JP2003132213A - 構造物の維持管理における民間資金導入方法、民間資金導入システム、およびその維持管理データベース - Google Patents

構造物の維持管理における民間資金導入方法、民間資金導入システム、およびその維持管理データベース

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JP2003132213A
JP2003132213A JP2001326466A JP2001326466A JP2003132213A JP 2003132213 A JP2003132213 A JP 2003132213A JP 2001326466 A JP2001326466 A JP 2001326466A JP 2001326466 A JP2001326466 A JP 2001326466A JP 2003132213 A JP2003132213 A JP 2003132213A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋梁15(公共構造物)の利用による利
益をキャッシュフローとして見える形にし、その収益に
対して証券化など債権の発行を可能とし予防保全用の民
間資金を導入可能な構造物の維持管理における民間資金
導入方法、民間資金導入システム1、およびその維持管
理データベース2を提供すること。 【解決手段】 橋梁15の構造物データ4にもとづき予
防保全の対策を設計し、貸借対照表18および損益計算
書19のデータをもとに演算した総資産対利益率および
収益対利益率などによるキャッシュフローにもとづいて
債権を発行可能とすることに着目し、構造物データ4に
もとづき設計した予防保全により構造物の延命化を図
り、総資産対利益率や収益対利益率により、維持管理に
よる便益を表現したキャッシュフローキャッシュフロー
にもとづき債権を発行可能とし、予防保全のための資金
として民間資金の導入を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構造物の維持管理に
おける民間資金導入方法、民間資金導入システム、およ
びその維持管理データベースにかかるもので、とくに橋
梁、トンネル、斜面などの土構造、その他の土木構造物
などの構造物の維持管理における民間資金導入方法、民
間資金導入システム、およびその維持管理データベース
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁その他の構造物の維持管理の現状を
述べると、老朽構造物の増大はもとより、その維持管理
のための経済的、技術的および人的な負担が増加する傾
向にある。しかしながら、従来からの維持管理システム
は、構造物について何か損傷、故障あるいは問題があっ
たときに初めて対処する、いわゆる「後追い的なメンテ
ナンス」を行っているのが実状であり、構造物の荒廃が
急激に進行しており、その寿命の短命化が危惧されると
ともに、このまま放置すればその維持管理のための負担
増は、現状の数倍をこえるものと推測される。
【0003】橋梁その他の構造物はその多くが公共性が
高いものであるため、国あるいは自治体が主導権をもっ
て建設および維持管理を行う場合が多いが、構造物の利
用度を考慮したその資産としての評価が行われていない
ために、体系的な維持管理の手法が開発されていないと
いう問題がある。しかも、公共構造物については、本来
の建設目的から、その使用を停止、あるいはこれを廃棄
することは事実上不可能であり、永続的な使用可能状態
を保障する必要があるという問題がある。
【0004】さらに、こうした構造物について、その劣
化に対応して、あるいはこの劣化を回避もしくは遅延す
るために、その寿命、耐久性および資産価値を最大にす
るように対処するための各種対処工法を含む予防保全の
重要性および必要性は確認されている。この予防保全の
実行は、民間会社における設備投資あるいはリストラの
ための投資に相当するものである。民間であれば当然の
ことながら、この投資については勝算ないしは経済的効
果が検討される。しかしながら、この予防保全を的確に
行うための維持管理方法ないし維持管理システムが開発
されていないために、費用対効果の程度ないし割合を明
確化することが困難で、予防保全による経済効果をどの
ように算定し、かつ確保するかのシステムが確立されて
いないのが現状である。また、維持管理に膨大な費用が
かかる橋梁その他の構造物についてこれを、費用ばかり
かかる負の資産と見る考え方が大勢を占め、こうした構
造物から利益を生み出そうとする、いわゆるインフラス
トラクチャーとしての公共構造物をストック(ハード的
な財産そのもの)ないしアセット(収益を上げることが
できる価値を有する資産)として維持管理する発想がな
かった。すなわち、橋梁その他の構造物の建設には多額
の税金を投入しながら、構造物の資産としての側面に着
目した資産管理方法ないしは資産管理システムがなく、
