JP2002255780A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

Info

Publication number
JP2002255780A
JP2002255780A JP2001054812A JP2001054812A JP2002255780A JP 2002255780 A JP2002255780 A JP 2002255780A JP 2001054812 A JP2001054812 A JP 2001054812A JP 2001054812 A JP2001054812 A JP 2001054812A JP 2002255780 A JP2002255780 A JP 2002255780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
acid
extract
licorice
hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001054812A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Yamashita
洋美 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2001054812A priority Critical patent/JP2002255780A/ja
Publication of JP2002255780A publication Critical patent/JP2002255780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた保湿力を有し、しわ等の皮膚の老化症
状改善,肌荒れ改善等に有効な皮膚外用剤を得る。 【解決手段】 アルモンド抽出物、及び甘草抽出物並び
にその抽出成分から選ばれた1種又は2種以上と、炭素
数10〜26のα-ヒドロキシ脂肪酸のステロールエス
テルから選ばれた1種又は2種以上を含有させる。もし
くは、アルモンド抽出物の1種又は2種以上と、甘草抽
出物並びにその抽出成分から選ばれた1種又は2種以
上、あるいは更に炭素数10〜26のα-ヒドロキシ脂
肪酸,これらの塩及び誘導体より成る群から選ばれた1
種又は2種以上とを含有させる。甘草の抽出成分として
は、グリチルレチン酸,その塩及び誘導体が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルモンド抽出
物、及び甘草抽出物並びにその抽出成分から選ばれた1
種又は2種以上と、炭素数10〜26のα-ヒドロキシ
脂肪酸のステロールエステルから選ばれた1種又は2種
以上を含有して成る皮膚外用剤、また、アルモンド抽出
物の1種又は2種以上と、甘草抽出物並びにその抽出成
分から選ばれた1種又は2種以上、あるいは更に炭素数
10〜26のα-ヒドロキシ脂肪酸,これらの塩及び誘
導体より成る群から選ばれた1種又は2種以上とを含有
して成る皮膚外用剤に関する。これらの皮膚外用剤は、
優れた保湿力を有し、しわ等の皮膚の老化症状改善,肌
荒れ改善等に有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚のしわ等老化症状及び肌荒れ
症状の防止,改善に有効な皮膚外用剤について、多くの
研究がなされてきた。最近、皮膚外用剤の分野におい
て、皮膚細胞自体を賦活し、皮膚の機能そのものを活性
化して、皮膚症状の改善や老化防止を図る試みがなされ
ている。また、皮膚の炎症や肌荒れが皮膚水分量の減少
に起因することが明らかになるにつれ、皮膚水分の減少
を補い、あるいは水分減少を防ぐより効果的な保湿剤の
開発も進められてきた。
【0003】前者の試みとして、ホルモン類,各種ビタ
ミン類,生薬抽出物,動物臓器抽出物,植物抽出物等に
皮膚細胞賦活剤としての作用が求められ、結合組織の構
成タンパク質であるコラーゲンやエラスチンを添加した
り、線維芽細胞の活性化を図るべく可溶性卵殻膜を用い
た化粧料等が提案されている(特公昭60-1972
5,特開昭48-40943,特開平3-19080
8)。また近年、細胞賦活作用を有する植物抽出物に関
する研究も行われ、種々の植物抽出物等を線維芽細胞増
殖促進剤として、医薬品,医薬部外品,化粧品分野の各
種皮膚外用剤、浴用剤及び飲食品に応用することに関す
る研究が開示されている(特開平10-36279)。
【0004】一方、後者の試みとしては、アミノ酸,核
