JP2002257846A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JP2002257846A
JP2002257846A JP2001055142A JP2001055142A JP2002257846A JP 2002257846 A JP2002257846 A JP 2002257846A JP 2001055142 A JP2001055142 A JP 2001055142A JP 2001055142 A JP2001055142 A JP 2001055142A JP 2002257846 A JP2002257846 A JP 2002257846A
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acceleration sensor
acceleration
thin portion
pressure receiving
sensor according
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JP2001055142A
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Masahiro Yamamoto
政博 山本
Sumio Akai
澄夫 赤井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度をより正確に検出する。 【解決手段】 固定面1aを有した固定部材1と、固定
部材1と対向するとともに局部的に薄肉とされた薄肉部
2bを有して固定部材1の固定面1aに固定された加速
度センサチップ2と、を備え、加速度を受けたときの薄
肉部2bの撓みに基づいて、加速度を検出する構成にし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン製の加速
度センサチップを有した加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加速度センサとして、図
12に示すものが存在する。このものは、シリコン製で
あって、貫通孔Aを有し、内縁部より貫通孔Aへ向かっ
てカンチレバーBが延設されている。このカンチレバー
Bは、延設根元部分寄りの細い梁部B1及びその梁部B
1より延設方向先端部側に一体形成されて重心を有した
錘部B2より構成されている。
【0003】このカンチレバーBの梁部B1には、錘部
B2が加速度を受けて梁部B1が撓んだときのその撓み
を検出するためのピエゾ抵抗素子(図示せず)が設けら
れている。
【0004】このものでは、錘部B2にかかる加速度に
対して、梁部B1が十分に撓んでピエゾ抵抗素子の抵抗
値を変化させるために、梁部B1の断面積を小さく、か
つ、長くなるように設計されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の加速度
センサにあっては、錘部B2にかかる加速度に対して、
梁部B1が十分に撓んでピエゾ抵抗素子の抵抗値を変化
させるために、梁部B1の断面積を小さく、かつ、長く
なるように設計されているから、非線形撓みが起きる恐
れがあり、さらに、外部環境の温度変化により梁部B1
の長さが変動する恐れもある。
【0006】このように、梁部が非線形撓みを起こした
り、外部環境の温度変化により梁部B1の長さが変動す
ると、加速度を正確に検出できなくなる恐れがある。
【0007】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、加速度をより正確に検
出することのできる加速度センサを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の加速度センサは、固定面を有し
た固定部材と、固定部材と対向するとともに局部的に薄
肉とされた薄肉部を有して固定部材の固定面に固定され
た加速度センサチップと、を備え、加速度を受けたとき
の薄肉部の撓みに基づいて、加速度を検出する構成にし
ている。
【0009】請求項2記載の加速度センサは、請求項1
記載の加速度センサにおいて、前記薄肉部は、受圧媒体
を介して加速度を受ける構成にしている。
【0010】請求項3記載の加速度センサは、請求項2
記載の加速度センサにおいて、前記受圧媒体は、前記薄
肉部と前記固定部材との対向空間に封入された構成にし
