上記の紙製容器素材を用いて熱シール等によ
って紙製容器の容器本体を成形する他、すでに成形され
た容器本体の内周面に上記のようなコート用塗液をスプ
レー塗布させて、コート層を設けるようにすることも可
能である。
【0024】さらに、この発明における紙製容器におい
て、紙製の容器本体に設けられたコート層の上や容器本
体の外周面に、耐水性及び耐油性を有する材料で構成さ
れた第2コート層を設けると、この紙製容器内への水分
の透過がより一層抑制されると共に耐油性も向上され
る。
【0025】そして、上記の耐水性及び耐油性を有する
材料としては、シェラックや澱粉誘導体や澱粉の脂肪酸
エステル等を用いることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
紙製容器素材及び紙製容器を添付図面に基づいて具体的
に説明する。
【0027】この実施形態における紙製容器素材1にお
いては、図1に示すように、紙製の容器基材1aの片面
に、天然ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然
樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材
料とを含むコート用塗液を塗布し、これを乾燥させて、
紙製の容器基材1aの片面に、天然ゴム又はその誘導体
と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれら
の誘導体から選択される材料とを含むコート層1bを設
けるようにしている。
【0028】また、この実施形態において、紙製容器1
0を製造するにあたっては、図2に示すように、上記の
紙製容器素材1におけるコート層1bが内周側に位置す
るようにして、この紙製容器素材1を下方に向かってテ
ーパー状に収縮した筒状に巻き、同図の左側に示すよう
に2層になった重なり部分Xを熱シールして容器本体1
1の胴部11aを形成する。そして、この胴部11aの
底部内に上記の紙製容器素材1を用いた底蓋11bを入
れ、この底蓋11bにおけるコート層1bが容器本体1
1の胴部11aにおけるコート層1bと接触するように
して、これらのコート層1b,1bを熱シールして、容
器本体11の胴部11aの底部に底蓋11bを取り付け
るようにする。
【0029】また、この実施形態における紙製容器10
を食品収容容器として使用する場合には、図3に示すよ
うに、上記の容器本体11内に食品2を収容させた後、
この容器本体11の上部の開口部12を適当な蓋材13
によって密閉させるようにする。
【0030】このようにすると、この紙製容器10内に
食品2を保存している間に、外部の湿気が容器本体10
を通して紙製容器10内に入り込むのが、容器本体10
の内周側に設けられたコート層1bによって抑制され、
収容している食品2が水分を吸収して湿ったりするのが
防止されると共に、この容器本体11内に熱湯等を入れ
て食品2を食する場合に、熱湯が容器本体11から漏れ
出したりするのも防止される。
【0031】なお、この実施形態における紙製容器素材
1においては、紙製の容器基材1aの片面に、天然ゴム
又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワック
ス類及びこれらの誘導体から選択される材料とを含むコ
ート層1bを設けるようにしただけであるが、図4
(A)に示すように、紙製の容器基材1aにおいてコー
ト層1bが設けられた面と反対側の面にシェラックや澱
粉誘導体等の耐水性及び耐油性を有する材料で構成され
た第2コート層1cを設けるようにしたり、図4(B)
に示すように、紙製の容器基材1aに設けられたコート
層1bの上に上記の第2コート層1cを設けるようにす
ることも可能である。
【0032】そして、このような第2コート層1cが設
けられた各紙製容器素材1を用い、上記のコート層1b
が内周側に位置するようにして紙製容器10を製造する
ことも可能である。
【0033】ここで、上記のような第2コート層1cが
設けられた紙製容器素材1を用いて紙製容器10を製造
すると、この紙製容器10における耐油性や耐水性がさ
らにが向上し、外部の湿気が容器本体10を通して紙製
容器10内に入り込むのが抑制されるようになり、収容
している食品2が水分を吸収して湿ったりするのが一層
防止されると共に、紙製容器10内に熱湯や水等を入れ
て食品を食する場合に、熱湯や水等が容器本体10から
しみ出したりするのも一層防止される。
【0034】次に、紙製の容器基材1aに設けるコート
層1bの種類を変更させた実験を行い、コート層11b
に用いる紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこ
れらの誘導体から選択される材料の種類や天然ゴム又は
その誘導体の割合等についての検討を行った。
【0035】(実験例A1〜A9)実験例A1〜A9に
おいては、紙製の容器基材として、240g/m2 の厚
紙を用いるようにした。
【0036】また、この紙製の容器基材の片面にコート
層を設けるにあたり、天然ゴムと、紙浸透性を有する天
然樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される
材料として軟化点Tmが120℃のエステルガムを用
い、天然ゴムとこのエステルガムとを下記の表1に示す
割合にし、これらをシクロヘキサンに溶解させて天然ゴ
ムとエステルガムとの合計の割合が20重量%になった
各コート用塗液を調製した。
【0037】そして、このように調製した各コート用塗
液をそれぞれ上記の紙製の容器基材の片面にバーコータ
ー#40(R.D.スペシャル社製)を用いて塗布し、
これを風乾させた後、再度バーコーター#40(R.
