JP2002261039A - ランプ、及び熱処理装置 - Google Patents

ランプ、及び熱処理装置

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JP2002261039A JP2001059296A JP2001059296A JP2002261039A JP 2002261039 A JP2002261039 A JP 2002261039A JP 2001059296 A JP2001059296 A JP 2001059296A JP 2001059296 A JP2001059296 A JP 2001059296A JP 2002261039 A JP2002261039 A JP 2002261039A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、リフレクタを有せずとも指向性
に優れるランプ及び熱処理装置を提供する。 【解決手段】 本発明の一側面としてのランプは、被処
理体を加熱する熱源としての複数のランプを有する熱処
理装置であって、前記ランプは、電力を供給される電極
部と、前記電極部に接続される一対の第1のフィラメン
トと、当該第1のフィラメントより細い径を有し、前記
一対の第1のフィラメントに接続される第2のフィラメ
ントから構成されるフィラメントとを有し、前記第2の
フィラメントは前記被処理体に対して面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶基板、ガラ
ス基板などの被処理体を加熱処理する熱処理装置に関す
る。本発明は、例えば、メモリやICなどの半導体装置
の製造に適した急速熱処理(RTP:Rapid Th
ermal Processing)装置に好適であ
る。ここで、RTPは、急速熱アニーリング(RT
A)、急速クリーニング(RTC)、急速熱化学気相成
長(RTCVD)、急速熱酸化(RTO)、及び急速熱
窒化(RTN)などを含む技術である。
【0003】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路を製造するため
には、半導体ウェハ等のシリコン基板に対して成膜処
理、アニール処理、酸化拡散処理、スパッタ処理、エッ
チング処理、窒化処理等の各種の熱処理が複数回に亘っ
て繰り返される。
【0004】半導体製造処理の歩留まりと品質を向上さ
せるため等の目的から急速に被処理体の温度を上昇及び
下降させるRTP技術が注目されている。従来のRTP
装置は、典型的に、被処理体(例えば、半導体ウェハ、
フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、光
ディスク用基板)を載置するサポートリング(ガードリ
ングその他の名称で呼ばれる場合もある。)と、これら
を収納する枚葉式チャンバ(処理室)と、処理室に配置
されたウインドウと、ウインドウの外部上部又は上下部
に配置された加熱用ランプ(例えば、ハロゲンランプ)
と、ランプの被処理体とは反対側に配置されたリフレク
タ(反射板)とを有している。
【0005】リフレクタは、例えば、アルミニウム製
で、その反射部には、典型的に、金メッキが施されてい
る。リフレクタには、リフレクタのランプによる温度破
損(例えば、高温による金メッキ剥離)と冷却時にリフ
レクタが冷却を妨げないようにするための冷却機構(冷
却管など)が設けられている。RTP技術で要求される
急速昇温は、ランプのパワー密度とランプから被処理体
への光照射の指向性に依存する。
【0006】ウインドウは石英より形成(以下、石英ウ
インドウ)され、板状に構成されたり、被処理体を内部
に収納可能な管状に構成されたりする。処理室が真空ポ
ンプにより排気されて内部が減圧環境に維持される場合
には、石英ウインドウは数10mm(例えば、30乃至
40mm)の肉厚を有して減圧と大気との差圧を維持す
る。石英ウインドウは、温度が上昇することで発生する
各温度差による熱応力を防ぐために、肉薄で耐圧可能な
湾曲状に加工される場合もある。
【0007】ハロゲンランプは、被処理体を均一に加熱
するために複数個配列され、リフレクタによって、ハロ
ゲンランプからの赤外線を一様に被処理体に向かって放
射する。ハロゲンランプ及びリフレクタは一のランプハ
ウスとして一体的に構成される。処理室は、典型的に、
その側壁において被処理体を導出入するゲートバルブに
接続され、また、その側壁において熱処理に使用される
処理ガスを導入するガス供給ノズルと接続される。
【0008】被処理体の温度は処理の品質(例えば、成
膜処理における膜厚など)に影響を与えるために正確に
把握される必要があり、高速昇温及び高速冷却を達成す
るために被処理体の温度を測定する温度測定装置が処理
室に設けられる。温度測定装置は熱電対によって構成さ
れてもよいが、被処理体と接触させねばいけないことか
ら被処理体が熱電対を構成する金属によって汚染される
おそれがある。そこで、被処理体の裏面から放射される
赤外線強度を検出し、その放射強度を以下の数式1に示
す式に則って被処理体の放射率εを求めて温度換算する
ことによって被処理体の温度を算出するパイロメータが
温度測定装置として従来から提案されている。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、EBB(T)は温度Tの黒体からの
放射強度、Em(T)は温度Tの被処理体から測定され
た放射強度、εは被処理体の放射率である。
【0011】動作においては、被処理体はゲートバルブ
から処理室に導入されて、中空のサポートリングにその
周辺が支持される。熱処理時には、ガス供給ノズルよ
り、窒素ガスや酸素ガス等の処理ガスが導入される。一
方、ハロゲンランプから照射される赤外線は被処理体に
吸収されて被処理体の温度は上昇する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年のRTPは被処理
体の高品質処理とスループットの向上から急速昇温の要
請がますます高まっている。例えば、温度上昇を現在の
90℃/secから250℃/secにするなどであ
る。急速昇温は、ランプのパワー密度とランプから被処
理体への光照射の指向性に依存する。従来のランプのよ
うに電極部3を一つのみ有するシングルエンドランプ2
の場合、図11に示すように、ランプ2の光源(図中、
コイル4)は被処理体に対し垂直に形成されていた。こ
こで、図11は、従来のランプ形状を示す概略断面図で
ある。コイル4は当該コイル4の軸心に対して垂直方向
に光を射出するため、ランプ2のみでは指向性を制御す
ることは不可能である。従来ではランプ2の周囲に当該
ランプ2を覆う円筒形状のリフレクタ5又は反射膜を設
け、かかるリフレクタ5又は反射膜によりランプ2の指
向性を得ていた。しかし、リフレクタ5及び反射膜は光
を100%反射することが不可能であって、光はある程
度吸収又は拡散されてしまいランプ光のエネルギーの減
少させるという問題を有していた。かかる反射はリフレ
クタ5及び反射膜面おいて複数回繰り返されるため、被
処理体に照射された光のパワー密度は射出時の半分以下
となることさえある。一方、ランプ2への投入電力を上
げて被処理体へ到達するパワー密度を上昇させる方法も
考えられるが、かかる方法は消費電力を上昇させ、経済
