JP2002257589A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP2002257589A
JP2002257589A JP2001054465A JP2001054465A JP2002257589A JP 2002257589 A JP2002257589 A JP 2002257589A JP 2001054465 A JP2001054465 A JP 2001054465A JP 2001054465 A JP2001054465 A JP 2001054465A JP 2002257589 A JP2002257589 A JP 2002257589A
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Tomohito Takatsuka
智史 高塚
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SG KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アブソリュート出力を得る構成でありながら
低消費電流化を実現し、信頼性、耐環境性並びに耐ノイ
ズ性の向上や位置検出可能範囲の十分な拡大も実現する
こと。 【解決手段】 二線式規格の位置検出装置1は、センサ
ユニット内に可変磁気抵抗型のアブソリュート回転角度
検出装置により構成されたセンサ部2と、電源及び信号
処理用の変換回路4とを収納して成り、両者間は、長さ
を極力小さくした状態の信号線により接続される。変換
回路4は、センサ部2に交流励磁信号を与えるための発
振回路18、その交流励磁信号とセンサ部2から出力さ
れる二次側電圧信号との位相差に応じた検出電圧Vxを
発生する位相差測定回路19と、その検出電圧Vxを、
4〜20mAの範囲の電流データより成る位置検出信号
Ipに変換して出力する電圧/電流変換回路20などを
備えた構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐環境性及び対ノ
イズ性が要求される用途に好適する位置検出装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、負荷の位置を
検出する位置検出装置からの出力をシーケンサなどのア
ナログ入力端子に電流信号として与えるようにした計装
システムを構築する場合、その電流信号の入力レベルを
4〜20mAに設定することが行われている。これは、
4〜20mAの電流規格がJISなどで明確になってい
るためにその導入が簡単で間違いが少ないというメリッ
ト、省配線化できて専用ケーブルが不要になるというメ
リット、低消費電流であって無駄な電力を消費しないと
いうメリット、断線検知が容易になるというメリットな
どがあり、結果的にユーザ側に実質的なコストダウンを
提供できるためである。
【0003】上記のような位置検出装置においては、従
来より、負荷の位置に応じた変量の検出信号を発生する
センサユニットと、このセンサユニットからの検出信号
をそのレベルに比例した4〜20mAの範囲の電流信号
に変換する計測手段とを独立して設置することが行われ
ている。この場合、位置検出装置を二線式4〜20mA
規格とした場合には、省配線化を実現できると共に、消
費電流が最大でも20mAであるため低消費電流化も図
ることができ、また、断線したことを確実に検出できる
など、多くのアドバンテージが得られる。これに対し
て、上記位置検出装置を三線式に構成した場合には、セ
ンサユニットの内部電気回路での消費電流と当該センサ
ユニットから出力する電流信号とを分離できるので、消
費電流が多いセンサ方式でも対応できるという利点があ
るものの、二線式4〜20mA規格に構成した場合に得
られる上記のようなアドバンテージは期待できない。
【0004】一方、前記位置検出装置において二線式4
〜20mA規格をクリアするためには、センサユニット
の内部電気回路の消費電流を4mA未満に抑え、さらに
当該内部電気回路の動作電圧も比較的低いレベル(例え
ば10V以下程度)に抑えなければならないので、適用
可能なセンサ方式が限られてくることになる。例えば、
このようなセンサ方式としては以下に述べるようなもの
が考えられる。
【0005】即ち、ホール素子や磁気抵抗素子などの磁
気検出素子を利用した回転位置検出装置は、元々消費電
流が少ないという特性があるから、二線式4〜20mA
規格の位置検出装置を構成しやすいが、出力特性のリニ
ア領域が検出範囲の中央部に限られるため、動作角度を
広く取ることが困難(最大で240°程度)になり、実
際に計装システムを構築する場合に実用不可能になる可
能性が高いという問題点があった。この場合、回転型差
動トランスなどような回転位置検出装置においても低消
費電流のものを実現可能であるが、上記問題点が同様に
存在する。
【0006】また、一般的にパルスエンコーダと呼ばれ
る回転位置検出装置も、低消費電流という点では二線式
4〜20mA規格を満足することが可能である。しか
し、このものでは、回転位置検出出力がアブソリュート
出力でないため、絶対位置の検出が要求される用途では
バッテリなどを搭載する必要があって、メンテナンス性
の悪化を招くという問題点がある。中でも、光学式のも
のでは、振動・粉塵・湿度などの影響を受けやすいとい
う事情があり、しかも、二線式4〜20mA規格を満足
するには光源の消費電流を2mA程度以下に抑制する必
要があるため、経年劣化により十分な投光量が得られる
なくなる可能性があり、信頼性の低下を招く恐れが高い
