JP2002259688A - 資産流動化方法及び法人証券化方法並びに法人証券化支援装置 - Google Patents

資産流動化方法及び法人証券化方法並びに法人証券化支援装置

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JP2002259688A
JP2002259688A JP2001057374A JP2001057374A JP2002259688A JP 2002259688 A JP2002259688 A JP 2002259688A JP 2001057374 A JP2001057374 A JP 2001057374A JP 2001057374 A JP2001057374 A JP 2001057374A JP 2002259688 A JP2002259688 A JP 2002259688A
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JP2001057374A
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Manabu Yamamoto
学 山本
Naohiro Ando
直広 安藤
Akihiro Hiraki
昭博 平木
Toshinori Tanabe
敏憲 田邉
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Fujitsu Ltd
Mizuho Securities Co Ltd
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Fujitsu Ltd
Mizuho Securities Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 法人が保有する資産を流動化させることがで
き、資本市場から法人の資金調達を行うことが可能な資
産流動化方法及び法人証券化方法並びに法人証券化支援
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 法人の保有資産を証券化する法人証券化
方法において、保有資産のうち証券化を所望する第1資
産の価値を算出する資産価値算出段階S2と、証券化を
所望する第1資産が産み出すキャッシュフローの価値を
予測して算出するキャッシュフロー価値算出段階S3
と、算出された第1資産の価値に応じて第1資産と所有
権を交換する為の他の資産保有者が保有する第2資産を
選択する資産選択段階S4と、第1資産及びその資産が
産み出すキャッシュフローを証券化する証券化段階とを
有することにより上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、資産流動化方法及
び法人証券化方法並びに法人証券化支援装置に係り、特
に、法人の保有資産を流動化して自己資金を調達する資
産流動化方法及び法人証券化方法並びに法人証券化支援
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特別法等の法律により設置される
特殊法人等の法人(以下、特殊法人と総称する)は、国
策上或いは公共の利益の為に設置されている為、財政投
融資資金により自己資金を調達することが多かった。一
方、民間の法人は、例えば保有する資産を担保とするこ
とにより自己資金を調達していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、財政投融資改革
及び特殊法人改革の動きが顕著になりつつある。したが
って、特殊法人は財政投融資改革及び特殊法人改革に資
する為、財投投融資資金に頼らない自己資金の調達方法
を早期に確立する必要がある。
【0004】例えば特殊法人の自己資金の調達方法とし
ては、財投機関債,財投資産担保型債の発行などが考え
られる。しかしながら、財投機関債の発行は格付取得な
ど十分な情報開示(ディスクローズ)が必要であると共
に、採算性がより厳しく求められるという問題があっ
た。
【0005】一方、財投資産担保型債の発行は担保とな
る優良資産の保有が前提である。しかしながら、特殊法
人の保有資産には財投資産担保型債の担保とすることが
難しい資産が多数含まれているという問題があった。以
下、特殊法人の一例として高速道路,一般有料道路およ
び関連施設の建設,管理を行う道路公団について説明す
る。道路公団の保有資産のうち財投資産担保型債の担保
となり得る資産としては、各高速道路,一般有料道路の
通行料収入、各高速道路,一般有料道路の不動産などが
ある。
【0006】しかしながら、各高速道路,一般有料道路
の不動産は、インフラストラクチャ(Infrastructure)
である為に転用が困難であり、市場価値が極めて低い。
したがって、各高速道路,一般有料道路の不動産を財投
資産担保型債の担保とすることは事実上困難であるとい
う問題があった。また、各高速道路,一般有料道路の通
行料収入のみを担保として財投資産担保型債を発行して
も、資金調達規模が小さいという問題があった。
【0007】なお、特殊法人以外の民間の法人であって
も、担保とすることが難しい資産が多数含まれる場合が
ある。例えば鉄道会社等は、線路の不動産を担保とする
ことが事実上困難であるという問題があった。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、法人が保有する資産を流動化させることができ、資
本市場から法人の資金調達を行うことが可能な資産流動
化方法及び法人証券化方法並びに法人証券化支援装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため、本発明は、法人の保有資産を流動化する資産
流動化方法において、前記保有資産のうち流動化を所望
する第1資産の価値を算出する段階と、前記算出した第
1資産の価値に応じて他の資産保有者が保有する第2資
産を選択する段階と、前記流動化を所望する第1資産の
