JP2002256830A - 内燃機関における吸排気装置 - Google Patents

内燃機関における吸排気装置

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JP2002256830A
JP2002256830A JP2001048569A JP2001048569A JP2002256830A JP 2002256830 A JP2002256830 A JP 2002256830A JP 2001048569 A JP2001048569 A JP 2001048569A JP 2001048569 A JP2001048569 A JP 2001048569A JP 2002256830 A JP2002256830 A JP 2002256830A
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intake
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Kunio Hasegawa
国生 長谷川
Kazunori Nishikawa
和範 西川
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/08Shape of cams

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ2内への吸排気の共通ポート7の開
口部を、ポペット型弁8にて、吸気及び排気行程で開く
ように構成し、前記共通ポート7を、排気行程のときシ
リンダからの排気通路15に連通する状態と、吸気行程
のときシリンダへの吸気通路14に連通する状態とに切
換弁にて切り換えるようにした内燃機関において、前記
切換弁による切換えの応答性を向上して高速回転化に適
合するとともに、吸気の充填率と排気ガスの排気率とを
向上する。 【解決手段】 前記切換弁を、常時一定の方向に回転す
るロータリー弁体13にして、その外周面に切換え通路
20を凹み溝の形態にして設けて、このロータリー弁体
13の回転によって前記の切換え行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四サイクルの内燃
機関において、吸気及び排気を行う装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般の四サイクル内燃機関において、一
つのシリンダに、吸気ポートと、排気ポートとを別々に
開口するように設け、吸気ポートの開口部をポペット型
の吸気弁により、排気ポートの開口部をポペット型の排
気弁により各々開閉することによって、吸気と排気とを
行うように構成しているが、これでは、構造が複雑化す
ることに加えて、一つのシリンダに吸気ポートと排気ポ
ートとの両方を開口することのために、その各々の内径
を大きくすることには、互いに干渉により限度が存在す
るから、吸気及び排気の抵抗が大きいのであった。
【0003】そこで、先行技術としての特開昭57−6
5808号公報及び特開昭63−16443号公報は、
シリンダに開口するポートを、吸排気の共通ポートと
し、この共通ポートのシリンダへの開口部を、ポペット
型弁にて、吸気行程及び排気行程において開くように構
成する一方、前記共通ポートのうち前記ポペット型弁よ
り下流側の部位に切換弁機構を設け、前記共通ポート
を、この切換弁機構にて、吸気行程のときシリンダへの
吸気通路に連通し、排気行程のときシリンダからの排気
通路に連通し、吸気及び排気行程以外の圧縮及び爆発燃
焼行程のとき当該共通ポートの前記吸気通路及び排気通
路への連通を遮断する状態に切り換えることにより、前
記共通ポートから吸気及び排気を行うことを提案してい
る。
【0004】この場合において、前記切換弁機構には、
前記特開昭57−65808号公報における第2図、第
3図及び第6図に記載されているように、バタフライ弁
をカム軸に連動して往復回動することによって、共通ポ
ートを吸気通路に連通する状態と排気通路に連通する状
態とに切り換える形式にしたものと、前記特開昭57−
65808号公報における第5図(c)に記載されてい
るように、ポペット型弁のステムに回転自在に被嵌した
ロータリー弁体を、内燃機関の行程に応じて往復回転す
ることによって、共通ポートを吸気通路に連通する状態
と排気通路に連通する状態とに切り換える形式にしたも
のと、前記特開昭63−16443号公報における第1
図に記載されているように、ポペット型弁のステムに摺
動自在に被嵌したスリーブ弁体を、内燃機関の行程に応
じて往復摺動することによって、共通ポートを吸気通路
に連通する状態と排気通路に連通する状態とに切り換え
る形式にしたものとが存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来に
おける切換弁機構のうち第1番目のバタフライ弁形式の
ものは、切り換えの途中で、吸気通路と排気通路とが互
いに大きく連通する状態が存在するから、吸気及び排気
を明確に切り換えることができないという問題がある。
【0006】また、第2番目のロータリー弁形式のもの
は、ロータリー弁体の内部に、共通ポートと吸気通路及
び排気通路との切換え通路を設けることにより、切り換
