JP2002259236A - 分散型制御システムと、かかるシステムにおける異常時データ収集方法 - Google Patents

分散型制御システムと、かかるシステムにおける異常時データ収集方法

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JP2002259236A
JP2002259236A JP2001053841A JP2001053841A JP2002259236A JP 2002259236 A JP2002259236 A JP 2002259236A JP 2001053841 A JP2001053841 A JP 2001053841A JP 2001053841 A JP2001053841 A JP 2001053841A JP 2002259236 A JP2002259236 A JP 2002259236A
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JP2001053841A
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Takeyuki Hirane
剛行 平根
Masataka Wakabayashi
正孝 若林
Ryuji Nakamura
竜司 中村
Hiroshi Yotsumoto
弘志 四元
Masaki Katahira
正樹 片平
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Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置が制御処理に多忙なタイミングを避
け、重要な制御への外乱回避して異常時データの収集可
能な分散型制御システムとその収集を提供する。 【解決手段】 分散設備3の制御を行う複数の分散装置
2がネットワーク11を介して中央装置に接続されて構
成される分散型制御システムにおいて、分散装置は、各
々その負荷状態を検出する分散装置負荷モニタ15を設
け、中央装置1は、その負荷状態を検出する中央装置負
荷モニタ7を設け、システム内に異常が発生した際に
は、中央装置負荷モニタ7の負荷が低くかつ分散装置負
荷モニタ15の負荷が低い場合に、分散装置の個別動作
ジャーナルファイル12と個別異常ログファイル13
を、中央装置1の全体動作ジャーナルファイル4と全体
異常ログファイル5に吸い上げ、後の異常発生の原因の
究明を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の計算機から
構成される分散型制御システムにおける異常時データ収
集に係り、特に、分散設備の制御を行う複数の分散装置
がネットワークを介して中央装置に接続されて構成され
る分散型制御システムであって、異常時データ収集が可
能なシステムと、それを実行するための異常時データ収
集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】〔発明のきっかけとなる技術変遷〕近
年、制御用計算機システムは、PC(パーソナルコンピ
ュータ)やネットワーク技術の発展に伴い、従来の中央
装置集中型の計算機システム構成から、ネットワーク分
散型の計算機システム構成へと、急速に変換・展開して
いる。このように、計算機が分散型へ設定されることに
より、従来は1社がシステムをまとめていたが、最近で
は、システムを構成する各PCによりその担当する会社
が異なる、いわゆるマルチベンダー化が進んでいる。
【0003】〔マルチベンダー化に伴う問題点〕上述し
たマルチベンダー化に伴って、制御用計算機システムの
アーキテクチャは大きく変更せざるを得なくなった。す
なわち、計算機がPCで分散化されたり、入出力装置が
PCでインテリジェント化されたりすることによって、
分散された各PCは、それぞれ独立した機能を果す。そ
のためには、分散化された計算機は各PC毎にシステム
管理を有し、各PCの正常な動作の維持と、異常発生時
の保護や切り離しなどの処理を実行している。
【0004】ところで、一般に、分散型の制御用計算機
システムを構成する各分散装置(PCなど)は、最も制御
対象設備に近いところに配置され、その役割上、信頼性
とスピードが要求される。そのため、その構成として
は、ディスクアクセスなどの遅いハードは極力排除さ