所有権と前記選択された第2資産の所有権とを交換する
段階とを有することを特徴とする。
【0010】また、法人の保有資産を流動化する資産流
動化方法において、他の資産保有者が保有する第2資産
を選択する段階と、前記選択した第2資産の価値を算出
する段階と、前記算出した第2資産の価値に応じて前記
保有資産のうち流動化を所望する第1資産を選択する段
階と、前記第2資産の所有権と前記流動化を所望する第
1資産の所有権とを交換する段階とを有することを特徴
とする。
【0011】このような資産流動化方法では、法人の保
有資産のうち転用が困難な資産(例えばインフラストラ
クチャ等)の所有権と他の資産保有者が保有する資産
(例えば、国有資産の租税物納不動産等)の所有権とを
交換することにより、法人が所有する転用が困難な資産
を流動化することができる。
【0012】また、本発明は、法人の保有資産を証券化
する法人証券化方法において、前記保有資産のうち証券
化を所望する第1資産の価値を算出する資産価値算出段
階と、前記証券化を所望する第1資産が産み出すキャッ
シュフローの価値を予測して算出するキャッシュフロー
価値算出段階と、前記算出された第1資産の価値に応じ
て前記第1資産と所有権を交換する為の他の資産保有者
が保有する第2資産を選択する資産選択段階と、前記第
1資産及びその資産が産み出すキャッシュフローを証券
化する証券化段階とを有することを特徴とする。
【0013】このような法人証券化方法では、法人の保
有資産のうち転用が困難な資産を証券化する為、償還時
に法人の資産と他の資産保有者が保有する資産とを交換
する権利を投資家に与えている。したがって、投資家は
償還時に他の資産保有者が保有する資産の所有権又は他
の資産保有者が保有する資産を現金化した償還金を償還
として選択することができる。また、投資家は証券化さ
れた資産の価値(例えば、第1資産の価値に応じて選択
された第2資産の価値)が上昇した場合、資産価値の上
昇に応じた資産と交換する権利を有する為、キャピタル
ゲインを得ることもできる。この結果、法人は投資家に
とって魅力のある証券を資本市場に提供することがで
き、新たな資金調達方法を確立することが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。なお、本実施例では、法人
の一例として特殊法人が保有する保有資産を流動化する
例について説明するが、いかなる法人でもよい。また、
本実施例では特殊法人の一例として高速道路,一般有料
道路および関連施設の建設,管理を行う道路公団につい
て説明するが、国策上或いは公共の利益の為に設置され
る如何なる特殊法人であってもよい。
【0015】まず、本発明の理解を容易とする為に、本
発明の原理について説明する。図1は、本発明の資産流
動化方法の一例について説明する図を示す。例えば道路
公団が所有する高速道路,一般有料道路および関連施設
の不動産はインフラストラクチャである為に転用が困難
であり、市場価値が極めて低い。したがって、道路公団
が所有する不動産(以下、インフラ不動産という)をそ
のままの形態で流動化(キャッシュ化)することは非常
に困難である。一方、国庫は物納により多数の租税物納
不動産(以下、リファレンス不動産という)を所有して
いる。
【0016】そこで、本発明の資産流動化方法は、流動
化を所望するインフラ不動産1の価値を算出し、インフ
ラ不動産の価値と所定の価値関係(例えば等価)を有す
るリファレンス不動産の集合体(以下、リファレンス不
動産プールという)2を設定することにより、インフラ
不動産1の所有権とリファレンス不動産プール2の所有
権とを交換(スワップ)する。
【0017】インフラ不動産1の所有権とリファレンス
不動産プール2の所有権とを交換すると、道路公団は転
用が可能で市場価値が高いリファレンス不動産を取得す
ることができる。したがって、道路公団は前記交換によ
りリファレンス不動産プールの価値を利用する形で、結
果としてインフラ不動産を流動化することが可能であ
る。一方、国はインフラ不動産を取得することができ
る。なお、国は取得したインフラ不動産を道路公団に賃
貸(リース)することもできる。
【0018】また、本発明の資産流動化方法を利用する
法人証券化方法の原理について説明する。図2は、本発
明の法人証券化方法を利用するファンドの一例について
説明する図を示す。例えば道路公団は、所有する高速道
路,一般有料道路および関連施設などのインフラ不動産
と、そのインフラ不動産が産み出す各高速道路,一般有
料道路の通行料収入とを証券化したファンド(Fund)を
組成する。
【0019】組成されたファンドは、インフラ不動産の
価値に相当する元本部分と、そのインフラ不動産が産み
出す通行料収入に相当するキャッシュフロー部分とを含
む。なお、キャッシュフロー部分はインフラ不動産が産
み出す通行料収入等の収入額から費用額を除いた金額に
相当するものであるが、ここでは説明の容易の為に通行
料収入に相当するものであると仮定する。
【0020】ファンド設定時、ファンドはインフラ不動
産の価値に相当する元本部分3と償還時までの通行料収
入予測に相当するキャッシュフロー部分4とを含む。な
お、元本部分3は、ファンド設定時にインフラ不動産の
価値と所定の価値関係(例えば、等価)に設定されたリ
ファレンス不動産プールに置き換えることもできる。
【0021】ファンド流通時及びファンド償還時、ファ
ンドはファンド設定時にインフラ不動産の価値と等価に
設定されたリファレンス不動産プールの価値に相当する
元本部分3と、リファレンス不動産プールの価値の増加
分に相当する元本増加部分5と、償還時までの通行料収
入予測に相当するキャッシュフロー部分4と、通行料収
入予測の増加分に相当するキャッシュフロー増加部分6
とを含む。なお、図2ではリファレンス不動産プールの
価値及び通行料収入予測が増加する例について示してい
るが、リファレンス不動産プールの価値及び通行料収入
予測が減少する場合もある。
【0022】図1を参照しつつ前述したように、元本部
分3に相当するインフラ不動産にはインフラ不動産の価