ている。
【0011】請求項4記載の加速度センサは、請求項2
又は請求項3のいずれかに記載の加速度センサにおい
て、前記受圧媒体は、液体よりなる構成にしている。
【0012】請求項5記載の加速度センサは、請求項2
又は請求項3のいずれかに記載の加速度センサにおい
て、前記受圧媒体は、固体よりなる構成にしている。
【0013】請求項6記載の加速度センサは、請求項5
記載の加速度センサにおいて、前記固体は、加速度を受
けたときに前記薄肉部へ向かって変位して前記薄肉部と
当接する構成にしている。
【0014】請求項7記載の加速度センサは、請求項3
記載の加速度センサにおいて、前記固定部材は、底面が
前記固定面よりも前記薄肉部から離れた凹所を、前記薄
肉部と対向する対向部に設けた構成にしている。
【0015】請求項8記載の加速度センサは、請求項7
記載の加速度センサにおいて、前記固定部材は、開口縁
面が前記固定面となる貫通孔を設けた固定部と、固定部
に接合される接合面を有し接合面と同一面が前記凹所の
底面となる接合部と、を有してなる構成にしている。
【0016】請求項9記載の加速度センサは、請求項8
記載の加速度センサにおいて、前記固定部及び前記接合
部は、同種材料よりなる構成にしている。
【0017】請求項10記載の加速度センサは、請求項
8記載の加速度センサにおいて、前記固定部の線膨張係
数は、前記接合部の線膨張係数と前記加速度センサチッ
プの線膨張係数との中間値である構成にしている。
【0018】請求項11記載の加速度センサは、請求項
8記載の加速度センサにおいて、前記固定部又は前記接
合部の少なくとも一方は、前記加速度センサチップと接
続された半導体チップよりなる構成にしている。
【0019】請求項12記載の加速度センサは、貫通孔
を設けた固定部材と、局部的に薄肉とされた薄肉部を有
し貫通孔の両端開口部を閉塞するよう固定部材に固定さ
れて互いの薄肉部が対向する一対の加速度センサチップ
と、を備え、加速度を受けたときの薄肉部の撓みに基づ
いて、加速度を検出する構成にしている。
【0020】請求項13記載の加速度センサは、請求項
12記載の加速度センサにおいて、前記薄肉部は、受圧
媒体を介して加速度を受ける構成にしている。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図3に基づいて以下に説明する。
【0022】1は基体(固定部材)で、例えば、セラミ
ック基板よりなり、その一方面が、後述する加速度セン
サチップ2を固定する固定面1aとなっている。
【0023】2は加速度センサチップで、シリコン製で
あって、その一方面から異方性エッチングにより凹部2
aが形成されることにより局部的に薄肉とされた薄肉部
2bを有している。この薄肉部2bの厚みは、例えば、
20μmである。この加速度センサチップ2の他方面に
は、加速度を受けたときに薄肉部2bが撓んだときのそ
の薄肉部2bの撓みを検出するピエゾ抵抗2cが配設さ
れている。このピエゾ抵抗2cの配設個所は、他方面が
(100)面の場合は、図2に示すように、薄肉部2b
の外周部近くであり、他方面が(110)面の場合は、
図3に示すように、薄肉部2bの中央部となっている。
この加速度センサチップ2は、エポキシ系接着剤やシリ
コン系接着剤により、凹部2aの開口縁面が基体1の固
定面1aに接着固定され、薄肉部2bが基体1と対向
し、薄肉部2bと基体1との間に対向空間3が形成され
る。
【0024】4はワイヤーで、加速度センサチップ2と
基体1表面に設けられた配線パターン(図示せず)とを
電気的に接続する。
【0025】かかる加速度センサにあっては、固定面1
aを有した基体1及びその基体1と対向するとともに局
部的に薄肉とされた薄肉部2bを有して基体1の固定面
1aに固定された加速度センサチップ2を備え、加速度
を受けたときの薄肉部2bの撓みに基づいて、加速度を
検出するようにしているのであって、非線形撓みや環境
温度により長さが変化し得る梁部の撓みに応じて加速度
を検出するのではないから、加速度をより正確に検出す
ることができる。
【0026】次に、本発明の第2実施形態を図4に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と同一の部材
には同一の符号を付し、第1実施形態と異なるところの
み記す。本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様
