JP2002252588A - Cdma基地局試験装置及び基地局試験方法 - Google Patents

Cdma基地局試験装置及び基地局試験方法

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JP2002252588A JP2001050343A JP2001050343A JP2002252588A JP 2002252588 A JP2002252588 A JP 2002252588A JP 2001050343 A JP2001050343 A JP 2001050343A JP 2001050343 A JP2001050343 A JP 2001050343A JP 2002252588 A JP2002252588 A JP 2002252588A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA方式におけるソフターハンドオーバ
試験を実施でき、しかも当該試験を安定的に実施できる
基地局試験装置を提供する。 【解決手段】 基地局(BTS)の複数のセクタ対応送
受信機(TRX)と基地局試験装置の試験用移動端末機
の間に制御可能な半固定減衰器を設け、試験条件に合わ
せて対応半固定減衰器の選択と半固定減衰器の減衰量を
最も良い呼接続状態となる値(0dB)と呼接続開始可
能状態となる値(−3dB)と呼切断状態となる値(−
50dB)に制御することにより、擬似的にソフターハ
ンドオーバ状態を作り出してソフターハンドオーバ試験
を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号拡散多元接続
(Code Division Multiple Access:CDMA)方式にお
ける基地局試験装置及び基地局試験方法に関し、特に、
任意のセクタ間のソフターハンドオーバ試験を可能にす
る基地局試験装置及び基地局試験方法である。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムは加入者である多数の
移動局と、当該移動局と無線回線で接続される複数の基
地局(Base Transceiver Station:BTS)と、当該外
基地局をコントロールする基地局制御装置(Base Stati
on Controller:BSC)と上位装置である移動無線交
換機と、公衆電話通信網で構成される。
【0003】前記基地局は多数の移動局を収容するため
に基地局アンテナに指向性を持たせて当該基地局のサー
ビスエリア(セル)を3つあるいは6つのセクタに分割
するセクタ化という方法が採用されている。この方法は
指向性アンテナの後側には電波が飛ばないためセルを確
実に分割でき、その分、同一電波資源を繰り返し利用で
きる。従って、一つの基地局に収容できる加入者を大幅
に増やすことができ、CDMA移動通信システムでも一
般的に設備されている。
【0004】そして前記基地局には当該基地局の動作正
常性を確認する運用試験のために、基地局試験装置が設
置されている。この基地局試験装置は試験用送受信機
(TestTransmitter Receiver:TTR)とも呼ばれ、上
記のセクタ毎の運用試験を実施する必要がある。
【0005】図6は従来の基地局試験装置と基地局の構
成を示すブロック図である。今回の説明は6セクタ構成
の例を引用している。図6に示すように基地局試験装置
40のアンテナ入力端子44a乃至44fは基地局(B
TS)2の各セクタアンテナ4a乃至4fとカップリン
グ端子6a乃至6fで結合され、セクタ毎の試験ができ
るようになっている。
【0006】BTS2の送受信機(TRX)5a乃至5
fの送受信信号は、基地局試験装置40のアンテナ入力
端子44a乃至44fを経由してセクタ切換スイッチ4
3に入り、セクタ毎に切り換えて基地局試験装置40の
移動端末機42に接続されている。そしてセクタ切換ス
イッチ43はBTS2からの試験指示を受けた制御部4
1からの切換信号により切換動作を行う。
【0007】即ち、従来の基地局試験装置と基地局で構
成される基地局試験動作は、BTS2のTRX5a乃至
5fを1台毎に基地局試験装置40の移動端末機42に
接続して送受信試験を行い、このような試験を6回実施
する内容になっている。
【0008】このような基地局試験装置では、基地局に
おける複数のセクタ対応送受信機単独の正常性確認はで
きるがCDMA方式におけるセクタ間にまたがるハンド
オーバ動作を試験することはできなかった。なお、この
ようなCDMA方式におけるセクタ間にまたがるハンド
オーバ動作をソフターハンドオーバ動作という。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これまで説明したよう
に、従来の基地局試験装置においては、基地局における
