JP2002258279A - フロントライトユニット、反射型液晶表示装置および表示機器 - Google Patents
フロントライトユニット、反射型液晶表示装置および表示機器Info
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Abstract
表示装置を得るためのフロントライトユニットを提供す
る。 【解決手段】反射型液晶表示装置12は、液晶表示パネ
ル2とフロントライトユニット13とから成る。フロン
トライトユニット13は導光板14と光源5とを主要構
成部材とする。そして、フロントライトユニット13に
溝15を形成するに当り、導光板14からの出射光Aを
法線方向より導光板末端側へ、すなわち光源5の配設面
とは対向する面側に向けて、5〜15°の傾きをもたせ
るように溝15の傾斜面を調整する。
Description
ットおよびこのフロントライトユニットを設けた反射型
液晶表示装置に関するものである。さらに本発明の反射
型液晶表示装置を搭載した表示機器に関するものであ
る。
スプレイに液晶パネルが使用されているが、低消費電力
化、屋外での適用性が求められている。この要求に応じ
るべく反射型液晶表示パネルが提示されている。
間等における外光がほとんどない環境下においては、表
示画面が認識できないという課題がある。
示パネルの表示画面上にフロントライトユニットを配
し、そこからの光を反射型液晶表示パネルに入射させ、
その反射光をフロントライトユニットを通過させ、これ
によって画像認識する技術が提案されている。
17により説明する。同図はフロントライトユニットを
配置した反射型液晶表示装置1の概略断面図である。
ネル2の上にフロントライトユニット3を配設してい
る。
光板4と、導光板4の一端面に設けた光源5とから成
り、さらに反射防止膜6を形成したものであり、導光板
4の外面、すなわち反射型液晶表示パネル2の配設面側
とは反対側の面上に溝7を複数個設けている。この溝7
はプリズム状にしてもよい。
射膜、9は液晶、10は基板、11は偏光板である。
5の照射光が導光板4の端面より入射し、導光板4内を
伝播しながら溝7にて反射され、反射型液晶表示パネル
2に入射される。この入射光は偏光板11、液晶9を通
して反射膜8により反射され、その反射光が再び液晶
9、偏光板11を通過し、さらにフロントライトユニッ
ト3の導光板4を通過し、その出射光が画像情報として
認識される。
おいては、バックライトを用いないことで、表示画面の
出射光に対し、さらに輝度を上げることが求められる
が、この要求に応じるべく導光板4に溝7を形成してい
る。
においては、この溝7を形成するに当り、導光板4から
液晶表示パネル2側への出射光ピークが法線方向になる
ように設計され、これによって反射光の輝度を高めてい
る。
ては、反射型液晶表示パネルにフロントライトユニット
を配設した反射型液晶表示装置が提案され、このフロン
トライトユニットによれば、第1の導光体と光散乱体か
ら成る第2の導光体とを充填剤でもって固定し、これら
導光板の外部への光漏れを低減するとともに、第1の導
光体に入射した光を第2の導光体へ導き、第2の導光体
でもって法線方向に近い方向に光出射する技術が記載さ
れている。
よれば、フロントライトユニットの出射光ピークを法線
方向にすることで、輝度が向上すると考えられていた。
えて、傾斜面部を設けた導光板を使用したフロントライ
トユニットにおいて、フロントライトユニットの出射光
ピークを法線方向からそらす技術が提案されている(特
開平11‐218757号参照)。
光板の反射型液晶表示パネル配設側面をパネルと平行な
平面にし、反対側の表示画面側に傾斜面部(傾斜角α)
を設けることで、導光板の端面より入射した光源の照射
光が、その傾斜面部にて反射され、反射型液晶表示パネ
ルに入射され、これでもって輝度を高めることができ
る。
鋸歯状に形成した構成も開示されているが、そのような
構成にしたことで、主に輝度や見やすさ等を改善してい
る。
σを45°程度にすると良好な液晶表示が得られること
が実験的に認められている。さらに出射角σが34〜9
0°にするとよいことも記載されている。
に示す反射型液晶表示装置1や特開平10−26830