D.スペシャル社製)を用いて各コート用塗液を塗布
し、これを風乾させ、紙製の容器基材の片面に各コート
層を形成して、実験例A1〜A9の各紙製容器素材を得
た。
【0038】次いで、上記のようにして得た実験例A1
〜A9の各紙製容器素材について、それぞれ熱シール
性、透湿度、耐熱水性、コート層の剥離性及びコート層
の粘着性の評価を行った。
【0039】ここで、熱シール性については、紙製容器
素材に設けられたコート層相互を重ね合わせ、インパル
スシーラー(HUJI IMUPULSE Co.,L
td. HUJI IMUPULSE Sealer)
を用い、接着部の温度を180℃にして熱シールし、そ
の接着状態を調べ、接着状態が良好な場合を○、十分に
は接着されていない場合を×で、下記の表1に示した。
【0040】また、透湿度については、各紙製容器素材
で構成した各袋体内にそれぞれ50gの塩化カルシウム
を入れて、各袋体を密閉し、温度40℃、湿度90%の
恒温恒湿器内に24時間保存した後、重量の増加を求
め、1日における単位面積当たりの重量増加分を透湿度
(g/m2 ・日)として、下記の表1に示した。
【0041】また、耐水性については、各紙製容器素材
を用いて作製した各容器内に100℃の熱水を入れて、
20分間放置して、容器からの熱水の漏れを調べ、漏れ
が生じなかった場合を○、容器が僅かに膨潤した場合を
△、漏れが生じた場合を×で、下記の表1に示した。
【0042】また、コート層の剥離性については、各紙
製容器素材に設けられたコート層を指でこすり、コート
層が剥離しなかった場合を○、コート層が僅かに剥離し
た場合を△、コート層が剥離した場合を×で、下記の表
1に示した。
【0043】また、コート層の粘着性については、各紙
製容器素材に設けられたコート層を手で触れ、べたつき
感がなかった場合を○、べたつき感が少し有るが気にな
らない程度の場合を△、べたつき感があった場合を×
で、下記の表1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】この結果から明らかなように、天然ゴム
と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれら
の誘導体から選択される材料として軟化点Tmが120
℃のエステルガムとを用いてコート層を設ける場合にお
いて、コート層中における天然ゴムの量が多くなりすぎ
ると、コート層が剥離しやすくなると共に、コート層に
おける粘着性も高くなる一方、天然ゴムの量が少なくな
りすぎると、熱シール性や耐水性や防湿性が低下した。
そして、コート層中における天然ゴムの量を20〜50
重量%の範囲にした場合には、熱シール性、透湿度、耐
熱水性、コート層の剥離性及びコート層の粘着性の何れ
の特性にも優れたコート層が得られた。
【0046】(実験例A10〜A12)実験例A10〜
A12においても、紙製の容器基材としては、実験例A
1〜A9の場合と同じ240g/m2 の厚紙を用いるよ
うにした。
【0047】そして、この紙製の容器基材の片面にコー
ト層を設けるにあたり、実験例A10においては、天然
ゴムと軟化点Tmが109℃のエステルガムとを用い、
実験例A11においては、天然ゴムと軟化点Tmが12
0℃のエステルガムと軟化点Tmが109℃のエステル
ガムとを用い、実験例A12においては、天然ゴムと軟
化点Tmが93℃のエステルガムとを用い、天然ゴムと
これらのエステルガムとを下記の表2に示す割合にし、
これらをそれぞれシクロヘキサンに溶解させて、天然ゴ
ムとエステルガムとの合計の割合が20重量%になった
各コート用塗液を調製した。
【0048】そして、このように調製した各コート用塗
液を用い、上記の実験例A1〜A9の場合と同様にし
て、紙製の容器基材の片面に各コート層を形成して、実
験例A10〜A12の各紙製容器素材を得た。
【0049】次いで、上記のようにして得た実験例A1
0〜A12の各紙製容器素材についても、上記の実験例
A1〜A9の場合と同様にして、熱シール性、透湿度、
耐熱水性、コート層の剥離性及びコート層の粘着性の評
価を行い、その結果を下記の表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】この結果、天然ゴムの量を同じにした場合
において、軟化点Tmの異なるエステルガムを用いてコ
