JP2002260561A - 平面型ディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

平面型ディスプレイパネル及びその製造方法

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JP2002260561A
JP2002260561A JP2001057379A JP2001057379A JP2002260561A JP 2002260561 A JP2002260561 A JP 2002260561A JP 2001057379 A JP2001057379 A JP 2001057379A JP 2001057379 A JP2001057379 A JP 2001057379A JP 2002260561 A JP2002260561 A JP 2002260561A
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flat display
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Masaru Minami
勝 南
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Sony Corp
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の平面基板を互いに平行に、かつ所定の
間隔を保持できる高品質の平面型ディスプレイパネル及
びその製造方法を得ること。 【解決手段】 本発明の平面型ディスプレイパネルの製
造方法は、2枚の平面基板10、20を画像表示エリア
A内で複数本の同一長さのスペ−サ30を用いて所定の
間隔を開け、互いに平行に保持して接合するに当たり、
平面ガラス基板20の内面の複数箇所に断熱層22とそ
の上に金属層23を溶射して形成し、これらの各金属層
23と、スペ−サ30の端面に溶射して形成された金属
層31とを当接させ、レーザビームLで両金属層23、
31を溶接し、或いは超音波振動で接合して(図6)、
固定するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型ディスプレ
イパネルに関し、特に2枚の平面型ディスプレイパネル
用平面ガラス基板をスペ−サを用いて所定の間隔を保持
し、内部に真空の空間を形成することがことができる平
面型ディスプレイパネル用平面ガラス基板、平面型ディ
スプレイパネル、及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】今日、カラーTV、コンピュータ、ワー
ドプロセッサ、ビデオカメラなどのモニターなどには平
面型ディスプレイパネル装置が多く用いられるようにな
り、普及している。その平面型ディスプレイ装置として
は、例えば、FED(Field Emission
Displayの略)装置、PDP(Plasma D
isplayの略)装置などがある。
【0003】そして、例えば、FED装置に組み込まれ
ている平面型ディスプレイパネルは、特表平11−50
8397「FEDの配列および封止方法」に開示されて
いるように、所定の間隔を開けて互いに平行に配設さ
れ、内部が真空に形成された2枚の平面ガラス基板で構
成されている。一枚の平面ガラス基板は背面板であっ
て、電子を発生させるカソード基板であり、他の一枚の
平面ガラス基板は前面板であって、内表面に蛍光体が塗
布されているアノード基板であり、前記カソード基板か
ら放出される電子により光を発生し、画像を表示する。
【0004】画像の表示原理はブラウン管と同じで、電
子を発生させ、その電子を加速し、目標の蛍光面に正確
に当てて発光させるので、ブラウン管と同程度の真空度
(例えば、10〜6Torr)を必要とする。
【0005】その真空度ではガラス表面に大気圧が掛か
り、その真空空間を潰していまうので何らかの対策が必
要である。ブラウン管ではガラスの厚み、形状でこの問
題を解決しているが、FEDでは2枚の平面ガラス基板
の間にガラス基板同士を支える耐圧用の模造物(以下、
これを「スペ−サ」と記す)を配置することにより、こ
の問題を解決している。
