JP2926578B1 - 移動通信システム及び移動通信システムにおける基地局送信電力制御方法 - Google Patents
移動通信システム及び移動通信システムにおける基地局送信電力制御方法Info
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Abstract
開始する場合においても、呼切断を生じさせずにハンド
オフ制御を行う。 【解決手段】 基地局装置内に可変の減衰量によって送
信信号を減衰させる可変アッテネータ55を設け、基地
局装置の運用が開始される際に可変アッテネータ55の
減衰量を最大とし、その後減衰量を徐々に小さくし、そ
れにより、基地局装置の運用が開始される際に送信電力
を最小とし、その後送信電力を徐々に大きくする。
Description
に関し、特に、複数の移動端末との間で回線を設定して
通信を行う基地局装置に関する。
の移動端末は、複数の基地局装置との間で同一の周波数
を用いて通信を行っている。また、各基地局装置が実際
に移動端末と通信を行うことができる領域は広く設定さ
れており、移動端末がある基地局装置との間で通信を行
うことができるエリアと他の基地局装置との間で通信を
行うことができるエリアとが交わる領域が存在してい
る。
間で通信を行うことができるエリアと他の基地局装置と
の間で通信を行うことができるエリアとが交わる領域に
おいては、移動端末が複数の基地局装置との間で通信を
行うことととなり、ソフトハンドオフあるいはソフター
ハンドオフと呼ばれている。
ソフトハンドオフを説明するための図であり、図9は、
図8に示した移動通信システムにおけるソフトハンドオ
フ手順を示す図、図10は、図8に示した移動通信シス
テムにおけるソフトハンドオフ削除手順を示す図であ
る。
地局装置120aのセル130a内に存在して基地局装
置120aからサービスを受けている状態において、基
地局装置120bのセル130b方向に移動する場合を
考える。
遠ざかっていき、基地局装置120bに近付いていく
と、移動端末110における基地局装置120aから送
信されたパイロット信号の受信信号強度が徐々に弱くな
っていくとともに、移動端末110における基地局装置
120bから送信されたパイロット信号の受信信号強度
が徐々に強くなっていく。
0a,120bから送信されたパイロット信号の受信信
号強度が周期的に測定されており、基地局装置120b
から送信されたパイロット信号の受信信号強度が予め決
められたしきい値を超えると、図9に示すように、移動
端末110から基地局装置120aに対してハンドオフ
要求であるPilot Strength Measurement Messageが送出
される。
ngth Measurement Messageが基地局装置120aにて受
信されると、基地局装置120aから移動端末110に
対してHandoff Direction Messageが送出され、基地局
装置120bにソフトハンドオフを行うように指示が行
われる。
f Direction Messageが移動端末110にて受信される
と、移動端末110から基地局装置120aに対してHa
ndoff Completion Messageが送出され、それにより、移
動端末110は基地局装置120bとの間でも通信を行
うことができる状態となる。
20aに対して送出されたハンドオフ要求においては、
ネットワーク(不図示)を介して基地局装置120aか
ら基地局装置120bに通知される。
は、基地局装置120a,120bの両方との間で通信
を行うことができる。
装置120aから遠ざかって、移動端末110における
基地局装置120aから送信されたパイロット信号の受
信信号強度がさらに弱くなっていき、基地局装置120
aから送信されたパイロット信号の受信信号強度が予め
決められたしきい値以下となると、図10に示すよう
に、移動端末110から基地局装置120a,120b
に対してPilot StrengthMeasurement Messageが送出さ
れる。
ngth Measurement Messageが基地局装置120a,12
0bにて受信されると、基地局装置120a,120b
において、移動端末110に対してHandoff Direction
Messageを送出し、それにより、基地局装置120aと
の接続を削除する制御が行われる。
れたHandoff Direction Messageが移動端末110にて
受信されると、移動端末110から基地局装置120
a,120bに対してHandoff Completion Messageが送
出され、その後、移動端末110と基地局装置120a
との間の通信が停止され、移動端末110は基地局装置
120bとの間で通信を行うようになる。
