JP2002265338A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JP2002265338A JP2001061696A JP2001061696A JP2002265338A JP 2002265338 A JP2002265338 A JP 2002265338A JP 2001061696 A JP2001061696 A JP 2001061696A JP 2001061696 A JP2001061696 A JP 2001061696A JP 2002265338 A JP2002265338 A JP 2002265338A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニアの含有量をゼロ、乃至はアンモニ
アが持つ刺激臭のマスキングに重点を置くことなく調香
可能なレベルまで低減しても、優れた脱色力を有し、毛
髪を明るい色調に染めることができる二液式染毛剤組成
物の提供。 【解決手段】 次の2つの組成物 (第一の組成物) :25℃におけるオクタノール−水−分
配係数(logP)が0.3〜6で分子量が200以下である有機
溶剤を1〜70重量%含有し、アンモニアの含有率が0.3m
ol/kg以下であり、8〜12のpH値を有する水性液状組成
物 (第二の組成物):酸化剤を含有し、2〜5のpH値を有す
る水性液状組成物 から成り、両者の混合時において、水の含有率が20〜70
重量%、pH値が7.5〜12である染毛剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニアの刺激
臭がほとんど無く、調香の自由度が大きく、かつ毛髪の
脱色力に優れ、更には発色の良い染毛剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、アルカリ剤を含有する第1
剤と、酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型の永久染
毛剤が広く利用されている。第1剤のアルカリ剤は、酸
化剤の働きを活性化して毛髪中のメラニン顆粒の酸化分
解を進行させて、毛髪を脱色し、明るい色調を得るため
に配合されるものである。毛髪を地色より明るい色調に
脱色・染色するためには、十分な脱色力が必要とされる
が、毛髪脱色力は一般にアルカリ量に依存するため、こ
のような目的で使用する場合には、特に十分なアルカリ
量が要求される。
【0003】従来、一般にアルカリ剤としては、アンモ
ニアが使用されている。しかしながら、アンモニアは強
い刺激臭を有しており、施術時にかなりの不快感を伴う
という欠点を有する。特に液状の組成物の場合、クリー
ム状の組成物に比べ、アンモニア臭がたちやすく、この
大きな制約のために調香の自由度は低いものであった。
【0004】また、アンモニアの代わりに、刺激臭の少
ない有機アミン類を使用する試みがなされている(特開
昭59-106413号公報,特開平1-213220号公報,特開平5-2
46827号公報等)。しかし、これらの場合では、アンモ
ニアに比べて脱色効果が弱く、しかも、多量に用いた場
合には、頭皮への残存性が比較的高いため、刺激を与え
やすいという問題もあり、毛髪を十分に明るい色合いに
脱色することはできなかった。
【0005】また、アンモニアの一部を臭いの少ない他
のアルカリ剤で置き換え、脱色効果と刺激臭の低減を狙
った試みもなされている(特開平9-255540号公報,特開
平10-25230号公報,特開平10-45547号公報等)。しか
し、これらの場合では、ある程度の刺激臭の低減はみら
れるが、アンモニアが必要とされているため根本的な解
決には至っていない。
【0006】また、特開平11-29443号公報には、アルカ
リ剤と共に、ある種の芳香族アルコールを使用すること
で、脱色効果が上がり、刺激臭も少なくできることが開
示されている。しかし、この場合も、アンモニアをある
程度含有することが好ましいとされており、アンモニア
が低濃度の場合での脱色効果は、十分とはいえないもの
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アン
モニアの含有量をゼロ、乃至はアンモニアが持つ刺激臭
のマスキングに重点を置くことなく調香可能なレベルま
で低減しても、優れた脱色力を有し、毛髪を明るい色調
に染めることができる二液式染毛剤組成物を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、染毛剤中
に特定の疎水性有機溶剤を特定量含有させ、かつ水分量
を特定の範囲内におさめることにより、染毛剤の親・疎
水性バランスをより疎水性の方向にシフトすることで上
記課題が解決されることを見出した。すなわち、これに
より、親水的な性質を有するアルカリ剤や過酸化水素等
の酸化剤を毛髪内により多く分配できる結果、毛髪を明
るい色調に染めるのに十分な脱色効果を有すると共に、
アンモニアの刺激臭のマスキングという大きな制約から
解放され自由な賦香が可能な染毛剤が得られるものであ
る。
【0009】本発明は、次の2つの組成物 (第一の組成物) :25℃におけるオクタノール−水−分
配係数(logP)が0.3〜6で分子量が200以下である有機
溶剤を1〜70重量%含有し、アンモニアの含有率が0.3m
ol/kg以下であり、8〜12のpH値を有する水性液状組成
物 (第二の組成物):酸化剤を含有し、2〜5のpH値を有す
る水性液状組成物 から成り、両者の混合時において、水の含有率が20〜70
重量%、pH値が7.5〜12である染毛剤組成物を提供する
ものである。
【0010】なお、本発明において「液状」とは、25
℃、B型回転粘度計で測定した粘度が3000mPa・s以下、
好ましくは1000mPa・s以下の状態をいう。ここで、粘度
は、ローターNo.3を用い、12rpm、1分間回転させた後
の値とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における第一の組成物は、
25℃におけるオクタノール−水−分配係数(logP)が、
0.3〜6である有機溶剤(以下、成分(A)と称する)を含
有することを要する。ここで、logPとは、オクタノール
相と水相の間での物質の分配を表す尺度であって下式で
定義されるものをいい、A.レオ,C.ハンシュ,D.