れ、そのため、ほとんど主メモリーだけで動作可能とす
るなどの配慮が行われている。また、上記各分散装置
は、その制御対象である設備を制御している時に当該設
備が正常に動かなかったり、あるいは、そのプログラム
に誤りがあって動作不能となったりした時には、一刻も
早い原因究明と復旧が要求されるため、当該分散装置及
び分散設備の動作ジャーナル、及び異常発生時の異常デ
ータの保存を行なわなければならない。
【0005】ところが、現実には、上記したマルチベン
ダ化の進行につれて種々のトラブルが発生し出してい
る。すなわち、担当の異なる各社の分散装置(パーソナ
ルコンピュータ(PC)などから構成)で保存されたジ
ャーナルや異常時データが充分に集まらず、互いに自社
の分散装置(PCなど)は正常であると主張し、実際に生
じたトラブルの原因究明に至らず、そのまま、再現待ち
となり、その後も、やはり同じ障害を繰り返すという結
果となっている。
【0006】その原因としては、制御用計算機システム
において分散装置を構成する複数社の計算機は、上述し
たように、PCであったり、あるいは、シーケンスコン
トローラなど、制御を主目的とするハードであったりす
るため、必ずしも、ジャーナルやログというような大量
の情報を保存するのに向いているハード構成であるとは
言えないものであることが挙げられる。そのため、異常
時のデータは、可及的大量に保存したいと思いつつも、
そのシステム構成内容から、それに割り当てるメモリー
には限りがあった。そのため、このメモリーも比較的短
い一定時間で満杯となってしまい、これらジャーナルや
ログは、一般には、サイクリックファイルで上書きされ
て、どんどん消滅してしまうこととなっていた。
【0007】かかる事情から、分散装置を構成する各社
の計算機(PCなど)では、前記の如きメモリー不足を解
消するために、異常発生時には、速やかに上位の中央装
置へジャーナルやログを送ってしまいたいと考えてい
る。しかしながら、一般には、障害というものは、やは
りネットワークや各計算機の負荷が高い時に発生してい
るケースが比較的多く、あるいは、かかる障害の際に
は、その異常処理の為にシステム自体が高負荷状態に陥
っているというパターンが多い。このような時に、ジャ
ーナル、ログデータなどの大量のデータを上位の中央装
置に送出することは好ましくなく、システム的な見地か
らは避けるべきことである。また、異常というものは、
一旦発生すると、状況が好転するまで継続的に発生する
ケースが多い。そのため、保存データもどんどん増えて
しまい、早い機会にメモリーが満杯となってしまい、そ
の後は、上書きが行われて、最初のトリガーとなった時
の重要な情報が、この上書きで消されてなくなってしま
うこととなる。
【0008】上記のことから、従来の分散型計算機シス
テムでは、例えば、オペレータがシステム的に判断し
て、負荷が低いであろうというタイミングを見計らって
データ収集の操作をしていた。しかし、オペレータが、
負荷が少ない頃を見計らってデータの収集する操作をし
ても、既に、その時にはデータが無くなっているケース
が多い。あるいは、オペレータは、このデータ収集操作
を忘れてしまうケースもある。あるいは負荷が高いと承
知しながらも、原因究明を優先して強制的にデータ収集
割込みを入れていた。
【0009】加えて、分散システムを構成する各分散装
置である各社の計算機(PC等)では、そのメモリー上
に残された情報だけで、発生した原因の究明に努力をす
ることとなるが、上述のような理由からも、システムと
して動作していた状況を単体で再現テストしても、障害
時の状況を再現することは到底不可能であり、結局、再
現しないこととなる。そして、この再現しないことを理
由に、分散装置を提供している各社は、いずれも自社の
製品である分散装置は正常であると主張することにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
技術によれば、そのアーキテクチャにおいてネットワー
クを利用して分散型の計算機システム構成へと急速に変
換・展開している制御用計算機システムでは、マルチベ
ンダー化に伴って、種々の問題点を含んでいる。即ち、
複数の計算機がネットワークで接続され、それにより一
つのシステムが形成されている場合、特に、異常が発生
した状況での再現テストは、上記の状況から、その実行
は極めて困難である。
