JP2002255342A - ガラス基板操作治具 - Google Patents

ガラス基板操作治具

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JP2002255342A
JP2002255342A JP2001056083A JP2001056083A JP2002255342A JP 2002255342 A JP2002255342 A JP 2002255342A JP 2001056083 A JP2001056083 A JP 2001056083A JP 2001056083 A JP2001056083 A JP 2001056083A JP 2002255342 A JP2002255342 A JP 2002255342A
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glass substrate
arm
cassette
support
jig
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JP2001056083A
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Miwako Hatauchi
美和子 畑内
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Advanced Display Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カセットへガラス基板を出し入れする際に、異
物付着及び傷付けを防止することができるガラス基板操
作治具を提供すること。 【解決手段】本発明にかかるガラス基板操作治具は、カ
セット1内に収納され、当該カセット1の支持片に載置
された液晶表示装置用のガラス基板2を当該カセット1
に出し入れを行うものである。このガラス基板操作治具
は、支柱4を地面に対して支持する足部5を有する。ま
た、ガラス基板2を載置するアーム7も備えている。そ
して、このガラス基板操作治具は、支柱4に設けられ地
面に対してアーム7を水平方向に移動するハンドル9
と、支柱4に設けられ地面に対してアーム7を垂直方向
に移動するハンドル10を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば液晶パネル
に使用されるガラス基板をカセットへ収納するための操
作治具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に液晶パネルの製造工程において、
ガラス基板を搬送する搬送装置は、自動制御され、カセ
ットへのガラス基板の出し入れを行っている。このと
き、この搬送装置にトラブルが発生した場合には、自動
搬送ができなくなるため、人が直接ガラス基板を持ち、
カセットへの出し入れを実行しなければならない。しか
しながら、このような作業には、次のような問題が発生
する。
【0003】(1)手で触れることによる基板表面への
異物付着 (2)カセットの支持片と基板端の裏面部分において生
じたこすれによる下段の基板への異物付着 (3)ガラス基板同士の接触による異物付着及び傷の発
生 (4)人が近づいて作業することによるカセット内の他
のガラス基板への異物付着
【0004】昨今、ガラス基板は、大型化する傾向にあ
る。例えば、300mm×400mmのサイズから41
0mm×520mmのサイズに移行し、さらには、68
0mm×880mmのサイズ、1m×1mのサイズにま
で大型化している。従って、人が手で持ってカセットへ
出し入れする作業は、さらに困雑性を高めている。その
一方で、ガラス基板上に形成されるパターンの不良原因
となる異物付着に関しては、より厳密に避けることが要
請されており、その許容される異物サイズはパターンの
微細化に伴い一層厳しくなっている。特に、その端部ま
でパターンを印刷するようなガラス基板については、手
で触ることによる異物付着の問題は大きい。
【0005】さらに、ポートにカセットが載置された状
態において搬送部に人が入り込み、手でガラス基板を出
し入れすると、上述の(1)〜(4)の問題に加え、他
のカセットへの異物付着という問題も発生する。そこ
で、カセットをポートから外して基板を回収することに
なるが、最近では製造ラインのFA化が進んでいるため
に次のような新たな問題も発生している。
【0006】(5)装置トラブル時に搬送部にあるカセ
ットを取り出して基板を収納できない