複数のセクタ対応送受信機と基地局試験装置を個別に接
続して単独の運用試験を実施していたため、CDMA方
式におけるセクタ間ハンドオーバ動作(ソフターハンド
オーバ動作)の運用試験ができないという問題があっ
た。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、CDMA方式におけるソフタ
ーハンドオーバ試験を実施でき、しかも当該試験を安定
的に実施できる基地局試験装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、CDMA方式における基地局試
験装置において、試験を実施する基地局試験装置の移動
端末機と基地局の複数のセクタ対応送受信機との間の結
合度を制御できる手段を備え、前記結合度を制御するこ
とによって任意のセクタ間のソフターハンドオーバ状態
を再現してソフターハンドオーバ試験を行う手段を具備
することを特徴としている。
【0012】また、前記試験を実施する基地局試験装置
の移動端末機と基地局の複数のセクタ対応送受信機との
間の結合度を制御できる手段は、当該移動端末機と当該
セクタ対応送受信機との間で最も良い呼接続状態になる
結合度(0dBの減衰量)と、当該移動端末機と当該セ
クタ対応送受信機との間で呼接続開始可能状態になる結
合度(−3dBの減衰量)と、当該移動端末機と当該セ
クタ対応送受信機との間で呼切断状態になる結合度(−
50dBの減衰量)に制御できる半固定減衰器で構成す
ることを特徴としている。
【0013】また、前記任意のセクタ間のソフターハン
ドオーバ状態を再現してソフターハンドオーバ試験を行
う手段は、最初に、試験を実施する基地局試験装置の移
動端末機と試験対象のセクタ対応送受信機との間の結合
度を最も良い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機
と他のセクタ対応送受信機との間の結合度を呼切断状態
になる値とすることによって当該移動端末機と試験対象
セクタ対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接
続試験を行い、次に、当該移動端末機と隣接セクタ対応
送受信機との間の結合度を呼接続開始可能状態になる値
とし、当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機及
び他のセクタ対応送受信機との間の結合度はそのままに
することによって当該移動端末機と試験対象セクタ対応
送受信機との間及び当該移動端末機と隣接セクタ対応送
受信機との間で2本の無線パスによる呼接続試験を行
い、次に、当該移動端末機と試験対象のセクタ対応送受
信機との間の結合度を呼切断状態になる値とし、当該移
動端末機と隣接セクタ対応送受信機との間の結合度を最
も良い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他の
セクタ対応送受信機との間の結合度はそのままにするこ
とによって当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信
機との間で呼切断試験を行うと共に当該移動端末機と隣
接セクタ対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼
接続試験を行うことを特徴とするまた、前記任意のセク
タ間のソフターハンドオーバ状態を再現してソフターハ
ンドオーバ試験を行う手段は、最初に、試験を実施する
基地局試験装置の移動端末機と試験対象のセクタ対応送
受信機との間の結合度を最も良い呼接続状態になる値と
し、当該移動端末機と他のセクタ対応送受信機との間の
結合度を呼切断状態になる値として、その後適正なパワ
ーコントロール制御時間のタイミングを確保してから当
該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機との間で1
本の無線パスによる呼接続試験を行い、次に、当該移動
端末機と隣接セクタ対応送受信機との間の結合度を呼接
続開始可能状態になる値とし、当該移動端末機と試験対
象セクタ対応送受信機及び当該移動端末機と他のセクタ
対応送受信機との間の結合度はそのままにして、その後
ソフターハンドオーバ動作における動作移行時間及び適
正なパワーコントロール制御時間のタイミングを確保し
てから当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機と
の間及び当該移動端末機と隣接セクタ対応送受信機との
間で2本の無線パスによる呼接続試験を行い、次に、当
該移動端末機と試験対象のセクタ対応送受信機との間の
結合度を呼切断状態になる値とし、当該移動端末機と隣
接セクタ対応送受信機との間の結合度を最も良い呼接続
状態になる値とし、当該移動端末機と他のセクタ対応送