エルキンス,ケミカルレビューズ,71巻,6号(1971)
にその計算値の例が記載されている。なお、本発明で
は、25℃において、化審法化学物質改訂第4版 「化学
物質の分配係数(1-オクタノール/水)測定法について
<その1>」(化学工業日報社刊) 記載の方法で測定
した値をいう。
【0012】 logP=log([物質]Octanol/[物質]Water) 〔式中、[物質]Octanolは1-オクタノール相中の物質の
モル濃度を、[物質]Waterは水相中の物質のモル濃度を
示す。〕
【0013】該有機溶剤のlogPは、脱色成分であるアル
カリ剤と酸化剤を効率的に毛髪中で働かせるという観点
より、0.3〜6であることが必要であり、更には0.5〜
3、特に0.7〜1.3が好ましい。また、同様の観点より、
該有機溶剤の分子量は、200以下であることが必要であ
り、更には185以下、特に160以下が好ましい。このよう
な有機溶剤としては、分子内に水酸基を一つ有する有機
溶剤が好ましく、例えば、ベンジルアルコール(25℃に
おけるlogP=1.1;以下同様)、2-ベンジルオキシエタ
ノール(1.2)、エチレングリコールモノn-ブチルエー
テル(0.8)、ジエチレングリコールモノn-ブチルエー
テル(0.9)、n-ブタノール(0.8)、2-フェノキシエタ
ノール(1.2)、2-フェニルエタノール(1.2)、1-フェ
ノキシ-2-プロパノール(1.1)、シクロヘキサノール
(1.2)等が挙げられ、なかでもべンジルアルコール及
び2-ベンジルオキシエタノールが好ましい。これらの成
分(A)は、1種以上を使用でき、その含有率は、染毛剤
の親・疎水性バランスを従来のものより疎水性の方向に
シフトさせ、十分な脱色・染毛効果を得る点から、第一
の組成物中に1〜70重量%とされるが、組成物の安定性
等も考慮して、2〜50重量%が好ましく、更には5〜40
重量%、特に10〜30重量%が好ましい。
【0014】第一の組成物中のアンモニア濃度は、その
刺激臭のマスキングという大きな制約から、調香の自由
度を解放し、自由な賦香を行えるようにするために、0
〜0.3mol/kgとされるが、0〜0.2mol/kgが好ましく、特
に0〜0.1mol/kgが好ましい。ここで、アンモニアは、
炭酸アンモニウム等のアンモニウム塩を用い、染毛剤組
成物のpHを調整することにより得られるものも含む。本
発明の染毛剤組成物は、アルカリ剤としてアンモニアを
用いなくても十分な脱色・染毛効果が得られるものでも
ある。
【0015】第一の組成物のpH値は8〜12とされるが、
これはアンモニア以外に臭いの少ない他のアルカリ剤を
含有することで達成される。このアルカリ剤としては、
モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、
2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール
等のアルカノールアミン、炭酸グアニジン等のグアニジ
ウム塩等が挙げられ、なかでもアルカノールアミン、特
にモノエタノールアミンが好ましい。これらは、1種以
上を使用でき、その含有率は、上記pH範囲を逸脱しない
ことを条件に、十分な脱色効果の点、及び頭皮への刺激
低減の点から、第一の組成物中の0.1〜15重量%、特に
1〜10重量%が好ましい。
【0016】本発明における第二の組成物は、酸化剤を
含有することを要する。酸化剤としては、過酸化水素等
を使用することができる。酸化剤の含有率は第二の組成
物中の0.1〜12重量%とするのが好ましく、更には1〜
9重量%、特に2〜6重量%が好ましい。
【0017】第二の組成物のpH値は2〜5とされるが、
これはリン酸等のpH調整剤を用いることで達成される。
【0018】本発明の染毛剤組成物において、水の含有
率は、第一の組成物と第二の組成物からなる全組成中の
20〜70重量%とされるが、単に毛髪の脱色を目的とする
場合は、25〜55重量%、特に30〜50重量%が好ましく、
染料を含有させる場合は、30〜65重量%、特に50〜65重
量%が好ましい。単に毛髪の脱色を目的とする場合で
は、組成物の親・疎水性バランスをより疎水性の方向に
シフトすることで、親水的な性質を有するアルカリ剤や
過酸化水素等の酸化剤を毛髪内により多く分配できるの
で、水の含有量を少なめにする方が有利となる。一方、
染料を含有させる場合では、比較的疎水性である染料を
も毛髪内に分配する必要があるので、組成物の親・疎水
性バランスを従来品よりは疎水性の方向にシフトしなが
らも、水の含有量を、単に毛髪の脱色を目的として用い
る場合よりは多めにする方が有利となる。
【0019】本発明の染毛剤組成物における第一の組成
物と第二の組成物との混合比は、第一の組成物:第二の
組成物(重量比)が1:0.5〜1:3の範囲が、実用性
の点で好ましい。
【0020】また、第一の組成物と第二の組成物を混合
した染毛剤組成物のpHは7.5〜12であるが、脱色・染毛
効果と皮膚刺激性の点で8〜11であるのが好ましい。
【0021】本発明の染毛剤組成物には、更に、25℃に
おけるオクタノール−水−分配係数(logP)が0.3未満
の有機溶剤(以下、成分(B)と称する)を含有させるこ
とができる。このような有機溶剤としては、例えばエタ
ノール(25℃におけるlogP=-0.3;以下同様)、イソプ
ロパノール(0.1)等の炭素数3以下の低級アルコー
ル;グリセリン(-2.2)、エチレングリコール(-1.
4)、ジエチレングリコール(-1.3)、プロピレングリ
コール(-1.1)、1,3-ブタンジオール(-1.4)、ヘキシ
レングリコール(-0.7)等の多価アルコール;エチルセ
ロソルブ(-0.2)、エチルカルビトール(-0.2)等の多
価アルコールの低級アルキルエーテル等が挙げられる。