酸,ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類,スフィン
ゴ脂質等が保湿剤又は皮膚閉塞剤として使用されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
皮膚細胞賦活剤においては、感作性や副作用の問題から
使用に際し制限を受けたり、作用・効果が十分でなく、
かなり大量に配合しなければならないといった問題点が
あった。また、植物や動物由来物質においては皮膚外用
剤として他の成分とともに配合して製剤化した場合、失
活しやすいという問題もあった。
【0006】一方、従来使用されてきた上記の保湿剤
は、それ自体の保水性により皮膚に水分を供給したり、
皮膚表面の閉塞効果によって表皮からの水分の蒸散を防
ぐものであり、保湿効果は一時的で、皮膚細胞の賦活作
用は弱く、また、安定性,使用感上、製剤化において種
々の制約を受けることが多かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、副
作用や皮膚等への刺激など、好ましくない影響の無い皮
膚外用剤を提供するべく鋭意検討したところ、保湿作用
及び線維芽細胞増殖促進作用を併せ持つアルモンド抽出
物、及び皮膚細胞の賦活作用,抗炎症作用を併せ持つ甘
草抽出物、並びにグリチルリチン酸等の甘草の抽出成分
から選ばれた1種又は2種以上と、他の有効成分の角質
への浸透力を高める作用を持ち、高い水分保持能を有す
る炭素数10〜26のα-ヒドロキシ脂肪酸のステロー
ルエステルから選ばれた1種又は2種以上を併用し、又
は、アルモンド抽出物の1種又は2種以上と、甘草の抽
出物並びに抽出成分の1種又は2種以上とを併用し、あ
るいは更に他の有効成分の角質への浸透力を高める作用
を持ち、高い水分保持能を有する炭素数10〜26のα
-ヒドロキシ脂肪酸,これらの塩及び誘導体から選ばれ
た1種又は2種以上を併用することにより、高い保湿性
が得られ、その結果、しわ等の皮膚の老化症状改善効
果,肌荒れ改善効果が向上することを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用するアルモンド抽出
物は、バラ科(Rosaceae)サクラ属(PrunusL.)植物の
アルモンド(別名 へん桃,Prunus amygdalus Batch)
の種子部分をそのままあるいは乾燥又は粉砕後、溶媒で
抽出したものを用いる。
【0009】抽出溶媒としては、水、エタノール、無水
エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリ
コール、ヘキシレングリコールから選ばれる何れか1種
か、もしくは2種以上を任意に組み合わせて使用するこ
とができ、水もしくは含水濃度20〜80%(v/v)
のエチルアルコールもしくは1,3-ブチレングリコールを
用いることが好ましく、水を用いることが更に好まし
い。
【0010】なお、製造方法は特に制限されるものはな
いが、通常、常温〜常圧下での溶媒の沸点の温度範囲で
抽出溶媒中にて浸漬又はホモジナイズした後、上清を回
収して得る。例えば、室温にて1〜5日間抽出を行った
のち濾過し、得られた濾液を更に、1週間ほど放置して
熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
【0011】更に多くの場合は、そのままの状態で利用
できるが、必要ならば、その効力に影響のない範囲で更
に脱臭、脱色などの精製処理を加えても良い。脱臭・脱
色等の精製処理手段としては、活性炭カラム等を用いる
ことができる。
【0012】更に、抽出物より抽出溶媒を蒸発,乾固さ
せ、水,エタノール,プロピレングリコール,1,3-ブチ
レングリコール,グリセリン等の溶媒に再溶解させて添
加することもできる。
【0013】本発明のアルモンド抽出物の配合量として
は特に限定されないが、好ましくは0.001〜20重
量%の範囲であり、より好ましくは1〜10重量%の範
囲である。
【0014】本発明で使用する甘草抽出物は、生薬「カ
ンゾウ」の基原植物であるカンゾウ(Glycyrrhiza glab
ra L. var. glandulifera Regel et Herder),シナカ
ンゾウ(G. echinata L.),スペインカンゾウ(G. gla
bra L.),ウラルカンゾウ(G. uralensis Fisch. et D
C.)の全草もしくは葉,茎,根,花,種子から選ばれる
1種又は2種以上、好ましくは根及び根茎をそのままあ