えの途中で吸気通路と排気通路とが互いに大きく連通し
ないように構成することができるものの、前記ロータリ
ー弁体を、内燃機関における各行程に応じて往復回転す
るときにおいて大きな慣性が発生し、この慣性に抗して
往復回転しなければならないことにより、各行程に対す
る切り換えの応答性が悪く、内燃機関の高速回転化に適
合しないのであり、しかも、前記ロータリー弁体をポペ
ット型弁のステムに被嵌していることにより、ポペット
型弁のステムを、前記ロータリー弁体を被嵌する分だけ
長くしなければならないから、全体の高さが大幅に高く
なるという問題がある。
【0007】更にまた、第3番目のスリーブ弁形式のも
のは、前記前記第2番目のロータリー弁形式のものと同
様に、切り換えの途中で吸気通路と排気通路とが互いに
大きく連通しないように構成することができるものの、
前記スリーブ弁体を、内燃機関における各行程に応じて
往復摺動するときにおいて大きな慣性が発生し、このこ
の慣性に抗して往復摺動しなければならないことによ
り、各行程に対する切り換えの応答性が悪く、内燃機関
の高速回転化に適合しないのであり、しかも、前記スリ
ーブ弁体をポペット型弁のステムに被嵌していることに
より、ポペット型弁のステムを、これにスリーブ弁体を
被嵌する分だけ長くしなければならないから、全体の高
さが大幅に高くなるという問題がある。
【0008】本発明は、これらの問題を解消することに
加えて、吸気の充填効率及び排気ガスの排気効率を向上
することを技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明の請求項1は、「シリンダ内へのポート
を、吸排気の共通ポートとし、この共通ポートのシリン
ダへの開口部を、ポペット型弁にて、吸気行程及び排気
行程において開くように構成する一方、前記共通ポート
のうち前記ポペット型弁より下流側の部位に、前記共通
ポートを、排気行程のとき前記シリンダからの排気通路
に連通する状態と、吸気行程のとき前記シリンダへの吸
気通路に連通する状態とに切り換えるようにした切換弁
を設けて成る内燃機関において、前記ポペット型弁の側
方の部位に、丸型断面のボアを設けて、このボア内に、
前記共通ポート、前記吸気通路及び前記排気通路の各々
を開口する一方、前記切換弁を、クランク軸の回転に同
期して一定の方向に常時回転するロータリー弁体に構成
して、このロータリー弁体を、前記ボア内に、当該ロー
タリー弁体によって前記共通ポート、吸気通路及び排気
通路の各開口部を塞ぐように回転自在に挿入し、更に、
前記ロータリー弁体の外周面に、排気行程のとき前記共
通ポートを排気通路に、吸気行程のとき前記吸気通路を
共通ポートに各々連通するようにした切換え通路を、凹
み溝の形態にして設けた。」ことを特徴としている。
【0010】請求項2は、「前記請求項1の記載におい
て、前記ロータリー弁体における切換え通路を、前記吸
気通路及び排気通路の両方に対して共通の一つの切換え
通路にした。」ことを特徴としている。
【0011】請求項3は、「前記請求項1の記載におい
て、前記吸気通路と排気通路とを、ロータリー弁体の軸
線方向に並べて配設する一方、前記ロータリー弁体にお
ける切換え通路を、前記吸気通路に対する吸気用切換え
通路と、前記排気通路に対する排気用切換え通路とにし
た。」ことを特徴としている。
【0012】請求項4は、「前記請求項1の記載におい
て、前記吸気通路を、二つの吸気通路に構成して、この
二つの吸気通路及び前記排気通路を、前記ロータリー弁
体の軸線方向に沿って両吸気通路が排気通路を挟んでそ
の両側に位置するように並べて配設する一方、前記ロー
タリー弁体における切換え通路を、前記両吸気通路に対
する二つの吸気用切換え通路と、前記排気通路に対する
排気用切換え通路とにした。」ことを特徴としている。
【0013】そして、請求項5は、「前記請求項3又は
4の記載において、前記ロータリー弁体の回転に伴って
その各切換え通路によって前記共通ポート、前記排気通
路及び前記吸気通路の相互間を連通する方向を、排気用
の切換え通路が共通ポートから排気通路に連通し、次い
で、吸気用の切換え通路が吸気通路から共通ポートに連
通するように構成した。」ことを特徴としている。
【0014】
【発明の作用・効果】前記請求項1の構成において、圧
縮行程及び爆発燃焼行程において、前記ポペット型弁が
閉じる一方、ロータリー弁体の回転に伴ってこれに設け
た切換え通路が、共通ポートと吸気通路及び排気通路と
の連通を遮断するから、圧縮吸気及び燃焼ガスが外に漏
れること、及び爆発等による高い圧力が前記ローリター
弁体に作用することをポペット型弁にて阻止できる。
【0015】次いで、排気行程に移行すると、前記ポペ
ット型弁が開く一方、ロータリー弁体の回転に伴ってこ
れに設けた切換え通路が前記共通ポートを排気通路に連
通し、同時に吸気通路の共通ポートへの連通が遮断され
るから、シリンダ内からの排気ガスの排気が排気通路よ
り行われる。
【0016】この排気行程に次いで、吸気行程に移行す
ると、ポペット型弁が開いた状態に保持される一方、ロ
ータリー弁体の回転に伴ってこれに設けた切換え通路が
前記吸気通路を前記共通ポートに連通し、同時に排気通
路の共通ポートへの連通が遮断されるから、吸気通路か
らシリンダ内への吸気が行われる。
【0017】このように、前記ロータリー弁体を、クラ
