JP2978920B1 - Ｃｄｍａ基地局における送信電力制御方法及びそのシステム - Google Patents
Ｃｄｍａ基地局における送信電力制御方法及びそのシステムInfo
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- H04W52/38—TPC being performed in particular situations
- H04W52/40—TPC being performed in particular situations during macro-diversity or soft handoff
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- H04B—TRANSMISSION
- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
- H04B7/24—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
- H04B7/26—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
Abstract
【要約】
【課題】 保守時などにおける基地局の送信停止時に、
基地局及び隣接する基地局と通信中の移動端末での無線
回線切断が発生しないようにする。 【解決手段】 上位局インタフェース部１からアンテナ
９までの構成において、保守時などにおける基地局の送
信停止時に、制御部２が送信部６を制御して送信電力を
徐々に低下（連続的低下又は段階的低下）させる。そし
て、ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ規格に準拠した送
信電力制御方法を適用し、かつ、送信停止までの間に、
送信電力を停止させる基地局と移動端末との間でソフト
ハンドオフ削除手順を実行する。更に、他の基地局と移
動端末との間でソフトハンドオフ追加手順を実行して、
基地局及び隣接する基地局と通信中の移動端末での無線
回線切断が発生しないようにする。
基地局及び隣接する基地局と通信中の移動端末での無線
回線切断が発生しないようにする。 【解決手段】 上位局インタフェース部１からアンテナ
９までの構成において、保守時などにおける基地局の送
信停止時に、制御部２が送信部６を制御して送信電力を
徐々に低下（連続的低下又は段階的低下）させる。そし
て、ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ規格に準拠した送
信電力制御方法を適用し、かつ、送信停止までの間に、
送信電力を停止させる基地局と移動端末との間でソフト
ハンドオフ削除手順を実行する。更に、他の基地局と移
動端末との間でソフトハンドオフ追加手順を実行して、
基地局及び隣接する基地局と通信中の移動端末での無線
回線切断が発生しないようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
（ＣＤＭＡ:(Code Division Multiple Access)方式のセ
ルラー移動通信システムなどにおける基地局での保守時
に、送信電力を制御するＣＤＭＡ基地局における送信電
力制御方法及びそのシステムに関し、特に、送信電力を
徐々に低下させて最終的に送信を停止し、基地局及び隣
接する他の基地局と通信中の移動端末での無線回線切断
を阻止するＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法及
びそのシステムに関する。
（ＣＤＭＡ:(Code Division Multiple Access)方式のセ
ルラー移動通信システムなどにおける基地局での保守時
に、送信電力を制御するＣＤＭＡ基地局における送信電
力制御方法及びそのシステムに関し、特に、送信電力を
徐々に低下させて最終的に送信を停止し、基地局及び隣
接する他の基地局と通信中の移動端末での無線回線切断
を阻止するＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法及
びそのシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＣＤＭＡ方式のセルラー移動通信
システムなどでは、ＴＩＡ／ＥＡＩ(Telecmmunicati on
Industry Assciation/Electonic Industry Assciatio
n）のＩＳ−９５−Ａ規格に基づいた制御を行ってい
る。ＣＤＭＡ方式では、同一周波数帯域を複数の移動端
末が使用するため、移動端末相互間での干渉電力を低減
して多重移動端末数を増加させる必要がある。このた
め、適正な送信電力の値への制御が行われる。この場合
の適正送信電力値とは、基地局が移動端末からの信号を
受信した際に、データ誤り率が許容値を超えない最小送
信電力値である。すなわち、基地局が受信する受信電
力、又は、この受信電力から決定される希望波受信信号
電力対干渉電力比（ＳＩＲ）を、移動端末の所在位置に
無関係に一定に制御している。
システムなどでは、ＴＩＡ／ＥＡＩ(Telecmmunicati on
Industry Assciation/Electonic Industry Assciatio
n）のＩＳ−９５−Ａ規格に基づいた制御を行ってい
る。ＣＤＭＡ方式では、同一周波数帯域を複数の移動端
末が使用するため、移動端末相互間での干渉電力を低減
して多重移動端末数を増加させる必要がある。このた
め、適正な送信電力の値への制御が行われる。この場合
の適正送信電力値とは、基地局が移動端末からの信号を
受信した際に、データ誤り率が許容値を超えない最小送
信電力値である。すなわち、基地局が受信する受信電
力、又は、この受信電力から決定される希望波受信信号
電力対干渉電力比（ＳＩＲ）を、移動端末の所在位置に
無関係に一定に制御している。
【０００３】また、通話中の移動端末は、ソフトハンド
オフ（又は、ソフターハンドハンドオフ）によって、複
数の基地局と同一の周波数帯域で通信を行っている。移
動端末は、新たな基地局をソフトハンドオフに追加し、
又は、通信中の基地局をソフトハンドオフから削除する
ために、常に、通信中の基地局及び隣接基地局からパイ
ロット信号を受信している。そして、この受信したパイ
ロット信号の受信電界強度から希望波受信信号エネルギ
ー／全受信エネルギー比（Ｅｃ／Ｉｏ比）を測定し、こ
の測定値をソフトハンドオフ追加及び削除するための基
準であるしきい値と比較している。例えば、基地局から
のパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比が、ソフトハンドオフ
に追加するためのしきい値Ｔ−ＡＤＤを超えた場合に、
ソフトハンドオフ追加手順を実行する。
オフ（又は、ソフターハンドハンドオフ）によって、複
数の基地局と同一の周波数帯域で通信を行っている。移
動端末は、新たな基地局をソフトハンドオフに追加し、
又は、通信中の基地局をソフトハンドオフから削除する
ために、常に、通信中の基地局及び隣接基地局からパイ