【0006】高圧型のFEDの場合、このスペ−サは高
さが1〜2mm、幅が40〜60μmといったアスペク
ト比が非常に大きな形状であり、何らかの方法でこれを
平面ガラス基板に組付け、固定する必要がある。そこで
このスペ−サを接着剤で固定する方法が考えられる(特
開平11−250803、特許第256308号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、FEDでは高
真空度を要求するため、有機物を含む接着剤の使用は製
品の性能上好ましくない。また、高解像度のFEDでは
表示画面内では接着剤塗布に使える面積が非常に狭く、
平面的な溝造では表示画素に接着剤が流れ込んでしま
い、不良の原因となる。
【0008】従って、本発明はこのような問題点に鑑み
てなされたものであって、平面型ディスプレイパネルを
構成する2枚の平面基板を互いに平行に、かつ所定の間
隔を保持できる高品質の平面型ディスプレイパネル及び
その製造方法を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】それ故、前記の目的を達
成するため、請求項1に記載の発明は、2枚の平面基板
が画像表示エリア内で複数本の同一長さのスペ−サを用
いて所定の間隔を開け、互いに平行に保持されて接合さ
れている平面型ディスプレイパネルにおいて、前記複数
本のスペ−サが前記画像表示エリア内の前記平面基板の
内表面の複数箇所に金属層とを介して接合されているこ
とを特徴とする。
【0010】そして請求項2に記載の発明は、2枚の平
面基板が画像表示エリア内で複数本の同一長さのスペ−
サを用いて所定の間隔を開け、互いに平行に保持されて
接合されている平面型ディスプレイパネルにおいて、前
記複数本のスペ−サが前記画像表示エリア内の前記平面
基板の内表面の複数箇所に直接形成されている断熱層を
介して金属層で接合されていることを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の平面型ディスプレイパネルにおいて、前記断熱
層がセラミック材であることを特徴とする。
【0012】そしてまた、請求項4に記載の発明は、2
枚の平面基板を画像表示エリア内で複数本の同一長さの
スペ−サを用いて所定の間隔を開け、互いに平行に保持
されて接合されている平面型ディスプレイパネルの製造
方法において、その製造方法が、前記少なくとも一方の
平面基板の画像表示エリア内の複数箇所の内表面に断熱
層と該断熱層の表面に金属層を形成する工程と、前記各
スペ−サの一端面に金属層を形成する工程と、前記平面
基板の前記金属層に、前記複数本のスペ−サを、それら
の金属層を突き合わせ、その突合わせ状態を保持する工
程と、然る後、前記突き合わせた両金属層に向けてレー
ザを照射し、前記両金属層を溶接する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0013】更に、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の平面型ディスプレイパネルの製造方法におい
て、前記レーザがレーザ照射ユニットから出射され、該
レーザ照射ユニットがX−YテーブルにX軸、Y軸方向
に移動できるように保持され、前記両金属層の位置に順
次送られるように制御されていることを特徴とする。
【0014】更に、請求項6に記載の発明は、2枚の平
面基板を画像表示エリア内で複数本の同一長さのスペ−
サを用いて所定の間隔を開け、互いに平行に保持されて
接合されている平面型ディスプレイパネルの製造方法に
おいて、その製造方法が、前記少なくとも一方の平面基
板の画像表示エリア内の複数箇所の内表面に金属層を形
成する工程と、前記各スペ−サの一端面に金属層を形成
する工程と、前記平面基板の前記金属層に、前記複数本
のスペ−サを、それらの金属層を突き合わせ、その突合
わせ状態を保持する工程と、然る後、前記突き合わせた
両金属層に超音波振動エネルギーを伝達し、前記両金属
層を超音波接合する工程とを含むことを特徴とする。前
記少なくとも一方の平面基板の画像表示エリア内の複数
箇所の内表面に金属層を形成する工程と、前記各スペ−
サの一端面に金属層を形成する工程と、前記平面基板の
前記金属層上に前記複数本のスペ−サを、それらの金属
