JP2002257247A - シーケンス弁 - Google Patents
シーケンス弁Info
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Abstract
・排出を行い、製造並びに流体システムへの組込が容易
で長期間の使用寿命を有する流体圧シーケンス弁を提供
する。 【解決手段】第1、第2コントローラ(8,9)、圧縮
空気ライン(10)と内部のキャビティとをそれぞれ連
通する第1、第2、第3孔(14,15,16)と、摺
動弁(17)とを弁体に備え、第1孔(14)を第3孔
(16)に接続する流路(22)と第2孔(15)を第
3孔(16)に接続する流路(22)を備える。摺動弁
(17)の一端に圧力室(25)を形成し、圧力室(2
5)は絞り通路(27)を介して圧縮空気ライン(1
0)に連通する第3孔(16)に接続され、摺動弁(1
7)はスプリング(19)により図1の位置に付勢され
る。
Description
(受圧部)に継続的に加圧流体の供給・排出を行う流体
圧シーケンス弁に関し、第1のコントローラに最初に加
圧流体を供給し続いて第2のコントローラのみに供給
し、加圧流体を排出するときは最初に第2のコントロー
ラから排出し続いて第1のコントローラのみから排出す
る流体圧シーケンス弁に関する。更に、本発明は長軸を
有するキャビティと該キャビティ内を該長軸方向に変位
可能に配設された摺動弁とからなる弁体を有する流体圧
シーケンス弁に関する。
摺動弁とを備えるバルブは従来よく知られている。更
に、二つのコントローラ(受圧部)に継続的に加圧流体
の供給及び排出を行う流体圧シーケンス弁の種々の具体
例も知られており、例えば、弁体内に変位可能に支持さ
れた摺動弁を有する例もまた知られている。従来知られ
た流体圧シーケンス弁は一般的に比較的複雑な構造を有
し、また比較的問題を起こし易く、そのため例えばコン
トローラの正確なシーケンス制御が確実ではなかった。
容易で且つ流体システム中に容易に組込むことのできる
流体圧シーケンス弁を提供するにある。更なる本発明の
目的はコンパクトな構造にもかかわらず大きい流量を許
容し、メンテナンスを必要とせず長期間の使用寿命を有
する流体圧シーケンス弁を提供するにある。
的を実現するために、本発明に係る流体圧シーケンス弁
は、加圧流体ラインと第1コントローラ及び第2コント
ローラとに接続される弁体と、該弁体内に長軸を有する
キャビティを備え、該キャビティと第1コントローラと
を連通する第1孔と、該キャビティと第2コントローラ
とを連通する第2孔と、該キャビティと加圧流体ライン
を連通する第3孔と、該キャビティ内に長軸方向に変位
可能に配設される摺動弁とで構成される。該摺動弁は第
1端部位置及び第2端部位置に変位可能であり、前記第
1孔と第3孔とは摺動弁が第1端部位置にあるとき互い
に連通し、第2孔と第3孔とは摺動弁が第2端部位置に
あるとき互いに連通する。圧力室が摺動弁の第1端面、
即ちピストン面と弁体との間に形成され、該圧力室の容
積は摺動弁の第1端部位置で最小となり、第2端部位置
で最大となる。該圧力室は絞り流路を介して第3孔と連
通する。前記摺動弁はスプリングにより第1端部位置方
向に付勢されている。
的容易に製造できる。このシーケンス弁は直接位置を検
知するセンサーを必要とせずに構成でき、圧力センサー
を追加する必要はないので流体システムに組込むときに
煩雑な組付け作業を排除できる。このシーケンス弁はコ
ンパクトな構造にもかかわらず大きい流量を有するよう
に構成することができて、複数の第1及び第2のコント
ローラを同時に制御できる。かかる流体圧シーケンス弁
は信頼できる機能を有し、メンテナンスを必要とせずに
極めて長い使用寿命(例えば、切換処理が2千万回以上)
を有することも可能である。
孔に関しては、これらの孔は少なくとも1個であること
を意味している。好ましい実施例においては、シーケン
ス弁の流通量を最大にするために周方向に互いにオフセ
ットした複数の孔としている。
3孔を第1孔に連通する流路を弁体に設け、該流路内に
は第1孔における圧力が第3孔における圧力を超えたと
きに閉塞するチェックバルブを配置する。この流路によ
り摺動弁が第2端部位置にあるときでも、加圧流体が加
圧流体ラインに供給されると圧力が第1コントローラに
供給される。このような第1コントローラへの圧力の供
給は、第1コントローラの供給状態における圧力損失を
補償するための異なった方法、例えば、図面に関連する
記載においてより詳細に説明するような切換弁を追加し
