JP2002256327A - 精錬用ランス - Google Patents

精錬用ランス

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JP2002256327A
JP2002256327A JP2001061407A JP2001061407A JP2002256327A JP 2002256327 A JP2002256327 A JP 2002256327A JP 2001061407 A JP2001061407 A JP 2001061407A JP 2001061407 A JP2001061407 A JP 2001061407A JP 2002256327 A JP2002256327 A JP 2002256327A
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lance
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refining
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JP2001061407A
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Kanji Hide
寛治 日出
Toshiaki Matsuura
俊暁 松浦
Takashi Kato
隆 加藤
Hiroyuki Hide
寛之 日出
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2次燃焼ノズル管の取付けピッチを任意に設定
でき、また、ランス構成部品の組立が可能な構造を有す
る精錬用ランスを提供する。 【解決手段】複数のノズル孔6と冷却水通路4および排
水通路5と中央に内管挿入穴を有するリング体21の内
管挿入穴にディスタンスピース14を介して内管13を
取付け、リング体の内側上下に上内筒15bと下内筒1
5aを取付け、リング体の中間部上下に上下二つの仕切
り筒16b、16aを取付け、リング体の外側上下に上下
二つの外管13を取り付けて構成した複数個のランス構
成部品を接続してなる精錬用ランス1において、前記上
内筒に第1中継ぎ筒18をねじ係合により取付け、前記
下内筒に第2中継ぎ筒19を取付けて、二つのランス構
成部品を接続するとき、第1中継ぎ筒先端部と第2中継
ぎ筒の先端部を嵌合させる構造とした精錬用ランス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精錬に伴って発生
する飛散物が、精錬ランス自身、転炉の炉口部、真空脱
ガス槽の内部および溶銑・溶鋼容器内に付着するのを精
錬しながら防止する精錬用ランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】転炉等の溶銑・溶鋼容器内で精錬を行う
とき、精錬に伴って発生する飛散物が、精錬ランス自
体、転炉の炉口部、真空脱ガス槽の内部および溶銑・溶
鋼容器内に付着するのを精錬しながら防止する精錬用ラ
ンスが、特開平9−3519号および特開平11−61
229号に開示されている。これは、先端部の精錬用ノ
ズルとランスの側面に複数個の付着除去用2次燃焼ノズ
ルを配設し、精錬用ノズルと2次燃焼ノズルに独立して
酸素を供給する通路を設け、この酸素供給経路の外周部
にランス冷却のための冷却水通路および排水通路を設け
た4重管構造となっている。
【0003】特開平9−3519号には、図8に示すよ
うに、精錬用ノズル2に酸素を供給する通路3とその外
周部にランス冷却のための冷却水通路4および排水通路
5を有する3重管構造の精錬用ランス1が開示されてい
る。この3重管構造のランス1を、精錬用ノズル2と2
次燃焼ノズル6へ独立して酸素を供給できる4重管構造
にするには、排水通路5の内側に精錬用ノズル2に酸素
を供給する通路と2次燃焼ノズル6に酸素を供給する通
路を分離して設けなければならない。
【0004】図5は、精錬用ノズルと2次燃焼ノズルへ
の酸素供給通路を分離した4重管構造ランスの部分縦断
面図を示している。図において、11は2次燃焼ノズル
管である。2次燃焼ノズル管11は、高さ方向中央部に
放射状に複数のノズル孔12を形成したリング体で、こ
のリング体の内側上下に管状の内筒取付け部11a、中
間部上下に管状の仕切り筒取付け部11bおよび外側上
下に管状の外管取付け部11cが形成されている。