層を向き合わせた状態で所定の間隔を開けて載置する工
程と、該複数本のスペ−サを載置した平面基板を、該平
面基板を下にして超音波発生装置の固定ヘッド上に載置
する工程と、然る後、該固定ヘッド上に載置された前記
平面基板上の各スペ−サの他端面に前記固定ヘッドと協
働する振動ヘッドを当てがって、前記両金属層に向けて
超音波振動エネルギーを伝達し、前記両金属層を超音波
接合する工程とを含むことを特徴とする。
【0015】更にまた、請求項7に記載の発明は、請求
項6に記載の平面型ディスプレイパネルの製造方法にお
いて、前記振動ヘッドがX−YテーブルにX軸、Y軸方
向に移動できるように保持され、前記両金属層の位置に
順次送られるように制御されていることを特徴とする。
【0016】それ故、請求項1に記載の発明によれば、
金属で接合されているので2枚の平面基板の間隔を比較
的精密に開けることができ、そして有機物を用いてスペ
−サを固定していないので良好な特性の平面型ディスプ
レイパネルが得られる。
【0017】そして請求項2に記載の発明によれば、断
熱層の存在によりスペ−サを平面基板に溶着する時に伝
わる熱を軽減できるので、平面基板の損傷のない平面型
ディスプレイパネルが得られ、そして金属で接合されて
いるので2枚の平面基板の間隔を比較的精密に開けるこ
とができ、また、有機物を用いてスペ−サを固定してい
ないので良好な特性の平面型ディスプレイパネルが得ら
れる。
【0018】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項2に記載の作用効果に加えて、断熱層の材料にセラ
ミックスを用いたことにより、発生した熱を一層効果的
に遮断できるので、より信頼性の高い平面型ディスプレ
イパネルが得られる。
【0019】そしてまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、金属同士のレーザ溶接であるので極めて短時間にス
ペ−サを平面基板に固定でき、しかも固定に必要とする
面積を極めて少ない面積で済み、画像表示エリア内にも
固定するポイントを設けることができ、両者の接合に有
機物を用いていないので特性に悪影響を与えるガスも発
生せず、そして発生した熱は断熱層で遮断できるなど、
良好な平面型ディスプレイパネルを安価に製造すること
ができる。
【0020】更に、請求項5に記載の発明によれば、請
求項4に記載の作用効果に加えて、レーザの照射スポッ
トをX軸方向及びY軸方向に容易に順次移動させること
ができ、効率的に平面型ディスプレイパネルを製造する
ことができる。
【0021】更にまた、請求項6に記載の発明によれ
ば、金属同士の超音波接合であるので極めて短時間にス
ペ−サを平面基板に固定でき、しかも固定に必要とする
面積を極めて少ない面積で済み、画像表示エリア内にも
固定するポイントを設けることができる。その超音波接
合の際に金属の表面で摩擦によるクリーニング効果が発
生し、金属層の表面に付着した酸化物、吸着ガスなどを
除去できるので、これらの不純物から発生するガスによ
る不良をなくすことができる。また、両者の接合に有機
物を用いていないので特性に悪影響を与えるガスも発生
せず、そして発生した熱は断熱層で遮断できるなど、良
好な平面型ディスプレイパネルを安価に製造することが
できる。
【0022】そして更にまた、請求項7に記載の発明に
よれば、請求項6に記載の作用効果に加えて、超音波の
照射スポットをX軸方向及びY軸方向に容易に順次移動
させることができ、効率的に平面型ディスプレイパネル
を製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の一実
施形態の平面型ディスプレイパネル及びその製造方法を
説明する。
【0024】図1は本発明の一実施形態の平面型ディス
プレイパネルの構造を示す断面側面図、図2は本発明の
平面型ディスプレイパネルの製造に用いられる平面ガラ
ス基板の一部分の構造を示す斜視図、図3は本発明の平
面型ディスプレイパネルの製造に用いられるスペ−サの
一部分の構造を示す斜視図、図4は平面型ディスプレイ
パネルの内面に複数本のスペ−サを固定するために用い
る本発明のレーザー溶接による製造方法を説明するため