a,120bの両方との間で通信を行うことができる領
域は、セル130aとセル130bとが交わる領域であ
るエリア140である。
ステムのサービスが行われている地域で、新たに基地局
装置が運用を開始する場合について考える。
において新たに1つの基地局装置が運用を開始する場合
の動作を説明するための図である。
30aに隣接する地域において新たに基地局装置120
cが運用を開始する場合、基地局装置120cからは瞬
間的にパイロット信号及びSYNCチャネルが送出され
るため、基地局装置120cの近辺に移動端末110が
存在した場合、移動端末110において非常に強い受信
電力で基地局装置120cからのパイロット信号を受信
することになる。そのため、基地局装置120cから送
出されたパイロット信号が移動端末110と基地局装置
120aとの間の下り信号に干渉を与えてしまう。
地局装置120cからのパイロット信号が予め決められ
たしきい値を超えた場合、移動端末110において基地
局装置120aから基地局装置120cへのハンドオフ
が行われるが、ハンドオフの追加手順は図9に示したよ
うに、移動端末110と移動端末120aとの間で行わ
れているため、上述したように基地局装置120cから
送出されたパイロット信号が移動端末110と基地局装
置120aとの間の下り信号に干渉を与えた場合、移動
端末110に基地局装置120aからの下り信号が届か
なくなり、呼切断が生じてしまう虞れがある。
して説明する。
0a,120cの送信電力を示す図であり、図13は、
図11に示した移動端末110における基地局装置12
0a,120cからの受信電界を示す図であり、図14
は、図11に示した移動端末110における基地局装置
120a,120cから送出されたパイロット信号のE
c/Ioを示す図である。
示すように、基地局装置120cの運用開始とともに所
定のレベルに達する。
置120cからの受信電界は図13に示すように、基地
局装置120aからの受信電界よりも大きくなり、ま
た、移動端末110における基地局装置120cから送
出されたパイロット信号のEc/Ioは図14に示すよ
うに、ハンドオフしきい値となるT−ADDを大きく超
えるようになる。
0が基地局装置120cの近くに存在する場合、移動端
末110における基地局装置120cから送出されたパ
イロット信号のEc/Ioが大きくなると同時に、移動
端末110における基地局装置120aから送出された
パイロット信号のEc/Ioがしきい値T−DROPを
下回ってしまう。
したように、移動端末110と移動端末120aとの間
で行われているため、移動端末110における基地局装
置120aから送出されたパイロット信号のEc/Io
がしきい値T−DROPを下回った場合、基地局装置1
20aからの下りの制御信号が移動端末110に全く届
かなくなり、移動端末110はそのまま呼切断となって
しまう。
する問題点に鑑みてなされたものであって、移動端末の
近辺において新たに基地局装置が運用を開始する場合に
おいても、呼切断を生じさせずにハンドオフ制御を行う
ことができる移動通信システム及び移動通信システムに
おける基地局送信電力制御方法を提供することを目的と
する。
に本発明は、複数のセルと、該複数のセルのそれぞれに
配置された基地局装置と、前記セル内に存在し、1つま
たは複数の前記基地局装置との間で回線を設定して通信
を行う端末とを有してなる移動通信システムにおいて、
前記基地局装置は、運用を開始する際に送信電力を最小
とし、その後前記送信電力を徐々に大きくすることを特
徴とする。
よって送信信号を減衰させる減衰手段を有することを特
徴とする。
御する制御手段を有し、該制御手段は、前記基地局装置
の運用が開始される際に前記減衰量を最大とし、その後
前記減衰量を徐々に小さくすることを特徴とする。
を制御する振幅制御手段を有することを特徴とする。
段の動作を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前
記基地局装置の運用が開始される際に前記送信信号の振
幅を最小とし、その後前記送信信号の振幅を徐々に大き
くすることを特徴とする。
ぞれに配置された基地局装置と、前記セル内に存在し、
1つまたは複数の前記基地局装置との間で回線を設定し
て通信を行う端末とを有してなる移動通信システムにて
前記基地局装置の送信電力を制御する移動通信システム
における基地局送信電力制御方法において、前記基地局
装置の運用が開始される際に該基地局装置の送信電力を
最小とし、その後前記送信電力を徐々に大きくすること
を特徴とする。
おいては、基地局装置の運用が開始される際に該基地局
装置の送信電力を最小とし、その後送信電力が徐々に大
きくなるように制御されるので、基地局装置の運用が開