であるが、薄肉部2bと基体1との間の対向空間3に、
受圧媒体5が封止され、この受圧媒体5を介して薄肉部
2bが加速度を受けるようになっている。
【0027】この受圧媒体5は、例えば、直径が10〜
100μmの球状のシリカ(二酸化珪素)であって、加
速度を受けたときに、薄肉部2bに当接するようになっ
ている。
【0028】かかる加速度センサにあっては、第1実施
形態の効果に加えて、薄肉部2bが受圧媒体5を介して
加速度を受けるようにしているから、受圧媒体5の質量
に相当する分、薄肉部2bに大きな力がかかって薄肉部
2bがより多く撓むようになり、加速度を精度良く検出
することができる。
【0029】また、薄肉部2bと基体1との間の対向空
間3という既存の空間に封入されるのであるから、受圧
媒体5を配設するために新たに空間を設けなくてもよく
なる。
【0030】また、受圧媒体5が固体よりなるから、固
体の大きさや形状を適宜設定することにより、受圧媒体
5の取り扱いが容易になる。
【0031】また、加速度を受けたときに固体の受圧媒
体5が薄肉部2bへ向かって変位して薄肉部2bと当接
するのであるから、その当接の際の衝撃により、薄肉部
2bに大きな力がかかってより薄肉部2bが多く撓むよ
うになり、加速度を精度良く検出することができる。
【0032】なお、本実施形態では、加速度を受けたと
きに固体の受圧媒体5が薄肉部2bへ向かって変位して
薄肉部2bと当接する構成になっているが、固体の受圧
媒体5を多量にしたりして対向空間3に充填された構成
でも、受圧媒体5の質量に相当する分、薄肉部2bに大
きな力がかかって薄肉部2bがより多く撓むようになり
加速度を精度良く検出することができるという効果を奏
することができる。
【0033】次に、本発明の第3実施形態を図5に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と同一の部材
には同一の符号を付し、第1実施形態と異なるところの
み記す。本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様
であるが、基体1には、底面が固定面1aよりも薄肉部
2bから離れた凹所1bを、薄肉部2bと対向する対向
部に設けられている。
【0034】また、薄肉部2bと基体1との間の対向空
間3には、シリコーンオイルからなる液体の受圧媒体5
が気密封止されている。なお、液体の受圧媒体5は、シ
リコーンオイルに限るものではなく、フッ素系不活性液
体でもよい。
【0035】かかる加速度センサにあっては、第1実施
形態の効果に加えて、薄肉部2bが受圧媒体5を介して
加速度を受けるようにしているから、受圧媒体5の質量
に相当する分、薄肉部2bに大きな力がかかって薄肉部
2bがより多く撓むようになり、加速度を精度良く検出
することができ、薄肉部2bと基体1との間の対向空間
3という既存の空間に封入されるのであるから、受圧媒
体5を配設するために新たに空間を設けなくてもよくな
る。
【0036】また、受圧媒体5が、液体であるから、注
入工程という比較的容易な工程により、受圧媒体5を対
向空間3に封入することができる。
【0037】また、底面が固定面1aよりも薄肉部2b
から離れた凹所1bを、基体1における薄肉部2bと対
向する対向部に設けているから、薄肉部2bと基体1と
の間の対向空間3をより大きくすることができ、受圧媒
体5をより多く封入することができるので、薄肉部2b
に大きな力がかかってより薄肉部2bが多く撓むように
なり、加速度を精度良く検出することができる。
【0038】次に、本発明の第4実施形態を図6に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と同一の部材
には同一の符号を付し、第3実施形態と異なるところの
み記す。本実施形態は、基本的には第3実施形態と同様
であるが、基体1は、開口縁面が固定面1aとなる貫通
孔11aを設けた固定部11と、固定部11に接合され
る接合面12aを有し接合面12aと同一面が凹所1b
の底面となる接合部12と、を有してなる構成となって
いる。
【0039】このものの固定部11は、例えば、セラミ
ック基板よりなり、ワイヤー4により加速度センサチッ
プ2と電気的に接続される回路パターン(図示せず)が
設けられている。また、接合部12は、固定部11と同
一同一材料製であり、エポキシ系接着剤やシリコン系接