【0011】また、特に、異常時におけるデータは、そ
の原因を探求するためにも、可及的詳細に収集すること
が望ましいが、しかしながら、その量が多い場合には、
上述したような現状のシステム構成では、その保存時間
は短くならざるを得ず、他方、その保存時間を長くする
ためには、保存すべき収集データの内容を少なくしなけ
ればならず、これでは原因究明に必要となる情報が薄く
なってしまうという問題があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記のような従
来技術における問題点を解決することをその目的として
おり、かかる目的を達成するため、本来、その構成から
多量の情報を保存することができる中央装置を利用する
ことを可能とすることを、その基本的とするものであ
る。そして、かかる目的を実現するため、より具体的に
は、当該分散装置から自動的にデータを吸い上げて、本
来多量の情報を保存できる中央装置へ保存するものであ
る。
【0013】本発明は、計算機システムというものは一
般には定周期処理とイベント処理の複合であって、定周
期処理の合間を狙うと比較的大量に空き時間が出るとい
う特徴に着目して、負荷率の変化率を一定時間幅で移動
平均モニタして負荷が連続して低位安定になったという
タイミングをつかまえて、データ収集開始のトリガーと
することで低負荷時自動収集を実現する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、まず、分散設備の制御を行う複数の分散装置が
ネットワークを介して中央装置に接続されて構成される
分散型制御システムであって、前記分散装置の各々に、
当該分散装置及び分散設備の動作履歴を格納する動作ジ
ャーナルファイルと分散設備毎の設備動作異常発生時の
異常動作状況とその発生タイミングを格納する異常ログ
ファイルとを備え、前記中央装置には、前記分散装置の
動作ジャーナルファイルと異常ログファイルを吸い上げ
る全体動作ジャーナルファイルと全体異常ログファイル
とを備えるものにおいて、さらに、前記分散装置には、
各々その負荷状態を検出する分散装置負荷モニタを設
け、前記中央装置には、その負荷状態を検出する中央装
置負荷モニタを設け、前記分散型制御システム内に異常
が発生した際には、前記中央装置負荷モニタからの負荷
状況と前記分散装置負荷モニタからの負荷状況によっ
て、前記分散装置の動作ジャーナルファイルと異常ログ
ファイルを前記中央装置に吸い上げるように構成された
分散型制御システムにより達成される。
【0015】また、本発明によれば、前記分散型制御シ
ステム内に異常が発生した際に前記分散装置の動作ジャ
ーナルファイルと異常ログファイルを前記中央装置に吸
い上げるのは、前記中央装置及び前記分散装置の負荷が
低いと判断された場合である。
【0016】さらに、本発明によれば、前記各分散装置
の個別制御部のアイドル状態の監視により一定時間幅内
での負荷移動平均が所定のしきい値以下であるかどうか
を判断してフラグに置きかえて、外部からそのフラグを
参照することによって当該分散装置の負荷状態を容易に
判別できるようにした。
【0017】さらに、本発明によれば、前記中央装置か
ら各分散装置への診断データ送出により、前記各分散装
置から中央装置への応答時間を計測し、一定時間幅内で
の応答時間移動平均が既定値以下であるかどうかをチェ
ックしフラグに置きかえて、外部からそのフラグを参照
して中央装置の負荷状態を容易に判別できるようにし
た。
【0018】また、やはり、上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、分散設備の制御を行う複数の分散
装置がネットワークを介して中央装置に接続されて構成
される分散型制御システムであって、前記分散装置の各
々に、当該分散装置及び分散設備の動作履歴を格納する
動作ジャーナルファイルと分散設備毎の設備動作異常発
生時の異常動作状況とその発生タイミングを格納する異
常ログファイルとを備え、前記中央装置には、前記分散
装置の動作ジャーナルファイルと異常ログファイルを吸
い上げる全体動作ジャーナルファイルと全体異常ログフ
ァイルとを備えるものにおける異常時データ収集方法で
あって、前記分散装置の負荷状態を検出し、前記中央装
置の負荷状態を検出し、前記分散型制御システム内に異
常が発生した際には、前記検出された中央装置の負荷状