このような有機溶剤は、第一の組成物と第二の組成物を
混合した染毛剤組成物の親・疎水性バランスを、本発明
の意図とは逆に、親水性の方向にシフトさせるように働
いてしまうので、染毛剤全組成中の含有率を8重量%以
下に制限することが好ましい。その一方で、成分(B)
は、成分(A)と水を共に含む組成物の安定性を良好とす
る上では有用である。従ってこれらを考慮すれば、成分
(B)の本発明染毛剤全組成中の含有率は、成分(A)と水の
含有比率にもよるが、0.1〜8重量%が好ましく、更に
は0.1〜5重量%、特に0.1〜2重量%が好ましい。第一
の組成物は成分(A)を含有するものであるので、安定性
の面から成分(B)を上記の条件を逸脱しない範囲で含有
することが好ましい。
【0022】本発明の染毛剤組成物には、更に香料を含
有させることができる。本発明の染毛剤組成物は、賦香
する上で、アンモニア臭のマスキングという制約から解
放されるため、明るい髪色に脱色・染毛するための従来
の染毛剤に比べて、調香の自由度が大きくなるという利
点を有している。
【0023】本発明の染毛剤組成物は、更にカチオン界
面活性剤を含有するのが好ましい。ここで、カチオン界
面活性剤としては、リンスや柔軟剤に用いられているも
のを使用でき、例えば、次の一般式(1)で表されるもの
を用いることができる。
【0024】
【化1】
【0025】〔式中、R1、R2、R3及びR4は、独立に
置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R1とR2
のうち少なくとも1つは炭素数8〜36であって、かつ残
余が炭素数1〜7であるか、又はR3とR4とが共同して
隣接する窒素原子と共に、炭素数1〜4のアルキル基が
置換してもよく、当該窒素原子以外に異項原子として窒
素原子、酸素原子、硫黄原子を含んでいてもよい5〜7
員環を形成してもよく、A-はアニオンを示す。〕
【0026】ここでR1〜R4の炭化水素基としては、直
鎖又は分岐鎖のアルキル基、直鎖又は分岐鎖のアルケニ
ル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられ、置換基
としては、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、エポキシ基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミ
ノ基、トリアルキルアンモニウム基、脂肪酸アミド基、
脂肪酸エステル基等が挙げられる。また、環を形成する
ものとしては、モルホリン環、イミダゾリン環、ピペラ
ジン環、ピペリジン環、ピロリジン環等が挙げられる。
【0027】A-のアニオンとしては、塩化物イオン、
臭化物イオン、ヨウ化物イオン、メチル硫酸イオン、エ
チル硫酸イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオ
ン、乳酸イオン、サッカリンイオン等が挙げられる。
【0028】カチオン界面活性剤の具体例としては、塩
化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリ
メチルアンモニウム、塩化イソステアリルトリメチルア
ンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩
化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシル
トリメチルアンモニウム、塩化ココイルトリメチルアン
モニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ス
テアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメ
チルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチ
ルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイ
ルジメチルアンモニウム、塩化γ-グルコンアミドプロ
ピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ジ
(ポリオキシエチレン(2))オレイルメチルアンモニウ
ム、塩化ドデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化オ
クチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化ト
リ(ポリオキシエチレン(5))ステアリルアンモニウ
ム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニ
ウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモ
ニウム、塩化ベヘン酸アミドプロピル-N,N-ジメチル-N-
(2,3-ジヒドロキシプロピル)アンモニウム、塩化ベン
ザルコニウム等が挙げられる。
【0029】カチオン界面活性剤としては、R1及びR2
の少なくとも1つが炭素数8〜30のアルキル基若しくは
アルケニル基、又は脂肪酸アミドアルキル基であり、残
余がメチル基であるものが好ましい。
【0030】カチオン界面活性剤は、1種以上を使用で
き、その含有率は、コンディショニング効果、組成物の
安定性向上などの点から、第一の組成物と第二の組成物
からなる全組成中の0.01〜10重量%が好ましく、更には
0.1〜5重量%、特に0.5〜3重量%が好ましい。
【0031】また、本発明の染毛剤組成物は、高級脂肪
アルコールを含有するのが好ましい。ここで、高級脂肪
アルコールとしては、炭素数12〜22の飽和又は不飽和の
