JP2002252579A - 非接触設定システム - Google Patents

非接触設定システム

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JP2002252579A
JP2002252579A JP2001049122A JP2001049122A JP2002252579A JP 2002252579 A JP2002252579 A JP 2002252579A JP 2001049122 A JP2001049122 A JP 2001049122A JP 2001049122 A JP2001049122 A JP 2001049122A JP 2002252579 A JP2002252579 A JP 2002252579A
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Japan
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setting
power
terminal device
switching element
magnetic coupling
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Withdrawn
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JP2001049122A
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English (en)
Inventor
Kenji Kuniyoshi
賢治 國吉
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末装置に電源装置が接続されていない状態
であっても非接触給電を行いながらデータ設定作業を行
うことができる非接触設定システムを提供する。 【解決手段】 設定器10の駆動回路6は、CPU4か
らの信号に応じてスイッチング素子8の駆動信号を出力
し、スイッチング素子8がスイッチングすることで直流
電源7の直流電圧が交流電圧に変換されて1次コイル9
に交流磁界を発生させ、1次コイル9と2次コイル31
とが磁気結合回路を構成すると、端末装置20の2次コ
イル31に発生した誘導起電力はダイオード26と平滑
コンデンサ27とで整流、平滑され、インダクタ28と
ダイオード29とを介して電源回路22に入力し、所定
の電圧に変換されてCPU24に供給される。データ入
力手段1からCPU4と送信回路5とを介して出力した
設定データを、受信回路25を介して受信したCPU2
4はEEPROM23に設定データを記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め設定されてい
るデータに基づいて動作を行う複数の端末装置によって
構成される有線伝送システムにおいて、システムの施工
前のように、電源装置が端末装置に通信線を介して接続
されておらず、端末装置の動作に必要な電源供給がされ
ていない状態であっても、非接触で給電を行いながら設
定データを端末装置に送信することができる非接触設定
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の有線伝送システムにおい
て、複数の端末装置を設置する場合、端末を動作させる
ために必要なデータ(例えばアドレス情報)を設定する
必要がある。安価なデータ設定手段としては、ディップ
スイッチのように手作業によってデータを入力する方法
があるが、端末装置が多い場合では、作業量が増し、施
工性が低下する。
【0003】このような問題点を解決する方法として
は、無線通信を用いたデータ設定手段がある。無線通信
(例えば赤外線通信)によって、設定器から端末器に対
して設定データを送信し、端末装置に内蔵してあるEE
PROM等の不揮発性メモリにデータ情報を記憶させる
のものである。
【0004】ディップスイッチを用いる方法に比べてコ
スト面では不利になるが、データ設定作業が容易にな
り、施工性が高いという利点がある。
【0005】図6は、従来の有線伝送システムの構成を
示したもので、電源装置60と、電源装置60に直列に
通信線を介して接続された複数の端末装置50a,50
b,...,50nと、端末装置50a,50
b,...,50nに設定データを送信する設定器80
とから構成される。
【0006】端末装置には、端末装置50a,50nの
ように、抵抗51a,51nとLED52a,52nと
を各々直列に接続して状態を表示するものや、端末装置
50bのように、抵抗54bとセンサー53bとを直列
に接続して信号を取り込むものがある。また、端末装置
50a,50b,...,50nには設定器80と通信
を行うための赤外線等の無線通信手段54a,54
