JP2002261601A - 同期回路および半導体集積回路装置 - Google Patents

同期回路および半導体集積回路装置

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JP2002261601A
JP2002261601A JP2001061447A JP2001061447A JP2002261601A JP 2002261601 A JP2002261601 A JP 2002261601A JP 2001061447 A JP2001061447 A JP 2001061447A JP 2001061447 A JP2001061447 A JP 2001061447A JP 2002261601 A JP2002261601 A JP 2002261601A
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JP2001061447A
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Kenichi Agawa
謙一 阿川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期回路において、外部からの同期信号によ
って駆動される回路内部の充放電電流を減らし、低消費
電力の同期回路および半導体回路装置を提供することで
ある。 【解決手段】 本発明の同期回路は、差動型フリップ・
フロップ回路であり、マスター・ラッチと、スレーブ・
ラッチと、入力信号と出力信号を比較する比較回路1
と、外部クロック信号から生成する内部クロック信号を
比較回路1からの出力信号に基づいて制御するタイミン
グ制御回路2とを備えている。比較回路1は、非常に少
数の素子で入力信号と出力信号が一致しているかどうか
を検出し、一致している場合にはHighレベルの信号
を次段のタイミング制御回路に出力するものである。タ
イミング制御回路2は、比較回路からの出力を受けて内
部クロック信号CK,CKBの動作を無効にするもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
関し、特に同期信号によって動作する同期回路およびそ
れを用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体LSIにおいて、論理演算を行う
回路ブロックがある。この回路ブロックは、同期信号
(クロック信号)によって制御されている。回路ブロッ
ク全体に渡って、高密度に同期回路を配置して同期を取
っているので、同期信号の伝播および同期回路の動作に
よる消費電力は非常に大きくなっている。半導体LSI
においては、全消費電力のほとんどが上記消費電力によ
る場合が多い。
【0003】図9に、従来の同期回路の回路図を示す。
この同期回路は、差動型フリップ・フロップ回路であ
る。従来のフリップ・フロップ回路は、内部クロック信
号CKBに同期して動作するマスター・ラッチと、内部
クロック信号CKに同期して動作するスレーブ・ラッチ
とから構成されている。
【0004】マスター・ラッチは、逆並列接続されたイ
ンバータIN11,IN12と、ソース端子がGNDに
接続され、ゲート端子に内部クロック信号CKBが供給
されたn型MOSトランジスタTr11と、このn型M
OSトランジスタTr11のドレイン端子にソース端子
が接続されたn型MOSトランジスタTr12,Tr1
3を具備している。n型MOSトランジスタTr12の
ゲート端子には入力信号Dが供給され、n型MOSトラ
ンジスタTr13のゲート端子には入力信号DB(入力
信号Dの反転信号)が供給されている。そして、n型M
OSトランジスタTr12のドレイン端子は、インバー
タIN11の出力端子およびインバータIN12の入力
端子に接続されている。また、n型MOSトランジスタ
Tr13のドレイン端子は、インバータIN11の入力
端子およびインバータIN12の出力端子に接続されて
いる。
【0005】また、スレーブ・ラッチは、逆並列接続さ
れたインバータIN21,IN22と、ソース端子がG
NDに接続され、ゲート端子に内部クロック信号CKが
供給されたn型MOSトランジスタTr21と、このn
型MOSトランジスタTr21のドレイン端子にソース
端子が接続されたn型MOSトランジスタTr22,T
r23を具備している。n型MOSトランジスタTr2
2のゲート端子には、マスター・ラッチのインバータI
N11の出力端子(インバータIN12の入力端子)が
接続されている。また、n型MOSトランジスタTr2
3のゲート端子には、マスター・ラッチのインバータI
N11の入力端子(インバータIN12の出力端子)が
接続されている。そして、n型MOSトランジスタTr
22のドレイン端子は、インバータIN21の出力端子
およびインバータIN22の入力端子に接続されてい
る。また、n型MOSトランジスタTr23のドレイン
端子は、インバータIN21の入力端子およびインバー
タIN22の出力端子に接続されている。出力信号Qと
して、インバータIN21の入力端子とインバータIN
22の出力端子との接続ノードの電圧が、インバータI
N31を介して出力される。
【0006】内部クロック信号CKは、縦続接続された
2つのインバータIN32,IN33を介して外部クロ
ック信号CLKから生成される。また、内部クロック信
号CKBは、1つのインバータIN33を介して生成さ
れる。したがって、内部クロック信号CK,CKBは、
外部クロック信号CLKに同期して動作する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の同期回路では、
外部クロック信号CLKに同期して動作するため、駆動
される同期回路内の負荷が大きくなる。図9では、外部
クロック信号CLKから内部クロックCKに至る4つの
トランジスタ(インバータIN32,IN33)と、内
部クロック信号CK,CKBのそれぞれの負荷である2
つのトランジスタTr11,Tr12の計6つのトラン
ジスタが負荷となる。
【0008】したがって、この負荷が同期信号の変化の
割合と同じ度合いで充放電されるために、消費電力が大
きくなってしまう。図9における同期回路のタイミング
チャート図を、図10に示す。図10からわかるよう
に、内部クロック信号CK,CKBは、外部クロック信
号CLKに同期して充放電している。
【0009】また、負荷が大きいため同期信号の周波数
を上げていくと、チップ全体の消費電力が増えてしま
い、電子機器システムの消費電力の仕様を満足できない
という問題が発生してしまう。
【0010】本発明の目的は、ロジック回路等に使用さ
れるラッチ回路、フリップ・フロップ回路等の同期回路
において、外部からの同期信号(クロック信号)によっ
