JP2002265428A - ゲル化性有機化合物及びそれを用いるゲル - Google Patents
ゲル化性有機化合物及びそれを用いるゲルInfo
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Abstract
化性有機化合物を提供する。 【解決手段】 糖アミド、アミノ酸アミド及びエーテル
基を基本骨格とする一般式Iの新規なゲル化性化合物。 (R1及びR2は同一又は別異のC2以上のアルキル
基、R3及びR4は同一又は別異のC2〜20のアルキ
レン基、R5は式1〜9のいずれかにより表わされるア
ミド基、nは1又は2の整数を示す。)
Description
オン性液体に対してゲル化性を有する新規な有機化合物
及びそのゲル化性有機化合物を用いたゲルに関する。
り実用に供されてきたゲルは、主として高分子ハイドロ
ゲル、すなわち高分子(ポリマー)からなるゲル化剤が
溶媒として水を含んでゲル化したものである。これに対
して、最近比較的低分子の有機化合物をゲル化剤原料と
して非水性有機溶媒をゲル化する有機ゲルについても研
究が行われるようになり、台所廃油や流出原油等をゲル
化により固めて除去するのに実用化の例が見られる他、
クロマトグラフィー分離剤の担体、化学センサー等にお
ける機能性物質の支持体、生体触媒固定化ゲル等への展
開が期待されている。例えば特開2000-229992号は、有
機溶媒のゲル化剤として、糖を基本骨格とし、分子中に
アミド基を有する有機化合物を提案している。
化性を有する化合物は見出されていない。水及び有機溶
媒の両方でゲル状態を保持することができれば、例えば
ハイドロゲル中に酵素たんぱく質を固定化しておき、有
機溶媒中で該酵素たんぱく質を働かせる酵素固定化担体
としての利用が可能となる。
目されているイオン性液体は導電性を有するため、これ
をゲル化したイオノゲルは固体電解質として電池分野へ
の用途が期待できる他、酵素たんぱく質を固定化して電
気化学的に制御する用途、ゲル状態の中で有機合成反応
を行う用途、ハイドロゲル中では溶解してしまう酵素た
んぱく質を固定する用途等様々な分野への応用が期待で
きる。しかしこれまでにイオン性液体に対してゲル化性
を有する低分子化合物は見出されていない。
の両方に対してゲル化性を有し、更にイオン性液体に対
してもゲル化性を有するゲル化性有機化合物、及びその
ゲル化性有機化合物を用いたゲルを提供することであ
る。
の結果、本発明者らは、糖アミド、アミノ酸アミド及び
エーテル基を基本骨格とする新規な有機化合物が水、有
機溶媒及びイオン性液体の全てに対してゲル化性を有す
ることを見出し、本発明に想到した。
一般式(I):
ルキル基を示し、R3及びR4は同一又は別異の炭素数2〜
20のアルキレン基を示し、R5は下記式(1)〜(9):
又は2の整数を示す。)により表されることを特徴とす
る。
ゲル化性有機化合物としては、下記式(II):
水、有機溶媒及びイオン性液体のゲル化剤を提供すると
ともに、一般式(I)の化合物により構成され、加熱・冷
却にともない可逆的にゲル-ゾル相転移する有機ゲル、
ハイドロゲル及びイオノゲル(イオン性液体のゲル)を
提供する。本発明のハイドロゲルはシート状、円弧状、
ロープ状又はリボン状のナノ構造体(超構造)を含む。
エーテル基を含む二本の長い疎水性鎖(アルキル鎖)を
有することにより分子が並びやすくなっているととも
に、分子中にアミド基を3つ及び水酸基を5つ以上有す
るため、アミド基間及び水酸基間の水素結合を介して分
子が互いに相互作用して網目構造を形成しやすい化学構
造を有している。そのため水、有機溶媒及びイオン性液
体の全てに対してゲル化性を有するものと解される。
は、多くの有機溶媒、水及びイオン性液体に対してゲル
化性を有することが見出されている。これは一般式(I)
の化合物が二本の長い疎水性鎖(アルキル鎖)を含むエ
ーテル鎖を有することにより分子が並びやすくなってい
るとともに、アミド基間及び水酸基間の水素結合を介し
