JP2002262345A - 移動体通信システム及び通信制御方法 - Google Patents

移動体通信システム及び通信制御方法

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JP2002262345A
JP2002262345A JP2001052529A JP2001052529A JP2002262345A JP 2002262345 A JP2002262345 A JP 2002262345A JP 2001052529 A JP2001052529 A JP 2001052529A JP 2001052529 A JP2001052529 A JP 2001052529A JP 2002262345 A JP2002262345 A JP 2002262345A
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Mahan Suzuki
麻帆 鈴木
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音声通話用のチャネルとは別にデータ通信用の
チャネルが存在している場合に、必要に応じて一時的に
でもデータ通信用のチャネルを音声通話に用いること
で、より多くの音声通話を実現する。 【解決手段】cdma無線区間16と接続したPSTN17
と、HDR無線空間19と接続したインターネット20と、
音声の通話及びデータの通信を行なう携帯端末機11とを
有し、この携帯端末機11での音声通話開始時に、cdm
a無線区間16との間の音声通話チャネルに空きがなけれ
ばHDR無線空間19との間のデータ通信チャネルを利用
し、通話音声をデータ化して通信することで音声通話を
行なわせながら、音声通話チャネルに空きができるのを
モニタリングし、空きができた時点で音声通話チャネル
に切換えて音声通話を続行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声通話とデータ
通信の双方を行なうことが可能な移動体端末機を有した
移動体通信システム及び通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、携帯電話の急激な普及により、エ
リアによっては、使用者が増加する週末や時間帯につな
がりにくくなったり、あるいは通話中に切断してしまう
問題が生じている。
【0003】これは、現在の携帯電話のシステムがTD
MA(Time DivisionMultiple
Access:時分割多重接続)方式あるいはCDMA
(Code Division Multiple A
ccess:符号分割多重接続)方式を採用しており、
1つの基地局がカバーするエリア内での時間当たりの収
容人数が限定されていることから、エリア当たりの利用
者が増えると、同時に通話(通信)を行なうことが可能
な人数が限られてしまうからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題を解
消するためには、基地局の数自体を増加し、その上で各
基地局毎に指向性アンテナを設置して、エリア内をセク
タ分割する必要が生じる。しかしながら、このような基
地局の設置に関しては、設置場所の確保、新たな基地局
の登録、及び設置に係るコスト等の多くの問題をクリア
しなければならず、早急に解決を見るのは困難である。
【0005】また、近時の携帯電話機は、音声通話の手
段としてだけではなく、情報入手や電子メールなどのデ
ータ通信手段として使用される役割が拡大しており、利
用者によってはデータ通信手段として使用する割合の方
が多いこともあり、また機種によってはあえて音声の通
話機能を有さず、他のパーソナルコンピュータ等に接続
あるいは組入れてデータ通信のみを行なうデータ通信専
用のものも多々販売されている。
【0006】しかるに、1つの基地局のエリア内で音声
通話を行なっているものが多ければ、データ通信を行な
いたい利用者であってもこれを行なうことができなかっ
たり、またできたとしても、そのデータ通信がパケット
単位の通信を行なうものであれば、1つのデータパケッ
トを受信してから次のデータパケットを受信するまで多
大な時間を要してしまう、というような事態が生じる。
【0007】これは、音声通話とデータ通信を同一のチ
ャネルを用いて実行し、且つ音声の通話を優先するよう
になっているためであり、音声通話を行なう利用者がチ
ャネルを占有することで、データ通信を行ないたい利用
者はチャネルに空きができるまで待たなければならな
い。
【0008】ところで、米国クアルコム社が提案したH
DR(High Data Rate)なるcdmaO
ne(IS−95A,IS−95B)及びcdma20
00(IMT−2000)向けのパケット通信システム
では、音声チャネルとは別にデータ通信専用のチャネル
を割当てるものとしており、これによりデータ通信を行
ないたい利用者が音声通話を行なう利用者に影響される
ことなくデータ通信を行なうことができるようになる。
【0009】しかしながら、このHDRと称する技術を
即時採用したとしても、音声チャネルが混雑している現
況が変わるものではなく、依然として時間帯等によって
は1基地局当たりの利用者が飽和し、音声通話を自由に
行なうことができないという事態は解消されていない。
【0010】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、音声通話用のチャ
ネルとは別にデータ通信用のチャネルが存在している場
合に、必要に応じて一時的にでもデータ通信用のチャネ
ルを音声通話に用いることで、より多くの音声通話を実
現することが可能な移動体通信システムを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
音声通話網と、この音声通話網とは別に設けられたデー
タ通信網と、音声の通話及びデータの通信を行なう移動
体端末と、この移動体端末による音声通話開始時に、音
声通信網との間の音声通話チャネルに空きがなければデ
ータ通信網との間のデータ通信チャネルを利用し、通話