【0007】詳細に説明すると、装置の搬送部前方には
高速でカセットを搬送する搬送車が走っている。トラブ
ルが発生した装置のポートからカセットを取り外すには
搬送車を停止させなければならず、生産の阻害につなが
る。また、重量及びサイズが大きく人による搬出が困難
なことが理由として挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の技術
においては、カセットへガラス基板を出し入れする際
に、異物付着や傷付けが発生する等の種々の問題点があ
った。
【0009】よって、本発明の目的は、カセットへガラ
ス基板を出し入れする際に、異物付着及び傷付けを防止
することができるガラス基板操作治具を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるガラス基
板操作治具は、カセット(例えば、本実施の形態におけ
るカセット1)の内側部に設けられた支持片に載置され
るガラス基板を当該カセットに対して出し入れするため
のガラス基板操作治具であって、支柱を地面に対して支
持する足部(例えば、本実施の形態における足部5)
と、前記ガラス基板を載置する載置部を有するアーム部
(例えば、本実施の形態におけるアーム7)と、前記支
柱に設けられ前記アーム部を水平方向に移動させる水平
移動機構(例えば、本実施の形態におけるハンドル9
等)と、前記支柱に設けられ前記アーム部を垂直方向に
移動させる垂直移動機構(例えば、本実施の形態におけ
るハンドル10等)とを備えたものである。これによ
り、カセットへガラス基板を出し入れする際に、異物付
着及び傷付けを防止できる。
【0011】さらに、端部において前記カセットの一部
に組み合わされ、当該カセットと前記支柱との距離を確
定する距離確定手段(例えば、本実施の形態における間
隔棒6)をさらに備えるようにしてもよい。これによ
り、カセットと支柱との間の位置決めができ、ガラス基
板の出し入れを正確に実行することができる。
【0012】また、アーム部は、前記支柱に対して回転
可能に支持する支持機構を有し、収納時には、当該支柱
に対して略平行になるようにすることが望まれる。これ
により、収納時に省スペース化が実現できる。
【0013】また、アーム部に設けられた載置部は、前
記ガラス基板を点支持する複数の凸部(例えば、本実施
の形態における点支持構造19)を備えるようにした方
が良い。これにより、ガラス基板とアーム部との接触面
積を小さくでき、異物付着を防止できる。
【0014】また、アーム部に設けられた載置部は、導
電性材料により構成されていることが望まれる。これに
より剥離帯電を防止できる。特に載置部を導電性材料に
するとともに点支持構造とすることで、より剥離帯電防
止の効果を高めることができる。
【0015】アーム部に設けられた載置部は、ガラス基
板の水平方向の動きを規制する突起部を有し、当該突起
部はテーパ形状とすることが望ましい。これにより、ガ
ラス基板位置決めを容易に実現可能である。
【0016】また、足部は、前記支柱に対して取り外し
可能とすることが好ましい。これにより、状況に応じて
足部を取り外し、形状の異なる別の足部を取り付けるこ
とができる。
【0017】さらに、前記足部は、複数の棒状体から構
成され、当該複数の棒状体の端部において互いに離れた
地点において地面と接するようにするとよい。これによ
り、レール等の障害物がある場合であっても当該ガラス
基板操作治具を固定することが可能となる。
【0018】また、前記アーム部の地面に対して垂直方
向の位置を示す目盛部をさらに有し、当該目盛部は、前
記カセットに設けられた複数のスロット毎に設けられ、
特定のスロットに対して前記ガラス基板を搬入する高さ
を示す第1の位置(例えば、本実施の形態における20
down)と、当該特定のスロットに対して前記ガラス基板
を載置させるために移動させる先の高さを示す第2の位
置(例えば、本実施の形態における20up)を有するよ
うにしてもよい。これにより、所望のスロットへガラス
基板を搬入することが容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明にかかるガラス基板
操作治具によって操作されるガラス基板がカセットに収
納されている様子を示す。図1は、ガラス基板を挿入す
る側から見た図である。図において、1はカセットであ
る。2はガラス基板であり、主たる用途は、液晶パネル
である。3はカセット1の内側面に複数設けられた凸状
の支持片である。その支持片3は同じ高さの一対でガラ
ス基板を支持している。当該支持片3は、図3に示され