という問題点もあった。
【0007】一方、例えばシンクロやレゾルバ或いはこ
れに類する方式のセンサは、原理的に1回転(360
°)の全範囲に渡ってリニアな出力特性が得られるため
動作範囲を最大限に取ることができ、また、アブソリュ
ート動作を行うものであると共に耐環境性も優れている
という利点がある。しかし、この種の方式のセンサは、
その歴史上、交流の比較的大きい電力を供給して耐ノイ
ズ性を確保するという技術思想で発展してきたため、数
mA程度で動作させるという発想は元々存在しなかっ
た。例えば、上記センサ方式において出力変換のために
用いられるR/D(レゾルバ/デジタル)コンバータの
一般的な電源仕様は、現在において低消費電流タイプで
も±12V・100mA程度であり、このため、余分な
回路構成を除去した場合でも二線式4〜20mA規格を
実現することが困難である。
【0008】本発明は、上記事情、並びに近年において
はアナログIC技術の飛躍的な発展により低電圧動作
(5V以下)・低消費電流(100μA以下)でありな
がらシンクロやレゾルバ或いはこれに類する方式のセン
サの動作周波数帯域(1〜10kHz)において動作が
非常に安定し且つ高精度なICチップが入手可能になっ
てきたことに鑑みてなされたものであり、その目的は、
アブソリュート出力を得る構成でありながら低消費電流
化を実現できると共に、信頼性、耐環境性並びに耐ノイ
ズ性の向上や位置検出可能範囲の十分な拡大も実現でき
るなどの数々の効果を奏する位置検出装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によ
れば、位相差測定機能を有した計測手段を含んで成る変
換回路は、センサユニットを構成する一次コイルに交流
励磁電流を供給するための電源回路と共に、低電圧動作
・低消費電流のアナログICを利用して構成可能である
から、装置全体の低消費電流化を実現できることにな
る。この結果、三線式規格のシステム構成の他に、二線
式規格として省配線化や断線検出の確実化などを図るシ
ステム構成を任意に採用できるなど、実際に計装システ
ムなどに組み込む場合において、その汎用性を高め得る
ようになる。また、上記センサユニットは、その動作原
理上、出力特性のリニア領域が広範囲に渡るため、位置
検出可能範囲を十分に拡大可能となる。しかも、センサ
ユニットは、その動作原理上、信号出力部分を非接触構
造とすることも可能であるから、メンテナンスフリーを
実現できると共に、長寿命化及び耐環境性の向上も実現
できるようになる。上記センサユニットは、その二次コ
イル側から、基準位置からの変位量に応じた角度だけ位
相シフトした電圧信号、つまりアブソリュート信号を出
力する構成であるから、絶対位置の検出が要求される用
途にパルスエンコーダを使用する従来構成のようにバッ
テリを搭載するなどの必要がなくなり、メンテナンス性
の悪化を招くことがなくなる。
【0010】この場合、上述のような低電流化に伴い、
変換回路とセンサユニットとの間を接続する信号線に重
畳するノイズによる悪影響が懸念されるが、当該変換回
路及びセンサユニットが一体化されていると共に、変換
回路とセンサユニットとの間を接続するための信号線の
長さが極力小さくされているから、その信号線に対する
ノイズ重畳量を極限まで抑制できるようになり、結果的
に耐ノイズ性の向上も同時に実現できるようになる。ま
た、仮に、変換回路とセンサユニットとの間を接続する
信号線にノイズが重畳して当該センサユニットの二次コ
イル側から出力される電圧信号が一旦変動した場合で
も、その電圧信号はアブソリュート信号であるからノイ
ズの消失後に元の状態に戻るようになる。従って、この
面からも耐ノイズ性を高め得るようになる。さらに、変
換回路がセンサユニットに組み込まれた形態となるか
ら、専用の変換器を別途に設ける必要がなくなり、省ス
ペース化も実現できる。
【0011】請求項2記載の手段によれば、変換回路か
ら出力される位置検出信号がJISなどで明確化された
4〜20mAの範囲の電流データであるから、当該位置
検出信号が与えられる外部回路として既存のシーケンサ
などをそのまま利用できるなど、ユーザ側で大きなメリ
ットを享受できるようになる。
【0012】請求項3記載の手段のように二線式に構成
した場合には、前述した低消費電流化などのメリットの
他に、省配線化や信号線の断線検知の確実化なども同時
に図ることができる。
【0013】請求項4及び5記載の各手段のように三線
式に構成した場合には、内部回路要素での消費電流につ
いての自由度が高まるようになるから、製品仕様の多様
化を実現できるようになる。
【0014】請求項6記載の手段によれば、スイッチン
グ出力を発生する位置検出装置を容易に実現できるもの
であり、この位置検出装置にあっても、耐ノイズ性及び
耐環境性の向上や長寿命化並びに位置検出可能範囲の十
分な拡大などを前述同様に実現できる。
【0015】請求項7記載の手段によれば、比較手段に
設定される基準データをユーザー側調整することによ
り、スイッチング出力の発生タイミングを任意に変更で
きるという利点があり、実際に計測システムなどに組み
込む場合に有用となる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1実施例について図1ないし図6を参照しながら
説明する。図4には本実施例による位置検出装置を備え
た計装システムの概念構成が簡略に示されている。この
図4において、位置検出装置1は、センサ部2を備えた
センサユニット3内に変換回路4を収納した構成とされ