ート層を設けた紙製容器素材を比較すると、軟化点Tm
が120℃のエステルガムを用いてコート層を設けた紙
製容器素材は、軟化点Tmが109℃のエステルガムを
用いてコート層を設けた紙製容器素材や軟化点Tmが9
3℃のエステルガムを用いてコート層を設けた紙製容器
素材に比べて、透湿度が少なくなっていた。
【0052】(実験例B1〜B7)実験例B1〜B7に
おいても、紙製の容器基材としては、実験例A1〜A9
の場合と同じ240g/m2 の厚紙を用いるようにし
た。
【0053】そして、この紙製の容器基材の片面にコー
ト層を設けるにあたり、実験例B1〜B6においては、
天然ゴムと、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及
びこれらの誘導体から選択される材料として軟化点Tm
が77℃のロジンとを用い、天然ゴムとこのロジンとを
下記の表3に示す割合にし、これらをそれぞれシクロヘ
キサンに溶解させて、天然ゴムとロジンとの合計の割合
が20重量%になった各コート用塗液を調製した。
【0054】そして、このように調製した各コート用塗
液を用い、上記の実験例A1〜A9の場合と同様にし
て、紙製の容器基材の片面に各コート層を形成して、実
験例B1〜B7の各紙製容器素材を得た。
【0055】次いで、上記のようにして得た実験例B1
〜B7の各紙製容器素材についても、上記の実験例A1
〜A9の場合と同様にして、熱シール性、透湿度、耐熱
水性、コート層の剥離性及びコート層の粘着性の評価を
行い、その結果を下記の表3に示した。
【0056】
【表3】
【0057】この結果、紙浸透性を有する天然又はその
誘導体からなる材料に軟化点Tmが77℃のロジンを用
いてコート層を形成した紙製容器素材は、エステルガム
を用いてコート層を形成した紙製容器素材と同様に、耐
水性や剥離性は良好であったか、熱シール性やコート層
の粘着性は劣っていた。しかし、このような欠点は、コ
ート層を厚くするか、他の天然樹脂やワックス類を混合
させるか、コート層の上に接着性を有する第2コート層
を設けることによって改善することが可能である。
【0058】(実験例C1〜C7)実験例C1〜C7に
おいても、紙製の容器基材としては、実験例A1〜A9
の場合と同じ240g/m2 の厚紙を用いるようにし
た。
【0059】ここで、この紙製の容器基材の片面にコー
ト層を設けるにあたり、実験例C1においては、天然ゴ
ムと、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれ
らの誘導体から選択される材料として融点が78〜84
℃のカルナバロウを用いるようにし、また実験例C2〜
C7においては、天然ゴムと、紙浸透性を有する天然樹
脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材料
として融点が78〜84℃のカルナバロウと軟化点Tm
が109℃のエステルガム又は軟化点Tmが120℃の
エステルガムとを組み合わせたものを用いるようにし
た。
【0060】そして、天然ゴムとカルナバロウと軟化点
Tmが109℃のエステルガムと軟化点Tmが120℃
のエステルガムとを下記の表4に示す割合にし、これら
をそれぞれシクロヘキサンに溶解させて、天然ゴムと紙
浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれらの誘導
体から選択される材料との合計の割合が20重量%にな
った各コート用塗液を調製した。
【0061】そして、このように調製した各コート用塗
液を用い、上記の実験例A1〜A9の場合と同様にし
て、紙製の容器基材の片面に各コート層を形成して、実
験例C1〜C7の各紙製容器素材を得た。
【0062】次いで、上記のようにして得た実験例C1
〜C7の各紙製容器素材についても、上記の実験例A1
〜A9の場合と同様にして、熱シール性、透湿度、耐熱
水性、コート層の剥離性及びコート層の粘着性の評価を
行い、その結果を下記の表4に示した。
【0063】
【表4】
【0064】この結果、紙浸透性を有する天然樹脂,ワ
ックス類及びこれらの誘導体から選択される材料とし
て、融点が78〜84℃のカルナバロウだけを用いてコ
ート層を形成した紙製容器素材は、エステルガムを用い
てコート層を形成した紙製容器素材に比べて、熱シール
性や耐水性が悪くなっていたが、カルナバロウとエステ
