JP2002258866A - 演奏支援機能付電子楽器 - Google Patents

演奏支援機能付電子楽器

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JP2002258866A
JP2002258866A JP2001360511A JP2001360511A JP2002258866A JP 2002258866 A JP2002258866 A JP 2002258866A JP 2001360511 A JP2001360511 A JP 2001360511A JP 2001360511 A JP2001360511 A JP 2001360511A JP 2002258866 A JP2002258866 A JP 2002258866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの演奏操作を支援してユーザの演奏操
作を簡単にするとともに演奏操作のチェックを行うこと
ができる演奏支援機能付電子楽器を提供する。 【解決手段】 開放弦発光指示LED4は、この発光によ
って、開放弦で撥弦操作することを指示する。発光指示
LED付フレットスイッチ6は、この発光によって、この
発光指示LED付フレットスイッチ6を押し、かつ、対応
する弦を撥弦することを指示する。いずれも、手本とな
る楽曲データに基づいて、点灯制御される。撥弦部材8
は、ユーザが撥弦することによってトリガ信号が発生
し、発音タイミングが入力される。撥弦操作や押弦操作
の一部を代行することにより、ユーザの操作を簡単に
し、徐々に完全な演奏に導くようにユーザを支援する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左手と右手とでタ
イミングを合わせて演奏する楽器、例えば、ギター系
の、クラッシック・ギター、エレクトリック・ギター、
エレクトリック・ベース、ウクレレ等の演奏方法を練習
するときに、演奏をガイド(ナビゲーション)する演奏
支援機能付電子楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ギター演奏では左右の手が、フレット操
作と、弦操作という異なった動作を互いに同期をとって
行う。しかし、まず、右手で撥弦のみの練習を行い、そ
の後、上達すれば、左手の押弦操作を加えるというよう
に、徐々に難しい練習を行うという方法が考えられる。
従来、単にフレット部が発光することにより演奏をガイ
ドするギター型の電子楽器が知られているが、このよう
な段階を踏んだ練習をするものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、ユーザの演奏操
作を支援することにより、ユーザの演奏操作を簡単にす
るとともに、演奏操作のチェックを行うことができる演
奏支援機能付電子楽器を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、演奏の手本となる楽曲を構成する
複数の音符の手本音高および手本発音タイミングが複数
のチャンネル別に指定された手本楽曲データを手本にし
て演奏支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、前
記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前記
チャンネル別に少なくとも前記手本発音タイミングを可
視表示する可視表示手段と、ユーザ操作により、発音タ
イミングを前記チャンネル別に入力する発音タイミング
入力手段と、任意の前記チャンネルに前記発音タイミン
グが入力されたときに、いずれかの前記チャンネルに現
在のタイミングを前記手本発音タイミングとする前記音
符がある場合に、当該手本発音タイミングを有する全て
の前記音符を発音させるためのデータを出力する発音デ
ータ出力手段を有するものである。したがって、発音タ
イミングの入力さえ正しければ、発音タイミングを入力
するチャンネルの指示はもちろん、音高の指定も装置が
代行することにより、音符を発音させる。その結果、ユ
ーザの演奏操作を簡単にするとともに、発音タイミング
の入力のチェックを行うことができる。また、チャンネ
ル別に少なくとも手本発音タイミングを可視表示する可
視表示手段のガイド機能により、ユーザの演奏操作を簡
単にすることができる。なお、手本楽曲データは、同一
の手本発音タイミングにおいて1個の音符を有していて
も、和音を構成する音符のように複数の音符を有してい
てもよい。なお、和音である場合には、和音のコード名
を入力して、これを複数の和音構成音に変換し、これら
を上述した複数の音符として手本楽曲データを入力する
場合を含む。
【0005】請求項2に記載の発明においては、演奏の
手本となる楽曲を構成する複数の音符の手本音高および
手本発音タイミングが複数のチャンネル別に指定され、
かつ、同一の手本発音タイミングにおいて複数の音符を
有する手本楽曲データを手本にして演奏支援を行う演奏
支援機能付き電子楽器であって、前記手本楽曲データに
基づいて、時間進行とともに、前記チャンネル別に少な
くとも前記手本発音タイミングを可視表示する可視表示
手段と、ユーザ操作により、発音タイミングを前記複数
のチャンネル別に入力する発音タイミング入力手段と、
任意の前記チャンネルに前記発音タイミングが入力され
たときに、当該チャンネルに現在のタイミングを前記手
本発音タイミングとする前記音符がある場合に、当該チ
ャンネルの当該音符を発音させるためのデータを出力す
る発音データ出力手段を有するものである。したがっ
て、同一の手本発音タイミングにおける複数の音符の少
なくとも1つの音符について、そのチャンネルに対する
発音タイミングの入力さえ正しければ、そのチャンネル
の音高を指定する入力を代行して発音させる。その結
果、ユーザの演奏操作を簡単にすることができるととも
に、正しいチャンネルに対する発音タイミングの入力を
チェックすることができる。また、チャンネル別に少な
くとも手本発音タイミングを可視表示する可視表示手段
のガイド機能により、ユーザの演奏操作を簡単にするこ
とができる。
【0006】請求項3に記載の発明においては、演奏の
手本となる楽曲を構成する複数の音符の手本音高および
手本発音タイミングが複数のチャンネル別に指定され、
かつ、同一の手本発音タイミングにおいて1個の音符を
有する手本楽曲データを手本にして演奏支援を行う演奏
支援機能付電子楽器であって、前記手本楽曲データに基
づいて、時間進行とともに、前記チャンネル別に少なく
とも前記手本発音タイミングを可視表示する可視表示手
段と、ユーザ操作により、発音タイミングを前記複数の
チャンネル別に入力する発音タイミング入力手段と、任
意の前記チャンネルに前記発音タイミングが入力された
ときに、当該チャンネルに現在のタイミングを前記手本
発音タイミングとする前記音符がある場合に、当該チャ
ンネルの当該音符を発音させるためのデータを出力する
発音データ出力手段を有するものである。したがって、
1個の音符について、そのチャンネルに対する発音タイ
ミングの入力さえ正しければ、そのチャンネルの音高を
指定する入力を代行して発音させる。その結果、ユーザ
の演奏操作を簡単にすることができるとともに、正しい
チャンネルに対する発音タイミングの入力をチェックす
ることができる。また、チャンネル別に少なくとも手本
発音タイミングを可視表示する可視表示手段のガイド機
能により、ユーザの演奏操作を簡単にすることができ
る。
【0007】請求項4に記載の発明においては、第1な
いし第3のモードの少なくとも2つを保有し、演奏の手
本となる楽曲を構成する複数の音符の手本音高および手
本発音タイミングが複数のチャンネル別に指定され、か
つ、第1のモードでは、同一の手本発音タイミングにお
いて1または複数の音符を有する手本楽曲データを、第
2のモードでは、同一の手本発音タイミングにおいて複
数の音符を有する手本楽曲データを、第3のモードで
は、同一の手本発音タイミングにおいて1個の音符を有
する手本楽曲データを手本にして演奏支援を行う演奏支
援機能付電子楽器であって、可視表示手段と、発音タイ
ミング入力手段と、発音データ出力手段と、モード選択
手段を有し、前記発音データ出力手段は、第1ないし第
3のモードの少なくとも2つを保有し、前記モード選択
手段は、保有されている前記第1ないし第3のモードの
少なくとも2つの中から、1つのモードを選択するもの
であり、前記可視表示手段は、前記手本楽曲データに基
づいて、時間進行とともに、前記チャンネル別に少なく
とも前記手本発音タイミングを可視表示するものであ
り、前記発音タイミング入力手段は、ユーザ操作によ
り、発音タイミングを前記複数のチャンネル別に入力す
るものであり、前記発音データ出力手段は、第1のモー
ドでは、任意の前記チャンネルに前記発音タイミングが
入力されたときに、いずれかの前記チャンネルに現在の
タイミングを前記手本発音タイミングとする前記音符が
ある場合に、当該手本発音タイミングを有する全ての前
記音符を発音させるためのデータを出力し、第2,第3
のモードでは、任意の前記チャンネルに前記発音タイミ
ングが入力されたときに、当該チャンネルに現在のタイ
ミングを前記手本発音タイミングとする前記音符がある
場合に、当該チャンネルの当該音符を発音させるための
データを出力するものである。したがって、請求項1な
いし3に記載の演奏支援モードの少なくとも2つの中か
ら、選択的にモードを選択することができる。その結
果、ユーザの演奏操作を簡単にし、かつ、発音タイミン
グの入力チェックを行うことできるとともに、徐々に完
全な演奏に導くことができる。また、チャンネル別に少
なくとも手本発音タイミングを可視表示する可視表示手
段のガイド機能により、ユーザの演奏操作を簡単にする
ことができる。
【0008】請求項5に記載の発明においては、演奏の
手本となる楽曲を構成する複数の音符の手本音高および
手本発音タイミングが複数のチャンネル別に指定された
手本楽曲データを手本にして演奏支援を行う演奏支援機
能付電子楽器であって、前記手本楽曲データに基づい
て、時間進行とともに、前記チャンネル別に前記音符の
少なくとも一部について前記手本音高および前記手本発
音タイミングを可視表示する可視表示手段と、ユーザ操
作により、発音タイミングを前記チャンネル別に入力す
る発音タイミング入力手段と、ユーザ操作により、音高
を前記チャンネル別に入力する音高入力手段と、任意の
前記チャンネルに音高が入力され、当該チャンネルに現
在のタイミングを前記手本発音タイミングとする前記音
符がある場合に、入力された前記音高が、当該チャンネ
ルの前記音符の前記手本音高と一致し、同時に、前記発
音タイミングが任意の前記チャンネルに入力されたとき
に、現在のタイミングを前記手本発音タイミングとする
全ての前記音符を発音させるためのデータを出力する発
音データ出力手段を有するものである。したがって、任
意の前記チャンネルに対する音高指定入力が正しく、か
つ、発音タイミングの入力さえ正しければ、不足してい
る音高指定入力および発音タイミングが入力されるべき
チャンネルの指定を、装置が代行して発音させることが
できる。その結果、ユーザの演奏操作を簡単にすること
ができるとともに、音高指定および発音タイミングの入
力チェックを行うことができる。また、チャンネル別に
音符の少なくとも一部について手本音高および手本発音
タイミングを可視表示する可視表示手段のガイド機能に
より、ユーザの演奏操作を簡単にすることができる。な
お、手本楽曲データは、同一の手本発音タイミングにお
いて1個の音符を有していても、和音を構成する音符の
ように複数の音符を有していてもよい。
【0009】請求項6に記載の発明においては、演奏の
手本となる楽曲を構成する複数の音符の手本音高および
手本発音タイミングが複数のチャンネル別に指定された
手本楽曲データを手本にして演奏支援を行う演奏支援機
能付電子楽器であって、前記手本楽曲データに基づい
て、時間進行とともに、前記チャンネル別に前記音符の
少なくとも一部について前記手本音高および前記手本発
音タイミングを可視表示する可視表示手段と、ユーザ操
作により、発音タイミングを前記チャンネル別に入力す
る発音タイミング入力手段と、ユーザ操作により、音高
を前記チャンネル別に入力する音高入力手段と、任意の
前記チャンネルに前記音高が入力され、当該チャンネル
に現在のタイミングを前記手本発音タイミングとする前
記音符がある場合に、入力された前記音高が、当該チャ
ンネルの前記音符の前記手本音高と一致し、同時に、前
