JP2002252197A - 基板処理方法 - Google Patents

基板処理方法

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JP2002252197A
JP2002252197A JP2001050715A JP2001050715A JP2002252197A JP 2002252197 A JP2002252197 A JP 2002252197A JP 2001050715 A JP2001050715 A JP 2001050715A JP 2001050715 A JP2001050715 A JP 2001050715A JP 2002252197 A JP2002252197 A JP 2002252197A
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JP
Japan
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processing
substrate
tank
pure water
chemical
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Application number
JP2001050715A
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English (en)
Inventor
Masahiro Motomura
雅洋 基村
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬液よる基板の薬液処理後、純水処理時におけ
る基板表面へのパーティクルの転写を抑制する。 【解決手段】ウエハWに洗浄処理を行う基板処理方法に
おいて、フッ酸(HF)等の薬液を貯溜した第1処理槽
11にウエハWを浸漬させつつ薬液によりウエハWに薬
液処理を行う薬液処理工程と、塩酸(HCl)を含む液
体を第2処理槽21へ供給し、第2処理槽21を塩酸を
含む液体により洗浄する処理槽洗浄工程と、第2処理槽
21へ純水(HO)を供給し、薬液処理工程で薬液処
理されたウエハWを第2処理槽21に貯溜された純水に
浸漬させつつ純水によりウエハWに純水処理を行う純水
処理工程と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示用ガラス基板等の基板を薬液、純水等の処理液に
浸漬させて基板に洗浄処理、エッチング処理等の所定の
処理を行う基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体デバイスの製造工程に
おける洗浄処理を例にとると、従来から半導体ウエハ
(以下、単に「ウエハ」とする。)表面に付着されたパ
ーティクル、有機物汚染、金属不純物等のコンタミネー
ションを除去するためには、基板洗浄装置が用いられて
おり、その中でもウエット洗浄装置は、上述したコンタ
ーミネーションを効果的に除去でき、しかも複数の基板
を一括して処理するバッチ処理が可能でスループットも
良好であるため、かかる洗浄装置は幅広く普及してい
る。
【0003】図3は、従来の基板処理方法を実施するた
めの基板処理装置を示す概略構成図である。この基板処
理装置は、大きくわけて、ウエハに対して薬液処理を行
うための第1処理部100と、ウエハに対して純水処
理、及び乾燥処理を行うための第2処理部200とを備
えている。
【0004】第1処理部100は、フッ酸(HF)等の
薬液により複数のウエハWに対して洗浄処理を行うため
の第1処理槽101を備えており、この第1処理槽10
1の上面の外周には、第1処理槽101の上面から溢れ
出たフッ酸を回収するための外槽102が形成されてい
る。また、この第1処理槽101は、フッ酸用供給配管
103を介してフッ酸供給源104と連通接続されてい
る。フッ酸用供給配管103の途中には、開閉弁105
が設けられており、後述する制御部300からの指令に
したがって開閉弁105を「開」の状態にすることによ
り、フッ酸供給源104から供給配管103を介して第
1処理槽101へフッ酸が供給される。なお、図3には
示していないが、このフッ酸(HF)には純水(H
O)が含まれている。
【0005】第2処理部200は、純水により複数のウ
エハWに対して洗浄処理を行うための第2処理槽201
を備えており、この第2処理槽201の上面の外周に
は、第2処理槽201の上面から溢れ出た純水を回収す
るための外槽202が形成されている。また、この第2
