JP2002261214A - 半導体装置、半導体装置の製造方法、リッド部材 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、リッド部材

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JP2002261214A
JP2002261214A JP2001057366A JP2001057366A JP2002261214A JP 2002261214 A JP2002261214 A JP 2002261214A JP 2001057366 A JP2001057366 A JP 2001057366A JP 2001057366 A JP2001057366 A JP 2001057366A JP 2002261214 A JP2002261214 A JP 2002261214A
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metal
lid
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Eiji Takano
英治 高野
Yoshiaki Sugizaki
吉昭 杉崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップや接着樹脂の応力緩和を十分確
保した上で放熱性を向上させることが可能で生産性を改
善する半導体装置、その製造方法、そのリッド部材を提
供すること。 【解決手段】 半導体チップに対向するリッドの面に金
属突起が存在し、この金属突起が半導体チップの裏面に
近接するように、半導体チップとリッドとを固定する。
リッドの金属突起が存在しない部位と半導体チップとの
間に形成される空間には接着樹脂を十分に充填してこれ
らの密着性を向上する。リッドの金属突起と半導体チッ
プとが近接していることで、これらを低温度溶融金属や
Auバンプなどにより接続し、この接続により半導体チ
ップとリッドとの固着性を確保する。また、金属突起に
接続され得るように半導体チップの裏面側に接続用金属
層を設ける。これらにより、応力緩和、生産性を改善し
つつ放熱性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの裏
面側にリッドが設けられた半導体装置、その製造方法、
およびそのリッド部材に係り、特に、放熱性を向上する
のに適する半導体装置、その製造方法、およびそのリッ
ド部材に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップの裏面側にリッドと呼ばれ
る金属板が設けられた半導体装置の従来例を図8を用い
て説明する。同図は、リッドを有する半導体装置であっ
て配線基板にフリップチップ接続された半導体チップを
有する半導体装置を示す正面断面図である。
【0003】図8に示すように、半導体チップ53の機
能面と配線基板55との間は、例えば半田からなるバン
プ58で電気的・機械的に接続されている。この接続
は、例えば半導体チップ53の側に設けられたパッドの
上にバンプ58を形成し、このバンプ58を、このバン
プ58に位置を合わせてあらかじめ配線基板55面に設
けられているランドに例えばボンディング技術を適用し
て接続し得られるものである。
【0004】バンプ58に接続された配線基板55上の
ランドは、配線パターンやビア等により外部接続端子5
7と電気的に接続されている。なお、配線基板55は、
例えば、ポリイミドのようなフレキシブルな材質、ガラ
スエポキシ樹脂のようなリジッドな材質いずれも用いら
れている。また、外部接続端子57には、図示するよう
に、半田ボールが形成され、これを溶融することにより
さらに別の基板に実装され得るようになっている。
【0005】さらに、半導体チップ53と配線基板55
との間の空間には、半導体チップ53の機能面を大気や
湿り気から遮断し化学的変質を防止し信頼性を確保する
ように、充填樹脂54が充填されている。
【0006】また、半導体チップ53の裏面側には例え
ばCuを主たる材質とするリッド51が、接着樹脂59
を介して着設されている。リッド51を設けて得られる
機能には、半導体チップ53の放熱や保護、配線基板5
5および半導体チップ53の反り矯正、半導体チップ5
3や充填樹脂54の応力緩和などがある。接着樹脂59
は、例えば、接着剤シートや液状樹脂を用いこれを硬化
させて接着状態を形成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような半導体装
置におけるリッド51の機能についてより具体的に述べ
ると、まず、放熱のためには半導体チップ53にできる
だけ近接して(すなわち接着樹脂59をなるべく薄くし
て)リッド51が設けられる必要がある。リッド51は
金属製であり良好な熱伝導性を有するが、接着樹脂59
は樹脂であり熱伝導性が悪いからである。
【0008】また、配線基板55および半導体チップ5
3の反り矯正、半導体チップ55や充填樹脂54の応力
緩和の機能は次の点から必要である。すなわち、充填樹
脂54には、通常、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂
が用いられる。このため、製造工程において、この樹脂
の硬化のため例えば温度が150℃程度にされる。した
がって、常温に戻ると熱膨張率の高い配線基板55の収
縮が大きく、図上で上に凸となるようにたわみ変形し
て、配線基板55および半導体チップ53に反りが生じ
る。またこのとき、変形により半導体チップ53や充填
樹脂54には大きな応力が発生する。
【0009】リッド51を有する場合には、温度が15
0℃から常温に戻るときに、熱膨張率が半導体チップ5
3より大きいリッド51の収縮が同時に生じるため上記
のような変形を阻止するようにはたらく。したがって、
配線基板55および半導体チップ53の変形を軽減しそ
れらの応力を緩和する。これは、実装状態で半導体チッ
プ53の発生する熱により昇降温を繰り返す場合におい
ても同様である。
【0010】よって、配線基板55および半導体チップ
53の反り矯正、半導体チップ55や充填樹脂54の応
力緩和の点からは、リッド15は、接着樹脂59により
半導体チップ53にその変形を防止するようにある程度
しっかり固着される必要があり、このため接着樹脂59
はそれに応じて厚くなっている。なお、これにより接着
樹脂59に生じる単位体積当りの応力の緩和も得ること
ができる。しかしながら、これは、上記のように放熱性
を考慮すると接着樹脂59をなるべく薄くしなければな
らないこととは相反する。
【0011】しかも、実際的には、放熱性と配線基板5
5および半導体チップ53の反り矯正・応力緩和(加え
るに接着樹脂59の応力緩和)の両者に配慮するには、
接着樹脂59の厚さを高精度に制御する必要がある。し
かしながら、接着樹脂59に液状樹脂を使用した場合に
は、厚さ方向の制御は一般的に相当に困難である。
【0012】そこで、このような接着樹脂59の厚さ方
向の制御を粗雑とできるようにかつある程度厚くしても
よいように接着樹脂59自体の熱伝導性を向上する方法
も存在する。例えば、そのひとつには、接着樹脂59と
して、その中に微細なAg粒を混ぜ合わせたものを使用
する方法がある。粒径が数十μm程度のAg粒を樹脂に
混ぜ合わせることにより熱伝導性は改善される。しかし
ながら、この場合には、接着樹脂59としての接着性が
劣化する(例えば、硬化前の粘性が高くなり、被接着物
との濡れ性や密着性が劣化する。)ため、狙い通りの放
