JP2002265555A - 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
軟質ポリウレタンフォームの製造方法Info
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Abstract
ポリウレタンフォームの製造方法の提供。 【解決手段】 複合金属シアン化物錯体触媒を用いてア
ルキレンオキシドを開環付加重合させて得られるポリオ
ール(A)、及び、セシウム系触媒を用いてアルキレン
オキシドを開環付加重合させて得られるポリオール
(B)を所定の割合で含み、総不飽和度が0.03me
q/g以下且つ平均水酸基価が10〜70mgKOH/
gである高分子ポリオール混合物を用いて軟質ポリウレ
タンフォームを製造する。
Description
フォーム(以下、軟質フォームという)の製造方法に関
する。
せるために、種々の検討がなされている。例えば、自動
車等のシートクッションの乗り心地性能を向上させるた
め、反発弾性、振動特性、耐久性等の向上が目標とされ
ている。また、近年では、ユーザーの乗り心地性能に対
する嗜好の変化に伴って、反発弾性率が低い軟質フォー
ムが求められるようになっている。振動特性に関して
は、人が敏感な周波数域(例えば4〜8Hz、又は6〜
20Hzといわれている)の減衰を特に大きくとること
が乗り心地性能の向上に有効であるとされている。これ
らの特性を向上させるには、より分子量の高いポリオー
ルを用いてシートクッションを製造することが有効であ
ると考えられている。
れるポリオキシアルキレンポリオール(以下、単にポリ
オールという)は、水酸化ナトリウム等のナトリウム系
触媒、又は、水酸化カリウム等のカリウム系触媒を用い
て、多価アルコール等を開始剤として、プロピレンオキ
シド等のアルキレンオキシドを開環付加重合させて製造
される。この製造方法では、副生物として不飽和結合を
有するモノオール(不飽和モノオール)が生成し、この
不飽和モノオールの生成量はポリオールの水酸基価の低
下(分子量の増大)とともに増加する。
いる水酸基価が56mgKOH/g程度のポリオールの
製造では、この不飽和モノオールの生成量は大きな問題
となるほど多くはない。しかし分子量の高い、低水酸基
価のポリオールの製造ではこの不飽和モノオールの生成
量が問題となる。総不飽和度の高いポリオールを用いて
軟質フォームを製造する場合、硬度の低下、圧縮永久歪
の悪化、成形時のキュア性の低下等の問題が生じる。ま
た、ナトリウム系触媒又はカリウム系触媒を用いて、低
水酸基価のポリオールを製造しようとする場合、その総
不飽和度が著しく高くなり、製造は非常に困難である。
ルを製造する方法としては、複合金属シアン化物錯体触
媒を用いてアルキレンオキシドを開環付加重合させる方
法が知られている。このポリオールを使用して製造され
たシートクッションは、乗り心地性能が優れる。しか
し、近年のシートクッションの大型化、形状の複雑化に
伴い求められるようになった、製造時の流動性、耐エア
ボイド性、連通性等の成形性の面では性能が充分ではな
く、均一な軟質フォームの製造は困難であった。また、
このポリオールを単独で用いて軟質フォームを製造した
場合には、独立気泡性が比較的高いため、クラッシング
処理の際に不具合が生じる場合があった。一方、セシウ
ム系触媒を用いてアルキレンオキシドを開環付加重合さ
せ、低水酸基価のポリオールを製造する方法も知られて
いる。このポリオールは、複合金属シアン化物錯体触媒
を用いて製造したポリオールと比較して、粘度が低く独
立気泡性も低いが、不飽和度はやや高い。また、セシウ
ム系触媒を用いて製造したポリオールを単独で用いて軟
質フォームを製造した場合は、製造時の流動性、耐エア
ボイド性、連通性も不充分となる場合があった。以上の
問題点を改良するため、特開平8−231676号公報
では、複合金属シアン化物錯体触媒又はセシウム系触媒
を用いて製造したポリオールと、水酸化ナトリウム触媒
又は水酸化カリウム触媒を用いて製造したポリオールと
のポリオール混合物を軟質フォームの原料として、流動
性、耐エアボイド性を改善する方法が提案されている。
しかし、水酸化ナトリウム触媒又は水酸化カリウム触媒
を用いて製造したポリオールを混合すると総不飽和度が