処理槽201は、純水用供給配管203を介して純水供
給源204と連通接続されている。純水用供給配管20
3の途中には、開閉弁205が設けられており、後述す
る制御部300からの指令にしたがって開閉弁205を
「開」の状態にすることにより、純水供給源204から
純水用供給配管203を介して第2処理槽201へ純水
が供給される。
【0006】また、第2処理部200においては、純水
処理の終了したウエハWを図3に示していないリフタ機
構により第2処理槽201から引き上げた際に、ウエハ
Wを乾燥させるための乾燥機構210が設けられてい
る。この乾燥機構210は、第2処理槽201から引き
上げられたウエハWにイソプロピルアルコール(IP
A)を供給するためのIPA供給ノズル211を備えて
いる。
【0007】このノズル211は、IPA用供給配管2
12を介してIPA供給源213と連通接続されてい
る。IPA用供給配管212の途中には、開閉弁214
が設けられており、開閉弁214を「開」の状態にする
ことにより、IPA供給源213からIPA用供給配管
212を介して第2処理槽201の上方にあるウエハW
へIPAが供給される。
【0008】なお、各開閉弁105,205,214
は、制御部300に電気的に接続されており、各開閉弁
105,205,214の開閉制御は、制御部300か
らの指令にしたがって行われている。
【0009】上述した基板処理装置を用いた従来の基板
処理方法は次のようにして行われる。
【0010】まず、ウエハWは、図3の矢印A3に示す
ように、図示しない搬送機構により搬送されて第1処理
槽101に貯溜されたフッ酸中へ浸漬され、ウエハWに
対して薬液による洗浄処理(薬液処理)が行われる。そ
して、薬液による洗浄処理が終了したウエハWは、図3
の矢印B3に示すように、図示しない搬送機構により、
第1処理槽101のフッ酸内から第2処理槽201の純
水内へ搬送されて、第2処理槽201の純水中へ浸漬さ
れ、ウエハWに対する純水による洗浄処理(純水処理)
が行われる。ウエハWに対する純水による洗浄処理が終
了すると、図3の矢印C3に示すように、図示しないリ
フタ機構によりウエハWは純水から引き上げられ、それ
とともにIPA供給ノズル211からウエハWへ供給さ
れるIPAにより、ウエハWの乾燥処理が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基板処理方法によると、矢印B3に示すように、ウエハ
Wを搬送して、ウエハWを第2処理槽201の純水中に
浸漬する際に、ウエハWが気液界面を通過時に、ウエハ
Wの表面にパーティクルが転写するという問題がある。
特に、複数のウエハWが酸化膜ウエハとベアウエハとが
鏡面対向に配置されている場合に、かかるパーティクル
の転写が顕著にあらわれる。
【0012】本発明は、かかる事情を鑑みてなされたも
のであって、薬液よる基板の薬液処理後、純水処理時に
おける基板表面へのパーティクルの転写を抑制する基板
処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の基板処理方法は、基板に所定
の処理を行う基板処理方法において、薬液を貯溜した第
1処理槽に基板を浸漬させつつ薬液により基板に薬液処
理を行う薬液処理工程と、塩酸を含む液体を第2処理槽
へ供給し、前記第2処理槽を塩酸を含む液体により洗浄
する処理槽洗浄工程と、前記第2処理槽へ純水を供給
し、前記薬液処理工程で薬液処理された基板を前記第2
処理槽の純水に浸漬させつつ純水により基板に純水処理
を行う純水処理工程と、を有することを特徴とするもの
である。
【0014】なお、請求項1でいう「薬液処理」とは、
薬液による基板の洗浄処理、またはエッチング処理が考
えられ、「純水処理」とは、純水による基板の洗浄処理
が考えられる。また、基板処理においては、複数の基板
を一列の配列させて、第1処理槽、及び第2処理槽へ浸
漬させるものが考えられる。
【0015】また、請求項2に記載の基板処理方法は、
請求項1に記載の基板処理方法において、前記処理槽洗
浄工程の後に、前記第1処理槽の薬液内から前記第2処
理槽の純水内へ基板を搬送する搬送工程をさらに有する
ことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項3に記載の基板処理方法は、
請求項1または請求項2に記載の基板処理方法におい
て、前記処理槽洗浄工程が、前記第2処理槽に貯溜され
た塩酸(HCl)を含む流体を前記第2処理槽から排出
する工程を含むことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項4に記載の基板処理方法は、
