JP2002261596A - サイリスタ用ゲートドライバ - Google Patents
サイリスタ用ゲートドライバInfo
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Abstract
ートドライバが開示される。 【解決手段】 所定の信号パターンが発生されて、GC
Tサイリスタを駆動する電流を生成する。電流はダウン
コンバータを使用して生成される。また、GCTサイリ
スタが逆方向負荷電流を受取る場合に、GCTのゲート
に現れる負電圧によってダウンコンバータが損傷される
のを防止するために、FETを有する電流リミッタが使
用される。
Description
流ターンオフ)サイリスタ、GTO(ゲートターンオ
フ)サイリスタ、静電誘導サイリスタ(SITH)、ま
たは電力トランジスタのようなサイリスタを安定な状態
で駆動するゲートドライバに関する。
態ゲート電流必要条件を有する。ゲートドライバは、タ
ーンオンパルスに大きなdI/dtおよび尖頭電流を与
えて、その後、定常DCオン状態保持電流を与える。時
々、ゲートドライバは、GCT/GTOのオン状態中に
負のゲート電圧を受取る。
Tを駆動するために導入される。GCT用ゲートドライ
バが、その特長をターンオン尖頭電流およびその形の大
きさで有する。GCTの場合のターンオン電流の増加
(dI/dt)は典型的GTOのそれより10〜50倍
も大きく、また、ターンオン損失を減らすために、トリ
ガー尖頭電流が5〜10倍大きく選択される。従って、
6インチGCTがdI/dt=500A/μsおよび30
0Aの尖頭電流を必要とすることがある。
がり速度の大きいアノード電流を付随してGCTを安全
にオンする一方で、GCT動作が立ち上がり速度の小さ
いアノード電流を伴う場合は、GCTをオン状態に維持
するために、長いパルス時間を鋭くて大きいパルスの後
に与える必要がある。その後で、GTOに類似のオン状
態ゲート電流(4インチまたは6インチデバイスの場
合、約10A)が印加される。
ていない場合は、GCTまたはGTOの負荷電流がその
流れる方向を順方向から逆方向に変化する時に、ゲート
ドライバは損傷される。負荷電流は逆方向に流れて、負
荷電流はGCTに並列に設けられるフリーホイールダイ
オードを通って流れるだろう。従って、GCTのアノー
ドがそのカソードに対して負に変わる。GCTの寄生ダ
イオードによって、負電位がGCTのゲートに現れる。
び逆方向から順方向に変化する場合に、負荷電流はGC
Tを通って再び流れることがある。そして、安全なGC
Tオン状態を再び確立する必要がある。
作からまた良く知られている。GCT回路がより高いス
イッチング周波数に対して設計されて、その結果、フリ
ーホイールダイオードが非常に大きい順方向電圧降下に
応答する必要があり、正常なコンバータ動作中に−5V
もの低GCTゲート電圧を生ずる。
源から生成される。ステップおよび速い立ち上がり(d
I/dt=500/μs)を有する大きいシューティング
パルス、およびシューティングパルス後に比較的長いダ
ウンスロープパルスを生成するために、複雑な調整を有
するいくつかのRC結合を必要とする。そのような設計
では、全損失が6インチGCT駆動の場合に50Wを超
えることがある。
50号およびPCT国際公報第WO9407309号
が、切換え電流源を使用するGTOドライバを開示して
いる。電流源を形成するためにインダクタが設けられ
て、余分のエネルギーが電源に戻される。そのような方
法では基本的に、非常に小さい損失を達成できる。しか
し、4つの大電流スイッチ素子および3つのダイオード
が、ターンオンパルスおよびオン状態電流を発生するた
めに必要とされる。そして、大きいターンオフ尖頭電流
は、スイッチング素子および追加ダイオードの直列接続
を通過する必要がある。そのような回路は、GCTのゲ
ートドライバには使用できない。
定常状態用のソースとして、スイッチモードステップダ
ウン電流レギュレータを使用するゲートドライバを開示
している。レギュレータは、スイッチおよびフリーホイ
ールダイオードを組込み、その出力がGTOのゲートに
直結されて、大電流パルスがスイッチおよび抵抗を有す
る別個の回路によって発生する。
は、ゲートドライバ損失を減らすことを提案している。
しかし、負のGCTゲート電圧が現れた場合は、レギュ
レータの出力電流が制御されずに増加するだろう。5A
を超えるゲート電流が必要とされる場合に、さらに多量
の損失がレギュレータのフリーホイールダイオードで発
生する。また、大きい損失が大きい電流パルス抵抗から
生ずる。
号およびEP特許公報第0416933号が、負のゲー
ト電位の持つ問題を解決する回路を開示している。フリ
