JP2002261003A - 転写マスクブランクス、転写マスクおよび露光方法 - Google Patents

転写マスクブランクス、転写マスクおよび露光方法

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JP2002261003A JP2001393038A JP2001393038A JP2002261003A JP 2002261003 A JP2002261003 A JP 2002261003A JP 2001393038 A JP2001393038 A JP 2001393038A JP 2001393038 A JP2001393038 A JP 2001393038A JP 2002261003 A JP2002261003 A JP 2002261003A
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silicon membrane
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンメンブレンの応力を容易に適当な値
にすることができ、パターンの反りやパターン変形を容
易に抑制することができる転写マスクブランクスおよび
転写マスクを提供する。 【解決手段】 ストラットを有する支持基板と、 パタ
ーンが形成されるシリコンメンブレンと、 前記支持基
板と前記シリコンメンブレンの間に酸化シリコン層を有
する転写マスクブランクスであって、 前記シリコンメ
ンブレン内のリン濃度の平均値が、5×1018atom
/cm3から1×1020atom/cm3の間にあり、か
つ前記シリコンメンブレン内のリン濃度の均一性が20
%以内であることを特徴とする転写マスクブランクスと
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に、半導体集積回
路製作における電子あるいはイオン等の荷電粒子線によ
るリソグラフィー装置で使用する転写マスク及び転写マ
スクブランクスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路の高集積化に伴い、長年
微細パターンを形成する手段の主流であった光を用いた
露光方式(フォトリソグラフィー技術)に代わって、荷
電粒子線、例えば電子線やイオンビーム、あるいはX線
を利用する新しい露光方式が検討され、実用化されてい
る。このうち、電子線を利用してパターンを形成する電
子線露光は、電子線そのものを数nmにまで絞ることが
できるため、0.1μm以下の微細パターンを形成でき
る点に大きな特徴を有している。
【0003】しかし、従来からある電子線露光方式は一
筆書き方式であったため微細パターンになればなるほど
絞った電子線で描画せねばならず、描画時間が長くなり
スループットに大きく影響を与えることになった。
【0004】そこで考え出されたのが、転写マスクを利
用して小領域(サブフィールド)を一括して露光してい
く方式である。転写マスクとしては、厚さ2μm程度の
メンブレン状のシリコンに電子線透過部の開口を開けた
散乱ステンシルマスクがあり、複数のサブフィールドに
区分されている。一回に電子線によって露光されるサブ
フィールドの大きさは1mm角程度であるため、半導体
チップ全体を露光するためには、各サブフィールドを電
子線にてステップ的に走査して、サブフィールドの開口
に応じたパターンを感応基板上でつなぎ合わせる。
【0005】この転写マスクは以下のような方法で一般
的に作製されている。図5に一般的なシリコンメンブレ
ンからなる転写マスクブランクスおよび転写マスクの作
製方法を図示した。シリコン支持基板1、シリコンメン
ブレンを形成するシリコン活性層2、シリコン支持基板
1とシリコン活性層2の間に酸化シリコン層3を有する
SOIウエハーを用意する(図5(a))。通常のSO
Iウエハーのシリコン活性層2は圧縮応力を持っている
ために、自立薄膜化(メンブレン化)した際に弛んでし
まう。そのため、シリコン活性層2にボロン等の不純物
を拡散(熱拡散法又はイオン注入法)して、シリコンメ
ンブレンの応力を制御する。ボロンを拡散させたシリコ
ン活性層2は、シリコンメンブレン層を形成する(図5
(b))。シリコンエッチング用のマスクとして、レジ
スト5をシリコン支持基板1に塗布し、リソグラフィー
工程を経て、サブフィールドに対応する部分6のパター
ニングを行う(図5(c))。エッチングによってサブ
フィールドに対応する部分6のシリコン支持基板部1を
除去することにより、外周部のシリコン支持基板1なら
びに格子状のストラット7を形成する。このエッチング