るいは乾燥又は粉砕後、水あるいは、エタノールなどの
低級アルコールや1,3-ブチレングリコール,プロピレン
グリコールなどの多価アルコールといった極性有機溶
媒、又はこれらと水との混合物により抽出したものであ
る。
【0015】甘草の抽出成分としては、グリチルリチン
酸,その塩(グリチルリチン酸ジカリウムなど),グリ
チルレチン酸,その塩及び誘導体(グリチルレチン酸ス
テアリルなど)等を挙げることができ、本発明において
は市販のものを用いる。中でも、グリチルリチン酸ジカ
リウムが本発明には好適である。
【0016】本発明の、甘草抽出物並びに抽出成分の1
種以上の配合量としては特に限定されないが、好ましく
は0.0001〜20重量%の範囲であり、より好まし
くは0.05〜2重量%の範囲である。
【0017】更に、本発明においては、炭素数10〜2
6のα-ヒドロキシ脂肪酸,これらの塩及び誘導体より
成る群から選ばれた1種又は2種以上を含有させること
ができる。
【0018】また、α-ヒドロキシ脂肪酸の誘導体とし
ては、前記の飽和,不飽和又は分岐脂肪酸とステロール
類とのエステルを好適な例として挙げることができ、こ
れらより1種又は2種以上を選択して用いる。
【0019】特に、アルモンド抽出物、もしくは甘草抽
出物及び/又はその抽出成分と併用するものとしては、
炭素数10〜26のα-ヒドロキシ脂肪酸のステロール
エステルから選ばれた1種又は2種以上を用いる。
【0020】前記α-ヒドロキシ脂肪酸のステロールエ
ステルを形成するα-ヒドロキシ脂肪酸としては、炭素
数が10〜26のヒドロキシ基を有する飽和,不飽和又
は分岐脂肪酸を用いることができる。例えば、2-ヒドロ
キシデカン酸,2-ヒドロキシウンデカン酸,2-ヒドロキ
シドデカン酸(2-ヒドロキシラウリン酸),2-ヒドロキ
シトリデカン酸,2-ヒドロキシテトラデカン酸(2-ヒド
ロキシミリスチン酸),2-ヒドロキシペンタデカン酸,
2-ヒドロキシヘキサデカン酸(2-ヒドロキシパルミチン
酸),2-ヒドロキシヘプタデカン酸(2-ヒドロキシマル
ガリン酸),2-ヒドロキシオクタデカン酸(2-ヒドロキ
システアリン酸),2-ヒドロキシノナデカン酸,2-ヒド
ロキシエイコサン酸(2-ヒドロキシアラキン酸),2-ヒ
ドロキシヘンエイコサン酸,2-ヒドロキシドコサン酸
(2-ヒドロキシベヘン酸),2-ヒドロキシトリコサン
酸,2-ヒドロキシテトラコサン酸(2-ヒドロキシリグノ
セリン酸),2-ヒドロキシペンタコサン酸,2-ヒドロキ
シヘキサコサン酸(2-ヒドロキシセロチン酸)といった
2位に水酸基を有するノルマル型飽和脂肪酸、2-ヒドロ
キシ-8-メチルノナン酸(2-ヒドロキシイソラウリン
酸),2-ヒドロキシ-10-メチルウンデカン酸,2-ヒドロ
キシ-12-メチルトリデカン酸(2-ヒドロキシイソミリス
チン酸),2-ヒドロキシ-14-メチルペンタデカン酸(2-
ヒドロキシイソパルミチン酸),2-ヒドロキシ-16-メチ
ルヘプタデカン酸(2-ヒドロキシイソステアリン酸),
2-ヒドロキシ-18-メチルノナデカン酸,2-ヒドロキシ-2
0-メチルヘンヘイコサン酸,2-ヒドロキシ-22-メチルト
リコサン酸,2-ヒドロキシ-24-メチルペンタコサン酸と
いった2位に水酸基を有するイソ型分岐鎖飽和脂肪酸、
2-ヒドロキシ-7-メチルノナン酸(2-ヒドロキシイソラ
ウリン酸),2-ヒドロキシ-9-メチルウンデカン酸,2-
ヒドロキシ-11-メチルトリデカン酸(2-ヒドロキシイソ
ミリスチン酸),2-ヒドロキシ-13-メチルペンタデカン
酸(2-ヒドロキシイソパルミチン酸),2-ヒドロキシ-1
5-メチルヘプタデカン酸(2-ヒドロキシイソステアリン
酸),2-ヒドロキシ-17-メチルノナデカン酸,2-ヒドロ
キシ-19-メチルヘンヘイコサン酸,2-ヒドロキシ-21-メ
チルトリコサン酸,2-ヒドロキシ-23-メチルペンタコサ
ン酸といった2位に水酸基を有するアンテイソ型分岐鎖
飽和脂肪酸等が例示される。
【0021】また、ステロールとしては、7-デヒドロコ
レステロール,22-デヒドロコレステロール,24-デヒド
ロコレステロール,チモステロール,コレステロール,
7-コプロステノール,コレスタノール,コプロスタノー
ル,エピコプロスタノール,セレブロステロール,22-
α-ヒドロキシコレステロール,14-デヒドロエルゴステ
ロール,24-デヒドロエルゴステロール,エルゴステロ
ール,ブラジカステロール,24-メチレンコレステロー
ル,アスコステロール,エピステロール,フェコステロ
