JP2002259923A - 非接触icカードおよびその製造方法 - Google Patents

非接触icカードおよびその製造方法

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JP2002259923A JP2001059796A JP2001059796A JP2002259923A JP 2002259923 A JP2002259923 A JP 2002259923A JP 2001059796 A JP2001059796 A JP 2001059796A JP 2001059796 A JP2001059796 A JP 2001059796A JP 2002259923 A JP2002259923 A JP 2002259923A
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Koichi Saito
孝一 斉藤
Akihiro Iikuma
明広 飯隈
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 外部機器との間で非接触で信号の送受信
を行うことのできる非接触ICカードは、カード基体
と、カード基体に配設された、ICチップを樹脂封止し
てなるICモジュールと、カード基体に配設されたアン
テナコイルとを備え、ICモジュールのアンテナ接続部
とアンテナコイルの接続端部との間は、導電性を有する
接着剤によって接合されている。 【効果】 安価且つ加工作業性が良く、接合信頼性の高
い非接触ICカードを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部機器との間で
非接触で信号の送受信を行うことのできる非接触ICカ
ードおよびその製造方法に関するもので、特に、カード
に内蔵されたICとアンテナコイルとの接合に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、リーダおよびライタ等の端末装置
としての外部機器との間で非接触で信号の送受信を行う
ことのできる非接触ICカードの使用が普及してきてい
る。これら非接触ICカードは、一般的には、外部機器
に内臓されたコイルと電波を媒体として電磁結合して情
報の送受信を行えるようにするアンテナコイルと、情報
の処理を行うIC回路部とをカード基体に封入してなる
ものである。
【0003】従来、このような非接触ICカードにおい
ては、IC回路部として、ICチップを樹脂封止してな
るICモジュールを使用したものでは、銅線を巻回して
ワイヤアンテナコイルを形成し、このワイヤアンテナコ
イル両端の接合部をICモジュール上に設けられた接合
電極部に半田付けにより接続するものが普通であった。
【0004】図6は、このような従来技術による非接触
ICカードの一例を示す平面図である。この図6に略示
されるように、この従来例の非接触ICカード21は、
カード基体22にワイヤアンテナコイル23およびIC
モジュール25を封入してなっている。カード基体22
は、硬質塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、モノマーの酸成分がテレフタレ
酸であり、ジオール成分がエチレングリコールおよびシ
クロヘキサンジメタノールである共重合体ポリエステル
系樹脂(PET−G)、アクリロニトリルブタジエンス
チレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ポリエ
チレン(PE)等で形成される。ワイヤアンテナコイル
23は、被覆銅線をインダクタンスに合わせたターン数
にて巻回して形成され、アンテナコイル両端にはリード
線が引き延ばされ、接合部24a、24bが形成されて
いる。そして、この接合部24a、24bと、ICモジ
ュール25上に設けられた電極26a、26bとは半田
27を用いた接合により電気的に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の非接触ICカードの場合、アンテナコイ
ルとICモジュールとを半田により接合する際の半田の
盛り量をコントロールするのが難しく、盛り量が多くな
ってしまうと接合部分が盛り上がってしまい、カードを
形成した際にこの影響でカード外観を損ねてしまい、盛
り量が少なくなってしまうと接合が不充分でカード化の
際に接続が外れてしまう問題があった。また、工程上に
おいても、アンテナコイルとICモジュールとを接合し
た後にカード基体に、これらを接着剤等により固定させ
る必要があり、作業性・信頼性においても悪い状態にあ
った。更に、材料コストにおいてもワイヤ巻回加工費用
等で高価なものとなっていた。
【0006】一方、最近では、特開平8−287208
