JP2002261974A - 携帯電話装置 - Google Patents

携帯電話装置

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JP2002261974A
JP2002261974A JP2001057764A JP2001057764A JP2002261974A JP 2002261974 A JP2002261974 A JP 2002261974A JP 2001057764 A JP2001057764 A JP 2001057764A JP 2001057764 A JP2001057764 A JP 2001057764A JP 2002261974 A JP2002261974 A JP 2002261974A
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voice
direct
transmission
mobile phone
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JP2001057764A
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English (en)
Inventor
Hajime Sakai
▲はじめ▼ 坂井
Akitoshi Aritaka
明敏 有高
Toshiharu Shinano
俊治 品野
Masahiro Nishigano
政宏 西ヶ野
Yutaka Ikeda
豊 池田
Hiroaki Nakajima
裕昭 中嶋
Yuji Hirai
裕二 平井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声メッセージからなる音声メールを着呼側
に直送することで、発呼側の利用者はダイヤルキーによ
る文字入力が不要になる携帯電話装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 移動しながら通信可能な移動通信機能を
有する携帯電話装置1であって、吹き込まれた音声メッ
セージを記録する記録部15と、記録部15に記録した
音声メッセージを基に音声直送メールを生成するメール
生成部14と、着呼側に直送するメールである音声直送
メールの送信を管理すると共に、音声直送メールの送信
に先立ち着呼側に対して直送予告を送信する音声直送メ
ール送信部16と、音声直送メールの受信を管理すると
共に、発呼側からの直送予告を受信すると発呼側に音声
直送メールを受信可能の信号を返信する音声直送メール
受信部17と、を備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声メッセージを
着呼側に直送することも、ボイスメールや電子メールの
ようにメールボックスに蓄積することも可能な携帯電話
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話装置の急速な普及に伴
い、伝達事項を書類形式ではなく携帯電話装置を利用し
て電子メール形式により送信する伝達方法が広まって来
ている。電子メールでは、発呼側が電子メールを移動通
信基地局を経由して移動通信交換機のメールボックスに
送り、移動通信基地局から電子メールが着信している旨
の知らせを受けた着呼側は、メールボックスと回線を接
続し自己の暗証番号を入力してメールボックスから電子
メールを取り出す仕組になっている。通常郵便で言え
ば、郵便局に書留郵便が到着しているとの知らせを受け
て、利用者が郵便局まで印鑑を持って書留郵便を受取に
行く過程と同様である。この電子メール形式の伝達方法
なら、電子メールを送受信可能な携帯電話装置であれ
ば、何時でも何処でも携帯電話装置をワープロに見立て
て文字を入力するだけで、複数の相手に迅速に必要事項
を伝達することができるので大変便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の携帯電話装置では、携帯電話装置の小さな
ダイヤルキーをキーボードとして使用するため、一つの
ダイヤルキーを複数回押下して一つの文字を入力するこ
とになる。そのため、親指を縦横無尽に駆使して携帯電
話装置のダイヤルキーを押下する能力が、電子メールを
送信しようとする利用者側に要求されることとなる。電
子メールの遣り取りに習熟した若い人達は問題ないので
あるが、中高年ともなるとパソコンに不慣れな人達が多
い。そのため、パソコンのキーボードより遥かに小さい
携帯電話装置のダイヤルキーを使用して文字を入力する
のは、携帯電話装置に不慣れな発呼側の利用者にとって
は精神的な苦痛を伴うという課題を有していた。
【0004】また、発呼側から送信した電子メールは一
旦メールボックスに蓄積するため、電子メール到着の通
知を受けた着呼側はメールボックスと回線を接続し、暗
証番号を入力しない限りメールボックスから自己宛の電
子メールを取り出せない。このため、着呼側の利用者に
とっては煩わしい操作を必要とするという課題も有して
いた。
【0005】本発明は以上の課題を解決し、音声メッセ
ージからなる音声直送メールを着呼側に直送すること
で、発呼側の利用者はダイヤルキーによる文字入力が不
要になる携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、移動しながら通信可能な移動通信機能を有
する携帯電話装置であって、吹き込まれた音声メッセー
ジを記録する記録部と、記録部に記録した音声メッセー
ジを基に音声直送メールを生成するメール生成部と、着
呼側に直送するメールである音声直送メールの送信を管
理すると共に、音声直送メールの送信に先立ち着呼側に
対して直送予告を送信する音声直送メール送信部と、音
声直送メールの受信を管理すると共に、発呼側からの直
送予告を受信すると発呼側に音声直送メールを受信可能
の信号を返信する音声直送メール受信部と、を備えた構
成としたものである。
【0007】この発明によれば、音声メッセージからな
る音声直送メールを着呼側に直送することで、発呼側の
利用者はダイヤルキーによる文字入力が不要になる携帯
電話装置を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、移動しながら通信可能な移動通信機能を有する携帯
電話装置であって、吹き込まれた音声メッセージを記録
する記録部と、記録部に記録した音声メッセージを基に
音声直送メールを生成するメール生成部と、着呼側に直
送するメールである音声直送メールの送信を管理すると
共に、音声直送メールの送信に先立ち着呼側に対して直