基板に所定の処理を行う基板処理方法において、塩酸を
含む液体を処理槽へ供給し、前記処理槽を塩酸を含む液
体により洗浄する処理槽洗浄工程と、塩酸を含む液体に
より洗浄された前記処理槽へ薬液を供給し、前記処理槽
に貯溜された薬液に基板を浸漬させつつ薬液により基板
に薬液処理を行う薬液処理工程と、前記処理槽へ純水を
供給し、前記薬液処理工程で薬液処理された基板を前記
処理槽に貯溜された純水に浸漬させつつ純水により基板
に純水処理を行う純水処理工程と、を有することを特徴
とするものである。
【0018】なお、請求項4でいう「薬液処理」とは、
薬液による基板の洗浄処理、またはエッチング処理が考
えられ、「純水処理」とは、純水による基板の洗浄処理
が考えられる。基板処理においては、複数の基板を一列
の配列させて、処理槽へ浸漬させるものが考えられる。
【0019】また、請求項5に記載の基板処理方法は、
請求項4に記載の基板処理方法において、前記処理槽洗
浄工程が、前記処理槽に貯溜された塩酸(HCl)を含
む流体を前記処理槽から排出する排出工程を含むことを
特徴とするものである。
【0020】また、請求項6に記載の基板処理方法は、
請求項4または請求項5に記載の基板処理方法におい
て、前記薬液処理工程が、前記処理槽に貯溜された薬液
を前記処理槽から排出する排出工程を含むことを特徴と
するものである。
【0021】また、請求項7に記載の基板処理方法は、
請求項1乃至請求項6に記載の基板処理方法において、
前記薬液処理工程で使用される薬液が、フッ酸(HF)
を含む薬液であることを特徴とするものである。
【0022】さらに、請求項8に記載の基板処理方法
は、請求項1乃至請求項7に記載の基板処理方法におい
て、前記処理槽洗浄工程で使用される塩酸を含む液体
が、塩酸過水(HCl/H/HO)であること
を特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>以下、図面
に基づいて本発明に係る基板処理方法の第1の実施の形
態について説明する。図1は、第1の実施の形態の基板
処理方法に用いる基板処理装置を示す概略構成図であ
る。この基板処理装置は、基板の一種であるウエハWの
洗浄を行う洗浄装置である。そして、この基板処理装置
は、大きくわけて、ウエハに対して薬液処理を行うため
の第1処理部10と、ウエハに対して純水処理、及び乾
燥処理を行うための第2処理部20とを備えている。
【0024】第1処理部10は、複数のウエハWに対し
てフッ酸(HF)等の薬液による洗浄処理(薬液処理)
を行うための第1処理槽11を備えており、第1処理槽
11にフッ酸を貯溜し、フッ酸にウエハWが浸漬され
る。この第1処理槽11の上面の外周には、第1処理槽
11の上面から溢れ出たフッ酸を回収するための外槽1
2が形成されている。
【0025】また、第1処理槽11は、フッ酸用供給配
管13を介してフッ酸供給源14と連通接続されてい
る。フッ酸用供給配管13の途中には、開閉弁15が設
けられており、後述する制御部45からの指令にしたが
って開閉弁15を「開」の状態にすることにより、フッ
酸供給源14からフッ酸用供給配管13を介して第1処
理槽11へフッ酸が供給される。なお、図3には示して
いないが、このフッ酸(HF)には純水(HO)が含
まれている。
【0026】第2処理部20は、複数のウエハWに対し
て純水による洗浄処理(純水処理)を行うための第2処
理槽21を備えており、第2処理槽21に純水を貯溜
し、純水にウエハWが浸漬される。この第2処理槽21
の上面の外周には、第2処理槽21の上面から溢れ出た
純水、塩酸、及び塩酸過水を回収するための外槽22が
形成されている。
【0027】また、この第2処理槽21は、供給配管3
0を介して純水供給源31と連通接続されている。供給
配管30の途中には、開閉弁32が設けられており、後
述する制御部45からの指令にしたがって開閉弁32を
「開」の状態にすることにより、純水供給源31から供
給配管30を介して第2処理槽20へ純水が供給され
る。
【0028】また、供給配管30に対して過酸化水素水
(H)用供給配管33を介して過酸化水素水供給
源34が連通接続されている。過酸化水素水用供給配管
33の途中には、開閉弁35が設けられており、後述す
る制御部45からの指令にしたがって開閉弁35を
「開」の状態にすることにより、過酸化水素水供給源3
4から過酸化水素水用供給配管33を介して供給配管3
0へ過酸化水素水(H )が供給される。
【0029】さらに、供給配管30に対して塩酸用供給
配管36を介して塩酸供給源37が連通接続されてい