て駆動される負荷を小さくし、かつ、同期回路内部を外
部同期信号より低確率で動作させることにより回路内部
の充放電電流を減らし、低消費電力の同期回路および半
導体回路装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による同期回路
は、入力信号およびその反転信号が供給され、内部クロ
ック信号に同期して動作する差動型のラッチ回路と、前
記入力信号と前記ラッチ回路の出力信号とを比較する比
較回路と、前記比較回路からの出力信号と外部クロック
信号に基づいて、前記内部クロック信号を生成するタイ
ミング制御回路とを具備することを特徴としている。
【0012】または、入力信号およびその反転信号が供
給され、第1の内部クロック信号に同期して動作する差
動型の第1のラッチ回路と、前記第1のラッチ回路の出
力信号およびその反転信号が供給され、第2の内部クロ
ック信号に同期して動作する差動型の第2のラッチ回路
と、前記入力信号と前記第2のラッチ回路の出力信号と
を比較する比較回路と、前記比較回路からの出力信号と
外部クロック信号に基づいて、前記第1および第2の内
部クロック信号を生成するタイミング制御回路とを具備
することを特徴としている。
【0013】そして、前記比較回路は、ソース端子およ
びゲート端子の一方に前記入力信号が供給され、ソース
端子およびゲート端子の他方に前記ラッチ回路の出力信
号が供給される一導電型の第1のMOSトランジスタ
と、ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号
の反転信号が供給され、ソース端子およびゲート端子の
他方に前記ラッチ回路の出力信号の反転信号が供給さ
れ、ドレイン端子が前記第1のMOSトランジスタのド
レイン端子に接続された一導電型の第2のMOSトラン
ジスタとを具備し、前記第1および第2のMOSトラン
ジスタのドレイン電圧を出力信号とすることを特徴とし
ている。
【0014】また、この発明による半導体集積回路装置
は、入力信号と出力信号を比較する比較回路を具備し、
且つ、内部クロック信号に同期して動作する同期回路を
有する複数の論理回路からなる回路ブロックと、前記比
較回路の出力信号が供給される制御信号線と、前記制御
信号線からの出力信号と外部クロック信号が供給され、
前記内部クロック信号を生成するタイミング制御回路と
を具備することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、同期回路の出力値と入
力値を比較し、その結果を用いて外部クロック信号CL
Kの有効/無効を切り替えるものである。比較回路は、
例えば、MOSトランジスタ2個で構成している。
【0016】以下、図面を参照しながら本発明の実施の
形態について説明する。尚、各図において、同一構成部
分には同一符号を付す。 (第1の実施の形態)図1は、第1の実施の形態にかか
る同期回路の詳細な回路図である。本実施の形態の同期
回路は、差動型フリップ・フロップ回路であり、マスタ
ー・ラッチと、スレーブ・ラッチと、入力信号と出力信
号を比較する比較回路と、外部クロック信号から生成す
る内部クロック信号を比較回路からの出力信号に基づい
て制御するタイミング制御回路とを備えている。それぞ
れのラッチを構成するのは、2つのインバータの入力と
出力を互いに接続したものである。これらインバータ
は、データを保存するラッチ回路の主要部分を成す。
【0017】図1におけるマスター・ラッチは、第1の
内部クロック信号CKBに制御されて動作し、入力信号
Dおよびその反転信号DBに応じた信号を次段のスレー
ブ・ラッチに出力する。図1のマスター・ラッチは、逆
並列接続されたインバータIN11,IN12と、ソー
ス端子がGNDに接続され、ゲート端子に第1の内部ク
ロック信号CKBが供給されたn型MOSトランジスタ
Tr11と、このn型MOSトランジスタTr11のド
レイン端子にソース端子が接続されたn型MOSトラン
ジスタTr12,Tr13を具備している。n型MOS
トランジスタTr12のゲート端子には入力信号Dが供
給され、n型MOSトランジスタTr13のゲート端子
には入力信号DB(入力信号Dの反転信号)が供給され
ている。そして、n型MOSトランジスタTr12のド
レイン端子は、インバータIN11の出力端子およびイ
ンバータIN12の入力端子に接続されている。また、
n型MOSトランジスタTr13のドレイン端子は、イ
ンバータIN11の入力端子およびインバータIN12
の出力端子に接続されている。
【0018】また、図1におけるスレーブ・ラッチは、
第2の内部クロック信号CKに制御されて動作し、マス
ター・ラッチから供給された入力信号に応じた信号を出
力する。図1のスレーブ・ラッチは、逆並列接続された
インバータIN21,IN22と、ソース端子がGND
に接続され、ゲート端子に第2の内部クロック信号CK
が供給されたn型MOSトランジスタTr21と、この
n型MOSトランジスタTr21のドレイン端子にソー
ス端子が接続されたn型MOSトランジスタTr22,
Tr23を具備している。n型MOSトランジスタTr
22のゲート端子には、マスター・ラッチのインバータ
IN11の出力端子(インバータIN12の入力端子)
が接続されている。また、n型MOSトランジスタTr
23のゲート端子には、マスター・ラッチのインバータ
IN11の入力端子(インバータIN12の出力端子)
が接続されている。そして、n型MOSトランジスタT
r22のドレイン端子は、インバータIN21の出力端
子およびインバータIN22の入力端子に接続されてい
る。また、n型MOSトランジスタTr23のドレイン
端子は、インバータIN21の入力端子およびインバー
タIN22の出力端子に接続されている。出力信号Qと
して、インバータIN21の入力端子とインバータIN
22の出力端子の接続ノード電圧が、インバータIN3
1を介して出力される。
【0019】比較回路1は、入力信号Dと出力信号Qが
一致しているかどうかを検出し、一致している場合には
Highレベルの信号を次段のタイミング制御回路2に
出力するものである。図1において比較回路1は、2つ
のn型MOSトランジスタTr1,Tr2から構成され
ている。n型MOSトランジスタTr1は、ソース端子
に入力信号Dが供給され、ゲート端子がスレーブ・ラッ
チのインバータIN21の出力端子(インバータIN2
2の入力端子)に接続され、出力信号Qが供給されてい
る。また、n型MOSトランジスタTr2は、ソース端
子に入力信号の反転信号DBが供給され、ゲート端子が
スレーブ・ラッチのインバータIN21の入力端子(イ
ンバータIN22の出力端子)に接続され、出力信号の
反転信号QBが供給されている。そして、n型MOSト
ランジスタTr1,Tr2の互いのドレイン端子が接続