投入する経費も必要に応じたもので、資産価値を高める
ための経費はほとんど評価されないため、維持管理につ
いて合理的かつ有効な投資を行うことが事実上困難であ
るという問題がある。
【0005】とくに、構造物を物理的な物体としてその
建設および維持管理を行うという従来の考え方には、当
該構造物にもとづく、ないしはこれを活用したサービス
提供という思想がないために、その維持管理の合理化に
は限界があるという問題がある。
【0006】さらに述べると、構造物の維持管理に加え
て、その維持管理のための諸費用まで考慮に入れた維持
経営の面から考察すると、その維持管理費用として自治
体ないし地方公共団体が税金からの補助金によりまかな
っているものの、その負担は確実に増え続けるため、も
はや自治体自身や国からの財政だけを当てにする仕組み
は不可能になってきている。そこで最近、国や自治体が
積極的に進めようとしているのが、これらの維持管理事
業に民間の手法や民間資金を導入しようとする動きであ
る。つまりPFI(Private Finance
Initiative)と呼ばれる「民間資金や経営手
法を活用した社会資本の整備ないしその整備事業」であ
るが、これを実現するという側面からは、今のところ満
足のいく維持管理システムないし維持経営システムが開
発されていないという問題がある。すなわち、構造物の
維持管理ないし維持経営のための費用をすべて税金ない
し補助金でまかなうことには限界があり、必要な費用を
民間に対し、どのような仕組みで、どこから調達するか
については名案がないのが現状である。要するに、構造
物については、これに対して予防保全の対策を施すこと
により、その延命化およびトータルコスト軽減化が可能
であることに異論はないのではあるが、その予防保全の
ための資金を調達する資金導入システムがない。すなわ
ち、具体的にどのように資金を繰り出せるのか、あるい
は予防保全によりどの程度利益が出て、どの程度の資金
を調達可能であるか、などの指標となるべきデータを得
ることが困難であり、とくに民間資金を導入するための
具体的な方策が望まれているという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、橋梁その他の構造物
についてその維持管理とくに予防保全のための資金を調
達可能である構造物の維持管理における民間資金導入方
法、民間資金導入システム、およびその維持管理データ
ベースを提供することを課題とする。
【0008】また本発明は、橋梁その他のとくに公共構
造物について、その利用による利益を具体的な数値で示
すことができる構造物の維持管理における民間資金導入
方法、民間資金導入システム、およびその維持管理デー
タベースを提供することを課題とする。
【0009】また本発明は、構造物のトータルコストを
低減することによるキャッシュフローを見える形にする
ことができる構造物の維持管理における民間資金導入方
法、民間資金導入システム、およびその維持管理データ
ベースを提供することを課題とする。
【0010】また本発明は、構造物の利用による利益を
増加させ、構造物の総資産に対する利益率(総資産対利
益率)および構造物の利用による収益に対する利益率
(収益対利益率)を演算して、証券化や、その他の債権
の発行を可能とする構造物の維持管理における民間資金
導入方法、民間資金導入システム、およびその維持管理
データベースを提供することを課題とする。
【0011】また本発明は、構造物の利用による収益に
対して証券化などの債権の発行を可能とすることにより
民間資金を導入可能な構造物の維持管理における民間資
金導入方法、民間資金導入システム、およびその維持管
理データベースを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、橋梁
その他の公共構造物などの構造物データにもとづき予防
保全の対策を設計し、たとえば貸借対照表および損益計
算書のデータをもとに演算した総資産対利益率および収
益対利益率などの利益率によってキャッシュフローを見
える形にすること、キャッシュフローにもとづいて債権
を発行可能とすること、およびこの債権にもとづいて予
防保全のための資金として民間資金の導入を行うことに
着目したもので、第一の発明は、建設された橋梁その他
の構造物の維持管理を行うための構造物の維持管理にお
ける民間資金導入方法であって、上記構造物の状態およ
び性能を適正かつ定量的に診断して得られた構造物デー
タにもとづいて予防保全の対策を設計して予防保全対策
データファイルに記憶し、この予防保全により上記構造
物の延命化および維持コストの低減を図って、該構造物
を利用することによる利益を増加可能とするとともに、
上記構造物の総資産に対する利益率(総資産対利益
率)、および上記構造物の利用による収益に対する利益
率(収益対利益率)を演算してそのデータを利益率デー
タファイルに記憶し、これらの利益率により、上記構造
物の維持管理による便益をキャッシュフローとして表現