送予告を送信する音声直送メール送信部と、音声直送メ
ールの受信を管理すると共に、発呼側からの直送予告を
受信すると発呼側に音声直送メールを受信可能の信号を
返信する音声直送メール受信部と、を備えた構成とした
ものであり、音声メッセージからなる音声直送メールを
着呼側に直送することで、発呼側にとってはダイヤルキ
ーによる煩わしい文字入力が不要になるという作用を有
するし、音声直送メールはメールボックスに蓄積しない
ので、着呼側にとってはメールボックスから取り出す際
の煩わしい操作が不要になるという作用も有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、送信先が電話番号で指定される
と、メール生成部は音声直送メールを生成し、音声直送
メール送信部は音声直送メールを送信するが、送信先が
Eメールアドレスで指定されると、メール生成部はEメ
ールアドレスから電子メールを作成すると共に音声メッ
セージを基に電子メールの添付ファイルを生成して電子
メールに添付し、音声直送メール送信部は所定の電子メ
ールサービスのメールボックスに添付ファイル付きの電
子メールを送信する構成としたものであり、送信先に対
応して送信するメールを自動的に分別するので、送信す
るメールの種類を間違えることがなくなるという作用を
有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、送信先が電話番号で指定される
と、メール生成部は音声直送メールを生成し、音声直送
メール送信部は音声直送メールを送信するが、送信先が
Eメールアドレスで指定されると、メール生成部はEメ
ールアドレスから音声メッセージからなる電子メールを
作成し、音声直送メール送信部は所定の電子メールサー
ビスのメールボックスに電子メールを送信する構成とし
たものであり、送信先に対応して送信するメールを自動
的に分別するので、送信するメールの種類を間違えるこ
とがなくなるという作用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
2記載の発明において、複数の送信先が指定されると、
音声直送メール送信部は電話番号で指定された送信先に
対しては音声直送メールとして順次同報処理を行い、E
メールアドレスで指定された送信先に対しては添付ファ
イル付きの電子メールとして一斉同報処理を行う構成と
したものであり、送信先に対応して、メールの送信方法
を順次同報とするか一斉同報とするかを自動的に分別す
るので、メールの送信処理を迅速に行えるという作用を
有する。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3記載の発明において、複数の送信先が指定されると、
音声直送メール送信部は電話番号で指定された送信先に
対しては音声直送メールとして順次同報処理を行い、E
メールアドレスで指定された送信先に対しては電子メー
ルとして一斉同報処理を行う構成としたものであり、送
信先に対応して、メールの送信方法を順次同報とするか
一斉同報とするかを自動的に分別するので、メールの送
信処理を迅速に行えるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜5の内のいずれか1記載の発明において、送信先が
複数の場合には、音声直送メール送信部は全ての送信先
に対して同様の送信を行うが、送信が終了するまでの間
は所望により送信を中断して通話が可能である構成とし
たものであり、メールの送信より通話を優先したので、
割り込み通話にも対応できるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6の内のいずれか1記載の発明において、音声直送
メール送信部は、音声直送メールや他のメールの送信を
終えると通信を切断し、送信した音声直送メールや他の
メールに送信情報を附随させて記録部で管理する構成と
したものであり、送信したメールの送信記録を残せると
いう作用を有する。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7記載の発明において、送信情報は、着呼者情報やメー
ル情報や送信時間等である構成としたものであり、着呼
者情報にメール情報を対応させることで、各々の着呼者
に対して送信できるメールの種類を管理することができ
るという作用を有する。
【0016】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜8の内のいずれか1記載の発明において、音声直送
メール受信部は、発呼側が通信を切断後に音声直送メー
ルの記録を停止し、受信した音声直送メールに受信情報
を附随させて記録部で管理する構成としたものであり、
受信したメールの受信記録を残せるという作用を有す
る。
【0017】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項9記載の発明において、受信情報は、発呼者情報やメ
ール情報や受信時間等である構成としたものであり、発
呼者情報にメール情報を対応させることで、各々の発呼
者が送信して来るメールの種類を管理することができる
という作用を有する。
【0018】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項1〜10の内のいずれか1記載の発明において、着呼
側が通話中や通話圏外で通話不能の場合には、メール生
成部は音声メッセージそのものをボイスメールとし、音
声直送メール送信部は所定の留守番電話サービスのメー
ルボックスにボイスメールを送信する構成としたもので
あり、通話不能の場合でも伝言を残せるという作用を有
する。
【0019】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項1〜11の内のいずれか1記載の発明において、着呼
側が通話中や通話圏外で通話不能の場合には、発呼側は
所定の回数に達するまで間欠的に再ダイヤルを行う構成
としたものであり、着呼側の通信事情が好転すれば可及
的速やかに音声直送メールを送信できるという作用を有
する。
【0020】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項1〜12の内のいずれか1記載の発明において、着呼
側が通話中や通話圏外で通話不能の場合には、着呼側へ
の通信を切断して移動通信基地局に対して着呼側に音声
直送メールを送りたい旨の信号を送り、移動通信基地局
から着呼側と通話可能の旨の通知を受けると、発呼側は
着呼側に対して音声直送メールの送信を行う構成とした
ものであり、着呼側の通信事情が好転すれば可及的速や
