JP2002260691A - 燃料電池のセパレータ - Google Patents
燃料電池のセパレータInfo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスの透過を簡単に防止することができる燃
料電池のセパレータを提供する。 【解決手段】 第一プレート121の接合面のマニホー
ルド121a〜121fおよび冷却水流路溝121hの
周囲に、凹状にわずかに窪んだ接合窪121iを形成す
ると共に、第二プレート122の接合面のマニホールド
122a〜122fおよび第一プレート121の冷却水
流路溝121hとの対面部分の周囲に、凹状にわずかに
窪んだ接合窪122iを形成し、当該窪121i,12
2i内に熱硬化型のシリコンポッティング材や常温硬化
型の液状シリコンゴム等のガス不透過性接着剤123を
注入して当該プレート121,122を接合することに
より、セパレータ120を構成した。
料電池のセパレータを提供する。 【解決手段】 第一プレート121の接合面のマニホー
ルド121a〜121fおよび冷却水流路溝121hの
周囲に、凹状にわずかに窪んだ接合窪121iを形成す
ると共に、第二プレート122の接合面のマニホールド
122a〜122fおよび第一プレート121の冷却水
流路溝121hとの対面部分の周囲に、凹状にわずかに
窪んだ接合窪122iを形成し、当該窪121i,12
2i内に熱硬化型のシリコンポッティング材や常温硬化
型の液状シリコンゴム等のガス不透過性接着剤123を
注入して当該プレート121,122を接合することに
より、セパレータ120を構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質を電極で挟
んで複数積層されるセルの間に介在して当該セルにガス
を供給すると共に内部に冷却水を流通させる燃料電池の
セパレータに関する。
んで複数積層されるセルの間に介在して当該セルにガス
を供給すると共に内部に冷却水を流通させる燃料電池の
セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、固体高
分子電解質を空気極および水素極で挟んだセルとセパレ
ータとが交互に複数積層されてスタックを構成し、当該
スタックに空気、水素、冷却水が送給されると、空気が
各セパレータの一方の面に形成された空気流路溝から各
セルの空気極に供給され、水素が各セパレータの他方の
面に形成された水素流路溝から各セルの水素極に供給さ
れ、当該空気(酸素)と水素とをセルにおいて電気化学
的に反応させることにより電力が得られ、冷却水が各セ
パレータの内部に形成された冷却水流路溝を流通するこ
とにより、スタックの内部の温度が調整されるようにな
っている。
分子電解質を空気極および水素極で挟んだセルとセパレ
ータとが交互に複数積層されてスタックを構成し、当該
スタックに空気、水素、冷却水が送給されると、空気が
各セパレータの一方の面に形成された空気流路溝から各
セルの空気極に供給され、水素が各セパレータの他方の
面に形成された水素流路溝から各セルの水素極に供給さ
れ、当該空気(酸素)と水素とをセルにおいて電気化学
的に反応させることにより電力が得られ、冷却水が各セ
パレータの内部に形成された冷却水流路溝を流通するこ
とにより、スタックの内部の温度が調整されるようにな
っている。
【0003】このような燃料電池のセパレータは、カー
ボン粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合物を金型内で加熱
プレスして成形された2枚のプレートを接合することに
より製造されている。具体的には、図6に示すように、
空気供給マニホールド21a、水素供給マニホールド2
1b、冷却水供給マニホールド21f、空気送出マニホ
ールド21d、水素送出マニホールド21e、冷却水送
出マニホールド21cをそれぞれ有し、一方の面に空気
流路溝21gを有すると共に他方の面に冷却水流路溝2
1hを有する第一プレート21を加熱プレス成形し、図
7に示すように、空気供給マニホールド22a、水素供
給マニホールド22b、冷却水供給マニホールド22
f、空気送出マニホールド22d、水素送出マニホール
ド22e、冷却水送出マニホールド22cをそれぞれ有
し、一方の面に水素流路溝22gを有する第二プレート
22を加熱プレス成形し、第一プレート21の他方の面
と第二プレート22の他方の面とを接着剤を介して接合
することにより、冷却水流路溝21hを内部に有するセ
パレータを製造している。
ボン粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合物を金型内で加熱
プレスして成形された2枚のプレートを接合することに
より製造されている。具体的には、図6に示すように、
空気供給マニホールド21a、水素供給マニホールド2
1b、冷却水供給マニホールド21f、空気送出マニホ
ールド21d、水素送出マニホールド21e、冷却水送
出マニホールド21cをそれぞれ有し、一方の面に空気
流路溝21gを有すると共に他方の面に冷却水流路溝2
1hを有する第一プレート21を加熱プレス成形し、図
7に示すように、空気供給マニホールド22a、水素供
給マニホールド22b、冷却水供給マニホールド22
f、空気送出マニホールド22d、水素送出マニホール
ド22e、冷却水送出マニホールド22cをそれぞれ有
し、一方の面に水素流路溝22gを有する第二プレート
22を加熱プレス成形し、第一プレート21の他方の面
と第二プレート22の他方の面とを接着剤を介して接合
することにより、冷却水流路溝21hを内部に有するセ
パレータを製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような各プレ
ート21,22においては、カーボン粉末と熱硬化性樹
脂粉末との混合材料を金型内で加熱プレスして成形され
る。このプレート21,22の製造方法を図8に示す。
ート21,22においては、カーボン粉末と熱硬化性樹
脂粉末との混合材料を金型内で加熱プレスして成形され
る。このプレート21,22の製造方法を図8に示す。
【0005】図8に示すように、カーボン粉末と熱硬化
性樹脂粉末との混合材料1を金型2内に均一な高さに撒
いて(図8(a)参照)、当該混合材料1上に金型3を
被せ(図8(b)参照)、これら金型2,3を加熱しな
がら上記金型3を押圧して加熱プレスすると、熱硬化性
樹脂粉末の熱硬化に伴ってカーボン粉末同士が結びつき
(図8(c)参照)、当該金型2,3から取り出すこと
により、金型2の形状に対応した前記流路溝21g,2
1h,22g等を形成された導電性を有する上記プレー