高くなり、製造された軟質フォームの耐久性が不充分に
なりやすかった。また、前述の特開平8−231676
号公報には、複合金属シアン化物錯体触媒を用いて製造
したポリオールと、水酸化セシウム触媒を用いて製造し
たポリオールとのポリオール混合物を用いて軟質フォー
ムを製造した実施例が示されているが、この実施例では
独立気泡性が改善されず、成形性、特にクラッシング処
理の際に軟質フォームが割れる等の問題があった。
解決し、流動性、クラッシング性等の成型性に優れ、共
振振動特性が良好であり、且つ、耐久性が高い軟質フォ
ームの製造方法を提供する。
ールとポリイソシアネート化合物とを触媒及び発泡剤の
存在下で反応させて軟質ポリウレタンフォームを製造す
る方法において、該高分子ポリオールとして、下記ポリ
オール(A)及び下記ポリオール(B)を含み、該ポリ
オール(A)と該ポリオール(B)が下記式(1)の関
係を満たし、総不飽和度が0.03meq/g以下、且
つ、平均水酸基価が10〜70mgKOH/gである高
分子ポリオール混合物を用いることを特徴とする軟質ポ
リウレタンフォームの製造方法を提供する。
体触媒を用いてアルキレンオキシドを開環付加重合させ
て得られるポリオール。
てアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られるポ
リオール。
ール(B)の質量である。) ここで、前記ポリオール(A)が、水酸基数が2〜8、
水酸基価が10〜56mgKOH/g、不飽和度が0.
03meq/g以下であり、且つ、分子中に3〜25質
量%のオキシエチレン基を有することが好ましい。
が2〜8、水酸基価が10〜56mgKOH/g、不飽
和度が0.04meq/g以下であり、且つ、分子中に
3〜25質量%のオキシエチレン基を有することが好ま
しい。
ポリマー粒子を含むポリマー分散ポリオールであること
が好ましい。
合金属シアン化物錯体触媒を用いてアルキレンオキシド
を開環付加重合させて得られるポリオールである。前記
複合金属シアン化物錯体触媒としては、例えば、特公昭
46−27250号公報に記載のものが使用できる。具
体例としては、亜鉛ヘキサシアノコバルテートを主成分
とする錯体が挙げられ、そのエーテル及び/又はアルコ
ール錯体が好ましい。
リコールジメチルエーテル(グライム)、ジエチレング
ルコールジメチルエーテル(ジグライム)、エチレング
リコールモノ−tert−ブチルエーテル(MET
B)、エチレングリコールモノ−tert−ペンチルエ
ーテル(METP)、ジエチレングリコールモノ−te
rt−ブチルエーテル(DETB)、トリプロピレング
リコールモノメチルエーテル(TPME)等が挙げられ
る。また、前記アルコールとしてはtert−ブチルア
ルコール等が挙げられる。
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−エポ
キシブタン、2,3−エポキシブタン等が挙げられ、エ
チレンオキシドとプロピレンオキシドとの併用が好まし
い。
しては、分子中の活性水素数が2〜6である化合物が好
ましく、例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセリ
ン、meso−エリスリトール、メチルグルコシド、グ
ルコース、ソルビトール等の多価アルコール類;ビスフ
ェノールA等のフェノール類;エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、ピペラジン、ジアミノジフェニルメ
タン、モノエタノールアミン等のアミン類;フェノール
樹脂、ノボラック樹脂等の縮合系化合物類等が挙げられ
る。上記の開始剤のうち多価アルコール類がより好まし
い。これらの開始剤は2種以上を併用してもよく、活性
水素を7個以上有するショ糖等の活性水素化合物と併用
してもよい。また、上記化合物にさらにアルキレンオキ
シドを開環付加した化合物を開始剤としてもよい。
eq/g以下が好ましく、0.025meq/g以下が
より好ましい。不飽和度が0.03meq/gより大き
いと、製造された軟質フォームの共振振動数が大きくな
り共振振動特性が悪化しやすく、また、耐久性が悪化し
やすく好ましくない。また、ポリオール(A)の水酸基
数は、2〜8が好ましく、2〜6がより好ましく、2.