【0005】図5の上側のランス構成部品10は、次の
手順で製作する。先ず、内管13の外周上の周方向に
上下に間隔を開けて複数対のディスタンスピース14、
14の一方端を溶接する。上下方向において対のディス
タンスピース14、14の間隔は、2次燃焼ノズル管1
1の内筒取付け部11a内側部にディスタンスピース1
4の他方端を溶接する所定の溶接長がとれるように設定
される。2次燃焼ノズル管11の内径穴に、前記ディス
タンスピース14を取り付けた内管13を挿入し、ディ
スタンスピース14、14の他方端が2次燃焼ノズル管
の上下の内筒取付け部11a内側部と所定溶接長寸法に
なるよう溶接する。2次燃焼ノズル管11の下側の内
筒取付け部11aに下内筒15aを、上側の内筒取付け部
11aに上内筒15bをそれぞれ、溶接して取り付ける。
2次燃焼ノズル管11の下側の仕切り筒取付け部11
bに先端に摺動面を有する下仕切り筒16aを、上側の仕
切り筒取付け部11bに先端に摺動面を有する上仕切り
筒16bをそれぞれ、溶接して取り付ける。2次燃焼
ノズル管11の上下の外管取付け部11c、11cにそれ
ぞれ、外管17、17を溶接して取り付ける。最後
に、内管13両端部のOリング溝およびOリング摺動
面、下内筒15aの先端部のOリング摺動面および上内
筒15bの先端部のOリング溝、および、下仕切り筒1
6aおよび上仕切り筒16bの先端部の摺動面を機械加工
する。これで、ランス構成部品10が完成する。ディス
タンスピース14の取付け状態を図7に示す。
【0006】下側のランス構成部品10も上側のランス
構成部品10と同じ手順で製作され、その構成は同一で
ある。
【0007】そして、図5に示すように、上側のランス
構成部品10の下端部を下側のランス構成部品10の上
端部に嵌合させるとともに、上下の外管の溶接開先を当
接させて溶接することにより、上下のランス構成部品1
0を接合して組み立てる。このとき、内管13、13に
おいては、上の内管13のOリング摺動面である下端部
と下の内管13のOリングを装着した上端部が嵌合し、
内筒においては、下内筒15aのOリング摺動面である
下端部と上内筒15bのOリングを装着した上端部が嵌
合し、仕切り筒においては、下仕切り筒16aの摺動面
である下端部と上仕切り筒16bの摺動面である下端部
が嵌合する。このように、上下ランス構成部品の内管、
内筒および仕切り筒に摺動可能な嵌合部を設けるのは、
ランス使用時の内管、内筒、仕切り筒および外管の熱膨
張量が異なるので、この異なる熱膨張量を摺動可能な嵌
合部で吸収させるためである。
【0008】精錬用ランスは、その長さに応じた個数の
ランス構成部品10を接続して形成される。そして、外
管と仕切り筒の間が冷却水通路4、仕切り筒と内筒の間
が排水通路5、内筒と内管の間が2次燃焼ノズル用酸素
供給通路7、内管の中が精錬用酸素供給通路3となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上側の
ランス構成部品10と下側のランス構成部品10とを組
み立てる場合、上下のランス構成部品の下端部と上端部
の嵌合状況を見ながら組立作業を行う必要があるため、
図6に示すように、2次燃焼ノズル管11からの長さを
内管13、内筒15a(または、15b)、仕切り筒16
a(または、16b)、外管17の順に漸次短くする必要
がある。
【0010】ところが、図5に示すように、溶接後、機
械加工を行おうとすると、上の内管13(Oリング溝
側)、上内筒15b、上仕切り筒16a、上の外管17の
長さは、順に短くすることはできるが、下の内管13
(摺動面側)、下仕切り筒16b、下の外管17の長さ
は、上側とは逆に、順に長くせざるを得ず、上記のよう
に嵌合状況を見ながら組立作業を行うことが出来ないと
いう問題が生じる。
【0011】また、下の内管13(摺動面側)、下内筒
15a、下仕切り筒16a、下の外管17の長さは、機械
加工のできる最低寸法を必要とするため、必然的に長く
ならざるを得ない。このため、2次燃焼ノズル管11の
取付けピッチは、機械加工のできる上記最低寸法で決ま
るため、この寸法よりも短いピッチにすることはでき
ず、使用目的にあった効果ある精錬用ランスを提供する
ことができないという問題が生じる。
【0012】また、2次燃焼ノズル管11の取付けピッ
チが長くなると、内筒15a(または、15b)の長さが
長くなる。その結果、ディスタンスピース14と2次燃
焼ノズル管の内筒取付け部11a側部との溶接部Wと内