て行われなければならない。
3孔を第2孔に連通する流路を設け、該流路内には第3
孔における圧力が第2孔における圧力を超えたときに閉
塞するチェックバルブを配置する。この流路がない場
合、完全な排気が要求され、加圧流体ラインに圧力が無
い状態において第2コントローラから完全に排気を行う
ためには、図面に関する記載においてより詳細に述べる
ような異なった方法により行わなければならない。
摺動弁の他のピストン面と共働する第2の圧力室が設け
られる。第2の圧力室に圧力が供給されると、スプリン
グの付勢力に抗する力が摺動弁に作用する。第2圧力室
と第2孔との間には接続流路が設けられている。この第
2圧力室は、図面の記載においてより詳細に述べるよう
に、システムの圧力が減少する場合に制御バルブの状態
の不要な変動に対する保護を強化する作用を行う。本発
明に関する他の特徴及び改良は請求範囲に記載される。
に示す実施例を参照して以下に記載する。更なる本発明
の目的もこれらの記載による。図面において、図1は、
二つのコントローラ(受圧部)に接続された本発明に係る
シーケンス弁の排出状態における断面の概略図でる。図
2は、図1に対応する圧縮空気の供給状態における概略
図である。
備えるバルブハウジング2と、その内部に配設される挿
入部材1とで形成される弁体からなる。該弁体は受圧部
を構成する第1コントローラ8、第2コントローラ9、
圧縮空気ライン10と夫々連通する連通路5,6,7
(詳細な図示はない)を有する。長軸11を有するキャ
ビティが弁体内に設けられる。該キャビティは第1円筒
形部12と第1円筒形部12より大径の第2円筒形部1
3とからなる。第1、第2、第3孔14,15,16
が、第1コントローラ8、第2コントローラ9、圧縮空
気ライン10の連通路5,6,7を弁体内のキャビティ
の円筒形部12へ接続するように長軸11に対して垂直
面に設けられる。これらの孔は長軸方向に離間して設け
られ、圧縮空気ラインと連通する第3孔は第1孔と第2
孔との間に配置される。
11方向に変位可能に配設される。摺動弁17は、図1
に示す第1端部位置と図2に示す第2端部位置との間を
変位する。摺動弁17は第1、第2端面を有する。該第
1端面は図の右側に位置しピストン面18を形成する。
第2端面に作用するスプリング19が摺動弁17を第1
端部位置に付勢し、スプリング19の他端はカバー3の
内側凹部20の基部に支持される。ここに示すスプリン
グ19に代えて、第1端部位置の方向に向けてピストン
に作用する他のスプリング手段を用いてもよい。
凹溝22は摺動弁17の外周面の環状溝によって形成さ
れ、該環状溝の軸方向両端部において制御エッジ23,
24を形成する。図1に示す第1端部位置において、第
1孔14と第3孔16とは流路を形成する凹溝22によ
り相互に連通する。図2に示す摺動弁の第2端部位置に
おいては、第2孔15と第3孔16とが凹溝22を介し
て相互に接続される。
ピストン面18とベース4との間に形成され、図1に示
す摺動弁17の第1端部位置において容積が最小とな
り、図2に示す摺動弁17の第2端部位置において容積
が最大となる。圧力室25は摺動弁17の全ての位置に
おいて第3孔と連通する。圧力室25と第3孔との連通
を図るため、削孔26が摺動弁17の第1端面に配設さ
れる。絞り流路27が削孔26と摺動弁17の外周面の
凹溝22との間に設けられる。
8は第3孔16を第1孔14に連通し、第1孔14の圧
力が第3孔16の圧力を超えたとき該流路を閉塞するチ
ェック弁29を配置する。チェック弁29はV字状断面
を有する環状溝に配設されるO−リングにより構成さ
れ、流路28の一部を形成する開口は該環状溝の基部に
形成される。更に、第3孔16を第2孔15に連通する
流路30が設けられ、第3孔の圧力が第2孔の圧力を超
えたときに該流路を閉塞するチェック弁31が配設され
る。チェック弁31はチェック弁29と類似の構成を有
する。
ティ内、主として第2円筒形部13に設けられる。ピス
トンを形成する部材33は摺動弁側に設けられる。第2
圧力室32はピストン33のピストン面34と、キャビ
ティの長軸に直交するように配向されたキャビティの壁
部35との間に配置され、第2圧力室32に圧力が印加
されたときは、スプリング19の付勢力に抗する力を摺
動弁17に作用させる。連通流路36が圧力室32と第
2孔15との間に形成される。
或いは大気圧に接続する切換バルブ37が圧縮空気ライ
ン10に接続される。圧縮空気ライン10に圧縮空気を
供給する適切な圧力源38が備えられる。図1に示す切