b,...,54nが各々備えられている。
【0007】端末装置50(端末装置50a,50
b,...,50nも同様)は、図7に構成を示すよう
に、無線通信手段54とCPU55とEEPROM56
とインターフェース回路57と電源回路58とから構成
される。電源装置60から通信線70を介して送電され
る電力Aは、インターフェース回路57と電源回路58
とを介してCPU55のVcc端子に供給される。ま
た、他の端末装置50との間で、通信線70を介して情
報Bの送受信を行うためにCPU55のsig端子を、
インターフェース回路57を介して通信線70と接続し
ている。CPU55のout端子には抵抗51を介して
LED52が接続され、CPU55のin端子には抵抗
54を介してセンサー52が接続される。
【0008】設定器80は、データ入力部82を操作し
て設定データを入力した後、無線通信手段81から赤外
線信号90を送信し、端末装置50は、無線通信手段5
4でその赤外線信号90を受信してCPU55のTx/
Rx端子に入力し、CPU55は、受信した設定データ
をData端子とAdd端子とを介してEEPROM5
6に記憶させる。また、設定器80において、入力した
設定データや設定器80の状態表示は、表示部83に表
示される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のデータ設定手段では、端末装置の動作に必要な電源
を電源装置から供給しているので、電源装置と接続され
ていない状態ではデータ設定作業を行うことができず、
施工性、作業性が悪いという問題があった。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、端末装置に電源装置が接続されて
いない状態であっても非接触給電を行いながらデータ設
定作業を行うことができる非接触設定システムを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電力
を磁気結合によって受電する受電用磁気結合手段を具備
し、動作するために必要な設定データを設定される端末
装置と、前記端末装置に前記設定データを設定し、前記
端末装置の受電用磁気結合手段と磁気結合することによ
って電力を送電する送電用磁気結合手段を具備した設定
器とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記設定器から前記端末装置に電力を供給している
時に、前記設定器は前記端末装置に前記設定データを設
定することを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記設定器は、前記端末装置に送電する電力をオン
・オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子
のオン・オフの時比率を前記設定データに対応して設定
する時比率設定手段とを具備し、前記送電用磁気結合手
段は、前記スイッチング素子によってオン・オフされた
電力を送電し、前記受電用磁気結合手段は、前記スイッ
チング素子によって前記オン・オフの時比率でオン・オフ
された電力を受電し、前記端末装置は、前記スイッチン
グ素子のオン・オフの時比率に応じて変化する前記受電
用磁気結合手段の出力電圧に対応した前記設定データを
復元するデータ復元手段を具備することを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記設定器は、前記端末装置に送電する電力をオン
・オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子
のスイッチング周波数を前記設定データに対応して設定
する周波数設定手段とを具備し、前記送電用磁気結合手
段は、前記スイッチング素子によってオン・オフされた
電力を送電し、前記受電用磁気結合手段は、前記スイッ
チング素子によって前記スイッチング周波数でオン・オ
フされた電力を受電し、前記端末装置は、前記受電用磁
気結合手段の出力電圧に含まれる前記スイッチング素子
のスイッチング周波数が高いほど高くなる周波数成分に
対応した前記設定データを復元するデータ復元手段を具
備することを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明
において、前記端末装置は、前記設定器から電力を供給
されるときに前記設定器と接触する面に凹凸を有する第
1の位置合わせ部を形成し、前記設定器は、前記端末装
置に電力を供給するときに前記第1の位置合わせ部と接
触する面に前記第1の位置合わせ部の凹凸と遊嵌する凹
凸を有する第2の位置合わせ部を形成することを特徴と
する。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記第1の位置合わせ部は凹部から構成され、前記
第2の位置合わせ部は前記凹部と遊嵌する凸部から構成
されることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】(実施形態1)本実施形態は図1に示すよ
うに、互いに着脱自在な、給電機能付の設定器10と端
末装置20とから構成されており、前記従来例に示す電
源装置60や通信線70との接続、構成は本実施形態に
おいても同様なので説明は省略する。
【0019】給電機能付の設定器10は、設定データを
入力するデータ入力手段1と、設定したデータや設定器
10の状態表示を行う表示手段2と、設定器10の動作
を制御するCPU4と、CPU4のData端子,Ad
d端子に接続され、CPU4を動作させるために必要な
命令を記憶して、制御に必要なデータを一時記憶してお
くEEPROM3と、CPU4のTx端子から出力する
信号に応じて端末装置20に設定データを送信する送信
回路5と、端末装置20に供給する電力源となる直流電
源7、オン・オフすることによって端末装置20に供給
するエネルギー量を調節するスイッチング素子8、電力
送電用の1次コイル9の直列回路と、CPU4のfs端
子から出力する信号に応じてスイッチング素子8をオン
・オフ駆動する駆動信号を出力する駆動回路6とから構
成される。
【0020】端末装置20は、動作を制御するCPU2
4と、通信線70からの入力を電源と信号とに分離し、
またCPU24のsig端子から通信線70に信号を出
力するためのインターフェース回路21と、CPU24
のVcc端子に所定の電源電圧を供給する電源回路22
と、CPU24を動作させるために必要な命令,情報を
記憶しておくEEPROM23と、設定器10の送信回
路5から送信された設定データを受信してCPU24の
Rx端子に設定データを出力する受信回路25と、設定
器10の1次コイル9と磁気結合回路を構成する電力受
電用の2次コイル31と、2次コイル31に直列接続さ
れるダイオード26と、ダイオード26を介して2次コ
イル31に並列に接続される平滑コンデンサ27と、ダ
イオード26に直列に接続されるインダクタ28と、イ
ンダクタ28の出力方向に導通するように接続されたダ
イオード29と、インターフェース回路21の電源出力
方向に導通するように接続されたダイオード30とから
構成される。
【0021】また、端末装置20には表示器やセンサー
やスイッチ等を接続することができ、さらに、通信線7
0を介して接続される他の端末装置との情報の双方向伝
達を行うことができる。本実施形態においては、CPU
24のout端子には抵抗37を介してLED39が接
続され、CPU24のin端子には抵抗38を介してセ
ンサー40が接続される。
【0022】本実施形態において、端末装置20への電
源供給には、2通りの電源供給動作があり、まず1つ目
の電源供給動作について説明する。
【0023】設定器10の駆動回路6は、CPU4のf
s端子から出力される信号に応じてスイッチング素子8
の駆動信号(例えばPWM信号)を出力し、その駆動信
号によってスイッチング素子8が高周波でオン・オフス
イッチングすることで直流電源7の直流電圧が交流電圧
に変換され、1次コイル9に交流磁界を発生させる。端
末装置20の2次コイル31を1次コイル9に近づけ
て、1次コイル9と2次コイル31とが磁気結合回路を
構成すると、2次コイル31に誘導起電力が発生し、そ
の起電力はダイオード26と平滑コンデンサ27とで整
流、平滑される。そして、平滑コンデンサ27の出力を
インダクタ28によって交流変動成分を除去して直流成
分のみを通過させ、ダイオード29を介して電源回路2
2に入力し、所定の電圧に変換してCPU24のVcc
端子に電源供給される。
【0024】次に2つ目の電源供給動作について説明す
る。
【0025】通信線70を介して入力される電源装置か
らの電力と他の端末装置からの信号とは、インターフェ
ース回路21で分離され、信号はCPU24のsig端
子に入力されて、電力はダイオード30を介して電源回
路22に入力し、所定の電圧に変換されてCPU24の
Vcc端子に電源供給する。
【0026】前記説明した2つの電源供給動作は、OR
接続されたダイオード29,30によって、一方の電源
供給経路から入力された電流が、他方の電源供給経路に
流れ込まないようにしている。
【0027】前記磁気結合による1つ目の電源供給動作
を用いることによって、端末装置20を設置後、通信線
70を介して電源装置からの電源供給がない場合にでも
端末装置20に電源を供給することができる。
【0028】次に、設定データの入力について説明す
る。前記1つ目または2つ目の電源供給動作によって端
末装置20に電源を供給している状態で、データ入力手
段1を操作して入力した設定データは、CPU4によっ
て予め定義されている通信コマンドに変換されて、送信
回路5に出力される。送信回路5と受信回路25との通
信方式は、赤外線方式やラジオ周波数を用いた無線方式