音声をデータ化して通信することで音声通話を行なわせ
ながら、音声通話チャネルに空きができるのをモニタリ
ングし、空きができた時点で音声通話チャネルに切換え
て音声通話を続行させる通話制御手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0012】このようなシステム構成とすれば、音声通
話の開始時に必要により一時的にデータ通信用のチャネ
ルを音声通話に用いることで、データ通信用のチャネル
を活用しながらより多くの音声通話を実現することが可
能となる。
【0013】請求項2記載の発明は、音声通話網と、こ
の音声通話網とは別に設けられたデータ通信網と、音声
の通話及びデータの通信を行なう移動体端末と、この移
動体端末による音声通話網を利用した音声通話時に、音
声通話を行なっている移動体帯端末が音声通話網との間
で確立している音声通話チャネルの受信電界強度をモニ
タリングし、該受信電界強度が一定値より低下している
状態では一時的に上記データ通信網との間のデータ通信
チャネルに切換えて通話音声をデータ化して通信するこ
とで音声通話を続行させる通話制御手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0014】このようなシステム構成とすれば、音声通
話途中で必要により一時的にデータ通信用のチャネルを
音声通話に用いることで、データ通信用のチャネルを活
用しながらより多くの音声通話を実現することが可能と
なる。
【0015】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明において、上記通話制御手段は、データ通信網を
利用したデータ通信チャネルに切換えて音声通話を続行
させた後、受信電界強度が一定値以上高く、且つ空いて
いる音声通話チャネルができるのをモニタリングし、所
望する音声通話チャネルが得られた時点で音声通話チャ
ネルに切換えて音声通話を続行させることを特徴とす
る。
【0016】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項2記載の作用に加えて、データ通信用のチャネルか
ら音声通話用のチャネルに確実に復帰して音声通話を続
行させることができ、無駄にデータ通信用のチャネルを
占有するのを回避することができる。
【0017】請求項4記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記接続制御手段は、上記移
動体端末がデータ通信網を利用した特定の音声通話サー
ビスに加入しているか否かにより、データ通信網のデー
タ通信チャネルで通信する音声データの優先度を可変す
ることを特徴とする。
【0018】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1または2記載の発明の作用に加えて、特に上記音
声通話サービスに加入している利用者の音声通話はパケ
ットデータを扱うようなデータ通信網でもその取り扱う
データの優先度を上げることで、なるべく途切れること
のないように対処できる。
【0019】請求項5記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記接続制御手段は、上記移
動体端末が加入しているデータ通信網を利用した音声通
話サービスで、音声データの最低転送速度を保証した場
合に、その保証した最低転送速度に対応してデータ通信
網のデータ通信チャネルで通信する音声データの優先度
を可変設定することを特徴とする。
【0020】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1または2記載の発明の作用に加えて、保証した最
低転送速度が高い音声通話サービスに加入している移動
体端末の音声通話を優先してデータ通信チャネルの設定
を行なうことで、該移動体端末の利用者により細かいサ
ービスを提供できる。
【0021】請求項6記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、上記接続制御手段は、上記移
動体端末が加入しているデータ通信網を利用した音声通
話サービスで、音声データの最低転送速度を保証した場
合に、その保証した最低転送速度で転送できなかったデ
ータ分を課金対象から外すことを特徴とする。
【0022】このようなシステム構成とすれば、上記請
求項1または2記載の発明の作用に加えて、トラフィッ
クが混雑しているような場合でも、移動体端末の利用者
に不利益を与えることなくシステムを運用することがで
きる。
【0023】請求項7記載の発明は、別個に設けられた
音声通話網及びデータ通信網のいずれかと選択的に接続
して音声の通話及びデータの通信を行なうことが可能な
移動体端末を用いた通信制御方法であって、上記移動体
端末による音声通話開始時に、音声通話網との間の音声
通話チャネルに空きがなければデータ通信網との間のデ
ータ通信チャネルを利用し、通話音声をデータ化して通
信することで音声通話を行なわせながら、音声通話チャ
ネルに空きができるのをモニタリングし、空きができた
時点で音声通話チャネルに切換えて音声通話を続行させ
ることを特徴とする。
【0024】このような方法とすれば、音声通話の開始
時に必要により一時的にデータ通信用のチャネルを音声
通話に用いることで、データ通信用のチャネルを活用し
ながらより多くの音声通話を実現させることが可能とな
る。
【0025】請求項8記載の発明は、別個に設けられた
音声通話網及びデータ通信網のいずれかと選択的に接続
して音声の通話及びデータの通信を行なうことが可能な
移動体端末を用いた通信制御方法であって、上記移動体
端末による音声通話網を利用した音声通話時に、音声通
話を行なっている移動体帯端末が音声通話網との間で確
立している音声通話チャネルの受信電界強度をモニタリ
ングし、該受信電界強度が一定値より低下している状態
では一時的に上記データ通信網との間のデータ通信チャ
ネルに切換えて通話音声をデータ化して通信することで
音声通話を続行させることを特徴とする。
【0026】このような方法とすれば、音声通話途中で
必要により一時的にデータ通信用のチャネルを音声通話