の略線的斜視図、図5は図4に示したレーザー溶接によ
るスペ−サと平面ガラス基板の溶接の様子を説明するた
めの一部断面側面図、図6は平面型ディスプレイパネル
の内面に複数本のスペ−サを固定するために用いる本発
明の超音波接合による製造方法を説明するための略線的
斜視図、そして図7は図6に示した超音波接合によるス
ペ−サと平面ガラス基板の接合の様子を説明するための
一部断面側面図である。
【0025】図1において、符号1は全体として本発明
の一実施形態の平面型ディスプレイパネルを指す。この
平面型ディスプレイパネル1は、2枚の平面ガラス基
板、即ち、カソード基板である平面ガラス基板10とア
ノード基板である平面ガラス基板20とから構成されて
いる。
【0026】平面ガラス基板10は平面型ディスプレイ
パネル1の背面板であって、その内表面にはエミッタ1
1が成膜されており、平面ガラス基板20は平面型ディ
スプレイパネル1の前面板であって、その内表面には蛍
光体21が成膜されており、平面ガラス基板20の蛍光
体21は平面ガラス基板10のエミッタ11から放出さ
れる電子により光を発し、画像が表示される。図1にお
ける符号Aで示した点線内のエリアが画像表示エリアで
ある。
【0027】本発明の平面型ディスプレイパネル1で
は、少なくとも画像表示エリアA内における平面ガラス
基板10と平面ガラス基板20とを、例えば、1〜2m
m程度の間隔を開けて互いに平行を保って固定されてい
る。この間隔を保つために、平面ガラス基板20の内面
に複数本のスペ−サ30がほぼ等間隔で互いに平行に配
設され、固定されている。スペ−サ30の材料は、両平
面ガラス基板10、20の外周部をフリットシール時の
高温(約500°C)で変形、損傷することなく、2枚
の平面ガラス基板10、20を保持するものでなければ
ならない。
【0028】なお、両平面ガラス基板10、20もこの
条件を満たすガラスを用いて形成されているが、前記の
条件を満たすものであれば、平面ガラス基板10はガラ
スでなくてもよく、半導体ウェーハであってもよい。ま
た、平面ガラス基板20は透明ガラスで構成することが
望ましいが、ガラスに限定されるものではない。
【0029】平面ガラス基板20には、図2に示したよ
うに、その画像表示エリアA内の内表面の複数箇所に、
予め、セラミックの断熱層22を、そしてその断熱層2
2の表面に金属層23を形成する。
【0030】また、スペ−サ30は、前記のように、例
えば、高さHが1〜2mm、幅Wが40〜60μm(図
5)といったアスペクト比が非常に大きな形状のもので
あって、図3に示したように、その一端面に、金属層2
3の位置と合致するように金属層23の間隔と同一の間
隔で金属層31を予め形成しておく。
【0031】実施例としては、スペ−サ30にガラスを
使用し、断熱層22に数10μm程度の厚さでアルミナ
(Al−ZrO)を、金属層23及び金
属層31に数10μm程度の厚さでニッケル(Ni)を
それぞれ溶射により成膜した。
【0032】次に、図4及び図5を用いて、本発明の第
1実施形態の平面型ディスプレイパネルの製造方法を説
明する。
【0033】先ず、平面ガラス基板20を、その内面を
上向きにして、図4に示したように、レーザ照射ユニッ
ト50の上方に配置、固定する。
【0034】次に、その平面ガラス基板20の内面に所
定の間隔で配列されている前記のような断熱層22と金
属層23との積層のそれぞれの金属層23に、前記のよ
うな構造の複数本のスペ−サ30を、例えば、ロボット
で保持して、その金属層31を突き合わせ、この状態を
維持する。
【0035】次に、このように付き合わされた両金属層
23、31の突合わせ部分に向けて、平面ガラス基板2
0の背面を通してレーザ照射ユニット50からレーザビ
ームLを照射し、金属層23と金属層31とを溶接す
る。
【0036】レーザ照射ユニット50はX−Yテーブル
40の上にX軸方向及びY軸方向に移動できるように取
り付けられており、そのレーザ照射ユニット50は予め
プログラムされている手順に従って、1カ所の溶接が終
了すると、X−Yテーブル40上をX軸方向及び又はY
軸方向に移動して、順次、異なる場所の金属層23と金
属層31とにレーザビームLを照射し、溶接する。
【0037】レーザーLは、例えば、YAGレーザー