されている。
【0020】n型MOSトランジスタTr1は、入力信
号Dと出力信号Qが一致しているかどうかを、n型MO
SトランジスタTr2は、入力信号の反転信号DBと出
力信号の反転信号QBが一致しているかどうかを、互い
に接続されたドレイン端子(ノードMatch)に出力
する。
【0021】タイミング制御回路2は、外部クロック信
号CLKから内部クロック信号CK,CKBを生成する
ものであり、比較回路1からの出力を受けて内部クロッ
ク信号CK,CKBの動作を無効にする。図1における
タイミング制御回路2は、外部クロック信号CLKとノ
ードMatchの信号(n型MOSトランジスタTr
1,Tr2のドレイン電圧)とを入力とするNOR回路
を備え、その出力を第1の内部クロック信号CKBとし
て、また、インバータIN32を介した出力を第2の内
部クロック信号CKとして出力する。
【0022】次に、本実施の形態における同期回路の動
作について説明する。初めに、比較回路1での動作につ
いて説明する。スレーブ・ラッチのインバータIN21
の出力端子とインバータIN22の入力端子との接続ノ
ードQ1の電圧(出力信号Q)が、比較回路1のn型M
OSトランジスタTr1のゲート端子に供給される。ま
た、n型MOSトランジスタTr1のソース端子には、
入力信号Dが供給される。
【0023】ここで、n型MOSトランジスタTr1の
ゲート端子の値(出力信号Q)とソース端子の値(入力
信号D)が一致している場合を考える。n型MOSトラ
ンジスタTr1のゲート端子の値とソース端子の値がと
もにHighレベルの場合は、n型MOSトランジスタ
Tr1はオン状態になるので、ノードMatchはHi
ghレベルになる。一方、n型MOSトランジスタTr
1のゲート端子の値とソース端子の値がともにLowレ
ベルの場合は、n型MOSトランジスタTr1はオフ状
態になるが、n型MOSトランジスタTr2がオン状態
になることによって、ノードMatchはHighレベ
ルになる。なぜなら、n型MOSトランジスタTr2に
供給される信号は、n型MOSトランジスタTr1に供
給される信号の反転信号であるので、n型MOSトラン
ジスタTr2のゲート端子とソース端子にはともにHi
ghレベルの信号が供給される。したがって、入力信号
Dと出力信号Qが一致していれば、ノードMatchは
Highレベルになる。このように、非常に少数のトラ
ンジスタによって比較を実現している。
【0024】入力信号D、出力信号Q、比較回路1のn
型MOSトランジスタTr1,Tr2およびノードMa
tchの関係を、表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】次に、タイミング制御回路2での動作につ
いて説明する。ノードMatchがHighレベルの場
合を考える。この時、外部クロック信号CLKがHig
hレベルとすると、NOR回路はLowレベルの信号
(第1の内部クロック信号CKB)を出力する。したが
って、第2の内部クロック信号CKは、Highレベル
の信号になる。
【0027】一方、外部クロック信号CLKがLowレ
ベルとすると、NOR回路はLowレベルの信号(第1
の内部クロック信号CKB)を出力する。したがって、
第2の内部クロック信号CKは、Highレベルの信号
になる。
【0028】また、ノードMatchがLowレベルの
場合を考える。この場合、内部クロック信号CK,CK
Bは、外部クロック信号CLKと同期して動作する。
【0029】従来では、外部クロック信号CLKがLo
wレベルの場合、外部クロック信号CLKに同期して第
2の内部クロック信号CKはLowレベルになり、外部
クロック信号CLKがHighレベルの場合、外部クロ
ック信号にCLKに同期して第2の内部クロック信号C
KはHighレベルになる。すなわち、内部クロック信
号CK,CKBはそれぞれ、外部クロック信号CLKに
同期して変化し、回路内部の充放電を起こす。
【0030】しかしながら、本実施の形態では、ノード
MatchがHighレベルの時、すなわち、入力信号
Dと出力信号Qが一致している時、外部クロック信号C
LKの動作を無効にして、内部クロック信号CK,CK
Bを固定している。
【0031】この実施の形態では、差動型フリップ・フ
ロップ回路の入力信号Dと出力信号Qが等しい時には、
内部クロック信号CK,CKBはそれぞれHighレベ
ル,Lowレベルに固定される。したがって、この状態
が続くときは、回路内部の充放電は起きない。
【0032】表2に、ノードMatchと外部クロック
信号CLKを入力とするNOR回路と、この出力に基づ
き生成される内部クロック信号CK,CKBの関係を示
す。
【0033】
【表2】
【0034】表2からわかるように、ノードMatch
の値がHighレベルの時、すなわち、差動型フリップ
・フロップ回路の入力信号Dと出力信号Qが一致してい
るときには、第1の内部クロック信号CKBはLowレ
ベルに、第2の内部クロック信号CKはHighレベル
に固定される。したがって、外部クロック信号CLKが
動作していても、内部クロック信号CK,CKBは固定
されているので、差動型フリップ・フロップ回路内部の
同期信号負荷(n型MOSトランジスタTr11,Tr
21)は充放電されない。
【0035】図2は、第1の実施の形態における同期回
路のタイミングチャート図である。(1)の時点に注目
してみると、入力信号Dと出力信号QがLowレベルで
一致しているので、ノードMatchはHighレベル
となっている。したがって、入力信号Dと出力信号Qが
Lowレベルで一致している間、内部クロック信号C
K,CKBは、それぞれHighレベルとLowレベル
に固定されている。
【0036】また、(2)の時点に注目してみると、入
力信号Dと出力信号QがHighレベルで一致してい
る。したがって、ノードMatchがHighレベルと
なっているので、入力信号Dと出力信号QがHighレ
ベルで一致している間、内部クロック信号CK,CKB
は、それぞれHighレベルとLowレベルに固定され
ている。つまり、内部クロック信号CK,CKBの充放
電回数が少なくなっている。
【0037】また、タイミング制御回路2を構成するN
OR回路は、4つのMOSトランジスタからなり、出力
端子CKBとGND間に2つのMOSトランジスタが並
列接続され、出力端子CKBとVDD間に2つのMOS
トランジスタが直列接続されている。そして、外部クロ
ック信号CLKとノードMatchの信号が、並列接続
と直列接続されたMOSトランジスタのゲート端子にそ
れぞれ供給されている。本発明では入力信号Dと出力信
号Qが一致している場合、内部クロック信号CK,CK
Bは固定されるので、クロック信号による負荷は、外部
クロック信号CLKが供給されるNOR回路の2つのM
OSトランジスタになる。