記発音タイミングが入力され、かつ、当該発音タイミン
グが入力された前記チャンネルが、現在のタイミングを
手本発音タイミングとするいずれかの前記音符の前記チ
ャンネルと一致するときに、現在のタイミングを前記手
本発音タイミングとする全ての前記音符を発音させるた
めのデータを出力する発音データ出力手段を有するもの
である。したがって、任意のチャンネルに対する音高指
定入力が正しく、かつ、いずれかのチャンネルに対する
発音タイミング指示が正しければ、不足している音高指
定入力および発音タイミングが入力されるべきチャンネ
ルの指定を装置が代行して発音させることができる。そ
の結果、ユーザの演奏操作を簡単にすることができると
ともに、音高指定および発音タイミングの入力チェック
を行うことができる。また、チャンネル別に音符の少な
くとも一部について手本音高および手本発音タイミング
を可視表示する可視表示手段によるガイド機能により、
ユーザの演奏操作を簡単にすることができる。なお、手
本楽曲データは、同一の手本発音タイミングにおいて1
個の音符を有していても、和音を構成する音符のように
複数の音符を有していてもよい。
【0010】請求項7に記載の発明においては、演奏の
手本となる楽曲を構成する複数の音符の手本音高および
手本発音タイミングが複数のチャンネル別に指定された
手本楽曲データを手本にして演奏支援を行う演奏支援機
能付電子楽器であって、前記手本楽曲データに基づい
て、時間進行とともに、前記チャンネル別に前記手本音
高および前記手本発音タイミングを可視表示する可視表
示手段と、ユーザ操作により、発音タイミングを前記チ
ャンネル別に入力する発音タイミング入力手段と、ユー
ザ操作により、音高を前記チャンネル別に入力する音高
入力手段と、任意の前記チャンネルに前記音高が入力さ
れ、当該チャンネルに現在のタイミングを前記手本発音
タイミングとする前記音符がある場合に、入力された前
記音高が、当該チャンネルの前記音符の前記手本音高と
一致し、同時に、前記発音タイミングが入力され、か
つ、当該発音タイミングが入力された前記チャンネル
が、当該チャンネルと一致するときに、当該チャンネル
の前記音符を発音させるためのデータを出力する発音デ
ータ出力手段を有するものである。したがって、音高指
定および発音タイミングの入力チェックを行うことがで
きる。また、チャンネル別に手本音高および手本発音タ
イミングを可視表示する可視表示手段によるガイド機能
により、ユーザの演奏操作を簡単にすることができる。
なお、手本楽曲データは、同一の手本発音タイミングに
おいて1個の音符を有していても、和音を構成する音符
のように複数の音符を有していてもよい。
【0011】請求項8に記載の発明においては、和音を
構成する音符の音高および発音タイミングが複数のチャ
ンネル別に指定された手本楽曲データを手本にして演奏
支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、前記手本
楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前記チャン
ネル別に少なくとも前記発音タイミングを可視表示する
可視表示手段と、ユーザ操作により、前記発音タイミン
グを前記チャンネル別に入力する発音タイミング入力手
段と、任意の前記チャンネルに前記発音タイミングが入
力されたときに、入力された前記発音タイミングが、い
ずれかの前記和音を構成する音符の前記発音タイミング
と一致する場合に、当該発音タイミングを有する前記和
音を構成する全ての音符を発音させるためのデータのみ
を出力し、前記和音を構成しない音を発音させるための
データは出力しない発音データ出力手段を有するもので
ある。したがって、和音を構成するいずれかの音符のチ
ャンネルに対する発音タイミングの入力さえ正しけれ
ば、和音を構成する他の音符のチャンネルの指示はもち
ろん、和音を構成する音符の音高の指定も装置が代行す
ることにより、和音を構成する音符を発音させる。その
結果、ユーザの演奏操作を簡単にするとともに、発音タ
イミング入力のチェックを行うことができる。なお、楽
譜上では音符と音符の間に休符を入れる部分もある。こ
の場合、音符データの発音タイミングが規定されれば、
休符データを必ずしも必要としない。また、チャンネル
別に少なくとも手本発音タイミングを可視表示する可視
表示手段のガイド機能により、ユーザの演奏操作を簡単
にすることができる。加えて、仮に、和音を構成する音
符のあるチャンネル以外のチャンネルに発音タイミング
が入力されるような構成であったとしても、和音を構成
しない音を発音させるためのデータは出力しないので、
和音の調和関係を乱す音が発音されない。
【0012】請求項9に記載の発明においては、請求項
1ないし8のいずれか1項に記載の演奏支援機能付電子
楽器において、演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
ンネル別に指定された手本楽曲データを入力する手本楽
曲データ入力手段を有するものである。また、請求項8
に記載の演奏支援機能付電子楽器においては、手本楽曲
データを単に演奏データと言い換えて、「和音を構成す
る音符の音高および発音タイミングが複数のチャンネル
別に指定された演奏データ入力手段と、前記演奏データ
に基づいて、時間進行とともに、前記チャンネル別に少
なくとも前記発音タイミングを可視表示する可視表示手
段と、ユーザ操作により、前記発音タイミングを前記チ
ャンネル別に入力する発音タイミング入力手段と、任意
の前記チャンネルに前記発音タイミングが入力されたと
きに、入力された前記発音タイミングが、いずれかの前
記和音を構成する音符の前記発音タイミングと一致する
場合に、当該発音タイミングを有する前記和音を構成す
る音符を発音させるためのデータのみを出力し、前記和
音を構成しない音を発音させるためのデータは出力しな
い発音データ出力手段、を有することを特徴とする演奏
支援機能付電子楽器」にしてもよい。また、請求項1な
いし8のいずれか1項に記載の演奏支援機能付電子楽器
において、特に、「演奏の手本となる楽曲を構成する複
数の音符の手本音高および手本発音タイミングが複数の
チャンネル別に指定された手本楽曲データを直接的に入
力する手本楽曲データ入力手段を有するもの」とすれ
ば、入力された手本楽曲データを、ルックアップテーブ
ル等を用いることなく、そのまま手本にすることができ
る。この他、手本楽曲データ入力手段としては、以下の
請求項10,11,12,13に記載のように、種々の
形態をとることができる。
【0013】請求項10に記載の発明においては、請求
項1ないし8のいずれか1項に記載の演奏支援機能付電
子楽器において、演奏の手本となる楽曲を構成する複数
の音符の各手本音高が指定されたイベントデータを有
し、前記複数の音符の各手本発音タイミングが指定され
た手本楽曲データを入力し、前記各音符の手本音高に基
づいて前記各音符の前記各手本音高と前記各手本発音タ
イミングとにチャンネルを割り当てる手本楽曲データ入
力手段を有するものである。したがって、チャンネルデ
ータを有していない手本楽曲データでも用いることがで
きる。
【0014】請求項11に記載の発明においては、請求
項1,2,4,5,6,7,8のいずれか1項に記載の
演奏支援機能付電子楽器において、演奏の手本となる楽
曲を構成する複数の音符が複数の手本コードとして指定
されたイベントデータを有し、前記各手本コードの手本
発音タイミングが指定された手本楽曲データを入力し、
前記各手本コードと前記手本発音タイミングとに基づい
て該手本コードを構成する複数の手本音高と該手本音高
の前記手本発音タイミングを割り当てるとともに、前記
各手本コードに基づいて、割り当てられた前記手本音高
と手本発音タイミングとにチャンネルを割り当てる手本
楽曲データ入力手段を有するものである。したがって、
手本コード(和音)データを有していれば、手本音高デ
ータとチャンネルデータとを持たない手本楽曲データで
も用いることができる。
【0015】請求項12に記載の発明においては、請求
項9ないし11のいずれか1項に記載の演奏支援機能付
電子楽器において、前記入力される手本楽曲データは、
前記各音符の前記手本発音タイミングを指定する時間情
報を有するものである。したがって、演奏の手本となる
楽曲を構成する複数の音符の手本タイミングを時間情報
によって指定することができる。入力される手本楽曲デ
ータとしては、例えば、自動演奏ファイルを用いること
ができ、そのデータ記憶形式として、MIDIファイルを用
いることができる。このような形式の手本楽曲データ
は、インターネットやLANを介してサーバからストリ
ーミング再生あるいはダウンロードすることもできる。
【0016】請求項13に記載の発明においては、請求
項9ないし11のいずれか1項に記載の演奏支援機能付
電子楽器において、前記入力される手本楽曲データは、
該入力される前記各音符の前記手本発音タイミングを、
前記入力される手本楽曲データの入力タイミングによっ
て指定するものである。したがって、演奏の手本となる
楽曲を構成する複数の音符の手本タイミングを入力され
る手本楽曲データの入力タイミングによって指定するこ
とができる。入力される手本楽曲データとしては、例え
ば、MIDIインターフェース等を介して外部からリアルタ
イムで入力されるMIDIデータを用いることができる。こ
のような手本楽曲データを、インターネットやLANを
介してサーバからリアルタイムで入力するようにするこ
ともできる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の演奏支援機能付
電子楽器の実施の一形態であるギター型電子楽器の構造
図である。図中、1は楽器本体、2は棹(neck)、3は
棹の表側に設けられた指板(fingerboard)である。4
は開放弦発光指示LED(発光ダイオード)であって、指
板3の上部に相当する棹2の先端部に、モデルとしたギ
ターの弦位置に対応して6個、設けられている。開放弦
発光指示LED4は、この発光によって、ユーザに対し、
開放弦で撥弦操作することを指示するガイドとなってい
る。なお、開放弦発光指示LED4は、記号Aで示す指板
3の下部に弦位置に対応して設けてもよい。
【0018】5はフレット(fret)であって、指板3上
にギターと同様に設けられている。6は発光指示LED付
フレットスイッチであって、指板3上に、ギターの弦位
置に対応して設けられている。6弦に対応して6列あ
り、各列は、フレット5を境にして12個の発光指示LE
D付フレットスイッチ6からなる。ギターにおいて、弦
を押さることにより指定される音高が、この電子楽器で
は、発光指示LED付フレットスイッチ6を押さえことに
より指定される。この発光指示LED付フレットスイッチ
6は、LEDによる発光部を有するスイッチであって、手
本となる楽曲データに基づいて点灯制御されるので、押
すべきタイミングになると発光する。すなわち、この発
光によって、この発光指示LED付フレットスイッチ6を
押し、かつ対応する弦を弾くことを指示するガイドとな
っている。
【0019】7は操作パネルであって、モード選択スイ
ッチ7a、曲選択スイッチ7b、スタート/ストップス
イッチ7c、音色スイッチ7d、数字表示LED7eが設
けられている。モード選択スイッチ7aは、動作モード
を設定する。大別してPLAY1〜PLAY4のモードがある。曲
選択スイッチ7bは、自動演奏ファイルに記憶された手
本となる複数の楽曲の1つを選択する。図示の例では、
4個のスイッチからなり、それぞれが第1番目〜第4番
目の曲を指定する。スタート/ストップスイッチ7c
は、このスイッチを押す度に、自動演奏のスタートスト
ップが切り替わる。音色スイッチ7dは、演奏によって
発音される楽曲の音色であって、図示の例では、4個の
スイッチにより、クラシック・ギター,フォークギタ
ー,エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース
といった音色を指定する。なお、撥弦される弦毎に僅か
に異なる音色を割り当ててもよい。また、音色はギター
系に限らず、ピアノ,ハプシコード,鉄琴,蛇味線等、
何でもよい。数字表示LED7eは、モードや曲番号、音
色番号等を表示する表示器である。
【0020】8は撥弦部材であって、楽器本体部1にお
いて、指板3の直下に設けられる。ギターの6弦に対応
して6本ある。撥弦部材8の各弦は、略コの字状であっ
て、ユーザが撥弦することによって左右に変位し、この