直鎖又は分岐鎖の一価アルコール、例えばミリスチルア
ルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、
オレイルアルコール等が挙げられ、セチルアルコール、
オレイルアルコール等が好ましい。高級脂肪アルコール
の含有率は、第一の組成物と第二の組成物からなる全組
成中の0.1〜20重量%、特に2〜10重量%が好ましい。
また、カチオン界面活性剤と共に用いると、カチオン界
面活性剤の効果をより高めることができ好ましい。
【0032】また、本発明の染毛剤組成物は、特定のポ
リオキシアルキレン化合物を含有するのが好ましい。こ
こで、ポリオキシアルキレン化合物としては、炭素数2
〜4のオキシアルキレン基の合計重合数が4以上のポリ
アルキレングリコール、ポリアルキレングリコールのア
ルキル(炭素数1〜4)エーテル、ポリアルキレングリ
コールのグリセリルエーテル、ポリアルキレングリコー
ルのペンタエリスリトールエーテル、ポリアルキレング
リコールのトリメチロールプロパンエーテル、ポリアル
キレングリコールのアルキレングリコールエーテル等が
挙げられ、これらの化合物のオキシエチレン基、オキシ
プロピレン基、オキシブチレン基は、各々任意にブロッ
ク付加又はランダム付加されている。これらは染毛剤組
成物中に均一に溶解又は分散していることが好ましい。
【0033】ポリアルキレングリコールとしては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
ブチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコール等が挙げられる。ここでポリアルキ
レングリコールの重合数は、4〜500が好ましく、更に
は5〜100、特に6〜60が好ましい。
【0034】ポリアルキレングリコールのアルキル(炭
素数1〜4)エーテルは、上記ポリアルキレングリコー
ルとメタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタ
ノール等のエーテルであって、ポリエチレングリコール
モノメチルエーテル、ポリプロピレングリコールモノn-
ブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レングリコールモノn-ブチルエーテル等が挙げられる。
【0035】ポリアルキレングリコールのグリセリルエ
ーテルは、前記ポリアルキレングリコールとグリセリン
のモノエーテルであって、ポリエチレングリコールグリ
セリルエーテル、ポリプロピレングリコールグリセリル
エーテル、ポリプロピレングリコールジグリセリルエー
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセ
リルエーテル等が挙げられる。
【0036】ポリアルキレングリコールのペンタエリス
リトールエーテルは、前記ポリアルキレングリコールと
ペンタエリスリトールのエーテルであって、ポリオキシ
エチレンペンタエリスリトールエーテル等が挙げられ
る。
【0037】ポリアルキレングリコールのトリメチロー
ルプロパンエーテルは、前記ポリアルキレングリコール
とトリメチロールプロパンのエーテルであって、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレントリメチロールプロ
パン等が挙げられる。
【0038】ポリアルキレングリコールのアルキレング
リコールエーテルは、前記ポリアルキレングリコールと
アルキレン(炭素数3〜6)グリコールのエーテルであ
って、ブタンジオールジ(ポリプロピレングリコール)
エーテル、プロピレングリコール(ポリエチレングリコ
ール)エーテル等が挙げられる。
【0039】ポリオキシアルキレン化合物のうち、ポリ
オキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレング
リコールのアルキル(炭素数1〜4)エーテルが好まし
く、特に、ポリプロピレングリコールが好ましい。
【0040】これらは、1種以上を組み合せて用いるこ
とができる。これらは、成分(A)の存在下で、アルカリ
剤や過酸化水素等を毛髪内により多く分配させるのに効
果があり、その含有率は、第一の組成物と第二の組成物
からなる全組成中の0.1〜20重量%、特に0.5〜10重量%
が好ましい。
【0041】本発明の染毛剤組成物は、HLBの異なる2
種以上の非イオン界面活性剤、すなわち、成分(C):HLB
10〜20の親水性非イオン界面活性剤、及び成分(D):HLB
1〜10の親油性非イオン界面活性剤を、2つの組成物の
一方又は両方に含有するのが好ましい。
【0042】成分(C)の親水性非イオン界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオシキシエ
チレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテ
ル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;アルキル
グリコシド等でHLB10〜20のものが挙げられる。
【0043】成分(D)の親油性非イオン界面活性剤とし
ては、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルでHLB
1〜10のものや、ポリオキシエチレンポリプロピレンア
ルキルエーテル、アルキルグリセリルエーテル、アルキ
ルグリセリルペンタエリスリトイルエーテル、アルキル
ジグリセリルエーテル、アルキルトリグリセリルエーテ
ル等でHLB1〜10のものが挙げられる。特に、イソステ
アリルグリセリルエーテル、イソステアリルジグリセリ