受信機との間の結合度はそのままにして、その後ソフタ
ーハンドオーバ動作における動作移行時間及び適正なパ
ワーコントロール制御時間のタイミングを確保してから
当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機との間で
呼切断試験を行うと共に当該移動端末機と隣接セクタ対
応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接続試験を
行うことを特徴とする。
【0014】また、前記半固定減衰器は、3dBと47
dBのアッテネータと、三つのλ/2ストリップライン
と、当該アッテネータ並びにλ/2ストリップラインに
接続された五つのスイッチと、当該スイッチを動かす五
つのスイッチ駆動器と、当該スイッチ駆動器を制御する
スイッチ駆動器制御部で構成され、前記半固定減衰器の
減衰量を0dBにする場合は、当該半固定減衰器の入力
端子と出力端子の間に第一のλ/2ストリップラインだ
けを直列に接続するように第一のスイッチを駆動し、前
記半固定減衰器の減衰量を−3dBにする場合は、当該
半固定減衰器の入力端子と出力端子の間に前記3dBの
アッテネータと第二のλ/2ストリップラインを直列に
接続するように第二、第三のスイッチを駆動し、前記半
固定減衰器の減衰量を−50dBにする場合は、当該半
固定減衰器の入力端子と出力端子の間に前記3dBのア
ッテネータと47dBのアッテネータと第三のλ/2ス
トリップラインを直列に接続するように第二、第四、第
五のスイッチを駆動することを特徴とする
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態を説明する。図1は、本発明を構成してい
る基地局試験装置と、基地局(BTS)と基地局制御装
置(BSC)を示すブロック図である。図1に示すよう
に、基地局2は6セクタで構成されており、セクタアン
テナ4a乃至4fが基地局2の内部にあるセクタ対応送
受信機5a(TRXa)乃至5f(TRXf)と給電線
で接続されている。
【0016】セクタアンテナとセクタ対応送受信機の間
にはカップリング端子6a乃至6fがあり、当該カップ
リング端子は各セクタアンテナ給電線と疎結合された状
態の入出力端子を持っている。そして当該入出力端子は
基地局試験装置に接続され、試験のための無線信号を送
受信することができる。
【0017】即ち、セクタアンテナ4a乃至4fはカッ
プリング端子6a乃至6fを経由してTRX5a乃至5
fと接続され、カップリング端子6a乃至6fの入出力
端子は基地局試験装置1のアンテナ入出力端子7a乃至
7fと接続されている。また、BTS2は基地局制御装
置3と接続され、各種制御情報、呼情報の送受信を行っ
ている。
【0018】図2は、本発明における基地局試験装置の
ブロック構成図である。図2に示すように、基地局試験
装置1は各セクタアンテナと接続されるアンテナ入出力
端子7a乃至7fと、セクタ対応送受信機と基地局試験
装置1内の移動端末機10との間の結合度を制御できる
半固定減衰器8a乃至8fと、当該半固定減衰器8a乃
至8fにより制御された無線受信(下り)信号を一括し
て合成し、また移動端末機10からの無線送信(上り)
信号を分配する合成分配器12と、当該合成分配器を経
由する無線信号を送受信することで基地局の呼制御試験
をする移動端末機10とで構成される。
【0019】また、BTS2から基地局試験装置1をコ
ントロールする制御信号を受信し、基地局試験装置1か
らBTS2への応答信号を送信する制御部9が設けら
れ、制御部9は半固定減衰器8a乃至8fをコントロー
ルする制御信号を切換/制御器11に送り、また、制御
部9はBTS2のセクタ対応送受信機との呼制御のため
の各種制御信号を移動端末機10との間で送受信する。
制御部9における半固定減衰器8a乃至8fをコントロ
ールする制御動作概要は、制御対象半固定減衰器の選択
動作と制御対象半固定減衰器の減衰量値設定動作であ
り、これらの指示信号を生成し、切換/制御器11を経
由して各半固定減衰器8a乃至8fに分配している。
【0020】図3は、本発明における半固定減衰器のブ
ロック構成図である。図3に示すように、半固定減衰器
8aは基地局試験装置1のアンテナ入出力端子7aと接
続される端子37と、合成分配器12と接続される端子
38と、半固定減衰器の動作を制御する切換/制御器1
1と接続される端子36の各入出力端子を設けている。
【0021】端子37はλ/2ストリップライン35を
経由して端子38に行くスイッチ26と、3dBアッテ
ネータ28へ行くスイッチ27に接続されている。3d
Bアッテネータ28の他端はλ/2ストリップライン3
4を経由して端子38に行くスイッチ29と、47dB
アッテネータ31へ行くスイッチ30に接続されてい
る。47dBアッテネータ31の他端はλ/2ストリッ
