JP2002262138A - 撮像システム、テレビ会議システム、監視システムおよび撮像機能を有した情報端末機器 - Google Patents

撮像システム、テレビ会議システム、監視システムおよび撮像機能を有した情報端末機器

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JP2002262138A
JP2002262138A JP2001056819A JP2001056819A JP2002262138A JP 2002262138 A JP2002262138 A JP 2002262138A JP 2001056819 A JP2001056819 A JP 2001056819A JP 2001056819 A JP2001056819 A JP 2001056819A JP 2002262138 A JP2002262138 A JP 2002262138A
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imaging
unit
imaging system
area
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Takashi Kawai
川井  隆
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の被写体をそれぞれ撮影するのに人手に
よる撮影範囲の調整作業が必要になる。 【解決手段】 撮影範囲を変更可能な撮像手段101
と、この撮像手段による撮影画像から特定領域を抽出す
る領域抽出手段と、この領域抽出手段により抽出された
特定領域の撮影範囲内での位置および大きさに基づい
て、上記特定領域が撮影範囲内において所定の位置およ
び所定の大きさで撮影されるように撮像手段に撮像範囲
の設定動作(例えば、パン、チルトおよびズーム動作)
を行わせる制御手段101,102とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ会議システ
ムや監視システム等に使用される撮像システムに関する
ものであり、特に、空間的に異なる位置に複数存在する
被写体をそれぞれ撮影画面内にて適正な位置および大き
さで撮影可能とする撮像システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】空間的に異なる位置に存在する被写体を
撮影する方法としては、撮影者がビデオカメラ等の撮像
装置を手で持って任意の被写体に撮影範囲を合わせる方
法や、撮像装置を机や壁、天井などに固定し、撮像装置
に搭載された駆動部(雲台等)によって撮像装置を回転
等させることにより撮影範囲を移動させ、注目する被写
体を撮影する方法がある。
【0003】そして、後者の撮影方法は、例えば、通信
ネットワークを利用したテレビ(遠隔)会議システムに
利用される。すなわち、地理的に隔たった複数人が、会
議机上に配置された撮像装置を用い、撮影された互いの
姿を確認しながら、マイクおよびスピーカーを用いて音
声を交換し、会議するシステムである。
【0004】このような会議システムでは、多くの場
合、撮影されるべき被写体は発言者であり、発言者以外
のメンバーすなわち聞き手は、各自モニターなどの表示
装置に映し出された発言者の表情や動作を見ながら意見
の交換を進めていく。
【0005】図13には、例えば東京−大阪間で行われ
ている遠隔会議における東京での会議室の様子を表して
いる。
【0006】東京では、図中のテーブル1201を囲ん
だ12名のメンバー(A〜L氏)が参加し、図示してい
ないが同様に大阪でも複数のメンバーが会議に参加して
いる。 テーブル1201の中央にはビデオカメラ12
02が設置されていて、メンバーの姿が撮影され、その
映像は大阪へ伝送されている。
【0007】一方、各メンバーの前にはモニター120
3が設置されており、大阪のメンバーが表示されてい
る。
【0008】図14にはビデオカメラの具体的構成を、
図15にはモニター画面の様子を示している。
【0009】図14に示すビデオカメラは、カメラ本体
1301が固定台1303および回転軸1302からな
る雲台上に搭載され、会議のメンバーを撮影するときに
は回転軸1302が水平方向に回転したり回転軸130
2とカメラ本体1301との連結部が上下方向に回転し
たりすることによって、カメラ本体1301が図中矢印
方向(パン方向およびチルト方向)に向きを変えて撮影
範囲を変更する。これにより、図15に示すように、カ
メラ本体1301によって撮影された被写体(発言者)
の映像がモニター表示される。
【0010】このように、複数の会議参加者から交互に
変わる発言者に対し、聞き手に発言者の姿を表示するた
めには、発言者のいる方向に撮影範囲がパンおよびチル
トして発言者を撮影するが、多くの場合、人手(リモコ
ン操作等)によって撮像装置の向きを操作している。
【0011】また、近年では、指向性マイクを用い、発