号公報に開示されているように、ICモジュールでな
く、樹脂封止を行っていないICチップ単体をIC回路
部として使用し、ICチップにアンテナ接続バンプを形
成し、異方導電性フィルムを用いてフリップチップ工法
によりアンテナコイルの接続パッドとICチップのアン
テナ接続バンプとを接続する方法が提案されている。
【0007】しかし、この場合、ICチップ単体ではカ
ード化に際にしての、圧力、曲げ等の外部応力に対する
強度が充分でないために、ICチップ実装後にICチッ
プ上に金属板等による補強の必要がある。また、近年で
は、ICチップのサイズ自体が小型化しているため、ア
ンテナコイルも接続パッドの大きさを微細化し、且つ位
置精度を上げる必要が生じている。また、ICチップの
実装に際しても高精度で位置決めさせる高価な機構が必
要となっている。更に、接続部でのリーク、ICチップ
エッジ部でのショート等を防止するため、ファインピッ
チ用の異方性導電フィルムを使用する必要も生じ、また
異方性導電ペーストの場合には微量での吐出量のコント
ロールが必要となる。
【0008】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消しうるような非接触ICカードおよびそ
の製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、外部機器との間で非接触で信号の送受信を行うこ
とのできる非接触ICカードにおいて、カード基体と、
該カード基体に配設された、ICチップを樹脂封止して
なるICモジュールと、前記カード基体に配設されたア
ンテナコイルとを備えており、前記ICモジュールのア
ンテナ接続部と前記アンテナコイルの接続端部との間
は、導電性を有する接着剤によって接合されていること
を特徴とする非接触ICカードが提供される。
【0010】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
アンテナコイルは、銀フレーク、銀粉、カーボン等の導
電性フィラーを樹脂バインダー中に分散してなる導電性
インキを印刷、乾燥して形成されており、前記接続端部
は、接合パッドとされている。
【0011】本発明の別の実施の形態によれば、前記ア
ンテナコイルは、銅箔、アルミ箔等の金属薄膜により形
成されており、前記接続端部は、接合パッドとされてい
る。
【0012】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記導電性を有する接着剤は、エポキシ系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂等からなるバインダー中に
金、銀、銅、ニッケル等の導電性微粉末を微量分散して
なる、異方性導電接着フィルムまたは異方性導電ペース
トである。
【0013】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記導電性を有する接着剤は、エポキシ系樹脂、アクリ
ル系樹脂、フェーノル系樹脂、フェノキシ系樹脂等から
なる、バインダー中に銀、銅、ニッケル等の金属粉フィ
ラーを分散してなるものである。
【0014】本発明の別の観点によれば、外部機器との
間で非接触で信号の送受信を行うことのできる非接触I
Cカードの製造方法において、樹脂シート上に導電性イ
ンキによりアンテナコイルを印刷、乾燥して形成し、該
アンテナコイルの接続端部を接合パッドとして形成する
工程と、ICチップを樹脂封止してなるICモジュール
のアンテナ接続部と前記アンテナコイルの接合パッドと
を、導電性を有する接着剤によって接合するようにし
て、該ICモジュールを前記樹脂シート上に載置する工
程と、前記アンテナコイルが形成されICモジュールが
接合された樹脂シートに対して、中間樹脂シートおよび
カバー樹脂シートとを積層し、一体化する工程とを含む
ことを特徴とする非接触ICカードの製造方法が提供さ
れる。
【0015】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
樹脂シートには、前記ICモジュールの樹脂封止部を受
け入れる穴の穴開け加工が予めなされる。
【0016】本発明の別の実施の形態によれば、前記中
間樹脂シートには、前記ICモジュールの樹脂封止部を
受け入れる穴の穴開け加工が予めなされる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、添付図面の図1から図5に
基づいて、本発明の実施の形態および実施例について本
発明をより詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の非接触ICカードの一実
施例の構造を示すための平面図であり、図2は、その断