かに音声直送メールを送信できるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項1〜13の内のいずれか1記載の発明において、着呼
側が通話中や通話圏外で通話不能の場合には、着呼側の
電話番号の附随情報に基づき、メール生成部は各種メー
ルを生成すると共に音声直送メール送信部は各種メール
を送信する構成としたものであり、着呼側と通話不能の
場合は自動的にメールボックスに各種メールを送信する
ので、着呼側の通信事情に振り回されることを回避でき
るという作用を有する。
【0022】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項14記載の発明において、着呼側の電話番号の附随情
報がEメールアドレスであれば、音声直送メール送信部
はEメールアドレスの示す送信先に添付ファイル付きの
電子メールを送信する構成としたものであり、音声直送
メールを送信するか添付ファイル付きの電子メールを送
信するかは、着呼側の通信事情により自動的に選択され
るので、着呼側の通信事情に振り回されることを回避で
きるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項14記載の発明において、着呼側の電話番号の附随情
報がEメールアドレスであれば、音声直送メール送信部
はEメールアドレスの示す送信先に電子メールを送信す
る構成としたものであり、音声直送メールを送信するか
電子メールを送信するかは、着呼側の通信事情により自
動的に選択されるので、着呼側の通信事情に振り回され
ることを回避できるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項17に記載の発明は、請求
項14記載の発明において、着呼側の電話番号の附随情
報が電話番号であれば、音声直送メール送信部は電話番
号の示す送信先にボイスメールを送信する構成としたも
のであり、音声直送メールを送信するかボイスメールを
送信するかは、着呼側の通信事情により自動的に選択さ
れるので、着呼側の通信事情に振り回されることを回避
できるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項18に記載の発明は、請求
項14〜17の内のいずれか1記載の発明において、着
呼側の電話番号の附随情報が複数の場合、音声直送メー
ル送信部は先に記載された附随情報に基づき各種メール
を送信する構成としたものであり、音声直送メールを送
信するか各種メールを送信するかは、着呼側の通信事情
により自動的に選択されるので、着呼側の通信事情に振
り回されることを回避できるという作用を有する。
【0026】本発明の請求項19に記載の発明は、請求
項1〜18の内のいずれか1記載の発明において、メー
ル生成部は、記録部に記録した音声メッセージを基に、
音声データをテキストデータに可逆的に変換する構成と
したものであり、必要に応じて音声メッセージの内容を
目で確認できるという作用を有する。
【0027】本発明の請求項20に記載の発明は、請求
項1〜19の内のいずれか1記載の発明において、着呼
側に音声直送メールの記録の余地がない場合には、着呼
側は発呼側に対して音声直送メールの受信を拒否する構
成としたものであり、発呼側に対して他のメールでの送
信を促すという作用を有する。
【0028】本発明の請求項21に記載の発明は、請求
項1〜20の内のいずれか1記載の発明において、受信
した各種メールを再生する際には暗証番号の入力を必要
とする構成としたものであり、携帯電話装置を紛失した
場合でも、受信した各種メールの内容を部外者に見られ
るのを防止できるという作用を有する。
【0029】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。
【0030】(実施の形態1)本発明の一実施の形態の
大要は、電子メールを作成する際の煩わしいダイヤルキ
ー操作を解消するために、電子メール作成の際の文字入
力に代えて音声メッセージで入力する音声直送メールと
するように工夫したことである。
【0031】また、音声直送メールをファクシミリ文書
のように発呼側から着呼側に直送することで、電子メー
ルに必須のメールボックスのような一時預り所をなく
し、メールボックスから取り出す際の煩わしい操作も不
必要になるように工夫したことである。
【0032】以下、本発明の一実施の形態の詳細を図1
〜図13を参照しながら説明する。
【0033】図1は本発明の一実施の形態による携帯電
話装置の通信の原理を示す模式図であり、図2は本発明
の一実施の形態による携帯電話装置の構造を示すブロッ
ク図である。図3は本発明の一実施の形態による携帯電
話装置の音声直送メールの内容確認の際の出力方法の設
定を示す模式図であり、図4は本発明の一実施の形態に
よる携帯電話装置の吹き込み済みの音声直送メールの内
容確認の過程を示すフローチャートである。図5は本発
明の一実施の形態による携帯電話装置の音声直送メール
の送信の際のデータ形式の設定を示す模式図である。図
6は本発明の一実施の形態による携帯電話装置の操作部
周辺を示す模式図であり、図7は本発明の一実施の形態
による携帯電話装置の複数の送信先に対する送信処理を
示す模式図である。図8は本発明の一実施の形態による
携帯電話装置の音声直送メールの送信過程を示すフロー
チャートであり、図9は本発明の一実施の形態による携
帯電話装置の音声直送メールの受信過程を示すフローチ
ャートである。図10は本発明の一実施の形態による携
帯電話装置の着呼側と通話不能の場合の処理方法を示す
模式図である。図11〜図13は本発明の一実施の形態
による携帯電話装置の着呼側の電話番号の附随情報の処
理を示す模式図である。
【0034】《移動通信機能の説明》図1において、移
動通信機能を有する携帯電話装置1は移動通信基地局2
と常に無線により交信することで、自己が現在どのエリ
アにいるかを確認し自己の位置を移動通信交換機3の位
置登録用のメモリに登録している。エリアとは各々の移
動通信基地局2のゾーンを幾つか纏めたものである。移
動通信基地局2は光ファイバーケーブルで移動通信交換
機3と結ばれているので、各々の移動通信基地局2は移
動通信交換機3を介して光ファイバーケーブルで結ばれ
ていることになる。携帯電話装置1が通話圏外にあると
いうことは、携帯電話装置1の現在位置が全てのエリア
の外に位置することであり、携帯電話装置1が通話圏内
にあるということは、携帯電話装置1の現在位置がどこ
かの移動通信基地局2のゾーン内に位置することであ
る。
【0035】《携帯電話装置の一般的な機能の説明》図
2において、発呼側の携帯電話装置1は制御部4の制御