ンク軸の回転に同期して一定の方向に常時回転すること
で前記した切り換えを行うことにより、その切り換え
を、前記した先行技術の場合のように慣性が作用するこ
となく、迅速に高い応答性で行うことができるから、高
速回転化に適合できるのである。
【0018】しかも、前記ボア内に前記共通ポート、排
気通路及び吸気通路の各々を開口する一方、このボア内
に各開口部を塞ぐように挿入した前記ロータリー弁体の
回転に伴い、このロータリー弁体に設けた切換え通路に
て、排気行程のとき前記共通ポートを排気通路に、吸気
行程のとき前記吸気通路を共通ポート各々連通するよう
に構成したことにより、各行程での切り換えの途中にお
いて、吸気通路と排気通路との両方が前記切換え通路を
介して互いに大きく連通する状態ができることを回避で
きるから、前記した吸気及び排気の切り換えを明確にし
て確実に行うことができるのである。
【0019】加えて、前記ロータリー弁体を、前記共通
ポートに対するポペット型弁におけるステムの側方の部
位に設けたボア内に挿入したことにより、前記ポペット
型弁のステムの長さを、前記従来のように、このステム
にロータリー弁体又はスリーブ弁体を被嵌する場合より
も短くすることができるから、全体の高さ寸法を大幅に
低くできて、内燃機関を小型化・軽量できるのである。
【0020】また、請求項2に記載した構成にすること
により、ロータリー弁体の切換え通路における通路断面
積を、吸気側と排気側とを共用した一つにした分だけ大
きくできるから、吸気及び排気の流れを抵抗を低減でき
る利点がある。
【0021】更にまた、請求項3に記載した構成にする
ことにより、吸気通路から共通ポートへの吸気用切換え
経路と、共通ポートから排気通路への排気用切換え通路
とを各々別々に独立することができるから、排気が吸気
によって冷やされるとか、吸気用の切換え通路に排気ガ
スのカーボン等の付着する等を招来することを回避でき
るとともに、両切換え通路の各々における共通ポート、
吸気通路及び排気通路に対する開閉の時期を別々に任意
に設定することができる利点がある。
【0022】そして、請求項4に記載した構成にするこ
とにより、ロータリー弁体における排気用切換え通路内
からロータリー弁体の外周面を伝って外側に漏れようと
する排気ガスを、この排気用切換え通路の左右両側に位
置する両吸気用切換え通路及び両吸気通路内に導入する
ことができ、これにより、排気ガスにおけるロータリー
弁体の両端部方向への漏れを少なくできるから、前記ロ
ータリー弁体の両端に設けることが必要なシール構造を
簡略化できるとともに、ロータリー弁体の両端を回転自
在に軸支する軸受け部に対する熱害を低減でき、しか
も、前記請求項3の構成による効果をも有する利点があ
る。
【0023】更に、請求項5に記載したように構成する
ことにより、前記ロータリー弁体における各切換え通路
の底面が、当該ロータリー弁体の回転により、排気行程
においては共通ポートから排気通路への排気ガスの流れ
を加速し、吸気行程においては吸気通路から共通ポート
への吸気の流れを加速するというポンプ羽根の作用をす
ることになり、換言すると、外周面に各切換え通路を凹
み溝の形態にして設けたロータリー弁体は、同じ方向へ
の回転により、排気及び吸気を加速するというポンプの
働きをなすから、シリンダ内への吸気の充填率の向上
と、シリンダ内からの排気ガスの排気率の向上とを大幅
に達成できるのである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面について説明する。
【0025】図1〜図4は、第1の実施の形態を示す。
【0026】この図において、符号1は、往復動のピス
トン2を内蔵したシリンダ3を有するシリンダブロック
を、符号4は、前記シリンダブロック1の上面にそのシ
リンダ3の頂部を塞ぐように締結したシリンダヘッドを
各々示し、前記シリンダヘッド4の下面には、前記シリ
ンダ3内に開口する燃焼室5が凹み形成され、この燃焼
室5の内部には、前記シリンダヘッド4に着脱可能に螺
着した点火栓6がのぞんでいる。
【0027】前記シリンダヘッド4には、二つの共通ポ
ート7が、前記燃焼室5に対して下向きに開口するよう
に形成され、この両共通ポート7の燃焼室5への開口部
には、ばね9にて常閉に保持されるポペット型弁8が設
けられ、この両ポペット型弁8は、クランク軸(図示せ
ず)に連動して回転するカム軸10上のカム11によ
り、吸気行程及び排気行程のときにおいてのみそのばね
9に抗して開くように構成されている。
【0028】また、前記シリンダヘッド4には、前記両
ポペット型弁8におけるステム8aの側方の部位に、後
述するロータリー弁体13を収容する丸型断面のボア1
2が、前記ステム8aの軸線に対して横向きに略直角に
交差する方向に延びるように形成されているとともに、
前記シリンダ3内への一つの吸気通路14と、前記シリ
ンダ3内からの一つの排気通路15とが形成されてい
る。
【0029】前記ボア12内には、スリーブ体16が回
転不能に挿入され、このスリーブ体16内には、前記ロ
ータリー弁体13が、回転自在に挿入され、このロータ
リー弁体13は、その両端が前記シリンダヘッド4に対
してボールベアリング等の軸受け部17,18にて回転
自在に軸支され、前記クランク軸からその一端に嵌着し
たプリー19又はスプロケット等の動力伝達輪への動力