ロット信号を受信している。そして、この受信したパイ
ロット信号の受信電界強度から希望波受信信号エネルギ
ー／全受信エネルギー比（Ｅｃ／Ｉｏ比）を測定し、こ
の測定値をソフトハンドオフ追加及び削除するための基
準であるしきい値と比較している。例えば、基地局から
のパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比が、ソフトハンドオフ
に追加するためのしきい値Ｔ−ＡＤＤを超えた場合に、
ソフトハンドオフ追加手順を実行する。
【０００４】図８はソフトハンドオフ追加手順を示すシ
ーケンス図である。このソフトハンドオフ追加手順で
は、移動端末が、ソフトハンドオフを起動するためのパ
イロット信号強度測定メッセージを送信し、基地局がソ
フトハンドオフ指示メッセージを移動端末に送信する。
そして移動端末が基地局にソフトハンドオフ終了メッセ
ージを送信する。このソフトハンドオフ追加手順は、通
信中の基地局のみに実行する。
ーケンス図である。このソフトハンドオフ追加手順で
は、移動端末が、ソフトハンドオフを起動するためのパ
イロット信号強度測定メッセージを送信し、基地局がソ
フトハンドオフ指示メッセージを移動端末に送信する。
そして移動端末が基地局にソフトハンドオフ終了メッセ
ージを送信する。このソフトハンドオフ追加手順は、通
信中の基地局のみに実行する。
【０００５】このようなＣＤＭＡ通信システムでは、そ
の保守時に基地局の送信を停止する場合がある。図９は
基地局の送信電力を説明するための図であり、図１０は
移動端末での各基地局からの受信電界強度を説明するた
めの図である。また、図１１は移動端末での各基地局の
パイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比を説明するための図であ
る。
の保守時に基地局の送信を停止する場合がある。図９は
基地局の送信電力を説明するための図であり、図１０は
移動端末での各基地局からの受信電界強度を説明するた
めの図である。また、図１１は移動端末での各基地局の
パイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比を説明するための図であ
る。
【０００６】保守時は、基地局でパイロット信号の送信
を停止するため、その基地局及び隣接する他の基地局の
サービスエリアで通信中の移動端末が、他の基地局にソ
フトハンドオフを実行するが、この場合のソフトハンド
オフ追加手順では、通信中の基地局との間でメッセージ
を送受信する必要があるため、通信中の基地局が送信停
止すると、移動端末との間で無線回線切断（呼切断）と
なってしまう。
を停止するため、その基地局及び隣接する他の基地局の
サービスエリアで通信中の移動端末が、他の基地局にソ
フトハンドオフを実行するが、この場合のソフトハンド
オフ追加手順では、通信中の基地局との間でメッセージ
を送受信する必要があるため、通信中の基地局が送信停
止すると、移動端末との間で無線回線切断（呼切断）と
なってしまう。
【０００７】図９において、保守時に基地局でパイロッ
ト信号の送信を停止すると、例えば、基地局Ａの送信電
力が突然停止すると、このときの移動端末での各基地局
からの受信電界強度は、図１０に示すように基地局Ａか
らの受信電界強度が急激に低下する。この結果、図１１
に示すように、基地局Ａのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ
比が、ソフトハンドオフから削除するためのしきい値Ｔ
−ＤＲＯＰを瞬時に下回ることになる。
ト信号の送信を停止すると、例えば、基地局Ａの送信電
力が突然停止すると、このときの移動端末での各基地局
からの受信電界強度は、図１０に示すように基地局Ａか
らの受信電界強度が急激に低下する。この結果、図１１
に示すように、基地局Ａのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ
比が、ソフトハンドオフから削除するためのしきい値Ｔ
−ＤＲＯＰを瞬時に下回ることになる。
【０００８】同時に基地局Ｂのパイロット信号のＥｃ／
Ｉｏ比が、ソフトハンドオフに追加するためのしきい値
Ｔ−ＡＤＤを超えることになる。しかし、基地局Ｂのソ
フトハンドオフ追加手順は、図８をもって説明したよう
に、通信中の基地局Ａとメッセージ送受信を行う必要が
あり、送信が停止されると、その送信を停止した基地局
Ａからの制御信号が移動端末で受信できないため、無線
回線切断（呼切断）となる。
Ｉｏ比が、ソフトハンドオフに追加するためのしきい値
Ｔ−ＡＤＤを超えることになる。しかし、基地局Ｂのソ
フトハンドオフ追加手順は、図８をもって説明したよう
に、通信中の基地局Ａとメッセージ送受信を行う必要が
あり、送信が停止されると、その送信を停止した基地局
Ａからの制御信号が移動端末で受信できないため、無線
回線切断（呼切断）となる。
【０００９】この種のＣＤＭＡ通信システムにおけるソ
フトハンドオフに関する従来例としては、特開平９−３
２６７５４号及び特開平１０−１４５８３４号などのも
のが知られているが、基地局の保守時などにおける無線
回線切断（呼切断）に対応する送信電力制御を実行する
例は見当たらない。
フトハンドオフに関する従来例としては、特開平９−３
２６７５４号及び特開平１０−１４５８３４号などのも
のが知られているが、基地局の保守時などにおける無線
回線切断（呼切断）に対応する送信電力制御を実行する
例は見当たらない。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、保守時に通信中の基地局が送信を急激に停止す
ると、この基地局のサービスエリアで通信中の移動端末
との間の無線回線が切断（呼切断）されるという欠点が
あった。
例では、保守時に通信中の基地局が送信を急激に停止す
ると、この基地局のサービスエリアで通信中の移動端末
との間の無線回線が切断（呼切断）されるという欠点が
あった。
【００１１】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、保守時などにおける基地局
の送信停止時に、送信電力を徐々に低下させ、この送信
停止までの間に、送信を停止する基地局に対するソフト
ハンドオフ削除を実行し、また、他の基地局に対するソ
フトハンドオフ追加を実行できるようになり、基地局及
び隣接する他の基地局と移動端末との間での通信中にお
ける無線回線切断（呼切断）が発生しないようになるＣ
ＤＭＡ基地局における送信電力制御方法及びそのシステ
ムの提供を目的とする。
課題を解決するものであり、保守時などにおける基地局
の送信停止時に、送信電力を徐々に低下させ、この送信
停止までの間に、送信を停止する基地局に対するソフト
ハンドオフ削除を実行し、また、他の基地局に対するソ
フトハンドオフ追加を実行できるようになり、基地局及
び隣接する他の基地局と移動端末との間での通信中にお
ける無線回線切断（呼切断）が発生しないようになるＣ
ＤＭＡ基地局における送信電力制御方法及びそのシステ