の下に着呼側の携帯電話装置1と、無線送信部や無線受
信部からなる無線通信部5を介して双方向に無線通信が
可能である。制御部4はCPUやRAMやROM等で構
成されており、携帯電話装置1の制御全般を担ってい
る。この携帯電話装置1には送話部6と受話部7が備わ
っているので、普通の電話の感覚で無線通話を行うこと
ができる。また、スピーカーホン通話部8も備わってい
るので、スピーカーホン通話部8のスイッチを押してオ
フフックすると手放しでの通話を行うこともできる。更
に、留守番電話部9も備わっているので、ベルが着信し
ても利用者がオフフックしないと留守番電話部9が作動
して入来したメッセージの録音ができるようになってい
る。この際には、ベルが所定回数(例えば6回)鳴動し
てもオフフックされないと、制御部4は切り替えスイッ
チ10を通話回路部11から留守番電話部9に切り替え
るようになっている。電話を掛ける場合は、操作部12
を操作してダイヤルキーを押下するか電子電話帳12a
を利用するかしてダイヤルするのであるが、その際には
表示部13にダイヤルした電話番号を表示して確認する
ことができるようになっている。
【0036】《音声直送メールの説明》本発明の携帯電
話装置1の特徴は音声直送メールの送受信が可能なこと
である。音声直送メールとは、送話部6から吹き込んだ
一件分の音声メッセージを発呼側の携帯電話装置1から
着呼側の携帯電話装置1へと、あたかもファクシミリ文
書のように直送するものであり、ダイヤルキーによる煩
わしい文字入力を回避できると共に、電子メールのよう
に一時預りをするためのメールボックスを利用しなくて
も良い仕組になっている。メールボックス等による一時
預りを利用しないので、当然ながらメールボックスから
引き出す際の煩わしい操作を必要としない。音声直送メ
ールであるから音声メッセージを送るのが基本ではある
が、メール生成部14は音声メッセージをテキストデー
タに可逆的に変換可能なので、必要に応じて音声メッセ
ージをテキストデータに変換して送ることもできる。た
だし、音声メッセージをテキストデータに変換して送る
と、音声メッセージの長所である肉声による意志の伝達
が損なわれることになる。
【0037】《送信手順その1:音声メッセージの吹き
込み》以下、発呼側も着呼側も携帯電話装置1を利用し
ている場合に、発呼側から着呼側に音声直送メールを送
信するための手順を説明する。
【0038】発呼側の利用者が音声直送メールを作成す
るために音声メッセージを送話部6に吹き込むと、制御
部4を経てメール生成部14により音声メッセージはデ
ジタルデータに変換され、デジタル化された音声メッセ
ージは音声直送メールとして記録部15に記録される。
記録部15に記録済みの音声メッセージは必要に応じて
読み出し、メール生成部14で音声データからテキスト
データに変換して表示部13に表示することができる。
また、データ量は音声データよりテキストデータの方が
少ないので、記録部15の残りの容量が少ない場合に
は、メール生成部14で音声データをテキストデータに
変換した後に記録部15に記録することもできる。この
記録部15としては、通常は携帯電話装置1に備わって
いる留守番電話部9のメモリを利用する。
【0039】先程吹き込んだ音声メッセージからなる音
声直送メールを送信前に確認したい場合には、図3に示
すように、操作部12を操作して「音声直送メール確
認」を選択すると頁が1枚めくれる。続いて「音声出
力」を選択すると、制御部4が記録部15から音声直送
メールを読み出し、メール生成部14を介してスピーカ
ーホン通話部8のスピーカーから音声出力される。操作
部12を操作して「音声直送メール確認」及び「表示部
出力」を選択すると、メール生成部14により音声デー
タからテキストデータに変換されて表示部13にテキス
トデータ形式で表示される。このようにメール生成部1
4は記録部15に記録済みの音声メッセージを基に、音
声データをテキストデータに可逆的に変換することがで
きる。
【0040】音声直送メールの確認方法を図4のフロー
チャートを参照して説明する。吹き込んだ音声直送メー
ルに対して音声直送メール確認の指示があると、ステッ
プ1では吹き込んだ音声直送メールを記録部15から読
み出す。ステップ2では、読み出した音声直送メールの
出力形態を、利用者が音声出力を選択するか表示部出力
を選択するかにより分岐する。利用者が音声出力を選択
したならばステップ3へ進み、スピーカーホン通話部8
のスピーカーから音声出力する。利用者が表示部出力を
選択したならばステップ4へ進み、表示部13にテキス
トデータ形式で表示する。
【0041】《送信手順その2:音声直送メールのデー
タ形式の指定》音声直送メールの送信の際にも、音声デ
ータで送信するかテキストデータで送信するかを操作部
12を操作して選択しておくのであるが、通常は音声デ
ータを選択しておく。もしテキストデータを選択して音
声直送メールを送信した場合には、データ量自体は音声
データより小さくなるものの音声データ特有の肉声が失
われるので注意する必要がある。音声直送メールの送信
の際のデータの選択は、図5に示すように、操作部12
を操作して「音声直送メール送信」を選択すると頁が1
枚めくれる。続いて「音声データ」を選択すると音声デ
ータで、「テキストデータ」を選択するとテキストデー
タで音声直送メールを送信することが指定できる。
【0042】《送信手順その3:音声直送メールの送信
操作》音声直送メールの送信手順は以下の通りである。
携帯電話装置1の操作部12には、図6に示すように、
ダイヤルキー等の他にも音声直送メール選択ボタンと送
信ボタンとが配置されている。音声直送メールを送信す
るには、まず音声直送メール選択ボタンを押下する。続
いて着呼側の電話番号を操作部12のダイヤルキーか電
子電話帳ボタンを操作して入力する。その後、前述の操
作でメッセージを録音し送信ボタンを押下すると、音声
直送メール送信部16は直送予告のデータを送信する。
なお、直送予告のデータを着サブアドレスとして送信し
ても良い。その後、制御部4は着呼側からの返信であ
る、音声直送メールを受信可能の合図(信号)が届いた
後に、記録部15から音声直送メールを読み出す。そし
て、予め設定しておいたデータ形式(通常は音声データ
であるが必要に応じてテキストデータ)で音声直送メー
ル送信部16により音声直送メールが送信される。
【0043】《送信手順その4:送信先の指定と送信メ
ールの関係》着呼側への送信の際に電話番号を入力する
かEメールアドレスを入力するかにより、制御部4のメ
ール生成部14と音声直送メール送信部16とに対する
指示は異なる。電話番号を入力するとメール生成部14
は音声直送メールを生成し、音声直送メール送信部16