は、エッチングストップ層である酸化シリコン層3まで
行われる(図5(d))。サブフィールドに対応する部
分6の酸化シリコンをエッチングによって除去し、転写
マスクブランクスを完成させる(図5(e))。最終的
には、シリコンメンブレン上にレジストを塗布して感応
基板に転写すべき微細パターンを電子線描画装置等の露
光装置を用いて転写し、レジストをエッチング用マスク
としてシリコンメンブレンを除去することによりパター
ン開口8を作製し、転写マスクを完成させる(図5
(f))。
【0006】ところで、ボロンを拡散したシリコンメン
ブレンを有するウエハを用いて、前述した作製方法(図
5)に従って作製した転写マスクブランクスは、深さ方
向のボロン濃度の不均一分布によって生じる深さ方向の
応力の不均一によるメンブレンの反りや、高い引っ張り
応力によるパターンの変形などが重大な問題となる。
【0007】この問題を解決するため、シリコンメンブ
レン中のボロンの平均濃度および深さ方向に対するボロ
ン濃度分布を適当な範囲内にして、メンブレンの反りや
パターンの変形などを抑制することができる(特開平1
2−206675号参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ンメンブレンの応力を制御するための不純物としてボロ
ンを使用した場合、ボロン濃度をわずかに変化させただ
けで、シリコンメンブレンの応力が大きく変化してしま
うので、適当な応力値に制御しにくいという問題があっ
た。
【0009】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、シリコンメンブレンの応力を容易に適当な値
にすることができ、パターンの反りやパターン変形を容
易に抑制することができる転写マスクブランクスおよび
転写マスクを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、シリコンメンブレンの応力を制御するための不純物
としてリンを使用し、その許容条件を見出した。
【0011】すなわち、できるだけ引っ張り応力を小さ
くするという観点から、リン濃度の平均値を略5×10
18atom/cm3から1×1020atom/cm3の間
とした。さらにこの平均濃度範囲内でリンが拡散された
場合の濃度分布によるメンブレンの反りの許容範囲を検
討したところ、リン濃度の均一性が20%以内、好まし
くは15%以内の範囲内では、反りが生じないことを見
出した。リン濃度の均一性は次式で定義した。
【0012】リン濃度の均一性(%)=(リン濃度の最
大値−リン濃度の最小値)×100/(リン濃度の平均
値×2) そこで本発明は第一に「ストラットを有する支持基板
と、パターンが形成されるシリコンメンブレンと、前記
支持基板と前記シリコンメンブレンの間に酸化シリコン
層を有する転写マスクブランクスであって、前記シリコ
ンメンブレン内のリン濃度の平均値が、5×1018at
om/cm 3から1×1020atom/cm3の間にあ
り、かつ前記シリコンメンブレン内のリン濃度の均一性
が20%以内であることを特徴とする転写マスクブラン
クス(請求項1)」を提供する。
【0013】また、本発明は第二に「ストラットを有す
る支持基板と、感応基板に転写すべきパターンが形成さ
れたシリコンメンブレンと、前記支持基板と前記シリコ
ンメンブレンの間に酸化シリコン層を有する転写マスク
であって、前記シリコンメンブレン内のリン濃度の平均
値が、5×1018atom/cm 3から1×1020at
om/cm3の間にあり、かつ前記シリコンメンブレン
内のリン濃度の均一性が20%以内であることを特徴と
する転写マスク(請求項2)」を提供する。
【0014】また、本発明は第三に「前記酸化シリコン
層の厚さが1μmから2μmの間にあることを特徴とす
る請求項1に記載の転写マスクブランクス(請求項
3)」を提供する。
【0015】また、本発明は第四に「前記酸化シリコン
層の厚さが1μmから2μmの間にあることを特徴とす
る請求項2に記載の転写マスク(請求項4)」を提供す
る。
【0016】また、本発明は第五に「荷電粒子線源から
発生する荷電粒子線を所定のパターンを有する転写マス
ク上に照射し、前記パターンの像を感応基板上に投影結
像する荷電粒子線露光方法であって;前記転写マスク
は、ストラットを有する支持基板と、感応基板に転写す
べきパターンが形成されたシリコンメンブレンと、前記
支持基板と前記シリコンメンブレンの間に酸化シリコン
層を有し、前記シリコンメンブレン内のリン濃度の平均
値が、5×1018atom/cm 3から1×1020at
om/cm3の間にあり、かつ前記シリコンメンブレン