ト21,22を得ることができる(図8(d)参照)。
性樹脂粉末との混合材料1を金型2内に均一な高さに撒
いて(図8(a)参照)、当該混合材料1上に金型3を
被せ(図8(b)参照)、これら金型2,3を加熱しな
がら上記金型3を押圧して加熱プレスすると、熱硬化性
樹脂粉末の熱硬化に伴ってカーボン粉末同士が結びつき
(図8(c)参照)、当該金型2,3から取り出すこと
により、金型2の形状に対応した前記流路溝21g,2
1h,22g等を形成された導電性を有する上記プレー
ト21,22を得ることができる(図8(d)参照)。
【0006】このようにして製造された前記プレート2
1,22においては、カーボン粉末同士の隙間が熱硬化
性樹脂で埋められた状態となっている。ここで、上記加
熱プレス時の圧力が低かったり、混合材料1の撒き量が
少なかったりして、前記プレート21,22の密度が低
くなってしまうと、カーボン粉末同士の隙間を熱硬化性
樹脂で十分に埋めることができなくなってしまい、空気
や水素等のガスを透過させてしまう虞がある。
1,22においては、カーボン粉末同士の隙間が熱硬化
性樹脂で埋められた状態となっている。ここで、上記加
熱プレス時の圧力が低かったり、混合材料1の撒き量が
少なかったりして、前記プレート21,22の密度が低
くなってしまうと、カーボン粉末同士の隙間を熱硬化性
樹脂で十分に埋めることができなくなってしまい、空気
や水素等のガスを透過させてしまう虞がある。
【0007】このような上記プレート21,22の密度
とガスの透過度との関係を調べたところ、図9に示すよ
うな結果が得られた。カーボン粉末や熱硬化性樹脂の種
類や混合比等によってガスの透過度が多少変動するもの
の、図9に示したように、前記プレート21,22の密
度が低くなると、ガスの透過度が急激に大きくなってし
まう。固体高分子電解質燃料電池においては、ガスの作
動圧力によって多少異なるものの、ガスの透過度が10
-5cm2 /secを越えると、電池性能が急激に低下し
てしまうことが実験でわかった。すなわち、前記プレー
ト21,22は、図9の条件においては1.4g/cm
3 以上の密度が必要となる。
とガスの透過度との関係を調べたところ、図9に示すよ
うな結果が得られた。カーボン粉末や熱硬化性樹脂の種
類や混合比等によってガスの透過度が多少変動するもの
の、図9に示したように、前記プレート21,22の密
度が低くなると、ガスの透過度が急激に大きくなってし
まう。固体高分子電解質燃料電池においては、ガスの作
動圧力によって多少異なるものの、ガスの透過度が10
-5cm2 /secを越えると、電池性能が急激に低下し
てしまうことが実験でわかった。すなわち、前記プレー
ト21,22は、図9の条件においては1.4g/cm
3 以上の密度が必要となる。
【0008】例えば、上記プレート21,22において
高密度に成形される前記流路溝21g,21h,22g
内を1.6g/cm3 とするのに、混合材料1を5mm
の高さまで撒く必要があるとすると、前記マニホールド
21a〜21f,22a〜22fの周囲付近や前記流路
溝21g,21h,22gの周囲付近等のように成形後
の密度が低くなってしまう平坦部分は、密度が1.2g
/cm3 程度となってしまう。
高密度に成形される前記流路溝21g,21h,22g
内を1.6g/cm3 とするのに、混合材料1を5mm
の高さまで撒く必要があるとすると、前記マニホールド
21a〜21f,22a〜22fの周囲付近や前記流路
溝21g,21h,22gの周囲付近等のように成形後
の密度が低くなってしまう平坦部分は、密度が1.2g
/cm3 程度となってしまう。
【0009】つまり、前述したようにして前記プレート
21,22を製造すると、前記流路溝21g,21h,
22g内の密度(約1.5〜1.7g/cm3 )よりも
前記マニホールド21a〜21f,22a〜22fの周
囲付近や当該流路溝21g,21h,22gの周囲付近
等の平坦部分での密度(1.0〜1.2g/cm3 )が
小さくなりやすいため、上記流路溝21g,22gを流
れる水素や酸素が上記周囲付近から透過して混ざり合っ
てしまう虞がある。
21,22を製造すると、前記流路溝21g,21h,
22g内の密度(約1.5〜1.7g/cm3 )よりも
前記マニホールド21a〜21f,22a〜22fの周
囲付近や当該流路溝21g,21h,22gの周囲付近
等の平坦部分での密度(1.0〜1.2g/cm3 )が
小さくなりやすいため、上記流路溝21g,22gを流
れる水素や酸素が上記周囲付近から透過して混ざり合っ
てしまう虞がある。
【0010】このため、前記プレート21,22の前記
周囲付近に樹脂を含浸させて当該周囲付近の密度を高め
るようにしているものの、非常に手間がかかってしま
い、製造コストの上昇を招いてしまっていた。
周囲付近に樹脂を含浸させて当該周囲付近の密度を高め
るようにしているものの、非常に手間がかかってしま
い、製造コストの上昇を招いてしまっていた。
【0011】このようなことから、本発明は、ガスの透
過を簡単に防止することができる燃料電池のセパレータ
を提供することを目的とする。
過を簡単に防止することができる燃料電池のセパレータ
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による燃料電池のセパレータ
は、第一ガス、第二ガス、冷却水をそれぞれ供給する供
給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当該第
二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞれ送出す
る送出マニホールドとをそれぞれ形成されると共に、一
方の面に第一ガス流路溝を形成されて他方の面に冷却水
流路溝を形成された第一プレートの他方の面と、当該第
一ガス、当該第二ガス、当該冷却水をそれぞれ供給する
供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当該
第二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞれ送出
する送出マニホールドとをそれぞれ形成されると共に、
一方の面に第二ガス流路溝を形成された第二プレートの
他方の面とを接合されて構成される燃料電池のセパレー
タにおいて、前記第一プレートと前記第二プレートとの
接合面の間の前記マニホールドおよび前記冷却水流路溝
の周囲に、前記ガスの透過を防止するガス透過防止手段
を設けたことを特徴とする。
ための、第一番目の発明による燃料電池のセパレータ
は、第一ガス、第二ガス、冷却水をそれぞれ供給する供