に用いることで、データ通信用のチャネルを活用しなが
らより多くの音声通話を実現させることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下本発明
を現在実用化されているCDMA方式の無線通信(以下
「cdma」と称する)により音声通話を行なう一方、
HDR方式の無線通信によりデータ通信も行なうことが
可能なデュアルモードの携帯端末機及び基地局を含んだ
システムに適用した場合の第1の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0028】なお、ここで用いるHDRは、インターネ
ットのワイヤレス接続環境を快適にする技術として開発
されたもので、下りが最大2.4[Mbps]、上りが
最大307[kbps]までの非対称型の高速アクセス
を可能としており、基地局から移動局へは時分割方式を
採用して、ある瞬間においてデータを待つアクティブユ
ーザのうち最も接続状況のよくなった者に対して、1パ
ケットをフルパワーで送信するベストエフォート型の通
信方式である。
【0029】図1はシステム全体の構成を例示するもの
で、11が上記デュアルモードの携帯端末機であり、こ
の携帯端末機11が、最寄りの基地局12と無線接続さ
れているものとする。
【0030】この基地局12は、cdmaとHDRの双
方の基地局としての機能を有するもので、cdmaの音
声基地局(図では「BS」と示す)13と、HDRのア
クセスポイント(図では「AP」と示す)14とを併設
している。
【0031】なお、ここでは説明を容易にするために、
一基の基地局12内に音声基地局13とアクセスポイン
ト14とを併設するものとして説明したが、それぞれ別
個に設置するものとしてもよい。
【0032】しかして、cdmaの音声基地局13は、
この音声基地局13の接続制御を行なう制御局15と共
にしてcdma無線区間16を形成するものであり、制
御局15は音声通話の電話回線網(例えば、PSTN
(Public Switched Telephon
e Network:加入電話網)、ISDN(Int
egrated Services Digital
Network)、携帯電話回線網等)17と直接接続
される。
【0033】一方、HDRのアクセスポイント14は、
このアクセスポイント14の接続制御を行なうルータ1
8と共にしてHDR無線空間19を形成するものであ
り、このルータ18はインターネット20と直接接続さ
れる。
【0034】加えて、上記cdma無線区間16は、V
oIP(Voice over Internet P
rotocol)ゲートウェイ22と、通信事業者また
はプロバイダの運用するICW(Internet C
all Waitng)サーバ23とを有したルータ2
1を介してインターネット20と接続され、通話音声か
ら適宜データパケットを作成して送受を行なうことによ
り、インターネット20を介しての音声通話も可能であ
るものとする。
【0035】なお、VoIPとは、インターネットある
いはイントラネットなどのTCP/IPネットワークを
使用して音声データを送受信する技術であり、インター
ネット電話などに応用されている。
【0036】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。
【0037】まず、携帯端末機11に着呼があった場合
のシステム上での信号の流れを図2に、同シーケンス図
を図3により示す。
【0038】ある電話機31から電話回線網17及びc
dma無線区間16を介して携帯端末機11に着呼を試
みた時に、cdma無線区間16が接続可能な音声通話
のチャネルの空きを有していないか、もしくはなんらか
の理由で接続が不可であったものとする(ステップA0
1)。
【0039】このとき、cdma無線区間16の音声基
地局13は、着信拒否をPSTN17の図示しない交換
局に報告する(ステップA02)。すると、該交換局は
ルータ21のICWサーバ23を経由してHDR無線空
間19のアクセスポイント14に着信情報を報知する
(ステップA03)。
【0040】これを受けたアクセスポイント14は、携
帯端末機11に着信情報を通知するもので(ステップA
04)、これに対応して携帯端末機11が転送指示要求
を発信するものとする(ステップA05)。
【0041】アクセスポイント14は、携帯端末機11
からの要求に対し、インターネット20、ICWサーバ
23を介して電話回線網17に音声データの転送要求を
発信する(ステップA06)。
【0042】この要求により、発呼信号が電話回線網1
7からルータ21のVoIPゲートウェイ22を介し、
インターネット20を経由してデータパケットとしてH
DR無線空間19から携帯端末機11に転送される(ス
テップA07)。
【0043】以後、同様の経路でルータ21のVoIP
ゲートウェイ22を介しての音声データの送受が実行さ
れるもので(ステップA08)、その間、同時に携帯端
末機11は音声基地局13をモニタリングし続け、音声
通話チャネルに空きができるのを待機している。
【0044】しかして、音声基地局13に音声通話のチ
ャネルの空きができた場合、携帯端末機11は音声基地
局13と通信セットアップを行ない(ステップA0
9)、その後にアクセスポイント14に切換え要求を送
出する(ステップA10)。このとき携帯端末機11は
同時に音声基地局13に対して音声通話チャネルの接続
設定等を行なう(ステップA11)携帯端末機11から
の切換え要求を受けたアクセスポイント14は、インタ
ーネット20を介してルータ21のICWサーバ23及
びこのICWサーバ23を介して電話回線網17にデー
タ転送切換え要求を発信し(ステップA12)、これに
より電話回線網17が以後cdma無線区間16の音声
基地局13を着呼側として接続設定することで、以後電
話回線網17はcdma無線区間16を用いてデータの
送信を開始するようになり(ステップA13)、結果と
して携帯端末機11と電話機31との間で、空いていた
音声通話のチャネルを使用した直接の音声通話に移行す
ることができる(ステップA14)。
【0045】次に、携帯端末機11からある電話機32