況と分散装置の負荷状況によって、前記分散装置の動作
ジャーナルファイルと異常ログファイルを前記中央装置
に吸い上げる分散型制御システムのための異常時データ
収集方法が提案されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を用いて、詳細に説明する。図1は、本
発明による分散型制御システムの全体構成を示すもので
あり、特に、システムの異常時データ収集方式の全体構
成を示すものである。
【0020】まず、一般的な分散型制御システムのシス
テム構成として、図中の符号1は、この分散型制御シス
テムの中央装置を示しており、このシステムを構成する
複数の分散装置を取り纏めるなどの業務を担うものであ
る。符号2は、システムを構成する分散装置を示してお
り、設備単位、或いは、機能単位などの分類方法によ
り、複数の装置に分散されている。なを、これら複数の
分散装置2は、図に符号11で示すネットワークを通じ
て、各々、上記中央装置1に接続されている。さらに、
その下位には、各分散装置2の制御対象である分散設備
3が接続されている。なお、本実施の形態では、分散さ
れた分散装置を単位に制御対象が接続される設備の構成
を示している。また、これらの分散装置2は、上記従来
技術と同様に、パーソナルコンピュータ(PC)などか
ら構成されている。
【0021】また、上記システムの中央装置1は、図に
も示すように、下位に接続される分散装置2の全体の制
御動作状況を監視・記録するための全体動作ジャーナル
ファイル4を、また、下位に接続される分散装置2の全
体の異常時のデータを記録する全体異常時ログファイル
5を、そして、下位に接続される分散装置2の各々か
ら、それぞれ、その個別動作ジャーナルや個別異常時ロ
グを中央に吸い上げるための全体制御部6と、下位分散
装置2に向けて診断データを送出して、中央装置1、分
散装置2、及び、ネットワーク11の負荷状況を計測す
るための中央装置負荷モニタ7と、上記中央装置負荷モ
ニタ7での計測結果を記録するための中央装置低負荷フ
ラグ8と、上記動作ジャーナルや異常時ログを解析する
ための操作端末9と、そして、ネットワーク11を経由
して下位分散装置2と通信をするための窓口である通信
インターフェース10とから構成されている。
【0022】一方、各々の分散装置2は、下位に接続さ
れる分散設備3の個別動作ジャーナルファイル12と、
下位に接続される分散設備3の個別異常時ログファイル
13と、下位に接続される個別の分散設備3から、その
個別動作ジャーナルや個別異常時ログを、当該分散装置
2に吸い上げるための個別制御部14と、自から分散装
置2のアイドル状況を監視して分散装置自身の負荷状況
を計測するための分散装置負荷モニタ15と、この分散
装置負荷モニタの計測結果を記録するための分散装置低
負荷フラグ16と、そして、上記ネットワーク11を経
由して上位中央装置1と通信を行うための窓口である通
信インターフェース17から構成されている。
【0023】なお、上記の分散設備3は、通常は、設備
そのもののハードウエアである場合が多いが、最近で
は、設備がインテリジェント性を持っており、設備自体
が制御動作や異常時の動作を、その上位機器である分散
装置2との間で通信することが出来るようになってい
る。そこで、これら分散設備3の動作ジャーナルや異常
時ログは、その上位の分散装置3の個別制御部14によ
り取り込まれ、当該分散装置3の個別動作ジャーナルフ
ァイル12や個別異常時ログファイル13に記録される
構成となっている。
【0024】次に、図2は、上記にそのシステム構成を
説明した、本発明による分散装置負荷モニタの処理動作
の一例を示すものである。
【0025】まず、各分散装置2における処理の負荷
は、分散装置負荷率トレンドグラフ21で示すように、
時間の経過に応じて高負荷となったり低負荷となった
り、時々刻々と変化している。
【0026】一方、各負荷装置2における分散装置負荷
モニタ15における処理の概要を、図2中の符号22で
示す。この負荷モニターにおける処理では、一定周期
で、瞬時の負荷率を取り込み(処理23)、そして、こ
れにより取り込んだ瞬時負荷率を複数サンプル加算し
て、それを平均する演算を行う(処理24)。なお、こ
の平均処理では、サンプルデータを1データずつシフト
して加算し平均する、いわゆる移動平均としてフィルタ
