JP2002264993A - 輸送用コンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】空き函状態での輸送、仮置き等に簡単にコンパ
クトに折りたたみ可能なコンテナを提供すること。 【解決手段】コンテナ本体をクレーン等で吊り上げ、該
コンテナの原形を保持しながら、丁番を介した作業で上
途のように各々の部分を折りたたみ、丁番の作用で該ク
レーンを降下させながらコンパクトに折りたたみ又、逆
の作業でコンテナの原形に戻るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、輸送に関するコン
テナの構造と運用。

【０００２】

【従来の技術】従来コンテナを利用して、理想的に往復
便の物資を輸送されている場合もあるが、物資を輸送し
たあと、空の箱状態のコンテナを輸送しなければならな
い、という不経済なことになることもあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが上述したよう
なコンテナを使っての往復便の物資輸送が理想的かつ経
済的であるが、実情は物資の流れが一方に片寄ることで
の、空のコンテナの輸送や仮置きが多い。

【０００４】そこで、本発明は、空になったコンテナを
復便の輸送又はヤード等に仮置きに備えて、該コンテナ
の嵩を小さくするための構造に構成したコンテナを提供
することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に関わる折りたた
み可能なコンテナの請求項１では、コンテナが空状態時
にコンパクトに折りたたんでの輸送及び仮置きのため
に、側壁面（３）を上位になるように転がして吊り上げ
移動作業等をするための吊金具（１２′）、かつ、接地
クッション材を適宜に配設した。

【０００６】請求項２では、床中央の丁番部（９），
（９′）を介して、たとえば、該床を山形状態に折りた
たみ、同じく屋根中央の丁番部（８），（８′）を介し
て谷型状態に折りたたむことで、側面の壁（３），
（３′）を互いに中央に引き寄せるように構成した。

【０００７】請求項３では、床、側壁、屋根が各々丁番
を介して連結されて構成されているから、箱体として不
安定なので、側壁面（３′）に丁番（１１）を介して扉
状壁（４）枠（６）を設け、壁（４），（４′）枠
（６）を開いた状態で、丁番側の側壁（３′）と相対す
る側壁（３）、床（１），（１′）、屋根（２），
（２′）の各々の部分と接合してコンテナ全体の組み建
て使用時の強度を保つように構成した。

【０００８】

【発明の実施の形能】以下に、本発明にかかる折りたた
み可能なコンテナをその実施の形態を示した図に基づい
て詳細に説明する。

【０００９】図１は、前記実施の形態にかかる折りたた
み可能なコンテナの斜視図であり、図１において空状態
時の空の折りたたみ作業の部品説明でコンテナの輸送及
び仮置き等の場合該コンテナを、丁番（１０）を介して
扉（５），（５′）のついたまま枠（４），（４′）を
開きロック金具（１５）にロックするよう、なお、扉
（４），（４′）は外開き内開きのどちらでも良いよう
に構成されている。

【００１０】図２はコンテナ内部平面図で側面壁に丁番
（１１）を介して取設された枠（６）を側面壁（３）に
扉を開くように納め、ロックするように構成されてい
る。

【００１１】図３、図４はＡ−Ａ'断面図で、丁番
（８）を介し屋根（２），（２′）が谷型に折れ又、床
（１），（１′）が丁番（９）を介し山形に折れ、図３
から図４に移動しながら図５のようにコンテナ全体が折
りたたむよう構成されている。

【００１２】図５は折りたたんだ妻面及び収納ロック金
具（１３）でロック後の図である。

【００１３】図６同じく妻面の組み建て図である。

【００１４】図７はコンテナ内部平面図２内での枠
（６）の図であり、図２内の側壁（３′）に各々丁番
（１１）を介して取設されるよう構成されている。

【００１５】図８は、折りたたまれたコンテナ図５の吊
金具（１２）を介し、クレーン等で横に引くようにして
横に倒して安定よくコンパクトに輸送、仮置きできるよ
うに構成されている。

【００１６】

【発明の効果】本発明の請求項２では屋根（２），
（２′），床（１），（１′）を、丁番を介してコンパ
クトに折りたたみ、なお、逆に使用時のコンテナの組み
建てを容易にするよう構成したので、空状態のコンテナ
を、コンパクトな状態で輸送、仮置きする等の扱いが可
能になった。なお、折りたたんだコンテナを横積するこ
とで、台風などの影響も少なく、安全及び経済的な運用
が可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる実施の形態斜視図である。

【図２】図１の床面内部図である。

【図３】妻側断面図である。

【図４】妻側断面の作業過程図である。

【図５】妻側断面の折りたたんだ状態図である。

【図６】妻側枠付扉図である。

【図７】妻側断面内部補強枠の図である。

【図８】妻側断面、折りたたみ横仮置き状態図である。

【図９】屋根の平面図である。

【図１０】床の平面図である。

【図１１】床平面の裏から見た組立時の床補強材
（７），（７′），（７″）の配置と過程図である。

【図１２】折りたたみ時の裏から見た図である。

【符号の説明】

１，１′ 床 ２，２′ 屋根 ３，３′ 側壁 ４，４′ 妻側壁 ５，５′ 開閉扉 ６ 内部補強枠 ７，７′，７″ 床部補強材 ８，８′ 屋根丁番 ９，９′ 床丁番 １０ 妻側壁丁番 １１ 内部補強枠丁番 １２ 吊金具 １２′ 吊金具 １３ ロック金具 １４ 接地クッション材 １５，１５′ 妻側枠ロック金具 １６ 開閉扉丁番 １７ 掛け金具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 香 大阪府泉南郡岬町多奈川谷川1908−８ Ｆターム(参考） 3E070 AA33 AB21 RA02 RA30 WH10 WJ10 3F004 AE03 EA24

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】床、出入口取付自在な壁四面、屋根を有す
   る箱体からなる、大型コンテナ専用船舶、鉄道貨車及び
   トラックで使用する折りたたみ式の輸送用コンテナにお
   いて、壁面（３）の下部に吊金具（１２′）を配設し、
   かつ、接地クッション材（１４）を壁面（３′）に適宜
   に配設したことを特徴とする輸送用コンテナ。
2. 【請求項２】床板（１），（１′）を丁番（９）で連結
   し１枚の床に構成し、なお、丁番（９）の作用により該
   床を２つ折れにたたみ、屋根板（２），（２′）を丁番
   （８）で連結し１枚の屋根に構成し、なお、丁番（８）
   の作用により、該屋根を２つ折れに、さらに床連結丁番
   （９）部分と屋根丁番（８）部分がお互いに寄り合う方
   向に、たたむよう構成したことを特徴とする請求項１に
   記載の輸送用コンテナ。
3. 【請求項３】コンテナ壁面（４），（４′）は丁番（１
   ６）を介して壁面（３），（３′）の各縁に扉状に連結
   し、なお、枠（６）を壁面（３）内部の複数ヶ所に丁番
   （１１）を介し同じく扉状に連結したことを特徴とする
   請求項１に記載の輸送用コンテナ。