JP2002265702A - プラスチック成形体 - Google Patents
プラスチック成形体Info
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- JP2002265702A JP2002265702A JP2001062811A JP2001062811A JP2002265702A JP 2002265702 A JP2002265702 A JP 2002265702A JP 2001062811 A JP2001062811 A JP 2001062811A JP 2001062811 A JP2001062811 A JP 2001062811A JP 2002265702 A JP2002265702 A JP 2002265702A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形が容易で、成形後の後加工が容易で、さ
らに複雑な形状に合わせて施工することができ、炭の持
つ優れた特性を発揮させることのできるプラスチック成
形体を提供しようとする。 【解決手段】従来の所定の形状を有するプラスチック成
形体にかわって、該形状を有するプラスチック発泡成形
体と、プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備
え、該プラスチック発泡成形体の一面に一様分布した穴
が設けられているものとした。
らに複雑な形状に合わせて施工することができ、炭の持
つ優れた特性を発揮させることのできるプラスチック成
形体を提供しようとする。 【解決手段】従来の所定の形状を有するプラスチック成
形体にかわって、該形状を有するプラスチック発泡成形
体と、プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備
え、該プラスチック発泡成形体の一面に一様分布した穴
が設けられているものとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成型
体に係る。特に成形体を構成する材料に特徴のあるプラ
スチック発泡成型体を有するラスチック成型体に関す
る。
体に係る。特に成形体を構成する材料に特徴のあるプラ
スチック発泡成型体を有するラスチック成型体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、炭(特に木材炭や竹炭等)は、そ
の多孔質性や単位体積あたりの表面積が大きいことか
ら、消臭性能、除菌性能、防虫性能等の性質に着目さ
れ、多くの用途(例えば、消臭剤)に利用されてきた。
また、最近では、炭のもつ電磁波遮蔽性能にも注目があ
つまっている。
の多孔質性や単位体積あたりの表面積が大きいことか
ら、消臭性能、除菌性能、防虫性能等の性質に着目さ
れ、多くの用途(例えば、消臭剤)に利用されてきた。
また、最近では、炭のもつ電磁波遮蔽性能にも注目があ
つまっている。
【0003】そこで、炭のこれらの性質を、建築材料や
電子機器ケーシング等に付加する試みが為されている。
例えば、特開2000−220225号では、裏板、細
流状植物炭を詰め込んだハニカム、多孔質表板とを重ね
合わせ縫合糸で一体化した抗菌調湿パネルが開示されて
いる。この構成により、新建材から発生する有害ガスの
除去、過湿下で発生するカビ、ダニの防止、乾燥下での
呼吸系疾患を複合効果を有する抗菌調湿パネルにより、
住宅の室内環境改善をしようとする。また、特開平8−
204383号では、電子機器本体をケーシングに内蔵
した電子機器において、通気性および透湿性を備えた不
燃布間に木粉炭を挟み固定もしくは織り込み固定して得
た不要電磁波遮断材をケーシングの内部に張り止めて成
る不要電磁波遮断機能を備えた電子機器が開示されてい
る。この構成により、ケーシングの内面に張り止めた不
要電磁波遮断材中の木粉炭により不要電磁波の遮蔽をな
し、他の機器の故障や誤作動を防止しようとする。
電子機器ケーシング等に付加する試みが為されている。
例えば、特開2000−220225号では、裏板、細
流状植物炭を詰め込んだハニカム、多孔質表板とを重ね
合わせ縫合糸で一体化した抗菌調湿パネルが開示されて
いる。この構成により、新建材から発生する有害ガスの
除去、過湿下で発生するカビ、ダニの防止、乾燥下での
呼吸系疾患を複合効果を有する抗菌調湿パネルにより、
住宅の室内環境改善をしようとする。また、特開平8−
204383号では、電子機器本体をケーシングに内蔵
した電子機器において、通気性および透湿性を備えた不
燃布間に木粉炭を挟み固定もしくは織り込み固定して得
た不要電磁波遮断材をケーシングの内部に張り止めて成
る不要電磁波遮断機能を備えた電子機器が開示されてい
る。この構成により、ケーシングの内面に張り止めた不
要電磁波遮断材中の木粉炭により不要電磁波の遮蔽をな
し、他の機器の故障や誤作動を防止しようとする。
【0004】これらに共通するのは、炭の粒径よりもこ
まかい目をもつ通気性のある特定素材で炭をつつみこん
で炭が外部にこぼれない様にして、炭のもつ優れた特性
を発揮させようとしている点である。
まかい目をもつ通気性のある特定素材で炭をつつみこん
で炭が外部にこぼれない様にして、炭のもつ優れた特性
を発揮させようとしている点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特定素材を切
ると炭が漏れてしまう不具合がある。また、設置する形
状に合わせて後加工することができないし、自由な形状
にすることができないという不具合がある。例えば、特
開2000−220225号の抗菌調湿パネルを建物の
形状に合わせて切ると、ハニカムから細流状植物炭が漏
れだしてしまう。また、例えば、特開平8−20438
3号の不要電磁波遮断材では、複雑な形状をしたケーシ
ングの内面に合うように不要電磁波遮断材をつくるのが
容易でないし、ケーシングの形状に合わせて切ると、不
燃布から木粉炭が漏れる。
ると炭が漏れてしまう不具合がある。また、設置する形
状に合わせて後加工することができないし、自由な形状
にすることができないという不具合がある。例えば、特
開2000−220225号の抗菌調湿パネルを建物の
形状に合わせて切ると、ハニカムから細流状植物炭が漏
れだしてしまう。また、例えば、特開平8−20438
3号の不要電磁波遮断材では、複雑な形状をしたケーシ
ングの内面に合うように不要電磁波遮断材をつくるのが
容易でないし、ケーシングの形状に合わせて切ると、不
燃布から木粉炭が漏れる。
【0006】本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出さ
れたもので、成形が容易で、成形後の後加工が容易で、
さらに複雑な形状に合わせて施工することができ、炭の
持つ優れた特性を発揮させることのできるプラスチック
成形体を提供しようとする。
れたもので、成形が容易で、成形後の後加工が容易で、
さらに複雑な形状に合わせて施工することができ、炭の
持つ優れた特性を発揮させることのできるプラスチック
成形体を提供しようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る所定の形状を有するプラスチック成形
体は、該形状を有するプラスチック発泡成形体と、プラ
スチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備えるものと
した。上記本発明の構成により、プラスチック発泡成形
体は所定の形状を有し、形状は自由に成形され、容易に
後加工される。炭の粉が、該プラスチック発泡成形体に
混入し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有す
るので、プラスチック成形体が、形状を自由に成形さ
れ、容易に後加工され、さらに防臭、除菌、防虫又は電
磁波遮蔽をすることができる。
め、本発明に係る所定の形状を有するプラスチック成形
体は、該形状を有するプラスチック発泡成形体と、プラ
スチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備えるものと
した。上記本発明の構成により、プラスチック発泡成形
体は所定の形状を有し、形状は自由に成形され、容易に
後加工される。炭の粉が、該プラスチック発泡成形体に
混入し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有す
るので、プラスチック成形体が、形状を自由に成形さ
れ、容易に後加工され、さらに防臭、除菌、防虫又は電
磁波遮蔽をすることができる。
【0008】本発明に係るプラスチック成形体は、さら
に該プラスチック発泡成形体の一面に一様分布した穴が
設けられているものとした。上記本発明の構成により、
一様分布した穴がプラスチック発泡成形体の一面に設け
られ、外気がプラスチック発泡成形体の中に取り込まれ
て炭の粉と接触でき、その炭の粉が防臭、除菌、防虫又
は電磁波遮蔽の性質を有するので、プラスチック成形体
が、外気の防臭、除菌若、防虫又は電磁波遮蔽をするこ
とができる。
に該プラスチック発泡成形体の一面に一様分布した穴が
設けられているものとした。上記本発明の構成により、
一様分布した穴がプラスチック発泡成形体の一面に設け
られ、外気がプラスチック発泡成形体の中に取り込まれ
て炭の粉と接触でき、その炭の粉が防臭、除菌、防虫又
は電磁波遮蔽の性質を有するので、プラスチック成形体
が、外気の防臭、除菌若、防虫又は電磁波遮蔽をするこ
とができる。
【0009】また、本発明に係る定型の形状を有する畳
心材は、該形状を有するプラスチック発泡成形体と、プ
ラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備えるもの
とした。上記本発明の構成により、畳心材のプラスチッ
ク発泡成形体は、定型の形状を有し、その形状は自由に
成形され、容易に後加工される。炭の粉が、該成形体に
混入し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有す
るので、畳心材が、形状を自由に成形され、容易に後加
工され、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽をすることが
できる。
心材は、該形状を有するプラスチック発泡成形体と、プ
ラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備えるもの
とした。上記本発明の構成により、畳心材のプラスチッ
ク発泡成形体は、定型の形状を有し、その形状は自由に
成形され、容易に後加工される。炭の粉が、該成形体に
混入し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有す
るので、畳心材が、形状を自由に成形され、容易に後加
工され、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽をすることが
できる。
【0010】本発明に係る畳心材は、さらにプラスチッ
ク発泡成形体の一面に一様分布した穴が設けられている
ものとした。上記本発明の構成により、一様分布した穴
が畳心材のプラスチック発泡成形体の一面に設けられ、
外気が穴からプラスチック発泡成形体の中に取り込まれ
炭の粉と接触でき、炭の粉が防臭、除菌、防虫又は電磁
波遮蔽の性質を有するので、畳心材が、外気の防臭、除
菌、防虫又は電磁波遮蔽をすることができる。
ク発泡成形体の一面に一様分布した穴が設けられている
ものとした。上記本発明の構成により、一様分布した穴
が畳心材のプラスチック発泡成形体の一面に設けられ、
外気が穴からプラスチック発泡成形体の中に取り込まれ
炭の粉と接触でき、炭の粉が防臭、除菌、防虫又は電磁
波遮蔽の性質を有するので、畳心材が、外気の防臭、除
菌、防虫又は電磁波遮蔽をすることができる。
【0011】また、本発明に係る定型の形状を有する建
物用壁材は、該形状を有するプラスチック発泡成形体
と、該プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備
えるものとした。上記本発明の構成により、プラスチッ
ク発泡成形体は所定の形状を有し、その形状は自由に成
形され、容易に後加工される。炭の粉が、該プラスチッ
ク発泡成形体に混入し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮
蔽の性質を有するので、建物用壁材が、その形状を自由
に成形され、容易に後加工され、防臭、除菌、防虫又は
電磁波遮蔽をすることができる。
物用壁材は、該形状を有するプラスチック発泡成形体
と、該プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備
えるものとした。上記本発明の構成により、プラスチッ
ク発泡成形体は所定の形状を有し、その形状は自由に成
形され、容易に後加工される。炭の粉が、該プラスチッ
ク発泡成形体に混入し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮
蔽の性質を有するので、建物用壁材が、その形状を自由
に成形され、容易に後加工され、防臭、除菌、防虫又は
電磁波遮蔽をすることができる。
【0012】本発明に係る建物用壁材は、さらに該プラ
スチック発泡成形体の一面に一様分布した穴が設けられ
ているものとした。上記本発明の構成により、一様分布
した穴が該プラスチック発泡成形体の一面に設けられ、
外気が穴からプラスチック発泡成形体の中に取り込まれ
炭の粉と接触でき、防臭、除菌、防虫、電磁波遮蔽効果
を奏するので、建物用壁材が、外気の防臭、除菌、防虫
と電磁波遮蔽をすることができる。
スチック発泡成形体の一面に一様分布した穴が設けられ
ているものとした。上記本発明の構成により、一様分布
した穴が該プラスチック発泡成形体の一面に設けられ、
外気が穴からプラスチック発泡成形体の中に取り込まれ
炭の粉と接触でき、防臭、除菌、防虫、電磁波遮蔽効果
を奏するので、建物用壁材が、外気の防臭、除菌、防虫
と電磁波遮蔽をすることができる。
【0013】また、本発明に係る所定の外観を有するプ
ラスチック成形体は、該外観を有するプラスチック成形
層と、プラスチック発泡成形体と該プラスチック発泡成
形体に混入した炭の粉とを有するプラスチック発泡成型
層とを備え、プラスチック発泡成型層がプラスチック成
型層の一面を覆っているものとした。上記本発明の構成
により、プラスチック成形体のプラスチック成形層が、
所定の外観を有し、炭の粉が、プラスチック成形体のプ
ラスチック発泡成型層に混入し、防臭、除菌、防虫又は