ムの提供を目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明のＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法
は、通信中の移動端末に対して基地局での送信を停止す
る際に送信電力を制御するものであり、特定の基地局で
の送信を停止する際に送信電力を徐々に低下させて最終
的に送信を停止する処理と、送信停止までの間に、特定
の基地局及び他の基地局と通信中の移動端末での無線回
線切断が生じることなく基地局に対するソフトハンドオ
フ削除手順及びソフトハンドオフ追加手順を実行する処
理とを有している。
に、本発明のＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法
は、通信中の移動端末に対して基地局での送信を停止す
る際に送信電力を制御するものであり、特定の基地局で
の送信を停止する際に送信電力を徐々に低下させて最終
的に送信を停止する処理と、送信停止までの間に、特定
の基地局及び他の基地局と通信中の移動端末での無線回
線切断が生じることなく基地局に対するソフトハンドオ
フ削除手順及びソフトハンドオフ追加手順を実行する処
理とを有している。
【００１３】前記ソフトハンドオフ追加手順として、他
の基地局から受信したパイロット信号の希望波受信信号
エネルギー／全受信エネルギー比（Ｅｃ／Ｉｏ比）がし
きい値を超えた際に、移動端末が他の基地局にパイロッ
ト信号受信電界強度測定メッセージを送信し、他の基地
局が移動端末にソフトハンドオフ指示メッセージを送信
し、移動端末が他の基地局にソフトハンド終了メッセー
ジを送信し、前記ソフトハンドオフ削除手順として、基
地局から受信したパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比がしき
い値より低下した際に、移動端末が基地局にパイロット
信号受信電界強度測定メッセージを送信し、基地局が移
動端末にソフトハンドオフ指示メッセージを送信し、移
動端末が基地局にソフトハンド終了メッセージを送信し
ている。
の基地局から受信したパイロット信号の希望波受信信号
エネルギー／全受信エネルギー比（Ｅｃ／Ｉｏ比）がし
きい値を超えた際に、移動端末が他の基地局にパイロッ
ト信号受信電界強度測定メッセージを送信し、他の基地
局が移動端末にソフトハンドオフ指示メッセージを送信
し、移動端末が他の基地局にソフトハンド終了メッセー
ジを送信し、前記ソフトハンドオフ削除手順として、基
地局から受信したパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比がしき
い値より低下した際に、移動端末が基地局にパイロット
信号受信電界強度測定メッセージを送信し、基地局が移
動端末にソフトハンドオフ指示メッセージを送信し、移
動端末が基地局にソフトハンド終了メッセージを送信し
ている。
【００１４】また、前記送信電力の徐々の低下を、連続
的低下又は段階的低下としている。更に、前記特定の基
地局での送信停止を、保守作業に伴う送信停止としてい
る。
的低下又は段階的低下としている。更に、前記特定の基
地局での送信停止を、保守作業に伴う送信停止としてい
る。
【００１５】また、前記ソフトハンドオフ追加手順及び
ソフトハンドオフ削除削除を含む送信電力制御方法を、
ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ規格に準拠した送信電
力制御方法としている。
ソフトハンドオフ削除削除を含む送信電力制御方法を、
ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ規格に準拠した送信電
力制御方法としている。
【００１６】本発明のＣＤＭＡ基地局送信電力制御シス
テムは、通信中の移動端末に対して基地局での送信を停
止する際に送信電力を制御するものであり、特定の基地
局が、送信を停止する際に送信電力を徐々に低下させて
最終的に送信を停止し、送信が停止するまでの間に、特
定の基地局及び他の基地局と通信中の移動端末との間
で、無線回線切断が生じることなく、基地局に対するソ
フトハンドオフ削除手順を実行し、かつ、他の基地局に
対するソフトハンドオフ追加手順を実行する構成として
ある。
テムは、通信中の移動端末に対して基地局での送信を停
止する際に送信電力を制御するものであり、特定の基地
局が、送信を停止する際に送信電力を徐々に低下させて
最終的に送信を停止し、送信が停止するまでの間に、特
定の基地局及び他の基地局と通信中の移動端末との間
で、無線回線切断が生じることなく、基地局に対するソ
フトハンドオフ削除手順を実行し、かつ、他の基地局に
対するソフトハンドオフ追加手順を実行する構成として
ある。
【００１７】前記基地局として、上位局とのインタフェ
ースを処理する上位局インタフェース手段と、保守時に
送信電力を徐々に低下させて最終的に送信を停止させる
送信電力制御を実行するための制御手段と、前記上位局
インタフェース手段からの送信データをキャリアによっ
て一次変調した一次変調波信号を送出し、かつ、受信し
た一次復調波信号から受信データを出力するベースバン
ド処理手段と、前記制御手段での送信電力制御に基づい
た送信電力の送信を行う送信手段と、移動端末からの信
号を受信し、基準用拡散符号信号によって相関を検出し
て目的の一次復調波信号を出力する受信手段と、前記送
信手段からの送信電力を送出し、かつ、受信信号を前記
受信手段に送出するためのアンテナ共用手段と、前記ア
ンテナ共用手段に接続される送受信用アンテナとを備え
る構成としてある。
ースを処理する上位局インタフェース手段と、保守時に
送信電力を徐々に低下させて最終的に送信を停止させる
送信電力制御を実行するための制御手段と、前記上位局
インタフェース手段からの送信データをキャリアによっ
て一次変調した一次変調波信号を送出し、かつ、受信し
た一次復調波信号から受信データを出力するベースバン
ド処理手段と、前記制御手段での送信電力制御に基づい
た送信電力の送信を行う送信手段と、移動端末からの信
号を受信し、基準用拡散符号信号によって相関を検出し
て目的の一次復調波信号を出力する受信手段と、前記送
信手段からの送信電力を送出し、かつ、受信信号を前記
受信手段に送出するためのアンテナ共用手段と、前記ア
ンテナ共用手段に接続される送受信用アンテナとを備え
る構成としてある。
【００１８】前記送信手段として、上位局インタフェー
ス手段からの複数の一次変調波信号を加算する加算器
と、前記加算器からの一次変調波信号をアナログ信号に
変換するＤ／Ａ変換器と、前記Ｄ／Ａ変換器からのアナ
ログ一次変調波信号を増幅する増幅器と、前記増幅器か
らの一次変調波信号と拡散符号信号とを乗算した拡散信
号を生成する変調器と、前記変調器からの拡散信号を制
御手段からの制御信号で連続的又は段階的に減衰させる
可変減衰器と、前記可変減衰器からの変調信号を所定送
信電力に増幅してアンテナ共用手段に送出する電力増幅
器とを備える構成としてある。
ス手段からの複数の一次変調波信号を加算する加算器
と、前記加算器からの一次変調波信号をアナログ信号に
変換するＤ／Ａ変換器と、前記Ｄ／Ａ変換器からのアナ
ログ一次変調波信号を増幅する増幅器と、前記増幅器か