ール,5-ジヒドロエルゴステロール,22-ジヒドロエル
ゴステロール,カンペステロール,ネオスポンゴステロ
ール,7-エルゴステノール,セレビステロール,コルビ
ステロール,スチグマステロール,フコステロール,α
-スピナステロール,サルガステロール,7-デヒドロコ
リナステロール,ポリフェラステロール,コンドリラス
テロール,β-シトステロール,γ-シトステロール,7-
スチグマステロール,22-スチグマステロール,ジヒド
ロ-γ-シトステロール,β-シトスタノール等が例示さ
れ、これらは動植物や真菌類より得られた天然起源のも
のや、合成品を用いることができる。
【0022】皮膚化粧料への配合量としては、好ましく
は0.0001〜10重量%の範囲であり、より好まし
くは0.1〜2重量%の範囲である。
【0023】本発明に係る皮膚外用剤には、医薬品,医
薬部外品,皮膚化粧料,及び洗浄料に通常用いられる、
ブチルヒドロキシトルエン,酢酸トコフェロール等の抗
酸化剤、水溶性ビタミン類等の薬剤、多価アルコール,
ムコ多糖類,コラーゲン等の保湿剤、粉体、色素、乳化
剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、香料、
樹脂、アルコール類、油脂等を適宜配合することができ
る。
【0024】本発明に係る皮膚外用剤は、ローション
剤,乳剤,ゲル剤,クリーム,軟膏等の剤型で提供する
ことができる。また、化粧水,乳液,クリーム,美容
液,マッサージ剤,パック剤等の皮膚用化粧料、メイク
アップベースローション,メイクアップベースクリー
ム,液状又はクリーム状のファンデーション等のメイク
アップ化粧料、ハンドクリーム,レッグクリーム,ボデ
ィローション等の身体用化粧料などとしても提供するこ
とができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例の処方を示す。
【0026】 実施例1 水中油型皮膚用ローション (1)スクワラン 0.5(重量%) (2)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.2 (3)モノラウリン酸ソルビタン 0.1 (4)ショ糖脂肪酸エステル 0.1 (5)d−δ−トコフェロール 0.1 (6)濃グリセリン 1.0 (7)精製水 10.0 (8)濃グリセリン 24.0 (9)変性アルコール 10.0 (10)1,3−ブチレングリコール 5.0 (11)パラオキシ安息香酸エステル 0.1 (12)L−アルギニン 0.3 (13)カルボキシビニルポリマー 0.2 (14)カラメル色素 0.1 (15)スクワラン 1.0 (16)ベヘニルアルコール 0.1 (17)モノミリスチン酸ポリグリセリル 0.1 (18)α−ヒドロキシ脂肪酸(炭素数14〜25) コレステリル 0.5 (19)濃グリセリン 1.0 (20)精製水 43.08 (21)甘草抽出物 1.0 (22)グリチルリチン酸ジカリウム 0.2 (23)アルモンド抽出物 1.0 (24)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (25)カロット抽出物 0.1 (26)アミノ酸・糖混合物 0.01 (27)パセリ抽出物 0.01 (28)アロエ液汁末 0.1 製法:ビーカーAに成分(1)〜(6)を80〜85℃
で溶解し、成分(7)を80〜85℃で加え、ホモミキ
サーにて乳化・撹拌後、35℃まで冷却し、成分(8)
〜(14)を順次加える。続いてビーカーBに成分(1
5)〜(19)を80〜85℃で加温溶解後、成分(2
0)を80〜85℃で加えて撹拌し、次いで冷却する。
ビーカーAにビーカーBの成分を加え、続いて成分(2
1)〜(28)を順次加える。
【0027】 実施例2 皮膚用ローション (1)1,3−ブチレングリコール 6.0(重量%) (2)濃グリセリン 4.0 (3)ポリエチレングリコール(平均分子量4000) 3.0 (4)精製水 73.9 (5)α−ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.2 (6)POE(60)硬化ヒマシ油 0.8 (7)アルモンド抽出物 2.0 (8)香料 0.1 (9)エタノール 10.0 製法:(1)〜(3)を室温下、(4)に溶解し、水相
とする。一方、(5)〜(8)を室温下、(9)に溶解
し、アルコール相とする。このアルコール相を前述の水
相に添加して混合する。
