JP2002265240A - スラグの処理方法 - Google Patents

スラグの処理方法

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JP2002265240A
JP2002265240A JP2001062881A JP2001062881A JP2002265240A JP 2002265240 A JP2002265240 A JP 2002265240A JP 2001062881 A JP2001062881 A JP 2001062881A JP 2001062881 A JP2001062881 A JP 2001062881A JP 2002265240 A JP2002265240 A JP 2002265240A
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Kenichi Katayama
賢一 片山
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラグ中のフッ素の溶出を抑制する。 【解決手段】 カルシウムおよびフッ素を含む塊状の製
鋼スラグにAl23系れんが屑を添加し(図1のステッ
プa1,a2)、乾式処理で製鋼スラグおよびAl23
系れんが屑を粉砕し(a3〜a5)、粉砕された粉粒体
中の金属分を分離回収し(a6)、乾式処理後、さらに
水を用いる湿式処理で粉粒体を粉砕し(a7,a8)、
粉粒体中の金属分を分離回収し(a9〜a13,a1
6,a17)、湿式処理後、粉粒体を養生する(a1
4,a15,a18,a19)。水共存下で溶出したカ
ルシウムイオンとアルミニウムイオンとフッ素イオンと
が反応して難溶性の化合物を生成するので、フッ素の溶
出を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素を含むたと
えば製鋼スラグを土木建設材料などとして有効利用する
ための処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気炉などの溶解炉において
溶融金属、たとえばステンレス溶銑を溶製する場合、造
滓剤としてCaF2源である蛍石が生石灰などとともに
装入される。CaF2はスラグの融点を低下させ、スラ
グの流動性を高めるので、スラグとステンレス溶銑との
反応を促進する。したがって、脱硫および還元精錬が効
率的に行われる。
【0003】CaF2を含むスラグは、水に浸漬すると
フッ素を溶出する。フッ素の溶出量はスラグ中のCaF
2濃度が高くなるにつれて増加するので、CaF2を高濃
度に含むスラグは環境にかかわる規制値を超える高濃度
のフッ素を溶出する恐れがあり、場合によってはバラス
材等の土木建設材料には用いることができない。したが
って、CaF2を高濃度に含むスラグは資源として有効
利用できる用途が制限され、その付加価値はきわめて低
い。さらに利用できないものは高額な処理費用をかけて
産業廃棄物として処理する必要があり、環境問題として
も大きな課題となっている。
【0004】水共存下においてスラグ中のフッ素の溶出
を防止する方法は、特開2000−247694号公報
に開示されている。この先行技術には、改質炉に貯留さ
れている製鋼スラグ融体に少なくともアルミニウム化合
物を添加することによってAl23濃度の高い製鋼スラ
グを形成し、水溶液中におけるアルミニウムイオンおよ
びカルシウムイオンの溶出量を増加させてフッ素イオン
を捕捉し、製鋼スラグ中のフッ素の安定化処理を行う方
法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記先行技術では、精
錬終了後、溶解炉から排出されたスラグを改質炉に貯留
し、改質炉中のスラグに多量のAl23源を添加し、高
Al23濃度になるようにスラグの成分が調整される。
このように、前記先行技術では改質炉における処理を必
要とするので、処理工程数が増加し、能率が低下する。
また多量のAl23源が必要であるので、Al23原単
位の増大を招く。また多量のAl23が添加されるの
で、スラグの温度が低下し、スラグの流動性が低下す
る。したがって、Al23濃度が不均一になる恐れがあ
る。またこの問題は改質炉に加熱装置を設置することに
よって解消されるけれども、設備費およびエネルギ消費
量の増大を招く。
【0006】本発明の目的は、フッ素を含むスラグから
のフッ素の溶出を抑制することが可能な製鋼スラグの処
理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、フッ素を含む
固形スラグにアルミニウム含有物質を添加し、少なくと
も水を用いて処理することを特徴とするスラグの処理方
法である。
【0008】本発明に従えば、スラグに含まれるカルシ