値と所定の価値関係を有するリファレンス不動産プール
が設定されている。
【0023】例えば元本増加部分5に相当するリファレ
ンス不動産プールの価値の増加があると、その増加に応
じてファンドの価値が上昇する。つまり、リファレンス
不動産プールの価値は、ファンド設定時のリファレンス
不動産プールの価値に相当する元本部分3とリファレン
ス不動産プールの価値の増加分に相当する元本増加部分
5とを加算したものとなる。したがって、投資家は元本
増加部分5に相当するキャピタルゲインを償還時に得る
ことができる。また、投資家はキャッシュフロー部分4
及びキャッシュフロー増加部分6に相当する配当を得る
ことができる。
【0024】図3は、本発明の法人証券化方法を実現す
る法人証券化システムの一実施例の構成図を示す。図3
の法人証券化システム10は、法人証券化支援装置とし
てのモニタリング装置11,インフラ不動産管理者用端
末12,リファレンス不動産管理者用端末13,ファン
ド受託者用端末14,ファンド運営者用端末15,投資
家用端末16a〜16nが、例えばインターネット等の
ネットワーク17を介して接続されている。
【0025】モニタリング装置11は、例えば第三者的
非営利法人,ファンド受託者が依頼する評価者などによ
り運営される。モニタリング装置11はファンド受託者
が管理するファンドのインフラ不動産評価データ,リフ
ァレンス不動産評価データ,キャッシュフロー実績デー
タ及びキャッシュフロー予測データを有する。
【0026】インフラ不動産管理者用端末12は、例え
ばインフラ不動産の所有者又はインフラ不動産の所有者
が依頼した不動産管理者,外部情報提供者(不動産鑑定
者,調査会社の従業者,研究所の研究員)等が操作す
る。インフラ不動産の所有者等はインフラ不動産管理者
用端末12を操作して、インフラ不動産評価データ,キ
ャッシュフロー実績データ及びキャッシュフロー予測デ
ータをモニタリング装置11に供給する。
【0027】リファレンス不動産管理者用端末13は、
例えばリファレンス不動産の所有者又はリファレンス不
動産の所有者が依頼した不動産管理者,外部情報提供者
等が操作する。リファレンス不動産の所有者等はリファ
レンス不動産管理者用端末13を操作して、リファレン
ス不動産評価データをモニタリング装置11に供給す
る。
【0028】ファンド受託者用端末14は、例えば信託
銀行などのファンド受託者が操作するものである。ファ
ンド受託者はファンド受託者用端末14を操作して、フ
ァンドのインフラ不動産データ,リファレンス不動産デ
ータをモニタリング装置11から取得する。
【0029】ファンド運営者用端末15は、例えば不動
産投資顧問などのファンド運営者(ファンドマネージ
ャ)が操作するものである。ファンド運営者はファンド
運営者用端末15を操作してモニタリング装置11,フ
ァンド受託者又はリファレンス不動産管理者から必要な
情報を取得し、取得した情報に応じてリファレンス不動
産の売却,リファレンス不動産の入替,元本償還及び配
当の指示をファンド受託者等に行う。
【0030】投資家用端末16a〜16nは、資本市場
の投資家が操作するものである。投資家は投資家用端末
16a〜16nを操作してモニタリング装置11から必
要な情報(例えばキャッシュフロー状況等の市場向けレ
ポート)を取得し、取得した情報に応じてファンドへの
投資を判断する。なお、投資家用端末16a〜16n
は、法人証券化システム10に必ずしも必要でない。
【0031】ここで、本発明の法人証券化支援装置とし
てのモニタリング装置11について更に詳細に説明す
る。図4は、本発明の法人証券化支援装置の一実施例の
構成図を示す。図4の法人証券化支援装置11は、それ
ぞれバスBで相互に接続されている入力装置20と,表
示装置21と,ドライブ装置22と,記録媒体23と,
補助記憶装置24と,メモリ装置25と,演算処理装置
26と,インターフェース装置27と,データベース
(以下、DBという)28とを含むように構成される。
【0032】入力装置20は、法人証券化支援装置11
の利用者が操作するキーボード及びマウスなどで構成さ
れ、法人証券化支援装置11に各種操作信号を入力する
ために用いられる。表示装置21は、法人証券化支援装
置11を操作するのに必要な各種ウインドウやデータ等
を表示する。インターフェース装置27は、法人証券化
支援装置11をインターネット17に接続する為のイン
ターフェースであり、例えばモデム等で構成される。
【0033】DB28は、インフラ不動産DB,リファ
レンス不動産DB,キャッシュフローDBなどを格納し
ている。なお、インフラ不動産DB,リファレンス不動
産DB,キャッシュフローDBの詳細については後述す
る。
【0034】法人証券化の支援に関する法人証券化支援
プログラムは、CD−ROM等の記録媒体23によって
提供される。法人証券化支援プログラムを記録した記録
媒体23は、ドライブ装置22にセットされ、プログラ
ムが記録媒体23からドライブ装置22を介して補助記
憶装置24にインストールされる。
【0035】補助記憶装置24は、インストールされた
法人証券化支援プログラムを格納すると共に、必要なフ
ァイル,データ等を格納する。メモリ装置25は、法人
証券化支援装置の起動時に補助記憶装置24から法人証
券化支援プログラムを読み出して格納する。また、演算
処理装置26は、メモリ装置25に読み出され格納され
た法人証券化支援プログラムに従って法人証券化支援装
置11に係る処理を実行する。
【0036】なお、このプログラムを記録する記録媒体
は、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、
光磁気ディスク(MO)等の様に情報を光学的,電気的
或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュ
メモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ
等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0037】図5は、インフラ不動産DBの一例の構成
図を示す。図5のインフラ不動産DBは、インフラ不動
産名称,所在地,地価単価,地積,地価,地価以外の価
値などの項目を含むように構成される。項目「インフラ
不動産名称」はファンドに組み入れられた高速道路,一
般有料道路などのインフラ不動産の名称である。一つの
ファンドに組み入れられるインフラ不動産は1つであっ
ても複数であってもよい。また、ファンドに組み入れら
れるインフラ不動産は、1つのインフラ不動産の全部又
は一部であってもよい。例えばインフラ不動産が高速道
路である場合、高速道路の区間ごとにファンドに組み入
れることもできる。
【0038】項目「所在地」は、インフラ不動産の所在
地である。例えばインフラ不動産が高速道路である場
合、1つのインフラ不動産に対応して1以上の所在地が
設定される。項目「地価単価」は所在地毎に設定されて
おり、例えば1mの価格が公的不動産価格(路線価,
価格公示,基準値価格など),収益還元価格,再調達価
格,近隣売買事例価格等の不動産価格に基づき設定され
ている。項目「地積」は所在地毎の土地の面積が設定さ
れている。また、項目「地価」は所在地毎の土地の売買
価格が設定されている。項目「地価以外の価値」は、イ
ンフラ不動産に定着する構築物,構造物などの価格が設
定されている。つまり、インフラ不動産DBにはファン
ドに組み入れられたインフラ不動産の価格(価値)が設
定されている。
【0039】図6は、リファレンス不動産DBの一例の
構成図を示す。図6のリファレンス不動産DBは、リフ
ァレンス不動産番号,所在地,地価単価,地積,地価,
地価以外の価値などの項目を含むように構成される。な
お、リファレンス不動産DBは必要に応じてリファレン
ス不動産の形状,利用状況,周辺利用状況,前面道路状
況,ライフライン状況,主要法令制限,担保設定状況な
どの項目を含む。
【0040】項目「リファレンス不動産番号」は、リフ
ァレンス不動産プールとして設定されたリファレンス不
動産ごとに付与される。一つのリファレンス不動産プー
ルには1つ以上のリファレンス不動産が設定される。項
目「所在地」はリファレンス不動産の所在地である。ま
た、項目「地価単価」,項目「地積」および項目「地
価」,項目「地価以外の価値」は、インフラ不動産DB
と同様である。したがって、リファレンス不動産DBに
はリファレンス不動産プールとして設定されたリファレ
ンス不動産の価格(価値)が設定されている。さらに、
リファレンス不動産DBには、ファンド運営者,投資家
などに提供する為のリファレンス不動産に関する情報が
必要に応じて設定されている。
【0041】図7は、キャッシュフローDBの一例の構
成図を示す。図7のキャッシュフローDBは、インフラ
不動産名称,通行料収入実績,道路管理費用実績,通行
料収入予測,道路管理費用予測などの項目を含むように
構成される。
【0042】項目「インフラ不動産名称」は、ファンド
に組み入れられた高速道路,一般有料道路などのインフ
ラ不動産の名称である。項目「通行料収入実績」はイン
フラ不動産毎の収入実績であって、例えば対象区間の通
行料実績である。項目「道路管理費用実績」はインフラ
不動産毎の費用実績であって、例えば対象区間の道路管
理費用実績(修繕費,清掃費,金利,保険料など)であ
る。
【0043】項目「通行料収入予測」はインフラ不動産
毎の収入予測であって、例えば対象区間の通行料予測で
ある。また、項目「道路管理費用予測」はインフラ不動
産毎の費用予測であって、例えば対象区間の道路管理費
用予測(修繕費,清掃費,金利,保険料など)である。
つまり、キャッシュフローDBにはファンドに組み入れ
られたインフラ不動産が産み出すキャッシュフローの金
額(価値)が設定されている。もし、収入及び費用の計
画が存在していれば、収入及び費用の実績と収入及び費
用の計画との比較データをファンド運営者,投資家など
に提供することが望ましい。
【0044】以下、本発明の法人証券化方法について、
ファンド設定時,流通時,償還時に分けて説明してい
く。図8はファンド設定時の処理の一例のフローチャー
トを示す。図8中、ステップS1では、道路公団がファ
ンド運営者と相談してインフラ不動産とそのインフラ不
動産が産み出すキャッシュフローとを証券化したファン
ドの設定期限の特定を行う。
【0045】ステップS1に続いてステップS2に進
み、道路公団はファンド運営者と相談してインフラ不動
産の特定を行う。ファンド運営者は、例えば特定された
インフラ不動産をファンド受託者に通知し、そのインフ
ラ不動産をモニタリング装置11のインフラ不動産DB
に登録させる。モニタリング装置11は、登録されたイ
ンフラ不動産に関する情報(例えば、所在地,地価単
位,地積,地価など)をインターネット17等から収集
してインフラ不動産DBに登録する。なお、登録された
インフラ不動産に関する情報は、不動産鑑定士,調査会
社,研究所などの情報提供者から取得してもよい。そし
て、モニタリング装置11は、インフラ不動産DBに登
録されたインフラ不動産に関する情報に応じてインフラ
不動産の価格を算出する。
【0046】ステップS2に続いてステップS3に進
み、モニタリング装置11は特定されたインフラ不動産
が産み出す通行料収入及び道路管理費用を過去の実績,
増減率などから予測し、予測した通行料収入及び道路管
理費用をキャッシュフローDBの通行料収入予測及び道
路管理費用予測として登録する。なお、通行料収入予測
及び道路管理費用予測は、例えばインフラ不動産管理者
がインフラ不動産管理者用端末12を操作してモニタリ
ング装置11のキャッシュフローDBに登録するように
してもよい。
【0047】ステップS3に続いてステップS4に進
み、モニタリング装置11は特定されたインフラ不動産
の価格と例えば等価な担保価値となる1つ以上のリファ
レンス不動産をデータベース化された国有財産台帳等か
ら特定し、特定されたリファレンス不動産によりリファ
レンス不動産プールを設定する。そして、モニタリング
装置11は、特定されたリファレンス不動産プールをリ