る。塩酸用供給配管36の途中には、開閉弁38が設け
られており、後述する制御部45からの指令にしたがっ
て開閉弁38を「開」の状態にすることにより、塩酸供
給源37から塩酸用供給配管36を介して供給配管30
へ塩酸(HCL)が供給される。
【0030】第2処理部20においては、純水処理の終
了したウエハWを図示しないリフタ機構により、第2処
理槽21から引き上げた際に、ウエハWを乾燥させるた
めの乾燥機構40が設けられている。この乾燥機構40
は、第2処理槽21から引き上げられたウエハWにイソ
プロピルアルコール(IPA)を供給するためのIPA
供給ノズル41を備えている。このIPA供給ノズル4
1は、IPA用供給配管42を介してIPA供給源43
と連通接続されている。IPA用供給配管42の途中に
は、開閉弁44が設けられており、後述する制御部45
からの指令にしたがって開閉弁44を「開」の状態にす
ることにより、IPA供給源43からIPA用供給配管
42を介して第2処理槽21の上方にあるウエハWへI
PAが供給され、ウエハWの乾燥処理が行われる。
【0031】なお、各開閉弁15,32,35,38,
44は、制御部45に電気的に接続されており、各開閉
弁15,32,35,38,44の開閉制御は、制御部
45からの指令により行われている。
【0032】次に、第1の実施の形態の基板処理方法に
ついて説明する。
【0033】まず、複数枚(50枚)のウエハWを鏡面
対向にした状態で図示しない搬送機構に保持しつつ、図
1の矢印A1に示すように搬送機構により第1処理槽1
1に貯溜されたフッ酸中へ浸漬させ、ウエハWに対する
薬液による洗浄処理(薬液処理)が行われる。なお、第
1処理槽11には、制御部45からの指令にしたがって
開閉弁15を「開」の状態にして、予め第1処理槽11
にフッ酸を貯溜させておく。
【0034】次に、第2処理部20の第2処理槽21に
おいてウエハWの処理を行う前に、第2処理槽21を予
め洗浄しておく。第2処理槽21を洗浄する方法として
は、以下の2つの方法がある。
【0035】まず、第1の方法として、制御部45から
の指令にしたがって開閉弁38、及び開閉弁32を
「開」の状態にして、供給配管30において塩酸(HC
L)と純水(HO)を混合させ、混合のより生成され
た液体(以下、単に「塩酸」とする)を第2処理槽21
に供給し、第2処理槽21に一旦貯溜させる。なお、こ
のとき開閉弁32は「閉」の状態である。
【0036】そして、開閉弁32を「開」の状態にした
ままで、制御部45からの指令にしたがって開閉弁38
を「開」の状態から「閉」の状態へ切り換える。これに
より、純水供給源31から供給配管30を介して第2処
理槽21へ純水が供給されると同時に、第2処理槽21
に貯溜されていた塩酸(HCl)が第2処理槽21の上
面から溢れ出て外槽22へ回収される。外槽22へ回収
された塩酸は、排出配管23を介して外槽23から排出
される。
【0037】第2の方法として、制御部45からの指令
にしたがって開閉弁32、開閉弁34、及び開閉弁38
を「開」の状態にして、供給配管30において塩酸(H
CL)と過酸化水素水(H)と純水を混合させ
て、塩酸過水(HCl/H /HO)を生成し、
生成された塩酸過水を第2処理槽21へ供給して、塩酸
過水を一旦貯溜させる。
【0038】そして、開閉弁32を「開」の状態にした
ままで、制御部45からの指令にしたがって開閉弁34
及び開閉弁38を「開」の状態から「閉」の状態へ切り
換える。これにより、純水供給源31から供給配管30
を介して第2処理槽21に純水が供給されると同時に、
第2処理槽21に貯溜されていた塩酸過水が第2処理槽
21の上面から溢れ出て外槽22へ回収され、第2処理
槽21内が塩酸過水から純水へ置換される。外槽22へ
回収された塩酸過水は、排出配管23を介して外槽22
から排出される。
【0039】上述した第1の方法、または第2の方法に
よる第2処理槽21の洗浄が終了すると、第2処理槽2
1は、純水が貯溜された状態となっている。
【0040】次に、第1処理槽11においてフッ酸によ
る洗浄処理(薬液処理)の終了した複数枚のウエハWを
図示しない搬送機構に保持し、図1の矢印B1に示すよ
うに、搬送機構により第1処理槽11のフッ酸中から第
2処理槽21へ搬送し、第2処理槽21に貯溜された純
水中へ浸漬させ、ウエハWに対する純水による洗浄処理
(純水処理)が行われる。
【0041】ウエハWに対する純水処理が終了すると、
図1の矢印C1に示すように、図示しないリフタ機構に
よりウエハWは純水から引き上げられ、それとともに制
御部45からの指令にしたがって開閉弁45を「開」の