プライン33を経由して端子38に行くスイッチ32に
接続されている。
【0022】半固定減衰器の動作をコントロールする切
換/制御器11からの制御信号は、端子36を経由して
スイッチ駆動器制御部20に入り、スイッチ駆動器21
乃至25を制御している。スイッチ駆動器21はスイッ
チ27のON/OFF制御を行っており、スイッチ駆動
器22はスイッチ26のON/OFF制御を行ってお
り、スイッチ駆動器23はスイッチ30のON/OFF
制御を行っており、スイッチ駆動器24はスイッチ29
のON/OFF制御を行っており、スイッチ駆動器25
はスイッチ32のON/OFF制御を行っている。
【0023】なお、スイッチ26の他端に接続されてい
るλ/2ストリップライン35と、スイッチ29の他端
に接続されているλ/2ストリップライン34と、スイ
ッチ32の他端に接続されているλ/2ストリップライ
ン33は交点39で接続され、合成される。
【0024】λ/2ストリップライン33とλ/2スト
リップライン34とλ/2ストリップライン35はそれ
ぞれ通過無線周波数の1/2波長の長さに調節されてお
り、各λ/2ストリップラインに接続されているスイッ
チ26、スイッチ29、スイッチ32の各スイッチをO
FF(開放)にすると各λ/2ストリップラインは通過
無線周波数に対して非接続状態(オープン)となり、無
線特性の変動を抑えている。
【0025】即ち、スイッチ26をONにする場合はス
イッチ29、スイッチ32をOFFにしてλ/2ストリ
ップライン34とλ/2ストリップライン33をオープ
ンスタブ(開放)にしている。このようにすると交点3
9からスイッチ29とスイッチ32の方を見たインピー
ダンス特性の値が無限大になり、スイッチ29とスイッ
チ32の影響を排除できる。
【0026】同様に、スイッチ29をONにする場合は
スイッチ26、スイッチ32をOFFにしてλ/2スト
リップライン35とλ/2ストリップライン33をオー
プンスタブ(開放)にしている。このようにすると交点
39からスイッチ26とスイッチ32の方を見たインピ
ーダンス特性の値が無限大になり、スイッチ26とスイ
ッチ32の影響を排除できる。
【0027】同様に、スイッチ32をONにする場合は
スイッチ26、スイッチ29をOFFにしてλ/2スト
リップライン35とλ/2ストリップライン34をオー
プンスタブ(開放)にしている。このようにすると交点
39からスイッチ26とスイッチ29の方を見たインピ
ーダンス特性の値が無限大になり、スイッチ26とスイ
ッチ29の影響を排除できる。
【0028】半固定減衰器8aの基本動作は、切換/制
御器11からの制御信号を端子36経由で受信し、端子
37と端子38の間の減衰量を最も良い呼接続状態とな
る値や呼接続開始可能状態となる値や呼切断状態となる
値に制御することである。
【0029】なお、上記制御値の具体的一例として、最
も良い呼接続状態となる減衰量は0dB(接続ON)と
し、呼接続開始可能状態となる減衰量は−3dBとし、
呼切断状態となる減衰量は−50dB(接続OFF)と
する。
【0030】図4は半固定減衰器における0dB(接続
ON)設定動作、−3dB設定動作、−50dB(接続
OFF)設定動作の各動作を説明する表である。図4に
示すように減衰量設定動作はスイッチ駆動器21乃至2
5のON/OFF制御で実現できる。 0dB(接続ON)設定動作:スイッチ駆動器21を
OFF、スイッチ駆動器22をON、スイッチ駆動器2
4をOFF、スイッチ駆動器25をOFFにすることで
設定される。 −3dB設定動作:スイッチ駆動器21をON、スイ
ッチ駆動器22をOFF、スイッチ駆動器23をOF
F、スイッチ駆動器24をON、スイッチ駆動器25を
OFFにすることで設定される。 −50dB(接続OFF)設定動作:スイッチ駆動器
21をON、スイッチ駆動器22をOFF、スイッチ駆
動器23をON、スイッチ駆動器24をOFF、スイッ
チ駆動器25をONにすることで設定される。
【0031】図5は基地局試験装置1におけるソフター
ハンドオーバ試験を実施する際の動作フローチャート図
である。図5に示すように、まず試験を行う任意のセク
タ番号を決め(ステップ100)、当該試験セクタに該
当する半固定減衰器を0dB(接続ON)に設定し、残
りの他セクタに該当する半固定減衰器を−50dB(接
続OFF)に設定する(ステップ101)。
【0032】次に、タイミングを200mS取り(ステ
ップ102)、この状態で基地局試験装置1の移動端末
機10とBTS2の試験セクタに対応するTRXの間で
呼接続を行い、試験セクタのみが正常に接続できること
を確認する(ステップ103)。→以上が試験の動作
になる。
【0033】次に、試験セクタに隣接するセクタに該当
する半固定減衰器を−50dB(接続OFF)から−3
dBに設定する。なお、試験セクタに該当する半固定減