るように、ガラス基板2の端部裏面との接触面積を減ら
すため、2cm程度の短いものが数箇所設けられてい
る。尚、この支持片3により仕切られ、当該ガラス基板
2が挿入される領域をスロットという。
【0020】次に、図2及び図3を用いて、本発明にか
かるガラス基板操作治具の構成及びガラス基板2をカセ
ット1に挿入する動作を説明する。当該ガラス基板操作
治具は、カセット1の前面、即ち基板出し入れ方向の所
定位置に固定される。
【0021】本発明にかかるガラス基板操作治具は、主
として、支柱4、足部5、間隔棒6、アーム7、支え棒
8、アーム用ハンドル9、支柱用ハンドル10、目盛り
11を備えている。支柱4は、例えばアルミニウムによ
り構成されており、円柱状の形状を有している。この支
柱4は、足部5に固定され、地面に支持されている。足
部5は、三脚構造を採用しており、支柱4を地面に対し
て略垂直に固定支持している。
【0022】間隔棒6は、支柱4に対して略90度の傾
きを有して固定されている。また、間隔棒6は、その端
部においてカセット1の底部の下側に設けられた枠部に
組み合わされる。足部5は、通常固定のため、足部5に
より当該間隔棒6の高さを調整できないが、当該間隔棒
6の高さを、カセット1の底面と同じになるように足部
5で調整するようにすることにより、間隔棒6とカセッ
ト1の枠部の組み合わせを容易にすることができる。ま
た、足部5は、図7に示すように、床にレールがあるよ
うな場合には、高さ調整することにより干渉を避けるこ
とができる。図3に間隔棒6とカセット1の枠部101
とが組み合せされた部分の拡大図を示す。この例では、
T字状の枠部101に対して、先が割れた間隔棒6の端
部が嵌め込まれている。これにより、支柱4とカセット
1間の距離を一定にし、かつアーム7をガラス板2の挿
入方向と平行で、さらにカセット1の中心に位置決めす
ることができる。
【0023】アーム7は、支柱4に対して略90度の傾
きを有して固定されている。当該アーム7は、ガラス板
2を載置する載置部と、アーム7の前方1箇所に設けら
れた突起部71を有している。突起部71は、ガラス基
板2の落下の防止を目的に設けられ、高さは、ガラス基
板2の厚さを5mm超える程度としている。
【0024】支え棒8は、アーム7に対して垂直に設け
られ、水平方向に延びている。その両端部には、突起部
81が設けられている。突起部81は、図3のカセット
1を上部から見た図に示されるように、カセット1の支
持片3と干渉しない位置としている。
【0025】アーム用ハンドル9は、アーム7の長さを
調整するためのものである。ハンドル9を回転すること
により、アーム7の先端と支柱4との距離を変えること
ができ、ガラス基板2をカセット1に挿入することがで
きる。
【0026】支柱用ハンドル10は、支柱4の長さを調
整するためのものである。ハンドル10を回転すること
により、アーム7と地面間の距離、即ち高さを調整する
ことができる。支柱4の垂直方句の動きは、間隔棒6よ
りも高い位置で行う。そのため、図3に示されるよう
に、支柱用ハンドル10と目盛り11は、当該間隔棒6
よりも高く位置している。
【0027】目盛り11は、カセット1に設けられた複
数のスロットに対応して設けられており、具体的にスロ
ット番号が記されている。そして、当該目盛り11は、
各スロットに対してガラス基板2を搬入する高さ(例え
ば、「up」と記された位置)と、カセットの支持片3の
高さと(例えば、「15」と記された位置)、ガラス基
板を載置する高さ(例えば、「down」と記された位置)
に相当する箇所に印が付されている。
【0028】次に、ガラス基板2をカセット1のスロッ
ト15に対して搬入する動作について説明する。まず、
アーム7の載置部71にガラス基板2を載置する。この
とき、ガラス基板2は突起部71及び突起部81により
水平方向の動きを規制され、落下が防止される。次に、
支柱用ハンドル10を回すことにより、アーム7の高さ
を変更し、「15」の上方の「up」(以下、「15up」
とする)と記された位置の目盛りに合わせる。
【0029】そして、アーム用ハンドル9を回転させ
て、ガラス基板2を載置したアーム7をカセット1に対
して進入させる。ガラス基板2がカセット内に収納され
る位置まで、当該アーム7を進入させる。ガラス基板2
がカセット内に収納された場合には、支柱用ハンドル1
0を回すことにより、アーム7の高さを変更し、「1
5」の下方の「down」(以下、「15down」とする)と
記された位置の目盛りに合わせる。この「15down」と