給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当該第
二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞれ送出す
る送出マニホールドとをそれぞれ形成されると共に、一
方の面に第一ガス流路溝を形成されて他方の面に冷却水
流路溝を形成された第一プレートの他方の面と、当該第
一ガス、当該第二ガス、当該冷却水をそれぞれ供給する
供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当該
第二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞれ送出
する送出マニホールドとをそれぞれ形成されると共に、
一方の面に第二ガス流路溝を形成された第二プレートの
他方の面とを接合されて構成される燃料電池のセパレー
タにおいて、前記第一プレートと前記第二プレートとの
接合面の間の前記マニホールドおよび前記冷却水流路溝
の周囲に、前記ガスの透過を防止するガス透過防止手段
を設けたことを特徴とする。
【0013】第二番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第一番目の発明において、前記ガス透過防止手段
がガス不透過性材料であることを特徴とする。
タは、第一番目の発明において、前記ガス透過防止手段
がガス不透過性材料であることを特徴とする。
【0014】第三番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目の発明において、前記ガス不透過性材料
が、前記第一プレートと前記第二プレートとの接合面の
間の前記マニホールドおよび前記冷却水流路溝の周囲に
形成された窪内に入れられていることを特徴とする。
タは、第二番目の発明において、前記ガス不透過性材料
が、前記第一プレートと前記第二プレートとの接合面の
間の前記マニホールドおよび前記冷却水流路溝の周囲に
形成された窪内に入れられていることを特徴とする。
【0015】第四番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が接着性を有するガス不透過性接着剤で
あることを特徴とする。
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が接着性を有するガス不透過性接着剤で
あることを特徴とする。
【0016】第五番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第四番目の発明において、前記プレートが前記ガ
ス不透過性接着剤により接合されていることを特徴とす
る。
タは、第四番目の発明において、前記プレートが前記ガ
ス不透過性接着剤により接合されていることを特徴とす
る。
【0017】第六番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が塩化ビニル樹脂製シートであることを
特徴とする。
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が塩化ビニル樹脂製シートであることを
特徴とする。
【0018】第七番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第六番目の発明において、前記プレートが前記シ
ートを介して接着剤により接合されていることを特徴と
する。
タは、第六番目の発明において、前記プレートが前記シ
ートを介して接着剤により接合されていることを特徴と
する。
【0019】第八番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第一番目の発明において、前記プレートがプレス
加工により成形されると共に、前記ガス透過防止手段
が、前記プレートの他方の面の前記マニホールドおよび
前記冷却水流路溝の周囲にプレス加工により成形された
高密度化溝であることを特徴とする。
タは、第一番目の発明において、前記プレートがプレス
加工により成形されると共に、前記ガス透過防止手段
が、前記プレートの他方の面の前記マニホールドおよび
前記冷却水流路溝の周囲にプレス加工により成形された
高密度化溝であることを特徴とする。
【0020】第九番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第八番目の発明において、前記プレートが、前記
高密度化溝内に入れられた接着剤により接合されている
ことを特徴とする。
タは、第八番目の発明において、前記プレートが、前記
高密度化溝内に入れられた接着剤により接合されている
ことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明による燃料電池のセパレー
タの実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの
実施の形態に限定されるものではない。
タの実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの
実施の形態に限定されるものではない。
【0022】[第一番目の実施の形態]本発明による燃
料電池のセパレータの第一番目の実施の形態を図1〜4
を用いて説明する。図1は、燃料電池のスタックの概略
構成図、図2は、セパレータの第一プレートの構造図、
図3は、セパレータの第二プレートの構造図、図4は、
セパレータの接合部分の一部抽出拡大断面図である。
料電池のセパレータの第一番目の実施の形態を図1〜4
を用いて説明する。図1は、燃料電池のスタックの概略
構成図、図2は、セパレータの第一プレートの構造図、
図3は、セパレータの第二プレートの構造図、図4は、
セパレータの接合部分の一部抽出拡大断面図である。
【0023】図1に示すように、燃料電池のスタック1
00は、固体高分子電解質を空気極と水素極とで挟んだ
セル110とセパレータ120とが交互に複数積層さ
れ、積層方向両端側にエンドプレート130がそれぞれ
配設され、これらエンドプレート130同士が締め付け
られて締結されている。
00は、固体高分子電解質を空気極と水素極とで挟んだ
セル110とセパレータ120とが交互に複数積層さ
れ、積層方向両端側にエンドプレート130がそれぞれ
配設され、これらエンドプレート130同士が締め付け
られて締結されている。
【0024】一方のエンドプレート130には、空気
(第一ガス)供給マニホールド、水素(第二ガス)供給
マニホールド、冷却水供給マニホールドがそれぞれ形成
され(図示省略)、他方のエンドプレート130には、