ルエーテル及びイソステアリルペンタエリスリルグリセ
リルエーテルが好ましい。
【0044】成分(C)と成分(D)は、第一の組成物と第二
の組成物の混合後において、含有量による加重平均HLB
が8〜12、特に9〜11となり、合計含有率が2〜70重量
%、特に10〜50重量%となるように、2つの組成物の一
方又は両方に含有させると、これら組成物の混合時に液
晶が形成されることにより増粘し、毛髪への塗布時に液
だれし難いものとなるので好ましい。より好ましい態様
としては、第一の組成物中に上記量の成分(C)と(D)を含
有させておき、水分リッチな第二の組成物と混合した時
に液晶が形成されるようにしたものが挙げられる。ここ
で、HLB値は、Griffinの方法により求めたものをいう。
また、第一の組成物及び第二の組成物における「液状」
とは、前述のように、25℃、B型回転粘度計で測定した
粘度が3000mPa・s以下、好ましくは1000mPa・s以下の状
態をいうが、これらの混合後における粘度は、3000mPa
・s以上、特に5000mPa・s以上となるのが好ましい。こ
こで、粘度は、ローターNo.3を用い、12rpm、1分間回
転させた後の値とする。
【0045】本発明の染毛剤組成物は、単に毛髪の脱色
を目的とする場合は、酸化染料中間体又は直接染料等の
染料を含有しないで毛髪脱色剤(ヘアブリーチ)として
使用されるが、毛髪の染色を目的とする場合は、酸化染
料中間体又は直接染料等の染料を、更に含有する。酸化
染料中間体は、酸化剤と反応するので、第一の組成物に
含有させ、また直接染料は、酸化による退色を避けるた
め、これも第一の組成物に含有させるのが好ましい。
【0046】かかる酸化染料中間体としては、通常染毛
剤に使用されている公知の顕色物質及びカップリング物
質を用いることができる。顕色物質としては、例えばパ
ラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-ク
ロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラ
フェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-
パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パ
ラフェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレン
ジアミン、4,4′-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス
(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミ
ノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2′-パラフェニレンジア
ミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノ
ール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-
4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメ
チル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、
2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェ
ノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジア
ミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラア
ミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリ
ミジン、4,5-ジアミノ-1-(4′-クロロベンジル)ピラゾ
ール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールと
これらの塩等が挙げられる。
【0047】また、カップリング物質としては、例えば
メタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタ
ノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニ
ソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジ
アミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメ
トキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシ
エチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトル
エン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メ
タアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2
-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,
4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6
-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェ
ノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-
メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェ
ノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レ
ゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、
1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒ
ドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-
イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシイン
ドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインド
ール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモ
ルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ
-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオ
キシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メ
チレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメ
チルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジ
ン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミ
ノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロ
キシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が
挙げられる。
【0048】顕色物質とカップリング物質は、それぞれ
1種以上を使用でき、その含有量はそれぞれ、第一の組
成物中0.01〜10重量%、特に0.1〜5重量%が好まし
い。
【0049】また、直接染料としては、染毛剤に利用可
能である公知の酸性染料、塩基性染料、分散染料、反応
性染料等を用いることができる。酸性染料としては、例
えば赤色2号(C.I.16185)、赤色3号(C.I.45430)、
赤色102号(C.I.16255)、赤色104号の(1)(C.I.4541
0)、赤色105号の(1)(C.I.45440)、赤色106号(C.I.4
5100)、黄色4号(C.I.19140)、黄色5号(C.I.1598
5)、緑色3号(C.I.42053)、青色1号(C.I.4209
0)、青色2号(C.I.73015)、赤色201号(C.I.1585
0)、赤色227号(C.I.17200)、赤色230号の(1)(C.I.4
5380)、赤色231号(C.I.45410)、赤色232号(C.I.454
40)、だいだい色205号(C.I.15510)、だいだい色207
号(C.I.45425)、黄色202号の(1)(C.I.45350)、黄色
203号(C.I.47005)、緑色201号(C.I.61570)、緑色20
4号(C.I.59040)、緑色205号(C.I.42095)、青色202
号(C.I.42052)、青色205号(C.I.42090)、かっ色201
号(C.I.20170)、赤色401号(C.I.45190)、赤色502号
(C.I.16155)、赤色503号(C.I.16150)、赤色504号
(C.I.14700)、赤色506号(C.I.15620)、だいだい色4
02号(C.I.14600)、黄色402号(C.I.18950)、黄色403
号の(1)(C.I.10316)、黄色406号(C.I.13065)、黄色
407号(C.I.18820)、緑色401号(C.I.10020)、緑色40
2号(C.I.42085)、紫色401号(C.I.60730)、黒色401
号(C.I.20470)、アシッドブラック52(C.I.15711)、
アシッドブルー1(C.I.42045)、アシッドブルー3
(C.I.42051)、アシッドブルー62(C.I.62045)、アシ
ッドブラウン13(C.I.10410)、アシッドグリーン50
(C.I.44090)、アシッドオレンジ3(C.I.10385)、ア
シッドオレンジ6(C.I.14270)、アシッドレッド14
(C.I.14720)、アシッドレッド35(C.I.18065)、アシ
ッドレッド73(C.I.27290)、アシッドレッド184(C.I.
15685)、ブリリアントブラック1(C.I.28440)等が挙
げられる。
【0050】塩基性染料としては、例えばベーシックブ
ルー7(C.I.42595)、ベーシックブルー16(C.I.1221
0)、ベーシックブルー22(C.I.61512)、ベーシックブ
ルー26(C.I.44045)、ベーシックブルー99(C.I.5605
9)、ベーシックブルー117、ベーシックバイオレット10
(C.I.45170)、ベーシックバイオレット14(C.I.4251
5)、ベーシックブラウン16(C.I.12250)、ベーシック
ブラウン17(C.I.12251)、ベーシックレッド2(C.I.5
0240)、ベーシックレッド12(C.I.48070)、ベーシッ
クレッド22(C.I.11055)、ベーシックレッド51、ベー
シックレッド76(C.I.12245)、ベーシックレッド118
(C.I.12251:1)、ベーシックオレンジ31、ベーシック
イエロー28(C.I.48054)、ベーシックイエロー57(C.