筒15a(または、15b)の先端との距離Lが長くな
り、溶接部Wの溶接ができなくなるという問題がある。
即ち、ランス構成部品の組立ができなくなる。
【0013】さらに、内管13、上下内筒15a、15
b、上下仕切り筒16a、16bの長さが長くなるため、
機械加工の精度が悪くなり、シール不良が発生する。
【0014】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであり、2次燃焼ノズル管の取付けピッ
チを任意に設定できるように、また、ランス構成部品の
組立が可能な構造を有する精錬用ランスを提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を以
下の精錬用ランスによって達成する。
【0016】請求項1のランスは、水平方向に貫通する
複数のノズル孔と垂直方向に貫通する複数の冷却水通路
および排水通路と中央に内管挿入穴を有するリング体の
内管挿入穴にディスタンスピースを介して内管を取付
け、リング体の内側上下に形成された内筒取付け部に上
内筒と下内筒を取付け、リング体の中間部上下に形成さ
れた仕切り筒取付け部に上下二つの仕切り筒を取付け、
リング体の外側上下に形成された外管取付け部に上下二
つの外管を取り付けて構成した複数個のランス構成部品
を接続してなる精錬用ランスにおいて、前記上内筒に第
1中継ぎ筒をねじ係合により取付け、前記下内筒に第2
中継ぎ筒を取付けて、二つのランス構成部品を接続する
とき、第1中継ぎ筒先端部と第2中継ぎ筒の先端部を嵌
合させる構造としたものである。
【0017】このランスによれば、2次燃焼ノズル管の
取付けピッチが長い場合、第1中継ぎ筒と第2中継ぎ筒
の長さを長くすることにより、内筒の長さを短くするこ
とができる。これにより、内筒の先端とディスタンスピ
ースとの距離を短くすることができるから、ディスタン
スピースと2次燃焼ノズル管との溶接が容易になる。す
なわち、ランス構成部品の組立が可能となる。
【0018】また、2次燃焼ノズル管の取付けピッチの
変更は、第1中継ぎ筒と第2中継ぎ筒の長さを調整する
ことにより任意に設定することが可能となる。
【0019】さらに、第1中継ぎ筒と第2中継ぎ筒の長
さを嵌合させる構造により、図6に示すように、2次燃
焼ノズル管からの長さを内管、内筒、仕切り筒、外管の
順に漸次短くすることができ、嵌合状況を見ながら組立
作業が可能となる。
【0020】さらに、内管、内筒、仕切り筒、外管の長
さを短くできるから、機械加工部の加工精度が向上し、
それぞれのシール部からの流体の漏出をより確実に防止
することができる。
【0021】請求項2のランスは、水平方向に貫通する
複数のノズル孔と垂直方向に貫通する複数の冷却水通路
および排水通路と中央貫通穴を有するリング体と中央貫
通穴の内壁から内側に延びる複数の連結部に固着して中
央貫通穴内に設けられた管状の内管取付け部とからなる
2次燃焼ノズル管の内管取付け部の上下に内管を取付
け、リング体の内側上下に形成された内筒取付け部に上
内筒と下内筒を取付け、リング体の中間部上下に形成さ
れた仕切り筒取付け部に上下二つの仕切り筒を取付け、
リング体の外側上下に形成された外管取付け部に上下二
つの外管を取り付けて構成したランス構成部品の前記上
内筒と下内筒に中継ぎ筒をねじ係合により取付け、二つ
のランス構成部品を接続するとき、中継ぎ筒の先端部を
嵌合させる構造とした精錬用ランスである。
【0022】このランスによれば、溶接するディスタン
スピースが無いから、ランス構成部品を容易に製作する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に説明する。図1は、本発明に係る上下ランス
構成部品の接続部を示す縦断面図である。
【0024】先ず、ランス構成部品10を構成する部品
について説明する。
【0025】2次燃焼ノズル管11は、水平方向に貫通
する複数のノズル孔12と垂直方向に貫通する複数の冷
却水通路4および排水通路5と中央に内管挿入穴を有す
るリング体と、このリング体の内側上下に形成された管
状の内筒取付け部11aと、リング体の中間部上下に形
成された管状の仕切り筒取付け部11bと、リング体の
外側上下に形成された管状の外管取付け部11cとから
構成されている。前記複数のノズル孔12は放射状に配
設され、また、前記複数の冷却水通路4および排水通路
5は隣り合うノズル孔12の間に配設されている。この
2次燃焼ノズル管11は、3重管構造をしており、鋳造