電磁波遮蔽の性質を有し、プラスチック発泡成型層がプ
ラスチック成型層の一面を覆うので、プラスチック成形
体が、所定の外観を有し、防臭、除菌、防虫又は電磁波
遮蔽をすることができる。
ラスチック成形体は、該外観を有するプラスチック成形
層と、プラスチック発泡成形体と該プラスチック発泡成
形体に混入した炭の粉とを有するプラスチック発泡成型
層とを備え、プラスチック発泡成型層がプラスチック成
型層の一面を覆っているものとした。上記本発明の構成
により、プラスチック成形体のプラスチック成形層が、
所定の外観を有し、炭の粉が、プラスチック成形体のプ
ラスチック発泡成型層に混入し、防臭、除菌、防虫又は
電磁波遮蔽の性質を有し、プラスチック発泡成型層がプ
ラスチック成型層の一面を覆うので、プラスチック成形
体が、所定の外観を有し、防臭、除菌、防虫又は電磁波
遮蔽をすることができる。
【0014】また、本発明に係る電子機器を内部に納め
るための所定の外観を有する電子機器用ケーシングは、
該外観を有するケーシング本体とプラスチック発泡成形
体と該プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを有
するプラスチック発泡成形層とを備え、プラスチック発
泡成形層が、ケーシング本体の内側の面を覆っているも
のとした。上記本発明の構成により、電子機器用ケーシ
ングのケーシング本体が、所定の外観を有し、プラスチ
ック発泡成形層が、ケーシング本体の内側の面を覆い、
炭の粉が、電子機器用ケーシングのプラスチック発泡成
型層に混入し、防臭、除菌、防虫、電磁波遮蔽の性質を
有しているので、電子機器用ケーシングが、所定の外観
を有し、内部に納められた電子機器から外部へ出ようと
する電磁波を遮蔽し、外部から内部へ入ろうとする電磁
波を遮蔽できる。
るための所定の外観を有する電子機器用ケーシングは、
該外観を有するケーシング本体とプラスチック発泡成形
体と該プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを有
するプラスチック発泡成形層とを備え、プラスチック発
泡成形層が、ケーシング本体の内側の面を覆っているも
のとした。上記本発明の構成により、電子機器用ケーシ
ングのケーシング本体が、所定の外観を有し、プラスチ
ック発泡成形層が、ケーシング本体の内側の面を覆い、
炭の粉が、電子機器用ケーシングのプラスチック発泡成
型層に混入し、防臭、除菌、防虫、電磁波遮蔽の性質を
有しているので、電子機器用ケーシングが、所定の外観
を有し、内部に納められた電子機器から外部へ出ようと
する電磁波を遮蔽し、外部から内部へ入ろうとする電磁
波を遮蔽できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共
通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。本発明の第一の実施形態は畳の心材に本発明を適
用した例である。図1は、本発明の第一の実施形態の概
念図である。
を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共
通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。本発明の第一の実施形態は畳の心材に本発明を適
用した例である。図1は、本発明の第一の実施形態の概
念図である。
【0016】畳10は、畳表面11と畳心材12と畳裏
面14とを備える。畳表面11と畳裏面14とは従来の
ものと同じなので説明を省略する。畳心材12は、畳の
構造体であって、炭とプラスチックの混合物の発泡成形
体でできている。発泡成形体は、畳の所定寸法と所定の
厚みを持ち、プラスチック発泡成形体と、該成形体に混
入した炭の粉とからなる。プラスチックは、例えば発泡
ポリエチレン、発泡ポリスチレンまたは発泡ウレタンで
ある。気泡は、独立気泡または連続気泡である。炭は、
粉体状の木材炭や竹炭であり、成形体に混入している。
炭は、白炭、黒炭のどちらでもよいが、白炭であるのが
好ましい。炭の粉の平均直径は、気泡の平均の大きさよ
りも小さく、気泡の平均直径の1/10以下であるのが
好ましい。一般には、炭の粉体は300メッシュ〜50
0メッシュ程度がある。この程度の大きさの炭であれ
ば、炭の粉が気泡の内壁に均一に露出し、炭の機能を十
分に発揮できる。穴13が、心材12の畳表面11に接
する面に、一様に設けられている。成形体の気泡が独立
気泡である場合に、穴があるのが特に好ましい。また連
続気泡であっても、成形体の表面の気泡が塞がっている
場合に、穴があるのが好ましい。穴は、発泡成形時につ
いていても、発泡成型後に付けても良いが、発泡成型後
に付けるのが好ましい。また穴は心材の厚さ方向に貫通
しても、貫通していなくともよいが、畳心材の断熱性能
を重視する場合は、穴は貫通しないのが好ましい。穴の
形状は、例えば所定の深さのある針穴状でもよいし、数
mm〜数cmの直径の穴でも良い。
面14とを備える。畳表面11と畳裏面14とは従来の
ものと同じなので説明を省略する。畳心材12は、畳の
構造体であって、炭とプラスチックの混合物の発泡成形
体でできている。発泡成形体は、畳の所定寸法と所定の
厚みを持ち、プラスチック発泡成形体と、該成形体に混
入した炭の粉とからなる。プラスチックは、例えば発泡
ポリエチレン、発泡ポリスチレンまたは発泡ウレタンで
ある。気泡は、独立気泡または連続気泡である。炭は、
粉体状の木材炭や竹炭であり、成形体に混入している。
炭は、白炭、黒炭のどちらでもよいが、白炭であるのが
好ましい。炭の粉の平均直径は、気泡の平均の大きさよ
りも小さく、気泡の平均直径の1/10以下であるのが
好ましい。一般には、炭の粉体は300メッシュ〜50
0メッシュ程度がある。この程度の大きさの炭であれ
ば、炭の粉が気泡の内壁に均一に露出し、炭の機能を十
分に発揮できる。穴13が、心材12の畳表面11に接
する面に、一様に設けられている。成形体の気泡が独立
気泡である場合に、穴があるのが特に好ましい。また連
続気泡であっても、成形体の表面の気泡が塞がっている
場合に、穴があるのが好ましい。穴は、発泡成形時につ
いていても、発泡成型後に付けても良いが、発泡成型後
に付けるのが好ましい。また穴は心材の厚さ方向に貫通
しても、貫通していなくともよいが、畳心材の断熱性能
を重視する場合は、穴は貫通しないのが好ましい。穴の
形状は、例えば所定の深さのある針穴状でもよいし、数
mm〜数cmの直径の穴でも良い。
【0017】次に、心材の作り方の一例を説明する。プ
ラスチックと炭の粉末の混合物を加熱溶融する。その混
合物の中に発泡剤を注入する。混練し適温に冷却して型
のなかに押し出す。押し出しと同時に発泡剤が気化して
気泡を発生し、冷えると、型の形状の発泡成形体とな
る。プラスチックの中に炭の粉末が混じったプラスチッ
ク発泡成形体をつくることができる。別の作り方の一例
を説明する。プラスチックを加熱溶融する。その中に発
泡剤と炭の粉末の混合物を注入する。混練し適温に冷却
して型のなかに押し出す。押し出しと同時に発泡剤が気
化して気泡を発生し、冷えると、型の形状の発泡成形体
となる。多くの炭の粉末が発泡成形体の気泡の中にはい
ったプラスチック発泡成形体をつくることができる。プ
ラスチック発泡成形体が型から出された後で、その一面