ーホイールダイオードは負の電源ラインに接続される。
インダクタは正電源によって充電される。フリーホイー
ルにおいて、インダクタの電荷が負電源に対して放電さ
れるでしょう。この方法で、回路はすべての正および負
のGTOゲート電圧状態で安定に動作する。
生するのに適用できる。しかし、大きいゲート電流の場
合に多くのエネルギーが正電源から負電源に移送され
て、それは適当な電力戻り回路によって正電源に戻され
る必要がある。GCTの場合に、例えば、ゲート電流I
gが約10Aで、ゲート電圧Vgが約−20Vであるこ
とがある。その時、循環電力が約200Wであろう。こ
れと対比すると、この基準による有効ゲート電力がVg
xIg=0.6Vx10A=6Wしかないことがある。
この結果、ゲート電流発生器および電源の大変過度の設
計が必要とされて、多量の損失(約20W〜40W)が
高性能スイッチモード回路においてさえも発生する。
のフリーホイール状況を別の方法で処理するゲートドラ
イバを開示している。エミッタホロワーとして構築され
るバイポーラトランジスタが、GCTの負のゲート電圧
におけるゲート電流を制限する。電流は電圧パルスから
高効率で発生する。
を適当な部品で設計することができる。より大きいゲー
ト電流で、バイポーラトランジスタ利得が20より下が
るだろう。その時、大きいベース電流が必要とされて、
損失がより大きいVCEsat(電圧Vceの飽和)に
因って大きくなるだろう。Ig=10Aで、0.5Aよ
り大きいIbを必要とし、VCEsatは既知のPNP
トランジスタで約1Vになるだろう。
上に維持されるGCTゲート電圧でもって維持される必
要がある。そして、より大きいGCTゲート電圧、かつ
開回路状態(GCTが実装されていない)の場合に、設
計を複雑にするか、あるいはゲートドライバの性能を制
限するかのトレードオフを行う必要がある。
現するのに適当な回路を見つける必要がある。それはG
CTターンオン用の鋭く大きいトリガー電流パルス、長
いトリガー電流トレイル、および大きいゲート電流を小
さい損失で発生する必要があり、そしてそれはすべての
ゲート電圧動作状態において安全である必要がある。さ
らに、この回路を、非常にコンパクトで経済的な解決法
を可能にするために主としてSMD部品および技術で実
現できることが必要である。
ンコマンド信号が存在する間にゲート電流をサイリスタ
(8)のゲートに供給することによって、アノード、カ
ソード、およびゲートを有する前記サイリスタを駆動す
るゲートドライバを請求する。前記ゲートドライバは、
前記オンコマンド信号のリーディングエッジに対応して
ターンオンパルスを発生するターンオンパルス発生器
(2)と、前記開始パルスの直後にダウンスロープ電流
を生成するダウンコンバータ(3)と、電流を前記ダウ
ンコンバータから前記サイリスタのゲートに供給する、
前記サイリスタのゲートに接続されるMOSFET(4
03)を有する電流リミッタであって、ゲート電圧を前
記サイリスタのゲートにおいて監視して、前記ゲート電
圧の負電圧増大に対して前記MOSFETの内部抵抗を
増大させる電流リミッタ(4)とを備える。
記ダウンコンバータから生成される電流のパターンを発
生するパターン発生器(310)と、前記パターンに従
って伝導パルスを発生する伝導パルス発生器(311)
と、前記伝導パルスに応答してソース(7)からの電流
を導通して、パルス電流を生成するスイッチング素子
(312)と、前記パルス電流を平滑するインダクタ
(314)とを備えて、前記パターン発生器は立ち上が
りエッジおよび立ち上がりエッジ後のダウンスロープ部
を有するパターンを発生し、そのため、前記ダウンコン
バータから生成される前記ダウンスロープ電流は、前記
パターンに比例して減少する請求項1に記載のゲートド
ライバを請求する。
記パターンに従って別の伝導パルスを発生する別の伝導
パルス発生器(321)と、前記別の伝導パルスに応答
して前記電源(7)からの電流を導通して、別のパルス
電流を生成する別のスイッチング素子(322)と、前
記ダウンスロープ電流が増大するように前記別のパルス
電流を平滑化する別のインダクタ(324)とをさらに
備える請求項2に記載のゲートドライバを請求する。
記インダクタ(314)と並列に設けられる追加インダ
クタ(344)と、前記追加インダクタ(344)と直
列に設けられて、より大きなダウンスロープ電流を生成
する追加スイッチング素子(347)とをさらに備える
請求項2に記載のゲートドライバを請求する。
記インダクタ(314)と並列に設けられる追加インダ
クタ(344)と、前記追加インダクタ(344)と直
列に設けられて、より大きなダウンスロープ電流を生成
する飽和リアクトル素子(356)とをさらに備える請