を発呼した場合のシステム上での信号の流れを図4に、
同シーケンスを図5により示す。
【0046】携帯端末機11が発呼を試みる際に、音声
基地局13が接続可能な音声通話のチャネルの空きを有
していないか、もしくはなんらかの理由で接続が不可で
あったものとする(ステップB01)。この際、音声基
地局13から発呼拒否を受信した携帯端末機11は(ス
テップB02)、自動的にHDR無線空間19のアクセ
スポイント14に接続を切換える(ステップB03)。
【0047】この切換えと同時にHDR無線空間19の
ルータ18は、インターネット20を介してルータ21
のICWサーバ23により、VoIPゲートウェイ22
を用いた音声通話要求を電話回線網17の図示しない交
換局に報告する(ステップB04)。
【0048】すると、該交換局はルータ21のICWサ
ーバ23を経由してHDR無線空間19のアクセスポイ
ント14に転送を指示する応答を行なう(ステップB0
5)。
【0049】これを受けたアクセスポイント14が、携
帯端末機11と接続のセットアップを行なうことで(ス
テップB06)、携帯端末機11からの発呼を電話機3
2に送達することができるようになる。
【0050】この発呼に対して電話機32が応答する
と、以後、同様の経路でルータ21のVoIPゲートウ
ェイ22を介しての音声データの送受が実行されるもの
で(ステップB07)、その間、同時に携帯端末機11
は音声基地局13をモニタリングし続け、音声通話チャ
ネルに空きができるのを待機している。
【0051】しかして、音声基地局13に音声通話のチ
ャネルの空きができた場合、携帯端末機11は音声基地
局13と通信セットアップを行ない(ステップB0
8)、その後にアクセスポイント14に切換え要求を送
出する(ステップB09)。このとき携帯端末機11は
同時に音声基地局13に対して音声通話チャネルの接続
設定等を行なう(ステップB10)携帯端末機11から
の切換え要求を受けたアクセスポイント14は、インタ
ーネット20を介してルータ21のICWサーバ23及
びこのICWサーバ23を介して電話回線網17にデー
タ転送切換え要求を発信し(ステップB11)、これに
より電話回線網17が以後cdma無線区間16の音声
基地局13を発呼側として接続設定することで、以後電
話回線網17はcdma無線区間16を用いてデータの
送信を開始するようになり(ステップB12)、結果と
して携帯端末機11と電話機32との間で、空いていた
音声通話のチャネルを使用した直接の音声通話に移行す
ることができる(ステップB13)。
【0052】以上、携帯端末機11が着呼側となる場合
及び発呼側となる場合の双方においても、携帯端末機1
1は音声通話開始時に必要により一時的にアクセスポイ
ント14との間でデータ通信用のチャネルで接続を確立
して音声通話に用いることで、データ通信用のチャネル
を活用しながらより多くの音声通話を実現することが可
能となる。
【0053】なお、上記は携帯端末機11が着呼側とな
る場合及び発呼側となる場合でいずれも音声通話の開始
時に音声通話のチャネルの接続が確立できない際に、一
時的にアクセスポイント14との間のデータ通信用のチ
ャネルを用いて通話音声をパケットデータ化することで
インターネット20、VoIPゲートウェイ22を経由
して電話回線網17と接続し、音声通話を実現する場合
について説明したが、携帯端末機11が音声基地局13
との間で一旦音声通話のチャネルを確立して音声通話を
続行している間であっても、携帯端末機11は当該音声
基地局13との間で確立している音声通話チャネルの受
信電界強度を常時モニタリングするものとする。
【0054】そして、受信電界強度が、切断の慮れがあ
ると思われる一定値より低下したと判断した時点で、携
帯端末機11は一時的に上記アクセスポイント14を用
いたデータ通信網を利用したデータ通信チャネルに切換
えて、VoIPゲートウェイ22を用い、ルータ21の
VoIPゲートウェイ22を経由して通話音声をパケッ
トデータ化して送受することにより音声の通話を実現す
る。
【0055】この状態でも、上述した如く携帯端末機1
1は音声基地局13との間の音声通話のチャネルの受信
電界強度を常時モニタリングしており、一定値以上の受
信電界強度に復帰し、且つその時点で音声通話チャネル
に空きがあれば、直ちに再び音声基地局13による音声
通話のチャネルでの接続に切換えて、音声通話を続行さ
せる。
【0056】したがって、携帯端末機11はアクセスポ
イント14との間で確立したデータ通信用のチャネルか
ら音声基地局13との間で確立する音声通話用のチャネ
ルに確実に復帰して音声通話を続行させることができ、
無駄にデータ通信用のチャネルを占有するのを回避する
ことができる。
【0057】(第2の実施の形態)次に、上記システム
を用いた他のサービス形態について説明をする。なお、
システム全体の構成については上記図1に示したものと
同様であるとして、その図示及び説明を省略する。 第
2の実施形態におけるサービスは、上述したシステムに
おいて、さらにインターネットを使用したときのVoI
P技術における音声通話サービスの保証をするものであ
り、音声通話サービスの料金契約の仕方によりVoIP
技術を使う場合と使わない場合とを携帯端末機11のユ
ーザが任意に選択できるサービスを実現するものであ
る。
【0058】しかして、ここでは例えば 料金プランA:VoIP使用可能(音声回線網+インタ
ーネット) 料金プランB:VoIP使用不可(音声回線網) とする。したがって、上記料金プランBを契約している
携帯端末機11では、VoIP技術を使用することがで
きないために、ルータ21のVoIPゲートウェイ22
を介した音声通信はできない。
【0059】図6は、携帯端末機11で発呼あるいは着
呼があって音声通話を開始してからその通話を終了する
までの処理内容を示すもので、音声基地局13との間で
チャネルを接続して通常の音声通話を行なう際と、アク
セスポイント14との間でデータ通信用のチャネルを接
続して通話音声をパケットデータ化することでインター
ネット20、VoIPゲートウェイ22を経由して電話
回線網17と接続し、音声通話を行なう際との切換えに