ウムおよびフッ素と、アルミニウム含有物質に含まれる
アルミニウムと、水とが共存するので、カルシウムイオ
ン、フッ素イオンおよびアルミニウムイオンが生成し、
カルシウムイオンおよびアルミニウムイオンがフッ素イ
オンと反応して難溶性の化合物を生成する。したがっ
て、フッ素を固定することが可能となり、フッ素の溶出
を抑制することができる。
【0009】また本発明は、フッ素を含む塊状の製鋼ス
ラグにAl23含有物質を添加し、乾燥状態の乾式処理
で製鋼スラグおよびAl23含有物質を粉砕し、粉砕さ
れた粉粒体中の金属分を分離回収し、乾式処理後、さら
に水を用いる湿式処理で粉粒体を粉砕し、粉粒体中の金
属分を分離回収し、湿式処理後、粉粒体を養生すること
を特徴とするスラグの処理方法である。
【0010】本発明に従えば、フッ素を含む塊状の製鋼
スラグにAl23含有物質を添加した後、粉砕が行われ
るので、製鋼スラグとAl23含有物質とを微細に、か
つ均一に混合させることができる。これによって、湿式
処理中、製鋼スラグおよびAl23含有物質からのカル
シウムイオンおよびアルミニウムイオンの溶出を促進さ
せることができるとともに、カルシウムイオンおよびア
ルミニウムイオンとフッ素イオンとの反応を促進させる
ことが可能となる。したがって、湿式処理および養生中
にカルシウム、アルミニウムおよびフッ素から成る難溶
性の化合物を充分に生成することが可能となり、フッ素
を固定することができる。また粉粒体中の金属分の分離
回収が乾燥処理とその後の湿式処理との両方で行われ、
乾式処理では、粉砕された比較的粗大な金属分を、たと
えば磁気分離によって容易に回収することが可能であ
り、湿式処理では粉砕された微細な金属分を、たとえば
比重分離などによって容易に回収することが可能であ
る。したがって、粉粒体中の金属分を比較的粗大なもの
から微細なものまで効率的に分離回収することができ
る。
【0011】また本発明は、前記乾式処理および湿式処
理の少なくともいずれか一方の処理中にアルミニウムイ
オン源を供給することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、乾式処理および湿式処理
の少なくともいずれか一方の処理中にアルミニウムイオ
ン源が供給される。アルミニウムイオン源はAl23
有物質よりもイオン化しやすいので、湿式処理中におけ
るアルミニウムイオンの溶出速度を速めることが可能と
なり、フッ素の固定反応を促進させることができる。
【0013】また本発明は、乾燥状態の乾式処理で、フ
ッ素を含む塊状の製鋼スラグを粉砕し、粉砕された粉粒
体中の金属分を分離回収し、乾式処理後、さらに水を用
いる湿式処理で粉粒体を粉砕し、粉粒体中の金属分を分
離回収するスラグの処理方法であって、前記乾式処理お
よび湿式処理の少なくともいずれか一方の処理中にアル
ミニウムイオン源を供給し、湿式処理後、粉粒体を養生
することを特徴とするスラグの処理方法である。
【0014】本発明に従えば、製鋼スラグに対するAl
23含有物質の添加を省略して乾式処理および湿式処理
の少なくともいずれか一方の処理中にアルミニウムイオ
ン源が供給される。アルミニウムイオン源はAl23
有物質よりもイオン化しやすいので、アルミニウムイオ
ンの溶出速度を速めることが可能となり、フッ素の固定
反応を促進させることができる。また微細に粉砕しなけ
ればイオン化しにくいAl23含有物質の添加が省略さ
れるので、粉砕処理の負荷を軽減することができる。
【0015】また本発明は、前記湿式処理時に、水を循
環して用いることを特徴とする。本発明に従えば、湿式
処理時に水が循環して用いられるので、湿式処理中、フ
ッ素の固定反応を継続させることが可能となり、フッ素
を充分に固定することができる。また湿式処理の循環水
は系外に排出されないので、未固定のフッ素の流出を防
止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
であるスラグの処理方法を説明するためのフローチャー
トである。図1を参照して、スラグから土木建設材料と
して有効利用可能なスラグ製品を製造する方法について
説明する。
【0017】ステップa1では、フッ素を含むスラグが
主原料として準備される。本実施の形態では、スラグと
してステンレス鋼を溶製するときに生成する製鋼スラグ
が用いられる。さらに詳しく述べると、電気炉から排出
される製鋼スラグ(以後、電気炉スラグと呼ぶ)と真空
脱ガス装置から排出される製鋼スラグ(以後、脱ガスス
ラグと呼ぶ)とが用いられる。電気炉スラグはCaO、
SiO2、Al23およびCaF2を含み、脱ガススラグ
はCaO、SiO2およびCaF2を含む。電気炉スラグ
および脱ガススラグのフッ素源であるCaF2はスラグ
の融点を低下させてスラグの流動性を高めるために添加
される。真空脱ガス装置ではAl23が添加されない。
