JP2002264485A - インクジェット記録用紙 - Google Patents
インクジェット記録用紙Info
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Abstract
ジェット記録用紙を提供する。 【解決手段】支持体の少なくとも片面に、白色顔料及び
バインダーを含有するインク受理層を一層以上もうけて
なるインクジェット記録用紙において、該支持体に水溶
性多価金属塩を含有する。含有せしめる水溶性金属塩は
Mg、Zn、Al、Ca、Ba、Cu、Feから選ばれ
る少なくとも1種以上の塩であると好ましい。さらに支
持体が紙であり、水溶性多価金属塩を含浸もしくは塗工
により付与すると好ましい。その付与量が支持体の少な
くとも片面に0.35g/m2以上であるとより好まし
い。
Description
録するインクジェット記録用紙に関するものであり、特
に顔料インクの記録に適したインクジェット記録用紙に
関するものである。
ッターの目ざましい進歩により、フルカラーでしかも高
精細な画像が容易に得られるようになってきた。
理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の記録シー
トに付着させ、画像・文字等の記録を行なうものであ
る。インクジェットプリンターやプロッターはコンピュ
ーターにより作成した文字や各種図形等の画像情報のハ
ードコピー作成装置として、種々の用途に於いて近年急
速に普及している。特に多色インクジェット方式により
形成されるカラー画像は製版方式による多色印刷やカラ
ー写真方式による印画に比較しても遜色のない記録を得
ることが可能であり、更に作成部数が少ない用途に於い
ては、印刷技術や写真技術によるよりも安価で済むこと
から広く応用されつつある。
ターやPOPアート、製図用途に使用されることが多く
なってきている。これら用途ではインクジェットの高鮮
鋭性を活かせ、色彩性も優れていることから、良好な画
像を得ることが可能であり、宣伝効果が大きいものとな
る。これらへの適用はパーソナルコンピュータレベル
で、鮮鋭性や色彩性といった画像再現性や色再現性に優
れた画像を簡単に得ることが可能であるためであり、イ
ンクジェット記録用紙を多用する理由ともなっている。
や用途の多様化により、インクジェット記録に対するニ
ーズは高まっており、その結果記録装置或いは用紙に求
められる特性も要求もかなり高度になってきている。例
えば、大判ポスターやPOPアート、また写真画像を出
力する用途の場合、その用途が屋内外の展示や個人の記
録保存といったものであるため、従来以上に画像の耐候
性、画像保存性が求められるようになっている。このよ
うな要望に対し、インク及び用紙の改良が進んでおり、
従来よりはかなり良好な保存性が得られるようになって
きている。しかしながら、特に耐光性に関しては未だ銀
塩写真のレベルには到達しておらず、要求が満たされて
いないのが現状である。
顔料タイプのインクが使用されるようになってきてい
る。顔料インクは光劣化も少なく、水によって再溶解し
ないため、染料タイプのインクよりも耐候性、画像保存
性が向上することが知られている。しかし、インク中の
色材顔料は染料と異なり媒体に不溶であるため、インク
中の色材顔料を安定に分散させる必要があり、インク中
の色材顔料の比率を容易に上げられない。また、染料イ
ンクのように着色効率が高くなく、鮮明な発色を得にく
い。よって画像形成に使用されるインク量は染料インク
に比べて多くなる傾向にあり、特にインク量の多い重色
部間の境界滲み(ブリーディング)が発生する。
まってきている。顔料インクの吸収性を向上させる方法
として、支持体上に塗設するインク受理層を厚くするこ
とが考えられる。この方法でインク吸収性は改善される
が、インクが原紙方向に深く浸透するため、発色性が低
下する。前述したように顔料インクの場合、染料インク
と比較して鮮明な発色を得にくいため、インクが深く浸
透すると発色性は著しく低下してしまう。
ク定着剤と呼ばれるカチオン性ポリマーを使用すること
も考えられるが、染料インクの場合とは異なり、十分な
定着効果を得られず、結果として良好な発色性及びブリ
ーディングの向上を得ることは難しい。
処理し、光沢が付与されたインクジェット記録用紙に顔
料インクで印字した場合、その表面平滑性のためインク
中の色材顔料がインク受理層中に入り込めず、吸収性が
低下する。
ト記録用紙の吸収性を向上させる方法として、用紙の再
表面処理が考えられる。具体的には、表面に凹凸を設け
る等の方法である。しかしながらこれら方法では、表面
光沢の低下といった問題が発生する。よって有効な手段
とは言い難く、上述したような課題すべてを満足する品
質を得ることは難しかった。
インクで印字した際の発色性・インク吸収性及び重色間
のブリーディングが良好なインクジェット記録用紙を提
供することにある。
に、白色顔料及びバインダーを含有するインク受理層を
一層以上もうけてなるインクジェット記録用紙におい
て、該支持体に水溶性多価金属塩を含有することによ
り、本課題を解決するに至った。
n、Al、Ca、Ba、Cu、Feから選ばれる少なく
とも1種以上の塩とすることでより効果的となる。
金属塩を含浸もしくは塗工により付与する事が有効であ
る。
片面に0.35g/m2以上含有することでその効果は
確実なものとなる。
録用紙を詳細に説明する。
る方法として、顔料インク中の溶媒と色材顔料とを分離
し、インク中の色材顔料をインク受理層表面近傍に分布
させ、溶媒分を下層に浸透させることで、吸収性と発色
性及びブリーディングの改善が可能であると考えた。
いは分散剤に作用してインク中の色材顔料を凝集、固着
し、色材顔料成分と溶媒分を濾別する手法及び物質に関
し鋭意検討した結果、特定の多価金属塩を支持体に含有
せしめることで、顔料インクの吸収性や発色性及び重色
部のブリーディングが飛躍的に向上した、顔料インクの