要する詳細な動作については、上記第1の実施の形態に
準ずるものとして、ここではその説明を省略する。
【0060】しかして、携帯端末機11を用いた音声通
話を行なうべく、携帯端末機11からの発呼または携帯
端末機11への着呼があるのを待機し(ステップC0
1)、あったと判断した時点で、電話回線網17の交換
局は携帯端末機11のユーザ認証を行なう(ステップC
02)。このとき、同時に上記携帯端末機11のユーザ
が上記料金プランA,Bのいずれに加入しているかを示
す情報も読出すものとする。なお、このユーザ認証は、
後述する料金プランを判断するときに行なうようにして
もよい。
【0061】次いで、通話の切断要求がなされていない
ことを確認した後に(ステップC03)、cdma無線
区間16の音声基地局13と携帯端末機11との間の音
声通話のチャネルが空いているか否かにより、携帯端末
機11が新たに該チャネルで接続することができるかど
うかを判断するもので(ステップC04)、接続できる
と判断した場合には、直ちに携帯端末機11と音声基地
局13との間で音声通話のチャネルを接続して、通話を
実行し(ステップC05)、上記ステップC03からの
処理に戻る。
【0062】また、上記ステップC04で携帯端末機1
1が音声基地局13との間で音声通話のチャネルを接続
できないと判断した場合には、次いでHDR無線空間1
9のアクセスポイント14との間でデータ通信のチャネ
ルでの接続が行なわれるもので、このとき上記ステップ
C02で読出した情報により、携帯端末機11のユーザ
が料金タイプAの音声通話サービスに加入しているか否
かを判断する(ステップC06)。
【0063】ここで、携帯端末機11のユーザが料金タ
イプAの音声通話サービスに加入していると判断した場
合には、電話回線網17からルータ21のVoIPゲー
トウェイ22を介し、インターネット20を経由してデ
ータパケットとしてHDR無線空間19のアクセスポイ
ント14と携帯端末機11とが接続されることとなり、
通話音声をパケットデータ化してデータ通信するものと
しても、VoIP技術により通話音声が途切れることの
ないようにして音声通話が実行される(ステップC0
7)。
【0064】また、ステップC06で携帯端末機11の
ユーザが料金タイプAの音声通話サービスに加入してい
ないと判断した場合には、携帯端末機11のユーザは料
金タイプBの同サービスに加入しており、VoIPゲー
トウェイ22を経由してのデータ通信を行なうことがで
きないものとして、VoIP通信を拒否する(ステップ
C08)。
【0065】この場合、通常の音声通信からVoIP通
信による音声通信の切り替えが出来ないので、通話が途
切れる。
【0066】図7(1)は、料金プランAに加入し、V
oIPを用いた接続を行なうことが可能なユーザ3と、
料金プランBに加入し、VoIPを用いた接続を行なう
ことができないユーザ2のデータフレーム上での音声パ
ケットの割当て状態を例示するものである。
【0067】ここで、アクセスポイント14が携帯端末
機11とインターネット20との間で送受するデータフ
レーム構成が図7(1)に示すような構成であったとし
た場合、例えば制御スロットに続くユーザデータ領域の
先頭に位置するパケット位置に、図中ではハッチングを
付して示すようなユーザ3のVoIPパケットを配置す
る如く、1フレーム中のユーザデータ領域に固定領域を
用いてそのスロットで必ずそのユーザがVoIPパケッ
トを受信することができるようにする。
【0068】加えて、インターネット20への送信(上
り)データフレームでは、このユーザ3のVoIPパケ
ットを毎フレーム必ず送信するように設定することで、
アクセスポイント14はユーザ3の通信データの優先度
を高いものとすることができる。
【0069】これに対して、料金プランB(VoIP技
術使用不可)のユーザ2は、データ通信を行なう場合
(電子メール、WWWサイトの閲覧等)ユーザデータ領
域内の残るスロット中のいずれかを使用するものとして
スケジューリングされるもので、毎データフレーム毎に
配置されるものとは限らないような優先度とされるため
に、データ通信のトラフィック(通信データ量等)が規
制されることも有り得る。
【0070】アクセスポイント14から携帯端末機11
への下りのデータフレームでのVoIPパケットのユー
ザデータ領域中の占有領域を、同じアクセスポイント1
4を使用してVoIP技術により音声通話を行なってい
る他のアクティブユーザの数が少ない場合には大きく設
定することも可能であるが、音声パケット通信の品質を
保証できる最低領域、例えば8[Kbps]を確保し、
非音声のデータ通信利用者の送受信より優先して行なう
ものとする。このように、料金プランAのユーザのVo
IP技術による音声通信を保証する。
【0071】その結果、ユーザ3はHDR無線空間19
でのフォワードリンク(下り接続)においてデータフレ
ーム内で常にVoIPパケットによるデータ通信を行な
うものとなる。
【0072】ここで、新たに料金プランAの音声通話サ
ービスに加入しているユーザ1が同一エリア内で音声通
話を開始し、且つcdma無線区間16での音声通話の
チャネルの接続ができなかったものとする。
【0073】この場合、ユーザ1の携帯端末機11もア
クセスポイント14を使用してVoIP技術により音声
通話を行なうアクティブユーザとなり、アクセスポイン
ト14はリバースリンク(上り接続)においては常にそ
の携帯端末機11からのデータを受信できる優先度の高
いユーザとしてユーザ1を位置付け、フォワードリンク
(下り接続)においては、図7(2)に示すようにユー
ザデータ領域中にこのユーザ1のスロットを優先的に確
保して配置するものとする。
【0074】この場合、図示する如く上記ユーザ3もス
ロットを確保しているため、結果としてアクティブユー
ザではないユーザ2が残る狭い領域内でスロットをスケ
ジューリングしなくてはならず、さらにデータ通信のト
ラフィックが規制される反面、ユーザ1,3はVoIP
パケットのエリアが優先的に確保されるため、安定した
通話環境を得ることができるようになる。
【0075】しかして、上記ステップC03〜C08の