8〜5.2が特に好ましい。ただし、水酸基数とは、開
始剤の活性水素数の平均値を意味する。水酸基数が2未
満では軟質フォームが軟らかくなり、圧縮永久歪が悪化
しやすい。水酸基数が8より多いと軟質フォームが硬く
なり、伸び等の機械的物性が悪化しやすい。ポリオール
(A)の水酸基価は、10〜56mgKOH/gが好ま
しく、10〜35mgKOH/gがより好ましい。水酸
基価が10mgKOH/g未満では軟質フォームの硬化
が不充分となり、収縮が起こりやすい。水酸基価が56
mgKOH/gより大きいと軟質フォームの弾性が不充
分となりやすい。
触媒を用いてアルキレンオキシドを開環付加重合させて
得られるポリオールである。ここで、セシウム系触媒と
しては、セシウム金属;セシウムメトキシド、セシウム
エトキシド、セシウムプロポキシド等のセシウムアルコ
キシド;水酸化セシウム;炭酸セシウム等が挙げられ、
これらを2種以上併用してもよい。このうち水酸化セシ
ウムを主成分とする触媒が好ましい。ポリオール(B)
の製造に用いるアルキレンオキシド及び開始剤はポリオ
ール(A)と同様の化合物が使用できる。
eq/g以下が好ましく、0.03meq/g以下がよ
り好ましい。不飽和度が0.04meq/gより大きい
と、製造された軟質フォームの共振振動数が大きくなり
共振振動特性が悪化しやすく、また、耐久性が悪化しや
すい。また、本発明にかかるポリオール(B)の水酸基
数は、2〜8が好ましく、2〜6がより好ましく、2.
8〜5.2が特に好ましい。水酸基数が2未満では軟質
フォームが軟らかくなり、圧縮永久歪が悪化しやすい。
水酸基数が8より多いと軟質フォームが硬くなり、伸び
等の機械的物性が悪化しやすい。ポリオール(B)の水
酸基価は、10〜56mgKOH/gが好ましく、10
〜35mgKOH/gがより好ましい。水酸基価が10
mgKOH/g未満では、軟質フォームの硬化が不充分
となり、収縮が起こりやすい。水酸基価が56mgKO
H/gより大きい場合には、軟質フォームの弾性が不充
分となりやすい。
(B)は、分子中(分子内部及び/又は分子末端)にオ
キシエチレン基を有することが好ましい。分子中にオキ
シエチレン基を有する、ポリオール(A)又はポリオー
ル(B)は、例えば、開始剤にエチレンオキシドと、炭
素数3以上のアルキレンオキシドとを、順次または混合
して、開環付加重合して得られる。特に、分子末端にオ
キシエチレン基を有するポリオール(A)又はポリオー
ル(B)は、例えば、上記重合の後にエチレンオキシド
を開環付加重合して得られる。
のオキシエチレン基の含有量の下限は、3質量%が好ま
しく、5質量%がより好ましい。また、その上限は、2
5質量%が好ましい。上記含有量が3質量%より少ない
場合には、軟質フォームのコラップス等が発生しやす
く、また、25質量%より多い場合には軟質フォームの
独立気泡が多くなり、クラッシング処理の際に軟質フォ
ームが割れる、クラッシング処理後に収縮が発生する等
の問題がおきやすい。
ール(A)及びポリオール(B)を含み、ポリオール
(A)とポリオール(B)が前記式(1)の関係を満た
す。すなわち、前記割合(MA/MB)は10/90〜7
3/27であるが、30/70〜70/30が好まし
い。この割合が73/27より大きくポリオール(A)
が過剰の場合には、軟質フォーム成形時の流動性、クラ
ッシング性が悪化しやすい。また、前記割合が10/9
0より小さく、ポリオール(B)が過剰の場合には、軟
質フォームの共振振動特性が悪化しやすい。高分子ポリ
オール混合物は、ポリオール(A)又はポリオール
(B)以外のその他のポリオール(以下、ポリオール
(C)という)を含んでいてもよい。ポリオール(C)
は、軟質フォーム製造に通常使用されるポリオールであ
ればよく、2種以上のポリオールを併用してもよい。ポ
リオール(C)は、分子量2000以上のポリオールが
好ましい。ポリオール(C)はポリマー分散ポリオール
であってもよい。高分子ポリオール混合物は、ポリオー
ル(A)及びポリオール(B)を合計で70質量%以上
含むことが好ましく、80質量%以上含むことがより好
ましい。
0.03meq/g以下であるが、0.025meq/
g以下が好ましい。総不飽和度が0.03meq/gよ