ファレンス不動産DBに登録する。
【0048】なお、リファレンス不動産は、例えば国庫
がファンド運営者と相談して国有財産台帳から特定して
もよい。この場合、ファンド運営者等は、例えば特定し
たリファレンス不動産をファンド受託者に通知し、その
リファレンス不動産をモニタリング装置11のリファレ
ンス不動産DBに登録させる。
【0049】モニタリング装置11は、登録されたリフ
ァレンス不動産に関する情報(例えば、所在地,地価単
位,地積,地価,地価以外の価値など)をインターネッ
ト17等から収集してリファレンス不動産DBに登録す
る。なお、登録されたリファレンス不動産に関する情報
は、不動産鑑定士,調査会社,研究所などの情報提供者
から取得してもよい。
【0050】そして、ステップS4に続いてステップS
5に進み、ファンド運営者がインフラ不動産,キャッシ
ュフローを証券化したファンドの設定をファンド受託者
に指示することにより、インフラ不動産,キャッシュフ
ローが組み入れられたファンドが設定される。道路公団
はファンド受託者を通じ、設定したファンドを投資家に
販売することで資金を調達することができる。
【0051】なお、図8のフローチャートでは、インフ
ラ不動産の特定をした後でリファレンス不動産プールの
特定をしているが、リファレンス不動産プールを先に特
定することもできる。図9は、ファンド設定時の処理の
他の一例のフローチャートを示す。
【0052】図9中、ステップS10では、道路公団が
ファンド運営者と相談してインフラ不動産とそのインフ
ラ不動産が産み出すキャッシュフローとを証券化したフ
ァンドの設定期限の特定を行う。
【0053】ステップS10に続いてステップS11に
進み、道路公団はファンド運営者と相談して1つ以上の
リファレンス不動産をデータベース化された国有財産台
帳から特定し、特定されたリファレンス不動産によりリ
ファレンス不動産プールを設定する。
【0054】ファンド運営者は、例えば特定されたリフ
ァレンス不動産をファンド受託者等に通知し、そのリフ
ァレンス不動産をモニタリング装置11のリファレンス
不動産DBに登録させる。モニタリング装置11は、登
録されたリファレンス不動産に関する情報(例えば、所
在地,地価単位,地積,地価,地価以外の価値など)を
インターネット17等から収集してリファレンス不動産
DBに登録する。
【0055】なお、登録されたリファレンス不動産に関
する情報は、不動産鑑定士,調査会社,研究所などの情
報提供者から取得してもよい。そして、モニタリング装
置11は、リファレンス不動産DBに登録されたリファ
レンス不動産に関する情報に応じてリファレンス不動産
の価格を算出する。
【0056】ステップS11に続いてステップS12に
進み、道路公団はファンド運営者と相談し、特定された
リファレンス不動産の価格と例えば等価な担保価値とな
るインフラ不動産を特定する。そして、ファンド運営者
は、例えば特定されたインフラ不動産をファンド受託者
等に通知し、そのインフラ不動産をモニタリング装置1
1のインフラ不動産DBに登録させる。モニタリング装
置11は、登録されたインフラ不動産に関する情報(例
えば、所在地,地価単位,地積,地価など)をインター
ネット17等から収集してインフラ不動産DBに登録す
る。
【0057】なお、登録されたリファレンス不動産に関
する情報は、不動産鑑定士,調査会社,研究所などの情
報提供者から取得してもよい。モニタリング装置11
は、インフラ不動産DBに登録されたインフラ不動産に
関する情報に応じてインフラ不動産の価格を算出する。
【0058】ステップS12に続いてステップS13に
進み、モニタリング装置11は特定されたインフラ不動
産が産み出す通行料収入及び道路管理費用を過去の実
績,増減率などから予測し、予測した通行料収入及び道
路管理費用をキャッシュフローDBの通行料収入予測及
び道路管理費用予測として登録する。なお、通行料収入
予測及び道路管理費用予測は、例えばインフラ不動産管
理者がインフラ不動産管理者用端末12を操作してモニ
タリング装置11のキャッシュフローDBに登録するよ
うにしてもよい。
【0059】そして、ステップS13に続いてステップ
S14に進み、ファンド運営者がインフラ不動産,キャ
ッシュフローを証券化したファンドの設定をファンド受
託者に指示することにより、インフラ不動産,キャッシ
ュフローが組み入れられたファンドが設定される。道路
公団は、ファンド受託者を通じ、設定したファンドを投
資家に販売することで資金を調達することができる。
【0060】図10はファンド流通時の処理の一例のフ
ローチャートを示す。図10中、ステップS20では、
例えば道路公団等がインフラ不動産管理者用端末12を
操作して、インフラ不動産DBに登録されたインフラ不
動産が著しく変更された場合などにそのインフラ不動産
に関する情報を適宜更新する。なお、インフラ不動産D
Bの更新は、第三者的非営利法人,ファンド受託者が依
頼する評価者などが行ってもよい。
【0061】ステップS20に続いてステップS21に
進み、モニタリング装置11はリファレンス不動産DB
に登録されたリファレンス不動産に関する情報をインタ
ーネット17等から収集して所定期間毎(例えば週,
月,年など)に更新する。なおモニタリング装置11
は、登録されたリファレンス不動産に関する情報を不動
産鑑定士,調査会社,研究所などの情報提供者から取得
してもよい。
【0062】ステップS21に続いてステップS22に
進み、モニタリング装置11は特定されたインフラ不動
産が産み出した通行料収入実績,道路管理費用実績を例
えば道路公団から所定期間毎(例えば週,月,年など)
に取得し、取得した通行料収入実績,道路管理費用実績
をキャッシュフローDBの通行料収入実績及び道路管理
費用実績として登録する。
【0063】なお、高度道路交通システム(Intelligen
t Transport System:ITS)等を利用することにより、キ
ャッシュフローDBの通行料収入実績及び道路管理費用
実績をリアルタイムに登録することもできる。