処理を繰返し実行する過程で、ステップC03で通話が
切断されたと判断すると、以上で携帯端末機11と基地
局12の音声基地局13またはアクセスポイント14と
の接続を断つと共にこの通話に関する課金処理を行ない
(ステップC09)、以上で一連の処理を終了して、再
び上記ステップC01からの処理に戻る。
【0076】このように、特にVoIPに対応した音声
通話サービスに加入している利用者の音声通話は、イン
ターネット20のように一連のデータをパケットデータ
化して扱うようなデータ通信網を介する場合であって
も、その取り扱うデータの優先度を上げることで、極力
リアルタイム性を保持して、途切れることのないように
対処できる。
【0077】(第3の実施の形態)以下本発明を現在実
用化されているCDMA方式の無線通信により音声通話
を行なう一方、HDR方式の無線通信によりデータ通信
も行なうことが可能なデュアルモードの携帯端末機及び
基地局を含んだシステムに適用した場合の第3の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0078】なお、システム全体の構成については上記
図1に示したものと同様であるとして、その図示及び説
明を省略する。
【0079】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、HDR無線空間19のアクセスポイント14と携帯
端末機11との間で送受されるデジタルデータの転送速
度は考慮しないものとして説明したが、この第3の実施
の形態においては、音声通話サービスの料金契約の仕方
により、保証される最低転送速度を携帯端末機11のユ
ーザが任意に選択できるものとする。
【0080】しかして、ここでは例えば 料金プランA:転送速度x[Kbps]を保証 料金プランB:転送速度y[Kbps]を保証(x>
y) 料金プランC:転送速度を考慮しない とする。
【0081】図8は、携帯端末機11と最寄りの基地局
12のアクセスポイント14との間でデータ通信用のチ
ャネルを接続してパケットデータ化した音声データの通
信を開始してから、その通信を終了するまでの処理内容
を示すもので、携帯端末機11が音声基地局13との間
でチャネルを接続して通常の音声通話を行なう場合との
切換えに要する詳細な動作については、上記第1の実施
の形態に準ずるものとして、ここではその説明を省略す
る。
【0082】しかして、携帯端末機11からHDR無線
空間19を用いたデータ通信用のチャネルの接続要求を
受信するのを待機し(ステップD01)、あったと判断
した時点で、アクセスポイント14は携帯端末機11の
ユーザ認証と接続とを行なう(ステップD02)。
【0083】このとき、アクセスポイント14はユーザ
の認証に伴ってサブスクライバIDを取得するもので、
この携帯端末機11の加入している通信事業者が上述し
た料金プランに応じた情報をサブスクライバIDの一部
に予め書込んでおくものとすると、読出したサブスクラ
イバIDの内容により、アクセスポイント14はこの接
続要求を行なった携帯端末機11がどの料金プランで契
約しているのかを識別することができる。
【0084】しかして、アクセスポイント14は、識別
した料金プランが、最低転送速度を保証しない料金プラ
ンCであるか否かを判断し(ステップD03)、料金プ
ランCであると判断した場合には、転送速度等の考慮は
一切せずに、携帯端末機11をその時点で最もスケジュ
ーリングの容易なスロットに割り当てるものとする(ス
テップD04)。
【0085】また、上記ステップD03で携帯端末機1
1が料金プランCの契約ではないと判断した場合には、
でき得る限り最低転送速度を保証すべく、当該担当エリ
ア内にその携帯端末機11より高い回線品質の料金プラ
ンで契約している他の端末機が接続中であるか否かを判
断する(ステップD05)。
【0086】ここで、より回線品質の高い他の端末機は
接続していないと判断した場合には、この携帯端末機1
1の料金プランに対応して、最低転送速度を保証できる
ようにより高い優先度をもって携帯端末機11のスロッ
トを割当て設定する(ステップD06)。
【0087】また、上記ステップD05で、より回線品
質の高い他の端末機が接続していると判断した場合に
は、この携帯端末機11の料金プランに対応し、その回
線品質の高い他の端末機に準じて最低転送速度を保証で
きるように、高い優先度をもって携帯端末機11のスロ
ットを割当て設定する(ステップD07)。
【0088】こうして携帯端末機11によるデータ通信
を実行させながら(ステップD08)、通信が終了した
か否かを判断する(ステップD09)、という処理を繰
返し実行することで、適宜割当てたスロットでのデータ
通信を続行させながら、通信したデータパケットの数と
通信に要した時間とを順次カウントしていく。
【0089】そして、ステップD09で通信が終了した
と判断すると、次に再びそのデータ通信を終えた携帯端
末機11の加入している料金プランが、最低転送速度を
保証しない料金プランCであるか否かを判断し(ステッ
プD10)、料金プランCであると判断した場合には、
契約している料金プランに基づいてそのまま通信したデ
ータパケット総数に応じた課金を行ない(ステップD1
1)、以上でこの一連の処理を終了して、再び上記ステ
ップD01に戻る。
【0090】また、ステップD10で通信を終えた携帯
端末機11の加入している料金プランが料金プランCで
はないと判断した場合は、携帯端末機11が最低転送速
度を保証している料金プランに加入していることになる
ので、次にその最低転送速度を維持してデータ通信を行
なうことができたか否かを判断する(ステップD1
2)。
【0091】これは、例えば通信したデータの総量がz
[Kビット]、通信時間がt[秒]であった場合に、
「z/t」を算出してその商がx[Kbps](料金プ
ランAの場合)またはy[Kbps](料金プランBの
場合)以上であるか否かにより判断するもので、最低転
送速度を維持してデータ通信を行なうことができたと判
断した場合には、契約している料金プランに基づいて、
そのまま通信したデータパケット総数に応じた課金を行
ない(ステップD13)、以上でこの一連の処理を終了