熱性向上や反り矯正・応力緩和が得られるとは限らな
い。
【0013】また、接着樹脂59として液状樹脂を使用
した場合には、次のような問題もある。すなわち、液状
樹脂を硬化させるためには時間を確保する必要があり、
例えば、この時間を確保せずに製造物を搬送すると搬送
途上においてリッド51の位置ずれが生じ製造歩留まり
を劣化させる。すなわち、現状では、液状樹脂の硬化時
間を確保するため生産性の向上に限界がある。
【0014】また、図8に示す半導体装置において、別
の例として、接着樹脂59に代えて半田を用い半導体チ
ップ53の裏面全面とリッド(ヒートスプレッダ)51
とを接続するものも存在する。このように半田59を使
用する場合には、半導体チップ53の裏面にはあらかじ
め溶融半田が濡れ性を示す金属層が形成される。また、
リッド(ヒートスプレッダ)51の少なくとも表層につ
いても溶融半田が濡れ性を示す金属である。
【0015】このような場合は、良好な熱伝導性により
放熱性も向上する。しかしながら、半導体チップ53と
配線基板55との接続に比べて、半導体チップ53とリ
ッド(ヒートスプレッダ)51の接続の方が強く固定さ
れ、リッド(ヒートスプレッダ)51の膨張・収縮の影
響が半導体チップ53により大きく伝わり、半導体チッ
プ53等の応力緩和には必ずしもよい結果をもたらさな
い。このタイプの半導体装置の不具合には、半導体チッ
プ53が割れる、半導体チップ53と配線基板55との
フリップチップ接続が充填樹脂54とともに破壊(剥
離)する、などが知られている。
【0016】本発明は、上記した状況を考慮してなされ
たもので、半導体チップの裏面側にリッドが設けられた
半導体装置、その製造方法、そのリッド部材において、
半導体チップや接着樹脂の応力緩和を十分確保した上で
放熱性を向上させることが可能な半導体装置、その製造
方法、そのリッド部材を提供することを目的とする。
【0017】また、本発明は、半導体チップの裏面側に
リッドが設けられた半導体装置において、生産性を改善
しかつ放熱性を向上させることが可能な半導体装置、そ
の製造方法、そのリッド部材を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置は、半導体チップと、前記
半導体チップの裏面の側に設けられたリッドとを有し、
前記半導体チップに対向する前記リッドの面には金属突
起が存在し、前記金属突起の先端が前記半導体チップの
裏面に近接するように、前記リッドが前記半導体チップ
に固定されていることを特徴とする(請求項1)。
【0019】半導体チップに対向するリッドの面に金属
突起が存在し、この金属突起が半導体チップの裏面に近
接するように、半導体チップとリッドとが固定されてい
る。したがって、半導体チップで発生する熱は、近接す
る金属突起を通って速やかにリッドの面に達する。これ
により放熱性の確保ができる。
【0020】また、半導体チップの応力解放のために
は、リッドの金属突起が存在しない部位と半導体チップ
との間に形成される空間に接着樹脂を十分に充填してこ
れらの密着性を向上することにより達成できる。また
は、リッドの金属突起と半導体チップとが近接している
ので、これらを低温度溶融金属やAuバンプなどにより
接続し、この接続により半導体チップとリッドとの固着
性を確保して、半導体チップの応力解放が達成できる。
なお、接着樹脂の使用と金属による接続とは併用するこ
ともできる。
【0021】したがって、半導体チップや接着樹脂の応
力緩和を十分確保した上で放熱性を向上させることが可
能になる。なお、リッドの材質には、放熱性を考慮し
て、Cu、Al、Al−Si−C合金などを採用するこ
とができる。
【0022】また、請求項1記載の半導体装置におい
て、前記半導体チップの裏面上の少なくとも一部に層状
に設けられた接続用金属層と、前記リッドの前記金属突
起の先端と前記接続用金属層とを接続する低融点金属と
をさらに有することを特徴とする(請求項5)。
【0023】金属突起に接続され得るように半導体チッ
プの裏面側に接続用金属層を設ける。このような構成に
することにより、半導体チップとリッドとの固着のため
低融点金属を溶融する場合に、溶融した金属の表面張力
により接続用金属層の位置に対する金属突起の位置はお
のずと収束・安定し、その位置から金属突起がずれるこ
とがなくなる(以下、これを溶融金属によるセルフアラ
インメント効果という。)。したがって、金属突起がリ
ッドに対してもともと定まった位置に存在するのであれ
ば、半導体チップに対するリッドの固着位置のずれが生
じない。これは、液状樹脂を併用した場合も同様であ
る。
【0024】よって、液状樹脂の硬化時間を考慮する必
要がなくなり、生産性の改善を達成できる。
【0025】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体チップの裏面の側にリッドを有する半導体装
置の製造方法において、前記半導体チップに対向させる
べき前記リッドの面に金属突起を形成する工程と、前記
形成された金属突起の先端が前記半導体チップの裏面に
近接するように、前記リッドを前記半導体チップに配置
する工程と、前記配置されたリッドと半導体チップとを
その配置位置で固定する工程とを有することを特徴とす
る(請求項14)。ここで、リッドと半導体チップとを
その配置位置で固定するには、接着樹脂による固定、低
融点金属の溶融やボンディング技術による金属結合を利
用した固定、およびこれらを併用した固定が挙げられ
る。
【0026】この製造方法では、半導体チップに対向さ
せるべきリッドの面に金属突起を形成し、この金属突起
が半導体チップの裏面に近接するように、半導体チップ
とリッドとを固定する。したがって、半導体チップで発
生する熱が、近接する金属突起を通って速やかにリッド
の面に達する半導体装置を製造できる。これにより放熱
性の確保がされた半導体装置の製造方法が得られる。
【0027】また、半導体チップの応力解放のために
は、リッドの金属突起が存在しない部位と半導体チップ
との間に形成される空間に接着樹脂を十分に充填する工
程を加えることができる。これにより、リッドと半導体
チップとの密着性を向上することにより半導体チップの
応力解放が達成できる。または、リッドの金属突起と半
導体チップとが近接しているので、これらを低温度溶融
金属やAuバンプなどにより接続する工程を加えること
もできる。この接続により半導体チップとリッドとの固
着性を確保して、半導体チップの応力解放が達成でき
る。なお、接着樹脂の使用と金属による接続とは両工程
とも用いることもできる。
【0028】したがって、半導体チップや接着樹脂の応
力緩和を十分確保した上で放熱性を向上させることが可
能になる。
【0029】なお、この場合に、半導体チップの裏面上
の少なくとも一部には接続用金属層を形成し、リッドの
金属突起の先端と接続用金属層とを低融点金属で接続す
ることによれば、請求項5についての上記の説明と同様
の作用によって、液状樹脂の硬化時間を考慮する必要が
なくなり生産性の改善が達成可能となる。
【0030】また、本発明に係るリッド部材は、金属板
と、前記金属板上に離散的に複数形成され、耐酸化性を
有する金属膜とを有することを特徴とする(請求項1
5)。
【0031】また、本発明に係るリッド部材は、金属板
と、前記金属板上に形成され、複数の開口部を有しかつ
この開口部以外の前記金属板の面を大気から遮断する保
護膜と、前記保護膜の前記開口部の前記金属板上に形成
され、耐酸化性を有する金属膜とを有することを特徴と
する(請求項16)。
【0032】これらのような構成によるリッド部材によ