求項2に記載のゲートドライバを請求する。
ウンコンバータの出力における出力電圧(V3)を所定
の電圧(V401)と比較し、前記出力電圧(V3)が
前記所定の電圧(V401)より小さい場合に前記出力
電圧(V3)と前記所定の電圧(V401)の間の差に
対して調整信号を生成する比較器を備えて、前記MOS
FET(403)が前記調整信号を受取り、前記調整信
号に対してその内部抵抗を変化する請求項1に記載のゲ
ートドライバを請求する。
02)を備える請求項6に記載のゲートドライバを請求
する。
ンジスタ(412、415、416)を備える請求項6
に記載のゲートドライバを請求する。
SFETと並列に接続されるフリーホイールダイオード
をさらに備える請求項6に記載のゲートドライバを請求
する。
器(1)がコンデンサ(205)と、前記コンデンサと
並列に接続されるダイオード(206)と、スイッチン
グ素子(202)と、リアクトル(204)とを備え
て、鋭く大きいパルスを生成する請求項1に記載のゲー
トドライバを請求する。
イリスタの前記ゲートに供給するバイアス電流発生器を
さらに備える請求項1に記載のゲートドライバを請求す
る。
CTである請求項1に記載のゲートドライバを請求す
る。
チング素子8をONおよびOFF状態に駆動する、本発
明によるゲートドライバのブロック図が示されている。
本発明のゲートドライバは、様々なタイプのスイッチン
グ素子8、例えば、GCT(ゲート転流ターンオフ)サ
イリスタ、GTO(ゲートターンオフ)サイリスタ、静
電誘導サイリスタ(SITH)、または電力トランジス
タに適用できる。しかし、本発明はGCTサイリスタと
共に使用するのに特に適している。サイリスタ8はアノ
ード、カソード、およびゲートを有する。サイリスタ8
はダイオード81と並列に逆方向に接続されて、サイリ
スタ8のそのアノードおよびカソードがダイオード81
のカソードおよびアノードにそれぞれ接続される。さら
にサイリスタ8は負荷(示されていない)に直列に接続
される。
g3を発生するターンオフパルス発生器であり、2はタ
ーンオンパルス、すなわち起動パルスIg1を生成する
ターンオンパルス発生器であり、3はダウンコンバータ
であり、4は電流リミッタであり、5はバイアス電流I
g4を発生するバイアス電流発生器であり、9はオンコ
マンド信号S1を生成するコントローラである。電流リ
ミッタ4はダウンコンバータ3と関連して動作し、持続
電流Ig2を生成する。電流Ig1、Ig2、Ig3、
およびIg4は共に加えられて、ゲート電流Igを形成
する。
主要ポイントで観察される波形を示す。特に、図2
(a)がサイリスタ8のアノードとカソードの間の電圧
Vakを示し、図2(b)がサイリスタ8を流れるアノ
ード電流Iaを示し、図2(c)がサイリスタ8のゲー
トに流れるゲート電流Igを示し、図2(d)がサイリ
スタ8のゲートにおけるゲート電圧Vgを示し、そして
図2(e)がコントローラ9から生成されるオンコマン
ド信号S1を示す。
ラ9は、期間102〜109内にサイリスタ8をオンに
するようにゲートドライバを起動する前記期間102〜
109における高レベルオンコマンド信号S1を生成す
る。
におけるオンコマンド信号S1のリーディングエッジ、
すなわち立ち上がりエッジに応答して、ターンオンパル
ス発生器2は起動されて、瞬間的な高レベル電流(起動
パルス)Ig1を期間102〜103、すなわち5〜3
0マイクロ秒間で生成する。起動パルスIg1の尖頭電
流値は、例えば、数百〜1000アンペアである。起動
パルスIg1は、ゲート電流Igのまさに始まりでサイ
リスタ8のゲートに適用されて、サイリスタ8をオンす
る。
コマンド信号S1のリーディングエッジに応答して、ダ
ウンコンバータ3は、持続電流Ig2のリーディング部
分としてダウンスロープ電流Ig2を生成する。ダウン
スロープ電流Ig2は期間102〜104、すなわち1
0〜100マイクロ秒で生成される。ダウンスロープ電
流は、時間102に立ち上がりエッジを、期間102〜
104にダウンスロープ部分を有する。立ち上がりエッ
ジは起動パルス内で重なる。しかし、ダウンスロープ電
流はその立ち上がりエッジを時間103に有することが
可能である。この場合に、ダウンスロープ部分は時間1
03〜104内に在る。ダウンスロープ電流が供給され
て、起動パルス(時間102〜103)が消えた後でさ
えもサイリスタ8はそのオン状態を維持することを確実
にする。
ジに応答して、バイアス電流発生器5は、例えば、期間
102〜109における数百ミリアンペアであるバイア
ス電流Ig4を生成する。図2(c)に、バイアス電流
Ig4は示されていない。何故なら、それは持続電流I
g2に比較して非常に小さいからである。