リングを掛けたものとする。
【0027】続いて、上記演算処理24で得られた移動
平均値は、判断部において一定のしきい値と比較処理さ
れる(処理25)。なお、このときのしきい値は、上記
の移動平均値がこのしきい値より低い場合には、処理装
置負荷が低位であると判断される値に設定される。そし
て、この判断処理25において、得られた移動平均値が
上記しきい値よりも小さいと判断されたときには、一定
期間にわたって処理装置負荷が低位であったと判断され
る。なお、この判断の結果を記録するため、分散装置低
負荷フラグの処理を行い(処理16)、上記の判断処理
25で低負荷と判断された場合には、分散装置低負荷フ
ラグONの処理をし、他方、高低負荷と判断された場合
には分散装置低負荷フラグOFFの処理を行う。その
後、上記分散装置低負荷フラグの処理16へ移行するこ
ととなる。これによれば、分散装置2は、分散装置の処
理負荷を常時モニタ、処理負荷が低いタイミングを見計
らうことが出来る。
【0028】なお、上記の図2では、上記の負荷装置2
における処理の概要を分かり易くするため、矢印によ
り、負荷率の瞬時値を取り込むタイミングと、その時の
負荷率移動平均値を示している。
【0029】次に、図3は、上記の中央装置1での中央
装置負荷モニタの処理の一例を示すものである。まず、
中央装置1から分散装置2に対し、ネットワーク11を
経由して、ネットワーク診断データを送出する(処理3
1)。なお、このネットワーク診断データは、図示のよ
うに、分散装置2側で受信し(処理32)、その分散装
置2は、その応答を再びネットワーク11を経由して中
央装置1に送り返す。
【0030】その時、中央装置1では、この診断データ
の送出から、その後の分散装置2からの応答までの時間
を計測しする応答時間の計測を行う(処理33)。そし
て、この応答時間の計測値を、一定時間幅で1データず
つシフトして加算し平均する、いわゆる移動平均演算を
実施する演算を行う(処理34)。
【0031】続いて、上記演算処理34で得られた移動
平均値は、判断部において、一定のしきい値と比較され
る(処理35)。なお、このしきい値は、上記の移動平
均値がこのしきい値より低い場合には、一定期間にわた
ってCPU負荷が低位であったと判断判断される値に設
定される。この判断処理35による判断の結果、上記演
算処理34で得られた移動平均値が一定のしきい値より
も小さいと判断された場合には、すなわちCPUが一定
期間にわたって低負荷の時は、中央装置低負荷フラグを
ONにする(処理36)。他方、上記の判断処理35に
よる判断により、上記演算処理34で得られた移動平均
値が一定のしきい値よりも大きいと判断された場合に
は、すなわちCPUが一定期間にわたって高負荷の時に
は、中央装置低負荷フラグをOFFにする(処理3
7)。
【0032】なお、上記に処理は、定周期繰り返し実行
され(処理38)、その働きにより、一定周期で繰り返
される。なお、この繰り返し処理により、常時更新され
る中央装置低負荷フラグを監視することにより、中央装
置1の負荷状態を、すなわち、中央装置そのものの負荷
をモニタし、その負荷が低いタイミングを見計らうこと
が出来る。
【0033】図4は、上記にその構成及び各構成の動作
を説明した本発明になる分散型制御システムにおける、
異常時データ吸い上げ動作を説明するものである。
【0034】まず、分散装置2において制御異常の発生
を検出すると(処理41)、分散装置2側では、この時
に異常時のデータを分散装置2内に一時的に蓄積し、そ
の後、中央装置1にそれを取り込むよう報告を行う(処
理42)。
【0035】そして、中央装置1側では、上記分散装置
2からの制御異常発生報告を受けると(処理43)、そ
の発生報告をトリガとして、前にも説明した中央装置1
と分散装置2の双方の低負荷フラグを参照する。そし
て、これら双方の低負荷フラグがONとなっていること
を判断する(処理44)。なお、双方の低負荷フラグが
ONでなかった場合は、少なくともいずれか一方の負荷
が低くないと判断して、これを一定周期で繰り返す(処
理45)。
【0036】一方、双方の低負荷フラグがONの場合に
は、中央装置1側も分散装置2側も、双方がその負荷が
低くなったと判断し、異常時データの報告を行っている
分散装置2に対して、異常時の蓄積データを吸い上げる
よう、要求を送出する(処理46)。その後、この異常