伝達により、前記クランク軸に同期して、当該クランク
軸の回転数の半分の回転数で矢印Aで示す一定の方向に
常時回転するように構成されている。
【0030】そして、前記ロータリー弁体13が嵌まる
ボア12のうち前記ポペット型弁8側の側面に、前記共
通ポート7のボア12内への開口部7aを位置する一
方、前記ボア12における略上面の部分に前記吸気通路
14のボア12内への開口部14aを、前記ボア12に
おける略下面の部分に前記排気通路15のボア12内へ
の開口部15aを各々位置するというように、前記共通
ポート7、吸気通路14及び排気通路15における前記
ロータリー弁体13が嵌まるボア12内への開口部7
a,14a,15aを、ロータリー弁体13における軸
線方向から見て当該ロータリー弁体13の円周方向に適
宜間隔を隔てて配設することに加えて、これら各開口部
7a,14a,15aを、前記スリーブ体16内に挿入
した前記ロータリー弁体13にて塞ぐように構成する。
【0031】なお、本第1の実施の形態の場合、前記共
通ポート7、吸気通路14及び排気通路15の開口部7
a,14a,15aは、前記スリーブ体16に穿設する
という構成にしている。
【0032】一方、前記ロータリー弁体13の外周面に
は、当該ロータリー弁体13の回転に伴い、排気行程の
とき前記共通ポート7を前記排気通路15に連通し、吸
気行程のとき前記吸気通路14を前記共通ポート7に連
通するようにした一つの共通の切換え通路20が凹み溝
の形態にして設けられており、且つ、前記ロータリー弁
体13を回転する方向を、当該ロータリー弁体13の回
転に伴い、その外周面における前記切換え通路20に
て、先ず前記排気通路15が前記共通ポート7に連通
し、次いで前記共通ポート7が前記吸気通路14に連通
するような方向、つまり、図に矢印Aで示すように、時
計方向に設定する。
【0033】この構成において、前記ピストン2が上昇
動する圧縮行程のとき、図1に示すように、前記ポペッ
ト型弁8が閉じる一方、ロータリー弁体13の回転に伴
ってこれに設けた切換え通路20が、共通ポート7と吸
気通路14及び排気通路15との連通を遮断した状態に
なるから、圧縮吸気が外に漏れること、及び高い圧力が
前記ローリター弁体13に作用することをポペット型弁
8にて阻止できる。
【0034】次いで、前記ピストン2が上死点から下降
動する爆発燃焼行程に移行すると、同様に図1に示すよ
うに、前記ポペット型弁8の閉を維持する一方、ロータ
リー弁体13の回転に伴ってこれに設けた切換え通路2
0が、共通ポート7と吸気通路14及び排気通路15と
の連通を遮断した状態になるから、燃焼ガスが外に漏れ
ること、及び爆発等による高い圧力が前記ロータリー弁
体13に作用することをポペット型弁にて阻止できる。
【0035】次いで、前記ピストン2が上昇動する排気
行程に移行すると、図3に示すように、前記ポペット型
弁8が開く一方、ロータリー弁体13の回転に伴ってこ
れに設けた切換え通路20が前記排気通路15を共通ポ
ート7に連通し、同時に共通ポート7の吸気通路14へ
の連通が遮断されることになるから、シリンダ3内から
の排気ガスの排気が前記排気通路15から行われる。
【0036】そして、シリンダ3内のピストン2が下降
動する吸気行程に移行すると、図4に示すように、両共
通ポート7におけるポペット型弁8がカム軸10上のカ
ム11にて開く状態を保持する一方、ロータリー弁体1
3が90度する回転することに伴ってこれに設けた切換
え通路20が前記共通ポート7を吸気通路14に連通
し、同時に排気通路15の共通ポート7への連通が遮断
されることになるから、シリンダ3内への吸気が前記吸
気通路14から行われる。
【0037】このように、前記ロータリー弁体13を、
内燃機関のクランク軸からの動力伝達にて矢印Aで示す
ように一定の方向に常時回転することで前記した切り換
えを行うことにより、その切り換えを、各行程に対して
応答性よく迅速に行うことができる。
【0038】また、前記ロータリー弁体13の回転に伴
い、先ず前記排気通路15を前記共通ポート7に連通し
次いで前記共通ポート7を前記吸気通路14に連通する
ように構成されていることにより、各行程での切り換え
の途中において、吸気通路14と排気通路15との両方
が前記切換え通路20を介して互いに大きく連通する状
態ができることを回避できるから、前記した吸気及び排
気の切り換えを明確にして確実に行うことができる。
【0039】なお、前記排気通路15の共通ポート7に
対する連通が終わる時期と、吸気通路14が共通ポート
7に対して連通を開始する時期とを、通常の内燃機関に
おいて吸気弁と排気弁との間に設けられている上死点で
のオーバーラップと同様に、若干オーバーラップするよ
うに構成しても良いのである。
【0040】次に、図5〜図9は、第2の実施の形態を
示す。
【0041】この第2の実施の形態を示す図5〜図9に
おいて、符号1′は、往復動のピストン(図示せず)を
内蔵したシリンダ3′を有するシリンダブロックを、符
号4′は、前記シリンダブロック1′の上面にそのシリ
ンダ3′の頂部を塞ぐように締結したシリンダヘッドを
各々示し、前記シリンダヘッド4′の下面には、前記シ
リンダ3′内に開口する燃焼室5′が凹み形成され、こ
の燃焼室5′の内部には、前記シリンダヘッド4′に着
脱可能に螺着した点火栓6′がのぞんでいる。