8に接続される負荷のある急な変化に因ってアノード電
流Iaが時間105で負の値に急に減少する場合に、逆
アノード電流Iaがダイオード81を通って流れて、同
時にゲート電圧Vgはゼロより小さく減少する。電流リ
ミッタ4が設けられて、ゲート電圧Vgがゼロより小さ
く減少する場合でさえも、サイリスタ8のゲートに印加
されるゲート電流Igが順バイアス電流のままであるよ
うに制御する。
るだろう。図3を参照すると、ターンオンパルス発生器
2が示される。ターンオンパルス発生器2は、トリガー
パルス発生器201と、スイッチングトランジスタ20
2と、フリーホイールダイオード203と、パルス形成
リアクタ204と、パルスコンデンサ205と、コンデ
ンサフリーホイールダイオード206と、リアクタ20
7と、ダイオード208とを備える。
りである。第1に、コンデンサ205は、電圧Vbを有
する電源7からリアクタ207とダイオード208を通
る充電回路によって、事前設定された電圧2Vbまで充
電される。時間102において、コントローラ9からの
オンコマンド信号S1のリーディングエッジに応答し
て、データフリップフロップのようなパルス発生器を有
するトリガーパルス発生器201は、所定のパルス幅を
有するトリガーパルスを生成する。トリガーパルスはト
ランジスタ202に印加される。従って、時間102に
おいて、トランジスタ202はオンする。そして、コン
デンサ205はリアクタ204に接続されて、ゲートパ
ルス電流Ig1がサイリスタ8のゲートに流入し始め
る。ゲートパルス電流Ig1が増加するにつれて、コン
デンサ205の電圧が減少するだろう。コンデンサ20
5の電圧がゼロに達すると、ゲートパルス電流は最大レ
ベルに達する。従って、コンデンサ205およびリアク
タ204は共振動作を行うように選択されて、そのため
ゲートパルス電流の始動dI/dtおよび尖頭電流がサ
イリスタ8の要求条件を満足する。従って、コンデンサ
205の放電中、ゲートパルス電流Ig1は図3に示さ
れるように線A1に沿って流れる。
ると、ダイオード206が導通して点線によって示され
るバイパス電流A2が流れて、共振動作が停止する。そ
の結果、バイパス電流A2を使用して、リアクタ204
の電流は高レベルに保たれる。そして、電流A1はサイ
リスタ8のゲート電圧に因って、またリアクタ204、
スイッチングトランジスタ202、およびダイオード2
06の損失に因ってゆっくりと減少する。
01はトリガーパルスを発生することを止め、従って、
スイッチングトランジスタ202をオフにする。そし
て、リアクタ電流は線A3に沿って流れるように転換
し、そのため、リアクタ204に蓄積されたエネルギー
がフリーホイールダイオード203を通して負電源中に
放出される。
動作は、上述の動作に非常に類似している。トリガーパ
ルス発生器201によるトランジスタ202のトリガー
によって、コンデンサ205は放電し、リアクタ204
はエネルギーを累積する。そして、コンデンサ205が
ゼロボルトまで放電された後に、フリーホイールダイオ
ード206は導通する。負のゲートバイアス電圧の大き
さに依存して、ゲート電流はゆっくりと減少するか、ま
たは時間と共に増加するだろう。時間103において、
トランジスタ202はオフとなり、リアクタ204のエ
ネルギーは電源6中に放出される。
回路の安全動作を達成することができる。大きい負のゲ
ートバイアス電圧が高速高電圧GCTフリーホイールダ
イオードの場合と同様に処理される必要がある場合に、
短い期間(102〜103)内でさえもゲート電流は過
大電流になることがある。そのような場合に、トランジ
スタ202に対するゲート駆動電圧およびその特性は、
そのような電流を制限するように選択される。その結
果、大きい負のゲートバイアス電圧においてさえも安全
動作は達成される。
よび電流リミッタ4が示される。先ず、ダウンコンバー
タ3が説明される。
10、伝導パルス発生器311、FET312、低損失
ショットキーダイオード313、インダクタ314、電
流検出抵抗315、およびダイオード316を有する。
伝導パルス発生器311、FET312、低損失ショッ
トキーダイオード313、インダクタ314、および電
流検出抵抗315は接続されて、低損失ステップダウン
コンバータを形成する。
応答して、パターン発生器はパターン信号S2を発生
し、図5(d)に示されるように、上限信号S2-upお
よび下限信号S2-lowを生成する。パターン信号S2
は、時間102において立ち上がりエッジ、時間102
〜104間にダウンスロープ部分、および時間104〜
109間に一定レベルを有する。上限信号S2-upおよ
び下限信号S2-lowは、以下に説明される方法で、図