内のリン濃度の均一性が20%以内であることを特徴と
する荷電粒子線露光方法(請求項5)」を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】第1の実施形態の転写マスクブラ
ンクスは、図5(e)に示すようにリンを拡散させたシ
リコン活性層2からなるシリコンメンブレンと、このメ
ンブレンを支持する外周部のシリコン支持基板1および
格子状のストラット7により構成されている。
【0018】図2は、転写マスクブランクスのシリコン
メンブレン中に、本発明によるリン(P)または従来技
術のボロン(B)を不純物として拡散させ、その不純物
濃度に対する応力を示した図である。図2において、横
軸は不純物濃度(atoms/cm3)を表わし、縦軸
は応力(MPa)を表わす。また、図2において、●は
本発明によるリン(P)を不純物として拡散させた場合
の応力変化を示し、▲は従来技術のボロン(B)を不純
物として拡散させた場合の応力変化を示す。シリコンメ
ンブレンの応力は不純物の濃度に応じて変化している
が、不純物濃度の変化に対する応力の変化量は、本発明
によるリンの方が従来技術のボロンよりも小さくなって
いることがわかる。すなわち、不純物濃度が1019at
om/cm 3の場合ではボロン(B)を不純物として拡
散させた場合とリン(P)を不住運物として拡散させた
場合とで応力はほぼ同じであるのに対し、不純物濃度を
10 20atom/cm3にした場合には、本発明による
リン(P)を不純物として拡散させた場合の方が応力の
変化量が小さいことがわかる。つまり、リン濃度が多少
変化したとしてもシリコンメンブレンの応力はあまり変
わらないということがわかる。したがって、シリコンメ
ンブレンに拡散させる不純物としてリン(P)を使用す
ることにより、シリコンメンブレンの応力を容易に適当
な値にすることができ、パターンの反りやパターン変形
を容易に抑制することができる。
【0019】そこで、シリコンメンブレンにリンを拡散
させ、シリコンメンブレン中のリン濃度の平均値を5×
1018atom/cm3から1×1020atom/cm3
の間とし、かつ前記シリコンメンブレン内のリン濃度を
均一化し、リン濃度の均一性を20%以内として、図5
に示す作製方法で転写マスクブランクスを作製した。
【0020】シリコンメンブレンにリンを拡散させ、シ
リコンメンブレン中のリン濃度の平均値を5×1018
tom/cm3から1×1020atom/cm3の間と
し、かつ前記シリコンメンブレン内のリン濃度を均一化
し、リン濃度の均一性を20%以内とする方法として
は、例えば開管拡散方式がある。これは、拡散炉中で液
体のPOCl3を気化させ、窒素ガスと共に流すことに
より、ウエハー表面にリンガラスを形成し、その後、8
50℃で40分間熱拡散する方式である。
【0021】図3は、転写マスクブランクスのシリコン
メンブレン中の深さ方向に対するリン濃度の分布を示し
た図である。縦軸がリン濃度であり、横軸が深さであ
り、メンブレンの最表面(リンの拡散面)を0としてい
る。この図からメンブレンの最表面から少し深い部分が
最もリン濃度が大きく、深くなるに従ってリン濃度が小
さくなることがわかる。このときのリン濃度の均一性は
90%程度である。この場合、リン濃度の大きなメンブ
レン表面付近では、メンブレン内側に比べて引っ張り応
力が大きくなり、シリコンメンブレンにパターンを形成
した際にメンブレンが表面側に反れ、パターンが反れて
しまう。この時の反り量は約5μmで実用には適さない
という問題が残る。
【0022】次に、従来技術で説明した図5の作製方法
に活性ガス(例えば、N2等)雰囲気中でアニール処理
を行う工程を加えることによって、本発明の実施形態の
転写マスクブランクスを作製した。このとき、例えば1
150℃で8時間アニール処理を行うことにより、50
MPa程度の内部応力が10MPa以下に低減すること
ができる。
【0023】温度、時間サイクルなどのアニール処理の
条件は、シリコンメンブレンの膜厚、リンの拡散量によ
って決定される。また、酸化シリコン層を適当な厚さ
(例えば、1〜2μm)にすることにより、この酸化シ
リコン層が障壁となって、シリコン活性層中のリン濃度
を均一に分布させることができる。
【0024】図1は、本発明の実施形態の転写マスクブ
ランクスのシリコンメンブレン中の深さ方向に対するリ
ン濃度の分布を示した図である。縦軸がリン濃度であ
り、横軸が深さであり、メンブレンの最表面(リンの拡
散面)を0としている。シリコンメンブレン中にはリン
が濃度2.5×1019atoms/cm3でほぼ均一に
分布しており、深さに対するリン濃度の均一性は20%
以内となっている。ここで、リン濃度の均一性とは下記
