JP2002252731A - 電話機用電源回路 - Google Patents
電話機用電源回路Info
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- H04M19/001—Current supply source at the exchanger providing current to substations
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- Y10S323/908—Inrush current limiters
Abstract
(57)【要約】
【課題】ＩＥＥＥ８０２．３等のＬＡＮ環境に電話機を
接続するＩＰ電話機ネットワークにおいて、給電方式の
異なる複数のハブに対応するための電話機用電源回路を
提供する。 【解決手段】ネットワーク２７から送られる直流電流
を、入力電流制限抵抗３１を介して入力容量３３を充電
し、この充電電圧をＤＣ／ＤＣコンバータ３４で変換し
て出力電圧を得る。入力電流制限抵抗３１と並列にスイ
ッチングトランジスタ３２よりなる制限解除手段を設け
る。このスイッチングトランジスタ３２は、出力電圧の
遅延回路３７を介して遅延させ、駆動トランジスタ３９
にて駆動される。また、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の入
力電圧は、入力電圧検出回路３６により監視される。
接続するＩＰ電話機ネットワークにおいて、給電方式の
異なる複数のハブに対応するための電話機用電源回路を
提供する。 【解決手段】ネットワーク２７から送られる直流電流
を、入力電流制限抵抗３１を介して入力容量３３を充電
し、この充電電圧をＤＣ／ＤＣコンバータ３４で変換し
て出力電圧を得る。入力電流制限抵抗３１と並列にスイ
ッチングトランジスタ３２よりなる制限解除手段を設け
る。このスイッチングトランジスタ３２は、出力電圧の
遅延回路３７を介して遅延させ、駆動トランジスタ３９
にて駆動される。また、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の入
力電圧は、入力電圧検出回路３６により監視される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電源回路、特にＩＰ
電話機の各部の動作に必要な電力を供給する電話機用電
源回路に関する。
電話機の各部の動作に必要な電力を供給する電話機用電
源回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の電話機用電源回路は、例
えば特開平８−９０７１号公報の「通信機器の電源回
路」および特開２０００−６９２０６号公報の「ＬＡＮ
対応電話端末への給電システム」等に開示されている。
これら従来の電源回路は、単にＤＣ／ＤＣコンバータに
接続されており、今後普及が見込まれるＩＰ電話機等へ
給電可能なハブに対応できていない。
えば特開平８−９０７１号公報の「通信機器の電源回
路」および特開２０００−６９２０６号公報の「ＬＡＮ
対応電話端末への給電システム」等に開示されている。
これら従来の電源回路は、単にＤＣ／ＤＣコンバータに
接続されており、今後普及が見込まれるＩＰ電話機等へ
給電可能なハブに対応できていない。
【０００３】上述した前者の従来の電源回路を図３およ
び図４に示す。先ず、図３のブロック図に示す如く、こ
の通信機器の電源回路は、ＡＣ１００Ｖ電源（商用電
源）１２が入力され、システムの容量に応じて、例えば
ＤＣ−４８Ｖ（大容量）又は−２４V（小容量）の直流
電圧に変換する主電源１１およびこのＤＣ電圧を受けて
安定化した電圧を出力する電源回路１０により構成され
る。この電源回路１０は、主電源１１から入力されるDC
電圧に拘らず、安定した出力電圧（DC−４８V）を出力
するため、入力端子１ａ−１ｂおよび出力端子５ａ−５
ｂ間に順次接続された入力電圧検出回路２、電源制御回
路３およびＤＣ／ＤＣコンバータ本体４を含んでいる。
び図４に示す。先ず、図３のブロック図に示す如く、こ
の通信機器の電源回路は、ＡＣ１００Ｖ電源（商用電
源）１２が入力され、システムの容量に応じて、例えば
ＤＣ−４８Ｖ（大容量）又は−２４V（小容量）の直流
電圧に変換する主電源１１およびこのＤＣ電圧を受けて
安定化した電圧を出力する電源回路１０により構成され