着剤により接着されて固定部11に接合される。
【0040】かかる加速度センサにあっては、第3実施
形態の効果に加えて、貫通孔11aを設けた固定部11
と接合部12とを接合することにより、基体1に半貫通
孔を設けるよりも、容易に凹所1bを設けることができ
る。
【0041】また、固定部11及び接合部12が同種材
料よりなるから、接合をより強固にすることができる。
【0042】なお、本実施形態では、固定部11及び接
合部12が同種材料よりなるが、固定部11及び接合部
12を異種材料製として、固定部11の線膨張係数が、
接合部12の線膨張係数と加速度センサチップ2の線膨
張係数との中間値となるようしてもよく、そのときは、
接合部12の材料よりなる一基体1に加速度センサチッ
プ2を固定する場合に比較して、熱膨張が発生した場合
に、加速度センサチップ2を固定した個所の歪を小さく
することができる。
【0043】このことを一例をあげて具体的に説明す
る。シリコン製の加速度センサチップ2の線膨張係数は
3ppmであるから、固定部11を線膨張係数が25p
pmの射出成形基板として、接合部12を線膨張係数が
300ppmのシリコン系樹脂板とすることにより、熱
膨張が発生した場合に、加速度センサチップ2を固定し
た個所の歪を小さくすることができるという効果を奏す
ることができるのである。
【0044】なお、本実施形態では、接合部12は、固
定部11と略同様の大きさであるが、、図7に示すよう
に、固定部11の貫通孔11aを閉塞するのに十分な大
きさを有しておればよい。
【0045】次に、本発明の第5実施形態を図8に基づ
いて以下に説明する。なお、第4実施形態と同一の部材
には同一の符号を付し、第3実施形態と異なるところの
み記す。第4実施形態では、固定部11及び接合部12
は、同一材料製であるが、本実施形態では、固定部11
が半導体チップ6で、接合部12がセラミック製となっ
ている。このものは、加速度センサチップ2と固定部1
1との間がワイヤー4により電気的に接続されるととも
に、固定部11と接合部12との間がワイヤー4により
電気的に接続されることにより、加速度センサチップ2
が固定部11を介して接合部12と電気的に接続されて
いる。
【0046】かかる加速度センサにあっては、第3実施
形態の効果に加えて、貫通孔11aを設けた固定部11
と接合部12とを接合することにより、基体1に半貫通
孔を設けるよりも、容易に凹所1bを設けることができ
る。
【0047】また、固定部11が、加速度センサチップ
2と接続された半導体チップ6よりなるから、本加速度
センサを配置した箇所に半導体チップ6を設けなくと
も、例えば、増幅回路を設けることができる。
【0048】次に、本発明の第6実施形態を図9に基づ
いて以下に説明する。なお、第5実施形態と同一の部材
には同一の符号を付し、第5実施形態と異なるところの
み記す。第5実施形態では、固定部11が半導体チップ
6で、接合部12がセラミック製となっているのに対
し、本実施形態では、固定部11がセラミック製で、接
合部12が半導体チップ6となっている。
【0049】かかる加速度センサにあっては、第3実施
形態の効果に加えて、第5実施形態と同様に、貫通孔1
1aを設けた固定部11と接合部12とを接合すること
によって、基体1に半貫通孔を設けるよりも、容易に凹
所1bを設けることができる。
【0050】また、接合部12が、加速度センサチップ
2と接続された半導体チップ6よりなるから、本加速度
センサを配置した箇所に半導体チップ6を設けなくと
も、例えば、増幅回路を設けることができる。
【0051】なお、本実施形態では、固定部11がセラ
ミック製で、接合部12が半導体チップ6となってお
り、第5実施形態では、固定部11が半導体チップ6
で、接合部12がセラミック製となっているが、固定部
11及び接合部12のいずれもが、半導体チップ6でも
よい。
【0052】次に、本発明の第7実施形態を図10に基
づいて以下に説明する。なお、第3実施形態と同一の部
材には同一の符号を付し、第3実施形態と異なるところ
のみ記す。第3実施形態では、基体1は、その基体1の
貫通孔11aの開口縁部に固定された加速度センサチッ
プ2の薄肉部2bと対向する対向部に凹所1bが設けら
れているのに対し、本実施形態では、基体1は、加速度
センサチップ2の薄肉部2bと対向する対向部に貫通孔
1cが設けられ、その貫通孔1cを閉塞するよう、さら