の全体に一様に穴を空ける。穴の直径は特に大きい必要
はなく、外気がプラスチック発泡成形体の内部に通れる
ようであればよい。プラスチックの種類は特に限定され
ないが、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン等
が価格の面から行って一般的である。
ラスチックと炭の粉末の混合物を加熱溶融する。その混
合物の中に発泡剤を注入する。混練し適温に冷却して型
のなかに押し出す。押し出しと同時に発泡剤が気化して
気泡を発生し、冷えると、型の形状の発泡成形体とな
る。プラスチックの中に炭の粉末が混じったプラスチッ
ク発泡成形体をつくることができる。別の作り方の一例
を説明する。プラスチックを加熱溶融する。その中に発
泡剤と炭の粉末の混合物を注入する。混練し適温に冷却
して型のなかに押し出す。押し出しと同時に発泡剤が気
化して気泡を発生し、冷えると、型の形状の発泡成形体
となる。多くの炭の粉末が発泡成形体の気泡の中にはい
ったプラスチック発泡成形体をつくることができる。プ
ラスチック発泡成形体が型から出された後で、その一面
の全体に一様に穴を空ける。穴の直径は特に大きい必要
はなく、外気がプラスチック発泡成形体の内部に通れる
ようであればよい。プラスチックの種類は特に限定され
ないが、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン等
が価格の面から行って一般的である。
【0018】次に、この心材12を用いた畳の効果につ
いて説明する。心材の弾力性により自然素材の感触のあ
る畳となる。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤等から出
る化学揮発成分が、畳の心材に空けられた無数の穴や、
連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の気泡中に入
り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用により分
解される。
いて説明する。心材の弾力性により自然素材の感触のあ
る畳となる。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤等から出
る化学揮発成分が、畳の心材に空けられた無数の穴や、
連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の気泡中に入
り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用により分
解される。
【0019】次に本発明の第二の実施形態を説明する。
本発明の第二の実施形態は、建物用壁材に本発明を適用
した例である。図2は、本発明の第二の実施形態の概念
図である。
本発明の第二の実施形態は、建物用壁材に本発明を適用
した例である。図2は、本発明の第二の実施形態の概念
図である。
【0020】建物用壁材20は、炭とプラスチックの混
合物の発泡成形体である。発泡成形体は、通常の建物用
壁材の所定寸法と所定の厚みを持ち、プラスチック発泡
成形体と、該プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉
とからなる。プラスチックは、例えば発泡ポリエチレ
ン、発泡ポリスチレンまたは発泡ウレタンである。気泡
は、独立気泡または連続気泡であるが、独立気泡が好ま
しい。炭は、粉体状の木材炭や竹炭であり、成形体に混
入している。炭は、白炭、黒炭のどちらでもよいが、白
炭の方が好ましい。炭の粉の平均直径は、気泡の平均の
大きさよりも小さく、気泡の平均直径の1/10以下で
あるのが好ましい。一般には、炭の粉体は300メッシ
ュ〜500メッシュ程度がある。この程度の大きさの炭
であれば、炭の粉が気泡の内壁に均一に露出し、炭の機
能を十分に発揮できる。穴22が、建物用壁材20の一
面に、一様に設けられている。成形体の気泡が独立気泡
である場合に、穴があるのが特に好ましい。また連続気
泡であっても、成形体の表面の気泡がつぶれている場合
にも、穴があるのが好ましい。穴は、発泡成形時の型に
ついていても、発泡成型後に付けても良いが、発泡成型
後に付けるのが好ましい。また穴は建物用壁材20の厚
さ方向に貫通しても、貫通していなくともよいが、建物
用壁材20の断熱性能を重視する場合は、穴は貫通しな
いのが好ましい。穴の形状は、例えば所定の深さのある
針穴状でもよいし、数mm〜数cmの直径の穴でも良
い。
合物の発泡成形体である。発泡成形体は、通常の建物用
壁材の所定寸法と所定の厚みを持ち、プラスチック発泡
成形体と、該プラスチック発泡成形体に混入した炭の粉
とからなる。プラスチックは、例えば発泡ポリエチレ
ン、発泡ポリスチレンまたは発泡ウレタンである。気泡
は、独立気泡または連続気泡であるが、独立気泡が好ま
しい。炭は、粉体状の木材炭や竹炭であり、成形体に混
入している。炭は、白炭、黒炭のどちらでもよいが、白
炭の方が好ましい。炭の粉の平均直径は、気泡の平均の
大きさよりも小さく、気泡の平均直径の1/10以下で
あるのが好ましい。一般には、炭の粉体は300メッシ
ュ〜500メッシュ程度がある。この程度の大きさの炭
であれば、炭の粉が気泡の内壁に均一に露出し、炭の機
能を十分に発揮できる。穴22が、建物用壁材20の一
面に、一様に設けられている。成形体の気泡が独立気泡
である場合に、穴があるのが特に好ましい。また連続気
泡であっても、成形体の表面の気泡がつぶれている場合
にも、穴があるのが好ましい。穴は、発泡成形時の型に
ついていても、発泡成型後に付けても良いが、発泡成型
後に付けるのが好ましい。また穴は建物用壁材20の厚
さ方向に貫通しても、貫通していなくともよいが、建物
用壁材20の断熱性能を重視する場合は、穴は貫通しな
いのが好ましい。穴の形状は、例えば所定の深さのある
針穴状でもよいし、数mm〜数cmの直径の穴でも良
い。
【0021】次に、建物用断熱材20の作り方は畳心材
10の作り方と同じなので説明を省略する。
10の作り方と同じなので説明を省略する。
【0022】次に、この建物用壁材の効果について説明
する。建物用壁材の断熱効果により冷房暖房効果の優れ
た部屋を提供できる。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤
等から出る化学揮発成分が、建物用壁材の心材に空けら
れた無数の穴や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成
形体の気泡中に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその
触媒作用により分解される。
する。建物用壁材の断熱効果により冷房暖房効果の優れ
た部屋を提供できる。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤
等から出る化学揮発成分が、建物用壁材の心材に空けら
れた無数の穴や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成
形体の気泡中に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその
触媒作用により分解される。
【0023】次に、本発明の第三の実施形態を説明す