て分子が互いに相互作用して網目構造を形成しやすい化
学構造を有しているためと解される。エーテル鎖により
水中での分散性が向上し、エーテル鎖中のアルキル鎖に
より有機溶媒中での分散性が向上する。これにより水及
び有機溶媒の両方をゲル化することができる。また分子
中に電荷を有しないため電荷による静電反発がなく、こ
のためイオン性液体中でも分散性がよく、イオン性液体
をゲル化することができる。一般式(I)の化合物を水、
有機溶媒及びイオン性液体中に静置して得られたゲルを
走査型電子顕微鏡(SEM)、暗視野光学顕微鏡等により
観察すると、繊維状に絡み合った典型的なゲル構造が認
められる。
式(I)におけるR1及びR2は炭素数2以上のアルキル基で
ある必要がある。すなわちR1又はR2をCH3−(CH2)a−と
して表すと1≦aである。但しアルキル基が長すぎると
水、有機溶媒又はイオン性液体をゲル化せず溶解あるい
は沈殿析出するので、該アルキル基の長さは炭素数30以
下であるのが好ましい。R1及びR2は同一又は別異のいず
れでもよいが、同一の長さのアルキル基であるのが好ま
しい。
2〜20のアルキレン基である必要がある。すなわちR3又
はR4を−(CH2)b−として表すと、2≦b≦20である。R3
及びR 4は同一又は別異のいずれでもよいが、一般的には
同一の長さのアルキレン基であるのが好ましい。またR1
とR3の合計炭素数及びR2とR4の合計炭素数は40以下であ
るのが好ましい。40を超えると水、有機溶媒又はイオン
性液体をゲル化せず溶解あるいは沈殿析出する恐れがあ
る。
(9)のいずれかにより表される糖アミド基である必要が
ある。すなわちR5はグルコンアミド基、ガラクトンアミ
ド基、マンノンアミド基、タロンアミド基、グロンアミ
ド基、アルトロンアミド基、アロンアミド基、イドンア
ミド基、マルトンアミド基のうちいずれかの単糖又は多
糖アミド基である。
合物の更なる構造的特徴は、基本骨格としてアミノ酸ア
ミドを含むことである。アミノ酸アミド骨格は、グルタ
ミン酸アミド又はアスパラギン酸アミドからなる必要が
ある。
ミノ酸アミドを含むことにより、分子中にアミド基を3
つ及び水酸基を5つ以上有する。このためアミド基間及
び水酸基間の水素結合を介して分子が互いに相互作用し
て分子間会合を促進し、その結果網目構造を形成しやす
い。
性有機化合物は、各種の合成法を利用することによって
調製することができる。略述すれば、一般式(I)におけ
るR1〜R4に対応するエーテル基を有する第一アミンとア
ミノ基を保護されたアミノ酸の二つのカルボキシル基と
を反応させて二組のアミド結合を形成し、得られた化合
物の保護基を除去した後、これにグルコノラクトンを反
応させて糖アミド部分を形成する。その結果アミド基を
3つ及び水酸基を5つ以上有する化合物が得られる。例
えば上述の式(II)により表される化合物は図1のスキー
ムに沿って合成することができる。
及びイオン性液体をゲル化することができる。ゲル化に
適用される有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族系溶媒、ヘキサン、メチルシクロヘキ
サン等の脂肪族有機溶媒、クロロホルム、クロロシクロ
ヘキサン、四塩化炭素等の塩素系有機溶媒、酢酸エチル
等のエステル等を挙げることができる。ゲル化に適用さ
れるイオン性液体としては、下記式(III):
ミド、下記式(IV):
ミド等が挙げられる。これらのイオン性液体は例えば特
願2000-184298号に開示した方法に従って合成すること
ができる。
体(分散液又は溶液)におけるゲル化性有機化合物の濃
度は、水溶液の場合5〜100mMが好ましく、20〜50mMが
より好ましく、有機溶媒の場合5〜100mMが好ましく、2
0〜50mMがより好ましく、またイオン性液体の場合5〜1
00mMが好ましく、20〜50mMがより好ましい。
ドロゲル及びイオノゲルは加熱・冷却にともない可逆的
なゲル-ゾル転移を示す。可逆的ゲル-ゾル転移温度は、
有機ゲルの場合30〜70℃であり、ハイドロゲルの場合40