ルガムとを組み合わせて使用すると、熱シール性や耐水
性が改善された。
【0065】(実験例D1〜D3)実験例D1〜D3に
おいても、紙製の容器基材としては、実験例A1〜A9
の場合と同じ240g/m2 の厚紙を用いるようにし
た。
【0066】そして、この紙製の容器基材の片面にコー
ト層を設けるにあたり、実験例D1,D2においては、
天然ゴムと、天然樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体
から選択される材料として融点が66〜70℃のキャン
デリラワックスとを、実験例D3においては、天然ゴム
と、上記のキャンデリラワックスと、軟化点Tmが12
0℃のエステルガムとを、下記の表5に示す割合にし、
これらをそれぞれシクロヘキサンに溶解させて、天然ゴ
ムと、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれ
らの誘導体から選択される材料との合計の割合が20重
量%になった各コート用塗液を調製した。
【0067】そして、このように調製した各コート用塗
液を用い、上記の実験例A1〜A9の場合と同様にし
て、紙製の容器基材の片面に各コート層を形成して、実
験例D1〜D3の各紙製容器素材を得た。
【0068】次いで、上記のようにして得た実験例D1
〜D3の各紙製容器素材についても、上記の実験例A1
〜A9の場合と同様にして、熱シール性、透湿度、耐熱
水性、コート層の剥離性及びコート層の粘着性の評価を
行い、その結果を下記の表5に示した。
【0069】
【表5】
【0070】この結果、紙浸透性を有する天然樹脂,ワ
ックス類及びこれらの誘導体から選択される材料に融点
が66〜70℃のキャンデリラワックスを用いてコート
層を形成した紙製容器素材は、エステルガムを用いてコ
ート層を形成した紙製容器素材に比べて、熱シール性や
耐水性やコート層の粘着性が悪くなっていたが、キャン
デリラワックスとエステルガムとを組み合わせて使用す
ると耐水性が改善されており、さらにエステルガムの割
合を多くすると、上記のカルナバロウとエステルガムと
を組み合わせ場合と同様に、熱シール性やコート層の粘
着性も改善されると考えられる。
【0071】(実験例E1〜E3)実験例E1〜E3に
おいても、紙製の容器基材としては、実験例A1〜A9
の場合と同じ240g/m2 の厚紙を用いるようにし
た。
【0072】また、この実験例E1〜E3においては、
紙製の容器基材の片面にコート層を設けるにあたり、天
然ゴムと、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及び
これらの誘導体から選択される材料として融点が軟化点
Tmが120℃のエステルガムを用い、天然ゴムとこの
エステルガムとを75:25の重量比にし、これをシク
ロヘキサンに溶解させて40重量%になったコート用塗
液を調製し、このコート用塗液を、それぞれ上記の紙製
の容器基材の片面にバーコーター#40(R.D.スペ
シャル社製)を用いて塗布し、これを風乾させた。
【0073】そして、実験例E1においては、上記のよ
うにして紙製の容器基材の片面にコート層を設けたもの
を紙製容器素材として用いるようにした。
【0074】一方、実験例E2においては、シェラック
をエタノールに25重量%の割合になるように溶解させ
た第2コート用塗液を調製し、この第2コート用塗液を
上記のコート層の上にバーコーター#40(R.D.ス
ペシャル社製)を用いて塗布し、これを風乾させて、上
記のコート層の上に第2コート層を設けたものを紙製容
器素材として用いるようにした。
【0075】また、実験例E3においては、シェラック
をエタノールに50重量%の割合になるように溶解させ
た第2コート用塗液を調製し、この第2コート用塗液を
上記のコート層とは反対側の面にバーコーター#40
(R.D.スペシャル社製)を用いて塗布し、これを風
乾させて、上記のコート層と反対側の面に第2コート層
を設けたものを紙製容器素材として用いるようにした。
【0076】次いで、上記のようにして得た実験例E1
〜E3の各紙製容器素材についても、上記の実験例A1
〜A9の場合と同様にして、熱シール性、耐熱水性、透
湿度の評価を行うと共に、さらに耐油性の評価を行い、
これらの結果を下記の表6に示した。
【0077】ここで、耐油性の評価については、上記の
