JP3133646B2 - ダイバーシチ装置 - Google Patents
ダイバーシチ装置Info
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Description
移動通信において、移動機の移動に伴って発生するフェ
ージングによる受信レベル劣化を基地局側で改善するダ
イバーシチ装置に関するものである。
って発生するフェージングによって受信レベルが劣化
し、通信の品質が低下するという欠点があった。この欠
点を解決する手段として、例えば特開平2−19223
0号公報(H04B7/04)に記載されているような
ダイバーシチ技術が従来から知られている。この従来技
術においては、同一の無線周波数により送受信を行い、
送受信の切換は時間を分割して行うと共に受信時に検波
後ダイバーシチにより選択されたアンテナを送信用アン
テナとして使用するものであり、図4に示すように構成
される。
アンテナ1、2によって受信された信号はそれぞれサー
キュレータ3、4を介して受信回路5、6にそれぞれ入
力される。受信回路5、6の出力はそれぞれ復調回路
7、8に入力されると共に、一部は制御回路9に入力さ
れる。制御回路9は受信回路5、6の出力信号レベルを
測定し、それらの比較を行う。比較の結果、信号レベル
の高い方の信号枝に接続されている復調回路を選択制御
信号がスイッチ回路10に出力される。選択された復調
回路の出力はディジタルアナログ変換回路11に入力さ
れて、受信アナログ信号が出力端子12に出力される。
信号は、アナログディジタル変換回路14によりディジ
タル信号に変換される。このディジタル信号は、変調器
15において変調が行われる。変調された信号は周波数
変換、増幅等を行う送信回路16に入力され、スイッチ
回路17に入力される。このとき、上述のとおり制御回
路9は直前の受信時において選択された選択枝を記憶し
ており、この選択枝に属するアンテナを選択する制御信
号をスイッチ回路17に出力している。従って送信信号
はこのスイッチ回路10にて選択されたアンテナより送
信されるものである。
話の基地局に応用しようとした場合、1系統の送信回路
16にて送信信号の増幅が行われた後に、スイッチ回路
17を介してアンテナ1、2のいずれか一方より送信さ
れるよう構成されているため、スイッチ回路のロスを考
慮すると、所定の出力を得るためにはかなり大出力のパ
ワーアンプが必要となる。この様な大出力のパワーアン
プは非常に高価であるばかりか、消費電力および発熱量
も大きいという問題点がある。また、スイッチ回路17
は、このような大電力を線形性よくスイッチングする必
要があり、このようなスイッチ回路も高価であるという
問題点があった。さらに、パワーアンプが故障した場
合、送信が不可能になってしまうという重大な問題点も
あった。
ため、本出願人は特願平7−125249号を出願して
いる。この出願は、同一の無線周波数により送受信を行
い、送受信の切換は時間を分割して行うと共に受信時に
検波後ダイバーシチにより選択されたアンテナを送信用
アンテナとして使用するものであり、図2に示すように
構成される。
検波後選択ダイバーシチ方式によるものである。
104はそれぞれ空間的に距離を隔てて配置された送信
受信兼用アンテナであり、図示しないシステム制御回路
から送出される送信/受信切換信号によって所定のタイ
ミングで切り換えられる送受切換手段としての送受切換
スイッチ105、106、107、108に接続されて
いる。109、110、111、112は送受切換スイ
ッチ105〜108を介して各アンテナ101〜104
に接続される受信回路であり、各アンテナから入力する
信号の周波数変換、帯域制限、増幅等を行う。この各受
信回路109〜112にて受信される信号はダイバーシ
チ受信のための受信アンテナ選択スイッチ113に送出
されると共に、その受信レベル(RSSI)が測定さ
れ、この測定結果がRSSI比較回路114に送出され
る。RSSI比較回路114では各受信回路からのRS
SIを比較し、受信レベルの最も高いアンテナを選択す
る制御信号を受信アンテナ選択スイッチ113に送出
し、この切換スイッチ113を制御する。この結果、ア
ンテナ101〜104のうち、受信レベルが最大のアン
テナにて受信される信号が復調回路115に送出され、
ディジタル信号の復調が行われ、このようにして検波後
選択ダイバーシチが行われる。
の変調が行われ、送信回路117にて周波数変換が行わ
れた後、送信アンテナ選択スイッチ118に送出され
る。ところで、各アンテナ101〜104には送受切換
スイッチ105〜108を介してパワーアンプ119、
120、121、122が接続されるよう構成されてお
り、これら各パワーアンプ119〜122は送信アンテ
ナ選択スイッチ118に接続されている。送信アンテナ
選択スイッチ118は、受信アンテナ選択スイッチ11
3と同様、RSSI比較回路から出力される制御信号に