らの一次変調波信号と拡散符号信号とを乗算した拡散信
号を生成する変調器と、前記変調器からの拡散信号を制
御手段からの制御信号で連続的又は段階的に減衰させる
可変減衰器と、前記可変減衰器からの変調信号を所定送
信電力に増幅してアンテナ共用手段に送出する電力増幅
器とを備える構成としてある。
【００１９】また、前記送信手段として、上位局インタ
フェース手段からの複数の一次変調波信号を加算する加
算器と、前記加算器からの一次変調波信号の振幅を制御
手段からの制御信号で連続的又は段階的に低下させる制
御を行う振幅制御部と、前記振幅制御部からの一次変調
波信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器と、前記
Ｄ／Ａ変換器からのアナログ一次変調波信号を増幅する
増幅器と、前記増幅器からの一次変調波信号と拡散符号
信号とを乗算して拡散信号を生成する変調器と、前記変
調器からの拡散信号を所定送信電力に増幅してアンテナ
共用手段に送出する電力増幅器とを備える構成としてあ
る。
フェース手段からの複数の一次変調波信号を加算する加
算器と、前記加算器からの一次変調波信号の振幅を制御
手段からの制御信号で連続的又は段階的に低下させる制
御を行う振幅制御部と、前記振幅制御部からの一次変調
波信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器と、前記
Ｄ／Ａ変換器からのアナログ一次変調波信号を増幅する
増幅器と、前記増幅器からの一次変調波信号と拡散符号
信号とを乗算して拡散信号を生成する変調器と、前記変
調器からの拡散信号を所定送信電力に増幅してアンテナ
共用手段に送出する電力増幅器とを備える構成としてあ
る。
【００２０】更に、前記送信電力を徐々に低下させて最
終的に送信を停止させるまでの時間を、他の基地局に対
するソフトハンドオフ追加手順、及び、送信電力を停止
させる基地局に対するソフトハンドオフ削除手順の実行
が完了するまでの時間とする構成としてある。
終的に送信を停止させるまでの時間を、他の基地局に対
するソフトハンドオフ追加手順、及び、送信電力を停止
させる基地局に対するソフトハンドオフ削除手順の実行
が完了するまでの時間とする構成としてある。
【００２１】このような本発明のＣＤＭＡ基地局におけ
る送信電力制御方法及びそのシステムは、特定の基地局
での送信を停止する際に送信電力を徐々に低下させて最
終的に送信を停止させている。そして、送信停止までの
間に送信停止する基地局に対するソフトハンドオフ削除
手順を実行し、また、隣接する他の基地局に対するソフ
トハンドオフ追加手順を実行している。
る送信電力制御方法及びそのシステムは、特定の基地局
での送信を停止する際に送信電力を徐々に低下させて最
終的に送信を停止させている。そして、送信停止までの
間に送信停止する基地局に対するソフトハンドオフ削除
手順を実行し、また、隣接する他の基地局に対するソフ
トハンドオフ追加手順を実行している。
【００２２】この結果、基地局での保守時における送信
停止時において、基地局及び隣接する他の基地局と移動
端末との間での通信中における無線回線切断が発生しな
くなる。
停止時において、基地局及び隣接する他の基地局と移動
端末との間での通信中における無線回線切断が発生しな
くなる。
【００２３】
【発明の実施の形態】次に、本発明のＣＤＭＡ基地局に
おける送信電力制御方法及びそのシステムの実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明のＣＤ
ＭＡ基地局における送信電力制御方法及びそのシステム
の実施形態における構成を示すブロック図である。この
ＣＤＭＡ基地局は、上位局とのインタフェースを処理す
る上位局インタフェース（Ｉ／Ｆ）部１と、保守時に本
発明の実施形態における送信電力制御を実行する制御部
２と、上位局Ｉ／Ｆ部１からの送信データを、キャリア
によって一次変調した一次変調波信号を送信部６に送出
し、また、受信部７からの一次復調波信号から受信デー
タを出力するベースバンド処理部３，４…Ｎとを備えて
いる。
おける送信電力制御方法及びそのシステムの実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明のＣＤ
ＭＡ基地局における送信電力制御方法及びそのシステム
の実施形態における構成を示すブロック図である。この
ＣＤＭＡ基地局は、上位局とのインタフェースを処理す
る上位局インタフェース（Ｉ／Ｆ）部１と、保守時に本
発明の実施形態における送信電力制御を実行する制御部
２と、上位局Ｉ／Ｆ部１からの送信データを、キャリア
によって一次変調した一次変調波信号を送信部６に送出
し、また、受信部７からの一次復調波信号から受信デー
タを出力するベースバンド処理部３，４…Ｎとを備えて
いる。
【００２４】また、このＣＤＭＡ基地局は、保守時に制
御部２の制御に基づいて本発明の実施形態に対応する送
信電力制御（段階的低下又は連続的低下）を行う送信部
６と、図示しない移動端末からの信号を受信し、基準用
拡散符号信号によって相関を検出（逆拡散）して、目的
の一次復調波信号を出力する受信部７と、送信部６から
の送信電力を送出し、また、受信信号を受信部７に送出
するためのアンテナ共用器８と、このアンテナ共用器８
に接続される送受信用のアンテナ９とを備えている。
御部２の制御に基づいて本発明の実施形態に対応する送
信電力制御（段階的低下又は連続的低下）を行う送信部
６と、図示しない移動端末からの信号を受信し、基準用
拡散符号信号によって相関を検出（逆拡散）して、目的
の一次復調波信号を出力する受信部７と、送信部６から
の送信電力を送出し、また、受信信号を受信部７に送出
するためのアンテナ共用器８と、このアンテナ共用器８
に接続される送受信用のアンテナ９とを備えている。
【００２５】図２は図１中の送信部６の詳細な構成を示
すブロック図である。この送信部６は、ベースバンド処
理部３，４…Ｎからの一次変調波信号（ベースバンド信
号）を加算する加算器１０と、この加算器１０からの一
次変調波信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器１
２と、Ｄ／Ａ変換器１２からのアナログ信号（一次変調
波信号）を増幅する増幅器１３と、この増幅器１３から
の一次変調波信号とローカル信号（拡散符号信号）とを
乗算して拡散信号を生成する変調器１４と、変調器１４
からの拡散信号を制御部２からの制御信号で徐々に減衰
（連続的低下又は段階的低下）させる可変減衰器１５
と、可変減衰器１５からの変調信号を所定送信電力に増
幅してアンテナ共用器８に送出する電力増幅器１６とを
備えている。
すブロック図である。この送信部６は、ベースバンド処
理部３，４…Ｎからの一次変調波信号（ベースバンド信
号）を加算する加算器１０と、この加算器１０からの一
次変調波信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器１
２と、Ｄ／Ａ変換器１２からのアナログ信号（一次変調
波信号）を増幅する増幅器１３と、この増幅器１３から