言者の音声に基づいて発言者の方向を検知したり、メン
バー各人に用意されたマイクから音声入力中のマイクを
判定したりして、自動で撮像装置の向きを変え、発言者
を撮影するシステムも提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すように、カメラから各メンバーの距離は様々であ
ることが多く、例えば、メンバーD,Jに比べてメンバ
ーA,Gは遠い。この場合、メンバーD,Jの撮影画像
が図16(A)に示すように表示されている状態から、
カメラが向きを変えてメンバーA,Gをそのまま撮影す
ると、図16(B)に示すように、被写体画像が小さく
なってしまう。
【0013】そして、このようにメンバーの位置によっ
て撮影範囲中のメンバーの画像の大きさが異なってしま
うと、表情などを読み取る上で不都合である。
【0014】また、マイクなどを介して音声がどのメン
バーからも同一に聞こえるにもかかわらず、メンバーの
画像だけ距離感が異なってしまうのは不自然である。さ
らに、カメラの方向設定の精度やメンバーの動きによっ
て、図16(C)に示すように発言者の画像が表示領域
(撮影範囲)から外れてしまうこともある。
【0015】このような不都合および不自然さを取り除
くために、人手による調整作業を行ったのでは、調整専
用の人員が必要となったり会議の円滑な進行が妨げられ
たりするおそれがあり、好ましくない。
【0016】そこで、本発明は、空間的に位置(距離)
が異なる複数の被写体のいずれをも撮影範囲内の予め決
められた位置にて予め決められた大きさで安定的に撮影
できるようにした撮像システムを提供することを目的と
している。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願第1の発明の撮像システムは、撮影範囲を変更
可能な撮像手段と、この撮像手段による撮影画像から特
定領域を抽出する領域抽出手段と、この領域抽出手段に
より抽出された特定領域の撮影範囲内での位置および大
きさに基づいて、上記特定領域が撮影範囲内において所
定の位置および所定の大きさで撮影されるように撮像手
段に撮像範囲の設定動作(例えば、パン、チルトおよび
ズーム動作)を行わせる制御手段とを有している。
【0018】これにより、撮影範囲内で特定領域(例え
ば、主被写体の領域)が所定の位置からずれていたり所
定の大きさと異なっていたりしたときには、自動的に撮
影範囲が補正され、上記特定領域が所定の位置および所
定の大きさで撮影される。このため、空間的に位置(距
離)が異なる様々な被写体のいずれの画像も、モニター
等の画像表示画面上の同じ位置に同じ大きさで安定的に
表示させることが可能となる。
【0019】また、本願第2の発明の撮像システムは、
画像撮影を行う撮像手段と、この撮像手段による撮影画
像から特定領域を抽出する領域抽出手段と、この領域抽
出手段により抽出された特定領域の撮影範囲内での位置
および大きさに基づいて、上記特定領域の画像が画像表
示画面内において所定の位置に所定の大きさで表示され
るように撮影画像を電子的に処理する画像処理手段とを
有している。
【0020】これにより、撮影範囲内で特定領域(例え
ば、主被写体の領域)が所定の位置からずれていたり所
定の大きさと異なっていたりしたときには、撮影画像の
切り出し、拡大縮小等の画像処理が行われる。このた
め、空間的に位置(距離)が異なる様々な被写体のいず
れの画像も、モニター等の画像表示画面上の同じ位置に
同じ大きさで安定的に表示させることが可能となる。
【0021】なお、上記第1および第2の発明におい
て、使用者操作や音声発生源の位置に応じて撮像手段の
撮影方向を指定するための方向情報を出力する情報出力
手段を有する場合には、この方向情報によって大まかな
撮影方向が指定されれば、その後は上記制御手段による
撮影範囲の設定制御や上記画像処理手段による画像処理
動作によって自動的に特定領域の画像を正確に画像表示
画面上の同じ位置に同じ大きさで表示させることが可能
となる。
【0022】したがって、テレビ会議システムや監視シ
ステム等において、発言者等の主被写体の位置にかかわ
らず違和感なく主被写体の画像を表示させることが可能
である。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である撮像システムの構成を示してい
る。この図において、101は撮像部(撮像手段)であ
る。この撮像部101は、先に図14にて説明したもの
と同様に、カメラ本体と雲台とから構成され、雲台の動
作によってカメラ本体がパン、チルトされることにより
視野方向(撮影方向)を変更することができるととも
に、光学的にズームすることで視野角(撮影画角)を変
更することが可能となっている。なお、視野方向および
視野角の変更により視野範囲(撮影範囲)が変更される
ことになる。
【0024】撮像部101は、カメラ本体に備えられた
CCD等の撮像素子によって被写体像を光電変換し、映
像信号として外部に出力する。