変位が、楽器本体1の内部に設けられたピエゾセンサを
撓ませる。その結果、ユーザが弦8を撥弦することによ
って、ピエゾセンサにトリガ信号が発生する。このトリ
ガ信号により発音タイミングが入力される。
【0021】図示の例では、この撥弦部材8に対する直
接的な撥弦指示ガイドを設けていない。しかし、例え
ば、各撥弦部材8の近傍の、図示Bの位置、あるいは、
各撥弦部材8の直下の、図示Cの位置などに、それぞれ
の撥弦部材8を撥弦する操作タイミングを発光指示する
LEDを配置してもよい。9は音量ボリュームやデータ入
力エンコーダ等の操作子である。なお、発光指示は、必
ずしもLEDで行う必要はない。また、発光指示LED付フレ
ットスイッチ6は、発光指示部とスイッチ部分とが別体
の部品となって近接配置されていてもよい。
【0022】図2は、本発明の実施の一形態によって実
現される種々の動作モードの動作例を示す説明図であ
る。図1の指板3の一部および撥弦部材8を模式的に示
している。括弧を付した数字は、横方向が弦番号、縦方
向がフレット番号である。開放弦を示すために、便宜的
にフレット番号(0)を設けている。図中、図1と同様
な部分には同じ符号を付している。撥弦する撥弦部材8
の弦には、ハッチングを施している。11は撥弦指であ
って、撥弦している撥弦部材8の弦をわかりやすくする
ために表示した。12は押指であって、押さえている発
光指示LED付フレットスイッチ6をわかりやすくするた
めに表示した。いずれの動作モードにおいても、手本と
なる楽曲データにしたがい、通常演奏時において押さえ
るべき位置の発光指示LED付フレットスイッチ6が発光
する。図中、黒く表示されているものは消灯しており、
白く表示されているものは点灯しているものとする。開
放弦発光指示LED4についても同様である。
【0023】本発明の実施の形態は、撥弦操作や押弦操
作の一部を代行するようにして、ユーザの操作を簡単に
するとともに、操作のチェックを行い、もって、徐々に
完全な演奏に導くようにユーザを支援するものである。
図の並びに沿って、おおむね支援度が減少し、演奏の難
易度が順次高くなるように図示している。図2(a)〜
図2(c)は、とりわけ、操作を簡単にしたモードであ
って、便宜的にウルトライージー(ウルトラEZ)モード
と呼ぶ。これらの3つのモードは、押弦操作を必要とし
ないが、発光指示LED付フレットスイッチ6を押しても
構わない。
【0024】図2(a)に示すモードaにおいては、発
光指示LED付フレットスイッチ6または開放弦発光指示L
ED4中の少なくとも1個が点灯中(対応する弦番号の弦
の撥弦も同時に指示されていることになる)のとき、撥
弦部材8の少なくとも1本の弦を右手で撥弦(シングル
トリガ)する動作を示す。このとき、点灯中の発光指示
LED付フレットスイッチ6に対応した音(図示の例で
は、CMのコード)を全音発音させる。撥弦部材8の任
意の弦を撥弦すればよいので、図示のように、撥弦が指
示されていない第6弦を撥弦しても構わない。すなわ
ち、撥弦操作のタイミングさえ正しければ(進行音符の
符長内に入っていることが条件)、押弦操作はもちろ
ん、撥弦すべき弦の指定を装置が代行して発音させる。
【0025】図2(b)に示すモードbにおいては、発
光指示LED付フレットスイッチ6または開放弦発光指示L
ED4中の少なくとも1個が点灯中のとき、撥弦部材8の
撥弦すべき弦を全て右手で撥弦(オールトリガ)する動
作を示す。ここで、オールトリガとは、全6弦を撥弦す
るという意味ではなく、通常演奏通りに1または複数の
弦を撥弦することを意味する。撥弦すべき弦を全て撥弦
すれば、当然に、点灯中の発光指示LED付フレットスイ
ッチ6に対応した音(図示の例では、CMのコード)を
全音発音させる。このモードでは、図示のように、撥弦
すべき弦の一部のみを撥弦したときには、その一部の弦
の弦番号に対応する、発光指示LED付フレットスイッチ
6または開放弦発光指示LED4により指示された音高の
みを発音させる。すなわち、撥弦操作の正しい弦に対応
する音についてのみ、押弦操作を代行して発音させる。
【0026】図2(c)に示すモードcは、例えば、メ
ロディ演奏に用いる。発光指示LED付フレットスイッチ
6または開放弦発光指示LED4の1個が点灯中のとき、
対応する1本の撥弦部材8を右手で撥弦させる動作モー
ドを示す。撥弦操作が正しい弦に対応する音についての
み、押弦操作を代行して発音させる。なお、メロディ演
奏中でも、同時に撥弦して複数の音高を発音させる場合
もある。この場合は、図2(b)のモードbを用いれば
よい。
【0027】上述した図2(a)〜図2(c)に示すモ
ードa,b,cにおいては、撥弦すべき発音タイミング
のみを可視表示すればよい。したがって、発光指示LED
付フレットスイッチ6および開放弦発光指示LED4に代
えて、単に1個のタイミング表示器を点灯制御してもよ
い。あるいは、撥弦部材8の撥弦すべき弦をも指示する
6個の発光指示LEDを設けて点灯制御してもよい。
【0028】図2(d)に示すモードdにおいては、発
光指示LED付フレットスイッチ6の少なくとも1個が点
灯中のとき、左手の1指を用いて、その点灯により押弦
指示されている発光指示LED付フレットスイッチ6の中
の、少なくとも1個を押さえ(シングルフィンガ)、か
つ、右手で撥弦部材8の任意の弦を撥弦する(シングル
トリガ)ことにより、発光指示LED付フレットスイッチ
6および開放弦発光指示LED4により指示された全ての
音を発音させる。任意の弦を撥弦すればよいので、図示
のように、撥弦が指示されていない第6弦を撥弦しても
構わない。すなわち、押弦操作の少なくとも一部が正し
く、かつ、撥弦操作のタイミングさえ正しければ、不足
している押弦操作および撥弦すべき弦の指定を装置が代
行して発音させる。
【0029】開放弦発光指示LED4が点灯していて開放
弦で撥弦することが指示されているときには、撥弦部材
8のこの開放弦に対応する弦を撥弦したときには、指示
通りに発光指示LED付フレットスイッチ6を押さえた場
合と同様に取り扱う。なお、同じ弦番号(列配置)に属
する複数の発光指示LED付フレットスイッチ6が同時に
押されたときには、ギターの発音原理に合わせて、撥弦
部材8に近い側、すなわち、フレット番号の大きい発光
指示LED付フレットスイッチ6の押し操作のみを有効と
する。
【0030】このモードdでは、押弦すべき発光指示LE
D付フレットスイッチ6が異なる弦番号に複数ある場合
でも、左手の1指で押すだけで、全ての音が発音され
る。したがって、コードを構成する根音のみを発光指示
LED付フレットスイッチ6または開放弦発光指示LED4で
点灯指示するようにしてもよい。別法として、コードを
構成する根音は、その対応LEDを強発行またはブリンク
発光させ、その他のコード構成音は、その対応LEDを弱
発光または単なる点灯をさせるようにしてもよい。ある
いは、多色発光ダイオードまたは発光色の異なるLEDの
組み合わせを用いて、根音と他のコード構成音とを異な
る色で発光させるようにしてもよい。ユーザは、根音に
対応する発光指示LED付フレットスイッチ6を押す操作
を練習するために、このモードを使用する。この場合、
さらに条件を付加して、発光している根音の発光指示LE
D付フレットスイッチ6を押したときにのみ、コード構
成音の全音が発音されるようにしてもよい。さらに条件
を付加して、撥弦部材8のこの根音に対応する弦を撥弦
したときにのみ、コード構成音の全音が発音されるよう
にしてもよい。
【0031】図2(e)に示すモードeにおいては、発
光指示LED付フレットスイッチ6の少なくとも1個が点
灯中のとき、左手の1または複数の指で通常演奏通りに
(オールフィンガと呼ぶ、ただし、全弦にわたる発光指
示LED付フレットスイッチ6を押すことを必ずしも意味
しない)、点灯中の全ての発光指示LED付フレットスイ
ッチ6を押さえ、かつ、右手で発光指示LED付フレット
スイッチ6および開放弦発光指示LED4により実質的に
指示された擦弦部材8の少なくとも1本の弦を撥弦(シ
ングルトリガ)することにより、発光指示LED付フレッ
トスイッチ6および開放弦発光指示LED4により指示さ
れた音高の発音をさせる。すなわち、図示のように、撥
弦部材8の撥弦すべき弦の一部のみを撥弦する場合で
も、撥弦しなかった弦に関連づけられた発光指示LED付
フレットスイッチ6が押されているかまたは開放弦であ
れば、この発光指示LED付フレットスイッチ6および開
放弦発光指示LED4に対応する音高の発音をさせる。言
い換えれば、発光指示LED付フレットスイッチ6を押す
操作が正しく、かつ、撥弦操作が一部でも正しければ、
残りの押弦操作および撥弦操作を代行して発音させる。
【0032】なお、発光指示LED付フレットスイッチ6
を押す操作が正しく、かつ、正しく押されたこの発光指
示LED付フレットスイッチ6に関連づけられた弦の撥弦
操作が正しいときに限り、残りの押弦操作を代行して、
全ての音を発音させるようにすることもできる。このモ
ードeでも、図2(d)のモードdと同様に、左手の1
指で押す(シングルフィンガ)だけで、全てのコード構
成音を発音させる。したがって、コードの根音のみを発
光指示LED付フレットスイッチ6または開放弦発光指示L
ED4で指示してもよい。ユーザは、根音に対応する発光
指示LED付フレットスイッチ6を押す操作を練習するた
めに、このモードを使用することができる。この場合、
さらに条件を付加して、発光している根音の発光指示LE
D付フレットスイッチ6を押したときにのみ、コード構
成音の全音が発音されるようにしてもよい。さらに条件
を付加して、撥弦部材8のこの根音に対応する弦を撥弦
したときにのみ、コード構成音の全音が発音されるよう
にした場合には、図2(d)で最も厳しい条件を付加し
た場合一致する。
【0033】図2(f)に示すモードfにおいては、発
光指示LED付フレットスイッチ6の少なくとも1個が点
灯中のとき、左手の1または複数の指で通常演奏通りに
(オールフィンガ)点灯中の全ての発光指示LED付フレ
ットスイッチ6を押さえ、かつ、右手で発光指示LED付
フレットスイッチ6および開放弦発光指示LED4により
実質的に指示された擦弦部材8の弦を撥弦する(オール
トリガ)ことにより、発光指示LED付フレットスイッチ
6および開放弦発光指示LED4により指示された音高の
発音をさせる。この動作モードfでは、図示のように、
撥弦部材8の撥弦すべき弦を撥弦(オールフィンガ)し
ていることも条件に加えている。したがって、撥弦すべ
き弦であって撥弦された弦に関連づけられた発光指示LE
D付フレットスイッチ6または開放弦発光指示LED4によ
り指示された音高のみが発音される。すなわち、押弦操
作および撥弦すべき弦の指定を代行しないで発音させて
いる。
【0034】なお、上述した説明では、発光指示LED付
フレットスイッチ6を押す操作、および、撥弦部材8の
弦の撥弦操作に関して、発光指示LED付フレットスイッ
チ6または開放弦発光指示LED4が発音指示していない
操作を行った場合について説明しなかった。発光指示LE
D付フレットスイッチ6および開放弦発光指示LED4が指
示していない弦を撥弦したときには、発音させないよう
にする。しかし、注意を喚起するために、指示されてい
ない場合でも、あえて、ユーザの押弦操作および撥弦操
作によって指示される音高を発音させる条件を設定して
発音させてもよい。なお、ユーザの押弦操作および撥弦
操作により指定された音高を、単純にそのまま発音させ
ることもできる。この場合は、完全マニュアル演奏とな
る。この場合は、必ずしも、発光指示LED付フレットス
イッチ6および開放弦発光指示LED4を点灯制御する必
要はない。
【0035】上述した説明では、図2(c)を除いて、
コード(和音)伴奏を例にして説明した。コード(和
音)とは、ほぼ同時に3音以上が鳴る音符であって、ほ
ぼ全ての音符が調和関係にある。しかし、図2(a)〜
図2(f)は、メロディ演奏に適用することもできる。
音符の同時発音がある演奏(例えばコード演奏)と、音
符の同時発音がない演奏(例えば、単純なメロディ演
奏)とが混在していても構わない。上述した動作モード
は、ユーザが図1に示したモード選択スイッチ7aを操
作して任意に切り替えることができる。しかし、必ずし
も図示の動作モードを全て用意する必要はない。動作モ
ードが固定されたものでもよい。また、少なくとも2つ
の動作モードを用意して、その内から1個を選択しても
よい。また、図2(a)〜図2(c)の各モードは、上
述したモード選択スイッチ7aをウルトライージーモー
ドとして選択し、その中の各モードのいずれに設定する