して経済的評価データファイルに記憶し、このキャッシ
ュフローにもとづいて上記構造物についての債権を発行
可能としてそのデータを債権データファイルに記憶し、
この債権にもとづいて上記予防保全のための資金として
民間資金の導入を行うことを特徴とする構造物の維持管
理における民間資金導入方法である。
【0013】第二の発明は、建設された橋梁その他の構
造物の維持管理を行うための構造物の維持管理における
民間資金導入システムであって、上記構造物の状態およ
び性能を適正かつ定量的に診断して得られた構造物デー
タを記憶する構造物データファイルと、この構造物デー
タをもとに設計した予防保全の対策を記憶する予防保全
対策データファイルと、この予防保全の対策を実施する
上記構造物の総資産に対する利益率(総資産対利益率)
および収益に対する利益率(収益対利益率)を演算し、
かつ記憶する利益率データファイルと、これらの利益率
により、上記構造物の維持管理による便益をキャッシュ
フローとして表現してそのデータを記憶する経済的評価
データファイルと、このキャッシュフローにもとづいて
上記構造物について発行する債権のデータを記憶する債
権データファイルと、を有し、この債権データファイル
における上記債権のデータにもとづいて上記予防保全の
ための資金として民間資金の導入を行うことを特徴とす
る民間資金導入システムである。
【0014】第三の発明は、建設された橋梁その他の構
造物の維持管理を行うための構造物の維持管理における
維持管理データベースであって、上記構造物の状態およ
び性能を適正かつ定量的に診断して得られた構造物デー
タを記憶する構造物データファイルと、この構造物デー
タをもとに設計した予防保全の対策を記憶する予防保全
対策データファイルと、上記構造物についての貸借対照
表および損益計算書に関する情報を記憶する試算表デー
タファイルと、上記予防保全の対策を実施する上記構造
物の総資産に対する利益率(総資産対利益率)および収
益に対する利益率(収益対利益率)を演算し、かつ記憶
する利益率データファイルと、を有するとともに、これ
らの利益率により、上記構造物の維持管理による便益を
キャッシュフローとして表現し、このキャッシュフロー
にもとづいて上記構造物について債権を発行し、この債
権にもとづいて上記予防保全のための資金として民間資
金の導入を可能とすることを特徴とする維持管理データ
ベースである。
【0015】上記総資産対利益率および上記収益対利益
率は、上記構造物に関して準備した試算表データファイ
ルにおける貸借対照表および損益計算書のデータからこ
れを演算することができる。
【0016】上記債権は、上記構造物についての賃貸料
ないしは利用料などを証券化するものであることができ
る。なお、民間資金の導入を行うためのこの債権は、任
意の形態でよいものであるとともに、証券化についても
投資ないし調達の形態に応じて任意のシステムを採用可
能である。
【0017】本発明による構造物の維持管理における民
間資金導入方法、民間資金導入システム、およびその維
持管理データベースにおいては、橋梁その他の公共構造
物などの構造物データにもとづき予防保全の対策を設計
し、たとえば貸借対照表および損益計算書のデータをも
とに演算した総資産対利益率および収益対利益率などの
利益率によってキャッシュフローを見える形にするこ
と、キャッシュフローにもとづいて債権を発行可能とす
るようにしたので、この債権にもとづいて予防保全のた
めの資金として民間資金の導入を行うことが可能とな
り、橋梁その他の構造物を利益を生み出す資産として活
用可能な道を開くとともに、維持管理のための資金を、
公的な税金あるいは交付金や補助金ではなく、広く民間
から調達することができる。
【0018】とくに第一の発明によれば、構造物の状態
および性能を適正かつ定量的に診断して予防保全の対策
を設計し、この予防保全により構造物の延命化および維
持コストの低減ないし削減を図って、構造物を利用する
ことによる利益を増加可能とするとともに、構造物の総
資産に対する利益率および構造物の利用による収益に対
する利益率を演算し、これらの利益率により、構造物の
維持管理による便益をキャッシュフローとして表現し、
このキャッシュフローにもとづいて構造物についての債
権を発行可能とし、この債権にもとづいて予防保全のた
めの資金として民間資金の導入を行うようにしたので、
構造物の維持管理に証券化などの債権を設定し、民間資
金を導入することができる。
【0019】とくに第二の発明によれば、構造物データ
ファイルと、予防保全対策データファイルと、利益率デ
ータファイルと、経済的評価データファイルと、債権デ
ータファイルと、を有し、この債権データファイルにお
ける債権のデータにもとづいて予防保全のための資金と
して民間資金の導入を行うようにしたので、構造物につ
いての資産の債権化ないし証券化をデータ処理により行
うことができる。
【0020】とくに第三の発明によれば、構造物データ
ファイルと、予防保全対策データファイルと、利益率デ