衰器は0dB(接続ON)のままであり、残りの他セク
タに該当する半固定減衰器は−50dB(接続OFF)
のままとする(ステップ104)。この状態になると基
地局試験装置1の移動端末機10は、当該移動端末機1
0と試験セクタTRX間及び当該移動端末機10と隣接
セクタTRX間の合計2本の無線パスを自動的に張るよ
うになる。
【0034】次に、タイミングを200mS取り(ステ
ップ105)、基地局試験装置1の移動端末機10とB
TS2の試験セクタに対応するTRX間と隣接セクタに
対応するTRX間の2本の無線パスによる呼接続が切断
されることなく、正常に継続できることを確認する(ス
テップ106)。→以上が試験の動作になる。
【0035】次に、試験セクタに該当する半固定減衰器
を0dB(接続ON)から−50dB(接続OFF)に
設定し、試験セクタに隣接するセクタに該当する半固定
減衰器を−3dBから0dB(接続ON)に設定する。
なお、残りの他セクタに該当する半固定減衰器は−50
dB(接続OFF)のままとする(ステップ107)。
この状態になると基地局試験装置1の移動端末機10と
試験セクタTRX間の無線パスは切断され、基地局試験
装置1の移動端末機10と隣接セクタTRX間の無線パ
スは継続して張ったままとなる。
【0036】次に、タイミングを200mS取り(ステ
ップ108)、基地局試験装置1の移動端末機10とB
TS2の隣接セクタに対応するTRX間の呼接続が切断
されることなく、正常に継続できることを確認する(ス
テップ109)。→以上が試験の動作になる。
【0037】これで一つの試験対象セクタに対するソフ
ターハンドオーバ試験が終了することになり、当該試験
を継続して実施するために基地局試験装置1やBTS2
に対して設定した各種試験条件をクリアし(ステップ1
10)、全てのセクタに関してソフターハンドオーバ試
験を実施したかどうかを確認し(ステップ111)、当
該試験を実施していないセクタがあったら当該未試験セ
クタ番号を決定して(ステップ112)、次のソフター
ハンドオーバ試験を実行する。
【0038】また、全てのセクタに関してソフターハン
ドオーバ試験を実施したかどうかを確認した結果(ステ
ップ111)、当該試験完了の確認が取れればソフター
ハンドオーバ試験を終了する。
【0039】なお、ステップ102とステップ105と
ステップ108でタイミングを200mS取ることによ
り、ソフターハンドオーバ動作における無線パスの増減
に伴う動作移行時間及び適正なパワーコントロール制御
時間を充分に確保することができ、基地局試験動作の安
定化が期待できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基地局(BTS)の複数のセクタ対応送受信機(TR
X)と基地局試験装置の試験用移動端末機の間に制御可
能な半固定減衰器を設け、試験条件に合わせて対応半固
定減衰器の選択と半固定減衰器の減衰量を最も良い呼接
続状態となる値(0dB)と呼接続開始可能状態となる
値(−3dB)と呼切断状態となる値(−50dB)に
制御することにより、擬似的にソフターハンドオーバ状
態を作り出してソフターハンドオーバ試験を実施するこ
とができるという効果が得られる。
【0041】また、擬似的にソフターハンドオーバ状態
を作り出す際、無線パスが一本から二本そして無線パス
が二本から一本にそれぞれ移行する時に充分な時間(タ
イミング)を確保するよう工夫したことにより、安定し
たソフターハンドオーバ試験を実施することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を構成している基地局試験装置と、基地
局(BTS)と基地局制御装置(BSC)を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明における基地局試験装置のブロック構成
図である。
【図3】本発明における半固定減衰器のブロック構成図
である。
【図4】半固定減衰器における0dB(接続ON)設定
動作、−3dB設定動作、−50dB(接続OFF)設
定動作の各動作を説明する表である。
【図5】基地局試験装置1におけるソフターハンドオー
バ試験を実施する際の動作フローチャート図である。
【図6】従来の基地局試験装置と基地局の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 基地局試験装置 2 基地局(BTS) 3 基地局制御装置(BSC) 4a、4b、4c、4d、4e、4f 基地局セクタ
アンテナ 5a、5b、5c、5d、5e、5f 基地局セクタ
対応送受信機 6a、6b、6c,6d,6e、6f セクタ毎のカ
ップリング端子 7a、7b、7c,7d,7e、7f 基地局試験装
置のアンテナ入出力端子 8a、8b、8c,8d,8e、8f 基地局試験装