【0042】前記シリンダヘッド4′には、一つの共通
ポート7′が、前記燃焼室5′に対して下向きに開口す
るように形成され、この共通ポート7′の燃焼室5′へ
の開口部には、ばね9′にて常閉に保持されるポペット
型弁8′が設けられ、このポペット型弁8′は、クラン
ク軸(図示せず)に連動して回転するカム軸10′上の
カム11′により、吸気行程及び排気行程のときにおい
てのみそのばね9′に抗して開くように構成されてい
る。
【0043】また、前記シリンダヘッド4′には、前記
ポペット型弁8′におけるステム8a′の側方の部位
に、後述するロータリー弁体13′を収容する丸型断面
のボア12′が、前記ステム8a′の軸線に対して横向
きに略直角に交差して延びるように形成されているとと
もに、前記シリンダ3′内への一つの吸気通路14′
と、前記シリンダ3′内からの一つの排気通路15′と
が形成されている。
【0044】前記ボア12′内には、前記共通ポート
7′、前記吸気通路14′及び前記排気通路15′の各
々が開口しており、このボア12′内への前記共通ポー
ト7′、前記吸気通路14′及び前記排気通路15′の
開口部7a′,14a′,15a′は、ボア12′の軸
線方向から見て円周方向に沿って略120度の位相間隔
で配設され、且つ、前記吸気通路14′と前記排気通路
15′とは、ボア12′の軸線方向に互いに重なること
なく並べて配設されている。
【0045】前記ボア12′内には、前記共通ポート
7′、前記吸気通路14′及び前記排気通路15′の開
口部7a′,14a′,15a′を塞ぐようにした前記
ロータリー弁体13′が、回転自在に挿入され、このロ
ータリー弁体13′は、その両端が前記シリンダヘッド
4′に対して軸受け部17′,18′にて回転自在に軸
支され、前記クランク軸からの動力伝達により、前記ク
ランク軸に同期して、当該クランク軸の回転数の半分の
回転数で矢印A′で示す一定の方向(時計方向)に常時
回転するように構成されている。
【0046】そして、前記ロータリー弁体13′の外周
面のうち前記吸気通路14′の部位には、当該ロータリ
ー弁体13′の回転に伴い、ピストンが上昇動する排気
行程のとき前記共通ポート7′を前記排気通路15′に
連通するようにした排気用の切換え通路20b ′と、ピ
ストンが下降動する吸気行程のとき前記吸気通路14′
を前記共通ポート7′に連通するようにした吸気用の切
換え通路20a′とが、各々凹み溝の形態にして設けら
れている。
【0047】更に、前記ロータリー弁体13′を回転す
る方向を、当該ロータリー弁体13′の回転に伴い、先
ず、その外周面における排気用の切換え通路20b ′に
て先ず前記共通ポート7′が排気通路15′に連通し、
次いで、吸気用の切換え通路20a′にて前記共通ポー
ト7′が前記吸気通路14′に連通するような方向、つ
まり、図に矢印A′で示すように、時計方向に設定する
ことにより、前記ロータリー弁体13′の回転に伴って
その切換え通路20a′,20b′によって前記共通ポ
ート7′、前記排気通路15′及び前記吸気通路14′
の相互間を連通する方向を、排気用の切換え通路20
b′が共通ポート7′から排気通路15′に連通し、次
いで、吸気用の切換え通路20a′が吸気通路14′か
ら共通ポート7′に連通するように構成する。
【0048】この構成において、圧縮行程及び爆発燃焼
行程のとき、図5及び図7に示すように、前記ポペット
型弁8′が閉じている一方、ロータリー弁体13′の回
転に伴ってこれに設けた両切換え通路20a′,20
b′が、共通ポート7′と吸気通路14′及び排気通路
15′との連通を遮断した状態になる。
【0049】次いで、排気行程に移行すると、図8
(A),(B)に示すように、前記ポペット型弁8′が
開く一方、ロータリー弁体13′の回転に伴ってこれに
設けた排気用の切換え通路20b′が、図8(B)に示
すように、前記共通ポート7′を排気通路15′に連通
し、同時に、図8(A)に示すように、吸気通路14′
の共通ポート7′への連通が遮断されるから、シリンダ
3′内からの排気ガスの排気が前記排気通路15′から
行われる。
【0050】そして、シリンダ3′内のピストンが下降
動する吸気行程のとき、図9(A),(B)に示すよう
に、共通ポート7′におけるポペット型弁8′がカム軸
10′上のカム11′にて開く一方、ロータリー弁体1
3′の回転に伴ってこれに設けた吸気用の切換え通路2
0a′が、図9(A)に示すように、前記吸気通路1
4′を前記共通ポート7′に連通し、同時に、図9
(B)で示すように、排気通路15′の共通ポート7′
への連通が遮断されることになるから、シリンダ3′内
への吸気を前記吸気通路14′から行うことができる。
【0051】この第2の実施の形態においては、前記第
1の実施の形態と同様の構成であることにより、同様の
効果を奏することに加えて、吸気通路14′と排気通路
15′とを軸線方向に並べて配設する一方、ロータリー
弁体13′における切換え通路を、吸気用の切換え通路
20a′と、排気用の切換え通路20b′とに別々に構
成したことにより、排気が吸気によって冷やされると
か、吸気用の切換え通路20a′に排気ガスのカーボン
等の付着する等を招来することを回避できるとともに、
両切換え通路20a′,20b′を、その各々における
開閉時期を別々に任意に設定することができる利点があ
る。