【0038】したがって、常時、外部クロック信号CL
Kによって駆動されるのは、NOR回路の2つのトラン
ジスタであり、本発明における同期回路でのクロック信
号による負荷は、従来の同期回路より少なくなってい
る。また、内部クロック信号CK,CKBは、入力信号
Dと出力信号Qの関係により固定されるので、外部クロ
ック信号CLKに同期した充放電が少なくなり、回路の
低消費電力化が図れる。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態では、タイミン
グ制御回路にNOR回路を用いた場合について説明した
が、n型MOSトランジスタTr1とn型MOSトラン
ジスタTr2のゲート端子への供給信号を逆にして、N
OR回路の替わりにNAND回路を用いることもでき
る。この場合には、内部クロック信号CK,CKBはそ
れぞれLOWレベル,Highレベルに固定される。
【0039】マスター・ラッチとスレーブ・ラッチは、
第1の実施の形態と同様な構成であるので、説明を省略
する。
【0040】比較回路1は、入力信号Dと出力信号の反
転信号QBが一致しているかどうかを検出し、一致して
いる場合にはHighレベルの信号を次段のタイミング
制御回路2に出力するものである。図4において比較回
路1は、2つのn型MOSトランジスタTr1,Tr2
から構成されている。n型MOSトランジスタTr1
は、ソース端子に入力信号Dが供給され、ゲート端子が
スレーブ・ラッチのインバータIN21の入力端子(イ
ンバータIN22の出力端子)に接続され、出力信号の
反転信号QBが供給されている。また、n型MOSトラ
ンジスタTr2は、ソース端子に入力信号の反転信号D
Bが供給され、ゲート端子がスレーブ・ラッチのインバ
ータIN21の出力端子(インバータIN22の入力端
子)に接続され、出力信号Qが供給されている。そし
て、n型MOSトランジスタTr1,Tr2の互いのド
レイン端子が接続されている。
【0041】n型MOSトランジスタTr1は、入力信
号Dと出力信号の反転信号QBが一致しているかどうか
を、n型MOSトランジスタTr2は、入力信号の反転
信号DBと出力信号Qが一致しているかどうかを、互い
に接続されたドレイン端子(ノードMatch)に出力
する。
【0042】タイミング制御回路2は、外部クロック信
号CLKから内部クロック信号CK,CKBを生成する
ものであり、比較回路1からの出力を受けて内部クロッ
ク信号CK,CKBの動作を無効にする。図4における
タイミング制御回路2は、外部クロック信号CLKとノ
ードMatchの信号(n型MOSトランジスタTr
1,Tr2のドレイン電圧)とを入力とするNAND回
路を備え、その出力を第1の内部クロック信号CKBと
して、また、インバータIN32を介した出力を第2の
内部クロック信号CKとして出力する。
【0043】次に、本実施の形態における同期回路の動
作について説明する。初めに、比較回路1での動作につ
いて説明する。スレーブ・ラッチのインバータIN21
の入力端子とインバータIN22の出力端子との接続ノ
ード電圧(出力信号の反転信号QB)が、比較回路1の
n型MOSトランジスタTr1のゲート端子に供給され
る。また、n型MOSトランジスタTr1のソース端子
には、入力信号Dが供給される。
【0044】ここで、n型MOSトランジスタTr1の
ゲート端子の値(出力信号の反転信号QB)とソース端
子の値(入力信号D)が一致している場合を考える。n
型MOSトランジスタTr1のゲート端子の値とソース
端子の値がともにHighレベルの場合は、n型MOS
トランジスタTr1はオン状態になるので、ノードMa
tchはHighレベルになる。
【0045】一方、n型MOSトランジスタTr1のゲ
ート端子の値とソース端子の値がともにLowレベルの
場合は、n型MOSトランジスタTr1はオフ状態にな
るが、n型MOSトランジスタTr2がオン状態になる
ことによって、ノードMatchはHighレベルにな
る。なぜなら、n型MOSトランジスタTr2に供給さ
れる信号は、n型MOSトランジスタTr1に供給され
る信号の反転信号であるので、n型MOSトランジスタ
Tr2のゲート端子とソース端子にはともにHighレ
ベルの信号が供給される。
【0046】したがって、入力信号Dと出力信号の反転
信号QBが一致していれば、ノードMatchはHig
hレベルになる。表3に、入力信号D、出力信号Q、比
較回路1のn型MOSトランジスタTr1,Tr2およ
びノードMatchの関係を示す。
【0047】
【表3】
【0048】次に、タイミング制御回路2での動作につ
いて説明する。ノードMatchがLowレベルの場合
を考える。この時、外部クロック信号CLKがHigh
レベルまたはLowレベルでも、NAND回路はHig
hレベルの信号(第1の内部クロック信号CKB)を出
力する。したがって、第2の内部クロック信号CKは、
Lowレベルの信号になる。
【0049】表4に、ノードMatchと外部クロック
信号CLKを入力とするNAND回路と、この出力に基
づき生成される内部クロック信号CK,CKBの関係を
示す。
【0050】
【表4】
【0051】表4からわかるように、この実施の形態で
は、差動型フリップ・フロップ回路の入力信号Dと出力
信号の反転信号QBが不一致の時には、ノードMatc
hがLowレベルになり、内部クロック信号CK,CK
BはそれぞれLowレベル,Highレベルに固定され
る。したがって、外部クロック信号CLKが動作してい
ても、内部クロック信号CK,CKBは固定されている
ので、回路内部の同期信号負荷(n型MOSトランジス
タTr11,Tr21)は充放電されない。
【0052】また、NAND回路は4つのMOSトラン
ジスタで構成されており、出力端子とGND間に2つの
MOSトランジスタが直列接続され、出力端子とVDD
間に2つのMOSトランジスタが並列接続されている。
そして、外部クロック信号CLKとノードMatchの
信号が、直列接続と並列接続されたMOSトランジスタ
のゲート端子にそれぞれ供給されている。本発明では入
力信号Dと出力信号の反転信号QBが不一致の場合、内
部クロック信号CK,CKBは固定されるので、クロッ
ク信号による負荷は、外部クロック信号CLKが供給さ
れるNAND回路の2つのMOSトランジスタになる。
【0053】したがって、常時、外部クロック信号CL
Kによって駆動されるのは、NAND回路の2つのトラ
ンジスタであり、本発明における同期回路でのクロック
信号による負荷は、従来の同期回路より少なくなってい
る。また、内部クロック信号CK,CKBは、入力信号
Dと出力信号Qの関係により固定されるので、外部クロ
ック信号CLKに同期した充放電が少なくなり、回路の
低消費電力化が図れる。 (第3の実施の形態)図5は、第3の実施の形態にかか