れば、金属膜上に簡便に金属突起を形成することができ
る。したがって、すでに説明したように、半導体チップ
や接着樹脂の応力緩和を十分確保した上で放熱性を向上
させることが可能な半導体装置に用いるリッド部材、ま
たは、生産性を改善しかつ放熱性を向上させることが可
能な半導体装置のリッド部材が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項1記載の半導体装置において、前記金属突起
は、前記リッドと一体に形成されている。
【0034】このような金属突起を有するリッドの製造
には、例えば、突起として残す部分以外のリッド面をエ
ッチングして掘り下げる方法を採用することができる。
すなわち、突起として残す部位を含むリッド面にパター
ニングされたマスクが密着するようにして、そのリッド
面をエッチング液に浸す。エッチング時間を制御するこ
とにより、形成される突起の高さ方向の寸法を制御でき
る。この突起高さに相当して、リッドと半導体チップと
を固定した場合に形成されるそれらの間の空間には、す
でに述べたように接着樹脂を充填してもよい。
【0035】なお、このようにして形成される金属突起
は、典型的には切り株状の形状になり、それらの高さ精
度はもとが平面であるので比較的高い。したがって、溶
融金属により半導体チップと接続しない場合において
も、半導体チップとの近接性がよい。このような金属突
起としては、高さ50μmないし500μm程度、密度
1本/mmないし20本/mm程度を想定できる。
【0036】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項1記載の半導体装置において、前記金属突起
は、前記リッドの面に接続して形成されたバンプであ
る。
【0037】金属突起は、リッドに接続して付加するこ
とにより形成することもできる。例えば、半田バンプや
Auスタッドバンプをリッド面に形成して金属突起とす
ることができる。なお、半田バンプやスタッドバンプを
リッド面に形成しやすくするためには、あらかじめリッ
ド面に、溶融半田に対し濡れ性がよい金属層(例えばA
u層)、またはスタッドバンプがいわゆるボンディング
技術により接続され得るような金属層(例えばAu/N
i層、Auが上層)、を形成しておくことができる。
【0038】なお、このようにして形成される金属突起
は、上記に比較すると高さ精度は劣る。しかしながら、
溶融金属により半導体チップと接続して放熱性をさらに
向上することもでき、かつ、その場合には、すでに述べ
たように、セルフアラインメント効果によりリッド取り
付けの位置ずれを防止できる。
【0039】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項3記載の半導体装置において、前記半導体チ
ップの裏面上の少なくとも一部に層状に設けられた接続
用金属層をさらに有し、前記金属突起であるバンプが低
融点であることにより前記接続用金属層に接続され前記
リッドが前記半導体チップに固定される。これは、金属
突起であるバンプが、例えば半田など低融点金属の場合
に適用できる。
【0040】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項3記載の半導体装置において、前記半導体チ
ップの裏面上の少なくとも一部に層状に設けられた接続
用金属層と、前記接続用金属層上に着設された低融点金
属をさらに有し、前記金属突起であるバンプが、前記低
融点金属と合成組成物を形成することにより前記接続用
金属層に接続され前記リッドが前記半導体チップに固定
される。これは、金属バンプであるバンプが、例えばA
uスタッドバンプである場合に適用できる。
【0041】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の半導体装
置において、前記半導体チップの裏面上の少なくとも一
部に層状に設けられた接続用金属層は、前記半導体チッ
プの裏面上に形成されたTi層と、前記Ti層上に形成
されたNi層と、前記Ni層上に形成されたAu層とを
有する。半導体チップがSiである場合に、Ti層はS
i中に金属が拡散するのを防止するバリアメタルとして
機能し、Ni層が主たる金属層として機能し、Au層が
耐酸化性膜として機能する。
【0042】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項1記載の半導体装置において、フリップチッ
プ方式で前記半導体チップの機能面が接続された配線基
板をさらに有する。配線基板を備えてひとつの部品とし
たものである。
【0043】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項9記載の半導体装置において、前記リッド
は、前記半導体チップの裏面の側に対向する第1の部位
と、前記第1の部位の端部から前記配線基板に向かって
切り立つ第2の部位とを有し、前記第2の部位と前記配
線基板との間にこれらを接着する接着樹脂をさらに有す
る。リッドの一部が配線基板と接着樹脂で直接的に接着
されることで、さらに配線基板の反りが矯正される効果
がある。
【0044】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項1記載の半導体装置において、前記半導体チ
ップの機能面から裏面に貫通して設けられた接続用金属
部と、前記リッドの前記金属突起の先端と前記接続用金
属部とを接続する低融点金属とをさらに有する。
【0045】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項3記載の半導体装置において、前記半導体チ
ップの機能面から裏面に貫通して設けられた接続用金属
部をさらに有し、前記金属突起であるバンプが低融点で
あることにより前記接続用金属部に接続され前記リッド
が前記半導体チップに固定される。
【0046】また、本発明の好ましい実施の形態とし
て、請求項3記載の半導体装置において、前記半導体チ
ップの機能面から裏面に貫通して設けられた接続用金属
部と、前記接続用金属部上に着設された低融点金属とを
さらに有し、前記金属突起であるバンプが、前記低融点
金属と合成組成物を形成することにより前記接続用金属
部に接続され前記リッドが前記半導体チップに固定され
る。
【0047】以上の3つの実施形態は、すでに述べた、
半導体チップの裏面に形成すべき接続用金属層に代え
て、半導体チップの機能面から裏面に貫通して接続用金
属部を設けた形態である。このような半導体チップを貫
通する金属部は、半導体チップの機能面(したがって、
裏面ではない。)の製造工程によって大部分が形成でき
る。したがって、半導体チップの裏面に接続用金属層を
形成する工程をわざわざ設ける必要がなくなる。
【0048】この半導体チップを貫通する金属部の形成
は、例えば、次のようにして実現できる。まず、機能面
からSi基板の所定位置に異方性エッチングによりSi
基板の深い位置(例えば、Si基板の厚さの半分程度)
まで穴を形成する。次に、穴の少なくとも側面を覆うよ
うに絶縁層(例えばSiO2)を形成する。次に、例え
ばCu配線(またはCuビア)形成の要領と同様にし
て、その穴を埋めるように例えばCuを充填形成する。
これらは、機能面の製造プロセスの一部としてなすこと
ができる。そして、最後に、半導体チップの裏面を研ぎ
落とし、上記形成されたCuが裏面に現れるまでこの研
ぎ落としを行う。なお、このようにして裏面に露出した
例えばCu部に対して酸化防止の方策を施してもよいこ
とは言うまでもない。