等、非接触でデータ伝送できる方式であれば特に限定さ
れない。送信回路5から出力された設定データを受信し
た受信回路25は、その設定データをCPU24のRx
端子に出力して、CPU24は設定データをEEPRO
M23に記憶させる。
【0029】このように本実施形態によると、端末装置
20を設置後、通信線70を介して電源装置からの電源
供給がない場合にでも端末装置20に電源を供給して、
設定器10から端末装置20に設定データを入力するこ
とができ、また設定データの送受信もお互いに非接触で
行うので、端末装置に設定データを入力する時に、ケー
ブルの接続作業を行う必要がなく、ケーブルの誤接続に
よる機器の破損がなくなり、危険性が減少する。したが
って、施工性、作業性の向上を図ることができる。
【0030】なお、設定器10が備える直流電源7は、
蓄電池のように直流電圧を直接出力するものでもよい
し、商用交流電源などの外部電源から接続ケーブルを介
して直流電圧を生成する構成の電源でもよい。
【0031】また、本実施形態において、設定器10か
ら端末装置20への通信に、単方向通信を用いている
が、設定器10に受信回路を、端末装置20に送信回路
を各々付加して、双方向通信を行うようにしてもよく、
双方向通信を行うことによって、端末装置20に予め設
定されているデータを読み出して、そのデータを元にし
てデータの変更作業を行うことができ、作業効率を向上
させることができるが、部品点数の増加に伴うコストア
ップや、形状の制限があるため、単方向通信の設定器と
双方向通信の設定器とは必要に応じて使い分けるように
する。
【0032】(実施形態2)図2は本実施形態の構成を
示し、互いに着脱自在な、給電機能付の設定器10と端
末装置20とから構成されており、実施形態1とは、設
定器10の送信回路6を省いて、端末装置20の2次コ
イル31に発生した誘導起電力をを整流、平滑した出力
を、コンデンサ36を介して受信回路25に入力した点
が異なり、設定器10から端末装置20への電源供給の
方法、及び他の要素、構成は実施形態1と同様であり、
同一の要素、構成には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0033】ここでは、本実施形態における設定器10
から端末装置20への設定データの入力について説明す
る。
【0034】設定器10は、スイッチング素子8のスイ
ッチング周期に対するオン時間の割合(以後、時比率D
と呼ぶ)を変化させることによって設定データの伝送を
行う。
【0035】ここで、スイッチング素子8のスイッチン
グ周期(周波数)を固定した状態で時比率Dを変化させ
て、時比率Dが大きくなるとスイッチング素子8がオン
している時間が長くなり、結果として1次コイル9から
2次コイル31に伝達されるエネルギー量が増加するこ
とになり、2次コイル31に発生した誘導起電力が整流
平滑された平滑コンデンサ27の両端電圧は上昇する。
逆に時比率Dが小さくなるとスイッチング素子8がオン
している時間が短くなり、結果として1次コイル9から
2次コイル31に伝達されるエネルギー量が減少するこ
とになり、2次コイル31に発生した誘導起電力が整流
平滑された平滑コンデンサ27の両端電圧は低下する。
【0036】具体的な動作について図3を用いて説明す
る。図3は、(a)設定データをCPU4にて0,1か
らなる2値信号に変換した信号V1、(b)CPU4の
fs端子からの出力信号V2、(c)平滑コンデンサ2
7の両端電圧V3、(d)電源回路22の出力電圧V
4、(e)受信回路25の出力信号V5を示す。
【0037】まず、データ入力手段1で入力した設定デ
ータは時比率設定手段たるCPU4において0,1の2
値からなる信号V1に変換され、CPU4は、信号V1
が「0」レベルのときはスイッチング素子8のスイッチ
ングの時比率Dを小さくし、「1」レベルのときはスイ
ッチング素子8のスイッチングの時比率Dを大きくした
2値からなる信号V2(ASK信号)をfs端子から出
力する。そして、スイッチング素子8が信号V2に対応
した時比率Dでスイッチングし、送信用磁気結合手段で
ある1次コイル9が送電する電力は時比率Dが大きいほ
ど大きくなる。
【0038】そして、受信用磁気結合手段である2次コ
イル31に発生した誘導起電力を整流、平滑した平滑コ
ンデンサ27の両端電圧V3は、時比率Dが小さい場合
は低下し、時比率Dが大きい場合は上昇する。
【0039】平滑コンデンサ27の両端電圧V3の交流
成分は、コンデンサ36を介して、受信回路25に入力
され、直流成分は、インダクタ28とダイオード29と
電源回路22とを介して一定の電圧V4に変換されて、
CPU24に動作電源として供給される。
【0040】本実施形態においては、受信回路25は、
コンデンサ36を介して平滑コンデンサ27の両端電圧
V3の振幅を検出して、図3(e)に示すように、平滑
コンデンサ27の両端電圧V3が低い場合は「0」、高