【0028】 実施例3 マイクロエマルション型皮膚用ローション (1)精製水 74.9(重量%) (2)1,3−ブチレングリコール 6.0 (3)濃グリセリン 4.0 (4)ジグリセリン 3.0 (5)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 (6)エタノール 10.0 (7)POE(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 (8)POE(20)オレイルアルコールエーテル 0.3 (9)α−ヒドロキシ脂肪酸(炭素数14〜25) コレステリル 0.1 (10)甘草抽出物 0.1 製法:(1)に(2)〜(5)を室温下で溶解し、水相
とする。一方、(6)に(7)〜(10)を加え室温下
で溶解し、アルコール相とする。このアルコール相を前
述の水相に添加して混合し、マイクロエマルションを調
製する。
【0029】 実施例4 水中油型皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 29.5 (5)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 4.0 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.) ソルビタンモノラウレート 5.0 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)アルモンド抽出物 7.0 (9)甘草抽出物 0.5 (10)グリチルリチン酸ジカリウム 0.2 (11)精製水 29.8 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合、溶解して75
℃に加熱する。一方(7)〜(11)の水相成分を混
合、溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成分
に油相成分を添加し、ホモミキサーにて均一に乳化す
る。
【0030】 実施例5 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)濃グリセリン 10.0 (4)α−ヒドロキシ脂肪酸(炭素数14〜25) 0.2 (5)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (6)アルモンド抽出物 3.0 (7)甘草抽出物 0.2 (8)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 (9)精製水 35.55 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合、溶解して均一
とし、75℃に加熱する。一方、(5)〜(8)を
(9)に溶解して75℃に加熱し、これに前記油相成分
を添加して乳化する。
【0031】また、実施例1〜3の処方において配合し
ているアルモンド抽出物,甘草抽出物,甘草抽出成分全
てを、また、実施例4〜5においてアルモンド抽出物を
除いたものを調製し、各々比較例とした。
【0032】上記の実施例及び比較例について、保湿性
及び、皮膚の老化症状の改善効果,肌荒れ改善効果を検
討した。
【0033】まず、保湿性については、各試料につき、
20〜50才代の女性パネラー各20名にブラインドに
て2週間使用させ、しっとり感について評価させた。評
価は、しっとり感が「非常にある」,「ある」,「やや
ある」,「ややない」,「ない」の5段階で行わせた。
結果は各評価を与えたパネラーの数にて表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1より明らかなように、アルモンド抽出
物,甘草抽出物・抽出成分,α-ヒドロキシ脂肪酸のス
テロールエステルを含有する実施例1、アルモンド抽出
物とα-ヒドロキシ脂肪酸のステロールエステルを含有
する実施例2、甘草抽出物・抽出成分とα-ヒドロキシ
脂肪酸のステロールエステルを含有する実施例3、アル
モンド抽出物と甘草抽出物・抽出成分を含有する実施例
4、アルモンド抽出物,甘草抽出物・抽出成分,α-ヒ
ドロキシ脂肪酸を含有する実施例5の各実施例使用群で
は、保湿性について非常に高い評価が得られており、ア
ルモンド抽出物及び/又は甘草抽出物・抽出成分を併用
しない比較例使用群に比べて、評価は高い値となってい
た。
【0036】次に、皮膚の老化症状の改善は、各試料に
ついて、かかる症状が顕著に認められる50〜60才代
の男女パネラー各20名にブラインドにて1カ月間使用