8号に提案された反射型液晶表示装置によれば、輝度を
高めるために、フロントライトユニットから液晶表示パ
ネル側への出射光ピークが法線方向になるように設計さ
れているのであって、コントラストを高めることは、ま
ったく検討されていない。
1でもって説明すると、導光板4から液晶表示パネル2
側への出射光Aのピークが法線方向である場合には、そ
の反射光B0が大きくなり、輝度が高められるが、その
反面、導光板4の出射面における反射光Cや、偏光板1
1の表面での反射光Dが生じることで、とくに液晶表示
パネル2を黒表示する場合、輝度が上がり、これに起因
してコントラストが低下していた。
が低減され、さらに偏光板11の表面にも同様な反射防
止膜を形成することで、反射光Dも低減されるが、これ
ら反射光C、Dの影響はなくならず、いまだ満足し得る
程度にまでコントラストが改善されなかった。
型液晶表示装置においては、第1、第2の導光体を充填
剤でもって固定し一体化した構成であり、その充填剤で
もって光の一部が吸収され、輝度やコントラストの低下
を招いている。
された反射型液晶表示装置についても、表示画面側に傾
斜面部(傾斜角α)を設けた導光板を用いるに当たり、
輝度を改善するために導光板の法線方向に対する出射角
σを34〜90°にすることが記載されているが、法線
方向での輝度が低くなっている。
1aにて説明する。プリズムを鋸歯状7aに形成した構
成のフロントライトユニット3aを用いるが、導光板4
aからの出射光Aが出射角σ45°にて液晶表示パネル
2に入射されると、このパネル2にて反射され反射光B
となり、法線方向より導光板末端側へ傾いた角度が約4
5°付近になる方向ヘ向けて光が多く出ていく。
ピークとした拡散光であり、これによって反射光Bの一
部は法線方向への反射光B0として存在するが、その光
量は小さく、法線方向とピーク角度の差が大きいため、
法線方向の反射光B0を大きくするのはむずかしいと言
える。
aを屋外で使用する携帯端末等に使用した場合、出射角
σを34〜90°に規定すると、法線方向への輝度が低
下し、これによって視認性が劣化し実用的ではない。
されたものであり、その目的は輝度とコントラストの双
方を高めた光反射性の表示装置を得るためのフロントラ
イトユニットを提供することにある。
ントラストおよび高輝度を実現し、良好な視認性を達成
した反射型液晶表示装置を提供することにある。
携帯電話等の屋外用の表示デバイスに適したフロントラ
イトユニットならびに反射型液晶表示装置を提供するこ
とにある。
表示装置を搭載することで、その装置の効果を奏する表
示機器を提供することになる。
ユニットは、導光板と、この導光板の端面に配設した光
源とから成り、導光板の一主面に光源に向けて傾斜面を
有する溝を形成し、導光板内に入射した光源の照射光
を、上記溝の傾斜面にて反射させ、その反射光を導光板
の他主面より出射せしめる構成において、前記出射光の
出射方向が導光板の法線方向に対し5°〜15°に規定
すべく溝の傾斜面を成したことを特徴とする。
晶表示パネルに対し、かかる本発明のフロントライトユ
ニットを配したことを特徴とする。
表示装置を搭載したことを特徴とする。
置を図面により説明する。図1は本発明の反射型液晶表
示装置12の概略断面図である。なお、従来の反射型液
晶表示装置1、1aと同一箇所には同一符号を付す。
ル2とフロントライトユニット13とから成る。これら
液晶表示パネル2とフロントライトユニット13は、筐
体であるフレーム(外枠)を用いて組込んでいる。
成樹脂やポリカーボネイト合成樹脂などからなる矩形状
の平板である導光板14と、導光板14の一端面に設け
た冷陰極管(CFL)やLEDから成る光源5とを主要
構成部材とする。
を効率良く通過させる透明材であればよく、たとえば透
明性および加工性に優れたアクリル樹脂が適している。
その他に、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の
各種熱可塑性の透明樹脂、もしくは各種ガラス材料等の
無機透明材料がある。
よれば、液晶表示パネル2とフロントライトユニット1
3とを、従来の如く充填剤を用いないで、フレームにて
組込んでいるので、その充填剤による光吸収がなく、そ
の分、輝度が向上する。なお、本発明の装置において、