6(a)に示される伝導パルスを発生する伝導パルス発
生器311に印加される。
って流れる電流を検出し、電流レベルを上限信号S2-u
pおよび下限信号S2-lowと比較する。電流I315
が下限信号S2-lowより小さくなると、伝導パルス発
生器311は伝導パルス(図6(a))を生成し、FE
T312を駆動して導通状態にする。このようにして、
電源7からの電流は、インダクタ314、抵抗315、
およびFET403の直列接続を通してサイリスタ8の
ゲートに印加される。FET403を通して導通される
電流はパルス電流であるが、インダクタ314の後で平
滑化される。その結果、誘導電圧が正になって、電流I
315は、V314およびインダクタ314のインダク
タンスによって与えられる立ち上がり速度で増加する。
電流I315が上限信号S2-upまで増加した場合に、
伝導パルス発生器311は、FET312をブロッキン
グ状態に切換えるように伝導パルスを終了する。電流I
315はダイオード313の方へ転換する。電圧V31
4は逆転されて、次のように表される。V314=−
(V3+V313+R315xI315)ここで、V3
はダウンコンバータ3の出力電圧である。そして、電流
I315は下限信号S2-lowに向かって再び減少す
る。
される。このように、電流I315の大きい立ち上がり
速度(dI315/dt)はFET312の導通時に達
成されて、小さいdI315/dtはダイオード313
の導通時に発生して、ダイオード313の長い導通およ
びFET312の短い導通を生ずる。その結果、電源7
から引き出される平均電流はI315に比較して小さく
て、電源7は標準小電力装置で発生され得る。
小さいオン状態抵抗値(RDSon)に対して設定され
る。このように、V313およびV403はVgより小
さくなり、抵抗315を同じように設定すると、50%
オーダーの全効率がVg=0.6VかつI315=10
Aにおいてさえも達成される。したがって、ダウンコン
バータ3から生成される電流が、起動直後に徐々にでは
あるが減少する。
して設定される。そして、FETおよびダイオードの特
性に因って、高レベルの電流が発生して、時間103〜
104の間サイリスタ8のゲートに供給され得る。これ
を達成するために、パターン発生器310は上限信号S
2-upおよび下限信号S2-lowを大きくする。この
ように、スロープの長いパルス(時間103〜104)
も高い効率で発生する。スロープの長いパルスは、時間
103〜104の間で生成されるとして説明されるが、
起動パルス(時間102〜103)と部分的に重なる時
間102〜104の間で生成され得る。
次に説明される。電流リミッタ4は、定電圧源401、
演算増幅器によって形成される比較器402、およびp
チャンネルFET403を有する。ゲート電圧Vgが負
のアノード電圧(時間105〜106)によって負に引
き寄せられる場合に、ダウンコンバータ3の出力電圧V
3も減少する。比較器402は、ダウンコンバータの出
力電圧V3を所定の定電圧401と比較することによっ
て、ゲート電圧Vgを検出する。ゲート電圧Vgが定電
圧401以下に減少した場合に、比較器402は、定電
圧401より小さくダウンコンバータ出力電圧の減少す
るレベルに比例するレベルを有する調整信号を生成す
る。調整信号はFET403のゲートに印加されて、そ
の結果、これは内部抵抗を大きくし始めて、FET40
3の両端の電圧降下が大きくなる。従って、FETの出
力側(サイリスタ8のゲートに接続される側)の電圧が
減少し、その入力側が殆ど同じに維持される。従って、
サイリスタ8のゲートで観察される電圧降下はFET4
03の両端に生ずる電圧降下によって主として吸収され
て、そのため、ゲート電圧Vgがゼロより下に下がる場
合でさえも、図5(b)に示されるように、FET40
3の入力側に印加される電圧V3が正の領域内に維持さ
れるだろう。従って、低損失ステップダウンコンバータ
は正常な動作状態で動作し続けるだろう。
はサイリスタ8のゲートにおけるゲート電圧Vgを監視
して、ゲート電圧がゼロボルトより下に下がる場合でさ
えも、サイリスタ8のゲートへの順バイアス電流を維持
する。リミッタ4によって、急な電流降下がアノード電
流内に現れる場合でさえも、サイリスタ8はオン状態に
維持され得る。また、リミッタ4によって、ゲート電流
Igは順バイアス電流に維持されるので、ゲートドライ
バ内の様々な回路を最終的に保護し、特に、ダウンコン
バータ内の回路が逆バイアス電流を受取るのを防止でき
る。
とを停止した直後に、すなわち、ゲート電圧Vgが負か
ら正に変化する時間106において、ダウンスロープ電
流が生成されることがあるということが注目されるべき
である。このために、比較器402の出力もパターン発