置の半固定減衰器 9 基地局試験装置の制御部 10 基地局試験装置の移動端末機 11 基地局試験装置の切換/制御器 12 基地局試験装置の合成分配器 20 半固定減衰器のスイッチ駆動器制御部 21、22、23、24、25 半固定減衰器のスイ
ッチ駆動器 26、27、29、30、32 半固定減衰器のスイ
ッチ 28 半固定減衰器のアッテネータ(3dB) 32 半固定減衰器のアッテネータ(47dB) 33、34、35 半固定減衰器のλ/2ストリップ
ライン 40 従来の基地局試験装置 41 従来の基地局試験装置の制御部 42 従来の基地局試験装置の移動端末機 43 従来の基地局試験装置の切換スイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMA方式における基地局試験装置に
    おいて、試験を実施する基地局試験装置の移動端末機と
    基地局の複数のセクタ対応送受信機との間の結合度を制
    御できる手段を備え、 前記結合度を制御することによって任意のセクタ間のソ
    フターハンドオーバ状態を再現してソフターハンドオー
    バ試験を行う手段を具備することを特徴とする基地局試
    験装置。
  2. 【請求項2】 前記試験を実施する基地局試験装置の移
    動端末機と基地局の複数のセクタ対応送受信機との間の
    結合度を制御できる手段は、 当該移動端末機と当該セクタ対応送受信機との間で最も
    良い呼接続状態になる結合度と、 当該移動端末機と当該セクタ対応送受信機との間で呼接
    続開始可能状態になる結合度と、 当該移動端末機と当該セクタ対応送受信機との間で呼切
    断状態になる三段階の結合度に制御できる半固定減衰器
    で構成することを特徴とする請求項1記載の基地局試験
    装置。
  3. 【請求項3】 前記任意のセクタ間のソフターハンドオ
    ーバ状態を再現してソフターハンドオーバ試験を行う手
    段は、 最初に、試験を実施する基地局試験装置の移動端末機と
    試験対象のセクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度を呼切断状態になる値と
    することによって当該移動端末機と試験対象セクタ対応
    送受信機との間で1本の無線パスによる呼接続試験を行
    い、 次に、当該移動端末機と隣接セクタ対応送受信機との間
    の結合度を呼接続開始可能状態になる値とし、当該移動
    端末機と試験対象セクタ対応送受信機及び当該移動端末
    機と他のセクタ対応送受信機との間の結合度はそのまま
    にすることによって当該移動端末機と試験対象セクタ対
    応送受信機との間及び当該移動端末機と隣接セクタ対応
    送受信機との間で2本の無線パスによる呼接続試験を行
    い、 次に、当該移動端末機と試験対象のセクタ対応送受信機
    との間の結合度を呼切断状態になる値とし、当該移動端
    末機と隣接セクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度はそのままにすることに
    よって当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機と
    の間で呼切断試験を行うと共に当該移動端末機と隣接セ
    クタ対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接続
    試験を行うことを特徴とする請求項1記載の基地局試験
    装置。
  4. 【請求項4】 前記任意のセクタ間のソフターハンドオ
    ーバ状態を再現してソフターハンドオーバ試験を行う手
    段は、 最初に、試験を実施する基地局試験装置の移動端末機と
    試験対象のセクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度を呼切断状態になる値と
    して、その後適正なパワーコントロール制御時間のタイ
    ミングを確保してから当該移動端末機と試験対象セクタ
    対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接続試験
    を行い、 次に、当該移動端末機と隣接セクタ対応送受信機との間
    の結合度を呼接続開始可能状態になる値とし、当該移動
    端末機と試験対象セクタ対応送受信機及び当該移動端末
    機と他のセクタ対応送受信機との間の結合度はそのまま
    にして、その後ソフターハンドオーバ動作における動作
    移行時間及び適正なパワーコントロール制御時間のタイ
    ミングを確保してから当該移動端末機と試験対象セクタ
    対応送受信機との間及び当該移動端末機と隣接セクタ対
    応送受信機との間で2本の無線パスによる呼接続試験を