時データ吸い上げの要求を受けた分散装置2では、先に
蓄積した異常時データを、上記中央装置1に送信するこ
ととなる(処理47)。そして、中央装置1では、この
送信された異常時データを受信し、中央装置1のファイ
ル(全体動作ジャーナルファイル4、全体異常時ジャー
ナルファイル5)に格納する(処理48)。
【0037】以上の分散型制御システムにおける異常時
データ吸い上げ動作によれば、オペレータは、異常が発
生した後、時間の余裕のあるときに操作端末9から、中
央装置1の全体動作ジャーナルファイル4と全体異常時
ジャーナルファイル5に格納した全体動作ジャーナル、
全体異常時ジャーナルを呼び出し、それらのデータを解
析することにより、異常発生の原因の究明にあたること
が可能になる。
【0038】さらに、図5は、各分散装置2がその下位
に接続された分散設備3に対して発行しする制御指示に
対し、分散設備3が行う動作を説明するものである。
【0039】まず、分散装置2側から、その下位に接続
された分散設備3に対し、制御指示データを発行する
(処理51)。その後、分散装置2は、この分散設備へ
の制御指示データを発行すると、分散設備3からの設備
動作応答の待ち状態に入る(処理52)。
【0040】一方、分散設備3側では、上記分散装置2
からの制御指示データを受信し(処理53)、制御動作
を実行する(処理54)。その結果として、当該設備3
の動作状況や、設備が正常に動作しなかったときの異常
時の状況を、応答データとして分散装置2に返信する
(処理55)。
【0041】この分散設備3側からの応答を待っている
分散装置2側では、この応答が戻った場合(正常)には
その応答データを取り込み(処理56)、他方、所定に
期間内に応答がなければ、設備動作のタイムアウト(異
常)として異常処理を行う(処理57)。なお、この
時、正常・異常いずれの場合も、その状況を分散装置2
の個別動作ジャーナルファイル12及び個別異常時ログ
ファイル13に記録する。
【0042】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明で
は、制御異常発生時などの分散型システムのオンライン
の多忙時に、異常時データの収集などの非定常外乱負荷
が発生しないよう処理装置負荷、ネットワーク負荷を抑
制することによって、高負荷誘発による処理遅れ、処理
漏れの発生を防止し、重要な制御に対する外乱を回避す
ることができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分散型制御システムにおける異常時デ
ータ収集方式の全体構成図を示す図である。
【図2】本発明の分散型制御システムにおける分散装置
で用いる分散装置負荷モニタの一例を示す図である。
【図3】本発明の分散型制御システムにおける中央装置
で用いる中央装置負荷モニタの一例を示す図である。
【図4】本発明の分散型制御システムにおける中央装置
での低負荷時データ収集の処理の例を示すものである。
【図5】本発明の分散型制御システムにおける分散装置
で下位の分散設備の動作状況を記録する一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 中央装置 2 分散装置 3 分散設備 4 全体動作ジャーナルファイル 5 全体異常時ログファイル 6 全体制御部 7 中央装置負荷モニタ 8 中央装置低負荷フラグ 9 操作端末 10 中央装置通信インターフェース 11 ネットワーク 12 個別動作ジャーナルファイル 13 個別異常時ログファイル 14 個別制御部 15 分散装置負荷モニタ 16 分散装置低負荷フラグ 17 分散装置通信インターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 正孝 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 中村 竜司 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 四元 弘志 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 片平 正樹 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 Fターム(参考) 5B045 GG09 JJ05 JJ08 JJ09 5B089 GA01 GA21 GB02 JA11 JA32 JA35 JB15 JB17 KA12 MC02 MC03 MC08 5H223 CC03 CC08 DD03 DD09 EE17 FF08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散設備の制御を行う複数の分散装置が