【0049】以下では本発明の実施形態を、図面を参照
しながら説明する。
【0050】図1は、本発明の実施の形態たる半導体装
置の構成を示す模式的な正面断面図である。同図に示す
ように、半導体チップ3の裏面側にはリッド1が配設さ
れ固定されている。
【0051】半導体チップ3と配線基板5との間は、例
えば半田からなるバンプ8で電気的・機械的に接続され
ている。この接続は、例えば半導体チップ3の側に設け
られたパッドの上にバンプ8を形成し、このバンプ8
を、このバンプ8に位置を合わせてあらかじめ配線基板
5上面に設けられているランドに例えばボンディング技
術を適用して接続し得られるものである。なお、このよ
うな、半導体チップの機能面に設けられるパッド、およ
び配線基板5上面に設けられるランドについては、本発
明の特徴とは直接関係しないので図面上では省略してあ
る(以下の図においても特に断りない限り省略す
る。)。
【0052】バンプ8に接続された配線基板5上面のラ
ンドは、配線パターンやビア等により外部接続端子7と
電気的に接続されている。なお、配線基板5は、例え
ば、ポリイミドのようなフレキシブルな材質、ガラスエ
ポキシ樹脂のようなリジッドな材質いずれも用いること
ができる。また、外部接続端子7には、図示するよう
に、半田ボールが形成され、これを溶融することにより
さらに別の基板に実装され得る。
【0053】さらに、半導体チップ3と配線基板5との
間の空間には、半導体チップ3の機能面を大気や湿り気
から遮断し化学的変質を防止し信頼性を確保するよう
に、充填樹脂4が充填されている。
【0054】半導体チップ3の裏面側に配設された例え
ばCuを主たる材質とするリッド1には、金属突起2が
半導体チップ3に対向する面側に設けられている。金属
突起2の先端は半導体チップ3に近接し、より好ましく
は直接接触するようにしてもよい。また、リッド1は、
本実施形態では、接着樹脂9を介して半導体チップ3に
着設されている。
【0055】このような構成により、半導体チップ3か
らリッド1に対しては金属突起2を介して良好な熱伝導
を確保することができる。これは、金属突起2の先端が
半導体チップ3にごく近接していて金属による熱伝導の
通路を形成するからである。しかも、接着樹脂6の厚み
は、半導体チップ3と金属突起2のないリッド1の部位
との間に十分確保することができるので、半導体チップ
1や配線基板5に対して反り矯正力を発揮し、かつ半導
体チップ3や接着樹脂6の応力を緩和することができ
る。
【0056】したがって、半導体チップ3や接着樹脂6
の応力緩和を十分確保した上で放熱性を向上させること
が可能になる。
【0057】次に、本発明の別の実施形態たる半導体装
置について図2を参照して説明する。同図は、本発明の
別の実施形態たる半導体装置の構成を示す模式的な正面
断面図であり、すでに説明した構成要素には同一番号を
付してある。したがって、すでに述べた構成の説明は省
略し、異なる部分を中心に説明する(以下の実施の形態
を説明する図においても同様である)。
【0058】半導体チップ3の裏面側に配設された例え
ばCuを主たる材質とするリッド1には、金属突起2a
が半導体チップ3に対向する面側に設けられている。こ
こで、金属突起2aは、リッド1の半導体チップ3と対
向する面に接続して形成された低融点金属(例えば半
田)である。リッド1は、金属突起2aの先端が半導体
チップ3に近接し、より好ましくは直接接触するよう
に、接着樹脂9を介して半導体チップ3に着設されてい
る。
【0059】なお、溶融された低融点金属に対して濡れ
性を示す接続部9をあらかじめリッド1の面に形成して
おくと、リッド1の所定の位置に金属突起2aを比較的
容易に形成できる。接続部9としては、例えば、リッド
1の面上に所定の大きさでNi層上にAu層を形成した
ものを挙げることができる。このような接続部9の形成
は、例えば、パターニングしたマスクを用いて金属をめ
っきすれば可能である。
【0060】以上のような構成によっても、半導体チッ
プ3からリッド1に対しては金属突起2を介して良好な
熱伝導を確保することができる。しかも、接着樹脂9の
厚みは、半導体チップ3と金属突起2のないリッド1の
部位との間に十分確保することができるので、半導体チ
ップ1や配線基板5に対して反り矯正力を発揮し、かつ
半導体チップ3や接着樹脂6の応力を緩和することがで
きる。
【0061】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図3を参照して説明する。同図は、本
発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示す
模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素に
は同一番号を付してある。
【0062】この半導体装置では、図1で説明したもの
と同様の金属突起2が、半導体チップ3の裏面に設けら
れた接続用金属層11に、低融点金属10により機械的
に接続されている。
【0063】このような構成により、半導体チップ3か
らリッド1に対しては、接続用金属層11、低融点金属
10、金属突起2を介して良好な熱伝導を確保すること
ができる。しかも、この熱伝導路は、金属同士の結合よ
って形成されているので、単に半導体チップ3に近接し
て金属突起2が存在する場合より、一層、熱伝導が良好
になる。
【0064】また、半導体チップ3の接続用金属層11
をあらかじめ所定の位置に形成しておくことで、リッド
1の取り付け位置ずれは、低融点金属10の溶融時の表
面張力により回避できる(セルフアラインメント効
果)。
【0065】さらに、低融点金属10による、半導体チ
ップ3とリッド1の金属突起2との結合によって、半導
体チップ1や配線基板5に対して反り矯正力を発揮し、
かつ半導体チップ3の応力を緩和することができる。な
お、この目的のためさらに接着樹脂6を併用してもよ
い。接着樹脂6を併用してもセルフアラインメント効果
は発揮される。
【0066】したがって、この実施形態の半導体装置で
は、放熱性をさらに向上させつつ、液状樹脂6を使用し
た場合でもその硬化時間を考慮する必要がなく生産性の
改善を達成できる。なお、低融点金属10の結合をより
確実とするため、金属突起2の先端に、図2において説
明したような接続部9を設けてもよいことは言うまでも
ない。
【0067】ここで、接続用金属層11についてさらに
図4を参照して説明する。図4は、接続用金属層11と
して用いられ得る層構造を示す模式的な断面図である。
【0068】同図に示すように接続用金属層11は、半
導体チップ3の裏面上に形成されたTi層41と、Ti
層41上に形成されたNi層42と、Ni層上に形成さ
れたAu層43とからなる。Ni層42は、低融点金属
10側との接続のための主体となる金属であり、Ti層
41は、Ni層41のニッケルが半導体チップ3内に拡
散するのを防止するバリア金属である。Au層43は、
耐酸化性により低融点金属10が溶融したときに良好な
濡れ性を提供するための金属である。
【0069】このような接続用金属層11を半導体チッ
プ3の裏面に設けることにより、金属突起2との近接は
単なる近接ではなく、金属同士による結合とすることが
できる。
【0070】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図5を参照して説明する。同図は、本
発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示す
模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素に