り大きいと、製造された軟質フォームの共振振動数が大
きくなり共振振動特性が悪化しやすく、又、耐久性が悪
化しやすい。また、高分子ポリオール混合物の平均水酸
基価は、10〜70mgKOH/gである。
マー粒子を含むポリマー分散ポリオールであってもよ
い。ここで、ポリマー分散ポリオールとは、ポリオール
中にポリマー粒子が安定に分散しているものである。そ
の製造方法としては、ポリオール(A)又はポリオール
(B)を分散媒として用い、ポリマー分散ポリオールを
製造した後、ポリオール(A)とポリオール(B)とを
混合してポリマー分散ポリオールを得る方法、予めポリ
オール(A)とポリオール(B)とを混合したものを分
散媒としてポリマー分散ポリオールを得る方法等が挙げ
られる。
は縮重合系ポリマー粒子である。前記付加重合系ポリマ
ーは、例えば、アクリロニトリル、スチレン、メタクリ
ル酸エステル、アクリル酸エステル等のモノマーを単独
又は共重合して得られる。また前記縮重合系ポリマーと
しては、ポリエステル、ポリウレア、ポリウレタン、メ
ラミン等が挙げられる。高分子ポリオール混合物中にポ
リマー粒子が存在することにより、高分子ポリオール混
合物の水酸基価を低く抑えられ、軟質フォームの硬度、
通気性等の物性向上に有効である。また、ポリマー分散
ポリオール中のポリマー粒子の含有率は、特に制限され
ないが、50質量%以下が好ましく、3〜35質量%が
より好ましい。
リオール混合物とポリイソシアネート化合物とを触媒及
び発泡剤の存在下で反応させて製造する。本発明のポリ
イソシアネート化合物としては特に制限はないが、イソ
シアネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪
族系等のポリイソシアネート;前記ポリイソシアネート
の2種類以上の混合物;これらを変性して得られる変性
ポリイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、
トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェ
ニルイソシアネート(通称:クルードMDI)、キシリ
レンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシ
アネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HMDI)等のポリイソシアネート、又はこれらの
プレポリマー型変性体、ヌレート型変性体、ウレア型変
性体、カルボジイミド型変性体等が挙げられる。このう
ち、TDI、MDI、クルードMDI、又はこれらの変
性体が好ましい。ポリイソシアネート化合物の使用量は
通常イソシアネートインデックス(ポリオール、架橋
剤、水等のすべての活性水素数の合計に対するイソシア
ネート基の数の100倍で表される数値)で表すが、本
発明におけるポリイソシアネート化合物の使用量は、イ
ソシアネートインデックスで80〜120が好ましく、
85〜110がより好ましい。
促進する触媒であれば特に制限はないが、例えば、トリ
エチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)
エーテル、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメ
チレンジアミン等の3級アミン類;酢酸カリウム、2−
エチルヘキサン酸カリウム等のカルボン酸金属塩;ジブ
チルスズジラウレート等の有機金属化合物等が挙げられ
る。
が、水及び不活性ガスから選ばれた少なくとも1種が好
ましい。不活性ガスとしては、空気、窒素、炭酸ガス等
が挙げられる。このうち水が好ましい。発泡剤の使用量
は特に制限されないが、水を使用する場合は、高分子ポ
リオール混合物100質量部に対して10質量部以下が
好ましく、0.1〜8質量部がより好ましい。
述した触媒及び発泡剤以外に所望の添加剤も使用でき
る。添加剤としては、架橋剤;整泡剤;炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム等の充填剤;乳化剤、フォーム安定剤
等の界面活性剤;酸化防止剤、紫外線吸収剤等の老化防
止剤;難燃剤、可塑剤、着色剤、抗カビ剤、破泡剤、分