(波長1064nm)を用いるとよい。この波長のレー
ザーLは平面ガラス基板20を透過するため、レーザー
Lの照射によるガラスの損傷はない。更に、このレーザ
ーLはセラミックスである断熱層(セラミックス層)2
2で減衰はするものの、この断熱層22を透過し、金属
層23、31同士を溶接することができる。
【0038】図5にレーザLによる詳細な溶接メカニズ
ムを示した。この溶接の際に金属層23と金属層31と
が当接している溶接部Cで熱Hが発生し、その熱Hが平
面ガラス基板20に伝わる。符号Dで示した部分は、断
熱層22が無い場合に、熱Hが平面ガラス基板20に伝
わり、急激な温度変化が生じて損傷してしまう部分であ
る。平面ガラス基板20全体を或る程度の温度まで加熱
しながらレーザビームLを照射し、この急激な温度変化
を緩和するという方法も考えられるが、本発明では、こ
の熱Hが平面ガラス基板20に伝わらないよう、平面ガ
ラス基板20と金属層22の間に断熱層23を設けて断
熱した。
【0039】断熱層22のセラミックスは断熱が目的で
あるので、前記の実施例のもの以外にMgO−SiO
などの他のセラミックスでもよいし、特に断熱でき
ればセラミックスに限定されるものではない。
【0040】この構造によリレーザー溶接が可能とな
り、非常にシンプル、かつ短時間で平面ガラス基板1
0、20同士を固定することが可能となった。
【0041】図4に示したように、本実施例では、1台
のレーザー出射ユニット50を移動させながら溶接箇所
を順次溶接を行うようにしたが、全ての溶接場所にレー
ザー出射ユニット50を設置して溶接を全て同時に行う
ようにしてもよい。
【0042】次に、この平面ガラス基板20は他方の平
面ガラス基板10に合わされて仮固定され、この仮固定
が終了すると、次に、図1に示したように、画像表示エ
リアA外のエリアにおいて、両平面ガラス基板10、2
0の全周の隙間にフリットガラス40を挿入し、そして
フリットガラス32を加熱、溶融し、そして冷却してシ
ールする。
【0043】この合体された平面型ディスプレイパネル
1の内部は、最終的に真空にされるが、その時、前記各
スペ−サ30は外気圧で平面ガラス基板20側に押し込
まれようとする平面ガラス基板10を支え、両平面ガラ
ス基板10、20間の間隔が所定の寸法で保持されるこ
とになる。
【0044】次に、図6及び図7を用いて、本発明の第
2実施形態の平面型ディスプレイパネルの製造方法を説
明する。
【0045】この製造方法は、超音波によりスペ−サ3
0を平面ガラス基板20の内面に接合しようとする方法
で、図6に示したような構成の超音波発生装置60を用
いる。この超音波発生装置60は超音波ユニット61と
固定ヘッド62とから構成されており、超音波ユニット
61は超音波振動エネルギーを伝達し、かつ圧力を加わ
えることができる振動ヘッド611を備えている。そし
て超音波ユニット61はX−Yテーブル70に取り付け
られて、X軸方向及びY軸方向に、平面ガラス基板20
A上の任意の位置に移動できるように構成されている。
【0046】この超音波接合の場合のスペ−サ30が取
り付けられる平面ガラス基板20A面の接合表面の構造
は前記のものと異なり、熱を遮断するための断熱層22
を必要とせず、金属層23のみが成膜されている。前記
の平面ガラス基板20と区別するために、この場合の平
面ガラス基板に符号20Aを付す。スペ−サ30の構造
は同様であるので、それらの説明は省略する。
【0047】先ず、その平面ガラス基板20Aを、その
内面を上向きにして固定ヘッド62上の所定の位置に載
置、位置決めし、固定する(図6及び図7)。
【0048】次に、この平面ガラス基板20Aの内面の
金属層23に、複数本のスペ−サ30を、その金属層3
1を下にして突き合わせ、その突合わせ状態を維持する
(図6)。
【0049】次に、スペ−サ30の他端面(図示の場
合、上端面)に振動ヘッド611を当てがい、金属層2
3、31の当接部分でスペ−サ30を加圧しながら超音
波振動エネルギーを伝達する。これにより金属膜23、
31同士が超音波接合される。この超音波接合では50
msec程度の短時間で固定に必要な強度を確保するこ
とができる。
【0050】この超音波発接合により非常にシンプルな
構造で、短時間でスペ−サ30を平面ガラス基板20A