の一次変調波信号とローカル信号（拡散符号信号）とを
乗算して拡散信号を生成する変調器１４と、変調器１４
からの拡散信号を制御部２からの制御信号で徐々に減衰
（連続的低下又は段階的低下）させる可変減衰器１５
と、可変減衰器１５からの変調信号を所定送信電力に増
幅してアンテナ共用器８に送出する電力増幅器１６とを
備えている。
【００２６】図３は図２に示す送信部６の他の例である
送信部６Ａの詳細構成を示すブロック図である。この送
信部６Ａは、ベースバンド処理部３，４…Ｎからの一次
変調波信号を加算する加算器１０と、この加算器１０か
らの一次変調波信号を制御部２からの制御信号で徐々に
低下（連続的低下又は段階的低下）させる制御を行う振
幅制御部１１と、振幅制御部１１からの一次変調波信号
をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器１２と、このＤ
／Ａ変換器１２からのアナログ信号（一次変調波信号／
ベースバンド信号）を増幅する増幅器１３と、この増幅
器１３からの一次変調波信号とローカル信号（拡散符号
信号）とを乗算して拡散信号を生成する変調器１４と、
この変調器１４からの拡散信号を所定送信電力に増幅し
てアンテナ共用器８に送出する電力増幅器１６とを備え
ている。
送信部６Ａの詳細構成を示すブロック図である。この送
信部６Ａは、ベースバンド処理部３，４…Ｎからの一次
変調波信号を加算する加算器１０と、この加算器１０か
らの一次変調波信号を制御部２からの制御信号で徐々に
低下（連続的低下又は段階的低下）させる制御を行う振
幅制御部１１と、振幅制御部１１からの一次変調波信号
をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器１２と、このＤ
／Ａ変換器１２からのアナログ信号（一次変調波信号／
ベースバンド信号）を増幅する増幅器１３と、この増幅
器１３からの一次変調波信号とローカル信号（拡散符号
信号）とを乗算して拡散信号を生成する変調器１４と、
この変調器１４からの拡散信号を所定送信電力に増幅し
てアンテナ共用器８に送出する電力増幅器１６とを備え
ている。
【００２７】次に、この実施形態の動作について説明す
る。まず、図１のＣＤＭＡ基地局の動作について説明す
る。この図１に示す基地局は、ＣＤＭＡ方式のセルラー
移動通信システムなどに適用され、そのＴＩＡ／ＥＡＩ
のＩＳ−９５−Ａ規格に基づいて送信電力制御の手順
（通信シーケンス）を実行する。
る。まず、図１のＣＤＭＡ基地局の動作について説明す
る。この図１に示す基地局は、ＣＤＭＡ方式のセルラー
移動通信システムなどに適用され、そのＴＩＡ／ＥＡＩ
のＩＳ−９５−Ａ規格に基づいて送信電力制御の手順
（通信シーケンス）を実行する。
【００２８】上位局インタフェース部１が、上位局との
インタフェースを処理する。また、制御部２が保守時に
おける基地局の送信停止時に、送信電力を徐々に低下さ
せて、この基地局に対するソフトハンドオフ削除を実行
し、また、他の基地局に対するソフトハンドオフ追加を
実行し、基地局及び隣接する他の基地局と通信中の移動
端末との間の無線回線切断が発生しないようにする送信
電力制御（適宜、「本発明の実施形態における送信電力
制御」と略称する）を行う。
インタフェースを処理する。また、制御部２が保守時に
おける基地局の送信停止時に、送信電力を徐々に低下さ
せて、この基地局に対するソフトハンドオフ削除を実行
し、また、他の基地局に対するソフトハンドオフ追加を
実行し、基地局及び隣接する他の基地局と通信中の移動
端末との間の無線回線切断が発生しないようにする送信
電力制御（適宜、「本発明の実施形態における送信電力
制御」と略称する）を行う。
【００２９】また、ベースバンド処理部３，４…Ｎが上
位局Ｉ／Ｆ部１からの送信データをキャリアによって一
次変調した一次変調波信号を送信部６に送出し、また、
受信部７からの一次復調波信号を復調した受信データを
出力する。更に、送信部６では、保守時に制御部２の制
御に基づいて「本発明の実施形態における送信電力制
御」が行われ、その拡散信号をアンテナ共用器８、送受
信用のアンテナ９を通じて図示しない移動端末に送信す
る。また、受信部７は、図示しない移動端末からの信号
を送受信用のアンテナ９及びアンテナ共用器８を通じて
受信し、基準用拡散符号信号によって相関を検出（逆拡
散）して、目的の一次復調波信号をベースバンド処理部
３，４…Ｎに出力する。
位局Ｉ／Ｆ部１からの送信データをキャリアによって一
次変調した一次変調波信号を送信部６に送出し、また、
受信部７からの一次復調波信号を復調した受信データを
出力する。更に、送信部６では、保守時に制御部２の制
御に基づいて「本発明の実施形態における送信電力制
御」が行われ、その拡散信号をアンテナ共用器８、送受
信用のアンテナ９を通じて図示しない移動端末に送信す
る。また、受信部７は、図示しない移動端末からの信号
を送受信用のアンテナ９及びアンテナ共用器８を通じて
受信し、基準用拡散符号信号によって相関を検出（逆拡
散）して、目的の一次復調波信号をベースバンド処理部
３，４…Ｎに出力する。
【００３０】次に、図２に示す送信部６の動作について
説明する。この送信部６は、ベースバンド処理部３，４
…Ｎからの一次変調波信号を加算器１０が加算し、Ｄ／
Ａ変換器１２でアナログ信号に変換する。このアナログ
信号（一次変調波信号）を増幅器１３で増幅し、変調器
１４が、この増幅した一次変調波信号とローカル信号
（拡散符号信号）とを乗算して拡散信号を生成する。こ
の変調器１４からの拡散信号を、可変減衰器１５が制御
部２からの制御信号で徐々に減衰（連続的又は段階的な
減衰）させて、最後に送信を停止する。
説明する。この送信部６は、ベースバンド処理部３，４
…Ｎからの一次変調波信号を加算器１０が加算し、Ｄ／
Ａ変換器１２でアナログ信号に変換する。このアナログ
信号（一次変調波信号）を増幅器１３で増幅し、変調器
１４が、この増幅した一次変調波信号とローカル信号
（拡散符号信号）とを乗算して拡散信号を生成する。こ
の変調器１４からの拡散信号を、可変減衰器１５が制御
部２からの制御信号で徐々に減衰（連続的又は段階的な
減衰）させて、最後に送信を停止する。
【００３１】すなわち、保守時における基地局の送信停
止時に、送信電力を徐々に低下させて、送信を停止する
までの間に、基地局に対するソフトハンドオフ削除を実
行し、また、他の基地局に対するソフトハンドオフ追加
を実行し、基地局及び隣接する他の基地局と通信中の移
動端末との間の無線回線切断が発生しないようにする送
信電力制御（「本発明の実施形態における送信電力制
御」）を行う。そして、電力増幅器１６で可変減衰器１
５からの変調信号を所定送信電力に増幅し、アンテナ共
用器８及びアンテナ９を通じて移動端末に送信する。
止時に、送信電力を徐々に低下させて、送信を停止する
までの間に、基地局に対するソフトハンドオフ削除を実
行し、また、他の基地局に対するソフトハンドオフ追加
を実行し、基地局及び隣接する他の基地局と通信中の移
動端末との間の無線回線切断が発生しないようにする送
信電力制御（「本発明の実施形態における送信電力制
御」）を行う。そして、電力増幅器１６で可変減衰器１