は同一番号を付してある。
【0071】この半導体装置では、図2で説明したもの
と同様の金属突起2aを有するリッド1が、半導体チッ
プ3の裏面に設けられた接続用金属層11に金属突起2
a自体により接続されている。すなわち、金属突起2a
はすでに述べたように例えば低融点金属であり、この低
融点金属2aを溶融することにより接続用金属層11に
接続がなされている。なお、図3に示した実施形態と同
様に接着樹脂6を併用してもよい。
【0072】したがって、この実施形態の半導体装置で
も、金属同士の結合により放熱性をさらに向上させつ
つ、セルフアラインメント効果を利用して、液状樹脂6
を使用した場合でもその硬化時間を考慮する必要がなく
生産性の改善を達成できる。また、金属突起2aたる低
融点金属の量を接続部9の各部において制御してリッド
1上に金属突起2aを形成しておけば、リッド1の半導
体チップ3への固着において形成される接着樹脂6の厚
さを所定厚とすることも容易に可能である。すなわち、
低融点金属の量に応じて溶融時の表面張力によりリッド
1と半導体チップ3との間の固着時の距離が決まるから
である。
【0073】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図6を参照して説明する。同図は、本
発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示す
模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素に
は同一番号を付してある。
【0074】この半導体装置では、図2において説明し
たようなリッド1の接続部9上にスタッドバンプ2cを
形成し、このスタッドバンプ2cを金属突起としたもの
である。このようなスタッドバンプ2cは、例えば、ワ
イヤボンディング技術を用いて、すでに説明したような
接続部9の上に容易に形成できる。
【0075】また、この実施形態では、半導体チップ3
側に接続用金属層11およびその上に着設された低融点
金属12が存在する。そして、金属突起としてスタッド
バンプ2cを有するリッド1を、半導体チップ3の裏面
に存在する低融点金属12と向かい合わせてフリップチ
ップ接続の要領で結合する。このとき、スタッドバンプ
2cと低融点金属12との接続によりその界面に合成組
成物が生成し、機械的接続としても十分機能するように
なる。なお、図3、図5に示した実施形態と同様に接着
樹脂6を併用してもよい。
【0076】したがって、この実施形態においても、金
属同士の結合により放熱性をさらに向上させつつ、さら
に、半導体チップ3とリッド1とのスタッドバンプ2c
を介した結合によって、半導体チップ3や配線基板5に
対して反り矯正力を発揮し、かつ半導体チップ3の応力
を緩和することができる。
【0077】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図7を参照して説明する。同図は、本
発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示す
模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素に
は同一番号を付してある。
【0078】この実施の形態は、図5で説明した実施形
態における接続用金属層11を、半導体チップ3の裏面
全面に形成して接続用金属層11aとしたものである。
このような接続用金属層11aと溶融結合する金属突起
2dは、図示するように、半導体チップ3側で広がり、
図5に示した実施形態に比較して熱伝導の観点からより
好ましい形状となる結果をもたらす。
【0079】なお、接続用金属層11aを半導体チップ
3の裏面全面に形成することに代えて、リッド1の個々
の接続部9に対応してこれより面積を大きくして複数の
接続用金属層11を設けることによっても、同様の結果
を得ることができる。
【0080】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図8を参照して説明する。同図は、本
発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示す
模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素に
は同一番号を付してある。
【0081】この実施の形態は、図6で説明した実施形
態における接続用金属層11を、半導体チップ3の裏面
全面に形成して接続用金属層11aとし、かつ接続用金
属層11a上の溶融金属12を同じく全面形成して溶融
金属12aとしたものである。
【0082】このような構成によっても図6に示した実
施形態と同様の効果、すなわち、金属同士の結合により
放熱性をさらに向上させつつ、さらに、半導体チップ3
とリッド1とのスタッドバンプ2cを介した結合によっ
て、半導体チップ3や配線基板5に対して反り矯正力を
発揮し、かつ半導体チップ3の応力を緩和することがで
きる。なお、接着樹脂6を併用してもよいことも同様で
ある。
【0083】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図9を参照して説明する。同図は、本
発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示す
模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素に
は同一番号を付してある。
【0084】この実施形態は、図5に示した実施の形態
における外部接続端子7に代えて、半田ボールを伴わな
い外部接続端子7aとしたものである。図5に示したよ
うな外部接続端子7を有する形態の半導体装置を、通
常、BGA(ball grid array)と呼
び、この図9に示すような外部接続端子7aを有する形
態の半導体装置を、通常、LGA(land grid
array)と呼ぶ。
【0085】すなわち、本発明は、BGA、LGA、問
わず適用できる。また、図9においては、リッド1の半
導体チップ3への取り付け関係として、図5に示したも
のをそのまま使用しているが、図1、図2、図3、図
6、図7、図8の各図に示したような取り付けを適用す
ることも当然ながら可能である。
【0086】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図10を参照して説明する。同図は、
本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示
す模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素
には同一番号を付してある。
【0087】この実施形態は、図5に示した実施の形態
における外部接続端子7に代えて、半導体チップ3の機
能面に設けられたバンプを、配線基板5を介さず、直
接、外部接続端子7bとしたものである。このような半
導体装置においても、外部接続端子7bにより配線基板
に実装される場合には、半導体チップ3の機能面側は、
通常、樹脂封止され、温度変化により半導体チップ3に
は応力が発生する。
【0088】したがって、放熱性を向上させ、半導体チ
ップ3に対して反り矯正力を発揮し、かつ半導体チップ
3の応力を緩和することができるという本発明の効果
が、このような実施形態においても意味を持つことにな
る。また、図10においては、リッド1の半導体チップ
3への取り付け関係として、図5に示したものをそのま