記録に適したインクジェット記録用紙を作製できること
を見いだした。
のブリーディングを向上させる方法として、カチオン性
樹脂の適用が従来公知である。しかしながら顔料インク
に対しては、染料インクへ作用する場合と異なりカチオ
ン性樹脂の効果は余り高くない。また、インクの吸収性
及び重色部のブリーディングを向上させる方法としてイ
ンク受理層を厚く設ける事が考えられるが、吸収性向上
に伴うインク自体の受理層中への浸透が発生し、鮮明な
発色が得られなくなり、受理層自体の強度低下も発生す
る。すなわち、染料インクに有効なカチオン性樹脂の適
応やインク受理層の厚膜化は、顔料インクの吸収性・発
色性及び重色部のブリーディングの向上には効果的では
ない。
料インク適性の改善は、支持体中に含有する多価金属塩
が、顔料インク中の色材顔料分散剤に作用することで、
インク中の色材顔料成分を塗層表面近傍に定着させ、イ
ンク溶媒分と濾別し、濾別された溶媒分を下層が吸収す
ることにより達成される。
用するインクは色材顔料、アニオン系分散剤、水を含ん
でなる顔料インクである。本発明者らが水溶性多価金属
塩の作用に関して鋭意検討した結果、ノニオン或いはカ
チオン系分散剤を使用した顔料インクに対しては該金属
塩のインク凝集効果が認められず、アニオン系分散剤の
みに作用することが確認された。このことからも、上述
した金属塩の作用が裏付けられ、この作用が顔料インク
適性を向上させていると考えられる。
多価金属塩である。2価以上の水溶性金属塩であれば特
に問題なく使用できるが、これがNaやKといった1価
金属塩の場合、顔料インクへの作用が低く、多価金属塩
と同等の効果を引き出すためには多量に使用する必要が
あり、結果として塗液の特性やインクジェット記録用紙
としての特性に影響をもたらすため現実的でない。
金属塩は、2価以上の水溶性金属塩であれば、顔料イン
クへの作用が見られることを確認しているが、Pb塩や
Ni塩、Co塩等の毒性が強い金属塩に比べ、毒性が低
く、取り扱いやすいMg、Zn、Al、Ca、Ba、C
u、Feから選ばれる少なくとも1種以上の塩であるこ
とが好ましい。これら多価金属塩は、単独で使用しても
2種以上を併用してもかまわない。この場合、異なる金
属塩同士でも良いし、同金属の硫酸塩と塩化物のような
組合せでもかまわない。
果を良好に発現させるために必要とされる量についても
検討を行った。その結果、該水溶性多価金属塩が、支持
体中或いは少なくとも片面に0.35g/m2以上含有
することで顔料インクに対する効果を安定して発現させ
ることが出来ることを見いだした。さらに発色性を考慮
すると0.5g/m2以上添加するのがより好ましい。
ここで、該金属塩が0.35g/m2未満であると顔料
インクに対する作用が弱く、インク吸収性の改良に及ぼ
す影響が弱くなる。さらに該金属塩を2g/m2以上添
加すると顔料インク中の色剤顔料が塗層表面で凝集し、
インク吸収性を悪化させることがあるので、該金属塩
は、0.5g/m2以上2g/m2以下であることが最も
望ましい。
BKPなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、TM
P、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、DI
Pなどの古紙パルプなどの木材パルプ、またはケナフ、
バガス、コットンなどの非木材パルプを主成分として、
従来公知の白色顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、
歩留向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤、調色染料など
の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円
網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種装置で製造
された原紙であり、このような原紙をそのまま用いても
良いし、平坦化をコントロールするために、マシンカレ
ンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレ
ンダー装置を用いても良い。
理層を設けた後の坪量が、対象とする印刷用紙の坪量に
近いか厚めになるよう選択されることが好ましい。これ
は、インクジェット記録において画像形成に使用される
多量のインクにより発生するコックリング等の現象が、
通常の印刷物とは異なる印象を与えるためである。よっ
て、インクジェット記録用紙を印刷用紙との坪量差を少
なくするか、むしろ厚めにしておくことが好ましい。ま
た、支持体を挟んだインク受理層の反対面には、カール
適性を付与するために、バックコート層を塗設すること
も可能であり、その際の白色顔料としては、前述した無
機或いは有機顔料が使用できるが、特に平板状顔料や加
水ハロイサイトが好ましい。
性多価金属塩がインク受理層を介してなお、顔料インク
の吸収性、発色性及びブリーディングに影響するメカニ
ズムは定かではないが、水溶性塩であるため、水溶性イ
ンク受理層塗工液が塗布された時に金属イオンがインク
受理層中に浸透し、インク受理層中に分布する様になる
ためではないかと考えられる。
法は、内添、含浸、塗布のいずれでも良い。内添では付
与量の調整が困難であり、歩留まりが悪くなるため、含
浸もしくは塗布による付与方法が好ましい。例えば、従
来公知のエアナイフコーター、カーテンコーター、ダイ
コーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、
バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビル
ブレードコーター、ショートドエルブレードコーター、
キャストコーターインクラインドサイズプレス、トラン