ータファイルと、を設けたので、これらの利益率によ
り、構造物の維持管理による便益をキャッシュフローと
して表現し、このキャッシュフローにもとづいて構造物
について債権を発行し、この債権にもとづいて予防保全
のための資金として民間資金の導入を可能とする。
【0021】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
構造物の維持管理における民間資金導入方法を、民間資
金導入システム1およびその維持管理データベース2と
ともに図1ないし図6にもとづき説明する。図1は、民
間資金導入システム1の概略説明図であって、民間資金
導入システム1は、維持管理データベース2と、債権デ
ータファイル3と、を有する。
【0022】維持管理データベース2は、各種の構造物
データ4から作成した各種のデータを演算処理および記
憶するもので、管理情報データファイル5と、技術情報
データファイル6と、予防保全対策データファイル7
と、利益率データファイル8と、経済性評価データファ
イル9と、健全度評価データファイル10と、を有す
る。
【0023】構造物データ4は、たとえば、検査・点検
情報11、財務情報や工事履歴データ12、定量的診断
データ13、および電子カルテ14に記憶したデータな
どからなる。検査・点検情報11は、構造物たとえば橋
梁15の状態および性能を適正かつ定量的に検査、点検
して得られた構造物データである。財務情報や工事履歴
データ12は、橋梁15の建設時から現在に至るまでの
財務に関する情報および工事の履歴に関するデータであ
る。定量的診断データ13は、検査・点検情報11にも
とづき、橋梁15の現在の状態を定量的に診断した内容
のデータである。電子カルテ14は、これらのデータを
総合して各橋梁15ごとにこれを準備する。
【0024】管理情報データファイル5は、構造物デー
タファイル16と、試算表データファイル17と、を有
する。構造物データファイル16は、構造物データ4に
もとづき、構造物の諸元、検査・対策履歴、処方箋、劣
化予測値および保有性能などについての各種データを記
憶している。試算表データファイル17は、橋梁15に
ついての、貸借対照表(B/S)18および損益計算書
(P/L)19に関する情報を記憶する。すなわち試算
表データファイル17は、構造物データファイル16の
各種データから演算、作成される貸借対照表18および
損益計算書19の各項目のデータを記憶している。
【0025】技術情報データファイル6は、構造物デー
タ4にもとづき、データマイニング処理により作成され
る、橋梁15についての変状パターン、対策パターン、
および標準化工法の各種データを記憶している。
【0026】予防保全対策データファイル7は、構造物
データ4、管理情報データファイル5および技術情報デ
ータファイル6の各種データにもとづき、橋梁15につ
いての予防保全のための対策をデータ化して記憶する。
また、予防保全対策データファイル7は、予防保全の必
要性や有効性を可視化してマップ上でガイドすることが
できる予防保全マップ20も記憶してある。この予防保
全マップ20としては、たとえば本出願人による特願2
001−136173「予防必要対象物の予防保全マッ
プ」を採用することができる。
【0027】利益率データファイル8は、現在価値にも
とづいて、内部収益率、橋梁15の総資産に対する利益
率(総資産対利益率)、および橋梁15の利用による収
益に対する利益率(収益対利益率)などのデータを演算
処理し、記憶している。
【0028】経済性評価データファイル9は、橋梁15
についてのライフサイクルコスト(LCC)、ならびに
上記総資産対利益率および収益対利益率をもとに橋梁1
5の利用による利益をキャッシュフローとして見える形
に演算処理するとともに、データを記憶している。
【0029】健全度評価データファイル10は、橋梁1
5の耐荷力、余寿命および劣化度などのデータを記憶し
ている。
【0030】債権データファイル3は、たとえば、証券
化データファイルとして機能するもので、利益率データ
ファイル8、経済性評価データファイル9および健全度
評価データファイル10などの各種データにもとづき、
橋梁15に対する投資の順序、投資の有効性、資産の評
価、および証券化情報などの各種のデータを演算処理
し、記憶しているものである。
【0031】図2は、民間資金導入システム1における
試算表データファイル17の貸借対照表18および損益
計算書19を中心にして示した民間資金導入システム1
の概略説明図であって、橋梁15について構造物状態把
握システム21により構造物データ4を得る。構造物状
態把握システム21は、目視検査支援システム22、診
断システム23および工法選定システム24などからな
り、橋梁15の損傷度、劣化予測および対策経費などの
構造物データ4(図2中右側)、さらに定量的診断デー
タすなわち、耐力、残存価値および余寿命などの保有性
能診断データなどの構造物データ4(図2中左側)を得
る。
【0032】なお維持管理データベース2には、各種処