的に好ましくないという理由を有する。よって、従来で
はランプ光のエネルギーが減少するも、ランプ2の指向
性を得るためにリフレクタ5又は反射膜を使用すること
は妨げられなかった。
【0013】そこで、このような課題を解決する新規か
つ有用なランプ及び熱処理装置を提供することを本発明
の概括的目的とする。
【0014】より特定的には、リフレクタを有せずとも
指向性に優れるランプ及び熱処理装置を提供することを
本発明の例示的目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
の一側面としてのランプは、被処理体を加熱する熱源と
しての複数のランプを有する熱処理装置であって、前記
ランプは、電力を供給される電極部と、前記電極部に接
続される一対の第1のフィラメントと、当該第1のフィ
ラメントより細い径を有し、前記一対の第1のフィラメ
ントに接続される第2のフィラメントから構成されるフ
ィラメントとを有し、前記第2のフィラメントは前記被
処理体に対して面を形成する。かかるランプは第1のフ
ィラメントが電極部から電圧を印加された場合、単長さ
当たりの発熱量は第2のフィラメントの方が大きい。よ
って、第2のフィラメントは第1のフィラメントより先
に発光する。また、第1のフィラメントと第2のフィラ
メントの単位長さあたりの発熱量は異なるので、第2の
フィラメントのみが発光可能となる。従って、かかる構
成は第1のフィラメント及び第2のフィラメントが同一
の太さより構成されるフィラメントより少ない消費電力
で第2のフィラメントのみを発光させることが出来る。
更に、第2のフィラメントを面とすることで、第2のフ
ィラメントは大きな面積を有する光源となり得る。ラン
プの発光時、当該ランプを射出面より見たとき、従来の
ランプよりランプは面光源とみなすことできる。また、
少なくとも面の被処理体Wと対面する側から射出される
光は被処理体Wに直接的に照射される。また、複数のコ
イルが存在することで一のコイルより射出される光が隣
接するコイルより射出された光と重複しエネルギーが増
大するとともに、面より射出される光はかかる状態のま
までも十分な指向性を得る。よって、従来使用されてき
た指向性を得るためのリフレクタ等の反射手段は必要と
されない。かかる面は第2のフィラメントを複数のコイ
ルを並列又は直列に形成することで可能となる。また、
かかるランプは被処理体と対抗する方向に射出する光を
遮蔽する遮蔽部を有してもよい。かかる遮蔽部は被処理
体と対抗する方向に射出された光を遮蔽するとともに、
かかる光をフィラメントの発光エネルギーに寄与する。
また、かかる面において、被処理体と対面する側の面を
第1の領域、遮蔽部と対面する側の面を第2の領域とし
た場合、ランプは面138において第1の領域のほうが
第2の領域よりも仕事関数が低くなるように構成しても
よい。即ち、ランプは第1の領域が第2の領域より発光
し易く構成されている。従って、フィラメントに電極部
より電圧が印加された場合、仕事関数の低いトリウムを
被膜された第1の領域だけが発光する。よって、かかる
ランプにおいて、投入エネルギーは第1の領域の発光に
のみ還元されることとなる。かかるランプは投入エネル
ギーの100%を第1の領域のみから発光エネルギーと
して使用可能となる。よって、高いエネルギーを有する
光を被処理体Wに照射することが可能となる。
【0016】また、本発明の別の側面としての熱処理装
置は、被処理体を加熱する熱源としての複数のランプを
有する熱処理装置であって、前記ランプは、電力を供給
される電極部と、前記電極部に接続される一対の第1の
フィラメントと、当該第1のフィラメントより細い径を
有し、前記一対の第1のフィラメントに接続される第2
のフィラメントから構成されるフィラメントとを有し、
前記第2のフィラメントは前記被処理体に対して面を形
成する。かかる熱処理装置は上述のランプを有する熱処
理装置であって、かかるランプと同様の作用を奏する。
【0017】本発明の他の目的及び更なる特徴は以下添
付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明
らかにされるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の例示的な熱処理装置100について説明する。な
お、各図において同一の参照符号は同一部材を表してい
る。また、同一の参照番号に大文字のアルファベットを
付したものはアルファベットのない参照番号の変形例で
あり、特に断らない限り、アルファベットのない参照番
号は大文字のアルファベットを付した参照番号を総括す
るものとする。ここで、図1は、本発明の例示的一態様
としての熱処理装置100の概略断面図である。図1に
示すように、熱処理装置100は、処理室(プロセスチ
ャンバー)110と、ウインドウ120と、加熱部14
0と、サポートリング150と、ベアリング160と、
永久磁石170と、ガス導入部180と、排気部190
と、放射温度計200と、制御部300とを有する。な
お、図1において、加熱部140の後述するランプ13
0は省略されている。
【0019】処理室110は、例えば、ステンレススチ
ールやアルミニウム等により成形され、ウインドウ12
0と接続している。処理室110は、その円筒形の側壁
112とウインドウ120とにより被処理体Wに熱処理
を施すための処理空間を画定している。処理空間には、
半導体ウェハなどの被処理体Wを載置するサポートリン
グ150と、サポートリング150に接続された支持部
152が配置されている。これらの部材は被処理体Wの
回転機構において説明する。また、側壁112には、ガ
ス導入部180及び排気部190が接続されている。処
理空間は排気部190によって所定の減圧環境に維持さ
れる。被処理体Wを導入及び導出するためのゲートバル
ブは図1においては省略されている。
【0020】処理室110の底部114は冷却管116
a及び116b(以下、単に「116」という。)に接
続されており冷却プレートとして機能する。必要があれ
ば、冷却プレート114は温度制御機能を有してもよ
い。温度制御機構は、例えば、制御部300と、温度セ
ンサと、ヒータとを有し、水道などの水源から冷却水を
供給される。冷却水の代わりに他の種類の冷媒(アルコ
ール、ガルデン、フロン等)を使用してもよい。温度セ
ンサは、PTCサーミスタ、赤外線センサ、熱電対など
周知のセンサを使用することができる。ヒータは、例え
ば、冷却管116の周りに巻かれたヒータ線などとして
から構成される。ヒータ線に流れる電流の大きさを制御
することによって冷却管116を流れる水温を調節する
ことができる。
【0021】ウインドウ120は処理室110に気密的
に取り付けられるとともに、後述するランプ130と被
処理体Wの間に配置される。ウインドウ120はランプ
130からの熱放射光を透過しかかる熱放射光を被処理
体Wに照射可能にすると共に、処理室110内の減圧環
境と大気との差圧を維持する。ウインドウ120は、半
径約400mm、厚さ約30乃至40mmの円筒形石英
プレートである。
【0022】なお、本実施例においてウインドウ120
は石英より形成されたプレートを使用するが、例示的に
プレートを透光性セラミックスより形成しても良い。透
光性セラミックスは最大曲げ応力が石英と比較して大き
く、例えばAl23の最大曲げ応力σMAXは500MP