記された位置までアーム7が移動する途中に、ガラス基
板2は、支持片3上に載置され、アーム7から離れる。
最後に、アーム用ハンドル9を回転させ、アーム7をカ
セット1より退出させる。
【0030】続いて、カセット1に収納されたガラス基
板2を当該カセット1から取り出し、別のスロットへ移
す場合の動作について説明する。ここでは、スロット2
0からスロット1へ移動させる場合について説明する。
【0031】まず、支柱用ハンドル10を回転させるこ
とによって、アーム7の高さを変更し、「20down」の
目盛りの位置に合わせる。次に、アーム用ハンドル9を
回転させ、アーム7をカセット1へ進入させる。そし
て、支柱用ハンドル10を回転させ、アーム7の高さを
上昇させ、目盛りの「20up」の位置に合わせる。目盛
りの「20up」の位置に合わせると、ガラス基板2は、
支持片3から離れ、アーム7の載置部上に載置される。
【0032】さらにアーム用ハンドル9を回転させるこ
とによって、ガラス基板2が載置されたアーム7をカセ
ット1の外に退出させる。次に、支柱用ハンドル10を
回転させ、ガラス基板2が載置されたアーム7の高さを
変更し、「1up」の目盛りの位置まで下げる。そして、
アーム用ハンドル9を回転させ、アーム7をカセット1
へ進入させる。さらに、支柱用ハンドル10を回転さ
せ、アーム7の高さを下降させ、目盛りの「1down」の
位置に合わせる。目盛りの「1down」の位置まで下げる
途中で、ガラス基板2は、カセット1の支持片3に載置
され、アーム7から離れる。最後にアーム用ハンドル9
を回転させ、アーム7をカセットから退出させる。これ
により、スロット20に収納されたガラス基板2をスロ
ット1に移動させることができる。
【0033】次に、例えば、装置トラブルが発生した場
合等にポート上のカセット1にガラス基板2を収納する
場合について図4を用いて説明する。図4は、上方から
治具や装置等を見た図である。図において、12は装置
搬送部、13は装置本体、14は自動搬送ロボット、1
5は装置搬送部12の扉、16はポートである。
【0034】まず、装置搬送部12の扉15を開け、図
4に示す状態とする。ガラス基板2の搬送上必要であれ
ば、搬送ロボット14に対する電源供給を停止し、その
状態で当該搬送ロボット14を移動させる。そして、上
述したような方法により、カセット1に対してガラス基
板2を搬入し、またカセット1からガラス基板2を搬出
する。
【0035】本発明にかかるガラス基板操作治具を用い
て、ガラス基板2の出し入れを行うにあたっては、アー
ム用ハンドル9及び支柱用ハンドル10を操作する必要
があるが、このとき出来るだけその操作はガラス基板2
から離れた位置で行うことが求められる。ハンドルを回
す作業によって生じる発塵からガラス基板2を遠ざける
ためである。また、当該ハンドル操作は、ガラス基板操
作治具のカセット1とは反対側の位置のみならず、当該
ガラス基板操作治具の横方向においても行うことができ
るようにしている。図4に示されるように装置搬送部1
2に当該ガラス基板操作治具を入れて操作する場合に
は、横方向からもハンドル操作をする必要があるからで
ある。
【0036】尚、上述の例では、ハンドルは操作者の手
により回す場合を説明しているが、モータと制御系を具
備させて、これらにより操作するようにしてもよい。こ
れにより、精度良くハンドル制御ができる。さらに、人
が近づくことをより防止できるため、異物の付着が低減
され、かつローダ内に人が立ち入らず、安全面でも有効
である。
【0037】次に、本発明にかかるガラス基板操作治具
自体の収納性について説明する。当該ガラス基板操作治
具は、図5に示されるように、細長くコンパクトな形状
に変形させることができ、収納性に優れている。装置ト
ラブルが発生した場合には、早急にガラス基板2をカセ
ット1から出し入れしなければならない状況が発生する
ため、製造ラインの数箇所に配備する必要がある。その
ため、収納スペースを取らない方が好ましいため、収納
性に優れることは多大な効果を奏する。
【0038】具体的な構成につき説明する。まず、足部
5は三脚構造を有し、その三脚は閉じることができる。
間隔棒6は、支柱4と平行になるまで回転することがで
きるよう、その端部に回転機構を有する。アーム7につ
いても同様に支柱と平行になるまで回転することができ
るよう、その端部に回転機構を有する。また、支え棒8
も一端がアーム7と回転可能な軸により固定されている
ため、回転し略アーム7と平行にすることができる。こ
のような構成により、ガラス基板操作治具は、略支柱4
の幅で収納ができる。