より切換制御され、従って送信回路117から出力され
る送信信号は、パワーアンプ119〜122のうち、受
信レベルが最大であったアンテナに接続されているもの
によって増幅され送信される。
スイッチ118で選択されないパワーアンプは不動作と
なるように制御される。
た従来例のブロック図である。
0、121、122出力は各々カップラ123、12
4、125、126に接続されている。
プ出力をモニタしたり、送信出力を制御するために挿入
され、各パワ−アンプモニタ出力の中で動作中の送信系
を切換えスイッチ127を介して1系統モニタ出力を選
択切り換える。
誘電体基板上にマイクロストリップラインで形成され、
各送信系に直列に挿入される主ラインと、主ラインに対
しある間隙を持って並行に配列され高周波的に結合した
副ラインと、終端抵抗で構成される。このカップラの結
合度は通常15〜20dB程度が選ばれる。
8では、図示しないシステム制御回路からの制御信号に
基づき、送信回路117内部に配置された可変アッテネ
−タへの制御信号を発生し、送信部のフィ−ドバックル
−プを形成することにより、送信出力を安定に制御した
り、段階的に出力制御を行ったりする。
の従来技術ではモニタ用カップラはパワ−アンプと同数
必要となる。
ッチ127についても、切換えスイッチ118と同じS
P4Tスイッチが必要となる。この切換えスイッチ11
8及び127は、破線のSPDTスイッチ3個を組合わ
せて構成される。SPDTスイッチはSP4Tスイッチ
に比べ、コンシュ−マ通信の分野では汎用的であり、S
P4Tスイッチよりも多用されている。またSPDTス
イッチ3個の方がSP4Tスイッチ1個より一般に安価
であることが多い。ところが、このような切換えスイッ
チの構成では、RSSI比較回路114からの供給され
るスイッチ切換え制御信号が各スイッチごとに必要とな
る。
信号などの信号配線数も多くなり、回路規模が大きく複
雑になっていた。
の問題点を解決するものであり、単一の周波数で送信、
受信を行うとともに空間的に距離を隔てて配置された少
なくとも2以上の複数の送受信兼用アンテナにてダイバ
ーシチ送受信を行うダイバーシチ装置において、送信/
受信切換信号によって切換えられる送受切換手段と、該
送受切換手段を介して前記複数のアンテナに各々接続さ
れる複数の受信回路と、該複数の受信回路にて検出され
る各アンテナの受信レベルを比較する比較回路と、前記
送受切換手段を介して前記複数のアンテナに各々接続さ
れる複数のパワーアンプと、前記比較回路の比較結果に
基づいて送信信号を前記複数のパワーアンプのいずれか
1つに送出する送信アンテナ選択スイッチ手段と、前記
複数のパワ−アンプ出力ラインの内、2ライン出力の間
に対称に配置され出力をモニタするカップラを有するこ
とを特徴とするものである。
を入力し、このモニタ出力の内のいずれか1つを選択し
切換え出力する切換えスイッチとを有することを特徴と
するものである。
れるとともに、受信回路によって検出される受信レベル
に基づいて送信アンテナスイッチが切り換え制御され、
各アンテナに設けられた複数のパワーアンプの一つによ
って送信信号が増幅され、送信される。
ため、配置されるカップラの数を減少することができ
る。
換えスイッチの個数も減少でき、スイッチ切換え制御信
号数も減少させることができる。
規模を減少させることができ、小型・低価格化を実現す
ることができる。
る。図1は本発明による実施例を示すブロック図であ
る。なお、図2、図3の従来技術と同一の構成には同一
の図番を付し説明を省略する。
る変調された送信信号は送信回路117にて周波数変換
が行われた後、送信アンテナ選択スイッチ118に送出
される。
イッチ116内部回路は例えばSPDT切換えスイッチ
が3個で構成される。
は、RSSI比較回路114から出力される制御信号1
14a〜114cにより切換え制御され、従って、送信
回路から出力される送信信号は、パワーアンプ119〜
122のうち、受信レベルが最大であったアンテナに接
続されているものによって増幅され送出される送信ダイ
バーシチが行われる。
スイッチ118で選択されないパワーアンプは不動作と
なるように制御される。
122には各々出力をモニタするためのカップラ129
及び130が設けられている。
系統2本の主ラインに対して並行で且つ同一の間隙を持
ち対称に配置され高周波的に結合されているカップララ
インにより、パワーアンプ119または120、及びパ
ワーアンプ121または122から出力される送信信号
をモニタする。
入することにより、両主ラインのいずれか一方からモニ
タ出力される送信信号が1個のカップラで兼用できる。
力は1個のSPDT切換えスイッチ127に入力され
る。この切換えスイッチへ供給される切換え制御信号1
14aはRSSI比較回路114から供給され、現在動
作中のいずれか1系統のパワーアンプの送信系統からの
モニタ出力が選択される。