い場合は「1」となる信号V5に復元し、その復元した
信号を設定データとしてCPU24に出力するデータ復
元手段であり、CPU24はその設定データをEEPR
OM23に記憶させる。
【0041】このように本実施形態によると、端末装置
20を設置後、通信線70を介して電源装置からの電源
供給がない場合にでも端末装置20に電源を供給して、
設定器10から端末装置20に設定データを入力するこ
とができ、また設定データの送受信もお互いに非接触で
行うので、端末装置に設定データを入力する時に、ケー
ブルの接続作業を行う必要がなく、ケーブルの誤接続に
よる機器の破損がなくなり、危険性が減少する。したが
って、施工性、作業性の向上を図ることができる。ま
た、送受電用の磁気結合手段である1次コイル9と2次
コイル31とが、データ送受信手段を兼ねており、部品
点数を削減することができる。
【0042】(実施形態3)本実施形態の構成は実施形
態2と同様に図2に示され、互いに着脱自在な、給電機
能付の設定器10と端末装置20とから構成されてお
り、実施形態1とは、設定器10の送信回路6を省い
て、端末装置20の2次コイル31に発生した誘導起電
力を整流、平滑した出力を、コンデンサ36を介して受
信回路25に入力した点が異なり、設定器10から端末
装置20への電源供給の方法、及び他の要素、構成は実
施形態1と同様であり、同一の要素、構成には同一の符
号を付して説明は省略する。
【0043】ここでは、本実施形態における設定器10
から端末装置20への設定データの入力について説明す
る。
【0044】設定器10は、スイッチング素子8のスイ
ッチングの時比率Dを固定として、スイッチング周波数
fを変化させることによって設定データの伝送を行う。
【0045】ここで、スイッチング周波数fが高くなる
と、1次コイル9から2次コイル31に伝達される高周
波成分の周波数が高くなり、逆にスイッチング周波数f
が低くなると、1次コイル9から2次コイル31に伝達
される高周波成分の周波数が低くなる。このとき、ダイ
オード26と平滑コンデンサ27とから構成されるフィ
ルター回路のカットオフ周波数を高く設定しておいて、
平滑コンデンサ27の両端電圧V3を、この高周波成分
を含んだ波形としておく。
【0046】具体的な動作について図4を用いて説明す
る。図4は、(a)設定データをCPU4にて0,1か
らなる2値信号に変換した信号V1、(b)CPU4の
fs端子からの出力信号V2、(c)平滑コンデンサ2
7の両端電圧V3、(d)電源回路22の出力電圧V
4、(e)受信回路25の出力信号V5を示す。
【0047】まず、データ入力手段1で入力した設定デ
ータはスイッチング周波数設定手段たるCPU4におい
て0,1の2値からなる信号V1に変換され、CPU4
は、信号V1が「0」レベルのときはスイッチング素子
8のスイッチング周波数fを低くし、「1」レベルのと
きはスイッチング素子8のスイッチング周波数fを高く
する2値からなる信号V2(FSK信号)をfs端子か
ら出力する。そして、スイッチング素子8は信号V2に
対応したスイッチング周波数でスイッチングして、送信
用磁気結合手段である1次コイル9が送電する電力に含
まれる高周波成分の周波数は、スイッチング周波数が高
いほど高くなる。
【0048】そして、受信用磁気結合手段である2次コ
イル31に発生した誘導起電力を整流、平滑した平滑コ
ンデンサ27の両端電圧V3は、スイッチング周波数f
が低い場合には、平滑コンデンサ27の両端電圧V3の
高周波成分の周波数は低くなり、スイッチング周波数f
が高い場合には、平滑コンデンサ27の両端電圧V3の
高周波成分の周波数は高くなる。
【0049】平滑コンデンサ27の両端電圧V3の交流
成分は、コンデンサ36を介して、受信回路25に入力
され、直流成分は、インダクタ28とダイオード29と
電源回路22とを介して一定の電圧V4に変換されて、
CPU24に動作電源として供給される。
【0050】本実施形態においては、受信回路25は、
コンデンサ36を介して平滑コンデンサ27の両端電圧
V3に含まれる高周波成分の周波数を検出して、図4
(e)に示すように、平滑コンデンサ27の両端電圧V
3の高周波成分の周波数が低い場合は「0」、高い場合
は「1」となる信号V5に復元し、その復元した信号を
設定データとしてCPU24に出力するデータ復元手段
であり、CPU24はその設定データをEEPROM2
3に記憶させる。
【0051】このように本実施形態によると、端末装置
20を設置後、通信線70を介して電源装置からの電源
供給がない場合にでも端末装置20に電源を供給して、
設定器10から端末装置20に設定データを入力するこ
とができ、また設定データの送受信もお互いに非接触で
行うので、端末装置に設定データを入力する時に、ケー
ブルの接続作業を行う必要がなく、ケーブルの誤接続に
よる機器の破損がなくなり、危険性が減少する。したが
って、施工性、作業性の向上を図ることができる。ま