ており、シーケンサなどの受信回路5側の電源端子+V
に接続される入力端子1aと、変換回路4から電流デー
タとして出力される位置検出信号Ipを当該受信回路5
へ出力するための出力端子1bとを備えた二線式規格と
されている。尚、センサ部2と変換回路4との間は後述
する信号線15によって互いに接続されている。この場
合、受信回路5側には、上記位置検出信号Ipを電圧値
に変換する抵抗5aが設けられており、その抵抗5aの
両端電圧を測定した結果を所定の制御動作に必要な位置
データとして利用する構成となっている。
【0017】図5には上記位置検出装置1の断面構造が
概略的に示され、図6には当該位置検出装置1の要部の
配置構造例が模式的に示されている。図5において、位
置検出装置1のセンサユニット3は、例えば特公昭62
−58445号公報に記載されている可変磁気抵抗型の
アブソリュート回転角度検出装置(アブソコーダ(登録
商標名)として市販)と同等構造のものであり、以下の
ような構成となっている。
【0018】即ち、センサユニット3は、底部に軸受ブ
ラケット6aを備えた円筒状ケース6内に、例えば4個
の極(図6参照)を円周方向に持つステータ7を配置す
ると共に、このステータ7による界磁空間内に偏心ロー
タ8(本発明でいうコアに相当)を配置した構成となっ
ている。また、偏心ロータ8を貫通する検出軸9は、外
部に突出された先端側が前記軸受ブラケット6aに軸受
10を介して支持され、基端側がケース6内に固定され
た支持具6bに軸受11を介して支持されており、特に
先端側にはオイルシール12が設けられる。
【0019】上記ステータ7には、図6に示すように、
90°ピッチで配置された4個の極に各1個ずつの一次
コイル13a〜13dを巻回すると共に、相対する各極
の一次コイル13a・13c及び13b・13dがそれ
ぞれ逆相直列接続となるように構成する。この場合、直
列接続された一次コイル13a・13cの両端及び同じ
く直列接続された一次コイル13b・13dの両端に
は、互いに位相が90°異なる状態の交流励磁信号を印
加するものであり、ここでは、交流励磁信号として正弦
波信号Isin ωt及び余弦波信号Icos ωtをそれぞれ
印加する例を示している(Iは交流励磁信号の振幅)。
また、ステータ7の各極には、それぞれに誘起される電
圧を取り出すために各1個ずつの二次コイル14a〜1
4dが巻回されて直列に接続される。この場合、二次コ
イル14a・14cと二次コイル14b・14dとは互
いに逆相に接続される。尚、前記センサ部2は、上記ス
テータ7、偏心ロータ8、検出軸9、一次コイル13a
〜13d及び二次コイル14a〜14dにより構成され
るものである。
【0020】このように構成されたセンサユニット3に
おいては、一次コイル13a〜13dに前述した交流励
磁信号(Isin ωt、Icos ωt)が印加された状態で
は、直列接続された二次コイル14a〜14dの両端
に、偏心ロータ8ひいては検出軸9の回転位置に応じた
位相変調信号E(=Ksin(ωt−θ) )が本発明でいう
電圧信号として誘起されるものである(K=kI、kは
比例定数)。つまり、この位相変調信号Eは、交流励磁
信号Isin ωtに対し検出軸9の基準位置からの変位量
(回転角度)θだけ位相シフトした信号となるものであ
り、これにより当該位相変調信号Eを、検出軸9の回転
角度を示すアブソリュート位置信号として利用できるこ
とになる。
【0021】図5に翻って、センサユニット3のケース
6内には前記変換回路4が収納されるものであり、この
とき変換回路4とセンサユニット3との間を接続するた
めの信号線15の長さが極力小さくなるように構成され
る。尚、上記変換回路4は、例えばエポキシ樹脂のよう
な耐熱性樹脂をコーティングしたり、或いは容器内に収
納した状態でシリコーン樹脂などをポッティングするな
どして、その耐環境性が高められた状態とされる。ま
た、ケース6における開口端面は、カバー16により閉
鎖される。
【0022】図1には、変換回路4の回路構成がセンサ
部2の実体的構成と共に示され、図2には、図1中の各
部の出力波形が示されている。図1において、変換回路
4は、電源回路17、発振回路18、位相差測定回路1
9(本発明でいう計測手段に相当)、電圧/電流変換回
路20(本発明でいう電流出力回路に相当)により構成
されている。
【0023】電源回路17は、入力端子1aを通じて電
源電流が供給されるようになっており、前記発振回路1
8、位相差測定回路19、電圧/電流変換回路20に対
し電源端子+Vccを通じて安定化電源電圧を与える。発
振回路18は、例えば1k〜10kHz程度の周波数と
された正弦波信号Isin ωt(図2(a)参照)及び余
弦波信号Icos ωt(図2(b)参照)を生成するため
のものであり、正弦波信号Isin ωtをセンサ部2の一
次コイル13a・13c(図6参照)の直列回路に与
え、余弦波信号Icos ωtをセンサ部2の一次コイル1
3b・13d(図6参照)の直列回路に与える。
【0024】位相差測定回路19は、以下のような構成
となっている。即ち、ゼロクロスコンパレータ21は、
発振回路18からの前記正弦波信号Isin ωtをそのゼ
ロクロス点に同期して波形整形した方形波信号S1(図
2(c)参照)を出力する。差動増幅回路22は、セン
サ部2の二次コイル14a〜14dの直列回路の両端に
現れる位相変調信号E(=Ksin(ωt−θ) )を差動増
幅した電圧信号Sd(図2(d)参照)をゼロクロスコ
ンパレータ23に与える。このゼロクロスコンパレータ
23は、上記電圧信号Sdをそのゼロクロス点に同期し