る。この電源回路１０は、主電源１１から入力されるDC
電圧に拘らず、安定した出力電圧（DC−４８V）を出力
するため、入力端子１ａ−１ｂおよび出力端子５ａ−５
ｂ間に順次接続された入力電圧検出回路２、電源制御回
路３およびＤＣ／ＤＣコンバータ本体４を含んでいる。
【０００４】図４は、図３に示す電源回路１０、特にそ
の入力電圧検出回路２および電源制御回路３の具体的な
回路構成を示す。入力電圧検出回路２は、ＰＮＰ型トラ
ンジスタＴr１、入力端子１ａ−１ｂ間に接続されたゼ
ナーダイオードＺ１と抵抗Ｒ１の直列回路およびこれら
直列回路の接続点とトランジスタＴr１のベース間に直
列接続された抵抗Ｒ２により構成される。一方、電源制
御回路３は、入力端子１ａ-１ｂ間に直列接続されたゼ
ナーダイオードＺ２および抵抗Ｒ３、ＰＮＰ型トランジ
スタＴr２およびこのトランジスタＴr２のコレクタと入
力端子１ａ間に接続された抵抗Ｒ４により構成される。
ゼナーダイオードＺ２の両端には、トランジスタＴr１
のエミッタ・コレクタが接続されている。また、ゼナー
ダイオードＺ２と抵抗Ｒ３の接続点をトランジスタＴr
２のベースに接続する。ＤＣ／ＤＣコンバータ本体４
は、４個の端子４ａ〜４ｄを有する。端子４ａは出力端
子５ｂに接続され、端子４ｄは出力端子５aに接続さ
れ、端子４ｃはダイオード６を介して出力端子５aに接
続され、端子４bはトランジスタＴr2のエミッタに接続
されている。
の入力電圧検出回路２および電源制御回路３の具体的な
回路構成を示す。入力電圧検出回路２は、ＰＮＰ型トラ
ンジスタＴr１、入力端子１ａ−１ｂ間に接続されたゼ
ナーダイオードＺ１と抵抗Ｒ１の直列回路およびこれら
直列回路の接続点とトランジスタＴr１のベース間に直
列接続された抵抗Ｒ２により構成される。一方、電源制
御回路３は、入力端子１ａ-１ｂ間に直列接続されたゼ
ナーダイオードＺ２および抵抗Ｒ３、ＰＮＰ型トランジ
スタＴr２およびこのトランジスタＴr２のコレクタと入
力端子１ａ間に接続された抵抗Ｒ４により構成される。
ゼナーダイオードＺ２の両端には、トランジスタＴr１
のエミッタ・コレクタが接続されている。また、ゼナー
ダイオードＺ２と抵抗Ｒ３の接続点をトランジスタＴr
２のベースに接続する。ＤＣ／ＤＣコンバータ本体４
は、４個の端子４ａ〜４ｄを有する。端子４ａは出力端
子５ｂに接続され、端子４ｄは出力端子５aに接続さ
れ、端子４ｃはダイオード６を介して出力端子５aに接
続され、端子４bはトランジスタＴr2のエミッタに接続
されている。
【０００５】また、現在汎用品として市場に存在するＩ
Ｐ電話機ネットワークに接続される給電ハブの仕様を説
明すると、現在以下の２方式がある。 方式Ａ：ＩＰ電話機が接続されたときの突入電流の規定
が最大約４００mAである。 方式Ｂ：ＩＰ電話機の入力容量を検出した後に給電を開
始するが、その入力容量は、定電流で測定される４７μ
F〜４７０μFとしなければならない。よって、ＩＰ電話
機のＤＣ／ＤＣコンバータの出力は、完全に入力容量が
充電した後に出力しなければならない。
Ｐ電話機ネットワークに接続される給電ハブの仕様を説
明すると、現在以下の２方式がある。 方式Ａ：ＩＰ電話機が接続されたときの突入電流の規定
が最大約４００mAである。 方式Ｂ：ＩＰ電話機の入力容量を検出した後に給電を開
始するが、その入力容量は、定電流で測定される４７μ
F〜４７０μFとしなければならない。よって、ＩＰ電話
機のＤＣ／ＤＣコンバータの出力は、完全に入力容量が
充電した後に出力しなければならない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如き従
来技術は、上述した方式Ａおよび方式Ｂの如き給電方式
の異なる複数のハブ（Ｈｕｂ）又はＩＰ電話機用の電源
としてに対応することが不可能である。
来技術は、上述した方式Ａおよび方式Ｂの如き給電方式
の異なる複数のハブ（Ｈｕｂ）又はＩＰ電話機用の電源
としてに対応することが不可能である。
【０００７】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、比較的簡単な
構成で且つ上述した給電方式の異なる複数のハブに対応
するための電話機用電源回路を提供することである。
構成で且つ上述した給電方式の異なる複数のハブに対応