【0052】しかも、この第2の実施の形態において
は、前記したように、前記ロータリー弁体13′の回転
に伴ってその切換え通路20a′,20b′によって前
記共通ポート7′、前記排気通路15′及び前記吸気通
路14′の相互間を連通する方向を、排気用の切換え通
路20b′が共通ポート7′から排気通路15′に連通
し、次いで、吸気用の切換え通路20a′が吸気通路1
4′から共通ポート7′に連通するように構成されてい
ることにより、前記ロータリー弁体13′における両切
換え通路20a′,20b′の底面B1′,B2′が、
当該ロータリー弁体13′の回転により、排気行程にお
いては、共通ポート7′から排気通路15′への排気ガ
スの流れを加速し、また、吸気行程においては、吸気通
路14′から共通ポート7′への吸気の流れを加速する
というポンプ羽根の作用をすることになる。
【0053】特に、この第2の実施の形態のように、前
記共通ポート7′、前記吸気通路14′及び前記排気通
路15′の開口部7a′,14a′,15a′を、ボア
12′の軸線方向から見て円周方向に沿って略120度
の位相間隔にして、ロータリー弁体13′を、矢印A′
の回転するとうい構成にすることにより、前記シリンダ
ヘッド4′のうち前記ロータリー弁体13′の下側で、
且つ、前記排気通路15′に近接する部分に、図5及び
図7に二点鎖線で示すように、冷却水通路4a′を設け
て、排気側の冷却を図ることができる(なお、このこと
は、後述する第3の実施の形態についても同様であ
る)。
【0054】そして、図10〜図14は、第3の実施の
形態を示す。
【0055】この第3の実施の形態を示す図10〜図1
4において、符号1″は、往復動のピストン(図示せ
ず)を内蔵したシリンダ3″を有するシリンダブロック
を、符号4″は、前記シリンダブロック1″の上面にそ
のシリンダ3″の頂部を塞ぐように締結したシリンダヘ
ッドを各々示し、前記シリンダヘッド4″の下面には、
前記シリンダ3″内に開口する燃焼室5″が凹み形成さ
れ、この燃焼室5″の内部には、前記シリンダヘッド
4″に着脱可能に螺着した点火栓(図示せず)がのぞん
でいる。
【0056】前記シリンダヘッド4″には、二つの共通
ポート7″が、前記燃焼室5″に対して下向きに開口す
るように形成され、この両共通ポート7″の燃焼室5″
への開口部には、ばね9″にて常閉に保持されるポペッ
ト型弁8″が各々設けられ、この両ポペット型弁8″
は、クランク軸(図示せず)に連動して回転するカム軸
10″上のカム11″により、吸気行程及び排気行程の
ときにおいてのみそのばね9″に抗して開くように構成
されている。
【0057】また、前記シリンダヘッド4″には、前記
ポペット型弁8″におけるステム8a″の側方の部位
に、後述するロータリー弁体13″を収容する丸型断面
のボア12″が、前記ステム8a″の軸線に対して横向
きに略直角に交差して延びるように形成されているとと
もに、前記シリンダ3″内への二つの吸気通路14″
と、前記シリンダ3″内からの一つの排気通路15″と
が形成されている。
【0058】前記ボア12″内には、前記共通ポート
7″、前記両吸気通路14″及び前記排気通路15″の
各々が開口しており、このボア12″内への前記共通ポ
ート7″、前記両吸気通路14″及び前記排気通路1
5″の開口部7a″,14a″,15a″は、ボア1
2″の軸線方向から見て円周方向に沿って略120度の
位相間隔で配設され、且つ、前記二つの吸気通路14″
と前記排気通路15″とは、排気通路15″の左右両側
に二つの吸気通路14″が位置し、換言すると、二つの
吸気通路14″が排気通路15″を挟んでその両側に位
置するように軸線方向に互いに重ならないように並べて
配設されている。
【0059】前記ボア12″内には、前記共通ポート
7″、前記両吸気通路14″及び前記排気通路15″の
開口部7a″,14a″,15a″を塞ぐようにした前
記ロータリー弁体13″が、回転自在に挿入され、この
ロータリー弁体13″は、その両端が前記シリンダヘッ
ド4″に対して軸受け部17″,18″にて回転自在に
軸支され、前記クランク軸からの動力伝達により、前記
クランク軸に同期して、当該クランク軸の回転数の半分
の回転数で矢印A″で示す一定の方向に常時回転するよ
うに構成されている。
【0060】そして、前記ロータリー弁体13″の外周
面のうち前記両吸気通路14″の部分には、当該ロータ
リー弁体13′の回転に伴い、ピストンが上昇動する排
気行程のとき前記共通ポート7″を前記排気通路15″
に連通するようにした排気用の切換え通路20b″と、
ピストンが下降動する吸気行程のとき前記両吸気通路1
4″を前記共通ポート7″に連通するようにした吸気用
の二つの切換え通路20a″とが、各々凹み溝の形態に
して設けられている。
【0061】更に、前記ロータリー弁体13″を回転す
る方向を、当該ロータリー弁体13″の回転に伴い、先
ず、その外周面における排気用の切換え通路20b ″に
て先ず前記共通ポート7″が排気通路15″に連通し、
次いで、吸気用の両切換え通路20a″にて前記共通ポ
ート7″が前記両吸気通路14″に連通するような方
向、つまり、図に矢印A″で示すように、時計方向に設
定することにより、前記ロータリー弁体13″の回転に
伴ってその切換え通路20a″,20b″によって前記
共通ポート7″、前記排気通路15″及び前記吸気通路