したがって、脱ガススラグのAl23濃度は極めて低濃
度である。このAl23は、脱酸材として添加されるア
ルミニウムによって付随的にもたらされる。電気炉スラ
グおよび脱ガススラグの成分の一例は後述の実施例に示
すとおりである。
【0018】電気炉スラグおよび脱ガススラグは、スラ
グポットにそれぞれ排滓され、冷却後、スラグ処理場で
スラグポットを転倒して排出される。排出された電気炉
スラグおよび脱ガススラグは、混合されてヤードに貯留
される。このように、電気炉スラグおよび脱ガススラグ
が混合されて貯留されるので、処理すべきスラグ中のA
23濃度の変動を低減することができる。以後、混合
された電気炉スラグおよび脱ガススラグを処理スラグと
呼ぶ。
【0019】ステップa2では、Al23含有物質であ
るAl23系れんが屑が添加原料として処理スラグに添
加される。これによって、処理スラグ中のAl23濃度
を高めることができる。Al23系れんが屑は、後述の
実施例に成分の一例を示すようにAl23を主成分と
し、Cr23およびFeOなどの金属分をわずかに含
む。Al23含有物質は、Al23系れんが屑のみに限
定されるものではなく、酸化の度合いの高いアルミニウ
ム灰でもよく、Al23含有鉱物等のAl23を含んで
いるものならばいかなるものでもよい。
【0020】ステップa3では、処理スラグおよびAl
23系れんが屑の粗破砕が破砕機によって行われる。破
砕機は、たとえばジョークラッシャである。ステップa
4では、破砕された処理スラグおよびAl23系れんが
屑が篩によってふるい分けられ、ステップa5では、ふ
るい分けられた、たとえば60mmよりも粗粒の処理ス
ラグおよびAl23系れんが屑が乾式粉砕機で粉砕され
る。乾式粉砕機は、たとえばロッドミルである。粉砕さ
れた処理スラグおよびAl23系れんが屑(以後、粉粒
体と呼ぶ)は再度ステップa4の篩に戻され、ふるい分
けられる。このステップa4およびステップa5は繰返
し行われる。ステップa6では、粉砕された粉粒体が乾
式磁選機によってスラグ分と金属分とに磁気分離され
る。金属分は、クロム、鉄、マンガンおよびそれらの酸
化物から成る。
【0021】前記ステップa3〜a6の処理は、乾式処
理で行われる。乾式処理は水を用いないで乾燥状態で行
われる処理である。ステップa5において乾式処理で粉
砕が行われるので、処理スラグとAl23系れんが屑と
を均一に混合することができる。また、ステップa6に
おいて乾式処理で磁気分離が行われるので、比較的粗粒
の金属分を容易に効率良く回収することができる。これ
によって、後続する工程における金属分の粉砕等に要す
る動力を軽減することができる。ステップa6終了後、
湿式処理に移行する。湿式処理は水を用いる処理であ
る。
【0022】ステップa7では、比較的粗粒の金属分を
除去された粉粒体が水中で篩によってふるい分けられ、
ステップa8では、ふるい分けられた、たとえば4mm
よりも粗粒の粉粒体が湿式粉砕機でスラリ状態で粉砕さ
れる。このように、スラリ状態で粉砕されるので、粉粒
体を効率良く微細に粉砕することができる。湿式粉砕機
は、たとえばロッドミルである。粉砕された粉粒体は、
再度ステップa7の篩に戻され、ふるい分けられる。こ
のステップa7およびa8は粗粒の粉粒体が消滅するま
で繰返し行われる。ステップa9では、ふるい分けられ
た粉粒体が湿式分級される。湿式分級は、湿式分級機で
行われ、水中に懸濁した微細な粉体が粉粒体から分離さ
れる。ステップa10では、微細な粉体を除去された粉
粒体が、たとえばジグ選鉱機によって比重差でスラグ分
と金属分とに比重分離される。
【0023】ステップa11では、比重分離された粉粒
体が湿式磁選機によってスラグ分と金属分とに磁気分離
される。ステップa12では、ステップa6、ステップ
a10およびステップa11において分離された金属分
が地金として回収される。回収された地金は、製鋼原料
としてリサイクルされる。このように湿式処理によって
微細に粉砕された後、比重分離および磁気分離によって
湿式処理で金属分が分離回収されるので、金属分を効率
良く分離することが可能となり、地金回収率を極限まで
向上することができる。これによって、ステンレス鋼の
製鋼スラグに含まれるニッケルおよびクロム等の有価金
属を資源として有効に活用することが可能となり、省資
源を図ることができる。またAl23系れんが屑に含ま
れる金属分も合せて分離回収することができるので、従
来別個に行われていたAl23系れんが屑の金属分の分
離回収処理を省略することが可能となる。
【0024】ステップa13では、再度湿式分級機によ
って水中に懸濁した微細な粉体がステップa11におい
て磁気分離された粉粒体から分離される。ステップa1
4では、湿式分級された比較的粒径の大きい粒状の粉粒
体が養生される。養生は、たとえば屋外で予め定める期