するための電話機用電源回路を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の電話機用電源回
路は、ネットワークに接続されるＩＰ電話機の各部の動
作電圧を、ネットワークを介して信号と共に送られる直
流電流により入力容量を充電し、この充電電圧をＤＣ／
ＤＣコンバータにて得るものであって、ＤＣ／ＤＣコン
バータの入力端子に入力電流制限抵抗を接続し、この入
力電流制限抵抗によりネットワークから入力される直流
電流を制限する。
路は、ネットワークに接続されるＩＰ電話機の各部の動
作電圧を、ネットワークを介して信号と共に送られる直
流電流により入力容量を充電し、この充電電圧をＤＣ／
ＤＣコンバータにて得るものであって、ＤＣ／ＤＣコン
バータの入力端子に入力電流制限抵抗を接続し、この入
力電流制限抵抗によりネットワークから入力される直流
電流を制限する。
【０００９】また、本発明の電話機用電源回路の好適実
施形態によると、ＤＣ／ＤＣコンバータの入力電圧を監
視する入力電圧検出回路を設け、この入力電圧検出回路
の監視結果によりＤＣ／ＤＣコンバータの出力を遅延さ
せる。入力容量として約１００μFのキャパシタを使用
する。入力制限抵抗による制限を解除する制限解除手段
を設ける。この制限解除手段は、電流制限抵抗と並列接
続されたスイッチングトランジスタである。このスイッ
チングトランジスタは、ＤＣ／ＤＣコンバータの出力電
圧により遅延回路を介して動作する駆動トランジスタに
より駆動される。ＩＰ電話機は、ＣＰＵを含み、このＣ
ＰＵによりスイッチングトランジスタのオン／オフ制御
タイミングを決定する。
施形態によると、ＤＣ／ＤＣコンバータの入力電圧を監
視する入力電圧検出回路を設け、この入力電圧検出回路
の監視結果によりＤＣ／ＤＣコンバータの出力を遅延さ
せる。入力容量として約１００μFのキャパシタを使用
する。入力制限抵抗による制限を解除する制限解除手段
を設ける。この制限解除手段は、電流制限抵抗と並列接
続されたスイッチングトランジスタである。このスイッ
チングトランジスタは、ＤＣ／ＤＣコンバータの出力電
圧により遅延回路を介して動作する駆動トランジスタに
より駆動される。ＩＰ電話機は、ＣＰＵを含み、このＣ
ＰＵによりスイッチングトランジスタのオン／オフ制御
タイミングを決定する。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電話機用電源
回路の好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参
照して詳細に説明する。
回路の好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参
照して詳細に説明する。
【００１１】先ず、図１は、本発明による電話機用電源
回路を含むＩＰ電話機の構成を示すブロック図である。
このＩＰ電話機２０は、電源回路２１、ＲＪ４５型コネ
クタ２２、分離器２３、伝送回路２４、ＣＰＵ（中央処
理装置）２５および電話機回路２６により構成される。
ここで、コネクタ２２は、ネットワーク２７と直接接続
している。分離器２３は、ネットワーク２７からのデジ
タル信号と直流電流を分離する。伝送回路２４は、ネッ
トワーク２７の物理層を終端する。ＣＰＵ２５は、ＩＰ
電話機２０の制御を司る。電話機回路２６は、オーディ
オ回路、マイク、スピーカ、ダイヤルボタンおよびファ
ックスイッチ等により構成される。本発明の対象である
電源回路（又は電話機用電源回路）２１は、ＩＰ電話機
２０の各部が必要とする動作電力を供給する。
回路を含むＩＰ電話機の構成を示すブロック図である。
このＩＰ電話機２０は、電源回路２１、ＲＪ４５型コネ
クタ２２、分離器２３、伝送回路２４、ＣＰＵ（中央処
理装置）２５および電話機回路２６により構成される。
ここで、コネクタ２２は、ネットワーク２７と直接接続
している。分離器２３は、ネットワーク２７からのデジ
タル信号と直流電流を分離する。伝送回路２４は、ネッ
トワーク２７の物理層を終端する。ＣＰＵ２５は、ＩＰ
電話機２０の制御を司る。電話機回路２６は、オーディ
オ回路、マイク、スピーカ、ダイヤルボタンおよびファ
ックスイッチ等により構成される。本発明の対象である
電源回路（又は電話機用電源回路）２１は、ＩＰ電話機
２０の各部が必要とする動作電力を供給する。
【００１２】次に、図２は、図１に示す電話機用電源回