て波形整形した方形波信号S2(図2(e)参照)を出
力する。
【0025】ワンショットマルチバイブレータ24は、
前記方形波信号S2の立上がりに同期して比較的短いパ
ルス幅のトリガパルスPt(図2(f)参照)を出力す
る。ランプ波形発生回路25は、前記方形波信号S1の
立上がり毎に初期電圧レベル(=0V)から一定の割合
で上昇するランプ信号Sr(図2(g)参照)を出力す
る。
【0026】サンプルホールド回路26は、前記トリガ
パルスPtの出力期間にオンされる例えば半導体スイッ
チング素子より成るスイッチ要素26aと、このスイッ
チ要素26aのオン期間に前記ランプ信号Srの電圧レ
ベルまで充電されるコンデンサ26bと、このコンデン
サ26bの端子電圧を、前記正弦波信号Isin ωt及び
位相変調信号E(=Ksin(ωt−θ) )の位相差θに比
例した検出電圧Vx(図2(h)参照:本発明でいう位
相差データに相当)として出力するバッファ回路26c
とを備えた構成となっている。尚、上記検出電圧Vx
は、トリガパルスPtの出力タイミング毎、つまり発振
回路18の動作周波数(1k〜10kHz)に同期して
最新の値に更新されるため、検出電圧Vxの応答性は非
常に早くなる。
【0027】また、この場合において、ゼロクロスコン
パレータ21及び23から出力される方形波信号S1及
びS2(図2(c)(e)参照)を利用して、検出軸9
の回転角度に比例してデューティ比が0〜100%に変
化する方形波信号を作成し、これをローパスフィルタに
より平均化して上記検出電圧Vxと同等の検出電圧を得
る方式も可能である。この方式によれば回路構成を簡単
化できるが、出力電圧のリップルの抑制のために、フィ
ルタ時定数を交流励磁信号の周期より大きく設定する必
要があるので、応答が遅くなる点を甘受しなければなら
ない。
【0028】一方、電圧/電流変換回路20は、上記位
相差測定回路19からの検出電圧Vxをこれに比例した
電流信号に変換する機能を備えたもので、当該検出電圧
Vxを、4〜20mAの範囲の電流データより成る位置
検出信号Ipに変換して出力するものであり、その位置
検出信号Ipは、出力端子1bから前記信号線15(図
4、図5参照)を通じて出力される。尚、この位置検出
信号Ipは、検出軸9の絶対的な回転角度を示すアブソ
リュート位置信号である。
【0029】また、上記実施例では、一次コイル13a
・13c及び13b・13dに対し、図2(a)、
(b)に示すような正弦波信号及び余弦波信号をそれぞ
れ印加する構成としたが、発振回路18の構成を簡単化
するために、一次コイル13a・13cに対し、図3
(a)に示すような方形波交流信号Saを交流励磁信号
として印加し、一次コイル13b・13dに対し、上記
方形波交流信号Saと位相が90°異なる方形波交流信
号を交流励磁信号として印加する構成としても良い。但
し、このような交流励磁信号を印加する構成とした場合
には、二次コイル14a〜14dからの出力に高調波が
含まれるため、例えば差動増幅器22の後段に遮断特性
が急峻なローパスフィルタを挿入して出力信号の直線性
の悪化を抑止する必要が出てくる。この場合、図3
(b)に示すような方形波交流信号Sb及びこれと位相
が90°異なる方形波交流信号を印加する構成とすれ
ば、出力に現れる第3次高調波成分が原理的にゼロにな
ることが知られているので、上記ローパスフィルタの遮
断特性を比較的緩やかにできる。尚、上記方形波交流信
号Sbの波形を、図3(b)に示すように、その立上が
り及び立ち下がりの各期間と、基準レベルにある期間と
の時間比率が2:1となるような状態とした場合には、
第3次高調波成分が大幅に低減できることが知られてい
るから、実際にはこのような波形とすることが望まし
い。
【0030】上記した本実施例の構成によれば、検出軸
9の基準位置からの変位量(回転角度)を示す位相差θ
を測定する機能を有した位置測定回路19の他に、発振
回路18及び電圧/電流変換回路20などを含んで成る
変換回路4は、特殊な回路要素を全く必要としない構成
であって、近年のアナログIC技術によれば低電圧動作
・低消費電流のアナログICを利用して構成可能である
から、位置検出装置1全体の低消費電流化を実現できる
ことになる。
【0031】この場合、上記電圧/電流変換回路20か
ら出力される位置検出信号Ipは、JISなどで明確化
された4〜20mAの範囲の電流データであるから、当
該位置検出信号Ipが与えられる受信回路5として既存
のシーケンサなどをそのまま利用できるなど、ユーザ側
で大きなメリットを享受できるようになる。また、二線
式規格となっているから、前述した低消費電流化などの
メリットの他に、省配線化や信号線の断線検知の確実化
なども同時に図ることができる。
【0032】また、センサユニット3は、可変磁気抵抗
型のアブソリュート回転角度検出装置と同等の構造のも
のであるから、その動作原理上、出力特性のリニア領域
が広範囲(ほぼ360°)に渡るため、位置検出可能範
囲を十分に拡大可能となる。しかも、センサユニット3
のセンサ部2はその信号出力部分が非接触構造となって
いるから、メンテナンスフリーを実現できると共に、長
寿命化及び耐環境性の向上も実現できるようになる。さ
らに、センサユニット3は、検出軸9の回転角度を示す
位置検出信号Ipをアブソリュート位置信号として出力
する構成であるから、絶対位置の検出が要求される用途
にパルスエンコーダを使用する従来構成のようにバッテ
リを搭載するなどの必要がなくなり、メンテナンス性の
悪化を招くことがなくなる。
【0033】上述のような低電流化に伴い、センサユニ