式により定義される。
【0025】リン濃度の均一性(%)=(リン濃度の最
大値−リン濃度の最小値)×100/(リン濃度の平均
値×2) その結果、引っ張り応力が約10MPa以下に抑えら
れ、シリコンメンブレンにパターンを形成した後でも、
パターンの変形が10nm以下に抑制されている。ま
た、深さ方向への引っ張り応力の分布が低く抑えられ、
パターンが反ってしまうという問題も解消されている。
この反り量は0.3μm以下であり十分実用に供するこ
とが可能である。
【0026】次に、図4を参照しつつ、本発明の荷電粒
子線露光方法について説明する。
【0027】図4は、本発明の荷電粒子線露光方法を実
施する荷電粒子線露光装置の一種である電子線露光装置
の概略図である。光学系の最上流に配置されている電子
銃121は下方に向けて電子線を放射する。電子銃12
1の下方にはコンデンサレンズ系122が備えられてい
る。
【0028】コンデンサレンズ系122の下には、照明
ビーム成形開口123が備えられている。このビーム成
形開口123の像は、照明レンズ125によって転写マ
スク126に結像される。そのためビーム成形開口12
3は、転写マスク126の1つのサブフィールド(単位
露光パターン領域)を照明する照明ビームのみを通過さ
せることができる。
【0029】ビーム成形開口123の下方には、ブラン
キング偏向器やブランキング開口(共に図示せず)、照
明ビーム偏向器124等が配置されている。転写マスク
126へ照明ビームを照射する必要が無い場合、ブラン
キング偏向器は、照明ビームを偏向させてブランキング
開口の非開口部に当て、照明ビームが転写マスク126
に当たらないようにする。照明ビーム偏向器124は、
主に照明ビームを図4のX方向に順次走査して、照明光
学系の視野内にある転写マスク126の各サブフィール
ドの照明を行う。
【0030】また、ビーム成形開口123の下方には、
照明レンズ125が配置されている。このレンズ125
は、電子線を平行ビーム化して転写マスク126に当
て、転写マスク126上にビーム成形開口123を結像
させる。
【0031】転写マスク126は、本発明による転写マ
スクであり、光軸垂直面内(X−Y面内)に広がってお
り、前述したように多数のサブフィールドを有する。転
写マスク126上には、全体として一個の半導体デバイ
スチップをなすパターン(チップパターン)が形成され
ている。
【0032】転写マスク126の周辺部は、XY方向に
移動可能な転写マスクステージ127上に保持されてい
る。照明光学系の視野を越えて各サブフィールドを照明
するためには、転写マスク126を機械的に移動させ
る。なお、照明光学系の視野内で各サブフィールドを照
明するため、上述のように偏向器124で電子線を偏向
することができる。
【0033】転写マスク126の下方には投影レンズ1
28及び133、偏向器129等が設けられている。そ
して、転写マスク126のあるサブフィールドに照明ビ
ームが当てられ、転写マスク126のパターン部を通過
した電子線は、投影レンズ128及び133によって縮
小されるとともに、各レンズ及び偏向器129により偏
向されて感応基板17の処理面17A(上面)の所定位
置に結像される。この面17A上には、適当なレジスト
(図示せず)が塗布されており、このレジストに電子ビ
ームのドーズが与えられ、転写マスク126上のパター
ンが縮小されて感応基板17上に転写される。
【0034】以上の荷電粒子線露光方法により、パター
ンの反りやパターン変形が抑制された転写マスクを用い
て、所望のパターンを感応基板上に転写することができ
た。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる転
写マスクブランクスによれば、シリコンメンブレンの応
力を制御するための不純物としてリンを使用したので、
不純物濃度の変化に対するシリコンメンブレンの応力の
変化量が小さくなり、応力を容易に適当な値にすること
ができる。
【0036】また、シリコンメンブレン中のリン濃度の
平均値を5×1018atom/cm 3から1×1020
tom/cm3の範囲に設定したので、シリコンメンブ
レンの引っ張り応力が低く抑制され、シリコンメンブレ
ンに感応基板へ転写すべきパターンを形成した後におい
ても、面内でのパターンの変形を最低限に抑制すること
を可能とする。
【0037】さらに、深さ方向に対してリン濃度の均一
性を20%以内の範囲内にしたので、シリコンメンブレ
ンの深さ方向の引っ張り応力強度の不均一な分布が抑制
されるために、メンブレンの反りが生じず、シリコンメ
ンブレンに感応基板へ転写すべきパターンを形成した後