理ソフトウェアファイル25を設け、これらのソフトウ
ェアによってファイナンスマネージメント(資金調達管
理)および費用便益などの処理を行うようにすることも
できる。また試算表データファイル17には、貸借対照
表18および損益計算書19のほか、財務調書26を設
けることができる。なお、貸借対照表18および損益計
算書19については、勘定式あるいは報告式のいずれも
採用可能である。
【0033】貸借対照表18には、資産(借方)および
資本(貸方)の各項目を設けてある。資産には、流動資
産および固定資産があり、資産合計をAとする。資本に
は、負債Dおよび資本Eがある。
【0034】損益計算書19には、費用および利益(借
方)ならびに収益(貸方)の各項目を設けてある。収益
Bには、橋梁15の利用に関する需要予測にもとづいた
ユーザーコストなどがある。費用には、原価、経費、減
価償却費、営業利益、支払利息、受取金額などがある。
利益として、経常利益Cの項目を設けている。
【0035】この貸借対照表18および損益計算書19
における資産A、収益B、経常利益Cから、橋梁15の
総資産に対する利益率(総資産対利益率=C/A×10
0)、および橋梁15の利用による収益に対する利益率
(収益対利益率=C/B×100)を演算し、そのデー
タを利益率データファイル8に記憶する。
【0036】図3は、貸借対照表18および損益計算書
19をより具体的に示したグラフである。貸借対照表1
8においては、橋梁15が、たとえば、その予防保全の
ために設立した基金の配当および消耗品の在庫などの流
動資産と、橋梁15の本体および設備などの固定資産
と、を有し、儲けを生み出す資産(アセット)として捉
える。また、借り入れおよび資本は、短期的な流動負債
と、長期借入金などの固定負債と、上記基金などの自己
資本と、を有し、橋梁15というマシーンの購入資金と
して捉える。
【0037】損益計算書19においては、費用として、
橋梁15について収益をあげるためにかかる原価、経
費、減価償却費、営業利益、支払利息、受取金額などを
挙げている。収益としては、営繕業務委託費、橋通行
料、基金からの金利、広告収入、および構造物が生み出
す観光事業や写真サービスなどからの収入その他の付帯
的収入などをあげている。
【0038】図2に示すように、この利益率データファ
イル8(貸借対照表18および損益計算書19)のデー
タにもとづき、総資産対利益率および収益対利益率を演
算し、経済性評価データファイル9に保存する。さら
に、経済性評価データファイル9のデータにもとづい
て、債権データファイル3の各データを作成し、保存す
る。
【0039】こうした構成の民間資金導入システム1に
もとづき、予防保全のための資金として民間資金を導入
する工程について図4を参照して説明する。図4は、予
防保全のための資金として民間資金を導入する工程(民
間資金導入方法)を示す概略フローチャート図であっ
て、ステップS1において、構造物状態把握システム2
1(図2)などを用いて、橋梁15の状態および性能を
適正かつ定量的に診断して構造物データ4を得るととも
に、これをドキュメンテーション化し、構造物データフ
ァイル16に入力する。
【0040】ステップS2において、構造物データ4に
もとづいて予防保全の対策を設計し、その内容を予防保
全対策データファイル7に記憶する。この予防保全によ
り橋梁15の延命化を図るとともに、橋梁15について
のライフサイクルコストの分析(LCCA)を行って
(ステップS3)、トータルコストを軽減する(ステッ
プS4)。
【0041】試算表データファイル17における貸借対
照表18および損益計算書19を用いて経済性の評価を
行い(ステップS5)、橋梁15を利用することによる
利益(経常利益)を増加可能とする(ステップS6)。
この利益増加のためには、累積経費の減少(ステップS
7)あるいは累積収益の増加(ステップS8)の少なく
とも一方が達成されればよい。
【0042】この利益の増加を、橋梁15の総資産対利
益率C/A、および橋梁15の収益対利益率C/Bによ
り表現することができ、これらの利益率を演算してその
データを利益率データファイル8に記憶する(ステップ
S9)。
【0043】予防保全の対策を実行することにより橋梁
15についてこれらの利益率を増加させることができる
ことになり、こうした利益率により橋梁15の維持管理
による便益をキャッシュフローとして表現して、そのデ
ータを経済的評価データファイルに記憶する(ステップ
S10)。
【0044】このキャッシュフローにもとづいて橋梁1
5についての賃貸料や利用料などにもとづく債権を発行
して証券化を可能とし、そのデータを債権データファイ
ル3に記憶する(ステップS11)。この債権(証券
化)にもとづいて、予防保全(ステップS2)のための
資金として広く民間資金を導入することができる。すな
わち、橋梁15の維持管理、具体的には予防保全のため
に投資者がその基金あるいはPFI事業者に対して投資