    ネットワークを介して中央装置に接続されて構成される
    分散型制御システムであって、前記分散装置の各々に、
    当該分散装置及び分散設備の動作履歴を格納する動作ジ
    ャーナルファイルと分散設備毎の設備動作異常発生時の
    異常動作状況とその発生タイミングを格納する異常ログ
    ファイルとを備え、前記中央装置には、前記分散装置の
    動作ジャーナルファイルと異常ログファイルを吸い上げ
    る全体動作ジャーナルファイルと全体異常ログファイル
    とを備えるものにおいて、さらに、前記分散装置には、
    各々その負荷状態を検出する分散装置負荷モニタを設
    け、前記中央装置には、その負荷状態を検出する中央装
    置負荷モニタを設け、前記分散型制御システム内に異常
    が発生した際には、前記中央装置負荷モニタからの負荷
    状況と前記分散装置負荷モニタからの負荷状況によっ
    て、前記分散装置の動作ジャーナルファイルと異常ログ
    ファイルを前記中央装置に吸い上げるように構成された
    ことを特徴とする分散型制御システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の分散型制御システ
    ムにおいて、前記分散型制御システム内に異常が発生し
    た際に前記分散装置の動作ジャーナルファイルと異常ロ
    グファイルを前記中央装置に吸い上げるのは、前記中央
    装置及び前記分散装置の負荷が低いと判断された場合で
    あることを特徴とする分散型制御システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の分散型制御システ
    ムにおいて、前記各分散装置の個別制御部のアイドル状
    態の監視により一定時間幅内での負荷移動平均が所定の
    しきい値以下であるかどうかを判断してフラグに置きか
    えて、外部からそのフラグを参照することによって当該
    分散装置の負荷状態を容易に判別できるようにしたこと
    を特徴とする分散型制御システム。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の分散型制御システ
    ムにおいて、前記中央装置から各分散装置への診断デー
    タ送出により、前記各分散装置から中央装置への応答時
    間を計測し、一定時間幅内での応答時間移動平均が既定
    値以下であるかどうかをチェックしフラグに置きかえ
    て、外部からそのフラグを参照して中央装置の負荷状態
    を容易に判別できるようにしたことを特徴とする分散型
    制御システム。
  5. 【請求項5】 分散設備の制御を行う複数の分散装置が
    ネットワークを介して中央装置に接続されて構成される
    分散型制御システムであって、前記分散装置の各々に、
    当該分散装置及び分散設備の動作履歴を格納する動作ジ
    ャーナルファイルと分散設備毎の設備動作異常発生時の
    異常動作状況とその発生タイミングを格納する異常ログ
    ファイルとを備え、前記中央装置には、前記分散装置の
    動作ジャーナルファイルと異常ログファイルを吸い上げ
    る全体動作ジャーナルファイルと全体異常ログファイル
    とを備えるものにおける異常時データ収集方法であっ
    て、前記分散装置の負荷状態を検出し、前記中央装置の
    負荷状態を検出し、前記分散型制御システム内に異常が
    発生した際には、前記検出された中央装置の負荷状況と
    分散装置の負荷状況によって、前記分散装置の動作ジャ
    ーナルファイルと異常ログファイルを前記中央装置に吸
    い上げることを特徴とする分散型制御システムのための
    異常時データ収集方法。
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