に固定することができる。
【0051】図6及び図7に示したように、本実施例で
は、一台の振動ヘッド611を移動させながら接合箇所
を順次接合するようにしたが、大きな振動ヘッドを用い
て、複数の接合箇所を同時に接合するようにしてもよ
く、また、複数の振動ヘッドを用いて複数の接合箇所を
同時に接合するようにしてもよい。
【0052】次に、この平面ガラス基板20Aは他方の
平面ガラス基板10と仮固定され、この仮固定が終了す
ると、次に、図1に示したように、画像表示エリアA外
のエリアにおいて、両平面ガラス基板10、20Aの全
周の隙間にフリットガラス40を挿入し、そして加熱し
てフリットガラス32を溶融、冷却してシールする。
【0053】前記のスペ−サ30の形状については、こ
れらの実施形態では薄い連続した板状のものを例に上げ
ているが、独立した円柱形状のものなど、どのような形
状のスベーサーについても、レーザー及び超音波振動に
よる接合方法を適用することができる。
【0054】また、図3に示したように、金属層31を
スペ−サ30の端面の複数部分に独立して形成したが、
その端面の全面に金属層31を形成してもよい。
【0055】また、金属層23、31は溶接、或いは超
音波接合ができるものであれば、特に前記の材料に限定
されるものではない。
【0056】金属層23、31の成膜ではスパッタ、蒸
着などの薄膜成膜法でもよいが、前記のように溶射とい
う方法はスパッタ、蒸着などの薄膜成膜方法より材料に
制限が少なく、また膜厚もこれらの方法と比べものにな
らないほど厚く(数10μm〜数mmまで)成膜できる
ので、材料、条件の選択範囲を広くすることができる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、 A.平面型ディスプレイパネルとしては、 1.スペーサーを固定するのに必要な面積が小さいので
高精細な平面型ディスプレイパネルが得られる 2.安定してスペ−サを固定できるので、耐圧性能の高
い平面型ディスプレイパネルを実現できる B.平面型ディスプレイパネルの製造方法としては、 1.簡潔な工程で製造できるので不良品の発生を減少さ
せることができる。
【0058】2.製品の特性上、好ましくない材料(樹
脂などの有機物)を使用しないためこれらから発生する
ガスによる不良を無くすことができる。
【0059】3.製造工程が短いので1台の設備で処理
できる製品数量が増え、設備投資を削減することができ
る。
【0060】4.金属同士を接合するにも関わらず熱が
発生しないので、平面ガラス基板の加熱や不活性ガス雰
囲気を必要とせず、設備本体以外のコストを大幅に削減
することができる特に、超音波振動を用いた場合、 5.超音波接合の際に金属の表面で摩擦によるクリーニ
ング効果が発生し、金属表面に付着した酸化物、吸着ガ
スなどを除去することができるので、これらの不純物か
ら発生するガスによる不良を無くすことができる。な
ど、数々の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の平面型ディスプレイパ
ネルの構造を示す断面側面図である。
【図2】 本発明の平面型ディスプレイパネルの製造に
用いられる平面ガラス基板の一部分の構造を示す斜視図
である。
【図3】 本発明の平面型ディスプレイパネルの製造に
用いられるスペ−サの一部分の構造を示す斜視図であ
る。
【図4】 平面型ディスプレイパネルの内面に複数本の
スペ−サを固定するために用いる本発明のレーザー溶接
による製造方法を説明するための略線的斜視図である。
【図5】 図4に示したレーザー溶接によるスペ−サと
平面ガラス基板の溶接の様子を説明するための一部断面
側面図である。
【図6】 平面型ディスプレイパネルの内面に複数本の
スペ−サを固定するために用いる本発明の超音波接合に
よる製造方法を説明するための略線的斜視図である。
【図7】 図6に示した超音波接合によるスペ−サと平
面ガラス基板の接合の様子を説明するための一部断面側
面図である。
【符号の説明】
1…本発明の一実施形態の平面型ディスプレイパネル、
10,20…(平面型ディスプレイパネル用)平面ガラ
ス基板、22…断熱層、23,31…金属層、30…ス
ペ−サ、32…フリットガラス、40,60…超音波発