始される際にその基地局装置の近くに存在する端末にて
該基地局装置から送出されたパイロット信号が強い受信
電力で受信されることがなくなる。
置の運用が開始される際に、端末が今まで通信を行って
いた基地局装置からの下り信号が端末に届かなくなるこ
とがなくなり、端末において該基地局装置を通じて呼切
断を生じさせずにハンドオフが行われる。
いて図面を参照して説明する。
の一形態を示す図である。
ビスエリア内に、セル30aをサービスエリアとする基
地局装置10aと、セル30bをサービスエリアとする
基地局装置10bとが設けられ、それにより、サービス
エリアが複数のセル30a,30bに分割されている。
また、セル30a内に移動端末10aが存在し、セル3
0a,30bが交わるエリアの基地局装置20aよりも
基地局装置20bに近い位置に移動端末10bが存在し
ている。さらに、基地局装置20a,20bはそれぞ
れ、サービスエリア外に設けられた制御局50に接続さ
れており、制御局50は他の制御局からなる通信網(不
図示)に接続されている。
20a,20b及びそれによる2つのセル30a,30
b、並びに2つの移動端末10a,10bしか図示され
ていないが、本形態においては、基地局装置が多数設け
られ、また、それぞれのセル内には移動端末が多数存在
しているものとする。
20bの構成例を示すブロック図である。
うに、電波を送受信するためのアンテナ21と、移動端
末10a,10bから送信された信号をアンテナ21を
介して受信する受信部23と、受信部23にて受信され
た信号及びアンテナ21を介して送信される信号のベー
スバンド処理を行う複数のベースバンド処理部24−1
〜24−nと、ベースバンド処理部24−1〜24−n
にてベースバンド処理された信号を加算、変調及び増幅
して出力する送信部25と、送信部25から出力される
信号の電力を制御する制御部26と、制御局50とのイ
ンタフェースを行う上位局インタフェース部27とから
構成されており、アンテナ21と受信部23及び送信部
25とは共用器22を介して接続されている。
一形態を示す図である。
処理部24−1〜24−nにてベースバンド処理された
信号を加算して出力する加算器51と、加算器51から
出力された信号をアナログ信号に変換して出力するD/
A変換器52と、D/A変換器52から出力された信号
を増幅して出力するアンプ53と、アンプ53から出力
された信号を高調波信号に変調して出力する変調器54
と、変調器54から出力された信号を制御部26にて制
御される減衰量によって減衰させて出力する可変アッテ
ネータ55と、可変アッテネータ55から出力された信
号を増幅して共用器22に対して出力するアンプ56と
から構成されている。
ては、ベースバンド処理部24−1〜24−nにてベー
スバンド処理された信号が加算器51にて加算され、D
/A変換器52にてアナログ信号に変換される。
53にて増幅され、変調器54にて高調波信号に変換さ
れる。
変アッテネータ55において制御部26により制御され
る減衰量によって減衰され、アンプ56にて再度増幅さ
れて共用器22に対して出力される。
システムにおいて基地局装置20bが運用を停止してい
た後、運用を再開した場合の動作について説明する。
20a,20bの送信電力を示す図であり、図5は、図
1に示した移動端末10における基地局装置20a,2
0cからの受信電界を示す図であり、図6は、図1に示
した移動端末10における基地局装置20a,20cか
ら送出されたパイロット信号のEc/Ioを示す図であ
る。
制御部26によって可変アッテネータ55の減衰量が最
大値に設定される。
ッテネータ55の減衰量が徐々に小さくされていき、最
終的に、基地局装置20bの送信電力が規定値となるよ
うな減衰量に設定される。
置20bの送信電力は、基地局装置20bの運用が開始
された直後は非常に小さく、その後、徐々に大きくな
り、最終的に規定値となるように制御される。
おける基地局装置20bからの受信電界も、基地局装置
20bの運用が開始されてから徐々に大きくなってい
き、基地局装置20aからの受信電界よりも大きくな
る。
ら送出されたパイロット信号のEc/Ioにおいては、
図6に示すように、図5に示したような移動端末10に
おける基地局装置20bからの受信電界の変化にしたが
って徐々に大きくなっていき、それにともなって、移動
端末10における基地局装置20aから送出されたパイ
ロット信号のEc/Ioが徐々に小さくなっていく。そ
れにより、移動端末10が基地局装置20a,20bの
両方との間で通信を行うことができるソフトハンドオフ
の期間が保たれる。
た場合にその送信電力が徐々に大きくなるように制御さ
れるため、移動端末において、基地局装置の運用の開始
を検知し、今まで通信を行っていた基地局装置を通じて