各紙製容器素材のコート層が設けられた側の面に、青色
に着色したテルペン油を滴下して1時間放置し、各紙製
容器素材の反対側の面に青色に着色したテルペン油がし
み出しているかを調べ、しみ出していない場合を○、し
み出している場合を×で示した。
【0078】
【表6】
【0079】この結果、紙製の容器基材にコート層の他
にシェラックを用いた第2コート層を設けた実験例E
2,E3の紙製容器素材は、第2コート層を設けた実験
例E1の紙製容器素材に比べて耐油性が向上していた。
【0080】さらに、紙製の容器基材に設けたコート層
と反対側の面にシェラックを用いた第2コート層を設け
た実験例E3の紙製容器素材においては、実験例E1,
E3の紙製容器素材に比べて透湿度が小さくなって、防
湿性が向上していた。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明において
は、紙製容器に用いる紙製容器素材として、紙製の容器
基材の少なくとも片面に、天然ゴム又はその誘導体と、
紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及びこれらの誘
導体から選択される材料とを含むコート層を設けたもの
を用いるようにしたため、この紙製容器素材が自然に分
解されるようになり、この紙製容器素材を用いて紙製容
器を製造した場合において、この紙製容器を使用した後
の処理が容易に行えて、環境を害するということがなく
なった。
【0082】また、紙製の容器基材の片面に天然ゴム又
はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス
類及びこれらの誘導体から選択される材料とを適当に選
択してコート層を設けるようにすると、紙製の容器基材
からコート層が剥離するのが抑制されるようになると共
に、コート層における粘着性も少なくなり、またこの紙
製容器素材を熱シール等によって紙製容器に成形するこ
とも容易に行えるようになり、さらに耐水性や防湿性も
十分に向上した。
【0083】そして、この発明における紙製容器のよう
に、容器本体の内周面に、天然ゴム又はその誘導体と、
紙浸透性を有する天然又はその誘導体からなる適当な材
料とを含むコート層を設けると、この紙製容器に食品を
保存した場合にも、外部の湿気が容器本体を通して紙製
容器内に入り込むのが防止され、収容している食品が水
分を吸収して湿ったりするのが抑制されると共に、この
容器本体内に熱湯や水等を入れて食品を食する場合に、
熱湯や水等が容器本体から漏れ出したりするということ
も防止され、インスタントラーメン、インスタントうど
ん、インスタント焼きそば、インスタントスープ、飲料
等を収容させる食品収容容器として好適に利用できるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る紙製容器素材の断
面説明図である。
【図2】図1に示す実施形態の紙製容器素材を用いて製
造した紙製容器の断面説明図である。
【図3】図2に示す紙製容器内に食品を収容させて密閉
させた状態を示した断面説明図である。
【図4】上記の実施形態に係る紙製容器素材にさらに第
2コート層を設けた変更例の断面説明図である。
【符号の説明】
1 紙製容器素材 1a 容器基材 1b コート層 1c 第2コート層 10 紙製容器 11 容器本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 正樹 大阪市淀川区西中島4丁目1番1号 日清 食品株式会社内 (72)発明者 阿部 清 東京都千代田区丸ノ内3丁目8番1号 株 式会社トーメンケミカル内 (72)発明者 吉山 信行 大阪市淀川区西中島4丁目1番1号 日清 食品株式会社内 (72)発明者 三宅 英信 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 山内 邦夫 大阪市淀川区西中島4丁目1番1号 日清 食品株式会社内 Fターム(参考) 4L055 AG43 AG44 AG50 AG51 AG52 AH23 AH37 AJ01 AJ02 BE08 BE09 EA32 FA11 FA13 FA19 FA20 GA05 GA47 GA48

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製の容器基材の少なくとも片面に、天