により一体構造として製作される。
【0026】内管13は、上端部内周にOリング摺動面
を、下端部外周にOリング装着溝を有する。下内筒15
aは、中間部外周にOリング装着溝を有し、先端部外周
に雄ねじが刻設されている。上内筒15bも、下内筒1
5aと同じく、中間部外周にOリング装着溝を有し、先
端部外周に雄ねじが刻設されている。
【0027】第1中継ぎ筒18は、一端側内周にOリン
グ摺動面を、中間部内周に雌ねじを、他端側内周にOリ
ング摺動面を有する。第2中継ぎ筒19は、一端側内周
にOリング摺動面を、中間部内周に雌ねじを、他端側外
周にOリング装着溝を有する。そして、上内筒15bと
第1中継ぎ筒18はねじ係合部Sにより接続され、下内
筒15aと第2中継ぎ筒19も、第1中継ぎ筒18と同
様にねじ係合部Sにより接続されるようになっている。
【0028】上仕切り筒16bは、上端部内周に摺動面
を有する。下仕切り筒16aは、下端部外周に摺動面を
有する。外管17は、2次燃焼ノズル管の上下の外管取
付け部11cに取付けられるものである。
【0029】次に、ランス構成部品10の組立手順につ
いて説明する。 先ず、内管13の中央部外周上の周方向に、上下に間
隔を開けて複数対のディスタンスピース14、14の一
方端を溶接する。上下方向における対のディスタンスピ
ース14、14の間隔は、2次燃焼ノズルの上下内筒取
付け部11a内周端部にディスタンスピース14の他方
端を溶接する所定の溶接長がとれるように設定後、2次
燃焼ノズル管11の上下において、ディスタンスピース
14と内筒取付け部11a内側部を溶接する。2次燃
焼ノズル管11の上側の内筒取付け部11aに上内筒1
5bを、下側の内筒取付け部11aに下内筒15aをそれ
ぞれ溶接して取り付ける。溶接後、内管13の上端部内
周のOリング摺動面と下端部外周のOリング装着溝およ
び、上内筒15bと下内筒15aのOリング装着溝と雄ね
じを機械加工する。2次燃焼ノズル管の上側の仕切り
筒取付け部11bに上仕切り筒16bを、下側の仕切り筒
取付け部11bに下仕切り筒16aをそれぞれ、溶接して
取付ける。溶接後、上仕切り筒16とb下仕切り筒16a
の摺動面を機械加工する。2次燃焼ノズル管の上下の
外管取付け部11c、11cにそれぞれ、外管17,17
を溶接して取り付ける。上内筒15bのOリング装着
溝にOリングを装着し、第1中継ぎ筒18の一方のOリ
ング摺動面を上内筒15b外周に嵌装し、ねじ係合(ね
じ係合部S)により第1中継ぎ筒18を上内筒15bに
取り付ける。また、下内筒15aのOリング装着溝にO
リングを装着し、第2中継ぎ筒19のOリング摺動面側
を下内筒15a外周に嵌装し、ねじ係合(ねじ係合部
S)により第2中継ぎ筒19を下内筒15aに取り付け
る。これで、ランス構成部品10が完成する。
【0030】図1において、上側のランス構成部品10
の下端部を下側のランス構成部品10の上端部に嵌合さ
せ、上下の外管17、17の溶接開先を当接させて溶接
することにより上下のランス構成部品10、10を接合
して組み立てる。このとき、内管13、13において
は、上の内管13外周下端部のOリング装着面が下の内
管13内周上端部のOリング摺動面に嵌合し、第1中継
ぎ筒18と第2中継ぎ筒19においては、第1中継ぎ筒
18の内周上端部のOリング摺動面が第2中継ぎ筒19
の外周下端部のOリング装着面に嵌合し、下仕切り筒1
6aと上仕切り筒16bにおいては、下仕切り筒16aの
外周下端部の摺動面が上仕切り筒16bの内周上端部の
摺動面に嵌合する。
【0031】精錬用ランスは、その長さに応じた個数の
ランス構成部品10を接続して形成される。そして、外
管と仕切り筒の間が冷却水通路4、仕切り筒と内筒の間
が排水通路5、内筒と内筒の間が2次燃焼ノズル用酸素
供給通路7、内管の内部が精錬用酸素供給通路3とな
る。図4に、本発明に係るランス構成部品を使用した4
重管構造の精錬用ランスの一例(縦断面図で表示)を示
す。
【0032】上述したように、2次燃焼ノズル管11に
取り付けた一方の内筒15bの端部に第1中継ぎ筒18
を接続し、他方の内筒15aに第2中継ぎ筒19を接続
した2個のランス構成部品10、10を接合して組み立
てるように構成してあるので、2次燃焼ノズル管11の
取付けピッチが長い場合、第1中継ぎ筒18と第2中継
ぎ筒19の長さを長くすることにより、内筒15aおよ
び内筒15bの長さを短くすることができる。これによ
り、内筒の先端とディスタンスピースとの距離Lを短く