散剤、変色防止剤等が挙げられる。
基又は2級アミノ基等の活性水素を有する官能基を2個
以上有する化合物が好ましい。また、架橋剤の分子量
は、2000未満が好ましく、1500以下がより好ま
しく、1000以下が特に好ましい。また、架橋剤は2
種以上を併用してもよい。具体例としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、
デキストロース、ソルビトール、シュークロース、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ビスフェノールA、エチレンジアミン、3,
5−ジエチル−2,4(又は2,6)−ジアミノトルエ
ン(DETDA)、2−クロロ−p−フェニレンジアミ
ン(CPA)、3,5−ビス(メチルチオ)−2,4
(又は2,6)−ジアミノトルエン、1−トリフルオロ
メチル−3,5−ジアミノベンゼン、1−トリフルオロ
メチル−4−クロル−3,5−ジアミノベンゼン、2,
4−トルエンジアミン、2,6−トルエンジアミン、ビ
ス(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)メタン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、m−キシリレン
ジアミン、1,4−ジアミノヘキサン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン
等の化合物、及びこれらに比較的少量のアルキレンオキ
シドを付加して得られる化合物等が挙げられる。
く、シリコーン系整泡剤、フッ素系整泡剤等が挙げられ
る。これらの整泡剤を用いると、均一な気泡を形成でき
る。
は高圧発泡機を用いて反応性混合物を直接金型に注入す
る方法(すなわち反応射出成形法)が好ましい。本発明
の軟質フォームはコールドキュア法、ホットキュア法の
いずれの方法によっても製造できるが、コールドキュア
法が好ましい。
しては、軟質フォームを製造可能な条件であれば特に制
限はされない。例えば、ポリイソシアネート化合物以外
の全原料の混合物(以下ポリオールシステムという)と
ポリイソシアネート化合物をそれぞれ15〜40℃に調
整し、ポリオールシステムにポリイソシアネート化合物
を所定量加えて、高速ミキサー等で2〜15秒間攪拌混
合後、直ちに30〜80℃に加温した容器に密閉して4
〜20分間キュアする、ことにより軟質フォームが製造
できる。
席シート等に用いられ、特に、自動車等の車両用シート
として好適である。
るが、本発明はこれらに限定されない。
たポリオールの分子量、水酸基数、オキシエチレン(E
O)基含有量(質量%)、触媒(アルキレンオキシド開
環付加重合触媒)、水酸基価(mgKOH/g)、及び
不飽和度(meq/g)を表1に示す。なお、不飽和度
の測定はJIS K1557に準拠した方法で実施し
た。表1中のKOHは水酸化カリウムを、CsOHは水
酸化セシウムを、DMCは亜鉛ヘキサシアノコバルテー
ト−グライム錯体触媒を示す。
ポリオールシステム及びポリイソシアネート化合物をそ
れぞれ液温25±1℃に調整し、ポリオールシステムに
ポリイソシアネート化合物を所定量加えて、高速ミキサ
ーで5秒間攪拌混合した。この混合溶液を直ちに60℃
に加温したアルミニウム製金型(縦横400mm、高さ
100mm)に注入して密閉した。6分間キュアした
後、軟質フォームを取り出して、24時間以上放置して
から各種物性の測定を行った。その測定結果を表3及び
表4に示した。
した規格に準拠した方法で行った。コア密度は、製造し
た軟質フォームの中央部からスキン部を除いて縦横10
0mm、高さ50mmの大きさに切り出したサンプルを
用いて測定した。また、クラッシング性評価は、軟質フ
ォームを成形型から取り出した後、直ちに軟質フォーム
の厚さの25%まで圧縮してフォームセルを開放する際
の作業性を評価し、○を良好、△をやや不良とした。ま
た、共振振動数の測定においては、縦横400mm、高
さ100mmの内寸法をもつテストピース金型から成形
された軟質フォームとシートクッションの実金型から成
形された軟質フォームとの間には、実金型から成形され