生器310に印加できる。
様に−5Vしかない負のゲート電圧が、リミッタ内で大
きい損失を生成する。そして、ゲート電圧への接続を付
加することによって、パターン発生器310が起動され
て、そのような時間中にパターン信号S2を減らすこと
がある。図2(c)に示されるように、これは、105
と106の間の期間でゲート電流の減少、およびMOS
FET403での損失のかなりの減少をもたらす。ダウ
ンコンバータ3によってそのような小さい電流を設定す
るには、伝導パルス発生器311のセンスアンプにおい
て極めて高い精度を必要とする。従って、バイアス発生
器がゲート駆動回路に含まれる。そして、ダウンコンバ
ータ3の出力電流が、パターン発生器310によって小
さい設定ゲート電圧、すなわち−2Vでゼロに設定され
て、ゲートバイアス電流がバイアス発生器によって維持
される。図7を参照すると、バイアス電流発生器5が示
される。バイアス電流発生器5は、パルス発生器50
1、スイッチングトランジスタ502、ダイオード50
3、リアクトル504、および抵抗505を有する。パ
ルス発生器501は、コントローラ9から生成されるオ
ンコマンド信号S1のリーディングエッジ、すなわち立
ち上がりエッジに応答して、時間102でパルスを生成
する。従って、パルス発生器501からのパルスに応答
して、スイッチングトランジスタ502はオンとなっ
て、リアクトル504および抵抗505を通してサイリ
スタ8のゲートに印加される正方向パルスを生成する。
フリーホイールダイオード503はソース6の負電位に
接続される。その結果、バイアス電流発生器は、ソース
6の出力しかないゲート電圧においても正常な動作を維
持するだろう。
ンコンバータ3は、パターン発生器310、第1のコン
バータ3a、および第2のコンバータ3bを有する。第
1のコンバータ3aは、伝導パルス発生器311、FE
T312および317、インダクタ314、抵抗31
5、およびダイオード316を有する。同様に、第2の
コンバータ3bは、伝導パルス発生器321、FET3
22および323、インダクタ324、および抵抗32
5を有する。
似の方法で上限信号S2-upおよび下限信号S2-dow
nを生成する。インダクタ324は、インダクタ314
のインダクタンスの半分に等しいインダクタンスを有す
るということが注目される。伝導パルス発生器321は
ダウンスロープ期間(時間102〜104)中だけ動作
し、伝導パルス発生器311は全オン期間(時間102
〜109)中動作する。インダクタ、ダイオード31
6、および伝導パルス発生器321以外に、第1のコン
バータ3a内の回路素子が第2のコンバータ3b内のそ
れらと同じである。
1のコンバータ3aは部分Aによって示される電流を生
成し、第2のコンバータ3bは部分Bによって示される
電流を生成する。リアクトル324がリアクタンス(1
/2)Lを有し、リアクトル314がリアクタンスLを
有するので、部分Bにおける電流は部分Aにおける電流
の2倍もある。図8の回路によって、電流部分Aおよび
Bを含む3倍のスロープパルス(時間103〜104)
を高効率で生成できる。
ウンコンバータ3は変更されている。図4に示されるダ
ウンコンバータ3と比較される場合に、図10に示され
るダウンコンバータ3は、ダイオード313の代わりに
FETトランジスタ319を有する。他の配列は図4に
示される配列と同一である。図11に示されるように、
FET319のゲートに印加される信号が、FET31
2のゲートに印加される信号の位相と反対の位相を有す
る。この変形例で、同期整流器(FET312および3
19)が実装されて、長いスロープパルス電流(時間1
03〜104)を発生する。FET319に対して低い
オン状態(RDSon)を選択した場合に、FET31
9の両端の電圧V319は、図4のダイオード313の
両端の電圧よりかなり小さい(V319≪V313)。
従って、50%を明らかに超える、長いスロープパルス
を得る効率が達成される。
ウンコンバータ3は変更されている。図10に示される
ダウンコンバータと比較される場合に、図12に示され
るダウンコンバータは、リアクトル344、抵抗34
5、ダイオード346、およびFET347をさらに有
する。FET347のゲートはパターン発生器310に
接続される。FET347はパターン発生器310から
の制御パルスによって制御されて、スロープ期間(時間
102〜104、または103〜104)の間だけ導通
する。
流回路(311、312、319)が設けられて、図9
に示される電流部分AおよびBを含む2倍の長いスロー
プパルス(時間103〜104)を発生する。電流部分
Bは、回路素子344、345、346、および347