【0025】102は撮影条件制御部であり、後述する
制御情報生成部104からの制御情報に応じて撮像部1
01にパン、チルトおよびズーム動作を行わせる。ま
た、撮影条件制御部102は、ホワイトバランス制御お
よびダイナミックレンジ制御などの制御情報も受け取っ
てこれらに応じた映像信号を形成する。
【0026】撮像部101から出力された映像信号は、
図示しないモニター等の映像表示装置やコンピュータな
ど外部機器に向けて出力されるほか、撮影された画像か
ら主被写体を認識するための被写体抽出部(領域抽出手
段)103にも出力される。
【0027】被写体抽出部103は、図2に示すよう
に、撮影画像201全体から人物である主被写体の領域
(特定領域)を背景と区別して抽出する。被写体抽出部
103によって人物が抽出されると、撮影画像は図2に
202で示すように人物(白)と人物以外(黒)の2値
で表現される。
【0028】ここで、被写体抽出の方法については、特
に限定しないが様々な方法が考えられている。図3に
は、そのうちの背景差分法による被写体抽出方法を示し
ている。図3の301は背景に什器(図中斜線部)など
があり、前面に人物が存在する状況での撮影画像を表し
ている。この背景差分法による被写体抽出では、予め背
景だけの映像を撮影して記録保持しておき(図3の30
2)、主被写体を含む撮影画像301と背景画像302
との差分を取ることによって主被写体領域を得る方法で
ある。
【0029】この背景差分法を用いる場合、視線方向が
可動である撮像系では、事前に撮影された背景画像との
位置決めをするために、背景にマーカーを予め配置して
おいたり、低解像度による差分処理を行ったりするなど
の配慮が必要である。
【0030】また、背景差分法のほかに、Snakes法やフ
ラクタルを応用した手法で被写体を抽出する方式を用い
てもよい。
【0031】被写体抽出された信号は次に制御情報生成
部104に入力される。制御情報生成部104は、被写
体位置判定部105、被写体領域判定部106および撮
影条件決定部107から構成されている。
【0032】被写体位置判定部105は、被写体抽出部
103による抽出結果に基づいて撮影された主被写体が
視野範囲内に収まっているか否かを判定する。図4の4
01は、主被写体が視野範囲に対して左へずれている場
合を表している。この場合、被写体位置判定部105
は、被写体が左へずれていることを示す情報を撮影条件
決定部107に出力し、撮影条件決定部107はこの情
報に基づいて、図4の402から撮像部101を左方向
にパンさせる制御情報を撮影条件制御部102に出力す
る。
【0033】撮影条件制御部102はこの制御情報に応
じて、主被写体領域が図3の403のように視野範囲内
に収まるまで撮像部101をパン動作させ、撮像部10
1の視野範囲を適切に設定する。
【0034】図5には、被写体位置判定部105におけ
る被写体位置判定方法の例を示している。この例では、
撮影範囲全体を表す501の左右端部のやや内側に境界
502,503を設ける。
【0035】そして、被写体抽出によって得られた主被
写体領域に境界502,503が含まれる(図中の50
4)か接する(図中の505)ときは、図6に示す手順
によって境界領域内に収まるまで視野範囲を移動させ
る。
【0036】具体的には、まずステップ(図ではSと略
す)1では、主被写体領域に左境界502が含まれる
(接する)か否かを判別し、含まれる場合はステップ2
に含まれない場合にはステップ5に進む。
【0037】ステップ2では、主被写体領域に右境界5
03が含まれる(接する)か否かを判別し、含まれる場
合はステップ3に進み、被写体領域判定部106での判
定に移行する。また、含まれない場合はステップ4に進
み、被写体が左へずれていることを示す情報を撮影条件
決定部107に出力する。撮影条件決定部107は、こ
の情報に基づいて撮影条件制御部102に撮像部101
を左方向にパンさせる制御情報を出力する。
【0038】また、ステップ5では、主被写体領域に右
境界503が含まれる(接する)か否かを判別し、含ま
れる場合はステップ6に進んで被写体が右へずれている
ことを示す情報を撮影条件決定部107に出力する。撮
影条件決定部107は、この情報に基づいて撮影条件制
御部102に撮像部101を右方向にパンさせる制御情
報を出力する。また、ステップ5において主被写体領域
に右境界503が含まれない場合は、ステップ7に進
み、撮影領域判定部106での判定に移行する。
【0039】ここで、被写体位置判定部105によって
被写体位置判定された結果は、図7に示すように3種類
に分類される。
【0040】まず第1は、図7の701に示すように主
被写体領域が撮影範囲における左右の境界502,50
3の内側にちょうど収まる場合である。この場合、多く
の状況で満足する撮影画像と思われる。
【0041】第2の場合は、702のようにパン調整を
しても被写体が撮影範囲内に収まりきらない場合であ
る。これは、撮像部101から被写体までの距離が近い