路２１の好適実施形態の構成を示す構成図である。この
電話機用電源回路２１は、電流制限抵抗３１、トランジ
スタ（制限解除手段又はスイッチングトランジスタ）３
２、駆動トランジスタ３９、入力容量３３、ＤＣ／ＤＣ
コンバータ３４、入力電圧検出回路３６、遅延回路３７
およびベース制限抵抗３８により構成される。また、Ｄ
Ｃ／ＤＣコンバータ３４は、遅延回路３５を含んでい
る。トランジスタ３２のエミッタ・コレクタが、抵抗３
１の両端に接続されている。トランジスタ３２のベース
は、抵抗３８およびトランジスタ３９のコレクタ・エミ
ッタを介して接地されている。また、トランジスタ３９
のベースには、遅延回路３７を介してＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３４の出力電圧が印加される。ＤＣ／ＤＣコンバー
タ３４には、抵抗３１、トランジスタ３２のコレクタお
よび入力容量３３の接続点が接続される。この接続点電
圧が、入力電圧検出回路３６を介してＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３４内の遅延回路３５に入力される。
路２１の好適実施形態の構成を示す構成図である。この
電話機用電源回路２１は、電流制限抵抗３１、トランジ
スタ（制限解除手段又はスイッチングトランジスタ）３
２、駆動トランジスタ３９、入力容量３３、ＤＣ／ＤＣ
コンバータ３４、入力電圧検出回路３６、遅延回路３７
およびベース制限抵抗３８により構成される。また、Ｄ
Ｃ／ＤＣコンバータ３４は、遅延回路３５を含んでい
る。トランジスタ３２のエミッタ・コレクタが、抵抗３
１の両端に接続されている。トランジスタ３２のベース
は、抵抗３８およびトランジスタ３９のコレクタ・エミ
ッタを介して接地されている。また、トランジスタ３９
のベースには、遅延回路３７を介してＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３４の出力電圧が印加される。ＤＣ／ＤＣコンバー
タ３４には、抵抗３１、トランジスタ３２のコレクタお
よび入力容量３３の接続点が接続される。この接続点電
圧が、入力電圧検出回路３６を介してＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３４内の遅延回路３５に入力される。
【００１３】抵抗３１は、入力電流を制限する入力電流
制限抵抗である。トランジスタ３２は、入力電流制限抵
抗３１による電流制限を解除する。入力容量３３は、、
ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の入力リップル除去用のキャ
パシタであり、上述した方式Ｂを満足させるため約１０
０μＦの容量を有する。ＤＣ／ＤＣコンバータ３４は、
入力電圧の変動に拘らず安定化された出力電圧を得る。
また、遅延回路３５は、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の入
力電圧を遅延させる。入力電圧検出回路３６は、入力電
圧を検出し、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力を一定時
間停止させる。遅延回路３７は、ＤＣ／ＤＣコンバータ
３４からの出力電圧を検出した後に、一定時間遅延して
駆動トランジスタ３９をオン（導通）させ、上述した電
流制限抵抗３１の電流制限を解除する。抵抗３８は、ト
ランジスタ３２のベース電流を制限する制限抵抗であ
る。トランジスタ３９は、遅延回路３７の出力によりト
ランジスタ３２をオン／オフ制御する。
制限抵抗である。トランジスタ３２は、入力電流制限抵
抗３１による電流制限を解除する。入力容量３３は、、
ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の入力リップル除去用のキャ
パシタであり、上述した方式Ｂを満足させるため約１０
０μＦの容量を有する。ＤＣ／ＤＣコンバータ３４は、
入力電圧の変動に拘らず安定化された出力電圧を得る。
また、遅延回路３５は、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の入
力電圧を遅延させる。入力電圧検出回路３６は、入力電
圧を検出し、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力を一定時