により音声直送メールが送信されるが、Eメールアドレ
スを入力するとメール生成部14は添付ファイル付きの
電子メールを生成し、音声直送メール送信部16により
添付ファイル付きの電子メールが所定の(着呼者のEメ
ールアドレスのある)メールボックスに送信される。因
に、添付ファイル付きの電子メールでは、宛名として着
呼者のEメールアドレスが、差出人として発呼者名や発
呼者の電話番号やEメールアドレスが、挨拶文としては
「音声メッセージをお届けします。」等の簡単な文面の
みが記載されたテキストファイル形式であり、本文は音
声メッセージである構成となる。
【0044】現時点では、メールボックスの管理者であ
る電子メールサービス側の事情により、電子メールはテ
キストデータを本体とするテキストファイル形式であ
り、本体の添付ファイル形式でのみ音声メッセージを送
れるようになっている。しかし将来において、電子メー
ルサービス側が音声メッセージそのものを電子メールと
して取り扱うようになれば、メール生成部14でEメー
ルアドレスと音声メッセージからなる電子メールを生成
し、音声直送メール送信部16により所定の(着呼者の
Eメールアドレスのある)メールボックスに送信するこ
とができる。
【0045】《送信手順その5:複数の送信先の指定と
送信処理》複数の送信先が指定されると、図7に示すよ
うに、制御部4は指定された複数の送信先を電話番号グ
ループとEメールアドレスグループとに分別する。電話
番号グループに属する送信先に対しては、メール生成部
14で音声直送メールを生成して音声直送メール送信部
16により音声直送メールの順次同報処理を行う。Eメ
ールアドレスグループに属する送信先に対しては、メー
ル生成部14で添付ファイル付きの電子メールを生成し
て音声直送メール送信部16により添付ファイル付きの
電子メールの一斉同報処理を行う。
【0046】前述したように、将来において、電子メー
ルサービス側が音声メッセージそのものを電子メールと
して取り扱うようになれば、メール生成部14でEメー
ルアドレスと音声メッセージからなる電子メールを生成
し、音声直送メール送信部16により電子メールの一斉
同報処理を行う。
【0047】《受信手順その1:直送予告及び収録余
地》着呼側の携帯電話装置1では、音声直送メール受信
部17が発呼側から送信された直送予告の信号を受信
(実態は検知)すると、制御部4は切り替えスイッチ1
0を通話回路部11から留守番電話部9に切り替えるこ
とで音声直送メールの収録モードに移行する。音声直送
メールの収録モードに移行しても、留守番電話機能の全
般を作動させるのではなく記録部15を作動させるだけ
であるので、留守番電話用の応答メッセージは出力しな
い。音声直送メール受信部17は音声直送メールの収録
モードに移行して音声直送メールの受信の準備が整う
と、発呼側に対して音声直送メールを受信可能の信号を
返信する。あるいは逆に、音声直送メールを受信可能の
信号を返信した後に、音声直送メールの収録モードに移
行しても良い。ただし、着呼側の携帯電話装置1の記録
部15の残りの容量に、音声直送メールの収録余地がな
い場合には(例えば音声直送メール1件分の収録時間を
最大限3分と設定した場合に、収録余地が3分未満のと
き)、発呼側に対して音声直送メールの受信を拒否する
受信拒否の信号を受信可能の信号に代えて送信する。こ
の場合、発呼側からの電話を受けて、着呼側の利用者が
自己の携帯電話装置1に、もはや音声直送メールの収録
能力がないことに気付き、記録部15の残りの容量を増
やすためにデータの圧縮等を行うと、記録部15の記録
容量が増加して音声直送メールを受信可能になることも
ある。そうすると、着呼側の携帯電話装置1は発呼側に
対して音声直送メールを受信可能のデータを直ちに送信
する。
【0048】《送信手順その6:音声直送メールの送
信》発呼側の携帯電話装置1では、音声直送メール送信
部16が着呼側からの返信である、音声直送メールを受
信可能の信号を受信すると、制御部4は留守番電話部9
の記録部15から音声直送メールを読み出す。図5を用
いて説明したように、設定済みのデータ形式で音声直送
メールは読み出される。音声直送メールが音声データ形
式で読み出された場合には表示部13に「音声データ」
と表示されるが、テキストデータ形式で読み出された場
合には表示部13に「テキストデータ」と表示される。
読み出された音声直送メールは音声直送メール送信部1
6により無線通信部5を介して着呼側に送信される。音
声直送メールの送信が終わると、携帯電話装置1は通信
を切断する。音声直送メール送信部16は、記録部15
に収録されている送信済みの音声直送メールに、着呼者
番号(着呼側の電話番号)やメール情報(音声直送メー
ルや電子メールやボイスメール等の種類)や送信時間や
年月日等の送信情報を附随させて管理する。
【0049】なお、複数の相手に音声直送メールを送信
する場合には、発呼側の携帯電話装置1は設定された全
ての着呼側の携帯電話装置1に対して同様の送信を行
う。しかし、音声直送メールの送信中に、どうしても発
呼側の利用者が通話をしなければならない場合には、操
作部12を操作して音声直送メールの中断を選択すると
通話を開始することができる。この場合には、通話が終
了すると自動的に音声直送メールの送信を再開する。
【0050】《受信手順その2:音声直送メールの受信
と再生》着呼側の携帯電話装置1では、既に音声直送メ
ールの収録モードに移行済みであるので、音声直送メー
ル受信部17が発呼側から送信された音声直送メールを
受信して記録部15に記録する。発呼側が通信を切断す
ると、移動通信基地局2から着呼側へ発呼側が通信を切
断した旨の信号が届く。着呼側の携帯電話装置1では音
声直送メール受信部17が音声直送メールの収録を停止
し、記録部15に記録した受信済みの音声直送メールに
発呼者番号やメール情報や受信時間や年月日等の受信情
報を附随させて管理する。
【0051】受信した音声直送メールの再生には暗証番
号の入力を必要とする。その理由は、携帯電話装置1を
紛失した場合に音声直送メールを再生されないように保
護するためである(無論、音声直送メールの再生の際に
暗証番号の入力を必要としないように設定しておくこと
も可能ではある。)。利用者が操作部12を操作して暗
証番号を入力すると保護機能が解除されるので、続いて
再生ボタンを押下すると音声メッセージがスピーカーホ
ン通話部8のスピーカーから出力される。
【0052】発呼側の処理過程を示す図8のフローチャ
ートと、着呼側の処理過程を示す図9のフローチャート
を参照して、これまでの音声直送メールの送受信に際し
ての発呼側と着呼側との対応の過程を纏めておく。