〜50℃であり、イオノゲルの場合40〜55℃である。
ープ状、リボン状等のナノ構造体(超構造)を有するの
で、そのナノ構造や物性を構成分子の化学構造や、分子
組織体の特性(相転移現象等)を通して精密に制御する
ことにより、ドラッグデリバリーシステム、酵素たんぱ
く質の固定化担体、人工筋肉、分離膜等への応用の可能
性を有している。特にイオノゲルは固体電解質として電
池分野への応用が期待できる。
するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
表されるゲル化性有機化合物を調製した。
アミン(アクロス(株)製、Mw:243.43)4.3 g(17.8 mmo
l)、t−ブチルオキシカルボニル-L-グルタミン酸(Boc-L
-Glu-OH、国産化学(株)製、Mw:247.11)2.0 g(8.1 mmo
l)、及びトリエチルアミン(キシダ化学(株)製、 Mw:1
01.6)1.8 g(17.8 mmol)を投入し、乾燥テトラヒドロフ
ラン(THF)150 mlに溶解した。氷冷下攪拌しながらシ
アノリン酸ジエチル(DEPC、Aldrich製、 Mw:163.11)
2.9 g(17.8 mmol)を加えた。室温で2日間攪拌後、THFを
減圧留去し、油状の残滓にクロロホルムを加え、さらに
5%炭酸ナトリウム水溶液を加えて2回振とうした。ク
ロロホルム相を分取し、無水硫酸ナトリウムを用いて余
分な水分を取り除いた。溶媒のクロロホルムを減圧留去
し、残滓にアセトンを加えて再結晶を行い、無色粉末を
得た(化合物(A)、収量=3.71g、収率=65 %)。
ロロメタン100 mlに溶解し、攪拌しながらトリフルオロ
酢酸(TFA、キシダ化学(株)製、Mw:114.02)を全体の20
重量%になるように加え、室温にて3時間攪拌した。そ
の後、トリフルオロ酢酸とジクロロメタンを減圧留去
し、油状の残滓にアセトンを加えて溶解し、氷冷下35
重量%塩酸水溶液を1 ml加え、生じた沈殿を濾別した。
これを酢酸エチルにより再結晶化し、無色粉末を得た
(化合物(B)、収量 = 2.56 g、収率 =76 %)。
ルアミン(キシダ化学(株) Mw:101.6) 0.61g(6.0 mmol)
をクロロホルムに溶解し、さらにイオン交換水を加えて
振とうした。クロロホルム相を分取し、無水硫酸ナトリ
ウムを用いて乾燥した。クロロホルムを減圧留去し、残
滓にエタノールを加えて溶解し、さらにグルコノ-δ-ラ
クトン(キシダ化学(株) Mw:178.14) 0.56 g(3.1 mmol)
を加えた後、環流攪拌した。2日後薄層クロマトグラフ
ィー(TLC-FID、CHCl3:CH3OH=10:1)で分析したとこ
ろ、原料(化合物(B))のピークが残っていたので、さ
らにグルコノ-δ-ラクトン0.5 gを加えて2日間環流攪拌
を行った。環流停止後、氷冷して生じた沈殿を濾別し、
エタノールにより再結晶化し、無色粉末を得た(収量=
1.4 g、収率 = 45 %)。得られた生成物を同定するため
1H-NMR測定を行った。その結果を図2及び表1に示す。
またその帰属を明らかにするための式を下記式(V)とし
て示す。
た。その結果を表2に示す。
化性有機化合物(II)が合成されたと判断した。
ルムに添加し(濃度:20mM)、加熱分散して2時間静置
した。得られたゲルのゲル−ゾル相転移温度(T gel)を測
定したところ、38℃であった。なおゲル−ゾル相転移温
度はDSC(昇温速度0.5℃/分、以下同様)及び目視(得
られたゲルを密封ガラスビンに密封し、ホットプレート
上で揺すりながら3〜5℃/分で昇温してゲルが流動性
を有した時の温度をTgelとした。以下同様)により測定
した。得られた有機ゲルをスライドガラス上に置いてカ
バーガラスで覆い、暗視野光学顕微鏡により観察したと
ころ、直径400〜1000nmの繊維が絡み合った網目構造が
認められた(図3参照)。このような網目構造がクロロ
ホルムを含んで膨潤し、有機ゲルを与えたことが判る。
この網目構造はゲル化性有機化合物(II)からなる二分子