かは、手本となる楽曲を選択(ソングセレクト)するこ
とによって自動的に決まるようにしてもよい。そのため
に、演奏データファイルには、図3を参照して後述する
モード設定データが格納されている。
【0036】さらに、楽曲(ウルトライージーモードの
楽曲)を選択すると、モード選択スイッチ7aの設定に
かかわらず、強制的にモードが設定されるようにしても
よい。全ての楽曲データについて、楽曲の選択に連動し
て演奏の難易度に関連するモードが決定されてもよい。
また、全ての楽曲データのモードが、楽曲の選択に連動
しないようにしてもよい。
【0037】図3は、本発明の実施の一形態において使
用する楽曲データが記録された自動演奏ファイルの一例
の説明図である。この楽曲データに含まれる発音イベン
トのコードや音高の発音タイミングに基づいて、上述し
た発光指示LED付フレットスイッチ6および開放弦発光
指示LED4の点灯制御および、上述した各動作モードに
おけるユーザ演奏操作の支援処理および演奏操作の入力
チェックを行う。
【0038】図3(a)において、21は自動演奏ファ
イルであり、例えば4曲の楽曲データが含まれている。
各楽曲データを、曲番(1)のものについて説明する。
21aは曲番データのタイトル部である。21bはモー
ド設定データであって、例えば2ビットで指定される。
21cは自動演奏コードデータ領域、21dは自動演奏
メロディデータ領域である。モード設定データ21b
は、既に説明したように、図2(a)〜(c)を参照し
て説明した、ウルトライージーモード中の1つの動作モ
ードを指定するデータである。例えば、図2(c)のモ
ードcを指定しているときには、自動メロディ演奏デー
タ21dが使用される。図2(c)を除くその他のモー
ドでは、自動演奏コードデータ21cが使用される。楽
曲データには、自動演奏コードデータと自動演奏メロデ
ィデータを含んでいるが、上述したモード設定データ2
1bによって指定された動作モードで使用される演奏デ
ータのみを有しているものでもよい。
【0039】図3(b)に、自動演奏コードデータ21
c領域の一例を、そのアドレス(ADR1)とともに示す。図
示の自動演奏コードデータ21cは、イベントデータと
してコード名(Chord)が、時間情報A(ADR1)とともに各
アドレス(ADR1)で指定される記憶領域に記憶されてい
る。コード名(Chord)は、コードルート(根音)とコー
ドタイプ(種類)を組みあわせたものである。図3
(c)に、自動演奏メロディデータ21d領域の一例
を、そのアドレス(ADR2)とともに示す。図示の例では、
イベントデータとして、音高名(Melody)が、時間情報
A(ADR2)とともに、各アドレス(ADR2)で指定される記憶
領域に記憶されている。図3(b),(c)において、
時間情報A(ADR1),A(ADR2)は、いずれも、先頭からイベ
ント発生までの時間を指示する情報である。図示の例で
は、小節(後述するBAR)数とテンポクロック(後述す
るTCR)数で表している。1BAR=96TCRの関係があ
る。
【0040】図4は、図3に示したコード名または音高
名を、弦チャンネル番号とフレット番号に変換するため
のルックアップテーブルの説明図である。ここで、弦チ
ャンネル番号とは、ギターの弦番号に対応するものであ
る。この弦番号によって、発光指示LED付フレットスイ
ッチ6および開放弦発光指示LED4、撥弦部材8の列配
置が特定される。一方、発光指示LED付フレットスイッ
チ6の行と開放弦発光指示LED4とを特定するために
は、図2に示したフレット番号を用いている。既に説明
したように、開放弦発光指示LED4のフレット番号を0
としている。
【0041】図4(a)は、コード名から弦番号および
フレット番号を参照するためのルックアップテーブルで
ある。この変換規則はコードブックとして周知である。
しかし、必ずしもコードブック通りに決める必要はな
い。初心者の使用を考慮して簡単にしたものでもよい。
また、ハイコードと、ローコードとがある。初心者用に
は、ローコードを用いるとよい。図2に示した例では、
C2:弦番号5,フレット番号3、E2:弦番号4,フ
レット番号2、G2:弦番号3,フレット番号0、C
3:弦番号2,フレット番号1、E3:弦番号1,フレ
ット番号0に変換される。図4(b)は、音高から弦番
号およびフレット番号を参照するためのルックアップテ
ーブルである。
【0042】図3に示した自動演奏ファイル21では、
コードデータと、メロディデータとを分離して記憶させ
ている。この他のデータ記憶形式として、MIDI(Musica
l Instrument Digital Interface)ファイルにコードデ
ータとメロディデータとを含ませることもできる。第1
の記憶形式として、コード構成音は、別々の音符のノー
トオンとして記憶させるが、その発音タイミングは、実
質的に同時の発音タイミングになるように、相互の発音
タイミングを僅かなテンポクロック分だけずらせて記憶
させておく。コード演奏するコード構成音のみを抽出し
たい場合には、特定のMIDIチャンネルをコード専用チャ
ンネルに指定しておけばよい。第2の記憶形式として、
弦の本数だけ、MIDIチャンネルを確保しておき、各弦の
音符を異なるMIDIチャンネルで発音させる。この方法で
は、チャンネル毎に、僅かに異なる音色を割り当てた
り、異なる発音処理を施すことができる。なお、メロデ
ィとコードとが混合された楽曲データを手本としても構
わない。この場合、コード演奏をしながら、空いている
指でメロディ演奏することになる。
【0043】図5は、本発明の実施の一形態を実現する
ためのハードウエア構成の一例を示すブロック図であ
る。図中、31はバス、32はCPU、33はROM
(Read Only Memory)、34はRAM(Random Access
Memory)である。35はタイマであって、プログラムの
タイマ割り込み処理における割込時間や各種時間、時刻
を計時する。36は操作子、37は操作子検出回路であ
る。操作子としては、図1に示した発光指示LED付フレ
ットスイッチ6のスイッチ部分や撥弦部材8がある。3
8はパネルスイッチ、39はスイッチ検出回路である。
撥弦部材8の各弦に設けられたピエゾセンサの振動信号
は、操作子検出回路37において、A/D変換されて入
力される。パネルスイッチ38としては、図1に示した
モード選択スイッチ7a等がある。40は表示器であ
る。表示器40としては、図1に示した、発光指示LED
付フレットスイッチ6のLED部分、開放弦発光指示LED
4、数字表示LED7eがある。
【0044】41は音源回路、42は効果回路、43は
スピーカである。ROM33の一部にPCM音源波形デ
ータを記憶する。図示の音源回路41はD/A変換器を
含む。44は半導体メモリカード等の外部記憶装置、4
5はMIDIインターフェースであって、他のMIDI機器に接
続される。手本となる楽曲データは、ROM33あるい
はメモリカード44等の外部記憶装置から読み出され
る。しかし、MIDIインターフェース45から入力された
外部の電子楽器やシーケンサーからのMIDIデータを用い
る場合もある。また、発光指示LED付フレットスイッチ
6および撥弦部材8を使用して演奏された楽曲データ
を、MIDIデータとして、MIDIインターフェース45から
外部に出力してMIDI機器で再生させたり記憶させたりす
る。
【0045】46は通信インターフェースであって、加
入電話網等の通信ネットワーク47を介してインターネ
ット上のサーバに接続したり、LAN等を介してサーバ
に接続したりして、手本となる楽曲データを入力(スト
リーミング再生あるいはダウンロード)したり、演奏さ
れた楽曲データを通信ネットワーク47に出力したりす
る。CPU32は、ROM33に記憶されたプログラム
を、RAM34にロードして、一般的な入出力制御を行
う。また、本発明を実行するための処理を行う。本発明
を実行するプログラムは、メモリカード44から供給し
たり、また、通信インターフェース46を介して通信ネ
ットワーク47に接続し、サーバから、各種データとと
もにダウンロードすることもできる。
【0046】音源回路41は、バス31を介して供給さ
れる演奏データに応じて楽音信号を作成する。楽音信号
は、D/A変換器によりアナログ波形に変換された後、
効果回路42でリバーブなどの各種効果が付与されてス
ピーカ43から出力される。上述した説明では、音源回
路41を有しているが、外部の音源回路を用いてもよ
い。すなわち、MIDIインターフェース45あるいは通信
インターフェース46を介して、MIDIデータのような演
奏データで外部に出力してもよい。
【0047】図2を参照して説明したように、本発明の
実施の一形態においては、弦番号対応に弦チャンネルを
設定している。この弦チャンネル毎に、発光指示LED付
フレットスイッチ6および開放弦発光指示LED4の点灯
制御を行っている。また、弦チャンネル毎に、発光指示
LED付フレットスイッチ6のスイッチ操作および撥弦部
材8の弦操作の検出を行っている。したがって、音源回
路41においては、弦チャンネルを発音チャンネルとし
て、弦チャンネル毎に独立した発音処理が可能である。
すなわち、各チャンネルに僅かに異なる音色を与えるこ
とができる。また、音高に関しても各チャンネル毎にピ
ッチや発音タイミングを僅かにずらせたりすることもで
きる。あるいは、弦番号対応の各弦チャンネルのデータ
を1つの発音チャンネルにミックスダウンして発音処理
を行うこともできる。
【0048】次に、図6〜図13を参照して、図5に示
したCPU32により実行される、本発明の実施の一形
態の動作の概要を説明する。図6は、メインルーチンの
フローチャートである。発音処理は図5の音源回路41
が行うので除かれている。S51において、初期化を行
う。例えば、動作モードをウルトライージーモードと
し、音色をクラシック・ギターとする。その他のパラメ
ータを初期設定する。例えば、後述する変数runを0と
する。S52において、ギター系操作子の処理を行う。
すなわち、図2を参照して説明した動作モードにしたが
って、音符の発音指示データを作成する。S53におい
て、自動演奏の動作モード設定を行う。S54において
スタート/ストップの処理を行う。このスタート/スト
ップは、手本となる楽曲データを読み出す動作の開始と
終了とを、図1のスタート/ストップスイッチ7cのト
グル動作によって切り替えるものである。S55におい
て、音色設定および曲選択等の処理を行う。S56にお
いて、図5に示した表示器40に対する表示制御を行
い、S52に処理を戻す。発光指示LED付フレットスイ
ッチ6の発光LED部分および開放弦発光指示LED4の表示
制御を含む。
【0049】図7は、図6の自動演奏モード設定S5
3、および、スタート/ストップの処理S54の詳細を
説明するフローチャートである。最初に、自動演奏モー
ド設定について説明する。S61において、図1のモー
ド選択スイッチ7aの1つである、PLAY1ボタンのオン
イベントがあるか否かかを判定し、このオンイベントが
なければS63に処理を進め、このオンイベントがあれ
ばS62に処理を進めて、ウルトライージーモードとす
る。ウルトライージーモードでは、モード指示データの
最上位ビットを0とする。S63において、PLAY2ボタ
ンのオンイベントがあるか否かを判定し、このオンイベ
ントがなければS65に処理を進め、このオンイベント
があればS64に処理を進めて、シングルフィンガモー
ドとし、モード指示データを100にして、S67に処理
を進める。S65において、PLAY3ボタンのオンイベン
トがあるか否かを判定し、このオンイベントがなければ
S67に処理を進め、このオンイベントがあればS66
に処理を進めて、オールフィンガモードとし、モード指
示データを101にして、S67に処理を進める。S67
において、PLAY4ボタンのオンイベントがあるか否かを
判定し、このオンイベントがなければ図6のメインルー
チンに処理を戻し、このオンイベントがあればS68に
処理を進めて、完全マニュアルモードとし、モード指示
データを110にして、メインルーチンに処理を戻す。
【0050】次に、スタート/ストップの処理について
説明する。S71において、図1のスタート/ストップ
スイッチ7cのオンイベントがあるか否かを判定し、こ
のオンイベントがあればS62に処理を進め、このオン
イベントがなければ図6のメインルーチンに処理を戻
す。S72において、1から変数runの値を引いた値を
新たにrunの値として、S73に処理を進める。この変
数runは、図6のメインルーチンのS51において0に