によって発生されて、整流回路(311、312、31
9)は部分AおよびBを発生するために共通に使用され
る。リアクトル344がリアクタンス(1/2)Lを有
し、リアクトル314がリアクタンスLを有する。電流
部分Bの発生が以下に説明される。
生器310によって導通される。リアクトル344と抵
抗345の直列接続が、リアクトル314と検出抵抗3
15の直列接続と並列に接続されるので、付加電流がリ
アクトル344と抵抗345の直列接続を通して流れる
だろう。従って、ダウンスロープ電流は増加する。時間
104で、ダウンスロープ電流は安定なバイアス電流に
達する。従って、パターン発生器310は制御パルスを
生成するのを終止する。そして、FET347はオフに
される。ダイオード346を通して、リアクトル344
に蓄積されたエネルギーが正電源7に放出されて、安定
なバイアス電流供給がリアクトル314と検出抵抗31
5によって続く。
ウンコンバータ3は変更されている。図13に示される
ダウンコンバータは、図12に示されるダウンコンバー
タに非常に類似している。図12のFET347の代わ
りに、飽和リアクトル356が設けられる。また、ダイ
オード346は図13では省かれている。他の回路素子
は図12に示される回路素子と同じである。その動作は
次のようである。
リアクトル314およびリアクトル344を通して大き
いDC電流を増大させるように大きいパターン信号S2
を生成する。そして、リアクトル356はリアクトル3
44を通るDC電流によって飽和する。リアクトル35
6は、小さい飽和インダクタンス値を呈するという特長
を有し、そのため、エネルギーは主にリアクトル344
および314に蓄積される。その結果、大量の電流が素
子344、345、および356によって生成される。
大きいパターン信号を生成することを終止する。リアク
トル356は、そのような状態での飽和から脱するよう
に設計される。そして、リアクトル356は大きいイン
ダクタンス値を呈するという特長を有し、それだから、
少量の電流が素子344、345、および356を通し
て流れる。そのようにして、長いスロープパルスの発生
中の検出抵抗315における低損失およびIg2の高精
度を達成できる。
流リミッタ4は変更されている。図4に示される電流リ
ミッタ4と比較される場合に、比較器402は3つのバ
イポーラトランジスタ412、415、および416、
ならびに413、および414と置き換えられる。図1
4の電流リミッタ4内の他の回路素子は、図4の電流リ
ミッタ4内のそれらと同じである。動作は次のようであ
る。
タ閾値を定電圧V401と入力電圧V3の間の電圧差と
比較し、抵抗414の両端電圧を制御する。トランジス
タ412のベース電圧が降下する場合に、トランジスタ
412はより導通状態となり、トランジスタ416のベ
ース電圧を増大させて、トランジスタ416のエミッタ
電圧を徐々に増大させる。トランジスタ416のエミッ
タ電圧は、FET403の内部抵抗を調整する調整信号
として役立つ。調整信号が増大する場合に、FET40
3は内部抵抗を増大させ始めるので、図4に関連して上
述された方法でサイリスタ8のゲートにおける電圧降下
のブロッキングを生ずる。このようにして、非常に小
型、かつ経済的な電流リミッタを実現できる。
バが、大電力GCTまたはRGCT用の低損失、かつ小
形の回路を実現する。パターン発生器およびスイッチン
グ素子の使用によって低損失回路が可能となるので、長
く大きいダウンスロープ電流を生成する。また、大きい
損失を要するいかなる構成要素も使用されない。電流リ
ミッタ内の主電流経路中の1つまたは複数のMOSFE
Tが、ダウンコンバータ内の回路構成要素を保護する。
ける損失が、従来のダイオードの代わりに制御されるM
OSFETを導入することによって減少する。請求項3
によれば、ダウンコンバータにおける損失が、そのよう
な電流の発生に対して最適化される別の発生素子によっ
て、大きいダウンスロープ電流の発生中に減少する。請
求項4によれば、多数の回路素子を減らすことができ
る。請求項5によれば、簡単な回路を用いて多数の回路
素子を減らすことができる。請求項6によれば、電流リ
ミッタはダウンコンバータ内の回路素子を、特に負のG
CTゲートバイアス中に保護する。また、正と負のゲー
トバイアス間の遷移を円滑に実行できる。
域電力演算増幅器を使用して、簡単な回路を用いて低コ
ストで配置できる。請求項8によれば、電流リミッタ
を、高帯域トランジスタを使用して、簡単な回路を用い
て低コストで配置できる。請求項9によれば、サイリス
タのゲート電流を、非常に低損失で負のゲート電圧の全
範囲を通して制御できる。
を、簡単な、かつ小形の回路素子を用いて発生できる。