とき(例えば、図13に示すD氏やJ氏の撮影時)に起
こり易い。この場合は、視野角の調整をするため、次の
被写体領域判定部106によって調整される。
【0042】また、第3の場合は、703のように主被
写体領域が境界内に収まっているが、被写体が小さすぎ
る場合である。これは、撮像部101から被写体までの
距離が遠いとき(例えば、図13に示すA氏やG氏の撮
影時)に起こり易い。この場合も視野角の調整をするた
め次の被写体領域判定部106によって調整される。
【0043】被写体領域判定部106では、主に被写体
の大きさ調整が行われる。図8には、被写体領域判定方
法の例を示している。
【0044】被写体領域判定部106では、撮影範囲8
01の内側に底辺の開いた矩形境界を2つ(802,8
03)設定する。このうち外側の矩形境界802の左右
辺は前述の被写体位置判定部105の境界502,50
3と一致する。
【0045】そして、被写体領域判定は、主被写体領域
の左右端および上端のうち少なくとも2つがこれら2つ
の矩形境界802,803の間に収まっているか否かを
判定し、収まっていない場合(主被写体領域が大きすぎ
たり小さすぎたりする場合)には、その旨を示す情報を
撮影条件決定部107に出力する。撮影条件決定部10
7は、この情報に基づいて、主被写体領域の少なくとも
2端が上記矩形境界802,803の間に収まるように
撮像部101をズーム動作させるための制御情報を撮影
条件制御部102に出力する。撮影条件制御部102は
この制御情報に応じて撮像部101を光学的にズーム動
作させ、図7の704,705に示すように、主被写体
領域が視野範囲内で所定の大きさになるように視野画角
を適切に設定する。
【0046】なお、主被写体領域の上端が2つの矩形境
界802,803の間に収まっていない場合において、
視野方向が被写体に対して上下方向にずれているときに
は、撮像部101にチルト動作させることによって視野
範囲を適切に設定するようにしてもよい。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、撮像部101の視野範囲内で主被写体領域が所定の
位置からずれていたり所定の大きさと異なっていたりし
たときには、自動的に視野範囲が補正され、主被写体領
域が所定の位置および所定の大きさで撮影される。この
ため、空間的に位置(距離)が異なる複数の被写体のい
ずれの画像も、モニター等の映像表示画面上の同じ位置
に同じ大きさで表示させることができる。
【0048】したがって、テレビ会議システム等におい
て、発言者の位置にかかわらず違和感のない発言者画像
を相手方の映像表示装置上に表示させることができる。
【0049】(第2実施形態)第1実施形態では、視野
範囲を光学的なズーム動作又は機械的なパン、チルト動
作によって適切に設定する場合について説明したが、撮
像部101から出力された映像信号を電気的に処理する
ことによって、すなわち電子ズーム処理や主被写体画像
の切り出しによって主被写体の画像をモニター等の映像
表示装置上で適切な位置に適切な大きさで表示されるよ
うにしてもよい。
【0050】図9には、本発明の第2実施形態である撮
像システムの構成を示している。なお、第1実施形態と
共通する構成要素については第1実施形態と同符号を付
して説明に代える。
【0051】本実施形態では、撮像部101と不図示の
映像表示装置との間に画像処理部110を設けている。
【0052】この画像処理部110では、被写体抽出部
103、被写体位置判定部105および被写体領域判定
部106での判定結果に応じて撮像部101から出力さ
れた映像信号を、主被写体の画像が図5の506および
図7の704,705と同様の位置および大きさで映像
表示装置上に表示されるように、電子ズーム処理や画像
切り出しによる位置変更処理を行う。
【0053】これにより、撮像部101の視野囲内で主
被写体領域が所定の位置からずれていたり所定の大きさ
と異なっていたりしたときには、自動的に撮影画像の電
子ズーム処理や画像切り出し処理が行われ、空間的に位
置(距離)が異なる複数の被写体のいずれの画像も、モ
ニター等の映像表示画面上の同じ位置に同じ大きさで表
示させることができる。
【0054】したがって、テレビ会議システム等におい
て、発言者の位置にかかわらず違和感のない発言者画像
を相手方の映像表示装置上に表示させることができる。
【0055】なお、本実施形態のような映像信号の電気
的処理を、第1実施形態の光学的・機械的な方法に組み
合わせて使用してもよい。
【0056】(第3実施形態)図10には、本発明の第
3実施形態である撮像システムの構成を示している。本
実施形態は、第1実施形態のシステムに圧縮符号化部9
01を追加し、撮像部101からの映像信号を圧縮符号
化してネットワーク通信網などの伝送系に送るようにし
ている。
【0057】動画像のネットワーク通信網における圧縮
符号化方式としては、MPEG−4(Moving Picture Ex
perts Group-4)方式が知られている。MPEG−4圧縮