することにより所定の利回りを確保することができれ
ば、国あるいは公共団体方からの税金、交付金あるいは
補助金などの財政負担をかけることなく、民間資金によ
る橋梁15の維持管理が可能になる。
【0045】図5は、こうした民間資金導入システム1
を活用して前記PFI(民間資金や経営手法を活用した
社会資本の整備ないしその整備事業)の一例(資産管理
システム30)を実現した概略ブロック図である。橋梁
15の維持管理主体としては、橋梁15を資産として提
供する構造物管理者Gと、この構造物管理者Gと維持管
理契約を締結して、構造物管理者Gから管理料を徴収す
るPFI事業者F(維持管理事業者)と、維持管理事業
者Fが橋梁15について実際の維持管理業務を発注する
維持管理企業N(維持管理受注業者)と、構造物管理者
Gから資産の信託を受けるとともに、維持管理事業者F
に事業化資金を提供する維持管理受託者(アレンジャー
あるいは信託銀行T)と、を位置させてある。維持管理
受託者(信託銀行T)は、橋梁15を資産として証券化
することを含む本発明の民間資金導入システム1など各
種の資金調達手段により、その維持管理のための資金を
事業化資金として調達する。維持管理事業者Fは、橋梁
15に関する維持管理の効率化および寿命の延命化を図
ることにより、各年における維持管理のための予算の平
準化を実現し、構造物についての維持管理のためのキャ
ッシュフローを生み出し、維持管理受託者Tへの返済金
の調達を可能とする。
【0046】すなわち、図示のように、既述の民間資金
導入システム1(図1、図2)によりキャッシュフロー
を確保し、こうして生み出した資金をPFI事業者F
(維持管理事業者)が事業化資金の供給元(信託銀行そ
の他、後述)への返済資金の財源として用いることがで
きる。具体的には、民間資金導入システム1およびその
ための劣化予測による診断、電子カルテ14による情報
の供給化、予防保全マップ20、性能や資産の評価など
を含む性能診断、リスク管理、ならびにインターネット
その他の通信手段などを用いたネットワークシステム3
1などを活用し、劣化を防止することにより橋梁15の
資産としての残存価値を高めて延命化を図り、管理を効
率化し、さらには人材および技術の共有化により固定費
を軽減することができる。かくして、予防保全における
経費の軽減、残存資産の向上および含みの活用を実現
し、運用可能かつ実際的な形としてキャッシュフローを
確保することができる。
【0047】一方、自治体その他の構造物管理者Gは、
オリジネーターとしてその資産(橋梁15)を提供す
る。すなわち構造物管理者Gは、信託者として、その受
託者であるアレンジャーあるいは信託銀行Tに資産ある
いは資産管理の信託を行う。信託銀行Tは、自己資金、
構造物管理者GあるいはPFI事業者Fなどからの負担
金、証券化による投資、およびローンなどからの資金を
調達して事業化資金を確保し、その利益配分を配当ある
いは金利の形で提供する。さらに信託銀行Tは、調達し
た資金を事業化資金としてPFI事業者Fに貸し付け
る。また構造物管理者Gは、PFI事業者Fとの間で管
理契約を締結するとともにその契約にもとづく管理料を
PFI事業者Fに支払う。
【0048】したがって、PFI事業者Fが、維持管理
受注業者(維持管理企業N)に業務の発注を行って、維
持管理受注業者が実際の日常の維持管理作業を実行する
ことになるが、PFI事業者Fとしては、構造物管理者
Gからの管理料および信託銀行Tからの事業化資金をも
とに事業を運営し、民間資金導入システム1によりキャ
ッシュフローすなわち儲けを生み出して、これを信託銀
行Tへの返済金に当てることになる。なお、地震その他
のある限度をこえた大災害時におけるリスクは、橋梁1
5が公共的なものであるほど、PFI事業者Fなどの一
事業体にその負担を負わせることはできず、このリスク
は、自治体あるいは国が負担することとして、リスクの
分散ないし軽減を図るものとする。
【0049】こうした資産管理システム30において、
橋梁15を所有しているとともにその管理の責任を負っ
ている構造物管理者Gとしては、民間資金導入システム
1および維持管理企業Nなどの専門家の活用によるリス
クの回避が可能であるとともに、低コストでの資金調達
により財政負担を軽減し、資産価値および総資産対利益
率および収益対利益率を向上させ、財政負担から民間資
金へといった資金調達方法を多様化することができる、
などのメリットがある。
【0050】図6は、図5と同様に、本発明による既述
の民間資金導入システム1を活用して、証券化などによ
る事業財源の確保および事業化の流れおよび資金の流れ
という観点からみた一例(資産管理システム40)の概
略ブロック図である。橋梁15の維持管理の財源として
は、維持管理事業者(PFI事業者F)が構造物管理者
Gから徴収する管理料と、構造物管理者Gから資産の信
託を受けた維持管理受託者(信託銀行Tなど)が維持管
理事業者Fに提供する事業化資金と、維持管理事業者F
が維持管理の効率化および寿命の延命化を図ることによ