【0064】モニタリング装置11は、登録又は更新し
た通行料収入実績及び道路管理費用実績,通行料収入及
び道路管理費用の過去の実績,増減率などから通行料収
入及び道路管理費用を予測し、予測した通行料収入及び
道路管理費用に応じてキャッシュフローDBの通行料収
入予測及び道路管理費用予測を更新する。なお、通行料
収入予測及び道路管理費用予測は、例えばインフラ不動
産管理者がインフラ不動産管理者用端末12を操作して
モニタリング装置11のキャッシュフローDBに登録す
るようにしてもよい。
【0065】ステップS22に続いてステップS23に
進み、モニタリング装置11はリファレンス不動産プー
ルに設定されたリファレンス不動産を入替,売却する条
件を満たしているか否かを判定する。
【0066】例えばファンド受託者用端末14からリフ
ァレンス不動産の入替,売却の指示があった場合も、モ
ニタリング装置11はリファレンス不動産プールに設定
されたリファレンス不動産を入替,売却する条件を満た
していると判定する。
【0067】リファレンス不動産の入替,売却する条件
を満たしていると判定すると(S23においてYE
S)、モニタリング装置11はステップS24に進む。
なお、リファレンス不動産の入替,売却する条件を満た
していないと判定すると(S23においてNO)、モニ
タリング装置11は処理を終了する。
【0068】ステップS24では、ファンド受託者用端
末14からリファレンス不動産の入替の指示があった場
合、モニタリング装置11がリファレンス不動産プール
に設定されたリファレンス不動産を入替える。
【0069】モニタリング装置11は、入替えられたリ
ファレンス不動産に応じてリファレンス不動産DBを更
新する。なお、リファレンス不動産の入替えは必ずしも
不動産で行う必要でなく、他の形態の資産(例えば、現
金)で行ってもよい。
【0070】一方、ファンド受託者用端末14からリフ
ァレンス不動産の売却の指示があった場合、モニタリン
グ装置11は売却されたリファレンス不動産に応じてリ
ファレンス不動産DBを更新する。リファレンス不動産
の売却益はファンドに組み入れられる。したがって、モ
ニタリング装置11のインフラ不動産DB,リファレン
ス不動産DB,キャッシュフローDBは最新の状態に保
たれる。
【0071】なお、ファンド流通時、ファンド受託者は
ファンド運営者からの指示に応じてリファレンス不動産
売却代金に応じた元本一部償還及び配当と,インフラ不
動産が産み出すキャッシュフローに応じた配当とを各投
資家の持ち分割合に応じて行う。
【0072】図11は、ファンド償還時の処理の一例の
フローチャートを示す。図11中、ステップS30で
は、ファンドの償還に伴いファンド運営者が投資家への
元本償還及び配当を決定する。なお、元本償還及び配当
の決定にはファンド受託者からの報告やインフラ不動産
DB及びキャッシュフローDB等が参照される。ファン
ド運営者は決定した元本償還及び配当をファンド受託者
に指示する。
【0073】ステップS30に続いてステップS31に
進み、ファンド運営者は投資家が希望する元本償還の形
態(例えばリファレンス不動産現物又は現金など)を調
査する。各投資家は、自らの判断でリファレンス不動産
による償還又はリファレンス不動産を売却した現金によ
る償還を選択することができる。
【0074】ステップS31に続いてステップS32に
進み、ファンド運営者は投資家が希望する元本償還の形
態に応じてリファレンス不動産の売却が必要か否かを判
定する。現金による償還を希望する投資家がいれば、フ
ァンド受託者はリファレンス不動産の売却が必要である
と判定し(S32においてYES)、ステップS33に
進む。ステップS33では、ファンド運営者がリファレ
ンス不動産DBに設定されているリファレンス不動産プ
ールから適当なリファレンス不動産を選択し、選択した
リファレンス不動産を売却することにより現金償還を行
う。
【0075】一方、現金による償還を希望する投資家が
いなければ、ファンド運営者はリファレンス不動産の売
却が必要でないと判定し(S32においてNO)、ステ
ップS34に進む。ステップS34では、ファンド運営
者がリファレンス不動産DBに設定されているリファレ
ンス不動産プールから各投資家の持ち分割合に応じたリ
ファレンス不動産を選択し、選択したリファレンス不動
産でリファレンス不動産現物による償還を行う。なお、
リファレンス不動産プールに各投資家の持ち分割合に応
じたリファレンス不動産が設定されていない場合、リフ
ァレンス不動産プールと国庫との間で調整するか、又は
現金による償還を行う。
【0076】ステップS33又はステップS34に続い
てステップS35に進み、ファンド受託者はファンド運
営者からの指示に応じて各投資家の持ち分割合に応じた
配当を行う。したがって、投資家はインフラ不動産によ
るキャピタルゲインとインフラ不動産が産み出すキャッ
シュフローによる配当を収受することができる。なお、
上記ファンドをシリーズ化した場合、投資家の持ち分割
合に応じて投資家に新設ファンドの持ち分を収受させる
ことも可能である。
【0077】本発明の法人証券化方法の仕組み(スキー
ム)を図示すると、例えば図12のように表すことがで
きる。図12は、法人証券化方法の仕組みの一例につい
て説明する図を示す。
【0078】ファンド設定時、公団30はファンド受託
者32にインフラ資産を譲渡し、証券の発行を受ける。
公団30はファンド受託者32が発行した証券を投資家
34に販売することにより、投資家34から証券購入代
金支払を受ける。なお、ファンド受託者32は国庫33
との契約により、公団30から譲渡されたインフラ資産
とファンド償還時に交換するリファレンス資産を設定し
ておく。
【0079】ファンド流通時、投資家34は公団30か
ら購入した証券に基づく配当及び一部償還を収受するこ
とができる。また、ファンド償還時、ファンド受託者3
2と国庫33との間でファンド設定時の契約に基づくイ
ンフラ資産とリファレンス資産との交換が行われる。
【0080】なお、ファンド流通時にリファレンス不動