14″の相互間を連通する方向を、排気用の切換え通路
20b″が共通ポート7″から排気通路15″に連通
し、次いで、吸気用の両切換え通路20a″が両吸気通
路14″から共通ポート7″に連通するように構成す
る。
【0062】この構成において、圧縮行程及び爆発燃焼
行程のとき、図10及び図12に示すように、前記ポペ
ット型弁8″が閉じている一方、ロータリー弁体13″
の回転に伴ってこれに設けた各切換え通路20a″,2
0b″が、共通ポート7″と両吸気通路14″及び排気
通路15″との連通を遮断した状態になる。
【0063】次いで、排気行程に移行すると、図13
(A),(B)に示すように、前記ポペット型弁8″が
開く一方、ロータリー弁体13″の回転に伴ってこれに
設けた排気用の切換え通路20b″が、図13(B)に
示すように、前記共通ポート7″を排気通路15″に連
通し、同時に、図13(A)に示すように、両吸気通路
14″の共通ポート7″への連通が遮断されるから、シ
リンダ3″内からの排気ガスの排気が前記排気通路1
5′から行われる。
【0064】そして、シリンダ3″内のピストンが下降
動する吸気行程のとき、図14(A),(B)に示すよ
うに、共通ポート7″におけるポペット型弁8″がカム
軸10″上のカム11″にて開く一方、ロータリー弁体
13″の回転に伴ってこれに設けた吸気用の両切換え通
路20a″が、図14(A)に示すように、前記両吸気
通路14″を前記共通ポート7″に連通し、同時に、図
14(B)で示すように、排気通路15″の共通ポート
7″への連通が遮断されることになるから、シリンダ
3″内への吸気を前記両吸気通路14″から行うことが
できる。
【0065】この第3の実施の形態においては、前記第
1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果を奏
することに加えて、前記吸気通路14″を、二つの吸気
通路に構成して、この二つの吸気通路14″及び前記排
気通路15″を、前記ロータリー弁体13″の軸線方向
に沿って両吸気通路14″が排気通路15″を挟んでそ
の両側に位置するように並べて配設する一方、前記ロー
タリー弁体13″における切換え通路を、前記両吸気通
路14″に対する二つの吸気用切換え通路20a″と、
前記排気通路15″に対する排気用切換え通路20b″
とにしたことにより、ロータリー弁体13″における排
気用切換え通路20b″内からロータリー弁体13の外
周面を伝って外側に漏れようとする排気ガスを、この排
気用切換え通路20b″の左右両側に位置する両吸気用
切換え通路20a″及び両吸気通路14″内に導入する
ことができるから、ロータリー弁体13″の両端の方向
への排気ガスのもれを少なくできる利点がある。
【0066】また、この第3の実施の形態においても、
前記したように、前記ロータリー弁体13″の回転に伴
ってその各切換え通路20a″,20b″によって前記
共通ポート7″、前記排気通路15″及び前記両吸気通
路14″の相互間を連通する方向を、排気用の切換え通
路20b″が共通ポート7″から排気通路15″に連通
し、次いで、吸気用の切換え通路20a″が両吸気通路
14″から共通ポート7″に連通するように構成されて
いることにより、前記第2の実施の形態の場合と同様
に、前記ロータリー弁体13″における両切換え通路2
0a″,20b″の底面B1″,B2″が、当該ロータ
リー弁体13″の回転により、排気行程においては、共
通ポート7″から排気通路15″への排気ガスの流れを
加速し、吸気行程においては、両吸気通路14″から共
通ポート7″への吸気の流れを加速するというポンプ羽
根の作用をすることになる。
【0067】なお、前記各実施の形態は、共通ポートを
一つ又は二つにした場合と、ロータリー弁体13,1
3′,13″をクランク軸に同期して半分の減速して一
定の方向に回転する場合とであったが、本発明は、これ
に限らず、共通ポートを三つ以上の複数個にしたり、ロ
ータリー弁体を、電動モータ等の別の動力源からの動力
伝達によりクランク軸に同期して同じ速度で一定の方向
に回転したりすることができることはいうまでもない。
【0068】また、本発明において共通ポートに対する
ポペット型弁は、前記各実施の形態にように、カム軸の
回転によって開閉作動することに変えて、電磁機構にて
開閉作動するように構成するようにしても良い。
【0069】更にまた、図1〜図4に示す第1の実施の
形態においては、排気通路15と吸気通路14とを、排
気通路を吸気通路に、吸気通路を排気通路にするように
互いに入れ換える一方、ロータリー弁体13を、矢印A
とは逆の方向に回転することにより、第2及び第3の実
施の形態と同様にロータリー弁13の回転によるポンプ
を得るように構成することができる。
【0070】一方、図5〜図9に示す第2の実施の形
態、及び図10〜図14に示す第3の実施の形態におい
ては、その排気通路15′,15″と吸気通路14′,
14″とを、排気通路を吸気通路に、吸気通路を排気通
路にするように互いに入れ換えることにより、ロータリ
ー弁体13′,13″を、矢印A′,A″と逆方向に回
転する構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す縦断正面図で
図2のI−I視断面図である。
【図2】図1のII−II視平断面図である。