符号化方式においては、映像中のオブジェクト毎に符号
化するオブジェクト符号化機能があり、従来の符号化方
式に比べて高圧縮率が達成され、情報量の軽減がされて
いる。
【0058】このオブジェクト符号化を行うためには、
映像中からオブジェクト(被写体)を抽出することが必
須であり、前述の被写体抽出部103を圧縮符号化部9
01の前段に配置し、被写体抽出結果を符号化と撮像部
101の制御情報の生成との両方に用いることにより、
画像処理の重複を回避し、全体の処理スピードを上げ、
ハード的、ソフト的コストのパフォーマンスを向上させ
ることができる。
【0059】(第4実施形態)図11には、本発明の第
4の実施形態である撮像システムの構成を示している。
本実施形態では、第3実施形態に加えて、制御情報入力
部1001および操作部1002を設けている。なお、
第1実施形態の撮像システムに、制御情報入力部100
1および操作部(情報出力手段)1002を設けてもよ
い。
【0060】操作部1002は、ジョイスティックやマ
ウスなどのマンマシンインターフェースであり、操作者
はこの操作部1002を通じて意図する被写体の一部が
撮像部101の視野範囲内に入るまで視野方向や撮影画
角を調整することができる。制御情報入力部1001
は、操作部1002からの操作信号を受けてパン、チル
ト、ズームの制御情報に変換する。
【0061】そして、制御情報入力部1001は、変換
した制御情報を撮影条件制御部102に入力し、その制
御情報に応じて撮像部101に視野範囲の変更動作を行
わせる。
【0062】本実施形態によれば、操作者がおおまかに
意図する被写体の一部を視野範囲内に入れると、それ以
降は、第1実施形態にて説明したのと同様の手順で自動
的に視野範囲が最適設定される。
【0063】(第5実施形態)図12には、本発明の第
5実施形態である撮像システムの構成を示している。本
実施形態では、第3実施形態に加えて、制御情報入力部
1001、第2の被写体位置判定部(情報出力手段)1
101およびマイクロフォン1102を設けている。な
お、第1実施形態の撮像システムに、制御情報入力部1
001、第2の被写体位置判定部1101およびマイク
ロフォン1102を設けてもよい。
【0064】マイクロフォン1102は、ステレオマイ
クのような音源の位置を大まかに判別する程度の指向性
マイクである。
【0065】マイクロフォン1102によって拾われた
音声は、第2の被写体位置判定部1101に入力され、
第2の被写体位置判定部1101は音の強弱などから主
被写体の位置又は方向を判定する。制御情報入力部10
01は、その判定結果に基づいて撮像部101が主被写
体の方向に向くよう撮影条件制御部102にパン制御情
報を入力する。
【0066】本実施形態によれば、各被写体(会議メン
バー)がマイクロフォン1102を通して発言すると、
その音声に基づいて自動的に撮像部101の視野範囲が
最適設定される。
【0067】(第6実施形態)第5実施形態において、
マイクロフォンを全ての被写体(会議メンバー)が持つ
ようにしてもよい。この場合、第2の被写体位置判定部
1101は、複数のマイクからの音声を同時に受け付
け、それぞれのマイクからの音声を判断して主被写体の
位置又は方向を判定する。
【0068】(第7実施形態)上記各実施形態では、テ
レビ会議システムについて説明したが、本発明の撮像シ
ステムは、監視システムに用いることもできる。
【0069】具体的には、監視カメラ(撮像手段)で主
被写体(侵入者等)を捉えたときに、上記各実施形態に
て説明したのと同様の、主被写体画像の領域抽出方法お
よび撮影範囲制御又は画像処理方法を用いて、主被写体
がフレーム枠内に収まる位置にフレーム枠いっぱいとな
る大きさで撮像表示されるようにしてもよい。
【0070】(第8実施形態)また、本発明の撮像シス
テムは、撮像機能を有する情報端末機器(携帯電話やモ
バイルコンピュータ等)に搭載することができる。
【0071】具体的には、情報端末機器に搭載されたデ
ジタルカメラ部(撮像手段)によって、操作者の顔を撮
影し静止画又は動画を送信する場合に、上記各実施形態
にて説明したのと同様の、主被写体画像の領域抽出方法
および撮影範囲制御又は画像処理方法を用いることによ
り、いわゆる手振れによる像振れを防止した画像を送信
することができる。
【0072】また、次世代通信にて用いられる画像圧縮
(MPEG4)と組み合わせることも可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1および第
2の発明によれば、撮影範囲内での特定領域を抽出し、
この特定領域が所定の位置からずれていたり所定の大き
さと異なっていたりしたときには、撮影範囲を自動的に
補正したり、撮影画像を電子的に処理したりするので、
人手による細かな撮影範囲の調整作業を必要とすること
なく、空間的に位置(距離)が異なる様々な被写体のそ
れぞれの画像をモニター等の画像表示画面上の同じ位置
に同じ大きさで安定的に表示させることができる。