間停止させる。遅延回路３７は、ＤＣ／ＤＣコンバータ
３４からの出力電圧を検出した後に、一定時間遅延して
駆動トランジスタ３９をオン（導通）させ、上述した電
流制限抵抗３１の電流制限を解除する。抵抗３８は、ト
ランジスタ３２のベース電流を制限する制限抵抗であ
る。トランジスタ３９は、遅延回路３７の出力によりト
ランジスタ３２をオン／オフ制御する。
【００１４】次に、図１および図２を参照して、本発明
による電話機用電源回路の動作を説明する。ネットワー
ク２７には、ＩＰ電話機２０と通信する信号および音声
と、ＩＰ電話機２０を動作させる直流電源が重畳されて
いる。ＩＰ電話機２０は、この重畳された信号および直
流電源を分離器２３により分離する。分離された信号
は、伝送回路２４へ入力される。一方、直流電源は、電
源回路２１に供給される。電源回路２１は、ＩＰ電話機
２０全体を動作させる動作電力を各回路ブロックに供給
している。電話機全体の制御動作を司るＣＰＵ２５は、
ＩＰ電話機２０の通話およびダイヤル等の基本的な動作
を担当している電話機回路２６を制御すると共に伝送回
路２４を介してネットワーク２７と通信することにより
ＩＰ電話機２０の動作を可能としている。
による電話機用電源回路の動作を説明する。ネットワー
ク２７には、ＩＰ電話機２０と通信する信号および音声
と、ＩＰ電話機２０を動作させる直流電源が重畳されて
いる。ＩＰ電話機２０は、この重畳された信号および直
流電源を分離器２３により分離する。分離された信号
は、伝送回路２４へ入力される。一方、直流電源は、電
源回路２１に供給される。電源回路２１は、ＩＰ電話機
２０全体を動作させる動作電力を各回路ブロックに供給
している。電話機全体の制御動作を司るＣＰＵ２５は、
ＩＰ電話機２０の通話およびダイヤル等の基本的な動作
を担当している電話機回路２６を制御すると共に伝送回
路２４を介してネットワーク２７と通信することにより
ＩＰ電話機２０の動作を可能としている。
【００１５】次に、図２に示す電源回路２１の動作は、
次のとおりである。先ず、初期状態において、遅延回路
３７は、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力がないので、
トランジスタ３９はオフ（非導通）であり、トランジス
タ３２もオフ（非導通）である。ネットワーク２７から
信号と共に給電が開始されると、その電流は、電流制限
抵抗３１にて制限され、入力容量３３を充電する。この
とき、入力容量３３の充電電圧が予め設定された一定電
圧になるまで、入力電圧検出回路３６によりＤＣ／ＤＣ
コンバーター３４の出力を停止する。
次のとおりである。先ず、初期状態において、遅延回路
３７は、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力がないので、
トランジスタ３９はオフ（非導通）であり、トランジス
タ３２もオフ（非導通）である。ネットワーク２７から
信号と共に給電が開始されると、その電流は、電流制限
抵抗３１にて制限され、入力容量３３を充電する。この
とき、入力容量３３の充電電圧が予め設定された一定電
圧になるまで、入力電圧検出回路３６によりＤＣ／ＤＣ
コンバーター３４の出力を停止する。
【００１６】次に、遅延回路３７により一定時間後に、
ＤＣ／ＤＣコンバーター３４は、その出力電圧を図１に
示すＩＰ電話機２０の全回路ブロックに供給し、ＩＰ電
話機２０の動作が開始される。しかし、ＩＰ電話機２０
の最大消費負荷時を考えた場合に、電流制限抵抗３１の
電力損失によりＩＰ電話機２０は正常動作しない恐れが
ある。そこで、ＩＰ電話機２０の最大消費負荷時の動作
保証を行うため、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力の後
に、遅延回路３７で一定時間遅延させてトランジスタ３
９をオン（導通）させる。このトランジスタ３９のオン
により、トランジスタ３２もオンとなる。従って、電流
制限抵抗３１の影響をなくなり、最大負荷時の動作が保
証される。これにより、電流制限抵抗３１での電力消費
が低減されるので、ＩＰ電話機２０全体の消費電力の低
減にも役立つことになる。
ＤＣ／ＤＣコンバーター３４は、その出力電圧を図１に
示すＩＰ電話機２０の全回路ブロックに供給し、ＩＰ電
話機２０の動作が開始される。しかし、ＩＰ電話機２０