aであり石英の最大曲げ応力σMAXの68MPaより大
きい。よって、ウインドウ120のプレートを透光性セ
ラミックスより形成することで、ウインドウ120の薄
型化を可能とする。これにより、後述するランプ130
からの被処理体Wへの照射効率を従来よりも向上するこ
とができるので高速昇温を低消費電力で達成することが
できる。また、透光性セラミックスのかかる長所は、ウ
インドウ120は従来のように処理室110から離れる
方向に湾曲するドーム型に形成される必要がなく、平面
形状に形成することを容易に可能とする。よって、ドー
ム型に形成される石英ウインドウは被処理体Wをランプ
から離間する距離を大きくするのでランプの指向性を悪
化させ好ましくなかったが、ウインドウ120を透光性
セラミックスより形成することでかかる問題を解決する
ことも可能である。
【0023】また、ウインドウ120は、ウインドウ1
20の直下(図1におてい、処理空間を形成する面)に
断面矩形のアルミニウム又はステンレススチール(SU
S)製の補強材(又は柱)を有してもよい。補強材は、
例えば直線的に、複数形成されている。但し、補強材が
直線的に形成されている場合、ランプ130は、補強材
がランプ130の熱放射光を遮蔽することを妨げる為、
直線的に配列されることが好ましく、補強材はランプの
真下を避けるように配置される。かかる補強材は、内部
に冷却管(水冷管)を収納する構成でもよく、ウインド
ウ120の強度を更に高めることができる。
【0024】補強材は熱伝導率がよく、また、処理室と
同様の材質で形成される。これにより、補強材が被処理
体Wに対する汚染源にはならない。補強材によりウイン
ドウ120のプレートの薄型化を可能にする。また、補
強材の断面形状も矩形に限定されず波形等任意の形状を
有することができる。また、補強材に冷却管を収納する
構成の場合、冷却管は補強材とプレートの両方を冷却す
る機能を有する。冷却管はプレートを冷却し、ランプ光
による熱変形を防止する効果を有する。また、補強材が
アルミニウム製であれば200乃至700℃で溶けたり
変形したりするので適当な温度制御が必要だからであ
る。冷却管による温度制御は冷却管116と同様でもよ
いし、当業界で既知のいかなる方法をも適用することが
できる。
【0025】以下、図2乃至図7を参照して、本発明の
加熱部140を説明する。ここで、図2は、図1に示す
加熱部140の概略底面図であり、図3は、図2に示す
加熱部140の一部を示す拡大断面図である。図4は、
図1に示すランプ130の概略断面図である。図5は図
4に示すランプ130の概略底面図である。図6は、図
4に示すランプ130の面138及びその近傍を示す拡
大図である。図7は、図4に示すランプ130のフィラ
メント137のコイルの回路構成を示すブロック図であ
る。加熱部140はランプ130と、ランプハウスとし
てのランプ保持部145とを有し、被処理体Wを加熱す
る熱源として機能する。
【0026】ランプ130は、本実施例ではシングルエ
ンド型であるが、電熱線ヒータ等その他のエネルギー源
を使用してもよい。ここで、シングルエンド型とは、図
3に示すように、一の電極部132を有する種類のラン
プをいう。ランプ130は被処理体Wを加熱する機能を
有し、本実施例ではハロゲンランプであるが、本発明の
ランプ130をこれに限定するものではない。また、ラ
ンプ130の出力はランプドライバ310によって決定
されるが、ランプドライバ310は後述するように制御
部300により制御され、それに応じた電力をランプ1
30に供給する。
【0027】典型的に、ランプ130は一の電極部13
2と、電極部132に接続される発光部134と、電極
部132に接続し光源を形成するフィラメント137
と、遮蔽部139とを有する。なお、本実施例のように
発光部134の形状は円筒形状に形成されるのみなら
ず、任意の形状を有することができる。
【0028】電極部132は一対の電極133を有し、
ランプ保持部145を介しランプドライバ310と電気
的に接続する部分であって、フィラメント137ととも
電気的に接続される。電極部132へ供給される電力は
ランプドライバ310によって決定され、ランプドライ
バ310は制御部300によって制御される。電極部1
32とランプドライバ310との間は後述する封止部1
43cによって接続されている。
【0029】発光部134は電極部132に接続し、円
筒形状に形成される。発光部134は気密的に形成さ
れ、かかる内部には窒素又はアルゴン又はハロゲン気体
が封入される。発光部134は円筒形の側面134a
と、被処理体Wと対面しランプ光が射出される射出面1
34bより構成される。なお、射出面134bは基本的
に平面であって、かかる射出面134bと被処理体Wが
平行するようにランプ130は配置されている。発光部
134は後述するフィラメント137と遮蔽部139を
格納している。
【0030】図4乃至図7を参照するに、フィラメント
137は電極部132の一の電極133に接続され、発
光部134の下部でコイルを形成し、再び電極部132
のもう一方の電極133に接続される。フィラメント1
37はカソードであって、電気的に加熱され熱電子放
出、即ち発光する。本実施例において、フィラメント1
37は細線状のタングステンより形成される。但し、か
かる部材は例示的であり、本発明のランプ130のフィ
ラメント137をこれに限定するものではない。
【0031】以下、本発明のランプ130が有するフィ
ラメント137の説明するため、フィラメント137
は、電極132からコイルまでの領域を形成するフィラ
メント137を第1のフィラメント137a、コイルの
領域を形成するフィラメント137を第2のフィラメン
ト137bと定義する。なお、特に断らない限り、フィ
ラメント137は第1のフィラメント137a及び第2
のフィラメント137bを総括するものとする。第1の
フィラメント137aは細線形状を有し、ほぼ直線的に
電極部132の電極133から第2のフィラメント13
8とを接続する。
【0032】一方、第2のフィラメント137bは細線
形状を有しコイルを形成する。なお、第2のフィラメン
ト137bが形成するコイルの巻線はシングルコイル、
ダブルコイル等の任意の形状を選択可能であり、本発明
は巻線方法において限定を有するものではない。本実施
例において、第2のフィラメント137bは第1のフィ
ラメント137aより細い線を使用することを特徴とし
ている。更に、本実施例では、図5及び図7に良く示さ
れるように、第2のフィラメント137bは複数の並列
に接続されるコイルを形成している。但し、コイルの接
続形態は並列に接続されることに限定されず、図8に示
すように、複数のコイルを直列に接続しても良い。ここ
で、図8は、図4に示すランプ130のフィラメント1
37のコイル部分の別の接続構成を示す概略図である。
【0033】かかる複数のコイルは射出面134bに対
して平行な面138を形成し、ランプ130を被処理体
W側から見たとき、かかる面138が円又は多角形とな
るように構成される。かかる面138はランプ130の
発光部134の射出面134bとほぼ同一な大きさを有
することが好ましいが、後述するようにランプ130の
発光時、射出面134bを面光源と見なせるに足りるも
のである。
【0034】上述したように、第2のフィラメント13
7bを第1のフィラメン137aより細く形成すること