り、各年における維持管理のための予算の平準化を実現
し維持管理のために生み出したキャッシュフローと、を
確保可能としている。
【0051】図5に示したと同様に、構造物管理者G
は、その橋梁15を資産として信託銀行Tあるいは特別
目的会社に信託する。PFI事業者Fは、信託銀行Tか
らの予防保全資金を含む事業化資金をもとに橋梁15の
維持管理業務を遂行する。PFI事業者Fの返済資金
は、事業収益の確保により行われる。すなわち、この事
業収益は、民間資金導入システム1などによる資産価値
の維持向上にもとづいて生み出されたキャッシュフロー
から得られるものである。
【0052】なお図5に示したと同様に、地震その他の
大規模災害については、橋梁15の公共性にかんがみ、
そのリスクまでPFI事業者Fに負わせることはできな
いので、このリスクについては構造物管理者Gがこれを
保有することになる。
【0053】PFI事業者Fは、事業参加者すなわち、
いわゆるゼネコン、コンサルタント、メーカーなどの維
持管理企業Nに維持管理の実際の作業の発注を行う。
【0054】資金調達は、たとえば三種類の手法があ
る。まず、自己資金や負担金などの形で信託銀行Tなど
に出資が行われる。上記事業参加者(維持管理企業N)
は、この負担金の形で事業リスクの保有を行う。また出
資者は、出資に応じた利益分配を受ける。証券化という
手法では、投資家が投資し、その投資リスクを保有す
る。また維持管理企業Nは、橋梁15について維持管理
の実際の仕事の受注確保によりそのリスクを緩和するこ
とができる。また投資家は、投資に応じた配当および発
注を受ける。銀行その他からのローンという手法では、
融資に応じた金利および元本を受ける。
【0055】さらに橋梁15の地域の住民および利用者
は、維持管理の合理化による恩恵を税負担の軽減という
形で受けることになる。
【0056】こうした資産管理システム40において、
橋梁15を含む道路などは、その公共性から、これを停
止あるいは廃止することが事実上不可能であり、継続的
かつ長期的な契約が可能である。したがって、長期にわ
たる維持管理の契約により延命化および効率化の実を上
げることができるとともに、契約更新時に橋梁15のそ
のときの現状に応じた契約内容に変更することも可能で
あって、事業として十分採算がとれる実施が可能であ
る。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、橋梁その
他の公共構造物などの構造物データにもとづき予防保全
の対策を設計し、たとえば貸借対照表および損益計算書
のデータをもとに演算した総資産対利益率および収益対
利益率などの利益率によってキャッシュフローを見える
形にするとともに、キャッシュフローにもとづいて債権
を発行するようにしたので、この債権にもとづいて予防
保全のための資金として民間資金の導入を行うことがで
き、構造物の維持管理をその技術面からのみならず、資
金面からも支援を行って、永続的な維持管理の適正かつ
合理的な実行を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による構造物の維持管理に
おける民間資金導入システム1の概略説明図である。
【図2】同、試算表データファイル17の貸借対照表1
8および損益計算書19を中心にして示した民間資金導
入システム1の概略説明図である。
【図3】同、貸借対照表18および損益計算書19をよ
り具体的に示したグラフである。
【図4】同、予防保全のための資金として民間資金を導
入する工程(民間資金導入方法)を示す概略フローチャ
ート図である。
【図5】同、民間資金導入システム1を活用してPFI
(民間資金や経営手法を活用した社会資本の整備ないし
その整備事業)の一例(資産管理システム30)を実現
した概略ブロック図である。
【図6】同、民間資金導入システム1を活用して、証券
化などによる事業財源の確保および事業化の流れおよび
資金の流れという観点からみた一例(資産管理システム
40)の概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 構造物の維持管理における民間資金導入システム
(実施の形態、図1) 2 構造物の維持管理における維持管理データベース
(実施の形態、図1) 3 債権データファイル(証券化データファイル) 4 構造物データ 5 管理情報データファイル 6 技術情報データファイル 7 予防保全対策データファイル 8 利益率データファイル 9 経済性評価データファイル 10 健全度評価データファイル 11 検査・点検情報 12 財務情報や工事履歴データ 13 定量的診断データ 14 電子カルテ 15 橋梁(構造物) 16 構造物データファイル 17 試算表データファイル 18 貸借対照表(B/S) 19 損益計算書(P/L) 20 予防保全マップ 21 構造物状態把握システム(図2) 22 目視検査支援システム 23 診断システム 24 工法選定システム 25 各種処理ソフトウェアファイル 26 財務調書 30 資産管理システム(図5) 31 ネットワークシステム 40 資産管理システム(図6) A 資産合計(総資産)(図2、図3) B 収益(図2、図3) C 経常利益(図2、図3) D 負債(図2、図3) E 資本(図2、図3) G 構造物管理者(ユーザー、オリジネーター)(図