ット3と変換回路4との間を接続する信号線15に重畳
するノイズによる悪影響が懸念されるが、当該変換回路
4はセンサユニット3と一体化されて両者間を接続する
ための信号線15の長さが極力小さくされているから、
その信号線15に対するノイズ重畳量を極限まで抑制で
きるようになり、結果的に耐ノイズ性の向上も同時に実
現できるようになる。また、仮に、上記信号線15にノ
イズが重畳してセンサユニット3から出力される位相変
調信号E(=Ksin(ωt−θ) )が一旦変動した場合で
も、その位相変調信号Eはアブソリュート信号であるか
らノイズの消失後に元の状態に戻るようになる。従っ
て、この面からも耐ノイズ性を高め得るようになる。さ
らに、変換回路4がセンサユニット3に組み込まれた形
態となるから、専用の変換器を別途に設ける必要がなく
なり、省スペース化も実現できる。
【0034】(第2の実施の形態)図7には本発明の第
2実施例が示されており、以下、これについて前記第1
実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、図7は第1実
施例における図4に相当するもので、位置検出装置1
は、受信回路5側の電源端子+V及びグランド端子に接
続された入力端子1a及び1cと、変換回路4から電流
データとして出力される位置検出信号Ipを当該受信回
路5へ出力するための出力端子1bとを備えた三線式規
格とされている。この場合、受信回路5側に、上記位置
検出信号Ipを電圧値に変換する抵抗5aが設けられる
のは第1実施例と同様である。
【0035】このように、位置検出装置1を三線式に構
成した場合には、変換回路4を含む内部回路要素での消
費電流についての自由度が高まるようになるから、例え
ば変換回路4以外の位置検出信号出力手段を追加して設
け得るなど、製品仕様の多様化を実現できるようにな
る。
【0036】(第3の実施の形態)図8には本発明の第
3実施例が示されており、以下これについて前記第1実
施例と異なる部分のみ説明する。即ち、この第3実施例
は、位置検出装置1に対して、前記第2実施例と同様に
電源用の端子1cを追加すると共に、この他に、変換回
路4の位相差測定回路19から出力される検出電圧Vx
を利用してスイッチング信号出力を得るための回路構成
及び端子を追加した点に特徴を有する。
【0037】図8において、位相差測定回路19からの
検出電圧Vxは、コンパレータ27及び28(本発明で
いう比較手段に相当)の各反転入力端子(−)に与えら
れる。基準電圧発生回路29及び30は、それぞれに設
けられた可変抵抗29a及び30aによりユーザ側にお
いて任意に調整可能な基準電圧Vref1及びVref2を出力
する構成となっており、当該基準電圧Vref1及びVref2
をコンパレータ27及び28の各非反転入力端子(+)
に与える。尚、この実施例では、0<Vref1<Vref2の
関係に設定されているものとする。また、各コンパレー
タ27及び28には、必要に応じてチャタリング防止用
のヒステリシスが付与される。
【0038】フォトカプラ31(本発明でいうスイッチ
ング回路に相当)の発光ダイオード31aは、アノード
が抵抗32を介して電源端子+Vccに接続され、カソー
ドがコンパレータ27の出力端子に接続される。フォト
カプラ33(スイッチング回路に相当)の発光ダイオー
ド33aは、アノードが抵抗34を介して電源端子+V
ccに接続され、カソードがコンパレータ28の出力端子
に接続される。また、フォトカプラ31のフォトトラン
ジスタ31bは、コレクタ及びエミッタがそれぞれ第1
のスイッチング出力端子35a、35bに接続され、フ
ォトカプラ33のフォトトランジスタ33bは、コレク
タ及びエミッタがそれぞれ第2のスイッチング出力端子
36a、36bに接続される。
【0039】このような構成において、検出電圧Vxが
ゼロレベルの状態時には、コンパレータ27及び28の
出力がハイレベルであるため発光ダイオード31a及び
33aが消灯されており、フォトトランジスタ31b及
び33bはオフされている。この状態から検出電圧Vx
のレベルが基準電圧Vref1以上に上昇すると、コンパレ
ータ27の出力がローレベルに反転して発光ダイオード
31aが点灯されるため、フォトトランジスタ31bが
オンされて第1のスイッチング出力端子35a及び35
b間からスイッチング信号が出力される。また、検出電
圧Vxがさらに上昇して基準電圧Vref2以上になると、
コンパレータ28の出力がローレベルに反転して発光ダ
イオード33aが点灯されるため、フォトトランジスタ
33bがオンされて第2のスイッチング出力端子36a
及び36b間からスイッチング信号が出力される。
【0040】従って、本実施例によれば、検出電圧Vx
により示される検出軸9の回転位置が、基準電圧Vref1
及びVref2に対応した2段階の位置(例えば下限位置及
び上限位置)になる毎にスイッチング信号が得られるも
のであり、実際に計測システムなどに組み込む場合にお
いて、周辺システム機器の保護を確実に行い得るなど、
実用上において非常に便利になる。また、スイッチング
信号がアブソリュート信号に基づくものであるため、位
置検出要素としてパルスエンコーダを用いる場合とは違
って当該スイッチング信号の出力タイミングなどについ
ての信頼性が高くなるという利点も出てくる。しかも、
専用の変換器や専用の低ノイズシールドケーブルが不要
となるから構成の複雑化を来たすことがなくなる。ま
た、上記基準電圧Vref1及びVref2のレベルをユーザ側
で任意に設定できる構成となっているから、検出位置