することができるから、2次燃焼ノズル管11の取付け
ピッチが長い場合でも、ディスタンスピースと2次燃焼
ノズル管との溶接部Wの溶接が容易になる。すなわち、
2次燃焼ノズル管の取付けピッチの変更は、第1中継ぎ
筒と第2中継ぎ筒の長さを調整することにより、任意に
設定することが可能となる。さらに、第1中継ぎ筒と第
2中継ぎ筒を嵌合させる構造のため、図6に示すよう
に、2次燃焼ノズル管11からの長さを内管13、内筒
15a(または、15b)、仕切り筒16a(または、1
6b)、外管17の順に漸次短くすることができ、嵌合
状況を見ながら組立作業が可能となる。すなわち、内管
13、内筒15a、15b、仕切り筒16a、16bの長さ
を短くできるから、機械加工部の加工精度が向上し、そ
れぞれのシール部からの流体の漏出をより確実に防止す
ることができる。
【0033】前述のランス構成部品10の組立において
は、使用する2次燃焼ノズル管11に内管取付け部が無
いので、2次燃焼ノズル管11と内管13の間にディス
タンスピース14を介在させ、ディスタンスピース14
を2次燃焼ノズル管11と内管13に溶接する必要があ
った。
【0034】次に、このディスタンスピースの溶接を不
要とする2次燃焼ノズル管を図2および図3により説明
する。
【0035】図2は、本発明に係る2次燃焼ノズル管の
横断面図、図3は、図2のA−A断面図である。図にお
いて、21は、水平方向に貫通する複数のノズル孔12
と垂直方向に貫通する複数の冷却水通路4および排水通
路5を有するリング体である。リング体21において、
複数のノズル孔12は放射状に配設され、また、複数の
冷却水通路4および排水通路5は隣り合うノズル孔1
2、12の間に配設されている。
【0036】リング体21には、その内側上下に管状の
内筒取付け部21aが、その中間部上下に管状の仕切り
筒取付け部21bが、その外側上下に外管取付け部21c
が形成されている。また、連結部22が、リング体21
の内周壁に開口したノズル孔12を挟んで、リング体2
1の内周壁から内側に水平に延びて形成されている。こ
の連結部22に管状の内管取付け部23が固着して形成
されている。内管取付け部23の高さ方向中心は、ノズ
ル孔12の軸中心高さに一致している。そして、リング
体21の内周壁と管状の内管取付け部23の間が2次燃
焼用酸素の供給通路となっている。
【0037】2次燃焼ノズル管20は、上述した内管取
付け部23、連結部22、リング体21、内筒取付け部
21a、仕切り筒取付け部21bおよび外管取付け部21
cを一体として鋳造により製作される。なお、内管取付
け部23〜外管取付け部21cの上下端の溶接開先は機
械加工によって作られる。
【0038】図3に示すように、2次燃焼ノズル管20
の内管取付け部23の上下に内管13、13を、上下の
内筒取付け部21aに上内筒15bと下内筒15aを、上
下の仕切り筒取付け部21bに上仕切り筒16bと下仕切
り筒16aを、上下の外管取付け部21cに外管17、1
7を溶接して取付け、溶接後、Oリング溝またはOリン
グ摺動面または摺動面を機械加工すれば、ランス構成部
品が得られる。
【0039】以上説明した内管取付け部を有する4重管
構造の2次燃焼ノズル管を使用すれば、溶接するディス
タンスピースが無いから、ランス構成部品を容易に製作
することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明により以下の効果が得られる。
【0041】請求項1のランスによれば、2次燃焼ノズ
ル管の取付けピッチが長い場合、第1中継ぎ筒と第2中
継ぎ筒の長さを長くすることにより、内筒の長さを短く
することができる。これにより、内筒の先端とディスタ
ンスピースとの距離を短くすることができるから、ディ
スタンスピースと2次燃焼ノズル管との溶接が容易にな
る。また、2次燃焼ノズル管の取付けピッチの変更は、
第1中継ぎ筒と第2中継ぎ筒の長さを調整することによ
り、任意に設定することが可能になる。
【0042】さらに、第1中継ぎ筒と第2中継ぎ筒を嵌
合させる構造であるから、図6に示すように、2次燃焼
ノズル管からの長さを内管、内筒、仕切り筒、外管の順
に漸次短くすることができ、これにより嵌合状況を見な
がら組立作業が可能となる。すなわち、内管、内筒、仕
切り筒、外管の長さを短くできるから、機械加工部の加
工精度が向上し、それぞれのシール部からの流体の漏出
をより確実に防止することができる。
【0043】請求項2のランスによれば、溶接するディ