の最大消費負荷時を考えた場合に、電流制限抵抗３１の
電力損失によりＩＰ電話機２０は正常動作しない恐れが
ある。そこで、ＩＰ電話機２０の最大消費負荷時の動作
保証を行うため、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力の後
に、遅延回路３７で一定時間遅延させてトランジスタ３
９をオン（導通）させる。このトランジスタ３９のオン
により、トランジスタ３２もオンとなる。従って、電流
制限抵抗３１の影響をなくなり、最大負荷時の動作が保
証される。これにより、電流制限抵抗３１での電力消費
が低減されるので、ＩＰ電話機２０全体の消費電力の低
減にも役立つことになる。
【００１７】これにより、上述した方式Ａに接続された
場合の突入電流値の規定電流４００mＡを満足する。ま
た、上述した方式Ｂに接続された場合には、入力電圧検
出回路３６により、入力容量３３の充電電圧が一定以上
になるまでは、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力電圧が
オン（導通）しないので、正確な容量を見せることがで
きる。よって、本発明の電話機用電源回路は、方式Ｂの
要件も満足する。
場合の突入電流値の規定電流４００mＡを満足する。ま
た、上述した方式Ｂに接続された場合には、入力電圧検
出回路３６により、入力容量３３の充電電圧が一定以上
になるまでは、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４の出力電圧が
オン（導通）しないので、正確な容量を見せることがで
きる。よって、本発明の電話機用電源回路は、方式Ｂの
要件も満足する。
【００１８】上述した好適実施形態では、遅延回路３７
により、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４が出力電圧を出力し
てから一定時間後に、トランジスタ３９をオン（導通）
させる方式となっている。しかし、トランジスタ３９の
制御をＩＰ電話機２０内のＣＰＵ２５により行うことも
可能である。ＣＰＵ２５は、ＩＰ電話機２０の全ての制
御動作を司っているので、ＩＰ電話機２０が現在消費し
ている電力を知ることも容易である。従って、電流制限
抵抗３１の無効化を、ＣＰＵ２５自身の現在の消費電力
より導き出し、より詳細な制御を実現することも可能で
ある。
により、ＤＣ／ＤＣコンバータ３４が出力電圧を出力し
てから一定時間後に、トランジスタ３９をオン（導通）
させる方式となっている。しかし、トランジスタ３９の
制御をＩＰ電話機２０内のＣＰＵ２５により行うことも
可能である。ＣＰＵ２５は、ＩＰ電話機２０の全ての制
御動作を司っているので、ＩＰ電話機２０が現在消費し
ている電力を知ることも容易である。従って、電流制限
抵抗３１の無効化を、ＣＰＵ２５自身の現在の消費電力
より導き出し、より詳細な制御を実現することも可能で
ある。
【００１９】以上、本発明による電話機用電源回路の好
適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯か
る実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発
明を限定するものではないことに留意されたい。本発明
の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変
形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよ
う。例えば、スイッチングトランジスタ３２および駆動
トランジスタ３９は、ＦＥＴ（電界効果トランジスタ）
又はＭＯＳトランジスタ等でも良い。
適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯か
る実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発
明を限定するものではないことに留意されたい。本発明
の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変
形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよ
う。例えば、スイッチングトランジスタ３２および駆動
トランジスタ３９は、ＦＥＴ（電界効果トランジスタ）