(つまり、各スイッチング信号の発生タイミング)を必
要に応じて変更する調整が可能となり、実際に計測シス
テムなどに組み込む場合の利便性がさらに増大する。勿
論、本実施例による位置検出装置1にあっても、可変磁
気抵抗型のアブソリュート回転角度検出装置と同等構造
のセンサユニットを使用しているから、耐ノイズ性及び
耐環境性の向上や長寿命化並びに位置検出可能範囲の十
分な拡大などを前記第1実施例と同様に実現できる。
【0041】尚、この実施例では、スイッチング回路と
して絶縁インタフェースであるフォトカプラ31、33
を利用する構成としたが、相当機能を有したメカニカル
リレーなどに置き換えることが可能である。また、ノイ
ズやインタフェース上の問題がない場合は、絶縁されて
いないトランジスタ出力などでも良い。コンパレータ及
びフォトカプラの組み合わせは3組以上あっても良く、
また1組であっても良い。また、4〜20mA規格の位
置検出信号Ipを出力するための電圧/電流変換回路2
0は必要に応じて設ければ良い。さらに、コンパレータ
27、28からの出力に対し適宜な論理演算(AND演
算、OR演算など)を加えてスイッチング信号を出力す
る構成も可能であり、これにより、例えば一つのスイッ
チング出力がオン・オフを繰り返すという仕様も実現で
きるようになる。
【0042】(第4の実施の形態)図9には本発明の第
4実施例が示されており、以下これについて前記第1実
施例と異なる部分のみ説明する。この第4実施例は、前
記第1実施例における回転角度検出用のセンサユニット
3に代えて、直線変位検出用のセンサユニット37(可
変磁気抵抗型のアブソリュート直線変位検出装置と同等
構造のもの)を設けた点に特徴を有する。この場合、セ
ンサユニット37に交流励磁信号を与えると共に、その
交流励磁信号とセンサユニット37による二次側電圧信
号の位相差を測定するための手段は、第1実施例におけ
る変換回路4をそのまま使用できる。
【0043】また、上記センサユニット37の具体的な
構成は、例えば実公平1−25286号公報に記載され
ているから詳細な説明は省略するが、概略以下のような
構造となっている。即ち、軸方向に直線移動するスリー
ブ状の検出軸38内に複数個の磁性体製コア39を所定
ピッチで配置すると共に、検出軸38が貫通するケース
40内に、当該検出軸38を包囲するようにして一次コ
イル41及び二次コイル42を配置する構成となってい
る。そして、ケース40の外側面には、アタッチメント
ケース43が取り付けられており、このケース43内に
変換回路4が収納され、この変換回路4とセンサユニッ
ト37との間が信号線15(一部のみ図示)により接続
される。
【0044】このような構成とした本実施例においても
前記第1実施例と同様の効果を奏することができる。但
し、センサユニット37は、1ピッチ(図9中に“P”
で示す)が電気的な1周期となって、これを越えると同
一の検出動作を繰り返すので、アブソリュート範囲はこ
の1周期のみに限定されることになる。
【0045】(その他の実施の形態)前記第1実施例に
おけるセンサユニット3において、本発明の第5実施例
を示す図10のような形状のロータ8′及びステータ
7′を設けた構成とすると、検出軸9が1回転する間に
電気的には複数サイクル動作するという所謂バーニア動
作となる。この例では、検出軸9が1回転するのに応じ
て電気的に10サイクル動作する。従って、アブソリュ
ート出力が得られる範囲は1/10回転領域だけとなる
が、第1実施例の場合に比べて検出軸9から見た出力信
号の直線性が約10倍向上するので、微小な角度範囲を
精度良く検出する用途に非常に有効となる。
【0046】一方、回転角度を検出するための位置検出
装置において、検出軸の複数回転領域でアブソリュート
出力を得るためには、例えば検出軸に減速ギアを追加す
れば良い。しかし、アブソリュート出力が得られる回転
領域を広くするためには減速比を大きく設定しなければ
ならないため、結果的にギア点数が増えて装置全体の大
型化を招くことになる。また、ギア点数が増えるとバッ
クラッシュや組立精度の問題などが出てくるため、現実
的には、減速ギアを利用してアブソリュート出力が可能
となるのは10回転程度の領域までに限定されることに
なる。
【0047】これに対して、本発明の第6実施例を示す
図11のように、センサユニット3′のための分割ケー
ス6′内に二つのセンサ部2及び2′を設けて、それら
の検出軸9(主軸)及び検出軸9′(副軸)をギア比が
例えば31:32に設定された歯車機構43にて連結し
た構成とした場合には、ギア点数を増やすことなく広い
回転範囲でアブソリュート出力を得ることができる。こ
の場合、ケース6′内に収納され、その収納状態でセン
サユニット3′と信号線15、15′を介して接続され
た変換回路4′は、図12のような回路構成とされる。
この変換回路4′は、基本的には前記図1に示した変換
回路4に類似しており、容易に実現可能である。
【0048】具体的には、図12において、変換回路
4′は以下のような構成となっている。即ち、発振回路
18は、正弦波信号Isin ωtをセンサ部2及び2′の
各一次コイル13a・13c(図6参照)の直列回路に
与え、余弦波信号Icos ωtをセンサ部2及び2′の各
の一次コイル13b・13d(図6参照)の直列回路に
与えるように構成される。センサ部2の二次コイル14
a〜14d(図6参照)の直列回路の両端に現れる位相
変調信号Eは、差動増幅回路44により差動増幅されて
ゼロクロスコンパレータ21に与えられる。センサ部
2′の二次コイル14a〜14dの直列回路の両端に現