I.12719)、ベーシックイエロー87、ベーシックブラッ
ク2(C.I.11825);特公昭58-2204号公報、特開平9-11
8832号公報等に記載されている、芳香環の側鎖に4級化
窒素原子を含有する塩基性染料;特表平10-502946号公
報、特開平10-182379号公報、特開平11-349457号公報等
に記載されている塩基性染料などが挙げられる。
【0051】また酸性染料及び塩基性染料以外の直接染
料としては、例えば2-アミノ-3-ニトロフェノール、2-
アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノ
ール、4-アミノ-3-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロ
ロ-4-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-
3-ニトロフェノール、3-ニトロパラヒドロキシエチルア
ミノフェノール、2-ニトロパラフェニレンジアミン、4-
ニトロオルトフェニレンジアミン、4-ニトロメタフェニ
レンジアミン、6-ニトロオルトトルイジン、6-ニトロパ
ラトルイジン、ヒドロキシエチル-2-ニトロパラトルイ
ジン、N,N′-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラ
フェニレンジアミン、2-クロロ-5-ニトロ-N-ヒドロキシ
エチルパラフェニレンジアミン、2-ニトロ-5-グリセリ
ルメチルアニリン、3-メチルアミノ-4-ニトロフェノキ
シエタノール、N-エチル-3-ニトロPABA、ピクラミン
酸、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、4-ニトロフェニ
ルアミノエチルウレア、紫色201号(C.I.60725)、ソル
ベントイエロー44(C.I.56200)、ディスパーズレッド1
7(C.I.11210)、ディスパーズバイオレット1(C.I.61
100)、ディスパーズバイオレット4(C.I.61105)、デ
ィスパーズブルー3(C.I.61505)、ディスパーズブル
ー7(C.I.62500)、HCブルーNo.2、HCブルーNo.8、HC
オレンジNo.1、HCオレンジNo.2、HCレッドNo.1、HCレッ
ドNo.3、HCレッドNo.7、HCレッドNo.8、HCレッドNo.1
0、HCレッドNo.11、HCレッドNo.13、HCレッドNo.16、HC
バイオレットNo.2、HCイエローNo.2、HCイエローNo.5、
HCイエローNo.6、HCイエローNo.7、HCイエローNo.9、HC
イエローNo.12等が挙げられる。
【0052】直接染料は、1種以上を使用でき、その含
有量は、第一の組成物と第二の組成物からなる全組成中
の0.001〜5重量%、特に0.01〜4重量%が好ましい。
また、酸化染料中間体と直接染料を併用することもでき
る。
【0053】本発明の染毛剤組成物を用いて毛髪を脱色
又は染色処理するには、例えば第一の組成物と第二の組
成物を混合した後、15〜45℃の温度で毛髪に適用し、1
〜50分間、好ましくは3〜30分間の作用時間をおいて毛
髪を洗浄した後、乾燥すればよい。
【0054】
【実施例】 実施例1 (染毛剤組成物) ・第1剤 (重量%) トルエン-2,5-ジアミン 0.12 パラアミノフェノール 1.2 メタアミノフェノール 0.8 パラアミノオルトクレゾール 0.3 オルトアミノフェノール 0.3 2-ベンジルオキシエタノール 16 エタノール 2.8 モノエタノールアミン 6 オレイルアルコール 3 ポリオキシエチレン(20)オクチルドデシルエーテル 16 ポリオキシエチレン(9)オレイルエーテル 8 ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル 14 イソステアリルグリセリルエーテル 1.5 イソステアリルペンタエリスリルグリセリルエーテル 4 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2 無水亜硫酸ナトリウム 0.5 アスコルビン酸 0.5 香料 0.5 精製水 22.48 計 100 pH:10.5 粘度(25℃,B型粘度計):100mPa・s以下
【0055】 ・第2剤 (重量%) 過酸化水素水(35重量%) 17 セタノール 3 グリセリン 1 ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.5 ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 0.5 イソステアリルペンタエリスリルグリセリルエーテル 2 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.4 アミノ変性シリコーンエマルション(40重量%)*1 2 8-キノリノール硫酸塩 0.04 75重量%リン酸 0.03 精製水 71.53 計 100 *1:SM8702C(東レダウコーニングシリコーン社製) pH:3.5 粘度(25℃,B型粘度計):200mPa・s