させ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価した。
皮膚の老化症状の指標として、皮膚のしわ,きめ,はり
の3項目を選び、しわ,きめについては写真撮影及び皮
膚表面のレプリカにより観察し、改善状況を評価した。
皮膚のはりについては、皮膚弾性の測定により評価し
た。改善状況は、「改善」,「やや改善」,「変化な
し」の三段階で評価し、表2に各評価を得たパネラー数
にて示した。
【0037】
【表2】
【0038】実施例と比較例との比較では、表2より明
らかなように、アルモンド抽出物、甘草抽出物・抽出成
分、炭素数10〜26のα-ヒドロキシ脂肪酸、α-ヒド
ロキシ脂肪酸のステロールエステルを、前述したように
適宜組み合わせて併用した実施例使用群において、それ
ぞれ顕著な老化症状の改善が認められ、各項目とも85
%以上のパネラーにおいて改善されたと評価されてい
た。アルモンド抽出物及び/又は甘草抽出物・抽出成分
を併用しない比較例使用群においては、各項目とも改善
傾向は認められるものの、効果は不十分で、「改善」と
評価されたパネラーはしわについては50〜60%、き
めについては50〜65%、はりについては50〜60
%にとどまっていた。
【0039】肌荒れの改善は、各試料について、それぞ
れ肌荒れ症状を有する女性パネラー各20名にブライン
ドにて1カ月間使用させ、肌荒れ症状の改善について評
価させた。評価は「改善」,「やや改善」,「変化な
し」,「やや悪化」,「悪化」の5段階で行わせた。結
果は各評価を与えたパネラーの数にて表3に示した。
【0040】
【表3】
【0041】表3より明らかなように、アルモンド抽出
物、甘草抽出物・抽出成分、炭素数10〜26のα-ヒ
ドロキシ脂肪酸、α-ヒドロキシ脂肪酸のステロールエ
ステルを、前述のように適宜組み合わせて併用した実施
例使用群では、85%以上のパネラーにおいて肌荒れ症
状の改善を認めており、症状の改善が認められなかった
パネラーはいなかった。これに対し、アルモンド抽出物
及び/又は甘草抽出物・抽出成分を併用しない比較例使
用群においては、肌荒れ症状の改善傾向は認められた
が、明確な改善の認められたパネラーは40%〜55%
にとどまっていた。
【0042】以上のように、本発明の実施例の皮膚外用
剤においては、従来の比較例に比べ、優れた皮膚の老化
症状や肌荒れ症状の改善効果を有していた。
【0043】
【発明の効果】本発明による皮膚外用剤を適用すると、
高い保湿性が得られ、その結果、しわ,きめの粗さ等皮
膚の老化症状改善及び肌荒れ症状の改善が認められた。
従って、本発明により、老化症状や肌荒れ症状の改善に
有効である優れた皮膚外用剤を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC301 AC302 AC422 AC432 AC442 AC482 AC582 AC782 AD042 AD092 AD112 AD212 AD222 AD332 AD491 AD492 AD512 AD531 AD532 AD662 CC01 CC02 CC04 CC05 DD22 DD23 DD27 DD31 EE12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルモンド抽出物、及び甘草抽出物並び
    にその抽出成分から選ばれた1種又は2種以上と、炭素
    数10〜26のα-ヒドロキシ脂肪酸のステロールエス
    テルから選ばれた1種又は2種以上を含有して成る皮膚
    外用剤。
  2. 【請求項2】 アルモンド抽出物の1種又は2種以上
    と、甘草抽出物並びにその抽出成分から選ばれた1種又
    は2種以上とを含有して成る皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 アルモンド抽出物の1種又は2種以上、
    甘草抽出物並びにその抽出成分から選ばれた1種又は2
    種以上、炭素数10〜26のα-ヒドロキシ脂肪酸,こ
    れらの塩及び誘導体より成る群から選ばれた1種又は2
    種以上を含有して成る皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 甘草の抽出成分が、グリチルレチン酸,
    その塩及び誘導体より選ばれた1種又は2種以上である
    ことを特徴とする、請求項1〜請求項3に記載の皮膚外
    用剤。