換バルブ37の位置において、圧縮空気ライン10は大
気圧に接続されている。図2に示す切換バルブ37の位
置において、圧縮空気ライン10は圧力源38に接続さ
れている。
明する。切換バルブ37が図1に示す状態から始動に切
換えられると、圧縮空気が圧縮空気ライン10に供給さ
れ、圧縮空気は摺動弁17の凹溝22に流れ第1孔14
を介して連通路5に流入し、更に、図にシリンダとして
示される第1コントローラ8に流入する。同時に、圧縮
空気は流路28及びチェックバルブ29を介して連通路
5へ流入する。圧縮空気は更に絞り流路27を通って圧
力室25に流入する。圧力室25で形成される圧力はピ
ストン面18により摺動弁17に作用し、摺動弁17を
その第1端部位置から図2に示す第2端部位置方向にス
プリング19の付勢力に抗して加圧し始める。摺動弁1
7の制御エッジ23が第1孔14を閉塞した後、圧縮空
気は流路28及びチェックバルブ29を介して第1コン
トローラ8に流入することができ第1コントローラ8を
満たしつづける。
ール、に達すると、摺動弁17の制御エッジ24は第2
孔15を開口する。そのため、圧縮空気は第2孔15を
通って第2コントローラ9に流入する。同時に流路36
を介した圧縮空気が圧力室32に流入しピストン面34
に作用する。このようなピストン有効面積の急激な拡大
により、摺動弁17は急速に停止位置、即ち図2に示す
第2端部位置、まで左方向に変位する。第2孔15は完
全に開口する。圧縮空気ライン10に給気されたシステ
ム圧力が両コントローラに達したとき給気プロセスは終
了する。
す状態から図1に示す状態に切換えられ、圧縮空気ライ
ン10はリザバーR,即ち大気圧に接続される。圧縮空
気は最初に第2コントローラ9から第2孔15、摺動弁
17の凹溝22を介して第3孔16及び圧縮空気ライン
10に排出される。同時に、圧縮空気は第2コントロー
ラ9から流路30及びチェックバルブ31を介してもラ
イン10に排出される。更に、圧力室25に貯留された
圧縮空気は絞り流路27及び凹溝22を通って第3孔1
6、更には圧縮空気ライン10へと流出する。従って、
ピストン面34及び18に作用する圧力は減少する。
ややゆっくり減少する。この状態においては第1コント
ローラ8の圧力は流出できない。第1圧力室25の圧力
が或る値、(例えば、略1バール)以下に低下すると、
スプリング19の付勢力により摺動弁17が右側方向
に、即ち図1に示す第1端部位置に向って移動を始め
る。制御エッジ24が第2孔15を閉塞した後、第2コ
ントローラ9から流出する圧縮空気は流路30及びチェ
ックバルブ31を介してのみ圧縮空気ライン10に排出
される。摺動弁17は圧力の減少に応じて更に右方に変
位し、制御エッジ23が第1孔14を開口するまで移動
する。その結果、第1コントローラ8も排気され、圧縮
空気は第1孔14、摺動弁17の凹溝22を介して第3
孔16、更に圧縮空気ライン10に排出される。
ステム圧力が所定の圧力範囲、例えば4又は5バール内
であることが保証されており、流出空気圧(衝撃圧力)が
所定の制限値、例えば0.5バール、を超えないことが
保証されている。システム圧力があまりにも低すぎる場
合は、第2コントローラ9が作動しない。圧縮空気ライ
ンの過剰な衝撃圧力は排気プロセスにおける第2コント
ローラ9から第1コントローラ8への切換を妨げる可能
性がある。
コントローラ9との給気の時間間隔又は第1コントロー
ラ8と第2コントローラ9との排気の時間間隔は、圧力
室25の容積を変えることにより、または絞り流路27
の断面積を変えることにより、(数秒から数分まで)選択
的に変更できる。入力圧力またはシステム圧力の程度は
切換の時間的応答性にはあまり影響しない。
する流路を摺動弁17内部に削設することもできる。摺
動弁17に絞り流路27を形成する代わりに、絞り流路
を弁体に配設し一端を圧力室25に他端を連通路7また
は圧縮空気ライン10に接続することができる。
は、チェックバルブ29,31と協働する二つの流路2
8,30の一方または両方を省略することもできる。流
路28を省いた場合、第1コントローラ8への圧力供給
は制御エッジ23が第1孔14を閉塞したときには既に
完了していなければならない。更に、第1コントローラ
8は図2に対応する給気状態において圧力損失を補償す
るための作動を行わない。流路28に代えて、切換バル
ブ37にもう一つの切換バルブを併設し、接続ラインを
介して第1コントローラ8に連通して図2に対応する給
気状態において第1コントローラ8に圧縮空気を供給