パワーコントロール回路128において、アンテナから
送出される送信出力レベルが所定値となるよう安定に制
御したり、場合によっては図示しないシステム制御回路
からの指示により送信出力を段階的に変化させたりする
ための制御信号を発生させる。
8出力は、送信回路117に入力され、内部の可変アッ
テネータのアッテネータ量を制御するなどの方法によ
り、送信部のフィードバックループが形成され、上記送
信出力制御が行われる。
ーシチ装置は、複数の送受信兼用アンテナの夫々に設け
られた送信信号を増幅する複数のパワーアンプ出力に対
して、2系統のパワーアンプ出力ラインの間に対称とな
るようカップララインを配置してモニタ出力を兼用する
ことにより、カップラ数が減少できる。
換えスイッチにて選択切換える構成としたので、スイッ
チなどの回路部品点数や制御信号などの信号配線数を減
らし回路規模を小さくすることができる。
が実現できる。
ンテナ 105、106、107、108 送受切換手段
(切換スイッチ) 109、110、111、112 受信回路 113 受信アンテナ
選択スイッチ 114 RSSI比較
回路 115 復調回路 116 変調回路 117 送信回路 118 送信アンテナ
選択スイッチ 119、120、121、122 パワーアンプ 123、124、125、126 カップラ 127 モニタ出力選
択スイッチ 128 オートパワー
コントロール回路 129、130 カップラ
Claims (2)
- 【請求項1】 単一の周波数で送信、受信を行うととも
に空間的に距離を隔てて配置された少なくとも2以上の
複数の送受信兼用アンテナにてダイバーシチ送受信を行
うダイバーシチ装置において、 送信/受信切換信号によって切換えられる送受切換手段
と、 該送受切換手段を介して前記複数のアンテナに各々接続
される複数の受信回路と、 該複数の受信回路にて検出される各アンテナの受信レベ
ルを比較する比較回路と、 前記送受切換手段を介して前記複数のアンテナに各々接
続される複数のパワーアンプと、 前記比較回路の比較結果に基づいて送信信号を前記複数
のパワーアンプのいずれか1つに送出する送信アンテナ
選択スイッチ手段と、 前記複数のパワーアンプ出力ラインの内2ライン出力の
間に対称に配置され出力をモニタするカップラとを有す
ることを特徴とするダイバーシチ装置。 - 【請求項2】 前記カップラモニタ出力を入力し、モニ
タ出力の内のいずれか1つを選択切換え出力する切換え
スイッチとを有することを特徴とする請求項1記載のダ
イバーシチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07173574A JP3133646B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | ダイバーシチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07173574A JP3133646B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | ダイバーシチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0923177A JPH0923177A (ja) | 1997-01-21 |
JP3133646B2 true JP3133646B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=15963093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07173574A Expired - Fee Related JP3133646B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | ダイバーシチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133646B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100440447B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2004-07-15 | 한국전자통신연구원 | 송신 다이버시티 기능을 이용한 선택적 송신 이중화 장치 |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP07173574A patent/JP3133646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0923177A (ja) | 1997-01-21 |
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