JP2001054812A 2001-02-28 2001-02-28 皮膚外用剤 Pending JP2002255780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054812A JP2002255780A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054812A JP2002255780A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 皮膚外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002255780A true JP2002255780A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18915088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001054812A Pending JP2002255780A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002255780A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072103A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Up Well:Kk アーモンド抽出物を含む抗糖化剤
JP2014129290A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Kirin Holdings Co Ltd 皮膚障害防護治療剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072103A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Up Well:Kk アーモンド抽出物を含む抗糖化剤
JP2014129290A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Kirin Holdings Co Ltd 皮膚障害防護治療剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3696271B2 (ja) 美白化粧料
JPH07277939A (ja) 皮膚外用剤
JP2009107930A (ja) 保湿剤及び皮膚外用剤
JP2005082600A (ja) 皮膚症状の治療方法
JP3667027B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH1180002A (ja) 老化防止用皮膚外用剤
JP2001114636A (ja) ヒアルロン酸産生及びカタラーゼ産生促進剤、線維芽細胞賦活剤、並びに皮膚外用剤
JP2001122733A (ja) カタラーゼ産生促進剤、及びこれを含有する皮膚外用剤
JPH0551314A (ja) 皮膚化粧料
JP2020015665A (ja) 皮膚外用剤
CN112915041A (zh) 油不溶性甘草酸二钾的透明油溶液及其制法和应用
JP2002255780A (ja) 皮膚外用剤
JP2001114637A (ja) ヒアルロン酸産生促進剤、及びこれを含有して成る皮膚外用剤
JP3643788B2 (ja) 皮膚外用剤
JPS61254510A (ja) 皮膚外用剤
JP3382146B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH08119829A (ja) 皮膚外用剤
JP2004137166A (ja) 皮膚外用剤、細胞賦活剤、抗酸化剤
JP3822517B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2003342181A (ja) 皮膚外用剤
JP2000143527A (ja) ヒアルロン酸産生促進剤、及びこれを含有して成る皮膚外用剤
JP5937465B2 (ja) コラーゲン産生促進剤、線維芽細胞増殖促進剤、しわ改善剤および皮膚外用剤
JP2001031554A (ja) 皮膚外用剤
JPH08259423A (ja) 化粧料
JP5116428B2 (ja) 保湿剤及び皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070525