【0039】次に、図6を用いて、アーム7及び支え棒
8等の詳細形状について説明する。アーム7は、凸状の
点支持構造72を有している。支え棒8も同様に凸状の
点支持構造82を有している。このような構造を採用す
ることにより、ガラス基板2とアーム7・支え棒8との
接触面積を小さくすることができるため、ガラス基板2
に異物が付着することを防止できる。また、これらアー
ム7及び支え棒8は、ステンレス(SUS)等の導電性
を有する材料により構成されている。導電性材料を使用
することにより、剥離帯電を防止することができる。特
に、剥離帯電防止は、接触面積を小さくし、かつ導電性
材料を使用することにより、相乗効果が発生する。
【0040】アーム7の先端に設けられた突起部71及
び支え棒8の両端に設けられた突起部81は、ガラス基
板2を載置した場合に、そのガラス基板2よりも高く、
テーパ形状を有している。これにより、ガラス基板2を
所定位置に落とし込ませることが可能となる。カセット
1内において、ガラス基板2は必ずしも一定の場所に位
置するとは限らないことから、この効果は大きい。
【0041】尚、アーム7の材質は、ステンレスに限ら
ず、導電性を有する材質を持つものであればよい。
【0042】続いて、足部5の構造についてさらに説明
する。図2及び図3に示すガラス基板操作治具の足部5
は、三脚構造を有していたが、図7に示すように、四脚
構造を有していてもよい。通常、図4に示すように装置
搬送部12には、自動搬送ロボット14があるため、床
上に搬送レール17があることが多く、その搬送レール
17をまたぐ形で設置できるという点で、四脚構造は優
れている。そこで、本発明にかかるガラス基板操作治具
は、支柱4と足部5の間に接合部16を設け、両者を着
脱可能、即ち取り外し可能としている。これにより、装
置搬送部12の仕様にあわせて適切な形状及び性能を有
する足部5に交換することができる。例えば、レール1
7にカバーが貼っている場合もそれに適した足部5を選
択すればよい。さらに、足部5によって、支柱4の高さ
を微調節できるようなものとすることが好ましい。これ
により、ガラス基板2の厚さや撓み量が変化したときに
有効に対応できる。
【0043】続いて、アーム用ハンドル9の具体的な構
成例について説明する。上述のアーム用ハンドル9は、
当該ハンドル9を回転させると当該アーム7が水平方向
に移動するような周知の構造を有していた。図8に示す
例では、アーム7に搬送用コロ75を設け、この搬送用
コロ75がレール上を移動することにより、アーム7が
水平方向に移動できるようにした。このアーム7の水平
部分73に前後レバー74を備え付けることにより、操
作者がガラス基板2と離れた位置においてこの水平方向
の移動を制御できるようにしている。
【0044】さらに、支柱用ハンドル10の具体的な構
成例について説明する。図9に示す例は、油圧フットエ
レベーティング方式を採用している。図に示されるよう
にこのガラス基板操作治具は、T字状のアーム7を有
し、筒状体20により支持されている。この筒状体20
の上部にはバネ19が設けられている。そして、上下ペ
ダル22を操作者が足で踏むことによりアーム7を上下
させることができる。上下のいずれの方向に移動させる
かは、上下切替コック21によって制御できる。所定の
目盛りの位置にアーム7の高さを合わせるためには、ま
ず、上下ペダル22を踏むことにより、合わせたい位置
よりも高い位置まで上昇させ、止める。そして、上下切
替コック21を例えば左に回すと少しずつ当該アーム7
が下降していく。アーム7が所定の位置まで降下したと
きに、上下切替コック21を右に回すことにより、当該
アーム7の下降を停止させることができる。しかしなが
ら、所定の位置にアーム7が来たタイミングで上下切替
コック21を右に回すことは、熟練を要し、困難であ
る。そこで、この例においては、上下に移動可能なスト
ッパ18を設けた。このストッパ18は、アーム7を下
から支持する構造となっているため、それ以上にアーム
7が下がらない。そのため、アーム7を所定の位置より
も高い位置から降下させると当該ストッパ18により下
降が停止されるため、ストッパの位置に当該アーム7を
止めることが可能となる。ストッパ18は、目盛り11
の近傍に位置するため、目盛り11上の所定位置に合わ
せることにより、正確に位置決めすることができる。
【0045】また、支柱用ハンドル10は、図10に示
すように手回し式であっても良い、図に示されるように
支柱4の一部には、一定間隔で多数の溝を設けている。
また、支柱用ハンドル10の端部は円柱状となってお