かかる充填剤を用いても何ら差し支えない。
板14への入射光を出射させる面に反射防止膜6を形成
している。この反射防止膜6は導光板14の主面に蒸着
法やスパッタリング法等の方法でもって成膜するが、た
とえばSiO2層(屈折率約1.46)とTiO2層(屈
折率2.2〜2.7)とを交互に2層以上に積層した
り、樹脂フィルム上にそのように積層したものを作成
し、導光板14の主面に粘着剤でもって貼付したもので
ある。
配設面とは反対側の面には断面がV字状の溝15を複数
個設けている。このような溝形状に代えて、断面が鋸歯
状のプリズムにしてもよい。この溝15は導光板14を
形成する際に、ヒートコンプレッションまたはインジェ
クションにて形成すればよい。
の具体例を図2と図3により説明する。光源5には冷陰
極管(CFL)やLEDを用いるが、LEDを使用する
場合には、導光板14の端面に1つもしくは2つ以上配
設するが、さらに導光ロッドを導光板14の端面に配設
し、この導光ロッドの両端にそれぞれLEDを配しても
よい。
たフロントライトユニットであり、図2はフロントライ
トユニット13aの斜視図、図3は他のフロントライト
ユニット13bの斜視図である。
れば、矩形状の導光板14と、導光板14の一端面に設
けた導光ロッド16と、導光ロッド16の両端に設けた
LEDなどからなる点状光源17と、反射防止膜6とか
ら構成される。導光ロッド16の長手端面には、その短
辺方向に沿って溝(図示せず)を複数個形成してもよ
く、さらに導光板14の外面上に、導光ロッド16の長
手方向に沿って溝15を直線状に複数個設けている。
5を等間隔のピッチでもって配列形成しているが、図3
に示すフロントライト13bは、溝15を導光ロッド1
6から遠ざかるに従い密になるように形成する。
板14より出射される光量が導光ロッド16からの距離
によらず一定となり、表示領域全体にて均一な輝度が得
られる。
構成を詳述する。
まざまな構成の反射型パネルを使用することができる。
トを使用しないことで明るい表示を得るために、あらゆ
る角度からの入射光に対し、広い散乱角度でもって光出
射させるのがよく、そのために基板内側面に鏡面の反射
板を設けることに加えて、さらに装置前面に散乱性のフ
ィルムを配する、いわゆる機能分離型があり、他方、後
方に配設した基板の内側面に対し凹凸形状の光反射層を
形成したもの、あるいは基板内側面に鏡面の反射板と散
乱層を形成した散乱反射型があるが、いずれも本発明の
反射型液晶表示構造に含まれる。
して、図4のカラー液晶表示の反射型構造により説明す
る。
ム金属やクロム金属などからなる光反射層8を被覆し、
光反射層8上にカラーフィルタ19を形成し、カラーフ
ィルタ19の上にアクリル系樹脂などからなるオーバー
コート層20を被覆し、オーバーコート層20上にIT
Oなどからなる透明電極21を帯状に複数配列し、さら
に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向
膜22を被覆する。また、ガラス基板10b上にITO
などからなる透明電極23を帯状に複数配列し、さらに
一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜
24を被覆する。
すなわちあらかじめ顔料(赤、緑、青など)により調合
された感光性レジストを基板上に塗布し、フォトリソグ
ラフィにより形成する。なお、各カラーフィルタ19間
にクロム金属もしくは感光性レジストのブラックマトリ
ックスを形成してもよい。
やクロム金属の単一層に代えて、これら各金属層の上に
たとえばSiO2 、AlF3 、CaF2 、MgF2 など
からなる低屈折率層と、たとえばTiO2 、ZrO2 、
SnO2 などからなる高屈折率層との積層構造を配設し
てもよい。さらには金属層上を低屈折率層と高屈折率層
と低屈折率層と高屈折率層と...というように4層、
6層、8層以上の積層構造にしてもよい。
えば200〜260°の角度でツイストされたカイラル
ネマチック液晶からなる液晶25を介して対向配設し、
液晶25をシール部材により囲まれた領域内に充填して
いる。
フィルム26とポリカーボネイトなどからなる第1位相
差フィルム27とポリカーボネイトなどからなる第2位