間静置することによって行われる。ステップa15で
は、養生された粒状の粉粒体が粒状スラグとして製品化
される。ステップa16では、ステップa9およびステ
ップa13において水中に懸濁した状態で分離された微
細な粉体がシックナによって沈降分離される。ステップ
a17では、沈降分離された微細な粉体がフィルタプレ
ス等によって脱水され、微細な粉体から成るスラグケー
キとして回収される。ステップa18では、スラグケー
キが養生される。養生はステップa14と同一の条件で
行われる。ステップa19では、養生されたスラグケー
キが粉状スラグとして製品化される。前記ステップa7
〜a13およびステップa16は、水を用いる湿式処理
によって行われる。本実施の形態では、湿式処理時にお
ける水は循環して使用され、系外には排出されない。
【0025】前記湿式処理時には次のような化学反応が
生じる。前述のように、処理スラグにはCaO、SiO
2、CaF2およびAl23が含まれており、Al23
れんが屑にはAl23が含まれている。また処理スラグ
およびAl23系れんが屑は、乾式粉砕および湿式粉砕
によって均一に混合されており、かつ微細に粉砕されて
いる。このように、処理スラグおよびAl23系れんが
屑が微細に粉砕されているので、湿式処理の循環水中
に、カルシウムイオン、アルミニウムイオンおよびフッ
素イオンが溶出しやすくなる。また処理スラグおよびA
23系れんが屑が均一に混合されているので、カルシ
ウムイオンとアルミニウムイオンとフッ素イオンとが反
応しやすくなる。
【0026】この結果、カルシウムとアルミニウムとフ
ッ素とから成る化合物Ca3Al2(OH)12-xxが生
成しやすくなる。この化合物は、水に対して難溶性であ
るので、この化合物の生成によってフッ素を固定するこ
とが可能となる。またフッ素イオンは水に溶出しやす
く、かつ前述のように処理スラグが微細に粉砕されてい
るので、処理スラグ中に含まれるフッ素を充分に循環水
中に溶出させることが可能となり、処理スラグ中に含ま
れるフッ素を充分に前記難溶性化合物として固定するこ
とができる。したがって、前記粒状および粉状スラグ製
品を土木建設材料として使用してもフッ素の溶出を抑制
することが可能となり、製鋼スラグを有効利用すること
ができる。
【0027】また、前記湿式処理後に養生が行われるの
で、前記湿式処理期間中に処理スラグ中に含まれるフッ
素を充分に前記難溶性化合物として固定することができ
ないときでも、湿式処理後の養生期間中に粒子間の間隙
に保持されている保持水中および粒子表面に付着した付
着水中において前記フッ素固定反応を進行させてフッ素
の固定を充分に図ることができる。また湿式処理の水は
循環して使用されるので、湿式処理中、フッ素の固定反
応を継続させることが可能となり、フッ素を充分に固定
することができる。また湿式処理の循環水は系外に排出
されないので、固定化されていないフッ素イオンの流出
を防止することができる。
【0028】このように本実施の形態では、製鋼スラグ
にAl23系れんが屑を添加することによって製鋼スラ
グ中のフッ素を充分に固定することができるので、従来
からのスラグ処理設備をそのまま使用することが可能で
あり、設備の増設を必要としない。したがって土木建設
材料として有効利用可能な粒状および粉状スラグ製品を
効率良く製造することができる。
【0029】図2は、本発明の実施の第2形態であるス
ラグの処理方法を説明するためのフローチャートであ
る。この実施の形態のフローチャートは、図1に示す実
施の第1形態のフローチャートと類似しており、重複す
る説明は省略する。注目すべきは、ステップb7におい
て湿式処理の循環水中にアルミニウムイオン源(Alイ
オン源と呼ぶことがある)が添加原料として供給される
点である。アルミニウムイオン源としては、硫酸アルミ
ニウムまたはポリ塩化アルミニウムなどの高分子物質を
用いることが好ましい。本実施の形態ではアルミニウム
イオン源は水溶液として循環水中に供給される。
【0030】このように本実施の形態ではAl23含有
物質に加えてイオン化しやすいアルミニウムイオン源が
供給されるので、循環水中へのアルミニウムイオンの溶
出速度を速めることが可能となり、早期にアルミニウム
イオン濃度を高めることができる。したがって、前記難
溶性化合物の生成反応を促進することが可能となり、効
率良く製鋼スラグ中のフッ素を固定することができる。
またアルミニウムイオン源の供給量に応じてAl23
有物質であるAl23系れんが屑の添加量を低減するこ
とができるので、粉砕の必要なAl23系れんが屑の低
減量分に相当する粉砕負荷を軽減することが可能とな
る。また前記アルミニウムイオン源は高分子物質である
ので、ステップb17の沈降分離処理において凝集剤と
して働く作用を有しており、シックナ等の沈降分離効率