た、送受電用の磁気結合手段である1次コイル9と2次
コイル31とが、データ送受信手段を兼ねており、部品
点数を削減することができる。
【0052】(実施形態4)本実施形態の前面図を図5
に示す。端末装置20は、外殻を筐体32に覆われ、上
面は給電機能付の設定器10と接触する第1の位置合わ
せ部となる凹部34を形成している。そして、凹部34
の底面近傍には、凹部34側に開口したE型コア33が
配置され、E型コア33には2次コイル31が巻回して
いる。
【0053】設定器10は、外殻を筐体11に覆われ、
下面は端末装置20と対向する第2の位置合わせ部とな
る凸部34を形成しており、凸部34は端末装置20の
凹部と遊嵌する。そして、凸部13の下端には、下面側
に開口したE型コア12が配置され、E型コア12には
1次コイル9が巻回している。
【0054】設定器10から端末装置20に電源を供給
するときには、設定器10の凸部13に端末装置20の
凹部34を遊嵌させることによって、E型コア12とE
型コア33とを磁気結合させる際の位置精度を安定させ
ることができ、磁気結合を確実に行うことができる。し
たがって、1次コイル9に発生する交流磁界は2次コイ
ル31と効率よく鎖交し、設定器10から端末装置20
への電力変換効率を向上させることができる。
【0055】なお、設定器10に凹部を形成し、端末装
置20に凸部を形成しても機能上問題はないが、端末装
置20を機器に組み込んだり、構造物等に埋め込んだり
するような場合には、端末装置20は小型形状のほうが
好ましいため、本実施形態と同様に設定器10に凸部を
形成し、端末装置20に凹部を形成した方がよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明は、電力を磁気結合によ
って受電する受電用磁気結合手段を具備し、動作するた
めに必要な設定データを設定される端末装置と、前記端
末装置に前記設定データを設定し、前記端末装置の受電
用磁気結合手段と磁気結合することによって電力を送電
する送電用磁気結合手段を具備した設定器とを備えるの
で、端末装置に電源装置が接続されていない状態であっ
ても、電源供給に専用の電源ケーブルを必要としない非
接触給電を行いながらデータ設定作業を行うことがで
き、施工性、作業性を向上させることができ、またケー
ブルの誤接続による機器の破損がなくなり危険性を減少
させることができるという効果がある。
【0057】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記設定器から前記端末装置に電力を供給している
時に、前記設定器は前記端末装置に前記設定データを設
定するので、請求項1と同様の効果を奏する。
【0058】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記設定器は、前記端末装置に送電する電力をオン
・オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子
のオン・オフの時比率を前記設定データに対応して設定
する時比率設定手段とを具備し、前記送電用磁気結合手
段は、前記スイッチング素子によってオン・オフされた
電力を送電し、前記受電用磁気結合手段は、前記スイッ
チング素子によって前記オン・オフの時比率でオン・オフ
された電力を受電し、前記端末装置は、前記スイッチン
グ素子のオン・オフの時比率に応じて変化する前記受電
用磁気結合手段の出力電圧に対応した前記設定データを
復元するデータ復元手段を具備するので、送受電用の磁
気結合手段が、データ送受信手段を兼ねて、部品点数を
削減することができるという効果がある。
【0059】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記設定器は、前記端末装置に送電する電力をオン
・オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子
のスイッチング周波数を前記設定データに対応して設定
する周波数設定手段とを具備し、前記送電用磁気結合手
段は、前記スイッチング素子によってオン・オフされた
電力を送電し、前記受電用磁気結合手段は、前記スイッ
チング素子によって前記スイッチング周波数でオン・オ
フされた電力を受電し、前記端末装置は、前記受電用磁
気結合手段の出力電圧に含まれる前記スイッチング素子
のスイッチング周波数が高いほど高くなる周波数成分に
対応した前記設定データを復元するデータ復元手段を具
備するので、請求項3と同様の効果を奏する。
【0060】請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれ
かの発明において、前記端末装置は、前記設定器から電
力を供給されるときに前記設定器と接触する面に凹凸を
有する第1の位置合わせ部を形成し、前記設定器は、前