れる位相変調信号E′は、差動増幅回路45により差動
増幅されてゼロクロスコンパレータ23に与えられる。
【0049】このような構成によれば、ゼロクロスコン
パレータ21及び23からそれぞれ出力される各方形波
信号の位相差と、検出軸9(主軸)の回転数との関係は
図13のようになる。つまり、検出軸9が32回転する
のに応じて電気的な信号は1周期分だけ変化することに
なり、当該検出軸9が32回転する領域においてアブソ
リュート出力が得られることが分かる。
【0050】このような第6実施例の構成によれば、歯
車機構43に必要なギアが最低数で済んで組立精度を向
上できると共に、バックラッシュの問題も最低限に抑制
でき、また回転数が多い構成とするほどサイズメリット
が出てくる。尚、アブソリュート出力が得られる回転数
範囲を広い状態に設定するためには、歯車機構43に必
要な歯車が大形化するという事情があり、例えば、歯車
機構43のギア比を31:32に設定する場合には、1
個の歯車の直径は少なくとも15mm程度必要になる。こ
のことから実用的サイズを考慮すると、100回転程度
までアブソリュート出力が得られる状態とするのが実用
限度となるが、これでも減速ギアを追加する前述の構成
に比べて十分な優位性を維持できる。
【0051】一方、上記図11のような回転型センサユ
ニット3′の原理を図9に示すような直線変位検出装置
に適用した構成例として、本発明の第7実施例を示す図
14のようなセンサユニット37′が知られている。
【0052】上記センサユニット37′の具体的な構成
は、例えば特公平6−35933号公報に記載されてい
るから詳細な説明は省略するが、概略以下のような構造
となっている。即ち、軸方向に直線移動するスリーブ状
の検出軸46A、46B内に複数個ずつの磁性体製コア
47A、47Bを互いに異なった所定ピッチで配置する
と共に、それら検出軸46A、46Bを連結部材48に
より連結している。また、検出軸46A、46Bがそれ
ぞれ貫通するケース49A、49B内に、当該検出軸4
6A、46Bをそれぞれ包囲するようにして一次コイル
50A、50B及び二次コイル51A、51Bを配置す
る構成となっている。そして、例えばケース49Bの外
側面には、アタッチメントケース43が取り付けられて
おり、このケース43内に変換回路4が収納され、この
変換回路4とセンサユニット37′との間が信号線15
により接続される。
【0053】このような構成によれば、図9の例では1
ピッチ分しかアブソリュート範囲がなかったものが複数
ピッチに渡ってアブソリュート出力が得られるようにな
る。しかも、図11の例のように歯車機構が不要になる
ので、バックラッシュもなくなるという利点がある。
【0054】図7に示す第2実施例のように三線式規格
とする場合において、変換回路4内の電圧/電流変換回
路20(図1参照)を除去して位相差測定回路19から
の検出電圧Vxを出力端子1bから出力する構成とし、
以て当該出力端子1b及び1c間から受信回路5へ当該
出力端子1cを基準電位とした電圧信号より成る位置検
出信号を出力する構成としても良い。尚、出力端子1a
を基準電位とした電圧信号を出力する構成も可能であ
る。
【0055】本発明では、「一次コイル及び二次コイル
並びにこれらコイルに対し相対変位可能なコアを有し、
前記一次コイルに交流励磁信号を印加した状態で、当該
交流励磁信号に対し前記コアの基準位置からの変位量に
応じた角度だけ位相シフトした電圧信号を前記二次コイ
ル側から発生するセンサユニット」を設けることが前提
構成となっている。ここで、「電圧信号を二次コイル側
から発生する」という概念は、上記した各実施例のよう
に二次コイルから電圧信号を直接的に出力する構成は勿
論のこと、その二次コイルに接続された信号処理回路か
ら、コアの基準位置からの変位量を示す電圧信号を出力
するという構成も含むものである。
【0056】具体的には、例えば図15に示すように、
一次コイル52a、52b、コア53、二次コイル54
a、54bを備えたレゾルバなどのようなセンサにおい
て所謂2相励磁2相出力の回路構成とする場合に、その
二次コイル54a、54bから増幅器55a、55bを
介して出力される電圧信号をアナログ処理またはデジタ
ル処理することによりコアの基準位置からの変位量を示
す電圧信号を発生する演算回路56を信号処理回路とし
て設けてセンサユニット57を構成する例も本発明の技
術範囲に属するものである。また、例えば図16に示す
ように、一次コイル58、コア59、二次コイル60
a、60bを備えたレゾルバなどのようなセンサにおい
て所謂1相励磁2相出力の回路構成とする場合に、その
二次コイル60a、60bから増幅器61a、61bを
介して出力される電圧信号をアナログ処理またはデジタ
ル処理することによりコアの基準位置からの変位量を示
す電圧信号を発生する演算回路62を信号処理回路とし
て設けてセンサユニット63を構成する例も本発明の技
術範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す電気的構
成図
【図2】各部出力波形を示すタイミングチャート
【図3】適用可能な交流励磁信号の波形例を示す図
【図4】計装システムの概念構成を示す図
【図5】位置検出装置の概略的な縦断面図
【図6】同位置検出装置の要部の配置構造例を模式的に
示す図
【図7】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第4実施例を示す図5相当図
【図10】本発明の第5実施例を示す図6相当図