で、第2のフィラメント137bは第1のフィラメント
137aより単位長さ当たりの抵抗値が大きな値を示
す。また、第2のフィラメント137bがコイルを形成
することで、同様に、第2のフィラメント137bは第
1のフィラメント137aより抵抗値が大きな値を示
す。フィラメント137が電極部132から電圧を印加
された場合、単長さ当たりの発熱量は第2のフィラメン
ト137bの方が大きい。よって、第2のフィラメント
137bは第1のフィラメント137aより先に発光す
る。また、第1のフィラメント137aと第2のフィラ
メント137bの単位長さあたりの発熱量は明確に異な
るものであって、第2のフィラメントのみが発光可能と
なる。従って、かかる構成は第1のフィラメント137
a及び第2のフィラメント137bが同一の太さより構
成されるフィラメントより少ない消費電力で第2のフィ
ラメント137bのみを発光させることが出来る。
【0035】更に、第2のフィラメント137bを複数
のコイルより構成される面138とすることで、第2の
フィラメント137bは大きな面積を有する光源となり
得る。ランプ130の発光時、当該ランプ130を射出
面134bより見たとき、従来のランプよりランプ13
0は面光源とみなすことできる。また、かかるランプ1
30を有する加熱部140も、同様に、従来のランプを
使用したときよりも面光源と見なすことが可能となる。
よって、かかるフィラメント137を有するランプ13
0、及び当該ランプ130を有する熱処理装置100の
加熱部140は従来のランプを使用するよりも照射エネ
ルギーを増大させることが出来る。
【0036】更に、上述したように、第2のフィラメン
ト137bの複数のコイルが被処理体Wに対して平行と
なるような面138を形成している。よって、一のコイ
ルも同様に、被処理体Wに対して当該コイルの軸心が被
処理体Wと平行するように配置されることとなる。コイ
ルから発せられた光はコイルの法線方向(コイルの軸心
方向と直交する方向)に照射される。従って、少なくと
も面138の被処理体Wと対面する側から射出される光
は被処理体Wに直接的に照射される。また、複数のコイ
ルが存在することで一のコイルより射出される光が隣接
するコイルより射出された光と重複しエネルギーが増大
するとともに、面138より射出される光は十分な指向
性を得る。よって、フィラメント137を有するランプ
130を使用する場合、従来使用されてきた指向性を得
るためのリフレクタ等の反射手段は必要とされない。ラ
ンプ130は課題とされたようなリフレクタでの多重反
射が存在せず、反射損失が0である。よって、かかるラ
ンプ130のランプ光は高エネルギーのまま被処理体W
に照射される。なお、上述したランプ130の指向性は
面138を介し被処理体Wと対向する面においても起き
る現象であるが、かかる光に関しては後述する遮蔽部1
39によって遮蔽される。
【0037】なお、図9を参照するに、面138は発光
部134の射出面134bより遠ざかる方向に凸となる
ような湾曲形状を有しても良い。ここで、図9は、図3
に示すランプ130の面138及びその近傍を示す概略
断面図である。かかる形状は面138より射出される光
を中央に集光する作用を有する。従って、ランプ130
の指向性が更に改善されたランプ130を提供すること
ができる。
【0038】遮蔽部139は第2のフィラメント137
bが形成する面と略同一形状を有する平板であって、当
該第2フィラメント137bを介し発光部134の射出
面134bと対向する側に設けられる。遮蔽部139は
面138から数mm、例えば3乃至5mm程度、離間し
面138と重なるように配置される。なお、遮蔽部13
9をかかる位置に配置するための方法はいかなる手段を
適用しても良い。遮蔽部139は、例えば、電極部13
2と非電気的に接続される棒状部材に固着され、当該棒
状部材によってその位置を固定されても良い。
【0039】遮蔽部139は第2のフィラメント137
bから上述した射出面134bと対向する方向に射出さ
れた光を遮蔽する機能を有する。かかる遮蔽機能によ
り、ランプ130は以下に記すような作用及び効果を有
する。遮蔽部139は第2のフィラメント137bより
射出された光を遮蔽することで、遮蔽部139がランプ
光により加熱される。これにより、遮蔽部139は遮蔽
部139自体が熱放射作用を有することとなる。かかる
作用により、遮蔽部139より射出される熱放射光は第
2のフィラメント137bを更に加熱する。従って、か
かる熱が第2のフィラメント137bの発光エネルギー
の要因となり得る。即ち、面138を介し発光部134
の射出面134aと対抗する方向に射出される光は、再
び第2のフィラメント137bの発光エネルギーとな
る。よって、遮蔽部139を設けることで、第2のフィ
ラメント137bより射出される熱放射光を効率的に活
用することが可能となる。なお、本実施例の遮蔽部13
9はフィラメント137と同じタングステンより形成さ
れる。但し、上述の作用を奏する部材であるならば、遮
蔽部139はいかなる部材も適用可能である。
【0040】以上説明したように、ランプ130のフィ
ラメント137の形状、特に第2のフィラメント137
bを第1のフィラメント137aより細く、かつ、複数
のコイルによって面138を形成することによって上述
の作用を奏し、以下のような効果を有する。本発明のラ
ンプ130で熱処理を行った場合、被処理体Wへの照射
効率を従来よりも向上することができるので高速昇温を
低消費電力で達成することが出来る。被処理体Wの高速
昇温を従来と比較しても効果的に行うことが可能であ
る。また、同様に、ランプ130は被処理体Wを従来と
比較しても均一に加熱することが可能となる。即ち、か
かるランプ130を使用した熱処理を施すことは、高品
質な処理を施した被処理体を提供することが可能とな
る。また、リフレクタ等の指向性を得るための反射手段
を加熱部140が必要としないため、熱処理装置100
は部品点数を減少することが可能である。
【0041】以下、図10を参照して、本実施例のラン
プ130の変形例としてのランプ130Aを説明する。
ここで、図10は、図4に示すランプ130の変形例で
あるランプ130Aの面138及びその近傍を示す拡大
断面である。ランプ130Aの構成は上記のランプ13
0と基本的に同一であるが、面138においてランプ1
30と異なる。図10に示す点線(面138の中央を表
示)を境に射出面134bと対面する側の面138を第
1の領域138a、遮蔽部139と対面する側の面13
8を第2の領域138bとした場合、ランプ130Aは
面138において第1の領域138aのほうが第2の領
域138bよりも仕事関数が低くなるように構成されて
いる。ここで、仕事関数とは固体中の電子を当該固体内
から表面を通して真空中に取り出すための最小のエネル
ギーのことである。即ち、本実施例のランプ130Aは
第1の領域138aが第2の領域138bより発光し易
く構成されている。
【0042】より詳細には、フィラメント137がタン
グステンから形成される細線である場合、第1の領域1
38aにトリウムを被膜させることで、かかる構成は可
能となる。ここで、タングステンの仕事関数は4.52
eVであり、トリウムの仕事関数は2.6eVである。
従って、フィラメント137に電極部132より電圧が
印加された場合、仕事関数の低いトリウムを被膜された
第1の領域138aだけが発光する。よって、ランプ1