スファーロールコーター、タブサイズ、ロッドコータ
ー、シムサイザーなどの各種装置をオンマシン或いはオ
フマシンで用いることができる。
の他、水性接着剤等を含有する塗被組成物からなり、さ
らに、顔料インクと染料インクを併用するインクジェッ
ト記録方式に適用する場合には上記の他、カチオン性化
合物を含有することもできる。また、これらに添加剤と
して、染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良
剤、界面活性剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸
透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤力
増強剤、乾燥紙力増強剤などを適宜配合することもでき
る。
層に用いられる白色顔料としては、公知の白色顔料を1
種以上用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化
亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、
ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成
非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミ
ナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リ
トポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシ
ウム、水酸化マグネシウムなどの白色無機顔料、スチレ
ン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチック
ピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹
脂、メラミン樹脂などの有機顔料などを用いることがで
きる。上述の白色顔料の中でも、多孔性無機顔料が好ま
しく、多孔性非晶質合成シリカ、多孔性炭酸マグネシウ
ム、多孔性アルミナなどが挙げられ、特に細孔容積の大
きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
られる水性高分子バインダーとしては、例えば、酸化澱
粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉などの澱粉
誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラ
チン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール、またはシリル
変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール
誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、
スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート
−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテ
ックス;アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステ
ルの重合体または共重合体などのアクリル系共重合体ラ
テックス;エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系
共重合体ラテックス;あるいはこれらの各種共重合体の
カルボキシ基などの官能基含有単量体による官能基変性
共重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱
硬化合成樹脂などの水性接着剤;ポリメチルメタクリレ
ートなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
の重合体または共重合体樹脂ラテックス;ポリウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂
ラテックスが挙げられ、これを1種以上使用できる。こ
れらの水性高分子バインダーのうち、接着力の点から、
ポリビニルアルコール、またはシリル変性ポリビニルア
ルコールなどのポリビニルアルコール誘導体が好まし
い。
の総和100重量部に対して、3〜70重量部、好まし
くは、5〜50重量部であり、3重量部未満ではインク
受理層の塗層強度が不足するし、70重量部を超えると
インク吸収性が低下する。
はそれ以上設けてあれば良く、該層は支持体の片面或い
は両面に設けられていても構わない。両面に受理層を設
ける場合、対象とする印刷用紙が両面同じ構成ならば、
インクジェット記録用紙も同じ構成とし、また片面ずつ
異なる構成ならばインクジェット記録用紙もその各々の
面に合わせた構成とすることが可能である。特に両面に
インク受理層を設ける態様は、一般の印刷用紙と同様に
両面を使えることとなり、実際の印刷物の仕上がりを正
確に確認しやすい等の利点があるため好ましい。さら
に、本発明において、インク受理層を設けた側の支持体
上の面の反対側の面に、カール矯正或いは搬送適性改良
等の目的で塗工層を設けることも可能である。
特に限定されるものではないが、あまり少ないとノンコ
ートタイプインクジェット記録用紙と同様にインクの吸
収性は良いものの、画像濃度・色彩性・鮮明性が低く、
インクが原紙の面方向に拡散して、鳥の羽状にギザギザ
したフェザリングと呼ばれるドット形状の悪化が発生
し、良好な品質の画像が得られない。また、あまり塗設
量が多いと、塗工又は含浸後の乾燥工程における乾燥負
荷が高まり、塗工又は含浸速度の低下に伴う生産性の低