た軟質フォームの共振振動数が、テストピース金型から
成型された軟質フォームの共振振動数より約0.2〜
1.0Hz程度大きくなるという相関がある。すなわ
ち、テストピース金型から成形された軟質フォームの共
振振動数と、シートクッション実金型から成形された軟
質フォームの共振振動数は相互に読み替え可能である。
規格を示す。 全密度、コア密度、25%硬さ、コア反発弾性率、引き
裂き強度、引っ張り強度、伸び率、乾熱圧縮永久歪、湿
熱圧縮永久歪:JIS K6400 ヒステリシスロス:JASO B407−87 共振振動数、6Hzの伝達率:JASO B407−8
7(加振振幅:±2.5mm、加圧板:鉄研型(荷重:
49ON)) なお、表3及び表4中の発泡処方欄の数値は質量部を表
す。ただし、ポリオールの種類とその混合量の欄のポリ
マー分散ポリオールの量はポリマー粒子を含む質量であ
る。
5〜11は比較例である。
て、複合金属シアン化物錯体触媒を用いてアルキレンオ
キシドを開環付加重合させて得られるポリオール(A)
と、セシウム系触媒を用いてアルキレンオキシドを開環
付加重合させて得られるポリオール(B)とを特定の割
合で含むポリオール混合物を用いて製造した軟質フォー
ムは、その共振振動数が抑制され且つ耐久性が高い。ま
た、軟質フォームの成形に際しては、その流動性は良好
であった。さらに、製造された軟質フォームのクラッシ
ング性も良好であった。
性は共振振動数及び6Hzの伝達率で評価できる。具体
的に、共振振動数は、3.3Hz以下が好ましく、3.
2Hz以下がより好ましい。また、6Hzの伝達率は、
0.6以下が好ましく、0.55以下がより好ましい。
また、軟質フォームの耐久性は主に湿熱圧縮永久歪及び
ヒステリシスロスで評価できる。具体的に、湿熱圧縮永
久歪は、8%以下が好ましく、7%以下がより好まし
い。またヒステリシスロスは、16%以下が好ましく、
15%以下がより好ましい。
ームの製造方法によれば、軟質フォームの成形時の流動
性、クラッシング性等の成型性が良好であり、共振振動
数が抑制され、耐久性の高い軟質フォームが製造でき
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 高分子ポリオールとポリイソシアネート
化合物とを触媒及び発泡剤の存在下で反応させて軟質ポ
リウレタンフォームを製造する方法において、 該高分子ポリオールとして、下記ポリオール(A)及び
下記ポリオール(B)を含み、該ポリオール(A)と該
ポリオール(B)が下記式(1)の関係を満たし、総不
飽和度が0.03meq/g以下、且つ、平均水酸基価
が10〜70mgKOH/gである高分子ポリオール混
合物を用いることを特徴とする軟質ポリウレタンフォー
ムの製造方法。 ポリオール(A):複合金属シアン化物錯体触媒を用い
てアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られるポ
リオール。 ポリオール(B):セシウム系触媒を用いてアルキレン
オキシドを開環付加重合させて得られるポリオール。 10/90≦MA/MB≦73/27 (1) (ただし、MAはポリオール(A)の質量、MBはポリオ
ール(B)の質量である。) - 【請求項2】 前記ポリオール(A)が、水酸基数が2
〜8、水酸基価が10〜56mgKOH/g、不飽和度
が0.03meq/g以下であり、且つ、分子中に3〜
25質量%のオキシエチレン基を有する、請求項1に記
載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。 - 【請求項3】 前記ポリオール(B)が、水酸基数が2
〜8、水酸基価が10〜56mgKOH/g、不飽和度
が0.04meq/g以下であり、且つ、分子中に3〜
25質量%のオキシエチレン基を有する、請求項1又は
2に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。 - 【請求項4】 前記高分子ポリオール混合物が、ポリマ
ー粒子を含むポリマー分散ポリオールである、請求項1
〜3のいずれか一項に記載の軟質ポリウレタンフォーム
の製造方法。
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