    然ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹脂,
    ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材料とを
    含むコート層が設けられてなることを特徴とする紙製容
    器素材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した紙製容器素材におい
    て、上記の紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及び
    これらの誘導体から選択される材料が、エステルガム,
    ダンマル,コーパル,コーパイババルサム,ベンゾイン
    ガム,乳香,オポパナックス,サンダラック,グアヤッ
    ク,マスチック,ミルラ,レチェデバカ,カウリガム,
    ロジン,ファーバルサム,エレミ,チクル,ジェルト
    ン,ソルバ,ペリージョ,ベネズエラチクル,ニガーグ
    ッタ,ニスペロ,チクブル,チルテ,グッタカチュラ,
    ツヌー,ソルビンバ,クラウンガム,マッサランドバチ
    ョコレート,マッサランドババラタ,バラタ,ロジデイ
    ンハ,グアユーレ,グッタペルカ,ガッタパーチャー,
    シェラック,オウリキュウリロウ,カルナバロウ,キャ
    リデリラロウ,ゲイロウ,コメヌカロウ,サトウキビロ
    ウ,ミツロウ,モクロウ,モンタンロウ,油糧種子ロ
    ウ,ラノリンからなる群から選択される少なくとも一種
    であることを特徴とする紙製容器素材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した紙製容器素材におい
    て、上記の紙浸透性を有する天然樹脂,ワックス類及び
    これらの誘導体から選択される材料が、エステルガムで
    あることを特徴とする紙製容器素材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載した紙
    製容器素材において、上記のコート層中における天然ゴ
    ム又はその誘導体の割合が70重量%以下であることを
    特徴とする紙製容器素材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した紙製容器素材におい
    て、上記のコート層中における天然ゴム又はその誘導体
    の割合が20〜50重量%の範囲であることを特徴とす
    る紙製容器素材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載した紙
    製容器素材において、上記の紙製の容器基材の片面に設
    けられた上記のコート層の上と、このコート層と反対側
    の面との少なくとも一方に、耐水性及び耐油性を有する
    材料で構成された第2コート層が設けられてなることを
    特徴とする紙製容器素材。
  7. 【請求項7】 天然ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を
    有する天然樹脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選
    択される材料とを含むコート用塗液を、紙製の容器基材
    の少なくとも片面に塗布して乾燥させることを特徴とす
    る紙製容器素材の製造方法。
  8. 【請求項8】 紙製の容器本体の少なくとも内周面に、
    天然ゴム又はその誘導体と、紙浸透性を有する天然樹
    脂,ワックス類及びこれらの誘導体から選択される材料
    とを含むコート層が設けられてなることを特徴とする紙
    製容器。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載した紙製容器において、
    上記の紙製の容器本体のコート層の上と、容器本体の外
    周面との少なくとも一方に、耐水性及び耐油性を有する
    材料で構成された第2コート層が設けられてなることを
    特徴とする紙製容器。
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