ま使用しているが、図1、図2、図3、図6、図7、図
8の各図に示したような取り付けを適用することも当然
ながら可能である。
【0089】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図11を参照して説明する。同図は、
本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示
す模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素
には同一番号を付してある。
【0090】この実施形態は、図5に示した実施の形態
におけるリッド1と半導体チップ3との取り付け関係を
保った態様であって、さらに、その端部を配線基板5側
に折り曲げて配線基板5に接着樹脂21で接着したもの
である。端部の折り曲げは、半導体チップ3の対向する
2辺についてなすようするほかに、半導体チップ3の4
辺についてなすようにしてもよい。
【0091】このような構成にすることにより、さら
に、配線基板5の反りを矯正する効果の向上を期待でき
る。すなわち、配線基板5の反りは、すでに説明したよ
うに、図上、上に凸に発生しやすく、接着樹脂21に接
合されたリッド1bがこれを阻止する方向にはたらくか
らである。なお、図11においては、リッド1の半導体
チップ3への取り付け関係として、図5に示したものを
そのまま使用しているが、図1、図2、図3、図6、図
7、図8の各図に示したような取り付けを適用すること
も当然ながら可能である。
【0092】次に、本発明のさらに別の実施形態たる半
導体装置について図12を参照して説明する。同図は、
本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の構成を示
す模式的な正面断面図であり、すでに説明した構成要素
には同一番号を付してある。
【0093】この実施の形態は、図5に示した実施の形
態における接続用金属層11の形成について変形を加え
たものである。すなわち、すでに説明した接続用金属層
11は、半導体チップ3の裏面に機能面とは別個のプロ
セスを施して、形成する必要が生じる。これに対して、
この実施形態では、半導体チップ3の裏面に形成すべき
接続用金属層11に代えて、半導体チップ3の機能面か
ら裏面に貫通して接続用金属部22を設ける。
【0094】このような半導体チップ3を貫通する金属
部22は、後述するように、半導体チップ3の機能面の
製造工程によって大部分が形成され得る。したがって、
半導体チップ3の裏面に接続用金属層11を形成する工
程をわざわざ設ける必要がなくなる。
【0095】半導体チップ3を貫通する金属部22の形
成には、例えば、まず、機能面からウエハ状態の半導体
チップ3の所定位置に異方性エッチングによりウエハの
深い位置(例えば、ウエハの厚さの半分程度)まで穴を
形成する。次に、穴の少なくとも側面を覆うように絶縁
層(例えばSiO2)を形成する。次に、例えばCu配
線形成の要領と同様にして、その穴を埋めるように例え
ばCuを充填形成する。これらは、機能面の製造プロセ
スの一部としてなす。
【0096】そして、最後に、半導体チップ3の裏面を
研ぎ落とし、上記形成されたCuが裏面に現れるまでこ
の研ぎ落としを行う。なお、このようにして裏面に露出
した例えばCu部に対して酸化防止の方策を施してもよ
いことは言うまでもない。
【0097】なお、図12においては、リッド1の半導
体チップ3への取り付け関係として、図5に示したもの
をそのまま使用しているが、図3、図6の各図に示した
ような取り付けを適用することも当然ながら可能であ
る。この実施形態の上記述べた以外の効果は、図2に示
した実施形態の効果を前提とした、図5(図3、図6)
に示した実施形態の効果と同様である。
【0098】次に、本発明に係るリッド部材の実施形態
について、以下図面を参照しながら説明する。図13
は、本発明の実施形態たるリッド部材の製造工程例を示
す模式的な断面図であり、同図(a)から順に工程が進
行する。
【0099】まず、同図(a)に示すように、リッド部
材とすべき例えばCuの金属板材101を用意する。次
に、同図(b)に示すように、保護膜とすべきレジスト
102を塗布する。なお、ここでは、レジスト102
は、金属板材101の片面に塗布しているが両面に塗布
・形成してもよい(特に、Cuの酸化を防止するた
め)。
【0100】次に、同図(c)に示すように、金属突起
たるバンプを形成すべき部位103のレジスト102を
除去するようにパターニングする。バンプを形成すべき
部位103は、離散的に複数存在する。そして、同図
(d)に示すように、パターニングされたレジスト10
2をマスクにして、バンプを形成すべき部位103に、
例えばめっきによりNi層104、および耐酸化性の膜
としてAu層105を、順次形成する。この図13
(d)に示すような形態は、金属板材101の酸化を防
止できる形態であり、半導体装置を組立て製造する前の
部材として搬送や保管する場合に適切な状態である。
【0101】そして、図13(e)に示すように、Au
層105上に低融点金属(例えば半田)のバンプ106
を形成してリッド部材を得ることができる。このような
リッド部材は、図2、図5、図7、図9、図10、図1
1、図12の各図に示した半導体装置のリッド部材とし
て用いることができる。なお、図6、図8の各図に示し
た半導体装置に用いるリッド部材は、図13(d)に示
した形態におけるAu層105上にスタッドバンプ2c
を形成して得られる。
【0102】次に、本発明に係るリッド部材の他の実施
形態について図14を参照して説明する。同図は、本発
明の他の実施形態たるリッド部材の製造工程例を示す模
式的な断面図であり、同図(a)から順に工程が進行す
る。
【0103】まず、同図(a)に示すように、リッド部
材とすべき例えばCuの金属板材101を用意する。こ
こで、金属板材101には、酸化防止のため保護膜たる
表面処理層101aが両面に形成されている。表面処理
層101a上は、例えばめっきのような新たな膜形成に
適さない。そこで、次に、同図(b)に示すように、表
面処理層101aをエッチングするためのマスクとすべ
きレジスト102を塗布する。レジスト102は、同図
(c)に示すように、金属突起たるバンプを形成すべき
部位103を除去するようにパターニングされる。
【0104】次に、同図(d)に示すように、パターニ
ングされたレジスト102をマスクにして、表面処理層
101aをエッチングしてバンプ形成開口103aを有
する表面処理層101bを形成し、このエッチングのあ
とレジスト102を除去する。そして、同図(e)に示
すように、バンプ形成開口103aに例えばめっきによ
りNi層104、耐酸化性膜としてAu層105を、順
次形成する。この図14(e)に示すような形態は、半
導体装置を組立て製造する前の部材として搬送や保管す
る場合に適切な状態である。
【0105】そして、図14(f)に示すように、Au
層105上に低融点金属(例えば半田)のバンプ106
を形成してリッド部材を得ることができる。このような
リッド部材は、図2、図5、図7、図9、図10、図1
1、図12の各図に示した半導体装置のリッド部材とし
て用いることができる。なお、図6、図8の各図に示し
た半導体装置に用いるリッド部材は、図14(e)に示
した形態におけるAu層105上にスタッドバンプ2c
を形成して得られる。
【0106】次に、本発明に係るリッド部材のさらに他
の実施形態について図15を参照して説明する。同図
は、本発明の他の実施形態たるリッド部材の製造工程例
を示す模式的な断面図であり、同図(a)から順に工程