５からの変調信号を所定送信電力に増幅し、アンテナ共
用器８及びアンテナ９を通じて移動端末に送信する。
【００３２】更に、図３に示す送信部６Ａの動作につい
て説明する。この送信部６Ａも図に示す送信部と基本的
に同様に動作する。ベースバンド処理部３，４…Ｎから
の一次変調波信号を、加算器１０で加算し、この一次変
調波信号の振幅（レベル）を振幅制御部１１が、制御部
２からの制御信号で徐々に低下させる制御を行う。すな
わち、保守時における基地局の送信停止時に、送信電力
を徐々に低下させて、この基地局に対するソフトハンド
オフ削除を実行し、また、他の基地局に対するソフトハ
ンドオフ追加を実行し、基地局及び隣接する他の基地局
と通信中の移動端末との間の無線回線切断が発生しない
ようにする送信電力制御（「本発明の実施形態における
送信電力制御」）を行う。
て説明する。この送信部６Ａも図に示す送信部と基本的
に同様に動作する。ベースバンド処理部３，４…Ｎから
の一次変調波信号を、加算器１０で加算し、この一次変
調波信号の振幅（レベル）を振幅制御部１１が、制御部
２からの制御信号で徐々に低下させる制御を行う。すな
わち、保守時における基地局の送信停止時に、送信電力
を徐々に低下させて、この基地局に対するソフトハンド
オフ削除を実行し、また、他の基地局に対するソフトハ
ンドオフ追加を実行し、基地局及び隣接する他の基地局
と通信中の移動端末との間の無線回線切断が発生しない
ようにする送信電力制御（「本発明の実施形態における
送信電力制御」）を行う。
【００３３】この後、振幅制御部１１からの一次変調波
信号を、アナログ信号にＤ／Ａ変換器１２で変換する。
このＤ／Ａ変換器１２からのアナログ信号（一次変調波
信号／ベースバンド信号）を増幅器１３が増幅する。更
に、変調器１４で一次変調波信号とローカル信号（拡散
符号信号）とを乗算して拡散信号を生成し、この変調器
１４からの拡散信号を、電力増幅器１６で所定送信電力
に増幅し、アンテナ共用器８及びアンテナ９を通じて移
動端末に送信する。
信号を、アナログ信号にＤ／Ａ変換器１２で変換する。
このＤ／Ａ変換器１２からのアナログ信号（一次変調波
信号／ベースバンド信号）を増幅器１３が増幅する。更
に、変調器１４で一次変調波信号とローカル信号（拡散
符号信号）とを乗算して拡散信号を生成し、この変調器
１４からの拡散信号を、電力増幅器１６で所定送信電力
に増幅し、アンテナ共用器８及びアンテナ９を通じて移
動端末に送信する。
【００３４】次に、「本発明の実施形態における送信電
力制御」を詳細に説明する。図４は基地局の送信電力を
説明するための図であり、図５は移動端末での各基地局
からの受信電界強度を説明するための図である。また、
図６は移動端末での各基地局のパイロット信号のＥｃ／
Ｉｏ比を説明するための図である。図４において、保守
時に基地局Ａでのパイロット信号の送信を停止する際
に、基地局Ａの送信電力が突然停止しないようにしてい
る。すなわち、送信電力を徐々に低下させる。このとき
の移動端末での各基地局からの受信電界強度は、図５に
示すようになる。この結果、移動端末で受信できる基地
局Ａ及び基地局Ｂからのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比
は図６に示すようになる。
力制御」を詳細に説明する。図４は基地局の送信電力を
説明するための図であり、図５は移動端末での各基地局
からの受信電界強度を説明するための図である。また、
図６は移動端末での各基地局のパイロット信号のＥｃ／
Ｉｏ比を説明するための図である。図４において、保守
時に基地局Ａでのパイロット信号の送信を停止する際
に、基地局Ａの送信電力が突然停止しないようにしてい
る。すなわち、送信電力を徐々に低下させる。このとき
の移動端末での各基地局からの受信電界強度は、図５に
示すようになる。この結果、移動端末で受信できる基地
局Ａ及び基地局Ｂからのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比
は図６に示すようになる。
【００３５】図６において、移動端末は、基地局Ａの送
信電力を多少低下させても基地局Ｂのパイロット信号を
検知できる。更に基地局Ａの送信電力を低下させると、
基地局Ｂのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比が大きくな
る。基地局Ｂのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比がソフト
ハンドオフ起動するためのしきい値Ｔ−ＡＤＤを超える
と、移動端末は、前記した図８に示すソフトハンドオフ
追加手順に従ってソフトハンドオフ追加を行う。
信電力を多少低下させても基地局Ｂのパイロット信号を
検知できる。更に基地局Ａの送信電力を低下させると、
基地局Ｂのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比が大きくな
る。基地局Ｂのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比がソフト
ハンドオフ起動するためのしきい値Ｔ−ＡＤＤを超える
と、移動端末は、前記した図８に示すソフトハンドオフ
追加手順に従ってソフトハンドオフ追加を行う。
【００３６】次に、このソフトハンドオフ追加手順（シ
ーケンス）について説明する。まず、隣接サービスエリ
アからのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比が、ソフトハン
ドオフに追加するためのしきい値Ｔ−ＡＤＤを超える
と、移動端末は、ソフトハンドオフを起動するためのパ
イロット信号の受信電界強度測定メッセージを基地局Ａ
に送信する。基地局Ａは、移動端末にソフトハンドオフ
指示メッセージを通じて基地局Ｂをソフトハンドオフに
追加するように指示する。次に、ソフトハンドオフ指示
メッセージを受信した移動端末は、ソフトハンドオフに
基地局Ｂを追加したソフトハンドオフ終了メッセージ
を、基地局Ａに送信し、そのソフトハンドオフ追加手順
が終了する。
ーケンス）について説明する。まず、隣接サービスエリ
アからのパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比が、ソフトハン
ドオフに追加するためのしきい値Ｔ−ＡＤＤを超える
と、移動端末は、ソフトハンドオフを起動するためのパ
イロット信号の受信電界強度測定メッセージを基地局Ａ
に送信する。基地局Ａは、移動端末にソフトハンドオフ
指示メッセージを通じて基地局Ｂをソフトハンドオフに
追加するように指示する。次に、ソフトハンドオフ指示
メッセージを受信した移動端末は、ソフトハンドオフに
基地局Ｂを追加したソフトハンドオフ終了メッセージ
を、基地局Ａに送信し、そのソフトハンドオフ追加手順
が終了する。
【００３７】更に、図６において、基地局Ａの送信電力
を更に低下させると、移動端末での基地局Ａからパイロ
ット信号のＥｃ／Ｉｏ比が更に低下し、ソフトハンドオ
フから削除するためのしきい値Ｔ−ＤＲＯＰを下回る。
この結果、移動端末は、ソフトハンドオフ削除手順に従