下ばかりでなく、高負荷での乾燥では、インク受理層を
構成する塗被組成物中のバインダーが、蒸発する溶媒と
共にインク受理層表面に移動して、その表面の空隙量を
低下させるために、記録時に地汚れなどの発生がある。
該塗設量の範囲は1〜30g/m2、より好ましくは4
〜20g/m2である。
は、要求される品質に合わせて、インク受理層を複数に
分けて設けることも可能であり、1層当たりのインク受
理層の塗設量は塗被組成物の濃度や乾燥工程の能力に影
響されるが、望ましくは、1〜30g/m2さらに好ましく
は4〜20g/m2である。
は、インク受理層を多層構成とし表面に光沢を発現する
層を設けることも出来る。
法としては、オンマシンコーター、オフマシンコーター
のいずれでも良い。例えば、従来公知のエアナイフコー
ター、カーテンコーター、ダイコーター、ブレードコー
ター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコ
ーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ショ
ートドエルブレードコーター、キャストコーター、サイ
ズプレスなどの各種装置をオンマシン或いはオフマシン
で用いることができる。また、塗工後には、マシンカレ
ンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフト
カレンダーなどのカレンダー装置を用いて仕上げること
も可能である。
水性媒体、その他の添加剤からなる記録液体であり、添
加剤に関しては、インクの目的である記録性に悪影響を
及ぼさない範囲で適宜選択が可能である。前記色材顔料
のうち、ブラックインクとして用いられる色材顔料とし
ては、C.I.PigmentBlack7(カーボンブラック)等、シア
ンインクとして用いられる色材顔料としては、C.I.Pigm
entBlue1、C.I.PigmentBlue2、C.I.PigmentBlue15:3、C.I.
PigmentBlue16等、マゼンタインクとして用いられる色
材顔料としては、C.I.PigmentRed5、C.I.PigmentRed48:
2、C.I.PigmentRed57:1、C.I.PigmentRed112、C.I.Pigment
Red122等、イエローインクとして用いられる色材顔料と
しては、C.I.PigmentYellow1、C.I.PigmentYellow3、C.I.
PigmentYellow13、C.I.PigmentYellow83等が代表例であ
るが、水性インクを形成し得る色材顔料であれば特に限
定されない。
溶性の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、n−ブチルアルコール、 sec−ブチルアル
コール、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまた
はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6 −ヘ
キサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリ
コール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基が2
〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エチレ
ングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級アル
キルエーテル類などが挙げられる。これらの多くの水溶
性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコールなどの多価
アルコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテルなどの
多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。
節剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、防カビ剤、粘度調整
剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、および防錆
剤などが挙げられる。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
又、実施例に於いて示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部及び重量%を示す。
LBKP70部、濾水度450mlCSFのNBKP3
0部から成る木材パルプ100部に、軽質炭酸カルシウ
ム/重質炭酸カルシウム/タルクの比率が30/35/
35の顔料5部、市販アルキルケテンダイマー0.1
部、市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カ
チオン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5部を調成後、
長網抄紙機を用いて坪量105g/m2で抄造し原紙を
得た。このようにして得られた原紙を以下に述べる実施
例及び比較例に用いた。
成非晶質シリカ(ファインシールX37B:トクヤマ社
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117:
クラレ株式会社製)30部、カチオン性染料定着剤(ス
ミレーズレジン1001:住友化学工業株式会社製)2
0部を用い、固形分濃度13%に調整してインク受理層
塗工液Aを得た。
ロイダルシリカ(スノーテックスXL:日産化学株式会
社製)100部、変性アクリルエマルジョン(モビニー
ル8020:ヘキスト合成株式会社製)15部、アルカ