相差フィルム28とヨウ素系の偏光板29とを順次形成
する。
刷(株)製のIDS(Internal Diffusing Sheet)の光散
乱膜があり、樹脂中にビーズ等を含有させたものであ
る。その他に平板の表面に光散乱性の凹凸を設けてもよ
い。そして、光散乱性フィルム26をガラス基板10b
と第1位相差フィルム27との間に設けることで、光反
射層8による反射光は光散乱性フィルム26でもって正
反射方向以外の方向にも散乱され、これによって画像表
示の視野角が大きくなり、画像表示の認識領域が広くな
る。
ントライトユニット13a、13bとを組合せて成る液
晶表示装置12において、溝15を形成するに当り、図
1に示すように導光板14からの出射光Aを法線方向よ
り導光板末端側へ、すなわち光源5の配設面とは対向す
る面側に向けて、5〜15°の傾きをもたせるように溝
15(もしくはプリズム)の傾斜面を調整する。
いて、図5により詳述する。同図は屈折率1.5のアク
リル合成樹脂から成る導光板14の要部拡大の断面図で
ある。反射防止膜6は図示しないが、この膜6を成膜形
成しても、もしくは成膜しなくても、作用効果上関係し
ない。
面に対し角度θでもって入り、そして、この入射光は前
記溝の傾斜面である溝15のプリズム面30へ角度γで
もって入射し反射する。
度δで入射し、そして、液晶表示パネル2側の空気層へ
角度σで出射する。
どから次の関係式が成り立つ。
γ、δ)42°以上の光となって入射すると、その界面
で全反射する。したがって、γ≧42°で全反射させる
とともに、δ<42°で出射させるように溝15の形状
/構造を決定する。
15°と設定するが、そのために(1)式より角度δ=
3.3〜9.9°となる。
の範囲をそれぞれ(2)式及び(3)式より算出する
と、表1に示すような結果が得られた。
の範囲が(3)式で算出の角度θの範囲に含まれるαの
角度は39〜40°となり、これにより、角度σ=5〜
15°にするための角度αは39〜40°が最適とな
る。
14を用いたが、これに代えて屈折率が1.5以外の導
光板14を用いて、同様に最適な溝(プリズム)の構造
を算出することができる。
面が階段状のプリズム構造にて説明したが、これに代え
て図1に示すような断面がV形状の溝タイプでも同様に
算出することができる。
2の光学特性を測定したところ、以下の如く、図6〜図
8に示すような結果が得られた。
の3通りになるように、それぞれ溝15の形状/構造や
導光板14の構成を規定し、これらのフロントライトユ
ニットの出射輝度分布を測定したところ、図6に示すよ
うな結果が得られた。
線方向に対する角度であり、右側の横軸(プラス値)は
法線方向を基準にして光源側からの測定角度である。ま
た、縦軸はフロントライトユニットの出射輝度を相対値
でもって示す。
す。ミノルタ株式会社製の色彩色差計CS−100を用
いて、光源を点灯し、そして、導光板出射面(液晶表示
パネル側)の導光板センター位置上に配し、それを上下
方向に振ることで輝度を測定する。
が0°の場合、(ロ)は出射ピーク角度σが10°の場
合、(ハ)は出射ピーク角度σが20°の場合である。
°に規定したものをフロントライトユニット(イ)とす
る。同様に出射ピーク角度σを10°に規定したものを
フロントライトユニット(ロ)、出射ピーク角度σを2
0°に規定したものをフロントライトユニット(ハ)と
する。
ト(イ)〜(ハ)を用いて、それぞれの反射型液晶表示
装置12の白輝度の分布を測定したところ、図7に示す
ような結果が得られた。
の出射光の法線方向に対する角度であり、右側の横軸
(プラス値)は法線方向を基準にして光源側からの測定
角度である。また、縦軸はフロントライトユニットの表
示画面側の白輝度を相対値でもって示す。
ノルタ株式会社製の色彩色差計CS−100を用いて、
光源を点灯し、そして、表示面側の導光板センター位置
上に配し、それを上下方向に振ることで白輝度を測定す
る。
(ハ)を用いて、それぞれの反射型液晶表示装置12の
コントラスト分布を測定したところ、図8に示すような
結果が得られた。同図の横軸はフロントライトユニット
からの出射光の法線方向に対する角度であり、右側の横
軸(プラス値)は法線方向を基準にして光源側からの測