空気送出マニホールド、水素送出マニホールド、冷却水
送出マニホールドがそれぞれ形成されている(図示省
略)。
(第一ガス)供給マニホールド、水素(第二ガス)供給
マニホールド、冷却水供給マニホールドがそれぞれ形成
され(図示省略)、他方のエンドプレート130には、
空気送出マニホールド、水素送出マニホールド、冷却水
送出マニホールドがそれぞれ形成されている(図示省
略)。
【0025】前記セパレータ120は、2枚のプレート
からなり、図2に示すように、第一プレート121に
は、一方のエンドプレート130の空気供給マニホール
ドと連通する空気供給マニホールド121aと、一方の
エンドプレート130の水素供給マニホールドと連通す
る水素供給マニホールド121bと、一方のエンドプレ
ート130の冷却水供給マニホールドと連通する冷却水
供給マニホールド121fと、他方のエンドプレート1
30の空気送出マニホールドと連通する空気送出マニホ
ールド121dと、他方のエンドプレート130の水素
送出マニホールドと連通する水素送出マニホールド12
1eと、他方のエンドプレート130の冷却水送出マニ
ホールドと連通する冷却水送出マニホールド121cと
が形成されている。
からなり、図2に示すように、第一プレート121に
は、一方のエンドプレート130の空気供給マニホール
ドと連通する空気供給マニホールド121aと、一方の
エンドプレート130の水素供給マニホールドと連通す
る水素供給マニホールド121bと、一方のエンドプレ
ート130の冷却水供給マニホールドと連通する冷却水
供給マニホールド121fと、他方のエンドプレート1
30の空気送出マニホールドと連通する空気送出マニホ
ールド121dと、他方のエンドプレート130の水素
送出マニホールドと連通する水素送出マニホールド12
1eと、他方のエンドプレート130の冷却水送出マニ
ホールドと連通する冷却水送出マニホールド121cと
が形成されている。
【0026】図2(a)に示すように、上記第一プレー
ト121の前記セル110の空気極との隣接面(一方の
面)には、空気供給マニホールド121aと空気送出マ
ニホールド121dとの間を蛇行しながら連絡する空気
流路溝121gが複数形成されている。
ト121の前記セル110の空気極との隣接面(一方の
面)には、空気供給マニホールド121aと空気送出マ
ニホールド121dとの間を蛇行しながら連絡する空気
流路溝121gが複数形成されている。
【0027】図3に示すように、第二プレート122に
は、一方のエンドプレート130の空気供給マニホール
ドと連通する空気供給マニホールド122aと、一方の
エンドプレート130の水素供給マニホールドと連通す
る水素供給マニホールド122bと、一方のエンドプレ
ート130の冷却水供給マニホールドと連通する冷却水
供給マニホールド122fと、他方のエンドプレート1
30の空気送出マニホールドと連通する空気送出マニホ
ールド122dと、他方のエンドプレート130の水素
送出マニホールドと連通する水素送出マニホールド12
2eと、他方のエンドプレート130の冷却水送出マニ
ホールドと連通する冷却水送出マニホールド122cと
が形成されている。
は、一方のエンドプレート130の空気供給マニホール
ドと連通する空気供給マニホールド122aと、一方の
エンドプレート130の水素供給マニホールドと連通す
る水素供給マニホールド122bと、一方のエンドプレ
ート130の冷却水供給マニホールドと連通する冷却水
供給マニホールド122fと、他方のエンドプレート1
30の空気送出マニホールドと連通する空気送出マニホ
ールド122dと、他方のエンドプレート130の水素
送出マニホールドと連通する水素送出マニホールド12
2eと、他方のエンドプレート130の冷却水送出マニ
ホールドと連通する冷却水送出マニホールド122cと
が形成されている。
【0028】図3(a)に示すように、上記第二プレー
ト122の前記セル110の水素極との隣接面(一方の
面)には、水素供給マニホールド122aと水素送出マ
ニホールド122dとの間を蛇行しながら連絡する水素
流路溝122gが複数形成されている。
ト122の前記セル110の水素極との隣接面(一方の
面)には、水素供給マニホールド122aと水素送出マ
ニホールド122dとの間を蛇行しながら連絡する水素
流路溝122gが複数形成されている。
【0029】一方、図2(b)に示すように、第一プレ
ート121の接合面(他方の面)には、冷却水供給マニ
ホールド121fと冷却水送出マニホールド121cと
の間を格子状に連絡する冷却水流路溝121hが形成さ
れている。
ート121の接合面(他方の面)には、冷却水供給マニ
ホールド121fと冷却水送出マニホールド121cと
の間を格子状に連絡する冷却水流路溝121hが形成さ
れている。
【0030】前記第一プレート121の接合面の前記マ
ニホールド121a〜121fおよび冷却水流路溝12
1hの周囲には、凹状にわずかに窪んだ接合窪121i
が形成されている。また、第二プレート122の接合面
の前記マニホールド122a〜122fおよび前記第一
プレート121の前記冷却水流路溝121hとの対面部
分の周囲には、凹状にわずかに窪んだ接合窪122iが
形成されている。
ニホールド121a〜121fおよび冷却水流路溝12
1hの周囲には、凹状にわずかに窪んだ接合窪121i
が形成されている。また、第二プレート122の接合面
の前記マニホールド122a〜122fおよび前記第一
プレート121の前記冷却水流路溝121hとの対面部
分の周囲には、凹状にわずかに窪んだ接合窪122iが
形成されている。
【0031】このような第一,二プレート121,12
2は、カーボン粉末(グラファイトや膨張黒鉛等)と熱
硬化性樹脂粉末(エポキシ系樹脂やフェノール系樹脂
等)との混合材料などのような導電性を有すると共に耐
酸化還元雰囲気性を有する材料を金型に入れて加熱プレ
ス加工することにより、容易に成形することができる。
なお、例えば、前記プレート121,122を切削等に
より成形加工しようとすると、前記流路溝121g,1
21h,122g等のような非常に細かい溝を切削しな
ければならないため、加工速度やコスト等の面から実用
性に問題を生じてしまう。
2は、カーボン粉末(グラファイトや膨張黒鉛等)と熱
硬化性樹脂粉末(エポキシ系樹脂やフェノール系樹脂
等)との混合材料などのような導電性を有すると共に耐
酸化還元雰囲気性を有する材料を金型に入れて加熱プレ
ス加工することにより、容易に成形することができる。
なお、例えば、前記プレート121,122を切削等に
より成形加工しようとすると、前記流路溝121g,1
21h,122g等のような非常に細かい溝を切削しな