【0074】したがって、テレビ会議システムや監視シ
ステム等において、主被写体の位置にかかわらず違和感
なく主被写体の画像を表示させることができる。
【0075】特に、上記第1および第2の発明におい
て、使用者操作や音声発生源の位置に応じて撮像手段の
撮影方向を指定することができる場合には、これによっ
て大まかな撮影方向が指定されれば、その後は撮影範囲
の設定制御や画像処理によって自動的に特定領域の画像
を正確に画像表示画面上の同じ位置に同じ大きさで表示
させることができ、撮影範囲の調整に関して、操作性の
向上や完全自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である撮像システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】上記撮像システムにおける被写体抽出処理を示
す説明図である。
【図3】上記被写体抽出方式の一例を説明する図であ
る。
【図4】上記撮像システムにおける視野方向の変更処理
を示す説明図である。
【図5】上記撮像システムにおける視野画角の変更処理
を示す説明図である。
【図6】上記撮像システムにおけるの被写体位置判定方
式の例を説明するフローチャートである。
【図7】上記撮像システムにおける撮影画像内で被写体
が不適当な大きさとなっている場合での動作を説明する
図である。
【図8】上記撮像システムにおける被写体領域判定方式
の一例を説明する図である。
【図9】本発明の第2実施形態である撮像システムの構
成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施形態である撮像システムの
構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4実施形態である撮像システムの
構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第5実施形態である撮像システムの
構成を示すブロック図である。
【図13】従来の撮像装置の応用例を説明する図であ
る。
【図14】従来の撮像装置を説明する図である。
【図15】従来の撮像装置により撮影された画像の表示
例である。
【図16】従来の撮像装置の問題点を説明する図であ
る。
【符号の説明】
101 撮像部 102 撮影条件制御部 103 被写体抽出部 104 制御情報生成部 105 被写体位置判定部 106 被写体領域判定部 107 撮影条件決定部 110 画像処理部 502,503 被写体位置境界線 802,803 被写体領域境界線 901 圧縮符号化部 1001 制御情報入力部 1002 操作部 1101 第2の被写体位置判定部 1102 マイクロフォン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/00 G03B 15/00 P Q 19/06 19/06 G06T 1/00 340 G06T 1/00 340Z H04N 5/232 H04N 5/232 A 7/15 630 7/15 630A 7/18 7/18 E Fターム(参考) 2H054 AA01 BB11 BB13 5B057 AA19 AA20 BA02 BA19 DA07 DB02 DC04 5C022 AA12 AB21 AB62 AB63 AB66 AC27 AC41 AC69 AC74 5C054 AA04 CA04 CC02 CG02 CH01 EA01 FC12 FF02 HA18 HA25 5C064 AA02 AB04 AC02 AC07 AC12 AD02 AD08 AD14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影範囲を変更可能な撮像手段と、 この撮像手段による撮影画像から特定領域を抽出する領
    域抽出手段と、 この領域抽出手段により抽出された特定領域の撮影範囲
    内での位置および大きさに基づいて、前記特定領域が撮
    影範囲内において所定の位置および所定の大きさで撮影
    されるように前記撮像手段に撮像範囲の設定動作を行わ
    せる制御手段とを有することを特徴とする撮像システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記領域抽出手段により抽出された前記特定領域の撮影
    範囲内での位置および大きさに基づいて、前記特定領域
    が撮影範囲内において所定の位置および所定の大きさと
    なるように撮影範囲を設定させるための制御情報を生成
    する制御情報生成部と、 この制御情報生成部により生成された制御情報に応じて
    前記撮像手段に撮影範囲の設定動作を行わせる撮像範囲
    制御部とを有して構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の撮像システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記撮像手段に、撮影