【0056】第1剤:第2剤=1:1.5(重量比)で混
合し、日本人の白髪混じりの頭髪に使用した。混合時に
おける染毛剤のpHは10.0、粘度は10,000mPa・s以上であ
った。この染毛剤は、施術時に液だれを起こすこともな
く、また不快な臭いを生ずることもなく、頭髪を明るい
茶系色に染色することができ、白髪も隠蔽された。
【0057】 実施例2 (染毛剤組成物) ・第1剤 (重量%) パラフェニレンジアミン 0.2 オルトアミノフェノール 0.5 レゾルシン 0.24 ベーシックイエロー87 0.5 エチレングリコールモノn-ブチルエーテル 22 エタノール 2 28重量%アンモニア水 1.5 モノエタノールアミン 3 オレイルアルコール 3 ポリオキシエチレン(20)オクチルドデシルエーテル 16 ポリオキシエチレン(9)オレイルエーテル 8 ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル 14 イソステアリルグリセリルエーテル 1.5 イソステアリルペンタエリスリルグリセリルエーテル 4 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2 無水亜硫酸ナトリウム 0.5 アスコルビン酸 0.5 香料 0.5 精製水 20.06 計 100 pH:10.5 粘度(25℃,B型粘度計):100mPa・s以下
【0058】 ・第2剤 (重量%) 過酸化水素水(35重量%) 17 セタノール 3 グリセリン 1 ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.5 ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 0.5 イソステアリルペンタエリスリルグリセリルエーテル 2 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.4 アミノ変性シリコーンエマルション(40重量%)*1 2 8-キノリノール硫酸塩 0.04 75重量%リン酸 0.03 精製水 71.53 計 100 *1:SM8702C(東レダウコーニングシリコーン社製) pH:3.5 粘度(25℃,B型粘度計):200mPa・s
【0059】第1剤:第2剤=1:1.5(重量比)で混
合し、日本人の白髪混じりの頭髪に使用した。混合時に
おける染毛剤のpHは10.0、粘度は10,000mPa・s以上であ
った。この染毛剤は、施術時に液だれを起こすこともな
く、また不快な臭いを生ずることもなく、頭髪を明るい
茶系色に染色することができ、白髪も隠蔽された。
【0060】
【発明の効果】本発明の染毛剤は、アンモニアの刺激臭
がほとんど無く、調香の自由度が大きく、かつ毛髪の脱
色力に優れ、毛髪を明るい色調に染めることができる。
本発明の染毛剤は、近年需要が高まっている、白髪混じ
りの髪を明るい色合いにしながら、白髪も頭髪全体の色
と同化するように染めて隠蔽するような場合に、施術時
の快適性と仕上がりの染毛性を両立する上で極めて有効
なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 裕 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB081 AB272 AB352 AB412 AC071 AC072 AC102 AC122 AC172 AC182 AC472 AC542 AC552 AC692 AC852 AD162 AD632 BB04 BB44 BB60 CC36 DD23 DD27 EE06 EE26 EE27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の2つの組成物 (第一の組成物) :25℃におけるオクタノール−水−分
    配係数(logP)が0.3〜6で分子量が200以下である有機
    溶剤を1〜70重量%含有し、アンモニアの含有率が0.3m
    ol/kg以下であり、8〜12のpH値を有する水性液状組成
    物 (第二の組成物):酸化剤を含有し、2〜5のpH値を有す
    る水性液状組成物 から成り、両者の混合時において、水の含有率が20〜70
    重量%、pH値が7.5〜12である染毛剤組成物。
  2. 【請求項2】 25℃においてB型粘度計で測定した第一
    及び第二の組成物の粘度が共に3000mPa・s以下であり、
    かつ両組成物を混合した後の粘度が、3000mPa・s以上と
    なるものである請求項1記載の染毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 HLB10〜20の非イオン界面活性剤とHLB1
    〜10の親油性非イオン界面活性剤とを、第一の組成物と
    第二の組成物の混合後において、平均のHLBが8〜12、
    合計含有率が2〜70重量%となるように、2つの組成物
    のいずれか一方又は両方に含有するものである請求項2
    記載の染毛剤組成物。
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