が進行する。
【0107】まず、同図(a)に示すように、リッド部
材とすべき例えばCuの金属板材101を用意する。次
に、同図(b)に示すように、レジスト102を塗布し
たのちこれをパターニングし、金属突起たるバンプを形
成すべき部位103のレジストを除去する。
【0108】そして、パターニングされたレジスト10
2をマスクにして、バンプを形成すべき部位103に、
例えばめっきによりNi層104、Au層105を順次
形成し、そのあと、同図(c)に示すようにレジスト1
02を除去する。次に、金属板材101の表層を黒化処
理して、保護膜101cをその両面に形成する。このと
き、Ni層104、Au層105が形成された部位で
は、黒化処理により変化は生じない。この図15(d)
に示すような形態は、半導体装置を組立て製造する前の
部材として搬送や保管する場合に適切な状態である。
【0109】次に、同図(e)に示すように、Au層1
05上に低融点金属(例えば半田)のバンプ106を形
成してリッド部材を得ることができる。このようなリッ
ド部材は、図2、図5、図7、図9、図10、図11、
図12の各図に示した半導体装置のリッド部材として用
いることができる。なお、図6、図8の各図に示した半
導体装置に用いるリッド部材は、図15(d)に示した
形態におけるAu層105上にスタッドバンプ2cを形
成して得られる。
【0110】次に、本発明に係るリッド部材のさらに他
の実施形態について図16を参照して説明する。同図
は、本発明の他の実施形態たるリッド部材の製造工程例
を示す模式的な断面図であり、同図(a)から順に工程
が進行する。以下の実施の形態では、金属板材の酸化が
内部まで進行しない材料(例えばAl)をリッド部材と
して使用する場合に好適な例を説明する。
【0111】まず、同図(a)に示すように、リッド部
材とすべき例えばAlの金属板材201を用意する。次
に、同図(b)に示すように、レジスト202を塗布し
たのちこれをパターニングし、金属突起たるバンプを形
成すべき部位203のレジストを除去する。バンプを形
成すべき部位203は、離散的に複数存在する。
【0112】そして、パターニングされたレジスト20
2をマスクにして、バンプを形成すべき部位203に、
例えばめっきによりNi層104、耐酸化性膜であるA
u層105を順次形成し、そのあと、同図(c)に示す
ようにレジスト202を除去する。この図16(c)に
示すような形態は、半導体装置を組立て製造する前の部
材として搬送や保管する場合に適切な状態である。
【0113】次に、同図(d)に示すように、Au層1
05上に低融点金属(例えば半田)のバンプ106を形
成してリッド部材を得ることができる。このようなリッ
ド部材は、図2、図5、図7、図9、図10、図11、
図12の各図に示した半導体装置のリッド部材として用
いることができる。なお、図6、図8の各図に示した半
導体装置に用いるリッド部材は、図16(c)に示した
形態におけるAu層105上にスタッドバンプ2cを形
成して得られる。
【0114】以上説明のように、Alのような表面酸化
膜により酸化が内部に進行しない材料を用いるとリッド
形成の工程がより簡単に済む。
【0115】次に、本発明に係るリッド部材のさらに他
の実施形態について図17を参照して説明する。同図
は、本発明の他の実施形態たるリッド部材の製造工程例
を示す模式的な断面図であり、同図(a)から順に工程
が進行する。
【0116】まず、同図(a)に示すように、リッド部
材とすべき例えばAlの金属板材201を用意する。次
に、同図(b)に示すように、例えばめっきによりNi
層210、耐酸化性膜であるAu層211を、順次、全
面に形成する。そして、同図(c)に示すように、レジ
ストを塗布したのちこれをパターニングし、金属突起た
るバンプを形成すべき部位のみにレジスト212を残
す。レジスト212は、離散的に複数存在する。
【0117】そして、パターニングされたレジスト21
2をマスクにして、Ni層210、Au層211をエッ
チング除去し、そのあと、同図(d)に示すように、レ
ジスト212を除去して、バンプを接続するためのNi
層210a、Au層211aを形成する。この図16
(d)に示すような形態は、半導体装置を組立て製造す
る前の部材として搬送や保管する場合に適切な状態であ
る。
【0118】次に、同図(e)に示すように、Au層2
11a上に低融点金属(例えば半田)のバンプ106を
形成してリッド部材を得ることができる。このようなリ
ッド部材は、図2、図5、図7、図9、図10、図1
1、図12の各図に示した半導体装置のリッド部材とし
て用いることができる。なお、図6、図8の各図に示し
た半導体装置に用いるリッド部材は、図17(d)に示
した形態におけるAu層211a上にスタッドバンプ2
cを形成して得られる。
【0119】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
半導体チップに対向するリッドの面に金属突起が存在
し、この金属突起が半導体チップの裏面に近接するよう
に、半導体チップとリッドとが固定されるので、半導体
チップで発生する熱は、近接する金属突起を通って速や
かにリッドの面に達し、これにより放熱性の確保ができ
る。また、半導体チップの応力解放のためには、リッド
の金属突起が存在しない部位と半導体チップとの間に形
成される空間に接着樹脂を十分に充填してこれらの密着
性を向上することにより、または、リッドの金属突起と
半導体チップとが近接しているので、これらを低温度溶
融金属やAuバンプなどにより接続して半導体チップと
リッドとの固着性を確保して、達成できる。したがっ
て、半導体チップや接着樹脂の応力緩和を十分確保した
上で放熱性を向上させることが可能になる。
【0120】また、本発明によれば、金属突起に接続さ
れ得るように半導体チップの裏面側に接続用金属層を設
け、半導体チップとリッドとの固着のため低融点金属を
溶融する場合に、溶融した金属の表面張力により接続用
金属層の位置に対する金属突起の位置がおのずと収束・
安定する。したがって、半導体チップに対するリッドの
固着位置のずれが生じず、液状樹脂の硬化時間を考慮す
る必要がなくなり、生産性の改善を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態たる半導体装置の構成を示
す模式的な正面断面図。
【図2】本発明の別の実施形態たる半導体装置の構成を
示す模式的な正面断面図。
【図3】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の
構成を示す模式的な正面断面図。
【図4】本発明の実施形態における接続用金属層11と
して用いられ得る層構造を示す模式的な断面図。
【図5】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の
構成を示す模式的な正面断面図。
【図6】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の
構成を示す模式的な正面断面図。
【図7】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の
構成を示す模式的な正面断面図。
【図8】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の
構成を示す模式的な正面断面図。
【図9】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置の
構成を示す模式的な正面断面図。