初期設定されている。S73において、run=1である
か否かを判定し、1であればS74に処理を進め、1で
なければメインルーチンに処理を戻す。変数run=1に
なったときは、自動演奏をスタートさせることを意味
し、変数run=0のときは、自動演奏をストップさせる
ことを意味する。
【0051】S74において、テンポクロックTCLを初
期値0に設定し、S75に処理を進める。このテンポク
ロックTCLは、自動演奏のスタートからの時間を示す。
S75において、ウルトライージーモードであるか否か
を判定し、ウルトライージーモードであればS76に処
理を進め、そうでなければメインルーチンに処理を戻
す。S76において、図3に示した自動演奏ファイル2
1から選曲された楽曲データに含まれる、モード設定デ
ータ21bの2ビットをモード指定データ[0xx]のxx
に設定する。楽曲データがまだ選曲されていないとき、
あるいは、楽曲データにモード設定データ21bがなか
ったり、未定義の00であったときには、xxをデフォルト
値01としてS63に処理を進める。なお、上述した説明
では、スタート時に、動作モードが最終決定されるよう
にしたが、曲選択の後、自動演奏モード設定時に動作モ
ードが決定されるようにしてもよい。
【0052】図8〜図11は、図6に示したギター系操
作子の処理S52の詳細を説明するフローチャートであ
る。ギター系操作子の処理S52は、自動演奏の動作モ
ードに応じて異なる処理が実行される。すなわち、図7
に示した自動演奏モード設定において決定されたモード
指示データの値を用いて、各動作モードに共通のステッ
プに進んで共通の処理がなされたり、各動作モードに応
じて異なるステップに分岐して異なる処理がなされるこ
とになる。そうすると説明が複雑になる。そこで、以下
の説明では動作モード別に説明する。ただし、ウルトラ
イージーモードは、3モードをまとめて1フローチャー
トで示している。すなわち、図6に示したメインルーチ
ンにおいて、ギター系操作子の処理S52に処理が進む
と、まず、モード指定データの値によって、図8〜図1
1のいずれかのフローチャートに分岐する。そして、図
8〜図11の各フローチャートの処理を終了すると、い
ずれの場合も、図6のメインルーチンに戻る。
【0053】図8は、ウルトライージーモードの動作を
説明するフローチャートである。モード指定データは、
001,010,011のいずれかであって、図2に示したモー
ドa,b,cに対応する。図9は、シングルフィンガモ
ードの動作を説明するフローチャートである。モード指
定データは100であって、図2に示したモードdに対応
する。図10は、オールフィンガモードの動作を説明す
るフローチャートである。モード指定データは101であ
って、図2に示したモードfに対応する。図11は、完
全マニュアルモードの動作を説明するフローチャートで
ある。モード指定データは110である。なお、これまで
の説明では、弦チャンネル毎にフレット番号を指示して
いたが、以下のフローチャートでは、フレット番号に代
えて、弦チャンネル毎に音高データを使用している。い
ずれも、弦チャンネル毎に音符の音高を指定するパラメ
ータである。
【0054】まず、ウルトライージーモードの動作を説
明する。図8のS81において、ギター系操作子のイベ
ント発生状態をスキャン(走査)する。S82におい
て、発光指示LED付フレットスイッチ6または撥弦部材
8の弦センサに、イベントが発生している(イベント発
生およびイベントオン中)か否かを判定する。1回のイ
ベント発生を検出する単位期間は、例えば、200ms〜
300msとする。イベントがないときには図6のメイン
ルーチンに戻る。イベントが発生しているときには、S
83に処理を進める。S83において、発光指示LED付
フレットスイッチ6にイベントが発生しているときに
は、メインルーチンに戻る。撥弦部材8の弦センサにイ
ベントが発生しているときには、S85に処理を進め
る。ギター系としてその他に操作子があって、これにイ
ベントが発生してる場合にはS84に処理を進め、その
他の処理を実行してメインルーチンに戻る。
【0055】S85において、発光指示LED付フレット
スイッチ6および開放弦発光指示LED4によって、いず
れかの発光指示LED付フレットスイッチ6の押し操作お
よびまたは撥弦部材8のいずれかの弦の撥弦操作を指示
する発光指示があるか否かを判定し、発光指示があると
きにはS86に処理を進め、ないときにはメインルーチ
ンに戻る。この発光指示は、現在進行中のアドレスによ
って指定される自動演奏データに基づいている。ウルト
ライージーモードでは、その下位の動作モードによって
読み出される自動演奏データが異なるので、それに応じ
てアドレスは、図3に示したADR1,ADR2のいずれかとな
る。S86において、下位の動作モードのいずれである
かを判定する。モード指示データが001のときにはS8
7に処理が進み、モード指示データが010のときにはS
88に処理が進み、モード指示データが011のときに
は、S89に処理が進む。
【0056】図2(a)に示したモードaのときにはS
87に進み、検出された撥弦部材8のセンサイベント
は、いずれかの弦チャンネルに対するトリガであるか否
かを判定し、そうであればS90に処理を進め、そうで
なければメインルーチンに戻る。S90において、現在
進行中のアドレス(ADR1)が指定する自動演奏コードデ
ータ(APC)の全てのコード構成音の、音高データとキ
ーオンデータとを、その弦チャンネルデータとともに音
源回路に送出して、メインルーチンに戻る。なお、撥弦
部材8の複数の弦を正しいタイミングで撥弦したときに
は、実質的に同一のタイミングで、音源回路に、同じ音
高データとキーオンデータとが送出されることになる。
しかし、これらは1つの発音指示であるとして発音処理
させる。外部に発音指示を出力するときには、1つのノ
ートオンデータを作成する。
【0057】図2(b)に示したモードbのときにはS
88に進み、センサイベントは、現在進行中のアドレス
(ADR1)が指定する自動コード演奏データ(APC)のい
ずれかのコード構成音の弦チャンネルに対するトリガで
あるか否かを判定し、そうであればS91に処理を進
め、そうでなければメインルーチンに戻る。S91にお
いて、トリガされた弦チャンネルにおけるコード構成音
の、音高データとキーオンデータとを、その弦チャンネ
ルデータとともに音源回路に送出して、メインルーチン
に戻る。
【0058】図2(c)に示したモードcのときにはS
89に進み、センサイベントは、現在進行中のアドレス
(ADR2)が指定する自動メロディ演奏データ(APM)の
メロディ音の弦チャンネルに対するトリガであるか否か
を判定し、そうであればS92に処理を進め、そうでな
ければメインルーチンに戻る。S92において、現在進
行中のアドレス(ADR2)が指定する自動演奏メロディデ
ータ(APM)のメロディ音の音高データとキーオンデー
タとを、その弦チャンネルデータとともに音源回路に送
出する。
【0059】次に、シングルフィンガモードの動作を説
明する。図9のS101において、ギター系操作子のイ
ベント発生状態をスキャンする。S102において、発
光指示LED付フレットスイッチ6または撥弦部材8の弦
センサに、イベントが発生しているか否かを判定する。
イベントが発生していないときには図6のメインルーチ
ンに戻る。イベントが発生しているときには、S103
に処理を進める。S103において、発光指示LED付フ
レットスイッチ6にイベントが発生しているときには、
S105に処理を進める。撥弦部材8の弦センサにイベ
ントが発生しているときには、S106に処理を進め
る。ギター系としてその他に操作子があって、これにイ
ベントが発生してればS104に処理を進め、その他の
処理を実行してメインルーチンに戻る。
【0060】S105において、いずれかの発光指示LE
D付フレットスイッチ6の押し操作およびまたは撥弦部
材8のいずれかの弦の撥弦操作を指示する発光指示があ
るか否かを判定し、発光指示があるときにはS107に
処理を進め、ないときにはメインルーチンに戻る。この
発光指示は、現在進行中のアドレス(ADR1)が指定する
自動演奏コードデータ(APC)に基づいている。S10
7において、検出されたスイッチイベントは、現在進行
中のアドレス(ADR1)が指定する自動演奏コードデータ
(APC)のいずれかのコード構成音を指示するスイッチ
か否かを判定し、そうであればS108に処理を進め、
そうでなければメインルーチンに戻る。S108におい
て、現在進行中のアドレス(ADR1)が指定する自動コー
ド演奏データ(APC)の全てのコード構成音の音高デー
タを、その弦チャンネルデータとともに音源回路に送出
して、メインルーチンに戻る。
【0061】一方、撥弦部材8の弦センサのイベントが
検出されたことによって処理が進められるS106にお
いては、S105と同様に、押し操作およびまたは撥弦
操作を指示する発光指示があるか否かを判定し、発光指
示があるときにはS109に処理を進め、ないときには
メインルーチンに戻る。この発光指示は、現在進行中の
アドレス(ADR1)が指定する自動演奏コードデータ(AP
C)に基づいている。S109において、現在進行中の
アドレス(ADR1)が指定する自動コード演奏データ(AP
C)のいずれかのコード構成音が開放弦であって、か
つ、検出された撥弦部材8の弦センサのイベントは、こ
の開放弦に対するトリガであるか否かを判定し、そうで
あればS110に処理を進め、そうでなければS111
に処理を進める。S110において、現在進行中のアド
レス(ADR1)が指定する自動コード演奏データ(APC)
の全てのコード構成音の音高データを、その弦チャンネ
ルデータとともに音源回路に送出する。S111におい
て、現在進行中のアドレス(ADR1)が指定する自動コー
ド演奏データ(APC)の全てのコード構成音のキーオン
データを、その弦チャンネルデータとともに音源回路に
送出する。
【0062】なお、このフローチャートにおいて、弦番
号の異なる複数の発光指示LED付フレットスイッチ6を
押さえ、かつ、それが正しいコード構成音であったとき
は、実質的に同一のタイミングで、音源回路に複数の同
じ音高データが送出される。また、撥弦部材8の複数の
弦を撥弦し、かつ、それが正しいタイミングであったと
きには、実質的に同一のタイミングで、音源回路に、同
じキーオンデータが送出されることになる。しかし、こ
れらは1つの発音指示であるとして発音処理させる。外
部に発音指示を出力するときには、1つのノートオンデ
ータを作成する。
【0063】次に、オールフィンガモードの動作を説明
する。図10のS121において、ギター系操作子のイ
ベント発生状態をスキャンする。S122において、発
光指示LED付フレットスイッチ6または撥弦部材8の弦
センサに、イベントが発生しているか否かを判定する。
イベントが発生していないときには図6のメインルーチ
ンに戻る。イベントが発生しているときには、S123
に処理を進める。S123において、発光指示LED付フ
レットスイッチ6にイベントが発生しているときには、
S125に処理を進める。撥弦部材8の弦センサにイベ
ントが発生しているときには、S126に処理を進め
る。ギター系としてその他に操作子があって、これにイ
ベントが発生していればS124に処理を進め、その他
の処理を実行してメインルーチンに戻る。
【0064】S125において、いずれかの発光指示LE
D付フレットスイッチ6の押し操作およびまたはいずれ
かの撥弦部材8の弦の撥弦操作を指示する発光指示があ
るか否かを判定し、発光指示があるときにはS127に
処理を進め、ないときにはメインルーチンに戻る。この
発光指示は、現在進行中のアドレス(ADR1)が指定する
自動演奏コードデータ(APC)に基づいている。S12
7において、検出されたスイッチイベントは、現在進行
中のアドレス(ADR1)が指定する自動演奏コードデータ
(APC)のいずれかのコード構成音を指示するスイッチ
か否かを判定し、そうであればS128に処理を進め、
そうでなければメインルーチンに戻る。S128におい
て、現在進行中のアドレス(ADR1)が指定する自動コー
ド演奏データ(APC)のコード構成音の内、オン中のス
イッチが指示する構成音の音高データを、その弦チャン
ネルデータとともに音源回路に送出して、メインルーチ
ンにリターンする。
【0065】一方、撥弦部材8の弦センサのイベントが
検出されたことによって処理が進められるS126にお
いて、S125と同様に、押し操作およびまたは撥弦操