【0053】図8に示すように発呼側では、送話部6に
吹き込まれた音声メッセージはメール生成部14で音声
直送メールに変換されている。音声直送メール送信の指
示を受けると、ステップ11では、移動通信基地局2及
び移動通信交換機3を介して着呼側へ直送予告の信号を
送信する。
【0054】ステップ12では、着呼側からの受信可能
な旨の返信の有無により分岐する。着呼側から受信可能
な旨の返信があればステップ13へ進み、記録部15か
ら記録済みの音声直送メールを読み出すが、読み出した
データ形式は図5の説明において設定済みのデータ形式
である。続いてステップ14へ進み、読み出したデータ
形式で音声直送メールを着呼側に送信する。
【0055】着呼側から受信可能な旨の返信が来なけれ
ばステップ15へ進み、着呼側から音声直送メールの受
信を拒否する受信拒否の返信の有無により分岐する。着
呼側から受信拒否の返信があればステップ16へ進み、
音声直送メールの送信を終了する。着呼側から受信拒否
の返信がなければステップ12へ戻り、着呼側から受信
可能な旨の返信が来るのを待つ。
【0056】図9に示すように着呼側では、ステップ2
1で、発呼側からの音声直送メールの直送予告の信号の
受信の有無により分岐する。直送予告の信号を受信する
まではステップ21で待機するが、直送予告の信号を受
信するとステップ22へ進み、音声直送メールの収録モ
ードに移行する。ステップ23では、音声直送メールが
着信したか否かにより分岐する。音声直送メールが着信
するまでは待機するが、音声直送メールが着信すればス
テップ24へ進み、着信した音声直送メールを記録部1
5に記録する。
【0057】ステップ25では、移動通信基地局2から
の、発呼側が通信を切断した旨の通知を待ち、通知があ
るまではステップ24へ戻り音声直送メールの記録を継
続するが、通知があるとステップ26へ進み音声直送メ
ールの収録を終了する。
【0058】《送信手順その7:着呼側と通話不能の場
合の処理方法》なお、今までは発呼側は着呼側と通信可
能であることを前提として話を進めて来た。しかし、着
呼側の携帯電話装置1が通話中や通話圏外で通話不能の
場合には、発呼側の携帯電話装置1は所定の回数(例え
ば6回)に達するまで間欠的(例えば3分置き)に再ダ
イヤルを行う。
【0059】あるいは、移動通信基地局2が発呼側の携
帯電話装置1の機能に対応できるならば、発呼側の携帯
電話装置1は着呼側との通信を切断して、移動通信基地
局2に対して着呼側に音声直送メールを送信したい旨の
信号を送信し、移動通信基地局2から着呼側と通話可能
の旨の通知を受けると、発呼側の携帯電話装置1は着呼
側の携帯電話装置1に対して音声直送メールの送信を行
う。
【0060】あるいは、発呼側の携帯電話装置1からボ
イスメールを送ることもできる。この場合には、図10
に示すように、予め操作部12を操作して「通話不能の
際の処理」を選択し、続いて「ボイスメール送信」を選
択して、着呼側と通話不能の場合の処理方法を設定して
おく必要がある。そうすると、着呼側と通話不能の事態
に陥った場合には、メール生成部14で生成した音声直
送メールをボイスメールそのものとして、音声直送メー
ル送信部16から所定の留守番電話サービスのメールボ
ックスに送信する。音声直送メールをボイスメールとし
て扱うので、予め音声直送メールの内容を整理しておけ
ば、送信するボイスメールを簡単明瞭なものにすること
ができる。
【0061】さて、携帯電話装置1の電子電話帳12a
に、着呼者の電話番号と共に着呼者の電話番号の附随情
報(Eメールアドレスや電話番号)が登録されていれ
ば、着呼側と通話不能の事態に陥った場合には自動的に
附随情報に従いメール生成部14が各種メール(添付フ
ァイル付きの電子メールや電子メールやボイスメール)
を生成し、音声直送メール送信部16は生成された各種
メールを附随情報に従い送信することができる。この場
合にも、図10において、予め操作部12を操作して
「通話不能の際の処理」を選択し、続いて「附随情報に
従い送信」を選択して、着呼側と通話不能の場合の処理
方法を設定しておく必要がある。
【0062】図11に示すように、着呼者の電話番号の
附随情報がEメールアドレスであれば、メール生成部1
4は添付ファイル付きの電子メールを生成し、音声直送
メール送信部16はEメールアドレスの示す送信先に添
付ファイル付きの電子メールを送信する。
【0063】前述したように、将来において、電子メー
ルサービス側が音声メッセージそのものを電子メールと
して取り扱うようになれば、メール生成部14でEメー
ルアドレスと音声メッセージからなる電子メールを生成
し、音声直送メール送信部16によりEメールアドレス
の示す送信先に電子メールを送信する。
【0064】図12に示すように、着呼者の電話番号の
附随情報が電話番号であれば、メール生成部14は音声
直送メールそのものをボイスメールとして生成し、音声
直送メール送信部16は電話番号の示す送信先にボイス
メールを送信する。附随情報の電話番号の示す送信先
(着呼側)がオフフックすれば、着信したボイスメール
は音声メッセージとして再生される。しかし、附随情報
の電話番号の示す送信先がオフフックしなくても、送信
先に留守番電話機能が備わっていれば着信したボイスメ
ールは通常の音声メッセージとして送信先に録音される
ことになる。もし附随情報の電話番号の示す送信先が所
定の留守番電話サービスの電話番号であれば、所定の留
守番電話サービスのメールボックスにボイスメールとし
て蓄積されることになる。
【0065】図13に示すように、着呼者の電話番号の
附随情報が複数の場合、制御部4は先に記載された附随
情報を優先する指示を出すので、Eメールアドレスが先
に記載されていればEメールアドレスに従い処理され、
電話番号が先に記載されていれば電話番号に従い処理さ
れる。
【0066】《受信手順その3:電子メールの受信と開
封》着呼側と通話不能等で発呼側が電子メールを送信し
た場合には、電子メールを受信したメールボックスが設
置してある移動通信交換機3側から、移動通信基地局2
を経由して着呼側に対して電子メールを受信した旨の信
号を送信する。すると、着呼側の携帯電話装置の表示部
13に電子メール着信の表示が行われる。着呼側の利用
者がメールボックスから電子メールを取り出すには、操
作部12を操作して(あるいは自動的に)受信を選択し
て暗証番号を入力すると、電子メールが受信されて記録
部15に記録される。この電子メールの再生には暗証番
号の入力を必要とする。その理由は、携帯電話装置1を
紛失した場合に電子メールを開封されないように保護す
るためである。(無論、電子メールの再生の際に暗証番
号の入力を必要としないように設定しておくことも可能