産と他の形態の資産(例えば、現金など)との入替えが
あった場合、図13に示すような処理により各投資家の
持ち分割合に応じた配当を行う。
【0081】図13は、ファンド流通時の配当処理の一
例のフローチャートを示す。図13中、ステップS40
では、モニタリング装置11が配当を行う為に必要な情
報を例えばインフラ不動産管理者用端末12等から取得
する。
【0082】ステップS40に続いてステップS41に
進み、モニタリング装置11は前回の配当後にリファレ
ンス不動産の入替え,売却があったか否かを判定する。
前回の配当後にリファレンス不動産の入替え,売却があ
ったと判定すると(S41においてYES)、モニタリ
ング装置11はステップS42に進む。また、前回の配
当後にリファレンス不動産の入替え,売却がなかったと
判定すると(S41においてNO)、モニタリング装置
11はステップS45に進む。なお、ステップS45で
は、モニタリング装置11がイントラ不動産が産み出す
キャッシュフローに応じた配当を行う。
【0083】ステップS42では、モニタリング装置1
1が前回の配当後にリファレンス不動産の入替えがあっ
たか否かを判定する。前回の配当後にリファレンス不動
産の入替えがあったと判定すると(S42においてYE
S)、モニタリング装置11はステップS43に進む。
ステップS43では、イントラ不動産が産み出すキャッ
シュフローに応じた配当を行う。
【0084】一方、前回の配当後にリファレンス不動産
の入替えがなかったと判定すると(S42においてN
O)、モニタリング装置11はステップS44に進む。
ステップS44では、イントラ不動産が産み出すキャッ
シュフロー及びリファレンス不動産の売却に基づき元本
一部償還及び配当を行う。なお、リファレンス不動産を
売却したとしても必ずしも一部償還を行う必要はなく、
再度リファレンス不動産を購入することも考えられる。
なお、図13のフローチャートの処理は、モニタリング
装置11でなくファンド運営者が行う形態も考えられ
る。
【0085】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、法人の保
有資産のうち転用が困難な資産(例えばインフラストラ
クチャ等)の所有権と国有資産(例えば租税物納不動産
等)の所有権とを交換することにより、法人が所有する
転用が困難な資産を流動化することができる。
【0086】また、本発明によれば、投資家は償還時に
国有資産の所有権又は国有資産を現金化した償還金を償
還として選択することができる。また、投資家は証券化
された資産の価値が上昇した場合、資産価値の上昇に応
じた国有資産と交換する権利を有する為、キャピタルゲ
インを得ることもできる。この結果、法人は投資家にと
って魅力のある証券を資本市場に提供することができ、
新たな資金調達方法を確立することが可能である。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の資産流動化方法の一例について説明す
る図である。
【図2】本発明の法人証券化方法を利用するファンドの
一例について説明する図である。
【図3】本発明の法人証券化方法を実現する法人証券化
システムの一実施例の構成図である。
【図4】本発明の法人証券化支援装置の一実施例の構成
図である。
【図5】インフラ不動産DBの一例の構成図である。
【図6】リファレンス不動産DBの一例の構成図であ
る。
【図7】キャッシュフローDBの一例の構成図である。
【図8】ファンド設定時の処理の一例のフローチャート
である。
【図9】ファンド設定時の処理の他の一例のフローチャ
ートである。
【図10】ファンド流通時の処理の一例のフローチャー
トである。
【図11】ファンド償還時の処理の一例のフローチャー
トである。
【図12】法人証券化方法の仕組みの一例について説明
する図である。
【図13】ファンド流通時の配当処理の一例のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 法人証券化システム 11 モニタリング装置 12 インフラ不動産管理者用端末 13 リファレンス不動産管理者用端末 14 ファンド受託者用端末 15 ファンド運営者用端末 16 投資家用端末 17 ネットワーク 20 入力装置 21 表示装置 22 ドライブ装置 23 記録媒体 24 補助記憶装置 25 メモリ装置 26 演算処理装置 27 インターフェース装置 28 データベース(DB) 30 公団 31 ファンド運営者 32 ファンド受託者 33 国庫 34 投資家
フロントページの続き (72)発明者 安藤 直広 東京都千代田区丸の内1丁目3番3号 株 式会社日本興業銀行内 (72)発明者 平木 昭博 東京都千代田区丸の内1丁目3番3号 株 式会社日本興業銀行内 (72)発明者 田邉 敏憲 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号 株 式会社富士通総研内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法人の保有資産を流動化する資産流動化
    方法において、 前記保有資産のうち流動化を所望する第1資産の価値を
    算出する段階と、 前記算出した第1資産の価値に応じて他の資産保有者が
    保有する第2資産を選択する段階と、 前記流動化を所望する第1資産の所有権と前記選択され
    た第2資産の所有権とを交換する段階とを有することを
    特徴とする資産流動化方法。
  2. 【請求項2】 法人の保有資産を流動化する資産流動化
    方法において、 他の資産保有者が保有する第2資産を選択する段階と、 前記選択した第2資産の価値を算出する段階と、 前記算出した第2資産の価値に応じて前記保有資産のう
    ち流動化を所望する第1資産を選択する段階と、 前記第2資産の所有権と前記流動化を所望する第1資産
    の所有権とを交換する段階とを有することを特徴とする
    資産流動化方法。
  3. 【請求項3】 前記法人の保有資産のうち流動化を所望