30Aにおいて、投入エネルギーは第1の領域138a
の発光にのみ還元されることとなる。ランプ130は遮
蔽部139によって還元されるものの遮蔽部139側よ
り射出される光を含むため、投入エネルギーの100%
を第1の領域138aより射出することは不可能であっ
た。しかし、ランプ130Aは投入エネルギーの100
%を第1の領域138aのみから発光エネルギーとして
使用可能となる。よって、ランプ130と比較しても高
いエネルギーを有する光を被処理体Wに照射することが
可能となる。この結果、本発明のランプ130Aで熱処
理を行った場合、被処理体Wへの照射効率を従来よりも
向上することができるので高速昇温を低消費電力で達成
することが出来る。また、同様に、高品質な処理を施し
た被処理体を提供することが可能となる。
【0043】本実施例では第1の領域138aにトリウ
ムを被膜したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、バリウム(Ba)、ストロンチウム(S
r)、カルシウム(Ca)等の酸化膜を第1の領域に被
膜させてもよい。ここで、酸化バリウム(BaO)、酸
化ストロンチウム(SrO)、酸化カルシウム(Ca
O)の仕事関数は1.6eV、1.25eV、1.6e
Vである。かかる酸化膜はタングステンの仕事関数より
低く、トリウムを同様の作用及び効果を奏するものであ
る。また、かかる酸化膜を塗布する場合、フィラメント
137は、例えばプラチナ、コネル合金、ニッケル等よ
り形成されてもよい。即ち、本発明のランプ130Aは
上記の構成に限定されず、フィラメント137の面13
8の第1の領域138aの仕事関数が第2の領域138
bの仕事関数より低く構成されていればよい。従って、
本発明のランプ130Aはこれらの部材に限定されずい
かなる構成をも適用可能であることが容易に明らかであ
ろう。
【0044】図2及び図3を参照するに、ランプ保持部
145は略直方体形状を有し、各ランプ130を収納す
る複数の円筒状の溝146と、隔壁147とを有してい
る。
【0045】溝146は、ランプ130の電極部132
を収納する部分146aと発光部134を収納する部分
146bからなる。部分146a、電極部132と図1
には図示されて図5には図示されないランプドライバ3
10とを接続すると共に、両者の間を封止する封止部と
して機能する。部分146bは発光部134より径が大
きい。
【0046】隔壁147は、図2に示すX方向に整列す
る複数の隣接する溝146の間に配置されている。隔壁
147には、図2に示すX方向に整列する一対の冷却管
(水冷管)148a及び148bが内接されている(な
お、冷却管148は冷却管148a及び冷却管148b
を総括するものとする)。より詳細には、冷却管148
aはランプ130の電極部132近傍に対応する場所に
位置し、冷却管148bはランプ130の発光部134
に対応する場所に位置する。
【0047】冷却管148は図示しない温度制御機構に
接続される。温度制御機構は、例えば、制御部300
と、温度センサ又は温度計と、ヒータとを有し、水道な
どの水源から冷却水を供給される。冷却水の代わりに他
の種類の冷媒(アルコール、ガルデン、フロン等)を使
用してもよい。温度センサは、例えば、PTCサーミス
タ、赤外線センサ、熱電対など周知のセンサを使用する
ことができ、温度センサ又は温度計はランプ130の電
極部132、及び発光部134の壁面温度を測定する。
ヒータは、例えば、冷却管148の周りに巻かれたヒー
タ線などとしてから構成される。ヒータ線に流れる電流
の大きさを制御することによって冷却管148を流れる
水温を調節することができる。
【0048】冷却管148aは、電極133がモリブデ
ンから構成される場合は、モリブデンの酸化による電極
部133及び封止部143cの破壊を防止するために電
極部132の温度を350℃以下に維持する。また、冷
却管148bは、発光部134がハロゲンサイクルを維
持するように発光部134の温度を250乃至900℃
に維持する。ここで、ハロゲンサイクルとは、フィラメ
ント137を構成するタングステンが蒸発しハロゲンガ
スと反応し、タングステン−ハロゲン化合物が生成さ
れ、ランプ130内を浮遊する。ランプ130が250
乃至900℃に維持された場合、タングステン−ハロゲ
ン化合物はその状態を維持する。また、対流によって、
タングステン−ハロゲン化合物がフィラメント137付
近に運ばれると、高温のためにタングステンとハロゲン
ガスに分解される。その後、タングステンはフィラメン
ト137に沈殿し、ハロゲンガスは再び同じ反応を繰り
返すことである。なお、ランプ130は、一般に、90
0℃を超えると失透(発光部134が白くなる現象)が
発生し、250℃を下回ると黒化(タングステン−ハロ
ゲン化合物がランプ130の内壁に付着し黒くなる現
象)が発生する。
【0049】本実施例では、冷却管148aをハロゲン
サイクルの範囲温度及びモリブデンの酸化防止の共通温
度、好ましくは250乃至350℃、冷却管148bを
ハロゲンサイクルの範囲温度、好ましくは800乃至9
00℃に維持する。ここで、発光部134の冷却温度は
250乃至900℃の範囲で可能であるが、冷却効率を
考えた上で冷却温度をハロゲンサイクルの上限に設定し
たほうが少ない電力で冷却可能となるからである。冷却
管148aはハロゲンサイクル並びにモリブデンの酸化
防止のための共通温度であり、また冷却管148bによ
り発光部134はハロゲンサイクル温度内に維持され
る。また、冷却管148a及び148bによりランプ1
30には温度勾配が生じ、かかる温度勾配(250乃至
950℃)はランプ130全体をハロゲンサイクル温度
内に維持する。即ち、発光部134と封止部143cが
近いと発光部134の温度(800乃至950℃)が封
止部143cの温度(250乃至350℃)に影響する
恐れがあるが、本実施例ではランプ130に所定の長さ
を設けることでそれを防止している。
【0050】本実施例では、ランプ130は失透及び黒
化の発生を抑えることができる。また、電極133のモ
リブデンの酸化により電極部132及び封止部が破損す
ることを防止する。従って、かかる冷却管148はラン
プ130の寿命を長くするといった長所を有し、経済的
に優れている。
【0051】なお、例示的に、ランプ130の発光部1
34に相当する部分の隔壁148を設けずに、かかる部
分を空間とし発光部134を空冷にするとした冷却方法
も考えられる。なお、封止部143cは上述する冷却管
148aにより冷却するものとする。当該周知の空冷機
構、例えばブロアによって強制的に発光部134を冷却
するような方法を使用しても良い。かかる構成は隔壁1
47を設ける必要がないので、更に、加熱部140にお
けるランプ130の搭載数を増やすことができる。例示
的に、隔壁148に封止部及び発光部134を冷却可能
な共通の冷却管を設けた冷却方法も考えられる。かかる
構成においては、冷却管はモリブデンの酸化防止、並び
にハロゲンサイクル範囲に共通である温度、例えば25
0乃至350℃になるように冷却される。このような構
成であっても、上述した冷却管148と同様な効果を得
ることができる。
【0052】次に、放射温度計200を説明する。放射
温度計200は被処理体Wに関してランプ130と反対
側に設けられている。本発明は放射温度計200がラン