る同期回路の詳細な回路図である。本実施の形態の同期
回路は、差動型ラッチ回路であり、ラッチと、入力信号
と出力信号を比較する比較回路と、外部クロック信号か
ら生成する内部クロック信号を比較回路からの出力信号
に基づいて制御するタイミング制御回路とを備えてい
る。ラッチを構成するのは、2つのインバータの入力と
出力を互いに接続したものである。これらインバータ
は、データを保存するラッチ回路の主要部分を成す。
【0054】図5におけるラッチは、内部クロック信号
CKに同期して動作し、入力信号Dおよびその反転信号
DBに応じた信号を出力する。図5のラッチは、逆並列
接続されたインバータIN41,IN42と、ソース端
子がGNDに接続され、ゲート端子に内部クロック信号
CKが供給されるn型MOSトランジスタTr41と、
このn型MOSトランジスタTr41のドレイン端子に
ソース端子が接続されたn型MOSトランジスタTr4
2,Tr43を具備している。n型MOSトランジスタ
Tr42のゲート端子には、入力信号Dが供給されてい
る。また、n型MOSトランジスタTr43のゲート端
子には、入力信号の反転信号DBが供給されている。そ
して、n型MOSトランジスタTr42のドレイン端子
は、インバータIN41の出力端子およびインバータI
N42の入力端子に接続されている。また、n型MOS
トランジスタTr43のドレイン端子は、インバータI
N41の入力端子およびインバータIN42の出力端子
に接続されている。出力信号Qとして、インバータIN
41の入力端子とインバータIN42の出力端子の接続
ノード電圧が出力される。
【0055】比較回路1は、入力信号Dと出力信号の反
転信号QBが一致しているかどうかを検出し、一致して
いる場合にはHighレベルの信号を次段のタイミング
制御回路2に出力するものである。図5において比較回
路1は、2つのn型MOSトランジスタTr1,Tr2
から構成されている。n型MOSトランジスタTr1
は、ソース端子に入力信号Dが供給され、ゲート端子が
ラッチのインバータIN41の出力端子(インバータI
N42の入力端子)に接続され、出力信号の反転信号Q
Bが供給されている。また、n型MOSトランジスタT
r2は、ソース端子に入力信号の反転信号DBが供給さ
れ、ゲート端子がラッチのインバータIN41の入力端
子(インバータIN42の出力端子)に接続され、出力
信号Qが供給されている。そして、n型MOSトランジ
スタTr1,Tr2の互いのドレイン端子が接続されて
いる。
【0056】n型MOSトランジスタTr1は、入力信
号Dと出力信号の反転信号QBが一致しているかどうか
を、n型MOSトランジスタTr2は、入力信号の反転
信号DBと出力信号Qが一致しているかどうかを、互い
に接続されたドレイン端子(ノードMatch)に出力
する。
【0057】タイミング制御回路2は、外部クロック信
号CLKから内部クロック信号CKを生成するものであ
り、比較回路1からの出力を受けて内部クロック信号C
Kの動作を無効にする。図5におけるタイミング制御回
路2は、外部クロック信号CLKとノードMatchの
信号(n型MOSトランジスタTr1,Tr2のドレイ
ン電圧)とを入力とするNAND回路を備え、インバー
タIN51を介した出力を内部クロック信号CKとして
出力する。
【0058】次に、本実施の形態における同期回路の動
作について説明する。初めに、比較回路1での動作につ
いて説明する。ラッチのインバータIN41の出力端子
とインバータIN42の入力端子との接続ノード電圧
(出力信号の反転信号QB)が、比較回路1のn型MO
SトランジスタTr1のゲート端子に供給される。ま
た、n型MOSトランジスタTr1のソース端子には、
入力信号Dが供給される。
【0059】ここで、n型MOSトランジスタTr1の
ゲート端子の値(出力信号の反転信号QB)とソース端
子の値(入力信号D)が一致している場合を考える。n
型MOSトランジスタTr1のゲート端子の値とソース
端子の値がともにHighレベルの場合は、n型MOS
トランジスタTr1はオン状態になるので、ノードMa
tchはHighレベルになる。
【0060】一方、n型MOSトランジスタTr1のゲ
ート端子の値とソース端子の値がともにLowレベルの
場合は、n型MOSトランジスタTr1はオフ状態にな
るが、n型MOSトランジスタTr2がオン状態になる
ことによって、ノードMatchはHighレベルにな
る。なぜなら、n型MOSトランジスタTr2に供給さ
れる信号は、n型MOSトランジスタTr1に供給され
る信号の反転信号であるので、n型MOSトランジスタ
Tr2のゲート端子とソース端子にはともにHighレ
ベルの信号が供給される。したがって、ノードMatc
hはHighレベルになる。
【0061】尚、入力信号D、出力信号Q、比較回路1
のn型MOSトランジスタTr1,Tr2およびノード
Matchの関係は、表3と同じである。
【0062】次に、タイミング制御回路2での動作につ
いて説明する。ノードMatchがLowレベルの場合
を考える。この時、外部クロック信号CLKがHigh
レベルまたはLowレベルでも、NAND回路はHig
hレベルの信号を出力する。したがって、内部クロック
信号CKは、Lowレベルの信号になる。
【0063】尚、内部クロック信号CKと、ノードMa
tch、外部クロック信号CLKの関係は、表4と同じ
である。
【0064】この実施の形態では、ラッチ回路の入力信
号Dと出力信号の反転信号QBが不一致の時には、ノー
ドMatchがLowレベルになり、内部クロック信号
CKはLowレベルに固定される。したがって、外部ク
ロック信号CLKが動作していても、内部クロック信号
CKは固定されているので、回路内部の同期信号負荷
(n型MOSトランジスタTr41)は充放電されな
い。
【0065】NAND回路は、上記第2の実施の形態と
同様に、4つのMOSトランジスタからなり、外部クロ
ック信号CLKとノードMatchの信号が、それぞれ
2つずつのMOSトランジスタのゲート端子に供給され
ている。本発明では入力信号Dと出力信号の反転信号Q
Bが不一致の場合、内部クロック信号CKは固定される
ので、クロック信号による負荷は、外部クロック信号C
LKが供給されるNAND回路の2つのMOSトランジ
スタになる。
【0066】したがって、常時、外部クロック信号CL
Kによって駆動されるのは、NAND回路の2つのトラ
ンジスタであり、本発明における同期回路でのクロック
信号による負荷は、従来の同期回路より少なくなってい
る。また、内部クロック信号CKは、入力信号Dと出力
信号Qの関係により固定されるので、外部クロック信号
CLKに同期した充放電が少なくなり、回路の低消費電
力化が図れる。
【0067】尚、第3の実施の形態におけるタイミング