し、図1に対応する排気状態において該接続ラインを閉
塞する。かかる切換バルブは当該接続ラインに接続され
る。
9の不完全な排気を惹起する。流路30に代えて、第2
コントローラ9に連通する接続ラインに接続するもう一
つの切換バルブを切換バルブ37に併設する。第2コン
トローラ9に連通する当該接続ラインは、図1に対応す
る排気状態において当該切換バルブにより大気圧に接続
され、図2に対応する給気状態において当該切換バルブ
により閉塞される。
圧力室32及びそれと協働する部材33で形成されるピ
ストンが省略される。かかる場合はシステム圧力の減少
に関するシーケンス弁の信頼性は制限されるが、システ
ム圧力の限られた範囲内においてのみシーケンス弁の適
切な使用が可能である。
態における断面の概略図でる。
気の供給状態における概略断面図である。
ー、8 第1コントローラ、9 第2コントロー
ラ、10 圧縮空気ライン、11 キャビティ長
軸、14 第1孔、15 第2孔、16 第3
孔、17 摺動弁、19 スプリング、22 凹
溝、25 圧力室、27 絞り流路、29,31
チェックバルブ、32 第2油圧室、37 切換
バルブ、
Claims (8)
- 【請求項1】二つのコントローラの流体供給及び排出を
行う流体圧シーケンス弁において、 加圧流体源から加圧流体を供給する場合は、最初に第1
のコントローラに続いて第2のコントローラのみに供給
し、加圧流体を排出する場合は、最初に前記第2コント
ローラ続いて前記第1コントローラのみから排出する流
体圧シーケンス弁であって、 長軸を有するキャビティを内部に備え、前記加圧流体源
と、前記第1及び第2コントローラとの各接続部を有す
る弁体と、 前記第1コントローラと前記キャビティとを連通する第
1孔と、 前記第2コントローラと前記キャビティとを連通する第
2孔と、 前記加圧流体源と前記キャビティとを連通する第3孔
と、 前記キャビティ内に配設され長軸に沿って第1位置と第
2位置間を変位可能な摺動弁と、 前記摺動弁の第1位置において前記第1孔と第3孔とを
連通する流路と、 前記摺動弁の第2位置において前記第2孔と第3孔とを
連通する流路と、 前記摺動弁の端面と弁体との間に形成され、前記第1位
置で最小容積となり前記第2位置で最大容積となる圧力
室と、 前記第3孔と前記圧力室とを連通する絞り流路と、 前記摺動弁を第1位置方向に付勢するスプリング手段と
により構成されることを特徴とする流体圧シーケンス
弁。 - 【請求項2】前記摺動弁は、前記第1位置において前記
第1孔と前記第3孔とを連通し、前記第2位置において
第2孔と第3孔とを連通する流路を構成する凹溝を外周
面に有することを特徴とする請求項1に記載の流体圧シ
ーケンス弁。 - 【請求項3】前記凹溝と前記圧力室とを連通する流路が
前記摺動弁に設けられ、該流路は絞り流路であることを
特徴とする請求項2に記載の流体圧シーケンス弁。 - 【請求項4】前記第1孔を前記第3孔に連通し、第1孔
内の圧力が第3孔内の圧力を超えたときに閉塞するチェ
ックバルブを備えた流路を備えることを特徴とする請求
項1に記載の流体圧シーケンス弁。 - 【請求項5】前記第2孔を前記第3孔に連通し、第3孔
内の圧力が第2孔内の圧力を超えたときに閉塞するチェ
ックバルブを備えた流路を備えることを特徴とする請求
項1に記載の流体圧シーケンス弁。 - 【請求項6】前記圧力室を形成する摺動弁の他端面に拡
径されたピストン面を備え、該ピストン面と前記キャビ
ティの長軸と直交するキャビティ内壁面との間に第2の
圧力室を形成し、該第2圧力室と前記第2孔とを連通す
る流路を備え、該第2圧力室内の圧力は前記スプリング
の付勢力に抗して作用することを特徴とする請求項1に
記載の流体圧シーケンス弁。 - 【請求項7】前記摺動弁を摺動可能に支持する前記弁体
のキャビティは、第1円筒形部と、該第1円筒形部より
拡径された第2円筒形部とを有し、該第2円筒形部に前
記摺動弁の端部が突出し、該摺動弁は、拡径されたキャ
ビティ内に、補助のピストン面となるピストンを形成す
る拡径された円筒部を備えることを特徴とする請求項6
に記載の流体圧シーケンス弁。 - 【請求項8】前記加圧流体源は圧縮空気源であり、前記
第3孔は圧縮空気通路により切換バルブと接続され、該
切換バルブは前記圧縮空気通路を圧縮空気源または大気
圧とに切換えることを特徴とする請求項1に記載の流体
圧シーケンス弁。
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