    行い、 次に、当該移動端末機と試験対象のセクタ対応送受信機
    との間の結合度を呼切断状態になる値とし、当該移動端
    末機と隣接セクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度はそのままにして、その
    後ソフターハンドオーバ動作における動作移行時間及び
    適正なパワーコントロール制御時間のタイミングを確保
    してから当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機
    との間で呼切断試験を行うと共に当該移動端末機と隣接
    セクタ対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接
    続試験を行うことを特徴とする請求項1記載の基地局試
    験装置。
  5. 【請求項5】 前記移動端末機と基地局のセクタ対応送
    受信機との間で最も良い呼接続状態となる結合度の一例
    は0dBの減衰量であり、当該移動端末機と基地局のセ
    クタ対応送受信機との間で呼接続開始可能状態となる結
    合度の一例は−3dBの減衰量であり、当該移動端末機
    と基地局のセクタ対応送受信機との間で呼切断状態とな
    る結合度の一例は−50dBの減衰量である半固定減衰
    器で構成することを特徴とする請求項2記載の基地局試
    験装置。
  6. 【請求項6】 前記半固定減衰器は、3dBと47dB
    のアッテネータと、三つのλ/2ストリップラインと、
    当該アッテネータ並びにλ/2ストリップラインに接続
    された五つのスイッチと、当該スイッチを動かす五つの
    スイッチ駆動器と、当該スイッチ駆動器を制御するスイ
    ッチ駆動器制御部で構成され、 前記半固定減衰器の減衰量を0dBにする場合は、当該
    半固定減衰器の入力端子と出力端子の間に第一のλ/2
    ストリップラインだけを直列に接続するように第一のス
    イッチを駆動し、 前記半固定減衰器の減衰量を−3dBにする場合は、当
    該半固定減衰器の入力端子と出力端子の間に前記3dB
    のアッテネータと第二のλ/2ストリップラインを直列
    に接続するように第二、第三のスイッチを駆動し、 前記半固定減衰器の減衰量を−50dBにする場合は、
    当該半固定減衰器の入力端子と出力端子の間に前記3d
    Bのアッテネータと47dBのアッテネータと第三のλ
    /2ストリップラインを直列に接続するように第二、第
    四、第五のスイッチを駆動することを特徴とする請求項
    5記載の基地局試験装置。
  7. 【請求項7】 CDMA方式における基地局試験方法に
    おいて、試験を実施する基地局試験装置の移動端末機と
    基地局の複数のセクタ対応送受信機との間の結合度を制
    御できるステップを備え、 前記結合度を制御することによって任意のセクタ間のソ
    フターハンドオーバ状態を再現してソフターハンドオー
    バ試験を行うステップを有することを特徴とする基地局
    試験方法。
  8. 【請求項8】 前記試験を実施する基地局試験装置の移
    動端末機と基地局の複数のセクタ対応送受信機との間の
    結合度を制御できるステップは、 当該移動端末機と当該セクタ対応送受信機との間で最も
    良い呼接続状態になる結合度と、 当該移動端末機と当該セクタ対応送受信機との間で呼接
    続開始可能状態になる結合度と、 当該移動端末機と当該セクタ対応送受信機との間で呼切
    断状態になる三段階の結合度に制御できる半固定減衰器
    で構成することを特徴とする請求項7記載の基地局試験
    方法
  9. 【請求項9】 前記任意のセクタ間のソフターハンドオ
    ーバ状態を再現してソフターハンドオーバ試験を行うス
    テップは、 最初に、試験を実施する基地局試験装置の移動端末機と
    試験対象のセクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度を呼切断状態になる値と
    することによって当該移動端末機と試験対象セクタ対応
    送受信機との間で1本の無線パスによる呼接続試験を行
    うステップと、 次に、当該移動端末機と隣接セクタ対応送受信機との間
    の結合度を呼接続開始可能状態になる値とし、当該移動
    端末機と試験対象セクタ対応送受信機及び当該移動端末
    機と他のセクタ対応送受信機との間の結合度はそのまま
    にすることによって当該移動端末機と試験対象セクタ対
    応送受信機との間及び当該移動端末機と隣接セクタ対応
    送受信機との間で2本の無線パスによる呼接続試験を行
    うステップと、 次に、当該移動端末機と試験対象のセクタ対応送受信機