【図10】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置
の構成を示す模式的な正面断面図。
【図11】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置
の構成を示す模式的な正面断面図。
【図12】本発明のさらに別の実施形態たる半導体装置
の構成を示す模式的な正面断面図。
【図13】本発明の実施形態たるリッド部材の製造工程
例を示す模式的な断面図。
【図14】本発明の別の実施形態たるリッド部材の製造
工程例を示す模式的な断面図。
【図15】本発明のさらに別の実施形態たるリッド部材
の製造工程例を示す模式的な断面図。
【図16】本発明のさらに別の実施形態たるリッド部材
の製造工程例を示す模式的な断面図。
【図17】本発明のさらに別の実施形態たるリッド部材
の製造工程例を示す模式的な断面図。
【図18】リッドを有する半導体装置であって配線基板
にフリップチップ接続された半導体チップを有する従来
の半導体装置を示す正面断面図。
【符号の説明】
1、1b…リッド 2、2a、2b…金属突起 2c…
スタッドバンプ 3…半導体チップ 4…充填樹脂 5
…配線基板 6…接着樹脂 7、7a、7b…外部接続
端子 8…バンプ 9…接続部 10…低融点金属 1
1、11a…接続用金属層 12、12a…低融点金属
21…接着樹脂 22…接続用金属部 41…Ti層 42…Ni層 43…Au層 101、
201…金属板材 101a、101b…表面処理層
101c…保護膜 102、202、212…レジスト
103、203…バンプを形成すべき部位 103a
…バンプ形成開口 104、210、210a…Ni層
105、211、211a…Au層 106…バンプ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップと、 前記半導体チップの裏面の側に設けられたリッドとを有
    し、 前記半導体チップに対向する前記リッドの面には金属突
    起が存在し、前記金属突起の先端が前記半導体チップの
    裏面に近接するように、前記リッドが前記半導体チップ
    に固定されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記金属突起は、前記リッドと一体に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記金属突起は、前記リッドの面に接続
    して形成されたバンプであることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体チップと前記リッドとの間に
    挟まれる接着樹脂をさらに有することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体チップの裏面上の少なくとも
    一部に層状に設けられた接続用金属層と、 前記リッドの前記金属突起の先端と前記接続用金属層と
    を接続する低融点金属とをさらに有することを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体チップの裏面上の少なくとも
    一部に層状に設けられた接続用金属層をさらに有し、 前記金属突起であるバンプが低融点であることにより前
    記接続用金属層に接続され前記リッドが前記半導体チッ
    プに固定されることを特徴とする請求項3記載の半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体チップの裏面上の少なくとも
    一部に層状に設けられた接続用金属層と、 前記接続用金属層上に着設された低融点金属をさらに有
    し、 前記金属突起であるバンプが、前記低融点金属と合成組
    成物を形成することにより前記接続用金属層に接続され
    前記リッドが前記半導体チップに固定されることを特徴
    とする請求項3記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体チップの裏面上の少なくとも
    一部に層状に設けられた接続用金属層は、前記半導体チ
    ップの裏面上に形成されたTi層と、前記Ti層上に形
    成されたNi層と、前記Ni層上に形成されたAu層と
    を有することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか
    1項記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 フリップチップ方式で前記半導体チップ
    の機能面が接続された配線基板をさらに有することを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記リッドは、前記半導体チップの裏
    面の側に対向する第1の部位と、前記第1の部位の端部
    から前記配線基板に向かって切り立つ第2の部位とを有
    し、前記第2の部位と前記配線基板との間にこれらを接
    着する接着樹脂をさらに有することを特徴とする請求項
    9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体チップの機能面から裏面に
    貫通して設けられた接続用金属部と、 前記リッドの前記金属突起の先端と前記接続用金属部と
    を接続する低融点金属と をさらに有することを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体チップの機能面から裏面に
    貫通して設けられた接続用金属部をさらに有し、 前記金属突起であるバンプが低融点であることにより前
    記接続用金属部に接続され前記リッドが前記半導体チッ
    プに固定されることを特徴とする請求項3記載の半導体
    装置。
  13. 【請求項13】 前記半導体チップの機能面から裏面に
    貫通して設けられた接続用金属部と、 前記接続用金属部上に着設された低融点金属とをさらに
    有し、 前記金属突起であるバンプが、前記低融点金属と合成組
    成物を形成することにより前記接続用金属部に接続され
    前記リッドが前記半導体チップに固定されることを特徴
    とする請求項3記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 半導体チップの裏面の側にリッドを有
    する半導体装置の製造方法において、 前記半導体チップに対向させるべき前記リッドの面に金
    属突起を形成する工程と、 前記形成された金属突起の先端が前記半導体チップの裏
    面に近接するように、前記リッドを前記半導体チップに
    配置する工程と、 前記配置されたリッドと半導体チップとをその配置位置
    で固定する工程とを有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 金属板と、 前記金属板上に離散的に複数形成され、耐酸化性を有す
    る金属膜とを有することを特徴とするリッド部材。
  16. 【請求項16】 金属板と、 前記金属板上に形成され、複数の開口部を有しかつこの
    開口部以外の前記金属板の面を大気から遮断する保護膜
    と、 前記保護膜の前記開口部の前記金属板上に形成され、耐
    酸化性を有する金属膜とを有することを特徴とするリッ
    ド部材。
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