作を指示する発光指示があるか否かを判定し、発光指示
があるときにはS129に処理を進め、ないときにはメ
インルーチンに戻る。この発光指示は、現在進行中のア
ドレス(ADR1)が指定する自動演奏コードデータ(AP
C)に基づいている。S129において、現在進行中の
アドレス(ADR1)が指定する自動コード演奏データ(AP
C)のいずれかのコード構成音が開放弦であり、かつ、
検出された撥弦部材8の弦センサのイベントは、この開
放弦に対するトリガであるか否かを判定し、そうであれ
ばS130に処理を進め、そうでなければS131に処
理を進める。S130において、現在進行中のアドレス
(ADR1)が指定する自動コード演奏データ(APC)のコ
ード構成音の内、トリガされた開放弦に対応する構成音
の音高データを、その弦チャンネルデータとともに音源
回路に送出して、S131に処理を進める。
【0066】S131において、検出された撥弦部材8
の弦センサのイベントは、どの弦からのトリガであるか
を判定し、それが第i弦のトリガであると判定してS1
32に処理を進める。S132おいて、現在進行中のア
ドレス(ADR1)が指定する自動コード演奏データ(AP
C)のいずれかのコード構成音に対応する弦がその第i
弦であるときに、この第i弦のコード構成音のキーオン
データを、その弦チャンネルデータとともに音源回路に
送出する。音源回路では、各弦チャンネルにおいて、S
128またはS130において音高データが送出されて
おり、かつ、S132においてキーオンデータが送出さ
れた音符を発音させる。
【0067】次に、完全マニュアルモードの動作を説明
する。図11のS141において、ギター系操作子のイ
ベント発生状態をスキャンする。S142において、発
光指示LED付フレットスイッチ6または撥弦部材8の弦
センサに、イベントが発生しているか否かを判定する。
イベントが発生していないときには図6のメインルーチ
ンに戻る。イベントが発生しているときには、S143
に処理を進める。S143において、発光指示LED付フ
レットスイッチ6にイベントが発生しているときには、
S145に処理を進める。撥弦部材8の弦センサにイベ
ントが発生しているときには、S146に処理を進め
る。ギター系としてその他に操作子があって、これにイ
ベントが発生してればS144に処理を進め、その他の
処理を実行してメインルーチンに戻る。S145におい
て、オン中のスイッチが指示する音の音高データを、そ
の弦チャンネルデータとともに音源回路に送出して、メ
インルーチンにリターンする。
【0068】一方、撥弦部材8の弦センサのイベントが
検出されたことによって処理が進められるS146にお
いて、センサイベントは、開放弦に対するトリガである
か否かを判定し、そうであればS147に処理を進め、
そうでなければS148に処理を進める。S147にお
いて、トリガされた開放弦に対応する音の音高データ
を、その弦チャンネルデータとともに音源回路に送出し
て、S148に処理を進める。S148において、検出
された撥弦部材8の弦センサのイベントは、どの弦から
のトリガであるかを判定し、それが第i弦のトリガであ
ると判定してS149に処理を進める。S149におい
て、この第i弦の音のキーオンデータを、その弦チャン
ネルデータとともに音源回路に送出する。音源回路で
は、各弦チャンネルにおいて、S145またはS147
において音高データが送出されており、かつ、S149
においてキーオンデータが送出された音符を発音させ
る。
【0069】ここで、図2(e)に示したモードeを実
現するフローチャートについて言及する。このモードe
は、図2(d)に示したモードdと、図2(f)に示し
たモードfの中間的なものである。したがって、図9に
示したフローチャートのS111のキーオンデータ送出
ステップを、図10に示したS131のステップを設け
た後に、S132中の条件を付して行えばよい。すなわ
ち、センサイベントが第i弦からのトリガであり、現在
進行中のADR1が指定するいずれかのコード構成音に対応
する弦が第i弦であるときに、現在進行中のADR1が指定
する全てのコード構成音のキーオンデータを、その弦チ
ャンネルデータとともに音源回路に送出する。
【0070】なお、上述した図9〜図11において、あ
る弦チャンネルの音符が発音されるためには、音源回路
に、この音符の音高データが送出されており、かつ、こ
の音符の発音タイミング情報としてのキーオンデータが
送出されなければならない。そのために同期処理を行
う。例えば、音源回路において、チャンネル毎に、音高
データをバッファレジスタに入力し、音高データが到来
して音高が割り当てられた後に、キーオンデータを待
つ。また、これらの音高データおよびキーオンデータを
外部に出力する場合には、このような同期処理を行って
MIDIのノートオンデータを生成して出力する。
【0071】上述した図8〜図11において、発光指示
との関連でフローを説明した。すなわち、まず、押し操
作,擦弦操作の発光指示があるか否かを判定した後に、
個々の処理を実行した。しかし、発光指示も、現在進行
中のアドレスが指定するコード構成音やメロディ構成音
によって点灯制御されるものであるから、その後の判定
と関連している。したがって、擦弦操作の発光指示があ
るか否かの判定(例えば、図8におけるS85の処理)
を、その後の判定(例えば、図8におけるS87,S8
9,S90)とをまとめることが可能である。
【0072】また、上述した図8〜図11に示した各種
モードによる発音の中で、1つの弦のみを撥弦してコー
ド構成音の全ての音を発音させる場合があることを説明
した。例えば、図2(d)のモードdの場合、第6弦の
みを撥弦するだけでコード構成音の全ての音を発音させ
た。このようなモードにおいて、複数弦をアルペジオ風
に、「ジャラーン」と掻き鳴らすように撥弦した場合、
厳密には、アルペジオの短いタイミングで複数回コード
音が発音されることになる。したがって、「長い非発音
(ノントリガ)のあとの短い連続した複数発音は、1発
音と見なす」という処理を、発音処理の前に行えば、上
述したアルペジオ風の入力でも、1つの弦のみに対する
ワントリガ入力と同様に、1発音とすることができる。
しかし、上述した処理をしないときには、ギターの各弦
を複数の指を使って掻き鳴らす「ラスゲアード(Rasgue
ado)」奏法で演奏したときに似た発音をさせることが
できる。
【0073】なお、ギター演奏においては、撥弦操作の
直後に手を弦に触れると弦の振動が止まる。この状態を
上述したフローチャートに変更を加えることにより実現
できる。撥弦部材8の弦センサのイベントとして、トリ
ガ操作だけでなく、トリガ操作直後にユーザが弦に触れ
た状態もイベントとして検出できるようにする。図8に
おいては、S87,S89,S90において「no」とな
ってリターンする前に、トリガ操作直後にユーザが弦に
触れた状態のイベント発生を条件に、音源回路で現在発
音中の楽音信号を減衰させる、例えば、キーオフ信号を
音源回路に送出する。図9においては、S111のステ
ップの実行の前に、図10においては、S131のステ
ップの実行の前に、図11においては、S148のステ
ップの実行の前に、トリガ操作直後にユーザが弦に触れ
た状態のイベント発生を条件に、音源回路で現在発音中
の楽音信号を減衰させればよい。
【0074】次に、タイマ割込(タイマインタラプト)
について説明する。図12は、図3に示した自動演奏フ
ァイル21から手本となる楽曲データを読み出す動作を
タイマ割り込みによって実行するフローチャートであ
る。S151において、変数runが1であるか否かを判
定し、1であればS152に処理を進め、1でなければ
割り込み処理を終了する。変数runは、図7に示したス
タート/ストップの処理において、自動演奏を開始した
ときに1となり、終了したときに0となるものである。
【0075】S152において、動作モードが011、す
なわち、図2(c)に示したモードcであるか否かを判
定する。この動作モードのときには、S153に処理を
進め、そうでなければ、S158に処理を進める。S1
53において、時間BAR_TCL(小節とテンポクロックと
で表現される)が、図3(b)に示した、アドレスADR2
に記憶された時間情報A(ADR2)に等しいか否かを判定
し、等しいときにはS154に処理を進め、等しくない
ときにはS158に処理を進める。S154において、
アドレスADR2が指定する自動演奏メロディデータ(AP
M)を読み出し、図4(b)に示したルックアップテー
ブルを参照することにより、音高および弦チャンネルを
出力し、S155に処理を進める。S155において、
アドレスADR2を+1して、S156に処理を進める。S
156において、アドレスADR2に記憶された自動演奏メ
ロディデータAPMがENDデータであるか否かを判定する。
ENDデータであれば、S157に処理を進め、自動演奏
メロディデータ(APM)の読み出しを停止し、S158
に処理を進める。ENDデータでなければ、そのままS1
58に処理を進める。
【0076】S158において、動作モードが、モード
指定データ001,010,100,101であるか否かを判定し、そ
うであれば、S159に処理を進め、そうでなければS
164に処理を進める。上述した各モード指定データの
動作モードは、自動演奏コードデータ(APC)を手本に
用いるモードである。したがって、S159において、
時間BAR_TCL(小節とテンポクロックとで表現される)
が、図3(c)に示した、アドレスADR1が指定する時間
情報A(ADR1)に等しいか否かを判定し、等しいときに
はS160に処理を進め、等しくないときにはS164
に処理を進める。S160において、アドレスADR1が指
定する自動演奏コードデータ(APC)を読み出し、図4
(a)に示したルックアップテーブルを参照することに
より、コード構成音の音高および弦チャンネルを出力し
て、S161に処理を進める。
【0077】S161において、アドレスADR1を+1し
て、S162に処理を進める。S162において、アド
レスADR1が指定する自動演奏コードデータ(APC)がEND
データであるか否かを判定し、ENDデータであれば、S
163に処理を進め、自動演奏コードデータ(APC)の
読み出しを停止し、S164に処理を進める。ENDデー
タでなければ、そのままS164に処理を進める。S1
64において、テンポクロックTCLを+1して、S16
5に処理を進める。S165において、テンポクロック
TCLが1小節目の最後(例えば、96テンポクロックで
1小節となる)に到達したか否かを判定し、ここに到達
したときには、S166に処理を進め、到達していない
ときには、割り込み処理を終了する。S166において
テンポクロックTCLを0にリセットし、続くS167に
おいて、小節BARを+1して、割り込み処理を終了す
る。
【0078】以上が、本発明の実施の一形態の主要な動
作の説明であった。上述した説明から明らかなように、
手本となる自動演奏は、タイミングを崩さずに時間とと
もに進行して行く。曲進行中において、ユーザ操作によ
る弾くべきコードやメロディが手本と合っていても、間
違っていても、とにかく曲が進行して行く。例えば、図
2(d)に示したシングルフィンガモードであれば、押
すべき発光指示LED付フレットスイッチ6がシングルフ
ィンガで押されなければ、そのゲートタイム分のコード
音は無音となる。なぜなら、前のタイミングで発音され
た楽音は減衰しており、弦トリガだけでは発音されな
い。すなわち、押されるべき発光指示LED付フレットス
イッチ6が全て間違っているか、全く押されなければ、
自動演奏のコード音が発生しない。その結果、途中から
コード音を追加して演奏に参加しようとしても、出るべ
きタイミングが分かりづらい。そこで、コード音やメロ
ディ音が無音のときでも、リズム音が自動的に発音され
るように、オートリズム(自動リズム)をタイマ割り込
みによって実行する。
【0079】図13は、オートリズムをタイマ割り込み
によって実行するフローチャートである。オートリズム
用テンポクロックTCLrで割り込むが、このTCLrは、これ
までに用いてきたテンポクロックTCLと同一周期であっ
てもよいが独立して使用される。S171において、変
数runが1であるか否かを判定し、1であればS172
に処理を進め、1でなければ割り込みを終了する。S1
72において、オートリズム用テンポクロックTCLrをア
ドレスArとするリズムパターンを音源回路に送出する。
ただし、アドレスArにリズム楽器の発音指定がなけれ
ば、そのTCLrではリズム音が送出されない。S173に