膜がファイバー構造に成長したものと解される。
例1と同様に有機ゲルを得た。そのゲル−ゾル相転移温
度は60℃であった。
例1と同様に有機ゲルを得た。そのゲル−ゾル相転移温
度は60℃であった。得られた有機ゲルを実施例2と同様
に暗視野光学顕微鏡により観察したところ、直径200〜3
00nmの繊維が絡み合った網目構造が認められた(図4参
照)。
有機ゲルを得た。そのゲル−ゾル相転移温度は55℃であ
った。
し(濃度:10mM)、加熱分散して6時間静置した。得ら
れたハイドロゲルのゲル−ゾル相転移温度(Tge l)を実施
例1と同様に測定したところ、46.5℃であった(ΔH:
18.1kJmol-1)。得られたハイドロゲルを凍結乾燥した
キセロゲルについてSEMにより観察したところ、直径50
〜200nmの繊維が絡み合った網目構造が認められた(図
5参照)。このような網目構造が水を含んで膨潤し、ハ
イドロゲルを与えたことが判る。この網目構造はゲル化
性有機化合物(II)からなる二分子膜がファイバー構造に
成長したものと解される。
水溶液をSEM観察用の炭素蒸着したグリッドに滴下し、
乾燥した試料をTEM(透過型電子顕微鏡)により観察し
たところ、シート状、円弧状、ロープ状及びリボン状の
ナノ構造体(超構造)が観察され、ハイドロゲルがより
巨視的なネットワーク構造を有していることが認められ
た(図6〜9参照)。シート状のハイドロゲルは幅150
〜500nm及び長さ1〜3μmのナノ構造体であり(図6参
照)、円弧状のハイドロゲルは直径0.5〜2μmのロープ
状の会合体が円弧状に成長したナノ構造体であり(図7
参照)、ロープ状のハイドロゲルは幅50〜80nm及び長さ
4μm以上のナノ構造体であり(図8参照)、リボン状
のハイドロゲルは幅50〜100nm、厚み7〜20nm及び長さ
2μm以上のナノ構造体であることが(図9参照)それ
ぞれ観察された。ゲル化性有機化合物(II)はアミド基を
3つ及び水酸基を5つ有するため、そのハイドロゲルに
おいては発達した水素結合系が構築されている。さらに
グルコンアミド骨格及びグルタミン酸アミド骨格部位に
多数のキラリティが存在し、そのキラル間の相互作用に
よる水素結合系も存在するので、これらのようなナノレ
ベルの構造多形をとるものと解される。
-N'-メトキシメチルイミダゾリウムブロミドに添加し
(濃度:10mM)、加熱分散させて6時間静置した。得ら
れたイオノゲルのゲル−ゾル相転移温度(Tgel)を実施例
1と同様に測定したところ、51℃であった(ΔH:17.5
kJmol-1)。また電気伝導度を誘電緩和法により測定し
たところ0.1〜10 mScm-1であった。
てカバーガラスで覆い、暗視野光学顕微鏡観察したとこ
ろ、直径500〜1000nmの繊維が絡み合った網目構造が認
められた(図10参照)。このような網目構造がN-メチル
-N'-メトキシメチルイミダゾリウムブロミドを含んで膨
潤し、イオノゲルを与えたことが判る。この網目構造は
ゲル化性有機化合物(II)からなる二分子膜がファイバー
構造に成長したものと解される。
ゾリウムブロミドを用いた他は実施例7と同様にイオノ
ゲルを得た。そのゲル−ゾル相転移温度は40℃であった
(ΔH:18.7kJmol-1)。このイオノゲルを実施例7と
同様に暗視野光学顕微鏡観察したところ、直径500〜100
0nmの繊維が絡み合った網目構造が認められた(図11参
照)。
水、有機溶媒及びイオン性液体の全てに対してゲル化性
を有するので、これらのゲルは多様な分野へ利用展開で
きる可能性を有している。
有機化合物は水及び有機溶媒の両方に対してゲル化性を
有し、更にイオン性液体に対してもゲル化性を有する。
また本発明のハイドロゲル、有機ゲル及びイオノゲルは
加熱・冷却にともない可逆的なゲル-ゾル転移を示すの
で、そのナノ構造や物性を構成分子の化学構造や、分子
組織体の特性(相転移現象等)を通して精密に制御する
ことにより、ドラッグデリバリーシステム、酵素たんぱ
く質の固定化担体、人工筋肉、分離膜等への応用の可能