状態にして、IPA供給ノズル41からウエハWに供給
されるIPAにより、ウエハWの乾燥処理が行われる。
以上により、第1の実施の形態の基板処理が終了する。
【0042】<第2の実施の形態>以下、図面に基づい
て本発明に係る基板処理方法の第2の実施の形態につい
て説明する。図2は、第2の実施の形態の基板処理方法
に用いる基板処理装置を示す概略構成図である。この基
板処理装置は、基板の一種であるウエハWの洗浄を行う
洗浄装置である。そして、この基板処理装置は、ウエハ
Wに対して、薬液処理、純水処理、及び乾燥処理という
一連の基板処理を行うための処理部50を備えている。
【0043】この処理部50は、フッ酸(HF)等の薬
液、及び純水(HO)により複数のウエハWに対して
洗浄処理(薬液処理、及び純水処理)を行うための処理
槽51を備えている。この処理槽51にフッ酸を貯溜
し、フッ酸にウエハWが浸漬され、あるいは、この処理
槽51に純水を貯溜し、純水にウエハWが浸漬される。
この処理槽51の外周には、処理槽51の上面から溢れ
出たフッ酸、純水、塩酸(HCl)、または塩酸過水
(HCl/H/HO)を回収するための外槽5
2が形成されている。
【0044】この処理槽21は、供給配管60を介して
純水供給源61と連通接続されている。供給配管60の
途中には、開閉弁62が設けられており、後述する制御
部85からの指令にしたがって開閉弁62を「開」の状
態にすることにより、純水供給源61から供給配管60
を介して処理槽50へ純水が供給される。
【0045】また、供給配管60に対してフッ酸用供給
配管63を介してフッ酸供給源64が連通接続されてい
る。フッ酸用供給配管63の途中には、開閉弁65が設
けられており、後述する制御部85からの指令にしたが
って開閉弁65を「開」の状態にすることにより、フッ
酸供給源65からフッ酸用供給配管63を通して供給配
管60へフッ酸(HF)が供給される。
【0046】また、供給配管30に対して塩酸用供給配
管66を介して塩酸供給源67が連通接続されている。
塩酸用供給配管66の途中には、開閉弁68が設けられ
ており、後述する制御部85からの指令にしたがって開
閉弁68を「開」の状態にすることにより、塩酸供給源
67から塩酸用供給配管66を通して供給配管30へ塩
酸(HCL)が供給される。
【0047】さらに、供給配管30に対して過酸化水素
水用供給配管69を介して過酸化水素水供給源70が連
通接続されている。過酸化水素水用供給配管69の途中
には、開閉弁71が設けられており、後述する制御部8
5からの指令にしたがって開閉弁71を「開」の状態に
することにより、過酸化水素水供給源70から過酸化水
素水用供給配管69を介して供給配管30へ過酸化水素
水(H)が供給される。
【0048】処理部50においては、純水処理の終了し
たウエハWを図示しないリフタ機構により処理槽51か
ら引き上げた際に、ウエハWを乾燥させるための乾燥機
構80が設けられている。この乾燥機構80は、処理槽
51から引き上げられたウエハWにイソプロピルアルコ
ール(IPA)を供給するためのIPA供給ノズル81
を備えている。このIPA供給ノズル81は、IPA用
供給配管82を介してIPA供給源83と連通接続され
ている。IPA用供給配管82の途中には、開閉弁84
が設けられており、後述する制御部85からの指令にし
たがって開閉弁84を「開」の状態にすることにより、
IPA供給源83からIPA用供給配管82を介して処
理槽51の上方にあるウエハWへIPAが供給される。
【0049】なお、各開閉弁62,65,68,71,
84は、制御部85に電気的に接続されており、各開閉
弁62,65,68,71,84の開閉制御は、制御部
85からの指令により行われている。
【0050】次に、第2の実施の形態の基板処理方法に
ついて説明する。
【0051】まず、処理槽51においてウエハWの洗浄
を行う前に、処理槽51を予め洗浄しておく。処理槽5
1を洗浄する方法としては、以下の2つの方法がある。
【0052】まず、第1の方法として、制御部85から
の指令にしたがって開閉弁62、及び開閉弁68を
「開」状態にして、供給配管60において塩酸(HC
L)と純水(HO)を混合させ、混合により生成され
た液体(以下、単に「塩酸」とする)を処理槽51へ供
給させ、塩酸を処理槽51に一旦貯溜させる。なお、こ
のとき開閉弁65、及び開閉弁71は「閉」の状態であ
る。
【0053】そして、開閉弁62を「開」の状態にしつ
つ、制御部45からの指令にしたがって開閉弁68を
「開」の状態から「閉」の状態へ切り換えるとともに、
制御部45からの指令にしたがって開閉弁65を「閉」