従って、低損失および負のゲートバイアスに対する完全
な保護を実現できる。請求項11によれば、ゲート電流
を、非常に低損失で負のゲート電圧の全範囲においてゲ
ート電流が大きくても制御できる。請求項12によれ
ば、大きい負荷電流のスイッチングを急速に、かつ着実
に遂行できる。
ある。
観察される波形を示す図である。
路図である。
リミッタの回路図である。
れる波形を示す図である。
示す図である。
である。
る。
ある。
Claims (12)
- 【請求項1】 オンコマンド信号が存在する間にゲート
電流をサイリスタ(8)のゲートに供給することによっ
て、アノード、カソード、およびゲートを有する前記サ
イリスタを駆動するゲートドライバであって、 前記オンコマンド信号のリーディングエッジに応答して
ターンオンパルスを発生するターンオンパルス発生器
(2)と、 前記開始パルスの直後にダウンスロープ電流を生成する
ダウンコンバータ(3)と、 電流を前記ダウンコンバータから前記サイリスタのゲー
トに供給する、前記サイリスタのゲートに接続されるM
OSFET(403)を有する電流リミッタ(4)とを
備え、前記電流リミッタはゲート電圧を前記サイリスタ
のゲートにおいて監視して、前記ゲート電圧の負電圧増
大に対して前記MOSFETの内部抵抗を増大させるゲ
ートドライバ。 - 【請求項2】 前記ダウンコンバータが、 前記ダウンコンバータから生成される電流のパターンを
発生するパターン発生器(310)と、 前記パターンに従って伝導パルスを発生する伝導パルス
発生器(311)と、 前記伝導パルスに応答して電源(7)からの電流を導通
して、パルス電流を生成するスイッチング素子(31
2)と、 前記パルス電流を平滑化するインダクタ(314)とを
備え、 前記パターン発生器は立ち上がりエッジおよび立ち上が
りエッジ後のダウンスロープ部を有するパターンを発生
して、前記ダウンコンバータから生成される前記ダウン
スロープ電流が前記パターンに比例して減少する請求項
1に記載のゲートドライバ。 - 【請求項3】 前記ダウンコンバータが、 前記パターンに従って別の伝導パルスを発生する別の伝
導パルス発生器(321)と、 前記別の伝導パルスに応答して前記電源(7)からの電
流を導通して、別のパルス電流を生成する別のスイッチ
ング素子(322)と、 前記ダウンスロープ電流が増大するように前記別のパル
ス電流を平滑化する別のインダクタ(324)とをさら
に備える請求項2に記載のゲートドライバ。 - 【請求項4】 前記ダウンコンバータが、 前記インダクタ(314)と並列に設けられる追加イン
ダクタ(344)と、 前記追加インダクタ(344)と直列に設けられて、よ
り大きなダウンスロープ電流を生成する追加スイッチン
グ素子(347)とをさらに備える請求項2に記載のゲ
ートドライバ。 - 【請求項5】 前記ダウンコンバータが、 前記インダクタ(314)と並列に設けられる追加イン
ダクタ(344)と、 前記追加インダクタ(344)と直列に設けられて、よ
り大きなダウンスロープ電流を生成する飽和リアクトル
素子(356)とをさらに備える請求項2に記載のゲー
トドライバ。 - 【請求項6】 前記電流リミッタが、 前記ダウンコンバータの出力における出力電圧(V3)
を所定の電圧(V401)と比較し、前記出力電圧(V
3)が前記所定の電圧(V401)より小さい場合に前
記出力電圧(V3)と前記所定の電圧(V401)の間
の差に対して調整信号を生成する比較器を備えて、 前記MOSFET(403)が前記調整信号を受取り、
前記調整信号に対してその内部抵抗を変化させる請求項
1に記載のゲートドライバ。 - 【請求項7】 前記比較器が演算増幅器(402)を備
える請求項6に記載のゲートドライバ。 - 【請求項8】 前記比較器がバイポーラトランジスタ
(412、415、416)を備える請求項6に記載の
ゲートドライバ。 - 【請求項9】 前記電流リミッタが前記MOSFETと
並列に接続されるフリーホイールダイオードをさらに備
える請求項6に記載のゲートドライバ。 - 【請求項10】 前記ターンオンパルス発生器(1)
が、コンデンサ(205)と、前記コンデンサと並列に
接続されるダイオード(206)と、スイッチング素子
(202)と、リアクトル(204)とを備えて、鋭く
大きいパルスを生成する請求項1に記載のゲートドライ
バ。 - 【請求項11】 低レベルバイアス電流をサイリスタの
前記ゲートに供給するバイアス電流発生器をさらに備え
る請求項1に記載のゲートドライバ。 - 【請求項12】 前記サイリスタ(8)がGCTである
請求項1に記載のゲートドライバ。
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