【図11】本発明の第6実施例を示す図5相当図
【図12】図1相当図
【図13】出力特性図
【図14】本発明の第7実施例を示す図5相当図
【図15】本発明の変形例を示す概略的な電気的構成図
【図16】本発明の他の変形例を示す概略的な電気的構
成図
【符号の説明】
1は位置検出装置、2、2′はセンサ部、3、3′はセ
ンサユニット、4、4′は変換回路、7はステータ、8
は偏心ロータ(コア)、9、9′は検出軸、13a〜1
3dは一次コイル、14a〜14dは二次コイル、1
5、15′は信号線、18は発振回路、19は位相差測
定回路(計測手段)、20は電圧/電流変換回路(電流
出力回路)、27、28はコンパレータ(比較手段)、
29、30は基準電圧発生回路、31、33はフォトカ
プラ(スイッチング回路)、37、37′はセンサユニ
ット、38は検出軸、39はコア、41は一次コイル、
42は二次コイル、46A、46Bは検出軸、47A、
47Bはコア、50A、50Bは一次コイル、51A、
51Bは二次コイル、52a、52bは一次コイル、5
3はコア、54a、54bは二次コイル、56は演算回
路、57はセンサユニット、58は一次コイル、59は
コア、60a、60bは二次コイル、62は演算回路、
63はセンサユニットを示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次コイル及び二次コイル並びにこれら
    コイルに対し相対変位可能なコアを有し、前記一次コイ
    ルに交流励磁信号を印加した状態で、当該交流励磁信号
    に対し前記コアの基準位置からの変位量に応じた角度だ
    け位相シフトした電圧信号を前記二次コイル側から発生
    するセンサユニットと、 前記交流励磁信号及び前記センサユニットが発生する電
    圧信号の位相差を測定する計測手段を有し、その測定結
    果を位置検出信号として出力する変換回路とを備え、 前記変換回路を、前記センサユニット内に互いの間を接
    続するための信号線の長さを極力小さくした状態で収納
    したことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記変換回路は、前記計測手段が測定し
    た位相差データを4〜20mAの範囲の電流データより
    成る位置検出信号に変換して出力する電流出力回路を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の位置検出装置において、 前記センサユニット及び変換回路のための電源供給を外
    部から受けるための入力端子と前記電流出力回路からの
    位置検出信号を外部に出力するための出力端子とを備え
    たことを特徴とする二線式の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の位置検出装置において、 前記センサユニット及び変換回路のための電源供給を外
    部から受けるための第1及び第2の入力端子と、前記電
    流出力回路からの位置検出信号を外部に出力するための
    出力端子とを備えたことを特徴とする三線式の位置検出
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の位置検出装置において、 前記センサユニット及び変換回路のための電源供給を外
    部から受けるための第1及び第2の入力端子と、前記変
    換回路による位置検出信号を前記第1の出力端子または
    第2の入力端子を基準電位とした電圧信号として外部に
    出力するための出力端子とを備えたことを特徴とする三
    線式の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記変換回路は、前記計測手段が測定し
    た位相差データの値の大小を予め設定された基準データ
    との比較に基づいて判定する比較手段と、その比較手段
    の比較結果に基づいて生成したスイッチング信号を位置
    検出信号として出力するスイッチング回路とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の位置検出装置において、 前記比較手段及びスイッチング回路は複数組設けられ、
    当該比較手段に設定される前記基準データはユーザー側
    で任意に調整可能に構成されていることを特徴とする位
    置検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027448A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Ntn Corp 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP2013181946A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Denso Corp センサ信号生成装置
US8798906B2 (en) 2009-07-22 2014-08-05 Ntn Corporation Vehicle control device and rotation detection device used in same
JP2015040467A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 開度表示システム

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