生装置、61…超音波ユニット、611…振動ヘッド、
62…固定ヘッド、70…X−Yテーブル、50…レー
ザー出射ユニット、A…画像表示エリア、C…溶接部、
D…断熱層が無い場合、発生した熱Hで損傷を受ける平
面ガラス基板20の部分、H…溶接により発生した熱、
L…レーザビーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の平面基板が画像表示エリア内で複
    数本の同一長さのスペ−サを用いて所定の間隔を開け、
    互いに平行に保持されて接合されている平面型ディスプ
    レイパネルにおいて、 前記複数本のスペ−サが前記画像表示エリア内の前記平
    面基板の内表面の複数箇所に金属層とを介して接合され
    ていることを特徴とする平面型ディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 2枚の平面基板が画像表示エリア内で複
    数本の同一長さのスペ−サを用いて所定の間隔を開け、
    互いに平行に保持されて接合されている平面型ディスプ
    レイパネルにおいて、 前記複数本のスペ−サが前記画像表示エリア内の前記平
    面基板の内表面の複数箇所に直接形成されている断熱層
    を介して金属層で接合されていることを特徴とする平面
    型ディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記断熱層がセラミック材であることを
    特徴とする請求項2に記載の平面型ディスプレイパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 2枚の平面基板を画像表示エリア内で複
    数本の同一長さのスペ−サを用いて所定の間隔を開け、
    互いに平行に保持されて接合されている平面型ディスプ
    レイパネルの製造方法において、 前記少なくとも一方の平面基板の画像表示エリア内の複
    数箇所の内表面に断熱層と該断熱層の表面に金属層を形
    成する工程と、 前記各スペ−サの一端面に金属層を形成する工程と、 前記平面基板の前記金属層に、前記複数本のスペ−サ
    を、それらの金属層を突き合わせ、その突合わせ状態を
    保持する工程と、 然る後、前記突き合わせた両金属層に向けてレーザを照
    射し、前記両金属層を溶接する工程とを含むことを特徴
    とする平面型ディスプレイパネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザはレーザ照射ユニットから出
    射され、該レーザ照射ユニットがX−YテーブルにX
    軸、Y軸方向に移動できるように保持され、前記両金属
    層の位置に順次送られるように制御されていることを特
    徴とする請求項3に記載の平面型ディスプレイパネルの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 2枚の平面基板を画像表示エリア内で複
    数本の同一長さのスペ−サを用いて所定の間隔を開け、
    互いに平行に保持されて接合されている平面型ディスプ
    レイパネルの製造方法において、 前記少なくとも一方の平面基板の画像表示エリア内の複
    数箇所の内表面に金属層を形成する工程と、 前記各スペ−サの一端面に金属層を形成する工程と、 前記平面基板の前記金属層に、前記複数本のスペ−サ
    を、それらの金属層を突き合わせ、その突合わせ状態を
    保持する工程と、 然る後、前記突き合わせた両金属層に超音波振動エネル
    ギーを伝達し、前記両金属層を超音波接合する工程とを
    含むことを特徴とする平面型ディスプレイパネルの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記振動ヘッドはX−YテーブルにX
    軸、Y軸方向に移動できるように保持され、前記両金属
    層の位置に順次送られるように制御されていることを特
    徴とする請求項6に記載の平面型ディスプレイパネルの
    製造方法。
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