性が期待できる。特にイオノゲルは固体電解質として電
池分野への応用が期待できる。
すフローチャートである。
を示すグラフである。
加し(濃度:20mM)、作製したクロロホルムゲルの暗視
野光学顕微鏡写真である。
サンを添加し(濃度:20mM)、作製したメチルシクロヘ
キサンゲルの暗視野光学顕微鏡写真である。
度:10mM)、作製したハイドロゲルを凍結乾燥したサン
プルの走査型電子顕微鏡写真である。
水溶液を乾燥したサンプルのシート状ナノ構造体を示す
透過型電子顕微鏡写真である。
水溶液を乾燥したサンプルの円弧状ナノ構造体を示す透
過型電子顕微鏡写真である。
水溶液を乾燥したサンプルのロープ状ナノ構造体を示す
透過型電子顕微鏡写真である。
水溶液を乾燥したサンプルのリボン状ナノ構造体を示す
透過型電子顕微鏡写真である。
キシメチルイミダゾリウムブロミドを添加し(濃度:10
mM)、作製したイオノゲルの暗視野光学顕微鏡写真であ
る。
キシエチルイミダゾリウムブロミドを添加し(濃度:10
mM)、作製したイオノゲルの暗視野光学顕微鏡写真であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (ただし、R1及びR2は同一又は別異の炭素数2以上のア
ルキル基を示し、R3及びR4は同一又は別異の炭素数2〜
20のアルキレン基を示し、R5は下記式(1)〜(9): 【化2】 のいずれかにより表される糖アミド基を示す。またnは
1又は2の整数を示す。)により表されることを特徴と
するゲル化性有機化合物。 - 【請求項2】 請求項1に記載のゲル化性有機化合物に
おいて、下記式(II): 【化3】 により表されることを特徴とするゲル化性有機化合物。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のゲル化性有機化
合物において、水、有機溶媒及びイオン性液体をゲル化
し得ることを特徴とするゲル化性有機化合物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のゲル化
性有機化合物により構成され、可逆的にゲル-ゾル相転
移することを特徴とするゲル。 - 【請求項5】 請求項4に記載のゲルにおいて、可逆的
にゲル-ゾル相転移するハイドロゲルであることを特徴
とするゲル。 - 【請求項6】 請求項5に記載のハイドロゲルにおい
て、シート状、円弧状、ロープ状又はリボン状のナノ構
造体を有することを特徴とするハイドロゲル。 - 【請求項7】 請求項4に記載のゲルにおいて、前記ゲ
ル化性有機化合物と有機溶媒からなり、可逆的にゲル-
ゾル相転移する有機ゲルであることを特徴とするゲル。 - 【請求項8】 請求項4に記載のゲルにおいて、前記ゲ
ル化性有機化合物とイオン性液体からなり、可逆的にゲ
ル-ゾル相転移するイオノゲルであることを特徴とする
ゲル。
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JPN7010003535, 高分子学会予稿集, 20000908, 49巻, 6号, 3655−3656 * |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011236328A (ja) * | 2010-05-10 | 2011-11-24 | Nissan Chem Ind Ltd | イオン液体ゲル化剤及びゲル |
JP2015518463A (ja) * | 2012-03-16 | 2015-07-02 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung | 標的指向アミノ酸脂質 |
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JP4678967B2 (ja) | 2011-04-27 |
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