記端末装置に電力を供給するときに前記第1の位置合わ
せ部と接触する面に前記第1の位置合わせ部の凹凸と遊
嵌する凹凸を有する第2の位置合わせ部を形成するの
で、確実に磁気結合を行うことができ、送信用磁気結合
手段に発生する磁界を効率よく受信用磁気結合手段に伝
達して、電力変換効率を向上させることができるという
効果がある。
【0061】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記第1の位置合わせ部は凹部から構成され、前記
第2の位置合わせ部は前記凹部と遊嵌する凸部から構成
されるので、端末装置を小型にすることができ、機器へ
の組み込みや構造物への埋込を容易に行うことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態2,3を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態2の動作を説明するための波
形図である。
【図4】本発明の実施形態3の動作を説明するための波
形図である。
【図5】本発明の実施形態4を示す前面図である。
【図6】従来例を示すシステム構成図である。
【図7】従来例の端末装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 データ入力手段 4 CPU 5 送信回路 6 駆動回路 7 直流電源 8 スイッチング素子 9 1次コイル 10 設定器 20 端末装置 22 電源回路 24 CPU 25 受信回路 31 2次コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を磁気結合によって受電する受電用
    磁気結合手段を具備し、動作するために必要な設定デー
    タを設定される端末装置と、前記端末装置に前記設定デ
    ータを設定し、前記端末装置の受電用磁気結合手段と磁
    気結合することによって電力を送電する送電用磁気結合
    手段を具備した設定器とを備えることを特徴とする非接
    触設定システム。
  2. 【請求項2】 前記設定器から前記端末装置に電力を供
    給している時に、前記設定器は前記端末装置に前記設定
    データを設定することを特徴とする請求項1記載の非接
    触設定システム。
  3. 【請求項3】 前記設定器は、前記端末装置に送電する
    電力をオン・オフするスイッチング素子と、前記スイッ
    チング素子のオン・オフの時比率を前記設定データに対
    応して設定する時比率設定手段とを具備し、前記送電用
    磁気結合手段は、前記スイッチング素子によってオン・
    オフされた電力を送電し、前記受電用磁気結合手段は、
    前記スイッチング素子によって前記オン・オフの時比率
    でオン・オフされた電力を受電し、前記端末装置は、前
    記スイッチング素子のオン・オフの時比率に応じて変化
    する前記受電用磁気結合手段の出力電圧に対応した前記
    設定データを復元するデータ復元手段を具備することを
    特徴とする請求項2記載の非接触設定システム。
  4. 【請求項4】 前記設定器は、前記端末装置に送電する
    電力をオン・オフするスイッチング素子と、前記スイッ
    チング素子のスイッチング周波数を前記設定データに対
    応して設定する周波数設定手段とを具備し、前記送電用
    磁気結合手段は、前記スイッチング素子によってオン・
    オフされた電力を送電し、前記受電用磁気結合手段は、
    前記スイッチング素子によって前記スイッチング周波数
    でオン・オフされた電力を受電し、前記端末装置は、前
    記受電用磁気結合手段の出力電圧に含まれる前記スイッ
    チング素子のスイッチング周波数が高いほど高くなる周
    波数成分に対応した前記設定データを復元するデータ復
    元手段を具備することを特徴とする請求項2記載の非接
    触設定システム。
  5. 【請求項5】 前記端末装置は、前記設定器から電力を
    供給されるときに前記設定器と接触する面に凹凸を有す
    る第1の位置合わせ部を形成し、前記設定器は、前記端
    末装置に電力を供給するときに前記第1の位置合わせ部
    と接触する面に前記第1の位置合わせ部の凹凸と遊嵌す
    る凹凸を有する第2の位置合わせ部を形成することを特
    徴とする請求項1乃至4いずれか記載の非接触設定シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記第1の位置合わせ部は凹部から構成
    され、前記第2の位置合わせ部は前記凹部と遊嵌する凸
    部から構成されることを特徴とする請求項5記載の非接
    触設定システム。
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