プ130と同一の側に設けられる構造を排除するもので
はないが、ランプ130の光が放射温度計200に入射
することを防止することが好ましい。
【0053】放射温度計200は処理室110の底部1
14に取り付けられている。底部114の処理室110
内部を向く面114aは金メッキなどが施されて反射板
(高反射率面)として機能する。これは、面114aを
黒色などの低反射率面とすると被処理体Wの熱を吸収し
てランプ130の照射出力を不経済にも上げなければな
らなくなるためである。底部114は円筒形状の貫通孔
115を有する。放射温度計200は、図示しない石英
又はサファイア製のロッドと、ケーシングと、チョッパ
(又はセクタ)と、モータと、レンズと、光ファイバと、
放射検出器とを有する。
【0054】本実施例のロッドは石英又はサファイア製
ロッドから構成される。石英やサファイア製は良好な耐
熱性と後述するように良好な光学的特性を有するために
使用されているが、ロッドの材料がこれらに限定されな
いことはいうまでもない。ロッドが良好な耐熱性を有す
るためにロッドを冷却する機構は不要になり、装置10
0の小型化に資する。
【0055】ロッドは、その内部に一旦入射した光を殆
ど外に出さずに、かつ、殆ど減衰することなくケーシン
グに案内することができるので集光効率に優れている。
また、ロッドはチョッパ(の高反射率面)と被処理体W
との間で光の多重反射を可能にする。ロッドを被処理体
Wに近づけることにより被処理体Wの温度を正確に測定
することができる。
【0056】ロッドは、被処理体Wからケーシングを離
間させることを可能にする。このため、ロッドは、ケー
シングを冷却する冷却機構を不要にすると共に装置10
0の小型化に資する。代替的に、ケーシングの冷却機構
が設けられる場合であっても、ロッドは冷却機構の冷却
用電力を最小限することができる。
【0057】本実施例のロッドは、石英又はサファイア
製ロッドと多芯光ファイバから構成されてもよく、この
場合、多芯光ファイバは石英ロッドとチョッパとの間に
配置される。これにより、ロッドの導光路に可撓性を持
たせることができ、放射温度計の配置の自由度を増加さ
せることができる。また、放射温度計200の本体又は
ケーシングを被処理体Wからより離間させることができ
るので被処理体Wからの温度の影響を受けて放射温度計
200の各部が変形する等の弊害を防止してより高い測
定精度を維持することができる。
【0058】ケーシングは貫通孔115の下方に設けら
れてほぼ円筒形状を有する。
【0059】チョッパは、ケーシングの内部において貫
通孔115の下方にその一部が位置するように略水平に
配置されて円盤形状を有する。本実施例において、チョ
ッパは、その表面が4等分されて2つの高反射率面と2
つの低反射率面とを有する。高反射率面及び低反射率面
は交互に配置されて、それぞれ一のスリットを有する。
しかし、チョッパは当該周知のいかなる技術をも適用可
能であり、スリットを備えた半円状高反射率面から構成
されたり、円板を4等分又は6等分にしてスリットを備
えた高反射率面と切り欠き部とを交互に設けることによ
って構成されたり、スリットを高反射率面にのみ設ける
ことによって構成されたりしてもよい。
【0060】チョッパはモータ(のモータ軸に取り付け
られた回転軸)とその中心で接続され、モータにより回
転駆動される。高反射率面は、例えば、アルミニウムや
金メッキにより形成され、低反射率面は、例えば、黒色
塗装によって形成される。高反射率面はそのスリットに
おける測定部とスリット以外の部分における測定部とを
有する。同様に、低反射率面はそのスリットにおける測
定部とスリット以外の部分における測定部とを有する。
【0061】モータによりチョッパが回転すると、ロッ
ドの下には高反射率面と低反射率面とが交互に現れるよ
うになる。高反射率面がロッドの下にあるとロッドを伝
播してきた光の大部分は反射して再びロッド内を伝播し
て被処理体Wの表面に投光される。一方、低反射率面が
ロッドの下にあるとロッドを伝播してきた光の大部分は
吸収されてそこからの反射光はごく微量である。スリッ
トは被処理体Wからの光又は多重反射された光を検出器
に案内する。
【0062】検出器は、図示しない結像レンズ、Siホ
トセル、増幅回路を備え、結像レンズに入射した光を電
圧、即ち、後述の放射強度E1(T)、E2(T)を表す
電気信号に変換して制御部300に送る。制御部300
はCPU及びメモリを備えており、後述する放射強度E
1(T)、E2(T)を基に被処理体Wの放射率蜍yび基
板温度Tを算出する。なお、この演算は放射温度計20
0内の図示しない演算部が行ってもよい。
【0063】より詳細には、スリットを通過した光はレ
ンズにより集光され、光ファイバにより検出器に伝達さ
れる。高反射率面と低反射率面における放射強度(又は
輝度)はそれぞれ以下の数式2及び4で示される。
【0064】
【数2】
【0065】ここで、E1(T)は検出器によって求め
られた温度Tにおける高反射率面の放射強度、Rは高反
射率面の実効反射率、蛯ヘ被処理体Wの放射率、E
BB(T)は温度Tにおける黒体の放射強度である。数式
2は、以下の数式3より導かれる。ここで、被処理体W
における熱放射の透過がないとしている。
【0066】
【数3】
【0067】
【数4】
【0068】ここで、E2(T)は検出器によって求め
られた温度Tにおける低反射率面の測定された放射強度
である。数式4はプランクの式から導かれる。数式2及
び4から、放射率蛯ヘ以下の数式5で表される。
【0069】
【数5】
【0070】一般に、黒体から放射される電磁波の放射
発散度の分光密度はプランクの式で与えられ、放射温度
計200が黒体を計測する場合には計測される特定波長
領域の黒体の温度Tと計測される放射強度EBB(T)と
の関係は放射温度計200の光学系等によって決まる予
め求められている定数A、B、Cを用いて次式で表示す
ることができる。
【0071】
【数6】
【0072】
【数7】
【0073】ここで、C2は、放射の第2定数である。
【0074】検出器又は制御部は、上述の数式5と数式
2又は4によって放射強度EBB(T)を求めることがで
きるのでこれを数式7に代入して温度Tを求めることが
できる。いずれにしろ制御部300は被処理体Wの温度
Tを得ることができる。
【0075】制御部300は内部にCPU及びメモリを
備え、被処理体Wの温度Tを認識してランプドライバ3
10を制御することによってランプ130の出力をフィ
ードバック制御する。また、制御部300は、後述する
ように、モータドライバ320に所定のタイミングで駆
動信号を送って被処理体Wの回転速度を制御する。
【0076】ガス導入部180は、例えば、図示しない
ガス源、流量調節バルブ、マスフローコントローラ、ガ
ス供給ノズル及びこれらを接続するガス供給路を含み、
熱処理に使用されるガスを処理室110に導入する。な
お、本実施例ではガス導入部180は処理室110の側
壁112に設けられて処理室110の側部から導入され
ているが、その位置は限定されず、例えば、シャワーヘ
ッドとして構成されて処理室110の上部から処理ガス
を導入してもよい。
【0077】アニールであればガス源はN2、Arな
ど、酸化処理であればO2、H2、H2O、NO2、窒化処
理であればN2、NH3など、成膜処理であればNH3
SiH2Cl2やSiH4などを使用するが、処理ガスは