制御回路2は、第1の実施の形態と同様にNOR回路で
構成されてもよい。この場合、比較回路1のn型MOS
トランジスタTr1のゲート端子には出力信号Qが、n
型MOSトランジスタTr2のゲート端子には出力信号
の反転信号QBが供給される。そして、入力信号Dと出
力信号Qが一致している時には、ノードMatchがH
ighレベルとなり、内部クロック信号CKの動作を無
効にし、上記と同様の効果が得られる。
【0068】また、第1乃至第3の実施の形態における
比較回路1では、MOSトランジスタのソース端子に入
力信号を、ゲート端子に出力信号を供給する場合につい
て説明したが、ソース端子に出力信号を、ゲート端子に
入力信号を供給してもよい。この場合、供給信号を入れ
替えても、比較結果によるノードMatchの状態は変
わらず、上記と同様の効果が得られる。
【0069】また、第1乃至第3の実施の形態における
ラッチおよび比較回路1をn型MOSトランジスタで構
成した場合について説明したが、p型MOSトランジス
タで構成してもよい。この場合、p型MOSトランジス
タのゲート端子に与えられる信号は、上記説明で用いた
信号の反転信号が供給される。 (第4の実施の形態)図6は、第4の実施の形態にかか
る半導体集積回路装置のブロック図であり、同期回路を
含む複数の論理回路から構成されている。この半導体集
積回路装置は、同期回路列のデータ入力の変化/不変化
により、回路ブロック内部への内部クロック信号CKの
伝播を有効化/無効化するものである。
【0070】本実施の形態の半導体集積回路装置は、同
期回路を持つ複数の論理回路4から構成される回路ブロ
ック5と、各論理回路4の同期回路の出力信号が供給さ
れる制御信号線ブロック3と、制御信号線ブロック3の
出力信号線である制御信号線MatchLineと、外
部クロック信号CLKから生成する内部クロック信号C
Kを制御信号線MatchLineの信号に基づいて制
御するタイミング制御回路2とを備えている。
【0071】内部クロック信号CKが供給される回路ブ
ロック5は、同期回路をもつ複数の論理回路4から構成
されている。論理回路4の同期回路は、上記第1乃至第
3の実施の形態におけるいずれかの同期回路の構成に基
づき、差動型の同期回路である。入力信号と出力信号、
または、入力信号と出力信号の反転信号を比較する比較
回路を持ち、各比較回路の出力信号は、制御信号線ブロ
ック3に供給されている。
【0072】タイミング制御回路2は、インバータIN
61を介した外部クロック信号CLKと制御信号線Ma
tchLineの信号が供給される論理回路で構成さ
れ、その出力が内部クロック信号CKとして回路ブロッ
ク5に供給される。タイミング制御回路2の論理回路
は、論理回路4の同期回路の動作に基づいて、NOR回
路またはNAND回路で構成される。
【0073】タイミング制御回路2における入力信号
(制御信号線MatchLineの信号、外部クロック
信号CLK)および出力信号(内部クロック信号CK)
の関係を、NOR回路で構成された場合を表5に、NA
ND回路で構成された場合を表6に示す。
【0074】
【表5】
【0075】
【表6】
【0076】ここで、同期回路の比較回路において、入
力信号と出力信号を比較する場合について考える。回路
ブロック5内に、同期回路を持つ論理回路4がn個ある
とする。
【0077】図7に、制御信号線ブロック3の構成例を
あげる。尚、ここでは、同期回路の入力信号と出力信号
が不一致の場合に、各比較回路のノードMatchBが
Highレベルとなるように論理をとる。図7は、各比
較回路のノードMatchBの信号をゲート端子への入
力とする、並列接続されたn個のn型MOSトランジス
タと、直列接続されたn個のp型MOSトランジスタと
から構成されている。並列接続された第1〜第nのn型
MOSトランジスタは、ソース端子がGNDに接続さ
れ、ドレイン端子が制御信号線MatchLineに接
続されている。そして、第1のn型MOSトランジスタ
はゲート端子にノードMatchB−1の信号が供給さ
れ、第2のn型MOSトランジスタはゲート端子にノー
ドMatchB−2の信号が供給され、・・・、第nの
n型MOSトランジスタはゲート端子にノードMatc
hB−nの信号が供給される。
【0078】また、第1〜第nのp型MOSトランジス
タは、電源VDDと制御信号線MatchLineの間
に直列接続されている。そして、第1のp型MOSトラ
ンジスタはゲート端子にノードMatchB−1の信号
が供給され、第2のp型MOSトランジスタはゲート端
子にノードMatchB−2の信号が供給され、・・
・、第nのp型MOSトランジスタはゲート端子にノー
ドMatchB−nの信号が供給されている。
【0079】図7の動作について説明する。入力信号と
出力信号が不一致の場合、ノードMatchBはHig
hレベルになる。ノードMatchB−1〜Match
B−nのいずれかがHighレベルとなった時、n型M
OSトランジスタのいずれかがオン状態となるので、制
御信号線MatchLineはGNDレベル(Lowレ
ベル)となる。一方、p型MOSトランジスタはいずれ
かがオフ状態となるので、電源VDDからGNDに貫通
電流は流れない。
【0080】また、すべてのノードMatchBがLo
wレベルとなった時、すべてのn型MOSトランジスタ
はオフ状態となる。一方、p型MOSトランジスタはす
べてオン状態となるので、制御信号線MatchLin
eはVDDレベル(Highレベル)となる。
【0081】入力信号と出力信号を比較する比較回路を
持つ同期回路で、タイミング制御回路2はNOR回路で
構成される場合、外部クロック信号CLKと内部クロッ
ク信号CKは上記の表5に示すような関係となる。制御
信号線MatchLineがHighレベルの時、すな
わち、すべての同期回路の入力信号と出力信号が一致し
た時、内部クロック信号CKはLowレベルに固定され
る。
【0082】したがって、すべての同期回路の入力信号
と出力信号が一致した時、内部クロック信号CKはLo
wレベルに固定され、外部クロック信号CLKが動作し
ていても、内部クロック信号CKが供給される同期信号
負荷となるトランジスタは充放電されない。また、内部
クロック信号CKは、入力信号と出力信号の関係により
固定されるので、外部クロック信号CLKに同期した充
放電が少なくなり、回路ブロック5の低消費電力化が図
れる。
【0083】尚、タイミング制御回路2をNAND回路
で構成する場合は、制御信号線MatchLineがL
owレベルの時に、内部クロック信号CKが固定され
る。したがって、この場合、図7における制御信号線ブ
ロック3の出力にインバータを入れて、出力信号を反転
させる必要がある。
【0084】また、制御信号線ブロック3の他の構成例
を図8に示す。図8は、GNDと制御信号線Match