る。本発明の第三の実施形態はヘルメットに本発明を適
用した例である。図3は、本発明の第三の実施形態の概
念図である。
る。本発明の第三の実施形態はヘルメットに本発明を適
用した例である。図3は、本発明の第三の実施形態の概
念図である。
【0024】ヘルメット30は、外殻31と内材32と
緩衝材33とを備える。外殻31は、へルメットの外側
を構成し、強度のあるプラスチックでつくられ、表面に
デザインが施されている。緩衝材33は、人間の頭部と
直接接触し、事故時の衝突の衝撃から頭部を保護する部
品であり、従来のものと同じである。内材32の衝撃吸
収能力分だけ、厚さを薄くしても良い。内材32は、外
皮31の内面を覆っており、炭とプラスチックの混合物
の発泡成形体である。発泡成形体は、外皮の内面に沿っ
て所定の厚みを持ち、内部に無数の気泡を含んだプラス
チック製の成形体と、該成形体に混入した炭の粉とから
なる。プラスチックは、例えば発泡ポリエチレン、発泡
ポリスチレンまたは発泡ウレタンである。気泡は、独立
気泡または連続気泡である。炭は、粉体状の木材炭や竹
炭であり、成形体に混入している。炭は、白炭、黒炭の
どちらでもよいが、白炭の方が好ましい。炭の粉の平均
直径は、気泡の平均の大きさよりも小さく、気泡の平均
直径の1/10以下であるのが好ましい。一般には、炭
の粉体は300メッシュ〜500メッシュ程度がある。
この程度の大きさの炭であれば、炭の粉が気泡の内壁に
均一に露出し、炭の機能を十分に発揮できる。気泡が独
立気泡である場合は、内側の面の全体には、一様に穴が
あいている。穴は、発泡成形時の型についていても、発
泡成型後に付けても良いが、発泡成型後に付けるのが好
ましい。また穴は心材の厚さ方向に貫通しても、貫通し
ていなくともよい。穴の形状は、例えば所定の深さのあ
る針穴状でもよいし、数mm〜数cmの直径の穴でも良
い。
緩衝材33とを備える。外殻31は、へルメットの外側
を構成し、強度のあるプラスチックでつくられ、表面に
デザインが施されている。緩衝材33は、人間の頭部と
直接接触し、事故時の衝突の衝撃から頭部を保護する部
品であり、従来のものと同じである。内材32の衝撃吸
収能力分だけ、厚さを薄くしても良い。内材32は、外
皮31の内面を覆っており、炭とプラスチックの混合物
の発泡成形体である。発泡成形体は、外皮の内面に沿っ
て所定の厚みを持ち、内部に無数の気泡を含んだプラス
チック製の成形体と、該成形体に混入した炭の粉とから
なる。プラスチックは、例えば発泡ポリエチレン、発泡
ポリスチレンまたは発泡ウレタンである。気泡は、独立
気泡または連続気泡である。炭は、粉体状の木材炭や竹
炭であり、成形体に混入している。炭は、白炭、黒炭の
どちらでもよいが、白炭の方が好ましい。炭の粉の平均
直径は、気泡の平均の大きさよりも小さく、気泡の平均
直径の1/10以下であるのが好ましい。一般には、炭
の粉体は300メッシュ〜500メッシュ程度がある。
この程度の大きさの炭であれば、炭の粉が気泡の内壁に
均一に露出し、炭の機能を十分に発揮できる。気泡が独
立気泡である場合は、内側の面の全体には、一様に穴が
あいている。穴は、発泡成形時の型についていても、発
泡成型後に付けても良いが、発泡成型後に付けるのが好
ましい。また穴は心材の厚さ方向に貫通しても、貫通し
ていなくともよい。穴の形状は、例えば所定の深さのあ
る針穴状でもよいし、数mm〜数cmの直径の穴でも良
い。
【0025】次に、内材32の作り方は畳心材10の作
り方と同じなので説明を省略する。発泡成型する際、外
皮31を型の外枠として使用することもできる。
り方と同じなので説明を省略する。発泡成型する際、外
皮31を型の外枠として使用することもできる。
【0026】次に、このヘルメットの効果について説明
する。頭部の汗の匂いやその他の悪臭や緩衝材33から
出る化学揮発成分が、内材32に空けられた無数の穴
や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の気泡中
に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用によ
り分解される。また、ヘルメットの内部の湿気を炭が吸
着するので、蒸れを防止できる。
する。頭部の汗の匂いやその他の悪臭や緩衝材33から
出る化学揮発成分が、内材32に空けられた無数の穴
や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の気泡中
に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用によ
り分解される。また、ヘルメットの内部の湿気を炭が吸
着するので、蒸れを防止できる。
【0027】次に、第四の実施形態を説明する。本発明
の第四の実施形態は電子機器ケーシングに本発明を適用
した例である。図4は、本発明の第四の実施形態の概念
図である。
の第四の実施形態は電子機器ケーシングに本発明を適用
した例である。図4は、本発明の第四の実施形態の概念
図である。
【0028】電子機器ケーシング40は、ケーシング本
体41と内材42とを備える。ケーシング本体41は、
ケーシングの外側を構成し、強度のあるプラスチックで
つくられ、表面にデザインが施されている。ケーシング
本体41の内面には、軽量化と強度向上のために無数の
リブが設けられている。電子機器43が、電子機器ケー
シング40の中に納められ、それ自身で電磁波を放射す
る。内材42は、ケーシング本体41の内面を覆ってお
り、炭とプラスチックの混合物の発泡成形体である。発
泡成形体は、ケーシング本体の内面に沿って所定の厚み
を持ち、内部に無数の気泡を含んだプラスチック製の成
形体と、該成形体に混入した炭の粉とからなる。プラス
チックは、例えば発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン
または発泡ウレタンである。気泡は、独立気泡または連
続気泡である。炭は、粉体状の木材炭や竹炭であり、成
形体に混入している。炭は、白炭、黒炭のどちらでもよ
いが、白炭の方が好ましい。炭の粉の平均直径は、気泡
の平均の大きさよりも小さく、気泡の平均直径の1/1
0以下であるのが好ましい。一般には、炭の粉体は30
0メッシュ〜500メッシュ程度がある。この程度の大
きさの炭であれば、炭の粉が気泡の内壁に均一に露出
し、炭の機能を十分に発揮できる。気泡が独立気泡であ
る場合は、内側の面の全体には、一様に穴があいてい
る。穴は、発泡成形時の型についていても、発泡成型後
に付けても良いが、発泡成型後に付けるのが好ましい。
また穴は心材の厚さ方向に貫通しても、貫通していなく
ともよい。穴の形状は、例えば所定の深さのある針穴状
でもよいし、数mm〜数cmの直径の穴でも良い。
体41と内材42とを備える。ケーシング本体41は、
ケーシングの外側を構成し、強度のあるプラスチックで
つくられ、表面にデザインが施されている。ケーシング
本体41の内面には、軽量化と強度向上のために無数の
リブが設けられている。電子機器43が、電子機器ケー
シング40の中に納められ、それ自身で電磁波を放射す
る。内材42は、ケーシング本体41の内面を覆ってお
り、炭とプラスチックの混合物の発泡成形体である。発
泡成形体は、ケーシング本体の内面に沿って所定の厚み
を持ち、内部に無数の気泡を含んだプラスチック製の成