これらに限定されないことはいうまでもない。マスフロ
ーコントローラはガスの流量を制御し、例えば、ブリッ
ジ回路、増幅回路、コンパレータ制御回路、流量調節バ
ルブ等を有し、ガスの流れに伴う上流から下流への熱移
動を検出することによって流量測定して流量調節バルブ
を制御する。ガス供給路は、例えば、シームレスパイプ
を使用したり、接続部に食い込み継ぎ手やメタルガスケ
ット継ぎ手を使用したりして供給ガスへの配管からの不
純物の混入が防止している。また、配管内部の汚れや腐
食に起因するダストパーティクルを防止するために配管
は耐食性材料から構成されるか、配管内部がPTFE
(テフロン(登録商標))、PFA、ポリイミド、PB
Iその他の絶縁材料により絶縁加工されたり、電解研磨
処理がなされたり、更には、ダストパーティクル捕捉フ
ィルタを備えたりしている。
【0078】排気部190は、本実施例ではガス導入部
180と略水平に設けられているが、その位置及び数は
限定されない。排気部190には所望の排気ポンプ(タ
ーボ分子ポンプ、スパッターイオンポンプ、ゲッターポ
ンプ、ソープションポンプ、クライオポンプなど)が圧
力調整バルブと共に接続される。なお、本実施例では処
理室110は減圧環境に維持されるが、本発明は減圧環
境を必ずしも必須の構成要素とするものではなく、例え
ば、133Pa乃至大気圧の範囲で適用可能である。排
気部190はヘリウムガスを次の熱処理前までに排気す
る機能も有する。
【0079】以下、被処理体Wの回転機構について図1
を参照して説明する。集積回路の各素子の電気的特性や
製品の歩留まり等を高く維持するためには被処理体Wの
表面全体に亘ってより均一に熱処理が行われることが要
求される。被処理体W上の温度分布が不均一であれば、
例えば、成膜処理における膜厚が不均一になったり、熱
応力によりシリコン結晶中に滑りを発生したりするな
ど、RTP装置100は高品質の熱処理を提供すること
ができない。被処理体W上の不均一な温度分布はランプ
130の不均一な照度分布に起因する場合もあるし、ガ
ス導入部180付近において導入される処理ガスが被処
理体Wの表面から熱を奪うことに起因する場合もある。
回転機構はウェハを回転させて被処理体Wがランプ13
0により均一に加熱されることを可能にする。
【0080】被処理体Wの回転機構は、サポートリング
150と、リング状の永久磁石170と、リング状のS
USなどの磁性体172と、モータドライバ320と、
モータ330とを有する。
【0081】サポートリング150は、耐熱性に優れた
セラミックス、例えば、SiCなどから構成された円形
リング形状を有する。サポートリング150は被処理体
Wの載置台として機能し、中空円部において断面L字状
に周方向に沿ってリング状の切り欠きを有する。かかる
切り欠き半径は被処理体Wの半径よりも小さく設計され
ているのでサポートリング150は切り欠きにおいて被
処理体W(の裏面周縁部)を保持することができる。必
要があれば、サポートリング150は被処理体Wを固定
する静電チャックやクランプ機構などを有してもよい。
サポートリング150は、被処理体Wの端部からの放熱
による均熱の悪化を防止する。
【0082】サポートリング150は、その端部におい
て支持部152に接続されている。必要があれば、サポ
ートリング150と支持部152との間には石英ガラス
などの断熱部材が挿入されて、後述する磁性体172な
どを熱的に保護する。本実施例の支持部152は中空円
筒形状の不透明な石英リング部材として構成されてい
る。ベアリング160は支持部152及び処理室110
の内壁112に固定されており、処理室110内の減圧
環境を維持したまま支持部152の回転を可能にする。
支持部152の先端には磁性体172が設けられてい
る。
【0083】同心円的に配置されたリング状の永久磁石
170と磁性体172は磁気結合されており、永久磁石
170はモータ330により回転駆動される。モータ3
30はモータドライバ320により駆動され、モータド
ライバ320は制御部300によって制御される。
【0084】この結果、永久磁石170が回転すると磁
気結合された磁性体172が支持部152と共に回転
し、サポートリング150と被処理体Wが回転する。回
転速度は、本実施例では例示的に90RPMであるが、
実際には、被処理体Wに均一な温度分布をもたらすよう
に、かつ、処理室110内でのガスの乱流や被処理体W
周辺の風切り効果をもたらさないように、被処理体Wの
材質や大きさ、処理ガスの種類や温度などに応じて決定
されることになるであろう。磁石170と磁性体172
は磁気結合されていれば逆でもよいし両方とも磁石でも
よい。
【0085】次に、RTP装置100の動作について説
明する。図示しないクラスターツールなどの搬送アーム
が被処理体Wを図示しないゲートバルブを介して処理室
110に搬入する。被処理体Wを支持した搬送アームが
サポートリング150の上部に到着すると、図示しない
リフタピン昇降系がサポートリング150から(例え
ば、3本の)図示しないリフタピンを突出させて被処理
体Wを支持する。この結果、被処理体Wの支持は、搬送
アームからリフタピンに移行するので、搬送アームはゲ
ートバルブより帰還させる。その後、ゲートバルブは閉
口される。搬送アームはその後図示しないホームポジシ
ョンに移動してもよい。
【0086】一方、リフタピン昇降系は、その後、図示
しないリフタピンをサポートリング150の中に戻し、
これによって被処理体Wをサポートリング150の所定
の位置に配置する。リフタピン昇降系は図示しないベロ
ーズを使用することができ、これにより昇降動作中に処
理室110の減圧環境を維持すると共に処理室102内
の雰囲気が外部に流出するのを防止する。
【0087】その後、制御部300はランプドライバ3
10を制御し、ランプ130を駆動するように命令す
る。これに応答して、ランプドライバ310はランプ3
00を駆動し、ランプ130は被処理体Wを、例えば、
約800℃まで加熱する。ランプ130から放射された
熱線は石英ウインドウ120を介して処理空間にある被
処理体Wの上面に照射されて被処理体Wを、例えば、8
00℃へ200℃/sの加熱速度で高速昇温する。一般
に被処理体Wの周辺部はその中心側と比較して放熱量が
多くなる傾向があるが、本実施例のランプ130は同心
円状に配置して領域毎の電力制御も可能であるので高い
指向性と温度制御能力を提供する。加熱と同時又はその
前後に、排気部190が処理室110の圧力を減圧環境
に維持する。
【0088】更に、制御部300は温度制御機構を制御
し、ランプ130を冷却する。制御部300は図示しな
い温度計の情報によりフィードバック制御を行い、封止
部143cが250乃至350℃になるように冷却管1
48aの温度を制御する。更に、発光部134も同様に
フィードバック制御を行い、発光部134が800乃至
900℃になるように冷却管148bの温度を制御す
る。かかる制御は、ランプ130の電極部132の電極
133を構成するモリブデンの酸化を防止する。また、
ランプ130の発光部134をハロゲンサイクル内で制
御する。この結果、ランプ130は破損の原因となりう
る要素が減少され、ランプ130の長寿命化を達成でき
る。
【0089】同時に、制御部300はモータドライバ3
20を制御し、モータ330を駆動するように命令す
る。これに応答して、モータドライバ320はモータ3