Lineとの間に直列接続された2個のn型MOSトラ
ンジスタがn個並列に接続され、電源VDDと制御信号
線MatchLineとの間にp型MOSトランジスタ
が接続されている。
【0085】GNDと制御信号線MatchLineと
の間に直列接続された2個のn型MOSトランジスタ
は、ソース端子がGNDに接続され、ゲート端子に外部
クロック信号CLKが供給される第1のn型MOSトラ
ンジスタと、ソース端子が第1のn型MOSトランジス
タのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が制御信号
線MatchLineに接続され、ゲート端子にノード
MatchBの信号が供給される第2のn型MOSトラ
ンジスタから構成されている。そして、この2個のn型
MOSトランジスタの構成がn個並列に接続され、ゲー
ト端子にノードMatchBの信号が供給される第2の
n型MOSトランジスタは、それぞれノードMatch
B−1〜MatchB−nの信号が供給されている。
【0086】また、p型MOSトランジスタは、ソース
端子が電源VDDに接続され、ドレイン端子が制御信号
線MatchLineに接続され、ゲート端子に外部ク
ロック信号CLKが供給されている。
【0087】図8の動作について説明する。入力信号と
出力信号が不一致の場合、ノードMatchBはHig
hレベルになる。外部クロック信号CLKがHighレ
ベルとなり、ノードMatchBの信号のいずれかがH
ighレベルとなった時、直列接続された2個のn型M
OSトランジスタは共にオン状態となるので、制御信号
線MatchLineはGNDレベル(Lowレベル)
となる。一方、外部クロック信号CLKはHighレベ
ルとなっているので、p型MOSトランジスタはオフ状
態となり、電源VDDからGNDに貫通電流は流れな
い。
【0088】また、外部クロック信号CLKがLowレ
ベルとなった時、p型MOSトランジスタはオン状態と
なり、制御信号線MatchLineはVDDレベル
(Highレベル)となる。一方、ノードMatchB
の信号がHighレベルとなっても、外部クロック信号
CLKが供給されるn型MOSトランジスタはオフ状態
となるので、電源VDDからGNDに貫通電流は流れな
い。
【0089】したがって、上記図7の構成例と同様に、
制御信号線MatchLineの信号に基づいて、タイ
ミング制御回路2で内部クロック信号CKは固定される
ので、外部クロック信号CLKに同期した充放電が少な
くなり、回路ブロック5の低消費電力化が図れる。
【0090】尚、タイミング制御回路2は、回路ブロッ
ク5内の回路構成に基づいて、NOR回路またはNAN
D回路で構成すればよい。例えば、回路ブロック5内が
外部クロック信号CLK=Lowプリチャージのダイナ
ミック回路で構成されているのであれば、内部クロック
信号CKをLowレベルで固定するのが望ましいと思わ
れる。この場合、タイミング制御回路2はNOR回路で
構成する。入力データ列に変化がなければ、回路ブロッ
ク5内のダイナミック回路はプリチャージ状態を保った
ままである。
【0091】また、クロック信号が供給される回路ブロ
ックが複数ある場合、1つの回路ブロックに基づいて生
成した内部クロック信号CKを、他の回路ブロックに供
給してもよい。この場合、遅延素子の挿入等によりタイ
ミング制御し、それぞれの回路ブロックのタイミングに
合った内部クロック信号CKの供給を行う。
【0092】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々回路変形実施可能なことは勿論である。
【0093】
【発明の効果】本発明により、入力信号と出力信号、ま
たは、入力信号と出力信号の反転信号を比較し、その比
較が一致した時に内部クロック信号を固定することによ
り、同期回路における消費電力を少なくすることができ
る。また、複数の同期回路を有する半導体集積回路装置
においても、回路ブロックに供給する内部クロック信号
を固定することにより、半導体集積回路装置における消
費電力を少なくすることができる。また、比較回路は、
非常に少数のトランジスタで実現しており、低消費電力
に向いている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる同期回路の詳細な回
路図。
【図2】第1の実施の形態における同期回路のタイミン
グチャート図。
【図3】第2の実施の形態にかかる同期回路の詳細な回
路図。
【図4】第3の実施の形態にかかる同期回路の詳細な回
路図。
【図5】第4の実施の形態にかかる半導体集積回路装置
のブロック図。
【図6】制御信号線ブロックの構成例を示す図。
【図7】制御信号線ブロックの他の構成例を示す図。
【図8】従来の同期回路の詳細な回路図。
【図9】従来の同期回路におけるタイミングチャート
図。
【符号の説明】
1…比較回路 2…タイミング制御回路 3…制御信号線ブロック 4…論理回路 5…回路ブロック Tr1,Tr2,Tr11〜Tr43…MOSトランジ
スタ IN11〜IN61…インバータ D…入力信号 Q…出力信号 CLK…外部クロック信号 CK,CKB…内部クロック信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号およびその反転信号が供給され、
    内部クロック信号に同期して動作する差動型のラッチ回
    路と、 前記入力信号と前記ラッチ回路の出力信号とを比較する
    比較回路と、 前記比較回路からの出力信号と外部クロック信号に基づ
    いて、前記内部クロック信号を生成するタイミング制御
    回路とを具備することを特徴とする同期回路。
  2. 【請求項2】前記比較回路は、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号が供
    給され、ソース端子およびゲート端子の他方に前記ラッ
    チ回路の出力信号が供給される一導電型の第1のMOS
    トランジスタと、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号の反
    転信号が供給され、ソース端子およびゲート端子の他方
    に前記ラッチ回路の出力信号の反転信号が供給され、ド
    レイン端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン
    端子に接続された一導電型の第2のMOSトランジスタ
    とを具備し、 前記第1および第2のMOSトランジスタのドレイン電
    圧を出力信号とすることを特徴とする請求項1記載の同
    期回路。
  3. 【請求項3】前記比較回路は、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号が供