って、そのソフトハンドオフ削除を行う。
を更に低下させると、移動端末での基地局Ａからパイロ
ット信号のＥｃ／Ｉｏ比が更に低下し、ソフトハンドオ
フから削除するためのしきい値Ｔ−ＤＲＯＰを下回る。
この結果、移動端末は、ソフトハンドオフ削除手順に従
って、そのソフトハンドオフ削除を行う。
【００３８】図７はソフトハンドオフ削除手順（シーケ
ンス）を説明するための図である。このソフトハンドオ
フ削除では、通信中の基地局Ａからのパイロット信号の
Ｅｃ／Ｉｏ比が、ソフトハンドオフから削除するための
しきい値Ｔ−ＤＲＯＰより低下すると、移動端末は、基
地局Ａ及び基地局Ｂに対して受信電界強度測定メッセー
ジを送信する。この受信電界強度測定メッセージを受信
した基地局Ａ及び基地局Ｂは、ソフトハンドオフ指示メ
ッセージにて基地局Ａへの接続を削除するように指示す
る。次に、ソフトハンドオフ指示メッセージを受信した
移動端末は、ソフトハンドオフ終了メッセージを、基地
局Ａ及び基地局Ｂに対して送信する。この送信後に、基
地局Ａとの接続を削除し、基地局Ｂのみで通話状態とな
り、そのソフトハンドオフ削除手順を終了する。
ンス）を説明するための図である。このソフトハンドオ
フ削除では、通信中の基地局Ａからのパイロット信号の
Ｅｃ／Ｉｏ比が、ソフトハンドオフから削除するための
しきい値Ｔ−ＤＲＯＰより低下すると、移動端末は、基
地局Ａ及び基地局Ｂに対して受信電界強度測定メッセー
ジを送信する。この受信電界強度測定メッセージを受信
した基地局Ａ及び基地局Ｂは、ソフトハンドオフ指示メ
ッセージにて基地局Ａへの接続を削除するように指示す
る。次に、ソフトハンドオフ指示メッセージを受信した
移動端末は、ソフトハンドオフ終了メッセージを、基地
局Ａ及び基地局Ｂに対して送信する。この送信後に、基
地局Ａとの接続を削除し、基地局Ｂのみで通話状態とな
り、そのソフトハンドオフ削除手順を終了する。
【００３９】このようにして、保守時などにおける基地
局Ａの送信停止時に、送信電力を徐々に低下させて、こ
の送信停止までの間に、基地局Ａに対するソフトハンド
オフ削除を実行し、また、他の基地局Ｂに対するソフト
ハンドオフ追加を実行している。この結果、基地局Ａ及
び隣接する他の基地局Ｂのサービスエリアで通信中の移
動端末の無線回線切断（呼切断）が発生しないようにな
る。
局Ａの送信停止時に、送信電力を徐々に低下させて、こ
の送信停止までの間に、基地局Ａに対するソフトハンド
オフ削除を実行し、また、他の基地局Ｂに対するソフト
ハンドオフ追加を実行している。この結果、基地局Ａ及
び隣接する他の基地局Ｂのサービスエリアで通信中の移
動端末の無線回線切断（呼切断）が発生しないようにな
る。
【００４０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法及びそのシ
ステムによれば、特定の基地局での送信を停止する際に
送信電力を徐々に低下させて最終的に送信を停止させて
いる。そして、送信停止までの間に送信停止する基地局
に対するソフトハンドオフ削除手順を実行し、また、隣
接する他の基地局に対するソフトハンドオフ追加手順を
実行している。
のＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法及びそのシ
ステムによれば、特定の基地局での送信を停止する際に
送信電力を徐々に低下させて最終的に送信を停止させて
いる。そして、送信停止までの間に送信停止する基地局
に対するソフトハンドオフ削除手順を実行し、また、隣
接する他の基地局に対するソフトハンドオフ追加手順を
実行している。
【００４１】この結果、基地局での保守時における送信
停止時において、通信中の基地局及び隣接する他の基地
局と移動端末との間での無線回線切断が発生しなくな
る。
停止時において、通信中の基地局及び隣接する他の基地
局と移動端末との間での無線回線切断が発生しなくな
る。
【図１】図１は本発明のＣＤＭＡ基地局における送信電
力制御方法及びそのシステムの実施形態における構成を
示すブロック図である。
力制御方法及びそのシステムの実施形態における構成を
示すブロック図である。
【図２】図１中の送信部の詳細な構成を示すブロック図
である。
である。
【図３】図１中の送信部の他の詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図４】実施形態にあって基地局の送信電力を説明する
ための図である。
ための図である。
【図５】実施形態にあって移動端末での各基地局からの
受信電界強度を説明するための図である。
受信電界強度を説明するための図である。
【図６】実施形態にあって移動端末での各基地局のパイ
ロット信号のＥｃ／Ｉｏ比を説明するための図である。
ロット信号のＥｃ／Ｉｏ比を説明するための図である。
【図７】実施形態にあってソフトハンドオフ削除手順を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図８】従来例にあってソフトハンドオフの追加手順を
示すシーケンス図である。
示すシーケンス図である。
【図９】従来例にあって基地局の送信電力を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図１０】従来例にあって移動端末での各基地局からの
受信電界強度を説明するための図である。
受信電界強度を説明するための図である。
【図１１】従来例にあって移動端末での各基地局のパイ
ロット信号のＥｃ／Ｉｏ比を説明するための図である。
ロット信号のＥｃ／Ｉｏ比を説明するための図である。
１ 上位局インタフェース部 ２ 制御部 ６，６Ａ 送信部 ７ 受信部 ３，４…Ｎ ベースバンド処理部 １０ 加算器 １１ 振幅制御部 １４ 変調器 １５ 可変減衰器 １６ 電力増幅器
Claims (10)
- 【請求項１】 通信中の移動端末に対して基地局での送
信を停止する際に送信電力を制御するＣＤＭＡ基地局に
おける送信電力制御方法において、 特定の基地局での送信を停止する際に送信電力を徐々に
低下させて最終的に送信を停止する処理と、 送信停止までの間に、特定の基地局及び他の基地局と通
信中の移動端末での無線回線切断が生じることなく、基
地局に対するソフトハンドオフ削除手順及びソフトハン
ドオフ追加手順を実行する処理と、 を有することを特徴とするＣＤＭＡ基地局における送信
電力制御方法。 - 【請求項２】 前記ソフトハンドオフ追加手順として、 他の基地局から受信したパイロット信号の希望波受信信
号エネルギー／全受信エネルギー比（Ｅｃ／Ｉｏ比）が
しきい値を超えた際に、 移動端末が他の基地局にパイロット信号受信電界強度測
定メッセージを送信し、 他の基地局が移動端末にソフトハンドオフ指示メッセー
ジを送信し、 移動端末が他の基地局にソフトハンド終了メッセージを
送信し、 前記ソフトハンドオフ削除手順として、 基地局から受信したパイロット信号のＥｃ／Ｉｏ比がし
きい値より低下した際に、 移動端末が基地局にパイロット信号受信電界強度測定メ
ッセージを送信し、 基地局が移動端末にソフトハンドオフ指示メッセージを
送信し、 移動端末が基地局にソフトハンド終了メッセージを送信