おいて、オートリズム用テンポクロックTCLrの所定のn
クロック毎にテンポを表示器に可視表示する。S174
において、オートリズム用テンポクロックTCLrを+1す
る。S175において、オートリズム用テンポクロック
TCLrが2小節目の最後に到達したか否かを判定し、到達
したときにはS176に処理を進め、到達していないと
きには割り込み処理を終了する。S176において、オ
ートリズム用テンポクロックTCLrを0にリセットして割
り込み処理を終了する。
【0080】上述した割り込み処理により、2小節を単
位とするオートリズム音を常時発音させるととともに、
テンポ表示を行うことができる。その結果、途中から演
奏に参加するときの、出るべきタイミングがわかりやす
くなる。オートリズム音は、図5に示したROM33に
複数のリズムパターンを記憶しておけば、これを選択す
ることができる。あるいは、図3に示した自動演奏ファ
イル21に、自動演奏コードデータ(APC)や自動演奏メ
ロディデータ(APM)とともに格納しておいてもよい。
【0081】図3に示した自動演奏ファイル21のよう
に、自動演奏コードデータ(APC)と自動演奏メロディデ
ータ(APM)とが記憶されている場合に、一方をユーザ
演奏の手本とする楽曲データとして、点灯制御や演奏支
援に使用し、他方を、そのまま自動演奏モードで発音さ
せれば、上述したオートリズムの代わりに使用すること
ができる。また、オートリズムを、ベース音を繰り返し
自動演奏するオートベースに置き換えてもよい。
【0082】上述した説明では、図1に示したように、
ギターをモデルとした操作機構を有する電子楽器を一例
として説明した。しかし、音高指定部と発音指定部とで
互いに同期をとって異なる演奏操作を行うものであれ
ば、本発明を適用して演奏支援および演奏操作のチェッ
クを行うことができる。特に、ギターの弦のように、複
数のチャンネルにおいて、同時に音高指定と発音指定が
行われる演奏操作を行うものに最適である。発音指定部
は、図1に示した撥弦部材8のような撥弦時のトリガに
よるものの他、擦弦によってトリガを発生して発音タイ
ミングを指示する機構でもよい。この場合、「ビオラ・
ダ・ガンバ」をモデルとした電子楽器となる。一方、音
高指定部に関しては、フレットスイッチを用いる他、指
を押さえる位置を光学的に検出できるものを用いれば、
「バイオリン」をモデルとした操作機構の電子楽器とな
る。
【0083】なお、上述した説明では、図2に示したよ
うに演奏支援を行うモードと、完全マニュアル演奏のモ
ードについて説明した。この他、ユーザが演奏すること
なく、完全に自動演奏をする動作モードを設けてもよ
い。この場合、自動演奏ファイル21に記憶された楽曲
データを発音させるとともに、発光指示LED付フレット
スイッチ6および開放弦発光指示LED4の点灯制御を行
うことにより、自動演奏に視覚的な効果を与えることが
できる。
【0084】また、図1に示した撥弦部材8において、
各弦に対する操作指示ガイドとして、擦弦すべきタイミ
ングで、撥弦部材8を振動させて、ユーザの手や指に振
動を感じさせるようにしてもよい。そのためには、例え
ば、次のような構成をとる。撥弦部材8の各弦の撥弦操
作は、ピエゾセンサの変位により発生するトリガ信号に
よって検出している。このピエゾセンサを、逆に作用さ
せればよい。自動演奏データにより撥弦指示用の電気振
動信号を得て、擦弦すべきタイミングで、ピエゾセンサ
に印加する。印加信号としては 8〜100Hz程度の低
周波信号を用いれば、撥弦しようとする指に振動を伝え
ることによって撥弦を指示することができる。盲人にも
適する。振動は、撥弦と同じ左右方向に限らず、弦の方
向に沿った上下方向でもよい。さらに、別の構成とし
て、撥弦部材を透明あるいは半透明の樹脂で構成し、こ
の撥弦部材と楽器本体との接続部から可視光による撥弦
指示ガイド信号を入光させるようにすれば、撥弦部材そ
のものを発光指示させることができる。
【0085】上述した説明では、6弦のギターをモデル
としたものを説明したが、撥弦部材の弦数、およびこの
弦数に対応するフレットスイッチの列数は、任意でよ
く、例えば、ウクレレをモデルとすれば4弦となる。ま
た、撥弦部材の全ての弦、およびこの弦に対応するフレ
ットスイッチの全ての列を使用する必要はなく、例え
ば、ウクレレモードとして、6弦の内、4弦を使用する
ようにしてもよい。使用する弦数が異なれば、当然コー
ド名と弦番号およびフレット番号との対応関係(ルック
アップテーブル)が異なる。
【0086】上述した説明では、手本楽曲データとし
て、自動演奏ファイルを用いた場合について説明した。
このような自動演奏ファイルは、図5に示した、ROM
33やメモリカード44等の外部記憶装置に記憶されて
いるか、インターネットやLAN経由でサーバから、メ
モリカード44等の外部記憶装置にダウンロードされる
か、あるいは、RAM34に転送されてストリーミング
再生される。しかし、手本楽曲データは、自動演奏ファ
イルに限られるものではない。入力される手本楽曲デー
タの入力タイミングによって手本タイミングが指定され
るMIDIデータを用いることもできる。
【0087】このようなMIDIデータは、MIDIインターフ
ェースを介して、例えば、外部の電子楽器やシーケンサ
からリアルタイムで入力される。したがって、音楽教室
で、先生が楽器(電子楽器あるいはMIDIデータ出力機能
を有する自然楽器)を用いて手本演奏を行うことによっ
て生徒に演奏を指示することができる。このとき、手本
演奏によって得られる手本楽曲データは、リアルタイム
でMIDIインターフェースを介して、1または複数の本発
明に係る演奏支援機能付電子楽器に転送される。ユーザ
である1または複数の生徒は、この演奏支援機能付電子
楽器を用い、手本楽曲データを手本にして演奏支援され
ながら演奏を行うことができる。先生が上述した楽器を
用いて行う手本演奏は、リアルタイムで、インターネッ
トやLANを介して、1または複数の本発明に係る演奏
支援機能付電子楽器に転送されるようにしてもよい。こ
の場合、先生が遠隔地にいる1または複数の生徒に手本
演奏を示して演奏を指示することができる。
【0088】上述したMIDIデータを手本楽曲データとし
て用いる場合、図5のMIDIインターフェース45あるい
は通信インターフェース46から入力されたMIDIデータ
は、RAM34中に設けられた入力イベントバッファに順
次格納されるようにする。図12を参照して説明したタ
イマ割込のフローは、変更する必要がある。入力イベン
トバッファに新たにMIDIイベント(音高データを伴うノ
ートオンイベント)が格納されているか否かを判定し、
格納されていた新たなMIDIイベント(音高データを伴う
ノートオンイベント)を読み出し、図4(b)に示した
ルックアップテーブルを参照することにより、音高およ
び弦チャンネルを出力する。同様にして、入力イベント
バッファに新たにMIDIイベント(コードデータを伴うノ
ートオンイベント)が格納されているか否かを判定し、
格納されていた新たなMIDIイベント(コードデータを伴
うノートオンイベント)を読み出し、図4(a)に示し
たルックアップテーブルを参照することにより、コード
構成音の音高および弦チャンネルを出力する。上述した
2種類のMIDIイベントは、それらのMIDIチャンネルによ
って区別できるようにMIDIデータを作成しておけば、異
なる入力イベントバッファに振り分けておいてから処理
をすることができる。
【0089】本発明の演奏支援機能付電子楽器は、ユー
ザの演奏操作を支援することにより、ユーザの演奏操作
を簡単にするとともに、演奏操作のチェックを行うもの
である。したがって、手本楽曲データが、どこからどの
ような形式で入力されるかについては特に限定されるも
のではない。
【0090】
【発明の効果】本発明は、上述した説明から明らかなよ
うに、音高指定や発音タイミングを入力する操作の一部
を代行して、ユーザの演奏操作を支援するとともに、操
作チェックを行うことができるという効果がある。ま
た、チャンネル別に手本発音タイミング等を可視表示す
る可視表示手段により、演奏の案内がされるという効果
がある。ユーザは、撥弦操作のみを練習したり、押弦操
作と擦弦操作を組みあわせて練習することができるの
で、徐々に完全な演奏に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の演奏支援機能付電子楽器の実施の一
形態であるギター型電子楽器の構造図である。
【図2】 本発明の実施の一形態によって実現される種
々の動作モードの動作例を示す説明図である。
【図3】 本発明の実施の一形態において使用する楽曲
データが記録された自動演奏ファイルの一例の説明図で
ある。
【図4】 図3に示したコード名または音高名を、弦チ
ャンネル番号とフレット番号に変換するためのルックア
ップテーブルの説明図である。
【図5】 本発明の実施の一形態を実現するためのハー
ドウエア構成の一例を示すブロック図である。
【図6】 メインルーチンのフローチャートである。
【図7】 図6の自動演奏モード設定S53、および、
スタート/ストップの処理S54の詳細を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】 ウルトライージーモードの動作を説明するフ
ローチャートである。
【図9】 シングルフィンガモードの動作を説明するフ
ローチャートである。
【図10】 オールフィンガモードの動作を説明するフ
ローチャートである。
【図11】 図6に示したギター系操作子の処理S52
の詳細を説明するフローチャートである。
【図12】 図3に示した自動演奏ファイル21から手
本となる楽曲データを読み出す動作をタイマ割り込みに
よって実行するフローチャートである。
【図13】 オートリズムをタイマ割り込みによって実
行するフローチャートである。
【符号の説明】
1…楽器本体、2…棹、3…指板、4…開放弦発光指示
LED、5…フレット、6…発光指示LED付フレットスイッ
チ、7…操作パネル、8…撥弦部材、9…操作子、11
…撥弦指、12…押指、21…自動演奏ファイル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
    音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
    ンネル別に指定された手本楽曲データを手本にして演奏
    支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、 前記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前
    記チャンネル別に少なくとも前記手本発音タイミングを
    可視表示する可視表示手段と、 ユーザ操作により、発音タイミングを前記チャンネル別
    に入力する発音タイミング入力手段と、 任意の前記チャンネルに前記発音タイミングが入力され
    たときに、いずれかの前記チャンネルに現在のタイミン
    グを前記手本発音タイミングとする前記音符がある場合
    に、当該手本発音タイミングを有する全ての前記音符を
    発音させるためのデータを出力する発音データ出力手
    段、 を有することを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  2. 【請求項2】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
    音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
    ンネル別に指定され、かつ、同一の手本発音タイミング
    において複数の音符を有する手本楽曲データを手本にし
    て演奏支援を行う演奏支援機能付き電子楽器であって、 前記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前
    記チャンネル別に少なくとも前記手本発音タイミングを
    可視表示する可視表示手段と、 ユーザ操作により、発音タイミングを前記複数のチャン
    ネル別に入力する発音タイミング入力手段と、 任意の前記チャンネルに前記発音タイミングが入力され
    たときに、当該チャンネルに現在のタイミングを前記手
    本発音タイミングとする前記音符がある場合に、当該チ
    ャンネルの当該音符を発音させるためのデータを出力す