定角度である。また、縦軸はフロントライトユニットの
表示画面側のコントラストを相対値でもって示す。
方法にしたがって、白輝度と黒輝度を測定し、白輝度/
黒輝度の比を算出することで求める。
り、フロントライトユニット(イ)のように出射ピーク
角度σが0°の場合、白輝度は角度0°(法線方向)付
近にて高くなるが、その反面、コントラストが低下し視
認性が劣っている。
うに出射ピーク角度σが20°の場合、コントラストは
角度0°(法線方向)付近で高いが、その反面、輝度が
低下し視認性で劣る。
ように出射ピーク角度σが10°の場合、反射型液晶装
置の白輝度は角度0°(法線方向)付近で、出射ピーク
角度σが0°の場合に比べ低いが、実用上支障のない程
度の輝度が達成され、しかも、コントラストが高く、良
好な視認性が得られている。
トの出射ピーク角度σを0°〜20°の範囲内で種々変
えて、輝度とコントラストを測定したところ、表2に示
すような結果が得られた。
場合であり、×印は実用上支障がある場合である。
トユニットの出射ピーク角度σを5°〜15°にすると
コントラストおよび輝度の双方に優れることがわかる。
述したような反射型液晶表示装置12については、フロ
ントライトユニット13の出射ピークの角度について示
してきたが、出射光Aは拡散光であり、この点を図9に
て説明する。
出射ピーク角度σを10°に規定したフロントライトユ
ニット(ロ)であり、出射光Aに対し、さらに法線方向
への出射光A0などがある。
の出射面31の反射光C0および偏光板29の表面での
反射光D0が影響し、とくに液晶表示パネル2が黒表示
の場合に輝度が上昇し、コントラストが低下する傾向に
あり、最適な状態に至っていない。
板に入射される光において、指向性を高めることで、か
かる課題が解消される。この発明を図10〜図14によ
り説明する。
を高めるための様々な構成を示す。同図(a)はフロン
トライトユニット13dの断面概略図であり、(b)お
よび(c)は、それぞれフロントライトユニット13
e、フロントライトユニット13fの断面概略図であ
る。また、図11は各フロントライトユニット13d、
13e、13fの光路を示し、図12〜図14はこれら
の光学特性を示す。
3e、13fの構成を説明する。フロントライトユニッ
ト13dについては、光源5と導光板14の間に凸レン
ズPを配置している。
板14の光源5と対向する端面を凹面状部Qに成してい
る。さらにフロントライトユニット13fについては、
光源5と導光板14の間に住友スリーエム社製BEF等
の光学フィルムRを配置している。
面状部Qおよび光学フィルムRを形成したフロントライ
トユニット13d、13e、13fは図11に示すよう
に導光板14からの出射光Aの拡散が抑えられ、たとえ
ば出射方向を10°に傾けた場合に法線方向への出射光
A0を顕著に低減することができ、これにより、導光板
14の出射面31の反射光C0および偏光板29の表面
での反射光D0が低減し、コントラストをさらに高める
ことができた。
ニット13d、13e、13fを用いた反射型液晶表示
装置12の光学特性を測定したところ、以下の如く、図
12〜図14に示すような結果が得られた。これら各デ
ータは、出射ピーク角度σを10°になるように、それ
ぞれ溝15の形状/構造や導光板14の構成を規定して
いる。
13e、13fの出射輝度分布を測定した結果であり、
同図の横軸は導光板14からの出射光の法線方向に対す
る角度であり、右側の横軸(プラス値)は法線方向を基
準にして光源側からの測定角度である。また、縦軸はフ
ロントライトユニットの出射輝度を相対値でもって示
す。
13e、13fの測定データであり、(ホ)は図6〜図
8の(ロ)と同じデータであって、フロントライトユニ
ット13aの出射ピーク角度10°のものである。
e、13fを用いて、反射型液晶表示装置12の白輝度
の分布を測定したところ、図13に示すような結果が得
られた。
の出射光の法線方向に対する角度であり、右側の横軸
(プラス値)は法線方向を基準にして光源側からの測定
角度である。また、縦軸はフロントライトユニットの表
示画面側の白輝度を相対値でもって示す。
3e、13fを用いて、反射型液晶表示装置12のコン
トラスト分布を測定したところ、図14に示すような結