ければならないため、加工速度やコスト等の面から実用
性に問題を生じてしまう。
【0032】このように製造された第一,二プレート1
21,122の前記接合窪121i,122iに接着性
を有するガス不透過性材料のようなガス透過防止手段で
あるガス不透過性接着剤123(例えば、熱硬化型のシ
リコンポッティング材、常温硬化型の液状シリコンゴム
等)をそれぞれ注入し、当該第一,二プレート121,
122を加熱して接合させることにより(図4参照)、
冷却水流路溝121hを内部に有するセパレータ120
を構成することが容易にできる。
21,122の前記接合窪121i,122iに接着性
を有するガス不透過性材料のようなガス透過防止手段で
あるガス不透過性接着剤123(例えば、熱硬化型のシ
リコンポッティング材、常温硬化型の液状シリコンゴム
等)をそれぞれ注入し、当該第一,二プレート121,
122を加熱して接合させることにより(図4参照)、
冷却水流路溝121hを内部に有するセパレータ120
を構成することが容易にできる。
【0033】このようなセパレータ120をセル110
の間に介在させて複数積層した燃料電池のスタック10
0においては、一方のエンドプレート130の各前記マ
ニホールドから空気、水素、冷却水を供給すると、空気
が各セパレータ120の空気供給マニホールド121
a,122aを介して各第一プレート121の一方の面
の空気流路溝121g内に流入して各セル110の空気
極にそれぞれ供給され、水素が各セパレータ120の水
素供給マニホールド121b,122bを介して各第二
プレート122の一方の面の水素流路溝122g内に流
入して各セル110の水素極にそれぞれ供給され、空気
(酸素)と水素とがセル110で電気化学的に反応して
電力を発生する。
の間に介在させて複数積層した燃料電池のスタック10
0においては、一方のエンドプレート130の各前記マ
ニホールドから空気、水素、冷却水を供給すると、空気
が各セパレータ120の空気供給マニホールド121
a,122aを介して各第一プレート121の一方の面
の空気流路溝121g内に流入して各セル110の空気
極にそれぞれ供給され、水素が各セパレータ120の水
素供給マニホールド121b,122bを介して各第二
プレート122の一方の面の水素流路溝122g内に流
入して各セル110の水素極にそれぞれ供給され、空気
(酸素)と水素とがセル110で電気化学的に反応して
電力を発生する。
【0034】反応で余った未反応の空気は、セパレータ
120の空気送出マニホールド121d,122dを介
して他方のエンドプレート130の空気送出マニホール
ドから外部に送出され、反応で余った未反応の水素は、
セパレータ120の水素送出マニホールド121e,1
22eを介して他方のエンドプレート130の水素送出
マニホールドから外部に送出される。
120の空気送出マニホールド121d,122dを介
して他方のエンドプレート130の空気送出マニホール
ドから外部に送出され、反応で余った未反応の水素は、
セパレータ120の水素送出マニホールド121e,1
22eを介して他方のエンドプレート130の水素送出
マニホールドから外部に送出される。
【0035】一方、供給された冷却水は、各セパレータ
120の冷却水供給マニホールド121f,122fを
介して前記冷却水流路溝121h内を流通し、スタック
100の内部の温度を調整しながら冷却水送出マニホー
ルド121c,122cを介して他方のエンドプレート
130の冷却水送出マニホールドから外部に送出され
る。
120の冷却水供給マニホールド121f,122fを
介して前記冷却水流路溝121h内を流通し、スタック
100の内部の温度を調整しながら冷却水送出マニホー
ルド121c,122cを介して他方のエンドプレート
130の冷却水送出マニホールドから外部に送出され
る。
【0036】ここで、セパレータ120は、上述したよ
うに、前記プレート121,122が接合溝121i,
122iに注入されたガス不透過性接着剤123を介し
て接合されているので、空気や水素などのガスが各プレ
ート121,122の各マニホールド121a〜121
f,122a〜122fの周囲付近や前記流路溝121
g,122gの周囲付近等の平坦部分を透過して混合し
てしまうようなことはない。
うに、前記プレート121,122が接合溝121i,
122iに注入されたガス不透過性接着剤123を介し
て接合されているので、空気や水素などのガスが各プレ
ート121,122の各マニホールド121a〜121
f,122a〜122fの周囲付近や前記流路溝121
g,122gの周囲付近等の平坦部分を透過して混合し
てしまうようなことはない。
【0037】したがって、このようなセパレータ120
によれば、ガスの透過を簡単に防止することができる。
によれば、ガスの透過を簡単に防止することができる。
【0038】なお、本実施の形態では、前記プレート1
21,122の接合溝121i,122iに熱硬化型の
シリコンポッティング材や常温硬化型の液状シリコンゴ
ム等の接着性を有するガス不透過性材料のようなガス透
過防止手段であるガス不透過性接着剤123を介して当
該プレート121,122を接合するようにしたが、こ
のようなガス不透過性接着剤123に代えて、例えば、
前記接合溝121i,122iにエポキシ系樹脂等から
なる従来から使用されている接着剤を塗布すると共に、
当該接合溝121i,122i内に塩化ビニル樹脂等の
ガス不透過性材料のようなガス透過防止手段であるガス
不透過性シートを挿入して前記プレート121,122
を接合するようにしても、本実施の形態の場合と同様な
効果を得ることができる。
21,122の接合溝121i,122iに熱硬化型の
シリコンポッティング材や常温硬化型の液状シリコンゴ
ム等の接着性を有するガス不透過性材料のようなガス透
過防止手段であるガス不透過性接着剤123を介して当
該プレート121,122を接合するようにしたが、こ
のようなガス不透過性接着剤123に代えて、例えば、
前記接合溝121i,122iにエポキシ系樹脂等から
なる従来から使用されている接着剤を塗布すると共に、
当該接合溝121i,122i内に塩化ビニル樹脂等の
ガス不透過性材料のようなガス透過防止手段であるガス
不透過性シートを挿入して前記プレート121,122
を接合するようにしても、本実施の形態の場合と同様な
効果を得ることができる。
【0039】[第二番目の実施の形態]本発明による燃
料電池のセパレータの第二番目の実施の形態を図5を用
いて説明する。図5は、セパレータの接合部分の一部抽
出拡大断面図である。ただし、前述した第一番目の実施
の形態の場合と同一の部材については、前述した第一番