    範囲の設定動作としてパン、チルトおよびズーム動作を
    行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像
    システム。
  4. 【請求項4】 前記特定領域が、撮影画像のうち主被写
    体の領域であることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の撮像システム。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記撮像手段による撮影方向
    を指定するための方向情報を出力する情報出力手段を有
    しており、 前記制御手段は、この情報出力手段からの情報に応じて
    前記撮像手段に撮影方向の設定動作を行わせることを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載の撮像システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記情報出力手段は、使用者操作に応じ
    て前記方向情報を出力することを特徴とする請求項5に
    記載の撮像システム。
  7. 【請求項7】 前記情報出力手段は、音声発生源の位置
    に応じて前記方向情報を出力することを特徴とする請求
    項5に記載の撮像システム。
  8. 【請求項8】 前記領域抽出手段は、デジタル量子化さ
    れた撮影画像の各画素について前記特定領域に含まれる
    か否かを判定して前記特定領域を抽出することを特徴と
    する請求項1から7のいずれかに記載の撮像システム。
  9. 【請求項9】 画像撮影を行う撮像手段と、 この撮像手段による撮影画像から特定領域を抽出する領
    域抽出手段と、 この領域抽出手段により抽出された特定領域の撮影範囲
    内での位置および大きさに基づいて、前記特定領域の画
    像が画像表示画面内において所定の位置に所定の大きさ
    で表示されるように撮影画像を電子的に処理する画像処
    理手段とを有することを特徴とする撮像システム。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記撮像手段による撮影方
    向を指定するための方向情報を出力する情報出力手段
    と、 この情報出力手段からの情報に応じて前記撮像手段に撮
    影方向の設定動作を行わせる制御手段とを有することを
    特徴とする請求項9に記載の撮像システム。
  11. 【請求項11】 前記情報出力手段は、使用者操作に応
    じて前記方向情報を出力することを特徴とする請求項1
    0に記載の撮像システム。
  12. 【請求項12】 前記情報出力手段は、音声発生源の位
    置に応じて前記方向情報を出力することを特徴とする請
    求項10に記載の撮像システム。
  13. 【請求項13】 前記領域抽出手段は、デジタル量子化
    された撮影画像の各画素について前記特定領域に含まれ
    るか否かを判定して前記特定領域を抽出することを特徴
    とする請求項9から12のいずれかに記載の撮像システ
    ム。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれかに記載の
    撮像システムを用いたことを特徴とするテレビ会議シス
    テム。
  15. 【請求項15】 請求項1から13のいずれかに記載の
    撮像システムを用いたことを特徴とする監視システム。
  16. 【請求項16】 請求項1から13のいずれかに記載の
    撮像システムを用いたことを特徴とする撮像機能を有し
    た情報端末機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003063083A1 (fr) * 2002-01-24 2003-07-31 Sharp Kabushiki Kaisha Appareil d'extraction d'objet
US7916184B2 (en) 2006-05-02 2011-03-29 Canon Kabushiki Kaisha Moving image processing apparatus and method for acquiring moving image data and performing display control
JP2012034150A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Sony Corp カメラ装置、カメラシステム、制御装置、及びプログラム
JP7402084B2 (ja) 2020-03-05 2023-12-20 本田技研工業株式会社 乗員行動判定装置

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