ではある。)利用者が操作部12を操作して暗証番号を
入力すると電子メールが開封されるので、続いて再生ボ
タンを押下すると音声メッセージがスピーカーホン通話
部8のスピーカーから出力される。音声メッセージの再
生中には、受信情報(Eメールアドレスを含む発呼者情
報や受信時刻)を表示部13に表示する。
【0067】以上に述べたように、本発明では音声メッ
セージを携帯電話装置の送話部から吹き込むだけで簡単
に音声直送メールが作成できる。作成した音声直送メー
ルは読み出して音声データあるいはテキストデータとし
て耳あるいは目により確認することができるので、着呼
側の利用者にとっては電子メールの作成の際のように、
携帯電話装置のダイヤルキーを打ち込んでテキストデー
タを作成するという煩わしい作業から開放される。
【0068】また、音声直送メールは着呼側に直送する
ため、着呼側の利用者にとっては電子メールを取り出す
際の必須要件である暗証番号の入力等の煩わしい操作か
らも開放される。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動しな
がら通信可能な移動通信機能を有する携帯電話装置であ
って、吹き込まれた音声メッセージを記録する記録部
と、記録部に記録した音声メッセージを基に音声直送メ
ールを生成するメール生成部と、着呼側に直送するメー
ルである音声直送メールの送信を管理すると共に、音声
直送メールの送信に先立ち着呼側に対して直送予告を送
信する音声直送メール送信部と、音声直送メールの受信
を管理すると共に、発呼側からの直送予告を受信すると
発呼側に音声直送メールを受信可能の信号を返信する音
声直送メール受信部と、を備えた構成とした。
【0070】このことにより、音声メッセージからなる
音声直送メールを着呼側に直送するこができるので、発
呼側の利用者はダイヤルキーによる煩わしい文字入力か
ら開放されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の通
信の原理を示す模式図
【図2】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の構
造を示すブロック図
【図3】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の音
声直送メールの内容確認の際の出力方法の設定を示す模
式図
【図4】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の吹
き込み済みの音声直送メールの内容確認の過程を示すフ
ローチャート
【図5】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の音
声直送メールの送信の際のデータ形式の設定を示す模式
【図6】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の操
作部周辺を示す模式図
【図7】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の複
数の送信先に対する送信処理を示す模式図
【図8】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の音
声直送メールの送信過程を示すフローチャート
【図9】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の音
声直送メールの受信過程を示すフローチャート
【図10】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の
着呼側と通話不能の場合の処理方法を示す模式図
【図11】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の
着呼側の電話番号の附随情報の処理を示す模式図
【図12】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の
着呼側の電話番号の附随情報の処理を示す模式図
【図13】本発明の一実施の形態による携帯電話装置の
着呼側の電話番号の附随情報の処理を示す模式図
【符号の説明】
1 携帯電話装置 2 移動通信基地局 3 移動通信交換機 4 制御部 5 無線通信部 6 送話部 7 受話部 8 スピーカーホン通話部 9 留守番電話部 10 切り替えスイッチ 11 通話回路部 12 操作部 12a 電子電話帳 13 表示部 14 メール生成部 15 記録部 16 音声直送メール送信部 17 音声直送メール受信部
フロントページの続き (72)発明者 品野 俊治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西ヶ野 政宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 池田 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中嶋 裕昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 平井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA34 AA44 BB04 BB21 DD11 DD51 DD54 HH16 5K101 KK02 KK05 LL12 NN07 NN15 NN21 PP03 RR12

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動しながら通信可能な移動通信機能を有
    する携帯電話装置であって、吹き込まれた音声メッセー
    ジを記録する記録部と、記録部に記録した音声メッセー
    ジを基に音声直送メールを生成するメール生成部と、着
    呼側に直送するメールである音声直送メールの送信を管
    理すると共に、音声直送メールの送信に先立ち着呼側に
    対して直送予告を送信する音声直送メール送信部と、音
    声直送メールの受信を管理すると共に、発呼側からの直
    送予告を受信すると発呼側に音声直送メールを受信可能
    の信号を返信する音声直送メール受信部と、を備えたこ
    とを特徴とする携帯電話装置。
  2. 【請求項2】送信先が電話番号で指定されると、メール
    生成部は音声直送メールを生成し、音声直送メール送信
    部は音声直送メールを送信するが、送信先がEメールア
    ドレスで指定されると、メール生成部はEメールアドレ
    スから電子メールを作成すると共に音声メッセージを基
    に電子メールの添付ファイルを生成して電子メールに添