においてもパターンの反りを抑制することができる。
【0038】つまり、深さ方向への応力の不均一分布に
よるパターンの反りや、高い引っ張り応力によるパター
ンの変形などが抑制された結果、集積回路の超微細化に
伴う、10数nm程度のパターン精度、位置歪み精度の
要求を満たす、転写マスクブランクスおよび転写マスク
を提供することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の転写マスクブランクスのシ
リコンメンブレン中の深さ方向に対するリンの濃度分布
を示す図である。
【図2】転写マスクブランクスのシリコンメンブレン中
に、本発明によるリンまたは従来技術のボロンを不純物
として拡散させ、その不純物濃度に対する応力を示した
図である。
【図3】従来技術によって作製した転写マスクブランク
スのシリコンメンブレン中の深さ方向に対するリンの濃
度分布を示す図である。
【図4】本発明の荷電粒子線露光方法を実施する荷電粒
子線露光装置の一種である電子線露光装置の概略図であ
る。
【図5】従来の転写マスクブランクスおよび転写マスク
の作製方法を説明する図である。
【符号の説明】
1・・・シリコン支持基板 2・・・シリコン活性層 3・・・酸化シリコン層 5・・・レジスト 6・・・サブフィールドに対応する部分 7・・・ストラット 8・・・パターン開口 17・・・感応基板 17A・・・処理面 121・・・電子銃 122・・・コンデンサレンズ系 123・・・ビーム成形開口 124・・・照明ビーム偏向器 125・・・照明レンズ 126・・・転写マスク 127・・・転写マスクステージ 128、133・・・投影レンズ 129・・・偏向器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストラットを有する支持基板と、 パターンが形成されるシリコンメンブレンと、 前記支持基板と前記シリコンメンブレンの間に酸化シリ
    コン層を有する転写マスクブランクスであって、 前記シリコンメンブレン内のリン濃度の平均値が、5×
    1018atom/cm 3から1×1020atom/cm3
    の間にあり、かつ前記シリコンメンブレン内のリン濃度
    の均一性が20%以内であることを特徴とする転写マス
    クブランクス。
  2. 【請求項2】 ストラットを有する支持基板と、 感応基板に転写すべきパターンが形成されたシリコンメ
    ンブレンと、 前記支持基板と前記シリコンメンブレンの間に酸化シリ
    コン層を有する転写マスクであって、 前記シリコンメンブレン内のリン濃度の平均値が、5×
    1018atom/cm 3から1×1020atom/cm3
    の間にあり、かつ前記シリコンメンブレン内のリン濃度
    の均一性が20%以内であることを特徴とする転写マス
    ク。
  3. 【請求項3】 前記酸化シリコン層の厚さが1μmから
    2μmの間にあることを特徴とする請求項1に記載の転
    写マスクブランクス。
  4. 【請求項4】 前記酸化シリコン層の厚さが1μmから
    2μmの間にあることを特徴とする請求項2に記載の転
    写マスク。
  5. 【請求項5】 荷電粒子線源から発生する荷電粒子線を
    所定のパターンを有する転写マスク上に照射し、前記パ
    ターンの像を感応基板上に投影結像する荷電粒子線露光
    方法であって;前記転写マスクは、 ストラットを有する支持基板と、 感応基板に転写すべきパターンが形成されたシリコンメ
    ンブレンと、 前記支持基板と前記シリコンメンブレンの間に酸化シリ
    コン層を有し、 前記シリコンメンブレン内のリン濃度の平均値が、5×
    1018atom/cm 3から1×1020atom/cm3
    の間にあり、かつ前記シリコンメンブレン内のリン濃度
    の均一性が20%以内であることを特徴とする荷電粒子
    線露光方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004066370A1 (ja) * 2003-01-20 2004-08-05 Sony Corporation マスク、マスクの製造方法および半導体装置の製造方法

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WO2004066370A1 (ja) * 2003-01-20 2004-08-05 Sony Corporation マスク、マスクの製造方法および半導体装置の製造方法

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