に加速度センサチップ2が貫通孔1cの開口縁部に固定
されている。言い換えれば、基体1に貫通孔1cが設け
られ、局部的に薄肉とされた薄肉部2bを有した一対の
加速度センサチップ2が、貫通孔1cの両端開口部を閉
塞するよう基体1に固定され、一対の加速度センサチッ
プ2の薄肉部2bが互いに対向するようになっている。
【0053】また、一対の加速度センサチップ2は、ワ
イヤー4により、基体1に設けられた回路パターン(図
示せず)と接続されている。さらに、一対の加速度セン
サチップ2の薄肉部2bの間には、第3実施形態と同様
に、液体の受圧媒体5が封止され、その受圧媒体5を介
して加速度を受けるようになっている。
【0054】かかる加速度センサにあっては、貫通孔1
cを設けた基体1と、局部的に薄肉とされた薄肉部2b
を有し貫通孔1cの両端開口部を閉塞するよう基体1に
固定されて互いの薄肉部2bが対向する一対の加速度セ
ンサチップ2と、を備え、加速度を受けたときの薄肉部
2bの撓みに基づいて、加速度を検出するようにしてい
るのであって、非線形撓みや環境温度により長さが変化
し得る梁部の撓みに応じて加速度を検出するのではない
から、加速度をより正確に検出することができる。
【0055】また、一対の加速度センサチップ2の薄肉
部2bの撓みに基づいて加速度を検出するのであるか
ら、一つの加速度センサチップ2の薄肉部2bの撓みに
基づいて加速度を検出する場合に比較して、ピエゾ抵抗
2cの抵抗値の変化に基づく出力信号を大きくすること
ができる。
【0056】また、第3実施形態と同様に、薄肉部2b
が受圧媒体5を介して加速度を受けるようにしているか
ら、受圧媒体5の質量に相当する分、薄肉部2bに大き
な力がかかって薄肉部2bがより多く撓むようになり、
加速度を精度良く検出することができ、受圧媒体5が、
液体であるから、注入工程という比較的容易な工程によ
り、受圧媒体5を両薄肉部2bの間の空間に封入するこ
とができる。
【0057】また、一対の加速度センサチップ2の薄肉
部2bの間の空間に、受圧媒体5が封入されるのである
から、受圧媒体5を封入するために新たに空間を設けな
くてもよくなり、基体1に凹所1bを設ける場合より
も、受圧媒体5を封入する空間を大きくして、より多く
の受圧媒体5を封入して受圧媒体5の質量を大きくする
ことができ、加速度の検出精度をより高くすることがで
きる。
【0058】なお、本実施形態は、薄肉部2bが受圧媒
体5を介して加速度を受けるようにしているが、例え
ば、十分に加速度を検出することができるときは、両薄
肉部2bの間に受圧媒体5を封入せずに、薄肉部2bが
加速度を直接受けるようにしてもよい。
【0059】次に、本発明の第8実施形態を図11に基
づいて以下に説明する。なお、第3実施形態と同一の部
材には同一の符号を付し、第3実施形態と異なるところ
のみ記す。第3実施形態では、加速度センサチップ2の
薄肉部2bと基体1との間の対向空間3に、液体の受圧
媒体5が封入されているのに対し、本実施形態では、加
速度センサチップ2の外側に、受圧媒体5を封入するた
めの封入空間7が、基体1上に配設された配設部品(図
示せず)により形成され、その封入空間7に液体の受圧
媒体5が封入された構成となっている。
【0060】かかる加速度センサにあっては、第1実施
形態の効果に加えて、薄肉部2bが受圧媒体5を介して
加速度を受けるようにしているから、受圧媒体5の質量
に相当する分、薄肉部2bに大きな力がかかって薄肉部
2bがより多く撓むようになり、加速度を精度良く検出
することができる。
【0061】また、受圧媒体5が、液体であるから、注
入工程という比較的容易な工程により、受圧媒体5を封
入空間7に封入することができる。
【0062】なお、本実施形態は、基台1の固定面1a
に固定された一つの加速度センサチップ2の外側に、受
圧媒体5を封入するための封入空間7が形成され、その
封入空間7に液体の受圧媒体5が封入された構成となっ
ているが、第7実施形態のように、互いの薄肉部2bが
対向するよう基台1に固定された一対の加速度センサチ
ップ2の外側に、受圧媒体5を封入するための封入空間
7が形成され、その封入空間7に液体の受圧媒体5が封
入された構成でも、受圧媒体5の質量に相当する分、薄
肉部2bに大きな力がかかって薄肉部2bがより多く撓
むようになり加速度を精度良く検出することができると