り、その円柱の周りには、複数の溝が設けられている。
支柱の溝と支柱用ハンドルの溝とか噛み合い、支柱用ハ
ンドル10を回転させることにより、支柱4を上下させ
ることが可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明により、カセットへガラス基板を
出し入れする際に、異物付着及び傷付けを防止すること
ができるガラス基板操作治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス基板を収納するカセットの構成を示す図
である。
【図2】本発明にかかるガラス基板操作治具によりガラ
ス基板をカセットに収納する様子を示す図である。
【図3】本発明にかかるガラス基板操作治具の斜視図で
ある。
【図4】本発明にかかるガラス基板操作治具を上方から
見た図である。
【図5】本発明にかかるガラス基板操作治具を収納した
状態を示す図である。
【図6】本発明にかかるアーム及び支え棒の形状を示す
図である。
【図7】本発明にかかる足部の形状を示す図である。
【図8】本発明にかかるアーム用ハンドルの例を示す図
である。
【図9】本発明にかかる支柱用ハンドルの例を示す図で
ある。
【図10】本発明にかかる支柱用ハンドルの例を示す図
である。
【符号の説明】
1 カセット 2 ガラス基板 3 支持片 4 支柱
5 足部 6 間隔棒 7 アーム 8 支え棒 9 アーム用ハンドル 10
支柱用ハンドル 11 支柱の目盛り

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットの内側部に設けられた支持片に載
    置されるガラス基板を当該カセットに対して出し入れす
    るためのガラス基板操作治具であって、 支柱を地面に対して固定する足部と、 前記ガラス基板を載置する載置部を有するアーム部と、 前記支柱に設けられ、前記アーム部を水平方向に移動さ
    せる水平移動機構と、 前記支柱に設けられ、前記アーム部を垂直方向に移動さ
    せる垂直移動機構とを備えたガラス基板操作治具。
  2. 【請求項2】端部において前記カセットの一部に組み合
    わされ、当該カセットと前記支柱との距離を確定する距
    離確定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記
    載のガラス基板操作治具。
  3. 【請求項3】前記アーム部は、前記支柱に対して回転可
    能に支持する支持機構を有し、収納時には、当該支柱に
    対して略平行になることを特徴とする請求項1記載のガ
    ラス基板操作治具。
  4. 【請求項4】前記アーム部に設けられた載置部は、前記
    ガラス基板を点支持する複数の凸部を備えていることを
    特徴とする請求項1記載のガラス基板操作治具。
  5. 【請求項5】前記アーム部に設けられた載置部は、導電
    性材料により構成されていることを特徴とする請求項1
    又は4記載のガラス基板操作治具。
  6. 【請求項6】前記アーム部に設けられた載置部は、前記
    ガラス基板の水平方向の動きを規制する突起部を有し、
    当該突起部はテーパ形状であることを特徴とする請求項
    1記載のガラス基板操作治具。
  7. 【請求項7】前記足部は、前記支柱に対して取り外し可
    能としたことを特徴とする請求項1記載のガラス基板操
    作治具。
  8. 【請求項8】前記足部は、複数の棒状体から構成され、
    当該複数の棒状体の端部において互いに離れた地点にお
    いて地面と接することを特徴とする請求項1記載のガラ
    ス基板操作治具。
  9. 【請求項9】前記アーム部の地面に対して垂直方向の位
    置を示す目盛部をさらに有し、当該目盛部は、前記カセ
    ットに設けられた複数のスロット毎に設けられ、特定の
    スロットに対して前記ガラス基板を搬入する高さを示す
    第1の位置と、当該特定のスロットに対して前記ガラス
    基板を載置させるために移動させる先の高さを示す第2
    の位置を有することを特徴とする請求項1記載のガラス
    基板操作治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100678304B1 (ko) 2003-12-09 2007-02-01 삼성코닝정밀유리 주식회사 유리기판 포장 시스템

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