又はＭＯＳトランジスタ等でも良い。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
の電話機用電源回路によると、次の如き実用上の顕著な
効果が得られる。即ち、方式Ａおよび方式ＢのＩＰ電話
機の要件も満足することが可能である。その理由は、上
述の如く電流制限抵抗および制限解除手段（スイッチン
グトランジスタ）を介して入力容量を充電し、この充電
電圧を入力電圧検出回路により検出してＤＣ／ＤＣコン
バータを駆動するからである。また、本発明の電話機用
電源回路は、回路構成が簡単である。
の電話機用電源回路によると、次の如き実用上の顕著な
効果が得られる。即ち、方式Ａおよび方式ＢのＩＰ電話
機の要件も満足することが可能である。その理由は、上
述の如く電流制限抵抗および制限解除手段（スイッチン
グトランジスタ）を介して入力容量を充電し、この充電
電圧を入力電圧検出回路により検出してＤＣ／ＤＣコン
バータを駆動するからである。また、本発明の電話機用
電源回路は、回路構成が簡単である。
【図１】本発明による電源回路が適用可能なＩＰ電話機
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図２】本発明による電話起用電源回路の好適実施形態
の構成図である。
の構成図である。
【図３】従来の通信機器の電源回路のブロック図であ
る。
る。
【図４】図３に示す電源回路の詳細構成図である。
２０ ＩＰ電話機 ２１ 電話機用電源回路 ２２ コネクタ ２３ 分離器 ２４ 伝送回路 ２５ CPU（中央処理装置） ２６ 電話機回路 ２７ ネットワーク ３１ 入力電流制限抵抗 ３２ 制限解除手段（スイッチングトランジスタ） ３３ 入力容量 ３４ ＤＣ／ＤＣコンバータ ３６ 入力電圧検出回路 ３７ 遅延回路 ３９ 駆動トランジスタ
Claims (7)
- 【請求項１】ネットワークに接続されるＩＰ電話機の各
部の動作電圧を、前記ネットワークを介して信号と共に
送られる直流電流により入力容量を充電し、該入力容量
の充電電圧をＤＣ／ＤＣコンバータにて得る電話機用電
源回路において、 前記ＤＣ／ＤＣコンバーターの入力端子に入力電流制限
抵抗を接続し、該入力電流制限抵抗により前記ネットワ
ークから入力される直流電流を制限することを特徴とす
る電話機用電源回路。 - 【請求項２】前記ＤＣ／ＤＣコンバータの入力電圧を監
視する入力電圧検出回路を設け、該入力電圧検出回路の
監視結果により前記ＤＣ／ＤＣコンバータの出力を遅延
させることを特徴とする請求項１に記載の電話機用電源
回路。 - 【請求項３】前記入力容量として約１００μＦのキャパ
シタを使用することを特徴とする請求項１又は２に記載
の電話機用電源回路。 - 【請求項４】前記入力電流制限抵抗による制限を解除す
る制限解除手段を設けることを特徴とする請求項１、２
又は３に記載の電話機用電源回路。 - 【請求項５】前記制限解除手段は、前記入力電流制限抵
抗と並列接続されたスイッチングトランジスタであるこ
とを特徴とする請求項４に記載の電話機用電源回路。 - 【請求項６】前記スイッチングトランジスタは、前記Ｄ
Ｃ／ＤＣコンバータの出力電圧により遅延回路を介して
動作する駆動トランジスタにより駆動されることを特徴
とする請求項５に記載の電話機用電源回路。 - 【請求項７】前記電話機は、CPU（中央処理装置）を備
え、該CPUにより前記スイッチングトランジスタのオン
／オフ制御タイミングを決定することを特徴とする請求
項５に記載の電話機用電源回路。
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|
| JP2001050345A JP2002252731A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 電話機用電源回路 |
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|---|---|---|---|
| JP2001050345A Pending JP2002252731A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 電話機用電源回路 |
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