形体と、該成形体に混入した炭の粉とからなる。プラス
チックは、例えば発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン
または発泡ウレタンである。気泡は、独立気泡または連
続気泡である。炭は、粉体状の木材炭や竹炭であり、成
形体に混入している。炭は、白炭、黒炭のどちらでもよ
いが、白炭の方が好ましい。炭の粉の平均直径は、気泡
の平均の大きさよりも小さく、気泡の平均直径の1/1
0以下であるのが好ましい。一般には、炭の粉体は30
0メッシュ〜500メッシュ程度がある。この程度の大
きさの炭であれば、炭の粉が気泡の内壁に均一に露出
し、炭の機能を十分に発揮できる。気泡が独立気泡であ
る場合は、内側の面の全体には、一様に穴があいてい
る。穴は、発泡成形時の型についていても、発泡成型後
に付けても良いが、発泡成型後に付けるのが好ましい。
また穴は心材の厚さ方向に貫通しても、貫通していなく
ともよい。穴の形状は、例えば所定の深さのある針穴状
でもよいし、数mm〜数cmの直径の穴でも良い。
【0029】次に、内材32の作り方は畳心材10の作
り方と同じなので説明を省略する。発泡成型する際、ケ
ーシング本体41を型の外枠として使用することもでき
る。
り方と同じなので説明を省略する。発泡成型する際、ケ
ーシング本体41を型の外枠として使用することもでき
る。
【0030】次に、この電子機器ケーシング40の効果
について説明する。電子機器ケーシング40は、外観を
美しくし、内部の電子部品を保護する。内材42が、電
子機器の放射する電磁波を遮へいし、電子機器ケーシン
グ40の外側に電磁波が漏れるのを防止する。また、外
部の電磁波が電子機器ケーシング40の内部にはいり、
電子部品を誤作動するのを防止する。また、内材42が
電子機器ケーシング40内の湿気を吸収し、電子部品に
結露するのを防止する。
について説明する。電子機器ケーシング40は、外観を
美しくし、内部の電子部品を保護する。内材42が、電
子機器の放射する電磁波を遮へいし、電子機器ケーシン
グ40の外側に電磁波が漏れるのを防止する。また、外
部の電磁波が電子機器ケーシング40の内部にはいり、
電子部品を誤作動するのを防止する。また、内材42が
電子機器ケーシング40内の湿気を吸収し、電子部品に
結露するのを防止する。
【0031】上述の第一の実施形態の畳の心材を用いれ
ば、心材の弾力性により自然素材の感触のある畳とな
る。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤等から出る化学揮
発成分が、畳の心材に空けられた無数の穴や、連続気泡
を伝ってプラスチック発泡成形体の中に入り、炭の粉末
に吸着され、さらにその触媒作用により分解され、快適
な畳を提供できる。上述の第二の実施形態の建物用壁材
を用いれば、建物用壁材の断熱効果により冷房暖房が効
率よくできる。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤等から
出る化学揮発成分が、建物用壁材の心材に空けられた無
数の穴や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の
中に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用に
より分解され、快適な建物をつくることのできる建物用
壁材を提供できる。上述の第三の実施形態のヘルメット
を用いれば、頭部の汗の匂いやその他の悪臭や緩衝材3
3から出る化学揮発成分が、内材32に空けられた無数
の穴や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の気
泡中に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用
により分解される。また、ヘルメットの内部の湿気を炭
が吸着するので、蒸れを防止でき、快適な状態で着用で
きるヘルメットを提供できる。上述の第四の実施形態の
電子機器ケーシングを用いれば、電子機器ケーシング4
0は、外観を美しくし、内部の電子部品を保護する。内
ケーシング42が、電子機器の放射する電磁波を遮へい
し、電子機器ケーシング40の外側に電磁波が漏れるの
を防止する。また、外部の電磁波が電子機器ケーシング
40の内部にはいり、電子部品を誤作動するのを防止す
る。また、電子機器ケーシング内の湿気を吸収し、電子
部品に結露するのを防止でき、優れた電子機器ケーシン
グを提供できる。
ば、心材の弾力性により自然素材の感触のある畳とな
る。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤等から出る化学揮
発成分が、畳の心材に空けられた無数の穴や、連続気泡
を伝ってプラスチック発泡成形体の中に入り、炭の粉末
に吸着され、さらにその触媒作用により分解され、快適
な畳を提供できる。上述の第二の実施形態の建物用壁材
を用いれば、建物用壁材の断熱効果により冷房暖房が効
率よくできる。さらに、室内の匂いや壁紙接着剤等から
出る化学揮発成分が、建物用壁材の心材に空けられた無
数の穴や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の
中に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用に
より分解され、快適な建物をつくることのできる建物用
壁材を提供できる。上述の第三の実施形態のヘルメット
を用いれば、頭部の汗の匂いやその他の悪臭や緩衝材3
3から出る化学揮発成分が、内材32に空けられた無数
の穴や、連続気泡を伝ってプラスチック発泡成形体の気
泡中に入り、炭の粉末に吸着され、さらにその触媒作用
により分解される。また、ヘルメットの内部の湿気を炭
が吸着するので、蒸れを防止でき、快適な状態で着用で
きるヘルメットを提供できる。上述の第四の実施形態の
電子機器ケーシングを用いれば、電子機器ケーシング4
0は、外観を美しくし、内部の電子部品を保護する。内
ケーシング42が、電子機器の放射する電磁波を遮へい
し、電子機器ケーシング40の外側に電磁波が漏れるの
を防止する。また、外部の電磁波が電子機器ケーシング
40の内部にはいり、電子部品を誤作動するのを防止す
る。また、電子機器ケーシング内の湿気を吸収し、電子
部品に結露するのを防止でき、優れた電子機器ケーシン
グを提供できる。
【0032】本発明は以上に述べた実施形態に限られる
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変
更が可能である。穴が、成形体の一面に一様に設けられ
ると説明したが、全面に設けられても一部の面に設けら
れても良い。貫通しない穴が両面から設けられても良
い。
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変
更が可能である。穴が、成形体の一面に一様に設けられ
ると説明したが、全面に設けられても一部の面に設けら
れても良い。貫通しない穴が両面から設けられても良
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の所定の形状
を有するプラスチック成形体は、その構成により、以下
の効果を有する。プラスチック発泡成形体の形状は自由