【図3】排気行程の状態を示す図である。
【図4】吸気行程の状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す縦断正面図で
図6のV−V視断面図である。
【図6】図5のVI−VI視平断面図である。
【図7】図6のVII −VII 視断面図である。
【図8】排気行程の状態を示す図である。
【図9】吸気行程の状態を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す縦断正面図
で図11のX−X視断面図である。
【図11】図10のXI−XI視平断面図である。
【図12】図11のXII −XII 視断面図である。
【図13】排気行程の状態を示す図である。
【図14】吸気行程の状態を示す図である。
【符号の説明】
1,1′,1″ シリンダブロック 2 ピストン 3,3′,3″ シリンダ 4,4′,4″ シリンダヘッド 5,5′,5″ 燃焼室 6,6′ 点火栓 7,7′,7″ 共通ポート 7a,7a′,7a″ 共通ポートの開口部 8,8′,8″ ポペット型弁 10,10′,10″ カム軸 12,12′,12″ ボア 13,13′,13″ ロータリー弁体 14,14′,14″ 吸気通路 14a,14a′,14a″ 吸気通路の開口部 15,15′,15″ 排気通路 15a,15a′,15a″ 排気通路の開口部 20,20a′,20b′,20a″,20b″ 切
換え通路 B1′,B2′,B1″,B2″ 切
換え通路の底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA02 AA06 AA19 BA10 CA10 CA12 CA14 CA16 CA18 CA24 CA25 CA28 CA29 CA33 CA37 CA41 CA42 CA44 CA46 CA51 CA52

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内へのポートを、吸排気の共通ポ
    ートとし、この共通ポートのシリンダへの開口部を、ポ
    ペット型弁にて、吸気行程及び排気行程において開くよ
    うに構成する一方、前記共通ポートのうち前記ポペット
    型弁より下流側の部位に、前記共通ポートを、排気行程
    のとき前記シリンダからの排気通路に連通する状態と、
    吸気行程のとき前記シリンダへの吸気通路に連通する状
    態とに切り換えるようにした切換弁を設けて成る内燃機
    関において、 前記ポペット型弁の側方の部位に、丸型断面のボアを設
    けて、このボア内に、前記共通ポート、前記吸気通路及
    び前記排気通路の各々を開口する一方、前記切換弁を、
    クランク軸の回転に同期して一定の方向に常時回転する
    ロータリー弁体に構成して、このロータリー弁体を、前
    記ボア内に、当該ロータリー弁体によって前記共通ポー
    ト、吸気通路及び排気通路の各開口部を塞ぐように回転
    自在に挿入し、更に、前記ロータリー弁体の外周面に、
    排気行程のとき前記共通ポートを排気通路に、吸気行程
    のとき前記吸気通路を共通ポートに各々連通するように
    した切換え通路を、凹み溝の形態にして設けたことを特
    徴とする内燃機関における吸排気装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記ロータ
    リー弁体における切換え通路を、前記吸気通路及び排気
    通路の両方に対して共通の一つの切換え通路にしたこと
    を特徴とする内燃機関における吸排気装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1の記載において、前記吸気通
    路と排気通路とを、ロータリー弁体の軸線方向に並べて
    配設する一方、前記ロータリー弁体における切換え通路
    を、前記吸気通路に対する吸気用切換え通路と、前記排
    気通路に対する排気用切換え通路とにしたことを特徴と
    する内燃機関における吸排気装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1の記載において、前記吸気通
    路を、二つの吸気通路に構成して、この二つの吸気通路
    及び前記排気通路を、前記ロータリー弁体の軸線方向に
    沿って両吸気通路が排気通路を挟んでその両側に位置す
    るように並べて配設する一方、前記ロータリー弁体にお
    ける切換え通路を、前記両吸気通路に対する二つの吸気
    用切換え通路と、前記排気通路に対する排気用切換え通
    路とにしたことを特徴とする内燃機関における吸排気装
    置。
  5. 【請求項5】前記請求項3又は4の記載において、前記
    ロータリー弁体の回転に伴ってその各切換え通路によっ
    て前記共通ポート、前記排気通路及び前記吸気通路の相
    互間を連通する方向を、排気用の切換え通路が共通ポー
    トから排気通路に連通し、次いで、吸気用の切換え通路
    が吸気通路から共通ポートに連通するように構成したこ
    とを特徴とする内燃機関における吸排気装置。
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