を高めることができる。また前記アルミニウムイオン源
は重金属類の固定化作用も有するので、製鋼スラグ中に
万一重金属類が存在しても環境基準値以下の濃度であれ
ば完全に固定して無害化することが可能となる。通常、
製鋼スラグ中には重金属類は存在しない。
【0031】本実施の形態のその他の処理は、前記図1
に示す実施の形態と全く同一である。すなわち、ステッ
プb1〜b6は前記図1のステップa1〜a6と全く同
一であり、ステップb8〜b20は前記図1のステップ
a7〜a19と全く同一である。したがって、本実施の
形態は前記効果に加えてさらに前記実施の第1形態と同
一の効果を奏することができる。
【0032】図3は、本発明の実施の第3形態であるス
ラグの処理方法を説明するためのフローチャートであ
る。この実施の形態のフローチャートは、前記図1に示
す実施の第1形態のフローチャートと類似しており重複
する説明は省略する。注目すべきは、ステップc6にお
いて乾式粉砕を行うときとステップc10において湿式
粉砕を行うときとに固形のアルミニウムイオン源が添加
原料として供給される点である。すなわち、ステップc
5およびc9において粉末状のアルミニウムイオン源が
乾式および湿式粉砕機にそれぞれ供給される。アルミニ
ウムイオン源としては、前記実施の第2形態と同一の高
分子物質が用いられる。
【0033】これによって、粉末状のアルミニウムイオ
ン源を処理スラグおよびAl23系れんが屑と均一に混
合させることができるので、簡単な方法で、かつ効率良
くイオン化しやすいアルミニウムイオン源を処理スラグ
およびAl23系れんが屑中に分散させることが可能と
なる。したがって、前記実施の第2形態と同様に循環水
中へのアルミニウムイオンの溶出速度を速めることが可
能となり、前記実施の第2形態と同一の効果を奏するこ
とができる。
【0034】本実施の形態のその他の処理は、前記図1
に示す実施の第1形態と全く同一である。すなわち、ス
テップc1〜c4は、前記図1のステップa1〜a4と
全く同一であり、ステップc6〜c8は前記図1のステ
ップa5〜a7と全く同一であり、ステップc10〜c
21は、前記図1のステップa8〜a19と全く同一で
ある。したがって、本実施の形態は前記効果に加えてさ
らに前記実施の第1形態と同一の効果を奏することがで
きる。
【0035】本実施の形態では、乾式粉砕時と湿式粉砕
時との両方で固形のアルミニウムイオン源を供給するよ
うに構成されているけれども、乾式粉砕時および湿式粉
砕時のうちのいずれか一方においてのみ固形のアルミニ
ウムイオン源を供給するように構成してもよい。
【0036】図4は、本発明の実施の第4形態であるス
ラグの処理方法を説明するためのフローチャートであ
る。この実施の形態のフローチャートは、前記図2に示
す実施の第2形態のフローチャートと類似しており、重
複する説明は省略する。注目すべきは、本実施の形態で
は前記図2のステップb2におけるAl23系れんが屑
の添加が省略されている点である。すなわち本実施の形
態では、Al23系れんが屑を全く使用しないで、水溶
液状のアルミニウムイオン源のみが添加原料として供給
されている。
【0037】循環水中へのアルミニウムイオン溶出速度
を水溶液状のアルミニウムイオン源と、Al23系れん
が屑とについて比べると、水溶液状のアルミニウムイオ
ン源の方が微細に粉砕してイオン化しやすくしたAl2
3系れんが屑よりも速い。したがって、本実施の形態
のようにAl23系れんが屑を全て水溶液状のアルミニ
ウムイオン源に置換えることによって、Al23系れん
が屑の一部を水溶液状のアルミニウムイオン源に置換え
た前記図2に示す実施の第2形態に比べて循環水中への
アルミニウムイオンの溶出速度を速くすることが可能と
なり、循環水中のアルミニウムイオン濃度を早期に高め
ることができる。この結果、本実施の形態では前記図2
に示す実施の第2形態よりもさらに前記難溶性化合物の
生成反応、すなわちフッ素の固定反応を促進することが
できる。また、本実施の形態では粉砕の必要なAl23
系れんが屑の添加が省略されるので、前記実施の第2形
態よりもさらに粉砕の負荷を軽減することが可能とな
る。
【0038】本実施の形態のその他の処理は、前記図2
に示す実施の第2形態と全く同一である。すなわち、ス
テップd1は、前記図2のステップb1と全く同一であ
り、ステップd2〜d19は前記図2のステップb3〜
b20と全く同一である。したがって、本実施の形態は
前記効果に加えてさらに前記実施の第2形態と同一の効
果を奏することができる。
【0039】図5は、発明の第5形態であるスラグの処
理方法を説明するためのフローチャートである。この実
施の形態のフローチャートは、前記図3に示す実施の第
3形態のフローチャートと類似しており、重複する説明
は省略する。注目すべきは、本実施の形態では前記図3