    との間の結合度を呼切断状態になる値とし、当該移動端
    末機と隣接セクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度はそのままにすることに
    よって当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機と
    の間で呼切断試験を行うと共に当該移動端末機と隣接セ
    クタ対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接続
    試験を行うステップを有することを特徴とする請求項7
    記載の基地局試験方法。
  10. 【請求項10】 前記任意のセクタ間のソフターハンド
    オーバ状態を再現してソフターハンドオーバ試験を行う
    ステップは、 最初に、試験を実施する基地局試験装置の移動端末機と
    試験対象のセクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度を呼切断状態になる値と
    して、その後適正なパワーコントロール制御時間のタイ
    ミングを確保してから当該移動端末機と試験対象セクタ
    対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接続試験
    を行うステップと、 次に、当該移動端末機と隣接セクタ対応送受信機との間
    の結合度を呼接続開始可能状態になる値とし、当該移動
    端末機と試験対象セクタ対応送受信機及び当該移動端末
    機と他のセクタ対応送受信機との間の結合度はそのまま
    にして、その後ソフターハンドオーバ動作における動作
    移行時間及び適正なパワーコントロール制御時間のタイ
    ミングを確保してから当該移動端末機と試験対象セクタ
    対応送受信機との間及び当該移動端末機と隣接セクタ対
    応送受信機との間で2本の無線パスによる呼接続試験を
    行うステップと、 次に、当該移動端末機と試験対象のセクタ対応送受信機
    との間の結合度を呼切断状態になる値とし、当該移動端
    末機と隣接セクタ対応送受信機との間の結合度を最も良
    い呼接続状態になる値とし、当該移動端末機と他のセク
    タ対応送受信機との間の結合度はそのままにして、その
    後ソフターハンドオーバ動作における動作移行時間及び
    適正なパワーコントロール制御時間のタイミングを確保
    してから当該移動端末機と試験対象セクタ対応送受信機
    との間で呼切断試験を行うと共に当該移動端末機と隣接
    セクタ対応送受信機との間で1本の無線パスによる呼接
    続試験を行うステップを有することを特徴とする請求項
    7記載の基地局試験方法。
  11. 【請求項11】 前記移動端末機と基地局のセクタ対応
    送受信機との間で最も良い呼接続状態となる結合度の一
    例は0dBの減衰量であり、当該移動端末機と基地局の
    セクタ対応送受信機との間で呼接続開始可能状態となる
    結合度の一例は−3dBの減衰量であり、当該移動端末
    機と基地局のセクタ対応送受信機との間で呼切断状態と
    なる結合度の一例は−50dBの減衰量である半固定減
    衰器で構成するステップを有することを特徴とする請求
    項8記載の基地局試験方法。
  12. 【請求項12】 前記半固定減衰器は、3dBと47d
    Bのアッテネータと、三つのλ/2ストリップライン
    と、当該アッテネータ並びにλ/2ストリップラインに
    接続された五つのスイッチと、当該スイッチを動かす五
    つのスイッチ駆動器と、当該スイッチ駆動器を制御する
    スイッチ駆動器制御部で構成され、 前記半固定減衰器の減衰量を0dBにする場合は、当該
    半固定減衰器の入力端子と出力端子の間に第一のλ/2
    ストリップラインだけを直列に接続するように第一のス
    イッチを駆動するステップと、 前記半固定減衰器の減衰量を−3dBにする場合は、当
    該半固定減衰器の入力端子と出力端子の間に前記3dB
    のアッテネータと第二のλ/2ストリップラインを直列
    に接続するように第二、第三のスイッチを駆動するステ
    ップと、 前記半固定減衰器の減衰量を−50dBにする場合は、
    当該半固定減衰器の入力端子と出力端子の間に前記3d
    Bのアッテネータと47dBのアッテネータと第三のλ
    /2ストリップラインを直列に接続するように第二、第
    四、第五のスイッチを駆動するステップを有することを
    特徴とする請求項11記載の基地局試験方法。
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