の状態から「開」の状態へ切り換える。これにより、フ
ッ酸供給源64からフッ酸用供給配管66、及び供給配
管60を介して処理槽51にフッ酸(純水も含んでい
る)が供給されると同時に、処理槽51に貯溜されてい
た塩酸が処理槽51の上面から溢れ出て外槽52へ回収
される。外槽52へ回収された塩酸は、排出配管53を
介して外槽52から排出される。
【0054】第2の方法として、制御部85からの指令
に基づいて開閉弁62、開閉弁68、及び開閉弁71を
「開」の状態にして、供給配管60において塩酸(HC
L)とと過酸化水素水(H)と純水(HO)を
混合させて、塩酸過水(HCl/H/HO)を
生成し、生成された塩酸過水を第2処理槽21へ供給し
て、塩酸過水を一旦貯溜させる。なお、このとき開閉弁
65は、「閉」の状態である。
【0055】そして、開閉弁62を「開」の状態にしつ
つ、制御部85からの指令にしたがって開閉弁68及び
開閉弁71を「開」の状態から「閉」の状態へ切り換え
るとともに、制御部85からの指令にしたがって開閉弁
65を「閉」の状態から「開」の状態へ切り換える。こ
れにより、フッ酸供給源64から供給配管30を介して
処理槽51にフッ酸(純水も含んでいる)が供給される
と同時に、処理槽51に貯溜されていた塩酸過水が処理
槽51の上面から溢れ出て外槽52へ回収される。外槽
52へ回収された塩酸過水は、排出配管53を介して外
槽52から排出される。
【0056】上述した第1の方法、または第2の方法に
よる処理槽51の洗浄が終了すると、処理槽51は、フ
ッ酸(HF)が貯溜された状態となっている。
【0057】次に、複数枚(50枚)のウエハWを鏡面
対向にした状態で図示しない搬送機構に保持し、図2の
矢印A2に示すように搬送機構により処理槽51に貯溜
されたフッ酸中へ浸漬させ、ウエハWに対する薬液によ
る洗浄が行われる。
【0058】そして、制御部85からの指令に基づいて
開閉弁65を「開」状態から「閉」状態へ切り換える。
これにより、純水供給源61から供給配管60を介して
処理槽51に純水が供給されると同時に、処理槽51に
貯溜されていたフッ酸が処理槽51の上面から溢れ出て
外槽52へ回収される。外槽52へ回収された塩酸過水
は、排出配管53を介して外槽52から排出される。
【0059】処理槽51がフッ酸から純水に置換される
と、処理槽51に貯溜された純水により、ウエハWに対
して洗浄処理(純水処理)が行われる。
【0060】ウエハWに対する純水処理が終了すると、
図2の矢印C2に示すように、図示しないリフタ機構に
よりウエハWは純水から引き上げられ、それとともに制
御部85からの指令にしたがって開閉弁84を「開」の
状態にして、IPA供給ノズル81からウエハWに供給
されるIPAにより、ウエハWの乾燥処理が行われる。
以上により、第2の実施の形態の基板処理が終了する。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る基板処理方法によれば、薬液を貯溜した第1処理槽に
基板を浸漬させつつ薬液により基板に薬液処理を行った
後、塩酸を含む液体を第2処理槽へ供給し、一旦前記第
2処理槽を塩酸を含む液体により第2処理槽を洗浄し、
さらに、第2処理槽へ純水を供給し、薬液処理工程で薬
液処理された基板を第2処理槽に貯溜された純水に浸漬
させつつ純水により基板に純水処理を行っているので、
薬液よる基板の薬液処理後の純水処理時における基板表
面へのパーティクルの転写を抑制できるという効果があ
る。
【0062】また、本発明に係る基板処理方法によれ
ば、塩酸を含む液体を処理槽へ供給し、一旦処理槽を塩
酸を含む液体により洗浄した後、塩酸を含む液体により
洗浄された処理槽へ薬液を供給し、薬液を貯溜した処理
槽に基板を浸漬させつつ薬液により基板に薬液処理を行
い、さらに処理槽へ純水を供給し、薬液処理工程で薬液
処理された基板処理槽に貯溜された純水に浸漬させつつ
純水により基板に純水処理を行う純水処理を行っている
ので、薬液よる基板の薬液処理後の純水処理時における
基板表面へのパーティクルの転写を抑制できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の基板処理方法に用いる基板
処理装置を示す概略構成図である。
【図2】第2の実施の形態の基板処理方法に用いる基板
処理装置を示す概略構成図である。
【図3】従来の基板処理方法を実施するための基板処理