5、図6) N 維持管理企業(各種施工会社、地元企業、維持管理
受注業者) F PFI事業者(維持管理事業者) T 信託銀行(維持管理受託者)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 234 G06F 17/60 234K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設された橋梁その他の構造物の維持
    管理を行うための構造物の維持管理における民間資金導
    入方法であって、 前記構造物の状態および性能を適正かつ定量的に診断し
    て得られた構造物データにもとづいて予防保全の対策を
    設計して予防保全対策データファイルに記憶し、 この予防保全により前記構造物の延命化および維持コス
    トの低減を図って、該構造物を利用することによる利益
    を増加可能とするとともに、 前記構造物の総資産に対する利益率(総資産対利益
    率)、および前記構造物の利用による収益に対する利益
    率(収益対利益率)を演算してそのデータを利益率デー
    タファイルに記憶し、 これらの利益率により、前記構造物の維持管理による便
    益をキャッシュフローとして表現して経済的評価データ
    ファイルに記憶し、 このキャッシュフローにもとづいて前記構造物について
    の債権を発行可能としてそのデータを債権データファイ
    ルに記憶し、 この債権にもとづいて前記予防保全のための資金として
    民間資金の導入を行うことを特徴とする構造物の維持管
    理における民間資金導入方法。
  2. 【請求項2】 前記総資産対利益率および前記収益対
    利益率は、前記構造物に関して準備した試算表データフ
    ァイルにおける貸借対照表および損益計算書のデータか
    らこれを演算することを特徴とする請求項1記載の構造
    物の維持管理における民間資金導入方法。
  3. 【請求項3】 前記債権は、前記構造物についての賃
    貸料ないしは利用料などを証券化するものであることを
    特徴とする請求項1記載の構造物の維持管理における民
    間資金導入方法。
  4. 【請求項4】 建設された橋梁その他の構造物の維持
    管理を行うための構造物の維持管理における民間資金導
    入システムであって、 前記構造物の状態および性能を適正かつ定量的に診断し
    て得られた構造物データを記憶する構造物データファイ
    ルと、 この構造物データをもとに設計した予防保全の対策を記
    憶する予防保全対策データファイルと、 この予防保全の対策を実施する前記構造物の総資産に対
    する利益率(総資産対利益率)および収益に対する利益
    率(収益対利益率)を演算し、かつ記憶する利益率デー
    タファイルと、 これらの利益率により、前記構造物の維持管理による便
    益をキャッシュフローとして表現してそのデータを記憶
    する経済的評価データファイルと、 このキャッシュフローにもとづいて前記構造物について
    発行する債権のデータを記憶する債権データファイル
    と、 を有し、 この債権データファイルにおける前記債権のデータにも
    とづいて前記予防保全のための資金として民間資金の導
    入を行うことを特徴とする民間資金導入システム。
  5. 【請求項5】 建設された橋梁その他の構造物の維持
    管理を行うための構造物の維持管理における維持管理デ
    ータベースであって、 前記構造物の状態および性能を適正かつ定量的に診断し
    て得られた構造物データを記憶する構造物データファイ
    ルと、 この構造物データをもとに設計した予防保全の対策を記
    憶する予防保全対策データファイルと、 前記構造物についての貸借対照表および損益計算書に関
    する情報を記憶する試算表データファイルと、 前記予防保全の対策を実施する前記構造物の総資産に対
    する利益率(総資産対利益率)および収益に対する利益
    率(収益対利益率)を演算し、かつ記憶する利益率デー
    タファイルと、 を有するとともに、 これらの利益率により、前記構造物の維持管理による便
    益をキャッシュフローとして表現し、 このキャッシュフローにもとづいて前記構造物について
    債権を発行し、 この債権にもとづいて前記予防保全のための資金として
    民間資金の導入を可能とすることを特徴とする維持管理
    データベース。
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