面構造を示す図であり、図3は、その非接触ICカード
におけるアンテナコイルとICモジュールとの接合状態
を詳細に示す部分拡大断面構造図である。
【0019】これら図1、図2及び図3に示すように、
本発明のこの実施例の非接触ICカード10では、樹脂
シート(アンテナシート)1にアンテナコイル2が形成
されている。アンテナコイル2の接続端部の各々には、
接合パッド3aおよび3bが(図3参照)が施されてい
る。図3によく示されるように、樹脂シート1のアンテ
ナコイル2の接合パッド3aおよび3bの間に位置する
場所には、受入れ穴11が穴開け加工により予め形成さ
れている。ICチップを樹脂封止してなるICモジュー
ル5は、その樹脂封止部9の部分を樹脂シート1の受入
れ穴11に入れるようにして、樹脂シート1の上に載置
される。そして、この際において、ICモジュール5上
のアンテナ接続部を構成する電極部6aおよび6bと、
アンテナコイル2の各対応する接合パッド3aおよび3
bとを、導電性を有する接着剤4にて接合するようにし
ている。それから、中間樹脂シート7及びカバー樹脂シ
ート8a、8bが順次積層されて、アンテナコイル2お
よびICモジュール5が封入されたカード基体とするこ
とにより、最終的な非接触ICカード10とされてい
る。
【0020】ここで、ICモジュール5は、ICチップ
単体でなく、例えば、少なくとも、基板となるリードフ
レーム、ICチップおよびICチップの周囲を封止する
樹脂封止とからなるものである。
【0021】樹脂シート1は、例えば、PVC、PE
T、PET−G、ABS、PC、PE等を例示すること
ができるが、カード基材として使用される樹脂シートで
あればこの限りではない。これら樹脂シートの厚みとし
ては、100から400μm程度であり、カードの総厚
によって適した厚みが選定される。
【0022】アンテナコイル2は、銀フレーク、銀粉、
カーボン等の導電性フィラーを、例えば、ポリエステル
系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、フェノキ
シ系樹脂、ポリアミド系樹脂等の樹脂バインダー中に分
散してなる導電性ペーストまたは導電インキを、樹脂シ
ート1上にスクリーン印刷法などにより印刷、乾燥させ
ることにより形成されている。
【0023】ICモジュール5とアンテナコイル2とを
接合する際の導電性を有する接着剤4としては、例え
ば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、フェーノル系樹
脂、フェノキシ系樹脂等からなるバインダー中に、銀、
銅、ニッケル等の金属粉フィラーを分散してなる導電性
接着剤、あるいはエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂等からなるバインダー中に、金、銀、
銅、ニッケル等の導電性微粉末を微量分散して成る異方
性導電フィルムまたは異方性導電ペーストなどを例示す
ることができるが、ICモジュール5に設けられた電極
6a、6bとアンテナコイル2に設けられた接合パッド
3a、3bとを強固にに接合し、且つ導電性が確保され
るものであればこの限りではない。
【0024】中間樹脂シート7は、ICモジュール5と
アンテナコイル2とを載置した樹脂シート1と一体化さ
れるシートであって、PVC、PET−G、ABS、P
C等の樹脂シート単体で熱融着が可能な材料またはPE
T基材上に、例えば、オレフィン系、ポリエステル系、
ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリエチレン系等のホ
ットメルト樹脂または、エポキシ樹脂等を塗布したもの
等を例示できるが、樹脂シート1と同一材料で、且つ同
一厚みであることが望ましい。ただし、カード基材とし
て使用される樹脂シートであり樹脂シート(アンテナシ
ート)1とのラミネートが可能であるものであればこの
限りではない。
【0025】カバー樹脂シート8a、8bは、重ね合わ
された樹脂シート1と中間樹脂シート2を保護するよう
にして、表裏両側に重ね合わさり一体化されるものであ
って、PVC、PET−G、ABS、PC等の樹脂シー
ト単体で熱融着が可能な材料またはPET基材上に例え
ばオレフィン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポ
リアミド系、ポリエチレン系等のホットメルト樹脂また
は、エポキシ樹脂等を塗布したものが例示できる。ただ
し、カード基材として使用される樹脂シートでありラミ
ネートが可能であるものであればこの限りではない。
【0026】次に、本発明のこの非接触ICカード10
の製造方法についてより詳細に説明する。先ず、樹脂シ
ート1上にアンテナコイル2を形成する工程としては、