して、再び上記ステップD01に戻る。
【0092】また、z/tの値がx(料金プランAの場
合)またはy(料金プランBの場合)より小さく、最低
転送速度を維持してデータ通信を行なうことができなか
ったと判断した場合には、通信速度を保証できなかった
分のデータパケット数を除外して課金を行ない(ステッ
プD14)、それから上記ステップD01に戻る。。
【0093】これは、例えば料金プランAの場合にデー
タの総量z[Kビット]と最低転送速度x[Kbps]
により「z/x」を算出して得られる秒数以内に送信し
きれなかった分のデータパケット数に関しては課金を行
なわないようにするものである。
【0094】同様に、携帯端末機11が料金プランBに
加入している場合には、転送したデータ総量z[Kビッ
ト]と最低転送速度y[Kbps]により「z/y」を
算出して得られる秒数以内に送信しきれなかった分のデ
ータパケット数に関しては課金を行なわないようにす
る。
【0095】このように、最低転送速度を保証している
料金プランの加入者に対しては、その内容に応じた優先
度で通信路を設定してデータ通信を実行させた上で、実
際の転送内容が保証している転送速度に達しなかった場
合には、通信速度を保証できなかった分のデータパケッ
ト数を除外して課金するようになる。
【0096】これにより、1つのアクセスポイント14
が同時にデータ通信のサービスを行なえる端末機の数が
限られており、都市部の繁華街や時間帯等によって通信
環境が悪化し、あるいはHDRのようにベストエフォー
ト型のスケジューリングを行なうことで低い転送速度で
しかデータ通信を行なうことができない端末機が現出し
てしまうような状況であっても、加入している料金プラ
ン等による優先度設定を行なって、保証した最低転送速
度が高い音声通話サービスに加入している移動体端末の
通信を極力優先するようにし、且つ最低転送速度が保証
できなかった場合でも携帯端末機11のユーザには決し
て不利益を与えることのないようにシステムを運用でき
る。
【0097】したがって、携帯端末機11のユーザの要
望や経済的な負担の度合いに合わせた料金プランを提言
してそのユーザに適したサービスに加入してもらうこと
で、よりきめ細かいサービスを提供することができる。
【0098】なお、上記第1乃至第3の実施の形態で
は、音声通話を行なうものとしてCDMA方式のシステ
ムを用い、データ通信を行なうものとしてHDRのシス
テムを用いるものとして説明したが、それぞれのシステ
ム方式及びその組合わせについては限定するものではな
く、他に例えば音声通話ではPHS(Personal
Handyphone System:第2世代コード
レス電話システム)やPDC(Personal Di
gital Celler)システム、データ通信では
固定電話による有線回線のPSTNやISDN(Int
egratedServices Digital N
etwork)等を用いるものとしてもよい。
【0099】その他、本発明は上記実施の形態に限ら
ず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施す
ることが可能であるものとする。
【0100】さらに、上記実施の形態には種々の段階の
発明が含まれており、開示される複数の構成要件におけ
る適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例
えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの
構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題
の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の
効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得ら
れる場合には、この構成要件が削除された構成が発明と
して抽出され得る。
【0101】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、音声通話
の開始時に必要により一時的にデータ通信用のチャネル
を音声通話に用いることで、データ通信用のチャネルを
活用しながらより多くの音声通話を実現することが可能
となる。
【0102】請求項2記載の発明によれば、音声通話途
中で必要により一時的にデータ通信用のチャネルを音声
通話に用いることで、データ通信用のチャネルを活用し
ながらより多くの音声通話を実現することが可能とな
る。
【0103】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の効果に加えて、データ通信用のチャネルから音
声通話用のチャネルに確実に復帰して音声通話を続行さ
せることができ、無駄にデータ通信用のチャネルを占有
するのを回避することができる。
【0104】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、特に上記音声通
話サービスに加入している利用者の音声通話はパケット
データを扱うようなデータ通信網でもその取り扱うデー
タの優先度を上げることで、なるべく途切れることのな
いように対処できる。
【0105】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、保証した最低転
送速度が高い音声通話サービスに加入している移動体端
末の音声通話を優先してデータ通信チャネルの設定を行
なうことで、該移動体端末の利用者により細かいサービ
スを提供できる。
【0106】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、トラフィックが
混雑しているような場合でも、移動体端末の利用者に不
利益を与えることなくシステムを運用することができ
る。
【0107】請求項7記載の発明によれば、音声通話の
開始時に必要により一時的にデータ通信用のチャネルを
音声通話に用いることで、データ通信用のチャネルを活
用しながらより多くの音声通話を実現させることが可能
となる。