    する第1資産および前記他の資産保有者が保有する第2
    資産のうち少なくとも一方は不動産であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の資産流動化方法。
  4. 【請求項4】 法人の保有資産を証券化する法人証券化
    方法において、 前記保有資産のうち証券化を所望する第1資産の価値を
    算出する資産価値算出段階と、 前記証券化を所望する第1資産が産み出すキャッシュフ
    ローの価値を予測して算出するキャッシュフロー価値算
    出段階と、 前記算出された第1資産の価値に応じて前記第1資産と
    所有権を交換する為の他の資産保有者が保有する第2資
    産を選択する資産選択段階と、 前記第1資産及びその資産が産み出すキャッシュフロー
    を証券化する証券化段階とを有することを特徴とする法
    人証券化方法。
  5. 【請求項5】 前記選択された第2資産の価値および前
    記第1資産が産み出すキャッシュフローの価値を評価す
    る評価段階を更に有することを特徴とする請求項4記載
    の法人証券化方法。
  6. 【請求項6】 前記評価した第2資産の価値に応じて前
    記第2資産を他の第2資産と入替えるか,又は前記第2
    資産を売却する第2資産入替売却段階を更に有すること
    を特徴とする請求項5記載の法人証券化方法。
  7. 【請求項7】 償還時に投資家が夫々の持ち分割合に応
    じて前記キャッシュフローの価値に基づく配当と、前記
    第2資産に基づく償還とを収受することを特徴とする請
    求項6記載の法人証券化方法。
  8. 【請求項8】 前記第2資産に基づく償還は、前記第2
    資産を現金化した償還金又は前記第2資産の所有権を投
    資家が選択することを特徴とする請求項7記載の法人証
    券化方法。
  9. 【請求項9】 前記法人の保有資産のうち流動化を所望
    する第1資産および前記他の資産保有者が保有する第2
    資産のうち少なくとも一方は不動産であることを特徴と
    する請求項4乃至8何れか一項記載の法人証券化方法。
  10. 【請求項10】 前記他の資産保有者が保有する資産
    は、国有資産であることを特徴とする請求項4乃至9何
    れか一項記載の法人証券化方法。
  11. 【請求項11】 前記国有資産は、租税物納不動産であ
    ることを特徴とする請求項10記載の法人証券化方法。
  12. 【請求項12】 前記保有資産のうち証券化を所望する
    第1資産の価値は、不動産価格に応じて算出されること
    を特徴とする請求項9又は11記載の法人証券化方法。
  13. 【請求項13】 法人の保有資産の証券化を支援する法
    人証券化支援装置において、 前記保有資産のうち証券化される第1資産が登録され、
    前記登録された第1資産の価値を算出する資産価値算出
    手段と、 前記登録された第1資産が産み出すキャッシュフローの
    価値を予測して算出するキャッシュフロー価値算出手段
    と、 前記算出された第1資産の価値に応じて前記第1資産と
    所有権を交換する為の他の資産保有者が保有する第2資
    産を選択する資産選択手段と、 前記証券化される第1資産,前記第1資産の価値,前記
    第1資産が産み出すキャッシュフローの価値,前記選択
    された第2資産及び前記第2資産の価値を少なくとも格
    納するデータ格納手段とを有することを特徴とする法人
    証券化支援装置。
  14. 【請求項14】 前記第2資産の価値を所定期間ごとに
    評価し、前記評価結果に応じて前記データ格納手段に格
    納されている第2資産の価値を更新する資産価値評価更
    新手段と、 前記キャッシュフローの価値を所定期間ごとに評価し、
    前記評価結果に応じて前記データ格納手段に格納されて
    いるキャッシュフローの価値を更新するキャッシュフロ
    ー価値評価更新手段とを更に有することを特徴とする請
    求項13記載の法人証券化支援装置。
  15. 【請求項15】 前記データ格納手段に格納されている
    キャッシュフローの価値及び投資家の持ち分割合に応じ
    て配当を算出する配当算出手段と、 前記データ格納手段に格納されている第2資産の価値及
    び投資家の持ち分割合に応じて前記第2資産に基づく償
    還処理を行う償還処理手段とを更に有する請求項12乃
    至14何れか一項記載の法人証券化支援装置。
  16. 【請求項16】 前記第2資産に基づく償還処理は、投
    資家の持ち分割合に応じて前記第2資産を現金化した償
    還金を配分することを特徴とする請求項15記載の法人
    証券化支援装置。
  17. 【請求項17】 前記第2資産に基づく償還処理は、投
    資家の持ち分割合に応じて前記第2資産の所有権を配分
    することを特徴とする請求項15又は16記載の法人証
    券化支援装置。
  18. 【請求項18】 前記法人の保有資産のうち流動化を所
    望する第1資産および前記他の資産保有者が保有する第
    2資産のうち少なくとも一方は不動産であることを特徴
    とする請求項12乃至17何れか一項記載の法人証券化
    支援装置。
  19. 【請求項19】 前記他の資産保有者が保有する第2資
    産は、国有資産であることを特徴とする請求項12乃至
    18何れか一項記載の法人証券化支援装置。
  20. 【請求項20】 前記国有資産は、租税物納不動産であ
    ることを特徴とする請求項19記載の法人証券化支援装
    置。
  21. 【請求項21】 前記保有資産のうち証券化を所望する
    第1資産の価値は、不動産価格に応じて算出することを
    特徴とする請求項18又は20記載の法人証券化支援装
    置。
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