銀フレーク、銀粉、銅粉等の導電性顔料とポリエステル
系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、フェノキ
シ系樹脂等からなる結着材、及び溶剤、分散剤とを混
合、分散してなる導電性ペーストインキをスクリーン印
刷法などによって印刷、乾燥することによりアンテナコ
イル2を形成する。
【0027】次に、アンテナコイル2の一部を成す接合
パッド3a、3bとICモジュール5に設けられた電極
6a、6bとの間に異方性導電フィルム等の導電性を有
する接着フィルムを挟み込むようにして、アンテナコイ
ル2の一部を成す接合パッド3a、3b上に配置、仮貼
りした後、ICモジュール5の上から軽く圧力を加える
と同時に熱を加えることにより、接合パッド3aおよび
3bとICモジュール5に設けられた電極6aおよび6
bとを電気的に接合する。異方性導電フィルム等の導電
性を有する接着フィルムを、接合パッド3aおよび3b
とICモジュール5に設けられた電極6aおよび6bと
の間に挟み込むようにして配置させる方式としては、I
Cモジュール5に設けられた電極6a、6bを含めて、
ICモジュール5上の全面にに貼り付ける方式でもよ
い。また、接合パッド3aおよび3bとICモジュール
5に設けられた電極6aおよび6bとの接合方法として
は、アンテナコイル2の接合パッド3a、3b上に、エ
ポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、フェーノル系樹脂、フ
ェノキシ系樹脂等からなるバインダー中に銀、銅、ニッ
ケル等の金属粉フィラーを分散してなる導電性接着剤、
またはエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系
樹脂等からなるバインダー中に、金、銀、銅、ニッケル
等の導電性微粉末を微量分散してなる、異方性導電ペー
スト等をスクリューバルブ式のディスペンサー等により
滴下し、その上にICモジュール5を積層し、ICモジ
ュール5の上から軽く圧力を加えると同時に熱を加える
方式でもよい。
【0028】アンテナコイル2が形成され、ICモジュ
ール5が接合された樹脂シート1は、中間樹脂シート7
およびカバー樹脂シート8a、8bとを重ねて、熱ラミ
ネートプレス装置、真空熱ラミネート装置等により、加
熱、加圧されることにより一体化される。その後、規定
のカード寸法に打ち抜かれ非接触ICカードが製造され
る。
【0029】具体的実施例 次に、本発明のより具体的な実施例について説明する。
先ず、厚さ250μmのPET−Gシートに、ポリエス
テル系樹脂バインダー中に、80%の銀フレークの導電
性フィラーを分散してなる導電性インキを用いて、スク
リーン印刷法により(350版の使用)、アンテナパタ
ーンを形成した後、温度80℃、時間90秒でジェット
乾燥させ、膜厚20μmのアンテナコイルを形成した。
【0030】次に、振動式パーツフィーダーを用いてI
Cモジュールの表裏、方向を一定に整合させ、異方導電
性フィルム(SONYケミカル製FP2322D)を、
貼り付け装置にてICモジュールに設けられた電極の大
きさに合わせて、温度80℃、荷重1kg/cm2 を加え、
時間3秒にてICモジュールに設けられた電極上に貼り
付けを行う。
【0031】次に、前記異方導電性フィルムの貼り付け
が完了したICモジュールを、貼り付け面を下にして圧
着ヘッドにより吸着し、アンテナコイルの接合パッド上
にICモジュールの電極が合わさるようにして位置決め
をし、温度120℃、荷重2kg/cm2 、時間10秒に
て、熱圧着ヘッドで押圧することにより、ICモジュー
ルをアンテナコイルと接続し、且つ樹脂シートと一体化
した。尚、この際、樹脂シートのICモジュールの樹脂
封止部に相当する部分には、あらかじめ樹脂封止の大き
さに合わせた穴開け加工が施されている。
【0032】次に、アンテナコイルとICモジュールと
の接合が完了した樹脂シートに、接合面を覆うようにし
て、厚さ250μmのPET−Gシートを重ね合わせ、
熱ラミネートプレス機により、温度150℃、圧力8kg
/cm2 、時間30分にて熱融着させた。
【0033】次に、前記熱融着された部材の表裏に絵柄
等のデザインや文字等の印刷を施した後、厚さ150μ
mのPVCシートを重ね合わせ、熱ラミネートプレス機
により、温度150℃、圧力12kg/cm2 、時間30分
にて熱融着させた後、規定のカードサイズに打ち抜き、
非接触ICカードを作製した。
【0034】尚、上記の作製したICカードを、ISO
で規定された、動的曲げ強さ試験(規定ISO1444
3−1[4.3.3]、試験方法ISO10373−1
[5.8])を10サイクル(計1万回の曲げ)、動的
捻れ強さ試験(規定ISO14443−1[4.3.