装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 第1処理部 11 第1処理槽 13 フッ酸用供給配管 14 フッ酸供給源 15 開閉弁 20 第2処理部 21 第2処理槽 30 供給配管 31 純水供給源 32 開閉弁 33 過酸化水素用供給配管 34 過酸化水素供給源 35 開閉弁 36 塩酸用供給配管 37 塩酸供給源 38 開閉弁 45 制御部 50 処理部 51 処理槽 60 供給配管 61 純水供給源 62 開閉弁 63 フッ酸用供給配管 64 フッ酸供給源 65 開閉弁 66 塩酸用供給配管 67 塩酸供給源 68 開閉弁 69 過酸化水素水用供給配管 70 過酸化水素水供給源 71 開閉弁 85 制御部 A1 ウエハWの移動 B1 ウエハWの移動 C1 ウエハWの移動 A2 ウエハWの移動 C2 ウエハWの移動 W ウエハ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 3/04 B08B 3/04 B H01L 21/308 H01L 21/308 G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に所定の処理を行う基板処理方法にお
    いて、 薬液を貯溜した第1処理槽に基板を浸漬させつつ薬液に
    より基板に薬液処理を行う薬液処理工程と、 塩酸を含む液体を第2処理槽へ供給し、前記第2処理槽
    を塩酸を含む液体により洗浄する処理槽洗浄工程と、 前記第2処理槽へ純水を供給し、前記薬液処理工程で薬
    液処理された基板を前記第2処理槽に貯溜された純水に
    浸漬させつつ純水により基板に純水処理を行う純水処理
    工程と、を有することを特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の基板処理方法において、 前記処理槽洗浄工程の後に、前記第1処理槽の薬液内か
    ら前記第2処理槽の純水内へ基板を搬送する搬送工程を
    さらに有することを特徴とする基板処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の基板処理
    方法において、 前記処理槽洗浄工程は、前記第2処理槽に貯溜された塩
    酸を含む流体を前記第2処理槽から排出する工程を含む
    ことを特徴とする基板処理方法。
  4. 【請求項4】基板に所定の処理を行う基板処理方法にお
    いて、 塩酸を含む液体を処理槽へ供給し、前記処理槽を塩酸を
    含む液体により洗浄する処理槽洗浄工程と、 塩酸を含む液体により洗浄された前記処理槽へ薬液を供
    給し、前記処理槽に貯溜された薬液に基板を浸漬させつ
    つ薬液により基板に薬液処理を行う薬液処理工程と、 前記処理槽へ純水を供給し、前記薬液処理工程で薬液処
    理された基板を前記処理槽に貯溜された純水に浸漬させ
    つつ純水により基板に純水処理を行う純水処理工程と、
    を有することを特徴とする基板処理方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の基板処理方法において、 前記処理槽洗浄工程は、前記処理槽に貯溜された塩酸を
    含む流体を前記処理槽から排出する排出工程を含むこと
    を特徴とする基板処理方法。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の基板処理
    方法において、 前記薬液処理工程は、前記処理槽に貯溜された薬液を前
    記処理槽から排出する排出工程を含むことを特徴とする
    基板処理方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6に記載の基板処理方
    法において、 前記薬液処理工程で使用される薬液は、フッ酸を含む薬
    液であることを特徴とする基板処理方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7に記載の基板処理方
    法において、 前記処理槽洗浄工程で使用される塩酸を含む液体は、塩
    酸過水であることを特徴とする基板処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012133583A1 (ja) * 2011-03-30 2014-07-28 大日本印刷株式会社 超臨界乾燥装置及び超臨界乾燥方法
CN110034040A (zh) * 2017-11-30 2019-07-19 东京毅力科创株式会社 基板处理方法及基板处理装置

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