目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用い
ることにより、その説明を省略する。
料電池のセパレータの第二番目の実施の形態を図5を用
いて説明する。図5は、セパレータの接合部分の一部抽
出拡大断面図である。ただし、前述した第一番目の実施
の形態の場合と同一の部材については、前述した第一番
目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用い
ることにより、その説明を省略する。
【0040】図5に示すように、セパレータ120の第
一プレート121の接合面の前記マニホールド121a
〜121fおよび冷却水流路溝121hの周囲には、当
該流路溝121hと同程度の深さを有する凹状の高密度
化溝である接合溝121jが当該マニホールド121a
〜121fおよび当該流路溝121hを包囲するように
して複数形成されている。
一プレート121の接合面の前記マニホールド121a
〜121fおよび冷却水流路溝121hの周囲には、当
該流路溝121hと同程度の深さを有する凹状の高密度
化溝である接合溝121jが当該マニホールド121a
〜121fおよび当該流路溝121hを包囲するように
して複数形成されている。
【0041】また、第二プレート122の接合面の前記
マニホールド122a〜122fおよび前記第一プレー
ト121の前記冷却水流路溝121hとの対面部分の周
囲には、上記流路溝121hと同程度の深さを有する凹
状の高密度化溝である接合溝122jが当該マニホール
ド122a〜122fおよび上記流路溝121hとの対
面部分を包囲するようにして複数形成されている。
マニホールド122a〜122fおよび前記第一プレー
ト121の前記冷却水流路溝121hとの対面部分の周
囲には、上記流路溝121hと同程度の深さを有する凹
状の高密度化溝である接合溝122jが当該マニホール
ド122a〜122fおよび上記流路溝121hとの対
面部分を包囲するようにして複数形成されている。
【0042】上記第一プレート121の上記接合溝12
1jと第二プレート122の接合溝122jとは、当該
プレート121,122を対面させたときに互いに重な
らないように形成されている。
1jと第二プレート122の接合溝122jとは、当該
プレート121,122を対面させたときに互いに重な
らないように形成されている。
【0043】このような構造をなす第一,二プレート1
21,122においては、前述した第一番目の実施の形
態の場合と同様に、カーボン粉末(グラファイトや膨張
黒鉛等)と熱硬化性樹脂粉末との混合材料などのような
導電性を有すると共に耐酸化還元雰囲気性を有する材料
を金型に入れて加熱プレス加工することにより、容易に
成形することができる。
21,122においては、前述した第一番目の実施の形
態の場合と同様に、カーボン粉末(グラファイトや膨張
黒鉛等)と熱硬化性樹脂粉末との混合材料などのような
導電性を有すると共に耐酸化還元雰囲気性を有する材料
を金型に入れて加熱プレス加工することにより、容易に
成形することができる。
【0044】このようにして製造された第一,二プレー
ト121,122の前記接合溝121j,122jにエ
ポキシ系樹脂やフェノール系樹脂等からなる従来から使
用されている接着剤をそれぞれ注入し、当該プレート1
21,122を接合して加熱すれば、冷却水流路溝12
1hを内部に有するセパレータ120を容易に製作する
ことができる。
ト121,122の前記接合溝121j,122jにエ
ポキシ系樹脂やフェノール系樹脂等からなる従来から使
用されている接着剤をそれぞれ注入し、当該プレート1
21,122を接合して加熱すれば、冷却水流路溝12
1hを内部に有するセパレータ120を容易に製作する
ことができる。
【0045】このようにして構成されたセパレータ12
0においては、第一プレート121の接合面の前記マニ
ホールド121a〜121fおよび冷却水流路溝121
hの周囲および第二プレート122の接合面の前記マニ
ホールド122a〜122fおよび前記第一プレート1
21の前記冷却水流路溝121hとの対面部分の周囲に
前記接合溝121j,122jが形成されているため、
当該プレート121,122の当該周囲付近の密度が前
記流路溝121g,121h,122g内の密度(約
1.5〜1.7g/cm3 )と同程度にまで向上してい
る。
0においては、第一プレート121の接合面の前記マニ
ホールド121a〜121fおよび冷却水流路溝121
hの周囲および第二プレート122の接合面の前記マニ
ホールド122a〜122fおよび前記第一プレート1
21の前記冷却水流路溝121hとの対面部分の周囲に
前記接合溝121j,122jが形成されているため、
当該プレート121,122の当該周囲付近の密度が前
記流路溝121g,121h,122g内の密度(約
1.5〜1.7g/cm3 )と同程度にまで向上してい
る。
【0046】このため、空気や水素などのガスが各プレ
ート121,122の各マニホールド121a〜121
f,122a〜122fの周囲付近や前記流路溝121
g,122gの周囲付近等の平坦部分を透過して混合し
てしまうようなことはない。
ート121,122の各マニホールド121a〜121
f,122a〜122fの周囲付近や前記流路溝121
g,122gの周囲付近等の平坦部分を透過して混合し
てしまうようなことはない。
【0047】したがって、このようなセパレータ120
によれば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様
に、ガスの透過を簡単に防止することができる。
によれば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様
に、ガスの透過を簡単に防止することができる。
【0048】なお、本実施の形態では、第一プレート1
21の接合溝121jと第二プレート122の接合溝1
22jとが、当該プレート121,122を対面させた
ときに互いに重ならないように形成したが、当該プレー
ト121,122を対面させたときに互いに重なるよう
に形成してもよい。
21の接合溝121jと第二プレート122の接合溝1
22jとが、当該プレート121,122を対面させた
ときに互いに重ならないように形成したが、当該プレー
ト121,122を対面させたときに互いに重なるよう
に形成してもよい。
【0049】
【発明の効果】第一番目の発明による燃料電池のセパレ
ータは、第一ガス、第二ガス、冷却水をそれぞれ供給す
る供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当