のステップc2におけるAl23系れんが屑の添加が省
略されている点である。すなわち、本実施の形態ではA
23系れんが屑を全く使用しないで固形のアルミニウ
ムイオン源のみが添加原料として供給されている。
【0040】循環水中へのアルミニウムイオン溶出速度
を固形のアルミニウムイオン源とAl23系れんが屑と
について比べると、固形のアルミニウムイオン源の方が
微細に粉砕してイオン化しやすくしたAl23系れんが
屑よりも速い。したがって、本実施の形態のようにAl
23系れんが屑を全て固形のアルミニウムイオン源に置
換えることによって、Al23系れんが屑の一部を固形
のアルミニウムイオン源に置換えた前記図3に示す実施
の第3形態に比べて循環水中へのアルミニウムイオンの
溶出速度を速くすることが可能となり、循環水中のアル
ミニウムイオン濃度を早期に高めることができる。この
結果、本実施の形態は前記図3に示す実施の第3形態よ
りもさらに前記難溶性化合物の生成反応、すなわちフッ
素の固定反応を促進することができる。また本実施の形
態では、粉砕の必要なAl23系れんが屑の添加が省略
されるので、前記実施の第3形態に比べて粉砕の負荷を
軽減することが可能となる。
【0041】本実施の形態のその他の処理は、前記図3
に示す実施の第3形態と全く同一である。すなわち、ス
テップe1は、前記図3のステップc1と全く同一であ
り、ステップe2〜e20は、前記図3のステップc3
〜c21と全く同一である。したがって、本実施の形態
は、前記効果に加えてさらに前記実施の第3形態と同一
の効果を奏することができる。
【0042】また循環水中へのアルミニウムイオン溶出
速度を固形のアルミニウムイオン源と水溶液状のアルミ
ニウムイオン源とについて比べると、ほぼ同一であるの
で、固形のアルミニウムイオン源が用いられる本実施の
形態と水溶液状のアルミニウムイオン源が用いられる前
記実施の第4形態とはほぼ同一のフッ素固定化能を有す
る。
【0043】このように、本実施の形態では、乾式粉砕
時と湿式粉砕時との両方で固形のアルミニウムイオン源
を供給するように構成されているけれども、乾式粉砕時
および湿式粉砕時のうちのいずれか一方においてのみ固
形のアルミニウムイオン源を供給するように構成しても
よい。
【0044】(実施例)原料の配合が本発明の条件を満
たす実施例1〜12のスラグ製品と、原料の配合が本発
明の条件から外れた比較例1〜4のスラグ製品とを製造
し、フッ素溶出量を測定して評価した。原料としては電
気炉スラグと、脱ガススラグと、Al23系れんが屑
と、ポリ塩化アルミニウムと、硫酸アルミニウムとを準
備し、種々の割合で配合した。電気炉スラグおよび脱ガ
ススラグの成分分析値を表1に、Al23系れんが屑の
成分分析値を表2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表1から、電気炉スラグおよび脱ガススラ
グはともにフッ素源であるCaF2を含み脱ガススラグ
はAl23を少量しか含まないことが判る。また表2か
らAl23系れんが屑はAl23を主成分とし、Al2
3含有率はほぼ80%であることが判る。スラグ製品
としては粒状スラグとケーキ状の粉状スラグとを製造し
た。フッ素溶出量は、環境庁告示第46号に準じて粒状
スラグおよび粉状スラグのフッ素溶出試験液を作製し、
日本工業規格K0102.34.1に規定される方法で
測定した。フッ素溶出量の自主管理基準値は2.4mg
/Lに設定した。実施例1〜12および比較例1〜4の
原料の配合重量、スラグ製品重量およびフッ素溶出量を
表3にそれぞれ示す。
【0048】
【表3】
【0049】処理スラグである電気炉スラグおよび脱ガ
ススラグは、塊状の状態で表3に示すようにほぼ一定の
配合割合(電気炉スラグ5対脱ガススラグ3)になるよ
うに配合し、均一に混合してヤードに所定量(約80ト
ン)ずつ貯留した。実施例1および2は、図1に示す処
理フローに従ってヤードに貯留されている処理スラグに
対してAl23系れんが屑を約5重量%の配合割合にな
るように添加し、スラグ製品を製造した。実施例3およ
び4は、図1に示す処理フローに従って処理スラグに対
してAl23系れんが屑を約10重量%の配合割合にな
るように添加し、スラグ製品を製造した。
【0050】実施例5および6は、図5に示す処理フロ
ーに従って、処理スラグにアルミニウムイオン源である
ポリ塩化アルミニウム粉末を添加してスラグ製品を製造
した。すなわち、Al23系れんが屑を用いないで、ポ
リ塩化アルミニウム粉末を乾式および湿式粉砕機に等分
に投入してスラグ製品を製造した。実施例5および6に
おける処理スラグに対するポリ塩化アルミニウム粉末の
配合割合は、それぞれ約0.5重量%および5重量%に
なるように設定した。実施例7および8は、図5に示す
処理フローに従って、処理スラグに硫酸アルミニウム粉