に成形され、容易に後加工され、炭の粉が、防臭、除
菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するので、プラスチ
ック成形体が、形状を自由に成形され、容易に後加工さ
れ、さらに防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽をすること
ができ、炭の優れた性質をプラスチック成形体に付加す
ることができる。また、外気がプラスチック発泡成形体
の中に取り込まれて炭の粉と接触でき、その炭の粉が防
臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するので、プ
ラスチック成形体が、外気の防臭、除菌若、防虫又は電
磁波遮蔽をすることができ、外気に対する炭の優れた性
質をプラスチック成形体に付加することができる。以上
説明したように本発明の定型の形状を有する畳心材は、
その構成により、以下の効果を有する。畳心材のプラス
チック発泡成形体の形状は自由に成形され、容易に後加
工され、炭の粉が、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の
性質を有するので、畳心材が、形状を自由に成形され、
容易に後加工され、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽を
することができ、炭の優れた性質を畳に付加することが
できる。また、外気が穴から成形体の中に取り込まれ炭
の粉と接触し、炭の粉が防臭、除菌、防虫又は電磁波遮
蔽の性質を有するので、畳心材が、外気の防臭、除菌、
防虫又は電磁波遮蔽をすることができ、外気に対する炭
の優れた性質を畳に付加することができる。以上説明し
たように本発明の定型の形状を有する建物用壁材は、そ
の構成により、以下の効果を有する。建物用壁材のプラ
スチック発泡成形体の形状は自由に成形され、容易に加
工され、炭の粉が、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の
性質を有するので、建物用壁材が、その形状を自由に成
形され、容易に後加工され、防臭、除菌、防虫又は電磁
波遮蔽をすることができ、炭の優れた性質を建物に付加
することができる。また、外気が穴からプラスチック発
泡成形体の中に取り込まれ炭の粉と接触し、炭の粉が防
臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するので、建
物用壁材が、外気の防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽を
することができ、外気に対する炭の優れた性質を建物に
付加することができる。以上説明したように本発明の所
定の外観を有するプラスチック成形体は、その構成によ
り、以下の効果を有する。プラスチック成形体が、所定
の外観を有し、炭の粉が、プラスチック成形体に混入
し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するの
で、プラスチック成形体が、所定の外観を有し、防臭、
除菌、防虫又は電磁波遮蔽をすることができ、炭の優れ
た性質を所定の外観を有するプラスチック成形体に付加
することができる。以上説明したように本発明の電子機
器を内部に納めるための所定の外観を有する電子機器用
ケーシングは、その構成により、以下の効果を有する。
電子機器用ケーシングが、所定の外観を有し、炭の粉
が、電子機器用ケーシングに混入し、防臭、除菌、防
虫、電磁波遮蔽の性質を有しているので、電子機器用ケ
ーシングが、所定の外観を有し、内部に納められた電子
機器から外部へ出ようとする電磁波を遮蔽し、外部から
内部へ入ろうとする電磁波を遮蔽でき、又は防臭、除
菌、防虫をでき、炭の優れた性質を所定の外観を有する
電子機器用ケーシングに付加することができる。従っ
て、成形が容易で、成形後の後加工が容易で、さらに複
雑な形状に合わせて施工することができ、炭の持つ優れ
た特性を発揮させることのできるプラスチック成形体を
提供できる。
を有するプラスチック成形体は、その構成により、以下
の効果を有する。プラスチック発泡成形体の形状は自由
に成形され、容易に後加工され、炭の粉が、防臭、除
菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するので、プラスチ
ック成形体が、形状を自由に成形され、容易に後加工さ
れ、さらに防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽をすること
ができ、炭の優れた性質をプラスチック成形体に付加す
ることができる。また、外気がプラスチック発泡成形体
の中に取り込まれて炭の粉と接触でき、その炭の粉が防
臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するので、プ
ラスチック成形体が、外気の防臭、除菌若、防虫又は電
磁波遮蔽をすることができ、外気に対する炭の優れた性
質をプラスチック成形体に付加することができる。以上
説明したように本発明の定型の形状を有する畳心材は、
その構成により、以下の効果を有する。畳心材のプラス
チック発泡成形体の形状は自由に成形され、容易に後加
工され、炭の粉が、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の
性質を有するので、畳心材が、形状を自由に成形され、
容易に後加工され、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽を
することができ、炭の優れた性質を畳に付加することが
できる。また、外気が穴から成形体の中に取り込まれ炭
の粉と接触し、炭の粉が防臭、除菌、防虫又は電磁波遮
蔽の性質を有するので、畳心材が、外気の防臭、除菌、
防虫又は電磁波遮蔽をすることができ、外気に対する炭
の優れた性質を畳に付加することができる。以上説明し
たように本発明の定型の形状を有する建物用壁材は、そ
の構成により、以下の効果を有する。建物用壁材のプラ
スチック発泡成形体の形状は自由に成形され、容易に加
工され、炭の粉が、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の
性質を有するので、建物用壁材が、その形状を自由に成
形され、容易に後加工され、防臭、除菌、防虫又は電磁
波遮蔽をすることができ、炭の優れた性質を建物に付加
することができる。また、外気が穴からプラスチック発
泡成形体の中に取り込まれ炭の粉と接触し、炭の粉が防
臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するので、建
物用壁材が、外気の防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽を
することができ、外気に対する炭の優れた性質を建物に
付加することができる。以上説明したように本発明の所
定の外観を有するプラスチック成形体は、その構成によ
り、以下の効果を有する。プラスチック成形体が、所定
の外観を有し、炭の粉が、プラスチック成形体に混入
し、防臭、除菌、防虫又は電磁波遮蔽の性質を有するの
で、プラスチック成形体が、所定の外観を有し、防臭、