ハンドオフを行うことができる。
送信部25の他の実施の形態を示す図である。
処理部24−1〜24−nにてベースバンド処理された
信号を加算して出力する加算器51と、加算器51から
出力された信号の振幅を制御する振幅制御部57と、振
幅制御部57にて振幅が制御された信号をアナログ信号
に変換して出力するD/A変換器52と、D/A変換器
52から出力された信号を増幅して出力するアンプ53
と、アンプ53から出力された信号を高調波信号に変調
して出力する変調器54と、変調器54から出力された
信号を増幅して共用器22に対して出力するアンプ56
とから構成されている。なお、振幅制御部57の動作に
おいては、制御部26によって制御される。
ては、まず、ベースバンド処理部24−1〜24−nに
てベースバンド処理された信号が加算器51にて加算さ
れる。
幅制御部57に入力され、振幅制御部57において制御
部26の制御により、入力された信号の振幅が制御され
るが、基地局装置の運用が開始された直後は信号の振幅
が最小となるように制御され、その後徐々に振幅が大き
くなるように制御される。
は、D/A変換器52にてアナログ信号に変換され、ア
ンプ53にて増幅される。
変調器54にて高調波信号に変換され、アンプ56にて
再度増幅されてアンテナ21を介して出力される。
基地局装置の運用が開始される際に該基地局装置の送信
電力を最小とし、その後送信電力が徐々に大きくなるよ
うに制御されるため、基地局装置の運用が開始される際
にその基地局装置の近くに存在する端末にて該基地局装
置から送出されたパイロット信号が強い受信電力で受信
されることがなくなり、端末の近辺において基地局装置
の運用が開始される際に、端末が今まで通信を行ってい
た基地局装置からの下り信号が端末に届かなくなること
がなくなる。
置の運用が開始される場合においても、端末が今まで通
信を行っていた基地局装置と該端末との間で通信が継続
して行われるため、端末において該基地局装置を通じて
呼切断を生じさせずにハンドオフを行うことができる。
す図である。
ク図である。
ある。
示す図である。
の受信電界を示す図である。
送出されたパイロット信号のEc/Ioを示す図であ
る。
である。
オフを説明するための図である。
ハンドオフ手順を示す図である。
トハンドオフ削除手順を示す図である。
に1つの基地局装置が運用を開始する場合の動作を説明
するための図である。
図である。
からの受信電界を示す図である。
から送出されたパイロット信号のEc/Ioを示す図で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のセルと、該複数のセルのそれぞれ
に配置された基地局装置と、前記セル内に存在し、1つ
または複数の前記基地局装置との間で回線を設定して通
信を行う端末とを有してなる移動通信システムにおい
て、 前記基地局装置は、運用を開始する際に送信電力を最小
とし、その後前記送信電力を徐々に大きくすることを特
徴とする移動通信システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の移動通信システムにお
いて、 前記基地局装置は、可変の減衰量によって送信信号を減
衰させる減衰手段を有することを特徴とする移動通信シ
ステム。 - 【請求項3】 請求項2に記載の移動通信システムにお
いて、 前記基地局装置は、前記減衰量を制御する制御手段を有
し、 該制御手段は、前記基地局装置の運用が開始される際に
前記減衰量を最大とし、その後前記減衰量を徐々に小さ
くすることを特徴とする移動通信システム。 - 【請求項4】 請求項1に記載の移動通信システムにお
いて、 前記基地局装置は、送信信号の振幅を制御する振幅制御
手段を有することを特徴とする移動通信システム。 - 【請求項5】 請求項4に記載の移動通信システムにお
いて、 前記基地局装置は、前記振幅制御手段の動作を制御する
制御手段を有し、 該制御手段は、前記基地局装置の運用が開始される際に
前記送信信号の振幅を最小とし、その後前記送信信号の
振幅を徐々に大きくすることを特徴とする移動通信シス
テム。 - 【請求項6】 複数のセルと、該複数のセルのそれぞれ
に配置された基地局装置と、前記セル内に存在し、1つ
または複数の前記基地局装置との間で回線を設定して通
信を行う端末とを有してなる移動通信システムにて前記
基地局装置の送信電力を制御する移動通信システムにお
ける基地局送信電力制御方法において、 前記基地局装置の運用が開始される際に該基地局装置の
送信電力を最小とし、その後前記送信電力を徐々に大き
くすることを特徴とする移動通信システムにおける基地
局送信電力制御方法。
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