末を添加してスラグ製品を製造した。すなわち、Al2
3系れんが屑を用いないで硫酸アルミニウム粉末を乾
式および湿式粉砕機に等分に投入してスラグ製品を製造
した。実施例7および8における処理スラグに対する硫
酸アルミニウム粉末の配合割合は、それぞれ約0.5重
量%および5重量%になるように設定した。
【0051】実施例9および10は、図3に示す処理フ
ローに従って、処理スラグに対してAl23系れんが屑
を約3重量%の配合割合になるように添加し、さらにポ
リ塩化アルミニウム粉末を乾式および湿式粉砕機に等分
に投入してスラグ製品を製造した。実施例9および10
における処理スラグに対するポリ塩化アルミニウム粉末
の配合割合は、それぞれ約0.5重量%および3重量%
に設定した。実施例11および12は、図3に示す処理
フローに従って、処理スラグに対してAl23系れんが
屑を約6重量%の配合割合になるように添加し、さらに
硫酸アルミニウム粉末を乾式および湿式粉砕機に等分に
投入してスラグ製品を製造した。実施例11および12
における処理スラグに対する硫酸アルミニウム粉末の配
合割合はそれぞれ約0.5重量%および3重量%に設定
した。
【0052】比較例1〜4は、処理スラグにAl23
れんが屑、ポリ塩化アルミニウム粉末および硫酸アルミ
ニウム粉末のいずれも添加しないで、図1のステップa
3以降の処理フローに従ってスラグ製品を製造した。実
施例1〜12および比較例1〜4のスラグ製品は、最終
工程で養生処理を施して製品化した。養生処理は、粒状
スラグおよび粉状スラグを屋外で約24時間、自然養生
させることによって行った。この養生処理条件は実施例
1〜12および比較例1〜4とも同一に設定した。
【0053】表3から次のことが判る。 (1)実施例1〜12のフッ素溶出量は、いずれも自主
管理基準値以下である。これは、アルミニウム含有物質
の添加によって前記フッ素固定反応が促進されることに
よる。
【0054】(2)比較例1〜4のフッ素溶出量は、い
ずれも自主管理基準値を超えている。これは、アルミニ
ウム含有物質の添加が行われないので、アルミニウムイ
オンが不足して前記フッ素固定反応が充分進行しないこ
とによる。
【0055】(3)実施例6および8のフッ素溶出量
は、ともに0.9mg/L以下であり、自主管理基準値
の1/2以下の良好な値を示す。これは、イオン化しや
すいポリ塩化アルミニウムまたは硫酸アルミニウムがア
ルミニウムイオン源として充分に添加されていることに
よる。したがって、アルミニウムイオン源であるポリ塩
化アルミニウムまたは硫酸アルミニウムの添加量は、処
理スラグに対して5重量%以上添加することが好まし
い。
【0056】(4)実施例10および12のフッ素溶出
量は、ともに0.7mg/L以下であり、自主管理基準
値の1/3以下の非常に良好な値を示す。これは、Al
23含有物質であるAl23系れんが屑とアルミニウム
イオン源とが充分に複合添加されていることによる。し
たがって、アルミニウム含有物質の添加量は処理スラグ
に対してAl23系れんが屑を3重量%以上添加し、さ
らにポリ塩化アルミニウムまたは硫酸アルミニウムを3
重量%以上添加することが特に好ましい。
【0057】(5)実施例1〜12および比較例1〜4
のスラグ製品重量は、いずれも粒状スラグの重量の方が
粉状スラグの重量よりも上回っている。
【0058】したがって、本発明のスラグ処理方法によ
れば、土木建設材料として使用してもフッ素溶出量を自
主管理基準値以下に確実に抑制することが可能なスラグ
製品を容易に、かつ効率良く製造することができる。
【0059】以上述べたように、前記実施の第1〜第5
形態ではフッ素を含む塊状の製鋼スラグが処理すべき原
料として用いられているけれども、処理すべき原料は製
鋼スラグに限定されるものではなく、カルシウムとフッ
素とを含むスラグであれば他の物質でもよい。また塊状
でなくてもよく固形であれば粉粒状のものでもよい。ま
た乾式処理および湿式処理によって粉砕および金属分の
分離回収が行われているけれども、このような構成に限
定されるものではなく、湿式処理のみによって粉砕およ
び金属分の分離回収を行うように構成してもよい。また
湿式処理時に水を循環使用するように構成されているけ
れども、水を循環しない構成にしてもよい。また、前記
実施の第2および第4形態では水溶液状のアルミニウム
イオン源が循環水中に供給されるように構成されている
けれども、ステップa16の沈降分離処理の行われるシ
ックナに供給して凝集剤としての作用を有効に発揮させ
るように構成してもよい。また、前記実施の第3および
第5形態では粉末状のアルミニウムイオン源が乾式およ
び湿式粉砕機に供給されるように構成されているけれど
も、他の処理工程、たとえばふるい分け工程の篩に供給
するように構成してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、カルシウムイオンおよびアルミニウムイオンがフ