    る発音データ出力手段、 を有することを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  3. 【請求項3】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
    音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
    ンネル別に指定され、かつ、同一の手本発音タイミング
    において1個の音符を有する手本楽曲データを手本にし
    て演奏支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、 前記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前
    記チャンネル別に少なくとも前記手本発音タイミングを
    可視表示する可視表示手段と、 ユーザ操作により、発音タイミングを前記複数のチャン
    ネル別に入力する発音タイミング入力手段と、 任意の前記チャンネルに前記発音タイミングが入力され
    たときに、当該チャンネルに現在のタイミングを前記手
    本発音タイミングとする前記音符がある場合に、当該チ
    ャンネルの当該音符を発音させるためのデータを出力す
    る発音データ出力手段、 を有することを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  4. 【請求項4】 第1ないし第3のモードの少なくとも2
    つを保有し、演奏の手本となる楽曲を構成する複数の音
    符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャン
    ネル別に指定され、かつ、第1のモードでは、同一の手
    本発音タイミングにおいて1または複数の音符を有する
    手本楽曲データを、第2のモードでは、同一の手本発音
    タイミングにおいて複数の音符を有する手本楽曲データ
    を、第3のモードでは、同一の手本発音タイミングにお
    いて1個の音符を有する手本楽曲データを手本にして演
    奏支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、 可視表示手段と、発音タイミング入力手段と、発音デー
    タ出力手段と、モード選択手段を有し、 前記発音データ出力手段は、第1ないし第3のモードの
    少なくとも2つを保有し、 前記モード選択手段は、保有されている前記第1ないし
    第3のモードの少なくとも2つの中から、1つのモード
    を選択するものであり、 前記可視表示手段は、前記手本楽曲データに基づいて、
    時間進行とともに、前記チャンネル別に少なくとも前記
    手本発音タイミングを可視表示するものであり、 前記発音タイミング入力手段は、ユーザ操作により、発
    音タイミングを前記複数のチャンネル別に入力するもの
    であり、 前記発音データ出力手段は、第1のモードでは、任意の
    前記チャンネルに前記発音タイミングが入力されたとき
    に、いずれかの前記チャンネルに現在のタイミングを前
    記手本発音タイミングとする前記音符がある場合に、当
    該手本発音タイミングを有する全ての前記音符を発音さ
    せるためのデータを出力し、 第2,第3のモードでは、任意の前記チャンネルに前記
    発音タイミングが入力されたときに、当該チャンネルに
    現在のタイミングを前記手本発音タイミングとする前記
    音符がある場合に、当該チャンネルの当該音符を発音さ
    せるためのデータを出力するものである、 ことを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  5. 【請求項5】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
    音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
    ンネル別に指定された手本楽曲データを手本にして演奏
    支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、 前記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前
    記チャンネル別に前記音符の少なくとも一部について前
    記手本音高および前記手本発音タイミングを可視表示す
    る可視表示手段と、 ユーザ操作により、発音タイミングを前記チャンネル別
    に入力する発音タイミング入力手段と、 ユーザ操作により、音高を前記チャンネル別に入力する
    音高入力手段と、 任意の前記チャンネルに音高が入力され、当該チャンネ
    ルに現在のタイミングを前記手本発音タイミングとする
    前記音符がある場合に、入力された前記音高が、当該チ
    ャンネルの前記音符の前記手本音高と一致し、同時に、
    前記発音タイミングが任意の前記チャンネルに入力され
    たときに、現在のタイミングを前記手本発音タイミング
    とする全ての前記音符を発音させるためのデータを出力
    する発音データ出力手段、 を有することを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  6. 【請求項6】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
    音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
    ンネル別に指定された手本楽曲データを手本にして演奏
    支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、 前記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前
    記チャンネル別に前記音符の少なくとも一部について前
    記手本音高および前記手本発音タイミングを可視表示す
    る可視表示手段と、 ユーザ操作により、発音タイミングを前記チャンネル別
    に入力する発音タイミング入力手段と、 ユーザ操作により、音高を前記チャンネル別に入力する
    音高入力手段と、 任意の前記チャンネルに前記音高が入力され、当該チャ
    ンネルに現在のタイミングを前記手本発音タイミングと
    する前記音符がある場合に、入力された前記音高が、当
    該チャンネルの前記音符の前記手本音高と一致し、同時
    に、前記発音タイミングが入力され、かつ、当該発音タ
    イミングが入力された前記チャンネルが、現在のタイミ
    ングを手本発音タイミングとするいずれかの前記音符の
    前記チャンネルと一致するときに、現在のタイミングを
    前記手本発音タイミングとする全ての前記音符を発音さ
    せるためのデータを出力する発音データ出力手段、 を有することを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  7. 【請求項7】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
    音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
    ンネル別に指定された手本楽曲データを手本にして演奏
    支援を行う演奏支援機能付電子楽器であって、 前記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前
    記チャンネル別に前記手本音高および前記手本発音タイ
    ミングを可視表示する可視表示手段と、 ユーザ操作により、発音タイミングを前記チャンネル別
    に入力する発音タイミング入力手段と、 ユーザ操作により、音高を前記チャンネル別に入力する
    音高入力手段と、 任意の前記チャンネルに前記音高が入力され、当該チャ
    ンネルに現在のタイミングを前記手本発音タイミングと
    する前記音符がある場合に、入力された前記音高が、当
    該チャンネルの前記音符の前記手本音高と一致し、同時
    に、前記発音タイミングが入力され、かつ、当該発音タ
    イミングが入力された前記チャンネルが、当該チャンネ
    ルと一致するときに、当該チャンネルの前記音符を発音
    させるためのデータを出力する発音データ出力手段、 を有することを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  8. 【請求項8】 和音を構成する音符の音高および発音タ
    イミングが複数のチャンネル別に指定された手本楽曲デ
    ータを手本にして演奏支援を行う演奏支援機能付電子楽
    器であって、 前記手本楽曲データに基づいて、時間進行とともに、前
    記チャンネル別に少なくとも前記発音タイミングを可視
    表示する可視表示手段と、 ユーザ操作により、前記発音タイミングを前記チャンネ
    ル別に入力する発音タイミング入力手段と、 任意の前記チャンネルに前記発音タイミングが入力され
    たときに、入力された前記発音タイミングが、いずれか
    の前記和音を構成する音符の前記発音タイミングと一致
    する場合に、当該発音タイミングを有する前記和音を構
    成する音符を発音させるためのデータのみを出力し、前
    記和音を構成しない音を発音させるためのデータは出力
    しない発音データ出力手段、 を有することを特徴とする演奏支援機能付電子楽器。
  9. 【請求項9】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数の
    音符の手本音高および手本発音タイミングが複数のチャ
    ンネル別に指定された手本楽曲データを入力する手本楽
    曲データ入力手段を有する、 ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記
    載の演奏支援機能付電子楽器。
  10. 【請求項10】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数
    の音符の各手本音高が指定されたイベントデータを有
    し、前記複数の音符の各手本発音タイミングが指定され
    た手本楽曲データを入力し、前記各音符の手本音高に基
    づいて前記各音符の前記各手本音高と前記各手本発音タ
    イミングとにチャンネルを割り当てる手本楽曲データ入
    力手段を有する、 ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記
    載の演奏支援機能付電子楽器。
  11. 【請求項11】 演奏の手本となる楽曲を構成する複数
    の音符が複数の手本コードとして指定されたイベントデ
    ータを有し、前記各手本コードの手本発音タイミングが
    指定された手本楽曲データを入力し、前記各手本コード
    と前記手本発音タイミングとに基づいて該手本コードを
    構成する複数の手本音高と該手本音高の前記手本発音タ
    イミングを割り当てるとともに、前記各手本コードに基
    づいて、割り当てられた前記手本音高と手本発音タイミ
    ングとにチャンネルを割り当てる手本楽曲データ入力手
    段を有する、 ことを特徴とする請求項1,2,4,5,6,7,8の
    いずれか1項に記載の演奏支援機能付電子楽器。
  12. 【請求項12】 前記入力される手本楽曲データは、前
    記各音符の前記手本発音タイミングを指定する時間情報
    を有する、 ことを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に
    記載の演奏支援機能付電子楽器。
  13. 【請求項13】 前記入力される手本楽曲データは、該
    入力される前記各音符の前記手本発音タイミングを、前
    記入力される手本楽曲データの入力タイミングによって
    指定するものである、 ことを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に
    記載の演奏支援機能付電子楽器。
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