30を駆動し、モータ330はリング状磁石170を回
転させる。この結果、支持部152(又は152A)が
回転し、被処理体Wがサポートリング150と共に回転
する。被処理体Wが回転するのでその面内の温度は熱処
理期間中に均一に維持される。
【0090】被処理体Wの温度は放射温度計200によ
り測定されて、制御部300はその測定結果に基づいて
ランプドライバ310をフィードバック制御する。被処
理体Wは回転しているためにその表面の温度分布は均一
であることが期待されるが、必要があれば、放射温度計
200は、被処理体Wの温度を複数箇所(例えば、その
中央と端部)測定することができ、放射温度計200が
被処理体W上の温度分布が不均一であると測定すれば、
制御部300は被処理体W上の特定の領域のランプ13
0の出力を変更するようにランプドライバ310に命令
することもできる。
【0091】次いで、図示しないガス導入部から流量制
御された処理ガスが処理室110に導入される。所定の
熱処理(例えば、10秒間)が終了すると制御部300
はランプドライバ310を制御してランプ130の加熱
を停止するように命令する。これに応答して、ランプド
ライバ310はランプ130の駆動を停止する。冷却速
度は、例えば、200℃/sである。
【0092】熱処理後に被処理体Wは上述したのと逆の
手順によりゲートバルブから処理室110の外へクラス
ターツールの搬送アームにより導出される。次いで、必
要があれば、搬送アームは被処理体Wを次段の装置(成
膜装置など)に搬送する。
【0093】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が
可能である。
【0094】
【発明の効果】本発明の例示的一態様であるランプ及び
熱処理装置によれば、被処理体への照射効率を従来より
も向上することができるので高速昇温を低消費電力で達
成することが出来る。被処理体の高速昇温を従来と比較
しても効果的に行うことが可能である。また、同様に、
ランプは被処理体を従来と比較しても均一に加熱するこ
とが可能となる。即ち、かかるランプ130を使用した
熱処理を施すことは、高品質な処理を施した被処理体を
提供することが可能となる。また、リフレクタ等の指向
性を得るための反射手段を加熱部が必要としないため、
熱処理装置は部品点数を減少することが可能である。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的一態様としての熱処理装置の
概略断面図である。
【図2】 図1に示す加熱部の概略底面図である。
【図3】 図2に示す加熱部の一部を示す拡大断面図で
ある。
【図4】 図1に示すランプの概略断面図である。
【図5】 図4に示すランプの概略底面図である。
【図6】 図4に示すランプの面及びその近傍を示す拡
大図である。
【図7】 図4に示すランプのフィラメントのコイルの
回路構成を示すブロック図である。
【図8】 図4に示すランプ130のフィラメント13
7のコイル部分の別の接続構成を示す概略図である。
【図9】 図3に示すランプの面及びその近傍を示す概
略断面図である。
【図10】 図4に示すランプの変形例であるランプの
面及びその近傍を示す拡大断面である。
【図11】 従来のランプ形状を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
100 熱処理装置 110 処理室 120 ウインドウ 121 プレート 124 補強材 125 冷却管 130 ランプ 132 電極部 134 発光部 137 フィラメント 138 面 140 加熱部 145 ランプ保持部 150 サポートリング 160 ベアリング 170 永久磁石 180 ガス導入部 190 排気部 200 放射温度計 300 制御部 310 ランプドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/44 H01L 21/302 P Fターム(参考) 3K092 PP20 QA02 QB02 QB26 QB42 QB48 QB50 QB60 QC02 RA03 RB14 VV01 VV04 VV15 VV22 5F004 AA16 BA19 BB18 BB27 BD04 CA04 EA34 5F045 AA03 AA20 AB32 AB33 AC01 AC11 AC12 AC15 AC16 BB02 BB08 BB20 DP04 DQ10 EK12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に熱源を用いて所定の熱処理を
    行う熱処理装置の当該熱源に適用可能なランプであっ
    て、 電力を供給される電極部と、 前記電極部に接続される一対の第1のフィラメントと、
    当該第1のフィラメントより細い径を有し、前記一対の
    第1のフィラメントに接続される第2のフィラメントか
    ら構成されるフィラメントとを有し、 前記第2のフィラメントは前記被処理体に対して面を形
    成するランプ。
  2. 【請求項2】 前記面は前記被処理体に対して平行であ
    る請求項1記載のランプ。
  3. 【請求項3】 前記面は前記被処理体にから遠ざかる方
    向に凸となる請求項1記載のランプ。
  4. 【請求項4】 前記ランプを前記被処理体側より見たと
    き、前記面は多角形又は円形状を有する請求項1記載の
    ランプ。
  5. 【請求項5】 前記ランプは前記第2のフィラメントが
    形成する前記面を介し前記被処理体と対向する側に、当
    該面と略同一の形状であって光を遮蔽及び反射する遮蔽
    部を有する請求項1記載のランプ。
  6. 【請求項6】 前記第2のフィラメントの形成する前記
    面の前記被処理体と対面する側を第1の領域及び当該面
    の前記第1の領域を介して前記被処理体と対抗する側を
    第2の領域としたとき、前記第1の領域は前記第2の領
    域よりも低い仕事関数を有する請求項1記載のランプ。
  7. 【請求項7】 前記第1の領域は前記フィラメントより
    仕事関数の低い物質より構成される被膜を有する請求項
    6記載のランプ。
  8. 【請求項8】 前記フィラメントはタングステンである
    場合、前記被膜はトリウムである請求項7記載のラン
    プ。
  9. 【請求項9】 前記フィラメントはプラチナ、コネル合
    金、タングステン、及びニッケルのいずれかである場
    合、前記被膜は酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸
    化カルシウムからなるグループから選択される請求項7
    記載のランプ。
  10. 【請求項10】 被処理体を加熱する熱源としての複数
    のランプを有する熱処理装置であって、 前記ランプは、 電力を供給される電極部と、 前記電極部に接続される一対の第1のフィラメントと、
    当該第1のフィラメントより細い径を有し、前記一対の
    第1のフィラメントに接続される第2のフィラメントか
    ら構成されるフィラメントとを有し、 前記第2のフィラメントは前記被処理体に対して面を形
    成する熱処理装置。
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