除菌、防虫又は電磁波遮蔽をすることができ、炭の優れ
た性質を所定の外観を有するプラスチック成形体に付加
することができる。以上説明したように本発明の電子機
器を内部に納めるための所定の外観を有する電子機器用
ケーシングは、その構成により、以下の効果を有する。
電子機器用ケーシングが、所定の外観を有し、炭の粉
が、電子機器用ケーシングに混入し、防臭、除菌、防
虫、電磁波遮蔽の性質を有しているので、電子機器用ケ
ーシングが、所定の外観を有し、内部に納められた電子
機器から外部へ出ようとする電磁波を遮蔽し、外部から
内部へ入ろうとする電磁波を遮蔽でき、又は防臭、除
菌、防虫をでき、炭の優れた性質を所定の外観を有する
電子機器用ケーシングに付加することができる。従っ
て、成形が容易で、成形後の後加工が容易で、さらに複
雑な形状に合わせて施工することができ、炭の持つ優れ
た特性を発揮させることのできるプラスチック成形体を
提供できる。
【0034】
【図1】本発明の第一の実施形態の斜視図である。
【図2】本発明の第二の実施形態の斜視図である。
【図3】本発明の第三の実施形態の側面断面図である。
【図4】本発明の第四の実施形態の側面断面図である。
10 畳 11 畳面 12 畳の心材 13 穴 14 畳裏 20 建物用壁材 21 建物用壁材本体 22 穴 30 ヘルメット 31 外殻 32 内材 33 緩衝材 40 電子機器ケーシング 41 ケーシング本体 42 内材 43 電子機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/04 C08K 3/04 C08L 25/06 C08L 25/06 75/04 75/04 E04B 1/62 E04B 1/62 Z 1/64 1/64 D 1/72 1/72 1/92 1/92 // B29K 23:00 B29K 23:00 105:04 105:04 B29L 31:00 B29L 31:00 Fターム(参考) 2E001 DB03 DH00 DH01 DH13 DH21 FA03 FA11 GA03 HC05 HD03 HD08 HD09 JC09 JD01 3B107 AA03 CA04 4F074 AA16 AA32 AA78 AC02 BA00 CA23 CD20 CE02 DA12 DA13 DA24 DA33 DA58 4F204 AA04 AA13 AE02 AE03 AE10 AG20 AH42 AH48 AH69 EA01 EB01 EF27 EK24 EK25 EL03 EW01 EW02 4J002 BB031 BC031 CK021 DA036
Claims (8)
- 【請求項1】所定の形状を有するプラスチック成形体で
あって、該形状を有するプラスチック発泡成形体と、プ
ラスチック発泡成形体に混入した炭の粉とを備えること
を特徴とするプラスチック成形体。 - 【請求項2】該プラスチック発泡成形体の一面に一様分
布した穴が設けられていることを特徴とする請求項2に
記載のプラスチック成形体。 - 【請求項3】定型の形状を有する畳心材であって、該形
状を有するプラスチック発泡成形体と、プラスチック発
泡成形体に混入した炭の粉とを備えることを特徴とする
畳心材。 - 【請求項4】プラスチック発泡成形体の一面に一様分布
した穴が設けられていることを特徴とする請求項3に記
載の畳心材。 - 【請求項5】定型の形状を有する建物用壁材であって、
該形状を有するプラスチック発泡成形体と、該プラスチ
ック発泡成形体に混入した炭の粉とを備えることを特徴
とする建物用壁材。 - 【請求項6】該プラスチック発泡成形体の一面に一様分
布した穴が設けられていることを特徴とする請求項5に
記載の建物用壁材。 - 【請求項7】所定の外観を有するプラスチック成形体で
あって、該外観を有するプラスチック成形層と、プラス
チック発泡成形体と該プラスチック発泡成形体に混入し
た炭の粉とを有するプラスチック発泡成型層とを備え、
プラスチック発泡成型層がプラスチック成型層の一面を
覆っていることを特徴とするプラスチック成形体。 - 【請求項8】電子機器を内部に納めるための所定の外観
を有する電子機器用ケーシングであって、該外観を有す
るケーシング本体とプラスチック発泡成形体と該プラス
チック発泡成形体に混入した炭の粉とを有するプラスチ
ック発泡成形層とを備え、プラスチック発泡成形層が、
ケーシング本体の内側の面を覆っていることを特徴とす
る電子機器用ケーシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001062811A JP2002265702A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | プラスチック成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001062811A JP2002265702A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | プラスチック成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002265702A true JP2002265702A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18921897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001062811A Pending JP2002265702A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | プラスチック成形体 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002265702A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007516336A (ja) * | 2003-12-23 | 2007-06-21 | 潭陽郡 | 機能性樹脂製品製造用樹脂組成物 |
JP2009523190A (ja) * | 2006-01-10 | 2009-06-18 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 乗り物エネルギー吸収用改良発泡体 |
-
2001
- 2001-03-07 JP JP2001062811A patent/JP2002265702A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007516336A (ja) * | 2003-12-23 | 2007-06-21 | 潭陽郡 | 機能性樹脂製品製造用樹脂組成物 |
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KR101267297B1 (ko) | 2006-01-10 | 2013-05-23 | 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 | 차량 에너지 흡수를 위한 개선된 발포체 |
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