該第二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞれ送
出する送出マニホールドとをそれぞれ形成されると共
に、一方の面に第一ガス流路溝を形成されて他方の面に
冷却水流路溝を形成された第一プレートの他方の面と、
当該第一ガス、当該第二ガス、当該冷却水をそれぞれ供
給する供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよ
び当該第二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞ
れ送出する送出マニホールドとをそれぞれ形成されると
共に、一方の面に第二ガス流路溝を形成された第二プレ
ートの他方の面とを接合されて構成される燃料電池のセ
パレータにおいて、前記第一プレートと前記第二プレー
トとの接合面の間の前記マニホールドおよび前記冷却水
流路溝の周囲に、前記ガスの透過を防止するガス透過防
止手段を設けたので、前記プレートの前記周囲からの前
記ガスの透過を簡単に防止することができる。
ータは、第一ガス、第二ガス、冷却水をそれぞれ供給す
る供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよび当
該第二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞれ送
出する送出マニホールドとをそれぞれ形成されると共
に、一方の面に第一ガス流路溝を形成されて他方の面に
冷却水流路溝を形成された第一プレートの他方の面と、
当該第一ガス、当該第二ガス、当該冷却水をそれぞれ供
給する供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスおよ
び当該第二ガスならびに使用された当該冷却水をそれぞ
れ送出する送出マニホールドとをそれぞれ形成されると
共に、一方の面に第二ガス流路溝を形成された第二プレ
ートの他方の面とを接合されて構成される燃料電池のセ
パレータにおいて、前記第一プレートと前記第二プレー
トとの接合面の間の前記マニホールドおよび前記冷却水
流路溝の周囲に、前記ガスの透過を防止するガス透過防
止手段を設けたので、前記プレートの前記周囲からの前
記ガスの透過を簡単に防止することができる。
【0050】第二番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第一番目の発明において、前記ガス透過防止手段
がガス不透過性材料であるので、前記プレートの前記周
囲からの前記ガスの透過を簡単に防止することができ
る。
タは、第一番目の発明において、前記ガス透過防止手段
がガス不透過性材料であるので、前記プレートの前記周
囲からの前記ガスの透過を簡単に防止することができ
る。
【0051】第三番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目の発明において、前記ガス不透過性材料
が、前記第一プレートと前記第二プレートとの接合面の
間の前記マニホールドおよび前記冷却水流路溝の周囲に
形成された窪内に入れられているので、第一プレートと
第二プレートとの間に隙間を生じることなくガス不透過
性材料を介在させることができる。
タは、第二番目の発明において、前記ガス不透過性材料
が、前記第一プレートと前記第二プレートとの接合面の
間の前記マニホールドおよび前記冷却水流路溝の周囲に
形成された窪内に入れられているので、第一プレートと
第二プレートとの間に隙間を生じることなくガス不透過
性材料を介在させることができる。
【0052】第四番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が接着性を有するガス不透過性接着剤で
あるので、前記プレートの前記周囲からの前記ガスの透
過を確実に防止することができる。
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が接着性を有するガス不透過性接着剤で
あるので、前記プレートの前記周囲からの前記ガスの透
過を確実に防止することができる。
【0053】第五番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第四番目の発明において、前記プレートが前記ガ
ス不透過性接着剤により接合されているので、ガスの透
過防止とプレートの接合とを一括して行うことができ
る。
タは、第四番目の発明において、前記プレートが前記ガ
ス不透過性接着剤により接合されているので、ガスの透
過防止とプレートの接合とを一括して行うことができ
る。
【0054】第六番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が塩化ビニル樹脂製シートであるので、
前記プレートの前記周囲からの前記ガスの透過を低コス
トで確実に防止することができる。
タは、第二番目または第三番目の発明において、前記ガ
ス不透過性材料が塩化ビニル樹脂製シートであるので、
前記プレートの前記周囲からの前記ガスの透過を低コス
トで確実に防止することができる。
【0055】第七番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第六番目の発明において、前記プレートが前記シ
ートを介して接着剤により接合されているので、前記プ
レートとシートとを確実に接合することができる。
タは、第六番目の発明において、前記プレートが前記シ
ートを介して接着剤により接合されているので、前記プ
レートとシートとを確実に接合することができる。
【0056】第八番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第一番目の発明において、前記プレートがプレス
加工により成形されると共に、前記ガス透過防止手段
が、前記プレートの他方の面の前記マニホールドおよび
前記冷却水流路溝の周囲にプレス加工により成形された
高密度化溝であるので、前記プレートの前記周囲からの
前記ガスの透過を簡単に防止することができる。
タは、第一番目の発明において、前記プレートがプレス
加工により成形されると共に、前記ガス透過防止手段
が、前記プレートの他方の面の前記マニホールドおよび
前記冷却水流路溝の周囲にプレス加工により成形された
高密度化溝であるので、前記プレートの前記周囲からの
前記ガスの透過を簡単に防止することができる。
【0057】第九番目の発明による燃料電池のセパレー
タは、第八番目の発明において、前記プレートが、前記
高密度化溝内に入れられた接着剤により接合されている