いう効果を奏することができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の加速度センサは、固定面
を有した固定部材及びその固定部材と対向するとともに
局部的に薄肉とされた薄肉部を有して固定部材の固定面
に固定された加速度センサチップを備え、加速度を受け
たときの薄肉部の撓みに基づいて、加速度を検出するよ
うにしているのであって、非線形撓みや環境温度により
長さが変化し得る梁部の撓みに応じて加速度を検出する
のではないから、加速度をより正確に検出することがで
きる。
【0064】請求項2記載の加速度センサは、請求項1
記載の加速度センサの効果に加えて、薄肉部が受圧媒体
を介して加速度を受けるようにしているから、受圧媒体
の質量に相当する分、薄肉部に大きな力がかかって薄肉
部がより多く撓むようになり、加速度を精度良く検出す
ることができる。
【0065】請求項3記載の加速度センサは、請求項2
記載の加速度センサの効果に加えて、受圧媒体は、薄肉
部と固定部材との対向空間という既存の空間に封入され
るのであるから、受圧媒体を配設するために新たに空間
を設けなくてもよくなる。
【0066】請求項4記載の加速度センサは、請求項2
又は請求項3のいずれかに記載の加速度センサの効果に
加えて、受圧媒体が液体よりなるから、注入工程という
比較的容易な工程により、受圧媒体を所定の箇所に配設
することができる。
【0067】請求項5記載の加速度センサは、請求項2
又は請求項3のいずれかに記載の加速度センサの効果に
加えて、受圧媒体が固体よりなるから、固体の大きさや
形状を適宜設定することにより、受圧媒体の取り扱いが
容易になる。
【0068】請求項6記載の加速度センサは、請求項5
記載の加速度センサの効果に加えて、加速度を受けたと
きに固体の受圧媒体が薄肉部へ向かって変位して薄肉部
と当接するのであるから、その当接の際の衝撃により、
薄肉部に大きな力がかかってより薄肉部が多く撓むよう
になり、加速度を精度良く検出することができる。
【0069】請求項7記載の加速度センサは、請求項3
記載の加速度センサの効果に加えて、底面が固定面より
も薄肉部から離れた凹所を、固定部材における薄肉部と
対向する対向部に設けているから、薄肉部と固定部材と
の対向空間をより大きくすることができ、受圧媒体をよ
り多く封入することができるので、薄肉部に大きな力が
かかってより薄肉部が多く撓むようになり、加速度を精
度良く検出することができる。
【0070】請求項8記載の加速度センサは、請求項7
記載の加速度センサの効果に加えて、貫通孔を設けた固
定部と接合部とを接合することにより、固定部材に半貫
通孔を設けるよりも、容易に凹所を設けることができ
る。
【0071】請求項9記載の加速度センサは、請求項8
記載の加速度センサの効果に加えて、固定部及び接合部
が同種材料よりなるから、接合をより強固にすることが
できる。
【0072】請求項10記載の加速度センサは、請求項
8記載の加速度センサの効果に加えて、固定部の線膨張
係数が、接合部の線膨張係数と加速度センサチップの線
膨張係数との中間値であるから、接合部の材料よりなる
一固定部材に加速度センサチップを固定する場合に比較
して、熱膨張が発生した場合に、加速度センサチップを
固定した個所の歪を小さくすることができる。
【0073】請求項11記載の加速度センサは、請求項
8記載の加速度センサの効果に加えて、固定部又は接合
部の少なくとも一方が、加速度センサチップと接続され
た半導体チップよりなるから、本加速度センサを配置し
た箇所に半導体チップを設けなくとも、例えば、増幅回
路を設けることができる。
【0074】請求項12記載の加速度センサは、貫通孔
を設けた固定部材と、局部的に薄肉とされた薄肉部を有
し貫通孔の両端開口部を閉塞するよう固定部材に固定さ
れて互いの薄肉部が対向する一対の加速度センサチップ
と、を備え、加速度を受けたときの薄肉部の撓みに基づ
いて、加速度を検出するようにしているのであって、非
線形撓みや環境温度により長さが変化し得る梁部の撓み
に応じて加速度を検出するのではないから、加速度をよ
り正確に検出することができる。
【0075】請求項13記載の加速度センサは、請求項
12記載の加速度センサの効果に加えて、薄肉部が受圧
媒体を介して加速度を受けるようにしているから、受圧
媒体の質量に相当する分、薄肉部に大きな力がかかって
薄肉部がより多く撓むようになり、加速度を精度良く検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面斜視図である。