    給され、ソース端子およびゲート端子の他方に前記ラッ
    チ回路の出力信号の反転信号が供給される一導電型の第
    1のMOSトランジスタと、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号の反
    転信号が供給され、ソース端子およびゲート端子の他方
    に前記ラッチ回路の出力信号が供給され、ドレイン端子
    が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続
    された一導電型の第2のMOSトランジスタとを具備
    し、 前記第1および第2のMOSトランジスタのドレイン電
    圧を出力信号とすることを特徴とする請求項1記載の同
    期回路。
  4. 【請求項4】入力信号およびその反転信号が供給され、
    第1の内部クロック信号に同期して動作する差動型の第
    1のラッチ回路と、 前記第1のラッチ回路の出力信号およびその反転信号が
    供給され、第2の内部クロック信号に同期して動作する
    差動型の第2のラッチ回路と、 前記入力信号と前記第2のラッチ回路の出力信号とを比
    較する比較回路と、 前記比較回路からの出力信号と外部クロック信号に基づ
    いて、前記第1および第2の内部クロック信号を生成す
    るタイミング制御回路とを具備することを特徴とする同
    期回路。
  5. 【請求項5】前記比較回路は、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号が供
    給され、ソース端子およびゲート端子の他方に前記第2
    のラッチ回路の出力信号が供給される一導電型の第1の
    MOSトランジスタと、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号の反
    転信号が供給され、ソース端子およびゲート端子の他方
    に前記第2のラッチ回路の出力信号の反転信号が供給さ
    れ、ドレイン端子が前記第1のMOSトランジスタのド
    レイン端子と接続された一導電型の第2のMOSトラン
    ジスタとを具備し、 前記第1および第2のMOSトランジスタのドレイン電
    圧を出力信号とすることを特徴とする請求項4記載の同
    期回路。
  6. 【請求項6】前記比較回路は、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号が供
    給され、ソース端子およびゲート端子の他方に前記第2
    のラッチ回路の出力信号の反転信号が供給される一導電
    型の第1のMOSトランジスタと、 ソース端子およびゲート端子の一方に前記入力信号の反
    転信号が供給され、ソース端子およびゲート端子の他方
    に前記第2のラッチ回路の出力信号が供給され、ドレイ
    ン端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子
    と接続された一導電型の第2のMOSトランジスタとを
    具備し、 前記第1および第2のMOSトランジスタのドレイン電
    圧を出力信号とすることを特徴とする請求項4記載の同
    期回路。
  7. 【請求項7】前記タイミング制御回路は、 前記比較回路の出力信号と前記外部クロック信号を入力
    とするNOR回路から構成されることを特徴とする請求
    項2または5記載の同期回路。
  8. 【請求項8】前記タイミング制御回路は、 前記比較回路の出力信号と前記外部クロック信号を入力
    とするNAND回路から構成されることを特徴とする請
    求項3または6記載の同期回路。
  9. 【請求項9】入力信号と出力信号を比較する比較回路を
    具備し、且つ、内部クロック信号に同期して動作する同
    期回路を有する1つ以上の論理回路からなる回路ブロッ
    クと、 前記比較回路の出力信号が供給される制御信号線ブロッ
    クと、 前記制御信号線ブロックからの出力信号と外部クロック
    信号が供給され、前記内部クロック信号を生成するタイ
    ミング制御回路とを具備することを特徴とする半導体集
    積回路。
  10. 【請求項10】入力信号と出力信号を比較する第1の比
    較回路を有し、且つ、内部クロック信号に同期して動作
    する第1の同期回路と、 入力信号と出力信号を比較する第2の比較回路を有し、
    且つ、内部クロック信号に同期して動作する第2の同期
    回路と、 前記第1および第2の比較回路の出力信号が供給される
    制御信号線ブロックと、 前記制御信号線ブロックからの出力信号と外部クロック
    信号が供給され、前記内部クロック信号を生成するタイ
    ミング制御回路とを具備することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  11. 【請求項11】前記制御信号線ブロックは、 ソース・ドレイン端子が第1の電源と出力信号の出力ノ
    ード間に接続され、ゲート端子に前記第1の比較回路の
    出力信号が供給される一導電型の第1のMOSトランジ
    スタと、 前記第1のMOSトランジスタに並列接続され、ゲート
    端子に前記第2の比較回路の出力信号が供給される一導
    電型の第2のMOSトランジスタと、 ソース・ドレイン端子が第2の電源と前記出力ノード間
    に接続され、ゲート端子に前記第1の比較回路の出力信
    号が供給される逆導電型の第3のMOSトランジスタと
    を具備することを特徴とする請求項10記載の半導体集
    積回路装置。
  12. 【請求項12】前記タイミング制御回路は、 前記制御信号線ブロックの出力信号とインバータを介し
    た前記外部クロック信号を入力とするNOR回路から構
    成されることを特徴とする請求項9乃至11記載の半導
    体集積回路装置。
  13. 【請求項13】前記タイミング制御回路は、 前記制御信号線ブロックの出力信号とインバータを介し
    た前記外部クロック信号を入力とするNAND回路から
    構成されることを特徴とする請求項9乃至11記載の半
    導体集積回路装置。
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JP2007504734A (ja) * 2003-09-03 2007-03-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ スタティックラッチ

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