ので、第一プレートと第二プレートとの間に隙間を生じ
ることなく当該プレートを接合することができる。
タは、第八番目の発明において、前記プレートが、前記
高密度化溝内に入れられた接着剤により接合されている
ので、第一プレートと第二プレートとの間に隙間を生じ
ることなく当該プレートを接合することができる。
【図1】本発明による燃料電池のセパレータの第一番目
の実施の形態を適用したスタックの概略構成図である。
の実施の形態を適用したスタックの概略構成図である。
【図2】図1のセパレータの第一プレートの構造図であ
る。
る。
【図3】図1のセパレータの第二プレートの構造図であ
る。
る。
【図4】図1のセパレータの接合部分の一部抽出拡大断
面図である。
面図である。
【図5】本発明による燃料電池のセパレータの第二番目
の実施の形態のセパレータの接合部分の一部抽出拡大断
面図である。
の実施の形態のセパレータの接合部分の一部抽出拡大断
面図である。
【図6】燃料電池の従来のセパレータの第一プレートの
構造図である。
構造図である。
【図7】燃料電池の従来のセパレータの第二プレートの
構造図である。
構造図である。
【図8】第一,二プレートの製造方法の説明図である。
【図9】第一,二プレートの密度とガス透過度との関係
を表すグラフである。
を表すグラフである。
100 スタック 110 セル 120 セパレータ 121 第一プレート 121a 空気供給マニホールド 121b 水素供給マニホールド 121c 冷却水送出マニホールド 121d 空気送出マニホールド 121e 水素送出マニホールド 121f 冷却水供給マニホールド 121g 空気流路溝 121h 冷却水流路溝 121i 接合窪 121j 接合溝 122 第二プレート 122a 空気供給マニホールド 122b 水素供給マニホールド 122c 冷却水送出マニホールド 122d 空気送出マニホールド 122e 水素送出マニホールド 122f 冷却水供給マニホールド 122g 水素流路溝 122i 接合窪 122j 接合溝 123 ガス不透過性接着剤 124 接着剤
Claims (9)
- 【請求項1】 第一ガス、第二ガス、冷却水をそれぞれ
供給する供給マニホールドと、未反応の当該第一ガスお
よび当該第二ガスならびに使用された当該冷却水をそれ
ぞれ送出する送出マニホールドとをそれぞれ形成される
と共に、一方の面に第一ガス流路溝を形成されて他方の
面に冷却水流路溝を形成された第一プレートの他方の面
と、当該第一ガス、当該第二ガス、当該冷却水をそれぞ
れ供給する供給マニホールドと、未反応の当該第一ガス
および当該第二ガスならびに使用された当該冷却水をそ
れぞれ送出する送出マニホールドとをそれぞれ形成され
ると共に、一方の面に第二ガス流路溝を形成された第二
プレートの他方の面とを接合されて構成される燃料電池
のセパレータにおいて、 前記第一プレートと前記第二プレートとの接合面の間の
前記マニホールドおよび前記冷却水流路溝の周囲に、前
記ガスの透過を防止するガス透過防止手段を設けたこと
を特徴とする燃料電池のセパレータ。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記ガス透過防止手段がガス不透過性材料であることを
特徴とする燃料電池のセパレータ。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記ガス不透過性材料が、前記第一プレートと前記第二
プレートとの接合面の間の前記マニホールドおよび前記
冷却水流路溝の周囲に形成された窪内に入れられている
ことを特徴とする燃料電池のセパレータ。 - 【請求項4】 請求項2または3において、 前記ガス不透過性材料が接着性を有するガス不透過性接
着剤であることを特徴とする燃料電池のセパレータ。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記プレートが前記ガス不透過性接着剤により接合され
ていることを特徴とする燃料電池のセパレータ。 - 【請求項6】 請求項2または3において、 前記ガス不透過性材料が塩化ビニル樹脂製シートである
ことを特徴とする燃料電池のセパレータ。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記プレートが前記シートを介して接着剤により接合さ
れていることを特徴とする燃料電池のセパレータ。 - 【請求項8】 請求項1において、 前記プレートがプレス加工により成形されると共に、 前記ガス透過防止手段が、前記プレートの他方の面の前
記マニホールドおよび前記冷却水流路溝の周囲にプレス
加工により成形された高密度化溝であることを特徴とす
る燃料電池のセパレータ。 - 【請求項9】 請求項8において、 前記プレートが、前記高密度化溝内に入れられた接着剤
により接合されていることを特徴とする燃料電池のセパ
レータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001053377A JP2002260691A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 燃料電池のセパレータ |
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2001
- 2001-02-28 JP JP2001053377A patent/JP2002260691A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7732082B2 (en) | 2004-04-26 | 2010-06-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell module |
DE112005000938B4 (de) | 2004-04-26 | 2022-03-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Brennstoffzellenmodul mit verklebten Separatorkomponenten |
US8703356B2 (en) | 2004-04-30 | 2014-04-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Separator of fuel battery, method of joining separator, and fuel battery |
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