果が得られた。同図の横軸はフロントライトユニットか
らの出射光の法線方向に対する角度であり、右側の横軸
(プラス値)は法線方向を基準にして光源側からの測定
角度である。また、縦軸はフロントライトユニットの表
示画面側のコントラストを相対値でもって示す。
おり、導光板に入射する光の拡散が小さくなると、フロ
ントライトユニットからの出射光は指向性が強くなるこ
とで、角度0°(法線方向)付近において出射光が低下
し、反射型液晶装置の白輝度も指向性が強くなるが、そ
の反面、コントラストは上昇する。
によれば、光源5から導光板14に入射する光を指向性
の強いものにするとともに、その光が導光板14の溝1
5に反射した後、反射型液晶パネル2側へ出射する際、
法線方向への出射光を低減するように、溝15の角度や
形状を設計したことで、高コントラストと高輝度との双
方を実現することができ、その結果、視認性の良好な反
射型液晶表示装置が提供できた。
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改良や変更等は何ら差し支えない。たとえば、上記実
施例では出射ピークを法線方向より導光板末端側へずら
した場合にて説明しているが、法線方向から光源5側に
ずらした場合でも同様な効果が得られる。
を搭載した携帯電話32を説明する。携帯電話32によ
れば、小型の筐体33内に液晶表示装置12を配設して
いる。また、筐体33の上部には送信/受信用のアンテ
ナ34を設け、さらに表面にはレシーバ35とマイク3
6とが形成されている。
帯端末37を説明する。この携帯端末37は携帯電話3
2以外のさまざまな情報端末として示す。たとえば、時
計、計算機、ゲーム機器、万歩計(登録商標)、GP
S、POS、ハンディーターミナル、工業計器などがあ
るが、これらに限定されるものではない。この携帯端末
37においても、小型の筐体38内に液晶表示装置12
を配設している。
7においては、高品位表示かつ小型化、低コスト化を達
成した液晶表示装置12を用いたことで、同様に高品
質、小型および低コストという効果を奏する。
置として、携帯端末でもって例示したが、その他、この
液晶表示装置を表示デバイスとして使用する各種機器に
も適用できる。たとえば、ミシン、ステレオ、楽器、ビ
デオ、ATM、複写機やファクシミリ、駅、レストラ
ン、工場内の表示パネルなどのさまざまな表示機器の表
示板にも使用してもよい。
ユニットによれば、出射光の出射方向が導光板の法線方
向に対し5°〜15°に規定すべく溝の傾斜面を成した
ことで、輝度とコントラストの双方を高めた光反射性の
表示装置を得るためのフロントライトユニットが得られ
た。
ては、反射型液晶表示パネルに対し、かかる本発明のフ
ロントライトユニットを配したことで、法線方向付近で
の高コントラストおよび高輝度を実現し、良好な視認性
を達成することができ、とくにフロントライトユニット
からの出射光の指向性が強くなると、コントラストが顕
著に向上する。
反射型液晶表示装置を用いることで、上述したような作
用効果を奏する表示機器を得ることができた。
る。
る。
である。
る。
図である。
ある。
ある。
示す図である。
トユニットの断面図である。
す図である。
である。
る。
である。
る。
る。
る。
定方法を示す説明図である。
を示す説明図である。
ト 4、14導光板 5・・・光源 6・・・反射防止膜 7、15・・・溝 8・・・反射膜 9・・・液晶
Claims (3)
- 【請求項1】導光板と、この導光板の端面に配設した光
源とから成り、導光板の一主面に光源に向けて傾斜面を
有する溝を形成し、導光板内に入射した光源の照射光
を、上記溝の傾斜面にて反射させ、その反射光を導光板
の他主面より出射せしめるフロントライトユニットであ
って、前記出射光の出射方向が導光板の法線方向に対し
5°〜15°に規定すべく溝の傾斜面を成したことを特
徴とするフロントライトユニット。 - 【請求項2】反射型液晶表示パネルに対し、請求項1の
フロントライトユニットを配したことを特徴とする反射
型液晶表示装置。 - 【請求項3】請求項2の反射型液晶表示装置を搭載した
表示機器。
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