4]、試験方法ISO10373−1[5.9])を4
0サイクル(計1万回の捻り)を繰り返して実施した
後、通信特性を測ったところ、試験前と同等の特性が保
たれていることが確認された。
【0035】図4は、本発明の非接触ICカードの別の
実施例を説明するための断面構造図である。図5はその
平面構造を示す図である。図4、図5に示すように、こ
の実施例においては、アンテナ樹脂シート1上に形成さ
れるアンテナ2は、例えば厚みが5〜80μmの銅箔、
アルミニウム箔等の導電性を有する金属薄膜であり、樹
脂シート上全面に形成された金属薄膜からエッチング法
により作製されている。その他のカードを構成する部材
は、前述した実施例と同様である。
【0036】尚、本発明においてICモジュール5の樹
脂封止9の方向は、図2に示すように樹脂シート1側に
なる場合、図4に示すように中間樹脂シート7側になる
場合のどちらでも可能であり、厚み、絵柄デザインの有
無等、カード仕様に応じてその方向が選択されるものと
する。
【0037】
【発明の効果】本発明の非接触カードにおいては、樹脂
シート上に形成されたアンテナコイルとICモジュール
との接合に導電性を有する接着剤を用いるため、接合部
分の盛り上がりが少なく、カードが形成された際の外観
を損ねる問題を防止することができ、機械的に容易な作
業で信頼性の高い接合を実現させることが可能となる。
【0038】また、ICモジュールを使用することによ
り、ICチップ単体を用いた方式のように補強を必要と
せずに、圧力、曲げ等の外部応力に対して充分な強度を
得ることができる。
【0039】更に、加工に際しても、精密な位置決め機
構は必要とせずに、安価な装置で充分な接合強度を実現
させることができる。
【0040】更に、材料コストにおいても、ワイヤ巻回
加工などの費用を省くことができ、複雑なカード構成を
必要とせずに、単純なカード構成で安価に製造すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触ICカードの一実施例を示すた
めの平面図である。
【図2】図1の非接触ICカードの断面構造図である。
【図3】図1の非接触ICカードにおけるアンテナコイ
ルとICモジュールとの接合状態を詳細に示すための部
分拡大断面構造図である。
【図4】本発明の非接触ICカードの別の実施例を示す
ための断面構造図である。
【図5】図4の非接触ICカードの平面図である。
【図6】従来の非接触ICカードの一例を示すための平
面図である。
【符号の説明】
1 樹脂シート 2 アンテナコイル 3a 接合パッド 3b 接合パッド 4 導電性を有する接着剤 5 ICモジュール 6a ICモジュールの電極 6b ICモジュールの電極 7 中間樹脂シート 8a カバー樹脂シート 8b カバー樹脂シート 9 ICモジュールの樹脂封止部 10 ICカード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器との間で非接触で信号の送受信
    を行うことのできる非接触ICカードにおいて、カード
    基体と、該カード基体に配設された、ICチップを樹脂
    封止してなるICモジュールと、前記カード基体に配設
    されたアンテナコイルとを備えており、前記ICモジュ
    ールのアンテナ接続部と前記アンテナコイルの接続端部
    との間は、導電性を有する接着剤によって接合されてい
    ることを特徴とする非接触ICカード。
  2. 【請求項2】 前記アンテナコイルは、銀フレーク、銀
    粉、カーボン等の導電性フィラーを樹脂バインダー中に
    分散してなる導電性インキを印刷、乾燥して形成されて
    おり、前記接続端部は、接合パッドとされている請求項
    1に記載の非接触ICカード。
  3. 【請求項3】 前記アンテナコイルは、銅箔、アルミ箔
    等の金属薄膜により形成されており、前記接続端部は、
    接合パッドとされている請求項1または2に記載の非接
    触ICカード。
  4. 【請求項4】 前記導電性を有する接着剤は、エポキシ
    系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂等からなる
    バインダー中に金、銀、銅、ニッケル等の導電性微粉末
    を微量分散してなる、異方性導電接着フィルムまたは異
    方性導電ペーストである請求項1または2または3に記
    載の非接触ICカード。
  5. 【請求項5】 前記導電性を有する接着剤は、エポキシ
    系樹脂、アクリル系樹脂、フェーノル系樹脂、フェノキ
    シ系樹脂等からなる、バインダー中に銀、銅、ニッケル
    等の金属粉フィラーを分散してなるものである請求項1
    または2または3に記載の非接触ICカード。
  6. 【請求項6】 外部機器との間で非接触で信号の送受信
    を行うことのできる非接触ICカードの製造方法におい
    て、樹脂シート上に導電性インキによりアンテナコイル
    を印刷、乾燥して形成し、該アンテナコイルの接続端部
    を接合パッドとして形成する工程と、ICチップを樹脂
    封止してなるICモジュールのアンテナ接続部と前記ア
    ンテナコイルの接合パッドとを、導電性を有する接着剤
    によって接合するようにして、該ICモジュールを前記
    樹脂シート上に載置する工程と、前記アンテナコイルが
    形成されICモジュールが接合された樹脂シートに対し
    て、中間樹脂シートおよびカバー樹脂シートとを積層
    し、一体化する工程とを含むことを特徴とする非接触I
    Cカードの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂シートには、前記ICモジュー
    ルの樹脂封止部を受け入れる穴の穴開け加工が予めなさ
    れる請求項6に記載の非接触ICカードの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記中間樹脂シートには、前記ICモジ
    ュールの樹脂封止部を受け入れる穴の穴開け加工が予め
    なされる請求項6に記載の非接触ICカードの製造方
    法。
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