【図2】同上のものの薄膜部表面が(100)の場合の
ピエゾ抵抗の配設個所を示す平面図である。
【図3】同上のものの薄膜部表面が(110)の場合の
ピエゾ抵抗の配設個所を示す平面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の断面斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態の断面斜視図である。
【図6】本発明の第4実施形態の断面斜視図である。
【図7】固定部及び接合部が略同一の形状であるものの
断面斜視図である。
【図8】本発明の第5実施形態の断面斜視図である。
【図9】本発明の第6実施形態の断面斜視図である。
【図10】本発明の第7実施形態の断面斜視図である。
【図11】本発明の第8実施形態の断面斜視図である。
【図12】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 基体(固定部材) 1a 固定面 1b 凹所 1c 貫通孔 11 固定部 11a 貫通孔 12 接合部 12a 接合面 2 加速度センサチップ 2b 薄肉部 5 受圧媒体 6 半導体チップ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定面を有した固定部材と、固定部材と
    対向するとともに局部的に薄肉とされた薄肉部を有して
    固定部材の固定面に固定された加速度センサチップと、
    を備え、加速度を受けたときの薄肉部の撓みに基づい
    て、加速度を検出するようにしたことを特徴とする加速
    度センサ。
  2. 【請求項2】 前記薄肉部は、受圧媒体を介して加速度
    を受けるようにした請求項1記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記受圧媒体は、前記薄肉部と前記固定
    部材との対向空間に封入された請求項2記載の加速度セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記受圧媒体は、液体よりなる請求項2
    又は請求項3のいずれかに記載の加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記受圧媒体は、固体よりなる請求項2
    又は請求項3のいずれかに記載の加速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記固体は、加速度を受けたときに前記
    薄肉部へ向かって変位して前記薄肉部と当接するように
    された請求項5記載の加速度センサ。
  7. 【請求項7】 前記固定部材は、底面が前記固定面より
    も前記薄肉部から離れた凹所を、前記薄肉部と対向する
    対向部に設けた請求項3記載の加速度センサ。
  8. 【請求項8】 前記固定部材は、開口縁面が前記固定面
    となる貫通孔を設けた固定部と、固定部に接合される接
    合面を有し接合面と同一面が前記凹所の底面となる接合
    部と、を有してなる請求項7記載の加速度センサ。
  9. 【請求項9】 前記固定部及び前記接合部は、同種材料
    よりなる請求項8記載の加速度センサ。
  10. 【請求項10】 前記固定部の線膨張係数は、前記接合
    部の線膨張係数と前記加速度センサチップの線膨張係数
    との中間値である請求項8記載の加速度センサ。
  11. 【請求項11】 前記固定部又は前記接合部の少なくと
    も一方は、前記加速度センサチップと接続された半導体
    チップよりなる請求項8記載の加速度センサ。
  12. 【請求項12】 貫通孔を設けた固定部材と、局部的に
    薄肉とされた薄肉部を有し貫通孔の両端開口部を閉塞す
    るよう固定部材に固定されて互いの薄肉部が対向する一
    対の加速度センサチップと、を備え、加速度を受けたと
    きの薄肉部の撓みに基づいて、加速度を検出するように
    したことを特徴とする加速度センサ。
  13. 【請求項13】 前記薄肉部は、受圧媒体を介して加速
    度を受けるようにした請求項12記載の加速度センサ。
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