リ溶解したカゼイン(ニュージランド製)10部を用
い、固形分濃度20%に調整してインク受理層塗工液B
を得た。
レス液(10%水溶液)をインクラインドサイズプレス
で乾燥付着量1.5g/m2になるように付与、乾燥し
て支持体を作製した。さらにその支持体にインク受理層
塗工液Aをエアナイフコーターにより、乾燥塗工量10
g/m2になるように塗工、乾燥して、さらにその上に
インク受理層塗工液Bをエアナイフコーターを用いて乾
燥塗工量10g/m2となるように塗工、乾燥し、スー
パーカレンダー処理を行って、実施例1〜11及び比較
例1、2のインクジェット記録用紙を得た。
液Bを塗工しなかった他は、全く実施例4、9、比較例
1、2と同様にして各々実施例12、13、比較例3、
4のインクジェット記録用紙を得た。
記録用紙について下記の評価方法に従って評価した。
クジェットプリンター(DesignJet2500c
p、UVインク)を用い、作製したインクジェット記録
シートにブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の各単色及び、ブラックインク
を除く他の3色インクでの2重色(レッド(R)、グリ
ーン(G)、ブルー(Bl))、ブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエローでの4重色の計8色のベタパターン
を、2cm×2cmで横一列に隣接して記録するという
方法で、ベタ印字を行い、これを吸収性・発色性及びブ
リーディングの評価に用いた。
24時間経過後に各色の境界の滲みとベタ印字部の印字
むらについて、以下の基準で目視評価した。 ○:各色の境界の滲み及びベタ印字部の印字むらが全く
見られない。 △:重色において境界の滲みもしくはベタ印字部の印字
むらのどちらかが見られる。 ×:単色においても境界の滲みもしくはベタ印字部の印
字むらのどちらかが見られる。
8722−1995に準じて、色彩色差計(Spect
roEye:GretagMacbeth社製)を使用
して、得られたインクジェット記録用紙のブラック及び
4重色以外を測定し、各色の測定値を色の彩度C*を表
す数式1より算出される数値をもちい、数式2で表され
る各色の彩度の合計C* totalにより評価を行った。
り、各色の彩度C*の合計C* total値は、400以上が
好ましい。この値よりも低い場合には色が不鮮明とな
り、発色性が低下するため好ましくない。
リーディング 印字部の重色部R/Gでの境界の滲みを目視により、以
下の基準により評価を行った。 ○:全く問題のないもの △:わずかにブリーディングが見られるが、実用上問題
のないもの ×:滲みがひどく実用上問題があるもの ○及び△:実用上問題なく使用できる ×:使用不可能
の多い重色部での顔料インクの定着性が確認できる。こ
のブリーディングが悪い場合には、重色部の境界におい
て定着性の低さから顔料インクが混ざり、滲みとなって
現れるため好ましくない。
示される水溶性多価金属塩を支持体に含有させたインク
ジェット記録用紙は、顔料インクの吸収性、発色性及び
ブリーデングのいずれにおいても優れた品質を示すもの
である。実施例1、10に示すように、マグネシウム塩
を0.5g/m2用いた場合は吸収性・発色性及びブリ
ーディングが特に良好である。
性多価金属塩を使用しない場合や比較例2、4のように
1価の水溶性金属塩を用いる場合、発色性・ブリーディ
ングに劣る。
例12及び実施例13は、水溶性多価金属を添加してい
ない比較例3に比べ、吸収性はほぼ同等であるにも係わ
らず、発色性・ブリーディングにおいて良好な結果が得
られる。
とにより顔料インクの吸収性、発色性及びブリーディン
グに優れたインクジェット記録用紙を提供することが可
能となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に、白色顔料及
びバインダーを含有するインク受理層を一層以上設けて
なるインクジェット記録用紙において、該支持体に水溶
性多価金属塩を含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録用紙。 - 【請求項2】 該水溶性多価金属塩が、Mg、Zn、A
l、Ca、Ba、Cu、Feから選ばれる少なくとも1
種以上の塩であることを特徴とする請求項1記載のイン
クジェット記録用紙。 - 【請求項3】 該支持体が紙であり、水溶性多価金属塩
を含浸もしくは塗工により付与することを特徴とする請
求項1又は2記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項4】 該水溶性多価金属塩の含有量が0.35
g/m2以上であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか一項記載のインクジェット記録用紙。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001071646A JP4014365B2 (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 顔料インク用インクジェット記録用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001071646A JP4014365B2 (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 顔料インク用インクジェット記録用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002264485A true JP2002264485A (ja) | 2002-09-18 |
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