ッ素イオンと反応して難溶性の化合物を生成するので、
フッ素を固定することが可能となり、フッ素の溶出を抑
制することができる。
【0061】また請求項2記載の本発明によれば、フッ
素を含む塊状の製鋼スラグにAl23含有物質を添加し
た後、粉砕が行われるので、製鋼スラグとAl23含有
物質とを微細に、かつ均一に混合させることができる。
これによって、湿式処理および養生中にカルシウム、ア
ルミニウムおよびフッ素から成る難溶性の化合物を充分
に生成することが可能となり、フッ素を固定することが
できる。また粉粒体中の金属分の分離回収が乾式処理
と、その後の湿式処理とによって行われるので粉粒体中
の金属分を比較的粗大なものから微細なものまで効率的
に分離回収することができる。
【0062】また請求項3記載の本発明によれば、乾式
処理および湿式処理の少なくともいずれか一方の処理中
にアルミニウムイオン源が供給されるので、湿式処理中
におけるアルミニウムイオンの溶出速度を速めることが
可能となり、フッ素の固定反応を促進させることができ
る。
【0063】また請求項4記載の本発明によれば、製鋼
スラグに対するAl23含有物質の添加を省略して乾式
処理および湿式処理の少なくとも一方の処理中にアルミ
ニウムイオン源が供給されるので、アルミニウムイオン
の溶出速度を速めることが可能となり、フッ素の固定反
応を促進させることができる。また微細に粉砕しなけれ
ばイオン化しにくいAl23含有物質の添加が省略され
るので、粉砕処理の負荷を軽減することができる。
【0064】また請求項5記載の本発明によれば、湿式
処理時に水が循環して用いられるので、湿式処理中、フ
ッ素の固定反応を継続させることが可能となり、フッ素
を充分に固定することができる。また湿式処理の循環水
は系外に排出されないので、未固定のフッ素の流出を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態であるスラグの処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明の実施の第2形態であるスラグの処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の第3形態であるスラグの処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第4形態であるスラグの処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の第5形態であるスラグの処理方
法を説明するためのフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21C 5/28 B09B 3/00 304C 5/54 5/00 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素を含む固形スラグにアルミニウム
    含有物質を添加し、少なくとも水を用いて処理すること
    を特徴とするスラグの処理方法。
  2. 【請求項2】 フッ素を含む塊状の製鋼スラグにAl2
    3含有物質を添加し、 乾燥状態の乾式処理で製鋼スラグおよびAl23含有物
    質を粉砕し、粉砕された粉粒体中の金属分を分離回収
    し、 乾式処理後、さらに水を用いる湿式処理で粉粒体を粉砕
    し、粉粒体中の金属分を分離回収し、 湿式処理後、粉粒体を養生することを特徴とするスラグ
    の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記乾式処理および湿式処理の少なくと
    もいずれか一方の処理中にアルミニウムイオン源を供給
    することを特徴とする請求項2記載のスラグの処理方
    法。
  4. 【請求項4】 乾燥状態の乾式処理で、フッ素を含む塊
    状の製鋼スラグを粉砕し、粉砕された粉粒体中の金属分
    を分離回収し、乾式処理後、さらに水を用いる湿式処理
    で粉粒体を粉砕し、粉粒体中の金属分を分離回収するス
    ラグの処理方法であって、 前記乾式処理および湿式処理の少なくともいずれか一方
    の処理中にアルミニウムイオン源を供給し、湿式処理
    後、粉粒体を養生することを特徴とするスラグの処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記湿式処理時に、水を循環して用いる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスラ
    グの処理方法。
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