することを特徴とする請求項１記載のＣＤＭＡ基地局に
おける送信電力制御方法。 - 【請求項３】 前記送信電力の徐々の低下が、 連続的低下又は段階的低下であることを特徴とする請求
項１記載のＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法。 - 【請求項４】 前記特定の基地局での送信停止が、 保守作業に伴う送信停止であることを特徴とする請求項
１記載のＣＤＭＡ基地局における送信電力制御方法。 - 【請求項５】 前記ソフトハンドオフ追加手順及びソフ
トハンドオフ削除削除を含む送信電力制御方法が、 ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ規格に準拠した送信電
力制御方法であることを特徴とする請求項２記載のＣＤ
ＭＡ基地局における送信電力制御方法。 - 【請求項６】 通信中の移動端末に対して基地局での送
信を停止する際に送信電力を制御するＣＤＭＡ基地局送
信電力制御システムにおいて、 特定の基地局が、送信を停止する際に送信電力を徐々に
低下させて最終的に送信を停止し、 送信が停止するまでの間に、特定の基地局及び他の基地
局と通信中の移動端末との間で、無線回線切断が生じる
ことなく、基地局に対するソフトハンドオフ削除手順を
実行し、かつ、他の基地局に対するソフトハンドオフ追
加手順を実行することを特徴とするＣＤＭＡ基地局送信
電力制御システム。 - 【請求項７】 前記基地局として、 上位局とのインタフェースを処理する上位局インタフェ
ース手段と、 保守時に送信電力を徐々に低下させて、最終的に送信を
停止させる送信電力制御を実行するための制御手段と、 前記上位局インタフェース手段からの送信データをキャ
リアによって一次変調した一次変調波信号を送出し、か
つ、受信した一次復調波信号から受信データを出力する
ベースバンド処理手段と、 前記制御手段での送信電力制御に基づいた送信電力の送
信を行う送信手段と、 移動端末からの信号を受信し、基準用拡散符号信号によ
って相関を検出して目的の一次復調波信号を出力する受
信手段と、 前記送信手段からの送信電力を送出し、かつ、受信信号
を前記受信手段に送出するためのアンテナ共用手段と、 前記アンテナ共用手段に接続される送受信用アンテナ
と、 を備えることを特徴とする請求項６記載のＣＤＭＡ基地
局送信電力制御システム。 - 【請求項８】 前記送信手段として、 上位局インタフェース手段からの複数の一次変調波信号
を加算する加算器と、 前記加算器からの一次変調波信号をアナログ信号に変換
するＤ／Ａ変換器と、 前記Ｄ／Ａ変換器からのアナログ一次変調波信号を増幅
する増幅器と、 前記増幅器からの一次変調波信号と拡散符号信号とを乗
算した拡散信号を生成する変調器と、 前記変調器からの拡散信号を制御手段からの制御信号で
連続的又は段階的に減衰させる可変減衰器と、 前記可変減衰器からの変調信号を所定送信電力に増幅し
てアンテナ共用手段に送出する電力増幅器と、 を備えることを特徴とする請求項７記載のＣＤＭＡ基地
局送信電力制御システム。 - 【請求項９】 前記送信手段として、 上位局インタフェース手段からの複数の一次変調波信号
を加算する加算器と、 前記加算器からの一次変調波信号の振幅を制御手段から
の制御信号で連続的又は段階的に低下させる制御を行う
振幅制御部と、 前記振幅制御部からの一次変調波信号をアナログ信号に
変換するＤ／Ａ変換器と、 前記Ｄ／Ａ変換器からのアナログ一次変調波信号を増幅
する増幅器と、 前記増幅器からの一次変調波信号と拡散符号信号とを乗
算して拡散信号を生成する変調器と、 前記変調器からの拡散信号を所定送信電力に増幅してア
ンテナ共用手段に送出する電力増幅器と、 を備えることを特徴とする請求項７記載のＣＤＭＡ基地
局送信電力制御システム。 - 【請求項１０】 前記送信電力を徐々に低下させて最終
的に送信を停止させるまでの時間が、 他の基地局に対するソフトハンドオフ追加手順、及び、
送信電力を停止させる基地局に対するソフトハンドオフ
削除手順の実行が完了するまでの時間であることを特徴
とする請求項６記載のＣＤＭＡ基地局送信電力制御シス
テム。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31816798A JP2978920B1 (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | Ｃｄｍａ基地局における送信電力制御方法及びそのシステム |
| KR1019990049141A KR100329137B1 (ko) | 1998-11-09 | 1999-11-08 | Ｃｄｍａ 기지국에 있어서의 송신 전력을 제어하는 시스템및 방법 |
| CN99122425A CN1127232C (zh) | 1998-11-09 | 1999-11-08 | 控制码分多路存取基站中的传输电功率的系统和方法 |
| EP19990122318 EP1001555A3 (en) | 1998-11-09 | 1999-11-09 | System and method of controlling transmission electric power in a CDMA base station |
| US09/436,246 US6535740B1 (en) | 1998-11-09 | 1999-11-09 | System and method of controlling transmission electric power in a CDMA base station |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31816798A JP2978920B1 (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | Ｃｄｍａ基地局における送信電力制御方法及びそのシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2978920B1 true JP2978920B1 (ja) | 1999-11-15 |
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Family
ID=18096229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31816798A Expired - Fee Related JP2978920B1 (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | Ｃｄｍａ基地局における送信電力制御方法及びそのシステム |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6535740B1 (ja) |
| EP (1) | EP1001555A3 (ja) |
| JP (1) | JP2978920B1 (ja) |
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