    付し、音声直送メール送信部は所定の電子メールサービ
    スのメールボックスに添付ファイル付きの電子メールを
    送信することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装
    置。
  3. 【請求項3】送信先が電話番号で指定されると、メール
    生成部は音声直送メールを生成し、音声直送メール送信
    部は音声直送メールを送信するが、送信先がEメールア
    ドレスで指定されると、メール生成部はEメールアドレ
    スから音声メッセージからなる電子メールを作成し、音
    声直送メール送信部は所定の電子メールサービスのメー
    ルボックスに電子メールを送信することを特徴とする請
    求項1記載の携帯電話装置。
  4. 【請求項4】複数の送信先が指定されると、音声直送メ
    ール送信部は電話番号で指定された送信先に対しては音
    声直送メールとして順次同報処理を行い、Eメールアド
    レスで指定された送信先に対しては添付ファイル付きの
    電子メールとして一斉同報処理を行うことを特徴とする
    請求項2記載の携帯電話装置。
  5. 【請求項5】複数の送信先が指定されると、音声直送メ
    ール送信部は電話番号で指定された送信先に対しては音
    声直送メールとして順次同報処理を行い、Eメールアド
    レスで指定された送信先に対しては電子メールとして一
    斉同報処理を行うことを特徴とする請求項3記載の携帯
    電話装置。
  6. 【請求項6】送信先が複数の場合には、音声直送メール
    送信部は全ての送信先に対して同様の送信を行うが、送
    信が終了するまでの間は所望により送信を中断して通話
    が可能であることを特徴とする請求項1〜5の内のいず
    れか1記載の携帯電話装置。
  7. 【請求項7】音声直送メール送信部は、音声直送メール
    や他のメールの送信を終えると通信を切断し、送信した
    音声直送メールや他のメールに送信情報を附随させて記
    録部で管理することを特徴とする請求項1〜6の内のい
    ずれか1記載の携帯電話装置。
  8. 【請求項8】送信情報は、着呼者情報やメール情報や送
    信時間等であることを特徴とする請求項7記載の携帯電
    話装置。
  9. 【請求項9】音声直送メール受信部は、発呼側が通信を
    切断後に音声直送メールの記録を停止し、受信した音声
    直送メールに受信情報を附随させて記録部で管理するこ
    とを特徴とする請求項1〜8の内のいずれか1記載の携
    帯電話装置。
  10. 【請求項10】受信情報は、発呼者情報やメール情報や
    受信時間等であることを特徴とする請求項9記載の携帯
    電話装置。
  11. 【請求項11】着呼側が通話中や通話圏外で通話不能の
    場合には、メール生成部は音声メッセージそのものをボ
    イスメールとし、音声直送メール送信部は所定の留守番
    電話サービスのメールボックスにボイスメールを送信す
    ることを特徴とする請求項1〜10の内のいずれか1記
    載の携帯電話装置。
  12. 【請求項12】着呼側が通話中や通話圏外で通話不能の
    場合には、発呼側は所定の回数に達するまで間欠的に再
    ダイヤルを行うことを特徴とする請求項1〜11の内の
    いずれか1記載の携帯電話装置。
  13. 【請求項13】着呼側が通話中や通話圏外で通話不能の
    場合には、着呼側への通信を切断して移動通信基地局に
    対して着呼側に音声直送メールを送りたい旨の信号を送
    り、移動通信基地局から着呼側と通話可能の旨の通知を
    受けると、発呼側は着呼側に対して音声直送メールの送
    信を行うことを特徴とする請求項1〜12の内のいずれ
    か1記載の携帯電話装置。
  14. 【請求項14】着呼側が通話中や通話圏外で通話不能の
    場合には、着呼側の電話番号の附随情報に基づき、メー
    ル生成部は各種メールを生成すると共に音声直送メール
    送信部は各種メールを送信することを特徴とする請求項
    1〜13の内のいずれか1記載の携帯電話装置。
  15. 【請求項15】着呼者の電話番号の附随情報がEメール
    アドレスであれば、音声直送メール送信部はEメールア
    ドレスの示す送信先に添付ファイル付きの電子メールを
    送信することを特徴とする請求項14記載の携帯電話装
    置。
  16. 【請求項16】着呼者の電話番号の附随情報がEメール
    アドレスであれば、音声直送メール送信部はEメールア
    ドレスの示す送信先に電子メールを送信することを特徴
    とする請求項14記載の携帯電話装置。
  17. 【請求項17】着呼者の電話番号の附随情報が電話番号
    であれば、音声直送メール送信部は電話番号の示す送信
    先にボイスメールを送信することを特徴とする請求項1
    4記載の携帯電話装置。
  18. 【請求項18】着呼者の電話番号の附随情報が複数の場
    合、音声直送メール送信部は先に記載された附随情報に
    基づき各種メールを送信することを特徴とする請求項1
    4〜17の内のいずれか1記載の携帯電話装置。
  19. 【請求項19】メール生成部は、記録部に記録した音声
    メッセージを基に、音声データをテキストデータに可逆
    的に変換することを特徴とする請求項1〜18の内のい
    ずれか1記載の携帯電話装置。
  20. 【請求項20】着呼側に音声直送メールの記録の余地が
    ない場合には、着呼側は発呼側に対して音声直送メール
    の受信を拒否することを特徴とする請求項1〜19の内
    のいずれか1記載の携帯電話装置。
  21. 【請求項21】受信した各種メールを再生する際には暗
    証番号の入力を必要とすることを特徴とする請求項1〜
    20の内のいずれか1記載の携帯電話装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20040041214A (ko) * 2002-11-08 2004-05-17 에스케이 텔레콤주식회사 이동통신시스템의 음성 메세지 직접 전송 방법
JP2010087818A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nec Corp 携帯通信端末および通信制御プログラムと通信制御方法

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