スタンスピースが無いから、ランス構成部品を容易に製
作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る上下ランス構成部品の接続部を示
す部分縦断面図である。
【図2】本発明に係る2次燃焼ノズル管の横断面図であ
る。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明に係るランス構成部品を使用した4重管
構造の精錬用ランスの縦断面図である。
【図5】従来の4重管構造の精錬用ランスの部分縦断面
図である
【図6】4重管構造のランス構成部品の内管、内筒、仕
切り管および外管の長さの違いを示す概念図である。
【図7】ディスタンスピースの取付け状態を示す図であ
る。
【図8】従来の3重管構造の精錬用ランス左半分を縦断
面図で、右半分を外形図表した図である。
【符号の説明】
1 ランス 2 精錬用ノズル 3 精錬用酸素供給通路 4 冷却水通路 5 排水通路 6 2次燃焼ノズル(従来) 7 2次燃焼ノズル用酸素供給通路 10 ランス構成部品(従来) 11 2次燃焼ノズル管(従来) 11a 内管取付け部(従来) 11b 仕切り筒取付け部(従来) 11c 外管取付け部(従来) 12 ノズル孔 13 内管 14 ディスタンスピース 15a 下内筒 15b 上内筒 16a 下仕切り筒 16b 上仕切り筒 17 外管 18 第1中継ぎ筒 19 第2中継ぎ筒 20 2次燃焼ノズル管 21 リング体 21a 内管取付け部 21b 仕切り管取付け部 21c 外管取付け部 22 連結部 23 内管取付け部 S ねじ係合部 W 溶接部
フロントページの続き (72)発明者 日出 寛之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K070 AB15 CF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に貫通する複数のノズル孔と垂直
    方向に貫通する複数の冷却水通路および排水通路と中央
    に内管挿入穴を有するリング体の内管挿入穴にディスタ
    ンスピースを介して内管を取付け、リング体の内側上下
    に形成された内筒取付け部に上内筒と下内筒を取付け、
    リング体の中間部上下に形成された仕切り筒取付け部に
    上下二つの仕切り筒を取付け、リング体の外側上下に形
    成された外管取付け部に上下二つの外管を取り付けて構
    成した複数個のランス構成部品を接続してなる精錬用ラ
    ンスにおいて、前記上内筒に第1中継ぎ筒をねじ係合に
    より取付け、前記下内筒に第2中継ぎ筒を取付けて、二
    つのランス構成部品を接続するとき、第1中継ぎ筒先端
    部と第2中継ぎ筒の先端部を嵌合させる構造としたこと
    を特徴とする精錬用ランス。
  2. 【請求項2】水平方向に貫通する複数のノズル孔と垂直
    方向に貫通する複数の冷却水通路および排水通路と中央
    貫通穴を有するリング体と中央貫通穴の内壁から内側に
    延びる複数の連結部に固着して中央貫通穴内に設けられ
    た管状の内管取付け部とからなる2次燃焼ノズル管の内
    管取付け部の上下に内管を取付け、リング体の内側上下
    に形成された内筒取付け部に上内筒と下内筒を取付け、
    リング体の中間部上下に形成された仕切り筒取付け部に
    上下二つの仕切り筒を取付け、リング体の外側上下に形
    成された外管取付け部に上下二つの外管を取り付けて構
    成したランス構成部品の前記上内筒と下内筒に中継ぎ筒
    をねじ係合により取付け、二つのランス構成部品を接続
    するとき、中継ぎ筒の先端部を嵌合させる構造としたこ
    とを特徴とする精錬用ランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113576A2 (de) * 2003-06-25 2004-12-29 Rhi Ag Düseneinrichtung und zugehöriges metallurgisches schmelzgefäss
WO2004113576A3 (de) * 2003-06-25 2005-04-21 Rhi Ag Düseneinrichtung und zugehöriges metallurgisches schmelzgefäss

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