【0108】請求項8記載の発明によれば、音声通話途
中で必要により一時的にデータ通信用のチャネルを音声
通話に用いることで、データ通信用のチャネルを活用し
ながらより多くの音声通話を実現させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシステム全体
の構成を斜視図。
【図2】同実施の形態に係る端末機着呼時のシステムの
信号の流れを示す図。
【図3】同実施の形態に係る端末機着呼時のシステムの
信号の流れを示すシーケンス図。
【図4】同実施の形態に係る端末機発呼時のシステムの
信号の流れを示す図。
【図5】同実施の形態に係る端末機発呼時のシステムの
信号の流れを示すシーケンス図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る通話音声の転
送処理内容を示すフローチャート。
【図7】同実施の形態に係る音声データの1データフレ
ーム中でのスロット配置を例示する図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る通話音声の転
送処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…携帯端末機 12…基地局 13…音声基地局 14…アクセスポイント 15…制御局 16…cdma無線区間 17…電話回線網 18…ルータ 19…HDR無線空間 20…インターネット 21…ルータ 22…VoIPゲートウェイ 23…ICWサーバ 31…(発呼側)電話機 32…(着呼側)電話機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声通話網と、この音声通話網とは別に設
    けられたデータ通信網と、 音声の通話及びデータの通信を行なう移動体端末と、 この移動体端末による音声通話開始時に、音声通信網と
    の間の音声通話チャネルに空きがなければデータ通信網
    との間のデータ通信チャネルを利用し、通話音声をデー
    タ化して通信することで音声通話を行なわせながら、音
    声通話チャネルに空きができるのをモニタリングし、空
    きができた時点で音声通話チャネルに切換えて音声通話
    を続行させる通話制御手段とを具備したことを特徴とす
    る移動体通信システム。
  2. 【請求項2】音声通話網と、 この音声通話網とは別に設けられたデータ通信網と、 音声の通話及びデータの通信を行なう移動体端末と、 この移動体端末による音声通話網を利用した音声通話時
    に、音声通話を行なっている移動体帯端末が音声通話網
    との間で確立している音声通話チャネルの受信電界強度
    をモニタリングし、該受信電界強度が一定値より低下し
    ている状態では一時的に上記データ通信網との間のデー
    タ通信チャネルに切換えて通話音声をデータ化して通信
    することで音声通話を続行させる通話制御手段とを具備
    したことを特徴とする移動体通信システム。
  3. 【請求項3】上記通話制御手段は、データ通信網との間
    のデータ通信チャネルに切換えて音声通話を続行させた
    後、受信電界強度が一定値以上高く、且つ空いている音
    声通話チャネルができるのをモニタリングし、所望する
    音声通話チャネルが得られた時点で音声通話チャネルに
    切換えて音声通話を続行させることを特徴とする請求項
    2記載の移動体通信システム。
  4. 【請求項4】上記接続制御手段は、上記移動体端末がデ
    ータ通信網を利用した特定の音声通話サービスに加入し
    ているか否かにより、データ通信網のデータ通信チャネ
    ルで通信する音声データの優先度を可変することを特徴
    とする請求項1または2記載の移動体通信システム。
  5. 【請求項5】上記接続制御手段は、上記移動体端末が加
    入しているデータ通信網を利用した音声通話サービス
    で、音声データの最低転送速度を保証した場合に、その
    保証した最低転送速度に対応してデータ通信網のデータ
    通信チャネルで通信する音声データの優先度を可変設定
    することを特徴とする請求項1または2記載の移動体通
    信システム。
  6. 【請求項6】上記接続制御手段は、上記移動体端末が加
    入しているデータ通信網を利用した音声通話サービス
    で、音声データの最低転送速度を保証した場合に、その
    保証した最低転送速度で転送できなかったデータ分を課
    金対象から外すことを特徴とする請求項1または2記載
    の移動体通信システム。
  7. 【請求項7】別個に設けられた音声通話網及びデータ通
    信網のいずれかと選択的に接続して音声の通話及びデー
    タの通信を行なうことが可能な移動体端末を用いた通信
    制御方法であって、 上記移動体端末による音声通話開始時に、音声通話網と
    の間の音声通話チャネルに空きがなければデータ通信網
    との間のデータ通信チャネルを利用し、通話音声をデー
    タ化して通信することで音声通話を行なわせながら、音
    声通話チャネルに空きができるのをモニタリングし、空
    きができた時点で音声通話チャネルに切換えて音声通話
    を続行させることを特徴とする通信制御方法。
  8. 【請求項8】別個に設けられた音声通話網及びデータ通
    信網のいずれかと選択的に接続して音声の通話及びデー
    タの通信を行なうことが可能な移動体端末を用いた通信
    制御方法であって、 上記移動体端末による音声通話網を利用した音声通話時
    に、音声通話を行なっている移動体帯端末が音声通話網
    との間で確立している音声通話チャネルの受信電界強度
    をモニタリングし、該受信電界強度が一定値より低下し
    ている状態では一時的に上記データ通信網との間のデー
    タ通信チャネルに切換えて通話音声をデータ化して通信
    することで音声通話を続行させることを特徴とする通信
    制御方法。
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